JP2016038668A - 自動車の運行管理システム - Google Patents

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Fumiaki Nagahata
史暁 永幡
浩 奥野
Hiroshi Okuno
浩 奥野
床本 勲
Isao Tokomoto
勲 床本
康史 橋本
Yasushi Hashimoto
康史 橋本
孝範 東
Takanori Azuma
孝範 東
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Abstract

【課題】複数の自動車の運行を管理する運行管理システムにおいて、簡単な構成で効率よくカーシェアリングサービスを行えるようにする。【解決手段】周回ルート4を走行しながら複数の超小型モビリティ3を積み降ろし及び運搬可能な運搬車2を設け、周回ルート4には、超小型モビリティ3を駐停車可能であり、運搬車2が超小型モビリティ3を積み降ろし可能な複数の第1種積降スポットを設ける。管理センタ7で、少なくとも運搬車2、複数のユーザ9の携帯端末9aと交信し、運搬車2を用いて複数の超小型モビリティ3を第1種積降スポットにおいて積み降ろし及び運搬させると共に、複数のユーザ9の携帯端末9aを通して複数のユーザ9と連絡をとり、複数のユーザ9による超小型モビリティ3の使用を管理する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の自動車の運行を管理する運行管理システムに関する。
近年、少子高齢化が進み、自転車やバイク等の二輪車にうまく乗れない高齢者が増加してきている。また、非婚(未婚)や核家族化が進み単独世帯が増加してきている。また、「所有するから使用へ」と人の消費行動の変化が世界中で起こっている。このような状況にある中で、二輪車や自動車の所有者は減り続け、カーシェアリングのユーザが増加してくることが予想される。そこで、近年、種々のカーシェアリングの運行管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、シェアリングカーの車両予約システムが開示されている。この車両予約システムでは、携帯情報端末の予約変更選択手段が、予約センタから予約変更の提案を受信すると、この予約変更の提案をユーザに提示し、ユーザによって選択された提案に対応する情報を予約センタに送信し、予約センタの予約変更手段が、携帯情報端末の予約変更選択手段から送信される情報に基づいて予約の変更を行うようにしている。
今後、カーシェアリングがより一般的になってユーザが増えてくると、ステーションの用地確保の問題が生じると考えられる。また、カーシェアリングのステーションは、1日の時間帯、季節、イベントの有無等によってよく利用されるものとされないものとが偏在するようになり、よく利用されるステーションは、ユーザによる予約競争が激化し、期待通りに利用できないユーザの不満が増大すると考えられる。特に、ワンウェイトリップ方式のカーシェアリングでは偏在が生じやすく、ユーザの不満が大きくなりやすいと考えられる。
従来、カーシェアリングの偏在解消方法としては、混雑しているステーションを目的地にする場合と空いているステーションを目的地にする場合とで利用料金に差をつけたり、混雑しているステーションを目的地にする場合に相乗りを促したりする方法が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−258069号公報 特開2012−215921号公報
しかしながら、上記特許文献1や上記特許文献2のような従来のカーシェアリングの運行管理システムは、所定の土地に所定台数分の駐車スペースを設けたステーション(以下、固定ステーションという)を複数設け、それら固定ステーション間でシェアリングカーを移動させることが前提となっていた。そのため、ユーザ利便性向上のため固定ステーションの数を増やせば増やすほど駐車スペースの維持費用が嵩み、カーシェアリング事業を行うのが困難になるという問題点があった。特に、固定ステーションを開設したものの思うように利用されなかったり、短期間(例えば1日〜3カ月)の展示会やイベントでのユーザ増加を見込んで固定ステーションを増設したりした場合には、固定ステーションの撤去工事をすぐに検討しなければならず、無駄な費用が生じるおそれがあった。
また、上記特許文献2の偏在解消方法では、空いている固定ステーションに向かうことについてユーザの判断任せとなっており、カーシェアリング事業者の思惑通りにいかないことが多い。混雑する固定ステーションは通勤ラッシュ、観光シーズン、展示会開催等の理由により多くのユーザが向かいたい目的地となっているのであり、根本的に偏在を解消するには、カーシェアリング事業者が出発地に増車を行ったり目的地に駐車スペースを増設したりする必要がある。特に電動車両では、目的地の固定ステーションで使用可能な充電装置がないと、次にその固定ステーションから利用しようとする人が充電不足で利用できない場合がある。ところが、そのような偏在解消の根本的な解決を図ろうとすると、結局固定ステーションの開設と撤去の調整が多く必要となって費用が嵩んでしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固定ステーションをなるべく少なくして駐車スペースの維持費用を抑制すると共に偏在を解消し得る簡単な構成により、効率よくカーシェアリングサービスを行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、専用の運搬車を用いて複数の自動車を運搬するようにした。
具体的には、第1の発明では、複数の自動車の運行を管理する運行管理システムを前提とし、
上記運行管理システムは、
周回ルートを走行しながら上記複数の自動車を積み降ろし及び運搬可能な運搬車と、
上記周回ルートに設けられ、上記運搬車が該自動車を積み降ろし可能な複数の積降スポットと、
少なくとも上記運搬車、複数のユーザの携帯端末と交信し、該運搬車を用いて上記複数の自動車を上記積降スポットにおいて積み降ろし及び運搬させると共に、上記複数のユーザの携帯端末を通して該複数のユーザと連絡をとり、該複数のユーザによる上記自動車の使用を管理する管理センタとを備えている。
上記の構成によると、管理センタがユーザの携帯端末からの貸出予約の連絡を受けて自動車を手配し、運搬車が周回ルートを走行しながら、指定された周回ルート上の積降スポットで自動車を降ろし、ユーザに自動車を貸渡す。返却時には、運搬車がユーザが指定した積降スポットで自動車を受け取り、積み込んで運搬する。このため、従来のような固定ステーションを設けなくても、周回ルート上のユーザが希望する積降スポットで自動車の貸出及び返却が行われる。つまり、荷台上に駐車スペースを有する運搬車がいわば移動ステーションとなる。このため、事業の開始と終了に従来のような固定ステーションの開設と撤去のための大規模な工事を必要としない。また、従来高額であった駐車スペースの維持費用を抑えることができる。その結果、1日の時間帯や短期間(例えば1日〜3カ月)の展示会やイベントに合わせて積降スポットの増減、運搬車の増減、周回ルートの変更等を行って、カーシェアリングのその地域における事業規模を容易に変更することができ、効率よくカーシェアリングサービスを行うことができる。また、運搬車がユーザが希望する積降スポットへ自動車を移動させるので、従来のような自動車の偏在が防止され、ユーザが利用できる機会が増える。ユーザは、周回ルート上であれば、借りた場所と異なる場所で返却できて便利である。運搬車で運搬した自動車は、適宜給油、充電又は洗車した後、ユーザに貸出することで、ユーザは、給油、充電又は洗車された自動車を利用できる。また、自動車の偏在が防止されることにより、自動車の稼働率が向上し、カーシェアリング事業者の収益向上にも寄与する。なお、自動車は、普通自動車、ハイブリッド自動車、電動車両等に限定されず、二輪車、四輪車等にも限定されない。周回ルートは、固定されている必要はなく、適宜変更することで、時間帯及び季節に応じた柔軟な運行を行える。
第2の発明では、第1の発明において、
上記周回ルートには、上記複数の自動車を駐車し又はメンテナンスする車両基地がさらに設けられ、
上記管理センタは、少なくとも上記運搬車、上記複数のユーザの携帯端末と交信し、該運搬車を用いて上記複数の自動車を上記車両基地において積み降ろしするように構成されている。
上記の構成によると、管理センタが運搬車を用いて車両基地と積降スポットとの間で自動車を適時移動させるので、自動車の偏在が防止される。車両基地において、適宜給油、充電、洗車又は修理することで、自動車を使用可能な状態に維持できる。また、運搬車が休止中には、自動車を駐車することができる。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記自動車は、電動車両であり、
上記運搬車は、周回ルートを走行しながら上記複数の自動車を運搬中に充電可能である。
上記の構成によると、運搬中に電動車両を充電できるので、従来の電気自動車のカーシェアリングに必要とされた充電装置を駐車スペースの近傍に設ける必要がなくなり、事業開始及び撤退が極めて容易となる。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記周回ルートは、複数設けられ、互いに連結部で連結されている。
上記の構成によると、連結部において複数の周回ルート間で自動車を融通させることができ、通勤ラッシュやイベントなどの自動車の需要に合わせて適切な配分を行える。
第5の発明では、第4の発明において、
上記連結部において、複数の上記周回ルートをそれぞれ周回する運搬車同士で上記自動車を積み降ろし可能に構成されている。
上記の構成によると、連結部で自動車を運搬車同士で積み降ろしできるので、自動車を融通させるために特別な設備を必要としない。
第6の発明では、第5の発明において、
上記運搬車は、上記連結部において、上記運搬車同士で上記自動車を荷台から地面に降ろすことなく、該自動車の受け渡しを行える荷台コンベアを備えている。
上記の構成によると、2台の運搬車の荷台コンベアを利用して連結部で自動車を降ろすことなく運搬車の荷台上で自動車の受け渡しを行えるので、自動車を融通させるために特別な設備を必要としない上に受け渡し作業が容易である。
第7の発明では、第1から第6のいずれか1つの発明において、
上記運搬車は、運転席に座ったままの該運搬車の運転手が無人で停車中又は駐車中の上記自動車を積み降ろし可能な自動車昇降装置を備えている。
上記の構成によると、運搬車自身が自動車昇降装置を有するので、クレーンなどの積み降ろしのために特別な施設を必要とせず、また、積み降ろしのための作業員を配置しなくても、運搬車の運転手が運転席から自動車昇降装置を操作して半自動で自動車を積み降ろしできる。これにより、積み降ろし作業の短縮化を図ることができ、ユーザへの自動車の貸渡しとユーザからの自動車の返却とを効率よく行うことができる。
第8の発明では、第1から第7のいずれか1つの発明において、
上記周回ルートには、上記自動車を一時的に駐車可能な一時ステーションが設けられ、
上記管理センタは、上記運搬車によって上記一時ステーションにおいて上記自動車を積み降ろし可能に構成されている。
上記の構成によると、周回ルートに一時ステーションを設けておけば、運搬車の周回タイミングに関わらず、ユーザが自動車に対し乗り降りすることができる。これにより、特に乗車時よりも時間感覚に鋭い降車時のユーザの利便性をより向上させることができる。なお、一時ステーションは従来の固定ステーションに相当するが、ユーザは運搬車と直接ランデブーして自動車の受け取りと返却ができるし、運搬車は一時ステーションから駐車中の自動車を回収していくことができるので、一時ステーションの数及びそこに設ける駐車スペースの数は従来の固定ステーションよりも極端に少なくすることができる。
第9の発明では、第1から第8のいずれか1つの発明において、
上記管理センタは、移動作業員に指示を出し、該移動作業員に上記自動車を運転させて上記一時ステーションに駐車された自動車を他の一時ステーション、上記車両基地、上記積降スポット又は上記運搬車の所へ移動させるように構成されている。
上記の構成によると、移動作業員は、運搬車の周回タイミングに関わらず、自動車を運転して適切な位置に移動させることができるので、自動車の偏在をさらに確実に防ぐことができる。
第10の発明では、第1から第9のいずれか1つの発明において、
上記管理センタは、上記複数のユーザの携帯端末に連絡し、一方のユーザに他方のユーザへ上記自動車を渡すように指示可能に構成されている。
上記の構成によると、運搬車の周回タイミング以外でも運搬車を介することなく、ユーザ同士で自動車の引き継ぎを行える。
第11の発明では、第1から第10のいずれか1つの発明において、
上記管理センタは、上記複数のユーザの携帯端末からの問い合わせに対し、予約可能な上記自動車の情報を提供すると共に、上記複数のユーザからの予約を受け付け、上記運搬車に搭載した自動車の該予約を受け付けた地点又は該自動車の貸渡し予定の上記積降スポットの地点から上記周回ルートを所定距離走行したときに予約をリセットするように構成されている。
上記の構成によると、運搬車が周回ルートを所定距離走行する間に自動車の受け取りがないときには、ユーザが予定の時間に間に合わなかったと判断し、予約をキャンセルすることで、次に乗りたい人が自動車を予約しやすくなり、効率のよいカーシェアリングが行える。
第12の発明では、第1から第11のいずれか1つの発明において、
上記管理センタは、上記ユーザの携帯端末からの問い合わせがあったときに、該ユーザの現在位置と予約可能な上記自動車が搭載されている上記運搬車の現在位置とを計算し、該ユーザの現在位置と予約可能な上記自動車が搭載されている上記運搬車の現在位置とが所定の距離範囲内にある場合のみ、予約ができるように構成されている。
上記の構成によると、ユーザと運搬車とが所定距離以上離れているときに予約をできないようにすることで、ユーザの待ち時間が長くなりすぎないようにしてユーザの長い待ち時間に対する不満を低減することができる。また、逆に、ユーザと運搬車が所定距離以上近づいているときに予約をできないようにすることで、ユーザが予約地点から自動車を受け取る積降スポットに移動する間にその積降スポットを運搬車が通過してしまうのを抑制することができる。
第13の発明では、第1から第12のいずれか1つの発明において、
上記運搬車は、ユーザから預かった荷物を収容する荷物コンテナを備え、
上記管理センタは、上記ユーザから預かった荷物を管理し、該ユーザが上記自動車を返却する際に該荷物を該ユーザに返却し、又は該ユーザが希望する場所へ運ぶ手配をするように構成されている。
上記の構成によると、荷物コンテナを備えているので、自動車自身の荷物の収容スペースが小さい場合でも、荷物コンテナで荷物を預かることができるので、ユーザは、身軽にドライブを楽しむことができる。また、管理センタで預かった荷物を管理することで、ユーザが自動車を返却する際に預かった荷物を返却したり、ユーザが希望する場所へ荷物を運ぶサービスを行うこともできる。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザの携帯端末から指示を受けた管理センタが運搬車を用いて自動車を周回ルート上の積降スポットで適宜積み降ろしするようにしたので、自動車の偏在を解消して自動車を利用しやすいものとすることができる。
実施形態1に係る超小型モビリティ(自動車)の運行管理システムを示す概要図である。 実施形態1に係る周回ルートを示す概要図である。 2つの周回ルートが交わる様子を示す概要図である。 運搬車間で超小型モビリティを積み降ろしする様子を示す概要図である。 運搬車に超小型モビリティを5台搭載した様子を示す斜視図である。 運搬車を示す斜視図であり、(a)が搭載なしの状態を示し、(b)がフォーク部を後方へ回転した状態を示す。 運搬車を示す斜視図であり、(a)がフォーク部を下降させた状態を示し、(b)がフォーク部を側方へ回転させた状態を示す。 運搬車を示す斜視図であり、(a)がフォーク部を運搬車の荷台の下へ収納した状態を示し、(b)が超小型モビリティが積み込み位置に来たときにフォーク部を超小型モビリティの下へ移動させる状態を示す。 運搬車を示す斜視図であり、(a)がフォーク部に超小型モビリティを乗せた状態で旋回させる様子を示し、(b)がフォーク部を後方へ旋回した状態を示す。 運搬車を示す斜視図であり、(a)がフォーク部を上昇させて荷台コンベアに載せる様子を示し、(b)が超小型モビリティを荷台コンベアに完全に乗せた状態を示す。 2つの周回ルートの連結部において運搬車間で超小型モビリティを受け渡す様子を示す斜視図である。 荷物コンテナを搭載した実施形態1の変形例に係る運搬車を示す斜視図である。 実施形態2に係る超小型モビリティの運行管理システムを示す図2相当図である。 実施形態2に係る一時ステーション及び運搬車を示す斜視図である。 一時ステーションに超小型モビリティを駐車した様子を示す斜視図である。 実施形態2に係る周回ルートの一例を示す図3相当図である。 管理センタが利用する管理ソフトウエアの一例を示す図である。 運行パターン1を示す表である。 運行パターン2を示す表である。 実施形態2の変形例に係る周回ルートの他の例を示す図3相当図である。 実施形態3に係る超小型モビリティの運行管理システムを示す図2相当図である。 実施形態4に係る超小型モビリティの運行管理システムを示す図2相当図である。 実施形態5に係る超小型モビリティの運行管理システムを示す図2相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の自動車の運行管理システムとしての運行管理システム1の概要を示し、図2は、その周回ルート4の概要を示す。図3は、2つの周回ルート4が交わる様子を示す概要図であり、図4は、運搬車2間で超小型モビリティ3を積み降ろしする様子を示す概要図である。
本実施形態の運行管理システム1は、複数の自動車としての超小型モビリティ3の運行を管理するものである。運行管理システム1は、周回ルート4を走行しながら複数の超小型モビリティ3を積み降ろし及び運搬可能な運搬車2を備えている。周回ルート4は、季節、時間帯等に合わせて自由に設定可能となっている。
図5にも示すように、運搬車2は、例えば、運搬車側通信機器21が設けられたキャビン20と、例えば超小型モビリティ3を超小型モビリティ3の前後方向が運搬車2の左右方向となるように5台搭載可能な荷台22とを備えている。詳細は後述するが、荷台22には、キャビン20内の運転席に座ったままの運搬車2の運転手が、無人で駐車中の超小型モビリティ3を積み降ろし可能な自動車昇降装置としての荷台リフト23を備えている。また、荷台22の床には、超小型モビリティ3を前後に移動させる荷台コンベア24が設けられている。詳しくは図示しないが、荷台コンベア24は、荷台22の床面に左右一対設けられており、荷台の前端部から後端部にわたって配設されている。この荷台コンベア24は、車載のコントローラを用いた運搬車2の運転手の操作により、超小型モビリティ3を前後に移動可能となっている。荷台22には、超小型モビリティ3を運搬車2の左右方向に移動しないように安定して運搬するためのストッパ25が設けられている。運搬車側通信機器21は、図1に示すように、無線通信網5を介してインターネット6に接続可能な通信機能を有する例えばカーナビ、タブレット等よりなる。運搬車2には、図示しない充電装置が設けられている。例えば、この充電装置は、荷台22の床面上に充電部が複数設けられた非接触式の構造とし、超小型モビリティ3が荷台22上にあるときに適宜充電可能とする。又は、超小型モビリティ3から延びる充電用配線の先端に設けられたプラグ(図示省略)を荷台22の床面上に設けられたコンセント(図示省略)に手動接続するプラグ接続式の構造によって充電可能としてもよい。運搬車2の充電用の電力は、図示しない車載の発電機からの電力でもよいし、積載されたバッテリ、キャパシタなどの蓄電装置からの電力でもよい。
本実施形態の超小型モビリティ3は全長2.5m以下となっており、これまでの普通自動車よりもコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れる電動車両である。超小型モビリティ3は1〜2人乗りで人により運転されるものであるが二輪車に比べて身体が風雨にさらされにくく、また、スピードもあまり出ず安定している。さらに普段の買い物程度の荷物は楽に積み込むことができるので、特に高齢者の乗り物として期待される。また、環境負荷低減の意識が人々に浸透し、若い世代も通勤や通学に超小型モビリティ3を利用することに興味を示すようになってきている。図1に示すように、超小型モビリティ3は、例えば無線通信網5を利用可能な通信機能を有し、インターネット6に接続可能なカーナビ、タブレットなどのモビリティ側通信機器3aを備えている。
図2に示すように、周回ルート4に沿って、運搬車2が超小型モビリティ3を積み降ろし可能な複数の第1種積降スポット10が設けられている。本実施形態の第1種積降スポット10は、長時間の駐車をするためのものではなく、一時的に超小型モビリティ3を停車させてユーザ9が運搬車2との間で超小型モビリティ3の受け取り及び貸渡しするために設けられている。第1種積降スポット10は、例えば公共のバス停の近くのエリアを提供してもらうとよい。バス停の近くであれば第1種積降スポット10の位置を見つけやすく、また固定ステーションのように駐車スペースのための(特に都市部において)高額な維持費を払い続けなくて済む。その他、第1種積降スポット10としては、例えば各種観光スポット、コンビニエンスストア、ショッピングモール、公民館等、人が集まりやすくわかりやすい場所が好ましい。
なお、本実施形態では、周回ルート4に沿って1つの公共駐車場10’も設けられている。この公共駐車場10’は、例えば地方公共団体などから無料で超小型モビリティ3の駐停車場所を提供された場合に設定可能である。こうすれば、事業者は、駐車スペースの維持費用を負担することなく、一時的に超小型モビリティ3を駐停車できるので、ユーザ9は運搬車2が到着する前でも受け取り又は返却可能となって便利である。本実施形態では、公共駐車場10’において例えば5台分の駐車スペースが設けられている。
そして、運行管理システム1は、システム全体の管理を行う管理センタ7(図1にのみ示す)を備えている。管理センタ7は、通信設備を有し、各運搬車2の運搬車側通信機器21、各超小型モビリティ3のモビリティ側通信機器3a及び複数のユーザ9の携帯端末9aと直接又は無線通信網5及びインターネット6を介して交信可能に構成されている。ユーザ9の携帯端末9aは、スマートフォン、タブレット、パソコン等の通信機能を有するものであれば特に制限されない。また、管理センタ7は、サーバ、コンピュータ等を有し、GPS等を利用して運搬車2、超小型モビリティ3、ユーザの現在位置情報を入手すると共に、各超小型モビリティ3の充電状況、各運搬車2の積載状況、周回ルート4及び運搬車2のタイムテーブル等のデータを収集及び保存可能となっている。管理センタ7は、管理ソフトウエアにより収集及び保存されたデータを随時引き出し、運搬車2を用いて複数の超小型モビリティ3を第1種積降スポット10において積み降ろし及び運搬するように指示可能となっている。また、管理センタ7は、複数のユーザ9の携帯端末9aを通して複数のユーザ9と連絡をとり、複数のユーザ9による超小型モビリティ3の予約を受け付けると共に、各ユーザ9の使用状況を把握することができるようになっている。
また、図2に示すように、周回ルート4には、複数の超小型モビリティ3を駐車し又はメンテナンスする車両基地8がさらに設けられている。車両基地8は、例えば立体式駐車場を有し、超小型モビリティ3の充電設備、洗車設備、修理設備等を備えている。管理センタ7は、運搬車2を用いて複数の超小型モビリティ3を車両基地8において積み降ろしさせ、需要に合わせて周回ルート4内に供給する超小型モビリティ3の数を調整し、深夜早朝などの超小型モビリティ3の貸出を行わない時間帯には、超小型モビリティ3を収容可能に構成されている。また、運搬車2の収容、給油、洗車、修理等を行えるようにしてもよい。
図3に示すように、周回ルート4は、例えば2つ設けられ、互いに連結部4aで連結されている。周回ルート4は、3つ以上が連結されていてもよい。このように連結部4aを設ければ、図4に示すように、連結部4aで2つの周回ルート4間で超小型モビリティ3を融通させることができ、イベントなどの超小型モビリティ3の需要に合わせて適切な配分を行えるようになっている。また、周回ルート4自体を適宜変更することで、時間帯及び季節に応じて柔軟なルート変更を行える。
具体的には図11に示すように、2台の運搬車2の荷台コンベア24及び荷台リフト23を適切に駆動することで、一方の荷台コンベア24上にある超小型モビリティ3を他方の荷台コンベア24上に超小型モビリティ3を地面に降ろすことなく、移動させることができる。このように、連結部4aにおいて2つの周回ルート4をそれぞれ周回する運搬車2同士で超小型モビリティ3を積み降ろし可能に構成されている。連結部4aで超小型モビリティ3を地面に降ろすことなく運搬車2同士で積み降ろしできるので、超小型モビリティ3を融通させるために特別な設備を必要としない。
運搬車2は、その運転手が例えばキャビン20に設けたコントローラを操作することで、運搬車2から見て所定位置に停車した超小型モビリティ3を自動で積み降ろし可能な荷台リフト23を備えている。例えば、荷台リフト23は、図7に示すように、超小型モビリティ3の底に差し込んで持ち上げる一対の棒状部材を有するフォーク部23aを備えている。このフォーク部23aは、一対の棒状部材が連動するようになっている。また、フォーク部23aは、その長手方向と直交する方向に延びるフォーク支持部23dに取り付けられ、フォーク支持部23dに対して上記長手方向に水平移動可能になっている。フォーク部23aの上面は平面状であって、その位置はフォーク支持部23dの上面より上方位置となるように配設されている。また、フォーク支持部23dには、複数本の油圧シリンダよりなるシリンダユニット23bの一端部が取り付けられている。シリンダユニット23bの他端部は、荷台22に対して旋回可能な旋回部23cに支持されている。これにより、フォーク部23a及びフォーク支持部23dは、シリンダユニット23bの伸縮駆動により地面に対して昇降が可能となっているとともに、旋回部23cにより荷台22に対して旋回可能となっている。
次に、本実施形態に係る運行管理システム1の作動について説明する。
運搬車2は、超小型モビリティ3を5台搭載可能であり、例えば、運転手がキャビン20内の運転席に座ったまま道路脇に停車した超小型モビリティ3を1分程度で積み降ろし可能となっている。まず、具体的に運搬車2による超小型モビリティ3の積み込み作業について説明する。
図6(a)は、ユーザ9が道路脇に超小型モビリティ3を停車させて超小型モビリティ3から降車した後、運搬車2の運転手が運搬車2の前後方向と超小型モビリティ3の前後方向を合わせた待機状態である。図6(a)の待機状態から、運転手がコントローラを操作することにより、図6(b)に示すように、シリンダユニット23bを利用してフォーク部23aをフォーク支持部23dに対して後方へ水平移動させる。
次いで、図7(a)に示すように、シリンダユニット23bを操作してフォーク支持部23d及びフォーク部23aを地面の近傍まで下降させる。この際、フォーク部23aの上面は水平状態を保つ。
次いで、図7(b)に示すように、旋回部23cにより、フォーク支持部23d及びフォーク部23aを側方へ水平旋回させる。
次いで、図8(a)に示すように、フォーク支持部23dに対しフォーク部23aを運搬車2の荷台22の下になるように水平移動させ、超小型モビリティ3の積み込み位置の手前で待機させる。例えば図6(b)から図8(a)に示す動作を運転手の1つの操作で行うようにしてもよい。
次いで、運搬車2の運転手が無人で停車中の超小型モビリティ3の真横にフォーク部23aを位置合わせするように、運搬車2を超小型モビリティ3の隣に移動(前進)させる。その後、図8(b)に示すように、フォーク部23aを、荷台22の下から外方に突出するようにフォーク支持部23dに対し水平移動させて超小型モビリティ3の下(前後ホイール間)へ潜り込ませる。
次いで、図9(a)に示すように、フォーク部23aに超小型モビリティ3を乗せた状態でフォーク支持部23d及びフォーク部23aを水平旋回させ、図9(b)に示すように、後方まで旋回させる。
次いで、図10(a)に示すように、フォーク支持部23d及びフォーク部23aを上昇させて超小型モビリティ3の車輪を荷台22の床面よりも上方に位置させる。この状態からフォーク支持部23dに対してフォーク部23aを水平前進させ、超小型モビリティ3の4つの車輪全てが荷台22の荷台コンベア24の上方に位置するようにする。その後、図10(b)に示すように、シリンダユニット23bの駆動によりフォーク支持部23d及びフォーク部23aを少し下方に移動させて、超小型モビリティ3を荷台コンベア24の後端部に着床させる。例えば図8(b)から図10(b)に示す動作を運転手の1つの操作で行うようにしてもよい。
そして、その後は、荷台コンベア24を駆動させて適宜超小型モビリティ3を荷台22の前方へ移動させる。
このように、運搬車2自身が荷台リフト23を有するので、クレーンなどの積み降ろしのために特別な施設を必要とせず、また、積み降ろしのために作業員が超小型モビリティ3に乗り込まなくても、運搬車2の運転手がキャビン20内の運転席に座ったまま荷台リフト23を操作して半自動で例えば約1分間で超小型モビリティ3を積み降ろしできる。また、超小型モビリティ3の故障時には別途レッカー用の車両を手配することなく運搬車2で車両基地8まで運んで修理することができて便利である。
荷台22に積み込んだ超小型モビリティ3は、非接触型充電方式の場合には、適宜充電し、プラグ接続式の場合は、運転手が充電量の少ない超小型モビリティ3を優先して充電を行うように超小型モビリティ3の充電用プラグを荷台22の床面上に設けられたコンセントに差し込む。超小型モビリティ3の充電量は、管理センタ7が常に把握し、運搬車2が、その情報を常に入手できるようにしてもよい。
次いで、運搬車2の動作について説明する。図3に示すように、1周約10kmの周回ルート4を、例えば2つ設定する。図2に示すように、この周回ルート4では、例えば5つの第1種積降スポット10と1つの公共駐車場10’とを通る。第1種積降スポット10及び公共駐車場10’の数は、これに限定されない。より好ましくは、第1種積降スポット10間の距離が300m〜500m程度の割合になるように、第1種積降スポット10の数を決定すれば、ユーザ9が無理なくいずれかの第1種積降スポット10を選択しやすくなる。一方の周回ルート4には、1つの車両基地8もある。周回ルート4の周辺には、超小型モビリティ3が通行可能な道路11が張り巡らされている。この周回ルート4の上にはない道路11上には人気スポット15がいくつかあるが、これらの人気スポット15は、別の時間帯や別の季節に異なる周回ルート4で第1種積降スポット10として通るようにしてもよい。
運搬車2は、予め定められたタイムテーブル(例えば後述の図18及び図19に示す)に従って周回ルート4上を移動する。
管理センタ7は、複数のユーザ9の携帯端末9aからの問い合わせに対し、予約可能な超小型モビリティ3の情報を提供すると共に、複数のユーザ9からの貸出予約を受け付ける。なお、ユーザ9は、予約時には超小型モビリティ3のナンバーは知らされず、実際に貸渡されるときにナンバーを知らされる。そうすることで、貸渡しの際に運搬車2から最も降ろしやすい超小型モビリティ3を貸渡せばよく、効率がよい。
例えば管理センタ7は、ユーザ9が第1種積降スポット10の1つ(又は公共駐車場10’)から超小型モビリティ3を利用したい旨の予約があったことを運搬車2に連絡する。その連絡を受けて運搬車2は、ユーザ9指定の第1種積降スポット10(又は公共駐車場10’)においてユーザ9とランデブーし、そこで搭載した超小型モビリティ3を降ろしユーザ9に貸渡す。
ユーザ9は、超小型モビリティ3の乗車時にどの第1種積降スポット10に向かいたいのかを携帯端末9aに入力し、その情報は管理センタ7に送られる。
管理センタ7は、ユーザ9がどの第1種積降スポット10を目的地として超小型モビリティ3を返却しようとしているのか、運搬車2に連絡する。その連絡を受けて運搬車2は、目的地となる第1種積降スポット10(又は公共駐車場10’)においてユーザ9とランデブーし、そこでユーザ9から利用後の超小型モビリティ3を受け取る。
運搬車2は、ユーザ9によって公共駐車場10’に超小型モビリティ3が駐車されている場合で、かつ荷台22の超小型モビリティ3が3台以下のとき、超小型モビリティ3を積み込む。
運搬車2は、車両基地8を通過するときに、例えば、荷台22に搭載中の予約された超小型モビリティ3が3台以下であり、かつ公共駐車場10’に超小型モビリティ3が駐車されているのなら、搭載中の超小型モビリティ3が合計3台となるように積み降ろしを行う。
一方、荷台22に搭載中の予約された超小型モビリティ3が3台以下であり、かつ公共駐車場10’に超小型モビリティ3が駐車されていないのなら、搭載中の超小型モビリティ3が合計4台となるように積み降ろしを行う。
運搬車2は、車両基地8又は公共駐車場10’を通過するときに、搭載中の予約車が4台以上であるならば、さらなる超小型モビリティ3の積込は行わない。運搬車2は、車両基地8において、充電量の少ない超小型モビリティ3を優先的に降ろし、充電量の多い超小型モビリティ3を積み込む。また、運搬車2は、公共駐車場10’において、充電量の少ない超小型モビリティ3を優先的に積み込み、充電量の多い超小型モビリティ3を降ろす。
図3に示す本実施形態のように、2つの周回ルート4のうち一方にのみ車両基地8がある場合、車両基地8がない側の周回ルート4上の公共駐車場10’に超小型モビリティ3のストックがない場合、連結部4aにおいて運搬車2同士で超小型モビリティ3の受け渡しを行う。具体的には、図4及び図11に示すように、2台の運搬車2の後端部同士が近づくように並べる。この際、2台の運搬車2のいずれか一方の荷台リフト23は、図7の状態になるようフォーク部23aを移動させ、他方の荷台リフト23は図6の状態になるようにする。そして、図6の状態にある方の荷台リフト23については、フォーク部23aをシリンダユニット23bにより昇降させたり、フォーク部23aをフォーク支持部23dに対して前後方向に水平移動させたりすることにより、渡す方の運搬車2の荷台22上にある超小型モビリティ3を一旦その床面から持ち上げて受け取る方の運搬車2の荷台22上に水平移動させた後その床面に降ろすという動作を行う。また、超小型モビリティ3を渡す方の運搬車2では荷台コンベア24によって超小型モビリティ3を荷台22の前部から後部へと移動させる一方、受け取る方の運搬車2では荷台コンベア24によって超小型モビリティ3を荷台22の後部から前部へと移動させる動作を行う。この動作は、双方の運転手が協力して行う。これにより、運搬車2同士で超小型モビリティ3を荷台22から地面に降ろすことなく、超小型モビリティ3の受け渡しを行うことができる。そして、2つの周回ルート4の間で超小型モビリティ3を融通して需要の偏りに適切に対応することで、ユーザ9の利用しやすい運行管理システム1となる。
次いで、ユーザ9の動作について説明する。
ユーザ9は、第1種積降スポット10、公共駐車場10’のいずれかの地点から超小型モビリティ3の利用を開始することができる。
ユーザ9は、公共駐車場10’に超小型モビリティ3が駐車されていれば、予約なしでその超小型モビリティ3の利用を開始することができる。
ユーザ9は、運搬車2に搭載中の超小型モビリティ3に乗車したい場合、携帯端末9aから予約を行う。予約は、どの第1種積降スポット10又は公共駐車場10’から乗りたいのか等を入力する。また、ユーザは乗車時にどの第1種積降スポット10又は公共駐車場10’で何時に返却予定なのか等を入力する。周回ルート4上の運搬車2とランデブーできるのであれば、利用開始場所と返却場所とが異なってもよい。つまり、ワンウェイトリップ方式である。
ユーザ9は、運搬車2の位置、運搬車2に搭載中の超小型モビリティ3の台数、運搬車2に搭載中の超小型モビリティ3の予約の有無、公共駐車場10’における超小型モビリティ3の有無等を管理センタ7から随時情報を得ることができる。
ユーザ9は、原則として、第1種積降スポット10や公共駐車場10’のうち予約した場所から超小型モビリティ3を利用するが、予約した場所に向かうのが遅れたなどで、その地点を運搬車2が通過してしまった場合には、別の場所で運搬車2とランデブーし、超小型モビリティ3の利用を開始することもできる。ただし、それが可能なのは、運搬車2が予約した時点の位置又は貸渡し予定の場所からルート上を所定時間(例えばユーザ9の予約した時点の位置から30分)移動するか、所定距離(例えば貸渡し予定の積降スポット10の位置から周回ルート4を2km)移動するまでの間である。
また、超小型モビリティ3の貸渡し予定の積降スポット10の地点から運搬車2が所定距離(例えば2km)移動したときに予約をリセットするように構成してもよい。このようにすれば、運搬車2が周回ルート4を所定距離走行する間に超小型モビリティ3の受け取りがないときには、ユーザ9が予定の時間に間に合わなかったと判断し、予約をキャンセルすることで、次に乗りたい人が超小型モビリティ3を予約しやすくなり、効率のよいカーシェアリングが行える。
次いで、管理センタ7の動作について簡単に説明する。
管理センタ7は、専用のソフトウエアを有し、そのソフトウエア上で、ユーザ9からの予約を受け付け、予約が入れば、運搬車2に搭載中の超小型モビリティ3の表示を例えば緑色から赤色に変更し、他のユーザ9から重複して同じ超小型モビリティ3に予約が行われないように制御する。管理センタ7は、ユーザ9からの予約を受け付けた時点の運搬車2の位置を記憶する。運搬車2がその位置から周回ルート4上を所定時間(例えば30分)移動するまでに予約をしたユーザ9とランデブーでき、超小型モビリティ3を渡すことができれば、管理センタ7は、予約の赤色表示を解除する。もし、運搬車2が予約を受け付けた時点の位置から予約したユーザ9とランデブーできずに周回ルート4上を所定時間移動した場合も管理センタ7は予約の赤色表示を解除する。また、管理センタ7は、ユーザ9が指定した受け取り場所(積降スポット10又は公共駐車場10’)を記憶しており、運搬車2がこの指定された受け取り場所から所定距離(例えば2km)移動するまでの間にユーザ9とランデブーできなかった場合にも管理センタ7は予約の赤色表示を解除する。
また、管理センタ7は、ユーザ9の携帯端末9aからの問い合わせがあったときに、ユーザ9の現在位置と予約可能な超小型モビリティ3が搭載されている運搬車2の現在位置とを計算し、所定の距離範囲内(例えば1.5km〜5.5km)にある場合のみ、予約ができるようにしてもよい。このように、ユーザ9と運搬車2両とが所定距離(例えば5.5km)以上離れているときに予約をできないようにすることで、ユーザ9の待ち時間が長くなりすぎないようにしてユーザ9の不満を低減することができる。また、逆に、ユーザ9と運搬車2が所定距離(例えば1.5km)以上近づいているときに予約をできないようにすることで、ユーザ9が予約地点から超小型モビリティ3を受け取る積降スポット10に移動する間にその積降スポット10を運搬車2が通過してしまうのを抑制することができる。
管理センタ7は、ユーザ9からの予約があれば、その予約情報を対象となる超小型モビリティ3を搭載する運搬車2に連絡する。
管理センタ7は、ユーザ9の需要に合わせて周回ルート4を適宜変更することもできる。それにより、需要の偏りをなくして稼働率を上げることができると共に、ユーザ9の希望に沿う運行をすることができる。
このように本実施形態では、管理センタ7がユーザ9の携帯端末9aからの貸出予約の連絡を受けて超小型モビリティ3を手配し、運搬車2が周回ルート4を走行しながら、指定された周回ルート4上の第1種積降スポット10で超小型モビリティ3を降ろし、ユーザ9に超小型モビリティ3を貸渡し、返却時には、運搬車2はユーザ9が指定した第1種積降スポット10で超小型モビリティ3を受け取り、積み込んで運搬するので、従来のような固定ステーションを設けなくても、周回ルート4上のユーザ9が希望する第1種積降スポット10で超小型モビリティ3の貸出及び返却を行うことができる。また、運搬車2はユーザ9が希望する第1種積降スポット10へ超小型モビリティ3を移動させるので、従来のような超小型モビリティ3の偏在が防止される。
また、管理センタ7が車両基地8と第1種積降スポット10との間で超小型モビリティ3を適時移動させることでも、超小型モビリティ3の偏在が防止される。運搬車2で運搬した超小型モビリティ3は、車両基地8において、適宜給油、充電、洗車又は修理することで、超小型モビリティ3を使用可能な状態に維持できる。
また、運搬車2は、周回ルート4を走行しながら複数の超小型モビリティ3を運搬中に充電可能としたので、運搬中に超小型モビリティ3を充電でき、従来電動車両用として固定ステーションに必要とされていた充電装置を設ける必要がなくなり、工事を必要としない分、カーシェアリング事業の開始及び撤退が極めて容易となる。
したがって、本実施形態に係る運行管理システム1によると、超小型モビリティ3の偏在を解消して超小型モビリティ3を利用しやすいものとすることができる。
−変形例−
図12は本発明の実施形態1の変形例を示し、荷物コンテナ付運搬車2’を有する点で上記実施形態と異なる。なお、以下の各変形例及び各実施形態では、図1〜図11と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本変形例の荷物コンテナ付運搬車2’は、荷台22の上にユーザ9から預かったスーツケース等の荷物を収容できる荷物コンテナ125を備えている。このため、超小型モビリティ3の最大搭載台数が4台となっている。この荷物コンテナ付運搬車2’を上記実施形態1の周回ルート4上を周回する運搬車として用いてもよい。
本変形例では、荷物コンテナ125を備えているので、超小型モビリティ3の収容スペースが小さい場合でも、荷物コンテナ125で荷物を預かることができるので、ユーザ9は、身軽にドライブを楽しむことができる。
また、管理センタ7で預かった荷物を管理することで、ユーザ9が超小型モビリティ3を返却する際に預かった荷物を返却したり、ユーザ9が希望する場所へ荷物を運ぶサービスを行うこともできる。
さらに、荷物コンテナ125に広告を塗装等することで、移動広告としての役割を持たせることもできる。
(実施形態2)
図13〜図15は本発明の実施形態2を示し、主として一時ステーション111を有する点で上記実施形態1と異なる。なお、以下の各実施形態では、図1〜図12と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
周回ルート4には、上記実施形態1の第1種積降スポット10と超小型モビリティ3を一時的に駐車可能な一時ステーション111を有する第2種積降スポット110とが設けられている。図14に示すように、例えば、第2種積降スポット110は、公共のバス停であり、バス停のすぐ近くに一時ステーション111が設けられている。例えば、地方公共団体の協力を得てバス停の近くの空いたスペースを無料で借りるとよい。各第2種積降スポット110には、超小型モビリティ3が例えば1台のみ駐車可能な駐車スペースが設けられている。そして、全ての第2種積降スポット110の駐車スペースの合計は、例えば周回ルート4上を周回する超小型モビリティ3の台数の1/5から1/2程度となっている。このように本実施形態では、従来のカーシェアリングの固定ステーションと比較して、超小型モビリティ3の駐車スペースを極端に少なく設定している。
図15に示すように、一時ステーション111は、バス停のすぐ近くの従来歩道であった領域の一部を駐車スペースに変更したものである。車道よりも1段高い位置に設けられている歩道において、その車道と歩道の接続部(縁石)に沿って駐車スペースを設ける。具体的には、歩道に所定間隔をあけて複数のポール111aを立設し、これらポール111aで矩形状のプレート111bを支持させる。複数のポール111aは、プレート111bより上方に突出して矩形状のプレート111bのうち歩道側の三方を囲うことにより、プレート111b側から歩道側に超小型モビリティ3が入り込むのを規制する。また、プレート111b上には超小型モビリティ3が駐車可能となっている。プレート111bの広さは、超小型モビリティ3の1台分の投影面積+αの広さに設定されている。超小型モビリティ3は、従来の普通乗用車や小型乗用車よりも車幅寸法が小さいので、幅広の歩道であれば、歩道の全幅をプレート111bが占めるということはない。超小型モビリティ3は車道から縁石を超えてプレート111b上に駐車するために、プレート111bと車道とを滑らかに接続するための歩み板111cを設けてもよい。駐車管理装置111dにクレジットカードやメンバーズカードにより情報を入力して操作レバー111e等の操作部を操作して歩み板111cを自動で車道に沿った非使用状態と傾斜させた使用状態とに切り換えるようにしてもよい。その際に駐車したことの連絡が管理センタ7に送られるようにしてもよい。また、駐車管理装置111dを設ける場合、操作レバー111e等の操作部は、歩道側と道路側のどちら側からも操作できるようにするのが好ましい。特に道路側の操作レバー111eは、超小型モビリティ3に乗車中のユーザ9が窓から手を外に出したときに操作できる高さ位置にあるのが好ましい。なお、上記ポール111a、プレート111b、歩み板111c、駐車管理装置111d等は、既設の歩道を崩すことなく容易に設置と撤去を行い得るようになっている。
管理センタ7は、運搬車2によって一時ステーション111においても超小型モビリティ3を積み降ろし可能に構成されている。運搬車2は、周回ルート4上の車道に沿って設けられた一時ステーション111のプレート111bの真横に停車する。そして、運搬車2は、プレート111b上に道路の進行方向に沿って駐車されている超小型モビリティ3を、荷台リフト23を使用して荷台22上に積み込む。この際、超小型モビリティ3は無人のままである。また、運搬車2に搭載されている超小型モビリティ3をユーザ9に渡すときには、荷台22から超小型モビリティ3をプレート111b上に降ろすようにする。運搬車2の荷台22に搭載中の超小型モビリティ3を予約していたユーザ9は、超小型モビリティ3がプレート111b上に降ろされた後、それに乗り込むことが可能となる。
また、ユーザ9は、一時ステーション111に超小型モビリティ3が駐車されていれば、予約なしでその超小型モビリティ3の利用を開始することができる。そのような一時ステーション111を有する第2種積降スポット110は、全体として、上記実施形態1の公共駐車場10’と同様の機能を有する。
なお、図16に示すように、例えば、2つの大きさの異なる環状の周回ルート4を設定し、各周回ルート4に第1種積降スポット10と第2種積降スポット110とを交互に並ぶように配置してもよい。
次に、本実施形態に係る運行管理システム1の作動について説明する。
図17に示すように、本実施形態では、周回ルート4は、例えばルート1とルート2とで、それぞれ1周約10kmであり、合計で約20kmとする。各周回ルート4にそれぞれ2台の運搬車2を運行させる。例えば、図18及び図19に示すように、2つの運行パターンで運搬車2を周回させる。例えば、運行パターン1と運行パターン2とを交互で行うとよい。運転手は、例えばハッチングの種類で色分けするように、4時間ごとに交代すればよい。また例えば、各運搬車2は、平均時速約15kmで周回ルート4を約40分で1周する(各周回ルート4上に2台の運搬車2を走行させるとその運行間隔は約20分となる)。これらの運行パターンに例示するように、例えば、22時〜25時はユーザ9が減るので、各周回ルート4に運搬車2を1台ずつのみ周回させている。ユーザ9が激減すると考えられる早朝及び深夜は、全ての運搬車2の運行を休止することで、無駄を省くと共に騒音低減により周辺住民の理解を得やすくしている。休止中の運搬車2は、例えば、車両基地8に駐車され、洗車、給油、点検、修理等を行う。使用しない超小型モビリティ3も車両基地8に駐車され、洗車、充電、点検、修理等を行う。
管理センタ7は、例えば図17に示す運行管理用のソフトウエアを用いて運搬車2及び超小型モビリティ3の運行を管理する。ここでは、運搬車2を三角で示し、車利用可否表示部を設ける。この車利用可否表示部では、5台の搭載スペースのうち灰色(ハッチングなし)が超小型モビリティ3のない状態、緑色(斜めハッチングで示す)が予約なしの超小型モビリティ3のある状態、赤色(クロスハッチングで示す)が超小型モビリティ3の予約済みの状態を示す。一時ステーション111は、灰色が超小型モビリティ3のない状態を示し、緑色が超小型モビリティ3のある状態を示す。公共駐車場10’は、灰色が超小型モビリティ3のない状態を示し、黄色(破線ハッチングで示す)は超小型モビリティ3が残りわずかであることを示し、赤色が満車を示す。このように色分けすれば一目で超小型モビリティ3の偏在を発見でき、運搬車2に積み降ろしの指示を出しやすい。なお、この管理センタ7における車利用可否表示部とほぼ同様の内容が、ユーザ9の携帯端末9aに表示されるようになっており、ユーザ9も常時状況把握ができるようになっている。
管理センタ7は、ユーザ9からの予約を受け付け、予約が入れば、図17に示すように、運搬車2に搭載中の超小型モビリティ3の表示を例えば緑色から赤色に変更し、他のユーザ9から重複して同じ超小型モビリティ3に予約が行われないように制御する。管理センタ7は、ユーザ9からの予約を受け付けた地点の運搬車2の位置を記憶する。運搬車2がその位置から周回ルート4上を所定時間移動するまでに予約をしたユーザ9とランデブーでき、超小型モビリティ3を渡すことができれば、管理センタ7は、予約の赤色表示を解除する。もし、運搬車2が予約を受け付けた地点から予約したユーザ9とランデブーできずに周回ルート4上を所定時間移動した場合も管理センタ7は予約の赤色表示を解除(リセット)する。また、管理センタ7は、ユーザ9が指定した受け取り場所(第1種積降スポット10、第2種積降スポット110、公共駐車場10’のいずれか)を記憶しており、運搬車2がこの指定された受け取り場所から所定距離(例えば2km)移動するまでの間にユーザ9とランデブーできなかった場合にも管理センタ7は予約の赤色表示を解除する。
運搬車2は、車両基地8を通過するときに、例えば、荷台22に搭載中の予約された超小型モビリティ3が3台以下であり、かつ公共駐車場10’及び第2種積降スポット110に超小型モビリティ3が駐車されているのなら、搭載中の車が合計3台となるように積み降ろしを行う。
一方、荷台22に搭載中の予約された超小型モビリティ3が3台以下であり、かつ公共駐車場10’及び第2種積降スポット110に超小型モビリティ3が駐車されていないのなら、搭載中の車が合計4台となるように積み降ろしを行う。
運搬車2は、第2種積降スポット110の一時ステーション111において、超小型モビリティ3が駐車され、かつまだ搭載可能スペースがあればその超小型モビリティ3を積み込む。
本実施形態では、複数の第2種積降スポット110が設けられているので、その一時ステーション111を利用してユーザ9は、運搬車2の周回タイミングに関わらず超小型モビリティ3の受け取り及び返却を行うことができて便利である。
このように、周回ルート4に一時ステーション111を設けておけば、運搬車2がその場にいない場合でも、ユーザ9が乗り降りすることができて便利である。
−実施形態2の変形例−
図20に示すように、2つの周回ルート4が連結部4aを有さない形態としてもよい。その場合には、連結部4aにおいて超小型モビリティ3の受け渡しが行えないので、いずれの周回ルート4にも車両基地8を設け、それぞれの車両基地8を用いて運行中の超小型モビリティ3の台数を調整するとよい。
(実施形態3)
図21は本発明の実施形態3を示し、固定ステーション210を有する点で上記実施形態1及び2と異なる。
すなわち、本実施形態では、例えば、周回ルート4上にない人気スポット15に隣接して例えば2つの固定ステーション210が設けられている。固定ステーション210は、従来と同様にユーザ9が多いと思われる駐車場などの一角に常に駐車スペースを設けるものであり、その個数及び広さは限定されない。
この固定ステーション210は、運搬車2の運行により、従来に比べてその設置場所を減らすことができる。固定ステーション210を常に設けることで、駐車スペースの維持費用が高くなってしまうが、ユーザ9にとっては、固定ステーション210の超小型モビリティ3に予約がなければ24時間いつでも使えるようにすることもでき、いつでも返却ができて便利である。本実施形態では、上記各実施形態のように運搬車2を用いて超小型モビリティ3を運搬するので、従来のような固定ステーションのみのカーシェアリングよりも駐車スペースを減らしつつ超小型モビリティ3の偏在を防ぐことができ、ユーザ9にとって利用しやすくなると共に駐車スペースの維持費も安くなる。
(実施形態4)
図22は本発明の実施形態4を示し、移動作業員310を有する点で上記実施形態3と異なる。
すなわち、管理センタ7は、超小型モビリティ3を適宜移動させる移動作業員310に指示を出し、移動作業員310に超小型モビリティ3を運転させて固定ステーション210に駐車された超小型モビリティ3を他の固定ステーション210、車両基地8、第1種積降スポット10又は運搬車2の所へ移動させるように構成されている。また、移動作業員310は、超小型モビリティ3についてユーザ9への貸渡しとユーザ9からの返却とを直接行うこともできる。
このような手法を用いれば、移動作業員310の人件費が発生するが、管理センタ7が移動作業員310に適宜指示を出すことにより、上記実施形態3で生じ得る固定ステーション210間での超小型モビリティ3の偏在を解消できる。
また、移動作業員310は、運搬車2の周回タイミングに関わらず、超小型モビリティ3を運転して適切な位置に移動させることができるので、超小型モビリティ3の偏在をさらに確実に防ぐことができる。
(実施形態5)
図23は本発明の実施形態5を示し、ユーザ9,9’同士のマッチングを行う点で上記実施形態1〜4と異なる。
管理センタ7は、複数のユーザ9,9’の携帯端末9aに連絡し、一方のユーザ9に他方のユーザ9’へ超小型モビリティ3を渡すように指示可能に構成されている。
このようにすれば、運搬車2の周回タイミング以外でも運搬車2を介することなく、ユーザ9同士で超小型モビリティ3の引き継ぎを行える。ユーザ9,9’の情報は、例えば、クレジットカードやメンバーズカードを超小型モビリティ3のカードリーダで読み込ませたり、携帯端末9aから送信させたりすることで、管理センタ7に送信されるようにすればよい。管理センタ7は、超小型モビリティ3を引き継いだユーザ9’の位置情報及びカード情報を入手し、超小型モビリティ3の使用を許諾すると共に、その位置を常時監視するようにすればよい。
本実施形態では、運搬車2を介さないパターンも有するので、必ずしも周回ルート4上で超小型モビリティ3の引き継ぎを行う必要がない点で有利である。また、上記実施形態4のような移動作業員310の人件費を省ける点で有利である。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、自動車は、超小型モビリティ3としたが、普通自動車、ハイブリッド自動車、電動車両等に限定されず、二輪車、四輪車等にも限定されない。
また、上記実施形態では、超小型モビリティ3にモビリティ側通信機器3aを設けていたが必ずしもモビリティ側通信機器3aが必要というわけではない。例えば、超小型モビリティにはバーコードラベルのみ貼付しておき、ユーザがこのバーコードラベル等の読取部をユーザの携帯端末で読み取ったときに、利用開始時刻や返却時刻、位置等をユーザの携帯端末から管理センタに送るようにすればよい。また、ユーザが超小型モビリティに乗車して移動中の場合、超小型モビリティの現在位置は、ユーザの携帯端末から定期的に発信される情報により把握してもよい。
また、上記実施形態では、運搬車2は、旋回可能なフォーク部23aを有する荷台リフト23を備えていたが、本発明はこれに限らず、その他の荷役装置を備えた車両を使用してもよい。
また、上記実施形態では、運搬車2は、5台の超小型モビリティ3を搭載可能になっていたが、本発明はこれに限らず、6台以上の超小型モビリティを搭載可能にしてもよい。その場合、運搬車の荷台部分をトレーラとしてもよい。
また、上記実施形態では、運搬車2は、超小型モビリティ3の前後方向が運搬車2の左右方向になるように、超小型モビリティ3を横置きに搭載していた。これはスペース効率を考慮した搭載方法であったが、本発明はこれに限らず、運搬車の前後方向と超小型モビリティの前後方向が合うように、超小型モビリティを運搬車の荷台に搭載してもよい。
また、上記実施形態では、第2種積降スポット110の一時ステーション111は、駐車管理装置111dや可動式のプレート111bを有していたが、本発明はこれに限らず、駐車管理装置がなく、プレート111bの代わりに固定式の傾斜ブロックを使用する一時ステーションであってもよい。
また、上記実施形態では、超小型モビリティ3は、人により運転されるものであったが本発明はこれに限らず、自動運転可能な電動の超小型モビリティであってもよい。自動運転可能な超小型モビリティであれば運搬車で運搬しなくても直接ユーザのもとへ無人で自走していくことが可能である。しかし、ユーザのもとに自走していくのにも電力を消費してしまうし、自動運転中の多数の超小型モビリティが同時に道路を走行すればトラブルが生じやすくなる。本発明では、運搬車で複数の超小型モビリティをひとまとめに運搬することができ、また、運搬中に複数の超小型モビリティをひとまとめに充電することも可能となる。そのため、本発明では、自動運転可能な電動の超小型モビリティの運用をより効率よく行うことができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 運行管理システム
2 運搬車
2' 荷物コンテナ付運搬車
3 超小型モビリティ
3a モビリティ側通信機器
4 周回ルート
4a 連結部
5 無線通信網
6 インターネット
7 管理センタ
8 車両基地
9,9’ ユーザ
9a 携帯端末
10 第1種積降スポット
10' 公共駐車場
11 道路
15 人気スポット
20 キャビン
21 運搬車側通信機器
22 荷台
23 荷台リフト(自動車昇降装置)
23a フォーク部
23b シリンダユニット
23c 旋回部
23d フォーク支持部
24 荷台コンベア
25 ストッパ
110 第2種積降スポット
111 一時ステーション
111a ポール
111b プレート
111c 歩み板
111d 駐車管理システム
111e 操作レバー
125 荷物コンテナ
210 固定ステーション
310 移動作業員

Claims (13)

  1. 複数の自動車の運行を管理する運行管理システムにおいて、
    周回ルートを走行しながら上記複数の自動車を積み降ろし及び運搬可能な運搬車と、
    上記周回ルートに設けられ、上記運搬車が該自動車を積み降ろし可能な複数の積降スポットと、
    少なくとも上記運搬車、複数のユーザの携帯端末と交信し、該運搬車を用いて上記複数の自動車を上記積降スポットにおいて積み降ろし及び運搬させると共に、上記複数のユーザの携帯端末を通して該複数のユーザと連絡をとり、該複数のユーザによる上記自動車の使用を管理する管理センタとを備えている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  2. 請求項1に記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記周回ルートには、上記複数の自動車を駐車し又はメンテナンスする車両基地がさらに設けられ、
    上記管理センタは、少なくとも上記運搬車、上記複数のユーザの携帯端末と交信し、該運搬車を用いて上記複数の自動車を上記車両基地において積み降ろしするように構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記自動車は、電動車両であり、
    上記運搬車は、周回ルートを走行しながら上記複数の自動車を運搬中に充電可能である
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記周回ルートは、複数設けられ、互いに連結部で連結されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  5. 請求項4に記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記連結部において、複数の上記周回ルートをそれぞれ周回する運搬車同士で上記自動車を積み降ろし可能に構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  6. 請求項5に記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記運搬車は、上記連結部において、上記運搬車同士で上記自動車を荷台から地面に降ろすことなく、該自動車の受け渡しを行える荷台コンベアを備えている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記運搬車は、運転席に座ったままの該運搬車の運転手が無人で停車中又は駐車中の上記自動車を積み降ろし可能な自動車昇降装置を備えている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記周回ルートには、上記自動車を一時的に駐車可能な一時ステーションが設けられ、
    上記管理センタは、上記運搬車によって上記一時ステーションにおいて上記自動車を積み降ろし可能に構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて、
    上記周回ルートには、上記自動車を駐車可能な固定ステーションが設けられ、
    上記管理センタは、移動作業員に指示を出し、該移動作業員に上記自動車を運転させて上記固定ステーションに駐車された自動車を他の固定ステーション、上記積降スポット、車両基地又は上記運搬車の所へ移動させるように構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて
    上記管理センタは、上記複数のユーザの携帯端末に連絡し、一方のユーザに他方のユーザへ上記自動車を渡すように指示可能に構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて
    上記管理センタは、上記複数のユーザの携帯端末からの問い合わせに対し、予約可能な上記自動車の情報を提供すると共に、上記複数のユーザからの予約を受け付け、上記運搬車に搭載した自動車の該予約を受け付けた地点又は該自動車の貸渡し予定の上記積降スポットの地点から上記周回ルートを所定距離走行したときに予約をリセットするように構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  12. 請求項1から11のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて
    上記管理センタは、上記ユーザの携帯端末からの問い合わせがあったときに、該ユーザの現在位置と予約可能な上記自動車が搭載されている上記運搬車の現在位置とを計算し、該ユーザの現在位置と予約可能な上記自動車が搭載されている上記運搬車の現在位置とが所定の距離範囲内にある場合のみ、予約ができるように構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
  13. 請求項1から12のいずれか1つに記載の自動車の運行管理システムにおいて
    上記運搬車は、ユーザから預かった荷物を収容する荷物コンテナを備え、
    上記管理センタは、上記ユーザから預かった荷物を管理し、該ユーザが上記自動車を返却する際に該荷物を該ユーザに返却し、又は該ユーザが希望する場所へ運ぶ手配をするように構成されている
    ことを特徴とする自動車の運行管理システム。
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