JP3919114B2 - 丁合機に搭載される給紙装置とその制御装置 - Google Patents

丁合機に搭載される給紙装置とその制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、新聞販売店による広告媒体であるチラシ等、複数のシートを丁合する丁合機に搭載される給紙装置の改良に関する。
特開平9−208071号公報 特開2002−302273号公報 特開2003−292174号公報 特開2004−001930号公報 特願2002−355330号(未公開) 特開平4−323163号公報 特開2001−097609号公報
新聞広告等のシート群を集束するための丁合機等に搭載される給紙装置は、例えば、特開平9−208071号公報に示すものがあり、詳細は省くが、丁合機全体を1台の大型モータで駆動し、このモータ動力を各給紙装置の給紙軸、横搬送軸に独立配置した電磁クラッチ、電磁ブレーキを用いて適時・適切に分配するように構成されていた。
このため、動力伝達のための連係で、大型モータの動力と夫々の給紙装置等との機械的連結機構を必須とすることから、装置全体が複雑で大型になると共に、重量化や機械系の動作音が大きくなるという問題点(課題)があった。
この課題を解決するために出願人等は、夫々の給紙装置に独立した駆動用モータを用い、かつこれらのモータおよびその制御装置をも一体として、夫々個別に動作可能なユニット化された給紙装置の構想を提案している。詳細は省くが、特開2002−302273号公報に見るものである。
また、この給紙装置の給紙軸の駆動用に配置された給紙モータと横搬送軸の駆動用に配置された横搬送モータをそれぞれ適切に制御する制御装置の構想も提案している。
詳細は省くが、特開2003−292174号公報、特開2004−001930号公報、特願2002−355330号公報に見るものである。
本発明の詳細を説明するにあたり、その背景技術として本発明を実施する給紙装置及び、該給紙装置を複数搭載した新聞広告紙等を集束する丁合機100の構成とその動作の概要について、図5及び図6を用いて説明する。
図5は、上記丁合機100の一例について構成を略示する説明図である。
図6は、上記丁合機100によりシートを丁合する工程を説明するフローチャートである。
図5においては、給紙装置は4台(F1、F2、F3、F4)が図示されているが、実際にはもっと多くの給紙装置F1、F2…Fnが設けられている。
図5において、1は給紙装置で、同じ構造の給紙装置F1、F2…Fnが複数併設されている。2は縦搬送部で、各給紙装置F1、F2…Fnに隣接して縦搬送ローラ48が設けられている。
各給紙装置F1、F2…Fnには、シートSを積載した給紙トレイ101と、紙捌き機構102と、給紙ローラ22と、横搬送ローラ26とが設けられている。そして、各給紙装置F1、F2…Fnに設けられた給紙ローラ22と横搬送ローラ26と、縦搬送ローラ48は、駆動用モータ(図示せず)により駆動されるようになっている。
各給紙装置F1、F2…Fnは、順次、シートの給紙動作を開始する。給紙ローラ22を回転する事で、紙捌き機構102より、給紙トレイ101に載置されたシートの中から、最上部のシートのみを分離し、横搬送ローラ26にまで搬送する。(以下、この動作を「給紙動作」、動作の所要時間を「給紙動作時間」と称す。)
横搬送ローラまで搬送されたシートは、横搬送ローラ26の回転に伴い、更に、隣接配置された縦搬送ローラ48まで搬送される。
縦搬送ローラ48まで搬送されたシートは、下方向に移動しながら、下段に併設された給紙装置により給送されたシートと縦搬送部で集積を繰り返しながら、シート集束部201に搬送される。(ST1、ST2)。
一方、3は折り紙給紙部で、折り紙給紙トレイ301と、折り給紙ローラ308が設けられ、折り紙給紙トレイ301から折り紙Tを一枚給紙し、折り紙搬送部4を介して前記集束部201の下側に搬送し(ST3、ST4)、
折りフラップ5の先端部により、 折りローラ6の間に押しつけV字形に折り曲げ(ST5)、このV字形折り曲げ部に、前記集束部201に集積されたシートSの束を挿入し、シートSの束を折り紙で挟み(ST6)、
折りローラ6により次の排紙搬送部7に搬送し(ST7)、 排紙搬送部7により排紙部8に搬送し(ST8)、
紙受け部9に順次搬送するように構成されている(ST9)。
上記動作の順序は、丁合動作により、折り紙給紙部3により折り紙Tが集束部201の下側に搬送され、折りフラップ5が折り紙TをV字形に曲げる動作と同期して発生する給紙インデックス信号が、各給紙装置F1、F2…Fnに同時に入力されるが、各給紙装置F1、F2…Fnは集束部201に対する距離が異なるので、集束部201にシートSが到達する時間を同じとし、シート先端を揃える(以下シート「先端揃い性能」と称す)ため、各給紙装置F1、F2…Fnにおいて給紙動作開始(給紙開始信号発生)時間を変えるようになっている。
しかし、一般に折り込み広告用のちらし等のシートは、紙質、紙厚、印刷した表面の仕上り状態が滑りやすいか粘着質か等、多種多様であることから、シートを適正に分離するための、
給紙ローラ22と紙捌き板102a間の接触圧(以下「紙捌き圧」と称す)の設定や、給紙ローラ22とシートSのスリップ状態が、給紙装置間では勿論のこと、給送動作毎においても異なる結果、給紙動作時間が大きくバラツクことになる。当然の事ながら、集束部201でのシート先端を揃えるためには、この給紙動作時間のバラツキをどこかで吸収して、給紙動作を開始してから、隣接する縦搬送ローラまでシートを搬送する給送動作時間を一定にする必要がある。
この給紙動作時間のバラツキを吸収する方法として、詳細は省くが、特開平4ー323163号や特開2001―097609号では、給紙ローラ駆動用と横搬送ローラ駆動用に夫々別の電磁クラッチを配置し、更に横搬送ローラの制動(ブレーキ)を目的に個別の電磁ブレーキを配することで、横搬送ローラの近傍でシートを一時停止するようにし、給紙動作時間と停止位置とは無関係に定めた横搬送動作開始時間になるまで、一時停止する事で給紙時間のバラツキを吸収している。
また詳細は省くが、出願人等は、特開2004−001930号公報に見るように、給紙ローラ駆動用と横搬送ローラ駆動用に夫々別のモータを配置し、横搬送ローラの駆動用に設けたモータの速度パターンを給紙動作時間のバラツキに応じて変えることで、給紙動作時間のバラツキを吸収する構想を提案している。
上述引用公知文献にある給紙装置は、何れも、給紙ローラ(軸)と横搬送ローラ(軸)の駆動力が独立してON/OFF出来るように、動力装置として電磁クラッチやモータを各駆動軸毎に配置している。
上述の如く、各駆動軸毎に電磁クラッチやモータを設けるのは、丁合いの対象となるシートのみを分離・搬送するための給紙ローラ(軸)の回転を、分離・搬送中のシートの直下に積層されているシートも連なって搬送される「重送」と呼ばれる現象が発生する前に停止する必要がある一方で、前記分離・搬送中のシートは、縦搬送手段まで継続して搬送する必要があるために、その手段として横搬送ローラ(軸)のみは継続して回転させる必要があるためである。
このように、2つの駆動軸が独立して回転する動力伝達構成では、一つの給紙装置あたりの電磁クラッチやモータの数が増加すると共に、これらを駆動するためのドライバが必要になることから、構成部品が多くなり高価になるという問題(課題)があった。
本発明に成る丁合機に搭載される給紙装置は、シートを給送する複数の給紙装置と、夫々の給紙装置に連通し、順次積層されるシート群を集束部位に搬送する縦搬送手段と、前記積層されるシート群を集束するため所定部位に設置され、集束用の折り紙を給送する折り紙給紙装置と、該折り紙給紙装置から供給される折り紙を折り曲げる機能を有する折り紙折り曲げ装置と、前記折り紙給紙装置に連設される丁合物搬出手段とを備え、いずれもが、給紙トレイ・給紙ローラ・紙捌き機構・搬送センサを含む内部機構と、夫々独立して制御自在な単一の給紙搬送モータと、該給紙搬送モータの起動、ブレーキ、停止タイミングを制御する給紙制御装置を備え、併設される複数の給紙装置を、夫々に配置された前記単一の給紙搬送モータのみで、給紙トレイに積載されたシートを所定の位置に搬送する所要時間を一致させる制御が可能なように構成され、また、
前記各単一の給紙搬送モータが、前記夫々の内部機構と共に、夫々の筐体に内装・配備しユニット化され、または、
前記各単一の給紙搬送モータが、前記構成要素を内装する夫々の筐体に対向する所定部位で、丁合機本体の筐体部材に固定・保持され、また、
前記各単一の給紙搬送モータが、回転子磁極位置検出器を有するブラシレスDCモータであり、または、
前記各単一の給紙搬送モータと共に、該給紙搬送モータの駆動軸もしくはこれに連係する従動軸に、前記給紙搬送モータの回転位置信号所得手段として、ロータリエンコーダ等の回転検出器を備え、また、
前記給紙装置の給紙制御装置は、給紙搬送モータの制御回路と、給送動作制御回路とを備え、給紙インデックス信号もしくは給紙開始信号、縦搬送ローラ速度信号、搬送センサの信号、給紙搬送モータの回転子磁極位置検出器の信号を取得し、連携する事で、給紙搬送モータの起動、停止、速度、回転方向を制御するように構成され、または、
前記給紙装置の給紙制御装置は、給紙搬送モータの制御回路と、給送動作制御回路とを備え、給紙インデックス信号もしくは給紙開始信号、縦搬送ローラ速度信号、搬送センサの信号、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号を取得し給紙搬送モータの起動、停止、速度、回転方向を制御するように構成され、また、
前記給紙装置の給紙制御装置が、搬送センサの信号と連動して、給紙搬送モータに逆転ブレーキまたは、ショートブレーキを作用させるように構成され、また、
前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータの磁極位置検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数する計数手段を備え、この惰性回転量に応じて、停止位置からの横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整し、シートの分離・搬送を開始してからシートを所定の位置に搬送するまでの給送動作時間を一定に制御するように構成され、または、
前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数する計数手段を備え、この惰性回転量に応じて、停止位置からの横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整し、給送動作時間を一定に制御するように構成され、または、
前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙動作中の給紙搬送モータの電流検出により、現在の設定紙捌き圧を計測する機能を備え、この計測値から、横搬送動作における給紙搬送モータの回転速度が所定の速度に到達するまでの時間を予測し、給紙搬送モータの惰性回転量と合わせて停止位置からの横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整し、給送動作時間を一定に制御するように構成され、また、
前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータの磁極位置検出機の信号により、横搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成され、または、
前記給紙装置の制御装置が、給紙搬送モータに従動する回転位置検出器の信号により、横搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成されている。
本発明に成る丁合機は、独立した給紙装置に、夫々内部機構を一括駆動するための単一モータを配備し、内装されている機構毎に最適な制御を行うように構成することで、各給紙装置に内装される高価なモータの併設を無用とし、コスト低減を実現すると共に、次のような効果が得られる。
請求項1に記載の発明によると、単一の給紙搬送モータとそのモータを適切に制御する制御装置を組合わせた給紙装置とする事で、単一の駆動モータの適切な駆動制御のみで、給送動作を実現出来るので、コスト低減を実現出来、
請求項2の発明によると、給紙装置を構成する各機構が、夫々の筐体に内装・配備されている事で、ユニット化された構成となっており、丁合動作途中のシート給送ミス(いわゆるジャム現象)が発生した場合は、給紙装置ユニットを丁合機本体から手前位置に引き出す事により、オペレータがジャム現象の発生したシートを手で取り除く為の空間を用意に確保出来るので普及時間が短縮出来ると共に、仮に異常・故障状態が発生した場合においてユニット毎の点検、修理(取り替え)が可能な為、修復が容易になり、
請求項3の発明によると、仮にユニット化せずに丁合機本体の筐体部材に単一の給紙搬送モータを固定・保持して給紙装置を構成した場合においても、上述請求項2と同様に、従来の給紙装置で行われていた、併設する給紙装置との共通のモータ動力を各給紙ローラ軸や横搬送ローラ軸まで伝達する為の、機械的連結機構が簡素化される為、機械系の動作音を低減する事が出来、
請求項4の発明によると、回転子磁極検出位置検出機を有するブラシレスDCモータを使用する事で、他の回転検出器が無くても、給紙装置に適した制御を行う事が出来る。また、回転動力を得る為の励磁相切替えを機械的接点を用いず、電子的に行う構造のモータで有る為、長寿命化が実現できメンテナンスが容易になり、
請求項5の発明によると、更なる紙揃い性能向上や速度制御性の向上を行う為に給紙搬送モータの駆動軸もしくはこれに連係する、従動軸にロータリエンコーダ等の高分解能の回転検出器を備え、より高精度の制御を行う事も出来、
請求項6の発明によると、給紙装置の制御装置は、丁合処理を可能にする必要最低数の信号のみで、給送動作を実現出来るので、例えば信号処理の負担をメインコントローラ等の特定回路に集中させる事なく、各給紙装置に平均的に分散出来、また、給紙搬送モータの回転子磁極位置検出器の信号を用いて速度制御する事でシート先端揃い性能の向上や、シート進行方向に隣接配置された補助搬送ローラとのローラ周速不整合が原因となる、シートタワミやシート騒音を低減する事が出来る他、モータ自体で起動、停止、動作が出来るので電磁クラッチが不要となりメンテナンスの負担を軽減出来、
請求項7の発明によると、給紙装置の制御装置は、丁合処理を可能にする必要最低数の信号のみで、給送動作を実現出来るので、例えば信号処理の負担をメインコントローラ等の特定回路に集中させる事なく、各給紙装置に平均的に分散出来、また、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号を用いて速度制御する事で更なる、シート先端揃い性能の向上や、シート進行方向に隣接配置された補助搬送ローラとのローラ周速不整合が原因となる、シートタワミやシート騒音を低減する事が出来る他、また更に、モータ自体で起動、停止、動作が出来るので電磁クラッチが不要となりメンテナンスの負担を軽減出来、
請求項8の発明によると、搬送センサの信号と連動して、給紙搬送モータに逆転ブレーキまたは、ショートブレーキを作用させるように構成する事で、シート先端揃い性能を向上出来、また、モータ自体でブレーキの動作ができるので、電磁ブレーキが不用となりメンテナンスの負担を軽減出来、
請求項9の発明によると、給紙搬送モータの磁極位置検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数してシートの停止位置情報を取得し、この情報を元に横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整する事で、給紙動作終了時のシート停止位置の影響を受ける事なく、給送動作時間を一定に制御して、シート先端揃い性能を向上する事が出来、
請求項10の発明によると、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数してシートの停止位置情報を取得し、この情報を元に横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整する事で、給紙動作終了時のシート停止位置の影響を受ける事なく、給送動作時間を一定に制御して、更なるシート先端揃い性能を向上する事が出来、
請求項11の発明によると、給紙動作中の給紙搬送モータの電流検出により、現在の設定紙捌き圧を計測する機能を備える事で、横搬送動作における給紙搬送モータの回転速度が所定の速度に到達するまでの時間を予測し、上記シート停止位置情報と合わせて、横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整する事で、給送動作時間を一定に制御して、更にシート先端揃い性能を向上する事が出来、
請求項12の発明によると、給紙搬送モータの磁極位置検出器の信号により、横搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成する事で、重送発生前に給紙搬送モータを停止し、かつシート搬送を継続する為の補助搬送ローラに確実にシート搬送を引き継ぐ事が出来、
請求項13の発明によると、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号により、横搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成する事で、重送発生前に給紙搬送モータを停止し、かつシート搬送を継続する為の補助搬送ローラに確実にシート搬送を引き継ぐ事が出来る。
以下図面によって本発明の実施例を説明する。
本実施例1では、給紙搬送モータM1を給紙装置の筐体に取付けられてユニット化された構造として示している(請求項2対応)が、該給紙搬送モータM1と、前記構成要素を丁合機本体の筐体部材に固定・保持している構造(請求項3対応)であってもよい。
(給紙装置の構造)(請求項1対応)
先ず、本発明による給紙装置の構造について、図1、図2を用いて説明する。
図1、図2は本発明になる給紙装置の構造を示す概念図である。また、動作を説明する為に隣接配置した、ローラとの関係についても図示した。尚、前記図5と同一部分には同一符号を付して図示してある。
11−L、11−Rは、後述する給紙搬送モータM1、減速機21の取付け及び、給紙ローラ軸22a、横搬送ローラ軸26aを軸支する為の併設する給紙装置とは独立した取付けフレームで、双方の取付けフレームは共有するテーブル部10に垂直に取付けられており、取付けフレームはそれぞれ給紙ユニットカバー20-L、20−Rにて覆われている。このカバー20−L、20−Rの側面には直線状のレール溝が取付けられており(図示せず)、丁合機本体の筐体側面に設けた直線レール(図示せず)と勘合する構造となっており、丁合機本体に対して給紙装置を容易に設置、取外し、前後直線移動が出来る構造となっている。尚、独立した取付けフレームを用いず、上述の構成部品を直接、丁合機本体の筐体部材をフレームとして取付ける構造も可能である。また、テーブル部10の上面は、紙捌き板102aや、横搬送ローラ26−1等が露出する穴を備えた、カバー12により覆われており、給紙対象であるシートは給紙トレイ101の傾斜部及び、カバー12上に積層状態で配置されている。
給紙搬送モータM1は、本給紙装置を駆動する為のDCモータで、本実施例では、磁極位置検出機を3個備えた3相ブラシレスDCモータを示す。(請求項4対応)
また、例えば、給紙搬送モータM1の出力軸後方に(減速機21の反対側)にエンコーダ等の回転検出器を搭載する構造とする事も可能で有り、この場合は給紙搬送モータM1にブラシ付のDCモータを使用しても良い。(請求項5対応)
給紙搬送モータM1の出力軸には減速機21が取付けられており、減速機21の出力軸には、連結カップリング28が取付けられている。
22は給紙ローラで、ワンウェイクラッチ22bを介して、給紙ローラ軸22aに取付けられ、該給紙ローラ軸の一端22a−Lが連結カップリング28に取付けられる事により給紙搬送モータM1の回転に合わせて給紙ローラが回転する。
23は補助ローラで、ワンウェイクラッチ23bを介して、補助ローラ軸23aに取付けられ、該補助ローラ軸23aは、給紙軸ローラ22aに揺動自在に支持されたアーム29に回転自在に取付けられている。
給紙ローラ軸22aと補助ローラ軸23aには、夫々タイミングプーリー24aと24cが取付けられており、これらのプーリに巻きつけられたタイミングベルト24bにより、給紙ローラ22の回転に伴い補助ローラ23が連動する構造となっている。
26−1、26−2は横搬送ローラで、上下方向にローラが接触する形で配置されており、夫々ワンウェイクラッチ26b1、26b2を介して、横搬送ローラ軸26a1、26a2に取付けられている。
横搬送ローラ軸の一端26a1−Lには、ギヤ27aが取付けられており、上方向に配置された横搬送ローラ軸26a2の一端に取付けられた同一歯数のギヤ(図示せず)と噛み合うようになっている。
また、横搬送ローラ軸の他端26a1−Rには、ギヤ25bが取付けられていて、給紙ローラ軸の一端22a−Rに取付けられたギヤと25aと噛み合う減速機25として構成されており、給紙ローラ22の回転に伴い横搬送ローラ26−1、26−2が連動する構造となっている。
実際の構成では、25aと25bのギヤ比は、横搬送ローラ26の周速が給紙ローラ22の周速に対して、同速もしくは2〜5%程度早くなるように設定されている。
40は、横搬送ローラ26−1、26−2間にシートが噛込まれたことを検出する搬送センサで、横搬送ローラ26−1、26−2の接触点よりも所定量だけシート進行側に配置してある。
本実施例では、ここまでの構成に、後述するユニット制御部50を取付けフレーム11−Lに取付けて給紙装置をユニット化した。
49、49は補助搬送ローラで、対向した互いのローラと接触する形で配置されて、補助搬送ローラ軸49aに取付けられており、補助搬送ローラ軸49aは丁合機本体の筐体部材側面に軸支されている。
48、48は縦搬送ローラで、対向した互いのローラと接触する形で配置されて、縦搬送ローラ軸48aに取付けられており、縦搬送ローラ軸48aは丁合機本体の筐体部材側面に軸支されている。
この補助搬送ローラ軸49a、49aと、隣接配置した縦搬送ローラ軸48a、48aは、併設される複数の給紙装置用の補助搬送ローラ軸49a、49aと、これに隣接配置される縦搬送ローラ軸48a、48aと共に、タイミングプーリー、タイミングベルト及びギヤ(図示せず)を介して、給紙装置を除くローラの共通駆動源となる縦搬送モータM2の出力軸に連結されており、縦搬送モータM2の回転に伴い、連動する構造となっている。
また、縦搬送モータM2の出力軸に連動する部位に縦搬送速度パルス信号発生装置(図示せず)が取付けられており、この縦搬送速度パルス信号の周期を計測することで、補助搬送ローラ49と縦搬送ローラ48の周速度が、またパルス数を計数することで、縦搬送ローラ48の回転量すなわち、縦搬送部におけるシートの移動量を取得出来るようになっている。
本実施例では、 搬送部におけるシートの移動1mmにつき、縦搬送速度パルス信号1パルスが発生するように構成されている。
(動作の概要)
次に、本発明の給送動作について、主に図3を用いて、図1、図2も参照しながら説明する。
図3は、本発明の給紙装置における給紙搬送モータM1の動作とシートの移動の関係を示す図である。
(準備動作)
給紙装置給送動作の開始前に、縦搬送モータM2を起動し補助搬送ローラ49、縦搬送ローラ48を予めローラの周速度V2にて回転させておく。
(給紙動作開始)
給紙搬送モータM1を回転させて、給紙動作を開始する。給紙搬送モータM1に連動して給紙ローラ22、補助ローラ23、横搬送ローラ26−1、26−2が回転を始め、シートが分離・搬送される。
また、この期間中の電流より、設定紙捌き圧を演算する。
(給紙動作終了)
シート先端が横搬送ローラ26−1、26−2間に挟まれて、搬送センサ40の信号がシートINレベルになると、給紙搬送モータM1にブレーキをかけて一度停止させる。これに伴い給紙ローラ22、補助ローラ23、横搬送ローラ26−1、26−2が停止するため、シートも搬送センサ40の近傍で停止する。
また、このブレーキをかけてから給紙搬送モータM1すなわちシートが停止するまでの停止距離L21を測定する。
(横搬送動作開始時間t2の調整)
上記、シートの停止位置L21と必要に応じて上記、設定紙捌き圧の演算結果より給紙動作時間t1のバラツキ時間を吸収して、給送同時間t5が一定となるように、横搬送動作の開始時間を調整する。
(横搬送動作)
横搬送動作では、シート先端が補助搬送ローラ49、49に到達する前に、横搬送ローラ26−1、26−2の周速度が、補助搬送ローラの周速度V2と一致するように給紙搬送モータM1を速度制御する。
また、この動作に於いて、シートは横搬送ローラ26−1、26−2間に挟まれた状態で動作するから、シートとローラ間でのスリップの発生による所要時間の変動は無い。
(横搬送動作の終了)
シート先端が補助搬送ローラ49、49に確実に到達するタイミングで給紙搬送モータM1にブレーキをかけて停止させる。
(補助搬送動作)
補助搬送ローラ49、49は、給紙搬送モータM1が停止した後も回転しているから、シートは補助搬送ローラ49、49により、継続して縦搬送ローラ48、48まで搬送され、終にはシート後端が搬送センサ40上から無くなる。
尚、この時、補助ローラ23、給紙ローラ22、横搬送ローラ26は夫々に取付けられたワンウェイクラッチの作用により、シート上にローラが有る間はシートの移動に伴って夫々のローラが従動回転する為、シートの移動を妨げる事は無い。
また、この動作においてシートは、補助搬送ローラ49、49間に挟まれた状態で動作するから、シートとローラ間でのスリップの発生による所要時間の変動は無い。
以上で給送動作の1サイクルが終了するが、給送動作時間t5は給紙動作時間のバラツキや停止距離の影響を受けず、一定となる。
(制御装置の回路機能説明)
続いて、制御装置50が有する機能について図4を用いて説明する。
図4は、本発明になる給紙装置の制御装置50の回路ブロック図である。
給紙装置の制御装置50に使用する回路は、丁合処理を行う為の外部信号としてメインコントローラ70との通信部、前記、縦搬送速度パルス信号発生装置71の信号入力部、搬送センサ40の信号入力部、マイコンおよび周辺回路52、シートの位置検出やモータ回転方向識別のためのパルス合成回路60、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63、電流センサ64、磁極位置検出器(PS)65の入力部を備えた構成で、給紙搬送モータM1と接続されている。
更に、マイコンおよび周辺回路52内には、複数の回路ブロックがあり、マイコンのソフト及び、マイコン内蔵の周辺回路または、外部に周辺回路を組み合わせることで各機能を実現している。
内部の回路ブロックについて概要を説明する。
57はユニット制御部で、メインコントローラと通信を行うと共に、各動作パラメータ、動作指令等の受信データ保存、給紙装置の状態や、給送動作のエラー状態の送信データ保存を行う機能を備えている。尚、他の各ブロックは必要に応じて、受信データの参照、送信データの書き込みが行えるように構成してある。
54は、給紙開始カウンタで、ユニット制御部57から給紙インデックス信号が与えられると、縦搬送速度パルス信号発生装置71のパルスをカウントして、予め定められたカウント値になると、給紙開始信号を発生する。
55は、給紙動作時間を計測する為の給紙動作時間計測タイマで、前記給紙開始信号を受けてタイマをスタートし、搬送センサ40にシートが到達した信号を受けてタイマを終了する。
58は、位置カウンタで、磁極位置検出器のパルス合成信号をカウントする事でシートの位置を検出する。
59は、速度指令選択部で入力される各信号と丁合処理速度から速度データを選択または、生成して給紙搬送モータ速度制御部61に対して速度指令を行う。
56は、横搬送動作開始タイミング演算部で、入力される信号から最適な横搬送動作開始タイミング信号を発生する。
60は、パルス合成部で、位相が電気角で120°異なる3個の磁極検出器65からの信号(以下磁極位置信号という。)を合成して6逓倍の位置パルス信号に変換すると共に3個の信号レベルの変化順序から、回転方向信号を出力する。
62は、紙捌き圧演算部で、電流センサ64の信号をA/D変換するA/D変換器と、変換結果より現在の設定紙捌き圧を演算する演算部で構成されている。
尚、後述するがA/D変換は電流値の安定する期間に行うようにしている。
61は、給紙搬送モータ速度制御部で、マイコンのプログラムとして存在し、
「回転方向指令」 、「ショートブレーキ指令」、「3相全てOFF指令」、「電流指令」の4つを、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63上に出力する。
給紙搬送モータ速度制御部61では、速度指令選択部59より受けた速度指令と、磁極位置信号65の周期より計算した現在速度との偏差(偏差=速度指令−現在速度)より給紙搬送モータM1の特性、機械構造等を考慮して演算した制御アナログ電圧を「電流指令」として出力する。
また、上記演算の結果、電流指令が「−方向」、即ち、速度指令値を急激に減少して、 現在速度が速度指令に対して一定以上高い状態となった場合、「ショートブレーキ指令」または、現在の「回転方向指令」に対して逆転出力(逆転ブレーキ指令)の内、予め選択されたどちらか一方のブレーキ指令を、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63に対して出力するように構成している。(請求項8対応)
尚、本実施例は、「ショートブレーキ指令」を選択したものとして、以下説明を行う。
3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63は、CPLD(コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス)でロジック部を構成している。
通常のモータ駆動モードでは、回転方向指令と磁極位置信号により、給紙搬送モータM1の相ロジックを作り、逆転ブレーキ・モードでは相ロジックを反転させる。(請求項8対応)
ショートブレーキ・モードでは、磁極位置信号に係わりなく、終段ブリッジドライのハイサイドまたはローサイドの、どちらか一方の2相または3相をONさせる。3相全てOFFモードでは、終段のパワー素子を全てOFFにして給紙搬送モータM1をフリー(惰走)にする。(請求項8対応)
終段ドラバはパワートランジスタ(FET)を組み合わせて、3相ブリッジとなるように構成し、PWMで巻線電流をコントロールする。PWMは、給紙搬送モータ速度制御部61より出力されたアナログの電流指令と電流センサ64で検出した実電流をPWMジェネレータに入力して、偏差に応じたPWMを発生させる。
高機能なマイコンでは、CPLDとPWMジェネレータの部分を取り込むことも可能である。
(制御装置の動作説明)
次に、給送動作と合わせて給紙装置の各部の連携及び詳細な動作説明する。
(給紙インデックス信号の入力)
給紙制御装置のユニット制御部57は、給紙インデックス信号がメインコントローラ70より入力されると、給紙開始カウンタ54に対してカウンタの開始信号を出力する。
(給紙動作開始カウント)
給紙開始カウンタ54はそのカウント値が、給紙装置の設置位置と集束部201の相対距離から予め定められた値になった際に、給紙開始信号を出す。
(給紙動作時間計測開始)
この給紙開始信号を受けて、給紙動作時間計測タイマ55はタイム計測動作を開始する。
(給紙動作時の速度設定)
速度指令選択部59は、現在の単位時間あたりの丁合処理数(以下、「丁合処理速度」と称す。)に応じて、予め設定された加速度で加速し、予め設定された給紙動作定常速度V1に達するとその速度を維持するように速度指令を出す。
尚、この給紙動作定常速度V1は横搬送動作定常速度V2に対して給紙ローラの周速度が50〜70%になるように設定してある。これは、給紙動作時のローラの周速度を動作に影響の無い範囲で遅くする事で、給紙ローラ22とシートのスリップを軽減すると共に、給紙動作終了時のブレーキ動作におけるシートの停止距離を短くするためである。
(給紙動作時の速度制御)
また、給紙搬送モータM1が有する磁極検出信号のみで加速制御を行う場合は、加速指令は出さず最初から給紙動作定常速度V1の速度指令を出している。
速度指令を受けた給紙搬送モータ速度制御部61は、速度偏差より演算した電流指令を、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63へ出力し、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63から給紙搬送モータM1に電気エネルギーが供給され、速度指令に応じた給紙動作定常速度V1にて回転動作する。
(紙捌き圧演算部の動作開始)
またこの時、給紙搬送モータ速度制御部61は、給紙動作定常速度V1に対して現在の速度偏差が5%以内となった時に、紙捌き圧演算部62のA/D変換器に対して変換開始の許可指令を出す。A/D変換器ではこの許可指令を受けて、許可指令が出ている間は一定周期でA/D変換を繰り返し、その結果をマイコンのメモリ上に保存する。
尚、給紙動作定常速度V1に達した後にA/D変換を行うのは、電流センサ64の信号レベル(給紙搬送モータM1の電流)の変動が大きい、定常速度に達する前の期間については、A/D変換を行わないことで、後述する紙捌き圧(負荷)の演算精度を向上する効果が有る。
(給紙動作の終了)
分離搬送されたシートの先端が搬送センサ40上にくると、搬送センサ40の信号が「シートIN」のレベルに変化する。
この、信号のレベル変化を受けて各部は次のような動作を行う。
(給紙搬送モータM1のブレーキ動作)
速度指令選択部59は、給紙搬送モータ速度制御部61に対して、速度0を指令する。この指令を受けた、給紙搬送モータ速度制御部61が、3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ63に対し「ショートブレーキ指令」を出すことにより、給紙搬送モータM1にブレーキがかかり速やかに停止する。(請求項8対応)
(給紙動作時間の計測終了)
給紙動作時間計測タイマ55はタイム計測動作を開始する。この動作に伴いタイマの値は給紙動作時間を示すことになる。
(停止位置の確認)
位置カウンタ58は、パルス合成部60からの位置パルス信号をカウントすることで、搬送センサ40位置に対するシート停止位置L21の確認を行う。(請求項9対応)
この確認は、次のような方法で行う。位置パルス信号1個当たりのシート移動距離Puは、横搬送ローラ26の直径をD26(mm)、 横搬送ローラ軸26aと給紙ローラ軸22aとを連結する減速機25の減速比をr25、
給紙ローラ軸22aと給紙搬送モータM1を連結する減速機21の減速比をr21、給紙搬送モータM1のロータ磁極数をpm、磁極位置検出器の数をnとすると、(式1)により表される。
Pu=D*π/r25/r21/pm*n(式1)
(請求項9対応)
このPuは、機械的構造と給紙搬送モータM1の構造により一意に決まるのでこれを基本単位としてメモリ上に保存しておき、Puに計測したパルスカウント数Pnをかければシート移動距離(停止位置)を容易に求める事が出来る。
尚、エンコーダ等の回転検出器を給紙搬送モータの従動軸に取付けた場合のPu は、エンコーダを取付けた従動軸より横搬送ローラ軸までの減速機構の減速比をr、回転検出器の1回転あたりのパルス数をPPRnとすれば、(式1.1)により求めることが出来、上述と同様このPuに計測した回転検出器のパルス数Pnをかければシート移動距離(停止位置)を容易に求める事が出来る。(請求項10対応)
Pu=D26*π/r/PPRn(式1.1)
(設定紙捌き圧の計算)
紙捌き圧演算部62のA/D変換器に対して変換終了指令を出す。A/D変換器ではこの変換終了を受けて、メモリ上に保存したA/D変換結果の平均値を演算する。この演算結果より、紙捌き圧を算出する原理について説明する。(請求項11対応)
DCモータは、出力トルク:Tmと電流:Imが比例することは、(式2)により広く知られている。
Tm=(Im−Io)×Kt (式2)
ここで、Io:無負荷電流 Kt:トルク定数となる。
但し、速度制御を行った場合、その制御速度と負荷(出力)トルクに応じて、(式2)に対して若干の違いが生じる為、本実施例では、予め制御速度毎に電流と負荷の関係を測定した結果をテーブル化して、マイコンのメモリ上(記憶装置上)に保存しておき、制御速度と平均演算した給紙搬送モータM1の電流値を元にテーブルを参照し、紙捌き圧(負荷)を求めるようにしている。
(横搬送動作開始時間t2の調整)
本発明になる制御装置の横搬送動作開始時間t2の調整方法、即ち、給送動作所要時間t5を一定にする方法には2つの方法がある。
一つは、「シート停止位置」と、「横搬送動作定常速度V2」と、場合により「紙捌き圧」も含めた関係から、横搬送動作開始時間t2を調整する方法。もう一つは、「シート停止位置」と、「横搬送動作定常速度V2」と、「加速度」の関係から横搬送動作開始時間t2を調整する方法である。
初めに前者について、図3、図4を用いて説明する。
今、標準の横搬送動作開始時間t2(標)を設定する。
補助搬送ローラ49と搬送センサ40間の機械的距離L2から、先に求めた搬送センサ40に対するシート先端停止位置L21を引く事により、シート先端から補助搬送ローラ49間の距離を求める事が出来る。(請求項9、10対応)
給紙搬送モータM1の出力トルクが最大設定紙捌き圧に対して十分大きな場合、起動から横搬送動作定常速度V2に達するまでの加速時間t31が早く、またバラツキも小さい為、加速時間t31とその間の移動距離L22は無視しても差し支えが無い。
この場合、L23/V2で補助搬送ローラにシート先端が挟み込まれるまでの時間t3が決まるので、停止位置L21に応じて、停止距離L21が短い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を早く、また逆に停止距離L21が長い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を遅くすれば、給送時間t5を一定にする事が出来る。
次に、給紙搬送モータM1の出力トルクに余裕が無く、紙捌き圧の影響を受けて、紙捌き圧により起動から横搬送動作定常速度V2に達するまでの加速時間t31が変動する場合の、先に求めた紙捌き圧も含めて、横搬送動作開始時間t2を調整する方法について説明する。(請求項11対応)
加速中の給紙搬送モータM1の出力トルクTmと、加速トルクTaと紙捌き圧(負荷トルク)TLの関係は、(式3)により表される。
Tm= Ta + TL(式3)
また、加速トルクTaと加速時間t31の関係は(式4)により表される。
Ta=J(ω/t31) (式4)
J:イナ−シャ ω:モータ角速度である。ここでイナ−シャ:Jはメカ構造、材質及び形状より一意に決まる値となり、また、ωは横搬送動作定常速度V2より一意に求まるので、これらを定数Aと置き換えると(式4)は
Ta=A/t31 (式4.1)
となる。
(式3)、(式4.1)及び(式2)より加速時間とモータの電流の関係を求めると(式5)のようになる。
Ta =Tm−TL
=(Im−Io)×Kt−TL
t31=A/{(Im−Io)×Kt−TL} (式5)
モータの無負荷電流Ioはモータにより決まるので、モータ電流(電流指令値)Imと先に述べたモータトルク定数Kt、紙捌き圧(負荷トルク)TLが決まれば加速時間t31を求める事が出来る。
また、直線加速中の移動距離L22は
L22=(V2*t31)/2 (式6)
になるから、V2に達した後、補助搬送ローラ49までシート先端が移動するまでの残り距離L23は
L23 = L2−L21−L22 (式7)
となり、その移動時間t32は、
t32 = L23/V2 (式8)
となる。
また、以上により横搬送動作時間t3は、
t3=t31+t32(式9)
となる。
このt3が短い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を遅く、また逆にt3が長い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を早くして、給送時間t5を一定にしている。
これらのテーブル参照も含めた一連の演算は、横搬送動作開始タイミング演算部56で行なうようにソフト的に実現している。
もう一つの、「シート停止位置」と、「横搬送動作定常速度V2」と、「加速度」の関係から横搬送動作開始時間t2を調整する方法では、t31が設定紙捌き圧の影響を受けずに一定となるように加速度aを制御する。(請求項9、10対応)
所望の加速時間t31を決めれば、加速度aは
a=V2/t31 (式10)
より求められる。
速度指令値が、横搬送横搬送動作定常速度V2に達するまで、単位時間毎に速度指令値を、加速度aづつ増加させてゆくことで、期待の加速度でのシートの移動が可能となる。
t31が決まれば、(式6)より加速中の移動距離L22を求め、補助搬送ローラ49までシート先端が移動するまでの残り距離L23を(式7)より求め、その移動時間t32を(式8)より求めれば、横搬送動作時間t3を(式9)から求める事が出来る。
このt3が短い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を遅く、また逆にt3が長い場合には、標準の横搬送動作開始時間t2(標)より実際の開始時間を早くする事で、給送時間t5を一定する事が出来る。
また、これらの一連の演算は、横搬送動作開始タイミング演算部で行なうようにソフト的に実現出来る。
(横搬送動作動作の終了)
横搬送動作中は、位置パルス信号を位置カウンタ58でカウントする事で、(式1)または、(式1.1)よりシートの移動距離が分かるので、その移動距離がL22+L23となったところで、シートの先端は補助搬送ローラ49、49に挟まれた事になる。(請求項12、13対応)
ここからのシートの搬送は補助搬送ローラ49、49により継続されるので、給紙速度モータM1を停止させても差し支えない事になる。
この停止動作は、速度指令選択部59が、給紙モータ速度制御部61に対して、速度0を指令することで、この指令を受けた、給紙搬送モータ速度制御部61が、モータドライバコントローラ63に対し 「ショートブレーキ指令」を出すことにより、給紙搬送モータM1にブレーキがかかるようする事で実現している。
また、この給紙搬送モータM1を補助搬送ローラ49、49にシート先端が到達した早い段階で停止させる目的は、搬送中のシートの直下にあるシートまで連なって給紙・搬送される重送を防ぐ為である。
(補助搬送動作)
補助搬送ローラ49、49は、給紙搬送モータM1が停止した後も回転しているから、シートは補助搬送ローラ49、49により継続して、縦搬送ローラ48、48まで搬送され、終にはシート後端が搬送センサ40上から無くなる。
以上で給送動作の1サイクルが終了するが、このように制御する事で給送動作時間は給紙動作時間のバラツキの影響を受けず、一定となり、併設される給紙装置から給送されたシートと先端を一致させる事が可能になる。
本発明品では、丁合機本体に補助搬送ローラ49、49を設けた場合について説明したが、補助ローラ23から縦搬送ローラ48までの距離が使用するシートサイズより短く、また、縦搬送ローラの搬送力がある場合には、補助搬送ローラ49、49はなくても良い。この場合は、横搬送動作からモータを停止するタイミングを縦搬送ローラにシート先端が挟まれた位置にすれは良い。
本発明になる給紙装置およびその周辺のローラの構成・構造を説明する概念図である。 本発明になる給紙装置の構成・構造を説明する概念図である。 本発明の給紙装置における給紙搬送モータM1の動作シーケンスとシートの移動の関係を示す説明図で有る。 本発明になる給紙装置の制御装置を示すブロック図である。 給紙装置を複数台併設した丁合機の構成概要を示す説明図である。 丁合機により丁合する工程を説明するフローチャートである。
符号の説明
1,F1〜Fn 給紙装置
2 縦搬送部
3 折り紙給紙部
4 折り紙搬送部
5 折りフラップ
6 折りローラ
7 排紙搬送部
8 排紙部
9 紙受け部
10 テーブル部
11−L,11−R 取付けフレーム
12 給紙ユニットカバー
21 減速機
22 給紙ローラ
22a 給紙ローラ軸
22a−L,22a−R 給紙ローラ軸の端部
22b ワンウェイクラッチ
23 補助ローラ
23a 補助ローラ軸
23b ワンウェイクラッチ
24a,24c タイミングプーリー
24b タイミングベルト
25 減速機
25a,25b ギヤ
26,26−1,26−2 横搬送ローラ
26a,26a1,26a2 横搬送ローラ軸
26a1−L,26a1−R 横搬送ローラ軸の端部
26b1,26b2 ワンウェイクラッチ
27a ギヤ
28 連結カップリング
29 アーム
40 搬送センサ
48 縦搬送ローラ
48a 縦搬送ローラ軸
49 補助搬送ローラ
49a 補助搬送ローラ軸
50 制御装置(ユニット制御部)
52 マイコンおよび周辺回路
54 給紙開始カウンタ
55 給紙動作時間計測タイマ
56 横搬送動作開始タイミング演算部
57 ユニット制御部
58 位置カウンタ
59 速度指令選択部
60 パルス合成回路
61 給紙搬送モータ速度制御部
62 紙捌き圧演算部
63 3相ブラシレスDCモータドライバコントローラ
64 電流センサ
65 磁極位置検出器
70 メインコントローラ
71 縦搬送速度パルス発生装置
100 丁合機
101 給紙トレイ
102 紙捌き機構
102a 紙捌き板
201 集束部
301 折り紙給紙トレイ
M1 給紙搬送モータ
M2 縦搬送モータ
S シート
T 折り紙

Claims (13)

  1. シートを給送する複数の給紙装置と、夫々の給紙装置に連通し、順次積層されるシート群を集束部位に搬送する縦搬送手段と、前記積層されるシート群を集束するため所定部位に設置され、集束用の折り紙を給送する折り紙給紙装置と、該折り紙給紙装置から供給される折り紙を折り曲げる機能を有する折り紙折り曲げ装置と、前記折り紙給紙装置に連設される丁合物搬出手段とを備える丁合機に搭載される前記給紙装置において、
    いずれもが、給紙トレイ・給紙ローラ・紙捌き機構・搬送センサを含む内部機構と、夫々独立して制御自在な単一の給紙搬送モータと、該給紙搬送モータの起動、ブレーキ、停止タイミングを制御する給紙制御装置を備え、併設される複数の給紙装置間相互で、夫々に配置された前記単一の給紙搬送モータのみで給紙トレイに積載されたシートを所定の位置に搬送する所要時間を一致させる制御が可能なように構成されていること、を特徴とする丁合機に搭載される給紙装置。
  2. 前記各単一の給紙搬送モータが、前記夫々の内部機構と共に、夫々の筐体に内装・配備しユニット化されていること、を特徴とする請求項1に記載の丁合機に搭載される給紙装置。
  3. 前記各単一の給紙搬送モータが、前記構成要素を内装する夫々の筐体に対向する所定部位で、丁合機本体の筐体部材に固定・保持されていること、を特徴とする請求項1に記載の丁合機に搭載される給紙装置。
  4. 前記各単一の給紙搬送モータが、回転子磁極位置検出器を有するブラシレスDCモータであること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の丁合機に搭載される給紙装置。
  5. 前記各単一の給紙搬送モータと共に、該給紙搬送モータの駆動軸もしくはこれに連係する従動軸に、前記給紙搬送モータの回転位置信号所得手段として、ロータリエンコーダ等の回転検出器を備えること、を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の丁合機に搭載される給紙装置。
  6. 前記給紙装置の給紙制御装置は、給紙搬送モータの制御回路と、給送動作制御回路とを備え、給紙インデックス信号もしくは給紙開始信号、縦搬送ローラ速度信号、搬送センサの信号、給紙搬送モータの回転子磁極位置検出器の信号を取得し、連携する事で給紙搬送モータの起動、停止、速度、回転方向を制御するように構成されていること、を特徴とする請求項4に記載の給紙装置の給紙制御装置。
  7. 前記給紙装置の給紙制御装置は、給紙搬送モータの制御回路と、給送動作制御回路とを備え、給紙インデックス信号もしくは給紙開始信号、縦搬送ローラ速度信号、搬送センサの信号、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号を取得し、連携する事で給紙搬送モータの起動、停止、速度、回転方向を制御するように構成されていること、を特徴とする請求項5に記載の給紙装置の給紙制御装置。
  8. 前記給紙装置の給紙制御装置が、搬送センサの信号と連動して、給紙搬送モータに逆転ブレーキまたは、ショートブレーキを作用させるように構成されていること、を特徴とする請求項6または7に記載の給紙制御装置。
  9. 前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータの磁極位置検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数する計数手段を備え、この惰性回転量に応じて、停止位置から再スタートする時間(以下「横搬送動作開始時間」と称す)と速度もしくは、速度と加速度を調整し、シートの分離・搬送を開始してからシートを所定の位置に搬送するまでの所要時間(以下「給送動作時間」と称す)を一定に制御するように構成されていること、を特徴とする請求項6に記載の給紙制御装置。
  10. 前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号により、ブレーキ動作の開始から給紙搬送モータの停止までの惰性回転量を計数する計数手段を備え、この惰性回転量に応じて、停止位置からの横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整し、給送動作時間を一定に制御するように構成されていること、を特徴とする請求項7に記載の給紙制御装置。
  11. 前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙動作中の給紙搬送モータの電流検出により、現在の設定紙捌き圧を計測する機能を備え、この計測値から、横搬送動作における給紙搬送モータの回転速度が所定の速度に到達するまでの時間を予測し、給紙搬送モータの惰性回転量と合わせて停止位置からの横搬送動作開始時間と速度もしくは、速度と加速度を調整し、給送動作時間を一定に制御するように構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の給紙制御装置。
  12. 前記給紙装置の給紙制御装置が、給紙搬送モータの磁極位置検出器の信号により、横搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成されていること、特徴とする請求項6に記載の給紙制御装置。
  13. 前記給紙装置の制御装置が、給紙搬送モータに従動する回転検出器の信号により、横補助搬送動作開始からの給紙搬送モータの回転量を計数する機能を備え、この回転量に応じて、給紙搬送モータに対しブレーキの制御または停止を行うように構成されること、を特徴とする請求項7に記載の給紙制御装置。
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