JP4857848B2 - インクカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットヘッドにインクを供給するインクカートリッジに関する。
インクジェットヘッドにインクを供給するインクカートリッジとして、インクカートリッジ内のインクの残量が少なくなったことを検知しているものがある。例えば、特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、インクカートリッジ内にインクに浮くフロート(フロート部材)を設けるとともに、インクジェット記録装置(プリンタ)に設けられる光学式のインク残量検知センサ(光センサ)をインクカートリッジの下方側に配し、このインク残量検知センサでインクカートリッジ内の下方側におけるフロートの有無を検知することで、インク残量が少なくなったか否かを検知している。具体的には、インクカートリッジ内にインクが十分に残っている場合には、フロートはインク残量検知センサよりも上方に位置しており、フロートによってインク残量検知センサの光は遮断されておらず、インクカートリッジ内のインクが消費されてインクの残量が少なくなるのにともなって、フロートが下方に下がり、フロートがインク残量検知センサの光を遮断した時点でインクカートリッジ内のインクが残り少なくなったことを検知している。
一方、インクカートリッジには、インクジェット記録装置に対して水平方向から挿入して装着されるタイプのものがある。かかるインクカートリッジは、水平方向からの挿入動作によってインクジェットヘッド記録装置に対してインクを供給する流路が結合されるように、挿入方向の前面にインクを外部に供給するインク供給口が形成され、インク供給口に至るインク供給路が挿入方向と平行に延在している。例えば、特許文献2に記載のインクカートリッジにおいては、インク容器(インクカートリッジ)の挿入方向前面に、インクジェット記録装置の流体入口と結合する流体出口(インク供給路)が形成されており、この流体出口は、インク容器の挿入方向に延在している。このタイプのインクカートリッジは、インクジェット記録装置に対して水平方向から装着できるため、カートリッジの交換作業の際にインクジェット記録装置の上方からアクセスする必要がない。よって、インクジェット記録装置の上方のスペースを有効に使うことができ、機器の重ね置きができるなど、スペース効率上優れたものとなっている。
特開平7−314716号公報(図2) 特開2003−25608号公報(図4、図9)
本出願の発明者は、このような水平方向から装着されるインクカートリッジにおいて、上述したインク残量検知の構成を採用することを検討したところ、インク供給路が形成されたインクカートリッジの挿入方向の前面側でフロートの有無を検知すると、インクジェット記録装置が小型化されることを知見した。なぜならば、インクカートリッジの挿入方向前面に対応させてインク残量検知センサとインク供給路からインクを抽出する部材(ニードル)を集約して設置できるからである。
ところが、かかる構成の場合、フロートとインク供給路とが上下に並んで位置するため、インク残量が少なくなったことが検知されたときの実際のインク残量が多くなり、インクが無駄に使い残されるという問題があった。すなわち、フロート(インク残量検知センサ)よりもインク供給路を下方に配置すると、フロートが検知される前にインクの液面がインク供給路よりも下がってインクの供給ができなくなるため、フロート(インク残量センサ)はインク供給路の上方に配置しなければならないが、この場合、インクが減少してフロートが下がっていくとインク供給路と干渉するため、インク供給路よりも上方でフロートを検知しなければならない。そのため、インクが残り少なくなったときにフロートが検知されるようにはできない。
本発明の目的は、インクジェット記録装置に対して水平方向から装着されるインクカートリッジにおいて、内部のインクの残量が少なくなったことを検知することが可能なインクカートリッジを提供することである。
本発明のインクカートリッジは、インクが貯留されたインク貯留室と、インク貯留室に連通するとともに、プリンタに装着されるときの装着姿勢において水平方向に延び、インク貯留室内のインクをインクジェットヘッドに供給するためのインク供給路と、インク貯留室に貯留されたインクに浮かびインクが消費されるとインク液面に追従して変位するものであって、少なくともその一部が光遮断性を有し、インク貯留室内のインクよりも単位体積あたりの質量が小さいフロート部材とを備えている。そして、フロート部材の互いに対向する一対の側面には、それぞれ突起が形成されており、インク貯留室の互いに対向する内側面には、それぞれ、突起が摺動可能に係合するものであって、装着姿勢において、インク供給路の上方に位置する一端部から、鉛直方向に関してインク供給路に近づくほど水平方向に関してインク供給路のインク出口から離れるように傾斜して延びる突起の案内路が形成されており、インク貯留室とインク供給路は、直方体状のケースの内部に形成されており、このケースは、装着姿勢にあるときの一の側壁に、下方側にインク出口が形成されるとともに、その上方には、インク貯留室に連通する内部空間が形成された光透過性を有する突出部が形成されており、フロート部材は、装着姿勢において、インク供給路の上方において水平方向に延びており、突起が案内路の一端部に位置するときに、その先端部が突出部の内部空間に位置する光遮断部と、装着姿勢において、光遮断部の先端部と反対側の端部に接続されているとともに、当該端部から下方に延びており、インク液面に追従するフロート部とを有している
これによると、インク残量が多いときに、フロート部材はインク供給路の上方に位置している。よって、フロート部材がかかる位置にあるときに光センサの光を遮断させるようにすれば、インク貯留室内のインクの減少にともなって、フロート部材が案内路に沿って斜め下方に移動するため、フロート部材が光を遮断した状態から光を遮断しない状態になるまでフロート部材が移動した時点で、インクの残量が少なくなったことを検知することができる。このとき、案内路が鉛直方向に関してインク供給路に近づくほど水平方向に関してインク供給路のインク出口から離れるように傾斜しているため、フロート部材が下方に移動してもインク供給路に干渉することがなく、フロート部材がインク供給路とほぼ同じ高さ位置に下がったとき、つまり実際のインク残量が少なくなったときに、インクが残り少なくなったことを検知することができる。したがって、光センサとインク供給路からインクを抽出する部材(ニードル)を集約設置してプリンタを小型化させることと、インクの使い残しを少なくすることとを両立させることができる。
また、本発明のインクカートリッジにおいては、インク供給路の内部には、インク出口を開閉可能なバルブ機構が収納されていてもよい。これによると、バルブ機構によりプリンタに装着されたときには、インクジェットヘッドにインクを供給し、プリンタから取り外されたときにはインクの漏れ出しを防ぐことができる。なお、インク供給路がバルブ機構を収納するものであるとすると、インク供給路は水平方向に大きくなりフロート部とインク供給路が干渉しやすくなるが、上記した構成の案内路を採用しているため、フロート部とインク供給路との干渉は無理なく回避される。すなわち、インク供給路とフロートとの干渉を回避しつつ、インク供給路内にバルブ機構を収納してインクの漏れ出しを防ぐことができる。
また、本発明のインクカートリッジにおいては、案内路の一端部及び他端部には、突起が案内路から離脱することを防止するストッパーが形成されていてもよい。これによると、突起が案内路の一端及び他端にきたときにストッパーによりそれ以上移動するのが妨げられるため、突起が案内路から抜け落ちるのを防止することができる。又は、突起が抜け落ちるのを防止するために案内路を長くする必要がない。
このとき、プリンタは、発光部と受光部とを有する透過型の光センサを備えており、突出部は、インクカートリッジがプリンタに装着されたときに発光部と受光部とに挟まれる位置に設けられていてもよい。これによると、光遮断部が突出部から離れたときに、発光部が発した光を受光部が受け取り、インクの残量が少なくなったことを検知することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明における実施の形態に係るインクカートリッジの外観を示した斜視図である。図2は、図1の分解斜視図である。なお、図2では、後述する側壁160は透明であり、後述するインク貯留体100の内部は見えるようになっているが、その図示は省略している。
図1、図2に示すように、インクカートリッジ1は、透光性のインクを貯留するインク貯留体100と、インク貯留体100の略全体を覆う外部ケース200と、外部ケース200に取り付けられ、インクカートリッジ1が搬送される際にインク貯留体100を保護するプロテクタ300とを備えている。なお、本実施の形態では、インク貯留体100、外部ケース200及びプロテクタ300は、ナイロン、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂材料から形成されている。
外部ケース200は、インク貯留体100を上下(図2上下)から挟み込む2つのケース部材210、220で構成されており、第1ケース部材210は、インク貯留体100の図2下側を覆う部材であり、第2ケース部材220は、インク貯留体100の図2上側を覆う部材である。第1及び第2ケース部材210、220は、樹脂材料から構成されており、射出成形により製造される。
第1ケース部材210には、インク供給部120及び大気導入部130を外部ケース200外部に露出するための2つのケース切欠部211、212が形成されている。ケース切欠部211、212は、略半円状に形成されており、図2右手前側のケース切欠部211がインク供給部120に対応した切欠であり、図2左奧側のケース切欠部212が大気導入部130に対応した切欠である。また、ケース切欠部211とケース切欠部212との間には、矩形状に切り欠かれたケース切欠部213が形成されており、これは、突出部140を挟み込む位置まで光センサ1014(図7参照)を挿入させるための切欠である。また、第1ケース部材210のケース切欠部211に連接する内側面には、インク供給部120と当接する当接溝211aが形成され、第1ケース部材210のケース切欠部212に連接される内側面には、大気導入部130と当接する当接溝212aが形成されている。この当接溝211a、212aを設けることで、インク貯留体100の第1ケース部材210への位置合わせが容易となる。
また、第1ケース部材210には、ケース切欠部211〜213が形成された面からプロテクタ300方向(図2左手前方向)に突出する2つのケース突出部214a、214bが形成されている。ケース突出部214a、214bは、ケース切欠部211〜213を挟むように第1ケース部材210の両側(図2右手前側端部と図2左奧側端部)に形成されており、インク供給部120側(図2右手前側)がケース突出部214aであり、大気導入部130側(図2左奧側)がケース突出部214bである。また、ケース突出部214aは、第1ケース部材210の側壁と連接する部分から先端(プロテクタ300方向、図2左手前方向)に向かって、ケース切欠部211〜213方向(第1ケース部材210内側方向)に傾斜した傾斜面214a2を有している。インクカートリッジ1をプリンタ1000(図7参照)に装着する場合には、ケース突出部214aが下側となって装着される。よって、インクカートリッジ1が装着される場合に、傾斜面214a2がプリンタ1000の下部と当接すると、その傾斜によりインクカートリッジ1が所定の装着位置にスムーズに誘導される。
さらに、ケース突出部214bには、ケース切欠部211〜213側となる内側面に、矩形状に切りかかれたケース突出切欠部214b1が形成されている。加えて、ケース突出部214bには、プリンタ1000に装着されたときに嵌合棒1016b1(図7参照)が嵌合されるケース嵌合溝214b2が形成されている。
また、第1ケース部材210には、インク供給部120側(図2右手前側)の側壁近傍に第2ケース部材220方向に突起し、外部ケース200内に内封されるインク貯留体100の位置決めを行う棒部材215aと、大気導入部130側(図2左奧側)の側壁近傍に第2ケース部材220側(図2上方)に突起し、外部ケース200内に内封されるインク貯留体100の位置決めを行う棒部材215b、215cとが形成されている。この棒部材215a〜215cの3箇所により、インク貯留体100を位置決めするので、インク貯留体100の取り付け方向が間違って取り付けられることを防止できる。
第2ケース部材220には、第1ケース部材210と同様に、3つのケース切欠部221〜223が形成されると共に、ケース切欠部221に連接される当接溝221a及びケース切欠部222に連接される当接溝222aが形成されている。また、ケース切欠部221〜223の両側には、ケース突出部224a、224bが形成され、そのケース突出部224aは、第2ケース部材220の側面と連接する部分から先端に向けて、ケース切欠部221〜223方向に傾斜する傾斜面224a2を有している。さらに、ケース突出部224bには、ケース突出切欠部214b1と同様の構成のケース突出切欠部224b1と、ケース突出部224bの先端から第2ケース部材220の側面に亘ってケース嵌合溝224b2が形成されている。また、第2ケース部材220には、第1ケース部材210の棒部材215a〜215cが形成された位置に対応して第1ケース部材210側(図2下方)に突起し、棒部材215a〜215cと嵌合する孔を有する嵌合孔部(図示せず)が設けられている。
次に、外部ケース200の外形状について説明する。第1及び第2ケース部材210、220は、長手方向A(図2右奧側と図2左手前側とを結ぶ方向、図2矢印A)と直交する方向の両側側面が凹状に形成され、第1及び第2ケース部材210、220の表面に対して段差が形成されている。この段差部分において、第1及び第2ケース部材210、220が溶着され、外部ケース200に対してインク貯留体110が固着される。段差部分は、インク供給部120側(図2右手前側)の段差部分が第1ケース溶着部216、226であり、大気導入部130側(図2左奧側)の段差部分が第2ケース溶着部217、227である。
なお、以下の説明において、第1及び第2ケース部材210、220の長手方向Aは、インクカートリッジ1の長手方向、インク貯留体100の長手方向、外部ケース200の長手方向を意味するものとする。
ここで、第2ケース部材220の第1及び第2ケース溶着部226、227について説明する。第1ケース溶着部226は、ケース突出部224aと同一平面上に連接されると共に、そのケース突出部224aの反対側に、第2ケース部材220の内側方向に凹状に形成された凹部226aと、インクカートリッジ1をプリンタ1000(図7参照)に装着したときに係合部材1017(図7参照)と係合する係合部226bとを有している。なお、凹部226aは、係合部材1017が揺動動作した場合の揺動範囲を確保するための領域である。ケース溶着部227は、第2ケース部材220の長手方向Aの略中間位置に凹状に形成された係止部227aを有し、その係止部227aは、プリンタ1000(図7参照)に装着された状態で、インクカートリッジ1を係止する部分である。
なお、詳細な説明は省略するが、第1ケース部材210にも、第2ケース部材220の凹部226a、係合部226b及び係止部227aと同形状に形成された図示しない凹部及び係合部並びに係止部217aが形成されている。
次に、図3〜図6を参照して、インク貯留体100について説明する。図3は、図2のインク貯留体100の側面図である。図4は、図3を矢印IVの方向から見たときの、フロート部材30周辺の図である。図5は、図3を矢印Vの方向から見たときの、フロート部材30周辺の図である。図6は、図3のインク貯留体100の左端部付近の、紙面垂直方向の略中央部における断面図である。なお、図3に示したインク貯留体100の状態が、インクカートリッジ1をプリンタ1000(図7参照)に装着する姿勢(装着姿勢)である。すなわち、インク供給部120、大気導入部130及び突出部140が側面に位置し、インク供給部120が底部側に位置し、大気導入部130が天井側に位置する姿勢である。また、図3では、側板160の外縁を太線で示しているとともに、インクカートリッジ1をプリンタ1000に装着したときの発光部1014a及び受光部1014bの位置を一点鎖線により図示している。また、図6では、後述するフロート部材30及びガイド41の図示を省略している。
図3に示すように、インク貯留体100は、略直方体形状のケース110に後述するインク貯留室111、インク供給路116などが形成されたものである。また、ケース110の下面には下方に延びた1つの取り付け部110aが形成され、ケース110の上面には上方に延びた2つの取り付け部110b、110cが形成されており、取り付け部110a〜110cには、それぞれ、棒部材512a〜512cに嵌合する貫通孔460a〜460cが形成されている。そして、貫通孔460a〜460cがそれぞれ棒部材512a〜512cに嵌合することにより、インク貯留体100は外部ケース200に位置合わせされて取り付けられる。
ケース110の内部には、後述するインク供給路116、大気導入路117及び突出部140を除くほぼ全域にわたってインク貯留室111が形成されている。インク貯留室111内には、インク供給路116からプリンタ1000に供給するためのインクが貯留されている。
インク貯留室111の左側の側壁(一の側壁)161の上下方向に関する略中央部には、左方に突出した突出部140が形成されている。突出部140にはインク貯留室111に連通する内部空間140aが形成されている。インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着されたときに突出部140は、図3の紙面手前側及び奥側にそれぞれ配置された、後述する光センサ1014を構成する発光部1014a及び受光部1014bに挟まれて位置する。突出部140は光透過性を有しており、後述する光遮断部32により遮断されないときに、発光部1014aが発した光を受光部1014bが受け取るように構成されている。
インク貯留室111の内部には、図3〜図5に示すように、単位体積あたりの質量がインク貯留室111内のインクよりも小さくインク貯留室111中のインクに浮かぶフロート部材30が配置されている。フロート部材30は、内部に空気が存在する略直方体形状のフロート部31と、フロート部31の図3の左側の側面から突出した光遮断部32とを有している。フロート部31は、図4、図5の左右方向に関する長さが突出部140の内部空間140aよりも長くなっている。これにより、フロート部31が突出部140内に入り込むのが防止される。光遮断部32は図4、図5の左右方向に関する長さが突出部140の内部空間140aよりも短くなっており、内部空間140a内に入り込むことが可能となっている。そして、光遮断部32が内部空間140a内に位置しているときに、図3の紙面手前側の表面において発光部1014aから発せられ、突出部140を透過する光を遮断する(つまり、光遮断部32は光遮断性を有する)。さらに、フロート部材30には、図3のフロート部31の紙面垂直方向に平行な2つの側面からそれぞれ、ケース110の側壁160に向かって延びた突起33が形成されている。また、これら2つの突起33は、図3の紙面垂直方向に関して互いに対向する位置に設けられており、それぞれ鉛直方向に関してインク供給路116に近づくほど、水平方向に関してインク供給路116のインク出口116aから離れるように延びている。つまり、図3の右斜め下方に延びている。
ケース110の互いに対向する2つの(一対の)側壁160の内側面には、それぞれ、インク供給路116の一端部から図3の右斜め下方に突起33と平行に延びた2つのガイド41が形成されており、これら2つのガイド41に挟まれた領域に案内路42が形成されている。案内路42は、突起33と同様に、鉛直方向に関してインク供給路116に近づくほど、水平方向に関してインク供給路116のインク出口116aから離れるように延びている。突起33はこれら2つのガイド41に挟まれて配置されている。つまり、突起33は案内路42内に摺動可能に係合している。そして、インク貯留室111内のインクが徐々に減少するとフロート部材30は突起33が案内路42に沿って摺動しながら、インク貯留室111内のインク液面の高さに追従する。これにより、フロート部材30が案内路42に平行な方向に移動する(変位する)。すなわち、インク貯留室111内のインク残量が多きとき、フロート部材30は後述するインク供給路116の鉛直上方に位置している(図3における実線で示される位置)が、インクの減少にともなってインク供給路116とほぼ同じ高さ(図3における二点鎖線で示される位置である)まで下降する。このとき、フロート部材30は、インク残量が多いときに比べて水平方向に関してインク供給路116のインク出口116aから離れて位置しており、インク供給路116との干渉が回避されている。また、突起33が案内路42と平行に延びているので、突起33がガイド41に当接することにより、フロート部材30が移動する際に回動してしまうのが防止される。
図6に示すように、側壁161の突出部140の下方には、インク供給路116が形成され、側壁161の突出部140の上方には、大気導入路117が形成されている。図6の状態(装着状態)で、インク供給路116及び大気導入路117は水平方向に延在しており、インク供給路116の内部にはインク供給路116のインク出口116aを開閉可能なバルブ機構500が収納されており、大気導入路117の内部には大気導入路117の大気導入口117aを開閉可能な大気導入機構510が収納されている。そして、インク供給路116とバルブ機構500とによりインク供給部120が、大気導入路117と大気導入機構510とにより大気導入部130がそれぞれ構成されている。
インク供給路116は、図6に示すように、バルブ機構500の一部が収納されるバルブ収納部800と連通孔421を介してバルブ収納部800と連通するとともに、連通孔423を介してインク貯留室111に連通したインク供給室801とにより構成されており、インク供給室801から連通孔421及びバルブ収納部800を経てインク出口116aに至る流路が全体として水平方向に延びている。インク供給路116においては、インク貯留室111内のインクは、連通孔423を介してインク供給室801内に流れ込み、さらに、連通孔421を介してバルブ収納部800に流れ込む。
バルブ機構500についてより詳細に説明する。図6に示すように、バルブ機構500は、供給キャップ600と、供給ジョイント610と、供給バルブ620と、第1供給スプリング630と、供給スライダ640と、第2供給スプリング650と、弁座660と、逆止弁670と、カバー680とを備えている。
供給キャップ600は、インク供給路116のインク出口116a付近に装着される。供給ジョイント610は、プリンタ1000(図7参照)のインク抽出管1015(図7参照)が挿入されるゴム等の弾性を有する樹脂材料から構成され、略中央部に水平方向に延びた貫通孔610aが形成されているとともに、インク供給路116のインク出口116aの周縁部を塞いでいる。供給バルブ620は、インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着されていないときには第2供給スプリング650に図中左方に押圧されて、図中左側の壁面が供給ジョイント610の図中右端部が当接しており、これにより、貫通孔610aは閉塞されている。一方、インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着されると、供給ジョイント610は、後述するインク抽出管1015に押圧されることにより図中右方に移動し、供給バルブ620と供給バルブ620との間に隙間ができるため、インク供給路116(バルブ収納部800)とインク抽出管1015とが連通し、プリンタ1000(インクジェットヘッド)へのインクの供給が可能となる。このようにして、インク供給路116のインク出口116aの開閉が行われる。
第1供給スプリング630は第2供給スプリング650との間で供給スライダ640を挟んでいる。供給スライダ640は、供給バルブ620の右方を覆うと共にインク抽出管1015に押圧された供給バルブ620の移動方向(図6の左右方向)に動作可能となっている。第2供給スプリング650は、供給スライダ640内に収納され第1供給スプリング630と同材料で同形状に形成されており、供給スライダ640を左方に押圧している。弁座660は第2供給スプリング650に当接すると共に逆止弁670を支持している。逆止弁670は連通孔421付近に設けられており、連通孔421におけるインクの逆流を防いでいる。カバー680は弁座660との間で逆止弁670を覆っている。
大気導入路117は水平方向に延びており、大気導入機構510の一部が収納される大樹導入機構収納部810、及び、大気導入機構収納部810とインク貯留室111とを連通させる連通孔434を有する。
大気導入機構510についてより詳細に説明する。大気導入機構510は、図4に示すように、大気キャップ700と、大気ジョイント710と、大気バルブ720と、第1大気スプリング730と、大気スライダ740と、第2大気スプリング750とを備えている。
大気キャップ700は、大気導入体117の大気導入口117aに装着される。大気ジョイント710は、ゴム等の弾性を有する樹脂材料から構成され、略中央部に水平方向に延びた貫通孔710aが形成されているとともに大気導入口117aの周縁部を塞いでいる。供給バルブ720は、インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着されていないときには第2供給スプリング750に図中左方に押圧されて、図中左側の壁面が供給ジョイント710の図中右端部が当接しており、これにより、貫通孔710aは閉塞されている。一方、インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着されると、大気バルブ720の左端からインク導入口117aの外側に突出した突出部720aが、後述する装着面1013(図7参照)に当接することにより押圧されて図中右方に移動し、大気ジョイント710と大気バルブ720との間に隙間ができるため、大気導入路117と後述する大気導入路1013bとが連通し、大気の導入が可能となる。このようにして、大気導入路117の大気導入口117aの開閉が行われる。
第1大気スプリング730は第2大気スプリング750との間で大気スライダ740を挟んでいる。大気スライダ740は、大気バルブ720の右方を覆うと共に装着面1013の壁面に当接することによって押圧された大気バルブ720の移動方向(図6の左右方向)に動作可能となっている。第2大気スプリング750は、大気スライダ740内に収納され第1大気スプリング730と同材料で同形状に形成されており、大気スライダ740を左方に押圧している。
次に、図7を参照して、インクカートリッジ1のプリンタ1000への装着方法について説明する。図7は、インクカートリッジ1をプリンタ1000へ装着する方法を示した図である。
インクカートリッジ1をプリンタ1000に装着する方法について説明する前に、まず、プリンタ1000のインクカートリッジ1の装着部について説明する。
図7(a)に示すように、プリンタ1000側の装着部1010は、インクカートリッジ1の装着部1010から略垂直方向(図7右方向)に突出し、外部ケース200の係止部217a、227bと係止する係止棒1011と、外部ケース200の第1ケース溶着部216、226を下方から支持すると共に、その第1ケース溶着部216、226の形状に応じて凹状に形成された支持部1012とを備えている。係止棒1011には、支持部1012側に突起し、係止部217a、227aと略同形状に形成された凸部1011aが形成されている。
装着部1010のインクカートリッジ1の装着面1013には、光センサ1014が配設されている。光センサ1014は、略コ字状に形成されており、コ字状の開放された一方(図5の紙面手前側)の端部が光を発光する発光部1014aであり、他方(図5の紙面奥側)の端部が光を受け取る受光部1014bである。その発光部1014aと受光部1014bが、ケース切欠部213、223と突出部140により形成される貫通孔にそれぞれ挿通されるよう、装着面1013から突出するよう取り付けられている。なお、光センサ1014は、発光部1014aが発した光を受光部1014bが受け取った場合に、プリンタ1000に設けられた制御基板(図示せず)に信号を出力し、発光部1014aが発した光が遮断され、受光部1014bがこの光を受け取っていない場合には制御基板に信号を出力しない光透過型の光センサである。そして、制御基板にこの信号が出力されていないときには印刷が可能となっており、制御基板にこの信号が出力されたときには図示しない表示手段によってユーザに対してインクカートリッジの交換を促す警告を行う。
また、装着面1013のインク供給部120に対応する側(図7(a)下側)には、インク抽出管1015が突出して設けられる一方、装着面1013の大気導入部130に対応する側(図7(a)上側)は、その装着面1013が平面に形成されている。図7に示されるように、インク抽出管1015は、光センサ1014の下方に位置している。インク抽出管1015には、インク流路1013aが連接されており、そのインク流路1013aを通り、プリンタ1000(インクジェットヘッド)へインクが供給される。また、大気導入部130側の装着面1013には、大気導入路1013bが形成されており、その大気導入路1013bを通り、インク貯留室111内に大気が導入される。
また、装着面1013の両側(図7(a)の係止棒1011と支持部1012との間における装着面1013の両側端部)には、外部ケース200のケース突出部214a、224a及びケース突出部214b、224bとが緩挿され、そのケース突出部214a、224a及びケース突出部214b、224bの外形状に対応した凹部1016a、1016bが形成されている。さらに、凹部1016bには、外部ケース200のケース嵌合溝214b2、224b2により形成される嵌合溝内に挿通して嵌合する嵌合棒1016b1が形成されている。インクカートリッジ1が装着される場合には、嵌合棒1016b1がケース嵌合溝214b2、224b2により形成される嵌合溝内に挿通される。即ち、外部ケース200のケース突出部214a、224aにより形成されるケース突出部と、ケース突出部214b、224bにより形成されるケース突出部との形状が異なると共に、プリンタ1000の凹部1016a、1016bの形状がそれぞれ異なるので、インクカートリッジ1を上下反対に装着する場合には、嵌合棒1016b1が邪魔となってインクカートリッジ1が装着されない。よって、インクカートリッジ1の誤装着を防止できるので、インク供給部120及び大気導入部130の破損や、光センサ1014及びインク抽出管1015の破損を防止することができる。
さらに、装着部1010には、支持部1012の先端側(図7(a)左側、インクカートリッジ1側の端部)に、外部ケース200の凹部216a、226aに入り込むと共に、係合部216b、226bと係合して回動する係合部材1017が備えられている。係合部材1017は、外部ケース200の係合部216b、226bと係合する係合端部1017aと、その係合端部1017aに連接され係合部材1017を軸支する軸支部1017bと、軸支部1017bと連接され外部ケース200の装着部1010に対向する面の反対側面を覆う被覆部1017cとを備えている。軸支部1017bには、係合部材1017の支軸の軸心から外周方向に突起した凸部1017dが形成されており、その凸部1017dが、プリンタ1000の装着部1010に形成された凹部1018に係合することで、係合部材1017が固定される。
図7(a)に示すように、インクカートリッジ1(プロテクタ300が取り外された状態)をプリンタ1000に装着する場合には、インクカートリッジ1をインク供給部120が下方で大気導入部130が上方となるよう装着する。これは、インク供給部120が下方に位置しないと、インクカートリッジ1(インク貯留室111)内のインクを効率良く使用できないからである。
また、インクカートリッジ1は、プリンタ1000に装着された状態で、下方から上方に向かって、インク供給部120、突出部140、大気導入部130の順番になっており、さらに、インク供給部120、突出部140及び大気導入部130が同じ端面に形成されている。よって、インク供給120、突出部140及び大気導入部130が同じ端面に集中して設けられているので、プリンタ1000側に必要となる光センサ1014、インク抽出管1015(インク流路1013a)、大気導入路1013bを一面に集約して設けることができる。したがって、プリンタ1000の小規模化を図ることができる。
インクカートリッジ1の装着は、外部ケース200のケース突出部214a、224a(第1ケース溶着部216、226)が支持部1012に当接するように挿入し、第1ケース溶着部216、226が支持部1012上をスライドするよう押圧することで行われる。即ち、図7(a)に示すように、矢印E方向にインクカートリッジ1をスライドさせる。なお、上述したように、ケース突出部214a、224aには、傾斜面214a2、224a2が形成されているので、その傾斜面214a2、224a2によりインクカートリッジ1を支持部1012上にスムーズに挿入することができる。
図7(b)に示すように、インクカートリッジ1が装着部1010方向(図7(b)左方)に押し込まれると、係止棒1011は、第2ケース溶着部217、227に押されて、支持部1012から離れる方向に弾性変形する。また、係合部材1017の係合端部1017aが外部ケース200の凹部216a、226aに入り込み、その後、係合部216b、226bと当接する。さらに、インクカートリッジ1を押し込むと、係合部材1017が上方へ回動する(図7(b)矢印F方向)。
図7(c)に示すように、図7(b)の状態からさらにインクカートリッジ1を押し込むと(又は係合部材1017を使用者が図7(b)の矢印F方向に回動させると)、係止棒1011の凸部1011aが外部ケース200の係止部217a、227aに嵌り込み係合され、インクカートリッジ1を固定する。また、係合部材1017は、凸部1017dが凹部1018と係合し、係合部材1017によってもインクカートリッジ1が固定される。よって、インクカートリッジ1は、装着部1010に装着された状態で、印刷の振動などにより簡単に外れてしまうことが防止される。
また、インクカートリッジ1は、係止棒1011と支持部1012とにより、上下方向の移動が規制されるので、インクカートリッジ1が斜めに挿入され、光センサ1014及びインク抽出管1015が破損することを防止することができる。
また、インクカートリッジ1が装着部1010に装着されると、インク抽出管1015がインク供給部120内部に挿入され、前述したようにインクの供給が可能な状態となり、大気導入部130の大気バルブ720の突出部720aが装着面1013と当接して前述したように大気の導入が可能な状態となり、光センサ1014がケース切欠部213、223と突出部140とにより形成される貫通孔に挿通され、後述するようにインク残量を検出可能な状態となる。
また、インクカートリッジ1が装着部1010に装着されると、光センサ1014が、ケース切欠部213、223と突出部140とにより形成された貫通孔に挿通されるので、光センサ1014の発光部1014a及び受光部1014bが外部ケース200内に位置することになる。よって、光センサ1014の破損を低減できると共に、埃や塵などが発光部1014a及び受光部1014bに付着して誤検出となることを低減することができる。
図3に戻って、インクカートリッジ1がプリンタ1000に装着された状態で、インクの残量が少なくなったことを検知する方法について説明する。
インク貯留室111内に十分にインクが残っている場合には、フロート部材30は浮力により、インク貯留室111内のインクの液面に浮かぶ。ただし、光遮断部32の上端が内部空間140aの上面に当接することにより、フロート部材30は図3の実線で示した位置よりも上方へは移動せず、突起33は、案内路42の上端部付近に位置している。このとき、光遮断部32の左端部付近は、突出部140の内部空間140aに位置しており、発光部1014aが発した光は光遮断部32によって遮断され、受光部1014aは光を受け取らない。したがって、光センサ1014は図示しない制御基板に信号を出力せず、プリンタ1000においては印刷を行うことが可能となっている。
インク貯留室111内のインクが消費されると、インク貯留室111内のインクの液面が下がり、これに追従して、図3の二点鎖線で示すように、フロート部材30が案内路42と平行に図3の右斜め下方に下がっていく。すると、光遮断部32は発光部1014aが発した光を遮断しなくなり、受光部1014bはこの光を受け取る。このとき、光センサ1014から制御基板に信号が出力され、インクカートリッジの交換を促す警告がなされる。
以上に説明した実施の形態によると、直方体状のケース110の内部にインク貯留室111とインク供給路116とが形成されており、ケース110の側壁161のインク出口116aの上方にインク貯留室に111連通する内部空間140が形成された光透過性を有する突出部140が形成されおり、フロート部材30は、突起33が案内路42の上端部付近に位置するときに、光遮断部32が突出部140の内部空間140aに位置して、発光部1014aが発した光を遮断しており、インク貯留室111内のインクが減るとともに、フロート部材30が案内路42に沿って斜め下方に移動するため、フロート部材30が発光部1014aが発した光を遮断した状態からこの光を遮断しない状態になるまで、フロート部材30が移動した時点で、制御基板に信号が出力されインクの残量が少なくなったことを検知することができる。
また、インク残量が多いときに、フロート部材30はインク供給路116の上方に位置しているが、案内路42が鉛直方向に関してインク供給路116に近づくほど水平方向に関してインク供給路116のインク出口116aから離れるように傾斜しているため、インク残量が減少し、フロート部材30が下方に移動してもインク供給路116に干渉することがなく、フロート部材30の移動が妨げられることがない。したがって、フロート部材30がインク供給路116とほぼ同じ高さまで下がったときに光遮断部32が発光部1014aから発せられた光を遮断しないように構成すれば、実際のインクの残量が少なくなったときにインクが残り少なくなったことを検知することができる。
また、インク供給路116にバルブ機構500が収納されているため、プリンタ1000に装着されたときにはインクを供給し、プリンタ1000から取り外されたときにはインクの漏れ出しを防ぐことができる。
次に本発明に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本発明と同様の構成を有するものについては同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
一変形例では、図8に示すように、下側のガイド61の両端部付近にそれぞれ案内路62に向かって延びたストッパー63が形成されている(変形例1)。この場合には、インク貯留室111内に十分インクが残っており、フロート部材30が浮力により浮かぼうとするときには、図8の実線で示すように、光遮断部32の上端が内部空間140aの上面に当接するとともに突起33の上端が上側に形成されたストッパー63に当接することにより、フロート部材30がそれ以上上方に移動するのが妨げられる。一方、インク貯留室111内のインクが減ってフロート部材30が下方に下がったときには、図8の二点鎖線で示すように、突起33の下端が下側に形成されたストッパー63に当接することによりフロート部材30がそれ以上下方に移動するのが妨げられる。このようにストッパー63が設けられていることにより、突起33が案内路62から抜け落ちてしまう(案内路62から離脱してしまう)のが防止される。したがって、ガイド61の長さを短くすることができる。なお、変形例1では、下側のガイド61に2つのストッパー63が形成されていたが、2つのストッパー63が、上側のガイド61に形成されていてもよい。また、上側及び下側のガイド61に2つのストッパー63のうちの1つずつが形成されていてもよい。さらに、上側及び下側のガイド61にそれぞれ2つのストッパー63が形成されていてもよい。この場合には、上側及び下側のガイド61に形成されたストッパー63はそれぞれ別々に形成されていてもよく、又は、一体となっていてもよい。
別の一変形例では、図9〜図11に示すように、フロート部材30には、図9の紙面垂直方向に平行な2つの側面からそれぞれ、ケース110の側壁160に向かって延びた略円柱状の突起83が形成されており、ケース110の2つの側壁160には、図9の紙面垂直方向に関して互いに対向する位置に、鉛直方向に関してインク供給路116に近づくほど、水平方向に関してインク供給路116のインク出口116aから離れるように延びた、つまり、図9の右斜め下方に延びた案内溝(案内路)81が形成されている(変形例2)。そして、突起83は、案内溝81内に摺動可能に係合しており、突起83が案内溝81に沿って摺動することによりフロート部材30が案内溝81に平行な方向に移動する。したがって、この場合にもフロート部材30を本実施の形態と同様に動作させることができる。また、この場合には、案内溝81の上端部及び下端部の壁面82がストッパーの役割を果たし、突起83が壁面82に当接することにより突起83が案内溝81から抜け落ちてしまうのが防止される。なお、変形例2においては、突起83が略円柱状に構成されているが、本実施の形態の突起33と同様、案内溝83と平行に延びた突起が形成されていてもよい。
本発明の実施の形態に係るインクカートリッジの斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図2のインク貯留体の側面図である。 図3を矢印IVの方向から見たときの、フロート部材周辺の図である。 図3を矢印Vの方向から見たときの、フロート部材周辺の図である。 図3の部分拡大図である。 図1のインクカートリッジをインクジェット記録装置に装着する方法を示す図である。 変形例1の図3相当の側面図である。 変形例2の図3相当の側面図である。 変形例2の図4相当の図である。 変形例2の図5相当の図である。
符号の説明
1 インクカートリッジ
30 フロート部材
31 フロート部
32 光遮断部
33 突起
41 ガイド
42 案内路
63 ストッパー
81 案内溝
82 壁面
83 突起
111 インク貯留室
116 インク供給路
160 側壁
500 バルブ機構
1000 プリンタ

Claims (4)

  1. インクが貯留されたインク貯留室と、
    前記インク貯留室に連通するとともに、プリンタに装着されるときの装着姿勢において水平方向に延び、前記インク貯留室内のインクをインクジェットヘッドに供給するためのインク供給路と、
    前記インク貯留室に貯留されたインクに浮かびインクが消費されるとインク液面に追従して変位するものであって、少なくともその一部が光遮断性を有し、前記インク貯留室内のインクよりも単位体積あたりの質量が小さいフロート部材とを備え、
    前記フロート部材の互いに対向する一対の側面には、それぞれ突起が形成されており、
    前記インク貯留室の互いに対向する内側面には、それぞれ、前記突起が摺動可能に係合するものであって、前記装着姿勢において、前記インク供給路の上方に位置する一端部から、鉛直方向に関して前記インク供給路に近づくほど水平方向に関して前記インク供給路のインク出口から離れるように傾斜して延びる前記突起の案内路が形成されており、
    前記インク貯留室と前記インク供給路は、直方体状のケースの内部に形成されており、
    このケースは、前記装着姿勢にあるときの一の側壁に、下方側に前記インク出口が形成されるとともに、その上方には、前記インク貯留室に連通する内部空間が形成された光透過性を有する突出部が形成されており、
    前記フロート部材は、
    前記装着姿勢において、前記インク供給路の上方において水平方向に延びており、前記突起が前記案内路の一端部に位置するときに、その先端部が前記突出部の内部空間に位置する光遮断部と、
    前記装着姿勢において、前記光遮断部の前記先端部と反対側の端部に接続されているとともに、当該端部から下方に延びており、インク液面に追従するフロート部とを有していることを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記インク供給路の内部には、前記インク出口を開閉可能なバルブ機構が収納されていることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記案内路の前記一端部及び他端部には、前記突起が前記案内路から離脱することを防止するストッパーが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクカートリッジ。
  4. 前記プリンタは、発光部と受光部とを有する透過型の光センサを備えており、前記突出部は、前記インクカートリッジが前記プリンタに装着されたときに前記発光部と前記受光部とに挟まれる位置に設けられていることを特徴とする請求項に記載のインクカートリッジ。
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