JP4267719B2 - 計量充填システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生産ラインを形成するベルトコンベヤ(搬送機)による搬送方向に沿って、物品を充填する充填機が並べてある計量充填システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、カレーのレトルト食品の製造においては、肉、ジャガイモ、人参等を所定の割合で混合するが、個々の具材の大きさには、かなりのバラツキがあるため、一部の具材の消費量(充填量)が増大したり減少したりする。そこで、従来は、各具材を充填する充填機からこのシステムの制御装置に入力される各具材の累積消費重量のデータを参照して、システム管理者が手動で各充填機の供給量を調整することにより生産調整を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような生産調整システムでは、各充填機を調整するシステム管理者が必要であるためにシステムの省人化のネックになるとともに、システム管理者の勘と経験による調整であるため正確な生産調整を行えないという問題点が有った。
【0004】
そこで本発明は、システム管理者の手を煩わせないで、自動的に、また正確に生産調整を行うことのできる計量充填システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る計量充填システムは、複数の物品の組合せからなる商品を生産するにあたり、1個の商品に含まれる個々の物品の充填量を、複数の充填場所でそれぞれ充填することにより、商品を生産する生産設備に用いられるシステムであって、各充填場所で、物品の充填量を検出する計量手段と、少なくとも1つの物品に係る、前記計量手段で検出された物品の充填量について、充填ごとの充填量の累積値を求め、前記累積値と、生産計画に基づく前記物品の使用予定量との差違およびこの差違に基づく新たな前記物品生産速度のうち少なくとも一方を算出する演算手段と、算出された前記差違または前記物品生産速度を表示する表示器と、前記充填場所の少なくとも1つには、充填機が備えられて物品の充填を行っており、充填機による物品の充填量の累積値が、物品の使用予定量に合致するように、前記充填機を制御する充填制御手段とを備えたものである。
【0006】
上記計量充填システムによれば、演算手段によって算出された前記差異や物品生産速度を参照して、充填場所での物品充填量の目標値を調整することにより、正確に生産調整を行うことができる。また、上記計量充填システムによれば、システム管理者をシステムに常駐させることなく、各充填機での物品の充填量を、自動的、かつ正確に調整することができる。
【0007】
本発明の請求項2に係る計量充填システムは、上記の請求項 1 に係る計量充填システムにおいて、さらに、複数の物品の組合せを容器に充填するために、容器を搬送する搬送手段と、商品の実生産量を検知する生産量検知手段と、検知された実生産量が生産予定量に合致するように前記搬送機の搬送速度を制御する搬送制御手段とを備えたものである。
【0008】
上記計量充填システムによれば、システム管理者をシステムに常駐させることなく、物品の組合わせからなる商品の生産調整を自動的に、かつ正確に行うことができる。
【0009】
また、本発明の請求項3に係る計量充填システムは、上記の請求項1の計量充填システムにおいて、前記複数の充填場所には、複数の充填機が備えられて物品の充填を行っており、前記複数の充填機は生産ラインに沿って配置された計量充填システムであって、商品の生産予定量または生産終了予定時間に達したとき上流側から順に前記充填機による充填を停止させたうえで充填機内の物品を機外へ排出させる停止指令手段をさらに備えている。
【0010】
上記計量充填システムによれば、システム管理者を生産ラインに常駐させることなく、物品の組合わせからなる商品生産が予定量または予定時間に達したとき、停止指令手段により充填機の充填駆動を上流側から自動的に停止させ、充填機内の物品を機外に排出させるので、充填機内に物品が残されるおそれがない。
【0011】
また、本発明の請求項4に係る計量充填システムは、上記の請求項1の計量充填システムにおいて、前記複数の充填場所は、上流側から下流側に配置されており、下流側に配置された充填場所において、上流側の充填場所で充填された物品の充填量とその基準値との差違に基づいて、下流側における物品の目標充填量を補正して、下流側における物品の充填を行なうことを特徴としている。
【0012】
上記の計量充填システムによれば、上流側における充填場所で充填された物品の充填量とその基準値との差に基づいて、下流側における物品の目標充填量を補正して、計量充填を行なうので、トータルの重量が目標重量に該当する商品が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る計量充填システムに用いられる生産調整システム( 以下、単に「生産調整システム」という )を備えたレトルトカレー食品の生産設備を示す概略構成図である。このカレー生産設備は、循環搬送路を構成するコンベヤ1により搬送される複数の各カップ2に、完成食品であるカレー食品に含まれる各種具材やルー等の物品を順次充填し、最後に、充填された物品を別の包装袋に詰め替えてカレー食品を完成させる。前記カップ2は、コンベヤ1の途中に設けられたカップ洗浄機3により洗浄されたのち、順次コンベヤ1に載せられて搬送される。カップ2,2間の間隔は不均一である。
【0014】
コンベヤ1に沿ってカップ洗浄機3の下流側には、コーン手詰テーブル4が設置されている。このコーン手詰テーブル4では、コンベヤ1に載ってテーブル4前に到達したカップ2に対して、カレー食品の具材の1つであるコーンが作業者により順次手詰めされる。5は、前工程としてコーンを生産して前記コーン手詰テーブル4に供給するコーン生産機である。
【0015】
また、コンベヤ1に沿ってコーン手詰位置よりも下流側の位置には、重量検出器6が設置されている。重量検出器6は、その設置位置に到達したカップ2の重量を検出する。この場合に計量されるカップ2の重量とは、風袋であるカップ2の重量に、手詰めで充填されたコーンの重量を加えた値である。カップ2の重量のばらつきは小さいので、予め代表的なカップの重量(風袋重量)を求めておいて、重量検出器6で検出した具材重量からカップのみの重量を差し引いて(風袋引き)、コーンの重量を得る。この演算は重量検出器6が行う。得られたコーンの重量データは、図2に示すように、第1のレジスタ7Aに入力される。
【0016】
コンベヤ1に沿って前記重量検出器6よりも下流側の位置には、この位置に到達したカップ2にカレー食品の具材の1つである肉を計量して充填する第1の自動計量・充填機8Aが設置されている。この自動計量・充填機8Aでは、目標重量またはこれに近い重量の肉を計量して、この肉をカップ2に上方から充填する。第1の自動計量・充填機8Aは、この例では、後述する第2および第3の自動計量・充填機8B,8Cと同様に、周知の組合せ計量機により構成されている。
【0017】
また、第1の自動計量・充填機8Aは、肉充填後の具材重量(コーンと肉の合計重量)を演算する。この場合の具材重量は、前記レジスタ7Aから転送されてくる重量データと、充填肉重量との和として演算される。演算された具材重量は、第2のレジスタ7Bに入力され、自動計量・充填機8Aで繰り返される計量・充填動作に同期して順次転送される。9は、肉を生産して前記自動計量・充填機8Aに供給する肉生産機である。
【0018】
コンベヤ1に沿って前記自動計量・充填機8Aの設置位置よりも下流側の位置には、この位置に到達したカップ2にカレー食品の具材の1つである人参を計量して充填する第2の自動計量・充填機8Bが設置されている。
【0019】
前記第2の自動計量・充填機8Bでは、目標重量またはこれに近い重量となるように、人参を計量してカップ2に充填するとともに、人参充填後の具材重量も演算する。演算された具材重量は、第3のレジスタ7Cに入力され、自動計量・充填機8Bで繰り返される計量・充填動作に同期して順次転送される。10は、前工程として、人参を生産して前記自動計量・充填機8Bに供給するための人参生産機である。
【0020】
コンベヤ1に沿って第2の自動計量・充填機8Bの設置位置よりも下流側の位置には、この位置に到達したカップ2にカレー食品の具材の1つであるジャガイモを充填する第3の自動計量・充填機8Cが設置されている。この第3の自動計量・充填機8Cでは、後述する制御装置18から出力される重量データ(コーン+肉+人参)とその基準値との差に応じて補正した目標重量またはこれに近い重量となるように、ジャガイモを補正計量してカップ2に充填するとともに、ジャガイモ充填後の具材重量も演算する。演算された具材重量は、第4のレジスタ7Dに入力され、自動計量・充填機8Cで繰り返される計量・充填動作に同期して順次転送される。11は、ジャガイモを生産して前記自動計量・充填機8Cに供給するジャガイモ生産機である。
【0021】
前記各生産機9,10,11は、ライン1から若干離れた場所に設けられており、生産された具材を、例えばトレーに入れて、対応する自動計量・充填機8A,8B,8Cにまで運び、これに投入する。
【0022】
図1のコンベヤ1に沿って第3の自動計量・充填機8Cの設置位置よりも下流側の位置には、金属検出器12と第1の重量チェッカー13とが並設されている。金属検出器12は、カップ2内に金属片等が混入していないかどうかを検査する装置である。第1の重量チェッカー13は、カレー食品の具材であるコーン,肉,人参,ジャガイモが充填されたカップ2の重量を自動計量する装置である。金属検出器12によって金属片が検出されたカップ2や、第1の重量チェッカー13による計量値が予め設定された許容範囲から外れたカップ2は、不良品として、図示しない振分装置により、コンベヤ外に排出される。
【0023】
さらに、金属検出器12および第1の重量チェッカー13の並設位置よりも下流側の位置には、ルー充填機14が設置されている。このルー充填機14は、その設置位置に到達したカップ2に所定重量のルーを充填する機器である。15は、ルーを生産してルー充填機14に供給するルー生産機である。コンベヤ1に沿ってルー充填機14の設置位置よりも下流側の位置には、第2の重量チェッカー16が設置されている。この第2の重量チェッカー16は、カレー食品の具材であるコーン,肉,人参,ジャガイモとルーとが充填されたカップ2の重量を自動計量する装置である。この第2の重量チェッカー16による計量値が予め設定された許容範囲から外れたカップ2は、不良品として、図示しない振分装置により、コンベヤ外に排出される。
【0024】
コンベヤ1に沿って第2の重量チェッカー16の設置位置よりも下流側の位置には、第2の重量チェッカー16を経て搬送されてくるカップ2の内容物を袋詰めして製品化する包装機17が設置されている。内容物を取り出した空のカップ2は、コンベヤ1によりカップ洗浄機3に回収される。
【0025】
18は前記生産設備全体を制御する制御装置であり、コンピュータからなる。この制御装置18は、図2に示すように、各充填位置でカップ2に充填された具材充填量の累積値と、これに対応する各具材の使用予定量、つまり、生産計画で予め定まった重量との差違を求め、この差違に基づく新たな各具材の生産速度を算出する演算手段19A〜19Cを備える。すなわち、第1の演算手段19Aは、第1の自動計量・充填機8Aで計量された充填肉重量の累積値と、累積回数に対応する肉の使用予定量との差違を算出し、その差違に基づき、第1の自動計量・充填機8Aに過不足なく肉を供給できる肉生産機9の生産速度を演算する手段である。この場合の充填肉重量は、第2のレジスタ7Bより転送・出力される具材重量データの値から、算出される。前記制御装置18には表示器20が設置されており、前記演算手段19Aで算出された肉生産速度が前記表示器20に表示される。
【0026】
第2の演算手段19Bは、第2の自動計量・充填機8Bで計量された充填人参重量の累積値と、累積回数に対応する人参の使用予定量との差違を算出し、その差違に基づき、第2の自動計量・充填機8Bに過不足なく人参を供給できる人参生産機10の生産速度を演算する手段である。この場合の充填人参重量は、第3のレジスタ7Cから転送・出力される具材重量データの値から、算出される。算出された人参生産速度は前記表示器20に表示される。
【0027】
第3の演算手段19Cは、第3の自動計量・充填機8Cで計量された充填ジャガイモ重量の累積値と、累積回数に対応するジャガイモの使用予定量との差違を算出し、その差違に基づき、第3の自動計量・充填機8Cに過不足なくジャガイモを供給できるジャガイモ生産機11の生産速度を演算する手段である。この場合の充填ジャガイモ重量は、第3の自動計量・充填機8Cから第4のレジスタ7Dを経て転送・出力される具材重量データの値から、算出される。算出されたジャガイモ生産速度は前記表示器20に表示される。
【0028】
なお、各充填機8A〜8C,14の近傍には、位置決めホイール21が設けられている。この位置決めホイール21は、間欠回転して、コンベヤ1上に載せて搬送されるカップ2を、各充填機8A〜8C,14の下方の充填位置に位置決めし、充填時間中停止させる。また、第1のレジスタ7Aからの重量データは制御装置18に入力され、重量検出回数、つまりコーンの充填回数の累積値等が算出される。
【0029】
つぎに、前記生産調整システムの動作を説明する。図1のカップ洗浄機3で洗浄処理されたカップ2はコンベヤ1に載せられて順次下流へと搬送される。コーン手詰テーブル4では、この位置に搬送されてきたカップ2に対して、所定量のコーンが作業員により順次手詰めされる。重量検出器6の設置位置にカップ2が到達すると、重量検出器6によってその具材重量が計量される。計量された具材重量から得られたコーンの重量データは図2の第1のレジスタ7Aに入力され、検出動作に同期して順次転送される。
【0030】
カップ2が第1の自動計量・充填機8Aの設置位置に到達すると、そのカップ2に対して、自動計量・充填機8Aは、目標重量に近い値となる重量の肉を計量して、これをカップ2に充填するとともに、肉充填後の具材重量を演算する。このように演算された具材重量のデータは、第2のレジスタ7Bに入力され、自動計量・充填機8Aの計量・充填動作に同期して順次転送される。
【0031】
コーンおよび肉が充填されたカップ2が第2の自動計量・充填機8Bの設置位置に到達すると、自動計量・充填機8Bは、目標重量に近い値となる重量の人参を計量して、これをカップ2に充填するとともに、人参充填後の具材重量を演算する。演算された具材重量のデータは、第3のレジスタ7Cに入力され、自動計量・充填機8Bの計量・充填動作に同期して順次転送される。
【0032】
コーン,肉および人参が充填されたカップ2が第3の自動計量・充填機8Cの設置位置に到達すると、このとき、そのカップ2に1対1に対応する重量データが転送・出力される。自動計量・充填機8Cは、この重量データを目安にして、補正したジャガイモ目標重量に近い値となる重量のジャガイモを補正計量してこれをカップ2に充填するとともに、ジャガイモ充填後の具材重量を演算する。演算された具材重量のデータは、第4のレジスタ7Dに入力され、自動計量・充填機8Cの計量・充填動作に同期して順次転送される。
【0033】
コーン,肉,人参およびジャガイモが充填されたカップ2が、図1の金属検出器12および第1の重量チェッカー13の並設位置に到達すると、金属検出器12により金属片等の混入の有無が検出されるとともに、第1の重量チェッカー13により具材重量が計量され、金属片等が検出されたり具材重量が所定許容範囲から外れているカップ2は、図示しない振分装置により、コンベヤ1の外に排出される。この後、カップ2がルー充填機15の位置に到達すると、ルー充填機15がこのカップ2にルーを充填する。さらに、ルーの充填されたカップ2が第2の重量チェッカー16の設置位置に到達すると、ここでそのカップ2の重量が計量され、その具材重量が所定許容範囲から外れているカップ2は不良品として、図示しない振分装置により、コンベヤ1の外に排出される。ここで排出されなかった正常なカップ2はさらに包装機17の設置位置まで搬送され、包装機17によりカップ2の内容物が袋詰めされてカレー食品として製品化される。内容物を取り出した空のカップ2は、コンベヤ1によりカップ洗浄機3に送り込まれて洗浄される。
【0034】
第1の自動計量・充填機8Aで演算された肉重量は、第2のレジスタ7Bを経て制御装置18の第1の演算手段19Aに入力される。この演算手段19Aでは、第1の自動計量・充填機8Aで計量された肉重量の累積値が算出され、この累積値と、その累積回数に対応する肉使用予定量との差違が算出され、さらにこの差違に基づき、第1の自動計量・充填機8Aに過不足なく肉を供給できる肉生産機9の生産速度が演算され、その演算された肉生産速度が表示器20に表示される。このため、ライン管理者は、この表示器20に表示される肉生産速度を目安にして、肉生産機9の生産速度を調整することにより、第1の自動計量・充填機8Aに肉を過不足なく供給することができる。
【0035】
また、第2の自動計量・充填機8Bからレジスタ7Cを経て制御装置18の第2の演算手段19Bに転送される重量データにより、この演算手段19Bでは、第2の自動計量・充填機8Bで計量された人参重量の累積値が算出され、この累積値と、その累積回数に対応する人参使用予定量との差違が算出され、さらにこの差違に基づき、第2の自動計量・充填機8Bに過不足なく人参を供給できる人参生産機10の生産速度が演算され、その演算された人参生産速度が表示器20に表示される。このため、ライン管理者は、この表示器20に表示される人参生産速度を目安にして、人参生産機10の生産速度を調整することにより、第2の自動計量・充填機8Bに人参を過不足なく供給することができる。
【0036】
また、第3の自動計量・充填機8Cからレジスタ7Dを経て制御装置18の第3の演算手段19Cに転送される重量データにより、この演算手段19Cでは、第3の自動計量・充填機8Cで補正計量されたジャガイモ重量の累積値が算出され、さらに、この差違に基づき、第3の自動計量・充填機8Cに過不足なくジャガイモを供給できるジャガイモ生産機11の生産速度が演算され、その演算されたジャガイモ生産速度が表示器20に表示される。このため、ライン管理者は、この表示器20に表示されるジャガイモ生産速度を目安にして、ジャガイモ生産機11の生産速度を調整することにより、第3の自動計量・充填機8Cにジャガイモを過不足なく供給することができる。
【0037】
コーン生産機5については特に生産速度の調整はしない。コーンは手詰めされるから、作業者がコーン手詰テーブル4上の残量を見ながら、カップ2への充填量を適宜調整すれば済む。
【0038】
なお、前記実施形態では、充填される物品の累積値とその物品の使用予定量との差違に基づく新たな物品生産速度を演算手段19A〜19Cにより算出して、これを表示器20に表示したが、物品の累積値と使用予定量との差違をそのまま表示器20に表示するようにしてもよい。この場合も、表示された差違の値から、ライン管理者は各生産機5,9,10,11の生産速度を適正に調整することができる。
【0039】
図3は、本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態では、各自動計量・充填機8A〜8Cに対応する充填制御手段22A〜22Cを制御装置18に設け、これらの充填制御手段22A〜22Bにより対応する自動計量・充填機8A〜8Cでの物品の充填量を制御するようにしている。
【0040】
すなわち、第1の自動計量・充填機8Aに対応する第1の充填制御手段22Aでは、自動計量・充填機8Aからレジスタ7Bを経て転送されてくる肉重量を示す重量データに基づき、自動計量・充填機8Aで充填された肉重量の累積値を算出するとともに、その累積重量と、その累積回数に対応する肉の使用予定量との差違を求め、この差違が零になるように、つまり充填肉重量の累積値が肉の使用予定量に合致するように、第1の自動計量・充填機8Aをフィードバック制御する。具体的には、前記累積値が使用予定量よりも多くなる場合、その差違分だけ、前述の目標値を減少させる修正をすることで、少なめに肉を充填する。逆に、累積値が使用予定量より少なくなる場合、その差違分だけ、目標値を増大させる修正をすることで、多めに肉を充填する。
【0041】
同様に、第2の充填制御手段22Bでは、これに対応する第2の自動計量・充填機8Bからレジスタ7Cを経て転送されてくる重量データに基づき、自動計量・充填機8Bにおける充填人参重量の累積値を算出するとともに、その累積重量と、その累積回数に対応する人参の使用予定量との差違を求め、この差違が零になるように第2の自動計量・充填機8Bをフィードバック制御する。
【0042】
第3の充填制御手段22Cでも同様に、対応する第3の自動計量・充填機8Cからレジスタ7Dを経て転送されてくる重量データに基づき、自動計量・充填機8Cにおける充填ジャガイモ重量の累積値を算出するとともに、その累積重量と、その累積回数に対応するジャガイモの使用予定量との差違を求め、この差違が零になるように第3の自動計量・充填機8Cをフィードバック制御する。その他の構成は、先の第1の実施形態の場合と同様である。
【0043】
この実施形態の生産調整システムによると、ライン管理者を生産ラインに常駐させることなく、各自動計量・充填機8A〜8Cでの物品の充填量を自動的、かつ正確に調整を行うことができる。
【0044】
図4は、本発明の第3の実施形態を示す。この実施形態では、包装機17により包装されて製品化されるカレー食品の実生産量を検知する生産量検知手段23を設け、検知された実生産量が生産計画に従った生産予定量に合致するように、コンベヤ1の搬送速度を制御装置18で制御するようにしている。24はコンベヤ1の駆動源としてのモータである。
【0045】
前記生産量検知手段23は、包装機17から排出されるカレー食品をカウントするカウンタ等からなる。制御装置18では、内蔵された搬送制御手段30により、予め設定された所定稼動時間での生産予定量と、この稼動時間が経過した時点での実生産量との差違を算出し、この差違が零になるように、つまり実生産量が生産予定量に合致するようにコンベヤ1の搬送速度をフィードバック制御する。具体的には、前記実生産量が生産予定量より多くなる場合、その差違分だけ搬送速度を遅くし、実生産量が生産予定量より少なくなる場合、その差違分だけ搬送速度を速くする。その他の構成は、先の第1の実施形態の場合と同様である。
【0046】
図5は、制御装置18による前記生産量調整に関するデータの一例を示す。この実施形態の生産調整システムによると、ライン管理者を生産ラインに常駐させることなく、カレー食品の生産調整を自動的、かつ正確に行うことができる。
【0047】
図6は、本発明の第4の実施形態を示す。この実施形態では、第1〜第3の自動計量・充填機8A〜8Cおよびルー充填機14の真下には、その位置に到達したカップ2を検出するカップ検出器25A〜25Dが設けられるとともに、制御装置18に停止指令手段26を設けている。生産量検知手段23からの検知信号が示す累積量が生産予定量に達したとき、前記停止指令手段26が作動して、カップ洗浄機3からのカップ2の供給を停止させる。停止指令手段26は、つづいて、前記自動計量・充填機8A〜8Cおよびルー充填機14の動作を順次上流側から停止させた後、各自動計量・充填機8A〜8Cの物品排出機構をカップ2への排出経路から機外排出経路へ切り換えて、各充填機8A〜8C,14内の物品を機外に排出させる。その他の構成は、先の第1の実施形態の場合と同様である。
【0048】
ここで、前記生産予定量に達したのちも、カップ洗浄機1から包袋機17までのライン1上にあるカップ2の数量分だけ、商品が余分に生産される。この余分に生産される数量は大まかにわかっているので、予めこの余分の数量を減じたものを生産予定量として、制御装置18に記憶させておく。
【0049】
その動作を、図7のフロー図を参照して以下に説明する。包装機17から排出されるカレー食品の累積生産量が生産予定量に達すると(ステップS1)、先ずカップ洗浄機3からのカップ2の供給が停止される(ステップS2)。次に、第1の自動計量・充填機8Aの設置位置にカップ2が到着しなくなったことがカップ検出器25Aにより判明すると(ステップS3)、第1の自動計量・充填機8Aが停止され(ステップS4)、その内部の肉が自動計量・充填機8Aから機外へ排出される(ステップS5)。ついで、第2の自動計量・充填機8Bにカップ2が到着しなくなったことがカップ検出器25Bにより判明すると(ステップS6)、第2の自動計量・充填機8Bが停止され(ステップS7)、その内部の人参が自動計量・充填機8Bから機外へ排出される(ステップS8)。次に、第3の自動計量・充填機8Cにカップ2が到着しなくなったことがカップ検出器25Cにより判明すると(ステップS9)、第3の自動計量・充填機8Cが停止され(ステップS10)その内部のジャガイモが自動計量・充填機8Cから機外に排出される(ステップS11)。
【0050】
この第4実施形態の生産調整システムによると、ライン管理者を生産ラインに常駐させることなく、カレー食品の生産停止を自動的、かつ正確に行うことができる。ここで、各充填機8A〜8C,14は上流側から順次停止されるので、停止動作開始後にライン1上にあるカップ2にもすべての具材が充填されて、商品として完成される。
【0051】
この第4実施形態では、カレー食品が生産予定量に達したとき停止指令手段26を起動させるようにしたが、カレー食品の生産が、生産終了予定時間に達したとき、前記停止指令手段26を起動させるようにしてもよい。
【0052】
また、前記各実施形態では、カレー食品の生産設備の場合について説明したが、複数のチョコレートやキャンディを詰め合わせる、いわゆるミックス製品の生産設備にも適用できる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る計量充填システムによれば、各充填場所での物品の充填量を検出する計量手段と、前記検出された充填量の累積値と物品の使用予定量との差違またはこの差違に基づく新たな物品生産速度を算出する演算手段と、算出された前記差違または物品生産速度を表示する表示器とを備えているので、演算手段によって算出された差異や生産速度を参照して、充填場所での物品充填量の目標値を調整することにより、正確に生産調整を行うことができる。また、本発明の請求項1に係る計量充填システムによれば、各充填機での物品の充填量の累積値が物品の使用予定量に合致するように充填機を制御する充填制御手段を備えているので、システム管理者をシステムに常駐させることなく、各充填機での物品の充填量を自動的、かつ正確に調整できる。
【0054】
また、本発明の請求項2に係る計量充填システムによれば、商品の実生産量を検知する生産量検知手段と、検知された実生産量が生産予定量に合致するように前記搬送機の搬送速度を制御する搬送制御手段とを備えているので、システム管理者をシステムに常駐させることなく、物品の組合わせからなる商品の生産調整を自動的、かつ正確に行うことができる。
【0055】
また、本発明の請求項3に係る計量充填システムによれば、商品の生産予定量または生産終了予定時間に達したとき上流側から順に前記充填機による充填を停止させたうえで充填機内の物品を機外へ排出させる停止指令手段を備えているので、管理者を生産ラインに常駐させることなく、物品の組合わせからなる商品生産が予定量または予定時間に達したとき、停止指令手段により充填機の充填駆動を上流側から自動的に停止させ、充填機内の物品を機外に排出させることができる。
【0056】
また、本発明の請求項4に係る計量充填システムによれば、上流側における充填場所で充填された物品の充填量とその基準値との差に基づいて、下流側における物品の目標充填量を補正して、計量充填するので、トータルの重量が目標重量に該当する商品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の生産調整システムを装備した生産ラインの概略構成図である。
【図2】同ラインの要部を示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の生産調整システムを装備した生産ラインの要部を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の生産調整システムを装備した生産ラインの概略構成図である。
【図5】同ラインの制御装置による生産量調整データの一例を示すデータ図である。
【図6】本発明の第4の実施形態の生産調整システムを装備した生産ラインの概略構成図である。
【図7】同生産調整システムの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1…コンベヤ(搬送機)、6…重量検出器(計量機)、8A〜8C…自動計量・充填機(計量手段・充填機)、19A〜19D…演算手段、20…表示器、22A〜22C‥充填制御手段、23…生産量検知手段、25…物品排出装置、26…停止指令手段、30…搬送制御手段
Claims (4)
- 複数の物品の組合せからなる商品を生産するにあたり、
1個の商品に含まれる個々の物品の充填量を、複数の充填場所でそれぞれ充填することにより、商品を生産する生産設備に用いられるシステムであって、
各充填場所で、物品の充填量を検出する計量手段と、
少なくとも1つの物品に係る、前記計量手段で検出された物品の充填量について、充填ごとの充填量の累積値を求め、前記累積値と、生産計画に基づく前記物品の使用予定量との差違およびこの差違に基づく新たな前記物品生産速度のうち少なくとも一方を算出する演算手段と、算出された前記差違または前記物品生産速度を表示する表示器と、
前記充填場所の少なくとも1つには、充填機が備えられて物品の充填を行っており、充填機による物品の充填量の累積値が、物品の使用予定量に合致するように、前記充填機を制御する充填制御手段とを備えた計量充填システム。 - 請求項1において、さらに、複数の物品の組合せを容器に充填するために、容器を搬送する搬送手段と、商品の実生産量を検知する生産量検知手段と、検知された実生産量が生産予定量に合致するように前記搬送機の搬送速度を制御する搬送制御手段とを備えた計量充填システム。
- 請求項1において、前記複数の充填場所には、複数の充填機が備えられて物品の充填を行っており、前記複数の充填機は生産ラインに沿って配置された計量充填システムであって、商品の生産予定量または生産終了予定時間に達したとき上流側から順に前記充填機による充填を停止させたうえで充填機内の物品を機外へ排出させる停止指令手段を、さらに備えた計量充填システム。
- 請求項1において、前記複数の充填場所は、上流側から下流側に配置されており、下流側に配置された充填場所において、上流側の充填場所で充填された物品の充填量とその基準値との差違に基づいて、下流側における物品の目標充填量を補正して、下流側における物品の充填を行なう計量充填システム。
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