JP2016032903A - 画像処理装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印刷に関して、ユーザに対して適切な通知を行う。
【解決手段】画像処理装置は、印刷実行部に対する印刷指示であって、第1画像を印刷媒体の第1の面に印刷し、第1画像とは異なる第2画像を印刷媒体の第2の面に印刷する両面印刷のうち少なくとも一方の面の印刷を、枚数N(Nは、2以上の整数)の印刷媒体に行うための印刷指示を受け取る指示受取部と、印刷指示を受け取った場合に、印刷実行部の印刷材の残量を取得する残量取得部と、取得される印刷材の残量で、印刷実行部が印刷媒体に両面印刷を行うことができる枚数M(Mは、1以上の整数)を算出する算出部と、少なくともM<Nである場合に、印刷の実行より前に枚数Mに関する情報を通知する通知部と、枚数Mに関する情報を通知の後に、印刷実行部を用いて、印刷指示に基づく印刷媒体への印刷を実行する印刷処理部と、を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、印刷媒体に両面印刷を行う画像処理技術に関する。
従来から、インクやトナーなどの印刷材の残量と、印刷すべき画像の種類に応じて、印刷可能枚数を、ユーザに通知する技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術では、例えば、文字のみを含む画像の印刷可能枚数と、文字と文字とは異なるオブジェクトとを含む画像の印刷可能枚数と、文字とは異なるオブジェクトのみを含む画像の印刷可能枚数と、がそれぞれ通知される。
特開2001−253148号公報
ところで、はがきには、表面(宛先面とも呼ぶ)と裏面(通信面とも呼ぶ)との両面の印刷が行われる。このように、両面印刷が完了することによって、印刷物が完成する場合には、上記技術では、ユーザに対する通知が不十分である可能性があった。この結果、例えば、印刷材の残量が不十分である場合に、ユーザが満足する印刷結果が得られない可能性があった。
本発明は、両面印刷に関して、ユーザに対して適切な通知を行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]画像処理装置であって、
印刷材を用いて印刷を実行する印刷実行部に対する印刷指示であって、第1画像を印刷媒体の第1の面に印刷し、前記第1画像とは異なる第2画像を前記印刷媒体の第2の面に印刷する両面印刷のうち少なくとも一方の面の印刷を、枚数N(Nは、2以上の整数)の前記印刷媒体に行うための前記印刷指示を受け取る指示受取部と、
前記印刷指示を受け取った場合に、前記印刷実行部の前記印刷材の残量を取得する残量取得部と、
取得される前記印刷材の残量で、前記印刷実行部が前記印刷媒体に前記両面印刷を行うことができる枚数M(Mは、1以上の整数)を算出する算出部と、
少なくともM<Nである場合に、印刷の実行より前に、前記枚数Mに関する情報を通知する通知部と、
前記枚数Mに関する情報を通知の後に、前記印刷実行部を用いて、前記印刷指示に基づく前記印刷媒体への印刷を実行する印刷処理部と、
を備える、画像処理装置。
上記構成によれば、少なくとも両面印刷を行うことができる枚数Mが両面印刷を指示された枚数Nより小さい場合に、枚数Mに関する情報が印刷の実行より前に通知される。この結果、両面印刷に関して、ユーザに適切な通知を行うことができる。したがって、例えば、ユーザが満足する印刷結果が得られない可能性を低減することができる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷装置、画像処理方法、これらの装置または方法を実現するためのコンピュータプ口グラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、等の形態で実現することができる。
実施例のプリンタ100の概略構成を示すブロック図である。 宛先管理テーブル135の一例を示す図である。 印刷処理によって印刷される印刷画像の一例を示す図である。 印刷処理のフローチャートである。 自動両面用前処理のフローチャートである。 自動両面用前処理で用いられるUI画面の一例である。 手動両面用前処理のフローチャートである。 UI画面の一例を示す図である。 交換後処理のフローチャートである。
A.実施例:
A−1.プリンタ100の構成:
図1は、本発明の一実施例としてのプリンタ100の概略構成を示すブロック図である。画像処理装置としてのプリンタ100は、プリンタ100を制御するコントローラとしてのCPU110と、DRAMなどの揮発性記憶装置120と、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置130と、液晶ディスプレイなどの表示部140と、タッチパネルやボタンなどを含む操作部150と、通信インタフェース160と、印刷実行部180と、時計190と、を有している。
不揮発性記憶装置130には、コンピュータプログラム132と、後述する絵柄画像データ134と、後述する宛先管理テーブル135と、が格納されている。CPU110は、コンピュータプログラム132を実行することによって、プリンタ100を制御する種々の機能、例えば、後述する印刷処理を実行する画像処理部としての機能を実現する。コンピュータプログラム132は、例えば、プリンタ100の出荷時に予め不揮発性記憶装置130に格納されている。これに代えて、コンピュータプログラム132は、CD−ROMなどに記録された形態や、サーバからダウンロードする形態で提供されても良い。
揮発性記憶装置120は、例えば、CPU110がプログラム(例えば、プログラム132)を実行する際に、用いられる種々の中間データを一時的に格納するためのバッファ領域として用いられる。
表示部140は、画像を表示する装置であり、例えば、後述する各種のUI画面を表示するために用いられる。操作部150は、ユーザによって操作される装置であり、例えば、後述する印刷処理に関する指示をユーザから受け取るために用いられる。通信インタフェース160は、ネットワークに接続するための有線または無線のインタフェースである。時計190は、現在日時を計測する装置である。
印刷実行部180は、所定の印刷方式を用いて、印刷媒体(例えば、紙)上に画像を印刷する装置である。本実施例では、印刷実行部180の印刷方式は、シアンとマゼンタとイエロとブラックのそれぞれのインクを印刷材として用いるインクジェット式である。これに代えて、印刷実行部180の印刷方式は、他の方式、例えば、トナーを印刷材として用いるレーザー式であっても良い。印刷実行部180は、自動両面印刷に対応している。すなわち、印刷実行部180は、用紙の両面に印刷を行うために、表面に印刷済みの用紙を自動的に裏返し、当該用紙の裏面に印刷を行えるように、用紙を搬送できるシートフィーダー(図示省略)を備えている。なお、印刷材は、プリンタ100に対して着脱可能な印刷材の容器(本実施例では、インクカートリッジ)に収容された状態で、ユーザに提供される。印刷材の容器が、プリンタ100に装着されることによって、印刷材がプリンタ100に供給される。容器内の印刷材が消費されて無くなった場合には、ユーザによって当該容器が交換されることによって、印刷材の補給が行われる。
図2は、宛先管理テーブル135の一例を示す図である。宛先管理テーブル135には、L個(Lは、1以上の整数)の宛先が登録されている。すなわち、宛先管理テーブル135は、L個の宛先に対応するL個のエントリE1〜ELを含んでいる。各エントリは、宛先を示す宛先情報としての宛名、郵便番号、および、住所と、宛先情報に関連付けられた関連情報としての優先度、および、番号と、を含んでいる。優先度は、ユーザによって入力される情報であり、宛先情報によって示される宛先の優先度を複数段階のレベルで示している。本実施例では、A、B、Cの3段階のレベルが、優先度として用いられ、A、B、Cの順で優先度が高い。番号は、宛先管理テーブル135に宛先が登録された順番(登録順)を示している。
宛先管理テーブル135は、例えば、CPU110によって表示部140に表示されるUI画面(図示省略)を介して、ユーザに各情報(宛先情報、優先度)を入力させることによって生成される。これに代えて、プリンタ100は、ユーザのパーソナルコンピュータなどの外部装置によって生成された宛先管理テーブル135を、外部装置から通信インタフェース160を介してしても良い。
A−2.プリンタ100の動作:
B−2−1.印刷処理:
プリンタ100によって実行される印刷処理について説明する。図3は、印刷処理によって印刷される印刷画像の一例を示す図である。本実施例では、1個の印刷媒体の第1の面に第1画像を印刷し、印刷媒体の第2の面に第1画像とは異なる第2画像を印刷する両面印刷が実行される。具体的には、本実施例の両面印刷では、はがきの宛先面に宛先画像PI1が印刷され、はがきの宛先面とは反対側の面(通信面とも呼ぶ)に絵柄画像PI2が印刷される。
宛先画像PI1は、文字を表す画像、具体的には、宛先(宛名、郵便番号、住所)を示す文字画像CH1〜CH3を含んでいる。宛先画像PI1を表す宛先画像データは、宛先画像PI1のテンプレート画像(図示省略)と、宛先管理テーブル135の1個のエントリに含まれる宛先情報と、を用いて生成される。
絵柄画像PI2は、絵柄画像データ134によって表される。絵柄画像PI2は、文字を表す画像CH4や、描画を表す画像PI2と、を含んでいる。絵柄画像PI2は、一般的には、文字とは異なるオブジェクト、例えば、描画や写真を表す画像を含んでいる。絵柄画像データ134は、例えば、所定の画像作成用のアプリケーションプログラムがインストールされた装置、例えば、ユーザのパーソナルコンピュータ、あるいは、プリンタ100によって作成される。
図3から解るように、本実施例では、2個の画像PI1、PI2がはがきに両面印刷されることによって、いわゆる年賀状が印刷される。本実施例では、印刷指示枚数N分(Nは2以上の整数)のはがきに両面印刷が実行されて、N枚の年賀状が作成されるものとする。宛先画像PI1は、印刷されるはがきごとに、含まれる宛先情報が異なる。すなわち、N枚分の両面印刷では、N枚のはがきの宛先面に、はがきごとに異なるN個の宛先を示すN個の宛先画像PI1が、1個ずつ印刷される。印刷対象となるN個の宛先は、宛先管理テーブル135に登録されたL個の宛先の中から、例えば、利用者によって予め選択される(N≦L)。これに代えて、印刷対象となるN個の宛先は、宛先管理テーブル135に登録されたL個の宛先であっても良い(N=L)。
一方、絵柄画像PI2は、印刷される複数個のはがきに、共通する画像である。すなわち、N枚分の両面印刷では、N枚のはがきの通信面のそれぞれに、1種類の絵柄画像PI2が印刷される。
年賀状は、1月1日に宛先に届くことが好ましい。このために、年賀状は、所定の日時(例えば、前年12月25日)までに、郵便局に到達することが好ましい。したがって、年賀状は、当該所定の日時までに印刷が完了することが好ましい。本実施例では、当該特定の日時までに、指示された枚数のうち、できるだけ多くの年賀状の印刷が完了するように、工夫された印刷処理が行われる。
図4は、印刷処理のフローチャートである。この印刷処理は、例えば、印刷実行部180に対する印刷指示をCPU110が受け取った場合に実行される。この印刷指示は、年賀状の両面印刷を枚数Nのはがきに行うための印刷指示であり、印刷対象のN個の宛先情報の指定と、絵柄画像PI2を表す絵柄画像データの指定と、両面印刷の方式を指定と、を含んでいる。これらの指定は、例えば、操作部150を介してユーザから入力される。
両面印刷の方式は、自動両面印刷と、手動両面印刷と、のうちのいずれかである。自動両面印刷は、自動両面印刷に対応したシートフィーダーを利用して、両面印刷を一枚ずつ実行する方式である。すなわち、宛先面への宛先画像PI1の印刷と通信面への絵柄画像PI2の印刷とをN回繰り返して、N枚分の両面印刷を完了させる方式である。手動両面印刷は、一方の面への画像(例えば、通信面への絵柄画像PI2)の印刷をN枚分実行した後に、他方の面への画像(例えば、宛先面への宛先画像PI1)の印刷をN枚分実行する方式である。通信面が印刷済みのN枚のはがきは、ユーザによって手動でプリンタ100にセットされ、その後に宛先面への印刷が行われる。
S10では、CPU110は、時計190を用いて、現在の日時を示す日時情報を取得する。本実施例では、日時情報は、月を表す情報と、日を表す情報と、を含んでいる。
S20では、CPU110は、日時情報によって示される現在の日時が、特定の日時の範囲内であるであるか否かを判断する。特定の日時の範囲は、例えば、印刷が完了することが好ましい所定の日時、年賀状の場合には、例えば、上述した12月25日を含む範囲である。また、特定の日時の範囲は、例えば、印刷物が郵便物である場合には、印刷物が宛先に届くことが好ましい所定の日時、年賀状の場合には、1月1日を含む範囲である。本実施例では、特定の日時の範囲は、12月20日から1月7日までの範囲である。
現在の日時が特定の日時の範囲外である場合には(S20:NO)、CPU110は、S40にて、ユーザからの印刷指示に従って印刷設定を行い、S70に処理を進める。従って、この場合には、ユーザの印刷指示どおりの印刷が行われる。すなわち、ユーザによって自動両面印刷が指定された場合には、N枚分の自動両面印刷が実行され、ユーザによって手動両面印刷が指定された場合には、N枚分の手動両面印刷が実行される。仮に、インクがなくなることによって、N枚分の両面印刷が完了できない場合には、印刷は中断されて、ユーザにその旨が通知される。
現在の日時が特定の日時の範囲内である場合には(S20:YES)、CPU110は、S30にて、ユーザから指定された両面印刷の方式が、自動両面印刷であるか手動両面印刷であるかを判断する。ユーザから指定された両面印刷の方式が、自動両面印刷である場合には(S30:YES)、CPU110は、S50にて、自動両面用前処理を実行して、S70に処理を進める。詳細は後述するが、自動両面用前処理では、インクの残量や、自動両面用前処理中にユーザから受け取る指示に基づいて、印刷設定が行われる。そして、S70では、自動両面用前処理で行われた印刷設定に従って印刷が実行される。
ユーザから指定された両面印刷の方式が、手動両面印刷である場合には(S30:NO)、CPU110は、S60にて、手動両面用前処理を実行して、S70に処理を進める。詳細は後述するが、手動両面用前処理では、S50の自動両面用前処理のように、インクの残量や、自動両面用前処理中にユーザから受け取る指示に基づいて、印刷設定が行われる。そして、S70では、CPU110は、印刷実行部180を用いて、印刷指示に基づくはがきへの印刷、すなわち、本実施例では年賀状の印刷を実行する。この印刷は、S50の自動両面用前処理や、S60の手動両面用前処理が実行される場合には、自動両面用前処理や手動両面用前処理にて行われた印刷設定に従って実行される。したがって、自動両面用前処理や手動両面用前処理が実行される場合には、ユーザの最初の印刷指示とは異なる印刷設定に従って印刷が実行され得る。
A−2−2.自動両面用前処理:
次に、S50の自動両面用前処理について説明する。図5は、自動両面用前処理のフローチャートである。図6は、自動両面用前処理で用いられるUI画面の一例である。
S100では、CPU110は、印刷実行部180に装着されたインクカートリッジのインク残量を取得する。インク残量は、例えば、インクカートリッジに取り付けられた公知のインク残量センサを用いて検出することよって、取得される。これに代えて、インクカートリッジの交換が行われた後に、印刷によって消費されたインク量の累積値が算出され、当該累積値が不揮発性記憶装置130に記録されていても良い。消費されたインク量は、例えば、印刷で形成されたドット数をインク量に換算することによって算出される。そして、CPU110は、インクカートリッジの初期のインク量と、インクカートリッジの交換後に消費されたインク量の累積値とに基づいて、現在のインク残量を算出することによって取得しても良い。なお、インク残量は、CMYKのインクごとに取得される。
S110では、CPU110は、現在の両面印刷可能枚数M(Mは、1以上の整数)を算出する。両面印刷可能枚数Mは、S100で取得された現在のインク残量で、印刷実行部180がはがきに両面印刷を行うことができる枚数である。具体的には、CPU110は、宛先画像PI1と絵柄画像PI2とを1回ずつ印刷するために必要なインク量、すなわち、はがき1枚分の両面印刷に必要なインク量をインクごとに算出する。そして、現在のインク残量と、はがき1枚分の両面印刷に必要なインク量と、に基づいて、両面印刷可能枚数Mを算出する。
なお、宛先画像PI1の印刷に必要なインク量は、印刷すべき文字の内容(宛名や住所)が異なっても、ほぼ一定量であると考えられるので、例えば、宛先画像PI1のテンプレート画像ごとに、予め算出された固定値が用いられる。
絵柄画像PI2の印刷に必要なインク量は、画像ごとに異なるので、例えば、絵柄画像PI2を表す絵柄画像データ(例えば、RGB画像データ)を用いて算出される。CPU110は、例えば、絵柄画像データに対して色変換処理とハーフトーン処理とを、実行して、画素ごとに印刷ドットの形成の有無を示すドットデータ(印刷データ)を生成する。色変換処理は、画像データの各画素の値を、ルックアップテーブルを用いて、RGB表色系の色値からインクの色を成分とするCMYK表色系の色値に変換する処理である。ハーフトーン処理は、ディザ法や誤差拡散法などの公知の方法を用いて実行される。CPU110は、印刷データを用いて、絵柄画像PI2を印刷するために形成される印刷ドットの個数をインクの色ごとにカウントし、当該カウント値をインク量に換算することによって、絵柄画像PI2を印刷するために必要なインク量を算出する。
S115では、CPU110は、両面印刷可能枚数Mと印刷指示枚数Nとの差分(M−N)が、所定の閾値TH1(本実施例では、5)以上であるか否かを判断する。換言すれば、印刷指示枚数N分の両面印刷を、閾値分(本実施例では、はがき5枚分)の余裕を持って行うことができるインク残量があるか否かが判断される。
(M−N)が所定の閾値TH1以上である場合には(S115:YES)、CPU110は、S120にて、N枚分の自動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。すなわち、ユーザの印刷指示どおりにN枚分の両面印刷を実行するように印刷設定が行われる。自動両面印刷では、シートフィーダーを用いてはがきを裏返す必要があるので、ジャムなどの搬送エラーが、手動両面印刷より発生しやすい。このために、本実施例の自動両面用前処理では、余裕を持ってN枚分の自動両面印刷を完了できるインク残量がある場合に限って、ユーザに通知することなく自動両面印刷への設定が行われる。この結果、印刷途中で搬送エラーが発生することによって、インクが無駄に消費されて、N枚分の自動両面印刷が完了できない事態が、予期せずに発生する可能性を低減することができる。
(M−N)が所定の閾値TH1未満である場合には(S115:NO)、CPU110は、S125にて、M≧Nであるか否か、すなわち、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数N以上であるか否かを判断する。
M≧Nである場合には(S125:YES)、CPU110は、S130にて、手動両面印刷を推奨するUI画面W1を表示部140に表示する。この場合には、現在のインク残量で、N枚分の両面印刷を完了することができるものの、インク残量の余裕が比較的少ない。したがって、もしジャムなどの搬送エラーによってインクが無駄に消費されると、N枚分の両面印刷が完了できない事態が発生し得る。このために、ジャムなどの搬送エラーが自動両面印刷より発生し難いので、N枚分の両面印刷が完了できる可能性が比較的高い手動両面印刷の推奨が行われる。
図6(A)には、UI画面W1の一例が図示されている。UI画面W1は、手動両面印刷をユーザに推奨するメッセージMS1と、2個のボタンBT1、BT2と、を含んでいる。ボタンBT1は、手動両面印刷への変更指示を入力するためのボタンである。ボタンBT2は、自動両面印刷で印刷を行う指示を入力するためのボタンである。CPU110は、UI画面W1を介して、手動両面印刷への変更指示と、自動両面印刷で印刷を行う指示と、のいずれかの指示をユーザから受け取る。
S135では、CPU110は、ユーザからの指示が、手動両面印刷への変更指示であるか、自動両面印刷で印刷を行う指示であるか、を判断する。ユーザからの指示が、手動両面印刷への変更指示である場合には(S135:YES)、CPU110は、S140にて、最初の印刷指示は自動両面印刷であるにも拘わらずに、N枚分の手動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。換言すれば、印刷設定が、自動両面印刷から手動両面印刷に変更される。この結果、N枚の両面印刷を完了できる可能性を高くすることができる。
ユーザからの指示が、自動両面印刷で印刷を行う指示である場合には(S135:NO)、CPU110は、S120にて、N枚分の自動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。すなわち、ユーザの印刷指示どおりにN枚分の両面印刷を実行するように印刷設定が行われる。
M≧Nでない場合には(S125:NO)、すなわち、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nより少ない(M<N)場合には、CPU110は、S150にて、印刷枚数を確認するためのUI画面W2を表示部140に表示する。図6(B)には、UI画面W2の一例が図示されている。UI画面W2は、現在のインク残量では、印刷指示枚数Nより少ない両面印刷可能枚数Mしか両面印刷が実行できないことを示すメッセージMS2と、2個のボタンBT3、BT4と、を含んでいる。ボタンBT3は、M枚分の両面印刷を行う指示を入力するためのボタンである。ボタンBT4は、印刷をキャンセルする指示を入力するためのボタンである。CPU110は、UI画面W2を介して、M枚分の両面印刷を行う指示と、印刷をキャンセルする指示と、のいずれかの指示をユーザから受け取る。
S155では、CPU110は、ユーザからの指示が、M枚分の両面印刷を行う指示であるか、印刷をキャンセルする指示であるか、を判断する。ユーザからの指示が、印刷をキャンセルする指示である場合には、CPU110は、S145にて、印刷をキャンセルするように印刷設定を行う。この結果、図4のS70では、印刷は行われない。印刷のキャンセルは、例えば、インク残量少ないインクカートリッジを交換する等の処置を行った後に再度印刷を実行することをユーザが望む場合などに、指示され得る。
ユーザからの指示が、M枚の両面印刷で印刷を行う指示である場合には、CPU110は、S160にて、M枚分の自動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。すなわち、現在のインク残量で印刷可能な最大の枚数分の自動両面印刷が実行されるように、設定される印刷枚数がN枚からM枚に変更される。
また、この場合には、ユーザが希望するN枚より少ないM枚分の両面印刷しか実行されない。このために、以下のS165〜S175の処理が実行されることによって、N個の宛先の中から、印刷すべきM個の宛先が選択される。
S165では、CPU110は、宛先の印刷順序の指示を入力するためのUI画面W3を表示部140に表示する。図6(C)には、UI画面W3の一例が図示されている。UI画面W3は、宛先の印刷順序の指示の入力をユーザに促すメッセージMS3と、指示の3個の選択肢を示す3個のボタンBT5〜BT7と、を含んでいる。ボタンBT5は、遠方を優先して印刷順序を決定する指示を入力するためのボタンである。ボタンBT6は、登録順に印刷順序を決定する指示を入力するためのボタンである。ボタンBT7は、ユーザによって設定される優先度順に印刷順序を決定する指示を入力するためのボタンである。CPU110は、UI画面W3を介して、上記の3種類の指示のいずれかをユーザから受け取る。
S170では、CPU110は、ユーザからの指示に基づいて、N個の宛先の印刷順序を決定する。具体的には、CPU110は、ユーザからの指示に応じて、宛先に関する特定の情報を取得し、当該特定の情報に基づいてN個の宛先の印刷順序を決定する。
例えば、CPU110は、遠方を優先して印刷順序を決定する指示を受け取った場合には、予め登録されたユーザの住所と、N個の宛先の住所と、を取得する。そして、CPU110は、ユーザの住所からの距離が遠い宛先ほど印刷順序が先になるように、宛先の印刷順序を決定する。例えば、住所に関する所定の地域ごと(例えば、県ごと、市ごと)に、緯度と経度とを含む座標情報が記録されたデータベースを参照して、ユーザの住所からの距離が宛先ごとに算出される。そして、算出された距離が長い順に、N個の宛先の印刷順序が決定される。算出された距離が同じである複数個の宛先が存在する場合には、これらの宛先の印刷順序は、例えば、宛先管理テーブル135への登録順に決定される。
また、CPU110は、登録順に印刷順序を決定する指示を受け取った場合には、登録順を示す番号(図2)を取得する。そして、CPU110は、N個の宛先を示すN個の宛先情報が、宛先管理テーブル135に登録されている順に、N個の宛先の印刷順序を決定する。
また、CPU110は、優先度順に印刷順序を決定する指示を受け取った場合には、宛先管理テーブル135において、各宛先に関連付けられている優先度(図2)を取得する。CPU110は、当該優先度が高い順に、N個の宛先の印刷順序を決定する。関連付けられた優先度が同じである複数個の宛先が存在する場合には、これらの宛先の印刷順序は、例えば、宛先管理テーブル135への登録順に決定される。
S175では、CPU110は、印刷順序に従って、印刷すべきM個の宛先を選択する。すなわち、印刷順序が1番目からM番目までのM個の宛先が選択される。この結果、その後に実行される図4のS70では、M枚分の自動両面印刷が実行され、M枚分の宛先面の印刷では、選択されたM個の宛先が、決定された印刷順序に従って印刷される。
S180では、CPU110は、N個の宛先のうちの未選択の宛先、すなわち、(N−M)個の未選択の宛先を記録して、処理を終了する。例えば、CPU110は、(N−M)個の未選択の宛先を示す宛先情報の番号(図2)を記録したファイルを生成して、不揮発性記憶装置130に格納する。
A−2−3.手動両面用前処理:
次に、図4のS60の手動両面用前処理について説明する。図7は、手動両面用前処理のフローチャートである。図8は、UI画面の一例を示す図である。
S200、S205では、図5のS100、S110と同様に、インク残量の取得と、両面印刷可能枚数Mの算出と、が行われる。
S210では、CPU110は、現在の通信面印刷可能枚数Kを算出する。通信面印刷可能枚数Kは、S200で取得された現在のインク残量で、印刷実行部180が絵柄画像PI2のみを印刷し、宛先画像PI1を印刷しない場合に、はがきに絵柄画像PI2を印刷することができる枚数である。具体的には、CPU110は、絵柄画像PI2を1回印刷するために必要なインク量をインクごとに算出する。そして、現在のインク残量と、絵柄画像PI2を1回印刷するために必要なインク量と、に基づいて、通信面印刷可能枚数Kを算出する。通信面印刷可能枚数Kは、両面印刷可能枚数M以上の値となる。すなわち、Kは、M以上の整数である。ただし、算出される通信面印刷可能枚数Kが、印刷指示枚数Nより大きい場合には、通信面印刷可能枚数Kは、印刷指示枚数Nに設定される。
S220では、CPU110は、M≧Nであるか否か、すなわち、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数N以上であるか否かを判断する。
M≧Nである場合には(S220:YES)、CPU110は、S225にて、最初の印刷指示どおりに、N枚分の手動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。
M≧Nでない場合には(S220:NO)、すなわち、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nより少ない(M<N)場合には、CPU110は、S230にて、印刷枚数を確認するためのUI画面W4を表示部140に表示する。図8(A)には、UI画面W4の一例が図示されている。UI画面W4は、現在のインク残量では、印刷指示枚数Nより少ない両面印刷可能枚数Mしか両面印刷が実行できないことと、通信面のみの片面印刷を実行する場合には、通信面印刷可能枚数Kの印刷が可能であることを示すメッセージMS4と、3個のボタンBT8〜BT10と、を含んでいる。
ボタンBT8は、M枚分の両面印刷を行う指示を入力するためのボタンである。ボタンBT9は、K枚分の通信面のみの片面印刷、すなわち、通信面への絵柄画像PI2の印刷を行う指示を入力するためのボタンである。ボタンBT10は、印刷をキャンセルする指示を入力するためのボタンである。CPU110は、UI画面W4を介して、これらの3個の指示のいずれかの指示をユーザから受け取る。
S235では、CPU110は、ユーザからの指示が、上述の3個の指示のいずれの指示であるかを判断する。ユーザからの指示が、印刷をキャンセルする指示である場合には、CPU110は、S240にて、印刷をキャンセルするように印刷設定を行う。この結果、図4のS70では、印刷は行われない。印刷のキャンセルは、例えば、残量が少ない色のインクカートリッジを交換する等の処置を行った後に再度印刷を実行することをユーザが望む場合などに、指示され得る。
ユーザからの指示が、K枚分の通信面のみの片面印刷を行う指示である場合には、CPU110は、S245にて、K枚分の通信面のみの片面印刷を実行するように印刷設定を行う。すなわち、すなわち、最初の印刷指示は、宛名面と通信面との両面印刷であるにも拘わらずに、通信面のみの片面印刷に、印刷設定が変更される。そして、設定される印刷枚数は、N枚からK枚に変更される。この場合には、宛先面への宛先画像PI1の印刷は実行されないものの、通信面への絵柄画像PI2の印刷枚数は、両面印刷を行う場合より増加し得る。K枚分の通信面のみの片面印刷は、例えば、宛先面への記入はユーザ自身が手書きで行うので、通信面への絵柄画像PI2への印刷をできるだけ多くの枚数分行いたいと、ユーザが望む場合に、指示され得る。
ユーザからの指示が、M枚の両面印刷で印刷を行う指示である場合には、CPU110は、S250にて、M枚分の手動両面印刷を実行するように印刷設定を行う。すなわち、設定される印刷枚数がN枚からM枚に変更される。
また、この場合には、ユーザが希望するN枚より少ないM枚分の両面印刷しか実行されない。このために、図5のS165〜S180と同じ処理が、S255〜S270にて実行される。この結果、N個の宛先の中から、印刷すべきM個の宛先が選択される。そして、N個の宛先のうちの(N−M)個の未選択の宛先が記録される。
A−2−4.インク交換後処理:
次に、インクカートリッジの交換が行われた場合に特定の処理を実行するインク交換後処理について説明する。図9は、交換後処理のフローチャートである。S300では、CPU110は、インクカートリッジの交換が検出されたか否かを判断する。本実施例では、各色のインクカートリッジが、インクカートリッジの装着部に装着されているか、装着されていないかを、所定のセンサを用いて検出することができる。CPU110は、当該センサを用いて、一の装着部にインクカートリッジが装着されていないことが検出された後に、当該一の装着部にインクカートリッジが装着されていることが初めて検出されたときに、インクカートリッジの交換が行われたと判断する。なお、インクカートリッジの交換の判断は、公知の別の方法を用いて実行されても良い。インクカートリッジの交換が検出されない場合には(S300:NO)、S305以降の処理は行われない。
インクカートリッジの交換が検出された場合には(S300:YES)、CPU110は、インクカートリッジの交換の確認のためのUI画面W5を表示部140に表示する。図8(B)には、UI画面W5の一例が図示されている。UI画面W5は、インクカートリッジの交換を行ったか否かをユーザに尋ねるメッセージMS5と、インクカートリッジの交換を行ったか否かをユーザが入力するための2個のボタンBT11、BT12と、を含んでいる。
ボタンBT11は、インクカートリッジの交換を行ったことを入力するためのボタンである。ボタンBT12は、インクカートリッジの交換を行っていないことを入力するためのボタンである。CPU110は、UI画面W5を介して、これらの2種類の入力のいずれかをユーザから受け取る。
S310では、CPU110は、ユーザからの入力に基づいて、インクカートリッジの交換が行われたか否かを判断する。インクカートリッジの交換が行われていない場合には(S310:NO)、CPU110は、S315以降の処理をスキップしてインク交換後処理を終了する。
インクカートリッジの交換が行われた場合には(S310:YES)、一部が印刷され、かつ、残りの一部が印刷されていない未完了の両面印刷があるか否かを判断する。具体的には、不揮発性記憶装置130に(N−M)個の未選択の宛先が記録されている場合には、未完了の両面印刷があると判断され、(N−M)個の未選択の宛先が記録されていない場合には、未完了の両面印刷がないと判断される。(N−M)個の未選択の宛先は、上述したように、図5のS180、または、図7のS270にて記録され得る。
未完了の両面印刷がない場合には(S315:NO)、CPU110は、S320以降の処理をスキップしてインク交換後処理を終了する。未完了の両面印刷がある場合には(S315:YES)、CPU110は、当該両面印刷を再開するか否かを確認するためのUI画面W6を表示部140に表示する。図8(C)には、UI画面W6の一例が図示されている。このUI画面W6は、未完了の両面印刷があることと、当該両面印刷を再開するか否かをユーザに尋ねるメッセージMS6と、当該両面印刷を再開するか否かをユーザが入力するための2個のボタンBT13、BT14と、サムネイル画像SNと、を含んでいる。
ボタンBT13は、当該両面印刷を再開する指示を入力するためのボタンである。ボタンBT14は、当該両面印刷を再開しない指示を入力するためのボタンである。サムネイル画像SNは、当該両面印刷において印刷される絵柄画像PI2を縮小した画像である。サムネイル画像SNが表示されることで、ユーザは、当該両面印刷の内容を容易に特定することができる。CPU110は、UI画面W6を介して、当該両面印刷を再開するか否かの指示をユーザから受け取る。
S325では、CPU110は、ユーザの指示が、当該両面印刷を再開する指示であるか否かを判断する。ユーザの指示が、当該両面印刷を再開しない指示である場合には(S325:NO)、CPU110は、S340、S350をスキップしてインク交換後処理を終了する。
ユーザの指示が、当該両面印刷を再開する指示である場合には(S325:YES)、CPU110は、S340にて、再開すべき両面印刷にて、印刷すべき宛先を特定する。具体的には、不揮発性記憶装置130に記録された(N−M)個の未選択の宛先が、印刷すべき宛先として特定される。S345では、CPU110は、未完了である(N−M)枚分の両面印刷を実行する。この両面印刷では、(N−M)枚のはがきの宛先面に、不揮発性記憶装置130に記録された(N−M)個の未選択の宛先が1個ずつ印刷される。そして、(N−M)枚のはがきの通信面に、絵柄画像PI2がそれぞれ印刷される。なお、この両面印刷は、自動両面印刷および手動両面印刷のうちのいずれの方式で実行されても良い。例えば、図4の印刷処理が開始される契機となった最初の印刷指示に従った方式で実行される。
(N−M)枚分の両面印刷が完了すると、CPU110は、S350にて、(N−M)個の未選択の宛先の記録が不揮発性記憶装置130から消去して、インク交換後処理を終了する。インク交換後処理によって、未完了の(N−M)枚分の両面印刷が、インクカートリッジの交換を契機に速やかに実行される。
以上説明した実施例によれば、現在の日時が特定の日時範囲内であり(図4のS20:YES)、かつ、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数Nより少ない(図5のS125:NO、または、図7のS220:NO)場合には、印刷の実行より前に、図5のS150や、図7のS230にて、両面印刷可能枚数Mに関する情報がユーザに通知される。具体的には、図5のS150では、CPU110は、図6(B)のUI画面W2が表示部140に表示され、図7のS230では、図8(A)のUI画面W4が表示部140に表示される。UI画面W2、W4には、上述したように、現在のインク残量では、印刷指示枚数Nより少ない両面印刷可能枚数Mしか両面印刷が実行できないことを示すメッセージMS2、MS4が含まれている。そして、Mに関する情報を通知の後に、はがきへの印刷が実行される(図4のS70)。この結果、両面印刷が行われる場合に、ユーザに適切な通知を行うことができる。したがって、例えば、ユーザが満足する印刷結果が得られない可能性を低減することができる。
より具体的に説明する。N枚分の両面印刷を行いたい場合であって、かつ、現在のインク残量でM枚しか両面印刷が行うことができない場合には、ユーザには、印刷設定について、例えば、以下のような複数の選択肢がある。
選択肢1)自動両面印刷でM枚の両面印刷を行う。
選択肢2)手動両面でM枚の両面印刷を行う。
選択肢3)M枚より多いK枚の通信面への片面印刷を行う。
例えば、選択肢1は、ジャムなどの搬送エラーが発生する可能性が比較的高くなるので、両面印刷が完了する枚数がM枚より減る可能性があるが、ユーザの手間は最も少ない。選択肢2は、ジャムなどの搬送エラーが発生する可能性が比較的低くなるので、M枚の両面印刷が完了できる可能性が最も高い。選択肢3は、両面印刷は完了できないが、M枚より多いK枚分の通信面への印刷を行うことができる。
例えば、仮に、ユーザが希望するN枚分より少ないM枚分の両面印刷しか行えない場合に、両面印刷可能枚数Mに関する通知が行われないとする。この場合には、印刷途中でインクがなくなった時点で、初めてユーザは、N枚分の両面印刷ができないことを知ることになる。そして、自動両面印刷が指定されていれば、選択肢1を選択した場合と同様の結果となり、例えば、選択肢2、3を選択する機会は失われる。したがって、ユーザが、M枚しか両面印刷が行うことができないことを事前に知っていれば選択肢2、3を望む場合には、ユーザは印刷結果に満足できない可能性が高くなる。同様に、手動両面印刷が指定されていれば、選択肢3を選択した場合と同様の結果となり、例えば、選択肢2を選択する機会は、失われる。したがって、ユーザが、M枚しか両面印刷が行うことができないことを事前に知っていれば選択肢2を望む場合には、ユーザは印刷結果に満足できない可能性が高くなる。本実施例によれば、事前に、両面印刷可能枚数Mに関する情報がユーザに通知されるので、ユーザが、これらの選択肢を認識しないうちに、これらの選択肢を選択する機会が失われる可能性を低減することができる。したがって、ユーザが満足する印刷結果が得られない可能性を低減することができる。
また、上記実施例によれば、図7のS230にて、両面印刷可能枚数Mに関する情報がユーザに通知された後に、M枚分の手動両面印刷(上述した選択肢2)が実行されうる(図5のS160)。すなわち、両面印刷可能枚数Mに関する情報が通知された後に、M枚のはがきの通信面に絵柄画像PI2を印刷し、絵柄画像PI2が印刷済みのM枚のはがきの宛先面に宛先画像PI1を印刷する印刷処理が実行され得る。この結果、ジャムなどの搬送エラーが発生し難い手動両面印刷によって、M枚分の両面印刷が実行される。したがって、M枚の両面印刷を適切に実行することができる。なお、従来は、N枚の両面印刷が指示され、かつ、インク残量が少ないためにM枚の両面印刷しか実行できない場合には、結果的に、上述した選択肢1(自動両面印刷が指定されている場合)、または、上述した選択肢3(手動両面印刷が指定されている場合)が実行され、選択肢2が実行されることは無かった。
さらに、通信面印刷可能枚数Kが算出され(図7のS210)、M<Nである場合に(図7のS220:NO)、両面印刷可能枚数Mに関する情報と、通信面印刷可能枚数Kに関する情報とが、通知される(図7のS230)。具体的には、図7のS230にて表示されるUI画面W4は、通信面のみの片面印刷を実行する場合には、通信面印刷可能枚数Kの印刷が可能であることを示すメッセージMS4が含まれている。この結果、両面印刷に関連して、ユーザにより適切な通知を行うことができる。具体的には、両面印刷を行わずに、片面印刷だけを行えば、より多数のはがきに絵柄画像PI2の印刷を行い得ることを、ユーザに認識させることができる。したがって、例えば、ユーザが満足する印刷結果が得られない可能性をより低減することができる。
さらに、UI画面W1や、UI画面W2には、N枚から、M枚またはK枚に印刷枚数を変更する変更指示をユーザから取得するためのボタンBT3、BT8、BT9が含まれる。すなわち、CPU110は、両面印刷可能枚数Mに関する情報が通知される場合に、印刷枚数の変更指示をユーザから取得する。そして、CPU110は、当該印刷枚数の変更指示に基づく枚数のはがきに印刷を行う(図5のS160、図7のS245、S250)。この結果、ユーザの指示に基づく枚数のはがきに印刷が行われるので、ユーザが満足する印刷結果が得られる可能性を高めることができる。
さらに、上記実施例では、M枚の両面印刷が行われる場合には、換言すれば、N枚より少ないM枚のはがきに宛先画像PI1を印刷する場合には、N個の宛先の中から、印刷すべきM個の宛先が選択される(図5のS175、図7のS265)。この結果、図4のS70において、選択されたM個の宛先を表すM個の宛先画像PI1の印刷が実行される。したがって、N枚より少ないM枚のはがきに宛先画像PI1を印刷する場合に、適切な宛先画像PI1を印刷することができる。なお、N個の宛先の中から、印刷すべきM個の宛先が選択されることは、N個宛先を示すN個の宛先画像PI1の中から、印刷すべきM個の宛先画像PI1が選択されることと、同義である。
そして、N個の宛先に関する特定の情報に基づいて、N個の宛先の中から、印刷すべきM個の宛先が選択される(図5のS165〜S175、図7のS255〜S265)。この結果、特定の情報に基づいて、N枚より少ない枚数のはがきに印刷すべき宛先画像PI1を適切に選択することができる。
より具体的には、使用される特定の情報は、上述したように、宛先に含まれる住所、宛先管理テーブル135への宛先の登録順を示す番号、宛先に関連付けられた優先度、のいずれかである。宛先に含まれる住所を用いる場合には、例えば、上記実施例のように、ユーザの住所から遠い宛先ほど優先的に印刷することができる。ユーザの住所から遠い宛先ほど、年賀状の郵送に時間がかかるので、より早いタイミングで年賀状が作成されることが好ましいと考えられる。登録順を示す番号を用いる場合には、例えば、登録順が早い宛先ほど優先的に印刷することができる。登録順が早い宛先は、例えば、ユーザとのつきあいが長い宛先であると考えられるので、より優先的に年賀状を作成することが好ましい場合がある。宛先に関連付けられた優先度を用いる場合には、よりユーザの意向に沿った適切な順序で年賀状を作成することができる。
さらに、上記実施例では、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nに閾値TH1を加えた枚数(本実施例では、N+5)より小さい場合には(図5のS115:NO)、S130にて、CPU110は、図5のUI画面W1が表示され得る。すなわち、自動両面印刷から手動両面印刷への印刷設定の変更がユーザに進められる。そして、ユーザが当該印刷設定の変更を指示する場合には(S135:NO)、印刷設定が自動両面印刷から手動両面印刷へと変更される(S140)。換言すれば、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nに基づく特定枚数(本実施例では、N+TH1)より小さい場合には、印刷指示に従う印刷設定(具体的には自動両面印刷)とは異なる印刷設定(具体的には手動両面印刷)を用いて、印刷が実行され得る。この結果、両面印刷可能枚数Mに応じた適切な印刷設定を用いて印刷を実行することができる。変更後の印刷設定は、変更前の印刷設定と比較して印刷枚数が多くなる可能性が高い設定であることが好ましい。この結果、印刷設定を変更することによって、より印刷枚数が多くなることによって、ユーザが印刷結果に満足する可能性を高めることができる。
さらに、上記実施例では、現在の日時が特定の日時の範囲内である場合に(図4のS20:YES)、自動両面用前処理(図4のS50)または手動両面用前処理(図4のS60)が実行される。すなわち、現在の日時が特定の日時の範囲内であり、かつ、M<Nである場合に、枚数Mに関する情報が通知される。この結果、年賀状のように、印刷が完了することが好ましい日時が決まっている印刷物への両面印刷について、ユーザに適切な通知を行うことができる。例えば、年賀状の印刷について、過度に早い日時に印刷を行う場合にも、両面印刷可能枚数Mについて通知がなされると、ユーザにとって煩わしい場合がある。本実施例では、現在の日時が特定の日時の範囲外である場合には、M<Nであっても、枚数Mに関する情報が通知されない。この結果、このような不都合を抑制できる。
また、上記実施例の印刷処理にて、印刷指示枚数Nより少ない両面印刷可能枚数Mの両面印刷が実行される場合には、図5のS180、または、図7のS270にて、印刷されない(N−M)個の宛先が、未完了の両面印刷を特定するための印刷情報として記録される。そして、図9のインク交換後処理では、インクカートリッジが交換されることによってインクが補給された場合に(S310:YES)、ユーザからの再開指示がなされることを条件に、当該印刷情報に基づいて、未完了の両面印刷が実行される(S340、S345)。具体的には、S340にて、当該印刷情報に基づいて(N−M)個の宛先が特定され、S345にて、特定された宛先を示す宛先画像PI1と、絵柄画像PI2と、を印刷する両面印刷が実行される。この結果、インクが補給された場合に、N枚分の両面印刷を適切に完了することができる。
B.変形例:
(1)上記実施例では、N枚分の両面印刷の指示がユーザによって行われた場合を前提に印刷処理を説明している。これに代えて、手動両面印刷が行われる場合には、N枚分の両面印刷のうちの一方の面の印刷指示が行われる場合がある。すなわち、N枚分の宛先面への印刷指示と、N枚分の通信面への印刷指示と、が別々にユーザから行われる場合がある。この場合には、N枚分の宛先面への印刷指示と、N枚分の通信面への印刷指示と、のうち、先に行われる指示が受け付けられた場合に、図7の手動両面用前処理が行われても良い。
(2)上記実施例のS130〜S140では、実際に両面印刷が完了する枚数がジャムなどの発生によって減少しないように、自動両面印刷から手動両面印刷への印刷設定の変更が行われ得る。印刷設定の変更は、これに限られない。例えば、印刷途中でのエラーの発生率が比較的高い印刷設定から、印刷途中でのエラーの発生率が比較的低い印刷設定への変更であって、上述した自動両面印刷から手動両面印刷への印刷設定の変更とは異なる印刷設定の変更が行われても良い。例えば、はがきの搬送速度を低下させる印刷設定の変更が行われても良い。より具体的には、はがきの搬送速度を低下させるために、印刷速度を低下させる印刷設定が行われても良い。
また、インクの消費量が比較的多い印刷設定から、インクの消費量が比較的すくない印刷設定への変更が行われても良い。換言すれば、第1の印刷モードでの印刷から、第1の印刷モードよりインクの消費量が少ない第2の印刷モードでの印刷へ、印刷設定の変更が行われても良い。具体的には、第1の印刷モードは、はがきの外縁に余白を残さない縁なし印刷を行うモードであり、第2の印刷モードは、はがきの外縁に一定の余白を残す縁あり印刷を行うモードであっても良い。また、第1の印刷モードは、通常の印刷モードであり、第2の印刷モードは、通常の印刷モードより有彩色の鮮やかさを低下させる、あるいは、黒色を薄くする代わりに、通常の印刷モードよりインクの消費量が低減される印刷モードであっても良い。これらの印刷設定の変更は、手動両面印刷が最初から指定されている場合であっても行うことができるので、これらの印刷設定の変更は、例えば、手動両面印刷が最初から指定されている場合であって、かつ、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nに閾値TH1を加えた値(N+TH1)より小さい場合に、実行されても良い。
なお、第1の印刷モードでの印刷から、第1の印刷モードよりインクの消費量が少ない第2の印刷モードでの印刷に変更する場合は、印刷モードを変更することにより印刷可能枚数が増える。このために、第1の印刷モードで印刷する場合の印刷可能枚数M1が印刷指示枚数Nより少ない(M1<N)場合、あるいは、(M1<N)であって、かつ、その差が所定の閾値以下である場合に、印刷モードを変更するための通知、例えば、印刷モードの変更を推奨する通知をユーザに行ってもよい。その際には、例えば、第1の印刷モードで印刷する場合の印刷可能枚数M1とともに、第2の印刷モードで印刷する場合の印刷可能枚数M2と、が算出されても良い。そして、印刷モードを変更するための通知は、印刷可能枚数M1に関する通知と、印刷可能枚数M2に関する通知と、を含むことが好ましい。印刷可能枚数M1に関する通知と印刷可能枚数M2に関する通知とを含む通知は、例えば、(M1<N)であり、かつ、(M2≧N)である場合には、第1の印刷モードでは、印刷指示枚数Nより少ない印刷可能枚数M1しか印刷できないが、第1の印刷モードでは、印刷指示枚数Nの印刷を完了できることを示すメッセージであっても良い。
(3)上述した自動両面用前処理(図5)は、一例であって、適宜に変更され得る。例えば、S125にて、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数Nより少ない場合にも(S125:NO)、自動両面印刷から手動両面印刷への印刷設定の変更が可能であっても良い。例えば、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数Nより少ない場合に(S125:NO)、S150の前に、UI画面W1が表示され、ユーザが手動両面印刷への変更指示を入力した場合には、自動両面印刷から手動両面印刷へ印刷設定が変更されても良い。
また、N枚分の両面印刷が可能な場合(M≧N)にも、印刷順序が決定されて、印刷順序に従って印刷が行われても良い。例えば、S140の後にも、S165〜S170が実行されても良い。
(4)上記実施例では、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数Nより小さい(M<N)場合に、両面印刷可能枚数Mに関する情報が通知され、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数N以上である(M≧N)場合に、両面印刷可能枚数Mに関する情報が通知されない。これに代えて、両面印刷可能枚数Mと印刷指示枚数Nとの大小関係とは無関係に、常に、面印刷可能枚数Mに関する情報が通知されても良い。
(5)同様に、上述した手動両面用前処理(図7)は、一例であって、適宜に変更され得る。例えば、S220にて、両面印刷可能枚数Mが印刷指示枚数N以上であるか否かが判断されているが、これに代えて、両面印刷可能枚数Mが、印刷指示枚数Nに閾値TH1を加えた値(N+TH1)以上であるか否かが判断されても良い。
(6)上記実施例では、現在の日時が特定の日時の範囲内である場合に、手動両面用前処理や自動両面用前処理が実行され、現在の日時が特定の日時の範囲外である場合に、手動両面用前処理や自動両面用前処理が実行されさない。これに代えて、現在の日時に拘わらずに、両面印刷が指示された場合には、常に、手動両面用前処理や自動両面用前処理が実行されても良い。
(7)上記実施例において、M枚の両面印刷を行う場合に、宛先の印刷順序を決定する方法は一例であり、他の方法が用いられても良い。例えば、上述した優先度とは異なる情報であって、宛先に関連付けられた特定の情報に基づいて、印刷順序が決定されても良い。例えば、特定の情報は、前年以前の年賀状の印刷履歴であってもよい。また、プリンタ100に電話機能やFAX機能が搭載されている場合には、特定の情報は、通話履歴やFAXの送受信履歴であっても良い。例えば、これらの履歴が多い宛先ほど、優先的に印刷されるように、印刷順序が決定されても良い。
(8)上記実施例において、印刷材の補給は、インクカートリッジの交換によって行われている。これに代えて、印刷材の補給は、インクを直接、プリンタ100が備えるインクの容器に補充することによって行われても良い。また、印刷実行部180がレーザ式の印刷実行部である場合には、印刷材の補給は、トナーカートリッジの交換やトナーの補充によって行われ得る。
(9)上記実施例では、年賀状を作成するための両面印刷が例示されているが、他の両面印刷であっても良い。例えば、クリスマスカードや暑中見舞いなどの宛先に届くことが好ましい日時や時期が決まっている他の郵便物を作成するための両面印刷が採用されても良い。あるいは、ビジネス、あるいは、プライベートのイベントを告知するための広告や案内状を作成するための両面印刷であっても良い。一般的には、特定の日時までに完了することが好ましい両面印刷、あるいは、可能な限り速やかに印刷が完了することが好ましい両面印刷が採用され得る。
(10)上記実施例のプリンタ100が実行する処理(図4)は、プリンタ100と有線または無線で通信可能に接続された端末装置(例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ)によって実行されても良い。例えば、端末装置にプリンタドライバプログラムがインストールされ、端末装置のCPUが、当該プリンタドライバプログラムを実行することによって、上述した印刷処理を実行しても良い。この場合には、端末装置は、図5のS100や図7のS200において、プリンタ100に問い合わせることによってプリンタ100のインク残量を取得すればよい。そして、図4のS70では、端末装置は、印刷ジョブをプリンタ100に送信することによって、プリンタ100に印刷を実行させれば良い。
(11)上記実施例のプリンタ100が実行する処理(図4)は、プリンタ100と通信可能に接続されたサーバによって実行されても良く、プリンタ100とサーバとによって一部分ずつ実行されても良い。例えば、プリンタ100は、ユーザからの印刷指示と、インク残量と、をサーバに送信する。サーバは、プリンタ100から、印刷指示とインク残量とを受信した場合に、上記印刷処理を実行し、当該印刷処理の最後に、決定された印刷設定に従った印刷を実行するための印刷ジョブを、プリンタ100に送信すれば良い。
上記各実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
100...プリンタ、110...CPU、120...揮発性記憶装置、130...不揮発性記憶装置、132...コンピュータプログラム、134...絵柄画像データ、135...宛先管理テーブル、140...表示部、150...操作部、160...通信インタフェース、180...印刷実行部、190...時計

Claims (10)

  1. 画像処理装置であって、
    印刷材を用いて印刷を実行する印刷実行部に対する印刷指示であって、第1画像を印刷媒体の第1の面に印刷し、前記第1画像とは異なる第2画像を前記印刷媒体の第2の面に印刷する両面印刷のうち少なくとも一方の面の印刷を、枚数N(Nは、2以上の整数)の前記印刷媒体に行うための前記印刷指示を受け取る指示受取部と、
    前記印刷指示を受け取った場合に、前記印刷実行部の前記印刷材の残量を取得する残量取得部と、
    取得される前記印刷材の残量で、前記印刷実行部が前記印刷媒体に前記両面印刷を行うことができる枚数M(Mは、1以上の整数)を算出する算出部と、
    少なくともM<Nである場合に、印刷の実行より前に、前記枚数Mに関する情報を通知する通知部と、
    前記印刷実行部を用いて、前記印刷指示に基づく前記印刷媒体への印刷を実行する印刷処理部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷処理部は、前記通知部によって前記枚数Mに関する情報が通知された後に、M枚の前記印刷媒体に前記第1画像および前記第2画像のうちの一方の画像を印刷し、前記一方の画像が印刷済みのM枚の前記印刷媒体に前記第1画像および前記第2画像のうちの他方の画像を印刷する、画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置であって、
    前記算出部は、さらに、取得される前記印刷材の残量で、前記印刷実行部が前記第2画像のみを前記印刷媒体に印刷することができる枚数Kを算出し、
    前記通知部は、M<Nである場合に、前記枚数Mに関する情報と前記枚数Kに関する情報とを通知する、画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    前記通知部によって前記枚数Mに関する情報が通知される場合に、印刷枚数の変更指示をユーザから取得する指示取得部を備え、
    前記印刷処理部は、前記印刷枚数の変更指示に基づく枚数の前記印刷媒体に印刷を行う、画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷指示は、前記印刷媒体ごとに異なるN個の宛先を示すN個の前記第1画像を印刷するための指示であり、
    前記印刷処理部は、N枚より少ない枚数の前記印刷媒体に前記第1画像を印刷する場合に、N個の前記第1画像の中から選択されたN個より少ない個数の前記第1画像の印刷を実行する、画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記印刷処理部は、N個の前記第1画像に示される前記宛先に関する特定の情報に基づいて、N個の前記第1画像の中から、印刷すべきN個より少ない個数の前記第1画像を選択する、画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記印刷処理部は、前記枚数Mが前記枚数Nに基づく特定枚数より小さい場合には、前記印刷指示に従う印刷設定とは異なる印刷設定を用いて、前記印刷媒体への印刷を実行する、画像処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    現在の日時を示す情報を取得する日時取得部を備え、
    現在の日時が特定の日時の範囲内であり、かつ、M<Nである場合に、前記通知部は、前記枚数Mに関する情報を通知する、画像処理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理装置であって、さらに、
    N枚分の前記両面印刷のうちの一部の印刷が実行された場合に、N枚分の前記両面印刷のうち、未完了の印刷を特定するための印刷情報を記憶部に記憶する記憶処理部と、
    前記印刷材が補給されたか否かを判断する判断部と、
    を備え、
    前記印刷処理部は、前記印刷材が補給された場合に、前記印刷情報に基づいて、N枚分の前記両面印刷のうち、前記未完了の印刷を実行する画像処理装置。
  10. コンピュータプログラムであって、
    印刷材を用いて印刷を実行する印刷実行部に対する印刷指示であって、第1画像を印刷媒体の第1の面に印刷し、前記第1画像とは異なる第2画像を前記印刷媒体の第2の面に印刷する両面印刷のうち少なくとも一方の面の印刷を、枚数N(Nは、2以上の整数)の前記印刷媒体に行うための前記印刷指示を受け取る指示受取機能と、
    前記印刷指示を受け取った場合に、前記印刷実行部の前記印刷材の残量を取得する残量取得機能と、
    取得される前記印刷材の残量で、前記印刷実行部が前記印刷媒体に前記両面印刷を行うことができる枚数M(Mは、1以上の整数)を算出する算出機能と、
    前記枚数Mに関する情報を通知する通知機能と、
    前記印刷実行部を用いて、前記印刷指示に基づく前記印刷媒体への印刷を実行する印刷処理機能と、
    をコンピュータに実現させる、コンピュータプログラム。
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