JP2018034613A - ブッシュ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両旋回時のロールステアをアンダーステア傾向にすることができるブッシュを提供する。【解決手段】ブッシュ10は、トレーリングアーム101の収納部101aに圧入され、トレーリングアーム101の前端部と車体側のブラケット210とを連結する。ブッシュ10は、ブラケット210に固定される内筒11と、トレーリングアーム101に固定される外筒12と、内筒11と外筒12との間に介在される筒状弾性体13とを備える。外筒12の軸方向の一端部には、径方向外方に延びるフランジ部20が形成され、フランジ部20の端面には、ストッパ部30が設けられている。ストッパ部30は、フランジ部20の端面における下側部分に設けられており、ストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられたときにブッシュ10の弾性中心が下側に変位する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のトーションビーム式サスペンションに用いられるブッシュに関する。
自動車などの車両には、車両の車輪を車体に懸架するサスペンションが設けられている。例えば、前輪駆動車(FF車)のリアサスペンションとして、トーションビーム式サスペンションが知られている(特許文献1を参照)。図7に示すように、トーションビーム式サスペンション100は、車両の前後方向に延びる左右一対のトレーリングアーム101と、車幅方向に延びて左右のトレーリングアーム101を連結するトーションビーム102とを備える。図面において、FRは車両前方側、RHは車両右側、UPは車両上方側を示す。
トレーリングアーム101の前端部には、筒状の収納部101aが形成されており、この収納部101aにブッシュ110が圧入されて取り付けられている。このブッシュ110を介してトレーリングアーム101の前端部が車体側のブラケット210(図8参照)に揺動可能に連結される。トレーリングアーム101の後端部には、車輪取付部103が設けられ、車輪(後輪)200が取り付けられると共に、ショックアブソーバー104やコイルスプリング105といった緩衝装置が取り付けられる。
ブッシュ110は、図8に示すように、内筒111と、外筒112と、両筒111、112の間に介在される筒状弾性体113とを備える。内筒111は、取付軸(ボルト)115が挿通され、取付軸115を介してブラケット210に固定される。外筒112は、トレーリングアーム101の前端部に形成された収納部101aに圧入されることによって固定される。図8に示すブッシュでは、外筒112の軸方向の一端部に径方向外方に延びるフランジ部120が形成され、このフランジ部120の端面を覆うようにストッパ部130が筒状弾性体113から延設されている。ブッシュ110は、左右のトレーリングアーム101に対して、ストッパ部130が車両の内側に向くように取り付けられる。つまり、左右のブッシュ110は、左右対称に取り付けられ、図8では、右側のブッシュ110を示している。
トーションビーム式サスペンション100では、車両の旋回時に車輪から横方向の力が作用することによってトレーリングアーム101が左右方向に移動した際に、ストッパ部130がブラケット210の内壁に圧接されるようになっている。例えば、左旋回時には、左右の車輪に左向きの横力が作用してトレーリングアーム101が左方向(図8の紙面下方向)に移動し、外輪側となる右側のブッシュ110の外筒112が左側(図8の紙面下側)へ変位することによって、ストッパ部130がブラケット210の内壁に押し付けられる。これにより、トレーリングアーム101の左右方向の変位が抑制されて、操縦安定性が高くなる。
特許文献1には、ブッシュの外筒にフランジ部が形成されると共に、筒状弾性体からフランジ部の端面を覆う弾性鍔(ストッパ部)が延設されており、フランジ部の上下方向の略中央に弾性鍔側に突出する厚肉部が形成されたブッシュが開示されている。
特開2007−177820号公報
一般に、旋回時における車両の安定性は、アンダーステアの方がよいとされており、サスペンションはアンダーステアになるように設定されていることが望まれる。トーションビーム式サスペンションでは、車両の旋回時において、車輪から横力が作用してトレーリングアームが左右方向に移動する他、ロールが発生し、左右の車輪と共に左右のトレーリングアームが逆位相で上下動する。具体的には、外輪側が縮んで内輪側が伸びる方向にストロークする。この上下動に伴い、車輪のトー角が変化する、所謂ロールステアが発生する場合があり、ステア特性に影響を与えることがある。従来のブッシュでは、アンダーステア方向のロールステアを十分に確保できず、ロール時のオーバーステアを抑制する効果が低い。
そこで、車両旋回時のロールステアをアンダーステア傾向にすることができるブッシュを提供することを本発明の目的の1つとする。
本発明の一態様に係るブッシュは、車両の車輪を車体に懸架するトーションビーム式サスペンションに用いられ、トレーリングアームの前端部と車体側のブラケットとを連結するブッシュであって、
前記ブラケットに固定される内筒と、
前記内筒の外側に同心状に設けられ、前記トレーリングアームに固定される外筒と、
前記内筒と前記外筒との間に介在され、弾性材料からなる筒状弾性体と、
前記外筒の軸方向の一端部に形成され、径方向外方に延びるフランジ部と、
前記フランジ部の端面を覆い、弾性材料からなるストッパ部と、を備え、
前記ストッパ部は、前記フランジ部の端面における下側部分に設けられており、
前記ストッパ部が前記ブラケットの内壁に押し付けられたときに前記ブッシュの弾性中心が下側に変位する。
上記ブッシュによれば、ストッパ部がフランジ部の端面の下側部分に設けられており、ストッパ部がブラケットの内壁に押し付けられたときにブッシュの弾性中心が下側に変位するように設定されている。車両の旋回時にストッパがブラケットの内壁に押し付けられて、ブッシュの弾性中心が下側に変位することによって、ロールしたときの外輪側の車輪をトーイン側に変化させ、ロールステアのアンダーステア傾向を向上させることができる。したがって、アンダーステア方向のロールステア率を向上させることができ、安定性が向上する。
実施形態1に係るブッシュが取り付けられたトーションビーム式サスペンションの一例を示す概略上面図である。 図1のII−II矢視断面図であり、実施形態1に係るブッシュを後方から見た概略断面図である。 図2のIII矢印方向からブッシュを見た図であり、実施形態1に係るブッシュを軸方向の一端側から見た概略端面図である。 ロール時にトレーリングアームに発生する捻れの回転軸を説明する概念図である。 ブッシュの状態を後方から見た模式図であり、(A)は車両が旋回していない直進時の状態、(B)は車両旋回時にストッパ部がブラケットの内壁に押し付けられた状態を示す。 車両旋回時におけるブッシュの状態を上方から見た模式図であり、(A)は車両が旋回していない直進時の状態、(B)は車両旋回時にストッパ部がブラケットの内壁に押し付けられた状態を示す。 トーションビーム式サスペンションの一例を示す概略斜視図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図であり、従来のブッシュの一例を示す概略縦断面図である。
本発明の実施形態に係るブッシュの具体例を、図面を参照して説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
[実施形態1]
図1〜図3を参照して、実施形態1に係るブッシュ10を説明する。ここでは、ブッシュ10は、図1に示すトーションビーム式サスペンション100(以下、単に「サスペンション」と呼ぶ場合がある)に用いられる。図1に示すサスペンション100は、FF車のリアサスペンションに用いられ、図7を参照して説明したものと基本的な構成は同じであり、図1では、ショックアブソーバーやコイルスプリングについては図示を省略している。
<サスペンション>
図1に示すサスペンション100は、左右のトレーリングアーム101の中間部同士をトーションビーム102で連結した中間ビーム式サスペンションである。左右のトレーリングアーム101の前端部にはそれぞれ、筒状の収納部101aが形成されており、収納部101aにブッシュ10が圧入されることによって取り付けられている。左右のトレーリングアーム101の前端部は、図示しない車体の左右両側に設けられたブラケット210の内側に配置され、ブッシュ10に取付軸(ボルト)115を挿通し、取付軸115をブラケット210に締結することによって、ブラケット210に揺動可能に連結されている。左右のトレーリングアーム101の後端部にはそれぞれ、車輪取付部103が設けられており、車輪取付部103を介して左右の車輪(後輪)200が支持されている。この例では、図1に示すように、上面視において、左右のトレーリングアーム101の前端部が車両前方に向かって車幅方向外側に広がるように形成されており、それぞれの収納部101aの軸心が車幅方向に対して傾斜している。そして、左右のブッシュ10の軸方向Aが車幅方向Wに対して所定角度αだけ傾斜するように左右のブッシュ10が配置されている。ここでは、各ブッシュ10の車両の内側に位置する端部よりも外側の端部の方が車両後方側に位置しており、車両上方から見て、左右のブッシュ10がハの字状に配置されている。
<ブッシュ>
実施形態1に係るブッシュ10は、図1、図2に示すように、内筒11と、外筒12と、筒状弾性体13と、フランジ部20と、ストッパ部30とを備える。ブッシュ10の特徴の一つは、ストッパ部30をフランジ部20の特定の部分に設ける点にある。左右のトレーリングアーム101の前端部(収納部101a)に取り付けられる左右のブッシュ10は、ストッパ部30が車両の内側に向くように左右対称に取り付けられ、取付方向が左右で異なる点を除いて同じである。以下では、図1に示す右側のブッシュ10を参照して、ブッシュ10の構成を詳細に説明し、左側のブッシュ10についてその詳細な説明を省略する。
(内筒)
内筒11は、図1、図2に示すように、ブラケット210に固定される円筒状の部材であり、金属などの剛性の高い材料、例えば、鋼やステンレス鋼などの鉄合金、アルミニウム合金などで形成されている。内筒11は、取付軸(ボルト)115が挿通され、取付軸115を介してブラケット210に固定されている。
(外筒)
外筒12は、図1、図2に示すように、内筒11の外側に同心状に設けられ、トレーリングアーム101に固定される円筒状の部材である。外筒12の材質は、内筒11と同様に、金属などの剛性の高い材料である。外筒12は、収納部101aに圧入されることによってトレーリングアーム101に固定されている。
(フランジ部)
外筒12の軸方向の一端部には、径方向外方に延びる環状のフランジ部20が一体に形成されている(図3も併せて参照)。「軸方向の一端部」とは、車両内側に位置する側の端部のことであり、例えば、右側のブッシュ10の場合、図1、図2に示すように、外筒12の左側の端部にフランジ部20が形成される。フランジ部20は、ブッシュ10をトレーリングアーム101の収納部101aに圧入する際、収納部101aの端面に当て止めされ、圧入時の位置決めに利用される。
(筒状弾性体)
筒状弾性体13は、内筒11と外筒12との間に介在され、弾性材料からなる部材であり、弾性材料としては、ゴムや軟質樹脂などが挙げられる。筒状弾性体13は、内筒11と外筒12とが弾性的に連結する。
(ストッパ部)
ストッパ部30は、図1、図2に示すように、フランジ部20の端面を覆う弾性材料からなる部材である。この例では、筒状弾性体13の一端側から延設されて、フランジ部20の端面を覆うように、筒状弾性体13と一体に形成されている。ストッパ部30は、ブッシュ10の軸方向の一端側(即ち、車両内側に位置する側)に設けられ、例えば、例えば、右側のブッシュ10の場合、ブッシュ10の左側にストッパ部30が配置される。
ストッパ部30は、図2、図3に示すように、フランジ部20の端面における下側部分の少なくとも一部(車両の下方側)に設けられている。具体的には、下側部分とは、図3に示すように、ブッシュ10を軸方向の一端側から見たとき、フランジ部20の端面のうち、下側半分の領域(左下がりのハッチングで示す範囲(中心角180°))のことである。この例では、図1、図3に示すように、下側部分のうち、フランジ部20の端面における後側部分(車両の後方側)にストッパ部30が設けられている。つまり、実施形態1のブッシュ10では、ストッパ部30がブッシュ10の中心より下方側でかつ後方側の位置、具体的には、図3に示すフランジ部20の端面のうち、下側半分でかつ後側半分の領域(クロスハッチングで示す1/4の範囲(中心角90°))にストッパ部30が設けられている。この例では、図3のクロスハッチングで示す部位にストッパ部30が設けられており、ストッパ部30が円弧状に形成されている。
このように、ストッパ部30が下方側に設けられていることによって、後述するように、ブラケット210の内壁に押し付けられたときにブッシュ10の弾性中心を下側に変位させることが可能である。更に、ストッパ部30が後方側に設けられている場合は、ストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられたときにブッシュ10の弾性中心を後側に変位させることが可能である。ストッパ部30は、ブラケット210の内壁に押し付けられたときにブッシュ10の弾性中心が下側(ストッパ部30が後方側に設けられている場合は更に後側)に変位するように設けられていればよく、この要件を満たす限り、ストッパ部30の形成範囲は変更可能である。例えば、ストッパ部30の一部が、フランジ部20の端面における下側半分の領域から上側にはみ出していてもよいし、後側半分の領域から前側にはみ出していてもよい。
ストッパ部30の形成範囲は、例えば、フランジ部20の端面のうち、1/8(中心角45°)以上3/5(中心角216°)以下を覆うことが好ましく、更に1/6(中心角60°)以上1/2(中心角180°)以下とすることが挙げられる。ストッパ部30の形成範囲を1/8以上3/5以下とすることで、ブッシュ10の弾性中心を変位させる効果が得られ易い。また、ストッパ部30が下方に位置するほど、ブッシュ10の弾性中心の下方への変位量を大きくでき、ストッパ部30が後方に位置するほど、ブッシュ10の弾性中心の後方への変位量を大きくできる傾向がある。そのため、ストッパ部30の下方及び後方への延設量(フランジ部20の内周からの径方向の距離)を極力大きくすることが好ましい。
以下、車両旋回時におけるサスペンション100の挙動とブッシュ10の状態を、図1及び図4〜図6を用いて説明する。ここでは、車両が左回りに旋回している場合を想定し、外輪側となる右側のブッシュ10の状態を例に挙げて説明する。
〈旋回時のサスペンションの挙動〉
まず、旋回時におけるサスペンション100の挙動について説明する。車両の旋回時において、サスペンション100には後輪200から横方向(左右方向)の力が作用する。左旋回時の場合は、図1に示すように、外輪側の右側の後輪200に左向きの横力Fが入力され、後輪200からサスペンション100に左向きの横力Fが作用することによって、サスペンション100には、車両の上下方向に沿った回転軸Rsを中心とする右回りの回転モーメントMsが発生する。回転軸Rsの位置は、車両上方から見たとき、ブッシュ10の弾性中心Bを通る車幅方向に平行な線と、サスペンション100(トーションビーム102)の車両前後方向に沿った中心線との交点の位置になる。ここで、サスペンション100の回転モーメントMsは、ブッシュ10の弾性中心Bと後輪200の中心までの車両前後方向の距離(モーメントアーム長)Dに比例し、回転軸Rsが車両後方に位置するほど、横力Fによる回転モーメントMsが小さくなる。この回転モーメントMsが大きいと、外輪側の右側の後輪200がトーアウトとなり、オーバーステア傾向が強くなる。逆に言えば、回転モーメントMsを小さくすれば、オーバーステア方向の挙動を抑制できる。
また、車両の旋回時には、車体にロールが発生することによって、左右のトレーリングアーム101が逆位相で上下動する。左旋回時の場合は、外輪側となる右側のトレーリングアーム101の前端部が下方向に動き、内輪側となる左側のトレーリングアーム101の前端部が上方向に動く。このとき、左右のトレーリングアーム101に捻れが発生する。ロール時にトレーリングアーム101に発生する捻れの回転軸Raは、図1、図4に示すように、ブッシュ10の弾性中心Bとトーションビーム102のせん断中心C(ここでは、トーションビーム102の中心の上方に位置)とを結ぶ線によって表される。ここで、ブッシュ10の弾性中心Bが車両下方側に位置するように、トレーリングアーム101の回転軸Raを傾けることで、ロール時の外輪側の右側の後輪200がトーインとなり、アンダーステア傾向が強くなる。
〈旋回時のブッシュの状態〉
車両旋回時に左向きの横力Fが作用すると、図5、図6に示すように、右側のトレーリングアーム101が左方向(黒塗り矢印方向)に移動することによって、ブッシュ10の外筒12が左側へ変位することで、ストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられる。
ストッパ部30が下側に設けられている場合、ストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられた際、図5(B)に示すように、外筒12が内筒11に対して傾斜するようにブッシュ10が変位する。そして、このような傾斜変位によって、外筒12が内筒11に対して偏心することにより、ブッシュ10の弾性中心Bが下側(車両下方)に変位する。ブッシュ10の弾性中心Bが下方に移動するため、トレーリングアーム101の回転軸Raの傾きが大きくなる。これにより、ロール時の外輪側の後輪200がトーイン側に変化するので、ロールステアのアンダーステア傾向を向上させることができる。
更に、ストッパ部30が後側に設けられている場合、ストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられた際、図6(B)に示すように、外筒12が内筒11に対して傾斜するようにブッシュ10が変位する。そして、このような傾斜変位によって、外筒12が内筒11に対して偏心することにより、ブッシュ10の弾性中心Bが後側(車両後方)に変位する。ブッシュ10の弾性中心Bが後方に移動するため、モーメントアーム長D(図1参照)が短くなると共に、回転軸Rsが車両後方に移動することになる。これにより、回転モーメントMsが小さくなるため、旋回時における外輪側の後輪200のトーアウト側への変化が抑制され、オーバーステア方向の挙動を抑制できる。
<作用効果>
実施形態のブッシュ10は、以下の作用効果を奏する。
(1)車両旋回時に外輪側の後輪200から横力Fが作用してトレーリングアーム101が左右方向に移動した際に、ストッパ部30によってトレーリングアーム101の左右方向の変位を抑制できるので、操縦安定性が向上する。
(2)ストッパ部30が下側に設けられ、車両旋回時にストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられることによってブッシュ10の弾性中心が下側に変位することで、ロール時の外輪側の後輪200をトーイン側に変化させ、ロールステアのアンダーステア傾向を向上させることができる。よって、アンダーステア方向のロールステア率を向上させることができ、安定性が向上する。
(3)更に、ストッパ部30が後側に設けられ、車両旋回時にストッパ部30がブラケット210の内壁に押し付けられることによってブッシュ10の弾性中心が後側に変位することで、旋回時における外輪側の後輪200のトーアウト側への変化を抑制できる。よって、オーバーステア方向の挙動を抑制でき、安定性をより一層向上することが可能である。
(4)左右のブッシュ10がハの字状に配置されていることで、ロール時にトレーリングアーム101が捻れることによって、ブッシュ10を傾斜変位させることができ、ブッシュ10の下側とブラケット210の内壁との間の隙間が大きくなる。これにより、ロール時には、ブッシュ10の軸方向の変位を大きくとることができ、ブッシュ10が軸方向に変位することで、アンダーステア方向のロールステアが得られ易くなる。
本発明は、これらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、上述した実施形態1では、トーションビーム式サスペンションの一例として、中間ビーム式サスペンションを挙げて説明したが、サスペンションは、先端ビーム式でも、後端ビーム式でもよい。
本発明のブッシュは、トーションビーム式サスペンションに利用可能である。
10 ブッシュ
11 内筒
12 外筒
13 筒状弾性体
20 フランジ部
30 ストッパ部
100 トーションビーム式サスペンション(サスペンション)
101 トレーリングアーム
101a 収納部
102 トーションビーム
103 車輪取付部
104 ショックアブソーバー
105 コイルスプリング
110 ブッシュ
111 内筒
112 外筒
113 筒状弾性体
115 取付軸(ボルト)
120 フランジ部
130 ストッパ部
200 車輪(後輪)
210 ブラケット

Claims (1)

  1. 車両の車輪を車体に懸架するトーションビーム式サスペンションに用いられ、トレーリングアームの前端部と車体側のブラケットとを連結するブッシュであって、
    前記ブラケットに固定される内筒と、
    前記内筒の外側に同心状に設けられ、前記トレーリングアームに固定される外筒と、
    前記内筒と前記外筒との間に介在され、弾性材料からなる筒状弾性体と、
    前記外筒の軸方向の一端部に形成され、径方向外方に延びるフランジ部と、
    前記フランジ部の端面を覆い、弾性材料からなるストッパ部と、を備え、
    前記ストッパ部は、前記フランジ部の端面における下側部分に設けられており、
    前記ストッパ部が前記ブラケットの内壁に押し付けられたときに前記ブッシュの弾性中心が下側に変位するブッシュ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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