JP2016023940A - 赤外線検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】S/N比の低下を招かずに、印加電界の符号などにより検知波長を制御可能な赤外線検出素子を提供する。【解決手段】赤外線検出素子は、第1の量子ドット層、および障壁層を介して上記第1の量子ドット層に隣接する第2の量子ドット層を光吸収層が備え、上記第1および上記第2の量子ドット層のうち、一つの量子ドット層の量子ドットにn型不純物がドーピングされている。【選択図】 図1

Description

本発明は赤外線検出素子に関し、特に、半導体量子ドットを含む構造の伝導帯サブバンド間遷移によって赤外線を検出する量子ドット型赤外線検出素子に関する。
近年、室温付近から1000℃程度にわたる広範囲の熱検知や、二酸化炭素や大気汚染物質の濃度測定などを目的として、赤外線検出素子に対する需要が高まっている。赤外線検出素子の材料や構造の候補は複数あるが、その1つが光吸収層に半導体量子ドットを含む、量子ドット型赤外線検出素子(Quantum Dot Infrared Photodetector)である。以下では、量子ドット型赤外線検出素子を「QDIP」と称する。
QDIPは、量子ドットの周囲が、量子ドットを構成する材料よりも大きなバンドギャップをもつ半導体で3次元的に囲まれた構造を有する。また、量子ドットの領域に電子および正孔が強く閉じ込められている。その結果、量子ドット中に離散的なエネルギー準位が形成される。それらの準位のうち、伝導帯の複数の電子サブバンド準位を利用し、サブバンド間エネルギー差に相当する波長をもつ赤外線を検知することができる。
前段落で説明したように、QDIPは離散的なサブバンド間遷移を利用するため、赤外線検出帯域は原理的に狭帯域となる。この検知中心波長λを設定したい場合には、サブバンド間のエネルギー差がΔE=hc/λとなるように量子ドットおよびその周辺構造を作製すればよい。ここでhはプランク定数、cは真空中での光速度を表す。
サブバンド間のエネルギー差ΔEの制御性を高める手法として、例えば非特許文献1には、QDIPの一種で量子ドットが量子井戸内に存在するDot−in−Well構造が提案されている。以下では、Dot−in−Well構造を「DWELL」と称する。このDWELLの構造断面図を図7(a)に、基板平面に垂直および平行方向に対する伝導帯の典型的なバンドダイアグラムを図7(b)と図7(c)にそれぞれ示す。図7(a)に示すように、量子ドット703は量子井戸層702の中に埋め込まれ、さらにそれらが中間層701に挟まれた構造である。伝導帯端(伝導帯の最もエネルギーが低い点)のエネルギーは量子ドットが最小で、次が量子井戸層、そして中間層が最大となっている。
DWELLでは、量子ドットの基底状態エネルギーE1と量子井戸層の励起状態エネルギーE2のサブバンド間遷移を利用して、赤外線を検知する。この時、量子井戸の厚さを変えることで、励起状態エネルギーE2が変化する。具体的には、量子井戸の厚さが厚いときは量子閉じ込めが強くなり低エネルギー側へ、量子井戸の厚さが薄いときは量子閉じ込めが弱くなり高エネルギー側へ、それぞれ変化する。量子ドットの励起状態エネルギーE2の変化に対して量子ドットの基底状態エネルギーE1の変化は小さいと見なせるため、量子井戸層の厚さによってΔE=E2−E1を変化させ、その結果として検知中心波長λを制御できる。
特開2006−196788号公報
S.Raghavanほか、「Normal-incidence InAs/In0.15Ga0.85As quantum dots-in-well detector operating in the long-wave infrared atmospheric window (8-12um)」、Journal of Applied Physics、96巻、2号、1036〜1039ページ(2004年発行)
しかしながら、上述した非特許文献1の赤外線検出素子には、以下のような課題がある。非特許文献1で提案されているDWELLでは、量子井戸層の厚さにより検知中心波長λを制御できる利点はあるが、検出効率低下をしてしまう。この理由を図7(b)と図7(c)を参照して簡単に説明する。図7(b)は、図7(a)の(iv)線に沿った方向のエネルギーバンドを説明する図であり、図7(c)は、図7(a)の(v)線に沿った方向のエネルギーバンドを説明する図である。
励起状態エネルギーE2は量子井戸層の伝導帯バンド端より高く、中間層の伝導帯バンド端よりも低い。この状態は、図7(b)に示す基板垂直方向には中間層の障壁によって量子力学的に閉じ込められているが、図7(c)の基板平面方向には量子閉じ込め効果が非常に弱くなっている。このため、基板平面方向に波動関数の広がりが大きくなる。一方、基底状態エネルギーE1は量子井戸層のバンド端よりも低いため量子力学的に強く閉じ込められ、波動関数の広がりは、量子ドットの大きさと同程度しかない。
赤外線検出素子の検出効率はエネルギーE1からE2の状態への遷移確率に比例するが、この遷移確率は始状態と終状態の2つの波動関数の重なり度合いが大きい場合に大きくなる。始状態であるエネルギーE1の波動関数は量子ドットに強く閉じ込められているが、終状態であるエネルギーE2は基板平面方向に広がっているため、波動関数の重なり度合いが小さく、遷移確率は低くなる。その結果、赤外線検出素子の検出効率は低下する。
一方、2つの波長に対して独立に感度を有する赤外線検知器が、特許文献1で提案されている。特許文献1では、第1の量子箱と第2の量子箱とを積層して赤外線検知器を構成している。赤外線検知器の二つの電極間のバイアス方向に依存して、赤外線検知器は第1の量子箱あるいは第2の量子箱のどちらか一方で決まる赤外線を感知することが、特許文献1には記載されている。
特許文献1では、バイアス印加により量子箱にキャリアが供給され、一つの量子箱で決まる波長の赤外線を検知する。特許文献1の赤外線検知器では、赤外線検知に必要なキャリアを供給するために、ある程度のバイアス印加が必要である。印加バイアスが大きくなるとノイズ源となる暗電流も大きくなるため、赤外線検知器の赤外線検知に関しS/N比が低下する。
したがって本発明の目的は、S/N比の低下を招かずに、印加電界の符号などにより検知波長を制御可能な赤外線検出素子を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る赤外線検出素子は、第1の量子ドット層、および障壁層を介して上記第1の量子ドット層に隣接する第2の量子ドット層を光吸収層が備え、
上記第1および上記第2の量子ドット層のうち、一つの量子ドット層の量子ドットにn型不純物がドーピングされている。
本発明は、ノイズ源となる暗電流を減らしつつ、検知波長を切り替えることが可能な赤外線検出素子を実現することができる。
(a)は本発明の実施形態の最小単位の赤外線検出素子を示す断面図であり、(b)は本発明の第1の実施形態に係る赤外線検出素子が適用される赤外線検出装置の断面図である。 図1(b)の赤外線検出装置を部分的に拡大した断面図である。 図2の(i)線および(ii)線に沿った方向の、エネルギーバンドを説明する図である。 トンネル現象を説明するための、エネルギーバンドを説明する図である。 (a)および(b)は本発明の第1の実施形態の動作原理を説明するための、エネルギーバンドを説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る赤外線検出素子の断面図である。 図5の(iii)線に沿った方向の、エネルギーバンドを説明する図である。 (a)は量子ドット構造を用いる背景技術の赤外線検出素子の断面図であり、(b)および(c)はエネルギーバンドを説明する図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態の最小単位の赤外線検出素子を示す断面図である。本実施形態の赤外線検出素子は、第1の量子ドット層105、および障壁層106を介して第1の量子ドット層105に隣接する第2の量子ドット層107を、光吸収層が備える。さらに、第1の量子ドット層105および第2の量子ドット層107のうち、一つの量子ドット層の量子ドットにn型不純物がドーピングされている。
本実施形態の光吸収層は、バイアス電圧が印加されるものであり、第1の量子ドット層105の量子ドットおよび第2の量子ドット層107の量子ドットのうちで基底準位のエネルギーが高い方の量子ドットに、n型不純物がドーピングされている。
本実施形態の赤外線検出素子によれば、光吸収層へのバイアス電圧の印加方向に応じて、検知波長を切り替えることができる。さらに、基底準位のエネルギーが高い方の量子ドットにn型不純物がドーピングされていることにより、光吸収層へバイアス電圧を印加しない状態(あるいは印加電圧が小さい場合)であっても、トンネル現象が起きる。このトンネル現象は、赤外線吸収に必要となる電子が、基底準位のエネルギーが高い方の量子ドットからある割合で、基底準位のエネルギーが低い方の量子ドットに移る現象である。
本実施形態の赤外線検出素子によれば、動作時の印加バイアスを小さくすることができ、ノイズ源となる暗電流を小さくすることができ、赤外線検出に関するS/N比を高くできる。以下、本発明の実施形態について、より詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係る赤外線検出素子について、説明する。図1(b)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る赤外線検出装置の構成について説明する。ここで、図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る赤外線検出素子が適用される赤外線検出装置の断面図である。
本実施形態の赤外線検出装置は、図1(b)に示されるように、半導体基板101上に、これと同じ半導体材料から構成される緩衝層102、n型にドープされた下部コンタクト層103、i型の中間層104が形成されている。また、下部電極109は、n型の下部コンタクト層103の一部に接触して形成されている。
そして、i型の中間層104の上に、第1の量子ドット層105、障壁層106、第2の量子ドット層107、再びi型の中間層104が形成されている。赤外線吸収効率を高めるため、薄い障壁層を間に挟んだ2つの量子ドット層は複数積層されており、これらは光吸収層111を構成している。
第1および第2の量子ドット層の典型的な高さはそれぞれ5mm程度であり、障壁層の典型的な高さは5nm程度である。また、中間層104の厚さは50nm程度である。
光吸収層111の上には、n型の上部コンタクト層108が形成されており、その上に上部電極110が形成されている。
以上の構成のもと、上部電極110と下部電極109の間に適切な電圧を印加し、光吸収層111において入射赤外線112を吸収することにより生じる光電流を検出する。これにより、赤外線検出素子として動作する。光吸収層111にバイアス電圧を印加する一対の電極の一例が、下部電極109と上部電極110である。
図2は、図1(b)の赤外線検出装置を部分的に拡大した断面図であり、第1および第2の量子ドット層を含む部分の断面拡大図を示している。第1の量子ドット層105には、第1の量子ドット201と、これを構成する材料よりもバンドギャップの広い材料から構成される第1の埋め込み層202と、が含まれている。これと同様に第2の量子ドット層107には、第2の量子ドット203と、これを構成する材料よりもバンドギャップの広い材料から構成される第2の埋め込み層204と、が含まれている。
各領域を構成する材料の伝導帯端のエネルギーは小さい順に量子ドット、障壁層、第1または第2の埋め込み層の順になっている。
図3Aは、図2の(i)線および(ii)線に沿った方向の、エネルギーバンドを説明する図である。(i)線の方向には、第1の量子ドット201と第2の量子ドット203が含まれている。図3Aで、第1の量子ドット201の基底準位301のエネルギーはE1、第2の量子ドット203の基底準位302のエネルギーはE2である。第1の量子ドット201と第2の量子ドット203が結合したモードの励起準位303のエネルギーはE3である。図3Aに示すように、E3は障壁層106の伝導帯端のエネルギーよりも高い。第1の量子ドット201と第2の量子ドット203を構成する材料の伝導帯端エネルギーは、前者の方が後者よりも低い。このため、量子ドットの大きさが同程度であっても、基底準位エネルギーE1とE2ではE1の方が低い。言い直すと、第1の量子ドット201と第2の量子ドット203を構成する材料の伝導帯端エネルギーは、後者の方が前者よりも高い。このため、量子ドットの大きさが同程度であっても、基底準位エネルギーE1とE2ではE2の方が高い。
本実施形態の赤外線検出素子では、検出感度向上のため、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201と第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203のうち、伝導帯の基底準位エネルギーが高い方にn型不純物がドーピングされている。本実施形態では、第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203に、n型不純物がドーピングされている。本実施形態では、n型不純物の一例としてSiを用いている。第2の量子ドット203にドーピングすると、E1<E2というエネルギーの大小関係から、第2の量子ドット203の基底準位にあるドープされた電子が、第1の量子ドット201の基底準位にある確率で緩和する。
赤外線の吸収効率向上の観点から、E1とE2に平均でそれぞれ1個ずつの電子が予め占有された状態が望ましいため、第2の量子ドット203へのドーピング量は、第2の量子ドット数の2倍程度が適している。2倍ちょうどではなくとも、ある程度幅を持たせて、例えば1〜3倍程度が望ましい。
逆に、第1の量子ドット201にドープした場合には、第2の量子ドット203の基底準位のエネルギーが高いため、E1からE2へ電子が移る確率は小さくなる。初期状態としてE2にある平均的な電子数が1よりずっと小さくなると、E2とE3間の遷移確率が低減、つまり赤外線吸収効率が低下する。よって、ドーピングは、本実施形態では基底準位エネルギーの高い第2の量子ドット203にする方が望ましいと言える。
図3Aの(ii)に示す第2の量子ドット203に対する紙面水平方向のエネルギーバンド図を見ると、励起準位のエネルギーE3は第2の埋め込み層204の伝導体端エネルギーよりも低い。よって、この励起状態は量子ドットの領域に強く閉じ込められている。図7(c)に示した背景技術では、紙面水平方向での量子ドット領域への閉じ込めが弱く、これが赤外線検出感度低下の原因となっていた。本実施形態では、この課題が解決されている。
[動作原理]
図4を参照して、第1の実施形態の動作原理について説明する。図4(a)および図4(b)は、図2の(i)線に沿った方向におけるエネルギーバンド図を、異なる符号の印加バイアス下における状態を示したものである。図で紙面右方向が図1(b)の上側、つまり上部電極側に相当する。図4(a)は、上部電極が下部電極よりも電位が低い、すなわち電子にとっては上部電極側が下部電極側よりもポテンシャルが高くなるようにバイアスが印加されている。以降、これを負バイアスと呼ぶ。図4(b)は図4(a)と印加バイアスの符号が逆、つまり正バイアスでのエネルギーバンド図を示す。
まず、図4(a)から動作原理について説明する。既に説明したように、第1の量子ドットおよび第2の量子ドットにはドーピングによって予め電子が入っている。この状態で、図1(b)のように入射赤外線112が照射された場合を考える。第1の量子ドットの励起準位と基底準位のエネルギー差(E3−E1)に等しいエネルギーをもつ赤外線を含んでいれば、電子304がそのエネルギーを吸収し、基底準位301から励起準位303に遷移する。さらに、中間層とのエネルギー差Δ1のポテンシャルを越え、電極側に電子が流れることでこの光電流を検知できる。
一方、入射赤外線が第2の量子ドットの励起準位と基底準位のエネルギー差(E3−E2)に等しいエネルギーをもつ赤外線を含んでいれば、電子がそのエネルギーを吸収し、基底準位302から励起準位303に遷移する。さらに、中間層とのエネルギー差Δ2のポテンシャルを越えた場合に、光電流を検知できる。しかし、Δ2はΔ1と比較してずっと大きいため、励起準位にある電子がポテンシャルの壁を越えられる確率は、Δ1の場合よりもずっと小さくなる。つまり、E3−E2のエネルギーを持つ赤外線の検知効率は非常に小さくなる。
従って、負バイアスである図4(a)の条件下では、E3−E1のエネルギーをもつ赤外線を選択して検知する検出素子として動作する。
続いて、図4(b)の動作原理について説明する。第1の量子ドットおよび第2の量子ドットにはドーピングによって予め電子が入っている。この状態で入射赤外線112が照射された場合、第2の量子ドットの励起準位と基底準位のエネルギー差(E3−E2)に等しいエネルギーをもつ赤外線を含んでいれば、電子304がそのエネルギーを吸収し、基底準位302から励起準位303に遷移する。さらに、中間層とのエネルギー差Δ2のポテンシャルを越え、電極側に電子が流れることでこの光電流を検知できる。
一方、入射赤外線が第1の量子ドットの励起準位と基底準位のエネルギー差(E3−E1)に等しいエネルギーをもつ赤外線を含んでいれば、電子がそのエネルギーを吸収し、基底準位301から励起準位303に遷移する。さらに、中間層とのエネルギー差Δ1のポテンシャルを越えた場合に、光電流を検知できる。しかし、Δ1はΔ2と比較してずっと大きいため、励起準位にある電子がポテンシャルの壁を越えられる確率は、Δ2の場合よりもずっと小さくなる。つまり、E3−E1のエネルギーを持つ赤外線の検知効率は非常に小さくなる。
従って、正バイアスである図4(b)の条件下では、E3−E2のエネルギーをもつ赤外線を選択して検知する検出素子として動作する。
以上のように、印加バイアスの符号を変えることにより、異なる波長(エネルギーの逆数)を検知できる赤外線検出素子を提供できる。この時、励起準位303のエネルギーE3は第1および第2の埋め込み層の伝導体端のエネルギーよりも低いため、基板平面方向への波動関数広がりを抑制できる。これにより、背景技術において課題であった波動関数の広がりによる光検出効率の低下を防ぐことができる。
ここで、障壁層の厚さが厚すぎると第1および第2の量子ドットが紙面上下方向に離れ、励起準位の波動関数が広がってしまう。この場合、赤外線の検出効率が低下していまい、望ましくはない。ここで示したInAsなど化合物半導体系の量子ドットの典型的な高さは5nmほどであり、障壁層の厚さもこれと同程度かそれ以下が好ましい。
[製造方法]
次に、図1(b)を参照して、本発明の第1の実施形態に係る赤外線検出装置の製造方法について説明する。
半導体基板101として、面方位が(001)面のGaAs基板を用意し、分子線エピタキシャル(MBE: Molecular Beam Epitaxial)装置内へ導入する。基板表面の酸化膜を除去後、580℃程度の温度に設定し、半導体基板101と同じGaAsから構成される緩衝層102を厚さ500nm積層する。
引き続き、厚さが500nmでSi原子を濃度2×1018cm−3程度ドーピングしたGaAsから構成されるn型の下部コンタクト層103、そして厚さ50nmのAlGa(1−x)Asで構成されるi型の中間層104を積層する。Alの組成比xは0.1〜0.2程度である。以下、単にAlGaAsと略す。
さらに、厚さ5nm程度の第1の量子ドット層105、厚さ5nm程度のIn0.15Ga0.85Asから構成される障壁層106、厚さ5nm程度の第2の量子ドット層107の順に積層する。以下、これら量子ドット層の詳細を説明する。
AlGaAsから構成される中間層104を積層後、基板温度を490℃程度まで低下させ、名目上の厚さが2から3原子層程度相当分のInAsを供給する。この時、InAsとAlGaAsとの格子定数の違いから発生する歪みによって、InAsが島状に3次元的に成長し、SK(Stranski-Krastanov)モードと呼ばれる第1の量子ドット201を形成する。典型的な量子ドットの典型的な直径は30nm、高さ5nmであり、1平方センチメートルあたりの数密度は5×1010程度である。
その後、GaAsから構成される第1の埋め込み層202を積層し、これと直前に積層された第1の量子ドット201を含む第1の量子ドット層105が形成される。
続いて障壁層106を積層した後、In0.5Ga0.5Asから構成される第2の量子ドット203を形成する。次に、n型ドーパントのSi原子を量子ドット層106の直上に供給する。この時、n型ドーパントであるSi原子の数は量子ドット数の2倍程度にする。これは、ドープにより生じる電子の一部は第1の量子ドットへ移ることを考慮したためである。InAsとIn0.5Ga0.5Asでは後者の方がバンドギャプエネルギーが小さいため、動作原理で説明したとおり、第2の量子ドットにドーピングをしている。
その後、GaAsから構成される第2の埋め込み層204を積層し、これと直前に積層された第2の量子ドット203を含む第2の量子ドット層107が形成される。
さらに、厚さが50nmのi型のAlGaAsで構成される中間層104を再び積層する。
上記の手順に従って第1の量子ドット層105、障壁層106、第2の量子ドット層107、中間層104の積層を10〜20回程度繰り返し、光吸収層111を形成する。
最後に、厚さが200nmでSi原子を濃度2×1018cm−3程度ドーピングしたGaAsで構成されるn型の上部コンタクト層108を積層する。
上記製造方法において、量子ドットや量子井戸およびそれらの周辺構造をMBE法によって形成しているが、この方法に限定されるものではなく、有機金属気相成長法(MOCVD法)等の他の結晶成長法を用いても良い。
続いて、紫外線リソグラフィー、ウエットエッチングまたはドライエッチング技術を利用して上部コンタクト層108、光吸収層111および下部コンタクト層103の一部を選択的にエッチングする。これにより下部コンタクト層103の表面の一部が露出する。
この選択エッチングにより、分離された構造が赤外線検出素子の1素子になる。検出素子の受光面の大きさは、用途によって異なるが、典型的には20μmから500μm程度である。赤外線検出素子はこの1素子のみで構成されてもよいし、このような素子を1列に、あるいは2次元的に配列させたアレイであってもよい。
次いで、上部および下部コンタクト層にAuGe/Ni/Auからなる上部電極110および下部電極109をそれぞれリフトオフ法によって形成する。リフトオフ法は、リソグラフィー、金属蒸着、レジスト剥離などの工程を含んでいる。
以上の工程により、第1の実施形態に係る赤外線検出素子を含む赤外線検出装置が完成する。
以上のように本実施形態の赤外線検出素子によれば、光吸収層111への印加バイアスの符号を変えることにより、異なる波長を検知できる赤外線検出素子を提供できる。
さらに、本実施形態の赤外線検出素子では、第1の量子ドット層105の量子ドットと第2の量子ドット層107の量子ドットのうち、伝導帯の基底準位のエネルギーが高い第2の量子ドット203に、n型不純物がドーピングされている。第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203にn型不純物がドーピングされていることにより、光吸収層111へバイアス電圧を印加しない状態(あるいは印加電圧が小さい場合)であっても、トンネル現象が起きる。赤外線吸収に必要となる電子が、第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203からある割合で、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201に移る。これにより、特許文献1の赤外線検知器と比較して、動作時の印加バイアスを小さくすることができ、ノイズ源となる暗電流を小さくすることができ、赤外線検出に関するS/N比を高くできる。
〔第2実施形態〕
続いて図5と図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る赤外線検出素子について、説明する。ここで、図5は、本発明の第2の実施形態に係る赤外線検出素子の断面構造図を示す。
本実施形態の赤外線検出素子は、図5に示すように、第1の量子ドット層105、障壁層106、第2の量子ドット層107を有する。この障壁層を間に挟んだ2つの量子ドット層はi型の中間層104を介して複数積層されて、図1(b)に示される光吸収層111を構成し、赤外線検出装置が構成される。
第1の実施形態との違いは、第1および第2の量子ドットを構成する材料は同じで、第2の量子ドット層107が第1の量子ドット層105よりも高さが高い点である。例えば、本実施形態では、第1の量子ドット201および第2の量子ドット203はともにInAsから構成されており、第1の量子ドット層105の高さ5nmに対し、第2の量子ドット層107の高さは7nmとする。
その他の構成および製造方法は、図1(b)に示す第1の実施形態に係る赤外線検出装置の構成および製造方法とほとんど同じであるため、説明を省略する。
図6は、本実施形態の赤外線検出素子の図5の(iii)線に沿った方向でのエネルギーバンド構造を示す。第2の量子ドット203が第1の量子ドット201よりも高さが高いのは、図6では幅が広いことに相当する。本実施形態の第1の量子ドット201と第2の量子ドット203では、後者が量子閉じ込めが実効的に深くなり、基底準位のエネルギーが低くなる。つまり、E2>E1である。よって、本実施形態では、n型不純物のドーピングは基底準位エネルギーが高い第1の量子ドットの方へ行う。言い直すと、本実施形態では、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201と第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203のうち、伝導帯の基底準位エネルギーが高い、第1の量子ドット201にn型不純物がドーピングされている。
第1の実施形態を示す図3Aと比較すると、本実施形態ではE1とE2の大小関係が逆になっている。しかしながら、負バイアスの場合にはE3−E1のエネルギーを持つ赤外線を、正バイアスの場合にはE3−E2のエネルギーを持つ赤外線をそれぞれ選択的に検出する点は第1の実施形態と同じである。
以上のように本実施形態の赤外線検出素子によれば、第1の実施形態と同様に、光吸収層111への印加バイアスの符号を変えることにより、異なる波長を検知できる赤外線検出素子を提供できる。
さらに、本実施形態の赤外線検出素子では、第1および第2の量子ドットを構成する材料は同じとしつつ、第2の量子ドット層107が第1の量子ドット層105よりも高さを高く構成している。これにより、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201と第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203のうち、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201の方が伝導帯の基底準位エネルギーが高くなっている。そして、本実施形態では、伝導帯の基底準位エネルギーが高い第1の量子ドット層105の量子ドット201に、n型不純物をドーピングしている。第1の量子ドット層105の量子ドット201にn型不純物がドーピングされていることにより、光吸収層111へバイアス電圧を印加しない状態(あるいは印加電圧が小さい場合)であっても、トンネル現象が起きる。赤外線吸収に必要となる電子が、第1の量子ドット層105の第1の量子ドット201からある割合で、第2の量子ドット層107の第2の量子ドット203に移る。これにより、特許文献1の赤外線検知器と比較して、動作時の印加バイアスを小さくすることができ、ノイズ源となる暗電流を小さくすることができ、赤外線検出に関するS/N比を高くできる。
これまで述べたように、本発明の実施形態によれば、2つのコンタクト層と、電界印加手段と、第1の量子ドット層と第2の量子ドット層が障壁層を介して隣接する光吸収層とを含む。そして本発明の実施形態によれば、光吸収層への印加電界の符号により検知波長を制御できることが可能な赤外線検出素子を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思考に基づいて、種々の変形が可能である。
第2の実施形態では、第1および第2の量子ドットの高さが異なるとしたが、本発明では、第1の実施形態である材料組成の違いと高さの違いの両方を組み合わせてもよい。材料組成の違いと高さの違いの両方を組み合わせて、第1の量子ドット層105の量子ドットと第2の量子ドット層107の量子ドットの伝導帯の基底準位のエネルギーの高低の関係を設計することができる。
また本発明では、量子ドットの高さを高くする代わりに、量子ドットの平面サイズ(図5の紙面水平方向の大きさ)を大きくしてもよい。平面サイズの大きい量子ドットの基底準位エネルギーが小さい方のそれよりも低くなることに注意すれば、同様の効果を実現できる。
また本発明の実施形態の障壁層106は、伝導帯端のエネルギー条件さえ満たせば必ずしもGaAsである必要はなく、InGaAs、InAlGaAs、AlGaAsであってもよい。
本発明は、中波長赤外線および長波長赤外線(おおむね3〜14μm)領域における、熱検出やガス検知などの環境計測に用いられる赤外線検出装置に利用可能である。
101 半導体基板
102 緩衝層
103 下部コンタクト層
104 i型の中間層
105 第1の量子ドット層
106 障壁層
107 第2の量子ドット層
108 上部コンタクト層
109 下部電極
110 上部電極
111 光吸収層
112 入射赤外線
201 第1の量子ドット
202 第1の埋め込み層
203 第2の量子ドット
204 第2の埋め込み層
301 第1の量子ドット201の基底準位(状態)
302 第2の量子ドット203の基底準位(状態)
303 励起準位
304 電子
701 中間層
702 量子井戸層
703 量子ドット

Claims (10)

  1. 第1の量子ドット層、および障壁層を介して前記第1の量子ドット層に隣接する第2の量子ドット層を光吸収層が備え、
    前記第1および前記第2の量子ドット層のうち、一つの量子ドット層の量子ドットにn型不純物がドーピングされている、赤外線検出素子。
  2. 前記第1および前記第2の量子ドット層のうち、n型不純物がドーピングされている前記量子ドット層の前記量子ドットは、それ以外の量子ドット層の量子ドットより基底準位のエネルギーが高い、請求項1に記載の赤外線検出素子。
  3. 前記光吸収層はバイアス電圧が印加されるものであり、
    前記n型不純物がドーピングされている量子ドット層の前記量子ドットは、前記バイアス電圧を印加しない条件下で、前記第1および前記第2の量子ドット層のうちで基底準位のエネルギーが高い、請求項1または請求項2に記載の赤外線検出素子。
  4. 前記n型不純物のドーピング量は、前記量子ドット層に含まれる量子ドット数の1倍から3倍の範囲内である、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  5. 前記第1および前記第2の量子ドット層に含まれる量子ドットはお互いに、材料組成または高さのうち少なくとも一方が異なる、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  6. 前記第1および前記第2の量子ドット層に含まれる量子ドットはお互いに、材料組成または大きさのうち少なくとも一方が異なる、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  7. 前記第1および前記第2の量子ドット層は、量子ドットと埋め込み層を有し、
    前記障壁層の伝導帯端のエネルギーは、前記第1および前記第2の量子ドット層の前記埋め込み層の伝導帯端のエネルギーよりも低い、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  8. 前記障壁層の厚さは、前記第1および前記第2の量子ドット層の高さと同程度かそれ以下である、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  9. 前記第1および前記第2の量子ドット層の量子ドットはInAsまたはInGaAsから構成され、前記障壁層はGaAsまたはInGaAs、InAlGaAs、AlGaAsのいずれかから構成される、請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の赤外線検出素子。
  10. 半導体基板と、前記半導体基板の上方に形成され、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の光吸収層を備える赤外線検出素子と、前記光吸収層にバイアス電圧を印加する一対の電極とを、有する赤外線検出装置。
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