JP2016040167A - 折り畳み可能ボートのための折り重ね式船尾板 - Google Patents

折り畳み可能ボートのための折り重ね式船尾板 Download PDF

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Abstract

【課題】折り畳み可能ボートのための折り重ね式船尾板の提供。【解決手段】折り重ね可能剛体船尾板138を伴う折り畳み可能ボートが、開示される。折り畳み可能ボートは、折り畳み可能/膨張可能ボートの第1の端部から第2の端部に延在する複数のパネルから形成される折り畳み可能船体を含む。パネルの各々は、少なくとも1つの他のパネルと接続される。折り畳み可能船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である。折り重ね式剛体船尾板138は、船体が拡張された構成にある場合、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束するために使用される。折り重ね式剛体船尾板138および座席は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである。折り畳み可能ボートは、拡張された構成において、折り畳み可能船体を支持するように膨張可能である1つ以上の内部部材を有することができる。【選択図】図26

Description

(関連出願の引用)
本願は、米国出願第12/650,340号(2009年12月30日出願)の一部継続出願である米国出願第13/174,577号(2011年6月30日出願、名称「Folding Transom for a Collapsible Boat」)の利益を主張する。該出願の全開示は、参照により本明細書に引用される。
持ち運び可能なボートは、例えば、運動選手等に人気がある。多くのそのようなボートは、比較的に安価かつ容易に輸送可能であり、その手頃感および利便性に寄与している。そのようなボートは、広範囲の構成で供給されている。
人気のある構成の1つは、例えば、平面船尾板を有する先鋭船体または船首尾同形の船体を含む、剛体ボートである。そのような剛体ボートは、ある範囲の公知の材料、例えば、ポリプロピレン、アルミニウム、木材、繊維ガラス等から製造されることができる。多くの場合、そのような剛体ボートは、いくつかの横方向座席を含む。
別の人気のある構成は、折り畳み可能ボートである。例示的折り畳み可能ボートは、特許文献1〜3に開示されている。多くの既存の折り畳み可能ボートは、折り畳まれると、1人で運ぶために十分に軽量である。
別の人気のある構成は、膨張可能ボートである。既存の膨張可能ボートは、膨張可能側面部材および膨張可能側面部材間に配置される座席を有する。
持ち運び可能なボートに対する継続的必要性のから、常時、改良が求められている。したがって、向上特徴を伴う持ち運び可能なボートの必要性があると考えられる。
米国特許第4,556,009号明細書 米国特許第4,660,499号明細書 米国特許第5,524,570号明細書
以下は、本発明の基本的理解を提供するために、本発明のいくつかの実施形態の簡略化された概要を提示する。本概要は、本発明の広範囲にわたる概要ではない。これは、本発明の重要/必須要素を識別する、または本発明の範囲を境界することを意図するものではない。その唯一の目的は、以下に提示される発明を実施するための形態の前置きとして、簡略化された形態において、本発明のいくつかの実施形態を提示することである。
1つ以上の膨張可能部材を伴う折り畳み可能ボートが、提供される。開示されるボートは、折り畳まれた船体構成および拡張された船体構成を提供するように移動可能な複数の接続された船体パネルと、少なくとも1つの膨張可能部材とを含む。開示されるボートは、膨張されると、船体パネルを拡張された船体構成に拘束する、1つ以上の膨張可能内部部材を含むことができる。開示されるボートは、設置されると(必要ではない場合もある)、船体パネルを拡張された船体構成に拘束する、1つ以上の除去可能または取り付けされた(例えば、ヒンジ接続)固体座席を含むことができる。開示されるボートは、船体が拡張された構成にある場合、船体の周縁の少なくとも一部の周囲に追加の浮力を分散させる、1つ以上の膨張可能外部部材を含むことができる。開示されるボートは、そのサイズに対して、有意な最大容積量および安定性を提供する一方、折り畳まれた構成において、容易に輸送可能である。開示されるボートは、比較的に軽量であり、多くの場合、ボートトレーラーを伴わずに、搬送されることができる。多くの実施形態では、膨張可能内部部材は、拡張された状態における船体の安定化および着座表面の両方を提供する。船体を安定させるための1つ以上の膨張可能内部部材の使用は、展開プロセスを簡略化することによって、有意な利便性をボートのユーザに提供する。船体を安定させるための1つ以上の除去可能またはヒンジ接続で取り付けられた固体座席の使用は、高速船体展開プロセスを提供する。
したがって、第1の側面では、ボートは、第1の端部および第2の端部を有する折り畳み可能船体と、少なくとも1つの膨張可能内部部材とを含むように提供される。折り畳み可能船体は、第1の端部と第2の端部との間に延在する複数のパネルを含む。各パネルは、複数のパネルのうちの少なくとも1つと接続される。船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である。少なくとも1つの膨張可能内部部材は、船体が拡張された構成にある場合、複数のパネルを拘束するように膨張可能である。
多くの実施形態では、ボートは、可撓性仕切板を含む。可撓性仕切板は、各パネルの後縁(ボートの第2の端部上に配置される)と接続されることができる。可撓性仕切板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有し、船体が拡張された構成にある場合、水密障壁を提供するように構成することができる。
多くの実施形態では、ボートは、船体と接続されている膨張可能外部部材を含む。外部部材は、膨張されると、船体が拡張された構成にある場合、船体の周縁の少なくとも一部の周囲に延在する。
多くの実施形態では、ボートは、船体が折り畳まれた構成にある場合、取り付けられたままである、除去可能剛体船尾板または折り重ね式剛体船尾板を含む。除去可能船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、パネル後縁を拘束するように取り付け可能であることができる。折り重ね式船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、パネル後縁を拘束するように位置付けられることができる。多くの実施形態では、剛体船尾板は、船外モータの取り付けを可能にする。
多くの実施形態では、船体パネルは、複数の左舷パネルおよび複数の右舷パネルを含む。例えば、船体パネルは、左舷側面パネル、左舷側面パネルと接続された左舷底部パネル、左舷底部パネルと接続された右舷底部パネル、および右舷底部パネルと接続された右舷側面パネルを含むことができる。
多くの実施形態では、少なくとも1つの膨張可能内部部材は、複数の横方向部材を含む。各横方向部材は、横方向部材が膨張されると、左舷側面パネルを右舷側面パネルと接続し、側面パネルを拡張された構成に拘束することができる。横方向部材のうちの少なくとも1つは、着座表面を含むことができる。
多くの実施形態では、少なくとも1つの膨張可能内部部材は、膨張可能縦方向部材を含む。縦方向部材は、横方向部材に対して横断方向に配向され、複数の横方向部材と船体との間に配置され、船体が拡張された構成にある場合、パネルのうちの少なくとも1つを拘束するように膨張可能であることができる。
多くの実施形態では、膨張可能外部部材は、取付膜を介して、船体と接続される。例えば、左舷上側取付膜は、膨張可能外部部材を船体の左舷側面パネルの上側縁と接続するために使用することができる。左舷下側取付膜は、膨張可能外部部材を左舷側面パネル上側縁の下方の左舷側面パネルと接続するために使用することができる。左舷外部取付部材は、左舷下側取付膜を左舷側面パネルと接続するために使用することができる。右舷上側取付膜は、膨張可能外部部材を船体の右舷側面パネルの上側縁と接続するために使用することができる。右舷下側取付膜は、膨張可能外部部材を右舷上側縁の下方の右舷側面パネルと接続するために使用することができる。および、右舷外部取付部材は、右舷下側取付膜を右舷側面パネルと接続するために使用することができる。
多くの実施形態では、内部膨張可能部材と側面パネルとの間の接続は、外部膨張可能部材と側面パネルとの間の接続と整列されることができる。例えば、ボートは、少なくとも部分的に、左舷外部取付部材を左舷側面パネルと接続するために使用される締結具を介して、少なくとも1つの膨張可能横方向部材を左舷側面パネルと接続する、左舷内部取付部材を含むことができる。ボートは、少なくとも部分的に、右舷外部取付部材を右舷側面パネルと接続するために使用される締結具を介して、少なくとも1つの膨張可能横方向部材を右舷側面パネルと接続する、右舷内部取付部材を含むことができる。
別の側面では、ボートは、第1の端部および第2の端部を有する折り畳み可能船体と、少なくとも1つの除去可能またはヒンジ接続された固体座席と、船体と接続されている膨張可能外部部材とを含むように提供される。折り畳み可能船体は、第1の端部と第2の端部との間に延在する、複数のパネルを含む。各パネルは、複数のパネルのうちの少なくとも1つと接続される。船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である。外部部材は、船体が拡張された構成にある場合、膨張されると、船体の周縁の少なくとも一部の周囲に延在する。
多くの実施形態では、ボートは、船体が拡張された構成にある場合、設置されると、複数のパネルを拘束する、少なくとも1つの除去可能またはヒンジ接続された固体座席を含む。
多くの実施形態では、ボートは、可撓性仕切板を含む。可撓性仕切板は、各パネルの後縁(ボートの第2の端部に配置される)と接続されることができる。可撓性仕切板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有し、船体が拡張された構成にある場合、水密障壁を提供するように構成することができる。
多くの実施形態では、ボートは、船体が折り畳まれた構成にある場合、取り付けられたままである、除去可能剛体船尾板または折り重ね式剛体船尾板を含む。除去可能船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、パネル後縁を拘束するように取り付け可能であることができる。折り重ね式船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、パネル後縁を拘束するように位置付けられることができる。多くの実施形態では、剛体船尾板は、船外モータの取り付けを可能にする。
多くの実施形態では、ボートは、複数の除去可能またはヒンジ接続された固体座席を含む。設置されると、除去可能座席は、船体が拡張された構成にある場合、パネルを拘束する。
多くの実施形態では、船体パネルは、複数の左舷パネルおよび複数の右舷パネルを含む。例えば、船体パネルは、左舷側面パネル、左舷側面パネルと接続された左舷底部パネル、左舷底部パネルと接続された右舷底部パネル、および右舷底部パネルと接続された右舷側面パネルを含むことができる。
多くの実施形態では、除去可能またはヒンジ接続された座席は、座席板および支持支柱を含む。例えば、各除去可能またはヒンジ接続された座席は、船体が拡張された状態にある場合、左舷側面パネルと右舷側面パネルとの間をまたぐ座席板と、座席板と底部パネルのうちの少なくとも1つとの間をまたぐ支柱とを含むことができる。
多くの実施形態では、膨張可能外部部材は、取付膜を介して、船体と接続される。例えば、左舷上側取付膜は、膨張可能外部部材を船体の左舷側面パネルの上側縁と接続するために使用することができる。左舷下側取付膜は、膨張可能外部部材を左舷側面パネル上側縁の下方の左舷側面パネルと接続するために使用することができる。左舷外部取付部材は、左舷下側取付膜を左舷側面パネルと接続するために使用することができる。右舷上側取付膜は、膨張可能外部部材を船体の右舷側面パネルの上側縁と接続するために使用することができる。右舷下側取付膜は、膨張可能外部部材を右舷側面パネル上側縁の下方の右舷側面パネルと接続するために使用することができる。右舷外部取付部材は、右舷下側取付膜を右舷側面パネルと接続するために使用することができる。
多くの実施形態では、除去可能またはヒンジ接続された座席と側面パネルとの間の接続は、外部膨張可能部材と側面パネルとの間の接続と整列されることができる。例えば、ボートは、少なくとも部分的に、左舷外部取付部材を左舷側面パネルと接続するために使用される締結具を介して、除去可能座席のうちの少なくとも1つを左舷側面パネルと接続する、左舷内部取付部材を含むことができる。ボートは、少なくとも部分的に、右舷外部取付部材を右舷側面パネルと接続するために使用される締結具を介して、除去可能座席のうちの少なくとも1つを右舷側面パネルと接続する、右舷内部取付部材を含むことができる。
別の側面では、ボートは、第1の端部および第2の端部を有する折り畳み可能船体と、複数の膨張可能横方向部材と、膨張可能縦方向部材と、膨張可能外部部材とを含むように提供される。折り畳み可能船体は、第1の端部と第2の端部との間に延在する、複数のパネルを含む。各パネルは、複数のパネルのうちの少なくとも1つと接続される。船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である。パネルは、左舷側面パネルおよび右舷側面パネルを含む。膨張可能横方向部材は、左舷側面パネルを右舷側面パネルと接続する。各横方向部材は、船体が拡張された構成にある場合、側面パネルを拘束するように膨張可能である。膨張可能縦方向部材は、横方向部材に対して横断方向に配向され、複数の横方向部材と船体との間に配置され、船体が拡張された構成にある場合、パネルのうちの少なくとも1つを拘束するように膨張可能である。膨張可能外部部材は、船体が拡張された構成にある場合、外部部材が、膨張されると、船体の周縁の少なくとも一部の周囲に延在するように、船体と接続される。
多くの実施形態では、ボートは、ボートの第2の端部に、1つ以上の追加の構成要素を含む。例えば、ボートは、船体が拡張された構成にある場合、ボートの第2の端部において、パネルを拘束するように取り付け可能である、除去可能剛体船尾板を含むことができ、かつ船体が折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有し、船体が拡張された構成にある場合、ボートの第2の端部において、水密障壁を提供するように構成される可撓性仕切板を含むことができる。ボートは、船体が拡張された構成にある場合、ボートの第2の端部において、パネルを拘束するように、船体が折り畳まれた構成にある場合、取り付けられたままである折り重ね式剛体船尾板を含むことができる。
折り重ね式船尾板を伴う折り畳み可能ボートもまた、提供される。開示されるボートは、折り畳まれた船体構成および拡張された船体構成を提供するように移動可能な複数の接続された船体パネルと、船体が拡張された構成にある場合、パネルの後縁を拘束するための折り重ね式船尾板とを含む。折り重ね式船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままであり、ボートが、折り畳まれた構成から拡張された構成に、およびその逆に、再構成される、プロセスを簡略化する。
したがって、別の側面では、ボートは、折り畳み可能船体および折り重ね式剛体船尾板を含むように提供される。折り畳み可能船体は、第1の端部および第2の端部を有する。船体は、第1の端部と第2の端部との間に延在する複数のパネルを含む。パネルの各々は、パネルのうちの少なくとも1つの他のパネルと接続される。船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である。折り重ね式剛体船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束する。折り重ね式剛体船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである。
折り重ね式剛体船尾板は、1つ以上の別個の区画を有することができる。単一区画船尾板では、折り重ね式剛体船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである第1の端部と、折り重ね式剛体船尾板が、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束すると、折り重ね式剛体船尾板を固定するために船体に取り付け可能である第2の端部とを有することができる。2つ以上の区画の実施例として、折り重ね式剛体船尾板は、別個の第1および第2の区画を含むことができ、第1および第2の区画の各々は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである。多くの実施形態では、折り重ね式剛体船尾板がパネルの少なくとも2つの後縁を拘束する間、第1の区画は、折り重ね式剛体船尾板を固定するために、第2の区画に取り付け可能である。
多くの実施形態では、折り重ね式剛体船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、折り畳み可能船体の左舷および右舷側面パネルと接合する。例えば、折り重ね式剛体船尾板は、船体が拡張された構成にある場合、左舷および右舷側面パネルと接合するように構成される、左舷側表面および右舷側表面を含むことができる。折り重ね式剛体船尾板は、左舷および右舷側面パネルが折り重ねられる場合、折り重ね式剛体船尾板に干渉しないように、船体にヒンジ接続されることができる。例えば、ボートは、共通ヒンジ線を有する1つ以上のヒンジを含むことができ、共通ヒンジ線は、船体が拡張された構成にある場合、船尾板の左舷および右舷側表面のうちの少なくとも1つの前部に配置され、1つ以上のヒンジは、船体が折り畳まれた構成にある場合、折り重ね式剛体船尾板および船体と連結されたままである。
多くの実施形態では、ボートはさらに、共通ヒンジ線を有する1つ以上のヒンジを備えている。1つ以上のヒンジは、船体が折り畳まれた構成にある場合、折り重ね式剛体船尾板および船体と連結されたままである。多くの実施形態では、折り重ね式剛体船尾板は、船体に対して、所定の量だけ、共通ヒンジ線に沿って平行移動され、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束するように折り重ね式剛体船尾板を構成することを促進することができる。所定の量だけ、共通ヒンジ線に沿って、折り重ね式剛体船尾板を平行移動させる能力は、所定の平行移動量をもたらすように構成される2つのヒンジを使用することによって提供されることができる。例えば、1つ以上のヒンジは、第1の部材および第2の部材を含む第1のヒンジと、第3の部材および第4の部材を含む第2のヒンジとを含むことができる。第2および第4の部材は、船体または折り重ね式剛体船尾板のうちの1つに取り付けられ、第1と第3の部材との間に配置されることができる。第2および第4の部材は、次いで、船体に対する共通ヒンジ線に沿った折り重ね式剛体船尾板の所定の平行移動量を提供するように、第1および第3の部材からオフセットされることができる。
多くの実施形態では、ボートはさらに、折り重ね式剛体船尾板が、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束している場合、剛体船尾板の折り重なりを防止するように動作可能な取り外し可能コネクタを含む。例えば、取り外し可能コネクタは、1つ以上の垂直に配向された保持ピンを含むことができる。別の実施例として、取り外し可能コネクタは、1つ以上の再構成可能ラッチ部材を含むことができる。折り重ね式剛体船尾板は、それを通して延在する1つ以上の再構成可能ラッチ部材を受け取るように構成される、1つ以上のスロットを含むことができる。1つ以上の再構成可能ラッチ部材は、船体と連結されることができ、折り重ね式剛体船尾板が、パネルの少なくとも2つの後縁を拘束している場合、1つ以上のスロットに隣接する折り重ね式剛体船尾板を係合し、折り重ね式剛体船尾板の折り重なりを防止するように構成可能である。
多くの実施形態では、各パネルは、ボートの第2の端部に配置されている後縁を有し、折り畳み可能船体は、パネルの後縁と接続された可撓性仕切板を含む。可撓性仕切板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有する。可撓性仕切板は、船体が拡張された構成にある場合、水密障壁を提供する。
多くの実施形態では、ボートは、船外モータのための支持インターフェースを提供するように構成されているモータ搭載部を含む。多くの実施形態では、モータ搭載部は、展開構成に構成可能であり、モータ搭載部は、折り重ね式剛体船尾板と連結され、可撓性仕切板の一部は、モータ搭載部と折り重ね式剛体船尾板との間に配置される。モータ搭載部は、折り重ね式剛体船尾板と回転可能に連結および/または除去可能に連結されることができる。
多くの実施形態では、ボートは、少なくとも1つの膨張可能部材を含む。例えば、ボートは、船体が拡張された構成にある場合、船体を拘束するように膨張可能である少なくとも1つの内部部材を含むことができる。ボートは、船体が拡張された構成にある場合、外部部材が、膨張されると、船体の周縁の少なくとも一部の周囲に延在するように、船体と接続されている膨張可能外部部材を含むことができる。
多くの実施形態では、少なくとも1つの膨張可能部材は、船体のパネルを拘束する複数の横方向部材を含む。例えば、ボートは、左舷側面パネル、左舷側面パネルと接続された左舷底部パネル、左舷底部パネルと接続された右舷底部パネル、および右舷底部パネルと接続された右舷側面パネルを含むことができる。横方向部材の各々は、横方向部材が膨張されると、船体が拡張された構成にある場合、左舷側面パネルを右舷側面パネルに接続し、側面パネルを拘束することができる。横方向部材のうちの少なくとも1つは、着座表面を含むことができる。
多くの実施形態では、少なくとも1つの膨張可能部材は、縦方向部材を含む。縦方向部材は、横方向部材に対して横断方向に配向され、横方向部材と船体との間に配置される。縦方向部材は、船体が拡張された構成にある場合、パネルのうちの少なくとも1つを拘束するように膨張可能であることができる。
別の側面では、方法は、折り畳み可能ボート船体を拡張させるために提供される。方法は、折り畳み可能ボート船体を折り畳まれた構成から拡張された構成に再構成することと、船体が拡張された構成にある状態で、船体に対して、剛体船尾板を展開構成に回転させることであって、剛体船尾板は、船体の後縁を拘束し、剛体船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである、ことと、剛体船尾板を展開構成に固定することとを含む。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
ボートであって、
第1の端部および第2の端部を有する折り畳み可能船体であって、前記船体は、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在する複数のパネルを備え、前記パネルの各々は、前記パネルのうちの少なくとも1つの他のパネルと接続され、前記船体は、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で構成可能である、折り畳み可能船体と、
前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束するための折り重ね式剛体船尾板であって、前記折り重ね式剛体船尾板は、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記船体に取り付けられたままである、折り重ね式剛体船尾板と
を備えている、ボート。
(項目2)
前記折り重ね式剛体船尾板は、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記船体に取り付けられたままであり、前記折り重ね式剛体船尾板が前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束する間、前記第2の端部は、前記折り重ね式剛体船尾板を固定するために前記船体に取り付け可能である、項目1に記載のボート。
(項目3)
前記折り重ね式剛体船尾板は、別個の第1および第2の区画を含み、前記第1および第2の部分の各々は、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記船体に取り付けられたままであり、前記折り重ね式剛体船尾板が前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束する間、前記第1の区画は、前記折り重ね式剛体船尾板を固定するために前記船体に取り付け可能である、項目1に記載のボート。
(項目4)
前記折り重ね式剛体船尾板は、左舷側表面および右舷側表面を備え、前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記左舷および右舷側表面は、それぞれ、前記パネルのうちの左舷側面パネルおよび右舷側面パネルと接合するように構成されている、項目1に記載のボート。
(項目5)
共通ヒンジ線を有する1つ以上のヒンジをさらに備え、前記共通ヒンジ線は、前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記左舷および右舷側表面のうちの少なくとも1つの前部に配置され、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記1つ以上のヒンジは、前記折り重ね式剛体船尾板および前記船体と連結されたままである、項目4に記載のボート。
(項目6)
共通ヒンジ線を有する1つ以上のヒンジをさらに備え、前記1つ以上のヒンジは、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記折り重ね式剛体船尾板および前記船体と連結されたままである、項目1に記載のボート。
(項目7)
前記折り重ね式剛体船尾板は、前記船体に対して、所定の量だけ、前記共通ヒンジ線に沿って平行移動されることが可能であることにより、前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束するように、前記折り重ね式剛体船尾板を構成することを容易にする、項目6に記載のボート。
(項目8)
前記1つ以上のヒンジは、
第1の部材および第2の部材を含む第1のヒンジと、
第3の部材および第4の部材を含む第2のヒンジと
を備え、
前記第2および第4の部材は、前記船体または前記折り重ね式剛体船尾板のうちの1つに取り付けられ、前記第2および第4の部材は、前記第1の部材と前記第3の部材との間に配置され、前記第2および第4の部材は、前記船体に対する前記共通ヒンジ線に沿った、前記折り重ね式剛体船尾板の所定の平行移動量を提供するように、前記第1および第3の部材からオフセットされている、項目7に記載のボート。
(項目9)
前記折り重ね式剛体船尾板が、前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束している場合、前記折り重ね式剛体船尾板の折り重なりを防止するように動作可能な取り外し可能コネクタをさらに備えている、項目1に記載のボート。
(項目10)
前記取り外し可能コネクタは、1つ以上の垂直に配向された保持ピンを備えている、項目9に記載のボート。
(項目11)
前記取り外し可能コネクタは、1つ以上の再構成可能ラッチ部材を備えている、項目9に記載のボート。
(項目12)
前記折り重ね式剛体船尾板は、1つ以上のスロットを備え、前記1つ以上のスロットは、前記1つ以上のスロットを通して延在する前記1つ以上の再構成可能ラッチ部材を受け取るように構成され、前記1つ以上の再構成可能ラッチ部材は、前記船体と連結され、前記折り重ね式剛体船尾板が前記パネルの少なくとも2つの後縁を拘束している場合、前記1つ以上のスロットに隣接する前記折り重ね式剛体船尾板を係合し、前記折り重ね式剛体船尾板の折り重なりを防止するように構成可能である、項目11に記載のボート。
(項目13)
各パネルは、前記ボートの前記第2の端部に配置されている後縁を有し、
前記折り畳み可能船体は、前記パネルの後縁と接続された可撓性仕切板をさらに備え、前記可撓性仕切板は、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有するように構成され、前記可撓性仕切板は、前記船体が前記拡張された構成にある場合、水密障壁を提供する、
項目1に記載のボート。
(項目14)
船外モータのための支持インターフェースを提供するように構成されているモータ搭載部をさらに備え、前記モータ搭載部は、展開構成に構成可能であり、前記展開構成において、前記モータ搭載部は、前記折り重ね式剛体船尾板と連結され、前記可撓性仕切板の一部は、前記モータ搭載部と前記折り重ね式剛体船尾板との間に配置されている、項目13に記載のボート。
(項目15)
前記モータ搭載部は、前記折り重ね式剛体船尾板と回転可能に連結されている、項目14に記載のボート。
(項目16)
前記モータ搭載部部材は、前記折り重ね式剛体船尾板と除去可能に連結されている、項目15に記載のボート。
(項目17)
前記モータ搭載部部材は、前記折り重ね式剛体船尾板と除去可能に連結されている、項目14に記載のボート。
(項目18)
前記船体が前記拡張された構成にある場合に前記船体を拘束するための膨張可能な少なくとも1つの内部部材をさらに備えている、項目1に記載のボート。
(項目19)
前記船体と接続されている膨張可能外部部材をさらに備え、前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記外部部材は、膨張されると、前記船体の周縁の少なくとも一部の周囲に延在する、項目18に記載のボート。
(項目20)
前記パネルは、
左舷側面パネルと、
前記左舷側面パネルと接続された左舷底部パネルと、
前記左舷底部パネルと接続された右舷底部パネルと、
前記右舷底部パネルと接続された右舷側面パネルと、
複数の横方向部材を備えている少なくとも1つの膨張可能内部部材であって、各横方向部材は、前記横方向部材が膨張されると、前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記左舷側面パネルを前記右舷側面パネルと接続し、前記側面パネルを拘束する、膨張可能内部部材と
を備えている、項目1に記載のボート。
(項目21)
前記横方向部材のうちの少なくとも1つは、着座表面を備えている、項目20に記載のボート
(項目22)
前記少なくとも1つの膨張可能内部部材は、縦方向部材を備え、前記縦方向部材は、前記横方向部材に対して横断方向に配向され、複数の前記横方向部材と前記船体との間に配置され、前記縦方向部材は、前記船体が前記拡張された構成にある場合、前記パネルのうちの少なくとも1つを拘束するように膨張可能である、項目20に記載のボート。
(項目23)
折り畳み可能ボート船体を拡張させる方法であって、
前記折り畳み可能ボート船体を折り畳まれた構成から拡張された構成に再構成することと、
前記船体が前記拡張された構成にある状態で、前記船体に対して、剛体船尾板を展開構成に回転させることであって、前記拡張された構成において、前記剛体船尾板は、前記船体の後縁を拘束し、前記剛体船尾板は、前記船体が前記折り畳まれた構成にある場合、前記船体に取り付けられたままである、ことと、
前記剛体船尾板を前記展開構成に固定することと、
を含む、方法。
本発明の性質および利点のより完全な理解のために、以下の発明を実施するための形態および付随の図面を参照されたい。
図1は、多くの実施形態による、拡張および膨張構成における、膨張可能部材を伴う折り畳み可能ボートの斜視図である。 図2は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体および膨張可能内部部材を備えているアセンブリと、外部膨張可能部材を備えているアセンブリとを別個に図示する、図1の折り畳み可能ボートの分解斜視図である。 図3は、多くの実施形態による、膨張可能内部部材および除去可能船尾板部材を別個に図示する、図1のボートの分解斜視図である。 図4は、多くの実施形態による、膨張可能内部部材のレイアウトを図示する、図1のボートの平面図である。 図5は、多くの実施形態による、横方向膨張可能部材を船体の側面パネルと連結するための取り付けられた膜を図示する、膨張可能横方向内部部材の端部の斜視図である。 図6は、多くの実施形態による、図1のボートの横方向断面を図示する、断面図である。 図7は、多くの実施形態による、膨張可能外部部材および膨張可能横方向内部部材と図1のボートの側面パネルの接続を図示する、断面図である。 図8は、多くの実施形態による、膨張可能外部部材および非膨張可能除去可能座席を伴う折り畳み可能ボートの斜視図である。 図9は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体および除去可能固体座席を備えているアセンブリと、膨張可能外部部材を備えているアセンブリとを別個に図示する、図8のボートの分解斜視図である。 図10Aは、多くの実施形態による、折り畳まれた構成における図1の折り畳み可能ボートを図示する、斜視図である。 図10Bは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の第1の膨張可能横方向部材の膨張および除去可能船尾板の設置を図示する、斜視図である。 図10Cは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の、第2の膨張可能横方向部材の膨張を図示する、斜視図である。 図10Dは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の第3の膨張可能横方向部材の膨張を図示する、斜視図である。 図10Eは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の膨張可能縦方向部材の膨張を図示する、斜視図である。 図10F〜10Hは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の膨張可能外部部材の膨張を図示する、斜視図である。 図10F〜10Hは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の膨張可能外部部材の膨張を図示する、斜視図である。 図10F〜10Hは、多くの実施形態による、図1のボートのための拡張プロセスの間の膨張可能外部部材の膨張を図示する、斜視図である。 図11は、多くの実施形態による、非座席場所における、右舷船体パネルへの膨張可能外部アセンブリの取り付けを図示する、断面図である。 図12は、多くの実施形態による、膨張可能横方向部材場所における、右舷船体パネルへの膨張可能外部アセンブリの取り付けを図示する、断面図である。 図13は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリを図示し、かつ膨張可能外部チューブの上側を左舷および右舷船体パネルと接続する、右舷および左舷ボルトロープの場所を示す。 図14は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリを図示し、かつ膨張可能外部チューブの底側を左舷および右舷船体パネルと接続する、右舷および左舷下側チューブフラップの場所を示す。 図15は、多くの実施形態による、下側チューブフラップおよび膨張可能横方向部材取付フラップを船体パネルに取り付けるために使用される、取付プレートを図示する。 図16は、多くの実施形態による、左舷ボルトロープと連結するための左舷船体パネル上の取付突出部の場所を図示する。 図17は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリに対する摩擦を回避するようにトリムされた船縁部材を図示する。 図18は、多くの実施形態による、ボートの船尾端に対する膨張可能外部アセンブリの位置付けを図示する。 図19は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリのボルトロープと船体パネルとの間の接続の船尾端におけるアイボルトおよびグロメットの使用を図示する。 図20は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリおよび船体パネルの下側チューブフラップを取り付けるための取付プレートの使用を図示する。 図21は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリの下側チューブフラップと船体パネルとの間の非横方向部材取付場所における、フェンダーワッシャの使用を図示する。 図22は、多くの実施形態による、設置の間、膨張可能内部横方向部材を配向するために使用される、膨張可能内部横方向部材上の継目を図示する。 図23は、多くの実施形態による、膨張可能内部横方向部材と船体パネルとの間の接続を図示する。 図24は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体および折り重ね式剛体船尾板を含む、ボートを図示する、斜視図であり、折り重ね式剛体船尾板と船体の左舷側面パネルとの間の左舷取り外し可能連結部を示す。 図25は、図24の折り重ね式剛体船尾板を図示する、分解斜視図である。 図26は、多くの実施形態による、図24のボートを図示する、別の斜視図であり、折り畳み可能船体の折り重ね式剛体船尾板と右舷側面パネルとの間の右舷連結部を示す。 図27は、図24の左舷取り外し可能連結部を図示する、側面図である。 図28は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体および2区画折り重ね式剛体船尾板を含む、ボートを図示する、斜視図であり、折り重ね式剛体船尾板の左舷と右舷区画との間の取り外し可能連結部を示す。 図29は、図28の2区画折り重ね式剛体船尾板を図示する、分解斜視図である。 図30は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体およびフレーム構成を有する折り重ね式剛体船尾板を含む、ボートを図示する、斜視図であり、折り畳み可能船体の折り重ね式剛体船尾板と左舷側面パネルとの間の左舷連結部を示す。 図31は、多くの実施形態による、図30のボートを図示する、別の斜視図であり、折り畳み可能船体の折り重ね式剛体船尾板と右舷側面パネルとの間の右舷取り外し可能連結部を示す。 図32は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体と、再構成可能ラッチ部材を含む、取り外し可能コネクタを介して固定される、折り重ね式剛体船尾板とを含む、ボートを図示する、斜視図である。 図33は、図32の折り畳み可能船体および折り重ね式剛体船尾板の分解斜視図である。 図34は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体のパネルに対して、図32の折り重ね式剛体船尾板を固定するためラッチ部材の再構成を図示する、側面図である。 図35は、多くの実施形態による、折り畳み可能ボート船体を拡張させる方法の作用を列挙する、簡略化された略図である。
以下の説明では、本発明の種々の実施形態が、説明されるであろう。説明の目的のために、特定の構成および詳細が、実施形態の完全理解を提供するために記載される。しかしながら、本発明は、特定の詳細を伴わずに、実践されることができる。さらに、周知の特徴は、説明される実施形態を曖昧にしないために、省略または簡略化され得る。
(折り畳み可能/膨張可能ボート)
次に、類似参照番号が、いくつかの図を通して、類似部品を表す、図面を参照すると、図1は、多くの実施形態による、折り畳み可能/膨張可能ボート10を示す。本明細書の実施形態によると、折り畳み可能/膨張可能ボートは、剛体、半剛体、または可撓性の船体パネルと、1つ以上の内部および/または外部膨張可能部材とを含む、折り畳み可能船体を伴うボートである。船体は、格納構成に折り畳み可能または折り重ね可能であり、かつ使用構成に拡張可能である固体の成形された船体である。外部膨張可能部材は、ボートの船縁に隣接して配置される1つ以上の可撓性チューブの形態をとることができる。
図面に示される実施形態では、折り畳み可能/膨張可能ボート10は、幾分先鋭である船首12と、平面船尾14とを有する。折り畳み可能/膨張可能ボート10は、折り畳み可能船体16と、3つの膨張可能横方向内部部材18と、膨張可能縦方向内部部材20と、外部アセンブリ22と、除去可能船尾板24とを含む。膨張可能横方向部材18は、以下に説明されるように、内部支持を折り畳み可能船体16に提供することに加え、さらに、乗員用の座席を提供する。
図2は、折り畳み可能/膨張可能ボート10の残りから分離した外部アセンブリ22を示す。外部アセンブリ22は、管状形状を有し、船体16の周縁部分を囲むように構成される膨張可能外部部材26を含む。外部アセンブリ22は、左舷上側取付膜28と、左舷下側取付膜30と、右舷上側取付膜32と、右舷下側取付膜34とを含む。取付膜28、30、32、34は、外部アセンブリ22を折り畳み可能船体16に接続するために使用される。外部アセンブリ22はさらに、船首において、膨張可能外部部材26に取り付けられている船首膜36を含む。
折り畳み可能船体16は、船首12と船尾14との間に延在する、複数の相互接続されたパネルを含む。パネルは、剛体、半剛体、または可撓性であることができる。パネルは、折り畳まれた構成と拡張された構成との間で移動可能である。拡張された構成にある場合、船体16は、水密である、ボートの非膨張可能構造部分を形成する。任意の好適ないくつかのパネルを使用することができるが、船体16は、4つのパネルを含む。以下により詳細に説明されるように、船体16は、一対の相互接続された下側または底部パネルと、それぞれの底部または下側パネルと接続された一対の側面パネルとを含む。船体16は、可撓性または降伏可能仕切板あるいはパネルの船尾側縁に接続された可撓性船尾板を含み、船体が拡張された構成にある場合、水密障壁を提供する。そのような折り畳み可能船体の詳細は、米国特許第5,524,570号に説明され、その全開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。本明細書に提供される詳細は、折り畳み可能船体の実施形態を開示するが、船体が、折り畳み可能状態と拡張された状態との間で構成され得るように、ヒンジ式に動く、屈曲する、折り重ねる、または別様に移動する、剛体、半剛体、可撓性、および/または他の固体構成要素を有する多くの他の折り畳み可能構成を使用することができる。例えば、船首尾同形の拡張された構成を有する、折り畳み可能船体を使用することができる。
図2に図示されるように、3つの膨張可能横方向内部部材18は、それぞれ、左舷内部取付部材42および右舷内部取付部材44を介して、左舷側面パネル38および右舷側面パネル40と接続される。膨張されると、横方向部材18の各々は、側面パネル38、40間に柱支持を提供し、それによって、折り畳み可能船体16を拡張された構成に維持するために役立つ。横方向部材18はまた、膨張可能縦方向内部部材20に対する上側拘束としての役割を果たし、膨張可能縦方向内部部材20は、折り畳み可能船体16の底部パネルと接合し、その相互接続線に沿って垂直拘束を底部パネルに提供するように位置付けられている。横方向部材18は、縦方向部材20からの垂直負荷を、内部取付部材42、44を介して側面パネル38、40へ伝える。
折り畳み可能/膨張可能ボート10は、船首および船尾構成要素を含む。船首パネル端カバー46は、船体パネルの船首端にわたって設置され、外部アセンブリ22を船体パネルの船首端と外部アセンブリ22との間の接触および相対運動から生じ得る、摩擦損傷から保護する役割を果たす。また、除去可能船尾板24が、その設置された位置に示される。除去可能船尾板24は、例えば、一体型部品として、溶接された金属アセンブリとして等、種々の方法で構築することができる。折り畳み可能船体が折り畳まれた構成にある場合、船体パネルのうちの少なくとも1つに取り付けられたままである、折り重ね式剛体船尾板が、除去可能船尾板24の代わりに使用されることもできる。例えば、折り重ね式剛体船尾板は、側面パネル38、40の一方と接合する、船尾板24の縁に沿って配置されるヒンジを介して、船尾板24を側面パネル38、40の一方に取り付けることによって、作られることができる。
図3は、外部アセンブリ22、折り畳み可能船体16、膨張可能横方向内部部材18、膨張可能縦方向内部部材20、船首パネル端カバー46、除去可能船尾板24、および左舷内部取付部材42を別個に図示する、分解斜視図である。膨張可能縦方向内部部材20は、横方向内部部材18のうちの1つ以上に取り付けられるか、または横方向部材18と折り畳み可能船体16との間に単に挿入され、定位置に保持されることができる。折り畳み可能船体16は、左舷側面パネル38と、船首12と船尾14との間を走る接続50に沿って左舷側面パネル38と接続された左舷底部パネル48と、船首12と船尾14との間に延設された接続54に沿って左舷底部パネル48と接続された右舷底部パネル52と、船首12と船尾14との間に延設された接続56に沿って右舷底部パネル52と接続された右舷側面パネル40とを含む。折り畳み可能船体16はまた、船尾14に、船体16が拡張された構成にある場合、船尾14において、水密障壁を提供するように、船体パネル38、48、52、40の船尾端に取り付けられる可撓性仕切板58を含む。可撓性仕切板58は、折り畳み可能船体16が折り畳まれた構成にある場合、実質的にコンパクトな構成を有し、折り畳み可能船体16が拡張された構成(図3に図示される)にある場合、実質的に平面構成に展開するように構成される。除去可能船尾板24は、船体16が拡張された構成にある場合、折り畳み可能船体16内に挿入され、船体パネル38、48、52、40の船尾端(パネル船尾縁)を拘束することができる。除去可能船尾板24は、任意の好適な方法において、折り畳み可能船体パネルに取り付けることができる。例えば、除去可能船尾板24は、米国特許第5,524,570号に説明されるような船体パネルの表面に結合された1つ以上の細長い部材によって形成される1つ以上の溝内に嵌入する、1つ以上の突起を伴って構成されることができる。除去可能船尾板24はまた、除去可能締結具を使用して、パネル船尾縁と取り付けられることができる。折り畳み可能/膨張可能ボート10は、可撓性仕切板58および除去可能船尾板24の両方を含むが、これらの構成要素の一方または両方が、好適な均等物(例えば、水密除去可能船尾板、膨張可能船尾板、除去可能船尾板を伴わない可撓性仕切板、折り重ね式剛体船尾板)と置換されることができる。除去可能船尾板24は、十分な強度の任意の好適な固体材料から作製することができる。
図4は、折り畳み可能/膨張可能ボート10の平面図であり、膨張可能横方向内部部材18および膨張可能縦方向内部部材20のレイアウトを図示する。膨張可能横方向内部部材18の各々は、左舷内部取付部材42を介して、左舷側面パネル38に接続される。膨張可能横方向内部部材18の各々は、右舷内部取付部材44を介して、右舷側面パネル40に接続される。
図5は、膨張可能横方向内部部材18のうちの1つの端部を図示する。側面取付膜62は、各横方向部材18の各端部に取り付けられている。側面取付膜62は、側面取付膜62の端部部分にわたって、横方向部材18の端部に取り付けられる(例えば、結合される)、長方形膜であることができる。取付膜62の長さは、側面取付膜62が、図5に図示される設置構成に折り重ねられることを可能にするように選択することができる。
図6は、折り畳み可能/膨張可能ボート10の断面6−6(図4に定義される)を図示する。断面6−6は、折り畳み可能船体16と、膨張可能横方向部材18のうちの1つと、膨張可能縦方向部材20と、外部アセンブリ22とを図示する。
折り畳み可能船体16は、左舷側面パネル38と、船首12と船尾14との間を走る接続50に沿って、左舷側面パネル38と接続された左舷底部パネル48と、船首12と船尾14との間を走る接続54に沿って、左舷底部パネル48と接続された右舷底部パネル52と、船首12と船尾14との間を走る接続56に沿って、右舷底部パネル52と接続された右舷側面パネル40とを含む。接続50、54、56は、例えば、米国特許第5,524,570号に説明されるように、構成することができる。船体パネルは、ポリプロピレンを含有する、コポリマー材料から作製することができ、これは、任意の有意な損傷を被ることなく、何回も、折り重ねられかつ展開されるその能力のため、有益であり得る。船体パネルはまた、アルミニウムまたはプラスチック材料から作製されることができるが、ポリプロピレンコポリマー材料ほど効率的または強力ではない場合がある。ネオプレンまたは他の類似材料が、接続50、54、56において使用することができるが、ポリプロピレンと同一の特性は有していない。
膨張可能横方向部材18の各々は、折り畳み可能船体を拡張された構成に支持するように構成される。各横方向部材18は、膨張されると、左舷側面パネル38と右舷側面パネル40との間に、折り畳み可能船体16の拡張された構成において、側面パネル38、40の分離を維持する、柱支持を提供する。加えて、各横方向部材18は、膨張可能縦方向部材20を下方に押し、次に、膨張可能縦方向部材20は、その相互接続54に沿って、底部パネル48、52を下方に押し、折り畳み可能船体16の拡張された構成を維持するためにさらに役立つ。各横方向部材18は、縦方向部材20からの上向き負荷を、側面取付膜62および左舷内部取付部材42を介して、左舷側面パネル38へ伝え、かつ側面取付膜62および右舷内部取付部材44を介して、右舷側面パネル40へ伝える。
膨張可能縦方向部材20は、その相互接続54に沿って、底部パネル48、52の直線支持(running support)を提供する。縦方向部材20にかかる結果として生じる上向き負荷は、次いで、横方向部材18へ伝えられる。
図7は、折り畳み可能船体16を伴う外部アセンブリ22の接続の詳細と、折り畳み可能船体16を伴う横方向部材18のうちの1つの接続の詳細を図示する。左舷が、図示されるが、多くの実施形態では、対応する右舷接続は、左舷接続と同一である。
外部アセンブリ22は、左舷上側取付膜28および左舷下側取付膜30を介して、折り畳み可能船体16の左舷と接続される。左舷上側取付膜28は、左舷側面パネル38の左舷側面パネル上側縁64を覆って巻かれ、一連の取付締結具66(例えば、ステープル)を使用して、左舷上側縁64に締結される。カバー部材68が、左舷上側取付膜28と左舷上側縁64との間の接続を覆って設置され、左舷上側縁64を補強し、折り畳み可能船体16の左舷船縁を画定する役割を果たすことができる。左舷下側取付膜30は、左舷外部取付部材70および一連の取付締結具72(例えば、リベット)を介して、左舷側面パネル上側縁64の下方の左舷側面パネル38と接続される。
図示されるように、横方向部材18と左舷側面パネル38との間の取り付けは、左舷下側取付膜30と左舷側面パネル38との間の接続と整列されることができる。そのような整列は、横方向部材18への直接負荷経路を提供することによって、左舷下側取付膜30によって、左舷側面パネル38に与えられる負荷を低減させる役割を果たし得る。そのような整列はまた、共通取付締結具72の使用を可能にする。横方向部材18は、側面取付膜62を介して、左舷側面パネル38と接続される。図示されるように、側面取付膜62は、左舷内部取付部材42を介して、側面パネル38に折り重ねられてクランプ留めされる。図示される折り重ねられた構成は、側面取付膜62の一部を左舷内部取付部材42と横方向部材18との間に配置し、横方向部材18を左舷内部取付部材42との接触およびそれに対する移動からの摩擦損傷を防止するために役立つ。
(非膨張可能内部部材を伴う折り畳み可能/膨張可能ボート)
図8および図9は、折り畳み可能船体106を拡張された構成に支持するための除去可能固体座席102および除去可能船尾板104を採用する折り畳み可能/膨張可能ボート100を図示する。折り畳み可能船体106は、前述の折り畳み可能船体16の任意の好適な特徴を含むことができる。加えて、折り畳み可能船体は、米国特許第5,524,570号に説明されるように構成することができる。折り畳み可能/膨張可能ボート100は、膨張可能外部アセンブリ108を含む。外部アセンブリ108は、前述の外部アセンブリ22と同様に構成することができ、外部アセンブリ22および折り畳み可能船体16に関する前述と同様に、折り畳み可能船体106に取り付けることができる。
(ボートの拡張(折り畳み可能/膨張可能ボート10))
図10Aは、折り畳まれた構成における図1の折り畳み可能/膨張可能ボート10を図示する。折り畳み可能/膨張可能ボート10が、折り畳まれた構成にある場合、膨張可能部材18、20、26は、非膨張状態であり、側面パネル38、40は、収縮された内部部材18、20の上に折り重ねられ、折り重ねられた側面パネル38、40と底部パネル48、52との間に配置される。可撓性仕切板58もまた、折り畳まれた構成にある。ストラップ74は、折り畳み可能/膨張可能ボート10を折り畳まれた構成に拘束するために使用することができる。折り畳まれると、折り畳み可能/膨張可能ボート10は、例えば、車両の側面または上部に、コンパクトかつ実質的に平坦な状態で運ばれることができる。
折り畳み可能/膨張可能ボート10を拡張させるために、側面パネル38、40は、膨張可能内部部材18、20へのアクセスを提供するように、底部パネル48、52に対して離れるように移動されることができる。代替として、横方向膨張可能部材18のうちの任意の1つ以上の膨張が、底部パネル48、52に対して、側面パネル38、40を離れるように移動させるために使用されることができる。例えば、図10Aに図示されるように折り畳まれた構成にあるボートおよびストラップ74が除去されると、横方向膨張可能部材18のうちの任意の1つ以上と連結された膨張チューブが、アクセス可能場所まで(例えば、パネル38、40、48、52の船尾縁を越えて)延在することができ、選択された膨張可能部材を膨張させ、それによって、側面パネル38、40を底部パネル48、52に対して離れるように移動させるために使用されることができる。横方向膨張可能部材18のうちの任意の1つ以上が、膨張チューブを介して膨張され、側面パネル38、40を底部パネル48、52に対して離れるように移動させることができるが、多くの実施形態では、中心の横方向膨張可能部材18が、膨張され、側面パネル38、40を底部パネル48、52に対して離れるように移動させる。内部部材18、20の膨張は、折り畳み可能船体16を拡張された構成に再構成する。特に、横方向部材18の膨張は、拡張された構成において、側面パネル38、40間の分離を維持するように、側面パネル38、40間に柱支持を提供する。図10Bに図示されるように、拡張プロセスは、中心の横方向部材18の膨張および除去可能船尾板24の設置から開始することができる。次に、前部横方向部材18が、図10Cに図示されるように、膨張されることができる。次いで、船尾横方向部材18が、図10Dに図示されるように、膨張されることができる。縦方向部材20の膨張は、図10Eに図示されるように、底部パネル48、52の前述の直線支持を提供する。その結果、内部部材18、20の膨張は、折り畳み可能船体16を拡張された構成に駆動し、その後、折り畳み可能船体16を拡張された構成に維持する。外部膨張可能部材26もまた、図10Fから図10Hに図示されるように、折り畳み可能/膨張可能ボート10の拡張の間に膨張される。特定の拡張シーケンスが、図10Aから図10Hに図示されるが、内部部材18、20の膨張、外部部材26の膨張、および除去可能船尾板24の設置は、任意の好適な順序で達成することができる。
多くの実施形態では、内部部材18、20の各々は、別個の膨張オリフィスまたは弁を通して膨張される、別個の膨張可能部材である。図10Fから図10Hに図示されるように、外部膨張可能部材26は、1つ以上の別個の膨張可能部分を含むことができ、それらの各々は、別個の膨張オリフィスまたは弁を通して、膨張されることができる。例えば、手動ポンプ、電気ポンプ、空気コンプレッサ等、任意の好適な膨張手段を使用することができる。好適な手動ポンプでは、折り畳み可能/膨張可能ボート10は、約10分〜20分以内に拡張することができる。
除去可能船尾板24はまた、折り畳み可能/膨張可能ボート10の拡張の間に取り付けられる。取り付けの任意の好適な手段を使用することができるが、多くの実施形態では、除去可能船尾板は、除去可能締結具を使用して、パネル後縁に取り付けられる。除去可能船尾板は、可撓性仕切板58のいずれかの側に設置することができるが、多くの実施形態では、船尾板24は、可撓性仕切板58の内側に設置される。船尾板24は、折り畳み可能/膨張可能ボート10の拡張の間の任意の時点で取り付けることができるが、膨張された内部部材18、20によって供給される拘束により、内部部材18、20のうちの少なくとも1つの膨張後、船尾板24に取り付けることがより容易であり得る。一方、船尾板24によって供給される拘束により、船尾板24の取り付け後、内部部材18、20を膨張させることがより容易であり得る。
(ボートの拡張(折り畳み可能/膨張可能ボート100))
折り畳み可能/膨張可能ボート100が、折り畳まれた構成にある場合、膨張可能外部部材26は、非膨張状態にあり、折り畳み可能船体106の側面パネルは、折り畳み可能船体106の底部パネルの上に折り重ねられている。折り畳み可能船体106の可撓性仕切板もまた、折り畳まれた構成にある。折り畳まれると、折り畳み可能/膨張可能ボート100は、例えば、車両の側面または上部に、コンパクトかつ実質的に平坦な状態で運ばれることができる。
折り畳み可能/膨張可能ボート100を拡張するために、側面パネルは、底部パネルに対して離れるように移動され、除去可能固体座席102が、図8および図9に示されるように、側面パネル間の定位置に置かれる。除去可能固体座席102の各々は、除去可能固体座席102の底側に固定されている脚部または支柱(図示せず)を含み、脚部または支柱は、下向きに延在し、縦方向船首と船尾接続に沿って、底部パネル間の接続によって形成される隙間内にぴったりと嵌入する。
除去可能船尾板104もまた、折り畳み可能/膨張可能ボート100の拡張の間に取り付けられる。取り付けの任意の好適な手段を使用することができるが、多くの実施形態では、除去可能船尾板104は、除去可能締結具を使用して、パネル後縁に取り付けられる。除去可能船尾板104は、折り畳み可能船体106の可撓性仕切板のいずれかの側に設置することができるが、多くの実施形態では、船尾板104は、可撓性仕切板の内側に設置される。船尾板104は、折り畳み可能/膨張可能ボート100の拡張の間の任意の時点で取り付けることができるが、除去可能固体座席102によって供給される拘束により、除去可能固体座席102のうちの少なくとも1つの設置後、船尾板104を取り付けることがより容易であり得る。
膨張可能外部部材26もまた、折り畳み可能/膨張可能ボート100の拡張の間に膨張される。外部部材26の膨張および除去可能座席102の設置は、任意の好適な順序で達成されることができる。
(製造の間の膨張可能外部アセンブリの設置)
図11から図23は、多くの実施形態による、膨張可能外部アセンブリ110の構成詳細および設置ステップを図示する。図11は、非座席場所(例えば、対応する膨張可能横方向内部部材18を伴わない場所)における、膨張可能外部アセンブリ110と右舷側面パネル40との間の接続を図示する、断面図である。膨張可能外部部材26の上部は、取付突出部112およびボルトロープ114を介して、右舷側面パネル40に取り付けられる。ボルトロープ114は、取付突出部112によって摺動可能に受け取られる、縁ロープと、縁ロープを膨張可能外部部材26の上部と連結する膜とを含む。膨張可能外部部材26の底部端では、下側チューブフラップ116が、膨張可能外部部材26を右舷側面パネル40と連結するために使用される。プレート118およびボルト120は、下側チューブフラップ116を右舷側面パネル40に取り付けるために使用される。フェンダーワッシャ122が、右舷側面パネル40の内側において、右舷側面パネル40の面積にわたって、ボルト120のクランプ留め力を分散させるために使用される。多くの実施形態では、2つのボルト120は、各下側チューブフラップ116を折り畳み可能船体に取り付けるために使用される。
図12は、座席場所(例えば、対応する膨張可能横方向内部部材18を伴う場所)における、膨張可能外部アセンブリ110と右舷側面パネル40との間の接続を図示する、断面図である。接続の詳細は、図11に示されるものと同様であるが、フェンダーワッシャ122は、膨張可能横方向内部部材18の取付フラップを右舷側面パネル40と取り付けるために使用される、取付プレート118によって置換される。
図13および14は、膨張可能外部アセンブリ110の取付特徴の構成を図示する。折り畳み可能船体への膨張可能外部部材26の上側端の取り付けのために、左舷および右舷ボルトロープは、膨張可能外部アセンブリの船尾にすぐ隣接した場所から、膨張可能外部アセンブリの船首端の後部のある場所まで延在する。折り畳み可能船体への膨張可能外部部材26の下側端の取り付けのために、4つの左舷下側チューブフラップおよび4つの右舷下側チューブフラップが、示されるように、分散される。左舷および右舷下側チューブフラップは、船尾フラップ、座席フラップ、および船首フラップを含む。
図15は、取付プレート118を図示する。多くの実施形態では、取付プレート118は、5インチだけ分離された2つの取付孔を有する、2インチ×8インチアルミニウムプレートである。
図16は、左舷側面パネル38上の取付突出部112の場所を図示する。多くの実施形態では、折り畳み可能船体への膨張可能外部アセンブリ110の取り付けは、折り畳み可能船体の左舷および右舷側面への取付突出部112の取り付けから開始する。図示される実施形態では、取付突出部112は、折り畳み可能船体の船尾縁から4インチの場所から、折り畳み可能船体の船首縁から16.5インチの場所まで延在する。突出部112は、各端部から1インチの場所から開始して、約4インチ毎に、折り畳み可能船体にリベット留めされることができる。多くの実施形態では、リベットは、その製造された頭部を船体の内側に配置するように配向される。使用されるリベット長は、リベットとボルトロープ114との間のいかなる潜在的干渉も低減または排除するように最小限にされ得る。
図17は、折り畳み可能船体の船縁部材が、膨張可能外部アセンブリ110の背面に対して、潜在的摩擦を低減または排除するために、どのようにトリムされ得るかを図示する。多くの実施形態では、膨張可能外部アセンブリ110の背面は、摩擦損傷に対して補強されるが、船縁部材の図示される端部トリムはさらに、そのような摩擦損傷を回避するために役立ち得る。
折り畳み可能船体への取付突出部112の設置および船縁部材のトリム後、取付突出部112は、取付突出部112内への左舷および右舷ボルトロープ114の設置に先立って、例えば、石鹸および水または市販の潤滑剤によって、滑りやすくすることができる。取付突出部112内へのボルトロープ114の設置は、折り畳み可能船体の船首から開始し、船尾下側チューブフラップ116が、図18に図示されるように、折り畳み可能船体の船尾に隣接して位置付けられるまで、折り畳み可能船体の船尾に向かって進む。取付突出部112内へのボルトロープ114の設置は、例えば、船体の片側上の取付突出部112に沿って、ボルトロープの長さの約半分を摺動させることによって開始し、次いで、他方の側面ボルトロープ114の設置に切り替えることによって達成することができる。
図19は、膨張可能外部アセンブリ110を折り畳み可能船体にさらに固定させるためのアイボルトおよびグロメットの使用を図示する。左舷および右舷孔(例えば、4分の1インチアイボルトに対して)が、折り畳み可能船体に穿孔されることができ、フェンダーワッシャ(図示せず)は、左舷および右舷船体パネルの対応する面積にわたって、いかなるクランプ留め力も分散させるために使用することができる。多くの実施形態では、グロメットは、ボルトロープ114の船尾端において、左舷および右舷ボルトロープ114に隣接して位置し、ボルトロープ114の膜に取り付けられる。これらの左舷および右舷アイボルト接続は、ボルトロープ114が、取付突出部112から摺動して外れないように防止する。
膨張可能外部アセンブリ110が、正しい船首/船尾位置にある場合、下側チューブフラップ116内の事前に位置する孔を使用して、折り畳み可能船体内の対応する嵌合孔の場所を決定することができる。図20に図示されるように、孔の垂直位置は、取付プレート118を使用して、下側チューブフラップ116を船体に対して押圧することによって、決定することができる。孔の結果として生じる垂直位置は、例えば、取付突出部112の中心線から約8.5インチ等、取付突出部112から予期された分離と比較することができる。中心の2つのフラップのための孔もまた、座席取付フラップを取り付けるために使用され、したがって、座席取付フラップの取り付けに対するこれらの位置の好適性は、船体パネルへの孔の穿孔に先立って、検証することができる。これらの孔は、例えば、4分の1インチボルト(例えば、16分の5インチ径、8分の3インチ径)のための隙間孔であるようなサイズを有することができる。
多くの実施形態では、膨張可能横方向部材18のための各下側チューブフラップ116および各取付フラップは、取付プレート118によって、折り畳み可能船体に取り付けられる。多くの実施形態では、取付プレート118は酸化防止のために、黒色陽極酸化アルミニウムプレートである。船首および船尾下側チューブフラップ116に対して、取付ボルト120が、取付プレート118内の孔を通して、下側チューブフラップ116内の孔を通して、船体パネル内の孔を通して、フェンダーワッシャ112を通して、ワッシャとともに設置され(図21に示されるように)、自己係止ナットで固定される。2つの中心下側チューブフラップ116に対して、対応する収縮された膨張可能横方向部材18が、各下側チューブフラップ116に対向して位置付けられることができ、膨張可能横方向部材18内の継目(図22に図示)が、折り畳み可能船体に向くように、配向されることができる。取付プレート118のうちの1つは、座席フラップ内の孔を船体内の孔と整列させるために使用することができ、標準ワッシャが設置された取付ボルト120は、これらの孔の各々の中に挿入されることができる(図23に図示される構成をもたらす)。船体パネルの外側において、下側チューブフラップ116が、ボルトの上に配置され、取付プレート118が、下側チューブフラップ116の上に配置され、標準ワッシャおよび自己係止ナットとともに固定されることができる。多くの実施形態では、ステンレス鋼六角頭ボルトが、取付ボルト120として使用され、その長さは、ナットを越える過剰ボルト長を最小限にするように選択され、外部膨張可能アセンブリ110の可能性として考えられる摩擦を低減または排除する。
(折り重ね式船尾板)
図24から図34は、折り畳み可能船体を有するボートとともに使用され得る、折り重ね式剛体船尾板の実施形態を図示する。多くの実施形態では、折り重ね式剛体船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままであり、船体が拡張された構成にある場合、展開構成に回転され、折り畳み可能船体のパネルの後縁を拘束し、それによって、ボートが、折り畳まれた構成から拡張された構成に、およびその逆に、再構成されるプロセスを簡略化する。
図24は、拡張された構成における、折り畳み可能ボート130を図示する。ボート130は、折り畳み可能船体と、折り重ね式剛体船尾板132とを含む。折り重ね式剛体船尾板132は、折り畳み可能船体の右舷側面パネル134と回転可能に連結され、船尾板132が、折り畳み可能船体の左舷側面パネル136に取り外し可能に連結される、展開構成に示される。左舷側面パネル136と船尾板132との間の連結は、船尾板を左舷および右舷側面パネル136、134に対して定位置に固定させる。展開構成にある場合、折り重ね式剛体船尾板132は、船体が拡張された構成にある場合、左舷および右舷側面パネル136、134の後縁を拘束する。および、ボートが、折り畳まれた構成にある場合、折り重ね式剛体船尾板132は、折り畳み可能船体の側面パネルと底部パネルとの間に狭さまれる。
折り重ね式剛体船尾板132は、船尾板部材138と、関節運動式モータ搭載部140とを含む。モータ搭載部140は、船尾板部材138に回転可能に連結される。モータ搭載部140は、持ち上げられた構成に配置されることができ、折り重ね式剛体船尾板132が、その展開構成に回転される場合、折り畳み可能船体のパネルの後縁と接続された可撓性仕切板(図3の可撓性仕切板58等)との干渉を回避する。折り重ね式剛体船尾板132が、その展開構成に到達すると、モータ搭載部140は、次いで、垂直配向へと下方に回転され、それによって、モータ搭載部140と船尾板部材138との間の可撓性仕切板の一部を捕捉することができる。
図25は、折り重ね式剛体船尾板132の詳細と、折り畳み可能船体の折り重ね式剛体船尾板132と左舷および右舷側面パネルとの間の接続を図示する。船尾板部材138は、剛体であり、横方向平坦ウェブ142と、ウェブ142に取り付けられた左舷および右舷側面フランジ144、146と、ウェブ142および側面フランジ144、146に取り付けられた横方向フランジ148、150とを含む。船尾板部材138は、任意の好適な材料(例えば、5000または6000系アルミニウム合金等のアルミニウムの好適な合金、好適なステンレス鋼、好適な複合材材料)から製造することができる。船尾板部材138は、溶接されたアセンブリおよび/または構築されたアセンブリ(例えば、ウェブに締結および/または溶接された別個の補強要素)として、製造することができる。
船尾板部材138は、船体の拡張された構成と一致する、折り畳み可能船体の左舷側面パネルと右舷側面パネルとの間の所定の分離を維持する剛体柱を提供する。拡張された構成では、可撓性仕切板は、実質的に平坦構成をとり、左舷および右舷側面パネルを拘束するために役立ち、それによって、船尾板部材138と折り畳み可能船体の左舷および右舷側面パネルとの間の接触を維持する役割を果たす。左舷側面フランジ144は、船体が拡張された構成にある場合、左舷側面パネル136と接合するように構成される、左舷側表面152を提供する。同様に、右舷側面フランジ146は、船体が拡張された構成にある場合、右舷側面パネル134と接合するように構成される、右舷側表面154を提供する。
船尾板部材138は、第1のヒンジ156および第2のヒンジ158を介して、右舷側面パネル134と回転可能に連結される。第1および第2のヒンジ156、158は、それを中心として、船尾板部材138が、右舷側面パネル134に対して回転する、共通ヒンジ線160を提供する。第1のヒンジ156は、右舷側面パネル134に取り付けられる第1の部材156aと、右舷側面フランジ146に取り付けられる第2の部材156bとを含む。第2のヒンジ158は、右舷側面パネル134に取り付けられる第3の部材158aと、右舷側面フランジ146に取り付けられる第4の部材158bとを含む。第1の部材156aは、下向きに延在し、第2の部材156bによって受け取られる、ヒンジピンを有する。第3の部材158aは、上向きに延在し、第4の部材158bによって受け取られる、ヒンジピンを有する。第2の部材および第4の部材156b、158bは、第1と第3の部材156a、158aとの間に捕捉され、それによって、船体が折り畳まれた構成にある場合、船尾板部材138が右舷側面パネル134に取り付けられたままであることを保証する。代替実施形態では、第2および第4の部材156b、158bは、右舷側面パネル134に取り付けられ、第1および第3の部材156a、158aは、右舷側面フランジ146に取り付けられる。
船尾板部材138は、取り外し可能コネクタとしての役割を果たす、第3のヒンジ162および第4のヒンジ164を介して、左舷側面パネル136に取り外し可能に接続される。第3のヒンジ162は、第5の部材162aおよび第6の部材162bを含む。および、第4のヒンジ164は、第7の部材164aおよび第8の部材164bを含む。第5および第7の部材162a、164aは、左舷側面パネル136に取り付けられ、それぞれ、上向きに延在し、それぞれ、第6および第8の部材162b、164bによって取り外し可能に受け取られ得る、ヒンジピンを含む。船体が、拡張された構成に再構成される場合、船尾板部材は、その展開位置に揺動され、第6および第8の部材162b、164bが、第5および第7の部材162a、164aのヒンジピンに係合し、それを受け取るように操作される。図27は、折り重ね可能剛体船尾板132の構成要素と、船尾板部材138と左舷側面パネル136との間の取り外し可能接続をさらに図示する、断面図を提供する。
図26は、第1および第2のヒンジ156、158が、共通ヒンジ線160に沿って、船尾板部材138の所定の平行移動量をもたらすように設置される、実施形態を図示する。示されるように、第1のヒンジの第2の部材156bは、第1のヒンジの第1の部材156aの下方に、所定の距離だけオフセットされ、それによって、船尾板部材138が、船体に対して、共通ヒンジ線160に沿って、所定の量だけ平行移動されることを可能にする取付部を提供する一方、また、船体が折り畳まれた構成にある場合、取り付けられたままである、船尾板部材138と右舷側面パネル134との間の回転連結部を提供する。多くの実施形態では、所定の平行移動量は、船尾板部材138が、船体に対して上昇させられ、第5および第7の部材162a、164aのヒンジピンを第6および第8の部材162b、164bと整列させるように、共通ヒンジ線160を中心として船体に対して回転され、そして船体に対して降下され、それによって、第5および第7の部材162a、164aのヒンジピンを第6および第8の部材162b、164b内に挿入することを可能にすることによって、第6および第8の部材162b、164bによる、第5および第7の部材162a、164aのヒンジピンの係合を容易にするように選択および使用される。図27は、第6および第8の部材162b、164b内に完全に挿入されているような第5および第7の部材162a、164aのヒンジピンを示す。
図28および図29は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体と、2区画折り重ね式剛体船尾板172とを含む、ボート170を図示する。2区画折り重ね式剛体船尾板172は、左舷側面パネル136と回転可能に連結される、左舷区画174と、右舷側面パネル134と回転可能に連結される、右舷区画176とを含む。左舷区画174は、船体が折り畳まれた構成にある場合、左舷側面パネル136に取り付けられたままである。右舷区画176は、船体が折り畳まれた構成にある場合、右舷側面パネル134に取り付けられたままである。ヒンジ178は、左舷区画174を左舷側面パネル136に回転可能に連結させるために使用される。ヒンジは、同様に、右舷区画176を右舷側面パネル134に回転可能に連結させるために使用される。左舷区画174は、平坦ウェブ180と、平坦ウェブ180に取り付けられる左舷側面フランジ182と、ウェブ180および左舷側面フランジ182に取り付けられる2つの横方向補強材184、186とを含む。右舷区画176は、平坦ウェブ188と、平坦ウェブ188に取り付けられる右舷補強材190と、ウェブ188および右舷補強材190に取り付けられる2つの横方向補強材192、194とを含む。左舷横方向補強材184、186は、船体が拡張された構成にある場合、左舷および右舷区画174、176が、船体パネルを拘束するように位置付けられると、右舷横方向補強材192、194内の対応する細長い孔200およびスロット202と整列するように位置付けられる、細長い孔196およびスロット198を含む。除去可能締結具204は、左舷および右舷区画174、176を互に固定するために使用される。左舷区画174は、前述のモータ搭載部140等のモータ搭載部が、左舷区画174に回転可能および/または除去可能に連結され得る、連結特徴206を含む。ボートが折り畳まれた構成にある場合、左舷および右舷区画174、176は、折り畳み可能船体のそれぞれの側面と底部パネルとの間に狭さまれる。
図30および図31は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体と、フレーム構成を有する折り重ね式剛体船尾板212とを有する、ボート210を図示する。剛体船尾板212は、横方向フレーム部材と、左舷フレーム部材と、左舷中間フレーム部材と、右舷中間部材と、右舷フレーム部材とを含む。ヒンジ214は、左舷フレーム部材を左舷側面パネル136に回転可能に取り付ける。および、取り外し可能コネクタ216は、右舷フレーム部材を右舷側面パネル134に取り外し可能に連結するために使用される。
図32、図33、および図34は、多くの実施形態による、折り畳み可能船体と、折り重ね式剛体船尾板222とを有する、ボート220を図示する。折り重ね式剛体船尾板222は、ヒンジ224を介して、折り畳み可能船体の右舷側面パネル134と回転可能に連結される。折り重ね式剛体船尾板222は、船体が折り畳まれた構成にある場合、右舷側面パネル134に取り付けられたままである。再構成可能ラッチ部材を含む、取り外し可能コネクタ226は、左舷側面パネル136に固定して取り付けられる。折り重ね式剛体船尾板222は、展開位置に回転可能であり、そこでは、再構成可能ラッチ部材が、折り重ね式剛体船尾板222内のスロット228を通して受け取られ、それを通して延在する。図34に図示されるように、再構成可能ラッチ部材は、スロットss8に隣接して折り重ね式剛体船尾板222に係合し、それによって、折り畳み可能船体のパネルに対する折り重ね式剛体船尾板222の移動を防止することによって、折り重ね式剛体船尾板を固定させる位置に回転することができる。
図35は、多くの実施形態による、折り畳み可能ボート船体を拡張させる方法230の作用を列挙する。方法230は、本明細書に説明されるもの等、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである、折り重ね式剛体船尾板を有する、任意の好適な折り畳み可能ボート船体を使用して、達成することができる。方法は、折り畳み可能ボート船体を折り畳まれた構成から拡張された構成に再構成すること(作用232)と、船体が拡張された構成にある状態で、船体に対して、剛体船尾板を展開構成に回転させることであって、剛体船尾板は、船体の後縁を拘束し、剛体船尾板は、船体が折り畳まれた構成にある場合、船体に取り付けられたままである、こと(作用234)と、剛体船尾板を展開構成に固定すること(作用236)とを含む。
他の変形例も、本発明の精神内である。したがって、本発明は、種々の修正および代替構造を被り得るが、そのうちのある例証される実施形態は、図面に図示され、詳細に前述された。しかしながら、本発明を開示される特定の形態または複数の形態に限定する意図はなく、対照的に、添付の請求項に定義されるような本発明の精神および範囲内にある、全修正、代替構造、および均等物を網羅することを意図することを理解されたい。
本発明を説明する文脈における(特に、以下の請求項の文脈における)、用語「a」、「an」、「the」、および類似指示対象の使用は、本明細書に別様に示唆される、または文脈によって明らかに矛盾しない限り、単数形および複数形の両方を網羅するものと解釈されるべきである。用語「備えている(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、および「含有する(containing)」は、別様に注記されない限り、非制限的用語(すなわち、「〜を含むがそれに限定されない」ことを意味する)として解釈されるべきである。用語「接続される(connected)」は、介在するものが存在する場合でも、部分的または全体的に、その中に含まれる、そこに取り付けられる、または一緒に継合されるものと解釈されるべきである。本明細書中の値の範囲の列挙は、本明細書中で別様に示唆されない限り、その範囲内に入るそれぞれの別個の値を個々に示す速記法としての役割を単に果たすように意図されているだけであり、また、それぞれの別個の値は、あたかもそれが本明細書中に個々に列挙されたかのように本明細書中に組み入れられる。本明細書中に記載される全ての方法は、本明細書中で別様に示唆される、あるいは文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適した順序で行なうことができる。本明細書中で与えられる任意のおよび全ての実施例、または、例示的用語(例えば「等」)の使用は、単に本発明をより明らかにしようとするだけのものであり、別様に主張されていなければ、本発明の範囲に限定をもたらさない。明細書中の用語は、本発明の実施に不可欠な任意の非請求要素を示すものと解釈されるべきではない。
本明細書中では、本発明を実行するために本発明者等に知られる最良の形態を含むこの発明の好ましい実施形態が記載されている。前述した説明を熟読することにより、それらの好ましい実施形態の変形が当業者に明らかとなり得る。本発明者等は、当業者がそのような変形を必要に応じて使用することを予期し、また、本発明者等は、本明細書で具体的に説明される以外の手段で本発明が実施されることを意図する。したがって、この発明は、適用可能な法律によって認められる本明細書に添付の請求項に記載される主題の全ての変更および等価物を含む。また、前述した要素のその全ての想定し得る変形例での任意の組み合わせは、本明細書中で別様に示唆される、あるいは文脈によって明らかに矛盾しない限り、本発明に包含される。
刊行物、特許出願、および特許を含め、本明細書に引用される参考文献は全て、各参考文献が、個々かつ具体的に、参照することによって組み込まれるように示され、全体として本明細書に記載された場合と同程度に本明細書に参照することによって組み込まれる。

Claims (1)

  1. 明細書に記載された発明。
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