JP6202955B2 - シートフィーダ - Google Patents
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Description
前記コンベヤの下流側に、前記板状部材との間から搬送される前記シートを受けて搬送する受けコンベヤが、前記コンベヤよりも低い位置に配置されており、前記受けコンベヤの下流側には、
前記受けコンベヤより搬送される前記シートを受けて搬送する第二受けコンベヤと、
前記第二受けコンベヤの上方に配置され、上流側ローラ、駆動ローラ、下流側ローラ、これらのローラ間に巻回されて前記シートの逆搬送方向へ前記受けコンベヤの送り速度よりも遅く回転するゴムベルトを有する巻き戻し機構を備えて、前記巻き戻し機構の前記下流側ローラで前記第二受けコンベヤ上の前記シートを押圧し、最下段の前記シートのみを下流側へ送り出すと共に、前記下流側ローラによる押圧力を調整可能な摩耗調整機構と、
前記摩耗調整機構の下流側に配置されて前記第二受けコンベヤ上の前記シートの厚みを検出する厚み検出機構と、を含んでなるシート重送防止機構が設けられて、
前記シート重送防止機構は、
前記厚み検出機構によって前記第二受けコンベヤ上での前記シートの重複が検出されると、前記第二受けコンベヤの運転を停止させると共に、前記巻き戻し機構の前記ゴムベルトの回転速度を加速させて、前記ゴムベルトにより、上側の前記シートを前記厚み検出機構と前記第二受けコンベヤとの間から上流側に移動させ、
前記厚み検出機構によって前記第二受けコンベヤ上での前記シートの重複が検出されなくなると、前記ゴムベルトの回転速度を減速して前記第二受けコンベヤの運転を再開する
ことを特徴とするものである。
このうち、回転体33は、紙面に垂直な方向で四隅に棒材34,34・・を配置して外形が四角形状を形成しており、これら棒材34,34・・の対角線の交点にある回転軸35を中心に回転する構成である。
このうち、摩耗調整機構41は、ローラ44,45,46間にゴムベルト43が巻回されており、駆動ローラ45が回転すると矢印の示す反時計方向に回転する構造の巻き戻し機構42と、バネ47がローラ44側に張設され、駆動ローラ45を中心にして上方に引き上げる一方、ダイヤルノブ51を回転することにより、先端に設けられたローラ52が上下方向に移動することで、巻き戻し機構42のローラ44側の高さを調整する高さ調整機構50とで構成される。なお、この時の駆動ローラ45の送り速度は約1m/sであり、第4コンベヤ59の送り速度は約180m/sである。
また、厚み検出機構53は、下方へ伸出するエアシリンダ54と、そのエアシリンダ54の頭部に取り付けられ、先端でローラ55を回転可能に保持するL字部材56と、リニアエンコーダ57(ELGO社製 EMIX2)とで構成し、ローラ55の上下方向の移動量を、L字部材56の移動量からリニアエンコーダ57で測定するものである。
先ず初めに、図1や図2に示すように、積層されたシート2,2・・の束3a,3b・・が、第1コンベヤ21上で左右に載置される。そして、第1コンベヤ21による搬送を開始すると、第1コンベヤ21のベルトが矢印の示す方向へと回転することから、束3a,3b・・が下流側へ送られることとなる。なお、この時の第1コンベヤ21の送り速度は約15m/sである。
そして、最先の束3aが、第2コンベヤ25に到着し、ベルト上に束3aが完全に移動したことをシート検出センサ22が検出すると、束3b,3c・・が、第2コンベヤ25に移動しないように第1コンベヤ21の回転を停止する。なお、この時の第2コンベヤ25の送り速度は約20m/sであり、停止と運転を繰り返すストップアンドゴー制御も同時に行われている。
このようにして、図3に示すように、シート2が、下流側の第4コンベヤ59へと送り出されるのである。なお、この時の第3コンベヤ30の送り速度は約90m/sである。
またこの時には、厚み検出機構53のリニアエンコーダ57で、最下段のシート2のみが第4コンベヤ59から下流側の第5コンベヤ61へ送り出されることを確認している。
その後、シート2,2・・が、第6コンベヤ64とローラ66との間を送り出されて搬送機構70の開閉シャッター71上に積層された後、カゴ72内に落下すると、シート2,2・・が同じ位置で所定枚数毎に積層される束6を新たに形成することとなるのである。そして、この束6を、カゴ72が所定の位置まで搬送することにより、一連の作業工程が終了する。
図3に示すように、摩耗調整機構41は、巻き戻し機構42が駆動ローラ45を中心としてローラ44側がバネ47に引っ張られる一方、ローラ46側は下方へ押し下げられることから、ローラ46でシート2を押圧した状態を保持する構造である。
ここで、高さ調整機構50は、ダイヤルノブ51を回転させると、矢印が示すようにローラ52が上下に移動することから、このローラ52がゴムベルト43に当接し、ローラ44側を押し下げる(押し上げる)のである。これによって、ローラ46が押し上げ(押し下げ)られることで、巻き戻し機構42によるシート2の押圧力が軽減(増加)されるのである。
厚み検出機構53では、エアシリンダ54が常に下方へ伸出する状態で保持されていることから、この位置を通過するシート2の厚み分の移動量を常にリニアエンコーダ57で検出しており、その移動量が所定値以下の場合は、一枚のシート2のみが送り出されている状態であり、正常な状態と判断している。
しかしながら、例えば複数枚のシート2,2・・が、厚み検出機構53の位置に同時に送られた場合、ローラ55が重複したシートの厚み分だけ押し上げられることとなる。ここで、このローラ55はL字部材56先端で回転可能に保持されていることから、L字部材56もそれに伴い上方へ移動することとなり、ローラ55の移動量とL字部材56の移動量は同じである。それ故、この時のL字部材56の移動量を、リニアエンコーダ57が常に検出し、その移動量が所定値以上の時には、複数のシート2,2・・が重複した状態でローラ55と第4コンベア59との間を送られたものと判定するのである。
この時の移動量が1.5倍以上の場合には、先ず初めに第4コンベヤ59の運転を停止する(ST2)。そして、巻き戻し機構42の回転速度を20m/sに加速させると(ST3)、第4コンベヤ59が停止していることから、最下段のシート2のみが第4コンベヤ59上に残り、その上に重複したシート2,2・・がローラ55と第4コンベヤ59との間から巻き戻し機構42の手前まで押し下げられることとなる。これにより、ローラ55と第4コンベヤ59との間で検出される移動量が減少し、リニアエンコーダ57での検出量が1.4倍以下となることで(ST4)、シートの重送が解消されたものと判定するのである。
その後、巻き戻し機構42の回転速度を約1m/sに減速した後(ST5)、第4コンベヤ59の運転を再開する(ST6)。
Claims (3)
- 上下方向に積層された複数のシートの束を搬送するコンベヤの下流端で前記コンベヤの上方に、前記コンベヤの上面との間に所定の間隔をおいて支持され、且つ搬送方向へ向けて前下がり傾斜する板状部材を設けて、前記コンベヤ上を搬送される前記束が前記板状部材に当接することで、前記束を搬送方向に崩して下段のシートを前記コンベヤと前記板状部材との間から下流側へ順次搬送可能としたシートフィーダであって、
前記コンベヤの下流側に、前記板状部材との間から搬送される前記シートを受けて搬送する受けコンベヤが、前記コンベヤよりも低い位置に配置されており、前記受けコンベヤの下流側には、
前記受けコンベヤより搬送される前記シートを受けて搬送する第二受けコンベヤと、
前記第二受けコンベヤの上方に配置され、上流側ローラ、駆動ローラ、下流側ローラ、これらのローラ間に巻回されて前記シートの逆搬送方向へ前記受けコンベヤの送り速度よりも遅く回転するゴムベルトを有する巻き戻し機構を備えて、前記巻き戻し機構の前記下流側ローラで前記第二受けコンベヤ上の前記シートを押圧し、最下段の前記シートのみを下流側へ送り出すと共に、前記下流側ローラによる押圧力を調整可能な摩耗調整機構と、
前記摩耗調整機構の下流側に配置されて前記第二受けコンベヤ上の前記シートの厚みを検出する厚み検出機構と、を含んでなるシート重送防止機構が設けられて、
前記シート重送防止機構は、
前記厚み検出機構によって前記第二受けコンベヤ上での前記シートの重複が検出されると、前記第二受けコンベヤの運転を停止させると共に、前記巻き戻し機構の前記ゴムベルトの回転速度を加速させて、前記ゴムベルトにより、上側の前記シートを前記厚み検出機構と前記第二受けコンベヤとの間から上流側に移動させ、
前記厚み検出機構によって前記第二受けコンベヤ上での前記シートの重複が検出されなくなると、前記ゴムベルトの回転速度を減速して前記第二受けコンベヤの運転を再開する
ことを特徴とするシートフィーダ。
- 前記板状部材に振動を付与する振動発生装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシートフィーダ。
- 前記受けコンベヤの上流端に位置するローラの外形を四角形状としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフィーダ。
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