JP2001088772A - インフレータブルボート - Google Patents

インフレータブルボート

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JP2001088772A
JP2001088772A JP27269199A JP27269199A JP2001088772A JP 2001088772 A JP2001088772 A JP 2001088772A JP 27269199 A JP27269199 A JP 27269199A JP 27269199 A JP27269199 A JP 27269199A JP 2001088772 A JP2001088772 A JP 2001088772A
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Japan
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air chamber
cylinder
lateral air
lateral
air
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JP27269199A
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Shiro Okawa
史郎 大川
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Okamoto Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気胴に横気室を簡単且つ確実に着
脱できる上、気胴と横気室が接続された際の接続強度を
頑強に維持し、低コストなインフレータブルボートを提
供する。 【解決手段】 左右の気胴1間にわたって架設さ
れる横気室2を、着脱手段4により着脱可能に取付支持
し、着脱手段4は、気胴1の左右両側部1a,1b部の
各内側面に止着した気胴側輪状係合部10と、横気室2
の左右両端面の各面に止着した横気室側輪状係合部20
と、これら双方の輪状係合部10,20を互い違いに位
置させて同双方の輪状係合部10,20内にかんぬき状
に挿通される接合片5とからなり、双方の輪状係合部1
0,20は、可撓性部材からなり、気胴1及び横気室2
内に空気が充填されて同気胴1の内側面及び同横気室2
の端面が張られることにより、挿通された接合片5を締
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレータブル
ボートに関し、さらに詳しくは、ボート本体を構成する
左右の気胴間にわたって横気室を着脱可能に架設してな
るインフレータブルボートに関する。
【0002】
【従来の技術】図10及び図11に示すように、従来の
インフレータブルボートには、気胴101の左右両側部
間に、横気室102を着脱可能に取付支持したものがあ
る(実開昭52−115096号)。このインフレータ
ブルボート100は、気胴101の内側面に止着された
固定筒104と横気室102の端部外周に止着された取
付筒105とを、紐108によって縫い合わすようにし
て接続することで、横気室102を気胴101に確実に
取付けるものである。
【0003】しかしながら、上記従来のインフレータブ
ルボート100では、上記横気室102を取付ける際、
紐108を多数の挿通孔106(固定筒104側)及び
挿通孔107(取付筒105側)に挿通する必要があ
り、その作業が面倒で時間もかかる。また、製造時にお
いて、固定筒104を気胴101の内側面に接着する作
業、及び取付筒105を横気室102の端部外周に接着
する作業は、固定筒104及び取付筒105が筒状であ
るため、非常に面倒であった。そこで、気胴の内側面と
横気室の端面をスナップ及び面ファスナーによって着脱
するように構成することで、横気室の着脱作業性を向上
したインフレータブルボートも提案されている(特願平
10−180714、特願平10−180715)が、
前記着脱作業性、及び気胴と横気室の接続強度やコスト
面等において更なる改善が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、気
胴に横気室を簡単且つ確実に着脱できる上、気胴と横気
室が接続された際の接続強度を頑強に維持し、低コスト
なインフレータブルボートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段として、請求項1は、左右の気胴
間にわたって架設される横気室を、着脱手段により着脱
可能に取付支持したインフレータブルボートにおいて、
前記着脱手段は、前記気胴の左右両側部の各内側面に止
着した輪状係合部と、前記横気室の左右両端面の各面に
止着した輪状係合部と、気胴側と横気室側の前記双方の
輪状係合部を互い違いに位置させて同双方の輪状係合部
内にかんぬき状に挿通される接合片とからなり、前記双
方の輪状係合部は、可撓性部材からなり、前記気胴及び
前記横気室内に空気が充填された際に同気胴の内側面及
び同横気室の端面と共に張られることで、挿通された前
記接合片を締付けるように構成したことを特徴とする。
ここで、上記輪状係合部とは、可撓性の部材を気胴の内
側面,横気室の端面に止着することで、その内側に上記
接合片を挿通可能にし、且つ、上記気胴及び上記横気室
内に空気が充填された際に同気胴の内側面及び同横気室
の端面と共に張られることで、挿通された前記接合片を
締付けるようにした構成を意味する。そして、その具体
的手段としては、例えば、一個又は複数個の無端輪状の
紐体や帯体を、その片半部側の外周面で気胴の内側面又
は横気室の端面に止着した構成、あるいは、一個又は複
数個の有端の紐体や帯体を、その両端部で気胴の内側面
又は横気室の端面に止着した構成、また、前記したよう
な紐体や帯体をゴム引き布等の接着片を介して気胴の内
側面又は横気室の端面に止着した構成等を含む。
【0006】上記技術的手段によれば、気胴に横気室を
取付ける作業は、気胴及び横気室内に、空気が充填され
ていない状態、あるいは、所定量に満たない量の空気が
充填されている状態から開始される。この状態において
は、同気胴の内側面及び同横気室の端面が弛んだ状態で
あるため、可撓性部材からなる双方の輪状係合部も弛ん
だ状態となる。そして、弛んだ状態の双方の輪状係合部
が互い違いに重ね合わされて、それらの内側に接合片が
挿通される。次に、気胴及び横気室内に所定量の空気が
充填されることで、同気胴の内側面及び同横気室の端面
が張られ、それに伴って可撓性部材からなる双方の輪状
係合部も張られる。従って、挿通された接合片が双方の
輪状係合部によって締付けられる。よって、前記接合片
が容易に抜けなくなり、気胴の内側面と横気室の端面と
が頑強に接続された状態が維持される。気胴から横気室
を外す際には、気胴及び横気室内から空気を抜く。する
と、同気胴の内側面及び同横気室の端面が弛んだ状態に
なり、それに伴って双方の輪状係合部が弛んだ状態とな
る。従って、挿通されていた接合片が容易に抜かれ、気
胴から横気室が外される。
【0007】また、請求項2では、上記双方の輪状係合
部は、それぞれ気胴の左右両側部の各内側面と横気室の
左右両端面の各面に、一個又は複数個の半輪状部材を両
端部で止着してなることを特徴とする。この請求項2に
おいて、半輪状部材とは、両端部を気胴の内側面又は横
気室の端面に止着することで、その内側に上記接合片を
挿通可能にする可撓性部材を意味し、例えば、有端の紐
体や帯体等を含む。そして、この構成では、双方の輪状
係合部を接合する際、気胴側に止着された一個又は複数
個の半輪状部材と、横気室側に止着された一個又は複数
個の半輪状部材とが互い違いになるように重ね合わさ
れ、それらの内側に接合片が、かんぬき状に挿通され
る。また、請求項3に記載したように、上記接合片の両
先端側を、幅広状に形成すれば、双方の輪状係合部に上
記接合片を挿通した際、その接合片が幅広状部分で輪状
係合部に係止されて抜け難くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至3は、本発明に係るイン
フレータブルボートの一例を示している。このインフレ
ータブルボートAは、平面視略長円形のボート本体aを
構成する気胴1と、この気胴1の左側部1aと右側部1
bの間に架設される二つの横気室2,2と、各横気室2
を気胴1に対し着脱可能に取付支持する着脱手段4等を
備えてなり、1〜4名の乗員が搭乗することができ、川
下りや釣り等に使用される中型のものである。
【0009】気胴1は、基布の表裏両面にゴム層を被着
して成るゴム引き布から、ボート本体aを構成する複数
の筒状部位を形成し、これら複数の筒状部位を接合する
ことで、空気が充填された際に平面視長円形の環状チュ
ーブ状を呈するように形成してある。また、その内部の
気室が前後(図1における左右)に2分割されており、
その一方の気室がパンクした場合に、他方の気室で浮力
を得られるように構成してある。従って、この気胴1の
右側部1b周面における長手方向略中央部の前後、即ち
該気胴1の上面側に止着されたオール6の取付部7の前
後には、前側の気室に空気を吸排気するための吸排気バ
ルブ3と、後側の気室に空気を吸排気するための吸排気
バルブ3とが各々設けられている。そして、この気胴1
は、その内部底面がゴム引き布からなる底布8により塞
がれてボート本体aを構成する。前記底布8は、その全
周の周端側を、気胴1底面に接着剤で接着してあり、こ
の底布8の上面には、船底となる底板9が敷設される
(図4参照)。
【0010】横気室2は、ゴム引き布を用いて気胴1よ
りも幾分小径な円柱状の気室に形成され、その周面の略
中央部に吸排気バルブ3を設けてなる。また、この横気
室2の長さ寸法は、気胴1の左右両側部1a,1b間の
間隔よりも若干長く設定することで、横気室2が前記左
右両側部1a,1b間を幾分押し広げる形で装着される
ようにしてある。そして、この横気室2は、気胴1の内
部空間を前後に三分割すべく二つ用いられ、その各々が
後述する着脱手段4によって気胴1の左右両側部1a,
1b間に所定の間隔で着脱可能に取付支持されて、気胴
1が外力を受けた際の変形を防止すると共に、搭乗員の
腰掛けとして機能する。
【0011】着脱手段4は、気胴1の左右両側部1a,
1bの各内側面に止着した気胴側輪状係合部10と、横
気室2の左右両端面の各面に止着した横気室側輪状係合
部20と、前記双方の輪状係合部10,20を互い違い
に位置させて同双方の輪状係合部10,20内にかんぬ
き状に挿通される接合片5とからなる。
【0012】気胴側輪状係合部10は、三個の半輪状部
材30,30,30が係合接着された気胴側接着片11
を、気胴1の左右両側部1a,1bの各内側面に接着固
定してなる。半輪状部材30は、帯状に裁断された二枚
のゴム引き布を、両端側を除いた中央部側で接着又は縫
い合わせにより接合することで、両端各々の側に、蝶開
き状に開閉される接着片部30a,30aを形成したも
のである。また、気胴側接着片11は、矩形状に裁断さ
れたゴム引き布に、半輪状部材30の接着片部30a,
30aが閉じた状態で挿通される矩形孔bを複数形成し
たものであり、これら矩形孔bは、係合接着される三個
の半輪状部材30,30,30が所定間隔を置いて並ぶ
ように配置されている。
【0013】そして、上記気胴側輪状係合部10は、三
個の半輪状部材30,30,30各々の接着片部30
a,30aを気胴側接着片11の矩形孔bに挿通し、挿
通された接着片部30a,30aを開いて気胴側接着片
11の内面に接着剤を介して接着し、更に、三個の半輪
状部材30,30,30が一体にされた気胴側接着片1
1の内面を、気胴1の左右両側部1a,1bの所定位置
に、接着剤を介して接着することで、後述する接合片5
を挿通可能な輪状に構成してある。
【0014】尚、この気胴側輪状係合部10によれば、
所定量の空気の充填による気胴1の膨張に伴って、気胴
側接着片11及び半輪状部材30が張り、気胴側接着片
11の表面と半輪状部材30の内面とによって形成され
る空間が狭まる様に作用する。そして、上記半輪状部材
30の長さは、前記作用の際に、気胴側接着片11の表
面と半輪状部材30の内面とによって、挿通される接合
片5が締付られて容易に抜けることがないように設定し
てある。
【0015】また、横気室側輪状係合部20は、二個の
半輪状部材30,30が係合接着された円形状の横気室
側接着片21を、横気室2の左右両端面の各面に接着固
定することで、所定量の空気の充填による横気室2の膨
張に伴って、横気室側接着片21の表面と半輪状部材3
0の内面とが後述する接合片5を締付けるように構成し
てある。尚、この横気室側輪状係合部20については、
図5に示すように基本構造を上記気胴側輪状係合部10
と同様にしているため、重複する詳細説明を省略する。
【0016】上記接合片5は、ポリプロビレン等の合成
樹脂材料を成形してなり、両先端側の各々に円形状の幅
広部5aを一体に有する横長部材である。幅広部5a
は、双方の輪状係合部10,20における各半輪状部材
30を互い違いに重ね合わせ、その内部に挿通されて、
気胴1及び横気室2に所定量の空気が充填された際に、
係止されて抜けないように、上下に面積を広げて形成さ
れている。
【0017】上記構成のインフレータブルボートAによ
れば、気胴1に横気室2を取付ける作業は、気胴1及び
横気室2内に、空気が充填されていない状態、あるい
は、所定量に満たない量の空気が充填されている状態か
ら開始される。そして、この状態においては、気胴1の
左右両側部1a,1bの内側面及び横気室2の端面が弛
んだ状態であるため、双方の輪状係合部10,20も弛
んだ状態となる。
【0018】そして、弛んだ状態の双方の輪状係合部1
0,20を、各半輪状部材30が互い違いになるように
重ね合わされ、それらの内側、即ち気胴側接着片11と
複数の半輪状部材30が形成する空間及び横気室側接着
片21と複数の半輪状部材30が形成する空間内に、接
合片5がかんぬき状に挿通される。
【0019】次に、気胴1及び横気室2内に所定量の空
気が充填されることで、同気胴1の左右両側部1a,1
bの各内側面及び同横気室2の各端面が張られ、それに
伴って双方の輪状係合部10,20も張られる。そし
て、気胴側接着片11の表面と複数の半輪状部材30の
内面との間隔、及び横気室側接着片21の表面と複数の
半輪状部材30の内面との間隔が狭まる。従って、挿通
された接合片5は、気胴側接着片11の表面と複数の半
輪状部材30の内面との間、及び横気室側接着片21の
表面と複数の半輪状部材30の内面との間で締付けられ
る。その際、その接合片5は、幅広部5a,5aが半輪
状部材30に係止されるため、抜けないように頑強に固
定される。よって、気胴1の左右両側部1a,1bの各
内側面と横気室2の各端面とが頑強に接続された状態が
維持される。
【0020】気胴1から横気室2を外す際には、気胴1
及び横気室2内から空気が抜かれる。すると、同気胴1
の左右両側部1a,1bの各内側面及び同横気室2の各
端面が弛んだ状態になり、それに伴って双方の輪状係合
部10,20が弛んだ状態となる。従って、挿通されて
いた接合片5が容易に抜かれ、気胴1から横気室2が外
される。
【0021】尚、上記インフレータブルボートAにおい
て、気胴側輪状係合部10及び横気室側輪状係合部20
を構成する部材は、可撓性であれば上記ゴム引き布に限
定されるものでなく、例えば、半輪状部材30を紐体で
形成し、気胴側接着片11及び横気室側接着片21を軟
質ビニールシートや他の布材で形成しても構わない。
【0022】また、気胴側接着片11に係合接着する半
輪状部材30の数と横気室側接着片21に係合接着する
半輪状部材30の数は、それぞれ三個と二個にしたが、
双方の輪状係合部10,20を半輪状部材30が互い違
いになるように重ね合わすことができれば、前記個数に
限定されるものではない。例えば、図6に示す態様のよ
うに、気胴1側の半輪状部材30の数と横気室2側の半
輪状部材30の数とを、それぞれ二個と二個にすること
で、気胴側輪状係合部10’及び横気室側輪状係合部2
0’を構成したり、その他、気胴1側の半輪状部材30
の数と横気室2側の半輪状部材30の数とをそれぞれ、
一個と一個にした組合せや、一個と二個にした組合せで
あってもよい。尚、上記した図6に示す態様では、気胴
側輪状係合部10'と横気室側輪状係合部20’の双方
は同一の部品構成、即ち、二個の半輪状部材30,30
と矩形状の接着片11’とからの構成となっている。従
って、双方の輪状係合部10’,20’の共通部品化に
より、生産性の向上及びコスト低減等の効果を有する。
【0023】また、図8に示す横気室側接着片21’の
ように、上下に並ぶ矩形孔b,bの間に切込みcを形成
してもよい。この横気室側接着片21’によれば、接着
片部30aを矩形孔bに挿入する際、前記切込みcを手
前側に開くことができるため、横気室側接着片21’と
半輪状部材30を接合する組付作業が容易且つスピーデ
ィに行える。尚、気胴側接着片11についても、上下に
並ぶ矩形孔b,bの間に切込みcを形成してもよいこと
は勿論であり、この場合も、上記横気室側接着片21’
と同様の作用効果を奏する。
【0024】また、上記接合片5の幅広部5aの形状
は、接合片5の両先端側を幅広状に形成したものであれ
ば上記円形状に限定されるものでない。例えば、図6に
示すように、接合片5’の幅広部5a’を菱形状に形成
したり、その他、縦長矩形状や縦長長円形状に形成して
もよい。また、好ましくは、図9(a)に示すように、
幅広部5a”を下方に突出するように形成することで、
接合片5”を略逆凹字形に形成してもよい。この接合片
5”は、半輪状部材30が弛んだとしても、自重により
下がって下方に突出した幅広部5a”によって係止され
るので、容易に抜けてしまうことがない。また、図9
(b)に示すように、幅広部5a”’を上方と下方とに
突出するように形成することで、接合片5”’を略H字
形に形成してもよい。この接合片5”’では、河川の乱
流等でボートの振動が大きく該接合片5”’が上方また
は下方に動いたとしても、幅広部5a”’が上方または
下方に突出して半輪状部材30に係止されるため、容易
に抜けてしまうことがない。
【0025】更に、半輪状部材30は、二枚のゴム引き
布による上記したような構成でなくともよく、例えば、
図7に示す半輪状部材40では、引張り強度や部材同士
の剥がれ強度が強化されたより好ましい態様を構成して
いる。
【0026】この半輪状部材40は、ゴム引き布を略帯
状に裁断した表地41、裏地42、裏張43の3枚の部
材を張り合わせて構成してある。上記裏地42は、その
両端部に接着片部42aを各々延出する帯状に形成して
ある。
【0027】一方、表地41は、上記裏地42の幅の略
2倍の幅を有する帯状を呈し、その両端部に後述する接
着片部41aを延出する形で形成してある。また、表地
41は、上記裏地42の表側に接着剤を介して全面的に
接着すると共に、同裏地42の両長辺部に沿って突出し
た部分を裏地42の裏面側に折り返して、同裏地42の
裏面に対して全面的に接着してある。即ち、表地41
は、裏地42の表裏両面を全面的に被覆する形で包み込
み、その両長辺部の縁が、裏地42の裏面の中央部にて
付き合うように接着してある(図7(b)参照)。
【0028】また、裏張43は、接着片部41a,42
aを除く半輪状部材40の全長と略同じ長さに形成した
帯状のゴム引き布であり、上記した如く裏地42の周囲
に包着した表地41の裏面側に対して全面的に接着し、
これにより、表地41の両側縁部の付き合わせを覆い隠
すと共に、半輪状部材40を補強している。上記した如
く構成した半輪状部材40は、中芯材となる裏地42
と、表地41と、裏張43とからなり、その両端部から
2枚ずつの接着片部41a,42aが延出する形態とな
る。
【0029】上記裏地42の両端部から延出する接着片
部42aは、同裏地42の幅と略同じ幅にて形成してあ
り、同裏地42の端部から適宜長さで延出する形状に形
成してある。また、表地41の両端部から延出する接着
片部41aは、図7(a)にて示すように、同表地41
から延出先端へ向けて拡がる略逆台形型の形状となるよ
うに形成してある。表地41の接着片部41aは、上記
した如く逆台形型とすることにより接着面積が拡大する
ので、同接着片部41aが発揮する接着力を増大せしめ
ることができる。
【0030】そして、上記構成の半輪状部材40は、気
胴側接着片11及び横気室側接着片21のそれぞれの矩
形孔bを接着片部41a,42aを挿通可能に形成し
て、上述した気胴側輪状係合部10及び横気室側輪状係
合部20と同様にして、気胴1側と横気室2側の双方の
輪状係合部を構成する。
【0031】尚、図7に示す一例では、特に荷重の加わ
る表地41側の接着片部41aだけを上記した如く略逆
台形型に形成したが、裏地42の接着片部42aも同様
に略逆台形型に形成してもよい。また、比較的小型で軽
量なインフレータブルボートに使用される場合等、即ち
加わる荷重が比較的小さい場合には、上記両接着片部4
1a,42aとも裏地42の幅と略同じ幅で延出しても
よい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、気胴に横気室を接続す
る作業を、気胴及び横気室の双方の輪状係合部を互い違
いに位置させて、それらの内側に接合片を挿入するとい
う簡単な動作で行うことができる。しかも、その際、気
胴及び横気室内には所定量の空気が充満されていない状
態であり、それによって気胴及び横気室や輪状係合部が
柔軟に撓むため、上記作業が容易且つ敏速に行われる。
その上、挿入された接合片を、気胴及び横気室内に所定
量の空気を充填するというインフレータブルボートを組
立てる際の通常の作業によって確実に締付け固定するこ
とができる。そして、その際、気胴の内側面及び横気室
の端面の張力を有効利用することで、気胴と横気室とが
双方の輪状係合部及び接合片によって頑強に接続された
状態を維持できる。また、気胴から横気室を外す際に
は、気胴及び横気室内から空気を抜くことで双方の輪状
係合部が弛んだ状態となるため、挿通されていた接合片
が容易に抜かれて、気胴と横気室とが簡単に分離され
る。更に、本発明によれば、従来構造のように、横気室
の取付にスナップや面ファスナーを用いたり、製造時に
固定筒や取付筒等の筒状部材の接着作業を要することも
なく、簡単構造で製造作業も容易であるため、低コスト
なインフレータブルボートを提供することができる。ま
た、双方の輪状係合部を、それぞれ気胴の左右両側部の
各内側面と横気室の左右両端面の各面に、一個又は複数
個の半輪状部材を両端部で止着することで構成すれば、
紐体や帯体等の簡素な部材から双方の輪状係合部が構成
されるため、部品費用の削減が容易になり、インフレー
タブルボートを更に低コスト化することができる。ま
た、接合片の両先端側を幅広状に形成すれば、ボート使
用中における気胴や横気室の撓みにより輪状係合部が一
時的に弛んだとしても、幅広状部分で係止されるため、
容易に抜けることがなく、より安全性に優れたインフレ
ータブルボートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインフレータブルボートの一例
を示す斜視図。
【図2】 気胴と横気室の着脱手段を示す斜視図。
【図3】 気胴に横気室を接続している状態を示す平面
図であり、(a)は横気室を接続する前の状態、(b)
は横気室を接続した状態を示す。
【図4】 気胴に横気室が接続された状態を示す縦断面
図。
【図5】 輪状係合部の取付構造を示す斜視図であり、
(a)は接着片に半輪状部材を装着している状態、
(b)半輪状部材が装着された接着片を横気室の端面に
接着している状態、(c)は半輪状部材が接着片により
横気室の端面に止着された状態を示す。
【図6】 気胴と横気室の着脱手段の他例を示す斜視
図。
【図7】 半輪状部材の他例を示し、(a)は斜視図、
(b)は(a)における(b)−(b)線に沿う拡大断
面図。
【図8】 横気室側接着片の他例を示す斜視図。
【図9】 (a)は略逆凹字形に形成された接合片の一
例を示す斜視図、(b)は略H字形に形成された接合片
の一例を示す斜視図。
【図10】 従来のインフレータブルボートの一例を、
要部を切欠して示す平面図。
【図11】 同インフレータブルボートの気胴と横気室
の着脱構造を、要部を切欠して示す側面図。
【符号の説明】
A・・・インフレータブルボート 1・・・気胴 2・・・横気室 4・・・着脱手段 5、5’、5”、5”’・・・接合片 5a、5a’、5a”、5a”’・・・幅広部 10,10’・・・気胴側輪状係合部 11・・・気胴側接着片 b・・・矩形孔 20,20’・・・横気室側輪状係合部 21、21’・・・横気室側接着片 30,40・・・半輪状部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の気胴間にわたって架設される横気
    室を、着脱手段により着脱可能に取付支持したインフレ
    ータブルボートにおいて、 前記着脱手段は、前記気胴の左右両側部の各内側面に止
    着した輪状係合部と、前記横気室の左右両端面の各面に
    止着した輪状係合部と、気胴側と横気室側の前記双方の
    輪状係合部を互い違いに位置させて同双方の輪状係合部
    内にかんぬき状に挿通される接合片とからなり、 前記双方の輪状係合部は、可撓性部材からなり、前記気
    胴及び前記横気室内に空気が充填された際に同気胴の内
    側面及び同横気室の端面と共に張られることで、挿通さ
    れた前記接合片を締付けるように構成したインフレータ
    ブルボート。
  2. 【請求項2】 上記双方の輪状係合部は、それぞれ気胴
    の左右両側部の各内側面と横気室の左右両端面の各面
    に、一個又は複数個の半輪状部材を両端部で止着してな
    る請求項1記載のインフレータブルボート。
  3. 【請求項3】 上記接合片の両先端側を、幅広状に形成
    してなる請求項1又は2記載のインフレータブルボー
    ト。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102781769A (zh) * 2009-12-30 2012-11-14 亚历克斯·R·凯和弗朗西斯·凯信托 具有可充气部件的可收缩船只
KR20140031995A (ko) * 2011-06-30 2014-03-13 알렉스 알. 카예 앤드 프랜시스 카예 트러스트 접이식 보트용 접이식 트랜섬
US9278730B2 (en) 2009-12-30 2016-03-08 Alex R. Kaye and Frances Kaye Trust Brace for folding transom

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