JP2016040598A - ポジ型レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
マスク製作用露光装置は線幅の精度を上げるため、レーザービームによる露光装置から電子ビーム(EB)による露光装置が用いられてきた。更に、EBの電子銃における加速電圧を上げることによって、より一層の微細化が可能になることから、10kVから30kV、最近は50kVが主流であり、100kVの検討も進められている。
〔1〕
下記一般式(1)で示される酸不安定基を有する繰り返し単位a1及び/又はa2と、スルホニウム塩の繰り返し単位b1及び/又はb2を含む重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲である高分子化合物と、下記一般式(2)で示されるC1、C2、C3のいずれかのカチオン構造を有し、発生酸の分子量が540以上であるスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含有していることを特徴とするポジ型レジスト材料。
(式中、R1、R3、R7、R12は水素原子又はメチル基、R9、R10、R11、R13、R14、R15は同一又は異種の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、カルボニル基、エステル基又はエーテル基を含んでいてもよく、又は炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基又はチオフェニル基であり、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシロキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、アミノ基、ニトロ基、又はシアノ基を有していてもよく、R2、R6は酸不安定基を表す。R4は単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、R5は水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、pは1又は2であり、qは0〜4の整数である。Y1は単結合、エステル基又はエーテル基又はラクトン環を有する炭素数1〜12の連結基、フェニレン基、又はナフチレン基である。Y2は単結合、−C(=O)−O−、又は−C(=O)−NH−である。R8は単結合、又は炭素数1〜12の連結基であり、エステル基、エーテル基又はラクトン環を有していてもよく、Z0は単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化されたフェニレン基、−O−R16−、又は−C(=O)−Z1−R16−である。Z1は酸素原子又はNH、R16は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基、アルケニレン基又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル基、エーテル基又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。0≦a1<1.0、0≦a2<1.0、0<a1+a2<1.0、0≦b1≦0.5、0≦b2≦0.5、0<b1+b2≦0.5の範囲である。)
(一般式(2)で示されるC1、C2、C3のカチオン中R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アシル基、アルコキシ基、又はアルコキシカルボニル基であり、X4は単結合、メチレン基、エチレン基、−O−、−S−、−NR24−、−C(=O)−、−S(=O2)−から選ばれる連結基である。R24は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり、r、s、t、u、v、w、xは0〜5の整数であり、0≦m≦2の整数、1≦n≦3の整数である。)
〔2〕
分子量540以上の酸を発生させる酸発生剤が、下記一般式(3)で示されるPAG1、PAG2、PAG3から選ばれるものであることを特徴とする〔1〕記載のポジ型レジスト材料。
(式中、R25、R26、R27は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基であり、エーテル基、エステル基、又はフッ素原子を有していてもよく、X1、X2、X3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシロキシ基又はカルボニル基であり、M+は一般式(2)で示されるC1、C2、C3のいずれかである。)
〔3〕
高分子化合物が、更に、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ラクトン環、カーボネート基、チオカーボネート基、カルボニル基、環状アセタール基、エーテル基、エステル基、スルホン酸エステル基、シアノ基、アミド基、及び−O−C(=O)−G−(Gは硫黄原子又はNHである)から選ばれる密着性基の繰り返し単位cを含む重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲である高分子化合物をベース樹脂にしていることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載のポジ型レジスト材料。
〔4〕
化学増幅型レジスト材料であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のポジ型レジスト材料。
〔5〕
更に、添加剤として塩基性化合物及び/又は界面活性剤を配合してなることを特徴とする〔4〕記載のポジ型レジスト材料。
〔6〕
〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載のポジ型レジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後、高エネルギー線で露光する工程と、現像液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパターン形成方法。
〔7〕
露光する高エネルギー線が、g線、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子ビーム、又は波長3〜15nmの範囲の軟X線であることを特徴とする〔6〕記載のパターン形成方法。
本発明に係るレジスト材料は、下記一般式(1)で示される酸不安定基を有する繰り返し単位a1及び/又はa2と、スルホニウム塩の繰り返し単位はb1及び/又はb2の両方を含有するポリマーをベースとする。これに下記一般式(2)で示されるカチオン構造を有し、発生酸の分子量が540以上のスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含有していることを特徴とするポジ型レジスト材料である。
(式中、R1、R3、R7、R12は水素原子又はメチル基、R9、R10、R11、R13、R14、R15は同一又は異種の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、カルボニル基、エステル基又はエーテル基を含んでいてもよく、又は炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基又はチオフェニル基であり、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシロキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、アミノ基、ニトロ基、又はシアノ基を有していてもよく、R2、R6は酸不安定基を表す。R4は単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、R5は水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、pは1又は2であり、qは0〜4の整数である。Y1は単結合、エステル基又はエーテル基又はラクトン環を有する炭素数1〜12の連結基、フェニレン基、又はナフチレン基である。Y2は単結合、−C(=O)−O−、又は−C(=O)−NH−である。R8は単結合、又は炭素数1〜12の連結基であり、エステル基、エーテル基又はラクトン環を有していてもよく、Z0は単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化されたフェニレン基、−O−R16−、又は−C(=O)−Z1−R16−である。Z1は酸素原子又はNH、R16は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基、アルケニレン基又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル基、エーテル基又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。0≦a1<1.0、0≦a2<1.0、0<a1+a2<1.0、0≦b1≦0.5、0≦b2≦0.5、0<b1+b2≦0.5の範囲である。)
(一般式(2)で示されるC1、C2、C3のカチオン中R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アシル基、アルコキシ基、又はアルコキシカルボニル基であり、X4は単結合、メチレン基、エチレン基、−O−、−S−、−NR24−、−C(=O)−、−S(=O2)−から選ばれる連結基である。R24は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり、r、s、t、u、v、w、xは0〜5の整数であり、0≦m≦2の整数、1≦n≦3の整数である。)
また、RL39は互いに同一又は異種の炭素数2〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、又は炭素数6〜20のアリール基である。
αは前述の通りである。
(式中、R1は前述の通り、RLc3は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又は炭素数6〜20の置換されていてもよいアリール基を示す。RLc4〜RLc9及びRLc12、RLc13はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでもよい1価の炭化水素基を示し、RLc10、RLc11は水素原子又は炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでもよい1価の炭化水素基を示す。RLc4とRLc5、RLc6とRLc8、RLc6とRLc9、RLc7とRLc9、RLc7とRLc13、RLc8とRLc12、RLc10とRLc11又はRLc11とRLc12は互いに環を形成していてもよく、その場合には炭素数1〜15のヘテロ原子を含んでもよい2価の炭化水素基を示す。またRLc4とRLc13、RLc10とRLc13又はRLc6とRLc8は隣接する炭素に結合するもの同士で何も介さずに結合し、二重結合を形成してもよい。また、本式により、鏡像体も表す。)
(式中、R1は前述の通りである。RLc14、RLc15はそれぞれ独立に炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の1価炭化水素基を示す。RLc14、RLc15は互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に脂肪族炭化水素環を形成してもよい。RLc16はフランジイル基、テトラヒドロフランジイル基又はオキサノルボルナンジイル基から選ばれる2価の基を示す。RLc17は水素原子又はヘテロ原子を含んでもよい炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状の1価炭化水素基を示す。)
(式中、R23-1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基又はアルコキシカルボニル基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。m23は1〜4の整数である。)
(式中、R24-1、R24-2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。Rは水素原子、酸素原子もしくは硫黄原子を有していてもよい炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、炭素数2〜12のアルケニル基、炭素数2〜12のアルキニル基、又は炭素数6〜10のアリール基である。R24-3、R24-4、R24-5、R24-6は水素原子、あるいはR24-3とR24-4、R24-4とR24-5、R24-5とR24-6が結合してベンゼン環を形成してもよい。m24、n24は1〜4の整数である。)
(式中、R25-1は同一又は異種で、水素原子、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、m25が2以上の場合、R25-1同士が結合して炭素数2〜8の非芳香環を形成してもよく、円は炭素CAとCBとのエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基から選ばれる結合を表し、R25-2は炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。Rは前述の通り。円がエチレン基、プロピレン基のとき、R25-1が水素原子となることはない。m25、n25は1〜4の整数である。)
(式中、R26-1、R26-2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。Rは前述の通り。m26、n26は1〜4の整数である。)
(式中、R27-1、R27-2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。Rは前述の通り。m27、n27は1〜4の整数である。Jはメチレン基、エチレン基、ビニレン基、又は−CH2−S−である。)
(式中、R28-1、R28-2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシ基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又はシアノ基である。Rは前述の通り。m28、n28は1〜4の整数である。Kはカルボニル基、エーテル基、スルフィド基、−S(=O)−、又は−S(=O)2−である。)
(式中、R110〜R114は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、一部又は全てがハロゲン原子で置換されたアルキル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アルカノイル基、アルコキシカルボニル基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン原子、又は1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール基である。X0はメチレン基、酸素原子、又は硫黄原子である。0≦d1≦0.5、0≦d2≦0.5、0≦d3≦0.5、0≦d4≦0.5、0≦d5≦0.5、0<d1+d2+d3+d4+d5≦0.5である。)
また、繰り返し単位d、eの割合は、0≦d1≦0.5、0≦d2≦0.5、0≦d3≦0.5、0≦d4≦0.5、0≦d5≦0.5、好ましくは0≦d1≦0.4、0≦d2≦0.4、0≦d3≦0.4、0≦d4≦0.4、0≦d5≦0.4、より好ましくは0≦d1≦0.3、0≦d2≦0.3、0≦d3≦0.3、0≦d4≦0.3、0≦d5≦0.3であり、0≦e≦0.5、好ましくは0≦e≦0.4、より好ましくは0≦e≦0.3である。
なお、a1+a2+b1+b2+c+d1+d2+d3+d4+d5+e=1であることが好ましい。
なお、重量平均分子量(Mw)は、溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算測定値である。
また、組成比率や分子量分布や分子量が異なる2つ以上のポリマーや、一般式(1)で示される繰り返し単位a1及びa2を共重合していないポリマーをブレンドすることも可能である。
(一般式(2)で示されるC1、C2、C3のカチオン中R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アシル基、アルコキシ基、又はアルコキシカルボニル基であり、X4は単結合、メチレン基、エチレン基、−O−、−S−、−NR24−、−C(=O)−、−S(=O2)−から選ばれる連結基である。R24は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり、r、s、t、u、v、w、xは0〜5の整数であり、0≦m≦2の整数、1≦n≦3の整数である。)
(式中、R25、R26、R27は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基であり、エーテル基、エステル基、又はフッ素原子を有していてもよく、X1、X2、X3はヒドロキシ基、アルコキシ基、アシロキシ基又はカルボニル基であり、M+は一般式(2)で示されるC1、C2、C3のいずれかである。)
酸不安定基で置換された繰り返し単位と酸発生剤が主鎖に結合した繰り返し単位の両方を有する高分子化合物単独の場合、あるいは酸不安定基で置換された繰り返し単位を有するが酸発生剤が主鎖に結合した繰り返し単位を有しないポリマーと分子量540以上の酸を発生させる特定のカチオン構造を有するスルホニウム塩又はヨードニウム塩をブレンドした場合、あるいは酸不安定基で置換された繰り返し単位と酸発生剤が主鎖に結合した繰り返し単位の両方を有する高分子化合物と、分子量540未満の酸を発生させる特定のカチオン構造を有するスルホニウム塩又はヨードニウム塩をブレンドした場合、酸不安定基で置換された繰り返し単位と酸発生剤が主鎖に結合した繰り返し単位の両方を有する高分子化合物と、分子量540以上の酸を発生させる一般式(2)以外のカチオン構造を有するスルホニウム塩又はヨードニウム塩のブレンドでは、好ましい解像性能を得ることができない。
有機溶剤の具体例としては特開2008−111103号公報の段落[0144]〜[0145]、塩基性化合物としては段落[0146]〜[0164]、界面活性剤としては段落[0165]〜[0166]、溶解制御剤としては特開2008−122932号公報の段落[0155]〜[0178]、アセチレンアルコール類は段落[0179]〜[0182]に記載されている。特開2008−239918号公報に記載のポリマー型のクエンチャーを添加することもできる。このものは、コート後のレジスト表面に配向することによってパターン後のレジストの矩形性を高める。ポリマー型のクエンチャーは、レジスト上に保護膜を適用したときのパターンの膜減りやパターントップのラウンディングを防止する効果もある。
一般的に広く用いられているTMAH水溶液よりも、アルキル鎖を長くしたTEAH、TPAH、TBAHは現像中の膨潤を低減させてパターンの倒れを防ぐ効果がある。特許第3429592号公報には、アダマンタンメタクリレートのような脂環構造を有する繰り返し単位と、tert−ブチルメタクリレートのような酸不安定基を有する繰り返し単位を共重合し、親水性基がなくて撥水性の高いポリマーの現像のために、TBAH水溶液を用いた例が提示されている。
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)現像液は2.38質量%の水溶液が最も広く用いられている。これは0.26Nに相当し、TEAH、TPAH、TBAH水溶液も同じ規定度であることが好ましい。0.26NとなるTEAH、TPAH、TBAHの質量は、それぞれ3.84質量%、5.31質量%、6.78質量%である。
EB、EUVで解像される32nm以下のパターンにおいて、ラインがよれたり、ライン同士がくっついたり、くっついたラインが倒れたりする現象が起きている。これは、現像液中に膨潤して膨らんだライン同士がくっつくのが原因と考えられる。膨潤したラインは、現像液を含んでスポンジのように軟らかいために、リンスの応力で倒れ易くなっている。アルキル鎖を長くした現像液はこのような理由で、膨潤を防いでパターン倒れを防ぐ効果がある。
炭素数8〜12のエーテル化合物としては、ジ−n−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジ−sec−ブチルエーテル、ジ−n−ペンチルエーテル、ジイソペンチルエーテル、ジ−sec−ペンチルエーテル、ジ−tert−アミルエーテル、ジ−n−ヘキシルエーテルから選ばれる1種以上の溶剤が挙げられる。
前述の溶剤に加えてトルエン、キシレン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、メシチレン等の芳香族系の溶剤を用いることもできる。
EUV評価
通常のラジカル重合で得られた下記レジスト用ポリマー、酸発生剤、クエンチャーを下記表1に示される組成で溶解させた溶液を、0.2μmサイズのフィルターで濾過してポジ型レジスト材料を調製した。
得られたポジ型レジスト材料を直径12インチφのSi基板上に膜厚35nmで積層された信越化学工業(株)製の珪素含有SOG膜SHB−A940上に塗布し、ホットプレート上で、105℃で60秒間プリベークして45nmのレジスト膜を作製した。NA0.3、σ0.36/0.93、クアドルポール照明でEUV露光し、表2記載の温度条件で30秒間PEBを行い、2.38質量%のTMAH現像液で30秒間現像し、純水リンス後スピンドライしてレジストパターンを形成した。24nmラインアンドスペースを形成している感度とエッジラフネス(LWR)をSEMにて測定した。結果を表2に示す。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で示される酸不安定基を有する繰り返し単位a1及び/又はa2と、スルホニウム塩の繰り返し単位b1及び/又はb2を含む重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲である高分子化合物と、下記一般式(2)で示されるC1、C2、C3のいずれかのカチオン構造を有し、発生酸の分子量が540以上であるスルホニウム塩及び/又はヨードニウム塩を含有していることを特徴とするポジ型レジスト材料。
(式中、R1、R3、R7、R12は水素原子又はメチル基、R9、R10、R11、R13、R14、R15は同一又は異種の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、カルボニル基、エステル基又はエーテル基を含んでいてもよく、又は炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜20のアラルキル基又はチオフェニル基であり、炭素数1〜10のアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、アシロキシ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、アミノ基、ニトロ基、又はシアノ基を有していてもよく、R2、R6は酸不安定基を表す。R4は単結合、又は炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、R5は水素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、又は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、pは1又は2であり、qは0〜4の整数である。Y1は単結合、エステル基又はエーテル基又はラクトン環を有する炭素数1〜12の連結基、フェニレン基、又はナフチレン基である。Y2は単結合、−C(=O)−O−、又は−C(=O)−NH−である。R8は単結合、又は炭素数1〜12の連結基であり、エステル基、エーテル基又はラクトン環を有していてもよく、Z0は単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化されたフェニレン基、−O−R16−、又は−C(=O)−Z1−R16−である。Z1は酸素原子又はNH、R16は炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基、アルケニレン基又はフェニレン基であり、カルボニル基、エステル基、エーテル基又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。0≦a1<1.0、0≦a2<1.0、0<a1+a2<1.0、0≦b1≦0.5、0≦b2≦0.5、0<b1+b2≦0.5の範囲である。)
(一般式(2)で示されるC1、C2、C3のカチオン中R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23はハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10のアルキル基、アシル基、アルコキシ基、又はアルコキシカルボニル基であり、X4は単結合、メチレン基、エチレン基、−O−、−S−、−NR24−、−C(=O)−、−S(=O2)−から選ばれる連結基である。R24は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり、r、s、t、u、v、w、xは0〜5の整数であり、0≦m≦2の整数、1≦n≦3の整数である。) - 高分子化合物が、更に、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ラクトン環、カーボネート基、チオカーボネート基、カルボニル基、環状アセタール基、エーテル基、エステル基、スルホン酸エステル基、シアノ基、アミド基、及び−O−C(=O)−G−(Gは硫黄原子又はNHである)から選ばれる密着性基の繰り返し単位cを含む重量平均分子量が1,000〜500,000の範囲である高分子化合物をベース樹脂にしていることを特徴とする請求項1又は2記載のポジ型レジスト材料。
- 化学増幅型レジスト材料であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポジ型レジスト材料。
- 更に、添加剤として塩基性化合物及び/又は界面活性剤を配合してなることを特徴とする請求項4記載のポジ型レジスト材料。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のポジ型レジスト材料を基板上に塗布する工程と、加熱処理後、高エネルギー線で露光する工程と、現像液を用いて現像する工程とを含むことを特徴とするパターン形成方法。
- 露光する高エネルギー線が、g線、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、電子ビーム、又は波長3〜15nmの範囲の軟X線であることを特徴とする請求項6記載のパターン形成方法。
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