JPH11198906A - 縦型製袋充填包装方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】設置スペース的に限界がある設置場所に縦型製
袋充填包装装置を設置するに、重量計量器をシュートパ
イプに一体的、或いは、間接的に併設することはなく、
縦型製袋充填包装装置内に設置し、簡易に投入充填商品
の計量が製袋と同時併行的に行われるようにする。 【解決手段】フォーマー６をフレームに一体的に設けた
ロックハンドル１４で台板１６を一体的に架設し、ロー
ドセル１９でフォーマー６と筒状のフィルムシート３'
、及び、投入充填された商品を一体的に同時に計量
し、予め分かっているフォーマー６と筒状のフィルムシ
ート３' の重量を演算して除去し、投入充填された商品
の重量のみを正確に計量し、当該計量時においては筒状
のフィルムシート３' に対する引き下ろし装置９' を離
反しバキューム装置の切換バルブにより、吸引を停止さ
せると共に重量計量に影響がないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】開示技術は、スーパーマーケット
のバックヤード等においてポテトチップス等の商品を所
定重量ずつフィルムシート等の袋に充填する計量機付の
製袋充填包装の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】周知の如く、市民生活の向上は著しい科
学技術の発達に支持されており、例えば、衣，食，住の
生活にあっても各商品の品質の優れた点や量的に安定し
た流通に支えられているメリットに負うところが著しく
大きいものである。

【０００３】而して、例えば、食料品等のポテトチップ
スの商品においては、当該流通市場における商品取り引
きにおいて当該商品の販売や購入に際し、その重量や容
量が設定値に画一的に規格的に決められて取り引きされ
ることが当該流通の安定を図るうえで極めて重要であ
り、したがって、当該流通市場においてはスーパーマー
ケットのバックヤード等において商品を仕分けしたり、
重量や容量の計量を行うことが需要に与っている。

【０００４】而して、例えば、当該スーパーマーケット
のバックヤードにおける商品のフィルムシート製等の袋
に対する充填包装にあっては、当該フィルムシートの製
袋を行うと共に該商品を充填して包装する技術が実用化
されて広く用いられている。

【０００５】そして、一般にはピロータイプの袋等に所
定重量に計量されたポテトチップス等の商品を製袋充填
包装するような態様が採られ、その概略一般態様を図
６，図７によって略説すると、縦型製袋充填包装装置１
においてボビン２に巻装されたポリエチレンシート製等
のフィルムシート３がガイドローラー４やダンサーロー
ラー５，５等を経て、当該縦型製袋充填包装装置１のフ
ォーマー６を介し、該フォーマー６に内装されたシュー
トパイプ７の外側に筒状の製袋用のフィルムシート３'
として形成され、縦ヒートシーラー８により該筒状に形
成されたフィルムシート３' の両端縁部をヒートシール
すると共に、その側部に設けられた引き下ろし装置９に
より、該シュートパイプ７の外側にて筒状のフィルムシ
ート３' を所定タイミングで引き下ろしし、該シュート
パイプ７に所定に連係された重量計量装置１０から所定
に重量を計量されたポテトチップス等の商品を該シュー
トパイプ７の上部から投入し、図示しないカッターを内
蔵する横ヒートシーラーを介し横ヒートシール１１１を
所定に切断して当該商品を充填された袋をユニットずつ
搬出し、次段の梱包装置等へと図示しないコンベヤーを
介して輸送処理されていく態様が採られている。

【０００６】そして、当該重量計量装置１０に代えて図
７の（イ）に示す様な容量計量装置としてのオーガーフ
ィラー１０' や当該図７の（ロ）に示す様なボリューム
計量器１０''が用いられて連係される態様もある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】而して、かかる在来態
様の縦型製袋充填包装システムにおいて、ピロータイプ
の商品充填済の袋を製袋するに、縦型製袋充填包装装置
１を用いるためにその高さが相当高く、しかも、重量計
量装置１０を併設することにより、スーパーマーケット
のバックヤード等においては設置スペースの高さを大き
く必要とし、そのため、施設的に天井高さの低いスペー
スや設置場所の狭い部位においてはシステム設備の設置
が行えないという欠点があり、又、重量計量装置は大変
効果であり、又、縦型製袋充填包装装置１と重量計量装
置１０，１０' ，１０''との取り合いの自由度が低く、
システム設置設計が極めて難しいという難点があった。

【０００８】そして、かかる問題はシュートパイプ７に
重量計量装置１０を直接的に載置設置する場合等の問題
ばかりでなく、図７の（イ）に示す様なオーガーフィラ
ー１０' にあっては、元来容量を計量する計量装置であ
るがために、商品の見かけ比重の変動によって重量にば
らつきが生じるというネックがあり、使用態様によって
は商品充填袋の表面に所定重量表示を行うに際しては不
都合が生ずるというマイナス点があった。

【０００９】又、図７の（ロ）に示すボリューム計量器
１０''にあっても、該オーガーフィラーと同様に商品の
見かけ比重の変動によって重量がばらつき、商品充填袋
の表面に所定重量表示を行うに際しては不都合が生ずる
というマイナス点があった。

【００１０】これに対処するに、袋詰めされた商品の重
量を１袋のユニット毎にチェックし、その重量を演算し
て容量計量したり、オーガーフィラー１０' にフィード
バックして供給量を変化させるといった手法も採られる
態様もあるが、システム装置の構造が極めて複雑にな
り、結果的にコスト高になるという欠点があった。

【００１１】

【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づくボビンから繰り出されるフィルムシートをフォー
マーを介して製袋すると共に、商品を計量して充填包装
するシステムのメリットをフルに生かしながらも、当該
包装と商品の計量充填種々の相関の問題点を解決すべき
技術的課題とし、フィルムシートによる製袋と商品の計
量を同一タイミングのプロセスにて行えるようにし、シ
ステムが簡潔であり、装置構造がコンパクト化され、し
かも、取り扱い性が良く、保守，点検，整備等のメンテ
ナンスもし易いようにして流通産業における計量充填包
装技術利用分野に益する優れた縦型製袋充填包装方法、
及び、該方法に直接使用する装置を提供せんとするもの
である。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、方法発明にあってはボビンより
フィルムシートをフォーマーに送給し製袋し、これに対
し、商品を計量裡に該製袋プロセスに供給するようにす
る縦型製袋充填包装方法であって、該製袋時のプロセス
にて商品の充填包装に際し計量を同時に行うようにする
ことを基幹とし、上記計量をフォーマーとシュートパイ
プを介して送給するフィルムシートと商品との計量をロ
ードセルにて行うようにし、又、上記計量が行われてい
る間は製袋途中の筒状フィルムシートの引き下ろし作用
を行わないようにし、更に又、上記計量をロードセルに
連係する容量計量により行うようにもし、そして、装置
発明においてはボビンよりフィルムシートをフォーマー
に送給し製袋し、これに対し、商品を計量して該製袋プ
ロセスに供給するようにする縦型製袋充填方法に使用す
る装置であって、上記フォーマーと筒状のフィルムシー
トの重量が装置フレームに配設したロードセルに一体的
に浮動的に装架されていることを基幹とし、而して、上
記ロードセルが装置フレームに配設したフォーマーのブ
ラケットに台板を介して下設されるようにし、又、上記
筒状のフィルムシートの引き下ろし装置がバキューム装
置を介して該筒状のフィルムシートに当接離反自在に
し、更に、上記ロードセルに容量計量器が連係するよう
にした技術的手段を講じたものである。

【００１３】

【作用】上述構成において、ポテトチップス等の所定の
商品を計量してフィルムシート製の袋に充填するに際
し、ボビンから繰り出されるフィルムシートをガイドロ
ーラーやダンサーローラーを介しフォーマーに供給し、
該フォーマーに内装されているシュートパイプの周囲に
フィルムシートを筒状に形成し、該フィルムシートの両
端縁部を合せてヒートシールすると共に、バキューム装
置の操作によりフィルムシートに密着して回動する引き
下ろし装置により下方に引き下ろしし、これに併せて、
該フォーマーとシュートパイプとの両者間に介装して送
給されるフィルムシートを装置フレームに一体的に設け
たロックハンドルに固設されたフォーマー台板を一対等
のロードセルにバランス良く一体的に装架下設し、該シ
ュートパイプの上部から投入される商品をして該フォー
マーの重量と共に計量し、その計測データは演算装置に
より該測定データからフォーマーとフィルムシートの重
量を自動的に差し引き演算し、投入された商品の重量の
みが正確に計量されるようにし、インジェクトプリンタ
ー等の装置に出力されて該商品を充填された袋の表面に
該ユニット商品の重量を印字する等し、又、オーガーフ
ィラーとの連係においてはサーボモーターを駆動源と
し、オーガースクリューに多量充填，少量充填，ストッ
プのプログラムを予め組み込んでおき、ロードセルとの
データのやり取りにより正確に計量しながら一定量の重
量を容量計量により行うことが出来るようにし、又、多
量充填用のカップと微量充填用のカップを所定量用意
し、当該多量充填用のカップで充填した後微量充填用の
カップで設定量になるように充填するようにしたもので
ある。

【００１４】

【発明の実施の形態】次に、この出願の実施しようとす
る形態を１実施例の態様として図１〜図５を参照して説
明すれば以下の通りである。

【００１５】尚、図６，図７と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。

【００１６】図１に示す態様において、１' はこの出願
の発明の１つの要旨の中心を成す縦型製袋充填包装装置
であり、ボビン２に巻装されたポリエチレン製等のフィ
ルムシート３がガイドローラー４やダンサーローラー５
を経てフォーマー６に送給され、該フォーマー６の内側
に同芯的に設けられたシュートパイプ７の外周面に沿っ
て筒状のフィルムシート３' に成形されて当該筒状のフ
ィルムシート３' の両端縁部は縦ヒートシーラー８によ
りヒートシールされ、又、該縦ヒートシーラー８の側部
に設けられた次に詳述するバキューム式の引き下ろし装
置９' により所定の間欠制御を介し引き下ろしされ、該
シュートパイプ７の上部に設けられた図示しないポテト
チップス等の商品をシャッター式のニッパーを介して投
入されて該縦ヒートシーラー８の所定位置下部に設けら
れたカッター内蔵の横ヒートシーラーにより横ヒートシ
ール１１１をされると共に、所定に切断されて当該商品
を充填されたユニット袋として次段の梱包工程へと図示
しないコンベヤーを介して移送されるようにされてい
る。

【００１７】而して、この出願の発明の要旨の１つの縦
型製袋充填包装装置１のポイントの１つとなる商品の重
量計量機構としての要部は当該図１〜図４に示す様に、
図示しない装置フレームに設置された一対のブラケット
１５を介しフォーマー台板１６がその各端部に設けられ
たノッチ１６''をロックハンドル１４を介し固定され、
又、上記ブラケット１５，１５の内側に立設された一対
のサブステー１７，１７にサブ台板１８が渡設され、該
サブ台板１８にシュートパイプ７の上端部が開口して支
持固設吊設されている。

【００１８】そして、該サブステー１７の各基端部に遊
装式に設けられたサブブラケット１５' を介し、フォー
マー６がシュートパイプ７を遊挿した状態で該フォーマ
ー台板１６に下側より架設された周公知のロードセル１
９によってフォーマー６を浮動式に支持し、その重力を
計量するようにされると共に、該シュートパイプ７の外
側面に筒状に形成される包装としての筒状のフィルムシ
ート３' 、及び、投入された商品１１１' の重量をも計
量し、図４に示す様に、該筒状の包装のフィルムシート
３' の下端部において、図示しない横ヒートシーラーに
よる横ヒートシール１１１に対し、シュートパイプ７の
上端開口部から投入されるポテトチップス等の商品１１
１' の重量をも計量するようにされている。

【００１９】而して、該ロードセル１９が計量したフォ
ーマー６、及び、筒状の包装のフィルムシート３' 内に
投入充填された商品１１１' の総合的な重量はロードセ
ル１９，１９に計量され、図示しない装置フレームに付
設された計量制御装置２０にその計量データが電気的に
入力され、該計量制御装置２０内に装備した図示しない
コンピューターが予め分かっているフォーマー６とユニ
ット筒状フィルムシート３' の重量データを所定に差し
引き演算してゼロ設定し、フォーマー６、及び、所定ユ
ニット長の筒状の包装のフィルムシート３' の重量を当
該全重量の計量データから演算削除し、したがって、投
入充填された商品１１１' の重量のみが算出され、該商
品１１１' の算出計量データのみがインジェクトプリン
ター等の出力装置２１に出力されて所定に袋の表面に印
字されたり、データ記録されたりする。

【００２０】又、各々進退動するバキューム式引き下ろ
し装置９' においては、当該図４に示す様に、シュート
パイプ７の両側において外側に形成されている筒状の包
装のフィルムシート３' の外側にフレーム１１''' の下
側に図示しない所定の駆動装置に連係された駆動プーリ
ー１１''と上側の従動プーリー１１' との間にフィルム
シート吸着用の穴が穿設されたベルト１１が吊設され、
又、相対向してシュートパイプ７に向かっているベルト
１１，１１に対しては、各々バキューム吸着装置１２が
設けられてバキューム装置１３に接続され計量制御装置
２０による所定タイミングの制御信号により、該バキュ
ーム装置１３に連設されている図示しない切換バルブが
作動することにより、バキューム吸着装置１２が相対向
する内側のベルト１１を介してシュートパイプ７の外側
の筒状の包装のフィルムシート３' を該ベルト１１から
離反させてフィルムシート３' の引き下ろしを停止する
ようにし、該フィルムシート３' を介し投入充填された
商品１１１' の重量を支持してロードセル１９に対する
重量計量にマイナスの影響を与えないようにされてい
る。

【００２１】かかるベルト１１と横ヒートシーラーの動
作、及び、ニッパーの開閉動作は図５のフローチャート
に示す様に作動するものである。

【００２２】尚、該フローチャートの図５の上から３段
目の「ニッパー」については前記シュートパイプ７下部
に設置されたシャッター機能を有するニッパーのことで
ある。

【００２３】したがって、バキューム装置１３、及び、
バキューム式引き下ろし装置９' の所定プログラムに従
う開閉作動により、ベルト１１のシュートパイプ７の外
側における筒状の包装のフィルムシート３' に対する開
閉状態は所定に制御されてロードセル１９による計量の
タイミングではバキューム式引き下ろし装置９' は作動
せず、したがって、フォーマー６、及び、シュートパイ
プ７の外側に筒状の包装のフィルムシート３' 、及び、
投入充填された商品１１１' の全重量はロードセル１９
により、正確に測定されて計量制御装置２０にその計量
データが送給される。

【００２４】尚、当該図５における下側のオーガーの充
填、又は、補正充填は次述する容量計量に際して用いる
態様についてのデータがフローチャートに同時併行的に
作動する態様として記載されているものである。

【００２５】したがって、当該実施例においてはボビン
２からのフィルムシート３によるフォーマー６を介して
の製袋充填包装とシュートパイプ７を介し投入充填され
た商品の重量計量が正確に同時併行的に行われることに
なる。

【００２６】そして、当該計量制御装置２０により演算
されると、該計量制御装置２０を介しバキューム式引き
下ろし装置９' 、及び、バキューム装置１３の切換バル
ブが作動してバキューム吸着装置１２により、相対向す
るベルト１１をしてシュートパイプ７を介しその外側の
筒状の包装に形成されたフィルムシート３' を吸着して
駆動プーリー１１''，及び、従動プーリー１１' の作動
により、所定ストローク引き下ろし作業されると共に、
その間、図示しない横ヒートシーラーにより横ヒートシ
ール１１１が成され、該横ヒートシーラーの内部に装備
されたカッターにより切断が行われて所定に商品１１１
' を充填されたユニット袋が放出落下されて次段の梱包
工程へとコンベヤーを介して送給されていく。

【００２７】そして、上述プロセスを反復する。

【００２８】上述構成において、初期セット時はバキュ
ーム式引き下ろし装置９' をバキューム装置１３によ
り、バキューム吸着装置１２、及び、ベルト１１を介し
非吸着状態にし、シュートパイプ７の外側の筒状の包装
に形成されたフィルムシート３' からベルト１１を引き
離さない状態にし、その前回までにボビン２から繰り出
されたフィルムシート３によるシュートパイプ７の外側
に筒状の包装に形成されたフィルムシート３' を引き下
ろし状態にし、図示しない横ヒートシーラーによる横ヒ
ートシール１１１を行い、所定の横切断を行った状態で
図示しない商品供給装置より、当該商品１１１' をシュ
ートパイプ７の上端開口部よりシュートパイプ７を介し
外側に形成されている筒状の包装に形成されたフィルム
シート３'内に投入充填すると、各ロードセル１９はフ
ォーマー台板１６を介し一体的に支持しているフォーマ
ー６、及び、シュートパイプ７の外側に筒状の包装のフ
ィルムシート３' 、及び、その内部に充填されている商
品１１１' の全重量を計量し、その計量データは計量制
御装置２０に送信され、該計量制御装置２０内に設けら
れている図示しないコンピューターを介し、該送給デー
タより予め分かっているフォーマー６、及び、筒状の包
装のフィルムシート３' の重量を除去演算してゼロ設定
し、投入充填された商品１１１' の重量データのみを演
算し、当該商品１１１' の重量計量のデータのみをイン
ジェクトプリンター等の出力装置２１に出力して投入さ
れた商品１１１' を内蔵する袋の表面に当該ユニット重
量を印刷表示する等の作業を行い、当該出力表示が終了
した時点でバキューム装置１３が再びオン作動し、バキ
ューム吸着装置１２、及び、相対向する各ベルト１１を
介して筒状の包装のフィルムシート３' を吸着し、駆動
プーリー１１''、及び、従動プーリー１１' の回転作動
により、該筒状のフィルムシート３' を所定ストローク
繰り下げし、縦ヒートシーラー８により該筒状のフィル
ムシート３' の対向する縁を縦ヒートシールし、当該フ
ィルムシート３' の引き下ろし作動により、ボビン２か
ら繰り出されるフィルムシート３はガイドローラー４、
及び、ダンサーローラー５を介しフォーマー６に送られ
てシュートパイプ７の外側に於いて筒状の包装のフィル
ムシート３' として形成され、所定ストローク引き下ろ
された時点で図示しない横ヒートシーラーが作動し、横
ヒートシール１１１を行うと共に、図示しない商品供給
装置から商品１１１' が投入供給されて充填される。

【００２９】そして、このようなプロセスを反復して在
来態様同様に各ユニット袋には所定重量の商品が投入充
填された袋を簡潔的に製造し、図示しないコンベヤーを
介し次段の充填梱包工程へと送給されていく。

【００３０】そのため、上述実施例においては図６に示
す様に、シュートパイプ７の上部に直接、或いは、間接
的に重量計量装置１０を併設することなく、したがっ
て、縦型製袋充填包装装置１の高さが高くならず、又、
嵩ばらず、当該重量計量装置１０の分だけ設置スペース
を広く必要とせず、天井高さが低い設置場所等の狭い場
所に於いても何ら支障なく製袋充填包装が行われる。

【００３１】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、重量計
量に代えて容量計量を行う態様等も採用可能であり、製
袋されたユニット袋に充填された商品の重量を計量し、
その計量重量データをオーガーフィラーにフィードバッ
クしてオーガースクリューのサーボモーターを駆動さ
せ、多量の充填や少量の充填やストップのプログラムを
予め制御装置に組み込んでおき、ロードセル１９とのデ
ータのやり取りにより正確に計量しながら一定量の重量
を充填させてオーガーフィラーとの連係動作をすること
も出来る等種々の態様が採用可能である。

【００３２】又、当該態様においては図７の（イ）に示
すオーガーフィラーのみならず、当該図７の（ロ）に示
す様なボリューム計量器を採用する態様にも適用可能で
あり、多量用のカップと微量用のカップを複数所定数用
意し、当該大量用のカップで充填した後、微量用のカッ
プで所定回数充填し、設定値になるまで当該充填を反復
するという方式等も採用可能である。

【００３３】又、適用対象の商品はポテトチップス以外
の食料品や他の商品に対しても適用可能であることは勿
論のことである。

【００３４】

【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
にピロータイプ等の縦型製袋充填包装を行うに際し、ボ
ビンから繰り出されるフィルムシートをフォーマーに供
給して製袋し、これに対し、商品を計量して製袋充填を
行うに、フォーマーに同軸的に内装するシュートパイプ
に計量装置を直接、或いは、間接的に配設する必要がな
いために、縦方向長さを含めて全体サイズがコンパクト
になり、天井高さが低い場所や近接する周辺機器との干
渉性が少く出来、取り扱い操作もし易く、保守，点検，
整備等の所定のメンテナンス作業もし易く、したがっ
て、作業能率が著しく向上するという優れた効果が奏さ
れる。

【００３５】又、単に重量計量のみならず、オーガーフ
ィラー等を連係させることにより、容量計量しながら重
量を正確に計量出来るという仕様の設計において柔軟性
に富む効果もある。

【００３６】しかも、ボビンから繰り出されるフィルム
シートによりユニット袋を製袋し、商品を充填する製袋
充填包装は在来態様同様に何ら変わることがなく、初期
の設計通りに正確に出来るという優れた効果が奏され
る。

【００３７】又、当該ロードセルによる重量計量におい
ては測定された全重量のデータから予め分かっているフ
ォーマーや所定ストローク長の筒状の包装のフィルムシ
ートの重量を計量制御装置に内蔵しているコンピュータ
ーによる簡易な演算により除去することにより、正確に
投入された商品の重量のみを計量出来るという優れた効
果が奏される。

【００３８】又、装置フレームに付設したロードセルに
該フォーマーやボビンから繰り出されて筒状の包装のフ
ィルムシートに対し、送りベルト方式の引き下ろし装置
を配設して所定ストロークずつ所定タイミングでサイク
ル裡に当該筒状の包装のフィルムシートを引き下げる装
置において、該引き下ろし装置をバキューム装置を介し
筒状の包装のフィルムシートに吸着離反自在にさせたこ
とにより、ロードセルで計量を行う時には該引き下ろし
装置を筒状の包装のフィルムシートから離反した状態に
することにより、単に計量時に何ら計量に対して影響が
なくなるのみならず、計量時においては引き下ろし装置
がフィルムシートから離反されているために、引き下ろ
し装置がフィルムシートを介し該フィルムシートに投入
充填された商品の重量の計量に何ら影響を与えることが
なく、したがって、正確にロードセルによる重量計量が
出来るという優れた効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

【図１】この出願の発明の縦型製袋充填包装装置の全体
概略斜視図である。

【図２】シュートパイプの一部とフォーマーとをロード
セルに架設する態様の部分透視正面図である。

【図３】図２のIII−III断面平面図である。

【図４】ロードセルと引き下ろし装置との取り合い部分
透視断面正面図である。

【図５】稼動状態のフローチャート図である。

【図６】在来態様に基づく縦型製袋充填包装装置の１態
様の斜視図である。

【図７】同在来態様の容量計量器の概略斜視図であり、
（イ）はオーガーフィラーの概略斜視図であり、（ロ）
は同容量計量器のボリューム計量器の全体概略斜視図で
ある。

【符号の説明】

２ ボビン ３ フィルムシート ６ フォーマー １１１' 商品 ７ シュートパイプ １９ ロードセル ３' 筒状フィルムシート １０' ，１０'' 容量計量器 １' 縦型製袋充填包装装置 １７ ステー １５，１５' ブラケット １６ フォーマー台板 ９' 引き下ろし装置 １３' バキューム装置 １４ ロックハンドル

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ボビンよりフィルムシートをフォーマーに
   送給し製袋しこれに対し商品を計量裡に該製袋プロセス
   に供給するようにする縦型製袋充填包装方法において、
   該製袋時のプロセスにて商品の充填包装に際し計量を同
   時に行うようにすることを特徴とする縦型製袋充填包装
   方法。
2. 【請求項２】上記計量をフォーマーとシュートパイプを
   介して送給するフィルムシートと商品とをロードセルに
   て行うようにすることを特徴とする請求項１記載の縦型
   製袋充填包装方法。
3. 【請求項３】上記計量が行われている間に製袋途中の筒
   状フィルムシートの引き下ろし作用を行わないようにす
   ることを特徴とする請求項１記載の縦型製袋充填包装方
   法。
4. 【請求項４】上記計量をロードセルに連係する容量計量
   により行うようにすることを特徴とする請求項１記載の
   縦型製袋充填包装方法。
5. 【請求項５】ボビンよりフィルムシートをフォーマーに
   送給し製袋しこれに対し商品を計量して該製袋プロセス
   に供給するようにする縦型製袋充填包装方法に使用する
   装置において、上記フォーマーと筒状のフィルムシート
   の重量が装置フレームに配設したロードセルに一体的に
   装架されていることを特徴とする縦型製袋充填包装装
   置。
6. 【請求項６】上記ロードセルが装置フレームに配設した
   フォーマーのブラケットに台板を介して下設されている
   ことを特徴とする請求項５記載の縦型製袋充填包装装
   置。
7. 【請求項７】上記筒状のフィルムシートの引き下ろし装
   置がバキューム装置を介して該筒状のフィルムシートに
   当接離反自在にされていることを特徴とする請求項５記
   載の縦型製袋充填包装装置。
8. 【請求項８】上記ロードセルに容量計量器が連係されて
   いることを特徴とする請求項５記載の縦型製袋充填包装
   装置。