JP2016029632A - 燃料電池装置 - Google Patents

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康弘 長田
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康俊 土肥
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厚 早坂
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佑輝 向原
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Abstract

【課題】発電量が小さいときにおいても、燃料電池セルスタックの温度が低下してしまったり、燃料電池セルスタックの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることのない燃料電池装置を提供すること。【解決手段】この燃料電池装置FCでは、空気を、セルスタックCSとの熱交換により温度を上昇させた後にセルスタックCSに供給する第1空気加熱流路40と、空気を、セルスタックCSから熱を奪うことなくセルスタックCSに供給する第2空気加熱流路50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、燃料ガス及び酸化剤ガスが持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する発電装置である。その発電効率は非常に高く、また排出されるガスも比較的クリーンであることから、次世代の発電装置として注目されている。
燃料電池装置の動作中においては、燃料電池セルスタックの温度は発電に適した温度に維持される。例えば、固体酸化物型の燃料電池装置の場合、燃料電池セルスタックは約700度の高温に維持される。
また、燃料電池セルスタックでは、発電に伴って熱が生じる。このため、発電量が大きいときには燃料電池セルスタックの温度が上昇し過ぎてしまい、発電に適した温度を超えてしまうことが考えられる。そこで、燃料電池セルスタックの温度が上昇し過ぎることを防止するために、燃料電池装置には燃料電池セルスタックを冷却するための冷却手段が備えられている。
例えば、下記特許文献1に記載の燃料電池装置では、燃料電池セルスタックの近傍に酸化剤ガスが通る流路が配置されており、当該流路を通る酸化剤ガスと燃料電池セルスタックとの間で熱交換が行われる構成となっている。つまり、燃料電池セルスタックに酸化剤ガスを供給するための流路の一部が、燃料電池セルスタックを冷却するための冷却手段として機能する構成となっている。
燃料電池セルスタックは、上記の流路に向かう輻射伝熱により熱を奪われることに加えて、流路を通った後の酸化剤ガスに直接触れることによっても熱を奪われる。このように奪われる熱と、発電に伴って生じる熱とのバランスが保たれることにより、燃料電池セルスタックの温度は適切な温度(約700度)に保たれる。
特開2009−158122号公報
上記特許文献1に記載されているような従来の燃料電池装置は、燃料電池装置の起動が完了して発電が定常的に行われるようになった状態、すなわち、定格の電力が出力されている状態において、燃料電池セルスタックから奪われる熱と発電に伴って生じる熱とのバランスが保たれるように設計される。このため、燃料電池装置の起動時や、所謂ホットスタンバイ時などにおいては、燃料電池セルスタックの発電量が定格発電時よりも小さい(もしくは0である)ために発熱量も小さくなり、上記のバランスが崩れてしまうこととなる。つまり、燃料電池セルスタックで生じる熱よりも、酸化剤ガスにより奪われる熱の方が遥かに多くなってしまうこととなる。その結果、燃料電池セルスタックの温度が低下してしまったり、燃料電池セルスタックの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることがあった。このような現象は、燃料電池装置の効率や発電性能を低下させるものであるから好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、発電量が小さいときにおいても、燃料電池セルスタックの温度が低下してしまったり、燃料電池セルスタックの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることのない燃料電池装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料電池装置は、燃料ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池セルスタック(CS)と、酸化剤ガスを、燃料電池セルスタックとの熱交換により温度を上昇させた後に燃料電池セルスタックに供給する第1供給手段(40)と、を備えている。また、酸化剤ガスを、燃料電池セルスタックから熱を奪うことなく燃料電池セルスタックに供給する第2供給手段(50)を更に備えている。
本発明に係る燃料電池装置では、酸化剤ガスを燃料電池セルスタックに供給する手段として、単一ではなく二つの供給手段(第1供給手段、第2供給手段)を備えている。例えば、燃料電池装置の起動が完了して発電が定常的に行われるようになった状態においては、第1供給手段から全ての酸化剤ガスを燃料電池セルスタックに供給することにより、燃料電池セルスタックを適温に保ちながら燃料電池装置の運転効率を高めることができる。また、発電量が小さいとき(例えば起動時やホットスタンバイ時)においては、第2供給手段から一部又は全ての酸化剤ガスを燃料電池セルスタックに供給することで、燃料電池セルスタックから熱が奪われてしまうことを抑制しながら酸化剤ガスを供給することができる。
このように、発明に係る燃料電池装置では、第1供給手段及び第2供給手段を状況によって使い分けることができる。これにより、発電量が小さいときにおいても、燃料電池セルスタックの温度が低下してしまったり、燃料電池セルスタックの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることが防止される。
本発明によれば、発電量が小さいときにおいても、燃料電池セルスタックの温度が低下してしまったり、燃料電池セルスタックの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることのない燃料電池装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池装置の内部構造を示す模式図である。 図1に示される燃料電池装置の全体構成を示すブロック図である。 図1に示される燃料電池装置の制御装置によって行われる処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池装置の内部構造を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、本発明の第1実施形態に係る燃料電池装置FCは、セルスタックCS(燃料電池スタック)と、ケーシング10と、燃焼器20と、改質ユニット30と、制御装置CUと、を備えている。
セルスタックCSは、複数の燃料電池セル(不図示)の集合体である。各燃料電池セルは、固体酸化物形の燃料電池セル(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)であって、平板状の固体電解質の一方側の面に燃料極(アノード)が形成され、他方側の面に空気極(カソード)が形成された構成となっている。これら燃料極及び空気極は、いずれも導電性のセラミックスで形成された多孔質体である。
セルスタックCSでは、全ての燃料電池セルが上下方向に積層されており、これらが電気的に直列接続された状態となっている。セルスタックCSは、スタックアダプタADを介してベースプレートBPの上面側に立設されている。
スタックアダプタADは、内部に複数のガス流路(不図示)が形成された板状の部材である。後に説明するように、セルスタックCSに対する燃料ガスの供給は、スタックアダプタADを介して行われる。また、セルスタックCSからのガスの排出(発電に供しなかった残余の燃料ガス及び空気の排出)も、スタックアダプタADを介して行われる。ベースプレートBPは、ケーシング10の内部に水平に配置された円形の金属板である。ベースプレートBPにより、ケーシング10の内部空間は概ね上下2室に分けられている。
ケーシング10は、セルスタックCS、燃焼器20、改質ユニット30等を内部に収容する略円柱形状の筐体である。ケーシング10は、その側面及び上面の全体を断熱材(不図示)により覆われている。ケーシング10は、第1筒状体110と、第2筒状体120と、第3筒状体130と、第4筒状体140と、第5筒状体150と、第6筒状体160とを有している。第1筒状体110、第2筒状体120、第3筒状体130、第4筒状体140、第5筒状体150、及び第6筒状体160は、いずれも金属製で中心軸周りに略円筒状に形成されており、それぞれの中心軸が同軸となるように配置されている。
第1筒状体110は、ケーシング10のうち最も内側に配置された筒状体であって、セルスタックCS及びスタックアダプタADをその内部に収容している。第1筒状体110の上端は水平な天板181によって塞がれている。また、第1筒状体110の下端はベースプレートBPの上面に当接した状態で固定されている。第1筒状体110の下端から上端までの高さは、スタックアダプタADの下端からセルスタックCSの上端までの高さよりも高くなっている。このため、天板181とセルスタックCSの上端とは離間している。第1筒状体110の下部には、貫通孔である吹出口111が複数形成されている。これら複数の吹出口111は、同じ高さにおいて等間隔に並ぶよう形成されている。吹出口111は、セルスタックCSに向けて供給される発電用の空気(酸化剤ガス)が通る孔である。
第2筒状体120は、第1筒状体110を外側から囲むように配置された筒状体である。第2筒状体120の内側面と第1筒状体110の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第2筒状体120と第1筒状体110との間に形成された空間は、発電用の空気が加熱されながら通る流路(空気流路403)となっている。
第2筒状体120の内径は、ベースプレートBPの外径と略等しい。第2筒状体120の下端部近傍における内側面は、全周に亘ってベースプレートBPの側面に当接している。当該当接部分において、第2筒状体120がベースプレートBPに対して固定されている。このような構成により、ベースプレートBPよりも下方側の空間と空気流路403との間を気体が出入りすることはできなくなっている。
第3筒状体130は、第2筒状体120を外側から囲むように配置された筒状体である。第3筒状体130の内側面と第2筒状体120の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第3筒状体130と第2筒状体120との間に形成された空間は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る流路(燃焼排ガス流路411)となっている。第3筒状体130の上端は、第2筒状体120の上端よりも低い位置に配置されている。第3筒状体130はベースプレートBPの下端よりも更に下方側まで延びている。
第4筒状体140は、第3筒状体130を外側から囲むように配置された筒状体である。第4筒状体140の内側面と第3筒状体130の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第4筒状体140と第3筒状体130との間に形成された空間は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る流路(燃焼排ガス流路412)となっている。
第2筒状体120の上端と第4筒状体140の上端とは、その高さ方向の位置が同一となっている。両者は、水平に配置されたドーナツ状の円板である天板182により繋がれている。つまり、第2筒状体120の上端が天板182の内周端に繋れており、第4筒状体140の上端が天板182の外周端に繋れている。第3筒状体130の上端と天板182との間には隙間が形成されている。このため、燃焼排ガス流路411と燃焼排ガス流路412とは、それぞれの上端部において互いに繋がっている。
第3筒状体130の下端と第4筒状体140の内側面とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である底板183により繋がれている。つまり、燃焼排ガス流路412の下端が底板183により塞がれている。
第4筒状体140の下部(底板183よりも僅かに上方側)には、ガス排出管191が接続されている。ガス排出管191の内部空間は燃焼排ガス流路412に通じている。ガス排出管191は、燃焼排ガス流路412を通った燃焼排ガスをケーシング10の外部に排出するための配管である。
第4筒状体140は、第3筒状体130の下端よりも更に下方側まで延びている。第4筒状体140の下端には、当該下端から外側に向かって延びる水平なフランジ部141が形成されている。フランジ部141は、燃料電池装置FCが設置される際においてケーシング10の固定に利用されるフランジである。
第4筒状体140の下端部近傍には、水平な円板である底板184が配置されている。底板184の外径は第4筒状体140の内径と略等しい。底板184は、その外側面全体を第4筒状体140の内側面に当接させた状態で固定されている。底板184の下方側の空間には断熱材TIが配置されている。
第5筒状体150は、ケーシング10のうち最も外側に配置された筒状体であり、第4筒状体140の上部を外側から囲むように配置されている。第5筒状体150の内側面と第4筒状体140の外側面との間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。第5筒状体150と第4筒状体140との間に形成された空間は、発電用の空気が加熱されながら通る流路(空気流路401)となっている。
第5筒状体150は、第1筒状体110、第2筒状体120、第3筒状体130、及び第4筒状体140のいずれの上端よりも更に上方側まで延びている。第5筒状体150の上端は水平な天板185によって塞がれている。天板185と天板182との間には隙間402が形成されている。空気流路401の上端部と空気流路403の上端部とは、隙間402を介して互いに繋がっている。
第5筒状体150の下端と第4筒状体140の外側面とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である底板186により繋がれている。つまり、空気流路401の下端が底板186により塞がれている。
第5筒状体150の下部(底板186よりも僅かに上方側)には、第1空気導入管192が接続されている。第1空気導入管192の内部空間は空気流路401に通じている。第1空気導入管192は、発電用の空気をケーシング10の内部に導入するための配管である。
第6筒状体160は、第3筒状体130の内側であり且つベースプレートBPの下方側となる位置に配置された筒状体である。第6筒状体160は、上方側の部分である上円筒部161と、下方側の部分である下円筒部162とを有している。上円筒部161の径は下円筒部162の径に比べて小さい。上円筒部161の下端と下円筒部162の上端とは、水平に配置されたドーナツ状の円板である中間部163で繋がれている。上円筒部161の上端はベースプレートBPの下面に当接している。下円筒部162の下端は底板184の上面に当接している。
下円筒部162の外径は第3筒状体130の内径よりも小さい。このため、第3筒状体130と第6筒状体160との間には全周に亘って隙間が形成されている。また、当該隙間には改質ユニット30が配置されているが、改質ユニット30と第6筒状体160との間にも全周に亘って隙間が形成されている。以下の説明においては、第6筒状体160の内側に形成された空間を「内側空間601」とも称する。また、第6筒状体160の下円筒部162と、改質ユニット30の内側円筒320との間に形成された空間を、「外側空間602」とも称する。
下円筒部162のうち、改質ユニット30の下端部よりも低い位置には、貫通孔である流出口165が複数形成されている。これら複数の流出口165は、同じ高さにおいて等間隔に並ぶよう形成されている。これら流出口165により、内側空間601と外側空間602とが連通されている。流出口165は、燃焼器20における燃焼により生じた高温の燃焼排ガスが通る孔である。
燃焼器20は、発電に供しなかった残余の燃料ガス(以下、「残余燃料」とも称する)及び発電に供しなかった残余の空気(以下、「残余空気」とも称する)を混合して燃焼させるためのバーナーである。燃焼器20はステンレス鋼により形成されている。燃焼器20は、全体が略円柱形状に形成されており、ベースプレートBPの下面のうち中央から下方に向けて突出するように配置されている。また、上面視において、燃焼器20はケーシング10の中央となる位置(上円筒部161の中心軸に沿った位置)に配置されている。
セルスタックCSから排出された残余燃料及び残余空気は、いずれもスタックアダプタAD内に形成された流路(不図示)及びベースプレートBP内に形成された流路(不図示)を通じて、燃焼器20の上端部へと供給される。その後、残余燃料及び残余空気は、燃焼器20内に形成された流路(不図示)を通って燃焼器20の下端部に到達し、下端部において混合されながら下方に向けて噴出される。燃焼器20の下端部では、噴出された残余燃料及び残余空気が燃焼し、高温の燃焼排ガスが生じる。また、当該燃焼の熱により燃焼器20自体も高温となる。
尚、スタックアダプタAD内に形成された残余燃料の流路には、当該流路を通る残余燃料の温度を測定するための温度センサTS1が配置されている。温度センサTS1で測定された残余燃料の温度は、不図示の信号線を介して制御装置CU(図2参照)に入力される。ここで、スタックアダプタADに到達した残余燃料の温度は、セルスタックCSの温度にほぼ等しい。このため、温度センサTS1は、セルスタックCSの温度を測定するための温度センサ(セルスタック温度センサ)ということもできる。
燃焼器20の下方側には着火器IGが配置されている。着火器IGは、燃焼器20から噴出された残余燃料及び残余空気の混合気体に着火させて、燃焼を開始させるための装置である。着火器IGは、底板184及び断熱材TIを上下に貫いており、火花放電が生じる上端部を燃焼器20の下端に近接させた状態で配置されている。着火器IGによる着火は、燃料電池装置FCの起動時において行われる。
内側空間601には第2空気導入管510の一部が配置されている。第2空気導入管510は、ステンレス鋼によって形成された断面が円形の配管であって、底板184及び断熱材TIを上下に貫いた状態で配置されている。第2空気導入管510の一端(上端)はベースプレートBPの下面に接続されている。第2空気導入管510の他端は、ケーシング10の外部に配置された第2ブロアBL2(図2参照)に接続されている。第2ブロアBL2は、空気供給源AS(本実施形態では大気)からの空気を、第2空気導入管510に送り込むための送風機である。
また、第1筒状体110の内部空間(セルスタックCSが収納されている空間)には空気噴出管520が配置されている。空気噴出管520は、ステンレス鋼によって形成された断面が円形の配管であって、その下端がスタックアダプタADの上面に接続されており、その上端が開放されている。空気噴出管520はセルスタックCSの側方側に配置されており、その開放端(上端)は、第1筒状体110に形成された吹出口111の近傍に位置している。
第2空気導入管510の内部と空気噴出管520の内部とは、ベースプレートBP内に形成された空気流路(不図示)及びスタックアダプタAD内に形成された空気流路(不図示)を介して接続されている。つまり、第2ブロアBL2から第2空気導入管510に空気が送られると、当該空気は空気噴出管520の上端から噴出されてセルスタックCSに供給される。
第2空気導入管510は、その上端近傍の部分(符号511が付された部分)が螺旋状となっており、当該部分が燃焼器20の周囲を取り囲んでいる。このため、第2空気導入管510を流れる空気は、燃焼器20の中心軸の周りを周回しながら流れることとなる。この螺旋状に形成された部分を、以下では螺旋部511と表記する。
螺旋部511は、燃焼器20からの輻射熱を受けて高温となる。このため、第2空気導入管510の内部を上方に向かって流れる空気は、螺旋部511において加熱され高温となった状態で空気噴出管520に到達し、セルスタックCSの周囲に噴出される。
また、燃焼器20は、第2空気導入管510及びこれを流れる空気に輻射熱を奪われるため(輻射により冷却されるため)、その温度上昇が抑制される。このように、第2空気導入管510は、セルスタックCSに供給される空気の温度を上昇させる機能と、燃焼器20の温度が上昇し過ぎてしまうことを防止する機能と、を兼ね備えたものということができる。
改質ユニット30の構成について説明する。改質ユニット30は、改質反応によって都市ガスから燃料ガス(水素含有ガス)を生成する改質器302と、水蒸気を発生させて改質器302に供給する蒸発器301とが一体となったものである。改質ユニット30は、その全体が略円筒形状となっており、ケーシング10の内部のうち第3筒状体130と第6筒状体160との間の空間に配置されている。改質ユニット30は、外側円筒310と、内側円筒320と、天板330と、第1底板340と、第2底板350と、第1仕切板360と、第2仕切板370とを有している。
外側円筒310は、改質ユニット30の外側面を形成する筒状体である。外側円筒310の中心軸は第3筒状体130の中心軸と一致している。外側円筒310の外径は第3筒状体130の内径に略等しい。外側円筒310は、その外側面の略全体が第3筒状体130の内側面に当接している。外側円筒310は、底板183よりも更に下方側まで延びている。
内側円筒320は、改質ユニット30の内側面を形成する筒状体である。内側円筒320の中心軸は第3筒状体130の中心軸と一致している。内側円筒320の外径は、外側円筒310の内径よりも小さい。このため、外側円筒310と内側円筒320と間には空間が形成されている。後に説明するように、当該空間の一部が、水が水蒸気となって流れる空間となっている。また、当該空間の他の一部が、改質反応が生じて燃料ガスが生成される空間となっている。
内側円筒320の内径は、第3筒状体130の下円筒部162の外径よりも大きい。このため、既に説明したように、改質ユニット30と第6筒状体160との間には全周に亘って隙間が形成されている。内側円筒320の上端の高さは、外側円筒310の上端の高さと同一となっている。一方、内側円筒320の下端の高さは、外側円筒310の下端の高さよりも高くなっており、底板183の下端の高さと同一となっている。
天板330は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。天板330の外側面は、外側円筒310の内側面のうち上端部に繋がっている。また、天板330の内側面は、内側円筒320の外側面のうち上端部に繋がっている。このように、天板330によって外側円筒310の上端と内側円筒320の上端とが繋がれている。
第1底板340は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。第1底板340は底板183と同一の高さとなる位置に配置されている。第1底板340の外側面は、後述の第1仕切板360の内側面に繋がっている。また、第1底板340の内側面は、内側円筒320の内側面のうち下端部に繋がっている。
第2底板350は、水平に配置されたドーナツ状の円板である。第2底板350の外側面は、外側円筒310の内側面のうち下端部に繋がっている。また、第2底板350の内側面は、後述の第1仕切板360の外側面のうち下端部に繋がっている。このため、第2底板350は第1底板340よりも低い位置に配置されている。
第1仕切板360は、その一部が改質ユニット30の内部に配置された筒状体である。第1仕切板360の中心軸は、外側円筒310の中心軸及び内側円筒320の中心軸と一致している。第1仕切板360の外径は、外側円筒310の内径よりも小さい。このため、外側円筒310と第1仕切板360と間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。
第1仕切板360の上端の高さは、外側円筒310の上端の高さよりも低くなっている。このため、第1仕切板360の上端と天板330の下面との間には隙間が空いている。第1仕切板360の下端の高さは、外側円筒310の下端の高さと同一となっている。既に述べたように、第1仕切板360の下端部には外側から第2底板350が繋がっている。また、第1仕切板360には内側から第1底板340が繋がっている。
第2仕切板370は、その全体が改質ユニット30の内部に配置された筒状体である。第2仕切板370の中心軸は、外側円筒310の中心軸及び内側円筒320の中心軸と一致している。第2仕切板370の外径は、第1仕切板360の内径よりも小さい。このため、第2仕切板370と第1仕切板360と間には、全周に亘って一定の隙間が形成されている。また、第2仕切板370の内径は、内側円筒320の外径よりも大きい。このため、第2仕切板370と内側円筒320と間にも、全周に亘って一定の隙間が形成されている。
第2仕切板370は、その上端を天板330の底面に当接させた状態で、天板330に対して固定されている。第2仕切板370の下端の高さは、内側円筒320の下端の高さよりも高くなっている。このため、第2仕切板370の下端と第1底板340の上面との間には隙間が空いている。
以上のような構成により、改質ユニット30の内部には、外側円筒310と第1仕切板360と間に形成された空間である第1空間381と、第1仕切板360と第2仕切板370と間に形成された空間である第2空間382と、第2仕切板370と内側円筒320と間に形成された空間である第3空間383とが形成されている。第1仕切板360の上方において第1空間381と第2空間382とが繋がっており、第2仕切板370の下方において第2空間382と第3空間383とが繋がっている。
第2底板350には、水供給配管391の一端が下方から接続されている。水供給配管391は、第1空間381に水を供給するための配管である。水供給配管391の他端は、ケーシング10の外部に配置された水供給ポンプWP(図2参照)に接続されている。
後に詳しく説明するように、水供給配管391から第1空間381内に供給された水は、燃焼排ガス流路412を通る高温の燃焼排ガスによって加熱されて水蒸気となる。水蒸気は、第1空間381、第2空間382を順に通って、第3空間383の入口に到達する。このように、改質ユニット30のうち、第1空間381、第2空間382、及びこれらを区画する壁面は、外部から水の供給を受けて水蒸気を発生させる部分、すなわち蒸発器301に該当する部分となっている。
第1空間381には支持板352が配置されている。支持板352は、第1空間381を上下に仕切るように水平に配置されたドーナツ状の板である。支持板352は、第1底板340と同一の高さとなる位置において、外側円筒310及び第1仕切板360に対して固定されている。支持板352には複数の貫通孔(不図示)が形成されており、支持板352を水が通過し得るようになっている。第1空間381のうち支持板352よりも上方側には、外側円筒310から水への伝熱を促進するための伝熱促進部材CBが充填されている。伝熱促進部材CBは複数のアルミナの球体(セラミックボール)である。
第1底板340には、都市ガス供給配管392の一端が下方から接続されている。都市ガス供給配管392は、第3空間383の入口部分に都市ガスを供給するための配管である。都市ガス供給配管392の他端は、都市ガス供給源GS(図2参照)に接続されている。都市ガス供給源GSは、例えばガスメータである。
第3空間383には改質触媒RCが充填されている。改質触媒RCは、アルミナの球体表面にニッケル等の触媒金属を担持させたものである。第3空間383のうち、第2仕切板370の下端より僅かに高い位置には、水平に配置された金属網が固定されている。当該金属網によって改質触媒RCが下方から支えられている。
後に詳しく説明するように、都市ガス供給配管392から改質ユニット30の内部に供給された都市ガスは、第3空間383の入口部分において水蒸気と混合された後、第3空間383を上方に向かって流れる。この時、都市ガスと水蒸気が改質触媒RCに触れることによって水蒸気改質反応が生じ、燃料ガス(水素含有ガス)が生成される。このように、改質ユニット30のうち、第3空間383及びこれを区画する壁面は、蒸発器301からの水蒸気の供給、及び外部から都市ガスの供給を受けて水蒸気改質反応が生じる部分、すなわち改質器302に該当する部分となっている。改質触媒RCは、第3空間383の周方向全体に亘って充填されている。このため、蒸発器301から供給された水蒸気が、改質触媒RCに触れることなく第3空間383を通過してしまうことはない。
尚、第3空間383内には、改質触媒RCの温度を測定するための温度センサTS2が配置されている。温度センサTS2で測定された改質触媒RCの温度は、不図示の信号線を介して制御装置CUに入力される。温度センサTS2は、改質器302の内部の温度を測定するための温度センサ(改質器温度センサ)ということもできる。
内側円筒320のうち上端部の近傍には、燃料ガス供給配管393の一端が接続されている。燃料ガス供給配管393は、改質ユニット30(改質器302)において生成された燃料ガスをセルスタックCSへ供給するための配管である。燃料ガス供給配管393の他端はベースプレートBPの下面に接続されている。燃料ガスは、第3空間383の上部から燃料ガス供給配管393を通ってベースプレートBPに到達する。その後、ベースプレートBP内に形成された流路(不図示)及びスタックアダプタAD内に形成された流路(不図示)を通って、セルスタックCSに供給される。
改質ユニット30は、耐熱性の部材からなる円筒型のシールブロックSBにより下方から支持されている。シールブロックSBは、その上端が改質ユニット30の下面(第1底板340)に当接しており、その下端が底板184の上面に当接している。シールブロックSBの内径は改質ユニット30の内径に等しい。また、シールブロックSBの径方向の寸法(厚さ)は、改質ユニット30の径方向の寸法(厚さ)よりも小さくなっている。このため、図1に示されるように、シールブロックSBの外側(改質ユニット30の下方側)には空間SPが形成されている。
第6筒状体160の外側の空間と空間SPとは、改質ユニット30及びシールブロックSBによって分離されており、両者の間をガスが通過することができなくなっている。高温の燃焼排ガスが空間SP内に流入しないため、空間SP内の気温は比較的低温に保たれている。
制御装置CUは、CPU、ROM、RAM、及び入出力インタフェースを備えたコンピュータシステムであり、燃料電池装置FCの全体の動作を制御するものである。後に詳しく説明するように、制御装置CUは、第1ブロアBL1及び第2ブロアBL2の回転(送風量)をそれぞれ制御することにより、セルスタックCSに供給される空気の流量を調整する。また、流量調整弁VVの開度を制御することにより、改質ユニット30に供給される都市ガスの流量(セルスタックCSに供給される燃料ガスの流量ともいえる)を調整する。更に、水供給ポンプWPの動作を制御することにより、改質ユニット30に供給される水の流量を調整する。
続いて、燃料電池装置FCの定常運転中、すなわち、起動が完了して定格電力又はそれに近い電力が出力されているときにおける、ガス(空気、都市ガス、燃料ガス、及び燃焼排ガス)の流れについて説明する。
まず、セルスタックCSに供給される発電用の空気(酸化剤ガス)の流れについて説明する。空気は、ケーシング10の外部に配置された第1ブロアBL1(図2参照)から、第1空気導入管192を通じてケーシング10の内部に供給される。図2に示されるように第1ブロアBL1は、空気供給源AS(本実施形態では大気)からの空気を、第1空気導入管192に送り込むための送風機である。
第1空気導入管192を通じてケーシング10に供給された空気は、空気流路401を上方に向かって流れる。その後、隙間402を経由して空気流路403に流入し、空気流路403を下方に向かって流れる。
空気流路401と空気流路403との間には、燃焼排ガス流路411及び燃焼排ガス流路412が形成されている。これら燃焼排ガス流路411及び燃焼排ガス流路412の内部では、高温の燃焼排ガスが通っている。このため、ケーシング10内に導入された空気は、空気流路401及び空気流路403を通る間に燃焼排ガスによって加熱され、その温度を上昇させる。つまり、空気と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われる。
また、発電中においてセルスタックCSは高温となっており、セルスタックCSからの輻射熱によって第1筒状体110も高温となっている。このため、空気は、空気流路403を通る際において第1筒状体110に触れることにより更に加熱される。
このように、空気流路401及び空気流路403は、燃焼排ガスの熱及びセルスタックCSからの輻射熱(セルスタックCSとの熱交換)によって空気が加熱されながら流れる流路となっている。このため、以下の説明においては、空気流路401と空気流路403とをまとめて「第1空気加熱流路40」とも表記する。第1空気加熱流路40は、セルスタックCSを側方から取り囲むように配置されている。第1空気加熱流路40は、燃焼器20における燃焼により生じた燃焼排ガスと、セルスタックCSに供給される空気と、の間で熱交換を行う「予熱器」に該当するものである。
空気流路403の下部まで到達した空気は、第1筒状体110に形成された吹出口111からセルスタックCSに向けて噴出される。その後、空気はそれぞれの燃料電池セルの空気極に到達し、発電に供される。
セルスタックCSは、第1筒状体110及びその外側(空気流路403)を流れる空気に輻射熱を奪われて(輻射により冷却されて)、その温度上昇が抑制される。セルスタックCSは、上記のように輻射伝熱によって熱を奪われることに加えて、空気流路403を通り吹出口111から噴出された空気に直接触れることによっても熱を奪われる。このように奪われる熱と、発電に伴って生じる熱とのバランスが保たれることにより、セルスタックCSの温度は適切な温度(約700度)に保たれる。
このため、第1空気加熱流路40は、セルスタックCSに発電用の空気を供給する機能と、セルスタックCSを冷却してその温度を発電に適した温度(約700度)に保つ機能と、を兼ね備えたものということができる。
ところで、既に説明したように、燃料電池装置FCでは空気噴出管520からもセルスタックCSに空気を供給することが可能となっている。つまり、第1空気加熱流路40とは別の流路からも空気を供給することが可能となっている。このため、第2ブロアBL2、第2空気導入管510、及び空気噴出管520を順に通る空気の流路のことを、以下では第2空気加熱流路50とも表記する。尚、燃料電池装置FCの定常運転中においては、第2ブロアBL2は停止している。このため、セルスタックCSには第1空気加熱流路40からのみ空気が供給される。
セルスタックCSに供給される燃料ガスの流れ、及び燃料ガスの原料である都市ガスの流れについて説明する。都市ガスは、ケーシング10の外部(都市ガス供給源GS)から都市ガス供給配管392を通じて改質ユニット30内に供給される。都市ガスの供給源と都市ガス供給配管392との間には脱硫器(不図示)が配置されている。脱硫器は、都市ガスに含まれる硫黄成分を除去するための装置である。都市ガスは、燃料電池セルの性能に悪影響を及ぼす硫黄成分が脱硫器によって除去された後、改質ユニット30内に供給される。
都市ガス供給配管392の上流側端部(都市ガス供給配管392と脱硫器の間)には、流量調整弁VVが配置されている。流量調整弁VVは、その開度を変化させることによって、都市ガス供給源GSから都市ガス供給配管392に送り込まれる都市ガスの流量を調整するための弁である。流量調整弁VVの開度は制御装置CUによって調整される。
都市ガス供給配管392から改質ユニット30の内部に供給された都市ガスは、第3空間383の入口部分において水蒸気と混合される。その後、改質触媒RCが充填された第3空間383を上方に向かって流れる。
第6筒状体160の下円筒部162と、改質ユニット30の内側円筒320との間に形成された空間には、高温の燃焼排ガスが通っている。このため、都市ガス及び水蒸気は、第3空間383を通る間に燃焼排ガスによって加熱され、その温度を上昇させる。つまり、都市ガス及び水蒸気と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われる。また、第3空間383に充填されている改質触媒RCも、内側円筒320を通じた伝熱によって高温となっている。
燃焼器20を取り囲む第6筒状体160は、燃焼排ガスによって加熱されていることに加え、燃焼器20からの輻射熱によっても加熱されているため、非常に高温となっている。その結果、改質ユニット30の内側円筒320には、高温となった第6筒状体160からの輻射熱(燃焼器20から第6筒状体160を経由して到達した輻射熱ともいえる)が到達している。つまり、内側円筒320を含む改質器302は、燃焼排ガスによって加熱されるだけではなく、燃焼器20からの輻射熱によっても加熱されている。
このような状態において、都市ガスと水蒸気の混合ガスが改質触媒RCに触れると、第3空間383(改質器302)では水蒸気改質反応が生じる。その結果、上記混合ガスから燃料ガスが生成される。尚、水蒸気改質反応は吸熱反応であるため、反応を安定して維持させるためには熱の供給が必要となる。本実施形態においては、内側円筒320を通じて加えられる燃焼排ガスからの熱、及び燃焼器20からの輻射熱の両方が、水蒸気改質反応を維持するための熱として用いられる。
改質器302において生成された燃料ガスは、燃料ガス供給配管393及びスタックアダプタAD内の流路を通ってセルスタックCSに供給される。燃料ガスは、それぞれの燃料電池セルの燃料極に到達し、発電に供される。
燃焼排ガスの流れについて説明する。既に説明したように、セルスタックCSから排出された残余燃料及び残余空気は燃焼器20に供給され、燃焼器20の下端部において燃焼する。当該燃焼の結果、第6筒状体160の内部(内側空間601)では高温の燃焼排ガスが生じる。燃焼排ガスは、流出口165を通って第6筒状体160の外側(外側空間602)へ流出する。
その後、燃焼排ガスは、内側円筒320に沿って外側空間602を上方に向かって流れる。このとき、既に述べたように、燃焼排ガスの熱は内側円筒320を通じて第3空間383に伝達され、水蒸気改質反応を維持するための熱の一部として用いられる。
外側空間602を通過した燃焼排ガスは、空気流路403を流れる空気との間で熱交換しながら、燃焼排ガス流路411を上方に向かって流れる。続いて、空気流路401を流れる空気との間で熱交換しながら、燃焼排ガス流路412を下方に向かって流れる。
改質ユニット30の外側円筒310は、支持板352よりも上方側の部分において第3筒状体130の内側面に当接している。このため、燃焼排ガス流路412を通る燃焼排ガスによって外側円筒310は高温となっている。
水供給配管391から第1空間381内に供給された水は、外側円筒310からの伝熱(燃焼排ガスの熱)により加熱されて水蒸気となる。つまり、水と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われ、これにより第1空間381内で水蒸気が生成される。
燃焼排ガス流路412の下端部まで到達した燃焼排ガスは、ガス排出管191を通って排熱回収器(不図示)に供給される。排熱回収器は、燃焼排ガスと水と熱交換させることにより湯を生成するものである。このように、燃料電池装置FCは発電を行うことに加えて湯を生成することも可能となっており、高い効率でエネルギーを利用するコジェネレーションシステムとなっている。
続いて、水及び水蒸気の流れについて説明する。改質ユニット30(蒸発器301)には、ケーシング10の外部に配置された水供給ポンプWPから水供給配管391を通じて水が供給される。水供給ポンプWPは、水供給源WS(図2参照)からの水を水供給配管391に送り込むためのポンプである。水供給配管391は第2底板350に対して下方から接続されている。このため、供給された水は、まず第1空間381の下部に形成された空間に溜まることとなる。具体的には、第1空間381のうち支持板352よりも下方側の空間である貯水部WSTに溜まることとなる。
貯水部WSTは、外側円筒310のうち底板183よりも下方側の部分(以下、当該部分を「区画壁311」とも表記する)と、第2底板350と、第1仕切板360のうち第1底板340よりも下方側の部分(以下、当該部分を「区画壁361」とも表記する)とによって区画された空間となっている。
貯水部WSTを区画する区画壁311、第2底板350、及び区画壁361は、改質ユニット30の底面の一部を下方に向けて延ばしたような形状となっている。これらは、いずれも空間SP内に配置されている。つまり、高温の燃焼排ガスが到達せず、比較的低温となっている空間内に配置されている。
また、燃焼排ガス流路412を通る燃焼排ガスによって外側円筒310は加熱されるのであるが、区画壁311は底板183よりも下方側に配置されているため、燃焼排ガスによって直接は加熱されない。このため、貯水部WST内において水が沸騰することはなく、貯水部WST内は全体が水(液体)で満たされている。
水供給ポンプWPから水が供給されることにより、第1空間381内の水面の高さは、支持板352の上面よりも僅かに高い位置に維持される。このため、支持板352の上方側に充填された伝熱促進部材CB(アルミナの球体)は、一部が水没した状態となっている。
第1空間381内においては、燃焼排ガスによって高温となった外側円筒310からの伝熱により、伝熱促進部材CBも高温となっている。支持板352よりも上方側に存在する水は、高温の伝熱促進部材CBに触れることにより沸騰し、水蒸気となる。
このように、第1空間381内において水は水蒸気となり、上方側に向かって流れる。その後、水蒸気は第2空間382を下方に向かって流れて、第3空間383(改質器302)に供給される。
燃料電池装置FCが備えるセンサについて説明する。燃料電池装置FCは、これまでに説明した温度センサTS1、TS2の他にも種々のセンサを備えており、これらセンサによって測定された測定値がそれぞれ制御装置CUに入力される構成となっている。図2に示されるように、燃料電池装置FCは、電流センサISと、電圧センサVSと、第1空気流量センサAFS1と、第2空気流量センサAFS2と、都市ガス流量センサGFSと、水流量センサWFSと、を備えている。尚、説明の便宜上、図2においては全てのセンサがケーシング10の外側に配置されているように描かれているが、実際には、一部のセンサ(例えば温度センサTS1)はケーシング10の内側に配置されている。
電流センサISは、セルスタックCSから取り出されて外部に出力される電力の電流値を測定するセンサである。電圧センサVSは、セルスタックCSから取り出されて外部に出力される電力の電圧値を測定するセンサである。制御装置CUは、電流センサISで測定された電流値、及び電圧センサVSで測定された電圧値に基づいて、燃料電池装置FCから外部の負荷に向けて出力されている電力の大きさを常に算出し、監視している。
第1空気流量センサAFS1は、第1空気導入管192を流れる空気の流量を測定するセンサである。制御装置CUは、第1空気流量センサAFS1で測定された空気の流量に基づいて第1ブロアBL1の動作を制御することにより、第1空気加熱流路40からセルスタックCSに供給される空気の流量が適切となるように調整する。
第2空気流量センサAFS2は、第2空気導入管510を流れる空気の流量を測定するセンサである。制御装置CUは、第2空気流量センサAFS2で測定された空気の流量に基づいて第2ブロアBL2の動作を制御することにより、第2空気加熱流路50からセルスタックCSに供給される空気の流量が適切となるように調整する。尚、既に説明したように、第2空気加熱流路50からの空気の供給は、燃料電池装置FCの定常運転中においては行われない。第2空気加熱流路50からの空気の供給が行われる場合については、後に説明する。
都市ガス流量センサGFSは、都市ガス供給配管392を流れる都市ガスの流量を測定するセンサである。制御装置CUは、都市ガス流量センサGFSで測定された都市ガスの流量に基づいて流量調整弁VVの動作を制御することにより、都市ガス供給配管392から改質ユニット30に供給される都市ガスの流量が適切となるように調整する。
水流量センサWFSは、水供給配管391を流れる水の流量を測定するセンサである。制御装置CUは、水流量センサWFSで測定された水の流量に基づいて水供給ポンプWPの動作を制御することにより、水供給配管391から改質ユニット30に供給される水の流量が適切となるように調整する。
燃料電池装置FCは、外部負荷の要求電力が変化することに合わせて、セルスタックCSにおける発電量を変化させる。つまり、所謂「負荷追従運転」を行うように構成されている。制御装置CUは、電流センサIS及び電圧センサVSの測定値に基づいて算出された電力(以下、「出力電力P」と表記する)の変化を常に監視しており、出力電力Pに応じて第1ブロアBL1、第2ブロアBL2、流量調整弁VV、及び水供給ポンプWPの動作を制御する。
これまでに説明したように、セルスタックCSは、第1空気加熱流路40を流れる空気との熱交換により奪われる熱と、発電により生じた熱とがバランスすることによって、適切な温度(約700度)に保たれている。しかしながら、発電する電力が定格電力よりも低下したときには、セルスタックCSにおいて生じる熱も少なくなるので、上記のバランスが崩れてしまうこととなる。つまり、セルスタックCSで生じる熱よりも、空気により奪われる熱の方が遥かに多くなってしまうこととなる。その結果、セルスタックCSの温度が低下してしまい、発電性能が低下してしまうことが考えられる。
このような現象は、負荷の需要電力が低下した場合のほか、燃料電池装置FCの起動時や、ホットスタンバイ時にも生じうる。起動時やホットスタンバイ時には、セルスタックCSにおいて発電される電力は0であるか、補機類に供給する最低限の大きさとなっており、セルスタックCSにおいて生じる熱が定常運転時に比べて少ないからである。起動時において、第1空気加熱流路40を流れる空気によりセルスタックCSの熱が奪われると、セルスタックCSの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまうことも考えられる。
そこで、本実施形態に係る燃料電池装置FCでは、出力電力Pが所定の電力閾値よりも低下していること(起動時、ホットスタンバイ時を含む)が検知されると、制御装置CUによって第2ブロアBL2の運転が開始される。同時に、第1ブロアBL1の送風量が抑制される。つまり、セルスタックCSへ供給される空気の一部又は全部が、第2空気加熱流路50から供給される状態となる。尚、この時における燃料電池装置FCの運転モードを、以下では「低負荷モード」と称する。これに対し、定常運転が行われているときにおける燃料電池装置FCの運転モードを、以下では「定常モード」と称する。
既に説明したように、第2空気加熱流路50は、第2ブロアBL2、第2空気導入管510(螺旋部511)、及び空気噴出管520によって構成された流路である。第1空気加熱流路40とは異なり、第2空気加熱流路50は、内部を流れる空気とセルスタックCSとの直接的な熱交換が行われるような部分を有していない。第2空気加熱流路50を流れる空気は、燃焼器20の燃焼熱(輻射熱及び燃焼排ガスの熱)によってのみ加熱され、セルスタックCSにおいて生じる熱によっては加熱されない。このため、第2ブロアBL2から第2空気加熱流路50を介してセルスタックCSに空気を供給すれば、セルスタックCSから熱を奪うことなく空気を供給することができる。
セルスタックCSにおいて生じる熱が少なくても、かかる熱を奪うことなく空気が供給される。このため、セルスタックCSの温度が低下してしまったり、セルスタックCSの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまったりすることが防止される。
ところで、セルスタックCSの温度低下を防止するための対策としては、燃焼器20に供給される残余燃料及び残余空気の量を増加させ、第1空気加熱流路40に対する燃焼排ガスの供給量を増加させることも考えられる。つまり、燃焼器20から多くの熱量を第1空気加熱流路40に送るようにすることで、第1空気加熱流路40からセルスタックCSに供給される空気を高温としてもよいように思われる。
しかしながら、そのような場合には、燃焼排ガスは改質器302の近傍(外側空間602)を通ってから第1空気加熱流路40に到達することとなるので、吸熱反応が生じている改質器302で一旦燃焼排ガスの温度が低下することとなる。このため、第1空気加熱流路40に十分な熱量の燃焼排ガスを送ろうとすると、燃焼器20の温度を非常に高温としなければならなくなる。その結果、燃焼器20を構成する部品が高温により劣化してしまう恐れがある。
それに対し、本実施形態では、改質器302の近傍を通らない経路(第2空気加熱流路50)を通じてセルスタックCSに空気を供給しすることができる。このため、燃焼器20に負担をかけることなく、十分に加熱された空気をセルスタックCSに供給することができる。
低負荷モードにおいては、第1空気加熱流路40からの空気の供給量は0としてもよく、第1空気加熱流路40からの空気の供給と第2空気加熱流路50からの空気の供給とが同時に行われることとしてもよい。本実施形態においては、低負荷モードにおいても第1空気加熱流路40からセルスタックCSへの空気の供給が行われる。ただし、その供給量は一定ではなく、セルスタックCSの温度に基づいて供給量が変化するよう、制御装置CUによる第1ブロアBL1の制御が行われる。更に、改質器302の温度に基づいて第2空気加熱流路50からの空気の供給量が変化するよう、制御装置CUによる第2ブロアBL2の制御が行われる。
図3を参照しながら、低負荷モードにおいて制御装置CUにより行われる制御について説明する。制御装置CUは、燃料電池装置FCから出力されている電力(出力電力P)の大きさが予め設定された電力閾値を下回ると、低負荷モードに移行し、図3のフローチャートに示される制御を開始する。かかる制御は、低負荷モードの間、制御装置CUによって繰り返し実行される。
ステップS01では、温度センサTS1によって測定されたセルスタックCSの温度が、所定の閾値TH1よりも高いか否かが判定される。セルスタックCSの温度が閾値TH1よりも高い場合には、ステップS02に移行する。
ステップS02では、制御装置CUは第1ブロアBL1の回転数を増加させることにより、第1空気加熱流路40からセルスタックCSに供給される空気の量を増加させる。空気によってセルスタックCSから奪われる熱の量が増加し、セルスタックCSの温度が閾値TH1よりも低い温度に抑えられることとなる。ステップS02の処理が完了すると、ステップS05に移行する。
ステップS01において、セルスタックCSの温度が閾値TH1以下である場合には、ステップS03に移行する。ステップS03では、温度センサTS1によって測定されたセルスタックCSの温度が、所定の閾値TH2よりも低いか否かが判定される。閾値TH2は、閾値TH1よりも低い値として設定されている。セルスタックCSの温度が閾値TH2よりも低い場合には、ステップS04に移行する。
ステップS04では、制御装置CUは第1ブロアBL1の回転数を減少させることにより、第1空気加熱流路40からセルスタックCSに供給される空気の量を減少させる。空気によってセルスタックCSから奪われる熱の量が減少し、セルスタックCSの温度が閾値TH2よりも高い温度に上昇することとなる。ステップS04の処理が完了すると、ステップS05に移行する。
ステップS03において、セルスタックCSの温度が閾値TH2以上である場合には、セルスタックCSの温度は適温(閾値TH2以上、閾値TH1未満)ということである。制御装置CUは、第1ブロアBL1の回転数を変化させることなく、ステップS05に移行する。
ステップS05では、温度センサTS2によって測定された改質器302の温度(改質触媒RCの温度)が、所定の閾値TH3よりも高いか否かが判定される。改質器302の温度が閾値TH3よりも高い場合には、ステップS06に移行する。
ステップS06では、制御装置CUは第2ブロアBL2の回転数を増加させることにより、第2空気加熱流路50からセルスタックCSに供給される空気の量を増加させる。空気によって燃焼器20から奪われる熱の量が増加し、燃焼器20の温度が低下する。その結果、燃焼器20によって加熱される改質器302の温度も低下して、閾値TH3よりも低い温度に抑えられることとなる。
図1に示されるように、本実施形態では、第2空気加熱流路50を構成する螺旋部511が、燃焼器20と改質器302との間となる位置に配置されている。このため、上記のような温度の調整が可能となっている。
ステップS05において、改質器302の温度が閾値TH3以下である場合には、ステップS07に移行する。ステップS07では、温度センサTS2によって測定された改質器302の温度が、所定の閾値TH4よりも低いか否かが判定される。閾値TH4は、閾値TH3よりも低い値として設定されている。改質器302の温度が閾値TH4よりも低い場合には、ステップS08に移行する。
ステップS08では、制御装置CUは第2ブロアBL2の回転数を減少させることにより、第2空気加熱流路50からセルスタックCSに供給される空気の量を減少させる。空気によって燃焼器20から奪われる熱の量が減少し、燃焼器20の温度が上昇する。その結果、燃焼器20によって加熱される改質器302の温度も上昇して、閾値TH4よりも高い温度に上昇することとなる。
ステップS07において、改質器302の温度が閾値TH4以上である場合には、改質器302の温度は適温(閾値TH4以上、閾値TH3未満)ということである。制御装置CUは、第2ブロアBL2の回転数を変化させることなく、図3に示される処理を終了する。
以上に説明した一連の処理が、低負荷モードの間繰り返し実行される。つまり、出力電力Pが所定の電力閾値以上となるまで(定常モードとなるまで)、図3に示される処理が制御装置CUによって繰り返し実行される。このような構成により、セルスタックCSにおいて生じる熱が比較的少ない低負荷モードにおいても、セルスタックCSの温度は低下し過ぎることがなく、適切な温度範囲に維持される。これに加えて、改質器302の温度も適切な温度範囲に維持される。
このような制御は、セルスタックCSから周囲に放散されてしまう熱を、(第2空気加熱流路50を介して伝達される)燃焼器20の燃焼熱によって補うような制御ともいうことができる。
本実施形態においては、燃料電池装置FCから外部の負荷に向けて出力されている電力(出力電力P)を制御装置CUが監視している。出力電力Pが所定の電力閾値を下回ると、低負荷モードに移行して第2空気加熱流路50からの空気の供給が開始され、図3に示された処理が開始される。
このような態様に替えて、セルスタックCSの温度に基づいて低負荷モードに移行するような構成としてもよい。つまり、温度センサTS1によって測定されるセルスタックCSの温度を制御装置CUが監視しており、当該温度が所定の温度閾値を下回ると、第2空気加熱流路50からの空気の供給、及び図3に示された処理が開始される構成としてもよい。このような態様であっても、セルスタックCSの温度が低下し過ぎてしまうことや、セルスタックCSの温度上昇に時間がかかり過ぎてしまうことを防止することができる。
図4を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る燃料電池装置FCaについて説明する。燃料電池装置FCaは、空気噴出管520aの形状においてのみ燃料電池装置FCaと異なっている。燃料電池装置FCaの他の構成については、これまでに説明した燃料電池装置FCと同一である。
図4に示されるように、空気噴出管520aは、鉛直部521aと、螺旋部522aと、噴出部523aとを有している。
鉛直部521aは、空気噴出管520aのうち最も下方側(上流側)の部分である。鉛直部521aは、第1実施形態の空気噴出管520と同様に、スタックアダプタADの上面から上方に向かって伸びるように形成されている。
螺旋部522aは、鉛直部521aの上端から更に上方側に向かって伸びる部分である。螺旋部522aは全体が螺旋状となっており、セルスタックCSの周囲を取り囲んでいる。ただし、螺旋部522aとセルスタックCSとは互いに接触しておらず、両者の間には略一定の隙間が形成されている。
噴出部523aは、空気噴出管520aのうち最も上方側(下流側)の部分である。噴出部523aは、螺旋部522aの上端から鉛直下方に向かって伸びている。噴出部523aの長さは鉛直部521aの長さよりも短く、その下端はセルスタックCSの上端部近傍に配置されている。噴出部523aの下端は開口端となっている。
本実施形態においては、空気噴出管520aを流れる空気は、螺旋部522aを流れた後に噴出部523aから噴出される。その後、それぞれの燃料電池セルの空気極に到達し、発電に供される。
空気噴出管520aを空気が通るとき、すなわち、第2空気加熱流路50からセルスタックCSに空気が供給されるときは、起動時やホットスタンバイ時なのであるから、セルスタックCSの温度は通常の発電時に比べて低温になっている。このとき、燃焼器20によって加熱された空気が通る螺旋部522aの温度は、セルスタックCSの温度よりも高い。このため、高温の螺旋部522aからの輻射熱(高温の空気の熱ともいえる)がセルスタックCSに到達し、これによりセルスタックCSが加熱される。
つまり、セルスタックCSは、第2空気加熱流路50から噴出される高温の空気に直接触れることによって加熱されるだけでなく、螺旋部522aからの輻射熱によっても加熱される。このため、セルスタックCSを適温に保つための加熱を更に効率的に行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
FC,FCa:燃料電池装置
CS:セルスタック
20:燃焼器
40:第1空気加熱流路
50:第2空気加熱流路
510:第2空気導入管510
511:螺旋部
30:改質ユニット
302:改質器

Claims (9)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの供給を受けて発電する燃料電池セルスタック(CS)と、
    前記酸化剤ガスを、前記燃料電池セルスタックとの熱交換により温度を上昇させた後に前記燃料電池セルスタックに供給する第1供給手段(40)と、を備え、
    前記酸化剤ガスを、前記燃料電池セルスタックから熱を奪うことなく前記燃料電池セルスタックに供給する第2供給手段(50)を更に備えたことを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記燃料電池セルスタックにおいて発電される電力が所定の電力閾値よりも低くなると、前記第2供給手段からの前記酸化剤ガスの供給が行われることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記燃料電池セルスタックの温度が所定の温度閾値よりも低くなると、前記第2供給手段からの前記酸化剤ガスの供給が行われることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池装置。
  4. 前記燃料電池セルスタックから排出された前記燃料ガスを燃焼させる燃焼器(20)を備え、
    前記第2供給手段は、前記燃焼器において生じた燃焼熱により前記酸化剤ガスを加熱することを特徴とする、請求項2又は3に記載の燃料電池装置。
  5. 原料ガスを改質して前記燃料ガスを生成する改質器(302)を備え、
    前記改質器は、前記燃焼器において生じた燃焼熱により加熱される位置に配置されており、
    前記第2供給手段(511)は、前記燃焼器と前記改質器との間となる位置に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の燃料電池装置。
  6. 前記第2供給手段からの前記酸化剤ガスの供給量が、前記改質器の温度に基づいて制御されることを特徴とする、請求項5に記載の燃料電池装置。
  7. 前記第1供給手段からの前記酸化剤ガスの供給量が、前記燃料電池セルスタックの温度に基づいて制御されることを特徴とする、請求項6に記載の燃料電池装置。
  8. 前記第2供給手段は、
    前記燃焼熱によって高温となった前記酸化剤ガスを通す流路であって、当該酸化剤ガスの熱が前記燃料電池セルスタックに伝達されるように配置された加熱流路(522a)を有していることを特徴とする、請求項4に記載の燃料電池装置。
  9. 前記加熱流路は、前記燃料電池セルスタックの周囲に配置された螺旋状の流路であることを特徴とする、請求項8に記載の燃料電池装置。
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