JP2016031837A - 電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 - Google Patents
電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016031837A JP2016031837A JP2014153711A JP2014153711A JP2016031837A JP 2016031837 A JP2016031837 A JP 2016031837A JP 2014153711 A JP2014153711 A JP 2014153711A JP 2014153711 A JP2014153711 A JP 2014153711A JP 2016031837 A JP2016031837 A JP 2016031837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- battery
- electrode
- acrylate
- binder composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
【解決手段】金属原子を含まない重合開始剤および金属化合物を含まない乳化剤の存在下で得た(I)水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)から誘導される構成単位と、(II)多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)から誘導される構成単位を含む重合体を含有する金属化合物を含有しない電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極、および電池。
【選択図】なし
Description
リチウムイオン二次電池はエネルギー密度が高く、高電圧であるため、携帯電話やノートパソコン、カムコーダーなどの電子機器に用いられている。最近では環境保護への意識の高まりや関連法の整備により、電気自動車やハイブリッド電気自動車などの車載用途や家庭用電力貯蔵用の蓄電池としての応用も進んできている。
[1]
金属原子を含まない重合開始剤および金属原子を含まない乳化剤の存在下で得た
(I)水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)から誘導される構成単位と、
(II)多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)から誘導される構成単位、
を含む重合体を含有する金属化合物を含有しないことを特徴する電池電極用バインダー組成物。
[2]
水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)の分子量が150〜1000のアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートである[1]に記載の電池電極用バインダー組成物。
[3]
多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)が2〜5官能の(メタ)アクリレートである[1]または[2]に記載の電池電極用バインダー組成物。
[4]
重合開始剤が過硫酸アンモニウムおよび/または水溶性のアゾ化合物の重合開始剤である[1]〜[3]のいずれかに記載の電池電極用バインダー組成物。
[5]
乳化剤が硫酸エステル型、カルボン酸型またはスルホン酸型アニオン系界面活性剤のアンモニウム塩、リン酸エステル型アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤から選択される1種または2種の乳化剤である[1]〜[4]のいずれかに記載の電池電極用バインダー組成物。
[6]
[1]〜[5]のいずれかに記載のバインダー組成物と活物質を含有することを特徴とする電池用電極。
[7]
更に、金属原子を含有しない増粘剤を含有することを特徴とする[6]に記載の電池用電極。
[8]
増粘剤がセルロース系化合物のアンモニウム塩である[7]に記載の電池用電極。
[9]
[6]〜[8]のいずれかに記載の電池用電極を有することを特徴とする電池。
本発明の金属化合物を含有しない電池電極用バインダー組成物は、電解液への溶解が抑制されており、実質的に電解液に溶解しない。この非溶解性は、架橋剤成分に多官能(メタ)アクリレートモノマーから誘導される構成単位を用いることにより高度に架橋した構造であるためと考えられる。
バインダー組成物中にアルカリ金属やアルカリ土類金属または重金属等の金属原子を含む化合物が含まれていると、電池電極用スラリーの顕著な増粘による塗工性の悪化や、電池の酸化還元反応に悪影響を及ぼし、電池特性を低下することが考えられるが、本発明の金属化合物を含有しない電池電極用バインダー組成物は、金属化合物による電池電極用スラリーの顕著な増粘を抑えられるため、塗工性が良好となり、電池用電極の強度が向上され、その結果、電池の特性低下を抑え、高容量を有し、電池寿命が長く、充放電特性に優れた電池、特に二次電池を提供することができる。
本発明の二次電池は、高電圧で使用でき、かつ優れた耐熱性を有する。
電池電極用スラリー組成物は、水系(媒体が水)であるので、環境への負荷が少なく、有機溶媒の回収装置を必要としない。
(I)水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)から誘導される構成単位と、
(II)多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)から誘導される構成単位、
を含む重合体を含有する金属化合物を含有しないことを特徴する電池電極用バインダー組成物である。
水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)としては、分子量が150〜1000のアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが好ましい。具体例としてはジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、およびポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、およびポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは1種又は2種以上併用できる。これらの中でも、テトラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートが好ましい。
有機酸ビニルエステルモノマーの具体例としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、トリメチル酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニルなどが挙げられる。好ましくは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルである。これらは1種又は2種以上併用できる。また、(メタ)アクリル酸エステルモノマーおよび有機酸ビニルエステルモノマーをそれぞれ併用してもよい。
水酸基を有するモノマー(A)100重量部に対して、
(B)0.5〜100重量部、好ましくは1〜90重量部、更に好ましくは2〜80重量部、
(C)0〜500重量部、好ましくは1〜400重量部、更に好ましくは2〜300重量部、および
(D)0〜100重量部、好ましくは1〜80重量部、更に好ましくは2〜60重量部、
であってよい。
アニオン性界面活性剤としては、硫酸エステル型、カルボン酸型またはスルホン酸型のアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、リン酸エステル型の界面活性剤等を挙げることができる。硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型が好ましく、硫酸エステル型が特に好ましい。硫酸エステル型のアニオン界面活性剤の代表例としてはドデシル硫酸等のアルキル硫酸アンモニウムまたはアルキル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンドデシルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル硫酸、ポリオキシエチレントリデシルエーテル硫酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウムまたはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン等があげられ、硫酸エステル型の反応性アニオン界面活性剤の具体例としては、ラテムルPD−104、105(花王社製)、アデカリアソープSR(アデカ社製)、アクアロンHS(第一工業製薬社製)、アクアロンKH(第一工業製薬社製)が挙げられる。好ましくは、ドデシル硫酸アンモニウム、ドデシル硫酸トリエタノールアミン、ラテムルPD−104等が挙げられる。
これらノニオン性界面活性剤および/またはアニオン性界面活性剤は1種または2種以上用いてもよい。
その水溶性の重合開始剤の具体例としては、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩に代表される水溶性の重合開始剤、2−2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン、またはその塩酸塩または硫酸塩、2,2'-アゾビス[2-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパンアミジン)、又はその塩酸塩又は硫酸塩、3,3'-[アゾビス[(2,2-ジメチル-1-イミノエタン-2,1-ジイル)イミノ]]ビス(プロパン酸)、2,2'‐[アゾビス(ジメチルメチレン)]ビス(2‐イミダゾリン)などの水溶性のアゾ化合物の重合開始剤が好ましい。
油溶性の重合開始剤としては、クメンハイドロパーオキサイド、過酸化ベンゾイル、アセチルパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、1,1’-アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル) などの油溶性のアゾ化合物の重合開始剤が好ましい。これら重合開始剤は1種または2種以上組み合わせて用いてもよい。
電池電極用スラリー組成物の調整方法としては特に限定されず、正極活物質あるいは負極活物質、バインダー、増粘剤、導電助剤、水等を通常の攪拌機、分散機、混練機、遊星型ボールミル、ホモジナイザーなど用いて分散させればよい。分散の効率を上げるために材料に影響を与えない範囲で加温してもよい。
シリコーン系消泡剤としてはジメチルシリコーン系、メチルフェニルシリコーン系、メチルビニルシリコーン系消泡剤があり、好ましくはジメチルシリコーン系である。また、消泡剤を界面活性剤と共に水中に分散してなるエマルジョン型消泡剤として用いることができる。これらの消泡剤は、それぞれ単独で、または2種以上を混合して使用できる。
電池用の電極の作製方法は特に限定されず一般的な方法が用いられる。電池電極用スラリー組成物(塗工液)をドクターブレード法やアプリケーター法、シルクスクリーン法などにより集電体(金属電極基板)表面上に適切な厚さに均一に塗布することより行われる。
本発明の電極を用いた電池、特に二次電池の製造方法は特に限定されず、正極、負極、セパレータ、電解液、集電体で構成され、公知の方法にて製造される。例えば、コイン型のリチウムイオン二次電池場合、正極、セパレータ、負極を外装缶に挿入する。これに電解液を入れ含浸する。その後、封口体とタブ溶接などで接合して、封口体を封入し、かしめることで蓄電池が得られる。電池の形状は限定されないが、例としてはコイン型、円筒型、シート型などがあげられ、2個以上の電池を積層した構造でもよい。
作製した電極の評価としては剥離試験を行った。評価結果を表1にまとめて示した。
剥離試験(結着試験)
剥離試験はミネベアのTG−200Nを使用し、90°剥離試験にて行った。具体的にはプレス後の電極を幅2.5cm×長さ6.5cmに切り、電極スラリー塗工面が上になるように両面テープで基板に接着した後、テープ(セロテープ:ニチバン製)を貼り付け、90°剥離試験でのピール強度を測定した。剥離速度は50mm/minで行った。試験は3回実施し、その平均値を求めた。
作製した電池の評価としては充放電装置を用いて充放電サイクル特性試験を行い、容量維持率を求めた。評価結果を表1にまとめて示した。
容量維持率
正極活物質としてスピネル型マンガン酸リチウムを使用した場合、電気化学特性は(株)東洋システム製の充放電装置を用い、4.3Vを上限、3.0Vを下限とし、初回から3回目において8時間で所定の充電および放電が行える試験条件(C/8)、4回目以降1Cにて一定電流通電により正極の充放電サイクル特性を評価した。試験温度は25℃環境とした。可逆容量は4サイクル目の容量の値を、容量維持率は充放電を100サイクル行った後の容量と4サイクル目の容量の比で評価した。
[バインダー組成物の実施合成例1]
攪拌機付き反応容器に、ポリエチレングリコールモノアクリレート(日油製:ブレンマーAE−400)30重量部、アクリル酸−2−エチルヘキシル55重量部、アクリル酸2重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(新中村化学製:A−TMPT)13重量部、乳化剤としてドデシル硫酸トリエタノールアミン水溶液(花王製:エマールTD)の固形分として1重量部、イオン交換水150重量部および重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.1重量部を入れ、ホモジナイザーを用いて十分乳化させた後、窒素雰囲気下で60℃に加温し5時間重合し、その後冷却した。冷却後、28%アンモニア水溶液を用いて、重合液のpHを8.2に調整し、バインダーA(重合転化率99%以上)(固形分濃度39wt%)を得た。得られた重合体の平均粒子径は0.109μmであった。
攪拌機付き反応容器に、メタアクリル酸メチル47重量部、ポリプロピレングリコールモノアクリレート(日油製:ブレンマーAP−400)33重量部、アクリル酸1重量部、メタアクリル酸4重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(新中村化学製:A−TMPT)15重量部、乳化剤としてポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム水溶液(花王製:PD−104)の固形分として3重量部、イオン交換水150重量部および重合開始剤として過硫酸アンモニウム0.1重量部を入れ、ホモジナイザーを用いて十分乳化させた後、窒素雰囲気下で60℃に加温し5時間重合し、その後冷却した。冷却後、28%アンモニア水溶液を用いて、重合液をpH8.1に調整し、バインダーB(重合転化率99%以上)(固形分濃度42wt%)を得た。得られた重合体の平均粒子径は0.104μmであった。
攪拌機付き反応容器に、メタアクリル酸メチル80重量部、アクリル酸3重量部、メタアクリル酸5重量部、トリメチロールプロパントリアクリレート(新中村化学製:A−TMPT)12重量部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量部、イオン交換水150重量部および重合開始剤として過硫酸カリウム0.2重量部を入れ、ホモジナイザーを用いて十分乳化させた後、窒素雰囲気下で60℃に加温し5時間重合し、その後冷却した。冷却後、24%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、重合液のpHを8.1に調整し、バインダーC(重合転化率99%以上)(固形分濃度38wt%)を得た。得られた重合体の平均粒子径は0.101μmであった。
攪拌機付き反応容器に、メタアクリル酸メチル33重量部、ポリエチレングリコールモノアクリレート(日油製:ブレンマーAE−400)60重量部、アクリル酸7重量部、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1重量部、イオン交換水150重量部および重合開始剤として過硫酸カリウム0.2重量部を入れ、ホモジナイザーを用いて十分乳化させた後、窒素雰囲気下で60℃に加温し5時間重合し、その後冷却した。冷却後、24%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、重合液のpHを8.1に調整し、バインダーD(重合転化率99%以上)(固形分濃度38wt%)を得た。得られた重合体の平均粒子径は0.112μmであった。
[電極の実施作製例1]
正極活物質としてスピネル型マンガン酸リチウム95重量部に、導電助剤としてアセチレンブラック3重量部、バインダー組成物の実施合成例1で得られたバインダーAの固形分として1重量部および増粘剤としてカルボキシメチルセルロースのアンモニウム塩1重量部を加え、さらにスラリーの固形分濃度が55重量%となるように水を加えて遊星型ミルを用いて十分に混合して正極用スラリーを得た。
得られた正極スラリーを厚さ20μmのアルミ集電体上に100μmギャップのベーカー式アプリケーターを用いて塗布し、110℃真空状態で12時間以上乾繰後、ロールプレス機にてプレスを行い、厚さ32μmの正極を作製した。剥離強度の評価結果を表1の実施例1に示す。
バインダー組成物の実施合成例2で得られたバインダーBを使用した以外は、電極の実施作製例1と同様にして正極を作製した。得られた正極の厚みは33μmであった。剥離強度の評価結果を表1の実施例2に示す。
バインダー組成物の比較合成例1で得られたバインダーCを使用した以外は、電極の実施作製例1と同様にして正極を作製した。得られた正極の厚みは35μmであった。剥離強度の評価結果を表1の比較例1に示す。
バインダー組成物の比較合成例2で得られたバインダーDを使用した以外は、電極の実施作製例1と同様にして正極を作製した。得られた正極の厚みは36μmであった。剥離強度の評価結果を表1の比較例2に示す。
[コイン電池の実施製造例1]
アルゴンガスで置換されたグローブボックス内において、電極の実施作製例1で得た正極、セパレータとして厚み18μmのポリプロピレン/ポリエチレン/ポリプロピレン多孔質膜を2枚、更に対極として厚さ300μmの金属リチウム箔を貼り合わせた積層物に、電解液として1mol/Lの6フッ化リン酸リチウムのエチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとジエチルカーボネート(体積比3:5:2)を十分に含浸させてかしめ、試験用2032型コイン電池を製造した。100サイクル後の容量維持率の評価結果を表1の実施例1に示す。
電極の実施作製例2で得た正極を用いた以外は、電極の実施作製例1と同様にしてコイン電池を作製した。100サイクル後の容量維持率の評価結果を表1の実施例2に示す。
電極の比較作製例1で得た正極を用いた以外は、電極の実施作製例1と同様にしてコイン電池を作製した。100サイクル後の容量維持率の評価結果を表1の比較例1に示す。
電極の比較作製例2で得た正極を用いた以外は、電極の実施作製例1と同様にしてコイン電池を作製した。100サイクル後の容量維持率の評価結果を表1の比較例2に示す。
Claims (9)
- 金属原子を含まない重合開始剤および金属原子を含まない乳化剤の存在下で得た
(I)水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)から誘導される構成単位と、
(II)多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)から誘導される構成単位、
を含む重合体を含有する金属化合物を含有しないことを特徴する電池電極用バインダー組成物。 - 水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマー(A)の分子量が150〜1000のアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートである請求項1に記載の電池電極用バインダー組成物。
- 多官能(メタ)アクリレートモノマー(B)が2〜5官能の(メタ)アクリレートである請求項1または請求項2に記載の電池電極用バインダー組成物。
- 重合開始剤が過硫酸アンモニウムおよび/または水溶性のアゾ化合物の重合開始剤である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電池電極用バインダー組成物。
- 乳化剤が硫酸エステル型、カルボン酸型またはスルホン酸型アニオン系界面活性剤のアンモニウム塩、リン酸エステル型アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤から選択される1種または2種の乳化剤である請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電池電極用バインダー組成物。
- 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のバインダー組成物と活物質を含有することを特徴とする電池用電極。
- 更に、金属原子を含有しない増粘剤を含有することを特徴とする請求項6に記載の電池用電極。
- 増粘剤がセルロース系化合物のアンモニウム塩である請求項7に記載の電池用電極。
- 請求項6〜請求項8のいずれかに記載の電池用電極を有することを特徴とする電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014153711A JP6395107B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | 電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014153711A JP6395107B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | 電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016031837A true JP2016031837A (ja) | 2016-03-07 |
JP6395107B2 JP6395107B2 (ja) | 2018-09-26 |
Family
ID=55442113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014153711A Active JP6395107B2 (ja) | 2014-07-29 | 2014-07-29 | 電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6395107B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016199653A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 昭和電工株式会社 | 非水系電池電極用バインダー用組成物、非水系電池電極用バインダー、非水系電池電極用組成物、非水系電池電極、及び非水系電池 |
WO2019017317A1 (ja) * | 2017-07-21 | 2019-01-24 | 東亞合成株式会社 | 非水電解質二次電池電極用バインダー及びその用途 |
WO2019017315A1 (ja) * | 2017-07-21 | 2019-01-24 | 東亞合成株式会社 | 非水電解質二次電池電極用バインダー及びその用途 |
CN111448691A (zh) * | 2017-12-26 | 2020-07-24 | 昭和电工株式会社 | 非水系电池电极用粘合剂、非水系电池电极用浆料、非水系电池电极和非水系电池 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013004407A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Hitachi Chem Co Ltd | エネルギーデバイス電極用バインダ樹脂材料、エネルギーデバイス電極及びエネルギーデバイス |
WO2013180103A1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | ダイソー株式会社 | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 |
WO2014098233A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 日立化成株式会社 | エネルギーデバイス電極用バインダ樹脂材料、エネルギーデバイス電極及びエネルギーデバイス |
JP2014123495A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電極用バインダー組成物 |
-
2014
- 2014-07-29 JP JP2014153711A patent/JP6395107B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013004407A (ja) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Hitachi Chem Co Ltd | エネルギーデバイス電極用バインダ樹脂材料、エネルギーデバイス電極及びエネルギーデバイス |
WO2013180103A1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | ダイソー株式会社 | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 |
WO2014098233A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 日立化成株式会社 | エネルギーデバイス電極用バインダ樹脂材料、エネルギーデバイス電極及びエネルギーデバイス |
JP2014123495A (ja) * | 2012-12-21 | 2014-07-03 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 電極用バインダー組成物 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016199653A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 昭和電工株式会社 | 非水系電池電極用バインダー用組成物、非水系電池電極用バインダー、非水系電池電極用組成物、非水系電池電極、及び非水系電池 |
JPWO2016199653A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2017-12-07 | 昭和電工株式会社 | 非水系電池電極用バインダー用組成物、非水系電池電極用バインダー、非水系電池電極用組成物、非水系電池電極、及び非水系電池 |
US10957909B2 (en) | 2015-06-12 | 2021-03-23 | Showa Denko K.K. | Composition for binder for non-aqueous cell electrode, binder for non-aqueous cell electrode, composition for non-aqueous cell electrode, non-aqueous cell electrode, and non-aqueous cell |
WO2019017317A1 (ja) * | 2017-07-21 | 2019-01-24 | 東亞合成株式会社 | 非水電解質二次電池電極用バインダー及びその用途 |
WO2019017315A1 (ja) * | 2017-07-21 | 2019-01-24 | 東亞合成株式会社 | 非水電解質二次電池電極用バインダー及びその用途 |
JPWO2019017315A1 (ja) * | 2017-07-21 | 2020-07-16 | 東亞合成株式会社 | 非水電解質二次電池電極用バインダー及びその用途 |
CN111448691A (zh) * | 2017-12-26 | 2020-07-24 | 昭和电工株式会社 | 非水系电池电极用粘合剂、非水系电池电极用浆料、非水系电池电极和非水系电池 |
US11764359B2 (en) | 2017-12-26 | 2023-09-19 | Resonac Corporation | Binder including copolymer of styrene, (meth)acrylate, and surfactant having unsaturated bond, slurry having the same, nonaqueous battery electrode using the same, and nonaqueous battery using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6395107B2 (ja) | 2018-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6341271B2 (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP6269510B2 (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP5447720B1 (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP6268988B2 (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
WO2017110901A1 (ja) | 電池電極用バインダー、電極、及び電池 | |
JP6164303B2 (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP6300078B2 (ja) | 電池電極用スラリー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP2020057579A (ja) | 負極、及び蓄電デバイス | |
JP2016046231A (ja) | 電池正極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP6395107B2 (ja) | 電池電極用バインダー組成物、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
CN110139881B (zh) | 电极用粘结剂 | |
CN110832683B (zh) | 电极用粘结剂、电极用粘结剂组合物、电极材料、电极、以及蓄电装置 | |
JP2016192267A (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP2017091789A (ja) | 正極、二次電池およびその製造方法 | |
JP7088171B2 (ja) | 電極用バインダー、電極材料、電極、及び蓄電デバイス | |
JP2017117522A (ja) | 電池電極用バインダー、およびそれを用いた電極ならびに電池 | |
JP2017069006A (ja) | 電池電極用バインダー組成物およびその製造方法 | |
JP2019021575A (ja) | 電極用バインダー、電極用バインダー組成物、電極材料、電極、及び蓄電デバイス | |
JP2018174044A (ja) | 電極用バインダー、電極、及び蓄電デバイス | |
JPWO2019017480A1 (ja) | 電極及び蓄電デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20171128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180518 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180806 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6395107 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180819 |