JP4369865B2 - 給紙装置および丁合機 - Google Patents
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Description
しかし、給紙ローラと捌き板を圧接して、双方の摩擦係数の違いを利用して用紙を分離するフリクション給紙装置では、給紙ローラと用紙とのスリップ等によって、用紙の取り出しタイミングがずれてしまい、重ねた時に用紙の先端同士がずれてしまうことがある。
このような構成における動作は、先ず、タイミングベルトを介して、共通の駆動装置からプーリ10に回転力が伝達される。これにより、横搬送ローラ軸8aが回転し、この回転力は小径ギヤ15および大径ギヤ16を介して給紙ローラ軸9aに伝達される。
次いで、制御装置は、タイムテーブルにより次のシートの給送を開始する。
丁合機は、このような給紙装置が複数段上下方向に重なるようにして設けられている。
また、プーリ10が共通駆動系とタイミングベルトで連結されているために、各給紙装置を丁合機から簡単に取り外すことができず、保守点検作業が行いにくかったり、故障時の修復に手間がかかるという問題があった。
第1の構成は、次の各構成手段から構成されることを特徴とする給紙装置である。
(イ) 用紙束を載置する給紙板
(ロ) 用紙束を前記給紙板上に載置した際に、最上層用紙に接して回転することにより用紙を給紙する給紙ローラ
(ハ) 給紙ローラの回転に応じて信号を出力する回転検出手段
(ニ) 給紙ローラの周面に接し、給紙が1枚ずつになるようにする捌き手段
(ホ) 捌き手段と給紙ローラとの下流位置に、捌き手段と給紙ローラの間を通過して来た用紙の到来を検知し用紙検知信号を出力する用紙検知センサ
(ヘ) 前記給紙ローラを回転駆動するためのモータ
(ト) 給紙スタート信号により前記モータの回転を起動し、前記用紙検知センサからの用紙検知信号を受けてモータの回転を停止させ、前記回転検出手段からの信号を受けて用紙検知信号を受けてから給紙ローラの回転が停止するまでの回転量を計測し、前記給紙スタート信号から予め定められた一定時間経過した時点から前記計測回転量に対応する時間だけ経過した時点で前記停止中のモータの回転を再起動させ、外部から給紙完了信号を受けたときモータの回転を停止させる制御手段
以上のように、回転検出手段は、インデックス板と光センサで構成するのが、構造が簡単でコストも低く最良の実施形態といえる。
図1は、本発明の給紙装置の実施例の要部と丁合機筐体側に設けられている横搬送ローラ3a,3b、ジャムセンサ32および縦搬送ローラ33を示している。給紙装置は、給紙板21、給紙ローラ1、給紙補助ローラ25、センサ発光素子28a、センサ受光素子28bの他、図1に示されてはいないが、給紙ローラ1を回転させるモータおよび制御手段からなっている。
このインデックス板23とインデックスセンサ24とで回転検出手段を構成している。
丁合機では、このような給紙装置が上下に多段的に実装されている。
各給紙装置へは丁合機に設けられている始動信号発生器から始動信号Sが並列に送られている。
図3は、この始動信号Sを受けた給紙装置の電気的動作に着目したブロック図である。
各給紙装置は同じものであるが、丁合機に装着されると装着された段が上から何番目の段であるかを認識し、始動信号Sが制御手段38に入力されると、図4に示すように、1段目の給紙装置では時間T0後に給紙スタート信号ST1を発生しこのタイミングでモータ駆動器41を動作させモータ40を回転させる。
ここに、T0は始動信号を受けたとき1段目の給紙装置のモータ40が即時に回転するのではなく若干の余裕を置いてモータ40の回転を開始させるための余裕時間であり、Tは、給紙された用紙が丁合機の下方へ搬送されていくときに、或る段の給紙装置から給紙される用紙が1段上の給紙装置から給紙されて来る用紙と揃うようにするために給紙の開始を遅らせる時間である
そして、用紙の先端が検知線29にかかると、センサ発光素子28aからセンサ受光素子28bへの光線を遮ることにより、用紙が検知線29に達したことを検知し、この検知信号を制御手段38へ送る。
センサ発光素子28aとセンサ受光素子28bは図3の用紙検知センサ39を構成している。
従って、n段目の給紙装置の給紙ローラ1が給紙スタート信号STn発生時に回転を開始して用紙束27の最上層の用紙1枚を送出する際に、給紙ローラと用紙とのスリップ等によって用紙の送出タイミングがずれ、そのずれが給紙装置毎に異なるとしても、用紙検知センサ39の検知によりモータを一旦停止させることにより、用紙先端を各給紙装置に渡って検知線29より下流の位置に停止させることができる。
具体的には、制御手段38は、用紙検知センサ39(センサ発光素子28aとセンサ受光素子28bとからなる)から用紙検知信号を受けるとモータ駆動器41にモータ40への電力供給を停止させるとともに、インデックス板23とインデックスセンサ24とからなる回転検出手段37からの回転検出信号を受け、用紙検知信号を受けてからインデックス板23の回転が停止するまでの回転量を、回転検出信号のオンオフを計数することにより求め、この回転量が用紙先端の突出量に比例するところから、給紙時に用紙が突出量だけ進むのに要する時間を算出して、これを遅延時間Δtn(nは上からの段数番号)とし、図4に示すように、給紙スタート信号STnから、全給紙装置について同じ一定時間tだけ経過した遅延基準時Dnから遅延時間Δtnだけ遅延した時点で再起動信号Knを発生する。
用紙はガイド板31上を進み、丁合機筐体44側に設けられている横搬送ローラ3a,3bの間に入り搬送される。
上側の横搬送ローラ3aは同3bと接して回転する従動ローラとなっている。
2 捌き板
3a,3b 横搬送ローラ
4 紙検知センサ
5 シート
7a,7b 側板
8a,8b 横搬送ローラ軸
9a,9b 給紙ローラ軸
10 プーリ
11,12 電磁クラッチ
13 ワンウェイクラッチ
14 電磁ブレーキ
15 小径ギヤ
16 大径ギヤ
17,18 ギヤ
21 給紙板
23 インデックス板
24 インデックスセンサ
25 給紙補助ローラ
27 用紙束
28a センサ発光素子
28b センサ受光素子
29 検知線
31 ガイド板
32 ジャムセンサ
33 縦搬送ローラ
34 横搬送ローラプーリ
35 縦搬送ローラプーリ
36 タイミングベルト
37 回転検出手段
38 制御手段
39 用紙検知センサ
40 モータ
41 モータ駆動器
42 窓
43 タイミングベルト
44 丁合機筐体
45 共通駆動モータ
46 縦搬送ローラ
47 丁合機
Claims (3)
- 次の各構成手段から構成されることを特徴とする給紙装置。
(イ) 用紙束を載置する給紙板
(ロ) 用紙束を前記給紙板上に載置した際に、最上層用紙に接して回転することにより用紙を給紙する給紙ローラ
(ハ) 給紙ローラの回転に応じて信号を出力する回転検出手段
(ニ) 給紙ローラの周面に接し、給紙が1枚ずつになるようにする捌き手段
(ホ) 捌き手段と給紙ローラとの下流位置に、捌き手段と給紙ローラの間を通過して来た用紙の到来を検知し用紙検知信号を出力する用紙検知センサ
(ヘ) 前記給紙ローラを回転駆動するためのモータ
(ト) 給紙スタート信号により前記モータの回転を起動し、前記用紙検知センサからの用紙検知信号を受けてモータの回転を停止させ、前記回転検出手段からの信号を受けて用紙検知信号を受けてから給紙ローラの回転が停止するまでの回転量を計測し、前記給紙スタート信号から予め定められた一定時間経過した時点から前記計測回転量に対応する時間だけ経過した時点で前記停止中のモータの回転を再起動させ、外部から給紙完了信号を受けたときモータの回転を停止させる制御手段 - 前記回転検出手段が、インデックス板とインデックスセンサとからなるものであることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 請求項1又は2記載の給紙装置が複数段着脱自在に装着され、各給紙装置の給紙ローラの下流位置に設けられ給紙されて来た用紙をなお下流方向に搬送する横搬送ローラと、その下流に設けられ用紙の到来を検知する横搬送センサと、各給紙装置が給紙スタート信号を発生するための始動信号を各給紙装置へ送出する始動信号発生手段とを有し、前記各横搬送センサの検出信号が各給紙装置の制御手段へ給紙完了信号として送出されていることを特徴とする丁合機。
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