JP2016037016A - 液体収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体収容容器において液体収容室への余分な空気の侵入を抑制できる技術を提供する。【解決手段】カートリッジ10は、4つのインク室41〜44を有している。4つのインク室41〜44のうちの第3インク室43と第4インク室44とはインクが流通可能な連通路70を介して接続されている。第4インク室44は プリンターにインクを供給するインク供給口21に接続されている。第3インク室43には、対向壁面81sを有する空間形成壁部80が配置されている。空間形成壁部80は、内部シール部材31の表面31sに対向し、当該表面31sとの間にインクを保持可能なインク保持空間IHを形成する。第3インク室43における連通路70の開口部である流出口54は、インク保持空間IHに向かって開口している。【選択図】図8

Description

本発明は、液体収容容器に関する。
液体収容容器の一態様としては、インクジェットプリンターに装着されるインクカートリッジが知られている。特許文献1には、複数のインク室のうちの第4インク室に配置されているプリズム部材を用いて残りのインクの有無を検出可能なインクカートリッジが開示されている。
特開2014−054787号公報
インクの有無を検出するためのインク検出部をインク室に有するインクカートリッジでは、当該インク室に予定していない空気が侵入してしまうとインクの有無の検出結果に影響を与える可能性がある。インクカートリッジには、インク検出部を有するインク室に限らず、余剰な空気が侵入してしまうことが抑制されることが望ましいインク室を有しているものがある。インクカートリッジでは、従来から、インク室への余分な空気の侵入を抑制することが望まれていた。
本発明は、インクカートリッジに限らず、液体を収容する液体収容容器における上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[1]本発明の一形態によれば、液体収容容器が提供される。この液体収容容器は、液体噴射装置に装着可能であって良く、第1液体収容室と、第2液体収容室と、連通路と、液体供給口と、を備えて良い。前記第1液体収容室と前記第2液体収容室とは液体を収容可能であって良い。前記連通路は、前記第1液体収容室と前記第2液体収容室とを接続し、前記液体が流通可能であって良い。前記第1液体収容室には、前記第1液体収容室の内壁面に対向し、前記内壁面との間に前記第1液体収容室に収容されている前記液体の一部を保持可能な液体保持空間を形成する対向壁面を有する空間形成壁部が設けられて良い。前記連通路は、前記液体保持空間において開口して良い。この形態の液体収容容器によれば、液体保持空間に保持されている液体によって連通路の開口部が空気に曝されることが抑制される。従って、連通路から第2液体収容室に余分な空気が侵入してしまうことが抑制される。
[2]上記形態の液体収容容器において、前記液体保持空間は、前記対向壁面と前記内壁面との間に形成される前記液体のメニスカスによる吸着力によって前記液体を保持して良い。この形態の液体収容容器によれば、液体のメニスカスによる吸着力を利用した簡易な構成で液体保持空間を形成することができる。
[3]上記形態の液体収容容器において、前記空間形成壁部は、さらに、前記対向壁面から前記内壁面に向かう方向に延び、前記液体保持空間を挟んで対向する位置に配置される第1壁部および第2壁部を有して良い。この形態の液体収容容器によれば、より確実に液体保持空間に液体を保持させることができる。
[4]上記形態の液体収容容器において、前記内壁面は、凹部を有しており、前記空間形成壁部は、前記対向壁面と前記凹部の奥まった位置にある奥壁面との間に前記液体保持空間を形成して良い。この形態の液体収容容器によれば、液体保持空間の容積を確保することができる。
[5]上記形態の液体収容容器において、前記空間形成壁部は、前記内壁面に交差する交差壁面上に配置されており、前記空間形成壁部と前記内壁面との間には、前記交差壁面に沿った方向に前記液体保持空間に対して連通する間隙が形成されていて良い。この形態の液体収容容器によれば、間隙を介して液体保持空間に液体を誘導することができる。
[6]上記形態の液体収容容器において、前記間隙は、前記空間形成壁部と前記交差壁面との間に形成されていて良い。この形態の液体収容容器によれば、空間形成壁部と交差壁面との間から液体保持空間に液体を誘導することができる。
[7]上記形態の液体収容容器において、前記対向壁面と前記内壁面との間の距離は、2.0mmと等しい、または、2.0mmより小さくて良い。この形態の液体収容容器によれば、対向壁面と内壁面との間に液体を保持させやすくなる。
[8]上記形態の液体収容容器において、前記対向壁面と前記内壁面との間の距離は、1.5mmと等しい、または、1.5mmより小さくて良い。この形態の液体収容容器によれば、さらに、対向壁面と内壁面との間に液体を保持させやすくなる。
[9]上記形態の液体収容容器において、前記液体噴射装置に装着されたときに底面を構成する底壁部と、前記底壁部に対向する上壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部と対向する第2側壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第3側壁部と、前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第3側壁部と対向する位置に取り付けられる蓋部材と、を備え、前記第1液体収容室および前記第2液体収容室は、前記底壁部と、前記上壁部と、前記第1側壁部と、前記第2側壁部と、前記第3側壁部と、前記蓋部材と、に囲まれた領域内に位置しており、前記第1液体収容室は、前記第1液体収容室を囲むとともに、前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向に延在している第1内周壁面を有しており、前記第2液体収容室は、前記第2液体収容室を囲むとともに、前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向に延在している第2内周壁面と、前記第2内周壁面に交差し、前記第3側壁部に対向する位置に取り付けられる内壁部材と、を有していて良い。この形態の液体収容容器によれば、第1液体収容室と第2液体収容室の一体成形が容易になり、液体収容容器の組立誤差の発生が抑制される。
[10]上記形態の液体収容容器において、前記内壁面は、前記3側壁部から前記蓋部に向かう方向に向いており、前記空間形成壁部は、前記蓋部材が取り付けられる前に、前記第1液体収容室に挿入される部材によって構成されて良い。この形態の液体収容容器によれば、第1液体収容室と第2液体収容室とを一体成型する場合であっても、第1液体収容室内に空間形成壁部を容易に設けることができる。
[11]上記形態の液体収容容器において、前記第2液体収容室は、前記第1蓋部から前記第3側壁部に向かう方向に沿って見たときに、前記第1内周壁面によって囲まれている領域内に位置しており、前記内壁部材は、前記液体保持空間を形成する前記内壁面の少なくとも一部を構成して良い。この形態の液体収容容器によれば、第1液体収容室と第2液体収容室とをコンパクトに形成することができる。また、第2液体収容室を構成するための内壁部材を利用して液体保持空間を形成することができる。
[12]上記形態の液体収容容器において、前記第1側壁部は、前記液体噴射装置が有する被係合部に係合する係合部を有し、前記係合部の前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向における幅は、前記第1側壁部の前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向における幅の2分の1よりも大きくて良い。この形態の液体収容容器によれば、液体収容容器の傾きに起因する液体の偏りの発生を抑制できる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、液体収容容器以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体収容容器内に液体の一部を保持する液体保持空間を形成する液体保持壁部や、液体収容容器において液体の一部を保持する液体保持構造、液体保持機構を有する液体の流路構造、液体収容容器を備える液体噴射装置等の形態で実現することができる。
第1実施形態のカートリッジの概略斜視図。 第1実施形態のカートリッジの概略底面図。 右側壁部を取り外した状態のカートリッジを示す概略図。 内部壁部材および内部シール部材を取り外した状態のカートリッジを示す概略分解図。 カートリッジ内部におけるインクおよび空気の流れを示す概略図。 内部壁部材の外観構成を示す概略斜視図。 内部壁部材の外観構成を示す概略斜視図。 カートリッジの断面構成を模式的に表した図。 第3インク室および第4インク室の断面構成を模式的に表した図。 プリンターの印刷実行中における第3インク室および第4インク室の様子を表す模式図。 内部壁部材が省略されている場合のプリンターの印刷実行中における第3インク室および第4インク室の様子を表す模式図。 カートリッジにおける空間形成壁部の位置ずれを抑制する構造を説明するための概略図。 第2実施形態のカートリッジが備える空間形成壁部の構成を示す概略図。 第3実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。 第4実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。 第5実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。 第5実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。 第6実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。 第6実施形態のカートリッジの構成を示す概略図。
A.第1実施形態:
[インクカートリッジの外観構成]
図1,図2を参照して、本発明の第1実施形態としてのインクカートリッジ10(以下、単に「カートリッジ10」と呼ぶ。)の外観構成を説明する。図1は、カートリッジ10の概略斜視図である。図2はカートリッジ10の概略底面図である。図1,図2にはカートリッジ10を基準とする互いに直交する三方向を示す矢印X,Y,Zが図示されている。矢印X,Y,Zのそれぞれが示す方向については順次説明する。なお、矢印X,Y,Zは、後の説明に用いられる各図に示されている矢印X,Y,Zと対応する。
カートリッジ10は、液体噴射装置の一態様であるインクジェットプリンター(以下、単に「プリンター」とも呼ぶ。)が備えるキャリッジに取り付けられてインクを供給する。キャリッジは、印刷ヘッドを備えており、プリンターの印刷実行時には印刷用紙に対して相対的に往復移動しつつインク滴を吐出する。プリンターおよびキャリッジの図示および詳細な説明は省略する。
カートリッジ10は、略直方体形状を有しており、6つの壁部11〜16を有している。底面壁部11は、底壁部に相当し、カートリッジ10がプリンターに取り付けられたときに、重力方向に向いてキャリッジと向かい合うカートリッジ10の底面を構成する。上面壁部12は、上壁部に相当し、底面壁部11に対向する位置にあり、カートリッジ10がプリンターに取り付けられたときに重力方向とは反対の方向を向くカートリッジ10の上面を構成する。
前面壁部13は、第1側壁部に相当し、底面壁部11と上面壁部12とに交差し、カートリッジ10がプリンターに取り付けられたときに主走査方向(後述)の下流側に向く面を構成する。後面壁部14は、第2側壁部に相当し、底面壁部11と上面壁部12とに交差するとともに前面壁部13に対向し、カートリッジ10がプリンターに装着されたときに主走査方向の上流側に向く面を構成する。
左側壁部15は、第3側壁部に相当し、底面壁部11と上面壁部12と前面壁部13と後面壁部14とに交差し、プリンターに取り付けられた状態において前面壁部13に正対したときに前面壁部13の左側に位置する。右側壁部16は、第4側壁部に相当し、底面壁部11と上面壁部12とに交差し、前面壁部13を挟んで左側壁部15に対向する位置にある。
本実施形態では、底面壁部11と、上面壁部12と、前面壁部13と、後面壁部14と、左側壁部15と、は樹脂材料(例えば、ポリプロピレン(PP))の一体成形によって一方向に開口している箱体として作成される。右側壁部16は、同じ樹脂材料の別部材として作成され、前記の箱体の開口部を封止する蓋部材として取り付けられる。
ここで、矢印Xは、左側壁部15から右側壁部16に向かう方向を示している。矢印Xの方向は、カートリッジ10がプリンターに装着されたときにキャリッジが往復移動する方向(いわゆる主走査方向)と平行になり、重力方向に対して直交する。本明細書のカートリッジ10の構成に関する説明においては、「右」は矢印Xの方向を意味しており、「左」は矢印Xの逆方向を意味している。
矢印Yは、後面壁部14から前面壁部13に向かう方向を示している。矢印Yの方向は、カートリッジ100がプリンターに装着されたときにキャリッジの下方における印刷用紙の搬送方向(いわゆる副走査方向)と平行になり、重力方向に対して直交する。本明細書のカートリッジ10の構成に関する説明においては、「前」は矢印Yの方向を意味しており、「後」は矢印Yの逆方向を意味している。
矢印Zは、底面壁部11から上面壁部12に向かう方向を示している。矢印Zの方向は、カートリッジ100がプリンターに装着されたときに重力方向の逆方向になる。本明細書のカートリッジ10の構成に関する説明においては、「上」は矢印Zの方向を意味しており、「下」は矢印Zの逆方向を意味している。
底面壁部11(図2)には、プリンターにインクを供給するためのインク供給口21が設けられている。インク供給口21は、液体供給口に相当する。インク供給口21は、底面壁部11の矢印Yの方向における中央位置よりも前面壁部13に寄った位置において底面壁部11の外壁面から下方に向かって突出している。インク供給口21はその下端において下方に開口している。
底面壁部11には、さらに、プリンターがカートリッジ10に収容されているインクの有無を光学的に検出するために用いるインク検出部22が設けられている。インク検出部22は底面壁部11の矢印Yの方向における中央の位置より後面壁部14側に寄った位置においてカートリッジ10の内部の第4インク室(後述)にインクの検出のための光を導入可能な窓部として設けられている。インク検出部22の内部には光路を制御するための光学的素子として三角柱形状のプリズム23が配置されている。プリズム23は例えばアクリル樹脂によって構成されている。プリズム23を利用したインクの検出については後述する。
上面壁部12(図1)には、カートリッジ10の内部に大気を導入するための大気開放孔24が設けられている。大気開放孔24は上方に向かって開口している。インク供給口21を介してプリンターにインクが供給されると、カートリッジ10内における圧力の変化に伴って、大気開放孔24からカートリッジ10の空気室(後述)へと大気が取り入れられる。
前面壁部13には、キャリッジに対するカートリッジ10の装着操作を行うためのレバー部25が設けられている。レバー部25は板状部材によって構成されており、前面壁部13の外壁面に斜め上方に延びるように取り付けられている。レバー部25は、前面壁部13に連結されている下端の連結部25cにおいて弾性変形可能であり、連結部25cを支点として矢印Yの方向に回転可能である。
レバー部25の中ほどには係合部26が設けられている。係合部26は矢印Yの方向に突出するとともに矢印Xの方向に延びる段差部として構成されている。カートリッジ10がキャリッジに取り付けられる際には、係合部26の上側の段差面26sがキャリッジの被係合部に係合する。本明細書において、「係合する」とは対象物に当接し、その当接している方向への移動が制限されることを意味する。係合部26の係合によってカートリッジ10はキャリッジからの離間が規制される。
前面壁部13には、さらに、レバー部25の下方に、回路基板27が配置されている。回路基板27は、カートリッジ10がプリンターのキャリッジに装着されたときにプリンター側の端子と電気的に接続される。プリンターは、カートリッジ10が装着されたときに、回路基板27から、カートリッジ10の装着状態を示す電気信号や、カートリッジ10に収容されているインクの色や残量などのインクに関する情報を受信する。
[インクカートリッジの内部構成]
図3〜図5を参照してカートリッジ10の内部構成を説明する。図3は蓋部材である右側壁部16を取り外した状態のカートリッジ10を矢印Xの逆方向に見たときの概略図である。図4は、さらに内部シール部材31および内部壁部材32を取り外した状態のカートリッジ10を矢印Xの逆方向に見たときの概略分解図である。図5は、カートリッジ10の内部におけるインクおよび空気の流れを示す概略図である。図5では、カートリッジ10の内部を区分ける隔壁33,34が抽出されて示されており、左側壁部15や底面壁部11の内部に設けられているインクおよび空気の経路を示す破線矢印P1〜P6,Q1〜Q2が図示されている。
カートリッジ10の内部は、第1隔壁33および第2隔壁34によって、第1インク室41と、第2インク室42と、第3インク室43と、第4インク室44と、第1空気室45と、第2空気室46と、第3空気室47と、に区分けされている(図5)。第1隔壁33および第2隔壁34はそれぞれ左側壁部15の内壁面から矢印Xの方向に延伸している壁部である。第1隔壁33は第4インク室44以外の各室41〜43,45〜47を囲むように形成されている。第2隔壁34は、第4インク室44の周囲に設けられている。カートリッジ10では、各インク室41〜44は、カートリッジ10の後方側に設けられており、各空気室45〜47はカートリッジ10の前方側に設けられている。
各インク室41〜44が形成されている領域は上下2段に区分けられており、上段に第1インク室41および第2インク室42が設けられ、下段に第3インク室43および第4インク室44が設けられている。第1インク室41と第2インク室42は矢印Yの逆方向に隣り合って順に配列されている。第1インク室41の矢印Yの方向における長さは第2インク室42の矢印Yの方向における長さよりも大きく、第1インク室41の容積は第2インク室42の容積よりも大きい。第1インク室41の底面は矢印Yの逆方向に向かって斜め下方に傾斜している。
第3インク室43は第1インク室41と第2インク室42の下方の領域全体にわたって形成されている。第3インク室43の前方端部の位置と第1インク室の前方端部の位置とは揃っており、第3インク室43の後方端部の位置と第2インク室の後方端部の位置とは揃っている。第3インク室43は第1液体収容室に相当し、第3インク室43を囲む第1隔壁33の内周側の内壁面43sは第1内周壁面に相当する。第3インク室43内には、内部壁部材32が配置される。内部壁部材32の構成および機能については後述する。
第4インク室44は第3インク室43内に設けられている(図5)。第4インク室43の周囲に設けられている第2隔壁34の矢印Xの方向における高さは第3インク室43を囲む第1隔壁33の矢印Xの方向における高さよりも低い。第4インク室44は第2液体収容室に相当し、第4インク室44を囲む隔壁34の内周側の内壁面44sは第2内周壁面に相当する。
第4インク室44は、第2隔壁34の端面(クロスハッチングを付して図示)に内部シール部材31が溶着されて封止されることによって第3インク室43から隔てられる(図3,図4)。内部シール部材31は内壁部材に相当する。内部シール部材31の溶着されているのとは反対側、すなわち第3インク室43に面する側の表面31sは第3インク室43の内壁面を構成していると解釈できる。本実施形態では、内部シール部材31は、多層構造の樹脂フィルム部材によって構成されている。
本実施形態のカートリッジ10では、第4インク室44にインク検出部22が設けられている(図5)。そのため、第4インク室44におけるインクの液面の揺動が抑制されるように、第4インク室44では、矢印Xの方向における幅や容積が小さく構成されている。インク検出部22の詳細は後述する。
第1空気室45および第2空気室46(図5)は、カートリッジ10の前方側において上下二段に配列されている。第1空気室45は第1隔壁33を挟んで第1インク室41に隣接しており、第2空気室46は第1隔壁33を挟んで第3インク室43に隣接している。第1空気室45の容積は第2空気室46の容積よりも小さい。
第3空気室47は、第3インク室43の前方側の下端部の一角を割いて形成されている。第3空気室47は、第1隔壁33の隙間を介して第2空気室46の下端に連通している。第3空気室47はカートリッジ10にインクを充填する際のカートリッジ10内の減圧のために用いられる。第3空気室47についての詳細な説明は省略する。
カートリッジ10では、各インク室41〜43は、インクがプリンターに供給されると、第1インク室41、第2インク室42、第3インク室43、第4インク室44の順でインクが流れ、前記の順でインクが無くなるように構成されている。各インク室41〜44は左側壁部15内や底面壁部11内に設けられている流路(図示は省略)を介して連通している。
第1インク室41の後方側の下端には、流出口50が矢印Xの方向に開口している。第1インク室41のインクは、流出口50から左側壁部15内の流路に流出し、第2インク室42の流入口51を介して第2インク室42に流入する(矢印P1)。第2インク室42の流入口51は、第2インク室42の前方側下端において矢印Xの方向に開口している。
第2インク室42には、流入口51の矢印Yの逆方向に隣り合う位置において流出口52が矢印Xの方向に開口している。第2インク室42のインクは、流出口52から左側壁部15内の流路に流出し、第3インク室43の流入口53を介して第3インク室43に流入する(矢印P2)。第3インク室43の流入口53は、第4インク室44の前方側上端部に第2隔壁34を挟んで隣り合う位置において矢印Xの方向に開口している。
流入口53から第3インク室43に流入したインクは、第3インク室43内において重力方向に沿って延びている第1流路61に沿って流れる。第1流路61は、第4インク室44に隣り合う位置において第2隔壁34に挟まれて形成されている。インクは、第1流路61を介して第3インク室43の底面43tに向かって流れる。第3インク室43の底面43tは、第3インク室43の内壁面43sのうちで重力方向とは反対の方向に向いている壁面である。
第3インク室43の底面43tには、矢印Yの方向における中程の位置に矢印Zの方向に開口している流出口54が設けられている。第3インク室43のインクは、流出口54を介して底面壁部11内に設けられている流路に流入し、当該流路から左側壁部15内に設けられている流路へと流れ、第4インク室44の流入口55を介して第4インク室44に流入する(矢印P3)。第4インク室44の流入口55は第4インク室44の上方に寄った位置において矢印Yの方向における中程の位置において矢印Xの方向に開口している。
ここで、本実施形態のカートリッジ10では、第4インク室44の底面43tにインク検出部22を構成する凹部空間22sが形成されており、第4インク室44において、インク残量の有無を検出している。第4インク室44の底面44tは、第4インク室44の内壁面44sのうちで重力方向とは反対の方向に向いている壁面である。凹部空間22sは重力方向とは反対の方向に向かって開口しておりプリズム23を収容している。
流入口55から第4インク室44に流入したインクは、重力に従って、底面44tに向かって流れ、底面43tに沿って凹部空間22sに流入する。凹部空間22sは第4インク室44においてインクが流入する最下流の空間に相当する。インクは、凹部空間22sの下端に設けられた開口部(図示は省略)から右側壁部16内の流路および底面壁部11内の流路を介して第2流路62に流入する(矢印P4)。
第2流路62は、第4インク室44に隣り合う位置において、第2隔壁34に挟まれて形成されており、上方に向かって折れ曲がりつつ延びている。第2流路62の上方端部には流出口56が矢印Xの方向に開口している。流出口56は右側壁部16内に設けられている差圧弁59(図3,図4)に連通している。第2流路62のインクは、差圧弁59が開いたときの吸引力によって、流出口56を介して差圧弁59へと流れ、差圧弁59に連通している流出口57から第3流路63に流出する(図5の矢印P5)。
第3流路63は、第4インク室44および第2流路62に矢印Yの方向において隣り合う位置において、第2隔壁34に挟まれて形成されており、下方に向かって延びている。第3流路63の下端には、流出口58が矢印Zの方向に開口している。第3流路63のインクは、流出口58を介して底面壁部11内に設けられている流路へと流れ、当該流路を介してインク供給口21へと流れる(矢印P6)。
カートリッジ10では、各インク室41〜44でのインクの消費に伴って、第1空気室45および第2空気室46を経て各インク室41〜44に空気が流入する。大気開放孔24(図1)を介して導入された空気は、右側壁部16内に設けられている流路(図示は省略)を介して、第1空気室45において矢印Xの方向に開口している流入口65から第1空気室45に流入する。
第1空気室45の後方側の下端では、流出口66が矢印Xの方向に開口している。第1空気室45の空気は、流出口66から左側壁部15内の流路に流出し、流入口67を介して第2空気室46に流入する(矢印Q1)。第2空気室46の流入口67は、第2空気室46の後方側の上端において矢印Xの方向に開口している。
第2空気室46の前方側の下端には、流出口68が矢印Xの方向に開口している。第2空気室46の空気は、流出口68から左側壁部15内の流路に流出し、流入口69を介して第1インク室41に流入する(矢印Q2)。第1インク室41の流入口69は、第1インク室41の下端の前方側に寄った位置において矢印Xの方向に開口している。
[内部壁部材の構成および機能]
(1)概要:
本実施形態のカートリッジ100では、第3インク室43内の第4インク室44を封止する内部シール部材31に隣り合う位置に内部壁部材32が配置される(図3,図4)。第4インク室44に設けられているインク検出部22においてインク切れの誤検出を抑制するためには、第4インク室44に余分な空気が侵入してしまうことは望ましくない(詳細は後述)。内部壁部材32は、第3インク室43においてインクを保持可能なインク保持空間を形成して第3インク室43から第4インク室44への余分な空気の侵入を抑制する機能を有している。
以下では、内部壁部材32の構成を説明し、内部壁部材32によるインク保持空間の形成と、第4インク室44のインク検出部22によるインク残量検出のメカニズムと、インク保持空間による第4インク室44への空気の侵入防止機能と、を順に説明する。その後、さらに、本実施形態のカートリッジ10におけるその他の構成による効果についても説明する。
(2)内部壁部材の構成:
図6,図7とともに図3を参照して内部壁部材32の構成を説明する。図6,図7は、内部壁部材32の外観構成を示す概略斜視図である。図6には、カートリッジ10において右側壁部16と対向する側から見た内部壁部材32が図示されている。図7には、カートリッジ10において内部シール部材31と対向する側から見た内部壁部材32が図示されている。図6,図7における矢印X,Y,Zは内部壁部材32がカートリッジ10内に配置されているときのカートリッジ10を基準とする矢印X,Y,Zと一致している。また、以下の説明における「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、内部壁部材32がカートリッジ10内に配置されているときのカートリッジ10を基準とする方向と同じである。
内部壁部材32は、樹脂部材(例えばポリプロピレン)の一体成型によって構成されている。内部壁部材32は、空間形成壁部80と、底面基板部90と、第1補強リブ部91と、第2補強リブ部92と、支持部93と、を有している(図6,図7)。空間形成壁部80は、インク保持空間を形成する機能を有する部位であり、内部壁部材32の下端の第4インク室44に対向する側に設けられている(図7)。空間形成壁部80は、対向壁部81と、第1突出壁部82と、第2突出壁部83と、を有している。
対向壁部81は、略四角形状の平板状の部位である。対向壁部81は、矢印Xの方向を向いている平面である対向壁面81sを有している。対向壁部81は、第3インク室43において、対向壁面81sが第4インク室44を封止する内部シール部材31の表面31sに対してほぼ平行な角度で対向するように配置される(図3)。また、対向壁部81は、対向壁面81sと内部シール部材31との間に流出口54が位置するように配置される。本実施形態では、内部シール部材31の表面31sは、対向壁部81の対向壁面81sが対向する第3インク室43の内壁面に相当し、底面43tが交差壁面に相当する。
第1突出壁部82および第2突出壁部83は対向壁面81sよりも矢印Xの方向に突出している部位である(図7)。第1突出壁部82はカートリッジ10において前方側に配置される側(矢印Yの方向側)の端部に設けられている。第2突出壁部83はカートリッジ10において後方側に配置される側(矢印Yの逆方向側)の端部に設けられている。第1突出壁部82および第2突出壁部83は、対向壁面81sを挟んで互いに対向する位置に配置されている第1壁部および第2壁部に相当する。第1突出壁部82および第2突出壁部83は矢印Xの方向において端面82s,83sの位置がほぼ揃っている。内部壁部材32が第3インク室43に配置されるときには、各端面82s,83sは内部シール部材31の表面31sに当接する。
第1突出壁部82と第2突出壁部83のそれぞれの下端には、傾斜部84が形成されている。傾斜部84は第1突出壁部82および第2突出壁部83の各端面82s、83sの下端部を矢印Xの逆方向に後退させることによって形成されている。傾斜部84によって、第1突出壁部82および第2突出壁部83と、第3インク室43の底面43tと、の間に間隙が形成される。傾斜部84によって形成される間隙については後述する。
底面基板部90は、内部壁部材32を支持する平板状の部位であり、内部壁部材32の下端に設けられている(図6)。底面基板部90は、空間形成壁部80の対向壁部81に対して、対向壁面81sとは反対側の面の下端においてほぼ直角に連結されている。底面基板部90の矢印Y方向における端部には第1補強リブ部91が連結され、矢印Yの逆方向における端部には第2補強リブ部92が連結されている。底面基板部90は、第3インク室43の底面43tの矢印Yの方向における中程の位置に水平に載置される(図3)。
第1補強リブ部91は矢印Yの方向に向かって斜め上方に延伸している平板状の部位である(図6,図7)。第1補強リブ部91の上端部には、矢印Xの方向に突出している突出部91tが設けられている。第1補強リブ部91は第3インク室43において上方かつ前方の角部から底面43tの矢印Yの方向における中程の位置にわたって斜めに架設される(図3)。第1補強リブ部91の突出部91tは第3インク室43の内壁面に当接する。
第2補強リブ部92は第1補強リブ部91とは反対に矢印Yの逆方向に向かって斜め上方に延伸している平板状の部位である(図6,図7)。第2補強リブ部92の上端には角部を欠いた形状の係合凹部92eが設けられている。第2補強リブ部92は第3インク室43において上方かつ後方の角部から底面43tの矢印Yの方向における中程の位置にわたって斜めに架設される(図3)。第2補強リブ部92の係合凹部92eは第3インク室43の前記の角部に係合する。
支持部93は、底面基板部90の上方において、第1補強リブ部91と第2補強リブ部92との間に水平に架設されている(図6,図7)。第1補強リブ部91と第2補強リブ部92と支持部93の矢印Xの逆方向側の端面はカートリッジ10において右側壁部16の内壁面に当接する(図3)。第1補強リブ部91と第2補強リブ部92と支持部93とは第3インク室43の矢印X方向における変形を抑制する機能を有している。また、第1補強リブ部91および第2補強リブ部92は第3インク室43において空間形成壁部80の位置を固定する機能を有している。
(3)内部壁部材の空間形成壁部によるインク保持空間の形成:
図8,図9を参照して、内部壁部材32の空間形成壁部80によって第3インク室43に形成されるインク保持空間の形成のメカニズムを説明する。図8は、図3のA−A切断におけるカートリッジ10の断面構成を模式的に表した図である。図9は図8のB−B切断における第3インク室43および第4インク室44の断面構成を模式的に表した図である。図8,図9では、内部壁部材32が有する第1補強リブ部91と第2補強リブ部92と支持部93の図示は省略されている。図8では、第3インク室43の上にある第1インク室41の図示は省略されている。また、図8には第3インク室43におけるインクIKの残量が比較的少なくなっている状態が例示されている。
上述したように、第3インク室43と第4インク室44とは内部シール部材31を介して隔てられている(図8)。第3インク室43と第4インク室44とは、底面壁部11および左側壁部15の内部に設けられているインクの流路である連通路70を介して接続されている。連通路70は図5において矢印P3で表されているインクの経路を構成する。連通路70の第3インク室43における開口部が流出口54であり、第4インク室44における開口部が流入口55である。
第3インク室43には内部壁部材32の空間形成壁部80が配置されている(図8,図9)。空間形成壁部80は、第1突出壁部82の端面82sおよび第2突出壁部83の端面83sが内部シール部材31の表面31sに当接し、対向壁部81の対向壁面81sが内部シール部材31の表面31sに対向するように配置されている。また、空間形成壁部80は、対向壁部81と内部シール部材31との間に流出口54が位置するように配置されている。
ここで、対向壁部81の対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間の距離DWを「壁面対向距離DW」とも呼ぶ。本実施形態では、壁面対向距離DWは、対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間においてインクIKが架橋してインクIKが重力に逆らって保持される程度の距離に設定されている。つまり、壁面対向距離DWは、インクIKのメニスカスによる吸着力によってインクIKを重力に逆らって保持可能な程度の距離に設定されている。
本明細書において「メニスカス」とは、対向する2つの面の間の隙間に生じる液体による架橋を意味する。すなわち、2つの面の間に液体が存在するときに、液体がそれを構成する液体分子を引きつける力と、当該2つの面が液体分子を引きつける力との相互作用によって、液体表面が湾曲している状態で液体が2つの面の間に跨がって存在している状態を意味する。「メニスカスによる吸着力」とは、上記のメニスカスが生じていることによって、液面の表面張力など、液体を2つの面の間に留める方向に働いている力を意味する。
インクIKのメニスカスによる吸着力は、壁面対向距離DWを小さくすることによって高めることができる。本実施形態では、壁面対向距離DWは、2.0mmにほぼ等しいか、あるいは、2.0mmよりも小さく設定されている。この範囲の壁面対向距離DWであれば、インクIKのメニスカスによる吸着力によって対向壁部81と内部シール部材31の表面31sとの間にインクIKを保持させることができる。壁面対向距離DWは、1.5mmとほぼ等しい、あるいは、1.5mmよりも小さいことがより好ましい。なお、本実施形態では、流入出54が対向壁面81sおよび内部シール部材31の表面31sに沿った方向に開口しているため、壁面対向距離DWは、流出口54の開口径より大きいことが望ましい。本実施形態では、流出口54の開口径は0.8〜1.0mm程度である。
インクIKのメニスカスによる吸着力は、対向壁面81sや内部シール部材31の表面31sを構成する材料の種類によっても調整することが可能である。また、インクIKのメニスカスによる吸着力は、対向壁面81sや内部シール部材31の表面31sの性状(例えば、濡れ性や表面粗さ)によっても調整することが可能である。対向壁面81sや内部シール部材31の表面31sに対して、プラズマ表面処理などの親水処理を施してその親水性を高めることによって、インクIKのメニスカスによる吸着力を高めても良い。
このように、本実施形態のカートリッジ10では、対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間における流出口54が面している領域には、液体保持空間に相当するインク保持空間IHが形成されている。そのため、例えば、カートリッジ10のインクIKが消費されて、第3インク室43におけるインクIKの液面が対向壁部81の上端よりも下に位置しても、インク保持空間IHにはおけるインクIKの液面は、他の領域の液面よりも高い位置に保持される。なお、インク保持空間IHにおけるインクIKの保持は一時的(例えば数秒より短い継続時間)であっても良いし、継続的(例えば数秒以上の継続時間)であっても良い。インク保持空間IHにおけるインクIKの保持は継続的であることが望ましい。
本実施形態の空間形成壁部80では、対向壁部81の両端に第1突出壁部82および第2突出壁部83が形成されている。そのため、インク保持空間IHは四方が囲まれた状態になっており、インクIKの保持性が高められている。また、本実施形態の空間形成壁部80では、第1突出壁部82および第2突出壁部83によって対向壁部81が内部シール部材31の表面31sに近づきすぎてしまうことが抑制されており、流出口54が対向壁部81によって閉塞されてしまうことが抑制されている。
加えて、本実施形態では、第1突出壁部82および第2突出壁部83の下端の傾斜部84によって、第3インク室43の底面43tと第1突出壁部82および第2突出壁部83との間に間隙GPが形成されている。この間隙GPは、底面43tに沿った方向のインク保持空間IHへのインクIKの流入経路として機能する。従って、空間形成壁部80によって流出口54へのインクIKの流入が阻害されてしまうことが抑制されている。
(4)第4インク室のインク検出部によるインク残量検出のメカニズム:
図8を参照して、第4インク室44のインク検出部22によるインク残量検出のメカニズムを説明する。図8には、カートリッジ10の模式的な断面構成に加えて、カートリッジ10が装着されるプリンターが備える発光素子E1と受光素子E2とが図示されており、2つの素子E1,E2の間における光の経路LPが一点鎖線の矢印で示されている。
第4インク室44の底面44tには、上述したように、インク検出部22を構成する凹部空間22sが形成されており、凹部空間22s内にはプリズム23が配置されている。凹部空間22sのプリズム23には底面壁部11の下方から光が導入可能である。カートリッジ10がプリンターに装着されたときには、プリンターが備える発光素子E1から光がプリズム23に向けて射出される。
プリズム23の周りがインクIKに満たされている場合には、発光素子E1が射出した光は、プリズム23の屈折率がインクIKの屈折率に近いため、インクIK内に拡散していく。一方、プリズム23の周りにインクIKが無い場合には、発光素子E1が射出した光はプリズム23内において反射されてプリンター側に戻っていく。プリンターは受光素子E2によってその反射光を検出したときに、カートリッジ10におけるインク切れを検出する。
(5)インク保持空間による第4インク室への空気の侵入防止機能:
図10,図11を順に参照してインク保持空間IHによって第4インク室44への空気の侵入が抑制されるメカニズムを説明する。図10には、本実施形態のカートリッジ10における第3インク室43および第4インク室44のプリンターの印刷実行中における様子が模式的に表されている。図10の紙面左側にはキャリッジが主走査方向左側において右側に向かって加速度運動をしているときのカートリッジ10の内部の状態が示されている。紙面右側にはキャリッジが主走査方向右側において左側に向かって加速度運動をしているときのカートリッジ10の内部の状態が示されている。なお、図10には、図8と同様に第3インク室43におけるインクIKの残量が比較的少なくなっている状態が例示されている。
カートリッジ10を装着しているキャリッジが主走査方向左側において右側に向かって加速度運動しているときには、第3インク室43のインクIKは慣性力によって左側に偏る。一方、キャリッジが主走査方向の右側において左側に向かって加速度運動しているときには、第3インク室43のインクIKは慣性力によって右側、すなわちインクの流出口54から離れる方向に偏る。本実施形態のカートリッジ10では、第3インク室43におけるインクIKの残量が少ない状態であっても、インク保持空間IHにインクIKが保持されている。そのため、インクIKが第3インク室43の右側に偏っても流出口54が空気に曝されることが抑制されている。
図11には、内部壁部材32の空間形成壁部80が省略されている場合のカートリッジ10における第3インク室43および第4インク室44のプリンターの印刷実行中における様子が模式的に表されている。図11には、図10と同様に、紙面左側にキャリッジが主走査方向の左端まで到達したときのカートリッジ10の内部の状態が示されており、紙面右側にキャリッジが主走査方向の右端まで到達したときのカートリッジ10の内部の状態が示されている。また、図11には、図10と同様に、第3インク室43のインクIKの残量が比較的少なくなっている状態が例示されている。
第3インク室43に空間形成壁部80が配置されておらず、かつ、インクIKの残量が少ない場合には、キャリッジが主走査方向左側に向かって加速度運動しているときに、インクIKの右端への偏りによって流出口54は空気に曝される(紙面右側)。印刷実行中には第3インク室43におけるインクIKの揺動による流出口54近傍の圧力変動に起因して連通路70を介した第4インク室44へのインクIKの流動が促進されている。そのため、インクIK流出口54が空気に曝されると、流出口54を介して連通路70にはインクIKとともに空気が混入してしまう可能性が高い。
連通路70に空気が入り込んだ状態でキャリッジが主走査方向右側に向かう加速度運動を開始すると(紙面左側)、第3インク室43におけるインクIKの左端への偏りによって流出口54側の圧力が高まり、第4インク室44への空気の侵入が促進される。連通路70から第4インク室44に空気が侵入すると、第4インク室44内におけるインクIKの液面の位置が下がってしまう。すると、第4インク室44におけるインクIKの消費量が変化し、プリンターがインク検出部22を介してインク切れを誤って早期に検出してしまう可能性が高まってしまう。
これに対して、本実施形態のカートリッジ10では、プリンターの印刷実行中に第3インク室43においてインクIKの揺動が発生しても、インク保持空間IHに保持されているインクIKによって、流出口54が空気に曝されることが抑制される(図10)。従って、第4インク室44に余分な空気が流入してしまうことが抑制され、プリンターがインク検出部22を介してインク切れを誤検出してしまうことが抑制される。
(6)本実施形態のカートリッジにおけるその他の構成による効果:
(6−1)上述したように、本実施形態のカートリッジ10では、空間形成壁部80は、一体的に形成されている底面基板部90や第1補強リブ部91、第2補強リブ部92、93によって第3インク室43内に係合的に固定されている(図4,図5)。従って、空間形成壁部80が上記のように後付けの部品として構成されている場合であっても、空間形成壁部80の位置ずれによる壁面対向距離DW(図8)の変動が抑制され、インク保持空間IHが適切に形成される。また、本実施形態のカートリッジ10は、以下に説明するように、空間形成壁部80の位置ずれが抑制される構造を有している。
(6−2)図12は、カートリッジ10における空間形成壁部80の位置ずれを抑制する構造を説明するための概略図である。図12には前面壁部13に正対したときのカートリッジ10と、カートリッジ10の矢印Xの方向における幅Wcと係合部26の矢印Xの方向における幅Weを示す引き出し線と、カートリッジ10の重心PGの位置を示すクロスマークと、が図示されている。
本実施形態のカートリッジ10では、係合部26の矢印Xの方向における幅Weは、カートリッジ10の矢印Xの方向における幅Wcの2分の1よりも大きい。そのため、プリンターの主走査方向に対してカートリッジ10が傾いた状態でキャリッジに取り付けられることが抑制されている。従って、カートリッジ10がキャリッジに対して傾いて取り付けられてしまうことによって空間形成壁部80の位置ずれが発生してしまうことが抑制される。なお、係合部26の矢印Xの方向における幅Weは、キャリッジの被係合部が係合部26に当接する部位の矢印Xの方向における両端の距離であるとしても差し支えない。
本実施形態のカートリッジ10では、さらに、カートリッジ10の重心PGが係合部26の下方に位置している。これによって、本実施形態のカートリッジ10は、その重心PGの位置において係合力を受けてキャリッジに固定されることになる。従って、キャリッジに対して傾いた状態で取り付けられることが抑制されるため、空間形成壁部80の位置ずれが発生してしまうことが抑制される。
(6−3)本実施形態のカートリッジ10では、キャリッジの往復移動による慣性力が発生する方向において対向壁面81sと内部シール部材31とが対向している(図8)。従って、プリンターの主走査方向に交差する方向に対向しあう壁面によってインク保持空間IHが形成されている場合よりも、キャリッジの往復移動に伴う慣性力によってインク保持空間IHからインクが脱落してしまうことが抑制されている。
(6−4)本実施形態のカートリッジ10では、第1〜第3インク室41〜43および第1〜第3空気室45〜47を囲む第1隔壁33と、第4インク室44の周囲の第2隔壁34とはともに矢印Xの方向に平行な壁面を有するように形成されている(図4,図5)。従って、本実施形態のカートリッジ10の製造においては、第1〜第3インク室41〜43および第1〜第3空気室45〜47を形成する部位と第4インク室44を形成する部位との一体成型が矢印Xの方向に開く金型によって簡易に行える。
本実施形態のカートリッジ10では、矢印Xの方向に交差する対向壁面81sを有する内部壁部材32は上記のように後付けの別部材として形成されている。従って、インク保持空間IHを形成するための壁部のために上記の簡易な一体成型が阻害されることがない。つまり、本実施形態のカートリッジ10では、内部シール部材31および内部壁部材32が別部材として構成されていることによって、その製造工程が簡易化されている。
[第1実施形態のまとめ]
以上のように、本実施形態のカートリッジ10によれば、内部壁部材32の空間形成壁部80によって第3インク室43の流出口54が面する領域にインク保持空間IHが形成される。従って、第3インク室43内におけるインクが揺動する場合であっても、流出口54が空気に曝されてしまうことが抑制され、第4インク室44に余分な空気が侵入してしまうことが抑制される。
B.第2実施形態:
図13は本発明の第2実施形態としてのカートリッジ10Aが備える空間形成壁部80Aの構成を示す概略図である。図13には、第3実施形態のカートリッジ10Aの第3インク室43および第4インク室44の断面構成が第1実施形態の説明において参照した図9と同様に模式的に表されている。第2実施形態のカートリッジ10Aは、空間形成壁部80Aの構成が異なっている点以外は、第1実施形態のカートリッジ10の構成とほぼ同じである。第2実施形態の空間形成壁部80Aは、第1突出壁部82および第2突出壁部83を有していない点以外は、第1実施形態の空間形成壁部80とほぼ同じ構成を有している。
第2実施形態の空間形成壁部80Aであっても、対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間にインク保持空間IHが形成され、対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間のインクのメニスカスの吸着力によってインクが保持される。第2実施形態においても、壁面対向距離DWは、2.0mmと等しいか、あるいは2.0mmより小さいことが望ましく、1.5mmと等しいか、あるいは1.5mmより小さいことがより望ましい。
第2実施形態の空間形成壁部80Aであれば、第1突出壁部82および第2突出壁部83が省略されているため、インク保持空間IHに対して矢印Xの方向に沿ってインクが流入しやすくなっている。第2実施形態の構成は、空間形成壁部80Aと内部シール部材31との間に第3インク室43の底面43tに沿った方向にインク保持空間IHに対して連通する間隙が形成されている構成であると解釈することができる。
以上のように、第2実施形態のカートリッジ10Aであっても、第1実施形態のカートリッジ10と同様に、第3インク室43の流出口54が空気にさらされることが抑制され、第4インク室44への余分な空気の侵入が抑制される。その他に、第2実施形態のカートリッジ10Aであれば、第1実施形態のカートリッジ10と同様な効果を奏することができる。
C.第3実施形態:
図14は、本発明の第3実施形態のカートリッジ10Bの構成を示す概略図である。図14には、第3実施形態のカートリッジ10Bの断面構成が第1実施形態の説明において参照した図8と同様に模式的に表されている。第3実施形態のカートリッジ10Bは、第3インク室43Bの構成が以下に説明するように異なっている点以外は、第1実施形態のカートリッジ10とほぼ同じ構成を有している。
第3実施形態のカートリッジ10Bでは、第4インク室44の下方に矢印Xの逆方向に窪んだ凹部72が形成されている。凹部72は矢印Yの方向に沿って第4インク室44の下方の領域全体にわたって溝状に延びている。第3インク室43の流出口54は、凹部72によって形成されている空間内であって矢印Xの方向において対向壁部81と対向する位置に形成されている。
第3実施形態のカートリッジ10Bでは、対向壁面81sと内部シール部材31の表面31sとの間に加えて、対向壁面81sと、対向壁面81sに対向している凹部72の内壁面72sとの間にインクIKが保持される。すなわち、第3実施形態のカートリッジ10Bでは、凹部72によって第1実施形態の構成よりもインク保持空間IHが拡大されており、インク保持空間IHに保持されるインク量が増大されている。従って、流出口54が空気に曝されることが第1実施形態の構成よりも抑制されており、第4インク室44への余分な空気の侵入がさらに抑制されている。
凹部72におけるインクIKの保持性を高めるために、凹部72における矢印Zの方向における幅DWaは、凹部72内におけるインクIKに矢印Zの方向に働くメニスカスによる吸着力が生じる程度の幅で構成されても良い。この場合に、幅DWaは、2.0mmと等しいか、あるいは2.0mmより小さいことが望ましく、1.5mmと等しいか、あるいは1.5mmより小さいことがより望ましい。
以上のように、第3実施形態のカートリッジ10Bであれば、第1実施形態の構成よりも第4インク室44への余分な空気の侵入が抑制される。その他にも、第3実施形態のカートリッジ10Bによれば、第1実施形態のカートリッジ10と同様な効果を奏することができる。なお、第3実施形態の構成において、第2実施形態のように、空間形成壁部80が有する第1突出壁部82および第2突出壁部83が省略されても良い。
D.第4実施形態:
図15は本発明の第4実施形態のカートリッジ10Cの構成を示す概略図である。図15には、第4実施形態のカートリッジ10Cの断面構成が第3実施形態の説明において参照した図14と同様に模式的に表されている。第4実施形態のカートリッジ10Cの構成は以下に説明する点以外は、第3実施形態のカートリッジ10Bとほぼ同じである。
第4実施形態の空間形成壁部80Cは、第2実施形態の空間形成壁部80Aと同様に、第1突出壁部82および第2突出壁部83を有しておらず、対向壁部81のみを有している。第4実施形態の空間形成壁部80Cは、第3インク室43Bにおいて対向壁部81の対向壁面81sが内部シール部材31の表面31sと面接触するように配置される。第4実施形態のカートリッジ10Cでは、対向壁部81の対向壁面81sと第4インク室44の下方の凹部72の内壁面72sとの間にインク保持空間IHが形成される。インク保持空間IHへは、矢印Yの方向における対向壁部81の両脇からインクIKが流入可能である。
対向壁部81の対向壁面81sと凹部72の内壁面72sとの間の矢印Xの方向における距離DWbは、2つの面81s,72sの間においてインクIKのメニスカスによる吸着力が生じる程度の距離であることが望ましい。すなわち、距離DWbは、2.0mmと等しいか、あるいは2.0mmより小さいことが望ましく、1.5mmと等しいか、あるいは1.5mmより小さいことがより望ましい。
第4実施形態のカートリッジ10Cであっても、インク保持空間IHにインクIKが保持されていることによって、流出口54が空気に曝されることが抑制され、第4インク室44への空気の侵入が抑制される。その他に、第4実施形態のカートリッジ10Cであっても、第1実施形態のカートリッジ10と同様な効果を奏することができる。
E.第5実施形態:
図16,図17を参照して本発明の第5実施形態のカートリッジ10Dの構成を説明する。図16には、第5実施形態のカートリッジ10Dの断面構成が第1実施形態の説明において参照した図8と同様に模式的に表されている。図17には、図16のC−C切断における第3インク室43Dおよび第4インク室44の断面構成が模式的に表されている。第5実施形態のカートリッジ10Dは、第3インク室43Dの底面43tに溝部73が設けられている点以外は、第1実施形態のカートリッジ10の構成とほぼ同じである。
第3インク室43Dに設けられている溝部73は内部壁部材32の底面基板部90の下方を矢印Xの逆方向に沿って延び、空間形成壁部80を越えて流出口54に接続されている。溝部73は、対向壁部81によって形成されているインク保持空間IHにインクIKを流入させるための連通路として機能する。溝部73は、空間形成壁部80と第3インク室43の底面43tとの間に形成されている底面43tに沿った間隙であると解釈することもできる。
溝部73の矢印Zの方向における深さDWc、または、溝部73の矢印Yの方向における幅DWdの少なくとも一方は、溝部73内のインクIKにメニスカスによる吸着力が生じる程度の幅であることが望ましい。すなわち、深さDWcまたは幅DWdは、2.0mmと等しいか、あるいは2.0mmより小さいことが望ましく、1.5mmと等しいか、あるいは1.5mmより小さいことがより望ましい。これによって、第3インク室43DのインクIKが少なくなった場合であっても溝部73にインクIKが保持されるため、溝部73を介して流出口54に空気が侵入することが抑制される。
以上のように、第5実施形態のカートリッジ10Dによれば、溝部73を介してインク保持空間IHにインクIKが流入するため、より確実にインク保持空間IHにインクIKを保持させることができる。従って、流出口54を介して第4インク室44に空気が侵入してしまうことが抑制される。その他に、第5実施形態のカートリッジ10Dによれば、第1実施形態のカートリッジ10と同様な効果を奏することができる。
F.第6実施形態:
図18,図19を参照して本発明の第6実施形態のカートリッジ10Eの構成を説明する。図18には、第6実施形態のカートリッジ10Eの断面構成が第1実施形態の説明において参照した図8と同様に模式的に表されている。なお、図18では、便宜上、第3インク室43については、インク保持空間IH以外の領域のインクIKの図示は省略されている。図19には、図18のD−D切断における第3インク室43の断面構成が模式的に表されている。第6実施形態のカートリッジ10Eは、空間形成壁部80の配置構成が以下に説明するように異なっている点以外は、第1実施形態のカートリッジ10とほぼ同じ構成を有している。
第6実施形態のカートリッジ10Eでは、空間形成壁部80は対向壁部81の対向壁面81sが第3インク室43の底面43tと対向するように配置される。対向壁部81は第1突出壁部82および第2突出壁部83によって対向壁面81sが第3インク室43の底面43tに対して平行になるように支持される。空間形成壁部80は、対向壁部81の下方に第3インク室43の流出口54が位置するように配置されている。
第6実施形態のカートリッジ10Eでは、対向壁部81の対向壁面81sと第3インク室43の底面43tとの間にインク保持空間IHが形成されている。インク保持空間IHにインクIKが保持されることによって、流出口54が空気に曝されることが抑制され、第4インク室44への余分な空気の侵入が抑制される。なお、対向壁部81の対向壁面81sと第3インク室43の底面43tとの間の距離DWeは、2つの面81sと底面43tとの間のインクIKにメニスカスによる吸着力が生じる程度の幅に設定されていることが望ましい。距離DWeは、2.0mmと等しいか、あるいは2.0mmより小さいことが望ましく、1.5mmと等しいか、あるいは1.5mmより小さいことがより望ましい。
以上のように、第6実施形態のカートリッジ10Eによれば、対向壁部81の対向壁面81sと第3インク室43の底面43tとの間にインク保持空間IHが形成されていることによって、第4インク室44への余分な空気の侵入が抑制される。その他に、第6実施形態のカートリッジ10Dによれば、第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
G.変形例:
G1.変形例1:
上記の各実施形態では、第3インク室43,43B,43Dの流出口54は矢印Zの方向に開口している。これに対して、第3インク室43,43B,43Dの流出口54は矢印Zの方向に開口していなくても良く、例えば、第4インク室44の下方において矢印Zの方向に開口していても良い。第3インク室43,43B,43Dの流出口54はインク保持空間IHに面して、インク保持空間IHに向かって開口していれば良い。
G2.変形例2:
上記の各実施形態において、対向壁部81の対向壁面81sは、内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sと対向してインク保持空間IHを形成している。これに対して、対向壁部81の対向壁面81sは、第3インク室43,43B,43Dにおける他の内壁面と対向してインク保持空間IHを形成しても良い。例えば、上記の各実施形態において、内部シール部材31の表面31sと流出口54との間に壁部を設けて、当該壁部の壁面と対向壁部81の対向壁面81sとを対向させてインク保持空間IHを形成しても良い。
G3.変形例3:
上記の各実施形態において、対向壁部81の対向壁面81sは、自身に対向する第3インク室43の内壁面である内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sに対して平行に配置されている。これに対して、対向壁部81の対向壁面81sは、自身に対向する第3インク室43の内壁面に対して平行に配置されていなくても良い。例えば、対向壁部81の対向壁面81sは、第3インク室43の内壁面に対してインク保持空間IHを形成可能な角度で配置されていれば良い。
G4.変形例4:
上記の各実施形態において、空間形成壁部80,80A,80Cは、インクのメニスカスによる吸着力を利用してインクを保持可能なインク保持空間IHを形成している。これに対して、空間形成壁部80,80A,80Cは、インクのメニスカスによる吸着力を利用せずにインクを保持可能なインク保持空間IHを形成しても良い。例えば、第1実施形態の空間形成壁部80において第1突出壁部82および第2突出壁部83の矢印Xの方向における長さを、例えば5mm以上にする構成としても良い。このような構成であっても、空間形成壁部80と内部シール部材31の表面31sとに囲まれたインク保持空間IHに、第3インク室43におけるインクの揺動の影響が抑制された状態で、インクの一部を保持可能である。
G5.変形例5:
上記の各実施形態では、インク保持空間IHを形成するための対向壁面81sは平面によって構成されている。これに対して、対向壁面81sは平面によって構成されていなくても良く、例えば、曲面によって構成されていても良い。また、対向壁面81sは凸部や凹部を有していても良く、切れ目や貫通孔などを有していても良い。内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sなど、対向壁面81sに対向する第3インク室43の内壁面についても同様である。対向壁面81sおよび対向壁面81sに対向する第3インク室43の内壁面は、互いの間の流出口54が面する領域にインクを保持可能に構成されていれば良い。
G6.変形例6:
上記の各実施形態において、対向壁面81sと、第3インク室43の内壁面を構成する内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sとは、キャリッジが往復移動する主走査方向に互いに対向している。これに対して、対向壁面81sと、内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sとは、主走査方向に互いに対向していなくても良い。対向壁面81sと、内部シール部材31の表面31sや凹部72の内壁面72sとは、主走査方向に対向していなくても良い。両者は、主走査方向に交差する方向に互いに対向しあっていても良い。
G7.変形例7:
上記の各実施形態では、空間形成壁部80,80A,80Cは、第3インク室43を構成する壁部に対して別部材として配置されている。これに対して、空間形成壁部80,80A,80Cは、第3インク室43を構成する各壁部に対して一体的に形成されていても良い。
G8.変形例8:
上記の各実施形態では、内部壁部材32が空間形成壁部80,80A,80Cを有している。これに対して、空間形成壁部80,80A,80Cは、内部壁部材32から分離して設けられていても良い。あるいは、各実施形態のカートリッジ10,10A〜10Eにおいて、内部壁部材32が有する第1補強リブ部91や第2補強リブ部92、底面基板部90は適宜省略されても良い。
G9.変形例9:
上記の各実施形態では、インク検出部22を有する第4インク室44に対する余分な空気の侵入を抑制するために、第3インク室43に空間形成壁部80,80A,80Cを配置してインク保持空間IHを形成している。これに対して、第3インク室43以外のインク検出部22を有していないようなインク室に空間形成壁部80,80A,80Cを配置してインク保持空間IHを形成し、当該インク室から他のインク室への余分な空気の侵入を抑制するようにしても良い。当該他のインク室は、例えば、インクの流出量を安定させるために空気の混入が抑制されることが望ましいインク室であっても良い。
G10.変形例10:
上記の第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態の空間形成壁部80は、第1突出壁部82および第2突出壁部83を有している。空間形成壁部80では、第1突出壁部82および第2突出壁部83のうちのいずれか一方が省略されても良い。第1突出壁部82および第2突出壁部83は対向壁部81から分離して設けられても良い。第1突出壁部82および第2突出壁部83は互いに平行に配置されていなくても良い。第1突出壁部82および第2突出壁部83は互いに異なるサイズで形成されても良い。
G11.変形例11:
上記の第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態、第6実施形態では、空間形成壁部80は、間隙GPを形成するための傾斜部84を有している。これに対して、空間形成壁部80において傾斜部84は省略されても良い。例えば、第1実施形態のカートリッジ10の構成において間隙GPが形成されていない場合であっても、インク保持空間IHの上方からインクが流入することが可能である。また、空間形成壁部80と内部シール部材31との間の微小な隙間などからもインク保持空間IHにはインクが流入することが可能である。また、上記の第1実施形態、第3実施形態、第5実施形態、第6実施形態において、第1突出壁部82または第2突出壁部83の少なくとも一方に、インク保持空間IHに連通する貫通孔を形成しても良い。
G12.変形例12:
上記の各実施形態のカートリッジ10,10A〜10Eでは、インク検出部22のプリズム23を用いてプリンターによるインク残量の検出を可能にしている。これに対して、カートリッジ10,10A〜10Eでは、プリズム23を用いる構成以外の他の構成によってプリンターによるインク残量の検出を可能にしても良い。例えば、第4インク室44にインクを介して電流が流れるように2つの電極を配置して、当該2つの電極間に流れる電流によってインクの残量を検出しても良い。
G13.変形例13:
上記の各実施形態における空間形成壁部80,80A,80Cや第3インク室43,43B,43Dの構成は適宜組み合わされても良い。例えば、第5実施形態の第3インク室43Dに設けられている溝部73は、他の第1〜第4実施形態、第6実施形態の第3インク室43,43Bに設けられていても良い。
G14.変形例14:
カートリッジ10,10A〜10Eの構成は、上記の各実施形態における構成に限定されることはない。例えば、上記の各実施形態のカートリッジ10,10A〜10Eにおいて、一部のインク室や空気室が省略されても良いし、さらに追加されても良い。第4インク室44は第3インク室43内に設けられていなくても良く、例えば、第3インク室43と並列に設けられていても良い。上記の各実施形態では、各インク室41〜44は略四角形状の断面を有する空間として形成されている。これに対して各インク室41〜44は略四角形状の断面を有する空間として形成されていなくても良く、例えば、略三角形形状や略円形形状の断面を有する空間として形成されていても良い。上記の各実施形態のカートリッジ10,10A〜10Eにおいて、インク検出部22が省略されても良い。また、矢印Xの方向における幅Wcを係合部26の幅Weの2倍以上にしても良いし、重心PGが係合部26の下方から外れた位置にあっても良い。
G15.変形例15:
上記の各実施形態では、カートリッジ10,10A〜10Eは、キャリッジが矢印Xの方向に往復移動するプリンターに取り付けられている。これに対して、各カートリッジ10,10A〜10Eは、他のタイプのプリンターに取り付けられても良い。例えば、キャリッジが移動しないタイプのプリンターに装着されても良いし、キャリッジが矢印Xの方向に加えて矢印Yの方向にも移動するプリンター(いわゆるプロッター)や、矢印Yの方向に沿って往復移動するプリンターに装着されてもよい。
G16.変形例16:
本発明は、プリンターに装着されるインクカートリッジに限らず、他の液体収容容器に適用されても良い。例えば、流体を噴射して汚れを落とす高圧洗浄機や物体に流体を噴射して加工する加工装置に装着される液体収容容器に適用されても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…カートリッジ
11…底面壁部
12…上面壁部
13…前面壁部
14…後面壁部
15…左側壁部
16…右側壁部
21…インク供給口
22…インク検出部
22s…凹部空間
23…プリズム
24…大気導入孔
25…レバー部
25c…連結部
26…係合部
26s…段差面
27…回路基板
31…内部シール部材
32…内部壁部材
33…第1隔壁
34…第2隔壁
41…第1インク室
42…第2インク室
43,43B,43D…第3インク室
43s…内壁面
43t…底面
44…第4インク室
44s…内壁面
44t…底面
45…第1空気室
46…第2空気室
47…第3空気室
50,52,54,56,58…流出口
51,53,55,57…流入口
59…差圧弁
61,62,63…流路
65,67,69…流入口
66,68…流入口
70…連通路
72…凹部
72s…内壁面
73…溝部
80,80A,80C…空間形成壁部
81…対向壁部
81s…対向壁面
82…第1突出壁部
82s…端面
83…第2突出壁部
83s…端面
84…傾斜部
90…底面基板部
91…第1補強リブ部
91t…突出部
92…第2補強リブ部
92e…係合凹部
93…支持部
E1…発光素子
E2…受光素子
GP…間隙
IH…インク保持空間
IK…インク

Claims (12)

  1. 液体噴射装置に装着可能な液体収容容器であって、
    液体を収容可能な第1液体収容室および第2液体収容室と、
    前記第1液体収容室と、前記第2液体収容室と、を接続し、前記液体が流通可能な連通路と、
    前記第2液体収容室に収容されている前記液体を前記液体噴射装置に供給可能な液体供給口と、
    を備え、
    前記第1液体収容室には、前記第1液体収容室の内壁面に対向し、前記内壁面との間に前記第1液体収容室に収容されている前記液体の一部を保持可能な液体保持空間を形成する対向壁面を有する空間形成壁部が設けられており、
    前記連通路は、前記液体保持空間において開口している、液体収容容器。
  2. 請求項1記載の液体収容容器であって、
    前記液体保持空間は、前記対向壁面と前記内壁面との間に形成される前記液体のメニスカスによる吸着力によって前記液体を保持する、液体収容容器。
  3. 請求項1または請求項2記載の液体収容容器であって、
    前記空間形成壁部は、さらに、前記対向壁面から前記内壁面に向かう方向に延び、前記液体保持空間を挟んで互いに対向する位置に配置される第1壁部および第2壁部を有している、液体収容容器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記内壁面は、凹部を有しており、
    前記空間形成壁部は、前記対向壁面と前記凹部の奥まった位置にある奥壁面との間に前記液体保持空間を形成する、液体収容容器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記空間形成壁部は、前記内壁面に交差する交差壁面上に配置されており、
    前記空間形成壁部と前記内壁面との間には、前記交差壁面に沿った方向に前記液体保持空間に対して連通する間隙が形成されている、液体収容容器。
  6. 請求項5記載の液体収容容器であって、
    前記間隙は、前記空間形成壁部と前記交差壁面との間に形成されている、液体収容容器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記対向壁面と前記内壁面との間の距離は、2.0mmと等しい、または、2.0mmより小さい、液体収容容器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記対向壁面と前記内壁面との間の距離は、1.5mmと等しい、または、1.5mmより小さい、液体収容容器。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の液体収容容器であって、
    前記液体噴射装置に装着されたときに底面を構成する底壁部と、
    前記底壁部に対向する上壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差する第1側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部とに交差し、前記第1側壁部と対向する第2側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差する第3側壁部と、
    前記底壁部と前記上壁部と前記第1側壁部と前記第2側壁部とに交差し、前記第3側壁部と対向する位置に取り付けられる蓋部材と、
    を備え、
    前記第1液体収容室および前記第2液体収容室は、前記底壁部と、前記上壁部と、前記第1側壁部と、前記第2側壁部と、前記第3側壁部と、前記蓋部材と、に囲まれた領域内に位置しており、
    前記第1液体収容室は、前記第1液体収容室を囲むとともに、前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向に延在している第1内周壁面を有しており、
    前記第2液体収容室は、前記第2液体収容室を囲むとともに、前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向に延在している第2内周壁面と、前記第2内周壁面に交差し、前記第3側壁部に対向する位置に取り付けられる内壁部材と、を有している、液体収容容器。
  10. 請求項9記載の液体収容容器であって、
    前記内壁面は、前記3側壁部から前記蓋部に向かう方向に向いており、
    前記空間形成壁部は、前記蓋部材が取り付けられる前に、前記第1液体収容室に挿入される部材によって構成されている、液体収容容器。
  11. 請求項9または請求項10記載の液体収容容器であって、
    前記第2液体収容室は、前記第1蓋部から前記第3側壁部に向かう方向に沿って見たときに、前記第1内周壁面によって囲まれている領域内に位置しており、
    前記内壁部材は、前記液体保持空間を形成する前記内壁面の少なくとも一部を構成する、液体収容容器。
  12. 請求項9から請求項11記載の液体収容容器であって、
    前記第1側壁部は、前記液体噴射装置が有する被係合部に係合する係合部を有し、
    前記係合部の前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向における幅は、前記第1側壁部の前記第3側壁部から前記蓋部材に向かう方向における幅の2分の1よりも大きい、液体収容容器。
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