JP2016043904A - 作業車輌 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータ57やクーリングファン26回りのメンテナンスを行う場合やファンベルト41、46の交換作業を行う場合に、クーリングファン26の前方にあるラジエータ57等を取外さなくとも、これらの点検・整備・交換作業を簡単に行うことができる作業車輌を提供する。
【解決手段】ファンシュラウド58は、クーリングファン26の外周側に臨む左右方向の一側を開放すると共に、この開放部58cを覆うカバー62をファンシュラウド58に着脱自在に取付け、ファンベルト41、46を交換する際には、カバー62を取外したファンシュラウド58の開放部58cから工具を差し入れて、クーリングファン26を取外して行うように構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、コンバインやトラクタ等の作業車輌に係り、詳しくは、水冷式エンジンと、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、エンジンからファンベルトを介して駆動され、ラジエータに冷却風を供給するクーリングファンと、クーリングファンの外周側を取囲むファンシュラウドとを備える作業車輌に関する。
農業用の作業車輌であるコンバインは、水冷式のディーゼルエンジンと、このエンジンの冷却水を冷却するラジエータと、エンジンからファンベルトを介して駆動され、ラジエータに冷却風を供給するクーリングファンと、クーリングファンの外周側を取囲むファンシュラウドを備え、これら原動部をエンジンカバーで覆ったエンジンルームに配設している。
また、コンバインでは、穀稈の刈取、脱穀、選別、及び排藁処理を行うので、刈取部から藁屑や塵埃が巻き上がり、また、脱穀部から排出された藁屑や塵埃が排塵風によって巻き上がり、この巻き上がった藁屑等がエンジンカバーに形成した冷却風の吸気口に付着することがある。そして、藁屑等が吸気口に付着して目詰まりすると、外気(冷却風)をクーリングファンで吸い込むことができなくなり、ラジエータによる冷却水の十分な冷却が行えず、場合によってはエンジンがオーバヒートする虞がある。
そこで、クーリングファンを周期的に吸気口から外気を吸い込む正転状態と、吸気口から吐き出す逆転状態に切り換え、それにより吸気口に付着した藁屑等を定期的に除去することが行われている。そして、そのクーリングファンの正逆転機構として、エンジンの出力軸からクーリングファンの回転軸とに亘って、第一と第二のファンベルトと、第一のファンベルトの内周面に圧接し得る正転用プーリと、該ファンベルトの外周面に圧接し得る逆転用プーリと、第一のファンベルトに正転用プーリ、又は逆転用プーリを背反的に圧接する電動モータとを設けることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−45672号公報
前述のようにコンバインでは、クーリングファンを周期的に吸気口から外気を吸い込む正転状態と、吸気口から吐き出す逆転状態に切り換え、それにより吸気口に付着した藁屑等を除去することが行われているものの、ラジエータやクーリングファン回りに藁屑や塵埃が付着し易い環境にあることに変わりはなく、定期的にラジエータやクーリングファン回りのメンテナンスを行うことが好ましい。また、クーリングファンを駆動するファンベルトにしても、例えば、エンジンの500時間の稼働毎に交換する必要がある。
しかし、上記特許文献1に記載されたコンバインでは、クーリングファンの外周側を取囲むファンシュラウドの存在によって、ファンシュラウド内にあるクーリングファンの整備(掃除)が困難であると共に、ラジエータコアに目詰まりした塵埃をクーリングファン側から、例えば、エアを吹きかけて除去しようとしても、ラジエータの裏面側に設けたファンシュラウドに邪魔されて、整備作業を行うことが困難である。
また、ファンベルトを交換するためには、ファンベルトをクーリングファンの外周上を乗り越えさせるか、クーリングファンを取外さなければならないが、ここでもファンシュラウド内にクーリングファンを設けているから、上記交換作業を簡単に行うことができない。そのため、前記ラジエータやクーリングファン回りのメンテナンスを行う場合やファンベルトの交換作業を行う場合には、必然的にクーリングファンの前方にあるラジエータを取外さなければならず、多大な時間と労力を要するという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、ラジエータやクーリングファン回りのメンテナンスを行う場合やファンベルトの交換作業を行う場合に、クーリングファンの前方に設けるラジエータを取外さなくとも、これらの点検・整備・交換作業を簡単に行うことができる作業車輌を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、水冷式エンジンと、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、エンジンからファンベルトを介して駆動され、ラジエータに冷却風を供給するクーリングファンと、クーリングファンの外周側を取囲むファンシュラウドとを備える作業車輌において、前記ファンシュラウドは、クーリングファンの外周側に臨む左右方向の一側を開放すると共に、この開放部を覆うカバーをファンシュラウドに着脱自在に取付け、前記ファンベルトを交換する際には、前記カバーを取外したファンシュラウドの開放部から工具を差し入れて、前記クーリングファンを取外して行うように構成してあることを特徴とする。
また、本発明は、第2に、前記ファンシュラウドは、ラジエータの裏面側に取付けて内側が空洞となる箱型の本体と、この本体の上部寄り中央に設けた円形状の開口の周囲に取付ける導風板を備え、また、前記カバーは、ファンシュラウドの開放部を覆うようにL字状に折曲したプレートと、プレートの裏面側に一体的に取付けた導風板を備えることを特徴とする。
本発明の作業車輌によれば、ファンシュラウドは、クーリングファンの外周側に臨む左右方向の一側を開放すると共に、この開放部を覆うカバーをファンシュラウドに着脱自在に取付け、ファンベルトを交換する際には、カバーを取外したファンシュラウドの開放部から工具を差し入れて、クーリングファンを取外して行うように構成してあるから、ラジエータやクーリングファン回りのメンテナンスを行う場合には、ファンシュラウドからカバーを取外して、ファンシュラウドの開放部からこれらの点検・整備を行うことができる。
また、ファンベルトを交換する際には、同様にファンシュラウドからカバーを取外して交換作業を行う。この場合、ファンベルトの周長が長ければファンベルトをラジエータの裏面とクーリングファンとの隙間を通して、さらに、クーリングファンの外周上を乗り越えさせて交換することができる。しかし、ファンベルトの周長が短い場合には、ファンシュラウドの開放部から工具(レンチ)を差し入れてクーリングファンを取外し、これに邪魔されずにファンベルトの交換作業を行うことができる。
さらに、ファンシュラウドは、ラジエータの裏面側に取付けて内側が空洞となる箱型の本体と、この本体の上部寄り中央に設けた円形状の開口の周囲に取付ける導風板を備え、また、カバーは、ファンシュラウドの開放部を覆うようにL字状に折曲したプレートと、プレートの裏面側に一体的に取付けた導風板を備えるものとすると、クーリングファンから排出された冷却風が、ファンシュラウドとカバーに設けた導風板によってエンジンの所定部位、例えば、排気マニホールド等を効果的に冷却することができる。
そして、カバーに導風板を一体的に取付けることにより部品点数を削減することができると共に、クーリングファン回りのメンテナンスを行う際に、これらの着脱を一括して行うことができる。さらに、導風板を設けることによってカバー自体の剛性が上がるため、カバーの変形や破損を防止することができ、その上、カバーをファンシュラウドに取付けた状態ではファンシュラウド全体の枠剛性を上げることができる。
コンバインの前方側から見た斜視図である。 コンバインの後方側から見た斜視図である。 エンジンを搭載した状態を示す側面図である。 エンジンを搭載した状態を示す背面図である。 クーリングファンの正逆転機構の模式図であって、(a)は、クーリングファンが正転する場合を示し、(b)は、クーリングファンが逆転する場合を示す。 原動部の斜視図である。 後部カバーを取外した原動部の要部斜視図である。 ラジエータにファンシュラウドを取付けた状態を示す斜視図である。 カバーを取外した状態を示す同上斜視図である。 カバーの斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように刈取り・脱穀・籾の選別・藁処理を同時に行うコンバイン(作業車輌)1は、複胴下扱ぎ軸流式の脱穀部を備える乗用5条刈りの自脱型コンバインであって、左右のクローラ式走行装置2を下部に備えた機体フレーム(機体)3の機体進行方向右側前部に運転操作部Aを設け、左側前部から運転操作部Aの前方にかけて刈取部Bを図示しない油圧シリンダによって昇降自在に設けている。また、前記刈取部Bの後方には脱穀部Cを設けると共に、脱穀部Cの右側には収穀部Dを設けている。そして、前記脱穀部Cと収穀部Dの後方には排藁処理装置Eを設けている。
前記刈取部Bは、その前端下部に設けた分草板4とナローガイド5によって、圃場の立毛穀稈を刈取穀稈と未刈取穀稈とに区分けし、左右の分草板4の間に入った刈取穀稈を引起装置6の爪によって引起し、その後、図示しない掻込み装置で掻込みながら穀稈の株元を刈刃によって切断する。さらに、掻込み装置によって後方に掻込んだ2条分毎、或いは1条分の穀稈を、揚上搬送装置を構成する左右及び中央の掻込み搬送チェン及び穂先搬送チェンによって合流させ、また、合流させた穀稈を扱深さ搬送チェン7によって扱深さを調節しながら、穂先・株元搬送チェンによって脱穀部Cに搬送する。
また、前記脱穀部Cは、前後壁と左右の側壁と底板と上方を覆うシリンダーカバー8等からなる機枠の上部に扱室が形成され、該扱室には、刈取部Bから搬送されてきた穀稈を扱口に沿って挟持搬送する脱穀フイードチェン9及びシリンダカバー8に設けた挟持レール10と、周囲に多数植設された扱歯を備える第1扱胴と、受網とを設けている。また、扱室内で脱粒処理しきれなかった穀粒の混ざった藁屑等を処理する処理室を、第1扱胴の後端穂先側より機体の後方に向かい並列して設け、この処理室には、第2扱胴と受網を設けている。さらに、第1及び第2扱胴の下方には、受網より漏下した穀粒等を選別処理する揺動選別体及び選別風路等よりなる選別室を設けている。
そして、前記脱穀部Cで脱穀・選別処理された穀粒は、収穀部Dを構成するグレンタンク11に移送され、このグレンタンク11は穀粒を一時的に貯留し、その後、排出オーガ12により機外のコンテナ等に排出することができる。なお、脱穀部Cで発生する藁屑及び塵埃等の排塵は、選別室に設けた排塵ファンで吸引されて、その排塵口より脱穀部Cの後方に排出される。また、脱穀処理を完了して扱室より排出される排稈は、排藁搬送装置によって排藁処理装置Eに向けて搬送され、さらに、排藁処理装置Eを構成するディスク型カッター(排藁カッター)13は、排藁搬送装置で搬送されてきた排稈を細断して刈取跡地に切藁として放出する。
次に、前記走行装置2、刈取部B、脱穀部C、収穀部D、及び排藁処理装置E等を駆動する原動部Fについて説明すると、原動部Fは、前記運転操作部Aを構成する運転席14下方のエンジンルーム15内に設けている。即ち、図6に示すように機体フレーム3上に立方体状に枠組みしたカバーフレーム16を立設し、このカバーフレーム16に下方と左方を除いてエンジンカバーを取付け、また、カバーフレーム16の内部に立形水冷4サイクルコモンレール式ディーゼルエンジン(水冷式エンジン)17を収容している。
ここで、前記エンジンカバーは、エンジン17の前方側を覆う前カバー18、運転席14を取付けるシートカバー19、エンジンルーム15の上方に設けるエアクリーナ室20を構成するカバー21(前カバー21a、上面カバー21b、後カバー21c、左カバー21d、底面カバー21e)、エンジン17の後方側を覆う後カバー22、及びカバーフレーム16の右側側方を覆い後部を支点に開閉自在に取付けたサイドカバー23とエアクリーナ室20の右カバー24で構成している。なお、上記サイドカバー23と右カバー24には、例えば、多孔板や網体を装着し、この多孔板や網体によって藁屑等を取り除いた清浄な外気を、それらの孔(吸気口)からエンジンルーム15やエアクリーナ室20内に吸い込ませている。
また、前記エンジン17は、図3及び図4に示すように、そのクランク軸が機体フレーム3の左右方向を向き、コンバイン1の各部を駆動する出力プーリ25が機体フレーム3の中央側に、また、クーリングファン26が機体フレーム3の右側を向くように、防振ゴム27を介して機体フレーム3に搭載する。なお、エンジン17の上方にはエアクリーナ28を設け、このエアクリーナ28は、前記エアクリーナ室20に収容する。また、エンジン17後方の機体フレーム3には、エンジン17に排気管29を介して接続するマフラ30を設ける。さらに、機体フレーム3の後部には、燃料タンク31や燃料フィルタ32等を取付け、エンジン17に燃料が供給される。
なお、前記エンジン17は、機体の後方側となる側面にコモンレール33やオイルフィルタ34等を取付け、機体の前方側となる側面に排気マニホールド35やオルタネータ36等を取付けている。さらに、エンジン17のクーリングファン26を設ける前面側には、図5に示すように、クーリングファン26を周期的にサイドカバー23に設けた吸気口から外気を吸い込む正転状態と、吸気口から吐き出す逆転状態に切り換える正逆転機構Gを設けている。
すなわち、前記正逆転機構Gは、エンジン17の出力軸に取付けた駆動プーリ37、オルタネータ36の駆動軸に取付けた従動プーリ38、オートテンションプーリ39、及びウオータポンプの駆動軸に取付けた従動プーリ40に夫々巻回する第一のファンベルト41を備える。また、ウオータポンプの従動プーリ40のボス部上に遊転自在に支持したクーリングファン26の従動プーリ42と、ウオータポンプの駆動軸を支承するケーシングのボス部に外嵌して回動自在に支持したアーム43と、アーム43の先端部に回転自在に支承した正転プーリ44と逆転プーリ45と、上記従動プーリ42、正転プーリ44、及び逆転プーリ45に巻回する第二のファンベルト46を備える。さらに、上記正転プーリ44と逆転プーリ45と一体化した正転伝達プーリ47と逆転伝達ローラ48を備える。
一方、前記エアクリーナ室20の底面カバー21eには、ブラケット49を介して電動モータ50を取付け、この電動モータ50は減速ギヤ51を介してブラケット49に支承したプレート52を回動させる。また、上記プレート52と前記アーム43との間には、スプリング53とケーブル54を取付けている。そして、これにより、電動モータ50を正転させてスプリング53によりアーム43を持ち上げると、図5(a)に示すように正転伝達プーリ47は第一のファンベルト41の内周面を圧接し、これに伴って正転プーリ44が第二のファンベルト46を正転駆動する。また、電動モータ50を逆転させてケーブル54によりアーム43を逆方向に持ち上げると、図5(b)に示すように逆転伝達ローラ48は第一のファンベルト41の外周面を圧接し、これに伴って逆転プーリ45が第二のファンベルト46を逆転駆動する。
さらに、前記従動プーリ42の前端面には、カラーと座金55を介してクーリングファン26を前方側からボルト56止めする。従って、クーリングファン26は、第二のファンベルト46の正転駆動によりサイドカバー23に設けた吸気口から外気を吸い込む。また、クーリングファン26は、第二のファンベルト46の逆転駆動によりサイドカバー23に設けた吸気口からエンジンルーム15内の空気を外に吐き出す。なお、前記電動モータ50は、図示しない電子制御装置によって、例えば、3分間に7秒間だけプレート52を逆転位置に回動させ、この間、吸気口に付着した藁屑等が外に吹き飛ばされて除去される。
一方、前記サイドカバー23とクーリングファン26との間には、図7乃至図10に示すようにエンジン17の冷却水を冷やすラジエータ57を設ける。また、このラジエータ57の裏面には、ラジエータ57全体から熱気を吸い出すファンシュラウド58を設ける。即ち、上記ラジエータ57は、カバーフレーム16とサイドカバー23との間で機体フレーム3から立設したラジエータブラケット59に、その上下左右をグロメット60を介して取付ける。
また、前記ファンシュラウド58は、ラジエータ57のアッパータンク57aとロアータンク57bを除くラジエータコア部分の全体を覆う内側が空洞となる箱型の本体58aを備え、その4隅をラジエータ57の裏面側にボルト61で取付ける。また、本体58aの上部寄り中央には円形状の開口58bを設け、この開口58bにクーリングファン26の先端側を略半分程度通して、クーリングファン26の外周側を本体58aで取囲んでいる。さらに、ファンシュラウド58を裏面側から見た際に、クーリングファン26の外周側に臨む右側の上下に亘って、本体58aを部分的に切欠いて開放部58cを設ける。
そして、上記開放部58cは、切欠く前の本体58aの形状に略一致するL字状に折曲したプレートで構成するカバー62で塞いでいる。より具体的には、カバー62を本体58aにボルト63で取付け、カバー62を本体58aに着脱自在に構成している。また、前記ファンシュラウド58とカバー62には、その円形状の開口58bの左右側の周囲に、裏面側に延びてクーリングファン26の後端側を取り囲む導風板を備える。即ち、ファンシュラウド58の本体58aに左側の導風板64aをボルトで取付ける一方、カバー62には右側の導風板64bをスポット溶接して一体的に取付ける。
以上、主にエンジン17の冷却装置に関する補機類の配置並びに構成を説明したが、次にこれに基づくエンジン17の冷却作用について説明する。即ち、エンジン17を始動させると、第一のファンベルト41によってオルタネータ36及びウオータポンプが駆動され、クーリングファン26が、前述した正逆転機構によって正転し、サイドカバー23に設けた吸気口から外気を吸い込む。また、吸気口から吸い込まれた冷却風は、ラジエータ57のコアに設けたフィンを通過し、ウオータポンプによってアッパータンク57aからコアに設けたチューブを通ってロアータンク57bへ流れる冷却水を冷却する。そして、エンジン17は、ウオータジャケット内を流れる冷却水によって冷却される。
また、この際、ラジエータ57の裏面側に設けるファンシュラウド58は、ラジエータコアの全体を覆ってクーリングファン26が吸い込む冷却風をラジエータコアの全体から通過させ、ラジエータ57の冷却効率を向上させる。さらに、ファンシュラウド58の開口58bから吹き出した冷却風は、エンジン17に当たり、また、外側斜め後方に向かって流れて拡散する。そこで、ファンシュラウド58に設けた導風板64a、64bは、ファンシュラウド58の開口58bから吹き出した冷却風をエンジン17の所定部位、例えば、排気マニホールド35やコモンレール33に当たるようにガイドし、これによりエンジン17の所定部位を冷却して過熱を防止する。
さらに、ラジエータ57やクーリングファン26に藁屑や塵埃が付着した際には、これを除去すべく掃除を行ったり、これらの点検を行う必要がある。その場合、グレンタンク11を後部の縦軸芯回りに回動してエンジンルーム15後方に作業スペースを作り、後カバー22を取り外すと、図7に示すようにエンジン17とラジエータ57等の側面が露出する。また、ファンシュラウド58からカバー62を外すと、開放部58cからファンシュラウド58内のクーリングファン26の状態を確認することができ、また、付着した藁屑や塵埃を取り除くことができる。さらに、ラジエータ57のフィンに藁屑等が詰まっていた場合には、エアコンプレッサのノズルを開放部58cからラジエータ57とクーリングファン26の間の隙間に挿入して、これらを吹き飛ばすことができる。
そして、クーリングファン26を駆動するファンベルト41、46が損耗して交換する場合には、ベルトの周長が長い第一のファンベルト41であれば、オートテンションプーリ39のテンションを緩ませて、各プーリ37、38、39、40からファンベルト41を外し、クーリングファン26の外周上を乗り越えさせる。さらに、開放部58cからラジエータ57とクーリングファン26の間の隙間を通して第一のファンベルト41を引き出すことができ、また、逆の手順によって新しいファンベルト41を装着することができる。
また、ベルトの周長が短い第ニのファンベルト46を交換する場合には、開放部58cから工具(レンチ)を差し入れて、ボルト56を外してクーリングファン26を取外し、次に、例えば、ラジエータ57の裏面側にクーリングファン26を押しやれば、従動プーリ42の前端面とクーリングファン26との間に隙間が生じ、この隙間を通して第ニのファンベルト46の交換を行うことができる。なお、この場合、アーム43に支承する逆転プーリ45の位置を、図示しないアジャスタを用いて第二のファンベルト46が緩む方向に調節すれば、各プーリ42、44、45からファンベルト46を容易に外すことができる。
なお、前述したエンジン17の冷却装置においては、ファンシュラウド58をその裏面側から見た際に、クーリングファン26の外周側に臨む右側部分に開放部58cを設けたが、この開放部58cを左側部分に設けてもよく、その際は、運転操作部Aのステップ後方の前カバー18を取外して点検・整備・交換作業を行うことになり、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 コンバイン
17 エンジン
26 クーリングファン
41 第一のファンベルト
46 第二のファンベルト
57 ラジエータ
58 ファンシュラウド
58c 開放部
62 カバー
64a 導風板
64b 導風板

Claims (2)

  1. 水冷式エンジンと、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、エンジンからファンベルトを介して駆動され、ラジエータに冷却風を供給するクーリングファンと、クーリングファンの外周側を取囲むファンシュラウドとを備える作業車輌において、前記ファンシュラウドは、クーリングファンの外周側に臨む左右方向の一側を開放すると共に、この開放部を覆うカバーをファンシュラウドに着脱自在に取付け、前記ファンベルトを交換する際には、前記カバーを取外したファンシュラウドの開放部から工具を差し入れて、前記クーリングファンを取外して行うように構成してあることを特徴とする作業車輌。
  2. 前記ファンシュラウドは、ラジエータの裏面側に取付けて内側が空洞となる箱型の本体と、この本体の上部寄り中央に設けた円形状の開口の周囲に取付ける導風板を備え、また、前記カバーは、ファンシュラウドの開放部を覆うようにL字状に折曲したプレートと、プレートの裏面側に一体的に取付けた導風板を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業車輌。
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