JP2018104232A - 水素生成装置 - Google Patents

水素生成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018104232A
JP2018104232A JP2016252198A JP2016252198A JP2018104232A JP 2018104232 A JP2018104232 A JP 2018104232A JP 2016252198 A JP2016252198 A JP 2016252198A JP 2016252198 A JP2016252198 A JP 2016252198A JP 2018104232 A JP2018104232 A JP 2018104232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
combustion
exhaust gas
reforming catalyst
combustion exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016252198A
Other languages
English (en)
Inventor
康章 嶋田
Yasuaki Shimada
康章 嶋田
吉田 豊
Yutaka Yoshida
豊 吉田
麻生 智倫
Tomonori Aso
智倫 麻生
尾関 正高
Masataka Ozeki
正高 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016252198A priority Critical patent/JP2018104232A/ja
Publication of JP2018104232A publication Critical patent/JP2018104232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

【課題】断熱材を設けることなく改質触媒の過昇温を抑制し、低コストな水素生成装置を提供する。【解決手段】水素生成装置1は、燃焼器2の外側に燃焼筒30と、燃焼筒30の外側に内筒5と、内筒5の外側に外筒7と、燃焼筒30と内筒5との間に燃焼排ガスを流す燃焼排ガス流路31と、内筒5と外筒7との間に燃焼排ガス流路31の熱により加熱され、原料ガスから水素含有ガスを生成する改質触媒を有する改質器20とを備え、原料ガスが、内筒5と外筒7との間を略下向きに流れ、燃焼排ガスが、燃焼排ガス流路31を略上向きに流れ、燃焼排ガス流路31の入口側の燃焼筒30の上流側端部が、改質器20の下流側端部と対向し、改質触媒下流部への伝熱を抑制するように燃焼排ガスの一部を改質触媒に対向する位置に噴出する燃焼筒噴出孔50を設けたのである。【選択図】図1

Description

本発明は、水素生成装置に関するものである。
従来から、エネルギーを有効に利用することが可能である分散型の発電装置として、発電効率及び総合効率が共に高い燃料電池コージェネレーションシステム(以下、単に「燃料電池システム」という)が注目されている。
この燃料電池システムは、発電部の本体として、燃料電池を備えている。この燃料電池としては、例えば、リン酸形燃料電池、溶融炭酸塩形燃料電池、アルカリ水溶液形燃料電池、固体高分子形燃料電池、或いは、固体電解質形燃料電池等が用いられる。
これらの燃料電池の内で、リン酸形燃料電池や固体高分子形燃料電池(略称、「PEFC」)は、発電運転の際の動作温度が比較的低いため、燃料電池システムを構成する燃料電池として好適に用いられる。特に、固体高分子形燃料電池は、リン酸形燃料電池と比べて、電極触媒の劣化が少なく、かつ電解質の逸散が発生しないため、携帯用電子機器や電気自動車等の用途において特に好適に用いられる。
さて、燃料電池の多く、例えば、リン酸形燃料電池や固体高分子形燃料電池は、発電運転の際に水素を燃料として用いる。しかし、それらの燃料電池において発電運転の際に必要となる水素の供給手段は、通常、インフラストラクチャーとして整備されてはいない。
従来の燃料電池システムには、改質ガス(水素含有ガス)を生成させる改質器を備えた水素生成装置が配設されている。水素生成装置では、水と既存のインフラストラクチャーから供給される天然ガスを主成分とする都市ガス、又はLPG等を原料とし、Ru触媒やNi触媒を用いて600〜700℃の温度で改質反応させ改質ガスを生成させる。
改質器を高温に加熱するために、改質器にはバーナー等の燃焼器が設けられている。また、改質反応により得られる改質ガスには、通常、原料に由来する一酸化炭素が含まれ、その濃度が高いと、燃料電池の発電特性を低下させる。
そこで、水素生成装置には、改質器の他に、200℃〜350℃の温度で一酸化炭素と水蒸気との変成反応を進行させて一酸化炭素を低減させる、Cu−Zn系触媒を備えるCO低減器、および100℃〜200℃の温度で一酸化炭素を選択的に酸化反応させて更に一酸化炭素を低減させる選択酸化反応や、一酸化炭素を選択的にメタン化させて低減させるメタン化除反応等を用いたCO除去器が設けられることが多い。
さて、水素生成装置において、触媒は、内筒と外筒で形成された円筒状容器内に充填され、触媒を加熱するためにバーナーで燃焼させた高温の燃焼排ガスが燃焼筒内を通った後に、触媒が充填されている内筒部に当てる構成をとることが考えられる。
加熱される触媒の温度は、原料ガスの流入する入口部から、改質反応により生成した改質ガスが流出する出口部に向かって、温度が徐々に上昇するような温度分布を生じる。
一方で、改質触媒部を通過中のガスの転化率は、温度が上昇すると共にその上限値が上昇していく特性があり、水素生成装置は、燃料電池システムから要求される水素ガス量を生成するため、改質触媒部から流出する改質ガスの転化率が、必要となる第1転化率(例
えば85%)となるよう、改質触媒出口の温度を第1温度(例えば600℃)に調整して運転される。
このとき、改質触媒部での反応進行の速度は、通過するガスの流速に対して十分に速いため、改質触媒部から流出する改質ガスの転化率は、ほぼ温度に対する上限値となっている。
水素生成装置の小型化、低コスト化の要求に応じる方法として、改質触媒の量を少なくすることが考えられるが、改質触媒の量を少なくした場合には、燃料電池システムより要求される水素ガス量の生成に応じた、改質ガスの転化率に対し、改質器の温度が従来よりも高い方向にずれ、改質触媒が過昇温する恐れがあるという課題を有していた。
上記課題を解決するために、高温となる改質触媒の下流部分へ、伝熱を抑制する様に断熱材を配する(特許文献1参照)方法が提案されている。図3は、特許文献1に記載の従来の水素生成装置の概略縦断面図である。
図3に示すように、水素生成装置1は、燃焼器2と、燃焼筒30と、円筒状の燃焼筒30の外側には、内筒底板6を備えた有底円筒状の内筒5が配置されている。内筒5の外側には、外筒底板8を備えた有底円筒状の外筒7が配置されている。内筒5と外筒7との間の空間に改質器20が備えられている。
また、内筒底板6と改質器20の下流部を覆うように断熱材40が設けられており、燃焼器2で生成された燃焼排ガスは、燃焼筒30の内側を下降し、断熱材40に当たって折り返し、燃焼排ガス流路31を通り、改質器20を加熱している。このとき、断熱材40は、燃焼排ガスから改質器20の下流部への伝熱を抑制するように構成されている。
国際公開第2015/115071号
しかしながら、前記従来の構成では、改質触媒の過昇温を抑制するために、改質触媒の下流部に断熱材を設ける必要があり、水素生成装置が高コストになるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、断熱材を設けることなく改質触媒の過昇温を抑制し、低コストな水素生成装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の水素生成装置は、可燃ガスを燃焼して燃焼排ガスを発生させる燃焼器と、燃焼器の外側に配置される燃焼筒と、燃焼筒の外側に配置される内筒と、内筒の外側に配置される外筒と、燃焼筒と内筒との間に構成され、燃焼排ガスを流す燃焼排ガス流路と、内筒と外筒との間に構成され、燃焼排ガス流路の熱により加熱され、原料ガスから改質反応により水素含有ガスを生成する改質触媒を有する改質器と、を備えた水素生成装置であって、原料ガスは、内筒と外筒との間を鉛直方向の略下向きに流れ、燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路を鉛直方向の略上向きに流れ、燃焼排ガス流路の入口側の燃焼筒の上流側端部は、改質器の下流側端部と対向するように構成され、改質触媒下流部への伝熱を抑制するように燃焼排ガスの一部を改質触媒に対向する位置に噴出する燃焼筒噴出孔を設けたものである。
これにより、改質触媒の燃焼筒噴出孔の対向する位置より下流部に供給される燃焼排ガスの量を低減することができ、改質触媒下流部への伝熱が低減される。したがって、改質触媒下流部に断熱材を設ける必要がなく、改質触媒下流部の過昇温を抑制することができる。
本発明の水素生成装置は、改質触媒下流部への伝熱を抑制するように燃焼筒噴出孔を設けることで、改質触媒下流部の過昇温を抑制することができる。そのため、簡素な構成で改質触媒の過昇温による劣化を抑制することができ、低コストかつ高耐久な水素生成装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略縦断面図 本発明の実施の形態1における改質器の温度分布を説明するための説明図 特許文献1に記載の従来の水素生成装置の概略縦断面図
第1の発明は、可燃ガスを燃焼して燃焼排ガスを発生させる燃焼器と、燃焼器の外側に配置される燃焼筒と、燃焼筒の外側に配置される内筒と、内筒の外側に配置される外筒と、燃焼筒と内筒との間に構成され、燃焼排ガスを流す燃焼排ガス流路と、内筒と外筒との間に構成され、燃焼排ガス流路の熱により加熱され、原料ガスから改質反応により水素含有ガスを生成する改質触媒を有する改質器と、を備えた水素生成装置であって、原料ガスは、内筒と外筒との間を鉛直方向の略下向きに流れ、燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路を鉛直方向の略上向きに流れ、燃焼排ガス流路の入口側の燃焼筒の上流側端部は、改質器の下流側端部と対向するように構成され、改質触媒下流部への伝熱を抑制するように燃焼排ガスの一部を改質触媒に対向する位置に噴出する燃焼筒噴出孔を設けたことを特徴とする、水素生成装置である。
これにより、改質触媒の燃焼筒噴出孔の対向する位置より下流部に供給される燃焼排ガスの量を低減することができ、改質触媒下流部への伝熱が低減される。したがって、改質触媒下流部の過昇温を抑制することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の水素生成装置において、燃焼筒噴出孔が、改質器の改質触媒の使用上限温度となる位置の略対向する位置に配置されるものである。
これにより、改質触媒の使用上限温度となる位置より下流側に供給される燃焼排ガスの量を低減させ、改質触媒の温度が使用上限温度を超えないようにすることができる。したがって、改質触媒の過昇温による劣化を抑制することができ、水素生成装置の耐久性を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の水素生成装置において、燃焼筒噴出孔の面積が、改質触媒の温度が使用上限温度未満となるように設定されるものである。
これにより、燃焼筒噴出孔から噴出する燃焼排ガスの量は燃焼筒噴出孔の面積により決められるため、精度よく燃焼筒噴出孔から出る燃焼排ガスの量を決めることができ、改質触媒の過昇温を確実に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における水素生成装置の概略縦断面図である。
図1に示されるように、水素生成装置1は、燃料を燃焼する燃焼器2の下方に円筒状の燃焼筒30が設けられている。燃焼筒30の側壁に16個の燃焼筒噴出孔50が周方向に均等に配置されている。
円筒状の燃焼筒30の外側には、内筒底板6を備えた有底円筒状の内筒5が配置されている。内筒5の外側には、外筒底板8を備えた有底円筒状の外筒7が配置されている。外筒7の外側には、最外筒底板16を備えた有底円筒状の最外筒15が配置されている。
燃焼筒30、内筒5、外筒7、および最外筒15は、平面視したときに実質的に同心円状に配置されている。内筒5、外筒7、および最外筒15のそれぞれの部分が接続されて実質的に円筒形状の反応器が構成されている。
外筒底板8の中央部分には、貫通孔9が形成されている。外筒7は内筒5との空間、および、最外筒15との空間とを用いて貫通孔9で反対方向に折り返すガスの流路を形成している。
また、水素生成装置1におけるガスの折り返し部側の反対側の水素生成装置1の外壁面には、外部のガス配管に接続されるとともに、水素生成装置1に原料ガスを供給する原料供給流路4が設けられている。原料供給流路4から供給される原料は、メタンを主成分とする都市ガスである。また、水素生成装置1の外壁面には、外部の水配管に接続されるとともに、水素生成装置1に水を供給する水供給流路3が設けられている。
内筒5と外筒7との間の空間における、予熱部23の下流側には、改質器20が設けられている。改質器20には、直径約3mmの球状形状を有するRu系の改質触媒が設けられている。
外筒7と最外筒15との間の空間に、CO低減器25が設けられている。CO低減器25には、直径約3mmで高さ3mmの円柱形状を有すCu−Zn系のCO変成触媒が設けられている。
外筒7と最外筒15との間の空間における、CO低減器25の下流側には、CO除去器26が設けられている。CO除去器26には、直径約3mmの球状形状を有するRu系の選択酸化触媒が設けられている。
最外筒15のCO低減器25とCO除去器26の間にCO除去器26に選択酸化用空気を供給する空気供給流路19が設けられている。
最外筒15のCO除去器26の上部に導出部12が設けられ、外部の燃料電池等の水素利用機器に接続されている。
予熱部23は、導出部12、CO低減器25、CO除去器26のそれぞれと片側壁面を同一にして構成されている。
また、改質器20における改質反応に必要な反応熱を供給するための燃焼器2を、内筒5の内側に備えている。
燃焼排ガス流路31は、燃焼筒30と内筒5との空間に形成される。燃焼排ガス流路3
1の入口部となる燃焼筒30の先端は、改質器20の下流側端部と対向する位置に配置される。
燃焼器2は、燃焼器2に燃焼用空気を供給する燃焼空気供給部18を備えている。燃焼空気供給部18は、燃焼ファンで構成される。
また、水素生成装置1は、改質器20における改質触媒の温度を検出し、運転制御するための改質器温度検出器21、CO低減器25におけるCO変成触媒の温度を検出するCO低減器温度検出器24を備えている。改質器温度検出器21は、熱電対で構成される。CO低減器温度検出器24は、サーミスタで構成される。
なお、図1には示していないが、水素生成装置1には、最外筒15および最外筒底板16に密着するように、マイクロポーラス系断熱材が設けられている。
以上のように構成された本実施の形態の水素生成装置1において、以下その動作・作用を説明する。
水素生成装置1は、水供給流路3から供給される水を蒸発させるとともに、原料供給流路4から供給される都市ガスと水蒸気の混合ガスを予熱部23において予熱し、都市ガスと水蒸気との改質反応を進行させる改質器20へと導入する。改質器20を通過した改質ガスは、貫通孔9を通り、外筒底板8と最外筒15の間に構成される流路で折り返し、外筒7および最外筒15の間に構成される流路を通過して、CO低減器25へ導入される。
CO低減器25は、改質器20で生成した改質ガス中の一酸化炭素と水蒸気とを変成反応させて、改質ガスの、一酸化炭素濃度を低減させる。また、CO低減器25を通過した後の水素含有ガスは、CO除去器26に導入され、水素含有ガス中に残留する一酸化炭素を、空気供給流路19から供給される空気を用いて選択酸化反応により、一酸化炭素濃度をさらに低減させる。
ここで、水素生成装置1で発生させる改質ガスに含まれる水素ガスの量が適正な量に達しているか否かの判断は、改質器20の改質触媒下流部の触媒温度によって判断するが、改質器20の改質触媒下流部での転化率は、その温度に対する転化率の上限値とほぼ一致するため、検出温度によって、高精度に水素ガスの量を推定することができ、水素生成装置1を、高精度で制御することができるようになる。
水素生成装置1によって生成された水素含有ガスは、導出部12を介して、外部に設置される燃料電池等に供給される。
燃焼器2で生成された燃焼排ガスは、燃焼筒30の内部を通り、高温状態で内筒底板6にあたって折り返し、燃焼排ガス流路31を通り、改質器20を加熱して、図面右上の排出口から、水素生成装置1の外部へ排気される。
一部の燃焼排ガスは、燃焼筒30の側壁に設けられた燃焼筒噴出孔50から内筒5に対して噴出し、燃焼排ガス流路31に流入し、内筒底板6にあたって折り返した燃焼排ガスと合流する。合流したガスは、改質器20を加熱して図面右上の排出口から、水素生成装置1の外部へ排気される。
以上のように、本実施の形態においては、燃焼筒30の側壁に燃焼筒噴出孔50を配置し、改質触媒下流部に供給される燃焼排ガスの量を低減しているので、燃焼排ガスから改質器20の下流部への熱量が過多になることを抑制でき、改質器20が高温化し、改質触
媒の使用上限温度を超えて、改質触媒が劣化してしまうことを抑制できる。
以下、燃焼筒噴出孔50の位置および面積の設定方法について詳しく説明する。
図2は、本発明の実施の形態1における改質器の温度分布を説明するための説明図である。図2において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その重複する説明を省略する。
図2に示すように、燃焼筒噴出孔50が無い場合は、改質器20の出口部に対向する位置にある燃焼排ガス流路31の入口部に高温な燃焼排ガスが流入するため、改質器20においては出口部に向かって改質触媒の温度が上昇する。
改質触媒の温度を使用上限温度未満に抑えるため、燃焼筒噴出孔50の位置は、図2の位置Aの位置に配置される。位置Aは、改質触媒の使用上限温度720℃を超えないように700℃となる位置に設けられる。
位置Aより下流側での改質触媒の温度は、燃焼筒噴出孔50がない場合に比べ改質触媒下流部への伝熱が低減されるため、燃焼筒噴出孔50がない場合よりも低下する。
また、位置Aより上流側の改質触媒においては、燃焼筒噴出孔50が有る場合と無い場合とで、位置Aより下流側の改質触媒における改質反応による吸熱量が同じであるとすると、燃焼排ガスから改質触媒の上流側に供給される熱量が同じとなるため、改質触媒の温度は同等となり上流側で改質触媒の使用上限温度を超えることはない。
燃焼筒噴出孔50の面積は、改質器20の改質触媒の温度が使用上限温度未満となるように設定される。燃焼筒噴出孔50の位置に対向する改質器20の位置より下流側にある改質触媒においては、燃焼筒30の下端位置が燃焼排ガスの入口部にあたり最も高温化するので、改質器20の下流端で改質触媒の温度が最高となる。
改質器20の下流端の温度が改質触媒の使用上限温度720℃に到達しないように、燃焼筒噴出孔50の面積が設定される。具体的には、燃焼筒30の下側から噴出する燃焼排ガスの熱量と、燃焼筒噴出孔50から噴出する燃焼排ガスの熱量の比を設定することで、改質器20の改質触媒の温度が使用上限温度未満となるようにする。
燃焼筒30の下側から噴出する燃焼排ガスの熱量と、燃焼筒噴出孔50から噴出する燃焼排ガスの熱量との比は、燃焼排ガスの流量比で決まるため、燃焼筒30の内側の断面積と、燃焼筒噴出孔50の総面積の比で決まる。
改質触媒下流部の温度を使用上限温度未満とするために、燃焼筒30の内径が64mmで、燃焼筒噴出孔50から噴出する燃焼排ガスの熱量と燃焼筒30から噴出する燃焼排ガスの熱量を2:8の比で設定すれば良いことが実験的にわかっている。したがって、燃焼筒30の内側の断面積は、3216mmであるので、燃焼筒噴出孔50の1つの孔の直径を8mmと設定し、燃焼筒噴出孔50の総面積を804mmとした。
以上のように本実施の形態の水素生成装置1は、可燃ガスを燃焼して燃焼排ガスを発生させる燃焼器2と、燃焼器2の外側に配置される燃焼筒30と、燃焼筒30の外側に配置される内筒5と、内筒5の外側に配置される外筒7と、燃焼筒30と内筒5との間に構成され、燃焼排ガスを流す燃焼排ガス流路31と、内筒5と外筒7との間に構成され、燃焼排ガス流路31の熱により加熱され、原料ガスから改質反応により水素含有ガスを生成する改質触媒を有する改質器20と、を備え、原料ガスが、内筒5と外筒7との間を鉛直方
向の略下向きに流れ、燃焼排ガスが、燃焼排ガス流路31を鉛直方向の略上向きに流れ、燃焼排ガス流路31の入口側の燃焼筒30の上流側端部は、改質器20の下流側端部と対向するように構成され、改質触媒下流部への伝熱を抑制するように燃焼排ガスの一部を改質触媒に対向する位置に噴出する燃焼筒噴出孔50を設けたものである。
本実施の形態においては、燃焼筒噴出孔50の位置を改質触媒の使用上限温度720℃に到達しないように、改質触媒の温度が700℃となる位置に設置し、燃焼筒噴出孔50の面積を改質触媒が使用上限温度720℃未満となるように804mmと設定することで、改質触媒の燃焼筒噴出孔50の対向する位置より下流部に供給される燃焼排ガスの量を低減し、改質触媒下流部への伝熱が低減される。
したがって、改質触媒下流部の過昇温を抑制することができ、改質触媒下流部に断熱材を設ける必要がなく、改質触媒の過昇温による劣化を抑制することができる。
なお、燃焼筒噴出孔50の位置は、本実施例では、同じ高さに1列に配置したが、高さ方向に対して多段に設置してもよい。
上記の説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の水素生成装置は、改質触媒下流部の過昇温を抑制することができ、簡素な構成で改質触媒の過昇温による劣化を抑制することができ、低コストかつ高耐久な水素生成装置を提供することができるので、家庭用燃料電池システム等の用途に最適である。
1 水素生成装置
2 燃焼器
3 水供給流路
4 原料供給流路
5 内筒
6 内筒底板
7 外筒
8 外筒底板
9 貫通孔
12 導出部
15 最外筒
16 最外筒底板
18 燃焼空気供給部
19 空気供給流路
20 改質器
21 改質器温度検出器
23 予熱部
24 CO低減器温度検出器
25 CO低減器
26 CO除去器
30 燃焼筒
31 燃焼排ガス流路
40 断熱材
50 燃焼筒噴出孔

Claims (3)

  1. 可燃ガスを燃焼して燃焼排ガスを発生させる燃焼器と、
    前記燃焼器の外側に配置される燃焼筒と、
    前記燃焼筒の外側に配置される内筒と、
    前記内筒の外側に配置される外筒と、
    前記燃焼筒と前記内筒との間に構成され、前記燃焼排ガスを流す燃焼排ガス流路と、
    前記内筒と前記外筒との間に構成され、前記燃焼排ガス流路の熱により加熱され、原料ガスから改質反応により水素含有ガスを生成する改質触媒を有する改質器と、
    を備えた水素生成装置であって、
    前記原料ガスは、前記内筒と前記外筒との間を鉛直方向の略下向きに流れ、
    前記燃焼排ガスは、前記燃焼排ガス流路を鉛直方向の略上向きに流れ、
    前記燃焼排ガス流路の入口側の燃焼筒の上流側端部は、前記改質器の下流側端部と対向するように構成され、
    前記改質触媒下流部への伝熱を抑制するように前記燃焼排ガスの一部を前記改質触媒に対向する位置に噴出する燃焼筒噴出孔を設けたことを特徴とする、水素生成装置。
  2. 前記燃焼筒噴出孔は、前記改質器の前記改質触媒の使用上限温度となる位置の略対向する位置に配置される、請求項1に記載の水素生成装置。
  3. 前記燃焼筒噴出孔の面積は、前記改質触媒の温度が使用上限温度未満となるように設定される、請求項1又は2に記載の水素生成装置。
JP2016252198A 2016-12-27 2016-12-27 水素生成装置 Pending JP2018104232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252198A JP2018104232A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 水素生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252198A JP2018104232A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 水素生成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018104232A true JP2018104232A (ja) 2018-07-05

Family

ID=62786512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252198A Pending JP2018104232A (ja) 2016-12-27 2016-12-27 水素生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018104232A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110562920A (zh) * 2019-09-11 2019-12-13 张家港氢云新能源研究院有限公司 集成型重整制氢装置中的热利用机构
CN110562918A (zh) * 2019-09-11 2019-12-13 张家港氢云新能源研究院有限公司 集成型重整制氢装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110562920A (zh) * 2019-09-11 2019-12-13 张家港氢云新能源研究院有限公司 集成型重整制氢装置中的热利用机构
CN110562918A (zh) * 2019-09-11 2019-12-13 张家港氢云新能源研究院有限公司 集成型重整制氢装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006151803A (ja) 燃料電池システムの改質装置
US10320016B2 (en) High-temperature fuel cell system
JP2009176660A (ja) 間接内部改質型固体酸化物形燃料電池の停止方法
JP2009096705A (ja) 燃料電池用改質装置
JP2007280797A (ja) 固体酸化物形燃料電池システムとその運転方法
JP2018104232A (ja) 水素生成装置
JP2007323972A (ja) 燃料処理装置及び燃料電池システム
JP2007200709A (ja) 固体酸化物形燃料電池スタックおよびその運転方法
JP6960610B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの運転方法
JP6374273B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP6308825B2 (ja) 改質装置
WO2005077820A1 (ja) 燃料改質装置
JP2009007204A (ja) 水素製造装置及び燃料電池システム
JP5428531B2 (ja) 水素製造装置
JP2007254163A (ja) 燃料処理装置
JP2007261871A (ja) 水素含有ガス生成装置
JP4872760B2 (ja) 燃料処理装置の運転制御方法及び装置
JP6205581B2 (ja) 水素生成装置及びそれを用いた燃料電池システム
JP6467591B2 (ja) 水素生成装置
JP6115310B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007200702A (ja) 固体酸化物形燃料電池およびその運転方法
JP5140361B2 (ja) 燃料電池用改質装置
JP2009067645A (ja) 水素製造装置及びこれを用いた燃料電池システム
JP5344565B2 (ja) 発電装置
JP2007261872A (ja) 水素含有ガス生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190118