JP2015001933A - 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法 - Google Patents

電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015001933A
JP2015001933A JP2013127478A JP2013127478A JP2015001933A JP 2015001933 A JP2015001933 A JP 2015001933A JP 2013127478 A JP2013127478 A JP 2013127478A JP 2013127478 A JP2013127478 A JP 2013127478A JP 2015001933 A JP2015001933 A JP 2015001933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
electric vehicle
detachable
vehicle
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013127478A
Other languages
English (en)
Inventor
史暁 永幡
Fumiaki Nagahata
史暁 永幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP2013127478A priority Critical patent/JP2015001933A/ja
Publication of JP2015001933A publication Critical patent/JP2015001933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】脱着コンテナを用いて簡単な構成で効率よく電動車両のカーシェアリングサービスを行えるようにする。
【解決手段】複数の超小型モビリティ50(電動車両)を駐車可能な複数の駐車台15及び複数の超小型モビリティ50の蓄電部51をそれぞれ充電可能な充電装置17を備えた脱着コンテナ10を脱着車1でコンテナ置き場61に運び込む。管理センタ62の指示によって、コンテナ置き場61に脱着コンテナ10を介して駐車された超小型モビリティ50の数が適切になるように、脱着車1にて脱着コンテナ10を超小型モビリティ50と共に移動させる。
【選択図】図12

Description

本発明は、荷役車両により運搬される電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法に関する。
近年、少子高齢化が進み、自転車やバイク等の二輪車にうまく乗れない高齢者が増加してきていると共に、時速100km以上のスピードが出る自動車を運転するには危険な高齢者が増加してきている。また、非婚(未婚)や核家族化が進み単独世帯が増加してきている。また、「所有するから使用へ」と人の消費行動の変化が世界中で起こっている。このような状況にある中で、二輪車や自動車の所有者は減り続け、カーシェアリングの利用者が増加してくることが予想される。そこで、例えば特許文献1のようなシェアリングカーの合理的な管理方法が知られている。
一方で、これまでの自動車よりもコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れる電動の超小型モビリティが実用段階になってきている。超小型モビリティは1〜2人乗りであるが二輪車に比べて身体が風雨にさらされにくく、また、スピードもあまり出ず安定している。さらに普段の買い物程度の荷物は楽に積み込むことができる。これにより、特に高齢者の乗り物として期待される。また、環境負荷低減の意識が人々に浸透し、若い世代も通勤や通学に超小型モビリティを利用することに興味を示すようになってきている。
特開2012−118852号公報
上記特許文献1のようなカーシェアリングでは、専用駐車場に自動車を駐車し、その自動車を24時間利用可能となっている。利用者は、パソコンやスマートフォンを使用して、自分の現在地から近い専用駐車場における自動車の空き状況を確認し、自動車が空いていれば予約をする。しかし、このようなカーシェアリングでは次のような問題点がある。
i)近くの専用駐車場に期待通りに自動車が置いていない場合がある
ii)自動車を使用した後、出発した専用駐車場に返却しなければならない
iii)出発時に燃料が少ないと給油を行う必要がある
iv)出発時に自動車が汚れていて洗車が必要な場合がある
今後、カーシェアリングの利用者が増えてくると、上記i)〜iv)の問題に加えてさらに次の問題が生じると思われる
v)カーシェアリングの利用者が増え、専用駐車場も増えていくが、特に都市部では専用駐車場の用地確保の問題が生じる
vi)カーシェアリングの専用駐車場は、時間帯や季節によってよく利用されるものとされないものとが偏在するようになり、よく利用される専用駐車場は、利用者による予約競争が激化し、期待通りに利用できない利用者の不満が増大する
vii)電気自動車のカーシェアリングも行われるようになるが、充電設備が整った地域が偏在する状況が続く
そこで、上記i)〜vii)を解決できるカーシェアリングサービスが求められる。具体的には、自分の現在地から近い場所にいつでも洗車間もない車があり、給油又は充電を気にする必要がなく、出発した専用駐車場に返却する必要のないサービスが求められる。
一方で、今後普及が図られる超小型モビリティでは、次の問題がある。
viii)自転車や原付バイクと比べて値段が高い一方、自動車と比べて大きな荷物を積載できないため、自分で購入するとあまりメリットを感じられない
ix)超小型モビリティはスピードがあまり出ない上、高速道路に乗ることができず、長距離移動には向かない
そこで、上記viii)及びix)を解決できるサービスが求められる。具体的には、近くの電車の駅、ショッピング街、コミュニティセンタ等と自宅との間を移動するための、超小型モビリティのカーシェアリングサービスが求められる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で効率よく超小型モビリティのカーシェアリングサービスを行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、脱着コンテナを利用して超小型モビリティの運搬、駐車及び充電を行えるようにした。
具体的には、第1の発明では、複数の電動車両を駐車可能な複数の駐車台及び該複数の電動車両の蓄電部をそれぞれ充電可能な充電装置を備えた脱着コンテナと、
上記複数の脱着コンテナを配置可能な複数のコンテナ置き場と
上記脱着コンテナを積載して上記コンテナ置き場に移動させるための荷役車両と、
上記コンテナ置き場に上記脱着コンテナを介して駐車された上記電動車両の数を管理して上記荷役車両にて上記脱着コンテナを上記電動車両と共に移動させる指示を送る管理センタとを備えている。
上記の構成によると、脱着コンテナは、複数の電動車両を乗せたままで所望の駐車場所への移動が容易である。このため、管理センタが容易に利用者の多いコンテナ置き場へ脱着コンテナごと電動車両を移動させることができる。また、脱着コンテナを移動させることで、コンテナ置き場及びコンテナ置き場における脱着コンテナの数を気軽に変更できるので、初期投資を最小限にして電動車両の駐車場所を提供しやすい。また、通勤ラッシュ等の1日の時間帯による人の流れの変化や、夏場人気で冬場不人気の観光地等の季節による人の流れの変化に対し、コンテナ置き場における脱着コンテナ及び電動車両の数を変化させて柔軟に対応できる。脱着コンテナは、充電装置を備えているので、運搬中にも充電できる上に、所望のコンテナ置き場に脱着コンテナを載置すれば、電動車両専用の駐車場に早変わりする。さらに、利用者は、電動車両を借りた場所に返す必要がなく、不足した電動車両は、随時脱着コンテナごとコンテナ置き場に移動させて補充できる。ここで、電動車両は、超小型モビリティ、電動バイク、電動自転車等充電可能な走行用電動機を有する車両を意味する。
第2の発明では、第1の発明において、
上記脱着コンテナ及び上記電動車両のメンテナンスと余剰分の保管とを行うメンテナンス拠点を備えている。
上記の構成によると、メンテナンス拠点において、脱着コンテナ及び電動車両の充電状態等の状態をチェックしてメンテナンスを行えるので、管理センタは、充電が十分に行われて洗車されて綺麗な電動車両及び脱着コンテナを適宜コンテナ置き場に配置できる。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記脱着コンテナは上記充電装置を介して上記電動車両の蓄電部に電力を供給するための電源となるコンテナ側蓄電部を備え、
上記荷役車両は、車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを電力に変換する発電装置を備え、
上記コンテナ側蓄電部は、上記荷役車両の積載時に上記発電装置と電気的に接続され、上記発電装置にて発生された電力が上記コンテナ側蓄電部に蓄えられるように構成されている。
上記の構成によると、荷役車両による運搬中に車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを有効に利用して脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電できる。
第4の発明では、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、
上記脱着コンテナ及び上記電動車両の運行状況を認識可能な情報端末を備え、
上記電動車両の利用者が上記コンテナ置き場の現地に上記電動車両がない場合には、上記電動車両及び上記脱着コンテナを上記荷役車両にて上記現地へ移動させる信号を上記情報端末から上記管理センタに発することができるように構成されている。
上記の構成によると、利用者は、電動車両がなくても、上記情報端末でタクシーを呼ぶような感覚で呼び出しをかけることができる。呼び出しがあったことは管理センタで認知され、管理センタは他に優先して新しい脱着コンテナをその現場に移動させることができる。
第5の発明では、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、
上記荷役車両に積載可能で、上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電可能な電源部と、上記管理センタに対して自身の位置データと充電状態とを通信可能な通信部とを備えた電源コンテナをさらに備えている。
上記の構成によると、電源コンテナを外部電力のないコンテナ置き場に配置することにより、脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電することができるので、山間部などにもコンテナ置き場を設けることができるようになる。電源コンテナの充電可能時間がわずかになったことが管理センタで認識されれば、管理センタは、電源コンテナを新しいものと差し替えするように脱着車に指示を出すことができる。
第6の発明では、
複数の電動車両を駐車可能な複数の駐車台及び該複数の電動車両の蓄電部をそれぞれ充電可能な充電装置を備えた脱着コンテナと、該複数の脱着コンテナを配置可能な複数のコンテナ置き場と、上記脱着コンテナを積載して上記コンテナ置き場に移動させるための荷役車両とを準備する工程と、
上記電動車両を上記脱着コンテナに搭載させた状態で荷役車両により上記コンテナ置き場へ運び込む工程と、
管理センタによって、上記コンテナ置き場に上記脱着コンテナを介して駐車された上記電動車両の数が適切になるように、上記荷役車両にて上記脱着コンテナを上記電動車両と共に移動させる工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、脱着コンテナは、複数の電動車両を乗せたままで所望の駐車場所への移動が容易である。このため、管理センタが容易に利用者の多いコンテナ置き場へ脱着コンテナごと電動車両を移動させることができる。また、脱着コンテナを移動させることで、コンテナ置き場及びコンテナ置き場における脱着コンテナの数を気軽に変更できるので、初期投資を最小限にして電動車両の駐車場所を提供しやすい。また、通勤ラッシュ等の1日の時間帯による人の流れの変化や、夏場人気で冬場不人気の観光地等の季節による人の流れの変化に対し、コンテナ置き場における脱着コンテナ及び電動車両の数を変化させて柔軟に対応できる。脱着コンテナは、充電装置を備えているので、運搬中にも充電できる上に、所望のコンテナ置き場に脱着コンテナを載置すれば、電動車両専用の駐車場に早変わりする。さらに、利用者は、電動車両を借りた場所に返す必要がなく、不足した電動車両は、随時脱着コンテナごとコンテナ置き場に移動させて補充できる。
第7の発明では、第6の発明において、
上記管理センタが上記脱着コンテナ及び上記電動車両の余剰分をメンテナンス拠点に送り込んで保管する工程と、
上記メンテナンス拠点に運び込まれた上記脱着コンテナ及び上記電動車両のメンテナンス、洗車及び充電の少なくともいずれかを行う工程を含む構成とする。
上記の構成によると、メンテナンス拠点において、脱着コンテナ及び電動車両の充電状態等の状態をチェックしてメンテナンスを行えるので、管理センタは、充電が十分に行われて洗車されて綺麗な電動車両及び脱着コンテナを適宜コンテナ置き場に配置できる。
第8の発明では、第6又は第7の発明において、
上記荷役車両の積載時に該荷役車両に設けた発電装置にて車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを電力に変換し、その電力を上記脱着コンテナに設けたコンテナ側蓄電部に蓄える工程と、
上記コンテナ側蓄電部の電力により、上記電動車両の蓄電部の充電を行う工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、荷役車両による運搬中に車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを有効に利用して脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電できる。
第9の発明では、第6乃至第8のいずれか1つの発明において、
上記電動車両の利用者が、上記情報端末により、上記脱着コンテナ及び上記電動車両の運行状況を調べる工程と、
上記利用者が、上記コンテナ置き場の現地に上記電動車両がない場合に、上記電動車両及び上記脱着コンテナを上記荷役車両にて上記現地へ移動させる信号を上記情報端末から上記管理センタに発する工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、利用者は、電動車両がなくても、情報端末でタクシーを呼ぶような感覚で呼び出しをかけることができる。呼び出しがあったことは管理センタで認知され、管理センタは他に優先して新しい脱着コンテナをその現場に移動させることができる。
第10の発明では、第6乃至第9のいずれか1つの発明において、
上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電可能な電源部を備えた電源コンテナを上記荷役車両に積載して上記コンテナ置き場へ運び込む工程と、
上記電源部により、上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電する工程とを含む構成とする。
上記の構成によると、電源コンテナを外部電力のないコンテナ置き場に配置することにより、脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電することができるので、山間部などにもコンテナ置き場を設けることができるようになる。
以上説明したように、本発明によれば、電動車両を脱着コンテナに搭載させた状態で荷役車両によりコンテナ置き場へ運び込むと共に、状況に応じて管理センタによって電動車両の数が適切になるように荷役車両にて脱着コンテナを電動車両と共に移動させるようにしたことにより、簡単な構成で効率よく超小型モビリティのカーシェアリングサービスを行うことができる。
本発明の実施形態に係る脱着コンテナを脱着車に積み込んだ様子を示す側面図である。 脱着コンテナに3台の超小型モビリティを積み込んだ様子を示し、(a)が前方から見た斜視図で、(b)が後方から見た斜視図である。 シリンダを延ばして駐車台を前進させた様子を示し、(a)が前方から見た斜視図で、(b)が後方から見た斜視図である。 (a)が図2の脱着コンテナを示す正面図で、(b)が図3の脱着コンテナを示す正面図である。 脱着コンテナの側面図であり、(a)が駐車台を傾斜させない場合を示し、(b)が駐車台を傾斜させた場合を示す。 図2の脱着コンテナを下方から見た斜視図である。 駐車台及びそれに搭載された超小型モビリティを下方から見た斜視図である。 (a)が超小型モビリティが止まっていないときの脱着コンテナを示す斜視図で、(b)が駐車台を省略した脱着コンテナを示す斜視図である。 固縛装置及びその周辺を拡大して示す斜視図である。 脱着コンテナの油圧回路図である。 脱着コンテナ及び脱着車の動力構成を示す概略図である。 超小型モビリティの運行管理システムの概要を示す説明図である。 本発明の脱着コンテナと共に使用される電源コンテナの使用状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態の変形例に係る脱着コンテナを示す平面図である。 本発明の実施形態の変形例に係る脱着コンテナを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
−脱着コンテナ及び脱着車の構成−
図2は本発明の実施形態の脱着コンテナとしての脱着コンテナ10を示し、この脱着コンテナ10は、複数の電動車両としての超小型モビリティ50の駐車スペースになり、かつ、図1に示すように、荷役車両としての脱着車1にて容易に運搬可能であると共に、脱着車1に対して積み込み及び積み降ろし可能に構成されている。
脱着車1は、キャブ2及び車台3を有し、車台3上に荷役装置5を備えている。詳しくは図示しないが、この荷役装置5は、後端が車台3後端に軸支された水平アームと、この水平アームに伸縮可能に設けられた垂直アームとからなるL字状の荷役アーム6とを備え、垂直アームの上端に脱着コンテナ10前端前壁上部の掛合部12に掛止するフック7が設けられている。水平アームと車台3の前部とに荷役アーム6を車体後方へ回動させるための回動用油圧シリンダが連結されている。図10及び図11に示すように、脱着車1は、走行用のエンジン8を備え、そのエンジン8に動力取出装置(PTO)8a及び発電装置8bが設けられている。PTO8aは、車両側油圧ポンプ9に結合され、これにより発生した油圧により、荷役装置5が駆動されるようになっている。
図2〜図8に示すように、脱着コンテナ10は、側面視L字状のコンテナ本体11を備え、このコンテナ本体の正面に上記掛合部12が設けられている。図6に示すように、例えば、コンテナ本体11の底面前側には、円柱状の一対の脚部13が設けられ、底面後側には、一対の本体側ローラ14がその軸方向を脱着コンテナ10の幅方向となるように回転可能に設けられている。コンテナ本体11の上面には、例えば3台の超小型モビリティ50を互いの進行方向(直進方向)が平行にずれるように、本実施形態では、脱着車1の車幅方向に超小型モビリティ50の進行方向が向くように並列させて駐車可能な3つの駐車台15が設けられている。駐車台15の並列方向は、脱着車1の車幅方向に超小型モビリティ50の進行方向が向くのではなく、脱着車1の進行方向に対して傾斜してもよいが、それぞれの駐車台15に載る超小型モビリティ50が互いに干渉せずに出し入れ可能であることが望ましい。脱着コンテナ10全体の制御は、コンテナ本体11前側に設けた制御ボックス20によって行われる。制御ボックス20は、脱着コンテナ10の位置データを取得するGPS受信部と、脱着コンテナ10の駐車台15に駐車された超小型モビリティ50の充電量を管理する充電管理部と、後述の管理センタ62に対して通信可能な通信部とを有している。
図8及び図11に示すように、駐車台15は、3台の超小型モビリティ50の蓄電部51をそれぞれ充電可能な充電装置17を備えている。充電装置17は、例えば電磁誘導を利用して電気を伝達する非接触式充電部を有し、詳しくは図示しないが、脱着コンテナ10側の充電装置17のコイルに電気を流して磁界を発生させ、超小型モビリティ50側のコイルに電流を発生させて蓄電部51の充電を行うように構成されている。このため、充電装置17からの電線を蓄電部51に接続して充電する必要がない。充電装置17は、制御ボックス20の充電管理部によって制御され、例えば、利用者が超小型モビリティ50を駐車した状態で、必要に応じて充電を自動で開始及び終了するようにすればよい。そうすることで、利用者等の充電量の管理の手間が省かれると共に、充電し忘れを確実に防止することができる。
また、各駐車台15には、隣接する2つ駐車台15を超小型モビリティ50の進行方向へ相互にずらす移動機構16が設けられている。具体的には、図3(b)、図8(b)等に示すように、移動機構16は、超小型モビリティ50を乗せた状態で各駐車台15をそれぞれ独立して移動可能にするための駐車台用シリンダ16aを有している。駐車台用シリンダ16aは、コンテナ本体11に凹陥された3つのシリンダ収容部11aに、コンテナ本体11の幅方向に伸縮自在に支持されている。駐車台用シリンダ16aの先端は、図7に示すように、駐車台15に凹陥されたロッド収容部15aにおいて結合されている。また、駐車台15の先端部下面側には、支持ローラ15bが回転自在に設けられている。支持ローラ15bは、載置面Gに合わせて上下に移動可能とされていてもよい。さらに、駐車台15の下面には例えば4つのスライドローラ15cが回転自在に設けられ、駐車台15のスライド移動が容易となっている。また、駐車台15の4つのスライドローラ15cは、超小型モビリティ50の載置面を基準として駐車台の張り出し移動先端側の方がより下方位置となるように配設されており、それに対応してコンテナ本体11におけるスライドローラ15cの転動面は駐車台15の張り出し移動先端側へ向かって下傾状となっている。これにより、駐車台15は、駐車台用シリンダ16aを伸長させた際に、超小型モビリティ50の載置面を、一定の角度状態に保ったまま下降させることが可能に構成されている。また、駐車台15の歩み板部15dは、載置面Gに合わせて揺動可能に支持されている。歩み板部15dの端部には、例えば一対のローラ15eが設けられている。このため、図5(a)に示すように載置面Gに合わせて歩み板部15dを揺動させない場合に比べ、図5(b)に示すように、歩み板部15dを揺動させて傾斜させ、滑らかに載置面Gに連続させるようにすることができる。このため、駐車台15の歩み板部15dを載置面Gに合わせて揺動させることができ、滑らかな超小型モビリティ50の出し入れが可能となっている。
コンテナ本体11には、図10に油圧回路22で示すように、油圧ユニット26が設けられている。この油圧ユニット26には、電動モータ24と、電動モータ24の動力により駆動されるコンテナ側油圧ポンプ25と、コントロールバルブ23とが収容されている。駐車台用シリンダ16aは、制御ボックス20に設けたスイッチの操作によって油圧ユニット26内のコントロールバルブ23を切り換えて駆動されるようになっている。駐車台用シリンダ16aを伸長させ、隣接する駐車台15よりも駐車台15を前進させることで、前進した駐車台15の真横には障害物がなくなる。また、前進した駐車台15の両隣の2つの駐車台15の間には、駐車台15の1つ分のスペースが新たに生じる。これにより、例えば3つの駐車台15のすべてに超小型モビリティ50が駐車されていたとしても、各超小型モビリティ50への乗り降りが極めて容易となる。
脱着コンテナ10は、3台の超小型モビリティ50が、それぞれの車幅方向に倒れるのを防止するように、対応する駐車台15に固縛する固縛装置18を備えている。図9に拡大して示すように、固縛装置18は、駐車台15側に設けられた一対のフック部18aと、このフック部18aを駆動する固縛用シリンダ19と(図10にのみ示す)を備えている。固縛用シリンダ19は、制御ボックス20のスイッチによってコントロールバルブ23を切り換えることで駆動され、この固縛用シリンダ19の伸縮により、フック部18aが揺動するようになっている。フック部18aを揺動させて超小型モビリティ50の車幅方向両側に設けた例えばU字状の被係合部18bに引っかけることで、超小型モビリティ50が堅固に固縛されるようになっている。被係合部18bは、超小型モビリティ50の乗り降りの際のステップの役割を果たすようにしてもよい。このようにすれば、脱着コンテナ10を脱着車1に積み込むとき及び積み降ろすときに、脱着コンテナ10が傾斜しても、固縛装置18によってそれぞれの超小型モビリティ50が固縛されているので、超小型モビリティ50が横転しない。また、運搬時の超小型モビリティ50の横転も防止される。例えば駐車時に自動で固縛装置18により固縛を行ったり、制御ボックス20にメンバーズカードをかざすと固縛装置18の固縛が解除され、使用可能となるようにすればよい。
図11に模式的に示すように、脱着コンテナ10は、充電装置17を介して超小型モビリティ50の蓄電部51に電力を供給する電源となるコンテナ側蓄電部21を備えている。例えば制御ボックス20によって適宜コンテナ側蓄電部21に対して脱着車1の発電装置8bや外部電力52からの電力を供給して充電を行えるようになっている。そして、コンテナ側蓄電部21に電力を蓄えておくことで、外部電力52を入手できないような場所でも超小型モビリティ50の充電が可能となる。このため、山間部などでも超小型モビリティ50用の駐車場所を提供することが可能となる。なお、後述する変形例の電源コンテナ110のように、脱着コンテナ10内にエンジンなどを設け、自家発電してコンテナ側蓄電部21に電力を蓄えるようにしてもよい。また、脱着車1の走行中に発電装置8bで生じた回生エネルギーを利用してコンテナ側蓄電部21を充電可能とするのが望ましい。
−運行管理システムの構成−
次いで、超小型モビリティ50の運行管理システム60について説明する。
図12に示すように、運行管理システム60は、複数の脱着コンテナ10を配置可能な複数のコンテナ置き場61を有し、脱着コンテナ10を運用して超小型モビリティ50のカーシェアリングサービスを行う。コンテナ置き場61は、人が集まる場所で、ある程度のスペースがあればどこでもよい。既存の駐車場、例えば、ショッピングモール駐車場、マンション駐車場、コンビニエンスストア駐車場、駅前駐車場、病院駐車場、ホテル駐車場、空港駐車場、観光地駐車場などをコンテナ置き場61にして脱着コンテナ10を載置すれば、コンテナ置き場61として新規に専用の場所を確保する必要がない。また、コンテナ置き場61は、外部電力52がある場所に設けるのが望ましいが、外部電力52のない山間部でも載置可能である。コンテナ置き場61は、従来のカーシェアリングの専用駐車場に相当するが、脱着コンテナ10を載置するだけで専用駐車場に早変わりする。脱着コンテナ10は、複数の超小型モビリティ50を互いの進行方向がずれるように並列させて駐車可能であるため、複数の車両を運搬する従来の車両運搬車のように車両を車両運搬車の進行方向に順番に出し入れすることなく、単独で超小型モビリティ50を出し入れできる。
このように、複数の超小型モビリティ50を乗せたままで所望のコンテナ置き場61への移動が容易であるため、利用者の多い場所へ脱着コンテナ10ごと超小型モビリティ50を移動させることができる上に、コンテナ置き場61及びコンテナ置き場61における脱着コンテナ10の数を気軽に変更できるので、初期投資を最小限にして超小型モビリティ50の駐車場所を提供しやすい。また、通勤ラッシュ等の1日の時間帯による人の流れの変化や、夏場人気で冬場不人気の観光地等の季節による人の流れの変化に対し、コンテナ置き場61における脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50の数を変化させて柔軟に対応できる。これにより、従来の専用駐車場を使用したカーシェアリングサービスと比較して、超小型モビリティ50の稼働率を大きく向上させることができる。
運行管理システム60は、複数の脱着車1の運行を管理する管理センタ62を有する。管理センタ62は、1つだけでも複数でもよい。脱着車1には、車載通信装置70が設けられている。車載通信装置70は、車両位置データを取得するGPS受信部と、脱着コンテナ10の積み込み及び積み降ろしの時刻や場所等の荷役情報を記憶する記憶部と、管理センタ62に対して通信可能な通信部とを有している。すなわち、脱着車1と管理センタ62とは、無線通信ネットワークで接続されている。管理センタ62は、コンテナ置き場61に脱着コンテナ10を介して駐車された超小型モビリティ50の数が適切になるように脱着車1に指示を出して脱着コンテナ10を超小型モビリティ50と共に移動させる役割を果たす。そして、運行管理システム60の管理下で、脱着車1に脱着コンテナ10を乗せた状態で発電装置8bにて発生された電力が脱着コンテナ10のコンテナ側蓄電部21に蓄えられるように構成されている。
運行管理システム60は、さらに脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50のメンテナンスと余剰分の保管とを行うメンテナンス拠点63を備えている。メンテナンス拠点63は、例えば機械式立体駐車場の技術を利用したものであり、乗り入れ口に各々移動可能な多数のパレットにそれぞれ超小型モビリティ50を搭載した状態の脱着コンテナ10を保管できるような建物にて構成されている。メンテナンス拠点63は、脱着車1及び脱着コンテナ10と無線通信ネットワークで接続されている。メンテナンス拠点63は、脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50を充電する充電設備や洗車する洗車設備を備えているのが望ましい。また、メンテナンス拠点63において、脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50の充電状態等多数の状態をチェックしてメンテナンスを行えるようにするとよい。
脱着コンテナ10は、制御ボックス20の通信部によって管理センタ62と無線通信ネットワークで接続されている。管理センタ62からは、各コンテナ置き場61における脱着コンテナ10の数、位置、充電量等を常時把握できるようになっている。
また、脱着コンテナ10に超小型モビリティ50が積載されている間、脱着コンテナ10と超小型モビリティ50とは電気接続される。このことにより、管理センタ62からは、超小型モビリティ50の数と充電量の把握も可能になっている。駐車時や図11で示す脱着車への搭載時等における、脱着コンテナ10に超小型モビリティ50が積載されている間、脱着コンテナ10搭載のコンテナ側蓄電部21の利用により、超小型モビリティ50は充電されるようになっている。
コンテナ置き場61に脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50がなくなりそうであれば、管理センタ62は、すぐに新しいものをその現場に移動させる。その際、脱着車1が利用される。また、逆に、コンテナ置き場61に脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50が増えすぎれば、管理センタ62は、別のコンテナ置き場61に余剰分の脱着コンテナ10を移動させたり、超小型モビリティ50の乗っていない脱着コンテナ10を移動させて駐車スペースを確保したりする。なお、常時利用者が多いコンテナ置き場61では、移動可能な脱着コンテナ10の駐車台15のみを超小型モビリティ50の駐車スペースにするだけでなく、固定された駐車スペースに超小型モビリティ50を駐車させてもよい。
管理センタ62は、脱着コンテナ10や超小型モビリティ50の使用時間も把握しており、使用時間が長ければ、それらをメンテナンス拠点63に運搬するように指示する。メンテナンス拠点63において、脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50の状態に合わせて充電、洗車、メンテナンス等が行われる。
運行管理システム60では、脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50の運行状況を認識可能な情報端末64が利用される。情報端末64は、超小型モビリティ50のカーナビで構成してもよいし、利用者の自宅のパソコンで構成してもよいし、利用者が扱うスマートフォン等の携帯型で構成してもよい。利用者は、情報端末64により、最寄りのコンテナ置き場61はどこか、各コンテナ置き場61に脱着コンテナ10があるか、脱着コンテナ10に超小型モビリティ50が積載されているかどうかを常時確認できるのが望ましい。
利用者が利用しようとするコンテナ置き場61の現地に超小型モビリティ50がない場合には、利用者は、情報端末64によりタクシーを呼ぶような感覚で呼び出しをかけることができる。具体的には、情報端末64は、超小型モビリティ50及び脱着コンテナ10を脱着車1にて現地へ移動させる信号を管理センタ62に発することができるように構成されている。情報端末64からの信号により、呼び出しがあったことが管理センタ62で認知される。その場合、管理センタ62は他に優先して新しい脱着コンテナ10をその現場に移動させる。
管理センタ62で脱着コンテナ10及び超小型モビリティ50の管理をしているので、利用者は、出発時のコンテナ置き場61に超小型モビリティ50を返却する必要はない。また、管理センタ62の適切な管理により、利用者は常に充電されて綺麗な超小型モビリティ50を利用できる。
したがって、本実施形態に係る脱着コンテナ10を利用すれば、簡単な構成で効率よく超小型モビリティ50のカーシェアリングサービスを行える。
−実施形態の変形例1−
図13は本発明の実施形態の脱着コンテナ10と電源コンテナ110とを共に利用する変形例を示している。なお、図1〜図12の脱着コンテナ10と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
電源コンテナ110は、脱着コンテナ10のコンテナ側蓄電部21を充電可能な箱型の電源部120を備えているが、この電源部120がコンテナ本体111のほぼ全体を占めている。電源部120には、コンテナ側蓄電部21の蓄電容量よりもはるかに多くの蓄電容量(例えば10倍程度)を有するバッテリが内蔵されている。電源部120とコンテナ側蓄電部21とを電気接続することにより、超小型モビリティ50の充電可能時間が大きく増すことになる。電源コンテナ110は、超小型モビリティ50の大きさを考慮する必要がないので様々な大きさに形成できる。例えば、電源コンテナ110は、脱着コンテナ10の運搬用よりも小型の脱着車1により運搬可能に形成できる。
電源コンテナ110は、位置データを取得するGPS受信部と、管理センタ62に対して自身の位置データと充電状態とを通信可能な通信部とを有している。そして、電源コンテナ110は、脱着コンテナ10と同様に管理センタ62でその使用状況が管理される。
電源コンテナ110は、電源部120内のバッテリが予め充電された状態で、外部電力52のない所望のコンテナ置き場61へ脱着車1にて運搬され、脱着コンテナ10のコンテナ側蓄電部21と電気接続される。そして、電源コンテナ110の充電可能時間がわずかになったことが管理センタ62で認識されれば、管理センタ62は、電源コンテナ110を新しいものと差し替えするように脱着車1に指示を出す。
電源コンテナ110は、電源部120内に太陽電池やエンジン等を設けて自家発電可能としてもよい。そうすれば、外部電力52のない山間部でも自家発電により、より長時間の使用が可能となる。
−実施形態の変形例2−
図14は、本発明の実施形態の脱着コンテナ10の変形例を示し、駐車台15及び移動機構16の構成が異なる点で図1〜図12の脱着コンテナ10と異なる。
具体的には、図14の脱着コンテナ210は、駐車台15は3つであるが、一対の駐車台15に挟まれた中央の駐車台152のみ移動機構16により進行方向に沿ってずらせるように構成されている。すなわち、中央の移動式駐車台152の両隣は固定式駐車台151となっている。この場合、固定式の駐車台151の上面と脱着コンテナ210の載置面とは大きな段差が生じるが、これは、可倒式の長尺歩み板部15fを利用することにより、固定式駐車台151上の超小型モビリティ50を載置面Gまでスムーズに進ませることが可能となっている。このような脱着コンテナ210であっても、中央の移動式駐車台152のみ移動機構16により移動させることで、真横に隣り合う2つの固定式駐車台151の間に移動式駐車台152がないようにできる。これにより、中央の移動式駐車台152とその両隣の固定式駐車台151のすべてに超小型モビリティ50が駐車されていたとしても、各超小型モビリティ50に対する横からの乗り降りが容易となる。また、この構成によると、3つの駐車台15に対して移動機構16は1つのみで済み、3つの駐車台15すべてを移動式にする場合と比較してコスト及び質量の低減を図ることができる。
−実施形態の変形例3−
図15は、本発明の実施形態の脱着コンテナ10のさらなる変形例を示し、駐車台15及び移動機構16の構成が異なる点で図1〜図12の脱着コンテナ10と異なる。
具体的には、図15の脱着コンテナ310では、駐車台15が4つであり、端から交互に上移動機構16が設けられた移動式駐車台152と移動機構16がない固定式駐車台151とを並列させるように構成されている。この図15の脱着コンテナ310では、図14の脱着コンテナ210と同様、固定式駐車台151に可倒式の長尺歩み板部15fが設けられている。また、脱着コンテナ310は、2つの移動式駐車台152のみ移動機構16により移動させることで、真横に隣り合う2つの固定式駐車台151の間に移動式駐車台152がないようにできる。これにより、2つの移動式駐車台152と2つの固定式駐車台151のすべてに超小型モビリティ50が駐車されていたとしても、各超小型モビリティ50に対する横からの乗り降りが容易となる。また、この構成によると、4つの駐車台15に対して移動機構16は2つのみで済み、4つの駐車台15すべてを移動式にする場合と比較してコスト及び質量の低減を図ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、図3及び図14の脱着コンテナ10,210では3台の超小型モビリティ50を搭載できるようにしており、図15の脱着コンテナ310では4台の超小型モビリティ50を搭載できるようにしているが、2台や5台以上搭載できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、駐車台15の移動機構16を図10に示す油圧ユニット26を動力とするものとしたが、移動機構16の駐車台用シリンダ16aや固縛用シリンダ19を電動シリンダや電動モータで代用すれば、油圧ユニット26を脱着コンテナ10に積み込む必要がなくなる。その結果構成が簡単になったり、作動油漏れ等のトラブルが少なくなったりする点で有利である。また、移動機構は、シリンダを用いて駐車台を移動させるものではなく、チェーン駆動機構やラック及びピニオンによる駆動機構を用いて駐車台を移動させるものでもよい。
また、上記実施形態では、脱着コンテナ10,210,310は、前端前壁上部に掛合部12が設けられており、L字状の荷役アーム6を備えた脱着車1にて運搬されるように構成されていたが、本発明はこれに限らない。例えば、脱着コンテナに掛合部を設けず、代わりにコンテナ本体の4隅に昇降ジャッキを取り付け、荷役アームを持たない水平脱着車に対して積み込みと積み降ろしができるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、電動車両として超小型モビリティ50の例を示したが、この超小型モビリティ50に限定されず、電動バイク、電動自転車等であっても同様の作用効果を奏する。電動バイクや電動自転車であれば、固縛装置18として、例えば柵状のフレームと、このフレームに電動バイク等を固定する部材とを設ければよい。固縛装置18と充電装置とを組み合わせてもよい。電動バイク、電動自転車であれば、超小型モビリティ50よりもさらに小さいので、脱着コンテナ10に4台以上でも容易に積み込むことができる。
また、上記実施形態では、充電装置17が非接触式充電部を有するように構成したが、本発明はこれに限らず、電動車両に設けた充電用プラグを、脱着コンテナのコンテナ本体や駐車台に設けた電源ソケットに差し込んで、電動車両と脱着コンテナとを電気接続し、電動車両の充電を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、メンテナンス拠点63は、例えば機械式立体駐車場の技術を利用した建物で構成されていたが、本発明はこれに限らず、メンテナンス拠点は、地面に多数の脱着コンテナを並べて載置しているような場所であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、荷役車両で運搬可能であると共に、荷役車両に対して積み込み及び積み降ろし可能な電動車両用の充電装置を有する脱着コンテナの運行管理方法及び運行管理システムについて有用である。
1 脱着車(荷役車両)
10 脱着コンテナ
15 駐車台
15d 先端部
15e ローラ
17 充電装置
18 固縛装置
21 コンテナ側蓄電部
50 超小型モビリティ(電動車両)
51 蓄電部
52 外部電力
61 コンテナ置き場
62 管理センタ
63 メンテナンス拠点
64 情報端末
110 電源コンテナ
120 電源部

Claims (10)

  1. 複数の電動車両を駐車可能な複数の駐車台及び該複数の電動車両の蓄電部をそれぞれ充電可能な充電装置を備えた脱着コンテナと、
    上記複数の脱着コンテナを配置可能な複数のコンテナ置き場と
    上記脱着コンテナを積載して上記コンテナ置き場に移動させるための荷役車両と、
    上記コンテナ置き場に上記脱着コンテナを介して駐車された上記電動車両の数を管理して上記荷役車両にて上記脱着コンテナを上記電動車両と共に移動させる指示を送る管理センタとを備えている
    ことを特徴とする電動車両の運行管理システム。
  2. 請求項1に記載の電動車両の運行管理システムにおいて、
    上記脱着コンテナ及び上記電動車両のメンテナンスと余剰分の保管とを行うメンテナンス拠点を備えている
    ことを特徴とする電動車両の運行管理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の電動車両の運行管理システムにおいて、
    上記脱着コンテナは上記充電装置を介して上記電動車両の蓄電部に電力を供給するための電源となるコンテナ側蓄電部を備え、
    上記荷役車両は、車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを電力に変換する発電装置を備え、
    上記コンテナ側蓄電部は、上記荷役車両の積載時に上記発電装置と電気的に接続され、上記発電装置にて発生された電力が上記コンテナ側蓄電部に蓄えられるように構成されている
    ことを特徴とする電動車両の運行管理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動車両の運行管理システムにおいて、
    上記脱着コンテナ及び上記電動車両の運行状況を認識可能な情報端末を備え、
    上記電動車両の利用者が上記コンテナ置き場の現地に上記電動車両がない場合には、上記電動車両及び上記脱着コンテナを上記荷役車両にて上記現地へ移動させる信号を上記情報端末から上記管理センタに発することができるように構成されている
    ことを特徴とする電動車両の運行管理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電動車両の運行管理システムにおいて、
    上記荷役車両に積載可能で、上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電可能な電源部と、上記管理センタに対して自身の位置データと充電状態とを通信可能な通信部とを備えた電源コンテナをさらに備えている
    ことを特徴とする電動車両の運行管理システム。
  6. 複数の電動車両を駐車可能な複数の駐車台及び該複数の電動車両の蓄電部をそれぞれ充電可能な充電装置を備えた脱着コンテナと、該複数の脱着コンテナを配置可能な複数のコンテナ置き場と、上記脱着コンテナを積載して上記コンテナ置き場に移動させるための荷役車両とを準備する工程と、
    上記電動車両を上記脱着コンテナに搭載させた状態で荷役車両により上記コンテナ置き場へ運び込む工程と、
    管理センタによって、上記コンテナ置き場に上記脱着コンテナを介して駐車された上記電動車両の数が適切になるように、上記荷役車両にて上記脱着コンテナを上記電動車両と共に移動させる工程とを含む
    ことを特徴とする電動車両の運行管理方法。
  7. 請求項6に記載の電動車両の運行管理方法において、
    上記管理センタが上記脱着コンテナ及び上記電動車両の余剰分をメンテナンス拠点に送り込んで保管する工程と、
    上記メンテナンス拠点に運び込まれた上記脱着コンテナ及び上記電動車両のメンテナンス、洗車及び充電の少なくともいずれかを行う工程を含む
    ことを特徴とする電動車両の運行管理方法。
  8. 請求項6又は7に記載の電動車両の運行管理方法において、
    上記荷役車両の積載時に該荷役車両に設けた発電装置にて車両駆動エネルギ又は走行中の回生エネルギを電力に変換し、その電力を上記脱着コンテナに設けたコンテナ側蓄電部に蓄える工程と、
    上記コンテナ側蓄電部の電力により、上記電動車両の蓄電部の充電を行う工程とを含む
    ことを特徴とする電動車両の運行管理方法。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1つに記載の電動車両の運行管理方法において、
    上記電動車両の利用者が、情報端末により、上記脱着コンテナ及び上記電動車両の運行状況を調べる工程と、
    上記利用者が、上記コンテナ置き場の現地に上記電動車両がない場合に、上記電動車両及び上記脱着コンテナを上記荷役車両にて上記現地へ移動させる信号を上記情報端末から上記管理センタに発する工程とを含む
    ことを特徴とする電動車両の運行管理方法。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の電動車両の運行管理方法において、
    上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電可能な電源部を備えた電源コンテナを上記荷役車両に積載して上記コンテナ置き場へ運び込む工程と、
    上記電源部により、上記脱着コンテナのコンテナ側蓄電部を充電する工程とを含む
    ことを特徴とする電動車両の運行管理方法。
JP2013127478A 2013-06-18 2013-06-18 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法 Pending JP2015001933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127478A JP2015001933A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013127478A JP2015001933A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015001933A true JP2015001933A (ja) 2015-01-05

Family

ID=52296400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013127478A Pending JP2015001933A (ja) 2013-06-18 2013-06-18 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015001933A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017189047A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 株式会社クボタ 可搬型充電装置
CN108189932A (zh) * 2018-02-13 2018-06-22 永安行科技股份有限公司 一种车辆精准停车系统及停车方法
JP2018189375A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
JP2019179037A (ja) * 2019-06-06 2019-10-17 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
JP2019194603A (ja) * 2019-06-06 2019-11-07 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
US10493835B2 (en) 2015-11-16 2019-12-03 Kubota Corporation Electric work vehicle, battery pack for electric work vehicle and contactless charging system
US10538166B2 (en) 2016-03-29 2020-01-21 Kubota Corporation Portable charger device, contactless charger system for electric work vehicle and electric grass mower machine
JP2020036428A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 トヨタ自動車株式会社 電気自動車の充電方法
CN112087479A (zh) * 2019-06-13 2020-12-15 丰田自动车工程及制造北美公司 运输设备共享系统
WO2021010220A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 日本電気株式会社 シェアリング管理装置、端末、シェアリング管理方法、記録媒体
JP2021033821A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 本田技研工業株式会社 配車サービス装置、配車サービス方法、およびプログラム
CN113602395A (zh) * 2021-08-27 2021-11-05 亚洲商宇科技发展(北京)有限公司 一种共享电动车储运系统
WO2022249931A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 Ntn株式会社 充電ステーションおよび充電システム
WO2023029261A1 (zh) * 2021-09-03 2023-03-09 博泰车联网科技(上海)股份有限公司 自主移动充电管理车辆

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09310526A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Kousuke Izumi 可動可搬式駐輪装置
JP2001060294A (ja) * 1999-07-07 2001-03-06 Honda Motor Co Ltd 車両を再配置する車両共用システム及びその方法
JP2003132162A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Atsushi Sudo 自転車駐輪施設の運用方法
JP2006273413A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Ube Ind Ltd 輸送用コンテナ、及びこれを用いたセメント原燃料輸送方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09310526A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Kousuke Izumi 可動可搬式駐輪装置
JP2001060294A (ja) * 1999-07-07 2001-03-06 Honda Motor Co Ltd 車両を再配置する車両共用システム及びその方法
JP2003132162A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Atsushi Sudo 自転車駐輪施設の運用方法
JP2006273413A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Ube Ind Ltd 輸送用コンテナ、及びこれを用いたセメント原燃料輸送方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10493835B2 (en) 2015-11-16 2019-12-03 Kubota Corporation Electric work vehicle, battery pack for electric work vehicle and contactless charging system
US11396225B2 (en) 2015-11-16 2022-07-26 Kubota Corporation Electric work vehicle, battery pack for electric work vehicle and contactless charging system
US10538166B2 (en) 2016-03-29 2020-01-21 Kubota Corporation Portable charger device, contactless charger system for electric work vehicle and electric grass mower machine
JP2017189047A (ja) * 2016-04-07 2017-10-12 株式会社クボタ 可搬型充電装置
JP2018189375A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
US10649456B2 (en) 2017-04-28 2020-05-12 Subaru Corporation Sub-mobility device charging system for vehicle
CN108189932A (zh) * 2018-02-13 2018-06-22 永安行科技股份有限公司 一种车辆精准停车系统及停车方法
CN108189932B (zh) * 2018-02-13 2024-01-23 永安行科技股份有限公司 一种车辆精准停车系统及停车方法
JP2020036428A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 トヨタ自動車株式会社 電気自動車の充電方法
JP7103068B2 (ja) 2018-08-29 2022-07-20 トヨタ自動車株式会社 電気自動車の充電方法
JP2019179037A (ja) * 2019-06-06 2019-10-17 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
JP2019194603A (ja) * 2019-06-06 2019-11-07 株式会社Subaru 車両のサブモビリティ充電システム
JP2021028822A (ja) * 2019-06-13 2021-02-25 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 輸送装置共有システム
JP7382276B2 (ja) 2019-06-13 2023-11-16 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 輸送装置共有システム
CN112087479A (zh) * 2019-06-13 2020-12-15 丰田自动车工程及制造北美公司 运输设备共享系统
CN112087479B (zh) * 2019-06-13 2024-02-27 丰田自动车工程及制造北美公司 运输设备共享系统
JPWO2021010220A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21
WO2021010220A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 日本電気株式会社 シェアリング管理装置、端末、シェアリング管理方法、記録媒体
JP7444168B2 (ja) 2019-07-12 2024-03-06 日本電気株式会社 シェアリング管理装置、シェアリング管理方法、プログラム
JP2021033821A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 本田技研工業株式会社 配車サービス装置、配車サービス方法、およびプログラム
JP7272904B2 (ja) 2019-08-28 2023-05-12 本田技研工業株式会社 配車サービス装置、配車サービス方法、およびプログラム
WO2022249931A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 Ntn株式会社 充電ステーションおよび充電システム
CN113602395A (zh) * 2021-08-27 2021-11-05 亚洲商宇科技发展(北京)有限公司 一种共享电动车储运系统
CN113602395B (zh) * 2021-08-27 2023-08-25 亚商科创(北京)科技有限公司 一种共享电动车储运系统
WO2023029261A1 (zh) * 2021-09-03 2023-03-09 博泰车联网科技(上海)股份有限公司 自主移动充电管理车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015001933A (ja) 電動車両の運行管理システム及び電動車両の運行管理方法
JP6258743B2 (ja) 脱着コンテナ
US10549729B2 (en) Vehicular accessory
US9834183B2 (en) Vehicular accessory
US10183563B2 (en) Apparatus and system for providing a secondary power source for an electric vehicle
JP2016038668A (ja) 自動車の運行管理システム
US20180015835A1 (en) Exchangeable batteries for use by electric vehicles
CN109747456A (zh) 移动能量存储设备
US20190164113A1 (en) System and Method for Intermodal Materials Delivery
US20110251935A1 (en) Mobile Battery Replacement Unit
US8324860B2 (en) Distributed charging system and method for electrical vehicle
CN105976528A (zh) 一种公共自行车管理系统
DE102012018010A1 (de) Mobiles Laden von Elektrofahrzeugen entlang von Ladestrecken mit Oberleitungen
JP6424307B1 (ja) カートレイン車両積み降ろし装置
JP2012153277A (ja) 非接触給電による充電交通システム
JP2015500928A (ja) 電気自動車を載置し再充電するための設備
JP2015089819A (ja) 脱着コンテナ
JP2015120537A (ja) 脱着コンテナ
CN114961368A (zh) 电动自行车智能充电立体车库
US11524595B2 (en) Electric transport device charging and cleaning station
US9511655B1 (en) UrbandGO: A sustainable urban mobility system
CN201835569U (zh) 三层套框升降存车完全独立式立体车库
CN204249837U (zh) 为行驶车辆提供公共供电系统的公路
CN115556596A (zh) 机动电池包、使用其的汽车及供电换电的方法
JP2015140174A (ja) 車両輸送システム及び電力系統システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171024