JP2021001011A - 縦型製袋包装機 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、物品が横シール予定域へ到達する時間の推定精度を高め、横シール動作時の物品の噛み込み発生率を低減した縦型製袋包装機を提供することにある。【解決手段】縦型製袋包装機1では、X線照射部161とセンサ162とはチューブ13aの最下端よりも下流に配置されており、センサ162が物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が従来方式に比べて短く、N番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端が横シール予定域に到達する時間を精度よく推定することができる。それゆえ、横シール動作時に物品を噛み込むという事態を精度よく推定して、次の物品投下のタイミングおよび横シール動作のタイミングを調整することができ、横シール動作時の物品の噛み込み発生率を低減することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、縦型製袋包装機に関する。
縦型製袋包装機においては、袋の横シールを行う際に、物品がシール部分に噛み込まないようにすることが重要であり、例えば、特許文献1(特開2003−11927号公報)に記載の縦型製袋包装機では、検知手段によりフォーマーチューブの上流側で物品を検知してから、物品の落下の先端と終端とを検知し、連続的に落下してくる物品間の隙間距離を求め、その隙間距離と所定値と比較して、横シール部分への物品の噛み込みを判断している。
この方法は、隙間距離が所定値以上であれば、後続の物品の先端が横シール予定域へ到達する時間までに横シールを行っても噛み込みは生じないであろうという推定の下に行われている。
しかしながら、検知手段が物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が長く、その間における物品同士の衝突、又は物品と包材との衝突によって、物品の落下時間にばらつきが生じる。その結果、物品が横シール予定域へ到達する推定時間と実際に物品が横シール予定域へ到達する時間との差が大きくなり、横シール動作時に物品を噛み込む虞がある。
それゆえ、横シール動作時の物品の噛み込みを抑制するため、横シール動作のタイミングを考慮しながら、物品投下のタイミングを調整する必要がある。
本発明の課題は、物品が横シール予定域へ到達する時間の推定精度を高め、横シール時の物品の噛み込み発生率を低減した縦型製袋包装機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る縦型製袋包装機は、包材を搬送しながら筒状に形成し、筒状の包材に物品を投下して包装する縦型製袋包装機であって、成形部と、照射部と、センサと、横シール部と、制御部とを備えている。成形部は、筒状包材を形成する。照射部は、筒状包材にX線を照射する。センサは、筒状包材を透過したX線を受ける。横シール部は、筒状包材を横方向にシールする。制御部は、横シール部の動作を制御する。照射部とセンサとは、形成部の最下端よりも下流に配置されている。制御部は、N番目の物品が投下された後にN+1番目の物品が投下された場合において、センサの検知信号からN番目の物品が筒状包材の横シール予定域を通過後、横シール予定域にN+1番目の物品が存在するか否かを判定し、判定結果に基づき横シール部の動作を制御する。
この縦型製袋包装機では、照射部とセンサ部とは形成部の最下端よりも下流に配置されており、センサが物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が従来方式に比べて短く、N番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端が横シール予定域に到達する時間を精度よく推定することができる。それゆえ、横シール動作時に物品を噛み込むという事態を精度よく推定して、次の物品投下のタイミングおよび横シール動作のタイミングを調整することができ、横シール動作時の物品の噛み込み発生率を低減することができる。
本発明の第2観点に係る縦型製袋包装機は、第1観点に係る縦型製袋包装機であって、制御部が筒状包材の横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、横シール部に筒状包材の横シールを行わせず、又はシール圧力を下げて筒状包材の横シールを行わせる。
この縦型製袋包装機では、物品を噛み込むことによる機械的ダメージを無くし、又は軽減することができるので、機械的耐久性の向上に繋がる。
本発明の第3観点に係る縦型製袋包装機は、第2観点に係る縦型製袋包装機であって、切断部をさらに備える。切断部は、横シールが行われたシール領域を上下に切断する。制御部は、筒状包材の横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、切断部に筒状包材の切断を行わせない。
この縦型製袋包装機では、切断刃に物品の一部が付着することが回避される。その結果、刃の性能劣化を抑制することができる上に、刃のメンテナンスも容易になる。
本発明の第4観点に係る縦型製袋包装機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る縦型製袋包装機であって、照射部とセンサとは、形成部の最下端と横シール部との間に配置されている。
本発明の第5観点に係る縦型製袋包装機は、本発明の第1観点から第4観点のいずれか1つに係る縦型製袋包装機であって、照射部によるX線の照射範囲が、筒状包材の横幅より広い。
本発明の第6観点に係る縦型製袋包装機は、第1観点から第5観点のいずれか1つに係る縦型製袋包装機であって、照射部によるX線の照射範囲が、少なくとも、センサが筒状包材を透過したX線を受けることができる範囲である。
本発明の第7観点に係る縦型製袋包装機は、第1観点から第6観点のいずれか1つに係る縦型製袋包装機であって、照射部が、X線を縦型製袋包装機の正面から背面に向かって照射する。
この縦型製袋包装機では、X線を縦型製袋包装機の正面から背面に向かって照射することによって、漏洩を防止する。
本発明の第8観点に係る縦型製袋包装機は、第7観点に係る縦型製袋包装機であって、排出部をさらに備えている。排出部は、縦型製袋包装機で生産された製品を、通常の工程とは異なる別工程へ排出する。制御部は、センサの検知信号から、物品に異物が混入しているか否かを判定し、異物が混入していると判定したときは、排出部を介して、異物が混入した製品を排出する。この縦型製袋包装機では、異物混入品の選別排除作業が容易になる。
本発明に係る縦型製袋包装機では、照射部とセンサ部とは形成部の最下端よりも下流に配置されており、センサが物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が従来方式に比べて短く、N番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端が横シール予定域に到達する時間を精度よく推定することができる。それゆえ、横シール動作時に物品を噛み込むという事態を精度よく推定して、次の物品投下のタイミングおよび横シール動作のタイミングを調整することができ、横シール動作時の物品の噛み込み発生率を低減することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)縦型製袋包装機1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る縦型製袋包装機1の斜視図である。図2は、図1の縦型製袋包装機1の構成を示す概念図である。図1および図2において、製袋包装機の1は、食品等の物品を袋詰めするための機械である。縦型製袋包装機1は、主として、組合せ計量ユニット2と、製袋包装ユニット3と、フィルム供給ユニット4と、操作スイッチ5と、液晶ディスプレイ6と、制御部7とを備える。
図1は、本発明の一実施形態に係る縦型製袋包装機1の斜視図である。図2は、図1の縦型製袋包装機1の構成を示す概念図である。図1および図2において、製袋包装機の1は、食品等の物品を袋詰めするための機械である。縦型製袋包装機1は、主として、組合せ計量ユニット2と、製袋包装ユニット3と、フィルム供給ユニット4と、操作スイッチ5と、液晶ディスプレイ6と、制御部7とを備える。
(1−1)組合せ計量ユニット2
組合せ計量ユニット2は、製袋包装ユニット3の上方に配置される。組合せ計量ユニット2は、物品の重量を複数の計量ホッパで計量し、所定の合計重量になるように各計量ホッパで計量された重量の値を組み合わせる。組合せ計量ユニット2は、組み合わせた所定の合計重量の物品を下方に排出して、製袋包装ユニット3に供給する。
組合せ計量ユニット2は、製袋包装ユニット3の上方に配置される。組合せ計量ユニット2は、物品の重量を複数の計量ホッパで計量し、所定の合計重量になるように各計量ホッパで計量された重量の値を組み合わせる。組合せ計量ユニット2は、組み合わせた所定の合計重量の物品を下方に排出して、製袋包装ユニット3に供給する。
図2において、被包装物である物品が、組合せ計量ユニット2の上方に搬送されてくると、分散フィーダ211上に載せられ、分散フィーダ211の振動によって放射状に分散される。
物品は、分散フィーダ211に続く放射トラフ212を介して円周状に複数配置されたプールホッパ213に送られると、そこで一時的にプールされた後、各プールホッパ213の下方に位置する計量ホッパ214に投入される。
計量ホッパ214に投入された物品の重量は、各計量ホッパ214に対して設けられているロードセル(重量検出器)によって計測される。そして、各計量ホッパ214内の商品の計測重量を基にどの計量ホッパ214から商品を排出すれば許容範囲内の重量あるいは数量となるかが組合せ演算され、その結果に基づいて計量ホッパ214の幾つかが集合排出シュート215に物品を排出する。
(1−2)製袋包装ユニット3
製袋包装ユニット3は、組合せ計量ユニット2から物品が供給されるタイミングに合わせて、物品を袋の中に密封して包装する。製袋包装ユニット3の詳細な構成および動作については後半で説明する。
製袋包装ユニット3は、組合せ計量ユニット2から物品が供給されるタイミングに合わせて、物品を袋の中に密封して包装する。製袋包装ユニット3の詳細な構成および動作については後半で説明する。
(1−3)フィルム供給ユニット4
フィルム供給ユニット4は、製袋包装ユニット3に隣接して設置され、袋に成形されるフィルムを繰り出して製袋包装ユニット3に供給する。フィルム供給ユニット4には、フィルムが巻かれたフィルムロールがセットされている。
フィルム供給ユニット4は、製袋包装ユニット3に隣接して設置され、袋に成形されるフィルムを繰り出して製袋包装ユニット3に供給する。フィルム供給ユニット4には、フィルムが巻かれたフィルムロールがセットされている。
(1−4)操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6
操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6は、縦型製袋包装機1本体の前面に取り付けられている。液晶ディスプレイ6は、タッチパネル式のディスプレイであり、操作スイッチ5のオペレータが視認できる位置に配置されている。
操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6は、縦型製袋包装機1本体の前面に取り付けられている。液晶ディスプレイ6は、タッチパネル式のディスプレイであり、操作スイッチ5のオペレータが視認できる位置に配置されている。
操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6は、縦型製袋包装機1に対する指示、および、縦型製袋包装機1に関する設定を受け付ける入力装置として機能する。液晶ディスプレイ6は、縦型製袋包装機1に関する情報を表示する出力装置として機能する。
(1−5)制御部7
制御部7は、操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6からの入力に基づいて、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3およびフィルム供給ユニット4を制御し、液晶ディスプレイ6に各種の情報を出力する。制御部7の詳細な構成および動作については後半で説明する。
制御部7は、操作スイッチ5および液晶ディスプレイ6からの入力に基づいて、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3およびフィルム供給ユニット4を制御し、液晶ディスプレイ6に各種の情報を出力する。制御部7の詳細な構成および動作については後半で説明する。
(2)製袋包装ユニットの構成
図3は、製袋包装ユニット3の概略的な構成を示す斜視図である。図3において、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」および「右」からなる6つの方向が定義されている。
図3は、製袋包装ユニット3の概略的な構成を示す斜視図である。図3において、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」および「右」からなる6つの方向が定義されている。
製袋包装ユニット3は、主として、成形機構13と、プルダウンベルト機構14と、縦シール機構15と、検知機構16と、横シール機構17とから構成される。成形機構13は、フィルム供給ユニット4から供給されるシート状のフィルムFを筒状に成形する。
横シール機構17は、筒状フィルムFcを、搬送方向と直交する横方向にシールして、上端部および下端部が横シールされた袋Bを形成する。
縦型製袋包装機1は、フィルムFを連続的に搬送しながら袋Bを形成する連続搬送モード、および、フィルムFを間欠的に搬送しながら袋Bを形成する間欠搬送モードの2つの動作モードを有する。連続搬送モードは、フィルムFの搬送を停止することなく袋Bを形成する動作モードである。間欠搬送モードは、所定のタイミングでフィルムFの搬送を一時的に停止しつつ袋Bを形成する動作モードである。
連続搬送モードでは、製袋包装ユニット3は、搬送中のフィルムFをシールする。間欠搬送モードでは、製袋包装ユニット3は、フィルムFの搬送が停止しているタイミングで、停止中のフィルムFをシールする。縦型製袋包装機1の制御部7は、動作モードに応じて、製袋包装ユニット3を制御する。
(2−1)成形機構13
成形機構13は、チューブ13aとフォーマ13bとを有する。チューブ13aは、上端および下端が開口している、円筒形状の部材である。チューブ13aの上端の開口には、組合せ計量ユニット2から供給される物品Cが投入される。フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配置されている。フィルム供給ユニット4のフィルムロールから繰り出されてきたフィルムFは、チューブ13aとフォーマ13bとの間の隙間を通過する際に、チューブ13aに巻き付いて筒状に成形される。チューブ13aおよびフォーマ13bは、製造する袋Bの大きさに応じて取り替えることができる。
成形機構13は、チューブ13aとフォーマ13bとを有する。チューブ13aは、上端および下端が開口している、円筒形状の部材である。チューブ13aの上端の開口には、組合せ計量ユニット2から供給される物品Cが投入される。フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配置されている。フィルム供給ユニット4のフィルムロールから繰り出されてきたフィルムFは、チューブ13aとフォーマ13bとの間の隙間を通過する際に、チューブ13aに巻き付いて筒状に成形される。チューブ13aおよびフォーマ13bは、製造する袋Bの大きさに応じて取り替えることができる。
(2−2)プルダウンベルト機構14
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いたフィルムFを吸着しながら下方に搬送する。プルダウンベルト機構14は、主として、従動ローラ14a、駆動ローラ14bおよび一対のベルト14cを有する。一対のベルト14cは、吸着機構を有している。当該吸着機構は、チューブ13aの左右両側においてチューブ13aを挟むように配置され、筒状に成形されたフィルムFを吸着する。プルダウンベルト機構14は、従動ローラ14aおよび駆動ローラ14bによって一対のベルト14cが回転駆動することで、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いたフィルムFを吸着しながら下方に搬送する。プルダウンベルト機構14は、主として、従動ローラ14a、駆動ローラ14bおよび一対のベルト14cを有する。一対のベルト14cは、吸着機構を有している。当該吸着機構は、チューブ13aの左右両側においてチューブ13aを挟むように配置され、筒状に成形されたフィルムFを吸着する。プルダウンベルト機構14は、従動ローラ14aおよび駆動ローラ14bによって一対のベルト14cが回転駆動することで、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。
(2−3)縦シール機構15
縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFを縦方向(図3では、上下方向)にシールする。縦シール機構15は、チューブ13aの正面側に配置されている。縦シール機構15は、駆動機構(図示せず)によって、チューブ13aに近づくように、あるいは、チューブ13aから遠ざかるように前後方向に移動する。
縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFを縦方向(図3では、上下方向)にシールする。縦シール機構15は、チューブ13aの正面側に配置されている。縦シール機構15は、駆動機構(図示せず)によって、チューブ13aに近づくように、あるいは、チューブ13aから遠ざかるように前後方向に移動する。
縦シール機構15が駆動機構によってチューブ13aに近づくように駆動することで、チューブ13aに巻き付いたフィルムFの縦方向の重なり部分は、縦シール機構15とチューブ13aとの間に挟まれる。
縦シール機構15は、駆動機構によってフィルムFの重なり部分を一定の圧力でチューブ13aに押し付けながら加熱することで、フィルムFの重なり部分を縦方向に熱シールして、筒状フィルムFcを形成する。
縦シール機構15は、フィルムFの重なり部分を加熱するヒータ、および、フィルムFの重なり部分と接触するヒータベルト等を有している。
(2−4)横シール機構17
横シール機構17は、筒状フィルムFcを横方向(図3では、前後方向)にシールする。横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置される。
横シール機構17は、筒状フィルムFcを横方向(図3では、前後方向)にシールする。横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置される。
図4は、横シール機構17を、図3の右側から見た概略的な側面図である。図4において、紙面に垂直な方向は、図3における左右方向である。横シール機構17は、主として、第1回転体50aおよび第2回転体50bを備える。
第1回転体50aは、筒状フィルムFcの前側に配置される。第2回転体50bは、筒状フィルムFcの後側に配置される。図4の紙面内では、第1回転体50aは、筒状フィルムFcの左側に位置し、第2回転体50bは、筒状フィルムFcの右側に位置している。
第1回転体50aは、主として、第1回転軸53aと、第1シールジョー51aと、第2シールジョー52aとを備える。第2回転体50bは、主として、第2回転軸53bと、第1シールジョー51bと、第2シールジョー52bとを備える。
第1回転体50aは、左右方向に沿って見た場合において、第1回転軸53aを回転軸として、第1回転軸53aの回転中心C1を中心に回転する。第2回転体50bは、左右方向に沿って見た場合において、第2回転軸53bを回転軸として、第2回転軸53bの回転中心C2を中心に回転する。
横シール機構17を左右方向に沿って見た場合において、一対の第1シールジョー51a,51bは、互いに反対方向に同期回転し、一対の第2シールジョー52a,52bは、互いに反対方向に同期回転する。図4に描かれた2点鎖線の軌跡は、一対の第1シールジョー51a,51b、および、一対の第2シールジョー52a,52bの旋回動作の軌跡を表している。
図5は、旋回動作する一対の第1シールジョー51a,51bの側面図である。以下、図5の一対の第1シールジョー51a,51bを用いて、横シール動作を説明する。
横シール機構17は、一対の第1シールジョー51a,51bによって、筒状フィルムFcを、筒状フィルムFcの搬送方向と交差する横方向(図3では、左右方向)に沿って挟み込む。
具体的には、一対の第1シールジョー51a,51bが、互いに対称なD字型の軌跡を描きながら旋回し、筒状フィルムFcの横シール予定域を挟み込んで互いに押しつけ合う。
本実施形態では、横シール動作として、一対のシールジョー51a,51b(又は、一対のシールジョー52a,52b)がD字型の軌跡を描くD動作を採用している。但し、横シール動作は、D動作に限定されるものではなく、それに代えて、ボックス動作、間欠動作、ロータリー動作のいずれかを採用してもよい。
なお、横シール機構17は一対の第1シールジョー51a,51bが筒状フィルムFcを挟み込むことにより横シール部分を圧着するので、シールを行うための圧力の他に熱が必要である。それゆえ、一対の第1シールジョー51a,51bの当接面を加熱するために、各シールジョーには第1ヒータ51hが内蔵されている。これによって、一対の第1シールジョー51a,51bは、筒状フィルムFcを挟み込みながら横シール予定域を加熱することで、筒状フィルムFcを横方向に熱シールすることができる。
制御部7は、第1ヒータ51hそれぞれを個別に制御して、第1シールジョー51a,51bそれぞれを適切なシール温度に調節する。
また、横シール部分のセンター位置において、袋と後続の筒状フィルムFcとを切り離すため、横シール機構17には、溶断機構18が内蔵されている。具体的には、一対の第1シールジョー51a,51bの一方には溶断刃53が内蔵され、他方には受け刃55が内蔵されている。また、溶断刃53には第2ヒータ53hが内蔵され、受け刃55には第3ヒータ55hが内蔵されている。
制御部7は、第2ヒータ53h及び第3ヒータ55hそれぞれを個別に制御して、溶断刃53及び受け刃55それぞれを適切な溶断温度に調節する。
(2−5)検知機構16
図3において、検知機構16は、筒状フィルムFcにX線を照射するX線照射部161と、筒状フィルムFcを透過したX線を受けるセンサ162とを含んでいる。図3に示すように、X線照射部161とセンサ162は、チューブ13aの最下端と横シール機構17との間に配置されている。
図3において、検知機構16は、筒状フィルムFcにX線を照射するX線照射部161と、筒状フィルムFcを透過したX線を受けるセンサ162とを含んでいる。図3に示すように、X線照射部161とセンサ162は、チューブ13aの最下端と横シール機構17との間に配置されている。
X線照射部161によるX線の照射範囲は、筒状フィルムFcの横幅より広い。また、X線照射部161によるX線の照射範囲は、少なくとも、センサ162が筒状フィルムFcを透過したX線を受けることができる範囲である。
X線照射部161から照射されるX線は、X線の中でも、透過力の弱い軟X線である。軟X線は、透過力が弱いが、フォルムやポテトチップスなど、厚みの薄いもの対する感度がよい。それゆえ、筒状フィルムFc内を通過する物品を見るには、軟X線が適している。
本実施形態では、X線照射部161が縦型製袋包装機1の正面に配置され、筒状フィルムFcを挟んで対面にセンサ162が配置されている。X線照射部161とセンサ162はカバー163で覆われている。カバー163には、筒状フィルムFcが通過することができるように円形の貫通孔163aが設けられている。
軟X線は、人体に影響を及ぼすものではないが、X線照射部161とセンサ162とをカバー163で覆い、且つ、軟X線の照射方向が縦型製袋包装機1の正面から背面に向かっているので、縦型製袋包装機1の正面で縦型製袋包装機1を操作するオペレータに向かって軟X線が漏洩することが防止されている。
(3)制御部7の構成
図6は、制御部7のブロック図である。制御部7は、縦型製袋包装機1の各駆動部分の作動を制御する。さらに、制御部7は、組合せ計量ユニット2からの物品の排出タイミングを制御する。
図6は、制御部7のブロック図である。制御部7は、縦型製袋包装機1の各駆動部分の作動を制御する。さらに、制御部7は、組合せ計量ユニット2からの物品の排出タイミングを制御する。
制御部7は、CPU71と、CPU71に接続されるROM72、およびRAM73を含んでいる。
制御部7には、組合せ計量ユニット2、製袋包装ユニット3、フィルム供給ユニット4、操作スイッチ5、液晶ディスプレイ6、および排出機構19が接続されている。
CPU71は、判断部711と、指令部712とを有している。指令部712は判断部711の判定結果に基づいて制御を実行する。
(4)縦型製袋包装機の動作
図1、図2および図3を参照しながら、縦型製袋包装機1が物品Cを袋Bに密封する動作の概略について説明する。フィルム供給ユニット4から製袋包装ユニット3に供給されたフィルムFは、チューブ13aに巻き付けられて筒状に成形され、プルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。
図1、図2および図3を参照しながら、縦型製袋包装機1が物品Cを袋Bに密封する動作の概略について説明する。フィルム供給ユニット4から製袋包装ユニット3に供給されたフィルムFは、チューブ13aに巻き付けられて筒状に成形され、プルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。
チューブ13aに巻き付けられた筒状のフィルムFは、上下方向に延びる両端部が重ね合わせられている。筒状に成形されたフィルムFの重なり部分は、縦シール機構15によって縦方向にシールされ、筒状フィルムFcが形成される。
縦シールされた筒状フィルムFcは、チューブ13aから抜けて、横シール機構17まで下方に搬送される。横シール機構17は、一対の第1シールジョー51a,51b、又は、一対の第2シールジョー52a,52bによって、筒状フィルムFcを挟み込んで横シールする。このとき、筒状フィルムFcの横シールされた部分の下方では、物品Cが封入された袋Bが形成されている。
一方、筒状フィルムFcの横シールされた部分の上方では、組合せ計量ユニット2によって計量された物品Cがチューブ13a内を落下して、筒状フィルムFcの中に投入される。
また、筒状フィルムFcが横シールされるタイミングに合わせて、第1シールジョー51a又は第2シールジョー52aに内蔵されている溶断機構18(図5参照)によって、筒状フィルムFcの横シールされた部分が横方向に切断される。これにより、物品Cが封入された袋Bは、後続の筒状フィルムFcから切り離される。
以上のようにして、物品Cが封入された袋Bは、連続的に製造される。製造された袋Bは、その後、ベルトコンベア(図示せず)等によって、厚みチェッカーおよび重さチェッカー等の装置に移送される。
本実施形態の縦型製袋包装機1は、連続搬送モードおよび間欠搬送モードのいずれかの動作モードで動作する。
連続搬送モードでは、筒状フィルムFcの下方への搬送に合わせて横シール機構17が下方に移動しながら、横シール機構17が、搬送中の筒状フィルムFcを横シールする。
間欠搬送モードでは、筒状フィルムFcの搬送が一時的に停止しているタイミングで、横シール機構17が、停止中の筒状フィルムFcを横シールする。
(5)横シール動作のタイミングの自動調整制御
ここでは、一例として、物品をポテトチップスのようなスナック菓子を製袋する際の横シール動作の自動調整制御について説明する。
ここでは、一例として、物品をポテトチップスのようなスナック菓子を製袋する際の横シール動作の自動調整制御について説明する。
制御部7は、スナック菓子群の先端がX線照射部161とセンサ162との間を通りすぎるタイミングをセンサ162の検知信号から取得し、その信号を基にして、スナック菓子群の落下タイミングや横シール機構17のシールジョー51a,51bによる横シールを行うタイミングを自動的に調整する。
図7は、スナック菓子群が通過しているときの筒状フィルムFcの内部の側面図である。図7において、筒状フィルムFc内を、N番目に投下された塊状の第1スナック菓子群91に続いて、N+1番目の第2スナック菓子群92が落下している。
第1スナック菓子群91の先端を第1先端91a、終端を第1終端91bという。また、第2スナック菓子群の先端を第2先端92a、終端を第2終端92bという。
制御部7は、第1スナック菓子群91の第1終端91bおよび第2スナック菓子群92の第2先端92aがセンサ162の高さ位置を通り過ぎたタイミングを認識して、横シール動作を制御する。
本制御は、スナック菓子群(物品)が筒状フィルムFcを縦に落下する状態を時間軸で検知している点を特徴としており、横シール動作において、一対のシールジョー51a,51b(又は、一対のシールジョー52a,52b)が物品を噛み込まないタイミングを調整することができる。
図8は、横シール動作のタイミングの自動調整制御のフローチャートである。以下、図8を参照しながら当該自動調整制御を説明する。
(ステップS1)
制御部7のCPU71は、ステップS1において、RAM73に記憶されている、組合せ計量ユニット2からの物品投下回数Nを初期化する。すなわち、N=0とする。
制御部7のCPU71は、ステップS1において、RAM73に記憶されている、組合せ計量ユニット2からの物品投下回数Nを初期化する。すなわち、N=0とする。
(ステップS2)
次に、CPU71は、ステップS2において、物品(ここでは、スナック菓子群)の投下要求信号Rsの送信周期を見直す。投下要求信号Rsとは、組合せ計量ユニット2に対して、物品の投下を要求する信号である。
次に、CPU71は、ステップS2において、物品(ここでは、スナック菓子群)の投下要求信号Rsの送信周期を見直す。投下要求信号Rsとは、組合せ計量ユニット2に対して、物品の投下を要求する信号である。
投下要求信号Rsの送信周期は、縦型製袋包装機1の運転開始前においてはオペレータによって入力される。縦型製袋包装機の運転開始後は、CPU71の指令部712が判断部711からの要求に基づいて、送信周期を維持するのか、それとも増減するのか、を決定する。
(ステップS3)
次に、CPU71は、ステップS3において、投下要求信号Rsの送信周期をステップS2で決定した値に設定する。
次に、CPU71は、ステップS3において、投下要求信号Rsの送信周期をステップS2で決定した値に設定する。
(ステップS4)
次に、CPU71は、ステップS4において、組合せ計量ユニット2に対して、投下要求信号Rsを設定した周期で送信する。組合せ計量ユニット2は、この投下要求信号Rsに従って、規定重量のスナック菓子群を投下する。
次に、CPU71は、ステップS4において、組合せ計量ユニット2に対して、投下要求信号Rsを設定した周期で送信する。組合せ計量ユニット2は、この投下要求信号Rsに従って、規定重量のスナック菓子群を投下する。
(ステップS5)
次に、CPU71は、ステップS5において、N番目のスナック菓子群の終端が通過したか否かを判定する。この判定は、X線照射部161とセンサ162との間を物品が通過する際に、センサ162が受けるX線量の変化に基づいて行われる。
次に、CPU71は、ステップS5において、N番目のスナック菓子群の終端が通過したか否かを判定する。この判定は、X線照射部161とセンサ162との間を物品が通過する際に、センサ162が受けるX線量の変化に基づいて行われる。
CPU71は、N番目のスナック菓子群の終端が通過したと判定したときはステップS6に進み、N番目のスナック菓子群の終端が通過していないと判定したときは判定を継続する。
(ステップS6)
次に、CPU71は、ステップS6において、RAM73に記憶されている物品投下回数に1を加算する。すなわち、N=N+1とする。
次に、CPU71は、ステップS6において、RAM73に記憶されている物品投下回数に1を加算する。すなわち、N=N+1とする。
(ステップS7)
次に、CPU71は、ステップS7において、N+1番目のスナック菓子群の先端が通過したか否かを判定する。この判定は、X線照射部161とセンサ162との間を物品が通過する際に、センサ162が受けるX線量の変化に基づいて行われる。
次に、CPU71は、ステップS7において、N+1番目のスナック菓子群の先端が通過したか否かを判定する。この判定は、X線照射部161とセンサ162との間を物品が通過する際に、センサ162が受けるX線量の変化に基づいて行われる。
CPU71は、N+1番目のスナック菓子群の先端が通過していないと判定したときはステップS8Aに進み、N+1番目のスナック菓子群の先端が通過したと判定したときはステップS8Bに進む。
(ステップS8A,9A)
次に、CPU71は、ステップS8Aに進んだ場合、一対のシールジョー51a,51b、又は一対のシールジョー52a,52bを介して、筒状フィルムFcに対して横シール動作を行う。
次に、CPU71は、ステップS8Aに進んだ場合、一対のシールジョー51a,51b、又は一対のシールジョー52a,52bを介して、筒状フィルムFcに対して横シール動作を行う。
次に、CPU71は、ステップS9Aにおいて、投下要求信号Rsの送信周期の維持を要求する。
実際には、判断部711が「N+1番目のスナック菓子群の先端が通過していない」と判定したと同時に、「送信周期の維持」を要求する信号を指令部712に送る。
(ステップS8B,9B)
一方、CPU71は、ステップS8Bに進んだ場合、一対のシールジョー51a,51b、又は一対のシールジョー52a,52bを介して、筒状フィルムFcに対して横シールを行うが、横シール動作の圧力を通常よりも下げて行う。
一方、CPU71は、ステップS8Bに進んだ場合、一対のシールジョー51a,51b、又は一対のシールジョー52a,52bを介して、筒状フィルムFcに対して横シールを行うが、横シール動作の圧力を通常よりも下げて行う。
なお、判断部711が「N+1番目のスナック菓子群の先端が通過した」と判定した時点で、スナック菓子群の噛み込みを回避するために、シールジョー51a、51bの動作を停止するという選択肢もある。
但し、本実施形態では、運転継続を優先しつつも、横シール動作時のスナック菓子群噛み込みによるシールジョー51a、51bへの機械的ダメージを軽減するために、横シール圧力を通常よりも下げて行っている。
次に、CPU71は、ステップS9Bにおいて、投下要求信号Rsの送信周期を前回よりも長くすることを要求する。
実際には、判断部711が「N+1番目のスナック菓子群の先端が通過した」と判定したと同時に、「送信周期を長めにする」ことを要求する信号を指令部712に送る。
(ステップS10)
次に、CPU71は、ステップS10において、溶断機構18を介して横シール部の中央を切断する。その後、CPU71はステップS2へ戻る。
次に、CPU71は、ステップS10において、溶断機構18を介して横シール部の中央を切断する。その後、CPU71はステップS2へ戻る。
(ステップS11)
そして、CPU71は、ステップS11において、運転停止指令の有無を判定する。運転停止指令が有るとき、CPU71は制御を停止する。運転停止指令が無いとき、CPU71はステップS2へ戻る。
そして、CPU71は、ステップS11において、運転停止指令の有無を判定する。運転停止指令が有るとき、CPU71は制御を停止する。運転停止指令が無いとき、CPU71はステップS2へ戻る。
以上のように、CPU71は、センサ162がN番目のスナック菓子群の終端の通過を検知した後、N+1番目のスナック菓子群の先端の通過を検知していない場合に正規の横シール動作を行う。
また、CPU71は、センサ162がN番目のスナック菓子群の終端の通過を検知した後、N+1番目のスナック菓子群の先端の通過を検知した場合にはシール圧力を下げて横シール動作を行う。
同時に、スナック菓子群の投下要求信号の送信周期を長めにして、横シール動作のタイミングの調整を行う。
(6)特徴
(6−1)
縦型製袋包装機1では、X線照射部161とセンサ162とはチューブ13aの最下端よりも下流に配置されており、センサ162が物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が従来方式に比べて短く、N番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端が横シール予定域に到達する時間を精度よく推定することができる。それゆえ、横シール時に物品を噛み込むという事態を精度よく推定して、次の物品投下のタイミングおよび横シール動作のタイミングを調整することができ、横シール時の物品の噛み込み発生率を低減することができる。
(6−1)
縦型製袋包装機1では、X線照射部161とセンサ162とはチューブ13aの最下端よりも下流に配置されており、センサ162が物品を検知する位置から横シール予定域までの距離が従来方式に比べて短く、N番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端が横シール予定域に到達する時間を精度よく推定することができる。それゆえ、横シール時に物品を噛み込むという事態を精度よく推定して、次の物品投下のタイミングおよび横シール動作のタイミングを調整することができ、横シール時の物品の噛み込み発生率を低減することができる。
(6−2)
縦型製袋包装機1は、制御部7が筒状フィルムFcの横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、横シール機構17のシール圧力を下げて筒状フィルムFcの横シール動作を行わせる。それゆえ、物品を噛み込むことによる機械的ダメージを無くし、又は軽減することができるので、機械的耐久性の向上に繋がる。
縦型製袋包装機1は、制御部7が筒状フィルムFcの横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、横シール機構17のシール圧力を下げて筒状フィルムFcの横シール動作を行わせる。それゆえ、物品を噛み込むことによる機械的ダメージを無くし、又は軽減することができるので、機械的耐久性の向上に繋がる。
(6−3)
X線照射部161とセンサ162とが、チューブ13aの最下端と横シール機構17との間に配置されている。それゆえ、物品の先頭と終端とを判別し、それぞれが横シール予定位置に到達する時間を推定することができるので、物品の噛み込みを避けるように横シールの動作タイミングを自動調整することができる。
X線照射部161とセンサ162とが、チューブ13aの最下端と横シール機構17との間に配置されている。それゆえ、物品の先頭と終端とを判別し、それぞれが横シール予定位置に到達する時間を推定することができるので、物品の噛み込みを避けるように横シールの動作タイミングを自動調整することができる。
(6−4)
X線照射部161によるX線の照射範囲は、筒状フィルムFcの横幅より広い。
X線照射部161によるX線の照射範囲は、筒状フィルムFcの横幅より広い。
(6−5)
X線照射部161によるX線の照射範囲は、少なくとも、センサ162が筒状フィルムFcを透過したX線を受けることができる範囲である。
X線照射部161によるX線の照射範囲は、少なくとも、センサ162が筒状フィルムFcを透過したX線を受けることができる範囲である。
(6−6)
X線照射部161は、X線を縦型製袋包装機1の正面から背面に向かって照射するので、オペレータに向かってX線が漏洩することを防止することができる。
X線照射部161は、X線を縦型製袋包装機1の正面から背面に向かって照射するので、オペレータに向かってX線が漏洩することを防止することができる。
(7)変形例
(7−1)第1変形例
上記実施形態では、横シール動作時に物品の噛み込みが予測される場合、シール圧力を下げて横シール動作を行い、横シール部分を溶断機構18で切断している。
(7−1)第1変形例
上記実施形態では、横シール動作時に物品の噛み込みが予測される場合、シール圧力を下げて横シール動作を行い、横シール部分を溶断機構18で切断している。
この場合、横シール機構17への機械的ダメージを軽減することはできるが、溶断機構18への機械的ダメージを軽減することはできない。
また、物品にチョコレートなどのような粘着性成分が含まれている場合には、溶断刃53に粘着性成分が付着して切断性能が劣化する虞がある。
そこで、第1変形例では、CPU71は、N+1番目の物品の先端が通過したと判定したときは、横シール動作後の横シール部の切断動作を行わせない。この処理によって、横シール部分が切断されずに繋がったままの2つの袋が後工程に搬送される。
オペレータは、該2つの繋がった袋を後工程から排除することによって、不良品の混入を未然に防止することができる。
また、CPUが、溶断機構18に筒状フィルムFcの切断を行わせないので、溶断刃53に物品の一部が付着することが回避される。その結果、刃の性能劣化を抑制することができる上に、刃のメンテナンスも容易になる。
(7−2)第2変形例
第2変形例に係る縦型製袋包装機1は、不良品を排出するための排出機構19(図6)をさらに備えている。
第2変形例に係る縦型製袋包装機1は、不良品を排出するための排出機構19(図6)をさらに備えている。
上記実施形態では、横シール動作時に物品の噛み込みが予測される場合、シール圧力を下げて横シール動作を行うので、横シール部分に物品が噛み込んだ不良品が後工程に搬送される。
一方、CPU71は、N+1番目の物品の先端が通過したと判定した時点で、横シール動作時に物品の噛み込みが生じることを予測しているので、縦型製袋包装機1から搬送されてくる不良品を、排出機構19を介して、通常の後工程とは異なる別工程へ排出することができる。
排出機構19としては、後工程の搬送コンベアの途中に当該コンベアと交差するように排出用コンベアを接続し、不良品をロボットアームで掴んで排出用コンベアに載せる機構、或いは、不良品が排出用コンベアの入口に到達した時点で押し棒によって排出用コンベアに押し出す機構などが採用される。
(7−3)第3変形例
上記実施形態は、透過力の弱い軟X線を用いて、薄い筒状フィルムFc内を落下するN番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端の通過を検知して、横シール動作のタイミングを自動調整しようとするものである。
上記実施形態は、透過力の弱い軟X線を用いて、薄い筒状フィルムFc内を落下するN番目の物品の終端およびN+1番目の物品の先端の通過を検知して、横シール動作のタイミングを自動調整しようとするものである。
一方、軟X線は、透過力は弱いが、ポテトチップスのような薄い物品ならば、物品内部の異物を検知することができる。
それゆえ、第3変形例では、CPU71が、センサ162の検知信号から、物品に異物が混入しているか否かを判定し、異物が混入していると判定したときは、排出機構19を介して、異物が混入した袋を排出する。これによって、異物混入袋の選別排除作業が容易になる。
1 縦型製袋包装機
7 制御部
13 成形機構(成形部)
13a チューブ(成形部)
13b フォーマ(成形部)
17 横シール機構(横シール部)
18 溶断機構(切断部)
19 排出機構
53 溶断刃(切断部)
55 受け刃(切断部)
161 X線照射部(照射部)
162 センサ
F フィルム
Fc 筒状フィルム
7 制御部
13 成形機構(成形部)
13a チューブ(成形部)
13b フォーマ(成形部)
17 横シール機構(横シール部)
18 溶断機構(切断部)
19 排出機構
53 溶断刃(切断部)
55 受け刃(切断部)
161 X線照射部(照射部)
162 センサ
F フィルム
Fc 筒状フィルム
Claims (8)
- 包材を搬送しながら筒状に形成し、筒状の前記包材に物品を投下して包装する縦型製袋包装機であって、
筒状包材を形成する形成部と、
前記筒状包材にX線を照射する照射部と、
前記筒状包材を透過した前記X線を受けるセンサと、
前記筒状包材を横方向にシールする横シール部と、
前記横シール部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記照射部と前記センサとは、前記形成部の最下端よりも下流に配置されており、
前記制御部は、N番目の物品が投下された後にN+1番目の物品が投下された場合において、前記センサの検知信号からN番目の物品が前記筒状包材の横シール予定域を通過後、前記横シール予定域にN+1番目の物品が存在するか否かを判定し、判定結果に基づき前記横シール部の動作を制御する、
縦型製袋包装機。 - 前記制御部は、前記筒状包材の前記横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、前記横シール部に前記筒状包材の横シールを行わせず、又はシール圧力を下げて前記筒状包材の横シールを行わせる、
請求項1に記載の縦型製袋包装機。 - 横シールが行われたシール領域を上下に切断する切断部をさらに備え、
前記制御部は、前記筒状包材の前記横シール予定域にN+1番目の物品が存在すると判断したとき、前記切断部に前記筒状包材の切断を行わせない、
請求項2に記載の縦型製袋包装機。 - 前記照射部と前記センサとは、前記形成部の最下端と前記横シール部との間に配置されている、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の縦型製袋包装機。 - 前記照射部による前記X線の照射範囲は、前記筒状包材の横幅より広い、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の縦型製袋包装機。 - 前記照射部による前記X線の照射範囲は、少なくとも、前記センサが前記筒状包材を透過した前記X線を受けることができる範囲である、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の縦型製袋包装機。 - 前記照射部は、X線を前記縦型製袋包装機の正面から背面に向かって照射する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の縦型製袋包装機。 - 前記縦型製袋包装機で生産された製品を、通常の工程とは異なる別工程へ排出する排出部をさらに備え、
前記制御部は、前記センサの検知信号から、物品に異物が混入しているか否かを判定し、前記異物が混入していると判定したときは、前記排出部を介して、前記異物が混入した製品を排出する、
請求項7に記載の縦型製袋包装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019115297A JP2021001011A (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 縦型製袋包装機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019115297A JP2021001011A (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 縦型製袋包装機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021001011A true JP2021001011A (ja) | 2021-01-07 |
Family
ID=73993768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019115297A Withdrawn JP2021001011A (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 縦型製袋包装機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021001011A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022149596A1 (ja) | 2021-01-06 | 2022-07-14 | 日本製鉄株式会社 | 表面処理鋼板 |
-
2019
- 2019-06-21 JP JP2019115297A patent/JP2021001011A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022149596A1 (ja) | 2021-01-06 | 2022-07-14 | 日本製鉄株式会社 | 表面処理鋼板 |
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