JP2016048296A - 反射防止膜およびそれを有する光学素子、光学系、光学機器 - Google Patents

反射防止膜およびそれを有する光学素子、光学系、光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】屈折率が低い基板に対して入射角度特性に優れた反射防止膜を提供する。【解決手段】波長550nmの光において1.40以上1.85以下の屈折率を有する基板(1)の上に形成される反射防止膜(100)であって、前記基板の上に形成される中間層(2)と、前記中間層の上に形成される凹凸層(3)と、を有し、前記凹凸層は、使用波長域のうち最も短い波長よりも小さいピッチを有し、表面側から基板側に向かって屈折率が連続的に増加する部分を有し、前記中間層は、屈折率の異なる複数の薄膜層(21,22,23)からなり、前記複数の薄膜層のうち少なくとも1層は前記基板より高い屈折率を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子に設けられる反射防止膜に関する。
従来、光学素子の表面には、入射光の光量損失を低減させるために反射防止膜が設けられている。例えば、可視光用の光学素子には、マルチコートと呼ばれる誘電体多層膜が広く用いられている。また、微細構造を利用した反射防止膜も知られている。
特許文献1には、ナノ多孔質やナノ微粒子膜からなる屈折率の低い層を最上層に用いた反射防止膜が開示されている。特許文献1は、精度良く成膜できる膜厚(100nm以上)のみから構成することにより、製造での膜厚変動による性能劣化が小さい反射防止膜が得られるとしている。また、特許文献2には、実質的な屈折率が光入射側から基板側に向かって連続的に変化する、酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶を最上層に用いた反射防止膜が開示されている。
特開2012−78597号公報 特開2008−233880号公報
上述の特許文献1では、垂直入射において高い性能が維持できることが示されている。しかしながら、薄膜干渉を用いて反射を抑えるため、干渉条件が崩れる斜入射、特に45度以上の入射角で反射防止性能が大きく劣化すると考えられる。また、開角が大きいレンズに対して成膜すると、周辺と中心で均一に成膜することが難しく、中心で膜厚を最適化した場合、レンズ周辺部で反射率が悪化しやすい。一方、上述の特許文献2に開示された従来技術は、詳細な膜設計値(屈折率構造)および反射防止特性が開示されていない。
そこで、本発明の目的は、屈折率が低い基板に対して入射角度特性に優れた反射防止膜を提供することである。
本発明の一側面としての反射防止膜は、波長550nmの光において1.40以上1.85以下の屈折率を有する基板の上に形成される反射防止膜であって、前記基板の上に形成される中間層と、前記中間層の上に形成される凹凸層と、を有し、前記凹凸層は、使用波長域のうち最も短い波長よりも小さいピッチを有し、表面側から基板側に向かって屈折率が連続的に増加する部分を有し、前記中間層は、屈折率の異なる複数の薄膜層からなり、前記複数の薄膜層のうち少なくとも1層は前記基板より高い屈折率を有することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、屈折率が低い基板に対して入射角度特性に優れた反射防止膜を提供することができる。
本発明の実施例にかかる反射防止膜の概略図である。 実施例1の反射防止膜の厚さに対する屈折率の関係である。 図3(a)は、実施例1の反射率特性である。図3(b)は、実施例1の中間層膜厚が±10%変動した場合の反射率変動(0°入射)である。図3(c)は、実施例1の中間層膜厚が±10%変動した場合の反射率変動(45°入射)である。 図4(a)は、比較例1の中間層膜厚が±10%変動した場合の反射率変動(0°入射)である。図4(b)は、比較例1の中間層膜厚が±10%変動した場合の反射率変動(45°入射)である。 図5(a)は、実施例2の反射率特性である。図5(b)は、比較例2の反射率特性である。図5(c)は、比較例3の反射率特性である。 実施例3の反射率特性である。 実施例4の反射率特性である。 図8(a)は、実施例5の反射防止膜の厚さに対する屈折率の関係である。図8(b)は、実施例5の反射率特性である。 図9(a)は、実施例6の反射防止膜の厚さに対する屈折率の関係である。図9(b)は、実施例6の反射率特性である。 実施例7の反射率特性である。 図11(a)は、実施例8の反射防止膜の厚さに対する屈折率の関係である。図11(b)は、実施例8の反射率特性である。 実施例9の反射率特性である。 図13(a)は、実施例10の反射防止膜の厚さに対する屈折率の関係である。図13(b)は、実施例10の反射率特性である。 実施例11の反射率特性である。 実施例12の反射率特性である。 実施例13の反射率特性である。 実施例14の光学機器の概略図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本明細書中の屈折率の値はすべて波長550nmでの値である。
図1は、本発明の反射防止膜の概略図である。図1は光学基板1の表面付近を拡大して示している。光学基板1は屈折率が1.40〜1.85、光学ガラスもしくは光学プラスチックからなり、その表面に本発明の反射防止膜100が形成されている。換言すれば、本発明の反射防止膜100は、波長550nmの光において1.40以上1.85以下の屈折率を有する光学基板1(低屈折率光学部材)の上に形成されている。反射防止膜100は、屈折率の異なる3層の薄膜から構成される中間層2と400nmより小さいピッチで凹凸が形成された微細凹凸構造3から形成されている。中間層2は、光学基板1の上に形成され、微細凹凸構造3(凹凸層)は、該中間層の上に形成される。なお、屈折率の異なる複数の薄膜層からなる中間層2は、後述するように、複数の薄膜層のうち少なくとも1層は光学基板1より高い屈折率を有する。
光は、その波長よりも小さな構造体に入射するとその構造詳細を認識できず、微細構造を構成する材料の体積比に準じた屈折率の媒質に入射したように振る舞う性質を持つ。この性質を利用するため、本発明の微細凹凸構造3は、使用波長域(可視域:400nm以上700nm以下)のうち最も短い波長よりも小さいピッチを有する複数の凸部を備える。また、微細構造を構成する材料の体積比に準じた屈折率は有効屈折率(neff)と呼ばれ、微細構造を構成する材料の屈折率nmと空間充填率ffの式(Lorentz−Lorenzの式)より、以下の式1のように定義される。
微細凹凸構造3は、光入射側(表面側)から中間層2側(基板側)に向かって空間充填率ffが連続的に高くなる構造を持つため、その有効屈折率neffは光入射側から連続的に上昇する。換言すれば、本発明の微細凹凸構造3は、表面側(光入射側、空気側)から基板側に向かって屈折率が連続的に増加する部分を有する。なお、本発明の微細凹凸構造3は、後述するように、中間層2と接する部分に、屈折率が厚さ方向に変化しない部分(均質部)を含んでいてもよい。光の反射は屈折率の異なる2つの物質の界面で起こるため、このように屈折率が連続的に変化する構造では反射波が発生しづらく、誘電体多層膜による反射防止膜に比べて角度特性や波長特性に優れた反射防止性能を実現することができる。
本発明の反射防止膜100が高い反射防止効果を得るために、微細凹凸構造3の物理膜厚は180nm以上300nm以下であることが好ましい。物理膜厚が180nm未満になると高い反射防止効果が得られる波長帯域が狭くなり、特に可視光の長波長側(650〜700nm付近)の反射率が高くなってしまう。また、物理膜厚が300nmより厚くなると、散乱が大きくなり透過率が低下してしまう。
上記のような屈折率および膜厚の構造が実現できれば、微細凹凸構造3の製造方法は特に限定しない。ただし、量産性を考慮すると、真空成膜法や液相法(ゾルゲル法)により成膜した酸化アルミニウム(アルミナ)を含有する膜を水蒸気処理あるいは温水浸漬処理することで形成する方法が好ましい。このように、酸化アルミニウムを主成分とする層を形成した後、温水処理することによって、酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶から形成された層である微細凹凸構造3を形成することができる。酸化アルミニウムを用いた場合、微細凹凸構造3の有効屈折率は最も光入射側(表層側)ではほぼ1となり、中間層2に向かって連続的に上昇し、1.35から1.58の間の値となる。
さらに、微細凹凸構造3は、中間層2に接する部分に均質部(凹凸構造が形成されていない層)が残存してもよい。例えば、上記のような酸化アルミニウム膜を水蒸気や温水で処理する場合には、表層に酸化アルミニウムの板状結晶が析出して凹凸構造を形成するが、その下に不定形の酸化アルミニウム層(均質部)を残存させることができる。このとき、処理時間や処理温度、材料中の酸化アルミニウムの含有量や安定化剤、触媒等の添加物含有量を制御することで残存する均質部の膜厚を制御することができる。ただし、これは酸化アルミニウム膜を水蒸気や温水で処理する場合に限られるわけでなく、例えばナノインプリント等の方法で光学素子表面に微細凹凸構造を形成する場合にも、形成することは可能である。また均質部の屈折率は、微細凹凸構造の根本部分とほぼ一致させてもよい。
一方、屈折率が1.40から1.85と広い範囲を持つ光学基板に対して良好な反射率特性を維持するために、中間層2を形成する複数の薄膜層のうち少なくとも1層は、光学基板1より高い屈折率を持つことが望ましい。また、光学基板1と中間層2を形成する薄膜層のうち最も屈折率の高い層との屈折率差が0.05以上であるとさらに好ましい。また、中間層2の製造方法は特に限定されず、液相法や真空蒸着法、スパッタ法などの任意のプロセスを選定することができる。
上記のように広い屈折率範囲を持つ光学基板1に対して良好な特性を得るために、中間層2は、図1に示すような、第1層21、第2層22、および第3層23の3層構成となることが好ましい。さらに好ましくは、光学基板1側から、屈折率が1.55以上1.76以下の第1層21、屈折率が1.72以上1.95以下の第2層22、屈折率が1.36以上1.55以下の第3層23からなる3層構成が好ましい。また、良好な反射率特性を発揮するために、光学基板1の屈折率が第1層21の屈折率より低いときは第2層22の屈折率は次式(2)を満たすことが望ましく、第1層21の屈折率より高いときは次式(3)を満たすことが望ましい。
(数2)
−0.943×nsub+3.05≦n2≦−0.943×nsub+3.31 (2)
0.667×nsub+0.544≦n2≦0.333×nsub+1.35 (3)
ここで、式(2)、(3)中のnsubは光学基板1の屈折率を、n2は第2層22の屈折率を示す。n2の値が式(2)または(3)の範囲を外れると、波長特性が悪化するため好ましくない。
また、第1層21の光学膜厚は100nm以上300nm以下、第2層22の光学膜厚は230nm以上290nm以下、第3層23の光学膜厚は70nm以上100nm以下が好ましい。
換言すれば、光学基板1の上に形成される第1層21は、物理膜厚がd1(nm)の値を有し、波長550nmにおける屈折率をn1とすると、1.55≦n1≦1.76を満たし、かつ、100≦n1d1≦300なる条件式を満たすことが好ましい。また、第1層21の上に形成される第2層22は、物理膜厚がd2(nm)の値を有し、波長550nmにおける屈折率をn2とすると、1.72≦n2≦1.95を満たし、かつ、230≦n2d2≦290なる条件式を満たすことが好ましい。また、第2層22の上に形成される第3層23は、物理膜厚がd3(nm)の値を有し、波長550nmにおける屈折率をn3とすると、1.36≦n3≦1.55を満たし、かつ、70≦n3d3≦100なる条件式を満たすことが好ましい。また、光学基板1の波長550nmにおける屈折率をnsとしたとき、ns<n2を満たすことが好ましい。
なお、光学基板1の屈折率より第1層21の屈折率が高い場合には、第1層21の光学膜厚は100nm以上150nm以下であることがさらに好ましい。また、光学基板1の屈折率より第1層21の屈折率が低い場合には、第1層21の光学膜厚は200nm以上290nm以下であることがさらに好ましい。これは、光学基板と第1層の屈折率の大小関係により、光学基板と第1層の界面で発生する反射波の位相が変化するためである。
微細凹凸構造3が均質部を含む場合には、均質部の光学膜厚と第3層23の光学膜厚の和が70nm以上100nm以下を満たすことが好ましい。換言すれば、均質部の波長550nnにおける屈折率をna、とすると、1.35≦na≦1.58を満たし、均質部の物理膜厚をda(nm)、とすると、70≦n3d3+nada≦100なる条件式を満たすことが好ましい。
上記の屈折率範囲を満たせば、中間層2を構成する各薄膜層の材料は特に限定しないが、例えばSiO2やMgO2,Al2O3、Y2O3、MgO、ZrO2、HfO2,Ta2O5などの金属酸化物を用いることができる。また、例えばTa2O5、LaF3、CeF3、NdF3、MgF2、CaF2などの金属フッ化物を用いることができる。また、上記金属酸化物および上記金属フッ化物の化合物を用いることができる。
光学基板1の材質によっては、大気にさらされることで表面に成分が溶け出して、基板表面にくもりや着色が生じる、「ヤケ」と呼ばれる現象を起こす場合がある。これを防ぐためには、第1層21に例えばAl2O3層を用いることが好ましい。また、第3層23は、反応性が低く大気中でも安定な膜であることが好ましく、例えばSiO2層を用いることができる。
さらに、第3層23と微細凹凸構造3の根本の屈折率差は0.1以下であることが好ましく、0.05以下であることがさらに好ましい。これにより、微細凹凸構造3と中間層2との界面での反射波を抑えることができ、反射防止性能が向上する。また、微細凹凸構造3が均質部を含む場合には、均質部と第3層23との屈折率差が0.1以下であることが好ましく、0.05以下であることがさらに好ましい。
本発明の反射防止膜を形成する素子は、例えば、レンズ、プリズム、フライアイインテグレータなどの光学素子である。また、本発明の反射防止膜を形成した素子は、撮像光学系、走査光学系、投射光学系等に用いることができる。また、これらの光学系は、例えばカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡、複写機、プリンター、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイ等の光学機器に使用することができる。
表1に本実施例1の反射防止膜100の構成を示す。屈折率が1.489の光学基板1上に、3層構成の中間層2を形成し、さらにその上に微細凹凸構造3が形成されている。中間層2は、屈折率が1.621、Al2O3からなる第1層21、屈折率が1.812、Y2O3からなる第2層22、屈折率が1.459、SiO2からなる第3層23の構成であり、それぞれ真空蒸着法により形成した。また、微細凹凸構造3は、ゾルゲル法によりスピンコートで成膜した酸化アルミニウムを主成分とする膜を温水浸漬処理することで形成した。この方法で形成された反射防止膜100の厚さ方向に対する屈折率を図2に示す。微細凹凸構造3は、光入射側から中間層2側に向かって屈折率が1から連続的に1.504まで増加する。膜厚方向に対する屈折率の変化は一定ではなく、光入射側に近い領域のほうが中間層2に近い領域より屈折率変化が大きい構造となる。このような構造は必ずしも必要ではないが、より波長帯域や入射角度特性に優れた反射防止特性を発揮できる。
図3(a)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。なお、図中の0、15、30、45、60は入射角度(単位:度)を表している。図3(a)より、本実施例の反射防止膜100は、入射角が45度以下の場合、可視全域(400〜700nm)の広い波長帯域で反射率0.2%以下の高性能な反射防止性能を実現していることが分かる。
図3(b)および図3(c)に、入射角度が0度および45度のとき、本実施例の反射防止膜100のうち真空蒸着法により形成した中間層部分が最大10%の膜厚でばらついた場合の反射率計算値を示す。なお、膜厚ばらつきは第1層から第3層それぞれに対して、乱数によって中心値−10%〜中心値+10%の間で均等に発生させており、反射率計算値には同様の計算を100回繰り返したときの各波長での最大値および最小値を示している。図3(b)、図3(c)より本実施例の反射防止膜は、中間層2が最大10%ばらついた場合にも、可視波長域(400〜700nm)で0.4%以下の反射率特性を維持できることが分かり、製造ばらつきやレンズ面内のばらつきに影響されづらいことが分かる。
[比較例1]
実施例1と同様に、入射角度が0度および45度のとき、特許文献1の数値実施例1に示された反射防止膜の中間層相当部分(低屈折率層を除く層)の膜厚が最大10%の膜厚でばらついた場合の反射率計算値を図4(a)、図4(b)に示す。なお、反射率の波長特性が特許文献1で開示された結果と多少異なるのは、各層の屈折率分散が異なるためである。
図4(a)および図4(b)と図3(b)および図3(c)との比較より、実施例1は本比較例1(特許文献1の数値実施例1)より中間層の膜厚ばらつきに対して良好な特性を示すことが分かる。特に45度入射での特性に大きな差が出ることが分かる。これは、特許文献1は最上層がナノ微粒子からなる層(入射波長より細かい構造、微細構造を持つ層)であるが、本発明とは異なり厚さ方向に屈折率が均一であるためである。つまり、特許文献1は、最上層を含めた4層の薄膜による多層膜干渉により反射率を下げる仕組みであるため、膜厚がばらついた場合や入射角度が大きい場合等の干渉条件が崩れる条件で反射率特性が悪化する。一方、本発明の実施例では厚さ方向に屈折率が連続的に変化することにより反射波を発生させづらい構成であり、さらに中間層2を最適化することで膜厚がばらついた場合にも良好な反射防止膜を実現できる。
表2に本実施例2の反射防止膜100の構成を示す。微細凹凸構造3の下部に均質部が残存していることを除いて、構成は実施例1と同様である。
図5(a)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図5(a)より、本実施例2の反射防止膜100も入射角45度以下、可視全域で0.2%以下の反射率特性を発揮しており、実施例1と同等かそれ以上の反射率特性が得られていることが分かる。このように、成膜の過程で微細凹凸構造3の下部に均質部が残存する場合にも、中間層2の膜厚、特に第3層23の膜厚を最適化することで、高い反射防止性能を発揮することができる。また、逆に残存する均質部を制御することにより、均質部がない場合より設計自由度が増加するためより高い反射防止性能を実現することもできる。
[比較例2]
表3に本発明の比較例2の反射防止膜の構成を示す。本比較例2は、第2層の屈折率が1.65である以外、屈折率および光学膜厚は実施例2と等しい。
図5(b)に、本比較例2の反射率特性を示す。図5(b)より本比較例2の反射防止膜は500nm付近で良好な反射率特性を示すが、反射率が低い領域が実施例2と比較すると狭い。このように、第2層の屈折率が低すぎると波長特性が悪化してしまう。このため、良好な反射率特性を実現するためには、第2層の屈折率n2は、1.70以上を満たす必要がある。

[比較例3]
表4に本発明の比較例3の反射防止膜の構成を示す。本比較例3は、第2層の屈折率が2.00である以外、屈折率および光学膜厚は実施例2と等しい。
図5(c)に、本比較例3の反射率特性を示す。図5(c)より本比較例3の反射防止膜は400〜600nmでは良好な特性を示すが、600nm以上で反射率が高くなってしまう。このように、第2層の屈折率が高すぎると波長特性が悪化してしまう。また、長波長側の反射率が高いと反射光が赤色となるため、特に撮像光学系で用いる場合には好ましくない。以上より、良好な反射率特性を実現するためには、第2層の屈折率n2は、1.95以下である必要がある。
表5に本実施例3の反射防止膜100の構成を示す。微細凹凸構造3の下部に均質部が残存しており、中間層2の第3層23がないことを除いて、構成は実施例1と同様である。
図6に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図6より、本実施例3の反射防止膜も入射角45度以下、可視全域で0.2%以下の反射率特性を発揮しており、実施例1と同等かそれ以上の反射率特性が得られていることが分かる。実施例3では、微細凹凸構造3の下部に均質部を最適な膜厚で残すことで、中間層2が2層構成でも中間層2が3層の場合と同等の高い反射防止性能を実現することができる。
表6に本実施例4の反射防止膜100の構成を示す。実施例4の反射防止膜100は、屈折率が1.585の光学基板1上に形成されている。中間層2の第1層21はAl2O3、第2層22はMgO、第3層23はSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図7に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図7より、本実施例4の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.3%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表7に本実施例5の反射防止膜100の構成を示す。本実施例5の反射防止膜100は、実施例4と同様、屈折率が1.585の光学基板1上に形成されている。中間層2の第1層21はAl2O3、第2層22はZrO2とAl2O3の混合物、第3層23はSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。ただし、本実施例では、スピンコート時に成膜するアルミナの膜厚を調整することで、実施例1に比べて微細凹凸構造3を厚くしている。本実施例の反射防止膜100の厚さ方向に対する屈折率を図8(a)に示す。
また、図8(b)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図8(b)より、本実施例5の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.3%以下、60度入射でも可視全域で0.6%の極めて良好な反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表8に本実施例6の反射防止膜100の構成を示す。本実施例6の反射防止膜100は、実施例4および5と同様、屈折率が1.585の光学基板1上に形成されている。中間層2の第1層21はAl2O3、第2層22はY2O3、第3層23はSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。ただし、本実施例では、スピンコート時に成膜するアルミナの膜厚を調整することで、実施例1に比べて微細凹凸構造3を薄くしている。本実施例の反射防止膜100の厚さ方向に対する屈折率を図9(a)に示す。
また、図9(b)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図9(b)より、本実施例6の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.4%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。また、本実施例の反射防止膜100は微細凹凸構造3の膜厚が実施例1に比べて15%程度薄いため、散乱を低減することができる。
表9に本実施例7の反射防止膜100の構成を示す。本実施例7の反射防止膜100は、屈折率が1.440の光学基板1上に形成されている。中間層2は、第1層21がAl2O3、第2層22がAl2O3とZrO2の混合物、第3層23がSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図10に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図10より、本実施例7の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.3%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表10に本実施例8の反射防止膜100の構成を示す。本実施例8の反射防止膜100は、実施例7と同様、屈折率が1.440の光学基板1上に形成されている。中間層2は、第1層21がLaF2、第2層22がAl2O3とZrO2の混合物、第3層23がMgF2の層であり、真空蒸着法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。ただし、本実施例では温水浸漬処理の条件を調整することで、実施例1に比べて微細凹凸構造3の根本および均質部の屈折率を低くしている。本実施例の反射防止膜100の厚さ方法に対する屈折率を図11(a)に示す。
また、図11(b)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図11(b)より、本実施例8の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.4%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。また、実施例7の反射率特性(図10)と比較しても、45度入射や60度入射での反射率特性が優れていることが分かる。
表11に本実施例9の反射防止膜100の構成を示す。本実施例9の反射防止膜100は、屈折率が1.808の光学基板1上に形成されている。中間層2は第1層21がAl2O3、第2層22がY2O3、第3層23がSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図12に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図12より、本実施例9の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.4%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表12に本実施例10の反射防止膜100の構成を示す。本実施例10の反射防止膜100は、実施例9と同様、屈折率が1.808の光学基板1上に形成されている。また、中間層2の第1層21はAl2O3とZrO2の混合物、第2層22はSiO、第3層23はYF3の層であり、真空蒸着法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。ただし、本実施例では、温水浸漬処理の条件を調整することにより、実施例1に比べて微細凹凸構造3の根本および均質部の屈折率を高くしている。本実施例の反射防止膜100の厚さ方法に対する屈折率を図13(a)に示す。
図13(b)に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図13(b)より、本実施例10の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.4%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。また、実施例9の反射率特性(図12)と比較すると、0〜45度入射での反射率特性が優れていることが分かる。
表13に本実施例11の反射防止膜100の構成を示す。本実施例11の反射防止膜100は、屈折率が1.658の光学基板1上に形成されている。中間層2は第1層21がAl2O3、第2層22がSiO、第3層23がSiO2の層であり、真空蒸着法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図14に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図14より、本実施例11の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.3%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表14に本実施例12の反射防止膜100の構成を示す。本実施例12の反射防止膜100は、屈折率が1.699の光学基板1上に形成されている。中間層2は第1層21がAl2O3、第2層22がAl2O3とZrO2の混合物、第3層23がSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図15に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図15より、本実施例12の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.3%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
表15に本実施例13の反射防止膜100の構成を示す。本実施例13の反射防止膜100は、屈折率が1.755の光学基板1上に形成されている。中間層2は第1層21がAl2O3、第2層22がY2O3、第3層23がSiO2の層であり、スパッタ法により成膜した。また、微細凹凸構造3は、実施例1と同様の方法で形成した。
図16に、本実施例の反射防止膜100の反射率特性を示す。図16より、本実施例13の反射防止膜100は、入射角45度以下、可視全域で0.4%以下の反射率特性を実現しており、高い反射防止性能を得られることが分かる。
図17は、実施例14の光学機器の概略図である。図17において、101はデジタルカメラ、102は本発明の反射防止膜が形成された光学素子を用いて構成された撮像光学系である。このように、本発明の反射防止膜を有する光学素子や、該光学素子を少なくとも1つ以上用いた光学系や、該光学系を搭載した光学装置(交換レンズ装置等)または光学機器(カメラやプロジェクター等)なども本発明の一側面を構成する。撮像光学系102は、複数のレンズよって構成されており、これらのレンズ面のうち少なくとも1面に本発明の反射防止膜が形成されている。そのため、本実施例のデジタルカメラは、フレアやゴーストなどの有害光の発生が抑制された画像が得られ、高品位な光学機器が実現可能である。本実施例では、光学機器の1例としてデジタルカメラを取り上げたが、本発明はこれに限定されるものでなく、双眼鏡や画像投射装置などの光学機器に用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明によれば、可視域(400〜700nm)で入射角度特性に優れた反射防止膜を実現すること、特に入射角度0〜45度において反射率が0.4%以下を満たすような高性能な反射防止膜およびそれを有する光学素子を提供することができる。
本発明は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡や画像投射装置などの光学機器に好適に利用できる。
3:微細凹凸構造
21:中間層の第1層
22:中間層の第2層
23:中間層の第3層

Claims (11)

  1. 波長550nmの光において1.40以上1.85以下の屈折率を有する基板の上に形成される反射防止膜であって、
    前記基板の上に形成される中間層と、
    前記中間層の上に形成される凹凸層と、を有し、
    前記凹凸層は、使用波長域のうち最も短い波長よりも小さいピッチを有し、表面側から基板側に向かって屈折率が連続的に増加する部分を有し、
    前記中間層は、屈折率の異なる複数の薄膜層からなり、前記複数の薄膜層のうち少なくとも1層は前記基板よりも高い屈折率を有することを特徴とする反射防止膜。
  2. 前記複数の薄膜層は、
    前記基板の上に形成され、物理膜厚がd1(nm)の値を有する第1層と、
    前記第1層の上に形成され、物理膜厚がd2(nm)の値を有する第2層と、
    前記第2層の上に形成され、物理膜厚がd3(nm)の値を有する第3層と、を有し、
    前記基板の波長550nmにおける屈折率をns、前記第1層の波長550nmにおける屈折率をn1、前記第2層の波長550nmにおける屈折率をn2、前記第3層の波長550nmにおける屈折率をn3、とするとき、
    ns<n2
    1.55≦n1≦1.76
    1.72≦n2≦1.95
    1.36≦n3≦1.55
    100≦n1d1≦300
    230≦n2d2≦290
    n3d3≦100
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の反射防止膜。
  3. 前記凹凸層は、屈折率が厚さ方向に変化しない均質部を含み、
    前記複数の薄膜層は、
    前記基板の上に形成され、物理膜厚がd1(nm)の値を有する第1層と、
    前記第1層の上に形成され、物理膜厚がd2(nm)の値を有する第2層と、
    前記第2層の上に形成され、物理膜厚がd3(nm)の値を有する第3層と、を有し、
    前記均質部の波長550nnにおける屈折率をna、前記均質部の物理膜厚をda(nm)、前記第3層の波長550nmにおける屈折率をn3、とすると、
    1.35≦na≦1.58
    70≦n3d3+nada≦100
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の反射防止膜。
  4. 前記凹凸層は、酸化アルミニウムを主成分とする板状結晶から形成された層であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の反射防止膜。
  5. 前記凹凸層は、酸化アルミニウムを主成分とする層を形成した後、温水処理することによって形成され、
    前記複数の薄膜層は、蒸着法またはスパッタ法により成膜されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の反射防止膜。
  6. 前記使用波長域は、400nm以上700nm以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の反射防止膜。
  7. 前記凹凸層は、400nmよりも小さいピッチを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の反射防止膜。
  8. 前記凹凸層は、光学膜厚が180nm以上300nm以下であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の反射防止膜。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の反射防止膜を有することを特徴とする光学素子。
  10. 請求項9に記載の光学素子を有することを特徴とする光学系。
  11. 請求項10に記載の光学系を搭載した光学機器。
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