JP2016037357A - 枚葉シート繰出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータなどの外部の駆動源を用いることなく、積層された枚葉シートから1枚ずつ枚葉シートを繰り出すことができる枚葉シート繰出装置を提供する。【解決手段】枚葉シートが積載されるステージと、前記ステージの上方に配置され、前記ステージとの間で枚葉シートを挟持するとともに、枚葉シートを繰出方向に繰り出すように回転駆動される繰出ローラと、前記繰出ローラに対して繰出方向下流側に配置された摩擦部材と、前記摩擦部材に対向して配置され、前記摩擦部材との間で枚葉シートを挟持するとともに、当該枚葉シートが外力により繰出方向へ引き出される際に当該枚葉シートとの間に生じる摩擦力により従動回転される送りローラと、前記送りローラの回転力を前記繰出ローラに伝達する回転動力伝達系と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、枚葉シート繰出装置に関する。
現在、製本職場などでは、大量に平積みされる製品を汚れや傷から保護するために、製品の上層および下層にそれぞれクラフト紙等の敷紙を敷くことが行われている。通常、敷紙は積層された状態で保管されており、製品の生産時に、作業者は、積層された敷紙から1枚ずつ敷紙の端部を把持して取り出す必要がある。ここで、積層された状態では敷紙の端部は鉛直方向に揃えられているため、作業者が1枚ずつ敷紙の端部を把持して取り出すことは容易でなく、作業に無駄が生じたり、効率が悪くなってしまうという問題がある。
ところで、特許文献1には、ファクシミリ、複写機、プリンタ等における自動給紙装置であって、積層された紙葉のうち最上位の紙葉に当接される繰出ローラと、繰出方向下流側に配置され、最上位の紙葉を共通に挟持して搬送する送りローラおよび摩擦部材と、繰出ローラおよび送りローラをそれぞれ回転駆動するモータと、を備えた装置が開示されている。
特開昭58−31837号公報
特許文献1に記載の自動給紙装置では、モータによって繰出ローラおよび送りローラがそれぞれ回転駆動されることで、積層された紙葉から最上位の紙葉が分離されるとともに繰出方向へ送り出される。
本件発明者は、当初、このような自動給紙装置を、積層された枚葉シートから1枚ずつ枚葉シートを繰り出すための装置として使用することで、作業者が1枚ずつ枚葉シートの端部を把持して取り出す作業が容易になると考えた。しかしながら、このような自動給紙装置では、駆動源となるモータや制御ユニット、電源が必要であり、装置が大型化するとともに高価なものになるという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、モータなどの外部の駆動源を用いることなく、積層された枚葉シートから1枚ずつ枚葉シートを繰り出すことができる枚葉シート繰出装置を提供することにある。
本発明は、枚葉シートが積載されるステージと、前記ステージの上方に配置され、前記ステージとの間で枚葉シートを挟持するとともに、枚葉シートを繰出方向に繰り出すように回転駆動される繰出ローラと、前記繰出ローラに対して繰出方向下流側に配置された摩擦部材と、前記摩擦部材に対向して配置され、前記摩擦部材との間で枚葉シートを挟持するとともに、当該枚葉シートが外力により繰出方向へ引き出される際に当該枚葉シートとの間に生じる摩擦力により従動回転される送りローラと、前記送りローラの回転力を前記繰出ローラに伝達する回転動力伝達系と、を備えたことを特徴とする枚葉シート繰出装置である。
本発明によれば、送りローラと摩擦部材との間に挟持された枚葉シートが外力により繰出方向へ引き出される際に、当該枚葉シートとの間に生じる摩擦力により送りローラが従動回転され、送りローラの回転力が回転動力伝達系により繰出ローラに伝達され、繰出ローラが回転駆動される。引き出される枚葉シートの繰出方向上流側の端部が繰出ローラの当接位置を通過した後は、回転駆動される繰出ローラは引き出される枚葉シートの真下に位置する次の枚葉シートに当接し、当該次の枚葉シートを摩擦部材からの摩擦力に逆らって繰出方向に繰り出させ、当該次の枚葉シートの端部は送りローラの当接位置より繰出方向下流側に突き出される。そして、引き出される枚葉シートの上流側の端部が送りローラの当接位置を通過する時、当該枚葉シートから受ける摩擦力が消失するため、送りローラの従動回転が停止され、これにより、繰出ローラの回転駆動も停止され、次の枚葉シートの操り出しも停止される。以上により、モータなどの外部の駆動源を用いることなく、積層された枚葉シートから1枚ずつ枚葉シートを繰り出すことが可能であり、作業者は枚葉シートの端部を容易に把持して引き出すことができる。モータなどの外部の駆動源や端部検出センサ等を用いないため、大幅に小型化できるとともに、安価に仕上げることができる。
好ましくは、繰出方向において、前記送りローラの回転軸線と前記繰出ローラの回転軸線との間の距離は、前記繰出ローラに当接された枚葉シートの真下に位置する別の枚葉シートの繰出方向上流側端部と前記繰出ローラの回転軸線との間の距離より短い。このような態様によれば、引き出される枚葉シートの繰出方向上流側の端部が繰出ローラの当接位置を通過した後、送りローラの当接位置を通過するまでに、引き出される枚葉シートの真下に位置する次の枚葉シートの繰出方向上流側の端部が繰出ローラの当接位置を通過することが無く、繰出ローラは当該次の枚葉シートに当接し続ける。これにより、回転駆動される駆動ローラが当該次の枚葉シートの真下に位置する更に次の枚葉シートにまで当接してしまって、当該更に次の枚葉シートを繰り出してしまうことが防止される。
また、好ましくは、前記繰出ローラと枚葉シートとの間に生じる摩擦力を調整する摩擦力調整機構を更に備える。このような態様によれば、枚葉シートの材質を変更する場合であっても、繰出ローラと枚葉シートとの間に十分な摩擦力が保たれるように調整することができる。
この場合、更に好ましくは、前記摩擦力調整機構は、基端側において前記送りローラの回転軸線周りに回転可能に支持されるとともに、先端側において前記繰出ローラを回転可能に支持する繰出ローラ支持フレームと、前記繰出ローラ支持フレーム上に設置位置可変に設けられた重りと、を有する。このような態様によれば、繰出ローラ支持フレーム上における重りの設置位置を変更することで、繰出ローラから枚葉シートに付与される押圧力が変更される。これにより、単純な構成によって、繰出ローラと枚葉シートとの間に生じる摩擦力を調整することができる。
本発明によれば、モータなどの外部の駆動源を用いることなく、積層された枚葉シートから1枚ずつ枚葉シートを繰り出すことができる。
図1は、本発明の一実施の形態による枚葉シート繰出装置を示す斜視図である。 図2は、図1の枚葉シート繰出装置の側面視断面図である。 図3(a)乃至図3(c)は、図1の枚葉シート繰出装置の動作を説明するための図である。 図4(a)および図4(b)は、図1の枚葉シート繰出装置の動作を説明するための図である。 図5は、図1の枚葉シート繰出装置の一変形例を示す平面図である。 図6は、図5の枚葉シート繰出装置のC−C線に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による枚葉シート繰出装置を示す斜視図である。図2は、図1の枚葉シート繰出装置の側面視断面図である。本明細書では、図1の左手前から右奥へ向かう方向および図2の左から右へ方向を「繰出方向」、図1の左手前側および図2の左側を「上流側」、図1の右奥側および図2の右側を「下流側」と呼ぶ。符号D1は、繰出方向を示す矢印に付してある。
図1および図2に示すように、本実施の形態による枚葉シート繰出装置10は、枚葉シート21〜26が積載されるステージ11と、ステージ11の上方に配置され、ステージ11との間で枚葉シート21〜26を挟持するとともに、枚葉シート21を繰出方向D1に繰り出すように回転駆動される繰出ローラ12と、繰出ローラ12に対して繰出方向D1下流側に配置された摩擦部材13と、摩擦部材13に対向して配置され、摩擦部材13との間で枚葉シート21を挟持するとともに、当該枚葉シート21が外力により繰出方向D1へ引き出される際に当該枚葉シート21との間に生じる摩擦力により従動回転される送りローラ14と、送りローラ14の回転力を繰出ローラ12に伝達する回転動力伝達系15と、を備えている。
このうちステージ11は、図示された例では、略平板形状を有しており、ステージ11上には、複数の枚葉シート21〜26が鉛直方向に積み重なるように積載されている。なお、本明細書において「枚葉シート」とは、ロールによって供給される連続したシートとは異なり、一定寸法ごとにそれぞれ分離されたシートのことをいい、シートとしては、紙や樹脂フィルム等を挙げることができる。
図1に示すように、繰出方向D1に対して垂直かつ水平な方向を幅方向D2と呼ぶと、ステージ11の繰出方向D1下流側端部には、一対の送りローラ支持フレーム19が幅方向D2に間隔を空けて立設されており、当該一対の送りローラ支持フレーム19には、同軸に設けられた1組の送りローラ14の回転軸14aが不図示の軸受を介して回転可能に支持されている。
送りローラ14の材質は、特に限定されるものではないが、その外周面は、枚葉シート21の上面と摩擦係止して当該枚葉シート21が繰出方向D1に引き出される際に従動回転されるよう、摩擦係数の高い天然ゴムや合成ゴムなどの材料で構成されていることが好ましい。
図1に示すように、送りローラ14の回転軸14aには、搬送方向D1上流側の先端部と下流側の基端部とを有する繰出ローラ支持フレーム17が、その基端部において不図示の軸受を介して回転可能に支持されている。一方、繰出ローラ支持フレーム17の先端部には、同軸に設けられた1組の繰出ローラ12の回転軸12aが不図示の軸受を介して回転可能に支持されている。これにより、繰出ローラ12は、繰出ローラ支持フレーム17と一緒に、送りローラ14の回転軸14a回りに旋回可能となっており、ステージ11上に積載された枚葉シート21〜26のうち最上位の枚葉シート21の高さ位置にかかわらず当該最上位の枚葉シート21に当接できるようにできるようになっている。
繰出ローラ12の材質は、特に限定されるものではないが、その外周面は、枚葉シート21の上面と摩擦係止して当該枚葉シート21を繰出方向下流側へ繰り出すことができるよう、摩擦係数の高い天然ゴムや合成ゴムなどの材料で構成されていることが好ましい。
本実施の形態では、図1に示すように、繰出ローラ支持フレーム17上には、重り18が設置位置可変に設けられている。繰出ローラ支持フレーム17上における重り18の設置位置が変更されることで、繰出ローラ12から枚葉シート21〜26に付与される押圧力が変更され、これにより、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力が調整されるようになっている。言い換えれば、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力を調整する機構を摩擦力調整機構20と呼ぶと、摩擦力調整機構20は、繰出ローラ支持フレーム17と、重り18と、を有している。
本実施の形態では、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力が、枚葉シート21と後述する摩擦部材13との間に生じる摩擦力より大きくされている。
また、本実施の形態では、図2に示すように、送りローラ14の回転軸14aの軸線と繰出ローラ12の回転軸12aの軸線との間の距離Aは、繰出ローラ12に当接された枚葉シート21の真下に位置する別の枚葉シート22の繰出方向D1上流側端部と繰出ローラ12の回転軸12aの軸線との間の距離Bより短くされている。
図1および図2に示すように、回転動力伝達系15としては、例えば環状のベルトが用いられている。ベルト15は、送りローラ14の回転軸14aと繰出ローラ12の回転軸12aとに共通に掛け渡されている。送りローラ14が外力により従動回転される場合、送りローラ14の回転力がベルト15を介して繰出ローラ12に伝達されることで、繰出ローラ12が回転駆動されるようになっている。なお、回転動力伝達系15としては、ベルトに限定されず、例えば歯車列等の公知の回転動力伝達系を用いることもできる。
回転動力伝達系15は、繰出ローラ12の外周面における回転速度が、送りローラ14の外周面における回転速度に一致するように設計されている。
ステージ11に対して繰出方向D1下流側には摩擦部材支持フレーム16が配置されており、摩擦部材13は摩擦部材支持フレーム16上に固定されている。
図示された例では、摩擦部材13は、板形状を有しており、繰出方向下流側の端部が繰出方向上流側の端部より上方に位置するように傾斜されている。摩擦部材13の上面には、幅方向D2に延びる微細な突条(不図示)が繰出方向D1に並んで設けられており、枚葉シート21〜26の搬送方向D1上流側の端部が摩擦部材13の上面に当接する時、枚葉シート21〜26は摩擦部材13から搬送方向D1とは逆向きの摩擦力を受けるようになっている。
枚葉シート21〜26と摩擦部材13との間に生じる摩擦力は、重なり合う枚葉シート21〜26間に生じる摩擦力より大きく、且つ、繰出ローラ12と枚葉シート21〜26との間に生じる摩擦力より小さくされている。
次に、図3(a)乃至図3(c)ならびに図4(a)および図4(b)を参照して、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まず、図3(a)に示すように、ステージ11上に枚葉シート21〜26が鉛直方向に積み重なるように積載される。次いで、繰出ローラ12が繰出ローラ支持フレーム17と一緒に送りローラ14の回転軸14a回りに回動され、繰出ローラ12の外周面が枚葉シート21の上面に当接され、ステージ11と繰出ローラ12との間で枚葉シート21〜26が挟持される。この時、繰出ローラ12から枚葉シート21〜26に対して重力に基づく押圧力が付与される。
ここで、繰出ローラ支持フレーム17上における重り18の設置位置が変更されることで、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力が、枚葉シート21と摩擦部材13との間に生じる摩擦力より大きくなるように調整されてもよい。
次に、図3(b)に示すように、最上位の枚葉シート21の繰出方向D1下流側の端部が、摩擦部材13と送りローラ14との間を通過するように案内されて、送りローラ14より繰出方向D1下流側に突き出すように位置決めされる。当該枚葉シート21は、摩擦部材13と送りローラ14との間に挟持される。
この時、重なり合う枚葉シート21〜26間に生じる摩擦力により、下方側の枚葉シート22〜26も繰出方向D1に移動され、繰出方向D1下流側の端部が摩擦部材13に当接される。枚葉シート22〜26と摩擦部材13との間の摩擦力は、重なり合う枚葉シート21〜26間に生じる摩擦力より大きいため、下方側の枚葉シート22〜26は摩擦部材13に当接された状態で静止される。
次に、図3(c)に示すように、枚葉シート21の繰出方向D1下流側の端部が作業者によって把持され、繰出方向D1へ引き出される。この時、枚葉シート21の繰出方向D1下流側の端部は送りローラ14より繰出方向D1下流側に突き出すように位置決めされているため、作業者は枚葉シート21の端部を容易に把持して引き出すことができる。
作業者の外力により枚葉シート21が繰出方向D1へ引き出される際に、枚葉シート21と送りローラ14との間に生じる摩擦力により、送りローラ14は従動回転される。また、送りローラ14の回転力は、回転動力伝達系15により繰出ローラ12に伝達され、繰出ローラ12が回転駆動される。繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力により、枚葉シート21は繰出方向D1に向かって押される。これにより、作業者が枚葉シート21を引き出す労力が低減される。
ここで、送りローラ14の外周面における回転速度と繰出ローラ12の外周面における回転速度とが一致するように揃えられているため、繰出ローラ12と送りローラ14との間で枚葉シート21が撓んでしまったり、引っ張られて千切れてしまうことが防止される。
図4(a)に示すように、作業者により引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が繰出ローラ12の当接位置を通過した後、繰出ローラ12は、当該枚葉シート21の真下に位置する次の枚葉シート22に当接される。
作業者により引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が送りローラ14の当接位置を通過するまでは、当該枚葉シート21から受ける摩擦力により送りローラ14が従動回転され、送りローラ14の回転力が回転動力伝達系15を介して繰出ローラ12に伝達され、繰出ローラ12が回転駆動される。そして、引き出される枚葉シート21の真下に位置する次の枚葉シート22は、繰出ローラ12から受ける摩擦力により繰出方向D1に向けて押される。
ここで、次の枚葉シート22は繰出方向D1とは逆向きの摩擦力を摩擦部材13から受けているが、繰出ローラ12と枚葉シート22との間に生じる摩擦力は、枚葉シート22と摩擦部材13との間に生じる摩擦力より大きくされているため、枚葉シート22は繰出ローラ12から受ける摩擦力に従って更に繰り出されることが可能であり、枚葉シート22の繰出方向D1下流側の端部は、摩擦部材13と送りローラ14との間を通って、送りローラ14より繰出方向D1下流側に突き出される。
本実施の形態では、送りローラ14の回転軸14aの軸線と繰出ローラ12の回転軸12aの軸線との間の距離Aは、繰出ローラ12に当接された枚葉シート21の真下に位置する別の枚葉シート22の繰出方向D1上流側端部と繰出ローラ12の回転軸12aの軸線との間の距離Bより短くされているため、作業者により引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が送りローラ14の当接位置を通過する前に、次の枚葉シート22の繰出方向D1上流側の端部が繰出ローラ12の当接位置を通過することが無く、回転駆動される繰出ローラ12は当該次の枚葉シート22に当接し続ける。これにより、繰出ローラ12が当該次の枚葉シート22の真下に位置する更に次の枚葉シート23にまで当接してしまって、当該更に次の枚葉シート23を繰り出してしまうことが抑制される。
図3(b)に示すように、作業者により引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が送りローラ14の当接位置を通過する時、当該枚葉シート21から送りローラ14が受ける摩擦力が消失し、送りローラ14の従動回転が停止される。これにより、繰出ローラ12の回転駆動も停止され、繰出ローラ12により枚葉シート22の操り出しが停止される。したがって、作業者により枚葉シート21の全体が引き出された時、次の枚葉シート22は繰出方向D1下流側の端部が送りローラ14より繰出方向D1下流側に突き出されるように位置決めされている。そのため、作業者は次の枚葉シート22の端部を容易に把持して引き出すことができる。
以上のような本実施の形態によれば、送りローラ14と摩擦部材13との間に挟持された枚葉シート21が外力により繰出方向D1へ引き出される際に、当該枚葉シート21との間に生じる摩擦力により送りローラ14が従動回転され、送りローラ14の回転力が回転動力伝達系15により繰出ローラ12に伝達され、繰出ローラ12が回転駆動される。引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が繰出ローラ12の当接位置を通過した後は、回転駆動される繰出ローラ12は引き出される枚葉シート21の真下に位置する次の枚葉シート22に当接し、当該次の枚葉シート22を摩擦部材13からの摩擦力に逆らって繰出方向D1に繰り出させ、当該次の枚葉シート22の端部は送りローラ14の当接位置より繰出方向下流側に突き出される。引き出される枚葉シート21の上流側の端部が送りローラ14の当接位置を通過した後は、当該枚葉シート21から受ける摩擦力が消失するため、送りローラ14の従動回転が停止され、これにより、繰出ローラ12の回転駆動も停止され、次の枚葉シート22の操り出しも停止される。以上により、モータなどの外部の駆動源を用いることなく、積層された枚葉シート21〜26から1枚ずつ枚葉シート21〜26を繰り出すことが可能であり、作業者は枚葉シート21〜26の端部を容易に把持して引き出すことができる。モータなどの外部の駆動源や端部検出センサ等を用いないため、大幅に小型化できるとともに、安価に仕上げることができる。
また、本実施の形態によれば、送りローラ14の回転軸線と繰出ローラ12の回転軸線との間の距離Aは、繰出ローラ12の回転軸線とステージ11上に積載された枚葉シート21〜26の繰出方向上流側端部との間の距離Bより短い(A<B)ため、引き出される枚葉シート21の繰出方向D1上流側の端部が繰出ローラ12の当接位置を通過した後、送りローラ14の当接位置を通過するまでに、引き出される枚葉シート21の真下に位置する次の枚葉シート22の繰出方向上流側端部が繰出ローラ12の当接位置を通過することが無く、繰出ローラ12は当該次の枚葉シート22に当接し続ける。これにより、回転駆動される繰出ローラ12が当該次の枚葉シート22の真下に位置する更に次の枚葉シート23にまで当接してしまって、当該更に次の枚葉シート23を繰り出してしまうことが防止される。
また、本実施の形態によれば、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力を調整する摩擦力調整機構20を更に備えているため、枚葉シート21の材質を変更する場合であっても、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に十分な摩擦力が保たれるように調整することができる。
また、本実施の形態によれば、摩擦力調整機構20は、基端側において送りローラ14の回転軸線周りに回転可能に支持されるとともに、先端側において繰出ローラ12を回転可能に支持する繰出ローラ支持フレーム17と、繰出ローラ支持フレーム17上に設置位置可変に設けられた重り18と、を有しているため、繰出ローラ支持フレーム17上における重り18の設置位置を変更することで、繰出ローラ12から枚葉シート21に付与される押圧力が変更される。これにより、単純な構成によって、繰出ローラ12と枚葉シート21との間に生じる摩擦力を調整することができる。
なお、前述の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
図5は、枚葉シート繰出装置の一変形例を示す平面図である。図6は、図5の枚葉シート繰出装置のC−C線に沿った断面図である。
図5および図6に示す例では、ステージ11の繰出方向D1下流側端部に、門形状の送りローラ支持フレーム19’が、ステージ11の上方を幅方向D2に跨ぐように設けられている。送りローラ支持フレーム19’の幅方向D2の中央付近には、繰出方向D1下流側かつ下向きに斜めに突き出すように腕部19aが固定されており、当該腕部19aの先端部に、同軸に設けられた1組の送りローラ14の回転軸14aが不図示の軸受を介して回転可能に支持されている。
また、図5および図6に示す例では、回転動力伝達系15’として、歯車列が用いられている。より詳しくは、回転動力伝達系15’は、両端部に同軸にかさ歯車が固定された回転シャフトを有しており、一端部のかさ歯車は、送りローラ14の回転軸14aに同軸に固定されたかさ歯車と噛み合わされており、他端部のかさ歯車は、繰出ローラ12の回転軸12aに同軸に固定されたと噛み合わされている。これにより、送りローラ14が外力により従動回転される場合、送りローラ14の回転軸14aのかさ歯車から回転シャフトの一端部のかさ歯車に回転力が伝達されて、回転シャフトが回転駆動され、回転シャフトの他端部のかさ歯車から繰出ローラ12の回転軸12aのかさ歯車に回転力が伝達されて、繰出ローラ12が回転駆動されるようになっている。各かさ歯車の歯数は、繰出ローラ12の外周面における回転速度が、送りローラ14の外周面における回転速度に一致するように設計されている。
また、図5および図6に示す例では、摩擦部材13が摩擦部材支持フレーム16の表面に貼り付けられている。
さらに、図5および図6に示す例では、ステージ11の繰出方向D1上流側端部には、シート揃え部材31が鉛直上向きに延びるように設けられている。枚葉シート21〜26がステージ11上に積載される際に、枚葉シート21〜26の端部がシート揃え部材31に当接されることで、枚葉シート21〜26の端部が鉛直方向に揃って位置決めされるようになっている。また、ステージ11の幅方向D2の両端部には、それぞれ、ガイド部材32が鉛直上向きに延びるように設けられている。ステージ11上に積載された枚葉シート21〜26の幅方向D2の両端部がガイド部材32に当接されることで、枚葉シート21〜26の幅方向D2の移動が規制されるようになっている。
以上のような、図5および図6に示すような形態によっても、前述の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
10 枚葉シート繰出装置
11 ステージ
12 繰出ローラ
13 摩擦部材
14 送りローラ
15、15’ 回転動力伝達系
16 摩擦部材支持フレーム
17 繰出ローラ支持フレーム
18 重り
19、19’ 送りローラ支持フレーム
19a 腕部
20 摩擦力調整機構
21〜26 枚葉シート
D1 繰出方向
D2 幅方向

Claims (4)

  1. 枚葉シートが積載されるステージと、
    前記ステージの上方に配置され、前記ステージとの間で枚葉シートを挟持するとともに、枚葉シートを繰出方向に繰り出すように回転駆動される繰出ローラと、
    前記繰出ローラに対して繰出方向下流側に配置された摩擦部材と、
    前記摩擦部材に対向して配置され、前記摩擦部材との間で枚葉シートを挟持するとともに、当該枚葉シートが外力により繰出方向へ引き出される際に当該枚葉シートとの間に生じる摩擦力により従動回転される送りローラと、
    前記送りローラの回転力を前記繰出ローラに伝達する回転動力伝達系と、
    を備えたことを特徴とする枚葉シート繰出装置。
  2. 繰出方向において、前記送りローラの回転軸線と前記繰出ローラの回転軸線との間の距離は、前記繰出ローラに当接された枚葉シートの真下に位置する別の枚葉シートの繰出方向上流側端部と前記繰出ローラの回転軸線との間の距離より短い
    ことを特徴とする請求項1に記載の枚葉シート繰出装置。
  3. 前記繰出ローラと枚葉シートとの間に生じる摩擦力を調整する摩擦力調整機構
    を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の枚葉シート繰出装置。
  4. 前記摩擦力調整機構は、
    基端側において前記送りローラの回転軸線周りに回転可能に支持されるとともに、先端側において前記繰出ローラを回転可能に支持する繰出ローラ支持フレームと、
    前記繰出ローラ支持フレーム上に設置位置可変に設けられた重りと、
    を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の枚葉シート繰出装置。
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