JP2011184179A - 給紙装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浮上用送風手段1によりエアを用いて用紙の浮上、分離、吸着を行う給紙装置である。給紙する用紙の特性に対して適切なエアの風量を設定して重送、不給紙の要因を取り除く。用紙の特性とは、用紙の重さの軽重、用紙サイズの大小、コート紙か否等である。そのため、サバキ用送風手段24についても、給紙する用紙に適切な風量になるようエア吹き付け量調整を可能とする。そのためサイドフェンス23に設けられたサバキ用送風手段24のダクト近傍に、サバキ用のエアの吹き出し量の変化に伴い可動する揺動式のアクチュエータ25を設ける。
【選択図】図8
Description
(1)画像形成装置本体から給紙指令が来ると、図2に示すように浮上用送風手段1、サバキ用送風手段24が動作し、用紙端へのエア吹き付けが始まる。また同時に吸引ベルト2のエア吸引が開始する。それにより最上紙P1が浮上し、図2のように吸引ベルトに最上紙P1が吸着される。
(2)吸引ベルト2、搬送ローラ8の駆動が開始し、用紙P1が搬送される(図3)。
(3)用紙P1が給紙センサ9に到達後、吸引ベルト2の駆動を停止する(図4)。搬送ローラ8は吸引ベルト2が停止した状態のまま、用紙P1の搬送を継続する。
(4)用紙P1が吸引領域を抜けた直後、次の用紙P2がエアにより浮上、吸着される(図5)。
(5)設定した給紙間隔に応じて、吸引ベルト2の駆動を再開し、用紙P2の給紙を行う。
(6)以降、上述の(2)〜(5)の繰り返しにより用紙が順次搬送される。
用紙
浮上用送風手段
サバキ用送風手段
エア吸引手段
A
+30[%]
+20[%]
+40[%]
B
+10[%]
−10[%]
+30[%]
C
−20[%]
−40[%]
+20[%]
紙厚 :A>B>C
サイズ:A>B>C
画像形成装置11は、画像形成装置本体12と、画像形成装置本体12の一側面に接続された給紙装置13と、から構成されている。
<請求項1の給紙装置に対応する実施例>
従来の技術として上述したとおり、エアを用いた用紙の浮上、分離、吸着を行う給紙装置においては、給紙する用紙の特性に対して適切なエアの風量を設定してやらなければ、重送、不給紙の要因となってしまう。ここで言う用紙の特性とは、用紙の重さの軽重、用紙サイズの大小、コート紙か否かといったことである。そのため、サバキ用送風手段についても、給紙する用紙に適切な風量になるようエア吹き付け量調整を可能とすることにより、あらゆる用紙を確実にさばくことができる。この吹き付け量調整は、通常サバキ用送風手段に用いるブロワのデューティー(%)調整によって行う。
図9〜12を用いて説明を行うが、図9はサバキ用送風手段の拡大図である。サイドフェンス23に設けられたサバキ用送風手段24のダクト近傍には、サバキ用のエアの吹き出し量の変化に伴い可動する揺動式のアクチュエータ25が設けられている。図9はサバキ用送風手段が作動していない状態(エアが吹いていない状態)であり、アクチュエータ25は作動していない状態である。
請求項2の給紙装置において、ブロワの標準デューティーにした状態での揺動位置検出センサ26の検出確認、およびブロワの標準値デューティーにした状態での揺動位置検出センサ26の検出しなかった場合のブロワのデューティアップを、自動的に行う制御装置を備えることとする。これにより、ユーザがブロワの状態をいちいち確認しなくとも、前記制御装置が自動的に風量の自動調整をしてくれるので、ユーザの労力は大きく低減することとなる。
用紙
浮上用送風手段
サバキ用送風手段
エア吸引手段
A
+30[%]
+20[%]
+40[%]
B
+10[%]
−10[%]
+30[%]
C
−20[%]
−40[%]
+20[%]
といったテーブルとなる。よって、標準デューティーが仮に55[%]のブロワが存在しても、各用紙設定とした場合に吹き付けられるエアの風量は常に一定となるため、ブロワのバラツキや経時劣化の影響を受けなくすることができる。
請求項3の給紙装置でのエア吹き付け量調整動作については、給紙中ではなく、それ以外のタイミング、たとえば機器の電源投入時や、給紙ジョブスタート前などに決まって行うようにする。このように給紙中以外に行うことにより、給紙中は常にブロワの標準デューティーが定められた状態となるため、安定して給紙を行うことができる。
請求項3の給紙装置での制御装置のエア吹き付け量調整動作のタイミングを、ユーザが任意に変更できるようにすることにより、給紙ジョブ数回ごとに1回エア吹き付け量調整動作を行うことにするなどして、調整動作の作動回数を低減させることにより、消費電力の減少が可能となる。またユーザが機器に異変を感じた時、例えば急に重送や不給紙が発生しだした時など、任意のタイミングでエア吹き付け量調整動作を行えるようにすることにより、ブロワの急な変調にも対応することができる。
請求項3の給紙装置での制御装置のエア吹き付け量調整動作を行っても、請求項2の給紙装置での揺動位置検出センサが反応しなかった場合、画像形成装置のユーザインターフェース部に、サバキ用送風手段が故障した旨を通知することとする。これによりユーザはサバキ用送風手段が故障したことを認識することができ、修理等の対応を取ることができる。よって実際にジャムなどが発生する前に機器の故障を知ることができるため、ユーザからジャム処理等の煩雑さを排除することができる。
<請求項7の給紙装置に対応する実施例>
請求項7の給紙装置に関しては、従来技術について説明したとおり、エアを用いた用紙の浮上、分離、吸着を行う給紙装置においては、給紙する用紙の特性に対して適切なエアの風量を設定してやらなければ、重送、不給紙の要因となってしまう(ここで言う用紙の特性とは、用紙の重さの軽重、用紙サイズの大小、コート紙か否かといったことである)ため、浮上用送風手段についても、給紙する用紙に適切な風量になるようエア吹き付け量調整を可能とすることにより、あらゆる用紙を確実に浮上させることができる。この吹き付け量調整は、通常浮上用送風手段に用いるブロワのデューティー(%)調整によって行う。
請求項8の給紙装置に関しては、上述した請求項7の給紙装置の浮上用送風手段のダクト内に揺動式のアクチュエータを設け、そのアクチュエータの位置を検出できる揺動位置検出センサを設け、アクチュエータが揺動した位置を検出可能な構成とする。これは請求項2の給紙装置のサバキ用送風手段のアクチュエータおよび揺動位置検出センサと近似の構成となる。これにより浮上用送風手段が作動すると、吹き出し口から出たエアに押されてアクチュエータが回動する。吹き出し口から出る風量が大きくなるほどアクチュエータの回動量は大きくなり、ある風量のところで揺動位置検出センサが反応することになる。
請求項9の給紙装置に関しては、請求項8の給紙装置における、ブロワの標準デューティーにした状態での揺動位置検出センサの検出確認、およびブロワの標準値デューティーにした状態での揺動位置検出センサの検出しなかった場合のブロワのデューティアップを、自動的に行う制御装置を備えることとする。これにより、ユーザがブロワの状態をいちいち確認しなくとも、制御装置が自動的に風量の自動調整をしてくれるので、ユーザの労力は大きく低減することとなる。
用紙
浮上用送風手段
サバキ用送風手段
エア吸引手段
A
+30[%]
+20[%]
+40[%]
B
+10[%]
−10[%]
+30[%]
C
−20[%]
−40[%]
+20[%]
といったテーブルとなる。
請求項10の給紙装置に関しては、請求項8の給紙装置について記載したエア吹き付け量調整動作については、給紙中ではなく、それ以外のタイミング、たとえば機器の電源投入時や、給紙ジョブスタート前などに決まって行うようにする。このように給紙中以外に行うことにより、給紙中は常にブロワの標準デューティーが定められた状態となるため、安定して給紙を行うことができる。
次に請求項11の給紙装置に関しては、請求項8の給紙装置で記載した制御装置のエア吹き付け量調整動作のタイミングを、ユーザが任意に変更できるようにする。それにより、給紙ジョブ数回ごとに1回エア吹き付け量調整動作を行うことにするなどして、調整動作の作動回数を低減させることにより、消費電力の減少が可能となる。またユーザが機器に異変を感じた時、例えば急に重送や不給紙が発生しだした時など、任意のタイミングでエア吹き付け量調整動作を行えるようにすることにより、ブロワの急な変調にも対応することができる。
請求項12の給紙装置に関しては、請求項9に記載の給紙装置の制御装置のエア吹き付け量調整動作を行っても、請求項8に記載の給紙装置の揺動位置検出センサが反応しなかった場合、画像形成装置のユーザインターフェース部に、サバキ用送風手段が故障した旨を通知することとする。これによりユーザは浮上用送風手段が故障したことを認識することができ、修理等の対応を取ることができる。よって実際にジャムなどが発生する前に機器の故障を知ることができるため、ユーザからジャム処理等の煩雑さを排除することができる。
次に請求項13の給紙装置に関しては、従来の技術で説明したとおり、エアを用いた用紙の浮上、分離、吸着を行う給紙装置においては、給紙する用紙の特性に対して適切なエアの風量を設定してやらなければ、重送や不給紙の要因となってしまう(ここで言う用紙の特性とは、既述の通り、用紙の重さの軽重、用紙サイズの大小、コート紙か否かといったことである)。そのため、エア吸引手段についても、給紙する用紙に適切な風量になるようエア吸引量調整を可能とすることにより、あらゆる用紙を確実に吸着させることができる。この吸引量調整は、通常エア吸引手段に用いるブロワのデューティー(%)調整によって行う。
請求項14の給紙装置に関しては、請求項13に記載の給紙装置のエア吸引手段のダクト内に揺動式のアクチュエータを設け、そのアクチュエータの位置を検出できる揺動位置検出センサを設け、アクチュエータが揺動した位置を検出可能な構成とする。これは請求項2のサバキ用送風手段のアクチュエータおよび揺動位置検出センサと近似の構成とする。これによりエア吸引手段が作動すると、吹き出し口から出たエアに押されてアクチュエータが回動する。吹き出し口から出る風量が大きくなるほどアクチュエータの回動量は大きくなり、ある風量のところで揺動位置検出センサが反応することになる。
次に請求項15の給紙装置に関しては、請求項14に記載した給紙装置のブロワの標準デューティーにした状態での揺動位置検出センサの検出確認、およびブロワの標準値デューティーにした状態での揺動位置検出センサの検出しなかった場合のブロワのデューティアップを、自動的に行う制御装置を備えることとする。これにより、ユーザがブロワの状態をいちいち確認しなくとも、前記制御装置が自動的に風量の自動調整をしてくれるので、ユーザの労力は大きく低減することとなる。ここで、揺動位置検出センサがアクチュエータを検出した瞬間のデューティーを「標準デューティー」とする。請求項3を適用した給紙装置においては、各用紙に対するブロワデューティの調整は、標準デューティーに対して「+X[%]」「−Y[%]」といった調整方法となる。つまり、例えば標準デューティーが50[%]であった場合は、
用紙
浮上用送風手段
サバキ用送風手段
エア吸引手段
A
+30[%]
+20[%]
+40[%]
B
+10[%]
−10[%]
+30[%]
C
−20[%]
−40[%]
+20[%]
といったテーブルとなる。よって、標準デューティーが仮に55[%]のブロワが存在しても、各用紙設定とした場合に吹き付けられるエアの風量は常に一定となるため、ブロワのバラツキや経時劣化の影響を受けなくすることができる。
次に請求項16の給紙装置に関しては、請求項15の給紙装置について記載したエア吸引量調整動作について、給紙中ではなく、それ以外のタイミング、たとえば機器の電源投入時や、給紙ジョブスタート前などに決まって行うようにする。このように給紙中以外に行うことにより、給紙中は常にブロワの標準デューティーが定められた状態となるため、安定して給紙を行うことができる。
次に請求項17の給紙装置に関しては、請求項8で記載した給紙装置の制御装置のエア吸引量調整動作のタイミングを、ユーザが任意に変更できるようにする。それにより、給紙ジョブ数回ごとに1回エア吸引量調整動作を行うことにするなどして、調整動作の作動回数を低減させることにより、消費電力の減少が可能となる。またユーザが機器に異変を感じた時、例えば急に不給紙が発生しだした時など、任意のタイミングでエア吸引量調整動作を行えるようにすることにより、ブロワの急な変調にも対応することができる。
ついで請求項18の給紙装置に関しては、請求項15に記載の給紙装置の制御装置のエア吸引量調整動作を行っても、請求項14に記載の給紙装置の揺動位置検出センサが反応しなかった場合、画像形成装置のユーザインターフェース部に、サバキ用送風手段が故障した旨を通知することとする。これによりユーザはエア吸引手段が故障したことを認識することができ、修理等の対応を取ることができる。よって実際にジャムなどが発生する前に機器の故障を知ることができるため、ユーザからジャム処理等の煩雑さを排除することができる。
上述してきた請求項1〜18に係る給紙装置のいずれかを備えた画像形成装置では、各ブロワ自体のバラツキや特性の経時変化などにかかわらず、エアの吹き付けや吸引の力を適切な状態に保ち、安定した給紙を行うことができる給紙装置を提供することができ、機器としての搬送品質が高まる。
2:吸引ベルト(用紙吸着部)
3:検知手段
4:アクチュエータ
5:センサ
6:底板
7:用紙せき止め部材
8:搬送ローラ
9:給紙センサ
10:エンドフェンス
11:画像形成装置
12:画像形成装置本体
13:給紙装置
21:給紙トレイ(用紙収納部)
22:吸引ベルトユニット(給紙手段)
23:サイドフェンス(用紙側端規制部材)
24:サバキ用送風手段
30:エア吸引手段
P1:最上紙
Claims (19)
- トレイ上に積載した複数枚の用紙にエアを吹き付け、最上位の用紙を浮上させる浮上用送風手段と、
該送風手段によって浮上した用紙を負圧により吸着する用紙吸着部と、
エア吸引によって前記用紙吸着部に負圧を与えるエア吸引手段と、
前記用紙吸着部に吸着した用紙にエアを吹き付けて用紙をさばくサバキ用送風手段と、
吸着した用紙を搬送する用紙搬送手段と、
を有する給紙装置において、
前記サバキ用送風手段が、エア吹き付け量を調整可能であることを特徴とする給紙装置。 - 請求項1に給紙装置において、
前記サバキ用送風手段が備えるダクト近傍に、
サバキ用のエアの吹き出し量の変化に伴い可動する揺動式のアクチュエータと、
該アクチュエータの位置を検出できる揺動位置検出センサと、
を設け、
該アクチュエータが揺動した位置を検出可能としたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項2に記載の給紙装置において、
前記サバキ用送風手段のエア吹き付け量を、前記揺動位置検出センサが反応するまで自動的に出力を増やさせる制御装置を備えた、
ことを特徴とする給紙装置。 - 請求項3に記載の給紙装置において、
前記制御装置のエア吹き付け量調整動作は、給紙中以外の決められたタイミングで行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項3に記載の給紙装置において、
前記制御装置が、前記エア吹き付け量調整動作のタイミングを任意に変更可能なものであることを特徴とする給紙装置。 - 請求項3から5のいずれかに記載の給紙装置において、
前記制御装置でエア吹き付け量調整動作を行っても前記揺動位置検出センサが反応しなかった場合、該給紙装置を搭載した画像形成装置のユーザインターフェース部に、前記サバキ用送風手段が故障した旨を通知することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1から6のいずれかに記載の給紙装置において、
前記浮上用送風手段が、エア吹き付け量を調整可能なものであることを特徴とする給紙装置。 - 請求項7に記載の給紙装置において、
前記浮上用送風手段が備えるダクト内に揺動式のアクチュエータを設け、
該アクチュエータの位置を検出できる揺動位置検出センサを設け、
前記アクチュエータが揺動した位置を検出可能としたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項8に記載の給紙装置において、
前記浮上用送風手段のエア吹き付け量を、前記揺動位置検出センサが反応するまで自動的に出力を増加させる制御装置を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項9に記載の給紙装置において、
前記制御装置のエア吹き付け量調整動作は、給紙中以外の決められたタイミングで行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項9に記載の給紙装置において、
前記制御装置が、前記エア吹き付け量調整動作のタイミングを任意に変更可能なものであることを特徴とする給紙装置。 - 請求項9から11のいずれかに記載の給紙装置において、
前記制御装置でエア吹き付け量調整動作を行っても前記揺動位置検出センサが反応しなかった場合、該給紙装置を搭載した画像形成装置のユーザインターフェース部に、前記浮上用送風手段が故障した旨を通知することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1から12のいずれかに記載の給紙装置において、
前記エア吸引手段のエア吸引量を調整可能としたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項13に記載の給紙装置において、
前記エア吸引手段が備えるダクト内に揺動式のアクチュエータを設け、
該アクチュエータの位置を検出できる揺動位置検出センサを設け、
該アクチュエータが揺動した位置を検出可能としたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項14に記載の給紙装置において、
前記エア吸引手段のエア吸引量を、前記揺動位置検出センサが反応するまで自動的に出力を増加させる制御装置を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 請求項15に記載の給紙装置において、
前記制御装置のエア吹き付け量調整動作は、給紙中以外の決められたタイミングで行うことを特徴とする給紙装置。 - 請求項15に記載の給紙装置において、
前記制御装置が、前記エア吹き付け量調整動作のタイミングを任意に変更可能なものであることを特徴とする給紙装置。 - 請求項15から17のいずれかに記載の給紙装置において、
前記制御装置でエア吹き付け量調整動作を行っても前記揺動位置検出センサが反応しなかった場合、該給紙装置を搭載した画像形成装置のユーザインターフェース部に、前記エア吸引手段が故障した旨を通知することを特徴とする給紙装置。 - 請求項1から18のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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