JP2006321626A - 給紙装置 - Google Patents

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良之 中村
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Abstract

【課題】 給紙ローラ及び横搬送ローラの駆動制御を1つのモータで行い、装置の簡略化、低コスト化、及び低雑音化をはかる。
【解決手段】 給紙ローラ200 及び横搬送ローラ300 を駆動制御する回転駆動源500 を正逆回転可能な1つのモータ510 で構成し、駆動回転力伝達機構600 により、モータ510 が正回転のときには給紙ローラ200 と横搬送ローラ300 とを駆動し、逆回転のときには横搬送ローラ300 のみを駆動するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は給紙装置に関し、特に新聞丁合機等に用いられる給紙装置に関する。
給紙装置は、プリンタ等の、紙面への印刷機器や、新聞丁合機等のシート丁合機など、多くの分野で実用化されており、その構成も多岐に亘っている。このような給紙装置においては、用紙束を積載する給紙部を、複数配列して設けて、それぞれの給紙部から用紙を1枚ずつ取り出して重ね合わせる、という丁合装置型の給紙装置(背景技術における第1の例)がある。
この第1の例における給紙装置について、図5,図6(a),(b)を参照して説明する。
この給紙装置11xは、給送対象の用紙,シートを載置する給紙トレイ821と、この給紙トレイ821に連通し、回転自在の給紙ローラ815と、積層されたシートを分離するための紙捌き機構818と、分離されたシートを給送するための横搬送ローラ816とを備え、これら各機構の可動部は、外部に設けられた動力源であるモータ(図示せず)と歯車列824,825等で機械的に連係して駆動されるように構成されている。
なお、その他の要部をなす構成要素については詳細な説明を省略するが、815−1は給紙補助ローラを、815−3は給紙ローラ軸を、815−4は給紙ローラ軸用の軸受を、817は給紙圧調整機構を、816−2は横搬送ローラ軸を、816−3は横搬送ローラ軸用の軸受を、814は給紙トレイ係合部を夫々示している。この例から明らかなように、多数の給紙装置が搭載される、例えば丁合機等の全体構成では、図に見る夫々の給紙装置11xが当該丁合機の外被筐体(図示せず。外被筐体の一部の構成である外側板822,823を図示)に所定の配置で搭載されることになる。
なお、歯車824,825及びローラ等の駆動源となるモータは、右筐体813内に収容されている(例えば、特許文献1参照)。
このような給紙装置においては、給紙部(第1の例では給紙トレイ821)から用紙を1枚ずつ取り出して重ね合せる際、重ね合せた用紙の先端がずれることがあり、この用紙先端がずれることなく重なるように、用紙を取り出すタイミングをそれぞれで制御することが必要となる。
しかしながら、給紙ローラとさばき板とを圧接させて、双方の摩擦係数の違いを利用して用紙を分離するフリクション型の給紙装置では、給紙ローラと用紙との間のスリップなどによって、用紙の取り出しタイミングがずれてしまい、重ねたときに用紙の先端同志がずれてしまうこともままある。
そこで、このような給紙装置では、給紙ローラと、その下流側に配置された横搬送ローラとを、それぞれ別々に駆動制御するように、それぞれにその駆動制御用のモータを設けている例が多い。
以下、このような給紙装置(背景技術における第2の例)について、図7(a),(b)を参照しながら説明する。
図7(b)は、この第2の例における給紙装置11yの構成の概要を説明する概念図、928は給紙ロールで駆動軸にワンウェイクラッチ927を介して給紙用モータ923が連結され、938は横搬送ロールで駆動軸に横搬送モータ933が連結され、901は縦搬送ロールで駆動軸に縦搬送駆動モータ900が連結され、横搬送センサ940が横搬送ロール938の直下に近接して設けられている。
この発明においては、給紙ロール928を駆動する軸と、横搬送ロール938を駆動する軸とが夫々独立した制御回路により制御されるモータにより駆動され、給紙用モータ923と横搬送モータ933の起動と、停止と、速度と加速度を制御し、横搬送モータ933が停止指令後、実際に停止するまでの惰性回転量(パルス数)を計数して標準停止位置からの行き過ぎ距離を計測し、該計測値から横搬送モータの搬送所要時間を補正して全体の送給動作の所要時間と最終速度とを一定となるように構成されている。
この発明においては、横搬送モータ933が停止指令後、実際に停止するまでの惰性回転量(パルス数)を計数して、標準停止位置からの行き過ぎ距離を計測し、該計測値から横搬送モータの搬送所要時間を補正するための補正時間等を表示し演算するために、横搬送モータ933の磁極位置検出器の出力をパルス合成回路により処理されたパルス信号を利用する(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−302273号公報 特開2003−292174号公報
上述した背景技術における給紙装置は、第2の例において、給紙ローラ及び横搬送ローラのそれぞれに対し、別々に駆動制御用のモータ(923,933)を設けているので、用紙先端が横搬送ローラの下流側のセンサに到達すると一旦停止させ、この停止位置のばらつきをモータの回転量によって検出し、これに応じて再スタート時のタイミングを制御することができ、先端ずれに対応することができる。
この給紙装置は、給紙ローラと横搬送ローラのそれぞれに、独立制御可能なモータを設けているので、各々にモータとこれを制御する制御基板、ブレーキ装置等が必要で、高価なものであった。また、2個のモータをそれぞれ独立制御するために、プログラムも複雑になり、騒音も大きくなるという問題もあった。
本発明の目的は、上記背景技術の問題点に鑑みて、給紙ローラ及び横搬送ローラの駆動制御を1つのモータで行うことができて、装置の簡略化、低コスト化、低雑音化ができる給紙装置を提供することにある。
本発明の給紙装置は、給紙トレイからの1枚の用紙を、用紙搬送方向の下流側へと搬送した後、この用紙の先端辺部分で位置決めして一旦停止させ、この後、更に下流側へと搬送する給紙装置であって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ) 給紙トレイからの1枚の用紙を下流方向へと搬送する給紙ローラ
(ロ) 前記給紙ローラの下流側に配設されて、前記給紙ローラから送られて来た用紙を更に下流側へと搬送する横搬送ローラ
(ハ) 前記横搬送ローラの下流側に配設されて、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知するセンサ
(ニ) 正方向回転及び逆方向回転が可能なモータを1個備えその回転力を駆動力として出力する回転駆動源
(ホ) 前記回転駆動源からの回転力を、正方向回転のときは前記給紙ローラ及び横搬送ローラへと伝達し、逆方向回転のときは前記横搬送ローラにのみ伝達する駆動回転力伝達機構
(ヘ) 前記回転駆動源を正方向回転させた後、前記センサが、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知すると、この回転駆動源の回転を一旦停止させ、この後、前記回転駆動源を逆方向に回転させる駆動源制御部
また、前記駆動回転力伝達機構が、
前記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と、前記横搬送ローラを保持、回転させる横搬送ローラ用軸と、
ギア伝達機構部と、プーリ・ベルト伝達機構と、
ワンウェイクラッチと、
を含む構造である
前記給紙装置である。
更にまた、前記回転駆動源のモータの回転軸が、前記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と直結した構造である
前記給紙装置である。
本発明の給紙装置は、給紙ローラ及び横搬送ローラの駆動制御を、1つのモータで行うことができるので、モータ制御を含む装置全体が簡略化され、モータの数も少なくなって、低コスト化、低雑音化することができる。
本発明を実施するための最良の形態は、給紙トレイからの1枚の用紙を、用紙搬送方向の下流側へと搬送した後、この用紙の先端辺部分で位置決めして一旦停止させ、この後、更に下流側へと搬送する給紙装置であって、次の各構成を有している。
(イ)給紙トレイからの1枚の用紙を下流方向へと搬送する給紙ローラ
(ロ)上記給紙ローラの下流側に配設されて、上記給紙ローラから送られて来た用紙を更に下流側へと搬送する横搬送ローラ
(ハ)上記横搬送ローラの下流側に配設されて、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知するセンサ
(ニ)正方向回転及び逆方向回転が可能なモータを1個備えその回転力を駆動力として出力する回転駆動源
(ホ)上記回転駆動源からの回転力を、正方向回転のときは上記給紙ローラ及び横搬送ローラへと伝達し、逆方向回転のときは上記横搬送ローラにのみ伝達する駆動回転力伝達機構
(ヘ)上記回転駆動源を正方向回転させた後、上記センサが、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知すると、この回転駆動源の回転を一旦停止させ、この後、上記回転駆動源を逆方向に回転させる駆動源制御部
また、上記駆動回転力伝達機構が、上記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と、上記横搬送ローラを保持、回転させる横搬送ローラ用軸と、ギア伝達機構部と、プーリ・ベルト伝達機構と、ワンウェイクラッチと、
を含む構造であり、
更に、上記回転駆動源のモータの回転軸が、上記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と直結した構造となっている。
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(a),(b)並びに図2(a),(b)は、本発明の実施例1を示す要部平面図及び側面図並びに各ローラの配置を主体とした平面図及び側面図である。
この実施例1は、給紙トレイ100からの1枚の用紙を用紙搬送方向の下流側へと搬送した後、この用紙の先端辺部分で位置決めして一旦停止させ、この後、更に下流側へと搬送する給紙装置であって、次の各構成を有している。また、この給紙装置は、回転駆動源の1モータの回転軸が、給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と直結した構造となっている。
(イ)給紙トレイ100からの1枚の用紙を下流方向へと搬送する給紙ローラ200
(ロ)この給紙ローラ200の下流側に配設されて、この給紙ローラ200から送られて来た用紙を更に下流側へと搬送する横搬送ローラ300
(ハ)この横搬送ローラ300の下流側に配設されて、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知するセンサ400
(ニ)正方向回転及び逆方向回転が可能なモータ(510)を1個備えその回転力を駆動力として出力する回転駆動源500
(ホ)この回転駆動源500からの回転力を、正方向回転のときは給紙ローラ200及び横搬送ローラ300へと伝達し、逆方向回転のときは横搬送ローラ300にのみ伝達する駆動回転力伝達機構600
(ヘ)回転駆動源500を正方向回転させた後、センサ400が、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知すると、この回転駆動源500の回転を一旦停止させ、この後、回転駆動源500を逆方向に回転させる駆動源制御部700(図示省略)
これら構成に関してより詳しく説明すると、まず、給紙ローラ200は給紙軸630に回転自在に保持されており、また、横搬送ローラ300は横搬送下ローラ310と横搬送上ローラ320とから成り、横搬送下ローラ310は横搬送下側軸640に、横搬送上ローラ320は横搬送上側軸350に、それぞれ保持、固定されている。
また、前述したように、回転駆動源500のモータ510は、その回転軸が給紙軸630と直結している。
駆動回転力伝達機構600は、給紙軸630に直結するギア611及びこのギア611と嵌合回転するように横搬送下側軸640に保持されたギア612から成るギア伝達機構部610と、モータ510の軸(給紙軸630と直結)に対しワンウェイクラッチ651を介して保持されたプーリ621、横搬送下側軸640に直結保持されたプーリ622、及びこれらを結合して回転を伝達するベルト623から成るプーリ・ベルト伝達機構部620と、給紙軸630と、横搬送下側軸640と、前述のワンウェイクラッチ651、ギア612と横搬送下側軸640との間に配置されたワンウェイクラッチ652、及び給紙軸630と給紙ローラ200との間に配置されたワンウェイクラッチ653と、を含む。
このように、ギア、プーリ・ベルト、回転軸、及びワンウェイクラッチを配備することにより、モータ510の回転力を、正回転のときと逆回転のときとで、前述したような、異なった伝達、回転モードとすることができる。
なお、ワンウェイクラッチの配置位置は、この実施例1、図1(a),(b)、図2(a),(b)に示された箇所以外であってもよく、この配置位置は一例にすぎない。即ち、色々な配置位置が考えられる。
この実施例1において、まず、モータ510を正回転させて給紙ローラ200により、給紙トレイ100から1枚の用紙を取り出す。そして用紙の先端辺部分がセンサ400で検知される。
次に本発明の実施例2について、図3(a),(b)を参照して説明する。
この実施例2が、前述の実施例1と相違する主な点は、回転駆動源500aのモータ510aの回転軸が給紙軸630とは直結型ではなく、別途、独立して配置されている点、及びこれに伴って、駆動回転力伝達機構600aの構成が異なっている点にある。
なお、駆動回転力伝達機構600aは、ギア伝達機構部610aと、プーリ・ベルト伝達機構部620aと、給紙軸630と、横搬送下側軸640と、ワンウェイクラッチ653〜655と、から成り、更に、ギア伝達機構部610aはギア613〜615から成り、プーリ・ベルト伝達機構部620aはプーリ624,625及びベルト626から成っている。
また、この実施例2における他の構成、作用効果等については、前述の実施例1と同様である。
次に本発明の実施例3について、図4(a),(b)を参照して説明する。
この実施例3が前述の実施例2と相違する主な点は、駆動回転力伝達機構600bの構成にある。
この実施例3における駆動回転力伝達機構600bは、そのギア伝達機構部610bが2つのギア616,617から成り、プーリ・ベルト伝達機構部620bが、3つのプーリ621b,622b,624bと、2つのベルト623b,627bから成り、また、これらの構成上の相違から、ワンウェイクラッチ653,656,657もその配置位置が変わっているものがある。
その他の構成、作用効果等については、前述の実施例1,2と同様である。
本発明の実施例1を示す要部平面図及び側面図である。 本発明の実施例1を示す各ローラの配置を主体とした平面図及び側面図である。 本発明の実施例2を示す要部平面図及び側面図である。 本発明の実施例3を示す要部平面図及び側面図である。 給紙装置の背景技術における第1の例の斜視図である。 給紙装置の背景技術における第1の例の平面図及び側面図である。 給紙装置の背景技術における第2の例のブロック図及びその概要を説明するための概念図である。
符号の説明
11x,11y 給紙装置
100 給紙トレイ
200 給紙ローラ
300 横搬送ローラ
310 横搬送下ローラ
320 横搬送上ローラ
350 横搬送上側軸
400 センサ
500,500a,500b 回転駆動源
510,510a,510b モータ
600,600a,600b 駆動回転力伝達機構
610,610a,610b ギア機構部
611〜617 ギア
620,620a,620b プーリ・ベルト伝達機構部
621,621b,622,622b,624,624b,625 プーリ
623,623b,626,627b ベルト
630 給紙軸
640 横搬送下側軸
651〜657 ワンウェイクラッチ
700 駆動源制御部
815 給紙ローラ
816 横搬送ローラ
817 給紙圧調整機構
818 紙捌き機構
821 給紙トレイ
823〜825 歯車
923 給紙用モータ
928 給紙ロール
933 横搬送モータ
938 横搬送ロール
940 横搬送センサ
943 紙センサ

Claims (3)

  1. 給紙トレイからの1枚の用紙を、用紙搬送方向の下流側へと搬送した後、この用紙の先端辺部分で位置決めして一旦停止させ、この後、更に下流側へと搬送する給紙装置であって、次の各構成を有することを特徴とする給紙装置。
    (イ) 給紙トレイからの1枚の用紙を下流方向へと搬送する給紙ローラ
    (ロ) 前記給紙ローラの下流側に配設されて、前記給紙ローラから送られて来た用紙を更に下流側へと搬送する横搬送ローラ
    (ハ) 前記横搬送ローラの下流側に配設されて、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知するセンサ
    (ニ) 正方向回転及び逆方向回転が可能なモータを1個備えその回転力を駆動力として出力する回転駆動源
    (ホ) 前記回転駆動源からの回転力を、正方向回転のときは前記給紙ローラ及び横搬送ローラへと伝達し、逆方向回転のときは前記横搬送ローラにのみ伝達する駆動回転力伝達機構
    (ヘ) 前記回転駆動源を正方向回転させた後、前記センサが、搬送されて来た用紙の先端辺部分を検知すると、この回転駆動源の回転を一旦停止させ、この後、前記回転駆動源を逆方向に回転させる駆動源制御部
  2. 前記駆動回転力伝達機構が、
    前記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と、前記横搬送ローラを保持、回転させる横搬送ローラ用軸と、
    ギア伝達機構部と、プーリ・ベルト伝達機構と、
    ワンウェイクラッチと、
    を含む構造である
    請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記回転駆動源のモータの回転軸が、前記給紙ローラを保持、回転させる給紙軸と直結した構造である
    請求項1又は2記載の給紙装置。



















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