JPH07314716A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

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Publication number
JPH07314716A
JPH07314716A JP11538794A JP11538794A JPH07314716A JP H07314716 A JPH07314716 A JP H07314716A JP 11538794 A JP11538794 A JP 11538794A JP 11538794 A JP11538794 A JP 11538794A JP H07314716 A JPH07314716 A JP H07314716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
chamber
partition plate
communication hole
ink cartridge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11538794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
浩 杉山
Yukiko Murata
有紀子 村田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH07314716A publication Critical patent/JPH07314716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置の記録ヘッド1のイ
ンクカートリッド22において、インクの消費速度があ
る程度速い場合でも、発生した気泡等によって、インク
残量検知装置の機能が妨げられることなく、適切に検知
し得る手段を提供する。 【構成】 このため、インクカートリッジ22の内部を
複数室23,24,25,26に分ける各仕切り板2
8,29,30と、これら各仕切り板の下部に設けられ
た負圧発生機能を有するインク供給部材39用の各隣室
との連通穴33,33,34を備えるとともに、記録ヘ
ッド1へのインク供給口を有する室36中に、鉛直方向
に延び、その上端面付近に連通穴41を有する中間壁4
0を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を吐出し記録
を行うインクジェット記録装置に、また特に、その記録
に用いるインクの残量検知手段を有する形式のインクカ
ートリッジに関するものである。
【0002】
【背景の技術】この種のインクジェット記録装置に用い
るカートリッジのインクの残量検知方法の中で、光学式
手段を用いたものの一例として特開昭62−15285
9号公報が提案開示されている。この技術を特開平5−
201021に開示されたカートリッジに応用した場合
のインクジェット記録装置の一例を図6,図7及び図8
を用いて説明する。図6は、その一例の模式図、図7は
図6の要部模式図、図8は図7において発生する気泡の
様子を示す模式図である。
【0003】図6において、1は、インクを吐出し記録
を行う記録ヘッド、2は、記録ヘッド1の支持移動する
ための移動台、2aは、移動台2の一端に設けたコロ、
3は、移動台2を支持案内するためのガイドレールであ
り、4は、移動台2を駆動するモータ、5は、モータ4
に直結したプーリ、6は、プーリ5に対向した従動プー
リ、7は、モータ4の動力を移動台2に伝えるため、プ
ーリ5と従動プーリ6に巻掛けられたベルト、9は、紙
等から成る記録媒体、8は、記録媒体9を平面的に支持
するためのプラテンである。
【0004】10は、記録媒体9を移動するための紙送
りモータ、11は、紙送りモータ10に直結した小プー
リ、12は、小プーリ11に対向した大プーリ、13は
小プーリ11の駆動力を大プーリ12に伝達するための
ベルトである。
【0005】14及び16は、記録媒体9を送るための
ローラ、15及び17は、不図示の付勢手段で記録媒体
9を各々ローラ14,16に押し付けるための押圧ロー
ラ、18は、記録ヘッド1が待機中等に、記録ヘッド1
の吐出ノズルを乾燥などから保護するためのキャップ、
19は、キャップ18と記録ヘッド1との機密性を保持
するためのシールゴム、20は、吸引手段(不図示)と
キャップ18内部とを連結するためのチューブであり、
必要に応じ、キャップ18内部を減圧し記録ヘッド1内
部のインクを吸引することも可能である。
【0006】21は、記録装置本体側に固定されてお
り、インクカートリッド22のインク残量検知が可能な
位置に設置される残量検知センサである。22は、記録
ヘッド1が、記録に用いるインクを貯蔵するための交換
式のインクカートリッジであり、22aは、インクカー
トリッジ22交換の際に操作する取手である。
【0007】図7は、図6における移動台2の内部にあ
る記録ヘッド1、インクカートリッジ22及びその周辺
並びに記録装置本体側に固定されているインク残量検知
センサ21を詳細に表わした模式図である。図中、1a
は、インクを吐出する微細な吐出ノズルを複数設けたノ
ズル列、1bは、記録ヘッド1内のインク流路である。
また、インク残量検知センサ21における21aは、赤
外光を発する発光素子、21bは、発光素子21aから
の光を受光可能な受光素子である。
【0008】23,24,25,26は、それぞれイン
クカートリッジ22内部を分割した各室で、28,2
9,30は、その各仕切りであり、その下端はそれぞれ
等しい断面積の連通穴33,34,35が明けられてお
り、連続した多孔質体から成るインク供給部材39が通
り、同様の圧縮率で圧縮されている。27は、室23に
設けられた大気連通口ある。
【0009】31は、インクより比重の軽い合成樹脂ポ
リプロピレンあるいはポリエチレンなどを黒色に着色し
た材質から成るフロート(浮き部材)であり、その下端
部は、その可動範囲の下死点付近で発光素子21aから
の光を遮断することが可能なように構成されている。3
2は、フロート31の鉛直方向の上限位置を規制するた
めの規制部である。37は、移動台2に固定されたイン
クカートリッジ22から記録ヘッド1にインクを供給す
るためのインク供給管、36及び38は、インクカート
リッジ22と記録ヘッド1との間のインク供給管37接
続部にそれぞれ配設されたインク洩れ防止用のシールゴ
ムである。また、図8における43は、インク中に発生
した気泡を示す。
【0010】以上のような構成装置において記録を行う
とき、図6においてキャップ18によりその吐出ノズル
1aを保護されていた記録ヘッド1は、キャップ18か
ら離れ、モータ4からの動力をプーリ5及び従動プーリ
6に巻掛けられたベルト7により伝えられ、移動台2と
共に記録媒体9方向へと走査し、記録媒体9の近傍を所
定の中の差移動したのちキャップ18の方向へと反転す
る。
【0011】記録ヘッド1は、往復動作を繰り返し、イ
ンクカートリッド22よりインク供給管37及びインク
流路1bを介してインクを供給されつつ、インク滴を所
定の位置に吐出し記録を行う。また、記録媒体9は、記
録ヘッド1の一走査終了毎に所定の長さを紙送りモータ
10とローラ14とにより所定方向へ送られ、これらを
繰り返して記録を行うことが可能に構成されている。
【0012】このとき、インクカートリッジ22内部の
インクはまず、図7における室24から記録と共に消費
され、大気連通口27からインク消費量と同量の大気を
吸い込み、連通穴33にあるインク供給部材39内通
り、気泡となって室24内に侵入する。この際、多孔質
体から成るインク供給部材39は、インクが消費する際
に抵抗を持ち、適度な負圧を発生する。やがて記録の進
行とともに室25、26のインクを消費して行くことに
なる。
【0013】インク残量が所定量以下になったときに、
フロート(浮き部材)31は、その規制部32から離れ
下降を始め、その下端部がその可動範囲の下死点付近ま
で来たときに、発光素子21aからの光を遮断し、受光
素子21bまで赤外光を到達させないのでインクが所定
量以下であることを検知することが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
インクカートリッジにおいては、次のような問題点があ
った。これを図8を用いて説明する。記録の進行と共
に、室26のインクを消費してゆくことになるが、イン
ク残量が所定量以下になったときに、フロート(浮き部
材)31は、その規制部32から離れ下降を始めようと
するが、インクの消費速度が相当速いときなどには、室
25からの気泡43が層状に蓄積し、層状のまま下降し
て来るので、消泡する前にフロート31を包み込んでし
まうことがあり、フロート31の下端部が下死点付近ま
で下降するまでにインクが先になくなり、残量検知セン
サ21により適切に検知できないことがあった。特にイ
ンクの成分に界面活性剤が含まれている場合には、この
症状は顕著となった。
【0015】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、インクの消費速度がある程度速
い場合にも、発生した気泡が層状に蓄積することなく、
適切にインク残量を検知し得る手段の提供を目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、この種のインクカートリッジを、記録ヘッドより
インク滴を吐出し、記録媒体上に記録を行うインクジェ
ット記録装置に用いるインクカートリッジの内部を複数
室に分割する各仕切り板と、これら各仕切り板に設けた
負圧発生手段を有する隣室との連通部とを備えたインク
カートリッジであって、前記記録ヘッドへのインク供給
口を有する前記室の中にあり、鉛直方向に延び、この室
の鉛直方向上端面付近に連通穴を有する中間壁を備える
よう構成し、あるいはまた、記録ヘッドよりインク滴を
吐出し、記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装
置に用いるインクカートリッジの内部を複数室に分割す
る各仕切り板と、これら各仕切り板の一端に明けられた
隣室との連通穴と、これら各連通穴を通り前記各室に連
続した液体供給部材により負圧発生手段と、前記インク
より比重が軽く発光素子及び受光素子から成るインク残
量検知手段の光を遮断可能な浮き部材とを備えたインク
カットリッジであって、前記記録ヘッドと連通する前記
室と隣接する室との仕切り板にある前記連通穴において
発生する負圧値は、その他の仕切り板にある前記連通穴
において発生する負圧値より小となるよう、例えば、 前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接する室との仕
切り板にある前記連通穴断面積は、その他の仕切り板に
ある前記連通穴断面積より大なるよう構成し、あるいは
また、 前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接する室との仕
切り板にある前記連通穴が前記液体供給部材をその本来
の厚みに対し圧縮する比率は、その他仕切り板にある前
記連通穴が前記液体供給部材をその本来の厚みに対し圧
縮する比率より小なるよう構成することにより、前記目
的を達成しようとするものである。
【0017】
【作用】以上のような本発明構成のいずれかにより、イ
ンクの消費速度が相当速い時などにも、発生した気泡が
層状に蓄積することがなくなるので、常にインク残量を
適切に検知することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を複数の実施例に基づいて説明
する: (実施例1)図1は、本発明に係るインクジェット記録
装置の第1の実施例1を示す模式図、図2は、その要部
の詳細を示す模式図を示す。前述した図6,7における
と、同一(相当)構成要素は同一符号で示し、一部重複
説明を行う。
【0019】図1において、1は、インクを吐出し記録
を行うための記録ヘッド、2は、記録ヘッド1を支持移
動するための移動台、2aは、移動台2の一端に設けた
コロ、3は、移動台2を支持案内するためのガイドレー
ルである。4は、移動台2を駆動するためのモータ、5
は、モータ4に直結したプーリ、6は、プーリ5に対向
した従動プーリ、7は、モータ4の動力を移動台2に伝
えるためプーリ5と従動プーリ6とに巻掛けられたベル
ト、9は、紙等から成る記録媒体、10は、記録媒体9
を移動するための紙送りモータ、11は、紙送りモータ
10に直結した小プーリ、12は、小プーリ11に対向
した大プーリ、13は、小プーリ11の駆動力を大プー
リ12に伝達するためのベルトである。
【0020】14及び16は、それぞれ記録媒体9を送
るための各ローラ、15及び17は、不図示の付勢手段
で記録媒体9を各ローラ14,16に押し付けるための
各押圧ローラである。8aは、記録媒体9を吸着力発生
手段(不図示)から付与された吸着力により支持搬送す
るための吸着搬送ベルトであり、ローラ14及び16に
巻掛けられている。
【0021】18は、記録ヘッド1が待機中等に記録ヘ
ッド1の吐出ノズルを乾燥などから保護するためのキャ
ップ、19は、キャップ18と記録ヘッド1との気密性
を保持するためのシールゴム、20は、吸引手段(不図
示)とキャップ18内部とを連結するためのチューブで
あり、必要に際し、キャップ18内部減圧し記録ヘッド
1内部のインクを吸収することも可能である。
【0022】21は、記録装置本体側に固定されてお
り、インクカートリッジ22のインク残量検知が可能な
位置に設置されている残量検知センサである。また、2
2は、記録ヘッド1が記録に用いるインクを貯蔵する交
換式のインクカートリッジであり、22aは、インクカ
ートリッジ22交換の際に操作するための取手である。
【0023】図2及び図3は、図1における移動台2の
内部にある記録ヘッド1、インクカートリッジ22及び
その周辺並びに記録装置本体側に固定されているインク
残量検知センサ21を詳しく表わした要部模式図であ
り、図3は、図2における気泡の発生状態を示す図であ
る。1aは、インクを吐出するための微細な吐出ノズル
を複数設けたノズル列、1bは、記録ヘッド1内のイン
ク流路である。インク残量検知センサ21における21
aは、赤外光を発する発光素子、21bは、発光素子2
1aからの光を受光可能な受光素子である。
【0024】23,24,25,26は、それぞれイン
クカートリッジ22内部を分割した各室である。28,
29,30はその各仕切りであり、その下端は、それぞ
れ等しい断面積の連通穴33,34,35、が明けられ
ており、連続した多孔室体から成るインク供給部材39
が通り、同様の圧縮率で圧縮されている。27は、室2
3に設けられた大気連通口である。
【0025】31は、インクより比重の軽い合成樹脂ポ
リプロピレンあるいはポリエチレンなどの黒色に着色し
た材質から成るフロート(浮き部材)であり、その下端
部はその可動範囲の下死点付近で発光素子21aからの
光を遮断することが可能である。32は、フロート31
の鉛直方向の上限を規制する規制部である。
【0026】37は、移動台2に固定されインクカート
リッジ22から記録ヘッド1にインクを供給するための
インク供給管、36及び38は、インクカートリッジ2
2と記録ヘッド1との間のインク供給管37は接続部に
それぞれ配設されたインク洩れ防止ようのシールゴムで
ある。
【0027】40は、記録ヘッド1へのインク供給口を
有する室26の中にあり、鉛直方向に延び、室26の鉛
直方向上端面付近に連通穴41を有する本実施例の特徴
とする中間壁である。図3における43は、インク中に
発生した気泡を示す。
【0028】以上のような構成の本実施例装置において
記録を行うとき、キャップ18によりその吐出ノズル1
aを保護されていた記録ヘッド1は、キャップ18から
離れ、モータ4からの動力をプーリ5及び従動プーリ6
に巻き掛けられたベルト7により伝えられ、移動台2と
共に記録媒体9方向へと走査し、記録媒体9の近傍を所
定の長さ移動したのちキャップ18の方向へと反転す
る。
【0029】記録ヘッド1は、往復動作を繰り返し、イ
ンクカートリッジ22よりインク供給管37及びインク
流路1bを介してインクを供給されつつ、インク滴を所
定の位置に吐出し記録を行う。また、記録媒体9は、記
録ヘッド1の一走査終了毎に所定の長さを紙送りモータ
10とローラ14とにより所定方向へ送られ、これらを
繰り返して記録を行うことが可能に構成されている。
【0030】このとき、インクカートリッジ22内部の
インクはまず、図2における室24から記録と共に消費
し、大気連通口27からインク消費量と同量の大気を吸
い込み、連通穴33にあるインク供給部材39内を通
り、気泡となって室24内に侵入する。この際、多孔室
体から成るインク供給部材39、インクが消費する際に
抵抗を持ち、適度な負圧を発生する。やがて記録の進行
とともに、室25,26のインクを消費して行くことに
なる。
【0031】インク残量が所定量以下になったときにフ
ロート(浮き部材)31はその規制部32からは離れて
下降を始め、その下端部がその可動範囲の下死点付近ま
で来たときに、発光素子21aからの光を遮断し、受光
素子21bまで赤外光を到達させないのでインクが所定
量以下であることを検知することが可能となる。
【0032】このとき、発生した気泡43は、図3に示
すように、中間壁40に沿って上昇し、連通穴41を通
過し、再び中間壁40に沿って下降して行く。このこと
により、気泡42が空気に曝される時間が長くなり、ま
た、面積も広くなり、気泡43は破裂し消滅して行くの
で、インクの消費速度が相当速い時などにも、気泡43
が層状に蓄積することなく、従って前記従来例図8にお
けるように、消泡する前にフロートを包み込んでしまう
ことがないので、インク残量を適切に検知できるもので
ある。
【0033】(実施例2)図4は、第2の実施例2の要
部を示す模式図である。23,24,25,26は、前
記実施例1と同様に、それぞれインクカートリッジ22
内部を分割した各室である。28,29,30はその各
仕切りであり、その下端は連通穴33,34,35aが
明けられており、連続した多孔質体から成るインク供給
部材39が通っている本実施例2の特徴として、連通穴
33,34は同一の断面積であり、記録ヘッド1寄りの
連通穴35aはそれより大きな断面積を有している。こ
のため、連通穴33,34によりインク供給部材39が
圧縮され本来の厚みに対する圧縮率に対し、連通穴35
による圧縮率は低く圧縮されている。
【0034】インクカートリッジ22内部のインクはま
ず、室24から記録と共に消費し、大気連通口27から
インク消費量と同量の大気を吸い込み、連通穴33にあ
るインク供給部材39内を通り気泡となって室24内に
侵入する。この際、多孔質体から成るインク供給部材3
9は、インクが消費する際に抵抗を持ち、適度な負圧発
生する。
【0035】やがて記録の進行と共に室25,26のイ
ンクを消費して行き、インク残量が所定量以下になった
ときにフロート(浮き部材)31はその規制部32から
離れて下降を始め、その下端部がその可動範囲の下死点
付近まで来たときに、発光素子21aからの光を遮断
し、受光素子21bまで赤外光を到達させないのでイン
クが所定量以下であることを検知することが可能とな
る。
【0036】このとき、低い圧縮率で圧縮された連通穴
35a部のインク供給部材39を通して発生した気泡
は、高い圧縮率で圧縮された他の連通穴33,34部の
インク供給部材39が形成する空気を通す穴より大きな
断面積を通過できるので、比較的大きなサイズにするこ
とができる。
【0037】このため気泡は、破裂しやすく、速やかに
消滅して行くのでインクの消費速度が相当速い時などに
も、前記従来例図8におけるように気泡が層状に蓄積す
ることなく、従って消泡する前にフロートを包み込んで
しまうことがないのでインク残量を適切に検知出来るも
のである。その他の構成、動作は前記実施例1における
中間壁40部を除き、全く同一なので説明は省略する。
【0038】(実施例3)図5は、第3の実施例3の要
部を示す模式図である。23,24,25,26は、そ
れそれインクカートリッジ22内部を分割した各室であ
る。28,29,30はその各仕切りであり、その下端
は各連通穴33,34,35が明けられており、連続し
た他孔室体から成るインク供給部材39が通っている。
【0039】連通穴33,34,35は、前記実施例1
におけると同様に、同一の断面積を有しており、各連通
穴33,34,35により、インク供給部材39は、そ
れぞれほぼ同一に圧縮されている。本実施例3の特徴と
して、仕切り30には連通穴42がその下端の一部に明
けられている。
【0040】インクカートリッジ22内部のインクはま
ず、室24から記録と共に消費し、大気連通口27から
インク消費量と同量の大気を吸い込み、連通穴33にあ
るインク供給部材39内を通り、気泡となって室24内
に侵入する。この際、多孔質体から成るインク供給部材
39は、インクが消費する際に抵抗を持ち、適度な負圧
を発生する。やがて記録の進行と共に、室25,26の
インクを消費して行き、インク残量が所定量以下になっ
たときフロート(浮き部材)31は、その規制部32か
ら離れて下降を始め、その下端部がその可動範囲の下死
点付近まで来たときに、発光素子21aからの光を遮断
し、受光素子21bまで赤外光を到達させないのでイン
クが所定量以下であることを検知することが可能とな
る。
【0041】このとき、仕切り30下端の連通穴42を
通して発生した気泡は、多孔質体から成るインク供給部
材39中を通過する時に比して大きな断面積を通過でき
るので、比較的大きなサイズにすることができる。この
ため気泡は破裂しやすく、速やかに消滅して行くのでイ
ンクの消費速度が相当速い時などにも、前記従来例図8
におけるように気泡が層状に蓄積することなく、従って
消泡する前にフロートを包み込んでしまうことがないの
で、インク残量を適切に検知できるものである。その他
の構成、動作は実施例2における連通穴35a部を除
き、全く同一なので説明は省略する。
【0042】(その他の実施例)前記の各実施例におい
ては、全て、インク中に浮力を有するフロート31を備
える形式の図例について述べたが、本発明は、これのみ
に限定されるものでなく、フロートを備えずインク有無
による透過光の強弱を利用し、インク残量を検知する形
式や、目視により確認する形式など、他の形式に応用し
ても、不用の気泡を速やかに消す効果は同様に得られる
ものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクカートリッジ記録装置のインクカートリッジに、
1)記録ヘッドへのインク供給口を有する室の中に鉛直
方向に延び、室の鉛直方向上端面付近に連通穴を有する
中間壁を設ける、2)もしくは、記録ヘッドと連通する
室と隣接する室との仕切り板にある連通穴断面積を、そ
の他の仕切り板に或る連通穴断面積より大きくする、も
しくは、3)記録ヘッドと連通する室と隣接する室との
仕切り板にある連通穴が液体供給部材をその本来の厚み
に対し圧縮する比率を、その他の仕切り板にある連通穴
が液体供給部材をその本来の厚みに対し圧縮する比率よ
り小さくするよう構成したため、インクの消費速度が相
当速い時などにも、発生した気泡が層状に蓄積すること
なく、従って消泡する前にフロートを包み込んでしまう
ことがないので、常にインク残量を適切に検知すること
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のインクジェット記録装置の模式
図。
【図2】 図1の要部の模式図。
【図3】 図2における気泡の様子を示す模式図。
【図4】 実施例2の要部模式図。
【図5】 実施例3の要部模式図。
【図6】 インクジェット記録装置の一例の模式図。
【図7】 図6の要部模式図。
【図8】 図7における気泡の様子を示す模式図。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 1a 吐出ノズル列 2 移動台 9 記録媒体 18 キャップ 21 インク残量検知センサ 21a 発光素子 21b 受光素子 22 インクカートリッジ 23,24,25,26 室 28,29,30 仕切り 31 フロート(浮き部材) 33,34,35,35a 連通穴 39 インク供給部材 40 中間壁 41 連通穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する各仕切り板
    と、これら各仕切り板に設けた負圧発生手段を有する隣
    室との連通部とを備えたインクカートリッジであって、
    前記記録ヘッドへのインク供給口を有する前記室の中に
    あり、鉛直方向に延び、この室の鉛直方向上端面付近に
    連通穴を有する中間壁を備えたことを特徴とするインク
    カートリッジ。
  2. 【請求項2】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する仕切り板
    と、これら各仕切り板に設けた負圧発生手段を有する隣
    室との連通部と、発光素子及び受光素子から成るインク
    残量検知手段とを備えたインクカートリッジであって、
    前記記録ヘッドのインク供給口を有する前記室の中にあ
    り、鉛直方向に延び、この室の鉛直方向上端付近に連通
    穴を有する中間壁を備えたことを特徴とするインクカー
    トリッジ。
  3. 【請求項3】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する各仕切り板
    と、これら各仕切り板に設けた負圧発生手段を有する隣
    室との連通部と、インクより比重が軽く発光素子及び受
    光素子から成るインク残量検知手段の光を遮断可能な浮
    き部材とを備えたインクカートッジであって、前記記録
    ヘッドへのインク供給口を有する前記室の中にあり、鉛
    直方向に延び、この室の鉛直方向上端面付近に連通穴を
    有する中間壁を備えたことを特徴とするインクカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する各仕切り板
    と、これら各仕切り板の一端に明けられた隣室との連通
    穴と、この連通穴を通り前記各室に連続した液体供給部
    材による負圧発生手段とを備えたインクカートリッジで
    あって、前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接する室
    との仕切り板にある前記連通穴において発生する負圧値
    は、その他の仕切り板にある前記連通穴において発生す
    る負圧値より小であるよう構成したことを特徴とするイ
    ンクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する各仕切り板
    と、これら各仕切り板の一端に明けられた隣室との連通
    穴と、これら各連通穴を通り前記各室に連続した液体供
    給部材による負圧発生手段と、発光素子及び受光素子か
    ら成るインク残量検知手段とを備えたインクカートリッ
    ジであって、前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接す
    る室との仕切り板にある前記連通穴において発生する負
    圧値は、その他の仕切り板にある前記連通穴において発
    生する負圧値より小であるよう構成したことを特徴とす
    るインクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 記録ヘッドよりインク滴を吐出し、記録
    媒体上に記録を行うインクジェット記録装置に用いるイ
    ンクカートリッジの内部を複数室に分割する各仕切り板
    と、これら各仕切り板の一端に明けられた隣室との連通
    穴と、これら各連通穴を通り前記各室に連続した液体供
    給部材による負圧発生手段と、前記インクより比重が軽
    く発光素子及び受光素子から成るインク残量検知手段の
    光を遮断可能な浮き部材とを備えたインクカットリッジ
    であって、前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接する
    室との仕切り板にある前記連通穴において発生する負圧
    値は、その他の仕切り板にある前記連通穴において発生
    する負圧値より小であるよう構成したことを特徴とする
    インクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接
    する室との仕切り板にある前記連通穴断面積は、その他
    の仕切り板にある前記連通穴断面積より大なるよう構成
    したことを特徴とする請求項6記載のインクカートッ
    ジ。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドと連通する前記室と隣接
    する室との仕切り板にある前記連通穴が前記液体供給部
    材をその本来の厚みに対し圧縮する比率は、その他の仕
    切り板にある前記連通穴が前記液体供給部材をその本来
    の厚みに対し圧縮する比率より小なるよう構成したこと
    を特徴とする請求項6記載のインクカートリッジ。
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