JP2016041614A - 製袋充填機における物品判別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装予定の物品とは内容物の種類が異なる物品など目視確認困難な主の物品と副の物品を含んだセット品の良否について判別可能な製袋充填機における物品判別装置を提供する。【解決手段】製袋充填機における物品判別装置は、搬送経路に設けた検査位置でセット品における主の物品Wmと副の物品Wsの夫々に近赤外線を透過して得た物品の内容物の種類の違いを判別可能な主の物品に関する物品情報と副の物品に関する物品情報の夫々について、それらの物品情報に対応させて予め設定された各基準情報と比較し、夫々の物品Wm,Wsの内容物が一致するか否かの判定情報を生成する判定手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、近赤外線を利用した製袋充填機における物品判別装置に関する。
包装機において包装不良を判別するために、X線などによる検査装置などを用いることによって、作業者の負担を軽減する技術が採用されている。例えば、特許文献1のように、包材で密封した後にX線を照射して、その包材内の濃度レベルを計測し、物品の有無を判別する装置などが知られている。
しかしながら、このような検査装置は、内包される物品の外観や重量などに基づき物品の有無を判別しているに過ぎず、例えば、菓子パンやお菓子などの物品のように、物品の色や大きさなどの外観が同じでも、クリーム、チョコ、アン、ジャムなど内容物が異なる物品を判別することは出来なかった。このため、内容物の種類を変えた物品を夫々製造し、包装機によって包装するにあたっては種類が異なる内容物の物品混入を自動判別できず、また、包装後には目視によってそのミスに気づくことができないため、包装前に目視などによってミスがないよう細心の注意を払うことにより対応していた。
特開平09−159770号公報
本発明は、上述した点に鑑みて創案されたものであって、包装対象の物品とは内容物の種類が異なる物品など目視確認困難な主の物品と副の物品を含んだセット品の良否について判別可能な製袋充填機における物品判別装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の製袋充填機における物品判別装置は次の手段をとる。
先ず、請求項1に係る発明は、引き出した帯状のフィルム(F)を搬送しながら成形してフィルム(F)の幅方向における端縁部が重合する箇所に縦シールを施す縦シール手段(16)と、前記成形されたフィルム(F)内に、主の物品(Wm)と副の物品(Ws)を含んだ物品を組合わせて構成されたセット品(W)を供給する物品搬送手段(20)と、該物品搬送手段により搬送されてきたフィルム(F)内の前記セット品(W)セットに対し前後となる位置におけるフィルム(F)に搬送方向に交差する方向にシールを施す横シール手段(18)と、前記セット品(W)の全部又は一部の搬送経路に設定された検査位置で、セット品(W)に近赤外線を透過させて該近赤外線を受光する検出手段(43)と、前記検出手段(43)により前記主の物品(Wm)を透過した近赤外線を受光して得られた主の物品(Wm)の内容物の種類の違いを判別可能な主の物品(Wm)に関する物品情報と、予め設定されている前記主の物品(Wm)を透過した近赤外線を受光して得られた内容物の種類の違いを判別可能な主の物品(Wm)に関する基準情報から、前記主の物品(Wm)の内容物が一致しているか否かを示す判定情報を生成すると共に、前記検出手段(43)により前記副の物品(Ws)を透過した近赤外線を受光して得られた副の物品(Ws)の内容物の種類の違いを判別可能な副の物品(Ws)に関する物品情報と、予め設定されている前記副の物品(Ws)を透過した近赤外線を受光して得られた内容物の種類の違いを判別可能な副の物品(Ws)に関する基準情報から、副の物品(Ws)が一致しているか否かを示す判定情報を生成する判定手段(52)を備えている。
上記の請求項1に係る発明によれば、搬送路に設定された検査位置にて、セット品(W)のうちの主の物品(Wm)を透過した近赤外線を受光して得た主の物品(Wm)の内容物の種類の違いを判別可能な主の物品(Wm)に関する物品情報と予め設定されている基準情報から、主の物品(Wm)について内容物の種類の違いを判別し、主の物品(Wm)の内容物が一致しているか否かを示す判定情報を生成すると共に、同検査位置にて、セット品(W)のうち副の物品(Ws)を透過した近赤外線を受光して得た副の物品(Ws)の内容物の種類の違いを判別可能な副の物品(Ws)に関する物品情報と予め設定されている基準情報から、副の物品(Ws)について内容物の種類の違いを判別し、副の物品(Ws)の内容物が一致しているか否かを示す判定情報を生成することにより、セット品(W)に含まれた主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の夫々が包装対象の物品か否かを目視判断によることなく判断することが可能となる。また、主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の判別を共通の検出手段(43)によって行うことができる。
次に、請求項1に従属する請求項2に係る発明は、前記主の物品(Wm)と前記副の物品(Ws)の一方又は両方をフィルム(F)内に供給するコンベヤ(22,24)を有した前記物品搬送手段(20)と、前記検査位置より搬送下流の前記コンベヤ(24)上に載置されている物品のうち前記検出手段(43)により得た前記物品情報が前記基準情報と不一致であると前記判定手段(52)が判別した物品を排除する排除手段(60)を備えている。
上記の請求項2に係る発明によれば、セット品(W)に含まれた主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の一方又は両方がフィルム(F)内に供給するコンベヤ(24)上に載置されている物品であり、その載置されている物品のうち、前記判定手段(52)によって前記基準情報と不一致であると判別された物品を排除手段(60)により排除することができる。
次に、請求項1又は請求項2に従属する請求項3に係る発明は、前記検査位置より搬送下流にて前記搬送経路から物品を排除する排除手段(60)を備えており、前記検出手段(43)により得たセット品(W)における主の物品(Wm)と副の物品(Ws)についての前記物品情報の一方が主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の夫々に対応した前記基準情報と不一致である際に、該セット品(W)を前記排除手段(60)によって排除するように構成されている。
上記の請求項3に係る発明によれば、セット品(W)のうち主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の何れか一方の物品の内容物が前記基準情報と不一致である際には排除手段(60)によってセットとなる他の主物品(Wm)と副の物品(Ws)を共に排除することができると共に、主の物品(Wm)と副の物品(Ws)の一方が欠けた包装品が適正な包装品に紛れ込む要因を除去することができる。。
次に、請求項1から請求項3の何れかに従属する請求項4に係る発明は、前記検出位置より搬送上流の前記搬送路にて、前記主の物品(Wm)と前記副の物品(Ws)の一方又は両方が搬送されてきたことを検知する物品検知手段(26)と、前記物品搬送手段(20)による物品の送り量に関する情報を発信する発信手段(47)を備えており、前記物品検知手段(26)と前記発信手段(47)による情報に基づき前記物品検知手段(26)により検知された物品が前記検査位置に到来する情報を得るように構成されている。
上記の請求項4に係る発明によれば、前記物品検知手段(26)により検知された物品が前記検査位置に到来する情報を物品搬送手段(20)の搬送速度を変更しても正確に得ることができる。
上記した本発明によれば、包装対象の物品とは内容物の種類が異なる物品などの物品の良否判別が可能な製袋充填機を提供することができる。
本実施形態の製袋充填機の概略構成を模式的に表した略体図である。 第2コンベヤに検出手段を配設した構成を模式的に表した平面図である。 近赤外線を主の物品のみに透過させた状態を示す拡大図である。 近赤外線を副の物品に透過させた状態を示す拡大図である。 本実施形態の製袋充填機の制御ブロック図である。 図3に示す近赤外線を主の物品のみに透過させた場合における各波長における受光量の関係を例示的に示す線図である。 図4に示す近赤外線を副の物品を透過させた場合における各波長における受光量の関係を例示的に示す線図である。
本実施形態の製袋充填機は、図1に示すように、フィルム供給源10からフィルム供給手段12によって引出した帯状のフィルムFを製袋手段14に搬送し、そのフィルムFを製袋手段14で筒状に成形して、縦シール手段16によって縦シールを施すと共に、物品搬送手段としての供給コンベヤ20によって、主の物品Wmと副の物品Wsをプラスチックトレイ(以下、トレイと称する)tに一緒に載置して主の物品Wmと副の物品Wsを含んだ物品を組合わせて構成したセット品(W)をフィルムF中に供給し、該供給コンベヤ20により搬送されてきたフィルムF内の前後のセット品W間におけるフィルムFを、上下に対向する横シール手段18によってフィルムFを挟持して筒状のフィルムFの搬送方向に対し交差する左右方向に横シールYとフィルムFの切断を行ってピロー包装品を得る横形製袋充填機である。なお、トレイtは底面の輪郭を形成する四辺の夫々から外側に広がるように起立した斜面を有し、また底面にはトレイtの搬送方向における後方側で、且つ、トレイtの幅方向における中央付近に設けた載置位置に載置される副の物品Wsの位置ずれを規制する位置決め手段としての突部を有している。
供給コンベヤ20によって搬送されるセット品Wは、主の物品Wmである菓子パンが副の物品Wsである脱酸素剤の上方を隠すように、脱酸素剤の上に重なるようにトレイtに置かれることにより、トレイtの幅方向における中央付近においては、主の物品Wmがトレイtの前後の斜面の上方を隠している。なお、両物品のトレイt上への載置は、例えば、ロボットや、作業者によって行われる。
なお、本実施形態における包装対象になり得る主の物品Wmの一例としては、外観が同じでも、内容物がクリーム、アン、ジャムなど品種が異なったパン、お菓子などであり、前処理工程においては品種が異なった主の物品Wmが夫々製造される環境の中で、特定の品種の物品Wmをピロー包装する予定になっている。
供給コンベヤ20は、一定速度で主の物品Wmと副の物品Wsが載ったトレイtを搬送するベルトからなる第1コンベヤ22と、その下流に接続され、前後のトレイtの間隔を広げる第2コンベヤ24とを有する。すなわち、第2コンベヤ24の搬送速度は第1コンベヤ22の搬送速度より速く設定されており、トレイtが第1コンベヤ22から第2コンベヤ24に移る際に、後続のトレイtの搬送間隔が広くなる。
第2コンベヤ24に渡ったセット品Wのトレイtの前端を第2コンベヤ24の始端付近で物品検知手段26により検知すると、その物品検知情報に基づき、その検知されたセット品Wが第2コンベヤ24から製袋手段14側に渡る際にその検知されたセット品Wと1つ先行のセット品Wとの間隔が1包装袋長さに対応した所定の搬送間隔になるようにフィルム供給手段12によるフィルムFの送り速度を制御部50により変速制御し(図5参照)、そのフィルムFの送りに同調するように横シール手段18が駆動制御される。なお、図1においては、フィルム供給手段12と同期して駆動されると共にフィルム送り速度と略同じ速度でセット品Wを成形中のフィルムF内に搬送する渡りコンベヤが第2コンベヤ24に接続されているが図示は省略されている。なお、図1における符号15はフィルムFの製袋手段14への進入角を調整する進入角調整手段を示し、フィルムFが製袋手段14に送り込まれる際の進入角度を調整可能としている。
横シール手段18は、上下に対向するよう配設された一対のシール体を有しており、フィルム供給手段12によりフィルムFが1包装袋長さ送られるごとに、一対のシール体が互いにフィルムFを挟持するようフィルム搬送に同調して相反する向きに一回転すると共に、両シール体がフィルムFを挟持する間は両シール体の周速がフィルム搬送速度とほぼ同じ一定の速度になるよう制御部50により駆動制御される。
また、第1コンベヤ22へのセット品Wの供給が一時的に途絶えた際には、物品検知手段26により得た情報に基づき、その途絶える直前に検知された先行のセット品Wが渡りコンベヤに渡ってから、フィルム供給手段12によるフィルム送りと、渡りコンベヤによるセット品Wの搬送と、横シール手段18への制御部50による駆動制御を一時的に停止し、待機させる。そして、渡りコンベヤに待機している先行のセット品Wと、該先行のセット品Wの次に到来したセット品Wとの搬送間隔が1包装袋長さに対応した搬送間隔になるように待機状態を解除し、フィルム供給手段12によるフィルム送りと渡りコンベヤによるセット品搬送と横シール手段18の駆動制御を再開する。
第2コンベヤ24は、図1及び図2に示すように、搬送方向と交差する幅方向に同一の無端状のベルトを互いに離間して共通のプーリー28A,28Bに巻き掛けたベルトコンベヤ24A,24Bであり、上流側にはベルト間の隙間を埋めるように遮蔽手段30としての遮蔽体31を第2コンベヤ24の支持フレーム(不図示)によって支持している。遮蔽体31は耐熱性材料、例えば金属製の材料で形成される。
この遮蔽体31にはセット品Wを搬送する搬送路の幅方向における中央部に相当する位置に孔32が開設されている。
そして、第2コンベヤ24の搬送路及び遮蔽体31を覆うように近赤外線検出装置40が配設されている。近赤外線検出装置40は、箱体のカバーケースによって内部が覆われていて、その内部には、近赤外線を照射する投光手段44がプレート状の遮蔽体31の孔32より搬送下流側の搬送路の上方に配設され、近赤外線を受光する受光手段46が搬送上流側の搬送路の下方に配設されている。
投光手段44は物品の大きさ等に応じて取付け高さ位置と光照射角度を調節可能とされており、受光手段46が0.7〜2.5μmの波長範囲の光(近赤外線)を受光し得るよう、受光手段46に向けて様々な波長からなる光を常時照射する。近赤外線の照射は、検査位置に到来した主と副の物品Wm,Wsを透過し得るよう図3、図4の如くセット品Wの搬送方向に沿った斜め上下方向に照射される。
受光手段46は、投光手段44から照射された光を受光するための取り付け位置の調節が可能とされており、常に遮蔽体31の孔32から落下したセット品Wの屑などの落下物が受光手段46の受光部に付着することがない位置、即ち、孔32の直下を回避した種々な位置に調節可能とされている。
包装動作を司る制御部50を含むブロック図が図5に示されている。物品検知手段26で検知されたセット品Wの検知情報とエンコーダパルスなどの発信手段47によるコンベヤ24の送り量に関する情報と、トレイtの先端から副の物品Wsの載置位置までの距離などの情報から得たセット品Wの送り量に関する情報に基づき、セット品Wごとに搬送方向におけるトレイtの中間付近が図3のごとく、順次、検査位置に設けた孔32の上方に到来するタイミングとトレイtにおける副の物品Wsの載置位置が、図4の如く、順次、孔32の上方に到来するタイミングを計り、各セット品Wが孔32の上方に到来している期間のうち上記二つのタイミングにおける各特定の一瞬間をピンポイントに夫々検査タイミングとして、受光手段46が受光した光を波長ごとに光量の値を抽出する。
図3における検査タイミングにおいては、投光手段44からの近赤外線が孔32を通って受光手段46により受光されている関係にあるとき、主の物品Wmとトレイtを透過する状態を示している。近赤外線が透過するトレイtの位置は、セット品Wが到来する都度、同じであり、また、各トレイtは共通物品であることから、トレイtが遮光する量は略同じになるため、主の物品Wmの外観が同じでも内容物の違いによって例えば、図6の特性曲線のように各波長に対する受光量の値が異なる。すなわち、内容物の種類によってそれぞれの波長における受光量(主の物品Wmを透過した光量)の大きさが変わるため、それぞれの波長における受光量を測定し、主の物品Wmの種類を判別することができる。
図4における検査タイミングにおいては、投光手段44からの近赤外線が孔32を通って受光手段46により受光されている関係にあるとき、副の物品Ws、主の物品Wm、及びトレイtの三者を透過する状態を示している。近赤外線が透過するトレイtの位置がセット品Wが到来する都度同じであり、また、トレイtが遮光する量が略同じである条件で、共通の副の物品Wsを入れると主の物品Wmの外観が同じでも内容物の違いによって、例えば図7の特性曲線のように各波長に対する受光量の値が異なると共に、主の物品Wmの内容物の違いを問わず、主の物品Wma〜Wmcのいずれにおいても、副の物品Wsを介在させた場合の受光量の値(図7)の方が、図6の受光量より全体的に低下する。すなわち、副の物品Wsの有無によって、それぞれの波長における受光量の大きさが、いずれの主の物品Wma〜Wmcであっても変わるため、それぞれの波長における受光量を測定し、副の物品Wsの有無を判別することができる。副の物品Wsが脱酸素剤である場合には、酸化鉄を含んでおり近赤外線を遮光する性質であることから、副の物品Wsの有無によって極端に光透過率に違いが生じ、近赤外線の受光量は極端に少なくなることから特に副の物品Wsの有無判別において有効である。
図5に示す制御部50には、セット品Wの種類ごとに主の物品Wmに含まれた内容物の種類の違いを判別可能な第1の基準情報と、副の物品Wsの有無を判別可能とする、又は副の物品Wsに含まれた内容物の種類の違いを判別可能な第2の基準情報が予め登録される。第1の基準情報は、運転(包装)開始前に、セット品を同包装機によって搬送しながら図3の検査タイミングに近赤外線を照射して得たそれぞれの波長における受光量の大きさに関する特性情報を基に糖度判定などに採用されている周知の解析方法のいずれかを用いて得られた主の物品Wmに含まれた内容物の種類の違いを判別可能な物品情報に許容誤差が加味された判定閾値のことであり、第2の基準情報は、図4の検査タイミングに、第1の基準情報を得る方法と同様にして得られた副の物品Wsの内容物の種類の違いを判別可能な物品情報に許容誤差が加味された判定閾値のことである。なお、内容物の種類の違いを判別する意味には、例えば、副の物品Wsを単一種類の脱酸素剤とした際に、脱酸素剤自体の有無を判別することを含むなど、主の物品Wmと副の物品Wsの一方の基準情報については広義に解釈すべきである。
制御部50は、これらの基準情報とタッチパネルなどの入力部51を介して入力されたセット物品名とを関連付けて記憶すると共に、タッチパネルなどのオペレータの設定操作によって包装対象物のセット品Wが選択された際には、その選択されたセット品Wに対応して記憶した第1、第2の基準情報を、運転(包装)中の第1、第2の基準情報として設定する設定手段53を備えている。
運転中における制御部50による主の物品Wmと副の物品Wsの内容物の一致判定は、主の物品Wmの内容物が判別できる検査タイミング(図3の状態)、及び副の物品Wsが判別できる検査タイミング(図4の状態)で得たそれぞれの波長における受光量の大きさに関するそれぞれの特性情報を基に、基準情報と同じ解析方法を用いて得た主の物品Wm及び副の物品Wsの内容物の種類の違いを判別可能なそれぞれの物品情報が、設定手段53により設定した同じ検査タイミングの各基準情報から外れるか否かの判断が順次、制御部50における判定手段52によって実行され、その比較結果についての判定情報が生成される。
そして、制御部50により、主の物品Wmと副の物品Wsの一方の種類が異なることを示す判定情報が生成された際には、その生成された判定情報と発信手段47によるセット品Wの送り量に関する情報に基づき、いずれかの基準情報から外れると判断された検査タイミングに対応した第2コンベヤ24上のセット品Wを排除する指令が制御部50から近赤外線検査装置40より搬送下流に配設されたプッシャなどの排除手段60に送られ、排除手段60がその指令に基づき不一致であるセット品Wを排除する。
なお、セット品Wを排除した際には、制御部50は空袋を生成しないようにするため、排除したセット品Wに代えて、その後続のセット品Wと、排除したセット品Wより1つ先行のセット品Wとの間隔が1包装分の袋長さに対応した間隔になるようフィルム供給手段12によるフィルム搬送と横シール手段18の駆動を停止させ、1包装分の袋長さに対応した間隔になる際にフィルム供給手段12によるフィルム搬送と横シール手段18の駆動(運転)を再開させる。
上述した本実施形態の横形製袋充填機によれば、物品搬送手段としての供給コンベヤ20によってセット品Wが検査位置を通過する際に、順次受光手段46によって受光される近赤外線の内、2つの受光タイミングの近赤外線から夫々得た内容物の種類の違いを判別可能な主の物品Wmと副の物品Wsに関する物品情報の夫々を、設定手段53に予め設定されている各受光タイミングに対応した第1と第2の基準情報と判定手段52が比較し、判定情報を生成することにより、目視では判別することが困難な内容物の違いなどを判別することが可能になる。また、主の物品Wmの内容物の判別と、副の物品Wsの有無の判別を共通の検出手段43により行うことができる。その結果、包装対象の物品とは異なるなどの判別をすることができて、判定手段52が不一致と判別した判定情報に基づきセット品を排除したり、不一致であることを表示手段などの報知手段で報知するなどの対応が可能になる。
また、供給コンベヤ20に検査位置と排除手段60を設けて、不一致と判別されたセット品Wを筒状フィルムに供給することなく排除することから、適正なピロー包装品に紛れ込むことを防ぐと共に、包材の不要な消費を防ぐことが可能になる。
また、主の物品Wmと副の物品Wsの一方が不一致と判別された際に、主と副の両物品Wm,Wsを、排除手段60によって排除することによって主と副の物品Wm,Wsの一方が欠けた包装品が適正な包装品に紛れ込む要因を除去することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その他、種々の実施の形態を採用することができる。
・物品搬送手段としては、供給コンベヤが主の物品、副の物品を重ねて成形フィルム中に搬送する態様に限られるものではない。例えば、主の物品については供給コンベヤによって成形フィルムに向けて搬送し、副の物品については、一包装長さに対応した間隔毎に貼り付けた帯状のフィルムを製袋手段で成形してなる成形フィルムの中で主と副の物品がそれぞれ重なるよう供給する方式などを採用してもよく、この場合には、製袋手段より搬送下流に検査位置を配設して、成形フィルムに内包した主、副の物品について近赤外線を透過して良否判定を行い、否と判定した袋を横シール手段より搬送下流側で排除してもよい。また、物品搬送路より下方位置に配設されたフィルム供給源から引き出されたフィルムを成形してピロー包装する逆ピロータイプの横形製袋充填機においては筒状成形される直前のフィルム上に直接、ロボットなどによって主、副の物品を重ねて載置するようにしてもよい。
・更に、供給コンベヤはベルトコンベヤの他に、区画された各収容空間に物品を載置して所定間隔毎に搬送するバケットコンベヤや、無端策体の外周に所定間隔ごとに配設した各押送体で物品を順次押送するコンベヤなどでもよく、この場合には各押送体が鉛直軸周りに回転走行するものなどでもよい。
・コンベヤにおける主又は副の物品の検査は、近赤外線が透過し得る樹脂性フィルム、紙、アルミ蒸着フィルムなどの包装材によって包まれたものでもよい。
・アルミ蒸着による不透明なフィルムなどを用いて縦形製袋充填機などによって包装し排出した袋の内の内容物の種類の確認と添付物などの有無の確認を行ってもよい。
・発信手段としては、物品の到来を検出する物品検出手段による情報とエンコーダなどによるコンベヤの送り量に関する情報から物品の位置を特定する態様以外にも、物品送りに同期し同調する包装機の何れかの駆動装置の動作タイミングからの経過時間から物品の位置を特定するなどの態様が採用可能である。
・近赤外線が第1コンベヤの搬送終端と第2コンベヤの搬送始端の間など2つのコンベヤの隙間を通過するように投光手段と受光手段を表裏に配設するようにしてもよい。
・本実施形態における物品検査では、例えば、味噌を入れた袋と具材を入れた袋を共通の袋に入れた即席味噌汁などの物品では、複数品種製造される具材を主の物品、味噌を副の物品として検査することができる。その他にも能書などの添付物などを副の物品として取り扱ってもよく、更に、レトルトカレーに至ってはカレーのルーを主の物品とし、ルーに溶け込む前の固体形状を維持したジャガ芋を副の物品として取り扱えば、消費者の期待を裏切ることがない品質を維持することが可能になる。
・判定手段が否と判定した際には、包装機の運転停止や表示、音などによる異常報知や、良と判定された物品の袋長さとは異なる袋長さで包装するなどの態様が採用可能である。
・主の物品又は副の物品の数箇所を対象に物品情報と基準情報の比較を夫々行ってそれらの比較結果から総合的に内容物が一致するか否かを判断するようにしてもよい。この場合の数箇所とは、搬送方向に沿って離間した数箇所又は搬送方向に交差する幅方向に離間した数箇所など、物品の内容物に応じて様々な対応にすることが好ましい。
16 縦シール手段、 18 横シール手段、 20 物品搬送手段
24 コンベヤ 43 検出手段、 47 発信手段、
52 判定手段、 53 設定手段 60 排除手段、
F フィルム、 W セット品、 Wm 主の物品、 Ws 副の物品


Claims (4)

  1. 引き出した帯状のフィルムを搬送しながら成形してフィルムの幅方向における端縁部が重合する箇所に縦シールを施す縦シール手段と、
    前記成形されたフィルム内に、主の物品と副の物品を含んだ物品を組合わせて構成されたセット品を供給する物品搬送手段と、
    該物品搬送手段により搬送されてきたフィルム内の前記セット品に対し前後となる位置におけるフィルムに該フィルムの搬送方向と交差する方向にシールを施す横シール手段と、
    前記セット品の全部又は一部の搬送経路に設定された検査位置で、セット品を透過した近赤外線を受光する検出手段と、
    前記検出手段により前記主の物品を透過した近赤外線を受光して得られた主の物品の内容物の種類の違いを判別可能な主の物品に関する物品情報と、予め設定されている前記主の物品を透過した近赤外線を受光して得られた内容物の種類の違いを判別可能な主の物品に関する基準情報から、前記主の物品の内容物が一致しているか否かを示す判定情報を生成すると共に、
    前記検出手段により前記副の物品を透過した近赤外線を受光して得られた副の物品の内容物の種類の違いを判別可能な副の物品に関する物品情報と、予め設定されている前記副の物品を透過した近赤外線を受光して得られた内容物の種類の違いを判別可能な副の物品に関する基準情報から、副の物品が一致しているか否かを示す判定情報を生成する判定手段を備えた製袋充填機における物品判別装置。
  2. 前記主の物品と前記副の物品の一方又は両方を前記フィルム内に供給するコンベヤを有した前記物品搬送手段と、前記検査位置より搬送下流の前記コンベヤ上に載置されている物品のうち前記検査位置より得た前記物品情報が前記基準情報と不一致であると前記判定手段が判別した物品を排除する排除手段を備えた請求項1に記載の製袋充填機における物品判別装置。
  3. 前記検査位置より搬送下流にて前記搬送経路から物品を排除する排除手段を備えており、前記検出手段により得た前記セット品における主の物品と副の物品についての前記物品情報の一方が、主の物品と副の物品の夫々に対応した前記基準情報と不一致である際に該セット品を前記排除手段によって排除する請求項1又は請求項2に記載の製袋充填機における物品判別装置。
  4. 前記検出位置より搬送上流の前記搬送路にて、前記主の物品と前記副の物品の一方又は両方が搬送されてきたことを検知する物品検知手段と、前記物品搬送手段による物品の送り量に関する情報を発信する発信手段を備えており、前記物品検知手段と前記発信手段による物品の送り量に関する情報から前記物品検知手段により検知された物品が前記検査位置に到来する情報を得るように構成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の製袋充填機における物品判別装置。
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