JP6308825B2 - 改質装置 - Google Patents
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Description
つまり、改質用バーナにより燃焼用燃料を燃焼空間内で燃焼させることにより、隔壁を介して燃焼部から改質部の改質触媒層に伝熱させて、改質触媒層を原燃料の改質処理が可能なように加熱するように構成されている。
又、改質触媒の触媒作用は時間経過に伴って劣化すると共に、その劣化速度は改質触媒層の部位により異なるので、改質触媒層における触媒作用の劣化度合いにも分布が生じる。
そして、原燃料の改質反応は吸熱反応であるので、時間経過に伴って、改質部の改質触媒層の充填密度分布が変化して、改質触媒層を流動する流体に偏流が生じたり、改質触媒の劣化が進行して、改質触媒層における触媒作用の劣化度合いに分布が生じると、改質触媒層における改質用バーナの火炎形成方向に沿う方向での温度分布が大きくなるので、改質効率が低下する。
従って、従来の改質装置では、時間経過に伴って、改質触媒層における改質用バーナの火炎形成方向に沿う方向での温度分布が大きくなることに起因して、改質効率が低下するという問題があった。
燃焼用燃料を前記燃焼空間内で燃焼させて前記改質部の改質触媒層を加熱する改質用バーナが、前記燃焼部における前記隔壁の壁面に沿う方向で互いに対向する両端部の一方の端部の側から、他方の端部の側に向けて火炎を形成するように備えられ、
前記改質部において、前記改質触媒の作用により、炭化水素系の原燃料が改質処理されて、水素ガスを主成分とする改質ガスが生成されるように構成されたものであって、
第1特徴構成は、前記隔壁の両端部が並ぶ方向である加熱分布変更方向に沿って、前記改質用バーナにより前記改質触媒層を加熱する加熱分布を変更可能な加熱分布変更手段と、
前記改質触媒層における前記加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化した温度分布変化を検知する温度分布変化検知手段とが設けられ、
運転を制御する制御手段が、前記温度分布変化検知手段により前記温度分布変化が検知されると、前記温度分布変化検知手段により検知される温度分布が前記適正温度分布に近づくように前記加熱分布を変更すべく、前記加熱分布変更手段の作動を制御するように構成され、
前記改質用バーナに、前記燃焼用燃料を前記燃焼空間に噴出する炎孔が、前記燃焼用燃料の噴出方向を前記加熱分布変更方向に沿う方向と前記加熱分布変更方向に対して前記隔壁の側に傾斜する方向とに異ならせた形態、又は、存在位置を前記加熱分布変更方向に沿って異ならせた形態で、複数設けられ、
前記複数の炎孔のうちで前記燃焼用燃料を噴出する炎孔を変更自在な燃料噴出形態変更手段が設けられ、
前記加熱分布変更手段が、前記燃料噴出形態変更手段を備えて構成されている点にある。
つまり、時間経過に伴って、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、その温度分布が適正温度分布に近づくように、改質用バーナにより改質触媒層を加熱する加熱分布(以下、単に改質用バーナによる加熱分布と記載する場合がある)が変更される。
従って、時間経過に伴う改質効率の低下を抑制し得る改質装置を提供することができる。
従って、加熱分布変更方向に沿う方向での改質用バーナによる加熱分布を的確に変更して、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布を適正温度分布に近づけることができるので、時間経過に伴う改質効率の低下を的確に抑制することができる。
前記複数の炎孔として、前記隔壁の壁面における前記両端部の並び方向に直交する方向に沿う炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に沿う方向に噴出する複数の直噴炎孔と、前記炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に対して前記隔壁の側に傾斜する方向に噴出する複数の傾斜噴出炎孔とが設けられ、
前記燃料噴出形態変更手段として、複数の前記直噴炎孔が列状に並ぶ直噴炎孔列、及び、複数の前記傾斜噴出炎孔が列状に並ぶ傾斜噴出炎孔列夫々からの前記燃焼用燃料の噴出を断続可能な燃料噴出切換手段とが設けられている点にある。
そして、直噴炎孔列及び傾斜噴出炎孔列夫々の炎孔並び方向は、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向であるので、改質触媒層の加熱分布を、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向では極力均等に維持しながら、加熱分布変更方向では的確に変更することができる。
つまり、時間経過に伴って、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、改質触媒層における温度分布を、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向では極力均等にしながら、加熱分布変更方向に沿う方向では的確に変更して、適正温度分布に近づけることができる。
従って、時間経過に伴う改質効率の低下を一層抑制することができる。
前記複数の炎孔として、前記隔壁の壁面における前記両端部の並び方向に直交する方向に沿う炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に沿う方向に噴出する複数の炎孔からなる炎孔列が、前記加熱分布変更方向に沿って複数列設けられ、
前記燃料噴出形態変更手段として、前記複数の炎孔列夫々からの前記燃焼用燃料の噴出を断続可能な燃料噴出切換手段が設けられている点にある。
そして、各炎孔列の炎孔並び方向は、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向であるので、改質触媒層の加熱分布を、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向では極力均等に維持しながら、加熱分布変更方向では的確に変更することができる。
つまり、時間経過に伴って、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、改質触媒層における温度分布を、隔壁の壁面における両端部の並び方向に直交する方向では極力均等にしながら、加熱分布変更方向に沿う方向では的確に変更して、適正温度分布に近づけることができる。
従って、時間経過に伴う改質効率の低下を一層抑制することができる。
前記温度分布変化検知手段が、前記加熱分布変更方向に沿って間隔を開けて並べて設けられて、前記改質触媒層の温度を検出する複数の温度検出手段を備えて構成されている点にある。
つまり、加熱分布変更方向に沿って並ぶ複数の温度検出手段により、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布をきめ細かく検出することができるので、温度分布変化を的確に検知することができる。
このことにより、時間経過に伴って、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、その温度分布が適正温度分布に近づくように、的確に、改質用バーナによる加熱分布が加熱分布変更方向に沿って変更される。
従って、時間経過に伴う改質効率の低下を的確に抑制することができる。
前記温度分布変化検知手段が、前記改質部にて生成された改質ガス中の特定成分の濃度を検出する成分濃度検出手段を備えて、当該成分濃度検出手段にて検出される前記特定成分の濃度が適正範囲から外れることに基づいて、前記温度分布変化を検知するように構成されている点にある。
つまり、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、改質効率が低下して、改質ガス中の特定成分の濃度が変化するので、改質ガス中の特定成分の濃度の変化に基づいて、温度分布変化を的確に検知することができるのである。
このことにより、時間経過に伴って、改質触媒層における加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化すると、その温度分布が適正温度分布に近づくように、的確に、改質用バーナによる加熱分布が加熱分布変更方向に沿って変更される。
従って、時間経過に伴う改質効率の低下を的確に抑制することができる。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
図11及び図12に示すように、水素含有ガス生成装置Pは、原燃料供給路31を通して原燃料ブロア32により供給される炭化水素系の原燃料ガス(例えば、13A等の天然ガスベースの都市ガス)を脱硫処理する脱硫部1と、改質用水供給路33を通して改質水ポンプ34により供給される原料水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気生成部Jと、脱硫部1で脱硫処理された原燃料ガスを水蒸気生成部Jで生成された水蒸気を用いて改質処理して水素ガスを主成分とする改質ガスを生成する改質装置Rと、その改質装置Rから供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成処理する変成部4と、その変成部4から供給される改質ガス中の一酸化炭素ガスを選択的に酸化処理する選択酸化部5と、運転を制御する運転制御部C等を備えて構成されて、一酸化炭素濃度の低い水素含有ガスを生成するように構成されている。
この燃料電池Gは、周知であるので詳細な説明及び図示を省略して簡単に説明すると、例えば、固体高分子膜を電解質層とするセルを複数積層状態に設けた固体高分子型に構成され、各セルの燃料極に水素含有ガス生成装置Pから燃料ガス流路35を介して燃料ガスを供給し、各セルの酸素極に反応用空気ブロア36から空気を供給して、水素と酸素との電気化学反応により発電を行うように構成されている。
改質装置Rは、図1にも示すように、改質触媒6cが装入された改質部6と内部に燃焼空間7sを形成する燃焼部7とが、伝熱可能な隔壁Wにて区画された状態で配設されて構成されている。
燃焼用燃料供給路9を通して燃焼用燃料ブロア10により供給される燃焼用ガス燃料(燃焼用燃料の一例であり、例えば、13A等の都市ガス)を燃焼用空気供給路11を通して燃焼用空気ブロア12により供給される燃焼用空気にて燃焼空間7s内で燃焼させて、改質部6の改質触媒層6cを加熱する改質用バーナ8が、燃焼部7における隔壁Wの壁面に沿う方向で互いに対向する両端部14e,14eの一方の端部14eから他方の端部14eに向けて火炎を形成するように備えられている。
内筒14と外筒15との間に形成される環状空間に改質触媒6cが充填されて、内筒14、外筒15、上板16及び底板17等により、改質部6が構成される。
又、内筒14内の空間が燃焼空間7sとされて、内筒14、上板16及び底板17等により、燃焼部7が構成され、改質用バーナ8は、上板16に支持された状態で、内筒14と同軸状に設けられる。
そして、内筒14を隔壁Wとして機能させるように構成されている。
又、燃料電池Gの燃料極から水素が残存した状態で排出されるオフガスを導くオフガス路24が混合器22に接続されて、オフガスが、燃焼用燃料として、改質用バーナ8に供給されるように構成されている。
そして、燃焼用燃料供給路9からの燃焼用ガス燃料と燃焼用空気供給路11からの燃焼用空気との混合気を改質用バーナ8により燃焼させることにより、燃焼ガスが輻射筒18内を下方に流動した後、底板17に衝突して、内筒14と輻射筒18との間の環状空間を上方に流動して、燃焼ガス出口21から燃焼ガス流路25に排出され、その燃焼ガスの保有熱及び輻射筒18からの輻射熱が隔壁Wである内筒14を伝熱して、改質部6の改質触媒層6cが加熱される。
水蒸気が混合された原燃料ガスが原燃料ガス入口19から改質部6に供給され、改質触媒6cに作用により、水素ガスを主成分とする改質ガスに改質処理される。
ちなみに、メタンガスを主成分とする都市ガス(例えば13A)が原燃料ガスである場合は、改質触媒6cの触媒作用により、例えば600〜700°Cの範囲の改質処理温度の下で、メタンガスと水蒸気とが下記の反応式にて改質反応して、水素ガスと一酸化炭素ガスを含むガスに改質処理される。
図11及び図12に示すように、水蒸気生成部Jは、燃焼部7から排出される改質用バーナ8の燃焼ガスを通流させる加熱用排ガス通流部3と、その加熱用排ガス通流部3による加熱により改質用水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発処理部2とを備えて構成されている。
そして、水素含有ガス生成装置Pは、改質装置R及び複数の容器Bを、改質装置Rを中間に位置させた状態で横方向に沿う容器並び方向に積層状に並べ、それら複数の容器Bを容器並び方向両側から押し付け手段(図示省略)にて押し付けることにより構成されている。
各容器Bは、ステンレス等の耐熱金属製であり、各容器Bには、複数の処理空間Sが、互いに伝熱可能に伝熱板(図示省略)にて区画された状態で、容器並び方向に並べて形成されている。
ちなみに、改質装置Rは、左端の容器B1と左から2個目の容器B2との間に配設されている。
又、この左端の容器B1における蒸発処理部2側の側面に当て付けた状態で、起動時等に蒸発処理部2を補助的に加熱する補助加熱用電気ヒータ42が設けられている。
そして、左から3室目の処理空間Sにて脱硫前原燃料通流部41が構成され、左から2室目及び左端の処理空間Sの夫々は、原燃料ガスを脱硫処理する脱硫触媒43を充填して脱硫部1に構成され、右端の処理空間Sは、一酸化炭素ガスを水蒸気を用いて二酸化炭素ガスに変成処理する酸化鉄系又は銅亜鉛系の変成触媒44を充填して変成部4に構成されている。
ちなみに、詳細は後述するが、この左から3個目の容器B3にて構成する変成部4を1段目として、変成部4を4段に設けるので、以下、この左から3個目の容器B3にて構成する変成部4を1段目の変成部4と記載する場合がある。
つまり、1段目の変成部4が下流側熱交換用通流部40に兼用されるように構成されて、脱硫前原燃料通流部41と1段目の変成部4にて兼用される下流側熱交換用通流部40とにより、脱硫前原燃料用熱交換器Ebが構成されている。
この左から3個目の容器B3における変成部4側の側面に当て付けた状態で、起動時等に変成部4を補助的に加熱する補助加熱電気ヒータ42が設けられている。
又、この左から4個目の容器B4における4段目の変成部4側の側面に当て付けた状態で、起動時等に変成部4を補助的に加熱する補助加熱用電気ヒータ42が設けられている。
ちなみに、選択酸化部5では、選択酸化触媒46の触媒作用により、例えば80〜150°Cの選択酸化処理温度の下で、変成処理後の改質ガス中に残存している一酸化炭素ガスが選択酸化される。
そして、運転制御部Cが、温度分布変化検知手段Dにより温度分布変化が検知されると、温度分布変化検知手段Dにより検知される改質触媒層温度分布が適正温度分布に近づくように加熱分布を変更すべく、加熱分布変更手段Aの作動を制御するように構成されている。
図2及び図3に示すように、改質用バーナ8に、燃焼用ガス燃料(本実施形態では、混合ガス)を燃焼空間7sに噴出する炎孔60が、混合ガスの噴出方向を加熱分布変更方向に沿う方向と加熱分布変更方向に対して隔壁Wとしての内筒14の側に傾斜する方向とに異ならせた形態で、複数設けられている。
又、図1に示すように、複数の炎孔のうちで混合ガスを噴出する炎孔60を変更自在な燃料噴出形態変更手段Vが設けられている。
ノズル部61の先端の角部は、加熱分布変更方向に対して内筒14の側に傾斜するテーパ面を形成するように切り欠かれた形状に形成されている。そして、各傾斜噴出炎孔60tは、ノズル部61の先端外周部のテーパ面に開口する状態で、先端側の部分の孔軸芯が加熱分布変更方向に対して内筒14の側に傾斜するように、ノズル部61に形成されて、混合ガスを加熱分布変更方向に対して内筒14の側に傾斜する方向に噴出するように設けられている。
尚、直噴炎孔60s夫々の横断面積を合計した総横断面積と、複数の傾斜噴出炎孔60t夫々の横断面積を合計した総横断面積とは、ほぼ同等になるように構成されている。
又、点火プラグ67が、内管63の軸心を通って、蓋板66、内管63及びノズル部61を貫通する状態で設けられている。
更に、蓋板66には、直噴用流路62に連通する状態で、直噴用受入口68が取り付けられ、外管65における蓋板66により閉じられる側の端部に、傾斜噴出用流路64に連通する状態で、傾斜噴出用受入口69が取り付けられる。
又、直噴用分岐路23sには、その直噴用分岐路23sにおける混合ガスの通流を断続する直噴用断続弁Vsが設けられ、傾斜噴出用分岐路23tには、その傾斜噴出用分岐路23tにおける混合ガスの通流を断続する傾斜噴出用断続弁Vtが設けられている。
あるいは、図4(b)に示すように、直噴用断続弁Vsを開き、傾斜噴出用断続弁Vtを閉じる(以下、第2加熱パターンと記載する場合がある)と、混合ガスが直噴用流路62を通流して、直噴炎孔列60Sから燃焼空間7sに噴出されることになる。
あるいは、図4(c)に示すように、直噴用断続弁Vsを閉じ、傾斜噴出用断続弁Vtを開く(以下、第3加熱パターンと記載する場合がある)と、混合ガスが傾斜噴出用流路64を通流して、複数の傾斜噴出炎孔60tが列状に並ぶ傾斜噴出炎孔列60Tから燃焼空間7sに噴出されることになる。
そして、改質装置Rの出荷前に、改質バーナ8を第1加熱パターンで燃焼させたときの、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb夫々の検出温度からなる改質触媒層温度分布が、適正温度分布として運転制御部Cの記憶部(図示省略)に記憶されている。
尚、改質バーナ8を第1加熱パターンで燃焼させたときに、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb夫々の検出温度からなる改質触媒層温度分布が極力均等になるように、改質用バーナ7の燃焼部7に対する上下方向での取付位置、及び、傾斜噴出炎孔60tの混合ガス噴出方向が設定されている。
具体的には、温度分布変化検知部Cdは、上位温度センサTuの検出温度が適正温度分布における温度よりも設定温度以上低くなると、改質部6における上部領域Luの温度が低下した温度分布変化を検知し、下位温度センサTbの検出温度が適正温度分布における温度よりも設定温度以上低くなると、改質部6における下部領域Lbの温度が低下した温度分布変化を検知する。
つまり、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb、並びに、温度分布変化検知部Cdにより、温度分布変化検知手段Dが構成される。
図4(a)に示すように、直噴用断続弁Vs及び傾斜噴出用断続弁Vtの両方を開いて、改質部6の改質触媒層6cを加熱する加熱パターン(以下、改質触媒層加熱パターンと記載する場合がある)を第1加熱パターンにすると、図5に示すように、加熱分布変更方向(上下方向)での加熱分布(即ち、加熱度合いの分布)は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「中」、「高」、「中」となる加熱分布となる。
あるいは、図4(b)に示すように、直噴用断続弁Vsを開き、傾斜噴出用断続弁Vtを閉じて、改質触媒層加熱パターンを第2加熱パターンにすると、図5に示すように、加熱分布変更方向での加熱分布は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「低」、「中」、「高」となる加熱分布となる。
あるいは、図4(c)に示すように、直噴用断続弁Vsを閉じ、傾斜噴出用断続弁Vtを開いて、改質触媒層加熱パターンを第3加熱パターンにすると、図5に示すように、加熱分布変更方向での加熱分布は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「高」、「中」、「低」となる加熱分布となる。
つまり、第1加熱パターンにすると、改質用バーナ8による加熱分布変更方向での改質触媒層6cの加熱分布が最も均等になる。
運転制御部Cは、マイクロコンピュータ等を用いて構成され、所定の制御プログラムを実行することにより、改質装置Rを備えた水素含有ガス生成装置P、及び、燃料電池G等の運転を制御するように構成されている。
運転制御部Cは、燃料電池Gの発電出力に応じた量の水素含有ガスを生成して燃料電池Gに供給する通常運転では、燃料電池Gの発電出力に応じて、原燃料ガスの供給量、改質用水の供給量を夫々調整すべく、原燃料ブロア32、改質用水ポンプ34を制御する。
並びに、運転制御部Cは、通常運転では、直噴用断続弁Vs及び傾斜噴出用断続弁Vtの両方を開いて、改質触媒層加熱パターンを第1加熱パターンとし、並びに、中間温度センサTmの検出温度が所定の改質処理用の設定温度になるように、改質用バーナ8への燃焼用ガス燃料の供給量を調整すべく、燃焼用燃料ブロア10を制御すると共に、改質用バーナ8へ供給される燃焼用空気の供給量を改質用バーナ8への燃焼用ガス燃料の供給量に応じた量に調整すべく、燃焼用空気ブロア12を制御する。
そこで、改質用バーナ8に供給されるオフガスの供給量、及び、燃焼用燃料ブロア10による燃焼用ガス燃料の供給量に応じて、それらを完全燃焼させるための燃焼用空気の量を求めるための燃焼用空気量導出情報がマップ情報等により予め設定されて、運転制御部Cの記憶部に記憶されている。
そして、運転制御部Cは、燃焼用空気量導出情報に基づいて、改質用バーナ8に供給されるオフガスの供給量、及び、燃焼用燃料ブロア10による燃焼用ガス燃料の供給量に応じた燃焼用空気の供給量を求めて、求めた供給量の燃焼用空気を供給すべく、燃焼用空気ブロア12を制御する。
運転制御部Cは、温度分布変化検知部Cdにより、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布変化が検知されると、直噴用断続弁Vsを開き、傾斜噴出用断続弁Vtを閉じて、改質触媒層加熱パターンを第2加熱パターンに変更する。
すると、改質部6の改質触媒層6cを加熱する加熱パターンは、下部領域Lbの加熱度合いが高い加熱パターンになるので、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布が改善されて、適正温度分布に近づく。
すると、改質部6の改質触媒層6cを加熱する加熱パターンは、上部領域Luの加熱度合いが高い加熱パターンになるので、改質部6の上部領域Luの温度が低下した温度分布が改善されて、適正温度分布に近づく。
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、改質用バーナ8による加熱分布を変更するための構成の別実施形態を説明するものであり、その他の水素含有ガス生成装置Pの構成は上記の第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、改質用バーナ8について説明する。
尚、複数の前方炎孔60f夫々の横断面積を合計した総横断面積と、複数の中間炎孔60m夫々の横断面積を合計した総横断面積と、複数の後方炎孔60r夫々の横断面積を合計した総横断面積とは、ほぼ同等になるように構成されている。
又、後方ノズル部73が、中管77における中間ノズル部72よりも後方側(上方)に同軸状で外嵌状に取り付けられ、その後方ノズル部73に、外管79が、中管77の外周部に同軸状に配設された状態で接続されている。
更に、内管75、中管77及び外管79の基端が、蓋板80により一括に閉塞されている。
又、前方用点火プラグ81が、内管75の軸心を通って、蓋板80、内管75及び前方ノズル部71を貫通する状態で設けられ、後方用点火プラグ82が、後方ノズル部73の前方に突出させた状態で、外筒79の外周面に当接させた状態で設けられている。
更に、蓋板80には、前方炎孔用流路74に連通する状態で、前方炎孔用受入口83が取り付けられ、中間炎孔用流路76に連通する状態で、中間炎孔用受入口84が取り付けられ、後方炎孔用流路78に連通する状態で、後方炎孔用受入口85が取り付けられている。
尚、前方炎孔列80F又は中間炎孔列80Mには、前方用点火プラグ81により点火し、後方炎孔列80Rには、後方用点火プラグ82により点火する。
又、前方炎孔用分岐路23fには、その前方炎孔用分岐路23fにおける混合ガスの通流を断続する前方炎孔用断続弁Vf設けられ、中間炎孔用分岐路23mには、その中間炎孔用分岐路23mにおける混合ガスの通流を断続する中間炎孔用断続弁Vmが設けられ、後方炎孔用分岐路23rには、その後方炎孔用分岐路23rにおける混合ガスの通流を断続する後方炎孔用断続弁Vrが設けられている。
図9(b)に示すように、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vmを開き、後方炎孔用断続弁Vrを閉じる(以下、第2加熱パターンと記載する場合がある)と、混合ガスが前方炎孔用流路74、中間炎孔用流路76を通流して、前方炎孔列60F、中間炎孔列60Mから燃焼空間7sに噴出されることになる。
図9(c)に示すように、前方炎孔用断続弁Vfを開き、中間炎孔用断続弁Vm、後方炎孔用断続弁Vrを閉じる(以下、第3加熱パターンと記載する場合がある)と、混合ガスが前方炎孔用流路74のみを通流して、前方炎孔列60Fのみから燃焼空間7sに噴出されることになる。
図9(e)に示すように、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vmを閉じ、後方炎孔用断続弁Vrを開く(以下、第5加熱パターンと記載する場合がある)と、混合ガスが後方炎孔用流路78のみを通流して、後方炎孔列60Rのみから燃焼空間7sに噴出されることになる。
そして、改質装置Rの出荷前に、改質用バーナ8を第1加熱パターンで燃焼させたときの、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb夫々の検出温度からなる改質触媒層温度分布が、適正温度分布として運転制御部Cの記憶部(図示省略)に記憶されている。
尚、改質用バーナ8を第1加熱パターンで燃焼させたときに、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb夫々の検出温度からなる改質触媒層温度分布が極力均等になるように、改質用バーナ7の燃焼部7に対する上下方向での取付位置、並びに、改質用バーナ7における前方ノズル部71、中間ノズル部72及び後方ノズル部73夫々の上下方向での取付位置が設定されている。
図9(a)に示すように、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vm、後方炎孔用断続弁Vrの全てを開いて、改質触媒層加熱パターンを第1加熱パターンにすると、図10に示すように、加熱分布変更方向(上下方向)での加熱分布(即ち、加熱度合いの分布)は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「高」、「高」、「高」となる加熱分布となる。
図9(b)に示すように、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vmを開き、後方炎孔用断続弁Vrを閉じて、改質触媒層加熱パターンを第2加熱パターンにすると、図10に示すように、加熱分布変更方向での加熱分布は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「低」、「高」、「高」となる加熱分布となる。
図9(d)に示すように、前方炎孔用断続弁Vfを閉じ、中間炎孔用断続弁Vm、後方炎孔用断続弁Vrを開いて、改質触媒層加熱パターンを第4加熱パターンにすると、図10に示すように、加熱分布変更方向での加熱分布は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「高、「高」、「低」となる加熱分布となる。
図9(e)に示すように、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vmを閉じ、後方炎孔用断続弁Vrを開いて、改質触媒層加熱パターンを第5加熱パターンにすると、図10に示すように、加熱分布変更方向での加熱分布は、上部領域Luの加熱度合い、中間領域Lmの加熱度合い、下部領域Lbの加熱度合いが、それぞれ、「高、「低」、「低」となる加熱分布となる。
つまり、第1加熱パターンにすると、改質用バーナ8による加熱分布変更方向での改質触媒層6cの加熱分布が最も均等になる。
運転制御部Cは、第1実施形態と同様に通常運転を実行し、その通常運転では、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vm、後方炎孔用断続弁Vrの全てを開いて、改質触媒層加熱パターンを第1加熱パターンとし、中間温度センサTmの検出温度が所定の改質処理用の設定温度になるように、改質用バーナ8への燃焼用ガス燃料の供給量を調整すべく、燃焼用燃料ブロア10を制御すると共に、改質用バーナ8へ供給される燃焼用空気の供給量を改質用バーナ8への燃焼用ガス燃料の供給量に応じた量に調整すべく、燃焼用空気ブロア12を制御する。
運転制御部Cは、温度分布変化検知部Cdにより、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布変化が検知されると、前方炎孔用断続弁Vf、中間炎孔用断続弁Vm、後方炎孔用断続弁Vrの全てを開いている状態から、後方炎孔用断続弁Vrを閉じて、改質触媒層加熱パターンを第2加熱パターンに変更する。
この第2加熱パターンでは、中間領域Lm及び下部領域Lbの加熱度合いが比較的高いので、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布が改善されて、適正温度分布に近づく。
この第3加熱パターンでは、下部領域Lbの加熱度合いが高くなって、下部領域Lbが集中的に加熱されるので、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布が更に改善されて、適正温度分布に近づく。
この第4加熱パターンでは、上部領域Lu及び中間領域Lmの加熱度合いが比較的高いので、改質部6の上部領域Luの温度が低下した温度分布が改善されて、適正温度分布に近づく。
この第5加熱パターンでは、上部領域Luの加熱度合いが高くなって、上部領域Luが集中的に加熱されるので、改質部6の上部領域Luの温度が低下した温度分布が改善されて、適正温度分布に近づく。
又、上述のように、運転制御部Cが改質触媒層加熱パターンを第4又は第5加熱パターンにしているときに、温度分布変化検知部Cdにより、改質部6の下部領域Lbの温度が低下した温度分布変化が検知されると、運転制御部Cは、上位温度センサTu、中間温度センサTm及び下位温度センサTb夫々の検出温度からなる改質触媒層温度分布が適正温度分布に近づくように、改質触媒層加熱パターンを第1、第2は第3加熱パターンのいずれかに変更する。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の第2実施形態において、温度分布変化検知部Cdにより検知する温度分布変化として、上位温度センサTuの検出温度が適正温度分布における温度よりも設定温度以上高くなると、改質部6の上部領域Luの温度が上昇した温度分布変化を検知し、下位温度センサTbの検出温度が適正温度分布における温度よりも設定温度以上高くなると、改質部6の下部領域Lbの温度が上昇した温度分布変化を検知するようにしても良い。
この場合、運転制御部Cを構成するに、改質部6の上部領域Luの温度が上昇した温度分布変化が検知されると、改質触媒層温度分布が適正温度分布に近づくように、改質触媒層加熱パターンを第2又は第3加熱パターンに変更し、改質部6の下部領域Lbの温度が上昇した温度分布変化が検知されると、改質触媒層温度分布が適正温度分布に近づくように、改質触媒層加熱パターンを第4又は第5加熱パターンに変更するように構成する。
例えば、複数の直噴炎孔60sが列状に並ぶ直噴炎孔列60S、及び、複数の傾斜噴出炎孔60tが列状に並ぶ傾斜噴出炎孔列60Tを設ける場合、傾斜噴出炎孔列60Tとして、傾斜噴出炎孔60tにおける隔壁Wの側に傾斜する角度が夫々異なる複数の傾斜噴出炎孔列60Tを設けても良い。
又、炎孔列加熱分布変更方向に沿って複数列設ける場合、燃焼用燃料の噴出方向が加熱分布変更方向に沿う方向の炎孔からなる炎孔列と、燃焼用燃料の噴出方向が加熱分布変更方向に対して隔壁Wの側の傾斜する方向の炎孔からなる炎孔列とを混在させて設けても良い。
例えば、図1及び図6において仮想線(一点鎖線)にて示すように、改質部6の改質ガス出口20に接続されたガス処理流路45に、改質部6にて生成された改質ガス中のメタンガスの濃度を検出するメタン濃度センサM(成分濃度検出手段の一例)を設ける。この場合は、メタン濃度センサMにて検出されるメタンガスの濃度が、改質触媒層温度分布に対応するものとなる。つまり、改質触媒層温度分布が高くなるほど、改質効率が低下して、改質ガス中のメタンガスの濃度が上昇するので、メタン濃度センサMにて検出されるメタンガスの濃度が高くなるほど、改質触媒層温度分布が大きくなることに対応する。
そして、温度分布変化検知手段Dを構成するに、メタン濃度センサMを備えて、そのメタン濃度センサMにて検出されるメタンガスの濃度が適正範囲よりも高くなることに基づいて、温度分布変化を検知するように構成しても良い。
この温度分布変化検知手段Dの構成を上記の第1実施形態に適用する場合は、メタン濃度センサMにて検出されるメタンガスの濃度が適正範囲よりも高くなると、メタン濃度センサMにてメタンガスの濃度を検出しながら、改質触媒層加熱パターンを第2加熱パターン、第3加熱パターンに順次変更して、メタン濃度センサMにて検出されるメタンガスの濃度が最も低い加熱パターンを改質触媒層加熱パターンに設定する。
この場合は、水素濃度センサにて検出される水素ガスの濃度が適正範囲よりも低くなることに基づいて、温度分布変化を検知するように構成する。
又、改質用バーナ8の具体構成(形状等)も、上記の第1及び第2の各実施形態において説明した構成に限定されるものではなく、改質装置Rの構成に応じて構成することができる。
例えば、改質装置Rを上述の如き容器Bを用いて構成する場合、隔壁Wは平面状になるので、改質用バーナ8に複数の炎孔60からなる炎孔列を設ける場合、隔壁Wの壁面における両端部の並び方向に直交する方向に沿う炎孔並び方向は、直線状となる。
6c 改質触媒、改質触媒層
7 燃焼部
7s 燃焼空間
8 改質用バーナ
14e 端部
60 炎孔
60f 前方炎孔(炎孔)
60m 中間炎孔(炎孔)
60r 後方炎孔(炎孔)
60s 直噴炎孔
60t 傾斜噴出炎孔
60F 前方炎孔列(炎孔列)
60M 中間炎孔列(炎孔列)
60R 後方炎孔列(炎孔列)
60S 直噴炎孔列
60T 傾斜噴出炎孔列
A 加熱分布変更手段
C 運転制御部(制御手段)
D 温度分布変化検知手段
M メタン濃度センサ(成分濃度検出手段)
R 改質装置
Tb 下位温度センサ(温度検出手段)
Tm 中間温度センサ(温度検出手段)
Tu 上位温度センサ(温度検出手段)
V 燃料噴出形態変更手段
Vs,Vt 燃料噴出切換手段
Vf,Vm,Vr 燃料噴出切換手段
W 隔壁
Claims (5)
- 改質触媒が装入された改質部と内部に燃焼空間を形成する燃焼部とが、伝熱可能な隔壁にて区画された状態で配設され、
燃焼用燃料を前記燃焼空間内で燃焼させて前記改質部の改質触媒層を加熱する改質用バーナが、前記燃焼部における前記隔壁の壁面に沿う方向で互いに対向する両端部の一方の端部の側から、他方の端部の側に向けて火炎を形成するように備えられ、
前記改質部において、前記改質触媒の作用により、炭化水素系の原燃料が改質処理されて、水素ガスを主成分とする改質ガスが生成されるように構成された改質装置であって、
前記隔壁の両端部が並ぶ方向である加熱分布変更方向に沿って、前記改質用バーナにより前記改質触媒層を加熱する加熱分布を変更可能な加熱分布変更手段と、
前記改質触媒層における前記加熱分布変更方向に沿う方向での温度分布が適正温度分布から変化した温度分布変化を検知する温度分布変化検知手段とが設けられ、
運転を制御する制御手段が、前記温度分布変化検知手段により前記温度分布変化が検知されると、前記温度分布変化検知手段により検知される温度分布が前記適正温度分布に近づくように前記加熱分布を変更すべく、前記加熱分布変更手段の作動を制御するように構成され、
前記改質用バーナに、前記燃焼用燃料を前記燃焼空間に噴出する炎孔が、前記燃焼用燃料の噴出方向を前記加熱分布変更方向に沿う方向と前記加熱分布変更方向に対して前記隔壁の側に傾斜する方向とに異ならせた形態、又は、存在位置を前記加熱分布変更方向に沿って異ならせた形態で、複数設けられ、
前記複数の炎孔のうちで前記燃焼用燃料を噴出する炎孔を変更自在な燃料噴出形態変更手段が設けられ、
前記加熱分布変更手段が、前記燃料噴出形態変更手段を備えて構成されている改質装置。 - 前記複数の炎孔として、前記隔壁の壁面における前記両端部の並び方向に直交する方向に沿う炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に沿う方向に噴出する複数の直噴炎孔と、前記炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に対して前記隔壁の側に傾斜する方向に噴出する複数の傾斜噴出炎孔とが設けられ、
前記燃料噴出形態変更手段として、複数の前記直噴炎孔が列状に並ぶ直噴炎孔列、及び、複数の前記傾斜噴出炎孔が列状に並ぶ傾斜噴出炎孔列夫々からの前記燃焼用燃料の噴出を断続可能な燃料噴出切換手段とが設けられている請求項1に記載の改質装置。 - 前記複数の炎孔として、前記隔壁の壁面における前記両端部の並び方向に直交する方向に沿う炎孔並び方向に沿って列状に並んで、前記燃焼用燃料を前記加熱分布変更方向に沿う方向に噴出する複数の炎孔からなる炎孔列が、前記加熱分布変更方向に沿って複数列設けられ、
前記燃料噴出形態変更手段として、前記複数の炎孔列夫々からの前記燃焼用燃料の噴出を断続可能な燃料噴出切換手段が設けられている請求項1に記載の改質装置。 - 前記温度分布変化検知手段が、前記加熱分布変更方向に沿って間隔を開けて並べて設けられて、前記改質触媒層の温度を検出する複数の温度検出手段を備えて構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の改質装置。
- 前記温度分布変化検知手段が、前記改質部にて生成された改質ガス中の特定成分の濃度を検出する成分濃度検出手段を備えて、当該成分濃度検出手段にて検出される前記特定成分の濃度が適正範囲から外れることに基づいて、前記温度分布変化を検知するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の改質装置。
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