JP2018140540A - 液体収容体 - Google Patents

液体収容体 Download PDF

Info

Publication number
JP2018140540A
JP2018140540A JP2017035662A JP2017035662A JP2018140540A JP 2018140540 A JP2018140540 A JP 2018140540A JP 2017035662 A JP2017035662 A JP 2017035662A JP 2017035662 A JP2017035662 A JP 2017035662A JP 2018140540 A JP2018140540 A JP 2018140540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
cartridge
axis direction
ink
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017035662A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7000688B2 (ja
Inventor
啓太 市原
Keita Ichihara
啓太 市原
平田 和之
Kazuyuki Hirata
和之 平田
良太 ▲高▼橋
良太 ▲高▼橋
Ryota Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017035662A priority Critical patent/JP7000688B2/ja
Priority to CN201810104772.8A priority patent/CN108501537B/zh
Priority to EP18158587.8A priority patent/EP3366479B1/en
Priority to US15/906,523 priority patent/US10328707B2/en
Publication of JP2018140540A publication Critical patent/JP2018140540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7000688B2 publication Critical patent/JP7000688B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17526Electrical contacts to the cartridge
    • B41J2/1753Details of contacts on the cartridge, e.g. protection of contacts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17526Electrical contacts to the cartridge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17536Protection of cartridges or parts thereof, e.g. tape
    • B41J2/1754Protection of cartridges or parts thereof, e.g. tape with means attached to the cartridge, e.g. protective cap
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17553Outer structure

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】液体収容体にかかる衝撃を緩和することが可能な技術を提供する。【解決手段】液体収容体は、複数の壁部で囲まれ、内部に液体を収容する液体収容部と、複数の壁部のうちの第1の壁部に設けられ、液体収容体が液体消費装置に装着された状態で、液体消費装置に備えられた装置側端子に接触する複数の接触部と、を備える。複数の接触部は、第1の壁部において対向する第1の端辺と第2の端辺とのうちの第1の端辺に近い位置に設けられ、複数の接触部のうちの少なくとも一部の接触部は、第1の端辺に沿って配置される少なくとも一つの列を形成し、液体収容体は、列の最も外側の接触部である外側接触部よりも外側に、突出部を有し、突出部は、第1の端辺から列に向かう方向に沿った方向おいて、外側接触部の第1の端辺側の端部と、第1の端辺との間に設けられている。【選択図】図11

Description

本発明は、液体収容体に関する。
特許文献1には、液体消費装置に装着される液体収容体が開示されている。
特開2014−54787号公報
液体収容体には液体が充填されている。そのため、例えば、液体収容体を落下させてしまった場合には、液体収容体単体を落下させるよりも液体収容体に伝達する衝撃が大きくなる。液体収容体に伝達する衝撃が大きくなると、液体収容体を構成する部品や部品同士の接合部分が損傷または破損する可能性が高くなる。特に、大判用紙に印刷を行う液体消費装置に用いられる液体収容体は、内部に大量の液体が充填されているため、このような問題が顕著である。従って、落下時あるいは他の物体との衝突時等において、液体収容体にかかる衝撃を緩和することが可能な技術が求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体消費装置に使用される液体を収容する液体収容体が提供される。この液体収容体は、複数の壁部で囲まれ、内部に液体を収容する液体収容部と;前記複数の壁部のうちの第1の壁部に設けられ、前記液体収容体が前記液体消費装置に装着された状態で、前記液体消費装置に備えられた装置側端子に接触する複数の接触部と;を備え、前記複数の接触部は、前記第1の壁部において対向する第1の端辺と第2の端辺とのうちの第1の端辺に近い位置に設けられ、前記複数の接触部のうちの少なくとも一部の接触部は、前記第1の端辺に沿って配置される少なくとも一つの列を形成し、前記液体収容体は、前記列の最も外側の接触部である外側接触部よりも外側に、突出部を有し、前記突出部は、前記第1の端辺から前記列に向かう方向に沿った方向おいて、前記外側接触部の前記第1の端辺側の端部と、前記第1の端辺との間に設けられていることを特徴とする。このような形態の液体収容体であれば、接触部の外側に突出部が設けられているので、液体収容体を構成する接触部にかかる衝撃を緩和することができる。
(2)上記形態の液体収容体において、前記突出部は、前記複数の接触部よりも突出してもよい。このような形態であれば、接触部にかかる衝撃をより効果的に緩和することができる。
(3)上記形態の液体収容体において、前記第1の壁部に交差する第2の壁部を有し、前記第2の壁部には、前記液体を前記液体消費装置に供給する液体供給部が設けられ、前記液体供給部は、前記第2の壁部において、第1の壁部の前記第1の端辺に近い側の位置に設けられてもよい。このような形態であれば、液体供給部と接触部と突出部とが液体収容体の一部に集約されて配置される。そのため、液体収容部の大きさを変更した場合でも、液体消費装置に対する装着互換性を容易に保つことができる。
本発明は、上述した液体収容体としての形態以外にも、種々の形態で実現することが可能である。例えば、液体収容体を備える液体消費装置や、液体収容体と液体消費装置とを備える液体消費システム等の形態で実現することができる。
液体消費システムの概略構成を示す斜視図である。 ホルダーの斜視図である。 ホルダーにカートリッジが装着された状態を示す斜視図である。 カートリッジの底面図である。 カートリッジの平面図である。 カートリッジの左側面図である。 カートリッジの右側面図である。 カートリッジの背面図である。 カートリッジの正面図である。 インク検出処理の概念を示す説明図である。 カートリッジの斜視図である。 図11における領域Aの拡大図である。 回路基板の拡大図である。 本実施形態における効果を説明するための図である。 図14における領域Cの拡大図である。 比較例を示す図である。 カートリッジの左壁部側の内部構造を示す斜視図である。 カートリッジの左壁部側の内部構造を示す図である。 カートリッジの右壁部側の内部構造を示す図である。 図18におけるXX−XX断面図である。 カートリッジ内における大気の流れを示す図である。 カートリッジ内におけるインクの流れを示す図である。
A.液体消費システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態における液体消費システム100の概略構成を示す斜視図である。本実施形態における液体消費システム100は、図1に示すように、液体消費装置の一例であるインクジェット式のプリンター110と、液体収容体の一例であるカートリッジ120と、を有している。プリンター110は、A4サイズを超える大判用紙に印刷が可能なプリンターである。
カートリッジ120は、液体の一例であるインクを収容可能である。液体消費システム100は、複数のカートリッジ120を有している。なお、本実施形態では、プリンター110に4つのカートリッジ120が搭載されている。液体消費システム100は、液体の一例であるインクによって、記録用紙などの記録媒体に印刷を行うことができる。なお、プリンター110に搭載可能なカートリッジ120の個数は、4つに限定されず、1つ以上の任意の個数が採用され得る。
図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。各図におけるXYZ軸は、図1におけるXYZ軸に対応する。図1には、X軸とY軸とによって規定されるXY平面に液体消費システム100を配置した状態が図示されている。本実施形態では、XY平面を水平な平面に一致させた状態で液体消費システム100をXY平面に配置したときの状態が、液体消費システム100の使用状態である。水平面に一致させたXY平面に液体消費システム100を配置したときの液体消費システム100の姿勢を、液体消費システム100の使用姿勢と呼ぶ。
Z軸は、XY平面に直交する軸である。液体消費システム100の使用状態において、+Z軸方向が鉛直上方向となる。そして、液体消費システム100の使用状態では、図1において、−Z軸方向が鉛直下方向である。−Z軸方向は、カートリッジ120がプリンター110に装着される方向でもある。なお、XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+(正)の方向を示し、矢印の向きとは反対の向きが−(負)の方向を示している。なお、上述した4つのカートリッジ120は、X軸方向に沿って並んでいる。このためX軸方向は、4つのカートリッジ120が配列する方向であるとも定義され得る。
プリンター110は、キャリッジ9と、記録ヘッド11と、ホルダー12と、を有している。キャリッジ9は、X軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。記録ヘッド11と、ホルダー12とは、キャリッジ9に搭載されている。液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド11は、キャリッジ9の−Z軸方向に位置している。ホルダー12は、キャリッジ9の+Z軸方向に位置している。ホルダー12は、複数のカートリッジ120を装着可能に構成されている。カートリッジ120は、ホルダー12に着脱可能に搭載される。キャリッジ9は、タイミングベルト13に接続されている。キャリッジ9には、モーター14からの動力がタイミングベルト13を介して伝達される。これにより、キャリッジ9は、X軸に沿って往復移動することができる。
また、プリンター110では、搬送モーター(図示せず)からの動力が搬送ローラー15に伝達される。搬送ローラー15は、X軸に沿って延在している。プリンター110では、搬送モーターからの動力で搬送ローラー15を回転させることによって、記録媒体をY軸方向に搬送することができる。
記録ヘッド11には、ホルダー12に装着されたカートリッジ120内のインクが供給される。記録ヘッド11には、記録媒体側に向いて開口したノズルが形成されている。カートリッジ120から記録ヘッド11に供給されたインクは、記録ヘッド11のノズル開口から記録媒体に向けてインク滴として吐出される。
プリンター110は、さらに、上述した各機構を制御するための制御部16を備えている。制御部16には、フレキシブルケーブル17を介して記録ヘッド11が接続されている。上記の構成を有する液体消費システム100では、記録媒体をY軸方向に搬送させ、且つキャリッジ9をX軸に沿って往復移動させながら、記録ヘッド11に所定の位置でインク滴を吐出させることによって、記録媒体に記録が行われる。
プリンター110は、検出部91を有している。検出部91は、制御部16に接続されている。制御部16は、検出部91を用いてカートリッジ120内のインクの残存状態を検出することができる。本実施形態では、カートリッジ120内のインクの残存状態を光学的に検出する構成が採用されている。この構成では、検出部91は、光学素子を有する。本実施形態では、光学素子の一例として、発光素子と受光素子とを有する光学センサーが採用されている。検出部91によるインクの残存状態の検出方法は後述する。
ここで、X軸に沿う方向は、X軸と完全に平行な方向に限定されず、X軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。同様に、Y軸に沿う方向は、Y軸と完全に平行な方向に限定されず、Y軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。Z軸に沿う方向は、Z軸と完全に平行な方向に限定されず、Z軸に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。つまり、任意の軸や面に沿う方向は、これらの任意の軸や面に完全に平行な方向に限定されず、これらの任意の軸や面に直交する方向を除いて、誤差や公差等により傾いた方向も含む。
図2は、ホルダー12の斜視図である。図3は、ホルダー12にカートリッジ120が装着された状態を示す斜視図である。図2に示すように、ホルダー12は、凹部21を有している。カートリッジ120は、ホルダー12の凹部21内に装着される。本実施形態では、凹部21内に4つのカートリッジ120が収容され得る。凹部21内には、凹部21内に装着される4つのカートリッジ120のそれぞれに対応する装着位置が規定されている。4つの装着位置は、凹部21内において、X軸に沿って並んでいる。つまり、4つのカートリッジ120は、X軸に沿って並んだ状態で凹部21内に収容される。図3に示すように、本実施形態では、ホルダー12の最も−X軸方向側に装着されるカートリッジ121は、他のカートリッジ122よりもX軸方向に沿った幅が広い。カートリッジ121には、例えば、黒色のインクが収容され、カートリッジ122には、例えば、シアン、マゼンタ、イエローのインクがそれぞれ収容される。
凹部21内の底部22には、4つのインク導入針23が設けられている。インク導入針23は、液体導入針の一例である。凹部21内に設けられるインク導入針23の個数は、ホルダー12に搭載可能なカートリッジ120の個数と等しい。4つのインク導入針23は、底部22から+Z軸方向に突出している。4つのインク導入針23は、X軸に沿って並んでいる。カートリッジ120に収容されたインクは、インク導入針23からプリンター110に供給される。つまり、カートリッジ120に収容されたインクは、インク導入針23を介して記録ヘッド11に供給される。
ホルダー12は、第1側壁25と、第2側壁26と、第3側壁27と、第4側壁28と、を有している。第1側壁25と、第2側壁26と、第3側壁27と、第4側壁28とは、それぞれ、底部22に交差しており、底部22から+Z軸方向に突出している。
第1側壁25と第2側壁26とは、インク導入針23を挟んでY軸に沿って対向している。第1側壁25は、インク導入針23よりも−Y軸方向に位置している。また、第2側壁26は、インク導入針23よりもY軸方向に位置している。第3側壁27と第4側壁28とは、インク導入針23を挟んでX軸に沿って対向している。第3側壁27は、インク導入針23よりも−X軸方向に位置している。また、第4側壁28は、インク導入針23よりも+X軸方向に位置している。底部22は、第1側壁25と、第2側壁26と、第3側壁27と、第4側壁28とによって囲まれている。これにより、凹部21が区画されている。
なお、底部22、及び側壁25〜28は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含んでいたり、曲面を含んでいたりしてもよい。また、側壁25〜28は、底部22に対し直交している必要はなく、底部22に対し交差していればよい。また、2つの面が交差するとは、2つの面が互いに平行でない位置関係であることを示す。2つの面が互いに直接に接触している場合のほか、直接に接触しておらず互いに離れている位置関係でも、一方の面の延長と他方の面の延長とが交差する関係である場合も交差すると表現する。交差する2つの面がなす角は、直角、鈍角、鋭角のいずれでもよい。
ホルダー12は、係合部33と接点機構34とを有している。係合部33と接点機構34とは、ホルダー12に搭載可能なカートリッジ120に対応して設けられている。つまり、本実施形態では、ホルダー12は、4つの係合部33と4つの接点機構34とを有している。4つの係合部33は、X軸方向に沿って並んでいる。4つ接点機構34は、X軸に沿って並んでいる。
係合部33は、第1側壁25に設けられている。係合部33は、第1側壁25の+Z軸方向の端部に設けられている。係合部33は、第1側壁25から+Y軸方向に突出している。係合部33は、カートリッジ120の被係合部54(図6参照)を係合可能に構成されている。カートリッジ120の被係合部54がホルダー12の係合部33に係合することによって、ホルダー12へのカートリッジ120の装着が達成される。
接点機構34は、第1側壁25に設けられている。第1側壁25において、接点機構34は、底部22の上方に位置している。接点機構34は、パッド状の複数の装置側端子35を有している。複数の装置側端子35は、カートリッジ120の接触部58(図12参照)に電気的に接続される装置側接触部を有する。カートリッジ120の接触部58は、接点機構34を介してプリンター110の制御部16に電気的に接続される。なお、本実施形態では、装置側端子35はパッド状の端子であるが、その形態は任意である。例えば、装置側端子35は、底部22から第1側壁25に沿って+Z軸方向に向かって延び、+Z軸方向の端部の+Y軸方向側に装置側接触部を有するピン状の端子であってもよい。
各接点機構34の+X軸方向側および−X軸方向側には、接点機構34を挟む位置に、第1側壁25から+Y軸方向側に突出する装置側凸部36が備えられている。装置側凸部36は、カートリッジ120に設けられた突出部70(図12参照)の外側に設けられている窪み37に嵌まり、カートリッジ120の接触部58付近のX軸方向への移動を規制する。これにより、接点機構34とカートリッジ120側の接触部58との接触不良が抑制される。
B.カートリッジの外観構成:
図4は、カートリッジ121の底面図である。カートリッジ121は、図4に示すように、底壁部41を有している。図4には、カートリッジ121を+Z軸方向に平面視したときの状態が図示されている。
図5は、カートリッジ121の平面図である。カートリッジ121は、図5に示すように、上壁部42を有している。図5には、カートリッジ121を−Z軸方向に平面視したときの状態が図示されている。
図6は、カートリッジ121の左側面図である。カートリッジ121は、図6に示すように、左壁部43を有している。図6には、カートリッジ121を+X軸方向に平面視したときの状態が図示されている。
図7は、カートリッジ121の右側面図である。カートリッジ121は、図7に示すように、右壁部44を有している。図7には、カートリッジ121を−X軸方向に平面視したときの状態が図示されている。
図8は、カートリッジ121の背面図である。カートリッジ121は、図8に示すように、後壁部45を有している。図8には、カートリッジ121を+Y軸方向に平面視したときの状態が図示されている。後壁部45のことを「第1の壁部」ともいい、底壁部41(図4)のことを「第2の壁部」ともいう。
図9は、カートリッジ121の正面図である。カートリッジ121は、図9に示すように、前壁部46を有している。図9には、カートリッジ121を−Y軸方向に平面視したときの状態が図示されている。
上述した、カートリッジ121の底壁部41、上壁部42、左壁部43、右壁部44、後壁部45、前壁部46は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含んでいたり、曲面を含んでいたりしてもよい。また、カートリッジ121は、6つの壁部に限らず、より多くの壁部によって構成されていてもよい。また、「底」、「上」、「左」、「右」、「後」、「前」という言葉は、各壁部を区別するための言葉であり、各壁部の方向は、これらの言葉が表す方向に対応していなくてもよい。
底壁部41と、上壁部42とは、それぞれ、Z軸に交差している。底壁部41と上壁部42とは、互いに対向している。上壁部42は、底壁部41よりも+Z軸方向に位置している。左壁部43と、右壁部44とは、それぞれ、X軸に交差している。左壁部43と右壁部44とは、互いに対向している。右壁部44は、左壁部43よりも+X軸方向に位置している。後壁部45と、前壁部46とは、それぞれ、Y軸に交差している。後壁部45と前壁部46とは、互いに対向している。前壁部46は、後壁部45よりも+Y軸方向に位置している。底壁部41と上壁部42とは、それぞれ、左壁部43、右壁部44、後壁部45および前壁部46のそれぞれに交差している。左壁部43と右壁部44とは、それぞれ、後壁部45及び前壁部46のそれぞれに交差している。
カートリッジ121の6つの壁部41〜46によって囲まれる領域の内側には、液体収容部47(図6参照)が形成されている。カートリッジ121では、液体収容部47にインクが収容されている。つまり、カートリッジ121では、複数の壁部41〜46によって囲まれる領域の内側にインクが収容されている。
後壁部45(図8)には、レバー52と、回路基板53と、が設けられている。レバー52は、後壁部45から−Y軸方向に突出し、+Z軸方向に向かって延在している。
レバー52(図7参照)には、前述した被係合部54が設けられている。被係合部54は、レバー52の後壁部45側とは反対側に面している部分に形成されており、後壁部45側とは反対側に向かって突出している。被係合部54の+Z軸方向の端部が、ホルダー12の係合部33(図2)の−Z軸方向の端部に係合することによって、ホルダー12へのカートリッジ121の装着が達成される。つまり、被係合部54の+Z軸方向の端部が、係合部33の−Z軸方向の端部に係合することによって、キャリッジ9に対するカートリッジ121の変位を規制することができる。また、カートリッジ121のキャリッジ9への装着が完了した状態で、レバー52の被係合部54とホルダー12の係合部33との係合を解除することによって、カートリッジ121をホルダー12から外すことができる。このようにして、カートリッジ121のキャリッジ9への着脱が達成される。
底壁部41(図4)には、大気開放口66と液体供給部51と被検出部92とが設けられている。大気開放口66は、液体収容部47内に大気を導入するための開口部である。大気開放口66の詳細については後述する。
液体供給部51は、底壁部41において、後壁部45の端辺S1(図8)に近い側の位置に設けられている。カートリッジ121の液体収容部47内のインクは、液体供給部51を介してホルダー12のインク導入針23(図2)に供給される。液体供給部51は、底壁部41に形成された筒状の供給口65の内部に、インク導入針23が挿通する環状のシール部材や、シール部材に接触可能でありインク導入針23によって押し上げられる弁体、弁体をシール部材側に付勢するバネ部材が収容されることによって構成された公知の液体供給機構である。
被検出部92は、光学部品を有している。本実施形態では、光学部品の一例として、プリズム93(図10参照)が採用されている。被検出部92は、底壁部41を貫通して液体収容部47内に没入している。また、本実施形態では、ホルダー12に窓部95(図2)が形成されている。カートリッジ121がホルダー12に装着された状態で、窓部95は、カートリッジ121の被検出部92にZ軸に沿って重なる位置に形成されている。図1に示す検出部91は、キャリッジ9をX軸に沿って移動させたときの被検出部92の軌跡に重なる位置に設けられている。そして、被検出部92と検出部91とがZ軸に沿って互いに重なる位置で、インク検出処理が実施される。
図10は、インク検出処理の概念を示す説明図である。検出処理が実施されると、図10に示すように、検出部91の発光素子からの光96が窓部95を介して被検出部92に入射する。このとき、液体収容部47内のインクの液位が反射面97よりも高いと、プリズム93に入射した光96は、反射面97からプリズム93の外に出て行く。このため、液体収容部47内のインクの液位が反射面97よりも高いと、検出部91の受光素子は光を検出できない。この場合、プリンター110の制御部16は、インクありと判断する。一方、液体収容部47内のインクの液位が反射面97よりも低いと、プリズム93に入射した光96は、反射面97で反射してから検出部91に向かってプリズム93の外に出て行く。このため、液体収容部47内のインクの液位が反射面97よりも低いと、検出部91の受光素子が光を検出できる。この場合、プリンター110の制御部16は、インクなしと判断する。
図11は、カートリッジ121の斜視図である。図12は、図11における領域Aの拡大図である。図13は、回路基板53の拡大図である。図13に示すように、カートリッジ121は、複数の接触部58を備えている。複数の接触部58は、後壁部45(第1の壁部)に設けられている。本実施形態では、後壁部45には、複数の端子57を有する回路基板53が設けられており、各接触部58は、各端子57の一部の領域として構成されている。複数の接触部58は、カートリッジ121がプリンター110に装着された状態で、プリンター110に備えられた装置側端子35(図2)に接触する。複数の端子57または接触部58は、回路基板53ではなく、後壁部45上に直接的に設けられていてもよい。本実施形態では、回路基板53は、回路基板53に設けられたボス穴71およびボス溝72に、後壁部45に設けられた円柱状の突起(ボス)73,74が嵌まり、少なくとも一方の突起73,74が熱カシメされることでカートリッジ121に固定される。なお、回路基板53は、接着剤によってカートリッジ121に固定されてもよい。
複数の端子57のうちの少なくとも一部は、回路基板53の裏面に設けられた記憶装置(図示せず)に電気的に接続されている。カートリッジ121がホルダー12に装着された状態において、カートリッジ121の回路基板53に設けられた記憶装置と、プリンター110の制御部16(図1)とが、接触部58を介して互いに電気的に接続される。これにより、カートリッジ121の回路基板53に設けられた記憶装置と、プリンター110の制御部16との間で種々の情報が授受される。
図8および図11に示すように、後壁部45は平面視で略矩形状であり、その外周を構成する複数の端辺S1,S2,S3,S4を有している。端辺S1(第1の端辺S1)と端辺S2(第2の端辺S2)はZ軸方向において対向しており、端辺S3と端辺S4とはX軸方向において対向している。回路基板53は、第1の端辺S1と第2の端辺S2とのうちの第1の端辺S1に近い位置に設けられている。つまり、複数の接触部58は、第1の端辺S1に近い位置に設けられている。第1の端辺S1は、後壁部45のうちの最も−Z軸方向側のX軸方向に沿った辺である。なお、後壁部45の−Z軸方向側の端部に−Z軸方向に向けて凹凸が存在する場合には、第1の端辺S1は、最も−Z軸方向に対して突き出した部分に接するX軸方向に沿った仮想的な直線とする(図13参照)。同様に、後壁部45の+Z軸方向側の端部に+Z軸方向に向けて凹凸が存在する場合には、第2の端辺S2は、最も+Z軸方向に対して突き出した部分に接するX軸方向に沿った仮想的な直線とする。
図13に示すように、複数の接触部58のうちの少なくとも一部の接触部58は、第1の端辺S1に沿って配置される少なくとも一つの列を形成している。本実施形態では、複数の接触部58は、第1の端辺S1に沿って、2つの列R1,R2を形成している。カートリッジ121は、列R1,R2のうちの最も外側の接触部58である外側接触部58AよりもX軸方向の外側に、突出部70を有している。本実施形態では、−X軸方向側の外側接触部58Aのさらに−X軸方向の外側に、突出部70が1つ設けられ、+X軸方向側の外側接触部58Aのさらに+X軸方向の外側に、もう1つの突出部70が設けられている。つまり、本実施形態では、X軸方向において、複数の接触部58を全て挟む位置に、2つの突出部70が設けられている。本実施形態では、突出部70は、2つ設けられているが、1つ又は3つ以上設けられていてもよい。突出部70を1つだけ設ける場合には、後壁部45に交差する左壁部43と右壁部44とのうち、複数の接触部58に近い壁部側(本実施形態では、右壁部44側)に突出部70が設けられていることが好ましい。なお、本実施形態では、複数の接触部58は、第1の端辺S1に沿って、2つの列R1,R2を形成しているが、列の数は任意であり、例えば、1つの列R1のみを形成してもよい。また、例えば、図13に示した列R1中の一部の接触部58が列を形成してもよい。つまり、列R1中の一部の接触部58の位置が、例えば、+Z軸方向あるいは−Z軸方向にずれていてもよい。
突出部70は、第1の端辺S1から列R1,R2に向かう方向に沿った方向において、外側接触部58Aの第1の端辺S1側の端部58Tと、第1の端辺S1との間に設けられている。つまり、突出部70は、Z軸方向において、外側接触部58Aの−Z軸方向側の端部58Tと第1の端辺S1との間に設けられている。また、本実施形態では、突出部70は、Z軸方向において、最も−Z軸方向側の端子57と第1の端辺S1との間に設けられている。また、本実施形態では、突出部70は、回路基板53と第1の端辺S1との間に設けられている。なお、突出部70は、外側接触部58Aの−Z軸方向側の端部58Tと第1の端辺S1との間であれば、本実施形態の形状に限らず、例えば、Z軸方向において、回路基板53の端子57の一部に重複する位置まで延びた形状であったり、他の形状であってもよい。
更に、本実施形態では、図12に示すように、突出部70は、複数の接触部58よりも突出している。より具体的には、突出部70は、複数の接触部58よりも−Y軸方向側に突出している。
本実施形態において、突出部70は、略直方体である。本実施形態では、突出部70は、後壁部45の一部を隆起させることにより形成されている。これに対して、突出部70は、例えば、後壁部45に交差する壁である右壁部44の−Y軸方向の端部の一部が、−Y軸方向に向けて隆起することによって形成されていてもよい。また、突出部70を構成する部品がカートリッジ121に取り付けられていてもよい。
図14は、本実施形態における効果を説明するための図である。図15は、図14における領域Cの拡大図である。図16は、比較例を示す図である。図14に示すように、カートリッジ121が角部から落下面FSに落下した場合、その角部から衝撃荷重が集中して入力されるため、角部付近に部品が配置されていると、その部品が破損又は損傷する可能性がある。そのため、図16に示す比較例のように、角部に突出部70が設けられていない場合には、回路基板53が、落下面FSに直接的に接触し、回路基板53や回路基板53に設けられた端子57あるいは接触部58が破損または損傷する可能性がある。しかし、本実施形態では、図15に示すようにカートリッジ121の角部付近に突出部70が設けられているため、回路基板53が、直接的に落下面FSに接触することがない。従って、本実施形態によれば、落下時や他の物体との衝突時等においてカートリッジ121にかかる衝撃を緩和することができ、カートリッジ121を構成する部品である回路基板53や端子57、接触部58が破損または損傷することを抑制できる。また、本実施形態によれば、回路基板53とカートリッジ121との接合部分が破損または損傷することも抑制できる。特に、カートリッジ121は、カートリッジ122よりも大量のインクが充填されているため、落下時等にカートリッジ121に伝達する衝撃が大きくなりやすい。そのため、突出部70によって衝撃を緩和することによる効果が特に顕著となる。
また、本実施形態では、図12および図13に示したように、突出部70が、X軸方向において、複数の接触部58よりも外側に設けられているため、カートリッジ121をホルダー12に+Z軸方向から−Z軸方向に向けて装着する際に、突出部70がホルダー12に設けられた装置側端子35に接触することを抑制できる。そのため、カートリッジ121を円滑にホルダー12に装着することができる。また、装着時において、突出部70が装置側端子35に接触することを抑制できるので、装着時に、装置側端子35によって突出部70が削れることを抑制できる。そのため、突出部70の削りカスが接触部58に付着することが抑制される。従って、装置側端子35と接触部58との間で接触不良が発生することを抑制できる。また、本実施形態では、突出部70が、X軸方向において、回路基板53よりも外側に設けられているので、カートリッジ121が右壁部44や左壁部43から落下した場合に、回路基板53が直接的に落下面FSに衝突することを抑制できる。更に、本実施形態では、突出部70が回路基板53の外周全体に設けられているわけではないので、突出部70によってカートリッジ121に対する回路基板53の組み立て性が損なわれることがない。
また、本実施形態によれば、突出部70が、複数の接触部58よりも−Y軸方向に突出しているので、接触部58にかかる衝撃をより効果的に緩和できる。なお、突出部70は、複数の接触部58と同じ高さでもよい。このような構成であっても、カートリッジ121が角部から落下した場合に、回路基板53や接触部58が落下面FSに直接的に接触して損傷または破損する可能性を低減できる。
また、本実施形態では、液体供給部51が底壁部41に設けられており、液体供給部51は、底壁部41のうち、端辺S1側の位置に設けられている。つまり、本実施形態では、後壁部45における右壁部44と底壁部41に近い位置において、液体供給部51と接触部58と突出部70とがそれぞれ近い位置に設けられている。そのため、例えば、カートリッジ121のインク容量を変更するために、カートリッジ121のX軸方向やZ軸方向のサイズを変更した場合であっても、液体供給部51や接触部58、突出部70の位置を変更する必要がない。そのため、プリンター110に対する装着互換性を容易に保つことができる。この結果、例えば、図11において破線で囲った領域Bの構造を、カートリッジ121とカートリッジ122との間で共通化することができる。
C.カートリッジの内部構成:
図17は、カートリッジ121の左壁部43側の内部構造を示す斜視図である。図18は、カートリッジ121の左壁部43側の内部構造を示す図である。以下では、カートリッジ121の左壁部43側のことを、「表面側」という。
カートリッジ121の表面側には、様々な形状を有するリブ130が形成されている。カートリッジ121の表面側には、カートリッジ121の表面側の全体を覆うフィルム68A(図20参照)が溶着され、その上から蓋部材(図示せず)が取り付けられることにより、左壁部43が形成される。なお、蓋部材は省略してもよい。底壁部41、上壁部42、後壁部45および前壁部46の表面側の端面と、各リブ130の表面側の端面にフィルム68Aが溶着されることにより、後述する大気室131、第1タンク室132、第2タンク室133、第3タンク室134等の各部屋が、カートリッジ121内に区画形成される。図17に示すように、第1タンク室132、第2タンク室133および第3タンク室134により、前述の液体収容部47が構成される。図18には、フィルム68Aが溶着される部分を、太い黒線で示している。なお、図18に示すプリズム室135には、カートリッジ121の表面側の全体を覆うフィルムとは別に、プリズム室135だけを区画形成するフィルム(図示せず)が別途、溶着される。プリズム室135の底部には、被検出部92(プリズム93)が配置されている。
図19は、カートリッジ121の右壁部44側の内部構造を示す図である。以下では、カートリッジ121の右壁部44側のことを「裏面側」という。
カートリッジ121の裏面側には、複数の溝が形成されている。これらの溝は、カートリッジ121の裏面側にフィルム68B(図20参照)が溶着されることにより、カートリッジ121とフィルム68Bとの間に後述する蛇行路153、気液分離室151および各連通路を形成する。図18には、フィルム68Bが溶着される部分を、太い黒線で示している。
カートリッジ121の裏面側には、差圧弁室150と気液分離室151とが形成されている。差圧弁室150は、バルブ部材やバネを含む公知の差圧弁機構(図示せず)を収容する。気液分離室151の底面を囲む内壁には土手152が形成され、当該土手152に気液分離膜(図示せず)が貼着される。
図20は、図18におけるXX−XX断面図である。カートリッジ121の表面側に形成された第3タンク室134の最も底部には、溝136が設けられている。この溝のことを「残留防止溝136」という。残留防止溝136は、液体収容部47にインクが残留することを防止するために設けられている。本実施形態では、残留防止溝136は、第3タンク室134の底部に1本設けられている。残留防止溝136の底面はほぼ水平である。また、残留防止溝136を+Z軸方向側から見た場合に、その流路形状は直線である。また、残留防止溝136の断面形状は矩形状である。
図21は、カートリッジ121内における大気の流れを示す図である。以下では、まず、カートリッジ121内におけるインクの流れに先立って、カートリッジ121内に流入する大気の流れを、図18,19,図21を参照して説明する。大気は、カートリッジ121内において、概ね、大気開放口66、蛇行路153、気液分離室151、大気室131、第1タンク室132の順に流れる。
大気開放口66(図19)から導入された大気は、カートリッジ121の裏面側に設けられた蛇行路153を通じて、カートリッジ121の裏面側の上部に設けられた気液分離室151に入る。蛇行路153は、大気開放口66から液体収容部47までの距離を長くするために細長く蛇行して形成されている。これにより、液体収容部47内のインク中の水分の蒸発を抑制することができる。気液分離室151は、内部に備えられた気液分離膜(図示せず)の働きにより、蛇行路153から液体収容部47への大気の透過を許容する一方で、液体収容部47から蛇行路153へのインクの透過を許容しない。そのため、気液分離室151は、液体収容部47から上流側に逆流してきたインクが、気液分離室151より上流側に流れ出ることを抑制する。
気液分離室151は、カートリッジ121の裏面側および表面側に設けられたいくつかの部屋や連通路を通じて、カートリッジ121の表面側に設けられた第1タンク室132(図18)に連通している。具体的には、気液分離室151を通じて導入された大気は、気液分離室151内に設けられた開口151h(図19)から、カートリッジ121の表面側の第1タンク室132の上部に設けられた第1予備大気室170(図18)に入り、第1予備大気室170に設けられた開口170hからカートリッジ121の裏面側の差圧弁室150の上部に設けられたY軸方向に延びる第1連通路171(図19)の+Y軸方向側の端部に入る。そして、更に、大気は、第1連通路171の−Y軸方向側の端部に設けられた開口171hからカートリッジ121の表面側の後壁部45と上壁部42とが交差する角部に設けられた第2予備大気室172(図18)に入る。そして、大気は、第2予備大気室172に設けられた開口172hからカートリッジ121の裏面側の第1連通路171の上部に設けられたY軸方向に延び第1連通路171よりも短い第2連通路173(図19)の−Y軸方向側の端部に入り、第2連通路173の+Y軸方向側の端部に設けられた開口173hから、カートリッジ121の表面側の後壁部45に沿って設けられた大気室131(図18)の上部に入る。
大気室131内の大気は、大気室131の下部に設けられた開口131hを通じて、カートリッジ121の裏面側に設けられた第3連通路174(図19)の−Y軸方向側かつ−Z軸方向側の端部に入り、第3連通路174の+Y軸方向側かつ+Z軸方向側の端部に設けられた開口174hを通じて、カートリッジ121の表面側に設けられた第1タンク室132(図18)へ流入する。液体収容部47内のインクが消費されていくと、それに伴い、第1タンク室132に設けられた開口174hを通じて、大気が、液体収容部47内に流入する。
図22は、カートリッジ121内におけるインクの流れを示す図である。カートリッジ121内において、インクは、概ね、第1タンク室132、第2タンク室133、第3タンク室134、残留防止溝136、プリズム室135、差圧弁室150、液体供給部51の順に流れる。以下、カートリッジ121内におけるインクの流れを、図18,19を参照して詳細に説明する。
第1タンク室132(図18)内のインクは、第1タンク室132の底部に設けられた開口132hから、カートリッジ121の裏面側においてY軸方向に延びる第4連通路175(図19)の−Y軸方向側の端部に入り、第4連通路175の+Y軸方向側の端部に設けられた開口175hから、カートリッジ121の表面側に設けられた第2タンク室133(図18)の−Y軸方向側の下部に入る。第2タンク室133内のインクは、第2タンク室133の底壁を構成するリブ130の+Y軸方向側の端部に設けられたスリット133sを通じて、第2タンク室133の下方に設けられたY軸方向に延びる第5連通路176に入る。第5連通路176に入ったインクは、第5連通路176の−Y軸方向側の端部に設けられた開口176hを通じて、カートリッジ121の裏面側に設けられた第6連通路177(図19)の+Z軸方向側かつ−Y軸方向側の端部に入る。第6連通路177に入ったインクは、第6連通路177の−Z軸方向側かつ+Y軸方向側の端部に設けられた開口177hを通じて、カートリッジ121の表側に設けられた第3タンク室134(図18)の+Y軸方向の端部付近に入る。第3タンク室134は、第1タンク室132よび第2タンク室133よりも−Z軸方向側に配置されている。
第3タンク室134は、液体収容部47のうちで最も広い空間を有している。液体収容部47は、Z方向に沿った2つのリブ130A,130Bにより、3つの予備室134A,134B,134C(図17)に分割されている。3つの予備室134A、予備室134B、予備室134Cは、−Y軸方向から+Y軸方向に向かってこの順に並んでいる。3つの予備室134A,134B,134Cは、リブ130A,130Bの上端および下端に設けられたスリットによって相互に連通している。これらの予備室のうち、中央の予備室134Bの底部には、図20に示した残留防止溝136が設けられている。また、予備室134Bの奥側(+X軸方向側)には、プリズム室135(図18)が配置されている。予備室134Bおよび予備室134Cの底面はほぼ水平であるのに対して、インクが導入される開口177hから最も遠い予備室134Aの底面は、予備室134Bに設けられた残留防止溝136に向けて下方に傾斜している。そのため、予備室134Aにインクが残留することが抑制される。なお、予備室134Bや予備室134Cの底部も、残留防止溝136に向けて下方に傾斜していてもよい。また、本実施形態では、図20に示すように、第3タンク室134の底部134Lは、カートリッジ121の表面側に溶着されたフィルム68Aに向かって下方に傾斜している。そのため、第3タンク室134内のインクを、効果的に、残留防止溝136に流すことができる。
第3タンク室134内のインクは、残留防止溝136を通じて、カートリッジ121の背面に設けられた第7連通路178(図19)の−Z軸方向側かつ−Y軸方向側の端部に入る。第7連通路178に入ったインクは、第7連通路178の+Z軸方向側かつ+Y軸方向側の端部に設けられた開口178hを通じて、カートリッジ121の表面側のプリズム室135(図18)の上部に入る。プリズム室135には、プリズム室135内のインクに含まれる気泡をトラップするための複数のリブが設けられている。
プリズム室135内のインクは、プリズム室135内を−Z軸方向に下降してプリズム93(図10)の表面に接触した後に、プリズム室135の裏面側の下部に設けられた開口135h(図19)を通じて、カートリッジ121の裏面側に設けられたY軸方向に延びる第8連通路179の−Y軸方向側の端部に入る。第8連通路179に入ったインクは、第8連通路179の+Y軸方向側の端部に設けられた開口179hを通じて、カートリッジ121の表側に設けられたY軸方向に延びる第9連通路180(図18)の+Y軸方向側の端部に入る。第9連通路180に入ったインクは、第9連通路180の−Y軸方向側の端部に設けられた開口180hを通じて、カートリッジ121の裏面側に設けられた第10連通路181(図19)の−Z軸方向側かつ+Y軸方向側の端部に入る。第10連通路181に入ったインクは、第10連通路181の+Z軸方向側かつ−Y軸方向側の端部に設けられた、差圧弁室150に隣り合う開口181hを通じて、カートリッジ121の表面側に設けられた第11連通路182(図18)の+Z軸方向側かつ+Y軸方向側の端部に入る。第11連通路182に入ったインクは第11連通路182の−Z軸方向側かつ−Y軸方向側の端部に設けられた開口182hを通じて、カートリッジ121の裏面側に設けられた差圧弁室150(図19)に入る。
差圧弁室150内のバルブ部材(図示せず)は、液体供給部51側の圧力が低くなると開き、圧力が高くなると閉まるように構成されている。記録ヘッド11からインクが噴射されて液体供給部51側の圧力が低くなるとバルブ部材が開き、差圧弁室150よりも上流側の第11連通路182内のインクが、差圧弁室150に設けられた開口150hを通って、カートリッジ121の表面側に設けられたZ軸方向に延びる第12連通路183(図18)に入る。第12連通路183に入ったインクは、第12連通路183の−Z軸方向側の端部に設けられた開口183hを通って、液体供給部51に到達する。
図17および図18に示すように、本実施形態では、液体収容部47は、底壁部41に沿った横リブ191を備えている。具体的には、カートリッジ121の前壁部46と上壁部42とが交差する角部に配置された第2タンク室133内に、第2タンク室133の−Y軸方向の端部から+Y軸方向の端部に至る横リブ191がY軸方向に沿うように設けられている。横リブ191は、Z軸方向において、第2タンク室133内の中央部に設けられている。また、本実施形態では、液体収容部47は、後壁部45に沿った縦リブ192を備えている。具体的には、第2タンク室133内に、第2タンク室133の+Z軸方向の端部から−Z軸方向の端部に至る2つの縦リブ192がZ軸方向に沿って設けられている。2つの縦リブ192は、横リブ191に交差するように、Y軸方向に並べて配置されている。横リブ191および縦リブ192の少なくともいずれか一方のことを「剥離防止リブ」ともいう。本実施形態では、横リブ191および縦リブ192は、カートリッジ121の表面側全体に溶着されるフィルム68Aには溶着されない。また、横リブ191および縦リブ192は、フィルム68Aに接触しないように、他のリブ130よりもX軸方向に沿った高さが低く形成されている。つまり、横リブ191および縦リブ192のX軸方向に沿った高さ(長さ)は、横リブ191および縦リブ192の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの間隔よりも長い。
横リブ191は、前壁部46に接する部分および縦リブ192に接する部分の−X軸方向の端部に、インクをZ軸方向に流通させるための矩形状のスリット191sを備えている。また、縦リブ192の+Z軸方向の端部と−Z軸方向の端部とにも、インクをY軸方向に流通させるための矩形状のスリット192sが設けられている。横リブ191および縦リブ192の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの間隔は、各スリット191s,192sの−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの間隔より小さい。
本実施形態のカートリッジ121によれば、第2タンク室133内に横リブ191および縦リブ192が設けられているので、カートリッジ121が落下した場合などに、横リブ191および縦リブ192が第2タンク室133内でのインクの移動を受け止め、インクの急激な移動を抑制する。そのため、インクの移動に伴って、第2タンク室133を区画するリブ130とフィルム68Aとの溶着部分に衝撃が加わることが緩和される。この結果、フィルム68Aがリブ130から剥離してしまうことを抑制できる。
特に本実施形態のカートリッジ121は、内部が複数のタンク室132,133,134に仕切られており、そのうち、最も下部に位置する第3タンク室134の容積が最も大きい。そのため、カートリッジ121の下部に設けられた液体供給部51側により多くのインクが収容されて重量が重くなっており、液体供給部51側から落下する危険性が高い。液体供給部51側からカートリッジ121が落下すると、落下時により多くのインクが各連通路を逆流し、液体供給部51と反対の位置にある第2タンク室133に向かってインクが移動する。このとき、本実施形態では、横リブ191が第2タンク室133内に設けられているので、このインクの移動に伴う衝撃が抑制され、第2タンク室133を区画形成するフィルム68Aがリブ130から剥離することを抑制できる。
また、本実施形態では、横リブ191のX軸方向に沿った高さ(長さ)は、横リブ191の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの距離よりも長いので、カートリッジ121が落下した際に、インクの重力方向の移動を効果的に受け止めることができる。また、本実施形態では、横リブ191の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの間隔が、横リブ191に設けられた各スリット191sの−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの間隔より小さいので、カートリッジ121が落下した際に、インクの重力方向の移動を効果的に受け止めることができる。
また、本実施形態では、横リブ191および縦リブ192がフィルム68Aに接合されていない。そのため、例えば、インクが凍結して膨張した場合に、これらの接合部分からフィルム68Aが裂けることを抑制できる。また、本実施形態では、横リブ191および縦リブ192がフィルム68Aに接触していない。そのため、リブ130に対するフィルム68Aの溶着工程において、フィルム68Aが誤って横リブ191および縦リブ192に溶着されることを抑制できる。また、横リブ191および縦リブ192がフィルム68Aに接触していないので、カートリッジ121の出荷時おいてカートリッジ121全体を減圧させた際に、横リブ191および縦リブ192によってフィルム68Aをストレスなく支えることができる。
D.変形例:
<第1変形例>
上記実施形態では、第3タンク室134の底部に、残留防止溝136が1本設けられている。これに対して、残留防止溝136の数や形状、配置場所は任意である。例えば、残留防止溝136は、2本以上設けられていてもよいし、第3タンク室134以外のタンク室に設けられてもよい。また、残留防止溝136の断面形状は矩形状でもよいし、一部が曲がっていてもよい。また、残留防止溝136は、+Z軸方向側から見た場合に、直線状であってもよいし曲がっていてもよい。また、残留防止溝136の底面は、水平でもよいし、次に繋がる第7連通路178に向かって深くなるように傾斜していてもよい。その他、残留防止溝136は、毛細管現象によってインクを流動させる細溝として構成されていてもよい。
<第2変形例>
上記実施形態では、第2タンク室133内に、横リブ191と縦リブ192,193の両方が設けられている。これに対して、横リブ191または縦リブ192,193のいずれか一方を省略してもよい。また、第2タンク室133内には、横リブがZ軸方向に並ぶように複数設けられていてもよいし、縦リブが、Y軸方向に並ぶように1つまたは3つ以上設けられていてもよい。
<第3変形例>
上記実施形態では、横リブ191および縦リブ192,193は、液体供給部51の対角の位置に配置された第2タンク室133に設けられている。これに対して、横リブ191および縦リブ192,193の少なくとも一方は、第1タンク室132と第2タンク室133と第3タンク室134の少なくともいずれか一つに設けられてもよい。
<第4変形例>
上記実施形態では、横リブ191と縦リブ192,193は、フィルム68Aに溶着されていない。これに対して、フィルム68Aは、横リブ191と縦リブ192,193の少なくとも一方に、溶着されていてもよい。また、横リブ191と縦リブ192,193の少なくとも一方は、溶着されずに、単に、フィルム68Aに接触していてもよい。
<第5変形例>
上記実施形態では、横リブ191は、Y軸方向に沿って設けられている。しかし、横リブ191は、インクの重力方向の移動を妨げることができれば、Y軸方向に対して、例えば、±15°の範囲で傾斜していてもよい。また、横リブ191は、第2タンク室133内のZ軸方向における中央に限らず、Z軸方向のいずれか一方の端部に近い位置に配置されてもよい。
<第6変形例>
上記実施形態では、横リブ191および縦リブ192の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの距離は、横リブ191および縦リブ192に設けられた各スリット191s,192sのZ軸方向に沿った深さよりも短くなっている。これに対して、横リブ191および縦リブ192の−X軸方向の端面からフィルム68Aまでの距離は、横リブ191および縦リブ192に設けられた各スリット191s,192sのZ軸方向に沿った深さよりも長くてもよい。
<第7変形例>
上記実施形態では、液体供給部51は、底壁部41に備えられている。これに対して、液体供給部51は、左壁部43、右壁部44および前壁部46のいずれかに備えられてもよい。
<第8変形例>
本発明は、インクジェットプリンター及びそのカートリッジに限らず、インク以外の他の液体を消費する任意の液体消費装置及びそれらの液体消費装置に用いられるカートリッジ(液体収容体)にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置に用いられるカートリッジとして本発明は適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射装置。
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置。
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体噴射装置。
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置。
(6)潤滑油の噴射装置。
(7)樹脂液の噴射装置。
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置。
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置。
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体噴射装置。
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体消費ヘッドを備える液体噴射装置。
なお、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体噴射装置が消費できるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態や変形例の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
9…キャリッジ、11…記録ヘッド、12…ホルダー、13…タイミングベルト、14…モーター、15…搬送ローラー、16…制御部、17…フレキシブルケーブル、21…凹部、22…底部、23…インク導入針、25…第1側壁、26…第2側壁、27…第3側壁、28…第4側壁、33…係合部、34…接点機構、35…装置側端子、36…装置側凸部、37…窪み、41…底壁部、42…上壁部、43…左壁部、44…右壁部、45…後壁部、46…前壁部、47…液体収容部、51…液体供給部、52…レバー、53…回路基板、54…被係合部、57…端子、58…接触部、58A…外側接触部、58T…端部、65…供給口、66…大気開放口、68A…フィルム、68B…フィルム、70…突出部、71…ボス穴、72…ボス溝、73,74…突起、91…検出部、92…被検出部、93…プリズム、95…窓部、96…光、97…反射面、100…液体消費システム、110…プリンター、120…カートリッジ、121…カートリッジ、122…カートリッジ、130,130A,130B…リブ、131…大気室、131h…開口、132…第1タンク室、132h…開口、133…第2タンク室、133s…スリット、134…第3タンク室、134A,134B,134C…予備室、134L…底部、135…プリズム室、135h…開口、136…残留防止溝、150…差圧弁室、150h…開口、151…気液分離室、151h…開口、152…土手、153…蛇行路、170…第1予備大気室、170h…開口、171…第1連通路、171h…開口、172…第2予備大気室、172h…開口、173…第2連通路、173h…開口、174…第3連通路、174h…開口、175…第4連通路、175h…開口、176…第5連通路、176h…開口、177…第6連通路、177h…開口、178…第7連通路、178h…開口、179…第8連通路、179h…開口、180…第9連通路、180h…開口、181…第10連通路、181h…開口、182…第11連通路、182h…開口、183…第12連通路、183h…開口、191…横リブ、191s…スリット、192…縦リブ、192s…スリット、R1,R2…列、FS…落下面、S1〜S4…端辺

Claims (3)

  1. 液体消費装置に使用される液体を収容する液体収容体であって、
    複数の壁部で囲まれ、内部に液体を収容する液体収容部と、
    前記複数の壁部のうちの第1の壁部に設けられ、前記液体収容体が前記液体消費装置に装着された状態で、前記液体消費装置に備えられた装置側端子に接触する複数の接触部と、
    を備え、
    前記複数の接触部は、前記第1の壁部において対向する第1の端辺と第2の端辺とのうちの第1の端辺に近い位置に設けられ、
    前記複数の接触部のうちの少なくとも一部の接触部は、前記第1の端辺に沿って配置される少なくとも一つの列を形成し、
    前記液体収容体は、前記列の最も外側の接触部である外側接触部よりも外側に、突出部を有し、
    前記突出部は、前記第1の端辺から前記列に向かう方向に沿った方向おいて、前記外側接触部の前記第1の端辺側の端部と、前記第1の端辺との間に設けられている、
    液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体であって、
    前記突出部は、前記複数の接触部よりも突出している、液体収容体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体収容体であって、
    前記第1の壁部に交差する第2の壁部を有し、
    前記第2の壁部には、前記液体を前記液体消費装置に供給する液体供給部が設けられ、
    前記液体供給部は、前記第2の壁部において、前記第1の壁部の前記第1の端辺に近い側の位置に設けられている、液体収容体。
JP2017035662A 2017-02-28 2017-02-28 液体収容体 Active JP7000688B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035662A JP7000688B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 液体収容体
CN201810104772.8A CN108501537B (zh) 2017-02-28 2018-02-02 液体容纳体
EP18158587.8A EP3366479B1 (en) 2017-02-28 2018-02-26 Liquid container
US15/906,523 US10328707B2 (en) 2017-02-28 2018-02-27 Liquid container

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035662A JP7000688B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 液体収容体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018140540A true JP2018140540A (ja) 2018-09-13
JP7000688B2 JP7000688B2 (ja) 2022-01-19

Family

ID=61283072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017035662A Active JP7000688B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 液体収容体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10328707B2 (ja)
EP (1) EP3366479B1 (ja)
JP (1) JP7000688B2 (ja)
CN (1) CN108501537B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7183823B2 (ja) * 2019-01-29 2022-12-06 セイコーエプソン株式会社 カートリッジ及び液体噴射システム
CN213383525U (zh) * 2020-07-27 2021-06-08 杭州旗捷科技有限公司 墨盒
CN112123944A (zh) * 2020-10-20 2020-12-25 东莞市图创智能制造有限公司 墨盒及打印设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020167572A1 (en) * 2001-05-09 2002-11-14 Heim Rory A. Method and apparatus for compensating for ink container extraction characteristics
JP2013129175A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Brother Industries Ltd 印刷流体カートリッジ
JP2013248778A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Seiko Epson Corp 液体容器
CN103802483A (zh) * 2013-12-26 2014-05-21 珠海艾派克微电子有限公司 一种墨盒、墨盒芯片及芯片短路检测方法
WO2015041365A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 キヤノン株式会社 インクカートリッジおよびインクジェットプリンタ

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6133724A (en) * 1998-06-29 2000-10-17 E. O. Schweitzer Manufacturing Co. Remote light indication fault indicator with a timed reset circuit and a manual reset circuit
JP2002254673A (ja) * 2000-12-25 2002-09-11 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置用インクカートリッジ
CN201086457Y (zh) * 2007-10-06 2008-07-16 珠海天威技术开发有限公司 喷墨打印机墨盒
DE102007048819A1 (de) * 2007-10-10 2009-04-16 Pelikan Hardcopy Production Ag Tintenpatrone
US8764172B2 (en) * 2010-09-03 2014-07-01 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing material cartridge, adaptor for printing material container, and circuit board
EP2857206A1 (en) * 2012-01-12 2015-04-08 Seiko Epson Corporation Cartridge and printing material supply system
JP6149526B2 (ja) * 2012-08-08 2017-06-21 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器および液体供給システム
JP6019972B2 (ja) * 2012-09-13 2016-11-02 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器
JP6311252B2 (ja) * 2013-09-20 2018-04-18 セイコーエプソン株式会社 液体収容容器、液体収容体、基板支持部材およびユニット
CN204955732U (zh) * 2015-08-24 2016-01-13 珠海纳思达企业管理有限公司 一种墨盒

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020167572A1 (en) * 2001-05-09 2002-11-14 Heim Rory A. Method and apparatus for compensating for ink container extraction characteristics
JP2013129175A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Brother Industries Ltd 印刷流体カートリッジ
JP2013248778A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Seiko Epson Corp 液体容器
WO2015041365A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 キヤノン株式会社 インクカートリッジおよびインクジェットプリンタ
JP2016165906A (ja) * 2013-09-18 2016-09-15 キヤノン株式会社 インクカートリッジ
CN103802483A (zh) * 2013-12-26 2014-05-21 珠海艾派克微电子有限公司 一种墨盒、墨盒芯片及芯片短路检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7000688B2 (ja) 2022-01-19
EP3366479B1 (en) 2020-05-27
US10328707B2 (en) 2019-06-25
US20180244053A1 (en) 2018-08-30
CN108501537A (zh) 2018-09-07
CN108501537B (zh) 2021-07-27
EP3366479A1 (en) 2018-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5896070B2 (ja) 液体噴射装置
JP6265205B2 (ja) 液体収容容器
JP6260196B2 (ja) 液体収容容器および液体噴射装置
JP6307887B2 (ja) 液体収容容器およびプリンター
JP6443480B2 (ja) カートリッジ
JP5987564B2 (ja) 液体収容容器
WO2014112344A1 (ja) 液体噴射装置、タンク
WO2014034111A1 (ja) 記憶部保持部材および保持部材
WO2015059927A1 (ja) 液体収容容器、液体噴射装置
EP2666637B1 (en) Cover and liquid container
JP2018140540A (ja) 液体収容体
CN211868927U (zh) 墨水补充容器和墨水补充系统
CN111469559A (zh) 墨水补充容器和墨水补充系统
JP5958601B2 (ja) 液体収容容器、プリンター、および、複合機
JP6828525B2 (ja) 液体噴射装置および液体収容体
JP6035867B2 (ja) 液体収容容器、及び、液体噴射システム
JP7073877B2 (ja) 液体容器および液体消費装置
JP6870481B2 (ja) 保護部材およびカートリッジ
JP2014046525A (ja) カバー及び液体収容容器
JP2016168725A (ja) タンクユニット、液体噴射システム、及び、液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7000688

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150