JP5057437B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両の車体に弾性体マウントを介して装着されるサブフレームと、このサブフレームに支持されたサスペンションアーム等とを有するサスペンション装置に関するものである。
自動車のパワートレーンやサスペンションは、車体に伝搬する振動や騒音を低減するために、車体に対してフローティングマウントされたサブフレームに装着することが知られている。サブフレームは、例えばスチールやアルミニウム合金等の金属材料によって枠状に形成され、その四隅を防振ゴム等の弾性部材を有する弾性体マウントを介してボディに装着したものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、サスペンションが装着されるサブフレームにおいて、操縦性への悪影響を抑制しつつ車両のノイズ・バイブレーション・ハーシュネス(NVH)特性を向上させるために、車両の上下左右方向の入力に対しては弾性体マウントのバネ定数を高くし、車両前後方向の入力に対してはバネ定数を低くすることが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2005−280647号公報 特開平8−48262号公報
サスペンションが装着されるサブフレームにおいて、弾性体マウントが変形してサブフレームが車体に対して相対変位すると、車輪の車体に対する位置関係(トー角等)も変化することから、上記した特許文献2に記載の従来技術においては、変位による悪影響を低減する目的でマウントの横剛性を向上し、旋回時の横力等によるサブフレームの変位を抑制している。
しかし、本発明の発明者は、マウントの弾性変形によるサブフレームの変位を積極的に利用することによって、車両の操縦安定性を向上できることを見出した。
本発明の課題は、旋回初期のヨー応答性を向上するとともに定常旋回時の安定性を向上したサスペンション装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1の発明は、車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるリアサブフレームと、車輪ハブ支持体及び前記リアサブフレームとそれぞれ揺動可能に接続され、車両の前後方向に離間して配置された前側サスペンションアーム及び後側サスペンションアームとを備える後輪用サスペンション装置であって、前記リアサブフレームの前記後側サスペンションアームとの接続部は、前記リアサブフレームの前記前側サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記リアサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、前記前側サスペンションアームは、前記後側サスペンションアームに対して、前記横力に対する前記車輪ハブ支持体の支持剛性が低くされ、前記横力が小さい初期領域においては、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記前側サスペンションアーム及び前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体の支持剛性差によるトー変化量よりも大きく、前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記前側サスペンションアーム及び前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体の支持剛性差によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいことを特徴とする後輪用サスペンション装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の後輪用サスペンション装置において、前記リアサブフレームの前記前側弾性体マウント、前記後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、前記横力によって前記リアサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたことを特徴とする後輪用サスペンション装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の後輪用サスペンション装置において、前記前側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体、前記リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの前記横力に対する剛性を、前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体、前記リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの前記横力に対する剛性よりも低くしたことを特徴とする後輪用サスペンション装置である。
請求項4の発明は、車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両前方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドとを備える前輪用サスペンション装置であって、前記フロントサブフレームの前記ステアリングギアボックスの搭載位置は、前記サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記横力による前記弾性体ブッシュの変形、及び、前記タイロッドに負荷される圧縮力又は引張力によるタイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向変位によるトー変化量よりも大きく、前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記横力による前記弾性体ブッシュの変形及びタイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向変位によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいことを特徴とする前輪用サスペンション装置である。
請求項5の発明は、車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両後方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドとを備える前輪用サスペンション装置であって、前記フロントサブフレームの前記サスペンションアームとの接続部は、前記ステアリングギアボックスの搭載位置に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、前記タイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向の支持剛性は、前記横力による前記サスペンションアームの前記弾性体ブッシュの変形によるトー変化量よりもタイヤのセルフアライニングトルクによる前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量のほうが大きくなるように設定され、前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量よりも大きく、前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいことを特徴とする前輪用サスペンション装置である。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の前輪用サスペンション装置において、前記フロントサブフレームの前記前側弾性体マウント、前記後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、前記横力によって前記フロントサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたことを特徴とする前輪用サスペンション装置である。
請求項7の発明は、車体に装着されるリアサブフレームと、車輪ハブ支持体及び前記リアサブフレームとそれぞれ揺動可能に接続され、車両の前後方向に離間して配置された前側サスペンションアーム及び後側サスペンションアームとを備える後輪用サスペンション装置であって、前記リアサブフレームの前記後側サスペンションアームとの接続部は、前記リアサブフレームの前記前側サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記リアサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、車輪が発生する横力による前記前側弾性体マウントの車体に対する横変位量が、前記後側弾性体マウントの横変位量より大きく設定されて前記リアサブフレームの車体に対するヨー運動が発生し、前記横力が小さい初期領域においては、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量よりも大きく、前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記リアサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいことを特徴とする後輪用サスペンション装置である。
請求項8の発明は、車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両前方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドとを備える前輪用サスペンション装置であって、前記フロントサブフレームの前記ステアリングギアボックスの搭載位置は、前記サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、車輪が発生する横力による前記前側弾性体マウントの車体に対する横変位量が、前記後側弾性体マウントの横変位量より小さく設定されて前記フロントサブフレームの車体に対するヨー運動が発生し、前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記横力による前記フロントサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量より大きく、前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記横力による前記フロントサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいことを特徴とする前輪用サスペンション装置
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)リアサブフレームの後側サスペンションアームとの接続部は、前側サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力によるリアサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置されていることから、旋回時の横力によってリアサブフレームがロールすると、前側サスペンションアームよりも後側サスペンションアームのほうが車幅方向の変位量が大きくなり、旋回外輪はトーアウト側、旋回内輪はトーイン側(前輪操舵方向に対して逆相方向)にステアされる。
一方、前側サスペンションアームの車輪ハブ支持体の支持剛性を後側サスペンションアームよりも低くしたことによって、旋回時の横力により旋回外輪はトーイン側、旋回内輪はトーアウト側(前輪操舵方向に対して同相方向)にステアされるコンプライアンスステア特性が得られる。
そして、横力が小さい初期領域においては、前者のトー変化量を後者よりも大きくすることによって、後輪を前輪と逆相方向にステアし、車両のヨーイング(鉛直軸回りの回転運動)発生を促進してヨー応答性を向上することができる。さらに、前輪の横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルク(直進方向に復帰しようとする鉛直軸回りのモーメント)が大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
その後、初期領域よりも横力が大きい定常旋回領域においては、後者のトー変化量が前者よりも大きくなり逆転するようにしたことによって、後輪を前輪と同相方向にステアし、車両のヨー発生を穏やかとして安定性を向上することができる。
なお、本明細書、請求の範囲等において、サスペンションアームのハブ支持体の支持剛性が高いこととは、旋回時にタイヤが発生するコーナリングフォース(横力)に起因して、ハブ支持体のサスペンションアーム又はタイロッドとの接続部がサブフレームに対して車幅方向に相対変位する場合に、単位横力に対する変位量が少ないことを意味するものとする。
また、前側サスペンションアームの車輪ハブ支持体の支持剛性を後側サスペンションアームよりも低くすることに代えて、あるいはこれと同時に、リアサブフレームの前側弾性体マウントの横力による横変位量を後側弾性体マウントの横変位量よりも大きくして、リアサブフレームにヨー運動を生じさせてトー変化を発生させても同様の効果を得ることができる。
(2)リアサブフレームの前側弾性体マウント、後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、横力によってリアサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたことによって、これらの弾性体マウントにリアサブフレームのロール運動の揺動角度を規制するストッパの機能をもたせることができ、独立したストッパを設ける必要がなくなり、又は、その簡素化を図ることができる。
(3)前側サスペンションアームの車輪ハブ支持体、リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの横力に対する剛性を、後側サスペンションアームの車輪ハブ支持体、リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの横力に対する剛性よりも低くしたことによって、旋回時の横力による弾性体ブッシュの変形量は前側のほうが大きくなり、この結果旋回外輪側ではトーイン、旋回内輪側ではトーアウト傾向となって、定常旋回時にリアサブフレームのロール運動に伴う前輪操舵方向と逆相方向へのステアを打ち消し、車両の安定性を確保することができる。
(4)ステアリングギアボックスは、フロントサブフレームとサスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力によるフロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に搭載されていることから、旋回時の横力によってフロントサブフレームがロールすると、サスペンションアームよりもステアリングギアボックス並びにこれと接続されたタイロッドのほうが車幅方向の変位量が大きくなり、旋回外輪はトーイン側、旋回内輪はトーアウト側(ともに前輪舵角を切り増す方向)にステアされる。
一方、旋回時の横力によって、サスペンションアームには、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、弾性体ブッシュが弾性変形してサスペンションアームがフロントサブフレームに対して車幅方向に変位する。また、旋回時に前輪タイヤが発生するセルフアライニングトルクによって、タイロッドには、旋回外輪側では引張力、旋回内輪側では圧縮力が作用する。これによって、タイロッドのステアリングギアボックス側の端部に設けられたラックエンドボールジョイントの樹脂製のボールシートや、ステアリングギアボックスをフロントサブフレームに対して支持する弾性体マウントが変形し、タイロッドエンドジョイントがフロントサブフレームに対して車幅方向に変位する。これらの各変位は、ともに旋回外輪をトーアウト側、旋回内輪をトーイン側(ともに前輪舵角を減らす方向)へステアする。
そして、横力が小さい初期領域においては、前者のトー変化量を後者よりも大きくすることによって、前輪の実舵角は運転者の操舵操作に相当した舵角よりも大きく切り込まれる。これによって、前輪のコーナリングフォースが増大して車両のヨーイング発生が促進され、ヨー応答性が向上する。さらに、前輪の横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルクが大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
その後、初期領域よりも横力が大きい定常旋回領域においては、後者のトー変化量が前者よりも大きくなり逆転するようにしたことによって、前輪の実舵角が減少し、車両のヨー発生が穏やかとなって安定性が向上する。
また、ステアリングギアボックスとサスペンションアームの支持剛性差を設けることに代えて、あるいはこれと同時に、フロントサブフレームの後側弾性体マウントの横力による横変位量を前側弾性体マウントの横変位量よりも大きくして、フロントサブフレームにヨー運動を生じさせてトー変化を発生させても同様の効果を得ることができる。
(5)フロントサブフレームとサスペンションアームとの接続部は、ステアリングギアボックスに対して、車輪が発生する横力によるフロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に搭載されていることから、旋回時の横力によってフロントサブフレームがロールすると、ステアリングギアボックス並びにこれと接続されたタイロッドよりもサスペンションアームのほうが車幅方向の変位量が大きくなり、旋回外輪はトーイン側、旋回内輪はトーアウト側にステアされる。
一方、旋回時の横力によって、サスペンションアームには、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、弾性体ブッシュが弾性変形してサスペンションアームがフロントサブフレームに対して車幅方向に変位する。また、旋回時に前輪タイヤが発生するセルフアライニングトルクによって、タイロッドには、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、タイロッドのステアリングギアボックス側の端部に設けられたラックエンドボールジョイントの樹脂性のボールシートや、ステアリングギアボックスをフロントサブフレームに対して支持する弾性体マウントが変形し、タイロッドエンドジョイントがフロントサブフレームに対して車幅方向に変位する。
このとき、タイロッドエンドジョイントのフロントサブフレームに対する車幅方向の支持剛性を、横力によるサスペンションアームの弾性体ブッシュの変形によるトー変化量よりもタイヤのセルフアライニングトルクによるタイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量のほうが大きくなるように設定すると、旋回時のセルフアライニングトルクの作用によって、旋回外輪はトーアウト側、旋回内輪はトーイン側へステアされる。
そして、横力が小さい初期領域においては、前者のトー変化量を後者よりも大きくすることによって、前輪の実舵角は運転者の操舵操作に相当した舵角よりも大きく切り込まれる。これによって、前輪のコーナリングフォースが増大して車両のヨーイング発生が促進され、ヨー応答性が向上する。さらに、前輪の横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルクが大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
その後、初期領域よりも横力が大きい定常旋回領域においては、後者のトー変化量が前者よりも大きくなり逆転するようにしたことによって、前輪の実舵角が減少し、車両のヨー発生が穏やかとなって安定性が向上する。
(6)フロントサブフレームの前側弾性体マウント、後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、横力によってフロントサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたことによって、これらの弾性体マウントにフロントサブフレームのロール運動の揺動角度を規制するストッパの機能をもたせることができ、独立したストッパを設ける必要がなくなり、又は、その簡素化を図ることができる。
本発明は、旋回初期のヨー応答性を向上するとともに定常旋回時の安定性を向上したサスペンション装置を提供する課題を、リアサブフレームのリアラテラルアームの支持部を、フロントラテラルアームの支持部に対して、リアサブフレームのロール運動に伴う車幅方向変位が大きい箇所に設定することによって、旋回初期にサブフレームのロールで後輪を前輪操舵方向と逆相方向にステアし、その後後輪が前後ラテラルアームのブッシュの剛性差を利用したコンプライアンスステアによって同相方向に切り戻されるようにすることによって解決した。
以下、本発明を適用したサスペンション装置の実施例1について説明する。実施例1において、サスペンション装置は、例えば、後輪用のパラレルリンクストラット式のものである。
図1は、実施例1のサスペンション装置を備える車両の模式的平面図である。
車両は、例えば4輪の乗用車であって、操舵輪である左右前輪WFL、WFR、及び、左右後輪WRL、WRRを備えている。
車両は、リアサブフレーム10、サブフレームマウント20、ハウジング30、フロントラテラルアーム40、リアラテラルアーム50を備えている。
リアサブフレーム10は、例えばスチールやアルミニウム合金等の金属材料によって、車両上方から見た形状がほぼ矩形の枠状に形成されている。
リアサブフレーム10は、その前後左右に配置されたサブフレームマウント20を介して車体に装着されている。
図2は、リアサブフレームの模式的拡大図であって、図2(a)は、車幅方向から見た側面を示し、図2(b)は、図2(a)のb−b部矢視図である。
リアサブフレーム10は、フロントマウント保持部11、リアマウント保持部12、フロントラテラルアーム支持部13、リアラテラルアーム支持部14等を備えている。
フロントマウント保持部11及びリアマウント保持部12は、それぞれサブフレームマウント20が圧入され固定される部分である。フロントマウント保持部11及びリアマウント保持部12は、ほぼ円筒状に形成され、その中心軸はほぼ上下方向に配置されている。
フロントマウント保持部11は、リアサブフレーム10の前端部における車幅方向両端部にそれぞれ配置されている。
リアマウント保持部12は、リアサブフレーム10の後端部における車幅方向両端部にそれぞれ配置されている。
図2(a)に示すように、リアサブフレーム10は、これらフロントマウント保持部11及びリアマウント保持部12の間の部分において湾曲して形成され、リアマウント保持部12は、フロントマウント保持部11よりも高い位置に配置されている。
フロントラテラルアーム支持部13及びリアラテラルアーム支持部14は、フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50の車体側の端部がそれぞれ揺動可能に接続される部分である。これらフロントラテラルアーム支持部13及びリアラテラルアーム支持部14は、リアサブフレーム10の下面部から突き出したブラケットの先端部に設けられることによって、上述したフロントマウント保持部11及びリアマウント保持部12を結んだ直線よりも下側の領域に配置されている。また、リアラテラルアーム支持部14は、フロントラテラルアーム支持部13よりも低い位置に配置されるとともに、その車幅方向の間隔がフロントラテラルアーム支持部13よりも狭くなっている。
上述した構成によって、リアサブフレーム10は、旋回時に後輪が発生する横力(コーナリングフォース)がフロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50を介して入力されると、サブフレームマウント20のクッションラバー23の弾性変形により、車体に対して旋回外輪側が下がり、旋回内輪側が上がる方向にロール運動をする。
このロール運動の回転中心軸Aは、左右のフロントマウント保持部11の車幅方向中心と、左右のリアマウント保持部12の車幅方向中心とを結んだ直線とほぼ一致する。
そして、リアラテラルアーム支持部14は、この回転中心軸Aからの距離が、フロントラテラルアーム支持部13の回転中心軸Aからの距離よりも大きくなっている。その結果、旋回時の横力によってリアサブフレーム10がロールしたときの車体に対する車幅方向の変位は、フロントラテラルアーム支持部13よりもリアラテラルアーム支持部14のほうが大きくなっている。
サブフレームマウント20は、リアサブフレーム10を、弾性体を介して車体にフローティング状態で装着する弾性体マウントである。
図3は、サブフレームマウント20の断面図である。
サブフレームマウント20は、外筒21、内筒22、クッションラバー23を備えている。
外筒21は、ほぼ円筒状に形成され、フロントマウント保持部11及びリアマウント保持部12に圧入され固定される部分である。
外筒21は、一体的に形成された上部フランジ部21a及び下部フランジ部21bを備えている。
上部フランジ部21aは、外筒21の上端部から外径側へつば状に張り出して形成されている。
下部フランジ部21bは、外筒21の下端部から内径側へ張り出して形成されている。
内筒22は、ほぼ円筒状に形成され、外筒21の内径側にほぼ同心に挿入される。内筒22は、サブフレームマウント20を車体1に締結する図示しないボルトが挿入される部分である。また、ボルトの締結時には、内筒22の下端部にはサポートプレート2が備えられる。サポートプレート2は、例えば板金により形成され、その上面部が内筒22の下端部と当接した状態で、内筒22と共締めされる。
クッションラバー23は、例えばゴム系材料等によって形成された弾性体であって、外筒21の内周面と内筒22の外周面との間に配置され、これらと例えば加硫接着により接合されている。
クッションラバー23は、一体的に形成された上部ストッパ部23a,下部ストッパ部23bを備えている。
上部ストッパ部23aは、外筒21の上部フランジ部21aの上面部に備えられ、この上面部から張り出しかつ外筒21の周方向にわたって延在して形成されている。上部ストッパ部23aは、通常時(車両の静止時や直進走行時)においては、車体1の下面部と間隔を隔てて対向して配置されている。
下部ストッパ部23bは、外筒21の下部フランジ部21bの下面部に備えられ、この下面部から張り出しかつ外筒21の周方向にわたって延在して形成されている。下部ストッパ部23bは、通常時においては、サポートプレート2の上面部と間隔を隔てて対向して配置されている。
図4は、上下方向荷重に対するサブフレームマウント20のバネ特性を示すグラフである。
図4において、横軸は上下方向の荷重を示し、縦軸は内筒に対する外筒の軸方向変位を示している。
サブフレームマウント20は、車両の直進走行時等に作用する上下方向荷重である初期荷重の付近においては比較的バネ定数が低く、これよりも荷重が高い領域及び低い領域では、初期荷重付近よりもバネ定数が高くなっている。このようなバネ定数が低い領域においては、上述したクッションラバー23の上部ストッパ部23a及び下部ストッパ部23bは、ともに車体1又はサポートプレート2から離間した状態となっており、サブフレームマウント20の弾性力(バネ反力)は、主にクッションラバー23が外筒21の外周面と内筒22の外周面に挟まれた部分が発生している。
ここで、初期荷重は、リアサブフレーム10の自重、及び、リアサブフレーム10が負担する他部品の分担荷重を加算したものであって、他部品の分担荷重として、例えば、図示しないディファレンシャルキャリアや図示しないコイルスプリングの分担荷重等があげられる。
これに対し、上向き荷重が負荷されてバネ定数が高くなっている領域では、上部ストッパ部23aが車体1の下面部と当接しており、上部ストッパ部23aは圧縮されることによって反力を発生する。
一方、下向き荷重が負荷されてバネ定数が高くなっている領域では、下部ストッパ部23bがサポートプレート2の上面部と当接しており、下部ストッパ部23bは圧縮されることによって反力を発生する。
ハウジング30は、後輪WRL、WRRを回転可能に支持する図示しないハブベアリングを収容する部材であって、フロントラテラルアーム40、リアラテラルアーム50、及び図示しないストラットアッシー、トレーリングアーム等を介して車体側に支持されている。
ストラットアッシーは、ダンパ(ショックアブソーバ)とサスペンションスプリングとをアセンブリ化したものであり、その下端部がハウジング30の上端部と固定される。また、ストラットアッシーの上端部は、車体に固定される。
トレーリングアームは、ほぼ車両の前後方向に沿って配置されるサスペンションアームであって、主にハウジング30の車体に対する前後方向の位置決めを行うものである。トレーリングアームは、その前端部を車両のフロア下部に揺動可能に接続され、後端部をハウジング30に揺動可能に接続される。
フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50は、それぞれ一方の端部をハウジング30に揺動可能に接続され、他方の端部をリアサブフレーム10のフロントラテラルアーム支持部13、リアラテラルアーム支持部14に揺動可能に接続されたサスペンションアームである。
フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50は、それぞれ車幅方向にほぼ沿って配置され、車両の前後方向に離間して、ほぼ平行に配置されている。
フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50は、そのリアサブフレーム10との接続部に、フロントブッシュ41、リアブッシュ51をそれぞれ備えている。
フロントブッシュ41及びリアブッシュ51は、それぞれ図示しない外筒、内筒、クッションラバーを備えている。外筒は、その中心軸を車両の前後方向にほぼ沿わせて配置された円筒状の部材であって、フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50のリアサブフレーム10側の端部に固定される部分である。内筒は、外筒の内径側にほぼ同心に挿入される円筒状の部材であって、フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50をリアサブフレーム10のフロントラテラルアーム支持部13、リアラテラルアーム支持部14にそれぞれ締結する図示しないボルトが挿入される部分である。クッションラバーは、例えばゴム系の弾性を有する材料によって形成され、外筒の内周面と内筒の外周面との間に配置され、これらと加硫接着によって接合されている。
図5は、フロントブッシュ41及びリアブッシュ51のバネ特性を示すグラフである。
図5において、横軸は各ブッシュに対しその軸方向と直交する方向から負荷される荷重を示し、縦軸は、外筒の内筒に対する径方向変位を示している。また、図5において、フロントブッシュ41の特性を実線で示し、リアブッシュ51の特性を破線で示している。
図5に示すように、フロントブッシュ41は、リアブッシュ51に対して同じ荷重に対する変位が大きく、バネ定数が低くなっている。
次に、車両の旋回時における実施例1のサスペンション装置の動作について説明する。
まず、運転者が図示しないステアリングホイールによって操舵を開始すると、前輪が操舵操作に応じた舵角まで切り込まれ、前輪タイヤに横滑り角(スリップアングル)が与えられる。前輪タイヤはこの横滑り角に応じたコーナリングフォースを発生し、前輪が発生するコーナリングフォースによって、車両は鉛直軸回りの回転(ヨーイング)を開始する。
なお、図1に示すように車両が左側へ旋回する場合を例にとって説明すると、この車両のヨーイングの向きは、車両を上から見たときに反時計回りである。
車体にヨーイングが発生すると、後輪にも横滑り角が与えられ、後輪タイヤもコーナリングフォース(横力)を発生する。そして、旋回外輪側の後輪はフロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50を圧縮し、旋回内輪側の後輪はフロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50を引っ張ることによって、リアサブフレーム10は、サブフレームマウント20のクッションラバー23の弾性変形によって、上述した回転中心軸A回りに、車体に対して旋回外輪側が下がり、旋回内輪側が上がる方向にロール運動をする。そして、このロール運動は、サブフレームマウント20の上下方向のバネ定数が増加し、その反力がリアサブフレーム10のロールしようとするモーメントと釣り合う旋回時ロール角まで進行する。
このリアサブフレーム10のロール運動によって、フロントラテラルアーム支持部13及びリアラテラルアーム支持部14も回転中心軸A回りに揺動するが、このときのリアラテラルアーム支持部14の車幅方向における車体に対する変位量(リアブッシュ51の変位量)d2は、上述したようにフロントラテラルアーム支持部13の変位量(フロントブッシュ41の変位量)d1よりも大きく、その結果、ハウジング30及び後輪Wrl,Wrrは、旋回内輪側においてはトーイン側、旋回外輪側においてはトーアウト側へのトー変化が生じる。すなわち、後輪Wrl,Wrrは、前輪の操舵方向とは逆相方向にステアされる。
一方、ハウジング30及び後輪Wrl,Wrrには、フロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50のフロントブッシュ41及びリアブッシュ51の弾性差に起因するコンプライアンスステアも発生する。
上述したようにフロントブッシュ41のバネ定数はリアブッシュ51よりも低く、ハウジング30の支持剛性が低いことから、旋回外輪側においてフロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50が横力で圧縮されると、フロントブッシュ41の変形によるフロントラテラルアーム40のリアサブフレーム10に対する車幅方向の変位(押し込まれ量)は、リアブッシュ51の変形によるリアラテラルアーム50の変位よりも大きい。この結果、旋回外輪側では、トーイン方向へのトー変化が生じる。
また、旋回内輪側においてフロントラテラルアーム40及びリアラテラルアーム50が横力で引っ張られる場合には、フロントブッシュ41の変形によるフロントラテラルアーム40のリアサブフレーム10に対する車幅方向の変位(引き出され量)は、リアブッシュ51の変形によるリアラテラルアーム50の変位よりも大きい。この結果、旋回内輪側では、トーアウト方向へのトー変化が生じる。すなわち、後輪Wrl,Wrrは、前輪の操舵方向とは同相方向にステアされる。
実施例1においては、横力が比較的小さい旋回初期状態においては、リアサブフレーム10のロール運動によるトー変化量のほうがフロントブッシュ41及びリアブッシュ51の剛性差によるトー変化量よりも大きく、また、旋回初期状態よりも横力が大きい定常旋回状態においては、フロントブッシュ41及びリアブッシュ51の剛性差によるトー変化量のほうがリアサブフレーム10のロール運動によるトー変化量よりも大きくなるように、サブフレームマウント20、フロントブッシュ41、リアブッシュ51の特性を設定している。
このため、後輪Wrl,Wrrは、旋回初期状態においては前輪の操舵方向と逆相方向にステアされ、その後横力が増加して定常旋回状態になると同相方向に切り戻される。
以上説明した実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)後輪Wrl,Wrrは、旋回初期状態においては前輪の操舵方向と逆相方向にステアされることから、車両のヨーイング(鉛直軸回りの回転運動)発生を促進してヨー応答性を向上することができる。さらに、前輪Wfl,Wfrの横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルク(直進方向に復帰しようとする鉛直軸回りのモーメント)が大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
その後、後輪Wrl,Wrrは、定常旋回状態になると前輪の操舵方向と同相方向に切り戻されることから、車両のヨー発生を穏やかとして安定性を向上することができる。
(2)リアサブフレーム10のサブフレームマウント20は、上部ストッパ部23a及び下部ストッパ部23bを設けて、直進走行時等に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、横力によってリアサブフレーム10が所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたことによって、サブフレームマウント20にリアサブフレーム10のロール運動の揺動角度を規制するストッパの機能をもたせることができ、独立したストッパを設ける必要がなくなり、又は、その簡素化を図ることができる。
次に、本発明を適用したサスペンション装置の実施例2について説明する。実施例2において、サスペンション装置は、例えば、前輪用のマクファーソンストラット式のものである。
以下説明する各実施例において、従前の実施例と実質的に同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
図6は、実施例2のサスペンション装置を備える車両の模式的平面図である。
車両は、フロントサブフレーム110、サブフレームマウント20、ハウジング130、ロワアーム140、ステアリングギアボックス160を備えている。
フロントサブフレーム110は、例えば金属材料によって、ほぼ矩形の枠状に形成されている。フロントサブフレーム110は、その前後左右に配置された実施例1と同様のサブフレームマウント20を介して車体に装着されている。
フロントサブフレーム110は、フロントマウント保持部111、リアマウント保持部112、ロワアーム支持部113等を備えている。
フロントマウント保持部111及びリアマウント保持部112は、それぞれサブフレームマウント20が圧入され固定される部分である。フロントマウント保持部111及びリアマウント保持部112は、ほぼ円筒状に形成され、その中心軸はほぼ上下方向に配置されている。
フロントマウント保持部111は、フロントサブフレーム110の前端部における車幅方向両端部にそれぞれ配置されている。
リアマウント保持部112は、フロントサブフレーム110の後端部における車幅方向両端部にそれぞれ配置されている。また、フロントマウント保持部111は、リアマウント保持部112よりも高い位置に配置されている。このため、旋回時の横力によるフロントサブフレーム110のロール運動の回転中心軸は、車両前方側が高くなるように傾斜して配置されている。
ロワアーム支持部113は、ロワアーム140が揺動可能に接続される部分であって、上述したフロントサブフレーム110の回転中心軸よりも下側に配置されている。
サブフレームマウント20は、実施例1のものと同様に構成され、フロントサブフレーム10のフロントマウント保持部111及びリアマウント保持部112にそれぞれ圧入され固定され、車体側に装着される。
ここで、上述した初期荷重は、フロントサブフレーム110に図示しないエンジンやトランスミッションが搭載される場合には、これらの分担荷重も考慮して設定される。
ハウジング130は、前輪WfL、WfRを回転可能に支持ずる図示しないハブベアリングを収容する部材であって、ロワアーム140、後述するタイロッド161、及び、図示しないストラット等を介して車体側に支持されている。
また、ハウジング130は、前輪WfL、WfRの操向のため、図示しないストラットアッパマウントの回転中心部及びハウジング130の下端部と、ロワアーム140との接続部に設けられるボールジョイントの中心部とを結んだ直線であるキングピン軸回りに回転可能となっている。
ロワアーム140は、一方の端部をハウジング130の下端部にボールジョイントを介して揺動可能に接続されるとともに、他方の端部をフロントサブフレーム110のロワアーム支持部113に揺動可能に接続されたサスペンションアームである。
ロワアーム140は、ロワアーム支持部113との接続部に、ロワアームブッシュ141を備えている。ロワアームブッシュ141は、実施例1のフロントブッシュ41等と同様の外筒、内筒、クッションラバーを備えている。
ステアリングギアボックス160は、ステアリングホイール及びステアリングシャフトの回転運動を車幅方向の直進運動に変換するラックアンドピニオン機構を備え、操舵入力をタイロッド161、タイロッドエンドジョイント162を介してハウジング130に伝達し、操舵を行うものである。
タイロッド161は、ほぼ車幅方向に沿って配置されたロッド状の部材である。タイロッド161は、車幅方向内側の端部をステアリングギアボックスに接続され、また、車幅方向外側の端部は、ボールジョイントであるタイロッドエンドジョイント162を介してハウジング130に接続されている。なお、このタイロッドエンドジョイント162のハウジング130との接続箇所は、上述したキングピンよりも車両前方側に配置されている。
ステアリングギアボックス160は、フロントサブフレーム110に図示しないゴムブッシュ等の弾性体マウントを介して装着されている。ステアリングギアボックス160のフロントサブフレーム110への搭載位置は、フロントサブフレーム110の横力によるロール運動による車幅方向の変位が、上述したロワアーム支持部113よりも大きい位置に設定されている。
また、タイロッド161は、そのステアリングギアボックス160との接続部に設けられる図示しないラックエンドボールジョイントの樹脂製ボールシートのたわみ等によって、作用する引張力、圧縮力に応じてわずかに伸縮するようになっている。
以下、上述した実施例2のサスペンション装置における旋回時の動作を説明する。
運転者の操舵操作により前輪WFL、WFRがステアされ、スリップアングルが生じて横力が発生すると、ロワアーム140は旋回外輪側では圧縮荷重が作用し、旋回内輪側では引張荷重が作用する。これによって、フロントサブフレーム110は、上述した回転中心軸回りにロール運動を開始する。
このとき、ステアリングギアボックス160は、ロワアーム支持部113に対して、車輪が発生する横力によるフロントサブフレーム110の車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に搭載されていることから、旋回時の横力によってフロントサブフレーム110がロールすると、ロワアーム140よりもステアリングギアボックス160並びにこれと接続されたタイロッド161のほうが車幅方向の変位量が大きくなり、旋回外輪はトーイン側、旋回内輪はトーアウト側にステアされる。
一方、旋回時の横力によって、ロワアーム140には、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、ロワアームブッシュ141が弾性変形してロワアーム140がフロントサブフレーム110に対して車幅方向に変位する。また、旋回時にタイヤが発生するセルフアライニングトルクによって、タイロッド161には、旋回外輪側では引張力、旋回内輪側では圧縮力が作用する。これによって、タイロッド161のボールシートや、ステアリングギアボックス160のマウントが変形し、タイロッドエンドジョイント162がフロントサブフレーム110に対して車幅方向に変位する。これらの各変位は、ともに旋回外輪をトーアウト側、旋回内輪をトーイン側へステアする。
実施例2においては、横力が比較的小さい旋回初期状態においては、フロントサブフレーム110のロール運動によるトー変化量のほうがロワアームブッシュ141の変形、タイロッド161の伸縮、ステアリングギアボックス160のマウントの変形によるトー変化量よりも大きく、また、定常旋回状態においては、ロワアームブッシュ141の変形、タイロッド161の伸縮、ステアリングギアボックス160のマウントの変形によるトー変化量のほうがフロントサブフレーム110のロール運動によるトー変化量よりも大きくなるように、サブフレームマウント20、ロワアームブッシュ141、タイロッド161、ステアリングギアボックス160のマウント等の特性を設定している。
このため、前輪Wfl,Wfrは、旋回初期状態においては、その実舵角を操舵操作に相当する舵角以上に切り込む方向にステアされ、その後横力が増加して定常旋回状態になると実舵角を減らす方向にステアされる。
以上のように、実施例2によれば、旋回初期状態において、前輪WFL、WFRの実舵角が運転者の操舵操作に相当する舵角よりも大きく切り込まれることによって、前輪WFL、WFRのコーナリングフォースが増大して車両のヨーイング発生が促進され、ヨー応答性が向上する。さらに、前輪WFL、WFRの横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルクが大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
一方、定常旋回状態においては、前輪WFL、WFRの実舵角が減少することによって、車両のヨー発生が穏やかとなって安定性が向上する。
次に、本発明を適用したサスペンション装置の実施例3について説明する。
図7は、実施例3のサスペンション装置を備えた車両の模式的平面図である。
実施例3のサスペンション装置は、実施例2のサスペンション装置に対し、以下説明する点で相違するものである。
先ず、実施例3においては、タイロッドエンドジョイント162とハウジング130との接続部は、キングピンよりも後方側に配置されている。このため、タイロッド161及びステアリングギアボックス160も前輪車軸及びロワアーム支持部113に対して車両後方側に配置されている。
また、ステアリングギアボックス160のフロントサブフレーム110への搭載位置は、フロントサブフレーム110の横力によるロール運動による車幅方向の変位が、上述したロワアーム支持部113よりも小さい位置に設定されている。
以上説明した実施例3によれば、旋回時の横力によってフロントサブフレーム110がロールすると、ステアリングギアボックス160及びタイロッド161よりもロワアーム140のほうが車幅方向の変位量が大きくなり、旋回外輪はトーイン側、旋回内輪はトーアウト側(ともに前輪舵角を切り増す方向)にステアされる。
一方、旋回時の横力によって、ロワアーム140には、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、ロワアームブッシュ141が変形してロワアーム140がフロントサブフレーム110に対して車幅方向に変位する。また、旋回時に前輪タイヤが発生するセルフアライニングトルクによって、タイロッド161には、旋回外輪側では圧縮力、旋回内輪側では引張力が作用する。これによって、タイロッド161のボールシートや、ステアリングギアボックス160のマウントが変形し、タイロッドエンドジョイント162がフロントサブフレーム110に対して車幅方向に変位する。
このとき、横力によるロワアームブッシュ141の変形によるトー変化量よりもタイヤのセルフアライニングトルクによるタイロッドエンドジョイント162の車幅方向変位によるトー変化量のほうが大きくなるように、ロワアームブッシュ141、タイロッド161のボールシート、ステアリングギアボックス160のマウント等の特性を設定すると、旋回時のセルフアライニングトルクの作用によって、旋回外輪はトーアウト側、旋回内輪はトーイン側へステアされる。
そして、横力が小さい初期領域においては、前者のトー変化量を後者よりも大きくすることによって、前輪WFL、WFRの実舵角は運転者の操舵操作に相当した舵角よりも大きく切り込まれる。これによって、前輪WFL、WFRのコーナリングフォースが増大して車両のヨーイング発生が促進され、ヨー応答性が向上する。さらに、前輪WFL、WFRの横滑り角も大きくなってタイヤのセルフアライニングトルクが大きく発生して操舵力が増加し、ステアリングホイールの手応え感が向上する。
その後、初期領域よりも横力が大きい定常旋回領域においては、後者のトー変化量が前者よりも大きくなり逆転するようにしたことによって、前輪WFL、WFRの実舵角が減少し、車両のヨー発生が穏やかとなって安定性が向上する。
次に、本発明を適用したサスペンション装置の実施例4について説明する。実施例4のサスペンション装置は、例えば、実施例1と同様の後輪用のパラレルリンクストラット式のものである。以下、主に実施例1との相違点について説明する。
実施例4のサスペンション装置においては、後輪の横力による各ラテラルアームのフロントブッシュ41、リアブッシュ51の変形量の差に起因するトー変化に代えて、前後のサブフレームマウント20の横力に対する剛性に差を設けて、サブフレームマウント20の横方向変形量の前後差によってリアサブフレーム10を車体に対してヨー方向に回転させ、所望のトー変化を得るものである。以下、前後のサブフレームマウント20にそれぞれ添え字F、Rを付して説明する。
実施例4においては、車幅方向の入力(横力)に対する前側のサブフレームマウント20Fの剛性を、後側のサブフレームマウント20Rの剛性よりも低く設定している。そして、旋回時に内外輪の各ラテラルアームから横力が入力されると、前側のサブフレームマウント20Fのほうが後側のサブフレームマウント20Rよりも大きく変形し、その結果、リアサブフレーム10には車体に対して前輪の操舵方向と同相方向へのヨーイングが発生する。これによって、内輪にはトーアウト、外輪にはトーイン側へのトー変化が生じ、後輪Wrl,Wrrは、前輪の操舵方向とは同相方向にステアされる。
実施例4においては、横力が比較的小さい旋回初期状態においては、リアサブフレーム10のロール運動によるトー変化量のほうがリアサブフレーム10のヨー運動によるトー変化量よりも大きく、また、旋回初期状態よりも横力が大きい定常旋回状態においては、リアサブフレーム10のヨー運動によるトー変化量のほうがリアサブフレーム10のロール運動によるトー変化量よりも大きくなるように、サブフレームマウント20F,20Rの特性を設定している。
このため、後輪Wrl,Wrrは、旋回初期状態においては前輪の操舵方向と逆相方向にステアされ、その後横力が増加して定常旋回状態になると同相方向に切り戻される。
以上説明した実施例4によれば、上述した実施例1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明を適用したサスペンション装置の実施例5について説明する。実施例5のサスペンション装置は、例えば、実施例2と同様の前輪用のマクファーソンストラット式のものである。以下、主に実施例2との相違点について説明する。
実施例5のサスペンション装置においては、ロワアーム140及びステアリングギアボックス160の支持剛性差に起因するトー変化に代えて、前後のサブフレームマウント20の横力に対する剛性に差を設けて、サブフレームマウント20の横方向変形量の前後差によってフロントサブフレーム110を車体に対してヨー方向に回転させ、所望のトー変化を得るものである。以下、前後のサブフレームマウント20にそれぞれ添え字F、Rを付して説明する。
実施例5においては、車幅方向の入力(横力)に対する後側のサブフレームマウント20Rの剛性を、前側のサブフレームマウント20Fの剛性よりも低く設定している。そして、旋回時に内外輪の各サスペンションアーム140及びタイロッド161から横力が入力されると、後側のサブフレームマウント20Rのほうが前側のサブフレームマウント20Fよりも大きく変形し、その結果、フロントサブフレーム110には車体に対して前輪の操舵方向と逆相方向へのヨーイングが発生する。これによって、内輪にはトーイン、外輪にはトーアウト側へのトー変化が生じ、前輪Wfl,Wfrは、実舵角を切り戻す方向にステアされる。
実施例5においては、横力が比較的小さい旋回初期状態においては、フロントサブフレーム110のロール運動によるトー変化量のほうがフロントサブフレーム110のヨー運動によるトー変化量よりも大きく、また、定常旋回状態においては、フロントサブフレーム110のヨー運動によるトー変化量のほうがフロントサブフレーム110のロール運動によるトー変化量よりも大きくなるように、サブフレームマウント20F,20Rの特性を設定している。
このため、前輪Wfl,Wfrは、旋回初期状態においては、その実舵角を操舵操作に相当する舵角以上に切り込む方向にステアされ、その後横力が増加して定常旋回状態になると実舵角を減らす方向にステアされる。
以上説明した実施例5においても、上述した実施例2と同様の効果を得ることができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)サスペンション装置の構成や各部材の形状等は、上述した各実施例に限定されず、適宜変更することができる。例えば、各実施例はストラット式サスペンションであるが、本発明はこれに限らず、例えばダブルウィッシュボーン式やマルチリンク式等、サブフレームに接続された複数のサスペンションアーム等によってトーコントロールを行う他形式のサスペンション装置にも適用することができる。また、実施例1では、前後のブッシュの剛性差を用いてコンプライアンスステアを発生させているが、必ずしも前後にブッシュを設ける必要はなく、例えば前側のみ弾性体ブッシュを用い、後側のブッシュに代えてピロボール(スフェリカルベアリング)を用いる構成としてもよい。
(2)サブフレームやサブフレームマウントの形状、構成、材質等も適宜変更することができる。例えば、各実施例はサブフレームマウントによってサブフレームのロール角を規制しているが、これに限らず、マウントとは別体のロール角規制手段(ストッパ等)を設けてもよい。
本発明を適用したサスペンション装置の実施例1を備える車両の模式的平面図である。 図1の車両のリアサブフレームの模式的拡大図である。 図2のリアサブフレームを支持するサブフレームマウントの断面図である。 図1の車両のサブフレームマウントの上下方向荷重に対するバネ特性を示すグラフである。 図1の車両のフロントサスペンションブッシュ及びリアサスペンションブッシュの横力に対するバネ特性を示すグラフである。 本発明を適用したサスペンション装置の実施例2を備える車両の模式的平面図である。 本発明を適用したサスペンション装置の実施例3を備える車両の模式的平面図である。
符号の説明
FL,WFR 前輪
RL,WRR 後輪
10 リアサブフレーム
11 フロントマウント保持部
12 リアマウント保持部
13 フロントラテラルアーム支持部
14 リアラテラルアーム支持部
20 サブフレームマウント
21 外筒
22 内筒
23 クッションラバー
23a 上部ストッパ部
23b 下部ストッパ部
30 ハウジング
40 フロントラテラルアーム
50 リアラテラルアーム

Claims (8)

  1. 車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるリアサブフレームと、
    車輪ハブ支持体及び前記リアサブフレームとそれぞれ揺動可能に接続され、車両の前後方向に離間して配置された前側サスペンションアーム及び後側サスペンションアームと
    を備える後輪用サスペンション装置であって、
    前記リアサブフレームの前記後側サスペンションアームとの接続部は、前記リアサブフレームの前記前側サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記リアサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、
    前記前側サスペンションアームは、前記後側サスペンションアームに対して、前記横力に対する前記車輪ハブ支持体の支持剛性が低くされ、
    前記横力が小さい初期領域においては、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記前側サスペンションアーム及び前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体の支持剛性差によるトー変化量よりも大きく、
    前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記前側サスペンションアーム及び前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体の支持剛性差によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいこと
    を特徴とする後輪用サスペンション装置。
  2. 請求項1に記載の後輪用サスペンション装置において、
    前記リアサブフレームの前記前側弾性体マウント、前記後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、前記横力によって前記リアサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたこと
    を特徴とする後輪用サスペンション装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の後輪用サスペンション装置において、
    前記前側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体、前記リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの前記横力に対する剛性を、前記後側サスペンションアームの前記車輪ハブ支持体、前記リアサブフレームの少なくとも一方との接続部に設けられる弾性体ブッシュの前記横力に対する剛性よりも低くしたこと
    を特徴とする後輪用サスペンション装置。
  4. 車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、
    一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、
    一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両前方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドと
    を備える前輪用サスペンション装置であって、
    前記フロントサブフレームの前記ステアリングギアボックスの搭載位置は、前記サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、
    前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記横力による前記弾性体ブッシュの変形、及び、前記タイロッドに負荷される圧縮力又は引張力によるタイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向変位によるトー変化量よりも大きく、
    前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記横力による前記弾性体ブッシュの変形及びタイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向変位によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいこと
    を特徴とする前輪用サスペンション装置。
  5. 車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、
    一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、
    一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両後方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドと
    を備える前輪用サスペンション装置であって、
    前記フロントサブフレームの前記サスペンションアームとの接続部は、前記ステアリングギアボックスの搭載位置に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、
    前記タイロッドエンドジョイントの前記フロントサブフレームに対する車幅方向の支持剛性は、前記横力による前記サスペンションアームの前記弾性体ブッシュの変形によるトー変化量よりもタイヤのセルフアライニングトルクによる前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量のほうが大きくなるように設定され、
    前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量よりも大きく、
    前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記タイロッドエンドジョイントの車幅方向変位によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいこと
    を特徴とする前輪用サスペンション装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の前輪用サスペンション装置において、
    前記フロントサブフレームの前記前側弾性体マウント、前記後側弾性体マウントの少なくとも一方は、直進走行時に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数に対して、前記横力によって前記フロントサブフレームが所定の旋回時ロール角までロールした際に作用する上下方向荷重付近での上下方向バネ定数を高くしたこと
    を特徴とする前輪用サスペンション装置。
  7. 車体に装着されるリアサブフレームと、
    車輪ハブ支持体及び前記リアサブフレームとそれぞれ揺動可能に接続され、車両の前後方向に離間して配置された前側サスペンションアーム及び後側サスペンションアームと
    を備える後輪用サスペンション装置であって、
    前記リアサブフレームの前記後側サスペンションアームとの接続部は、前記リアサブフレームの前記前側サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記リアサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、
    車輪が発生する横力による前記前側弾性体マウントの車体に対する横変位量が、前記後側弾性体マウントの横変位量より大きく設定されて前記リアサブフレームの車体に対するヨー運動が発生し、
    前記横力が小さい初期領域においては、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量よりも大きく、
    前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記リアサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量のほうが、前記リアサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいこと
    を特徴とする後輪用サスペンション装置。
  8. 車両の前後方向に離間して配置された前側弾性体マウント及び後側弾性体マウントを介して車体に装着されるフロントサブフレームと、
    一方の端部がフロントサブフレームに弾性体ブッシュを介して揺動可能に接続され、他方の端部が車輪ハブ支持体とボールジョイントを介して揺動可能に接続されたサスペンションアームと、
    一方の端部を前記フロントサブフレームに搭載されたステアリングギアボックスに接続され、他方の端部をキングピン軸よりも車両前方側に設けられたタイロッドエンドジョイントを介して前記車輪ハブ支持体と接続されたタイロッドと
    を備える前輪用サスペンション装置であって、
    前記フロントサブフレームの前記ステアリングギアボックスの搭載位置は、前記サスペンションアームとの接続部に対して、車輪が発生する横力による前記フロントサブフレームの車体に対するロール運動に伴う車幅方向移動量が大きい位置に配置され、
    車輪が発生する横力による前記前側弾性体マウントの車体に対する横変位量が、前記後側弾性体マウントの横変位量より小さく設定されて前記フロントサブフレームの車体に対するヨー運動が発生し、
    前記横力が小さい初期領域においては、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量のほうが、前記横力による前記フロントサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量より大きく、
    前記横力が前記初期領域よりも大きい定常旋回領域においては、前記横力による前記フロントサブフレームの前記ヨー運動によるトー変化量のほうが、前記フロントサブフレームの前記ロール運動によるトー変化量よりも大きいこと
    を特徴とする前輪用サスペンション装置。
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