JP2016033081A - 揚重治具 - Google Patents

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理紗 西村
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Keiichi Senda
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Yasutaka Suzuki
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Abstract

【課題】重心の鉛直上方の位置を直接吊り上げられないような重量物を、鉛直方向に対して傾くことなく低コストで簡単に揚重する。
【解決手段】チェーンブロック5を使用して巻上機2を吊り上げるときに使用する揚重治具1であって、巻上機2の吊り点2bと第1のアイボルト3によって連結するための貫通孔1dが設けられた下端部1aと、巻上機2の設置時における当該巻上機2の重心6を通る仮想上の鉛直線12上に位置し、チェーンブロック5によって吊り上げられる第2のアイボルト4と連結されるねじ穴1eが設けられた上端部1bと、下端部1aと上端部1bとを連結し、一体化する連結部材1cと、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は揚重治具に係り、さらに詳しくは、例えばエレベーターの巻上機のような重量物を揚重し、建屋頂部の機械室に設置する際に使用される揚重治具に関する。
従来、重量物の揚重対象物を揚重する場合は、チェーンブロックなどの揚重装置を用いて揚重を行い、目的場所に揚重対象物を揚重して運搬していた。この場合、揚重対象物を設置した状態のとき、若しくは吊り上げ時に好適な状態のときの姿勢で、揚重対象物の重心を通る鉛直線上に吊り点が位置していることが望ましい。これは、揚重対象物を吊り上げたときに吊り点が前記鉛直線上に位置していれば、吊り上げたときに揚重対象物が傾くことがないからである。
しかし、揚重対象物はその形状が千差万別で、かつ、形状が複雑であり、形状の制約から前記状態で重心を通る鉛直線の上方の位置に吊り点を位置させることは難しい。揚重対象物の重心の鉛直線上の上方の位置で吊り上げることができない場合、吊り点と重心の水平方向の寸法差により、吊り点周りにモーメントが生じ、揚重対象物の重心と吊り点が重心を通る鉛直線上に位置するように揚重対象物が傾くことになる。このように傾くと、狭い空間への揚重が困難で、チェーンブロックなどの揚重装置のほかに、揚重対象物にあらかじめ取り付けたロープなどを用いて傾きを調整しながら揚重する必要があった。
そこで、このような傾きを調整しながら揚重する必要をなくすための揚重治具として、例えば、特開2009−127489号公報(特許文献1)及び特開2013−87595号公報(特許文献2)に記載された技術が公知である。
このうち、特許文献1には、揚重装置より延びる索条により揚重対象部材を吊り上げる方法であって、前記索条が夫々接続される一対の取り付け部を備える揚重用冶具を、平面視において、前記一対の取り付け部が前記揚重対象部材の重心を挟む位置に配置されるように前記揚重対象部材に取り付け、前記揚重用冶具に接続された前記索条により、前記揚重用冶具を介して前記揚重対象部材を吊り上げることを特徴とする揚重方法が記載されている。具体的には、揚重対象物の重心を挟む位置に配置されるようにシャックルとフックを揚重対象物に取り付け、揚重治具に接続されたチェーンブロックによりチェーンの長さを調節した後、揚重対象物を2点吊りで吊り上げる例が示されている。
また、特許文献2には、揚重機により外壁パネルを吊り上げるための外壁パネル吊り上げ具であって、前記外壁パネルの幅方向の一方の側面から当該幅方向に向かって形成された挿入孔に挿入されて前記外壁パネルを支持する支持片と、前記支持片に略平行に設けられ、前記揚重機のフックが引掛けられる引掛け部を有する引掛け片と、前記支持片と前記引掛け片を連結する連結片と、を有する、外壁パネル吊り上げ具が記載されている。
特開2009−127489号公報 特開2013−87595号公報
特許文献1記載の技術においては、シャックルと揚重治具のフックの位置が揚重対象物の重心を通る鉛直線を挟むように位置するため、揚重対象物が重心を通る鉛直線から大きく傾くことは防止できる。しかし、揚重にチェーンを使用しているため、チェーンブロックとの接続部で若干チェーンが引っ張られ、揚重対象物の鉛直方向の傾きを完全に防止することはできない。このため、揚重する場所が狭い場合、揚重対象物との隙間を確保することが困難となり、揚重対象物の鉛直方向の傾きを調整する作業が必要となっていた。
また、揚重治具で使用するチェーンブロックのほかに揚重対象物の鉛直方向の傾きを少なくするために、別のチェーンブロックやフックなどの部材を使用するため、部品点数が多くなり、コストも高いものとなっていた。さらに、揚重作業のほかに別のチェーンブロックの張力を調整する必要があり、作業性の悪いものとなっていた。加えて、揚重対象物の形状が鉛直方向に対して長手方向に伸びた形状では有効であるが、エレベーターの巻上機のような鉛直方向に対して直角方向に伸びた形状では、揚重治具の設置が困難であった。
他方、特許文献2記載の技術においては、外壁パネルに支持片を挿入するための挿入孔を開ける必要があり、揚重対象物本体に専用の加工が必要であった。このため、揚重対象物本体の加工費用が高くなっていた。さらに、揚重対象物の形状が鉛直方向に対して長手方向に伸びた形状では有効であるが、エレベーターの巻上機のような鉛直方向に対して直角方向に伸びた形状では、揚重治具の設置が困難であった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、所望の姿勢で吊り上げようとしたときに、当該所望の姿勢での重心の鉛直上方の位置を直接吊り上げられないような重量物を、鉛直方向に対して傾くことなく低コストで簡単に揚重できる揚重治具を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、前記揚重装置を使用して揚重対象物を吊り上げるときに使用する揚重治具であって、前記揚重対象物の吊り点と連結部材によって連結される第1の連結部が設けられた第1の部材と、前記揚重対象物の設置時における当該揚重対象物の重心を通る仮想上の鉛直線上に位置し、前記揚重装置によって吊り上げられる吊り上げ部材と連結される第2の連結部が設けられた第2の部材と、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結し、一体化する第3の部材と、を備えたことを特徴とする。なお、前記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
本発明によれば、重心の鉛直上方の位置を直接吊り上げられないような重量物を、鉛直方向に対して傾くことなく低コストで簡単に揚重することができる。
本発明の実施形態に係る揚重治具を用いて重量物としての巻上機を吊り上げた状態を示す図である。 図1の揚重治具を拡大して示す図である。 揚重治具の他の例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る揚重治具を用いて重量物としての巻上機を吊り上げた状態を示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は左側面図である。また、図2は図1の揚重治具を拡大して示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は左側面図である。
図2に示すように揚重治具1は、下端部(第1の部材)1a、上端部1b(第2の部材)及び連結部材(第3の部材)1cからなるチャンネル型(略コの宇型を)している。連結部材1cは下端部1aと上端部1bを連結する部材であり、これら三者を一体化し、重量物を吊り上げるに足る十分な強度を持っている。
揚重治具1の下端部1aには、揚重治具1を巻上機2の本体外周部2aと連結するための貫通孔(第1の連結部)1dが設けられている。そして、この貫通孔1dに第1のアイボルト3を挿入し、揚重治具1の下端部1aを貫通させて、巻上機2の本体外周部2aに形成された取り付け穴(不図示:吊り点2b)に取り付け(ねじ込み)、揚重治具1を巻上機2に固定することができる。
一方、揚重治具1の上端部1bには第2のアイボルト4を取り付けるねじ穴(第2の連結部)1eが設けられている。このねじ穴1eには、第2のアイボルト(吊り上げ部材)4がねじ込まれ、揚重治具1の上端部1bに取り付けられる。そして、この第2のアイボルト4の円環部分に、チェーンブロック5のフック5aを挿入し、チェーンブロック5を巻き上げることにより、巻上機2を揚重方向8へ揚重することができる。
巻上機2は、ロープが巻回されるドラム11と一体に回転するディスク9を備えている。ディスク9は、このディスク9を挟圧してブレーキを掛けるディスクブレーキのディスクである。本実施形態では、ディスク9の回転中心がこの巻上機2の重心6となっている。
図において、符号12は設置時の姿勢で巻上機2の重心6を通る鉛直線(仮想線)であり、本実施形態では、揚重治具1の上端部1bに形成されたねじ穴1eの中心が、この鉛直線12を通るように設定されている。設置時には、ディスク9面は鉛直方向を向いているので、この鉛直線12に平行にディスク9面を位置させれば、巻上機2を吊り上げるときに巻上機2が傾くことはない。そのため、ねじ穴1eに取り付けた第2のアイボルト4を介して巻上機2を吊り上げても、ディスク9面は鉛直方向を向いたままなので、巻上機2が傾くことはない。
一方、貫通孔1dは、鉛直線12から水平方向に距離xだけ離れ、前記下端部1aの下端1a’と、前記上端部1bの下端1b’間は垂直方向に距離hだけ離れている。水平距離xは、巻上機2の吊り上げに適した位置に設けられた本体外周部2aの取り付け穴の鉛直線12からの距離である。また、垂直距離hは、揚重治具1の上端部1bの下端1b’がディスク9の最外周をクリアできるだけの距離であり、本体外周部2aの上端面(揚重治具1の下端部1aの下端1a’)から揚重治具1の上端部1bの下端1b’までの距離である。この水平距離x、第1のアイボルト3の大きさ及びディスク9の下端部1aからの突出量を勘案して、これらと干渉しないように下端部1a、上端部1b及び連結部1cで形成される空間1fの大きさが設定されている。
この揚重治具1を用いて巻上機2を吊り上げるときには、まず、図2に示した揚重治具1を貫通孔1dに第1のアイボルト3を通して巻上機2の本体外周部2aに連結し、固定する。その際、揚重治具1の上端部1bに形成されたねじ穴1eの中心が、この鉛直線12を通るように調整し、その後、第1のアイボルト3を締め付けて固定する。揚重治具1は、このようにして巻上機2に取り付ける。
なお、吊り上げ対象物が巻上機2でない場合も同様で、当該対象物に揚重治具1を取り付けるときに、揚重治具1の上端部1bに形成されたねじ穴1eの中心が、その対象物の重心を通る線上に位置するように調整する。なお、前述のように水平距離x及び垂直距離hは、吊り上げ対象物によってそれぞれことなるので、揚重治具1は、吊り上げ対象物に応じて適宜製作され、あるいは用意される。
このように揚重治具1を構成し、巻上機2に取り付けると、揚重する場合、揚重治具1に取り付けた第2のアイボルト4の軸線は、鉛直線12と一致する。そのため、第2のアイボルト4をチェーンブロック5によって吊り上げるときに、巻上機2は、重心6を通る鉛直線12が第2のアイボルト4の軸線と一致した状態を保持したまま巻上機2を吊り上げることが可能となる。この状態では、ディスク9及び巻上機2の本体端面が鉛直方向から傾くことはないので、すなわち、鉛直線12に対して傾くことがないので、機械室床7にある比較的狭い開口部7aを通過させる場合においても、巻上機2が開口部7aと干渉することがなく揚重することが可能となる。
図3は、揚重治具の他の例を示す図で、同図(a)は揚重治具の正面図、同図(b)は左側面図である。
図3に示した揚重治具1は、図2に示した例とは連結部1cの位置が異なる例である。図2に示した例では、図2(a)において、正面視背面側に連結部1cが設けられているのに対し、図3(a)では、正面視側面側に連結部1cが設けられている。その他の各部、及び各部の寸法関係は図2に示した例と同様である。すなわち、揚重治具1は図3に示すように揚重治具1の下端部1aの位置と揚重治具1の下端部1aから水平距離x離れた巻上機2の重心6の鉛直線12上にある揚重治具1の上端部1bの位置が同一の寸法であれば、連結部1cの形成位置は任意であり、図2に示したように略コの字型でなくてもよい。
このように揚重治具1は、巻上機(揚重対象物)2の本体部の吊り部2b(第1のアイボルト3の取付位置)が当該巻上機2を設置したときの重心を通る鉛直線12上にない場合に、第2のアイボルト4の軸線が鉛直線12上に位置するように水平距離xを設定し、また、巻上機2のディスク9の上端(揚重対象物の構成部材の上端)が干渉しない距離に垂直距離hを設定しているので、第2のアイボルト4にフック5aを掛けて吊り上げたときに、巻上機(揚重対象物)2が傾くことなく当該鉛直線12に沿って吊り上げることができる。その際、巻上機(揚重対象物)2自体の吊り点2bを変更し、あるいは、他の位置に吊り点2bを設ける必要がないので、巻上機(揚重対象物)2本体への加工が不要で、簡便な構成の揚重治具1で鉛直方向の傾きを防止することができる。
これにより、安価な簡便な構成の揚重治具1を使用して比較的狭い開口部7aから機械室へ巻上機2を揚重することが可能となる。巻上機2以外の揚重対象物の場合においても、比較的狭い開口部7aを通って所定の設置箇所に容易に揚重し、設置することができる。
以上のように、本実施形態によれば、次のような効果を奏する。なお、実施形態における効果の説明では、本実施形態の各部について、特許請求の範囲における各構成要素をかっこ書きで示し、若しくは参照符号を付し、両者の対応関係を明確にした。
(1)チェーンブロック(揚重装置)5を使用して巻上機(揚重対象物)2を吊り上げるときに使用する揚重治具1であって、巻上機2の吊り点2bと第1のアイボルト(連結部材)3によって連結するための貫通孔(第1の連結部)1dが設けられた下端部(第1の部材)1aと、巻上機2の設置時における当該巻上機2の重心6を通る仮想上の鉛直線12上に位置し、チェーンブロック(揚重装置)5によって吊り上げられる第2のアイボルト(吊り上げ部材)4と連結されるねじ穴(第2の連結部)1eが設けられた上端部(第2の部材)1bと、下端部(第1の部材)1aと上端部(第2の部材)1bとを連結し、一体化する連結部材(第3の部材)1cと、を備えたので、巻上機2に予め設けられた吊り点2bと重心6を通る鉛直線12とが離れたエレベーターの巻上機2のような複雑な形状の揚重対象物でも、鉛直方向(鉛直線12)に対して傾くことなく低コストで簡単に揚重することができる。
その際、揚重治具1に巻上機2側の貫通孔(第1の連結部)1dと、チェーンブロック5側のねじ穴(第2の連結部)1eを形成し、2つの連結部1d,1eを使用して巻上機2を吊り上げるので、巻上機2などの揚重対象物本体へのねじ穴(連結部)などの加工が不要で、簡便な安価な構成の揚重治具1を提供することができる。
また、吊り上げて所定の設置箇所、例えばエレベーターの機械室に搬入する際に、鉛直方向に傾くことがないので、比較的狭い開口部7aから機械室への揚重が可能となる。
(2)貫通孔(第1の連結部)1dとねじ穴(第2の連結部)1eが水平方向に距離x、垂直方向に距離h、それぞれ離れ、距離xは吊り点2bと鉛直線12との距離であり、距離hは、上端部(第2の部材)1bが吊り点2bから垂直方向において巻上機(揚重対象物)2と干渉しない距離であるので、距離x,hを揚重対象物の形状に応じて適宜設定して揚重治具1を製作若しくは用意することができる。揚重治具1は、前記設定だけで、多種にわたって揚重対象物に合わせて用意することが可能なので、揚重対象物の形状にかかわらず、安価に揚重作業を行うことができる。
(3)揚重対象物がエレベーターの巻上機2である場合には、巻上機2の設置作業を低コストで簡便に行うことができる。なお、巻上機2を取り外す際は、同様に揚重治具1を取り付け、巻上機2が傾かないようにして比較的狭い開口部7aを容易に通過させて撤去することができる。
(4)貫通孔(第1の連結部)1dでは吊り点2aと第1のアイボルト3によって巻上機(揚重対象物)2と連結し、ねじ穴(第2の連結部)1eでは吊り上げ部材である第2のアイボルト4によって上端部(第2の部材)1bと連結し、第2のアイボルト4をチェーンブロック5(揚重装置)によって吊り上げることにより、巻上機(揚重対象物)2を鉛直線12に沿って吊り上げるので、アイボルトという簡単な構成のねじ部材を使用して揚重作業を行うことができる。
(5)下端部(第1の部材)1a、上端部(第2の部材)1b及び連結部材(第3の部材)1cの間に、第1のアイボルト3及び巻上機(揚重対象物)2との干渉を防止する空間1fが設けられているので、揚重作業時に前記部材の干渉が原因となる作業障害や巻上機(揚重対象物)2への加傷などが発生するおそれはなく、円滑に揚重作業を行うことができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 揚重治具
1a 下端部(第1の部材)
1b 上端部(第2の部材)
1c 連結部材(第3の部材)
1d 貫通孔(第1の連結部)
1e ねじ穴(第2の連結部)
1f 空間
2 巻上機(揚重対象物)
2b 吊り点
3 第1のアイボルト(連結部材)
4 第2のアイボルト(吊り上げ部材)
5 チェーンブロック(揚重装置)
6 重心
7a 開口部
12 鉛直線
x 水平距離
h 垂直距離

Claims (5)

  1. 揚重装置を使用して揚重対象物を吊り上げるときに使用する揚重治具であって、
    前記揚重対象物の吊り点と連結部材によって連結される第1の連結部が設けられた第1の部材と、
    前記揚重対象物の設置時における当該揚重対象物の重心を通る仮想上の鉛直線上に位置し、前記揚重装置によって吊り上げられる吊り上げ部材と連結される第2の連結部が設けられた第2の部材と、
    前記第1の部材と前記第2の部材とを連結し、一体化する第3の部材と、
    を備えたことを特徴とする揚重治具。
  2. 請求項1に記載の揚重治具であって、
    前記第1の連結部と前記第2の連結部が水平方向に距離x、垂直方向に距離h、それぞれ離れ、
    前記距離xは前記吊り点と前記鉛直線との距離であり、
    前記距離hは、前記第2の部材が前記吊り点から垂直方向において前記揚重対象物と干渉しない距離であることを特徴とする揚重治具。
  3. 請求項1又は2に記載の揚重治具であって、
    前記揚重対象物がエレベーターの巻上機であることを特徴とする揚重治具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の揚重治具であって、
    前記第1の連結部で前記吊り点と第1のアイボルトによって前記揚重対象物と連結し、
    前記第2の連結部で前記吊り上げ部材である第2のアイボルトによって前記第2の部材と連結し、
    前記第2のアイボルトを前記揚重装置により吊り上げることにより、前記揚重対象物を前記鉛直線に沿って吊り上げることを特徴とする揚重治具。
  5. 請求項4に記載の揚重治具であって、
    前記第1、第2及び第3の部材の間に、前記第1のアイボルト及び前記揚重対象物との干渉を防止する空間が設けられていることを特徴とする揚重治具。
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