JP5974246B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は給紙装置に関し、特に、給紙トレイ上に積載された用紙を1枚ずつ分離して給送したり、給紙トレイ上に積載された用紙束を1部ずつ分離して給送したりする機能を備えた給紙装置に関するものである。
従来、新聞広告を配達単位の束にまとめるために、新聞広告丁合装置が利用されている。一般に、新聞広告丁合装置は、給紙トレイ上に積載された広告を1枚ずつ分離して給送する給紙装置を、用紙束搬送路に沿って縦方向に並べた状態で複数備えている。そして、各々の給紙装置から1枚ずつ給送された広告を搬送しながら重ね合わせることにより、広告束を形成する。さらに、用紙束搬送路の最下部に配置された2つ折り用給紙装置から給送された広告を2つ折りにして、その内側に上記広告束を挿入することにより、配達単位の広告束を形成する。
新聞販売店に納品されてくる広告は、種類ごとに束を形成している。そこで、各々の束をそれぞれの給紙装置に積載し、新聞広告丁合装置を上述のように動作させることによって配達単位の広告束を形成するという丁合作業が必要になる。ところで、新聞販売店に納品されてきた広告の種類の数が、新聞広告丁合装置が備える給紙装置の数を上回ることがある。その場合は、丁合作業を2回に分けて行う。
1回目は、全種類のうち一部の種類の広告を、2つ折り用給紙装置を含む各給紙装置に積載して丁合を行い、広告束を形成する。2回目は、2つ折り用給紙装置を含む各給紙装置に残りの広告を積載するとともに、1回目で形成した広告束も給紙装置に積載する。その状態で2回目の丁合を行う。この場合、1回目で形成された広告束が1つの給紙装置から1部ずつ分離して給送され、その他の給紙装置から1枚ずつ給送されてきた広告と重ね合わされて、新たな2つ折り広告の内側に挿入される。これにより、配達単位の広告束が形成される。
このように丁合作業を2回に分けて行えるようにするためには、新聞広告丁合装置が備える複数の給紙装置のうち、少なくとも一部の給紙装置については、1枚ものの広告の分離給送と、1回目の丁合で形成した広告束の分離給送との両方を行うことが可能に構成されていなければならない。従来、給紙トレイ上に積載された用紙を1枚ずつ分離して給送したり、給紙トレイ上に積載された用紙束を1部ずつ分離して給送したりする機能を備えた給紙装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1,2に記載の給紙装置はともに、給紙ローラと、この給紙ローラの外周面に圧接する捌き部材とを備えている。給紙トレイ上に積載された広告は、この給紙ローラと捌き部材との間で1枚ずつ分離され、下流側へと給送される。すなわち、給紙ローラと捌き部材との間に2枚以上の広告が進入したときに、2枚目以下の広告と捌き部材との摩擦力によって2枚目以下の給送が阻止され、最上位の1枚の広告だけが給送される。広告と捌き部材との摩擦力が、広告どうしの摩擦力を上回るためである。
特許文献1に記載の給紙装置では、給紙ローラおよび捌き部材に加え、給紙ローラに接触および離間可能な給送ローラが捌き部材の下流側に設けられている。1回目の丁合で広告を1枚ずつ分離給送する場合は、捌き部材および給送ローラを共に給紙ローラの周面に圧接させる。互いに圧接した捌き部材の面と給紙ローラの周面との間に広告束が入り込み、そのうち最上位の1枚のみが給送され、給送された1枚の広告が給紙ローラと給送ローラに挟まれて前進する。
一方、2回目の丁合で広告束を1部ずつ分離給送する場合は、捌き部材および給送ローラを共に給紙ローラの周面から離間させておく。離間させてできる隙間を広告1束の厚さ分にすることにより、1束の広告のみが送り出される。2回目の丁合において、1回目の丁合で形成された広告束は、給紙ローラと給送ローラとに挟まれて、広告束の表面と裏面とに各々上下のローラから前進力を付与されるので、2つ折りの広告に束が挿入された状態を保ったまま分離給送される。
また、特許文献2に記載の給紙装置では、給紙ローラおよび捌き部材に加え、給送ローラ対(上部送りローラおよび下部送りローラ)が捌き部材の両側に設けられている。2回目の丁合において、1回目の丁合で形成された広告束は、給送ローラ対に挟まれて分離給送される。
ところで、広告に適用される用紙は、紙質(上質紙、更紙、アート・コート系紙等)、形態(ペラ、2つ折り、4つ折り等)、サイズ等が様々であり、それぞれ用紙どうしの摩擦力が異なる。そのため、捌き部材の給紙ローラに対する摩擦力を変えるために、異なる材質の捌き部材に交換して使用する場合があった。これに対し、異なる材質の捌き部材を複数備え、何れかを選択的に給紙ローラに対向させて広告の分離給送に使用するようにした給紙装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−208071号公報 特開2005−289535号公報 特開2011−105498号公報
特許文献3に記載の給紙装置によれば、最初から複数の捌き部材を収容しておき、何れかを選択的に給紙ローラに対向させて使用することができるようにしたので、捌き部材交換の手間を大幅に削減することができる。しかしながら、この特許文献3に記載されたスライド移動式の構造では、広いスペースを必要とするという問題があった。また、特許文献1,2のように広告束を1部ずつ分離して給送することが可能になされた給紙装置では、下側ローラに対する駆動力付与等のための構成が複雑に入り組んでおり、特許文献3のような構造をそのまま適用することが困難という問題もあった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、広告を1枚ずつ分離給送したり広告束を1部ずつ分離給送したりすることが可能になされた給紙装置において、複数の捌き部材を小さなスペースで切り替えることができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の給紙装置では、用紙搬送面と略直交する回転軸を中心に回転可能とされた支持台上に、回転軸の周りに環状に複数の捌き部材を配置し、支持台を回転させることによって、給紙ローラの周面に対向させる捌き部材を切り替える捌き切替機構を設けている。また、本発明の給紙装置では、給紙ローラの周面に対して圧接する位置と離間する位置との間で捌き部材の位置を調整する捌き調整機構を備え、捌き部材を給紙ローラの周面から離間させるように捌き調整機構を操作したときに、用紙束を給送するための給送ローラの捌き部材に対する相対位置が離間する方向に変化するように構成している。
上記のように構成した本発明によれば、複数の捌き部材を環状に配置した支持台を回転させることによって、何れかの捌き部材を選択的に給紙ローラに対向させて広告の分離給送に使用することができる。また、本発明によれば、支持台を回転させるときに、給送ローラの捌き部材に対する相対位置が離間する方向に変化し、支持台およびこれに配置された捌き部材の回転移動に要する空間領域から給送ローラを退避させることができる。言い換えると、捌き調整機構により給送ローラを退避させることによって、支持台および捌き部材の回転移動が可能な空間を確保することができるので、複数の捌き部材を小さなスペースで切り替えることができる。
本実施形態による給紙装置の第1の状態を示す正面図である。 本実施形態による給紙装置の第2の状態を示す正面図である。 本実施形態による給紙装置の第3の状態を示す正面図である。 本実施形態による捌き調整機構の第1の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第2の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第3の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第1の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第2の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第3の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第1の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第2の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き調整機構の第3の状態の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き切替機構の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き切替機構の構成例を示す図である。 本実施形態による捌き切替機構が備えるスリットの構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の給紙装置は、広告を1枚ずつ分離給送したり、広告束を1部ずつ分離給送したりすることが可能になされたものである。また、本実施形態の給紙装置は、広告を1枚ずつ分離給送する際に使用する捌き部材として材質の異なるものを複数備え、何れかの捌き部材を選択的に使用することができるようにしたものである。
そのため、本実施形態の給紙装置は、広告を1枚ずつ分離して給送するように成された第1の状態と、広告束を1部ずつ分離して給送するように成された第2の状態と、複数の捌き部材を切り替えられるように成された第3の状態との3つの状態をとり得る。以下、これら3つの状態をそれぞれ図面に示し、当該図面に基づいて本実施形態による給紙装置の構成例を説明する。なお、図1〜図4において、Aは第1の状態、Bは第2の状態、Cは第3の状態を示している。
図1A〜図1Cは、本実施形態による給紙装置を示す正面図である。図1A〜図1Cに示すように、給紙トレイ1は、その先端部が下方に位置するように傾斜して配置され、この上に用紙または用紙束(本実施形態では、広告または広告束)が載置されるようになっている。1回目の丁合の際には、複数の広告が重ねられた状態で給紙トレイ1に載置される。2回目の丁合の際には、複数の広告束が重ねられた状態で給紙トレイ1に載置される。
この給紙トレイ1の用紙搬送方向下流側には、搬送板2が給紙トレイ1の延長上に位置するように配設されている。また、搬送板2の下流側には、捌き部材3Aが給紙ローラ5の周面に対向して配置されている。給紙ローラ5は、広告または広告束(以下、これらをまとめて被給送物という)を給送する方向に回転し、その周面にて被給送物を給送する。捌き部材3Aは、広告を1枚ずつ分離して給送する第1の状態において(図1Aの状態)、給紙ローラ5の周面との間で広告を1枚ずつ捌く。
本実施形態では、2つの捌き部材3A,3Bを備えており、何れかを選択的に給紙ローラ5に対向させて広告の分離給送に使用することができるように構成している。なお、図1Aは、捌き部材3Aが選択された状態を示している。捌き部材3A,3Bの上には、捌き部材3Aの用紙搬送方向下流側半分を除いて金属製のガイド板13が被せられており、このガイド板13の上を被給送物が搬送される。
このガイド板13は、磨耗した捌き部材3A,3Bの交換等のために、図示しないガイド軸を中心として回動可能に構成されている。被給送物を給送するときは、捌き部材3A,3Bの上にガイド板13が被せられる。このとき捌き部材3Aは、上述のように用紙搬送方向下流側半分を除く一部分がガイド板13によって覆われる。捌き部材3Aの用紙搬送方向下流側半分はガイド板13から露出しており、その露出部分が給紙ローラ5の周面と接触し、広告を捌くように作用する。
2つの捌き部材3A,3Bは、用紙搬送面と略直交する回転軸を中心に回転可能とされた支持台4上に、当該回転軸の周りに環状に配置されている。そして、支持台4を回転させることによって、給紙ローラ5の周面に対向させて配置する捌き部材3A,3Bを切り替えることができるようにしている。なお、この捌き部材3A,3Bを切り替えるための捌き切替機構の詳細については後述する。
捌き切替機構により選択された捌き部材3Aの上方には、給紙ローラ5が配置されている。また、給紙ローラ5の用紙搬送方向上流側には、補助給紙ローラ6が配置されている。給紙ローラ5と補助給紙ローラ6との間には歯付ベルト7が架けられており、モータ(図示せず)によって駆動される給紙ローラ5の駆動力が補助給紙ローラ6に伝えられるようになっている。補助給紙ローラ6は、給紙ローラ5と共に回転し、給紙トレイ1に載置された最上位の被給送物を給紙ローラ5と捌き部材3Aとの間に送り込む。
捌き切替機構により選択された捌き部材3Aの下流側には、用紙ガイド板8が配設されている。この用紙ガイド板8の一端は搬送板2に接続され、用紙ガイド板8の他端は下方に向けて湾曲成形されている。この搬送板2と用紙ガイド板8は、幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)の全幅にわたって設けられている。一方、支持台4、捌き部材3A,3B、給送ローラ9、ガイド板13が存在する部分の上部は開口している。したがって、被給送物は搬送板2とガイド板13に案内されて、捌き切替機構により選択された捌き部材3Aと給紙ローラ5との間に進入する。
また、捌き切替機構により選択された捌き部材3Aの下流側には、当該捌き部材3Aに隣接して給送ローラ9が配置されている。この給送ローラ9は、広告束を1部ずつ分離して給送する第2の状態において(図1Bの状態)、広告束を給送する方向に回転し、給紙ローラ5と共に用紙束を挟みつつ給送する。給送ローラ9は、第1のブラケット10により支持されている。
本実施形態では、給紙ローラ5は、捌き部材3Aと共に広告を1枚ずつ分離して給送する際に使用するローラとして機能するとともに、給送ローラ9(下側ローラ)と共に広告束を1部ずつ分離して給送する際に使用する上側ローラとして機能する。
捌き部材3A,3B、支持台4および回動軸12は、第2のブラケット14にまとめて支持されている。第2のブラケット14は、支持軸11を中心として回動可能に構成されている。これにより、第2のブラケット14が支持軸11を中心として回動することにより、捌き部材3A,3Bおよび支持軸台4が上下動(回動)するようになっている。
上述のように、第2のブラケット14は回動軸12も支持している。また、第1のブラケット10は、回動軸12を中心として反時計方向に付勢されており、図1Aおよび図1Bに示す位置で停止するように係止されている。そのため、第1のブラケット10が反時計方向に付勢されて係止状態にあるとき、第2のブラケット14が支持軸11を中心として回動することによって、第1のブラケット10も第2のブラケット14と一緒に回動する。これにより、第1のブラケット10に支持された給送ローラ9も、第2のブラケット14に支持された支持台4と一緒に下降する。したがって、給送ローラ9は、支持台4上に配置された捌き部材3Aと共に同方向に移動する。
広告を1枚ずつ分離して給送するときは、図1Aに示す第1の状態となるように支持台4を設置する。このとき、支持台4に配置された捌き部材3Aは、給紙ローラ5の周面に対して圧接した状態となる。一方、広告束を1部ずつ分離して給送するときは、支持軸11を中心として第2のブラケット14を回動させ、図1Bに示す第2の状態となるように支持台4を設置する。このとき、支持台4上に配置された捌き部材3Aは、給紙ローラ5の周面から離間した状態となる。
第1のブラケット10は、回動軸12を中心として回動可能に構成されている。第1のブラケット10が回動することによって、第1のブラケット10の用紙搬送方向下流側が下降するとき、第1のブラケット10に支持された給送ローラ9も一緒に下降する。このとき給送ローラ9は、支持台4上に配置された捌き部材3Aに対する相対位置が離間する方向に移動する。
広告を1枚ずつ分離して給送するとき、および広告束を1部ずつ分離して給送するときは、それぞれ図1Aおよび図1Bに示す状態となるように第1のブラケット10を設置する。図1Aに示す第1の状態のとき、給送ローラ9は、給紙ローラ5の周面に対して圧接した状態となる。図1Bに示す第2の状態のとき、給送ローラ9は、給紙ローラ5の周面から離間した状態となる。第2の状態では、給紙ローラ5と給送ローラ9との間の離間した空間に広告束が送り込まれる。そして、給紙ローラ5と給送ローラ9とが広告束を給送する方向に回転することにより、広告束を挟みつつ給送する。
これに対して、支持台4を用紙搬送面と略直交する回転軸を中心として回転させて捌き部材3A,3Bを切り替えるときは、回動軸12を中心として第1のブラケット10の用紙搬送方向下流側を下方に回動させ、図1Cに示す第3の状態となるように第1のブラケット10を設置する。このとき、第1のブラケット10に支持された給送ローラ9は、給紙ローラ5の周面から大きく離間するとともに、給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置が離間する方向に変化した状態となる。
図2A〜図2C、図3A〜図3C、図4A〜図4Cは、給紙ローラ5の周面に対して圧接する位置と離間する位置との間で捌き部材3Aの位置を調整する捌き調整機構の構成例を示す図である。なお、図4A〜図4Cは、図3A〜図3Cに示す構成から給送ローラ9、第1のブラケット10およびその周辺の機構を消去して示した図である。本実施形態の捌き調整機構は、調節つまみ21、リングギヤ22、リンク機構23、押圧コロ24、被押圧板25、傾斜板26および球27を備えて構成されている。
図2A〜図2Cに示すように、リンク機構23の図示左側端部にはラックが形成されていて、このラックにリングギヤ22が噛み合っている。調節つまみ21を回すとリングギヤ22が回転し、リンク機構23が左右に動くことになる。リンク機構23の先には、押圧コロ24および傾斜板26(図3A〜図3C、図4A〜図4C参照)が接続されており、押圧コロ24および傾斜板26はリンク機構23と共に左右に動くようになっている。
図4A〜図4Cに示すように、傾斜板26の上方には球27が配置されており、当該球27は支持台4に固定されている。そのため、傾斜板26が左右に動くと、傾斜板26の傾斜に合わせて球27が上下に動き、それによって支持台4およびその上に配置されている捌き部材3A,3Bが上下に移動する。これにより、図4Aのように傾斜板26が右方向に動くと、捌き部材3Aが上方向に移動し、給紙ローラ5の周面に対して圧接する(図1A、図3Aに示す第1の状態)。このとき、給送ローラ9も給紙ローラ5と圧接する。
一方、図4B、図4Cに示すように傾斜板26が左方向に動くと、捌き部材3Aが下方向に移動し、給紙ローラ5の周面から離間する(図1B、図3Bに示す第2の状態および図1C、図3Cに示す第3の状態)。このとき、給送ローラ9も捌き部材3Aと共に下方向に移動し、給紙ローラ5から離間していく。
球27は、支持台4の回転中心軸上に配置されている。この構成によって、構造を簡単にすることができる。すなわち、傾斜板26によって上下動させる部分(球27)が回転中心軸からずれていた場合、支持台4を回転可能に支持するブラケットに球27を配置しなければならず、実質的に球27と支持台4との間に一部品が必要となる。そのため、構成が複雑化する。これに対し、球27が回転中心軸上にあれば、支持台4に球27を直結しても、支持台4の回転により球27の位置は変化しないので、支持台4の位相にかかわらず傾斜板26による上下動の調整が可能となる。
なお、第2の状態と第3の状態とを比較すると、給紙ローラ5の周面に対する捌き部材3Aの離間距離が、第2の状態よりも第3の状態の方が大きくなっている。また、給紙ローラ5の周面に対する給送ローラ9の離間距離および捌き部材3Aに対する給送ローラ9の相対位置の離間距離についても、第2の状態よりも第3の状態の方が大きくなっている。前者の離間距離の違いは、傾斜板26の位置によるものである。後者の離間距離の違いは、傾斜板26と押圧コロ24および被押圧板25との作用によるものである。
すなわち、調節つまみ21を一の方向に回してリンク機構23を図3および図4の左方向に動かすと、押圧コロ24も左方向に動き、被押圧板25に近づいていく。押圧コロ24が被押圧板25に接触するまでの間は、傾斜板26が左方向に動くことにより、給紙ローラ5の周面に対する捌き部材3Aの離間距離が変化していく(図3B、図4Bに示す第2の状態)。この間は、第1のブラケット10が図1Aおよび図1Bに示す係止状態を保ったまま、第1のブラケット10と第2のブラケット14とがまとめて上下動(回動)することになる。その結果、捌き部材3Aおよび給送ローラ9は、互いの相対位置を保ったまま給紙ローラ5の周面から離間していく。
さらに、調節つまみ21を同じ一の方向に回してリンク機構23の左方向への移動量を多くすると、やがて押圧コロ24が被押圧板25に当接する。被押圧板25は押圧コロ24の移動方向に所定の傾斜を有しているので、押圧コロ24が被押圧板25に当接してから更にリンク機構23を左方向へ移動させると、傾斜面26による第2のブラケット14の下降(回動)が継続しつつ、第1のブラケット10に固定されている被押圧板25が押圧コロ24によって下方へ押し下げられる。これにより、第1のブラケット10の係止状態が解除されて、第2のブラケット14の下降よりも早く第1のブラケット10が下降する。その結果、捌き部材3Aに対して給送ローラ9が更に下降し、給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置が離間していく(図3C、図4Cに示す第3の状態)。
このように、本実施形態では、捌き調整機構の調節つまみ21を一の方向に操作することにより、捌き部材3Aの給紙ローラ5の周面からの離間動作と、給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置の離間動作とが行われるように構成している。
具体的には、調節つまみ21を一の方向に操作したとき、押圧コロ24が被押圧板25に接触する位置(接触位置という)までは、捌き部材3Aが給紙ローラ5の周面から離間していく。このとき、捌き部材3Aが給紙ローラ5の周面から離間した所定位置にくるまでは、給送ローラ9は捌き部材3Aと共に同方向に移動する。さらに、調節つまみ21を一の方向に操作することにより、押圧コロ24が接触位置を超えて移動すると、給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置が離間する方向に変化する。
このような構成により、第1の状態(広告を1枚ずつ分離給送させる状態)から第2の状態(広告束を1部ずつ分離給送させる状態)へ切り替える動作と、第2の状態から第3の状態(捌き部材3A,3Bを切り替え可能な状態)へ切り替える動作との両方を、調節つまみ21の一の方向に対する操作によって行うことができる。これにより、操作を簡単にすることができるとともに、部品点数の削減を図ることができる。
図5A〜図5Cは、捌き部材3A,3Bを切り替えるための捌き切替機構の構成例を示す図である。図5Aおよび図5Bに示すように、切り替えレバー31を左右にスライド操作すると、これに連結されている第2のリンク機構32が左右に動くことになる。切り替えレバー31は、図5Cに示すような略L字状のスリット33に挿通されており、その一端に第2のリンク機構32およびバネ34が連結されている。図5Aは、バネ34が縮んで、切り替えレバー31がスリット33の右端に当接して係止した状態を示している。図5Bは、バネ34が伸びて、切り替えレバー31がスリット33の左側にある一段下がった引っ掛け部に係合して係止した状態を示している。
第2のリンク機構32の先端側には、ラックピニオン機構のラック35が形成されている。また、支持台4の裏側には、ラックピニオン機構のピニオンギヤ36が形成されている。このラックピニオン機構により、切り替えレバー31を左右にスライド操作して第2のリンク機構32を左右に移動させると、用紙搬送面と略直交する回転軸37を中心として支持台4が180度回転し、支持台4に搭載された2つの捌き部材3A,3Bが切り替えられる。このとき捌き部材3A,3Bの給紙ローラ5に対向する正確な位置は、切り替えレバー31、スリット33およびバネ34によって一意に決められる。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、用紙搬送面と略直交する回転軸37を中心に回転可能とされた支持台4上に、回転軸37の周りに環状に複数の捌き部材3A,3Bを配置し、支持台4を回転させることによって、給紙ローラ5の周面に対向させる捌き部材3A,3Bを切り替える捌き切替機構を設けている。また、本実施形態では、給紙ローラ5の周面に対して圧接する位置と離間する位置との間で捌き部材3Aの位置を調整する捌き調整機構を設け、給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置を離間させることができるようにしている。
上記のように構成した本実施形態によれば、支持台4を回転させることによって、捌き部材3A,3Bの何れかを選択的に給紙ローラ5に対向させて広告の分離給送に使用することができる。また、本実施形態によれば、捌き調整機構により給送ローラ9の捌き部材3Aに対する相対位置を離間させることにより、支持台4および捌き部材3A,3Bの回転移動が可能な空間を確保することができるので、ローラ類とその駆動部とがひしめく機構においても、複数の捌き部材3A,3Bを小さなスペースで切り替えることができる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、上記実施形態では、支持台4上に2つの捌き部材3A,3Bを配置する例について説明したが、3つ以上の捌き部材を配置するようにしてもよい。
1 給紙トレイ
3A,3B 捌き部材
4 支持台
5 給紙ローラ
9 給送ローラ
10 第1のブラケット
11 支持軸
12 回動軸
14 第2のブラケット
21 調節つまみ
22 リングギヤ
23 リンク機構
24 押圧コロ
25 被押圧板
26 傾斜板
27 球
31 切り替えレバー
32 第2のリンク機構
33 スリット
34 バネ
35 ラック
36 ピニオンギヤ

Claims (3)

  1. 用紙または用紙束から成る被給送物を給送する方向に回転し、その周面にて上記被給送物を給送する給紙ローラと、
    上記給紙ローラの周面に対向して配置され、上記給紙ローラの周面との間で上記用紙を捌く捌き部材と、
    上記捌き部材に隣接して配置され、上記用紙束を給送する方向に回転し、上記給紙ローラと共に上記用紙束を挟みつつ給送する給送ローラと、を備えた給紙装置であって、
    用紙搬送面と略直交する回転軸を中心に回転可能とされた支持台上に、上記回転軸の周りに環状に上記捌き部材が複数配置されており、上記支持台を回転させることによって、上記給紙ローラの周面に対向させる上記捌き部材を切り替える捌き切替機構と、
    上記給紙ローラの周面に対して圧接する位置と離間する位置との間で上記捌き部材の位置を調整する捌き調整機構とを備え、
    上記捌き部材を上記給紙ローラの周面から離間させるように上記捌き調整機構を操作すると、上記給送ローラの上記捌き部材に対する相対位置が離間する方向に変化するように構成したことを特徴とする給紙装置。
  2. 上記捌き調整機構を一の方向に操作することにより、その操作状態に応じて、上記捌き部材の上記給紙ローラの周面からの離間動作と、上記給送ローラの上記捌き部材に対する相対位置の離間動作とが行われるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 上記捌き調整機構を上記一の方向に操作すると、上記捌き部材が上記給紙ローラの周面から離間した所定位置までは、上記給送ローラが上記捌き部材と共に同方向に移動し、上記捌き部材が上記所定位置を超える範囲で上記捌き調整機構を上記一の方向に操作すると、上記給送ローラの上記捌き部材に対する相対位置が離間する方向に変化することを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
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