JP2016179758A - トーションビーム式サスペンション - Google Patents

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Abstract

【課題】トーションビーム式サスペンションにおいて、車両旋回時や制動時の走行安定性をより向上させる。
【解決手段】トレーリングアーム10は、前部10aが第一ブッシュ11を介して車体に支持され後部10bで車輪2を支持する。ビーム20は第二ブッシュ12を介してトレーリングアーム10を連結する。トーコントロールアーム40は、外端部40aが第三ブッシュ41を介してトレーリングアーム10のホイールセンタCよりも後方に取り付けられる。ブッシュ11,12,41はそれぞれ、他部よりも剛性の低い低剛性部が所定の斜め方向に設定される。各斜め方向の前後方向に対する各傾きは、前後力作用時に、第一ブッシュ11及びビーム20間の瞬間中心とホイールセンタCとの左右距離が第二ブッシュ12及び第三ブッシュ41間の瞬間中心とホイールセンタとの左右距離よりも短くなるように設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、左右一対のトレーリングアームをビームで連結したトーションビーム式サスペンションに関する。
従来、左右一対のトレーリングアームと車幅方向に延設されたビーム(クロスビーム,トーションビーム)とを備えたトーションビーム式のサスペンションが知られている。例えば特許文献1には、ビーム中央を車両の長さ方向に貫通して設けられたセンターパイプと、一端がキャリアにリンク結合され、他端がセンターパイプにリンク結合される左右一対の操向ロッドとを備えたカップルドトーションビーム車軸が開示されている。
特開2013−056657号公報
上記の特許文献1の構成では、操向ロッドが車両の旋回時または後輪のバンプ時に後輪を引っ張って後輪がトーアウトされるのを制御し、後輪を内側に向かせることにより後輪をトーインさせることができるとされている。しかしながら、特許文献1の構成では、タイヤに前後力が作用したときのステア特性については考慮されておらず、車両制動時や段差等の突起乗り越え時等で車輪に前後力が加わった場合にコンプライアンスステアをトーイン方向にすることができない。このため、走行安定性を向上させるためには、更なる改良が望まれる。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、トーションビーム式サスペンションにおいて、車両旋回時や制動時の走行安定性をより向上させることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するトーションビーム式サスペンションは、前部が第一ブッシュを介して車体に支持されるとともに後部において車輪を支持する左右一対のトレーリングアームと、前記トレーリングアームの各前後方向中間部を、それぞれ第二ブッシュを介して連結するビームとを具備する。さらに、外端部が第三ブッシュを介して前記トレーリングアームにおける前記車輪のホイールセンタよりも後方に取り付けられ、内端部が前記ビームの左右方向中間部に取り付けられる左右一対のトーコントロールアームを具備する。
前記第一ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前方内側に向かう第一斜め方向に設定される。前記第二ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が後方内側に向かう第二斜め方向に設定される。また、前記第三ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前方内側に向かう第三斜め方向に設定される。そして、前記第一斜め方向、前記第二斜め方向、及び前記第三斜め方向の前後方向に対する各傾きは、前記ホイールセンタに前後方向の力が作用した時に、前記第一ブッシュ及び前記ビーム間の瞬間中心と前記ホイールセンタとの左右距離が前記第二ブッシュ及び前記第三ブッシュ間の瞬間中心と前記ホイールセンタとの左右距離よりも短くなるように設定される。
(2)前記トーコントロールアームは、前記内端部が第四ブッシュを介して前記ビームに取り付けられることが好ましい。この場合、前記第四ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前記トーコントロールアームの延設方向に直交する方向に設定されることが好ましい。
(3)前記トーコントロールアームは、前記外端部が前記内端部よりも下方に配置されることが好ましい。
(4)前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、前記弾性部材を前記軸方向に貫通する二つのすぐり部と、を備えることが好ましい。この場合、前記第一ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第一斜め方向に対向配置され、前記第二ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第二斜め方向に対向配置され、前記第三ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第三斜め方向に対向配置されることが好ましい。
(5)前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、前記弾性部材に設けられた二つのプレート部と、を備えることが好ましい。この場合、前記第一ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第一斜め方向に直交する方向に対向配置され、前記第二ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第二斜め方向に直交する方向に対向配置され、前記第三ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第三斜め方向に直交する方向に対向配置されることが好ましい。
(6)また、前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられる外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、を備えることが好ましい。この場合、前記第一ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第一斜め方向となる姿勢で固定され、前記第二ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第二斜め方向となる姿勢で固定され、前記第三ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第三斜め方向となる姿勢で固定されることが好ましい。
(7)このトーションビーム式サスペンションは、前記トレーリングアームに対し、前記ホイールセンタよりも後方であって前記ホイールセンタを上下で挟んだ二箇所においてそれぞれ第五ブッシュを介して取り付けられるアブソーバを具備することが好ましい。
開示のトーションビーム式サスペンションによれば、前後力及び横力の何れが作用した場合でも、コンプライアンスステアをトーイン方向に制御できる。すなわち、車両制動時や突起乗り上げ時などで前後力が加わった場合、及び、車両旋回時などで横力が加わった場合において、何れの場合もトーイン化を実現することができる。これにより、車両旋回時や制動時の走行安定性をより向上させることができる。
実施形態に係るトーションビーム式サスペンションを示す斜視図である。 図1のサスペンションの左側の構成を示す平面図である。 (a)は図1のサスペンションの左側の構成を示す背面図であり、(b)はアブソーバの取付構造を説明するための分解斜視図である。 (a)は図1のアームブッシュを示す拡大平面図であり、(b)は変形例に係るアームブッシュを示す拡大平面図である。 図1のサスペンションの前後力作用時の状態を示す模式図であり、(a)は瞬間中心を説明する図、(b)は変化を説明する図である。 図1のサスペンションの横力作用時の状態を示す模式図であり、(a)は瞬間中心を説明する図、(b)は変化を説明する図である。
図面を参照して、実施形態としてのトーションビーム式サスペンションについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。以下の説明では、車両の進行方向を前方,その逆を後方とし、前方を基準に左右を定めるとともに、重力の方向を下方,その逆を上方として説明する。さらに、左右方向(車幅方向ともいう)の中心側を内側,逆側を外側という。
[1.構成]
本実施形態に係るトーションビーム式サスペンションは、車両のリア側に適用される。図1に示すように、トーションビーム式サスペンション1(以下、サスペンション1という)は、左右一対のトレーリングアーム10と、これらを連結するビーム20と、左右一対のトーコントロールアーム40と、左右一対のアブソーバ30と、左右一対のスプリング(図示略)とを備える。なお、サスペンション1は、上面視において、車両の前後方向に伸びる左右方向中心線に対して線対称に設けられる。以下の説明では、車両左側の構成について詳述する。
図1及び図2に示すように、トレーリングアーム10は、その前部10aが後述のアームブッシュ11(第一ブッシュ)を介して図示しない車体に対して揺動可能に支持されるとともに、その後部10bにおいて車輪2を支持する。本実施形態のトレーリングアーム10は、前後方向に延設された平板状の部材であり、法線方向が上下方向となる姿勢で車体に取り付けられる。なお、トレーリングアーム10は、その周縁に下方へ突設されたフランジ10dを有する。
トレーリングアーム10は、上面視で前後方向中間部10c(以下、単に中間部10cという)から後方に向かって拡開して形成され、後部10bが前部10a及び中間部10cよりも車幅方向長さが長くなるように形成される。トレーリングアーム10の中間部10cには、ビーム20の端部20aが後述のビームブッシュ12(第二ブッシュ)を介して接続される。
ビーム20は、車幅方向に一直線状に延設されて左右のトレーリングアーム10の各中間部10cを連結する部材である。すなわち、本実施形態のサスペンション1は、いわゆるカップルドビーム式のサスペンションである。本実施形態のビーム20は、後側が開放された断面U字状に形成される。ビーム20は、両端部20aでは前側も開放されており、上面と下面とによってトレーリングアーム10を上下で挟み込んだ状態でトレーリングアーム10に接続される。
トレーリングアーム10の後部10bにおける外側の部分には、上下方向に延在する平板状のスピンドル支持プレート13が溶接により接合される。スピンドル支持プレート13は、上面視で内側が開放されたコ字状に屈曲形成され、対向する二面のうちの前側の前面部13aがトレーリングアーム10の上面に接合されるとともに、前面部13aに隣接する側面部13cがトレーリングアーム10の外周縁に沿って接合される。なお、トレーリングアーム10の後部10bにおける内側の上面には、スプリングが配置される受け部10eが設けられる。
スピンドル支持プレート13の側面部13cの外面には、車輪2を軸支するスピンドル14が外側に向かって突設される。このスピンドル14上に車輪2のホイールセンタC(図中の星印)が位置する。側面部13cは、トレーリングアーム10の後部10bの外周縁に沿って接合されることから、ホイールセンタCはトレーリングアーム10の外側に設けられる。スピンドル支持プレート13の前面部13aに対向する後面部13bは、トレーリングアーム10の後縁との間に隙間をあけて配置される。この後面部13bには、車体の上下変位を吸収するアブソーバ30がアブソーバブッシュ15(第五ブッシュ)を介して固定される。
図3(a)及び(b)に示すように、スピンドル支持プレート13の後面部13bは、後面視で上下方向に長い矩形状に形成され、その上部及び下部のそれぞれに固定された二つのアブソーバブッシュ15を有する。二つのアブソーバブッシュ15のうちの上側の一方は、スピンドル14よりも後方かつ上方に配置され、下側の他方はスピンドル14よりも後方かつ下方に配置される。二つのアブソーバブッシュ15は何れも、軸方向が前後方向となる姿勢でスピンドル支持プレート13に固定される。
アブソーバブッシュ15は、トレーリングアーム10とアブソーバ30との接合部のブッシュである。アブソーバブッシュ15は、円筒状の内筒15Aと、内筒15Aの径方向外側に設けられて後面部13bに圧入固定される円筒状の外筒15Bと、内筒15Aと外筒15Bとの間に介設された弾性部材(図示略)とを有する。内筒15A及び外筒15Bは、何れも金属製で両端が開口したパイプであり、弾性部材によって互いの軸心が略一致するように設けられる。弾性部材は、弾性変形可能な素材(例えばゴムや樹脂)で成形された緩衝材である。
アブソーバ30の下部には、上下方向に延在する平板状のアブソーバ支持プレート31が溶接により接合される。アブソーバ支持プレート31は、上面視で外側が開放されたU字状に屈曲形成され、屈曲部分でアブソーバ30の下部を挟み込んで接合される。アブソーバ支持プレート31は、対向する二面のそれぞれの上端部及び下端部に穿設された貫通孔31hを有する。
アブソーバ支持プレート31は、対向する二つの貫通孔31hがアブソーバブッシュ15の内筒15Aの中心孔と連通するように、スピンドル支持プレート13の後面部13bを対向する二面で挟み込む。この状態でアブソーバブッシュ15の内筒15Aにボルト16Aが挿通され、このボルト16Aにナット16Bが締結されることで、アブソーバ支持プレート31がスピンドル支持プレート13に取り付けられる。つまり、アブソーバ30は、トレーリングアーム10に対して、ホイールセンタCよりも後方であってホイールセンタCを上下で挟んだ二箇所において、それぞれアブソーバブッシュ15を介して取り付けられる。
これにより、ホイールセンタCを通り前後方向に伸びる軸まわりの回転方向の剛性(いわゆるキャンバ剛性)が高められる。例えば、車両右旋回時に外輪となる左側の車輪2には、図3(a)中の矢印で示すように、タイヤの接地面に右向きの外力が入力されることから、ホイールセンタCを中心にタイヤの上部が外側へ倒れようとする。これに対し、上述のサスペンション1では、高いキャンバ剛性が確保されることから、タイヤ接地面の横剛性が高められ、操縦安定性が向上する。
また、図1及び図2に示すように、トーコントロールアーム40は、その外端部40aが外側ブッシュ41(第三ブッシュ)を介してトレーリングアーム10の後端部10fに取り付けられる。一方、トーコントロールアーム40の内端部40bは、ビーム20の左右方向中間部20b(以下、単に中間部20bという)に内側ブッシュ42(第四ブッシュ)を介して取り付けられる。本実施形態のトーコントロールアーム40は、車幅方向に傾斜して延設された平板状の部材であり、法線方向が上下方向となる姿勢で取り付けられる。なお、トーコントロールアーム40は、下方へ突設されたフランジを有する。
図1及び図3(a)に示すように、トーコントロールアーム40は、長手方向中間部の二箇所に逆向きに屈曲形成された折れ部を有し、二つの折れ部の間に形成された傾斜部40cを有する。傾斜部40cは、外方に向かって下降傾斜して設けられ、傾斜部40cよりも内側及び外側はそれぞれ水平方向に延設される。トーコントロールアーム40は、この傾斜部40cによって外端部40aが内端部40bよりも下方に配置される。
トーコントロールアーム40の外端部40aは、ホイールセンタCよりも後方に配置され、トレーリングアーム10の下面側に外側ブッシュ41を介してボルト及びナット(何れも図示略)により接続される。トーコントロールアーム40の内端部40bは、断面U字状のビーム20の対向する二面間に配置されて、内側ブッシュ42を介してボルト43及びナット44により接続される。
次に、アームブッシュ11,ビームブッシュ12,外側ブッシュ41及び内側ブッシュ42の各構成について説明する。図5(a),(b)及び図6(a),(b)は、サスペンション1を上から見た模式図であり、トレーリングアーム10,ビーム20及びトーコントロールアーム40をそれぞれ太実線の直線で示し、車輪2及びアームブッシュ11をそれぞれ細実線の長方形で示す。
図1及び図2に示すように、アームブッシュ11は、トレーリングアーム10と車体との接合部のブッシュであり、軸方向が上下方向となる姿勢でトレーリングアーム10の前部10aに固定される。ビームブッシュ12は、トレーリングアーム10とビーム20との接合部のブッシュであり、軸方向が上下方向となる姿勢でトレーリングアーム10の中間部10cに固定される。
また、外側ブッシュ41は、トレーリングアーム10とトーコントロールアーム40との接合部のブッシュであり、軸方向が上下方向となる姿勢でトーコントロールアーム40の外端部40aに固定される。内側ブッシュ42は、ビーム20とトーコントロールアーム40との接合部のブッシュであり、軸方向が上下方向となる姿勢でトーコントロールアーム40の内端部40bに固定される。
これらの各ブッシュ11,12,41,42は何れも、他部よりも剛性の低い低剛性部を有するものである。低剛性部は、他の部位に比べてバネ定数が低く設定された部位である。各ブッシュ11,12,41,42は、それぞれの低剛性部の方向に変位しやすく設けられている。
図5(a)及び図6(a)中に矢印で示すように、アームブッシュ11の低剛性部は、前方内側に向かう第一斜め方向D1に設定され、ビームブッシュ12の低剛性部は、後方内側に向かう第二斜め方向D2に設定されている。また、外側ブッシュ41の低剛性部は、前方内側に向かう第三斜め方向D3に設定され、内側ブッシュ42の低剛性部は、後方内側に向かう第四斜め方向D4に設定されている。
図4(a)に示すように、アームブッシュ11は、円筒状の内筒11Aと、内筒11Aの径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される円筒状の外筒11Bと、内筒11A及び外筒11Bの間に介設された弾性部材11Cと、弾性部材11Cに設けられた二つのすぐり部11Dとを有する。内筒11A及び外筒11Bは、何れも金属製で両端が開口したパイプであり、弾性部材11Cによって互いの軸心が略一致するように設けられる。弾性部材11Cは、弾性変形可能な素材(例えばゴムや樹脂)で成形された緩衝材である。二つのすぐり部11Dは、弾性部材11Cを軸方向(上下方向)に貫通して形成された空洞部である。
他の三つのブッシュ12,41,42もアームブッシュ11と同様に、円筒状の内筒と、内筒の径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される円筒状の外筒と、内筒及び外筒の間に介設された弾性部材と、弾性部材に設けられた二つのすぐり部とをそれぞれ有する。これらの内筒,外筒,弾性部材及びすぐり部は、何れもアームブッシュ11のそれらと同様の構成を有する。
アームブッシュ11は、外筒11Bがトレーリングアーム10に圧入固定され、内筒11Aが車体に連結される。ビームブッシュ12は、外筒がトレーリングアーム10に圧入固定され、内筒がビーム20に連結される。外側ブッシュ41は、外筒がトーコントロールアーム40に圧入固定され、内筒がトレーリングアーム10に連結される。内側ブッシュ42は、外筒がトーコントロールアーム40に圧入固定され、内筒がビーム20に連結される。
アームブッシュ11の二つのすぐり部11Dは、内筒11Aの軸中心を挟んで第一斜め方向D1に対向配置される。ビームブッシュ12の二つのすぐり部は、内筒の軸中心を挟んで第二斜め方向D2に対向配置される。また、外側ブッシュ41の二つのすぐり部は、内筒の軸中心を挟んで第三斜め方向D3に対向配置される。内側ブッシュ42の二つのすぐり部は、内筒の軸中心を挟んで第四斜め方向D4に対向配置される。すなわち、本実施形態の各ブッシュ11,12,41,42は、それぞれのすぐり部11D等によって上記の低剛性部がそれぞれ形成される。
図5(a)に示すように、各斜め方向D1,D2,D3の前後方向に対する各傾きK1,K2,K3は、ホイールセンタCに前後方向の力FL〔図5(b)参照〕が作用した時に、第一瞬間中心P1とホイールセンタCとの左右距離Y1が第二瞬間中心P2とホイールセンタCとの左右距離Y2よりも短くなるように設定される(Y1<Y2)。第一瞬間中心P1は、アームブッシュ11及びビーム20間の瞬間中心であり、第二瞬間中心P2は、ビームブッシュ12及び外側ブッシュ41間の瞬間中心である。
このように各ブッシュ11,12,41の傾きK1,K2,K3を設定することで、図6(a)に示すように、ホイールセンタCに左右方向の力FT〔図6(b)参照〕が作用すると、第二瞬間中心P2とホイールセンタCとの前後距離X2が第三瞬間中心P3とホイールセンタCとの前後距離X3よりも短くなる(X2<X3)。第三瞬間中心P3は、左右のアームブッシュ11間の瞬間中心である。なお、内側ブッシュ42の第四斜め方向D4は、トーコントロールアーム40の延設方向に直交する方向に設定される。
[2.作用]
図5(a)及び(b)は前後力作用時の状態を説明するための図であり、図6(a)及び(b)は横力作用時の状態を説明するための図である。前後力作用時とは、車両制動時やタイヤが段差等の突起を乗り越した場合に、車輪2に対して後向きの力(前後力)が入力されたときを意味する。横力作用時とは、車両旋回時などで車輪2に対して左右方向の力(横力)が入力されたときを意味する。なお、図6(b)は右旋回時の状態を示す。車輪2に入力された前後力,横力は、ホイールセンタCを介してサスペンション1へと伝わる。
図5(b)に示すように、車輪2に対して後向きの前後力FLが入力されると、左側のアームブッシュ11及びビーム20の左端部には、左側の第一瞬間中心P1を中心として図中左回りのモーメントが発生し、右側のアームブッシュ11及びビーム20の右端部には、右側の第一瞬間中心P1を中心として図中右回りのモーメントが発生する。これらのモーメントにより、図中破線で示すように、左右のアームブッシュ11は第一斜め方向D1に沿って後方外側に向かって変位する。
また、左側のビームブッシュ12及び外側ブッシュ41には、左側の第二瞬間中心P2を中心として図中右回りのモーメントがそれぞれ発生し、右側のビームブッシュ12及び外側ブッシュ42には、右側の第二瞬間中心P2を中心として図中左回りのモーメントがそれぞれ発生する。これらのモーメントにより、図中破線で示すように、左右のビームブッシュ12は第二斜め方向D2に沿って後方内側へ変位し、左右の外側ブッシュ41は第三斜め方向D3に沿って後方外側へ変位する。
ここで、第一瞬間中心P1及び第二瞬間中心P2は、ホイールセンタCからの各左右距離Y1及びY2の関係がY1<Y2となるように設定されていることから、第二瞬間中心P2を中心としたモーメントの方が第一瞬間中心P1を中心としたモーメントよりも大きくなる。したがって、車輪2に対して前後力(後向きの前後力FL)が入力された場合には、図5(b)中に破線で示すように、サスペンション1が左右の第二瞬間中心P2を中心として前部が内側に向かって変位するため、左右の車輪2はトーインとなり、前後力作用時における走行安定性が向上する。
また、図6(b)に示すように、車輪2に対して右向きの横力FTが入力されると、左右のアームブッシュ11には第三瞬間中心P3を中心として図中右回りのモーメントが発生する。このモーメントにより、図中破線で示すように、左側のアームブッシュ11は第一斜め方向D1に沿って前方内側に向かって変位し、右側のアームブッシュ11は第一斜め方向D1に沿って後方外側に向かって変位する。
また、左右のビームブッシュ12及び外側ブッシュ41には、左右の第二瞬間中心P2を中心として図中左回りのモーメントがそれぞれ発生する。これらのモーメントにより、左側のビームブッシュ12は第二斜め方向D2に沿って前方外側へ変位し、左側の外側ブッシュ41は第三斜め方向D3に沿って前方内側へ変位する。また、右側のビームブッシュ12は後方内側へ変位し、右側の外側ブッシュ41は第三斜め方向D3に沿って後方外側へ変位する。
ここで、第二瞬間中心P2及び第三瞬間中心P3は、ホイールセンタCからの各前後距離X2及びX3の関係がX2<X3となるように設定されていることから、第三瞬間中心P3を中心としたモーメントの方が第二瞬間中心P2を中心としたモーメントよりも大きくなる。このため、旋回外輪側である左側のトレーリングアーム10は、アームブッシュ11の変位に伴って前方内側へ変位し、旋回内輪側である右側のトレーリングアーム10は、アームブッシュ11の変位に伴って後方外側へ変位する。したがって、車輪2に対して横力(右向きの横力FT)が入力された場合には、図6(b)中に破線で示すように、サスペンション1が第三瞬間中心P3を中心として全体的に右回りに変位するため、旋回外輪である左側の車輪2はトーインとなり、横力作用時における走行安定性が向上する。
[3.効果]
(1)上述のサスペンション1では、左右のトレーリングアーム10が、アームブッシュ11を介して車体に支持されるとともに、ビームブッシュ12を介してビーム20で連結される。また、左右のトーコントロールアーム40は、外端部40aが外側ブッシュ41を介してトレーリングアーム10のホイールセンタCよりも後方に取り付けられ、内端部40bがビーム20の中間部20bに取り付けられる。そして、アームブッシュ11,ビームブッシュ12及び外側ブッシュ41は何れも低剛性部を有し、各低剛性部がそれぞれ第一斜め方向D1,第二斜め方向D2及び第三斜め方向D3に設定される。
このような構成を備えたサスペンション1によれば、図5(b)及び図6(b)に示すように、前後力及び横力の何れが作用した場合でも、コンプライアンスステアをトーイン方向に制御できる。すなわち、車両制動時や突起乗り上げ時などで前後力が加わった場合でも、車両旋回時などで横力が加わった場合でも、トーイン化を実現することができる。これにより、車両旋回時や制動時の走行安定性をより向上させることができる。
(2)上述のサスペンション1では、トーコントロールアーム40の内端部40bが内側ブッシュ42を介してビーム20に取り付けられているため、内側ブッシュ42によってトーコントロールアーム40の上下方向の揺動を吸収することができる。さらに、この内側ブッシュ42は、トーコントロールアーム40の延設方向の直交する方向(第四斜め方向D4)に設定された低剛性部を有することから、外側ブッシュ41を動きやすくすることができる。
(3)上述のサスペンション1は、トーコントロールアーム40の外端部40aが内端部40bよりも下方に配置される。このため、車両旋回時に車体がロールすると、旋回外輪側のトレーリングアーム10がバンプ側に変位して、トーコントロールアーム40の外端部40aが相対的に上方へ円弧移動する。これにより、トレーリングアーム10の後部10bが外側に変位することから、旋回外輪がトーインとなる。
反対に、車体がロールすると、旋回内輪側のトレーリングアーム10はリバウンド側に変位し、トーコントロールアーム40の外端部40aが相対的に下方へ円弧移動する。これにより、トレーリングアーム10の後部10bが内側に変位することから、旋回内輪がトーアウトとなる。すなわち、上述のサスペンション1によれば、車両のロール時に、バンプ側をトーインにすることができ、リバウンド側をトーアウトにすることができるため、走行安定性をより高めることができる。
(4)上述のサスペンション1では、アームブッシュ11は、二つのすぐり部11Dが内筒11Aの軸中心を挟んで第一斜め方向D1に対向配置される。ビームブッシュ12及び外側ブッシュ41も同様に、二つのすぐり部が内筒の軸中心を挟んで第二斜め方向D2,第三斜め方向D3に対向配置される。そのため、上述のサスペンション1によれば、簡素な構成で、横力作用時及び前後力作用時におけるトーイン化を実現でき、走行安定性をより高めることができる。
(5)上述のサスペンション1では、左右のトレーリングアーム10の各中間部10cを、それぞれビームブッシュ12を介してビーム20で連結することで、車両旋回時の対地キャンバ変化を小さくすることができる。これにより、路面に対してタイヤの接地面が大きくとれることからグリップが高くなり、車両旋回時の走行安定性を向上させることができる。また、対地キャンバ変化を小さくできることから、タイヤの偏磨耗を防止することができる。
さらに、アブソーバ30をトレーリングアーム10に対して、ホイールセンタCより後方であってホイールセンタCを上下で挟んだ二箇所においてアブソーバブッシュ15を介して取り付けることで、高いキャンバ剛性を確保することができる。すなわち、車両旋回時にタイヤ上部が外側へ倒れることを防ぎ、タイヤ接地面の横剛性を高めることができることから、操縦安定性を向上させることができる。
[4.変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
上記実施形態では、アームブッシュ11の二つのすぐり部11Dを、内筒11Aの軸中心を挟んで第一斜め方向D1に対向配置することで低剛性部を第一斜め方向D1に設定しているが、これに代えて又は加えて、アームブッシュ11に二つのプレート部11Eを設けることで低剛性部を第一斜め方向D1に設定してもよい。この変形例に係るアームブッシュ11′を図4(b)に示す。図4(b)では、すぐり部11Dに代えてプレート部11Eを設けたアームブッシュ11′を例示している。
二つのプレート部11Eは、弾性部材11Cの軸方向(上下方向)に亘って設けられた金属製の薄板であり、内筒11Aの軸中心を挟んで第一斜め方向D1に直交する方向に対向配置される。プレート部11Eが設けられた部分は他の部位に比べて剛性が高くなる。つまり、プレート部11Eを設けることで、第一斜め方向D1以外の部分の剛性が高まるため、アームブッシュ11′の第一斜め方向D1の剛性を相対的に低くすることができる。
言い換えると、二つのプレート部11Eを上記のように配置することで、アームブッシュ11′に、他部よりも剛性の低い低剛性部を第一斜め方向D1に設定することができる。このような構成によっても上記実施形態と同様に、横力作用時及び前後力作用時におけるトーイン化を実現でき、走行安定性をより高めることができる。さらに、本変形例によれば、アームブッシュ11′の剛性を高く保つことができる。なお、すぐり部11Dに加えてプレート部11Eを設けることで、第一斜め方向D1の剛性を他部よりもさらに低くすることができる。
他のブッシュ12,41,42についてもこれと同様に、二つのすぐり部に代えて又は加えて、二つのプレート部を設けて、二つのプレート部を内筒の軸中心を挟んで、第二斜め方向D2に直交する方向,第三斜め方向D3に直交する方向,第四斜め方向D4に直交する方向にそれぞれ対向配置してもよい。また、例えば四つのブッシュ11,12,41,42のうち、何れかはすぐり部を設けることで低剛性部を形成し、残りはプレート部を設けることで相対的に低剛性部を形成するようにしてもよい。すなわち、四つのブッシュ11,12,41,42の構成が異なるものであってもよい。なお、各ブッシュの内筒及び外筒は円筒状に限られず、円筒以外の筒状であってもよい。
また、上述の実施形態では、トレーリングアーム10が、その法線方向を上下方向に向けた姿勢で車体に取り付けられる場合を例示したが、トレーリングアーム10の向きはこれに限られない。例えば、トレーリングアームが、前後方向に延設された平板状の部材で構成されるとともに、その法線方向を左右方向に向けた姿勢で車体に取り付けられるものであってもよい。この場合、アームブッシュは、外筒の軸方向が第一斜め方向D1となる姿勢でトレーリングアームに固定され、ビームブッシュは、外筒の軸方向が第二斜め方向D2となる姿勢でトレーリングアームに固定される。また、外側ブッシュは、外筒の軸方向が第三斜め方向D3となる姿勢でトーコントロールアームに固定される。なお、これら三つのブッシュは何れも、筒状の内筒と、内筒の径方向外側に設けられる外筒と、内筒及び外筒の間に介設された弾性部材とを有するものである。
ブッシュは、その軸方向が低剛性部(低剛性方向)となるため、軸方向を各斜め方向D1,D2,D3に設定することで、アームブッシュ,ビームブッシュ,外側ブッシュの各斜め方向D1,D2,D3のバネ定数を他の方向(その斜め方向D1,D2,D3以外の方向)のバネ定数よりも低くすることができる。言い換えると、アームブッシュ,ビームブッシュ,外側ブッシュを、各斜め方向D1,D2,D3に対しては他の方向よりも変位しやすく設けることができる。このような構成によっても上記実施形態と同様に、横力作用時及び前後力作用時におけるトーイン化を実現でき、走行安定性をより高めることができる。
なお、第一斜め方向D1,第二斜め方向D2,第三斜め方向D3の前後方向に対する各傾きK1,K2,K3は、前後力作用時に、第一瞬間中心P1及び第二瞬間中心P2とホイールセンタCとの各左右距離Y1,Y2の関係がY1<Y2となるように設定されていればよく、図示したものに限られない。また、第四斜め方向D2が、トーコントロールアーム40の延設方向に直交する方向でなくてもよい。なお、トーコントロールアーム40とビーム20との接合部を、内側ブッシュ42を介さずに連結してもよい。
また、アブソーバ30の取付位置や取付方法は上記のものに限られない。例えば、アブソーバブッシュ15を介さずにトレーリングアーム10に取り付けられていてもよいし、ホイールセンタCを挟んだ上下二箇所で取り付けられていなくてもよい。
なお、サスペンション1の具体的な形状は上記のものに限られない。例えば、トレーリングアーム10が前後方向に一様な車幅方向長さを有していてもよいし、フランジ10dがないものであってもよい。また、ビーム20の具体的な形状(例えば断面形状)は、上記のものに限定されない。
1 サスペンション(トーションビーム式サスペンション)
2 車輪
10 トレーリングアーム
10a 前部
10b 後部
10c 中間部
11,11′ アームブッシュ(第一ブッシュ)
11A 内筒
11B 外筒
11C 弾性部材
11D すぐり部
11E プレート部
12 ビームブッシュ(第二ブッシュ)
15 アブソーバブッシュ(第五ブッシュ)
15A 内筒
15B 外筒
20 ビーム
30 アブソーバ
40 トーコントロールアーム
40a 外端部
40b 内端部
41 外側ブッシュ(第三ブッシュ)
42 内側ブッシュ(第四ブッシュ)
C ホイールセンタ
1 第一斜め方向
2 第二斜め方向
3 第三斜め方向
4 第四斜め方向

Claims (7)

  1. 前部が第一ブッシュを介して車体に支持されるとともに後部において車輪を支持する左右一対のトレーリングアームと、
    前記トレーリングアームの各前後方向中間部を、それぞれ第二ブッシュを介して連結するビームと、
    外端部が第三ブッシュを介して前記トレーリングアームにおける前記車輪のホイールセンタよりも後方に取り付けられ、内端部が前記ビームの左右方向中間部に取り付けられる左右一対のトーコントロールアームと、を具備し、
    前記第一ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前方内側に向かう第一斜め方向に設定され、
    前記第二ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が後方内側に向かう第二斜め方向に設定され、
    前記第三ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前方内側に向かう第三斜め方向に設定され、
    前記第一斜め方向、前記第二斜め方向、及び前記第三斜め方向の前後方向に対する各傾きは、前記ホイールセンタに前後方向の力が作用した時に、前記第一ブッシュ及び前記ビーム間の瞬間中心と前記ホイールセンタとの左右距離が前記第二ブッシュ及び前記第三ブッシュ間の瞬間中心と前記ホイールセンタとの左右距離よりも短くなるように設定される
    ことを特徴とする、トーションビーム式サスペンション。
  2. 前記トーコントロールアームは、前記内端部が第四ブッシュを介して前記ビームに取り付けられ、
    前記第四ブッシュは、他部よりも剛性の低い低剛性部が前記トーコントロールアームの延設方向に直交する方向に設定される
    ことを特徴とする、請求項1記載のトーションビーム式サスペンション。
  3. 前記トーコントロールアームは、前記外端部が前記内端部よりも下方に配置される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のトーションビーム式サスペンション。
  4. 前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、前記弾性部材を前記軸方向に貫通する二つのすぐり部と、を備え、
    前記第一ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第一斜め方向に対向配置され、
    前記第二ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第二斜め方向に対向配置され、
    前記第三ブッシュの前記二つのすぐり部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第三斜め方向に対向配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のトーションビーム式サスペンション。
  5. 前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられて軸方向が上下方向となる姿勢で固定される外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、前記弾性部材に設けられた二つのプレート部と、を備え
    前記第一ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第一斜め方向に直交する方向に対向配置され、
    前記第二ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第二斜め方向に直交する方向に対向配置され、
    前記第三ブッシュの前記二つのプレート部は、前記内筒の軸中心を挟んで前記第三斜め方向に直交する方向に対向配置される
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のトーションビーム式サスペンション。
  6. 前記第一ブッシュ、前記第二ブッシュ、及び前記第三ブッシュは何れも、筒状の内筒と、前記内筒の径方向外側に設けられる外筒と、前記内筒及び前記外筒の間に介設された弾性部材と、を備え、
    前記第一ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第一斜め方向となる姿勢で固定され、
    前記第二ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第二斜め方向となる姿勢で固定され、
    前記第三ブッシュは、前記外筒の軸方向が前記第三斜め方向となる姿勢で固定される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のトーションビーム式サスペンション。
  7. 前記トレーリングアームに対し、前記ホイールセンタよりも後方であって前記ホイールセンタを上下で挟んだ二箇所においてそれぞれ第五ブッシュを介して取り付けられるアブソーバを具備する
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のトーションビーム式サスペンション。
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