JP5076798B2 - インク容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に収容されたインクが所定のポンプによって流出入されるインク容器に関する。
従来、インクを用いて記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の画像記録装置(以下「インクジェット記録装置」と称する。)が広く知られている。インクジェット記録装置は、インクジェット記録方式に基づいてインク滴を吐出する記録ヘッドを備える。記録ヘッドは、供給されたインクを記録用紙へ向けてノズルから選択的に噴出する。これにより、インクで形成された画像が記録用紙に記録される。
この種のインクジェット記録装置では、インクが収容されたインクタンクから所定のインク通路を通じて記録ヘッドへインクを供給する構成が採用されている。上記インクタンクは、インクカートリッジとして交換可能に構成されている。
インクカートリッジには、インクタンクからインクを供給するためのインク供給口が設けられている。このインク供給口は、ゴムなどのシール部材によって封止されている。インクカートリッジがインクジェット記録装置に装着される過程で、その装着部に設けられたインクニードルが上記シール部材を貫通する。これにより、インクニードルを通じてインクタンク内のインクがインク通路へ導き出される。
インクカートリッジを交換する際に、インクタンク内に気泡が進入する場合がある。また、インクカートリッジの周囲温度が変化して、インクに溶け込んでいた気体が気泡となってインクタンク内に現れる場合もある。この気泡が記録ヘッドへ進入するとインク吐出不良を招く。そこで、特許文献1のインクジェット記録装置では、記録ヘッドに接続されたサブタンクとメインタンクとをインクチューブで連結して、そのインクチューブに正逆方向へインクを送るポンプを設け、ポンプを駆動させてサブタンク内のインクをメインタンク内に戻し、再びメインタンク内のインクをサブタンクへ供給する供給機構が採用されている。これにより、メインタンク内で気泡とインクとを分離させて、インクのみをサブタンクへ供給することができる。
特開2000−85141号公報
ところで、インクカートリッジを製造する過程において、インクタンク内に環境ゴミなどの微小な不純物(異物)が進入する場合がある。インク中の不純物が記録ヘッドに到達すると、インク吐出不良を招く。特に、環境ゴミなどの不純物は、気泡と異なり、浮き上がるものもあれば沈殿するものもあり、また、インク中に浮遊するものもあるため、気泡に比べて除去が困難である。記録画像が高解像度化する近年においては、ノズル径が微小化されているため、これまで無視できていた大きさの不純物をも除去する必要性が高まっている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内部に収容されたインクに混在している微小な不純物をインクから分離することが可能なインク容器を提供することにある。
(1) 本発明は、内部に収容されたインクがポンプによって流出入されるインク容器に適用される。このインク容器は、内部と外部とを隔てる側壁の下部に第1連通孔が形成された本体と、上記本体の内部において上記側壁に連続して設けられ、上記第1連通孔を通じて流入されるインクの第1流路を形成する区画壁と、上記本体の内部において上記区画壁によって上記第1流路と隔てられてインクを貯留するインク室と、上記区画壁に設けられ、上記第1連通孔若しくは上記第1連通孔に挿通されるインクニードルのインク流出入口の径よりも小さい径に形成されて、上記第1流路から上記インク室へインクを通す第2連通孔と、上記第2連通孔を介して上記第1流路から上記インク室へ向かうインクの流れを許容する第1逆止弁と、上記区画壁に設けられ、上記第2連通孔より径が大きい第3連通孔を介して上記インク室から上記第1流路へ向かうインクの流れを許容する第2逆止弁と、を具備する。
第2孔によって細分化された微小気泡は、その浮力によって上昇する。この微小気泡は、その周囲に存在する微小なゴミなどの不純物を捕捉しながら上昇する。本体の上部に微小気泡が到達すると、その表面張力を安定化させる作用が微小気泡に働き、微小気泡は側壁へ移動して、捕捉した不純物とともに側壁に付着する。これにより、インク内の不純物がインクと分離されて、本体上部に集められる。
また、インク流入時の流路とインク流出時の流路とが異なる。つまり、インク室にインクを流入させるときは、第1連通孔、第1流路、第2連通孔を通ってインクが上記本体の内部に流れる。また、上記インク室からインクを流出させるときは、第3連通孔、第1流路、第1連通孔を通ってインクが外部へ流れる。そのため、例えば、インクを流入させた後に直ぐにインクを流出させる場合でも、上昇中の微小気泡がインクと共に外部へ流出することを防止できる。また、インクを外部へ流出させる場合は、第2連通孔よりも流路抵抗の小さい第3連通孔をインクが通るため、インクの流出が円滑となる。
(2) 上記第1連通孔は、インク流出入時に当該インク容器が保持される姿勢において上記側壁の下部に形成されていることが望ましい。
(3) また、本発明のインク容器は、上記流路内に設けられ、上記第1連通孔を開閉して上記本体と外部との間でインクを流出入させるバルブを更に備える。
(4) 上記バルブは、上記第1連通孔に嵌入され、内孔を有する弾性部材からなる第1ジョイントと、上記第1流路内にスライド可能に設けられ、上記第1ジョイントの奥側面に当接した際に上記内孔を閉塞する第2ジョイントと、上記第2ジョイントを上記第1ジョイントに対して押圧する方向に付勢することにより上記内孔を該第2ジョイントで閉塞させる第3ジョイントとを備え、これらが連結されて構成されている。
(5) 上記ポンプは、上記本体に接続され、上記インク室の上層部に形成される上記空気層に空気を供給し若しくは上記空気層から空気を吸引するものである。
ポンプが駆動すると、インク室内の空気層の体積が増減する。これにより、第1連通孔を通じてインクが流出入する。
(6) 本発明のインク容器は、記録装置のカートリッジ装着部に装着されるように構成されており、当該カートリッジ装着部に装着されたときに、上記第1流路が、上記第1連通孔及び当該記録装置のインクチューブを介して、当該記録装置のサブタンクと連通するものである。
(7) 本発明に係るインク供給装置は、上記インク容器と、上記インク容器が装着されるカートリッジ装着部と、上記インク容器が上記カートリッジ装着部に装着された状態において、上記第1連通孔を介して、上記第1流路と記録装置のサブタンクとを連通するインクチューブと、を具備する。上記ポンプは、上記第1流路、上記第1連通孔、及び上記インクチューブを介して、上記インク室と上記サブタンクとの間でインクを流出入するものである。
本発明のインク容器によれば、内部に収容されたインクに混在している微小な不純物をインクから分離することが可能となる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、インクジェット記録装置10の内部機構を示す模式断面図である。図2は、インクカートリッジ50の外観構成を示す斜視図であり、図2(A)は、ケース52が組み立てられた状態を示し、図2(B)は、ケース52が分解された状態を示す。図3は、インクカートリッジ50の外観構成を示す斜視図である。図4は、インクカートリッジ50の内部構成を示す斜視図である。図4では、第2ケース部材54が二点鎖線で示されている。図5は、図4の矢視Vから見たインクカートリッジ50の側面図であり、インクカートリッジ50の内部構成が詳細に示されている。図6は、図4における切断線VI−VIの断面図である。図7は、インクカートリッジ50の分解断面図である。図7では、ケース52が省略されている。図8は、図7における切断線VIII−VIIIの部分断面図である。図9は、逆止弁93の構成を示す分解斜視図である。図10は、図9における切断線X−Xの断面図である。図11は、インク室73に所定量のインクが収容された状態を示す断面図である。図12は、大気連通バルブ110の構成部品を示す分解斜視図である。図13は、大気連通バルブ110の断面構造を示す部分拡大図であり、図13(A)は、ピストン116が位置P1で静止した状態を示し、図13(B)は、ピストン116が位置P2で静止した状態を示す。図14は、ポンプ170の断面構造を示す部分拡大図である。図15は、インク供給バルブ130の構成部品を示す分解斜視図である。図16は、インク供給バルブ130の断面構造を示す部分拡大図である。図17及び図18は、カートリッジ装着部200の外観構成を示す斜視図であり、図17は、カートリッジ装着部200からインクカートリッジ50が取り外された状態を示し、図18は、カートリッジ装着部200にインクカートリッジ50が装着された状態を示す。図19は、図18の矢視XIXから見たカートリッジ装着部200の側面図である。図20は、図18における切断線XX−XXの断面図である。図21は、インクの供給動作を説明するための模式図である。
[インクジェット記録装置10]
インクジェット記録装置10は、5種類のインク、すなわち、染料インクであるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、フォトブラック(PBk)、及び、顔料インクであるブラック(Bk)を用いてカラー画像或いはモノクロ画像を記録用紙に記録するものである。図1に示されるように、インクジェット記録装置10は、大別して、給紙装置12、搬送装置13、記録ユニット14、インク供給装置11を備える。インクジェット記録装置10の底面には、給紙トレイ16が設けられている。給紙トレイ16に積載された記録用紙は、給紙装置12によって搬送路18へ送給される。
搬送路18に搬送ローラ対13Aと排紙ローラ対13Bとを有する搬送装置13が設けられている。搬送路18に送給された記録用紙は、搬送装置13によってプラテン19へ向けて搬送される。プラテン19の上方に記録ユニット14が配置されており、該記録ユニット14によって、プラテン19上を通過する記録用紙に画像が記録される。画像が記録された記録用紙は、搬送装置13によって排紙トレイ17に排出される。
記録ユニット14は、その筐体を兼ねるキャリッジ30と、サブタンク21と、インクジェット記録方式の記録ヘッド26と、記録ヘッド26を制御するためのヘッド制御基板27とを備える。キャリッジ30は、図示しない支持レールなどによって図1の紙面に垂直な方向へスライド可能に支持されている。サブタンク21及び記録ヘッド26は、キャリッジ30内に搭載されている。このサブタンク21には、記録ヘッド26へ供給されるインクが収容される。サブタンク21は、インクジェット記録装置10で用いられるインクの種類に対応して設けられている。したがって、本実施形態では、キャリッジ30に、5つのサブタンク21が設けられている。
記録ヘッド26は、ノズル28を備える。記録ヘッド26は、プラテン19上を移動する記録用紙に向けてノズル28からインク滴を選択的に噴射する。これにより、ヘッド制御基板27に入力された画像信号に対応する画像が記録用紙に記録される。なお、インクジェット記録装置10には、当該装置を統括的に制御する主制御部(不図示)が設けられており、上記画像信号は、上記主制御部から出力されてヘッド制御基板27へ入力される。
キャリッジ30の側面には、チューブ継手33が設けられている。このチューブ継手33に、インクチューブ32が接続される。チューブ継手33及びインクチューブ32は、インクジェット記録装置10で用いられるインクの種類に対応して設けられている。したがって、本実施形態では、5種類のインクが用いられるため、チューブ継手33及びインクチューブ32は、それぞれ、5つずつ設けられている。なお、キャリッジ30の内部には、チューブ継手33からサブタンク21の底面へ延びる流路34が形成されている。
キャリッジ30には、バルブ37が設けられている。このバルブ37が切り換えられることにより、開口42が開閉される。バルブ37は、サブタンク21内に連通するシリンダ39と、コイルバネ41と、ピストン40とからなるピストン式のバルブである。コイルバネ41は、シリンダ39に収容されている。また、ピストン40は、コイルバネ41を収縮した状態でシリンダ39内に収容されている。したがって、ピストン40は、常時、コイルバネ41によって一方向(図1の紙面に対して下方向)に付勢されている。ピストン40には、外力を伝達するためのロッド43が連結されている。
ロッド43は、シリンダ39に設けられた開口42に挿通されて外部に延びている。開口42は、ロッド43に外力が加えられない限り、図1に示されるように、ピストン40によって閉塞されている。一方、ロッド43からピストン40へ外力が加えられると、ピストン40は、コイルバネ41の付勢力に抗してシリンダ39内を移動する。このとき、開口42が開放される。これにより、サブタンク21の内部と大気とが開口42及びシリンダ39を介して連通する。言い換えれば、サブタンク21の内部が大気と連通する。なお、開口42は、インクチューブ32を通じてサブタンク21にインクが流出入されるときに開放され、インクジェット記録装置10が作動していない状態、所謂、待機状態のときは、無駄なインクの蒸発を防止するために開口42は閉塞される。
インク供給装置11は、カートリッジ装着部200と、インクカートリッジ50(本発明のインク容器の一例)と、インクチューブ32と、サブタンク21とを備えて構成される。カートリッジ装着部200にインクカートリッジ50が装着される。本実施形態では、インクカートリッジ50は、カートリッジ装着部200に対して着脱可能に構成されている。
インクカートリッジ50はメインタンク70(本発明の本体の一例)を備える。メインタンク70及びサブタンク21は、いずれも、インクが収容される容器である。メインタンク70には、サブタンク21へ供給されるインクが収容される。メインタンク70とサブタンク21とは、インクチューブ32で接続されている。本実施形態では、インクジェット記録装置10で用いられるインクの種類ごとに1本のインクチューブ32がメインタンク70及びサブタンク21間に配設されている。すなわち、インクチューブ32は、インタンク70及びサブタンク21間でインクを循環させるものではない。インクチューブ32を通じて、メインタンク70とサブタンク21との間をインクが双方向に流通するようになっている。インクチューブ32は、合成樹脂製の透明な部材からなり、可撓性を有する。したがって、画像記録時にキャリッジ30がスライド移動しても、インクチューブ32はキャリッジ30に追従する。
上述したように、インクジェット記録装置10にインク供給装置11が設けられているため、インクチューブ32を通じてメインタンク70とサブタンク21との間でインクを双方向に流通させることができる。例えば、サブタンク21からメインタンク70へインクへ戻すと、サブタンク21内の気泡やインクチューブ32内の気泡がメインタンク70内でインクから分離除去される。そして、再びメインタンク70からサブタンク21へインクを供給することで、メインタンク70内で気泡が除去されたインクがサブタンク21に供給される。
[インクカートリッジ50]
図2及び図3に示されるように、インクカートリッジ50は、ケース52を備える。このケース52の内部に、インクカートリッジ50を構成する各要素が収容されている。ケース52は、幅方向(図中のY軸方向)に細く、高さ方向(図中のZ軸方向)に長く、奥行き方向(図中のX軸方向)が上記高さ方向よりもさらに長い略直方体形状に形成されている。したがって、インクカートリッジ50の外観は略直方体形状を呈する。このような形状のインクカートリッジ50であれば、カートリッジ装着部200(図17照)におけるインクカートリッジ50の配置スペースを省減することができる。特に、インクジェット記録装置10が複数のインクカートリッジ50を搭載する場合に、上記形状は好適である。なお、図中のX軸方向は、カートリッジ装着部200に対するインクカートリッジ50の装着方向と一致する。また、図中のX軸とY軸とで形成される平面(以下「X−Y平面」と称する。)が水平面である。このインクカートリッジ50は、図2(A)に示される姿勢、すなわち、上記X−Y平面に起立した姿勢で、カートリッジ装着部200に装着される。
図2(B)に示されるように、ケース52は、第1ケース部材53と第2ケース部材54とを有する。ケース52は、インクカートリッジ50の長手方向(図中のX軸方向及びZ軸方向)に沿って第1ケース部材53と第2ケース部材54との2つに分離可能である。第1ケース部材53と第2ケース部材54は略同形状に形成されている。第1ケース部材53及び第2ケース部材54は、いずれも、合成樹脂で構成され、例えば射出成形によって得られる。
ケース52には、3つの開口56,57,58(図3参照)が設けられている。開口56は、図2及び図3に示されるように、ケース52の上面59から背面60(インクカートリッジ50の装着方向前方側の面)に渡って設けられている。この開口56は、第1ケース部材53及び第2ケース部材54それぞれに形成された切り欠き61によって形成される。開口56に、後述のラックギヤ185(図5参照)が挿通され、後述のピニオンギヤ221(図17参照)が挿入される。開口57は、上記背面60の下部に設けられている(図3参照)。この開口57は、第1ケース部材53及び第2ケース部材54それぞれに形成された半円状の切り欠き(不図示)によって形成される。開口57に、後述のインク供給バルブ130(本発明のバルブに相当)がケース52の内側から嵌め入れられて、外部に露出される。また、開口58は、上記背面60において、開口56と開口57との中間付近に設けられている(図3参照)。この開口58は、第1ケース部材53及び第2ケース部材54それぞれに形成された矩形状の切り欠き62(図3参照)によって形成される。開口58から、後述の検出部75(図5参照)が外部に露出される。
図4から図6に示されるように、ケース52の内部には、メインタンク70と、ポンプ170と、大気連通バルブ110と、インク供給バルブ130とが配設されている。本実施形態では、メインタンク70、ポンプ170、大気連通バルブ110、インク供給バルブ130はいずれも、合成樹脂で構成されている。
[メインタンク70]
メインタンク70は、その略全体がケース52に覆われている。したがって、メインタンク70は、ケース52に対応して、幅方向(Y軸方向)に細く、高さ方向(鉛直方向、Z軸方向)に長く、奥行き方向(装着方向、X軸方向)に長い形状を呈する。このメインタンク70には、サブタンク21へ供給されるインクが収容される。メインタンク70は、半透明のフレーム71と、フレーム71の両側面に溶着される透明なフィルム81(図8参照)とを備える。フレーム71によって、インクが収容されるインク室73が区画される。なお、フィルム81は、本来、図5の側面図に現れるが、同図ではフィルム81が省略されている。
メインタンク70は、図4から図7に示されるように、インク注入部72を有する。インク注入部72は、フレーム71と一体に成形されている。インク注入部72は、図4に示されるように、略円筒形状に形成されている。メインタンク70の前面80に注入口82が設けられている。インク注入部72は、注入口82から図中のX軸方向へ延設されている。注入口82からインク注入部72を経てメインタンク70のインク室73にインクが注入される。本実施形態では、インクカートリッジ50が新品の状態で、メインタンク70に概ねインク室73の8割程度の量のインクが収容されている。つまり、インク室73において、残りの2割の空間は、メインタンク70の上層部に溜まった空気層83である(図11参照)。なお、インク注入部72は、インクが注入された後に樹脂製の栓部材が注入口82から圧入されることにより封じられる。そのため、インク注入後は、インク室73は実質的に密封される。したがって、空気層83は気密状態となる。これにより、注入口82からインクや空気が外部へ漏れ出すことはない。
図6及び図7に示されるように、メインタンク70の前面80の上部に、円形の開口84が設けられている。開口84に連続してメインタンク70の内部に円筒状のバルブ収容室85が形成されている。バルブ収容室85に大気連通バルブ110が収容される(図6参照)。バルブ収容室85は、開口84から図中のX軸方向に沿ってメインタンク70の内側に延設されている。バルブ収容室85の奥面には、インク室73に通じる孔100が形成されている。この孔100は、インク室73の上層部に通じている。すなわち、バルブ収容室85は、孔100を介してインク室73の上層部に形成される空気層83(図11参照)に連通している。孔100に、後述の大気連通バルブ110のロッド117(図12参照)が挿通される。孔100は、ロッド117の径よりも大きく形成されている。そのため、孔100にロッド117が挿通されても孔100は塞がらない。したがって、孔100にロッド117が挿通された状態で、バルブ収容室85とインク室73との間における空気の流通は阻害されない。また、バルブ収容室85の内周面には、メインタンク70の外部に通じる孔101が形成されている。孔101と孔100との間に形成される空間的な流路は、大気連通バルブ110によって接続または遮断される。
図6から図8に示されるように、メインタンク70の背面79(メインタンク70における装着方向の前方側の面)を形成する側壁フレーム71Aの下部に円形の開口87(本発明の第1連通孔に相当)が形成されている。言い換えれば、インク室73と外部とを隔てる側壁フレーム71Aに開口87が形成されている。開口87に連続して、メインタンク70の内部側に、バルブ収容室88が形成されている。より詳細には、バルブ収容室88は、開口87から図中のX軸方向に沿ってメインタンク70の内側に延設されている。このバルブ収容室88にインク供給バルブ130が収容される(図6参照)。
バルブ収容室88は、図8に示されるように、メインタンク70の内部において、略円筒状に形成された筒状フレーム71B(本発明の区画壁の一例)によってその側面が区画され、X軸方向の奥部に設けられた隔壁105(本発明の区画壁の一例)によってその奥面が区画されている。筒状フレーム71Bは、側壁フレーム71Aに連続して設けられている。側壁フレーム71A、筒状フレーム71B及び隔壁105は、メインタンク70のフレーム71を構成する。なお、開口87からバルブ収容室88及び後述するバッファ室90に至る空間は、開口87からインクが流出入されたときのインク流路であって、本発明の第1流路に相当する。
図6から図8に示されるように、筒状フレーム71Bは孔104を有する。孔104は、筒状フレーム71Bの上側の面に設けられている。孔104は、図8に示されるように、側壁フレーム71Aの内壁に沿って上方へ向かって形成されており、その先に設けられた後述のバッファ室90に連通している。この孔104によって、バッファ室90を介してバルブ収容室88とインク室73とが開口87の入口付近で連通している。
隔壁105のバルブ収容室88側の面には、凹陥部105Aが形成されている。凹陥部105Aに、後述する逆止弁95(本発明の第2逆止弁の一例)が装着される。凹陥部105Aには、隔壁105を貫通する孔89が形成されている。この孔89は、筒状フレーム71Bの上側の面に設けられた孔104より下方に配置されている。孔89によって、バルブ収容室88とインク室73とがバルブ収容室88の奥部で連通している。
図7に示されるように、隔壁105の凹陥部105Aには、孔89を開閉するための逆止弁95が設けられている。この逆止弁95は、バルブ収容室88よりもインク室73が正圧となったとき孔89を開放し、逆に、バルブ収容室88よりもインク室73が負圧となったときに孔89を閉塞する。言い換えれば、逆止弁95は、孔89を介してインク室73からバルブ収容室88へ向かうインクの流れを許容するものである。逆止弁95が設けられることによって、メインタンク70内に、インク室73からバルブ収容室88へ向けて流れるインクの流路91(図7参照)が形成される。この流路91は、インク室73の下層部から孔89を経て、バルブ収容室88に至る流路である。なお、逆止弁95の構成については後述する。
バルブ収容室88の上側、詳細には、孔104の直上に、バッファ室90が設けられている。バッファ室90は、フレーム71の一部を構成する円筒状の側壁108及び隔壁107によって区画されている。側壁108は、側壁フレーム71Aに連続して設けられており、メインタンク70の幅方向、つまり、図8のY軸方向に延設されている。この側壁108は、インクタンク70のY軸方向の中間付近まで延設されており、その終端に隔壁107が設けられている。このバッファ室90が設けられることによって、開口87からメインタンク70に流入するインクの流動を緩衝するとともに、インクと共に流入した気泡や、流入後にバルブ収容室88に残留した気泡などを一時的にバッファ室90に集めることができる。
図8に示されるように、隔壁107のインク室73側の面には、凹陥部107Aが形成されている。凹陥部107Aに、後述する逆止弁93(本発明の第1逆止弁の一例)が装着される。凹陥部107Aには、隔壁107をY軸方向に貫通する孔106が形成されている。
隔壁107の凹陥部107Aには、孔106を開閉するための逆止弁93が設けられている。この逆止弁93は、バルブ収容室88よりもインク室73が負圧となったときに孔106を開放し、逆に、バルブ収容室88よりもインク室73が正圧となったときに孔106を閉塞する。言い換えれば、逆止弁93は、孔106を介してバッファ室90からインク室73へ向かうインクの流れを許容するものである。逆止弁93が設けられることによって、メインタンク70内に、バルブ収容室88からバッファ室90、インク室73へ向けて流れるインクの流路92(図7参照)が形成される。なお、逆止弁93の構成については後述する。
メインタンク70の上面78には、図7に示されるように、ポンプ170を取り付けるためのスペース96が確保されている。このスペース96の周辺に、ポンプ170を上記スペース96に固定するための取付座98,99が設けられている。具体的には、取付座98は、メインタンク70の前面80側であってバルブ収容室85の奥部の壁面を構成する部位に設けられている。また、取付座99は、メインタンク70の背面79側であって、上面78に立設されている。これらの取付座98,99は、フレーム71と一体に成形される。
取付座99は、ポンプ170を構成するシリンダ171の外径よりもやや大きいサイズの孔102を有する。孔102は、図7のX軸方向に貫通している。この孔102にシリンダ171が挿嵌されることで、シリンダ171の後端が取付座99に固定される。また、シリンダ171の先端は、取付座98に固定される。これにより、ポンプ170は、メインタンク70と一体となって緩みなく確実に取り付けられる。なお、取付座98には、インク室73に通じる孔103が設けられており、この孔103を通じてシリンダ171の内部とインク室73とが連通する。
メインタンク70は、図5から図7に示されるように、検出部75を備える。この検出部75は、インク室73に収容されているインクの残量を検出するためのものである。検出部75は、メインタンク70の背面79の中段付近からX軸方向外側へ突出している。検出部75は、フレーム71と一体に成形される。したがって、検出部75は、フレーム71と同じ材質、すなわち、半透明の合成樹脂で構成される。検出部75は、後述するように、光センサ203(図20参照)によって光が透過される。本実施形態では、検出部75を半透明の材質で構成することとしたが、光透過性(透明性)を有するものであれば、如何なる材質で構成されていてもよい。したがって、光の透過性を向上させるために、検出部75を完全に透明にしてもかまわない。
検出部75は、図6から図8に示されるように、高さ方向(Z軸方向)へ延びる側面視でコの字形状の空間76を有する。この空間76は、インク室73に連続している。空間76に、後述のセンサーアーム150の遮蔽部157が進入或いは退出する。空間76に進入した遮蔽部157は、検出部75の内側の底面(下面)を構成する支持壁74に当接して、それ以上の進入が阻止される。一方、空間76から退出した遮蔽部157は、図6に示されるように、空間76から少し隔てた所定の位置で静止する。
メインタンク70は、支持部97を備える。支持部97は、フレーム71と一体に設けられている。支持部97は、後述のセンサーアーム150を揺動可能に支持する。支持部97は、センサーアーム150の連結軸158(図7参照)を把持するようにして軸支する。
以下、図9及び図10を参照して逆止弁93の構成について詳細に説明する。なお、逆止弁93は、後述する弁座241に形成された孔244のサイズ及び数が異なることを除き逆止弁95と同じ構成を有する。
図9に示されるように、逆止弁93は、弁体231と、弁体231を受ける弁座241(本発明の細分化手段の一例)とを備えている。弁体231は、例えば、シリコンゴムを射出成形することにより得られ、弁座241は、ポリプロピレン樹脂(PP)を射出成形することにより得られる。もちろん、このような材質以外のもので弁体231及び弁座241が構成されていてもよい。
図9に示されるように、弁体231は、傘部233と軸部234とを有し、側面視で略傘形状に形成されている。傘部233は円形状に形成されている。傘部233は、軸部234との連結部から外周端に渡って薄肉に形成されている。軸部234は棒状の部材であり、傘部233の中心から垂直方向に延設されている。軸部234には、その表面が他の部分よりも盛り上がった凸部235が形成されている。凸部235は、傘部233から所定距離だけ離間した箇所に形成されている。この凸部235は、弁体231が弁座241に組み付けられたときに弁体231のストロークを規制するためのストッパの役割を担う。
弁座241は、底部を有する略円筒状に形成されている。弁座241の内孔246は、弁体231の傘部233の外径より大きいサイズに形成されている。したがって、弁座241の内部に傘部233が収容可能である。この弁座241は、底部を形成する底板243側から凹陥部107A(図8参照)に嵌め入れられる。底板243には、図10(A)に示されるように、インクを通すための複数の孔244(本発明の第2連通孔に相当)と、弁体231の軸部234を挿通させるための孔245とが形成されている。本実施形態では、孔245は、底板243の中心に配置されており、孔244は、孔245を囲むようにその周囲に等間隔に配置されている。なお、孔244の位置や数は、インクの流量に応じて適宜変更可能である。
孔245に弁体231の軸部234が挿入されると、凸部235が孔245の周縁に当接する。軸部234が更に挿入されると、凸部235は孔245の周縁を湾曲変形させて、孔245を挿通する。これにより、弁座241に対して弁体231が取り付けられた、逆止弁93が組み立てられる。このように逆止弁93が構成されているため、インク室73とバッファ室90との圧力差に応じて、傘部233が底板243に密着して孔244を閉塞し、或いは、傘部233と底板243とが離れて孔244が開放される。
本実施形態では、孔244は、開口87に挿通されるインク抽出管149の流出入口149A(図16参照)の径よりも小さいサイズに形成されている。また、孔244は、逆止弁95の弁座251(図10(B)参照)に設けられたインクを通すための孔254(本発明の第3連通孔に相当)の径よりも小さいサイズに形成されている。具体的には、孔244は、0.30mm〜0.55mmに形成されている。このような微小な孔244を有する弁座241が設けられているため、インクが孔244を通る際に、インクに混在する孔244より大きな気泡が孔244によって押し潰されて、孔244と略同径の微小な気泡となる。
次に、逆止弁95の構成について説明する。逆止弁95は、その弁座251に形成された孔254のサイズが相違する点を除き、逆止弁93と同じ構成を有するものであるため、ここでは、上記相違点について説明し、その他の構成については、逆止弁93の各構成要素と同符号を付すことでその詳細な説明は省略する。
図10(B)に示されるように、逆止弁95の弁座251の底板243には、孔245の周囲に複数の孔254が配置されている。本実施形態では、孔254は、弁座241の孔244よりも大きいサイズに形成されている。したがって、孔254をインクが通る際の流路抵抗は、孔244をインクが通る場合に比べて小さい。
このように構成された逆止弁93,95が設けられているため、例えば、開口87が開放されている状態でインク室73に空気を送り込むなどして該インク室73をバルブ収容室88よりも正圧にすると、孔89が逆止弁95によって開放され、孔106が逆止弁93によって閉塞される。これにより、インク室73に収容されたインクが流路91を通ってバルブ室88へ流入し、開口87から外部へ流出する。一方、インク室73から空気を吸引するなどして該インク室73をバルブ収容室88よりも負圧にすると、孔89が逆止弁95によって閉塞され、孔106が逆止弁93によって開放される。これにより、インクチューブ32を通じてバルブ収容室88に流入したインクは流路92を通ってインク室73へ流れ込む。
すなわち、本実施形態では、開口87からバルブ収容室88へインクを流入させた場合は、インクはバルブ収容室88から流路92を通ってインク室73へ流れる。そして、開口87から外部へインクを流出させた場合は、インクはインク室73から流路91を通ってバルブ収容室88及び開口87を経て外部へ流れる。このように、流路92に逆止弁93が設けられ、流路91に逆止弁95が設けられているため、メインタンク70内では、図7に示されるように、インクを一方向に流通させる循環流路が形成される。
以下、適宜図面を参照して、メインタンク70に取り付けられるセンサーアーム150、大気連通バルブ110、ポンプ170、インク供給バルブ130について詳細に説明する。
[センサーアーム150]
まず、図7を参照して、センサーアーム150の構成について説明する。図7には、センサーアーム150の外観が詳細に示されている。センサーアーム150は、インク室73に収容されたインクの残量を検出するための部材である。センサーアーム150は、合成樹脂から構成されており、射出成形により得られる。センサーアーム150は、バランス部152と、連結部153と、アーム部154とを有する。
連結部153には、連結軸158が形成されている。この連結軸158が、フレーム71に設けられた支持部97に軸支される。これにより、センサーアーム150は、支持部97で揺動可能に支持される。
バランス部152は、連結部153から連結軸158に直交する方向へストレートに延設されている。バランス部152は、その平均比重が、インクの比重よりも軽くなるよう成形されている。具体的には、バランス部152の内部が空洞化されている。したがって、インク中において、バランス部152は浮力体の役割を担う。なお、アーム部154及びインクよりも比重の小さい材質でバランス部152を構成してもかまわない。
図7に示されるように、アーム部154は、第1アーム155と、第2アーム156と、遮蔽部157とを有する。第1アーム155は、連結部153からバランス部152に対して略垂直をなす方向(図7の紙面の上方向)に延びている。第1アーム155の先端から連続して第2アーム156が形成されている。この第2アーム156は、第1アーム155の先端を起点として、バランス部152から遠ざかる方向へ延びている。第2アーム156の先端、すなわち、センサーアーム150の先端に遮蔽部157が形成されている。
本実施形態では、アーム部154は、バランス部152よりも重量が小さい。したがって、空気中においては、バランス部152はアーム部154よりも重い。そのため、インク室73にインクが入っていない状態では、バランス部152がその重力方向(下方向)に引っ張られる。これにより、センサーアーム150は、連結軸158を中心にして左回り(図6の矢印162で示す方向)に回動する。センサーアーム150の回動は、バランス部152の下端がメインタンク70の底面に当接すると停止する。このとき、遮蔽部157は、図6に示されるように、検出部75から退出した所定の位置で静止する。
一方、図11に示されるように、インク室73に上記所定量のインクが注入された状態では、バランス部152はインクに浸かる。このとき、バランス部152に、アーム部154よりも大きい浮力が発生する。この浮力によって、バランス部152とアーム部154との重量の均衡が逆転する。すなわち、インク中では、バランス部152の重力方向に働く力はアーム部154の重量方向に働く力よりも小さい。したがって、アーム部154が重力方向(下方向)へ引っ張られる。これにより、センサーアーム150は、連結軸158を中心にして右回り(図11の矢印163で示す方向)に回動して、遮蔽部157が検出部75の空間76(図8参照)に進入する。遮蔽部157の下端が支持壁74に当接すると、センサーアーム150の回動が停止して、その姿勢が維持される。
[大気連通バルブ110]
次に、図12及び図13を参照して、大気連通バルブ110の構成について詳細に説明する。
大気連通バルブ110は、孔101を開閉して、メインタンク70のインク室73に形成された空気層83(図11参照)を大気に開放するためのバルブである。大気連通バルブ110は、図12及び図13に示されるように、キャップ111と、コイルバネ112と、ピストンバルブ113と、バルブ座114とを備える。大気連通バルブ110は、これら各要素(キャップ111、コイルバネ112、ピストンバルブ113、バルブ座114)がその順序で順次連結されて構成されている。上記各要素のうち、コイルバネ112、ピストンバルブ113、及びバルブ座114がバルブ収容室85に収容され、キャップ111は、開口84の周縁に装着される。
コイルバネ112は、バルブ収容室85に収容されたピストンバルブ113をバルブ収容室85の奥行き方向(図7のX軸方向)へ弾性的に付勢するものである。コイルバネ112は、樹脂或いは金属からなる。コイルバネ112は、予め収縮された状態でバルブ収容室85に収容される。したがって、バルブ収容室85内において、コイルバネ112は、常に、伸長する方向の付勢力を発生している。なお、本実施形態ではコイルバネ112を用いたが、コイル状のバネに限られない。例えば、コイルバネ112に代えて、板バネなどを用いてもよい。また、バルブ収容室85内において上記ピストンバルブ113を上記奥行き方向へ弾性的に付勢する部材であれば如何なる材質、形状、構成のものであってもコイルバネ112に置き換えることができる。もちろん、インク供給バルブ130に適用される後述のバネユニット134(図15参照)を用いてもよい。
キャップ111は、奥面を形成する奥壁119と、奥壁119の周縁から立設されて側面を形成する筒状の側壁118とを有する。奥壁119は、コイルバネ112を受けるバネ座を兼ねる。側壁118には、複数(本実施形態では2つ)の長孔120が形成されている。開口84(図7参照)の周縁に図示しない突起片が設けられており、この突起片が上記長孔120に挿嵌される。これにより、開口84の周縁に対してキャップ111が固定される。
ピストンバルブ113は、円筒状のピストン116と、該ピストン116に一体に形成されたロッド117とを備える。このピストン116は、コイルバネ112を受けるバネ座を兼ねる。ピストン116は、コイルバネ112によって図中のX軸方向に弾性的に付勢される。ピストンバルブ113は、バルブ収容室85の内周面に摺動可能に設けられている。ピストン116の外周面とバルブ収容室85の内周面との間には、オーリング121が設けられている。具体的には、ピストン116の外周面に形成された溝122にオーリング121が嵌め入れられている。これにより、ピストンバルブ113は、バルブ収容室85の内周面との間に形成された隙間を密封した状態でバルブ収容室85内を摺動する。
バルブ座114は、コイルバネ112によって図中のX軸方向へ付勢されたピストン116を受け止めるものである。バルブ座114は、バルブ収容室85(図7参照)の奥側に配置される。バルブ座114は、バルブ収容室85の内径に対応して円環状に形成されている。バルブ座114の中心には、バルブ座114を貫通する円形の孔115が形成されている。孔115に、ピストンバルブ113のロッド117が挿通される。バルブ座114は、ゴムなどの弾性部材で構成されている。したがって、ピストン116がコイルバネ112によって弾性的に付勢されることにより、バルブ座114とピストン116とが隙間なく密着する。
図13(A)に示されるように、ロッド117に外力が加えられていない状態では、ピストンバルブ113は、コイルバネ112によって付勢されることにより、ピストン116がバルブ座114に当接した位置P1で静止する。このとき、ピストン116とバルブ座114とが密着され、さらに、バルブ座114とバルブ収容室85の奥面とが密着される。これにより、メインタンク70のインク室73から孔115及び孔100を介してバルブ収容室85へ通じる流路が閉塞される。
図13(B)に示されるように、ロッド117に対して矢印123の方向に外力が加えられると、コイルバネ112の付勢力に抗してピストンバルブ113が矢印123の方向へ後退し、ピストン116がバルブ座114から離反する。このとき、ピストンバルブ113は、ピストン116がキャップ111の奥壁119に当接する位置P2まで後退する。これにより、孔101が開放される。その結果、インク室73から、孔100、孔115、バルブ収容室85、そして孔101を経て大気へ通じる流路(図13(B)の矢印124を参照)が開放される。言い換えれば、インク室73は、孔100、孔115、バルブ収容室85、そして孔101を経て、大気と連通する。なお、ロッド117に加えられる外力は、後述のポンプ170において、プランジャ172がシリンダ171の奥部まで押し込まれた際に、ピストン181によって入力される。
[ポンプ170]
次に、図14を参照して、ポンプ170の詳細な構成について説明する。
ポンプ170は、インク室73に空気を送給し、或いはインク室73から空気を吸引するものである。ポンプ170は、インク室73への空気の送給とインク室73からの空気の吸引を交互に行うことにより、インク室73の上層部に形成された空気層83(図11参照)の体積を増減させる。すなわち、空気層83に空気が送給されると、空気層83内の空気圧が上昇して、インクが低圧方向へ流出する。その結果、空気層83の体積が増す。一方、空気層83から空気が吸引されると、空気層83内の空気圧が低下して、インクが低圧方向へ流出する。その結果、空気層83の体積が減少する。
図14に示されるように、ポンプ170は、メインタンク70の上面78に設けられている。ポンプ170は、大別して、シリンダ171とプランジャ172とを備えて構成されている。要するに、ポンプ170は、シリンダ171とプランジャ172とを有するピストンポンプ(またはプランジャポンプ)である。シリンダ171及びプランジャ172は、合成樹脂を射出成形することにより得られる。
シリンダ171は、メインタンク70の上面78に固定されている。シリンダ171は、その中心軸が、メインタンク70の奥行き方向(図14のX軸方向)に沿うように上面78に配置されている。シリンダ171にプランジャ172が挿入される方向(挿入方向)を基準にして、当該シリンダ171は、上記挿入方向の奥側の端部に壁面179を有する。この壁面179に孔173が形成されている。シリンダ171内の空気は、孔173を通じてインク室73へ流出入する。上記挿入方向を基準にして、シリンダ171の手前側の端部には開口174が設けられている。この開口174は、シリンダ171の内径と同じサイズを有する。開口174からシリンダ171内にプランジャ172が挿入される。孔173及び開口174は、シリンダ171の両端部それぞれに、同軸上に配置されている。以下、シリンダ171の両端部のうち、孔173が設けられた側の端部を先端175と称し、開口174が設けられた側の端部を後端176と称する。
シリンダ171の先端175には、円環状の取付具177が設けられている。この取付具177は、一部が先端175に埋設されており、残りの部分が露出されている。したがって、図14に示されるように、取付具177は、断面視で先端175からシリンダ171の軸方向に突出している。取付座98には図示しない取付溝が形成されており、該取付溝に取付具177が嵌め入れられる。これにより、シリンダ171の先端175が取付座98に固定される。また、取付具177には、ゴム質のコーティングが施されている。そのため、取付具177と取付座98とが隙間なく密着される。したがって、シリンダ171の内部からインク室73に至る経路に空気漏れが生じることはない。なお、上述したように、取付座98は、メインタンク70の前面80側であって、バルブ収容室85の奥部の壁面を構成するフレーム71に設けられている。そのため、シリンダ171は、先端175を上記前面80側にして上面78に固定される。
シリンダ171の後端176には、シリンダ171の径方向に突出する座178が設けられている。シリンダ171の先端175が取付座99の孔102(図7参照)に挿入され、その後にシリンダ171の後端176が取付座99に到達すると、座178が孔102の周縁に当接する。これにより、シリンダ171の更なる挿入が制止される。上述したように、取付座99は、メインタンク70の背面79側に設けられている。したがって、シリンダ171は、後端176を上記背面79側にして上面78に固定される。
プランジャ172は、ピストン181と、ロッド182とを有する。ピストン181及びロッド182は、一体に形成されている。ピストン181は、シリンダ171の内周面に対して摺動可能に設けられている。ピストン181の外周面とシリンダ171の内周面との間には、オーリング183が設けられている。具体的には、ピストン181の外周面に形成された溝184に円環状のゴム部材からなるオーリング183が嵌め入れられている。これにより、ピストン181は、シリンダ171の内周面との間に形成された隙間を密封した状態でシリンダ171内を摺動する。
ロッド182には、ラックギヤ185が形成されている。ラックギヤ185は、ロッド182の上側に形成されている。ラックギヤ185に、後述の駆動伝達機構220(図18参照)のピニオンギヤ221が噛み合わされる。これにより、シリンダ171の軸方向へピストン181を摺動させる駆動力がロッド182に伝達される。上記駆動力を受けると、ピストン181は、図14の紙面左右方向に摺動する。例えば、ピストン181が図14の紙面左方向に摺動すると、シリンダ171内の空気が孔173及び孔103を通じてインク室73へ流出する。一方、ピストン181が図14の紙面右方向に摺動すると、インク室73内の空気が孔103及び孔173を通じてシリンダ171内に流入する。
ポンプ170は、インクチューブ32(図1参照)の容積に、サブタンク21(図1参照)の容積を加算した容積と同等の容量を有する。一般に、上述の如く構成されたポンプ170は、シリンダ171の容積とピストン181のストロークとによってその容量(所謂、ポンプ容量)が決定される。
本実施形態では、後述の駆動伝達機構220(図18参照)によってピストン181が一定のストロークで摺動する。したがって、ポンプ170は、インク室73に対して、常に、一定量の空気を供給し、或いは一定量の空気を吸引する。
[インク供給バルブ130]
次に、図15及び図16を参照して、インク供給バルブ130の詳細な構成について説明する。
インク供給バルブ130は、メインタンク70のインク室73に収容されたインクを外部へ流出入させるためのバルブである。このインク供給バルブ130は、バルブ収容室88(図7参照)に収容されて、メインタンク70にインクチューブ32(図1参照)を接続するための接続口の役割を担う。インク供給バルブ130は、図15及び図16に示されるように、キャップ131と、ジョイント132(本発明の第1ジョイントの一例)と、ピストンバルブ133(本発明の第2ジョイントの一例)と、バネユニット134(本発明の第3ジョイントの一例)とを備える。インク供給バルブ130は、これら各要素(キャップ131、ジョイント132、ピストンバルブ133、バネユニット134)がその順序で連結されて構成されている。上記各要素のうち、ピストンバルブ133及びバネユニット134がバルブ収容室88に収容される。また、ジョイント132は、開口87(図7参照)を栓するように開口87に嵌め入れられる。また、キャップ131は、ジョイント132を介して開口87の周縁に装着される。
ジョイント132は、メインタンク70の外部からバルブ収容室88にインク抽出管149(本発明のインクニードルに相当、図16参照)を挿通するものである。なお、インク抽出管149は、インクチューブ32(図1参照)の先端に設けられた針状の管である。ジョイント132は、弾性を有するゴムなどの樹脂で構成されている。ジョイント132は、バルブ収容室88の内径及び開口87(図7参照)の形状に合わせて、円環状に形成されている。詳細には、ジョイント132は、バルブ収容室88の内周面に嵌め入れられる第1円柱部135と、開口87の周縁に当接される第2円柱部136とを有する。また、ジョイント132には、第1円柱部135及び第2円柱部136の中心を貫通する孔137が形成されている。孔137にインク抽出管149が挿通される。孔137は、インク抽出管149の外径よりもやや小さく形成されている。したがって、孔137にインク抽出管149が挿通されると、インク抽出管149の外周面が孔132の内面を押圧して密着する。これにより、インク抽出管149は、バルブ収容室88と外部との密封状態を維持したまま、バルブ収容室88へ挿通される。
キャップ131は、開口87(図7参照)を覆うとともにインク抽出管149をバルブ収容室88へ導くものである。キャップ131は、奥面を構成する円盤状の奥壁129と、奥壁129に形成された孔138と、キャップ131の側面を形成する筒状の側壁139とを有する。側壁139には複数の長孔140(本実施形態では2つ)が形成されている。開口87の周縁に図示しない突起片が設けられており、この突起片が上記長孔140に挿嵌される。これにより、開口87の周縁に対してキャップ131が固定される。
バネユニット134は、バルブ収容室88に収容されたピストンバルブ133をバルブ収容室88の奥行き方向(図7のX軸方向)へ弾性的に付勢するものである。バネユニット134は、弾性を有する樹脂で構成された第1バネ144及び第2バネ145と、バルブ収容室88の奥行き方向に摺動可能なスライド部材146とを有する。第1バネ144及び第2バネ145は、お碗形状或いは中空円錐形状に形成されており、荷重が付加されたときにその側面が撓む。第1バネ144及び第2バネ145には、図16に示されるように孔144A,145Aが形成されており、お碗形状の内部を通って孔144A,145Aを抜ける経路(図16の太線矢印164参照)でインクが流通する。スライド部材146には、第1バネ144及び第2バネ145を収容する図示しない収容室が設けられており、該収容室に第1バネ144及び第2バネ145が収容される。
バネユニット134は、予め収縮された状態でバルブ収容室88の奥部に収容される。したがって、バルブ収容室88内において、バネユニット134は、常に、伸長する方向の付勢力を発生する。なお、バルブ収容室88の奥面を形成する隔壁105が、バネユニット134の付勢力を受け止めて支持するバネ座を兼ねる。
スライド部材146には、ピストンバルブ133とバネユニット134とを連結するためのリブ147が設けられている。このリブ147にピストンバルブ133の爪143が掛け止められる。なお、本実施形態ではバネユニット134を用いたが、バルブ収容室88を上記奥行き方向へ弾性的に付勢する部材であれば如何なる材質、形状、構成のものであってもバネユニット134に置き換えることができる。もちろん、バネユニット134に代えて、大気連通バルブ110に適用されるコイルバネ112(図12参照)を用いてもよい。
ピストンバルブ133は、円盤状の奥壁141と、奥壁141の周縁から立設された筒状の側壁142とを有する。奥壁141は、バネユニット134の付勢力を受け止めるバネ座を兼ねる。側壁142には、複数の爪143(本実施形態では2つ)が設けられている。この爪143がバネユニット134のリブ147に掛け止められることで、ピストンバルブ133とバネユニット134とが連結される。ピストンバルブ133は、バルブ収容室88の奥行き方向(図7のX軸方向)へスライド可能に設けられている。このピストンバルブ133は、側壁142とバルブ収容室88の内面との間に所定寸法の隙間148を形成しつつ、バルブ収容室85内でスライドする。隙間148は、インクの流通が可能な寸法に設定されている。このようなピストンバルブ133がバネユニット134によってバルブ収容室88の奥行き方向(図7のX軸方向)へ付勢されることで、ピストンバルブ133の外側面127とジョイント132の奥側面128とが当接する。これにより、ジョイント132の孔137がピストンバルブ133で閉塞される。
上述の如く構成されたインク供給バルブ130において、図16に示されるように、インク抽出管149が孔138及び孔137を経てバルブ収容室88内に挿入されると、インク抽出管149の先端がピストンバルブ133の奥壁141をバネユニット134の付勢力に抗して押圧する。このとき、ピストンバルブ133がバルブ収容室88の奥側へ移動する。これにより、奥壁141がジョイント132から離反する。インク抽出管149の先端部の側面には、インクが流出入される流出入口149Aが設けられている。したがって、奥壁141がジョイント132から離反すると、流出入口149Aを通じてバルブ収容室88とインク抽出管149とが連通する。
[カートリッジ装着部200]
次に、図17から図20を参照して、カートリッジ装着部200の構成について詳細に説明する。なお、図17から図20では、各ギヤの歯が省略されている。
カートリッジ装着部200は、5種類のインク、すなわち、染料インクであるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、フォトブラック(PBk)、及び、顔料インクであるブラック(Bk)の各色に対応する5つのインクカートリッジ50を保持する。このカートリッジ装着部200は、インクジェット記録装置10の内部に収容されている。
カートリッジ装着部200は、図17に示されるように、カートリッジケース201を備える。カートリッジケース201の前面に開口202が設けられている。この開口202からカートリッジケース201内にインクカートリッジ50が挿入される。カートリッジケース201に挿入されたインクカートリッジ50が、その挿入方向(図中のX軸方向)へ押圧されると、カートリッジケース201の奥部に配置されたインク抽出管149(図16参照)がインク供給バルブ130に挿入される。これにより、カートリッジケース201に対するインクカートリッジ50の装着が完了する。なお、カートリッジケース201は、インクカートリッジ50が挿抜可能なように構成されている。
図20に示されるように、カートリッジケース201の奥部には、光センサ203が設けられている。この光センサ203は、発光素子と受光素子とを有し、発光素子から受光素子へ出射された光の輝度に基づいて所定のセンサ信号(例えば、輝度に応じた電気信号)を出力するものである。光センサ203の代表例が、透過型のフォトインタラプタである。光センサ203は、インクカートリッジ50に対応して設けられている。したがって、本実施形態では、光センサ203は5つ設けられている。光センサ203の発光素子と受光素子との間に形成された検出領域に、検出部75が進入するように、光センサ203が配置されている。センサーアーム150の遮蔽部157(図7参照)が検出部75に進入した状態では、上記検出領域は遮蔽部157で遮蔽される。このとき、インクジェット記録装置10では、主制御部(不図示)によって、「インク残量あり」と判断される。一方、遮蔽部157が検出部75から退出した状態では、上記検出領域は遮蔽されない。このとき、インクジェット記録装置10では、「インク残量なし」と判断される。
カートリッジ装着部200の背面側には、駆動伝達機構220が設けられている。駆動伝達機構220は、5つのピニオンギヤ221と、軸222と、リンクロッド223と、軸224と、第1伝達ギヤ225と、第2伝達ギヤ226とを備える。
ピニオンギヤ221は、インクカートリッジ50がカートリッジケース201に装着された状態で、ラックギヤ185と噛み合わされる。本実施形態では、インクカートリッジ50の5つのプランジャ172に対応して5つのピニオンギヤ221が配設されている。ピニオンギヤ221は、図17及び図18に示されるように、略半円形状に形成されている。ピニオンギヤ221の円弧部228に歯が形成されている。
5つのピニオンギヤ221は、一軸構成の軸222に固定されている。したがって、軸222が回転すると、全てのピニオンギヤ221がその回転方向と同方向に同じ回転速度で回転する。軸222の一端に、リンクロッド223が連結されている。このリンクロッド223によって、所定の駆動力が軸222に伝達される。リンクロッド223は、軸224にも連結されている。要するに、リンクロッド223の一方端が軸222に連結され、他方端が軸224に連結されている。軸224には、第1伝達ギヤ225が固定されている。そして、この第1伝達ギヤ225に第2伝達ギヤ226が噛み合わされる。
第2伝達ギヤ226は、モータなどの駆動源に連結されている。上記駆動源は、インクジェット記録装置10を構成する給紙装置12や搬送装置13などの駆動系にも連結されている。上記駆動源は、インクジェット記録装置10を統括的に制御する主制御部(不図示)によって所定の動作を行うように制御される。
上記駆動源から所定の駆動力が第2伝達ギヤ226に伝達されると、その駆動力は第1伝達ギヤ225、軸224、リンクロッド223、軸222、ピニオンギヤ221を介して、ラックギヤ185に伝達される。これにより、ラックギヤ185とともにピストン181がシリンダ171内を往復するようにスライドする。
[インク供給動作]
以下、図21を参照して、本実施形態に係るインク供給装置11によるインクの供給動作について説明する。なお、図21においては、センサーアーム150(図7参照)が省略されている。
本実施形態に係るインク供給装置11は、次の要領で、メインタンク70からサブタンク21へインクを供給する。なお、サブタンク21へのインクの供給は、バルブ37(図1参照)を開けてサブタンク21内を大気に開放させた状態で行われる。
図21(A)に示されるように、プランジャ172がシリンダ171から最大限に引き出された状態からシリンダ171内にプランジャ172を押し込む方向へ上記駆動源を作動させると、ピストン181がシリンダ171の奥側(紙面左方向)へ移動する。これに伴い、シリンダ171内の空気が孔173及び孔103(図14参照)を経てメインタンク70のインク室73へ送り込まれる。これにより、インク室73の圧力が上昇する。インク室73の圧力がバルブ収容室88(図16参照)の圧力よりも高くなると、逆止弁95(図16参照)が孔89を開放する。孔89の開放によって、図21(B)の実線の矢印23に示される流路を通ってインクがメインタンク70からサブタンク21へ供給される。より詳細には、まず、孔89が開放されたことによって、インク室73に収容されたインクが弁座251の孔254(図10(B)参照)を経てバルブ収容室88へ流出する。バルブ収容室88に流入したインクは、バネユニット134の内部及び周囲を通り、インク抽出管149の流出入口149A(図16参照)からインクチューブ32に流入する。そして、インクチューブ32を通じてインクがサブタンク21へ供給される。ピストン181がシリンダ171の奥部まで押し込まれると、図21(C)に示されるように、サブタンク21及びインクチューブ32にインクが満たされる。
また、本実施形態に係るインク供給装置11において、サブタンク21からメインタンク70へのインクの吸引は、次の要領で行われる。なお、メインタンク70へのインクの吸引は、バルブ37を開けてサブタンク21内を大気に開放させた状態で行われる。
図21(C)に示されるように、ピストン181がシリンダ171の奥部まで押し込まれた状態からプランジャ172をシリンダ171から引き出す方向へ上記駆動源を作動させると、ピストン181がシリンダ171の手前側(紙面右方向)へ移動する。これに伴い、インク室73の空気層83の空気が孔103及び孔173(図14参照)を経てシリンダ171内に吸い込まれる。これにより、インク室73の圧力が低下する。インク室73の圧力がバルブ収容室88(図16参照)の圧力よりも低くなると、逆止弁93(図16参照)が孔106を開放する。これにより、図21(B)の破線の矢印24に示される流路を通って、インクがサブタンク21からメインタンク70へ戻される。より詳細には、まず、孔106が開放されたことによって、バルブ収容室88内のインクが孔104及び弁座241の孔244(図10(A)参照)を通ってインク室73へ流入する。一方、インクがインク室73に流入したことに伴い、サブタンク21内のインクがインクチューブ32を通じてインク供給バルブ130に流入する。
図21(A)に示されるように、プランジャー172がシリンダ171から最大限に引き出されると、サブタンク21及びインクチューブ32内の全てのインクがメインタンク70に戻される。サブタンク21からメインタンク70にインクが流入した際に、インクチューブ32或いはサブタンク21内で発生した気泡がインクとともに流路92(図7参照)を通ってインク室73に流入する。なお、一部のインクは、バルブ収容室88に残留する。
インクが孔244を通る際に、インクに混在する気泡は孔244に押しつぶされて、孔244と略同径の微小な気泡(微小気泡)となる。この微小気泡がインク室73に進入する。インク室73に進入した微小気泡はその浮力によって空気層83へ向けて上昇を始める。微小気泡は、その周囲に存在する微小なゴミなどの不純物を捕捉しながら上昇する。空気層83に微小気泡が到達すると、その表面張力を安定化させる作用が微小気泡に働くため、微小気泡はメインタンク70の内壁へ移動して内壁に付着する。このとき、上昇中に捕捉した不純物も微小気泡とともに内壁に付着する。なお、メインタンク70の内壁に付着した微小気泡が弾けて消えたとしても、不純物が内壁に付着した状態が維持される。これにより、インクに混在する不純物をインクから分離させて、空気層83付近に集めることができる。その後、上述の如く、メインタンク70からサブタンク21へインクを供給することにより、不純物を含まないインクがインクチューブ32を介してサブタンク21へ供給される。
[作用効果]
このように、本実施形態では、流路92を通ってインクがインク室73に流入する際にインクに含まれる気泡が微小気泡に変えられるため、インク室73に混在する微小な不純物が微小気泡とともに捕捉されて空気層83に集められる。その結果、不純物を含まないインクが記録ヘッド26側へ供給されるため、記録ヘッド26のノズル28つまりや吐出不良が防止される。
また、メインタンク70内には、逆止弁93,95が設けられているため、メインタンク70にインクを流入させるときは、流路92を通ってインクがインク室73に流れ、メインタンク70からインクを流出させるときは、流路91を通ってインクが外部へ流れる。そのため、例えば、インクを流入させた後に直ぐにインクを流出させた場合でも、インク室73に漂う微小気泡がインクと共に記録ヘッド26側へ供給されない。また、インクを記録ヘッド26側へ流出させる場合は、孔244よりも流路抵抗の小さい孔254をインクが通るため、インクの流れが円滑となる。
なお、上述の実施形態では、逆止弁93の弁座241に微小な孔244を設けることとしたが、例えば、隔壁107に複数の孔244を形成し、その孔244を弁で開放する機構を採用することも可能である。
また、上述の実施形態では、ポンプ170をインクカートリッジ50に搭載することとしたが、例えば、ポンプ170をインク供給装置11のカートリッジ装着部200に搭載した構成、或いはポンプ170をキャリッジ30に搭載した構成を採用することが可能である。もちろん、カートリッジ装着部200及びキャリッジ30とは独立してポンプ170を設けてもかまわない。また、インクの流出入を行うポンプとして、ポンプ170のごとくピストン方式のポンプに限られず、チューブポンプなどの種々のポンプを用いることが可能である。
図1は、インクジェット記録装置10の内部機構を示す模式断面図である。 図2は、インクカートリッジ50の外観構成を示す斜視図であり、図2(A)は、ケース52が組み立てられた状態を示し、図2(B)は、ケース52が分解された状態を示す。 図3は、インクカートリッジ50の外観構成を示す斜視図である。 図4は、インクカートリッジ50の内部構成を示す斜視図である。 図5は、図4の矢視Vから見た側面図であり、インクカートリッジ50の内部構成が示されている。 図6は、図4における切断線VI−VIの断面図である。 図7は、インクカートリッジ50の分解断面図である。 図8は、図7における切断線VIII−VIIIの部分断面図である。 図9は、逆止弁93の構成を示す分解斜視図である。 図10は、図9における切断線X−Xの断面図である。 図11は、インク室73に所定量のインクが収容された状態を示す断面図である。 図12は、大気連通バルブ110の構成部品を示す分解斜視図である。 図13は、大気連通バルブ110の断面構造を示す部分拡大図であり、図13(A)は、ピストン116が位置P1で静止した状態を示し、図13(B)は、ピストン116が位置P2で静止した状態を示す。 図14は、ポンプ170の断面構造を示す部分拡大図である。 図15は、インク供給バルブ130の構成部品を示す分解斜視図である。 図16は、インク供給バルブ130の断面構造を示す部分拡大図である。 図17は、カートリッジ装着部200の外観構成を示す斜視図であり、カートリッジ装着部200からインクカートリッジ50が取り外された状態が示されている。 図18は、カートリッジ装着部200の外観構成を示す斜視図であり、カートリッジ装着部200にインクカートリッジ50が装着された状態が示されている。 図19は、図18の矢視XIXから見たカートリッジ装着部200の側面図である。 図20は、図18における切断線XX−XXの断面図である。 図21は、インクの供給動作を説明するための模式図である。
10・・・インクジェット記録装置
11・・・インク供給装置
21・・・サブタンク
32・・・インクチューブ
50・・・インクカートリッジ
70・・・メインタンク
71・・・フレーム
71A・・・側壁フレーム
71B・・・筒状フレーム
87・・・開口
88・・・バルブ収容室
90・・・バッファ室
91・・・流路
92・・・流路
93・・・逆止弁
95・・・逆止弁
104・・・孔
105・・・隔壁
107・・・隔壁
130・・・インク供給バルブ
132・・・ジョイント
133・・・ピストンバルブ
134・・・バネユニット
170・・・ポンプ
200・・・カートリッジ装着部
231・・・弁体
241・・・弁座
244・・・孔
254・・・孔

Claims (7)

  1. 内部に収容されたインクがポンプによって流出入されるインク容器であって、
    内部と外部とを隔てる側壁の下部に第1連通孔が形成された本体と、
    上記本体の内部において上記側壁に連続して設けられ、上記第1連通孔を通じて流入されるインクの第1流路を形成する区画壁と、
    上記本体の内部において上記区画壁によって上記第1流路と隔てられてインクを貯留するインク室と、
    上記区画壁に設けられ、上記第1連通孔若しくは上記第1連通孔に挿通されるインクニードルのインク流出入口の径よりも小さい径に形成されて、上記第1流路から上記インク室へインクを通す第2連通孔と、
    上記第2連通孔を介して上記第1流路から上記インク室へ向かうインクの流れを許容する第1逆止弁と、
    上記区画壁に設けられ、上記第2連通孔より径が大きい第3連通孔を介して上記インク室から上記第1流路へ向かうインクの流れを許容する第2逆止弁と、を具備するインク容器。
  2. 上記第1連通孔は、インク流出入時に当該インク容器が保持される姿勢において上記側壁の下部に形成されている請求項1に記載のインク容器。
  3. 上記第1流路内に設けられ、上記第1連通孔を開閉して上記本体と外部との間でインクを流出入させるバルブを更に備える請求項1又は2に記載のインク容器。
  4. 上記バルブは、
    上記第1連通孔に嵌入され、内孔を有する弾性部材からなる第1ジョイントと、
    上記第1流路にスライド可能に設けられ、上記第1ジョイントの奥側面に当接した際に上記内孔を閉塞する第2ジョイントと、
    上記第2ジョイントを上記第1ジョイントに対して押圧する方向に付勢することにより上記内孔を該第2ジョイントで閉塞させる第3ジョイントと、が連結されてなる請求項3に記載のインク容器。
  5. 上記ポンプは、上記本体に接続され、上記インク室の上層部に形成される気密状態の空気層に空気を供給し若しくは上記空気層から空気を吸引するものである請求項1から4のいずれかに記載のインク容器。
  6. 記録装置のカートリッジ装着部に装着されるように構成されており、当該カートリッジ装着部に装着されたときに、上記第1流路が、上記第1連通孔及び当該記録装置のインクチューブを介して、当該記録装置のサブタンクと連通する請求項1から5のいずれかに記載のインク容器。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のインク容器と、
    上記インク容器が装着されるカートリッジ装着部と、
    上記インク容器が上記カートリッジ装着部に装着された状態において、上記第1連通孔を介して、上記第1流路と記録装置のサブタンクとを連通するインクチューブと、を具備しており、
    上記ポンプは、上記第1流路、上記第1連通孔、及び上記インクチューブを介して、上記インク室と上記サブタンクとの間でインクを流出入するものであるインク供給装置。
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