JP4927911B2 - 量子ドット型光検知器 - Google Patents

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Description

本発明は、量子ドット型光検知器に関する。
量子ドットと量子ドットを覆う中間層が交互に積層された量子ドット層を光吸収層とする量子ドット型光検出器は、数μm〜十数μmの赤外線を検出する光検出器である。
光吸収層となる量子ドット層は、電極層と呼ばれる一対のn型半導体層に挟まれている。光吸収層を形成する量子ドット層には、低濃度のドナーが添加されている。このドナーが供給する電子によって、各量子ドットに形成される量子準位の一部(例えば、第1量子準位)が、電子で満たされている。
量子ドット型光検出器に赤外線が入射すると、電子で満たされた低エネルギー側の量子準位(以後、遷移元準位と呼ぶ)から、高エネルギー側の空の量子準(以後、遷移先準位と呼ぶ)に電子が遷移する。この電子は、熱エネルギーやトンネル効果により中間層に放出され、フォトキャリアとなる。
生成されたフォトキャリアは、電極層間に印加された電圧によって高電位側にドリフトし、光電流となる。この光電流を測定することによって、赤外線が検出される。
特開平10−256588号公報
量子ドット型光検出器の量子効率は、原理的には、量子ドット層を厚くして赤外線を吸収する量子ドットの数を増やせば、高くなる。しかし、実際には、量子ドット層が厚くなり過ぎると、量子効率は小さくなってしまう。このため、量子ドット型光検出器の高感度化は、容易でなかった。
そこで、本発明の目的は、量子ドット層が厚くなるほど量子効率が高くなる量子ドット型光検出器を提供して、量子ドット型光検出器の感度を高くすることである。
上記の目的を達成するために、本量子ドット型光検出器は、n型の第1の半導体によって形成された一対の電極層と、前記一対の電極層の間に配置された光吸収層を具備する。
そして、前記光吸収層は、第2の半導体によって形成された量子ドットと、前記第2の半導体よりバンドギャップが広い第3の半導体によって形成され且つ前記量子ドットを覆う中間層が、交互に積層された複数の量子ドット層を有している。
また、前記光吸収層は、電子親和力が前記第3の半導体より大きく、バンドギャップが前記第3の半導体より狭く、且つドナー濃度が前記量子ドット層より高い第4の半導体で形成され、更に前記量子ドット層の間に配置されたポテンシャル固定層を有している。
本量子ドット型光検出器によれば、量子ドット層が厚くなるほど量子効率が高くなるので、量子ドット型光検出器の感度を高くすることができる。
本発明者が、以前に作製していた量子ドット型光検出器の構成を説明する模式図である。 量子ドットのエネルギー構造を説明する図である。 ドナー濃度が低い場合の、量子ドット型光検出器のエネルギー構造を説明する図である。 ドナー濃度が高い場合の、量子ドット型光検出器のエネルギー構造を説明する図である。 単独で存在する電極層及び活性領域のエネルギー構造を説明する図である。 電極層と活性領域を接合させた場合のエネルギー構造を説明する図である。 通常の厚さを有する活性領域のエネルギー構造と、量子ドット単一層の積層回数を増やして厚くした活性領域のエネルギー構造を比較する図である。 活性領域を厚くしただけの量子ドット型光検出器のエネルギー構造と、本量子ドット型光検出器のエネルギー構造を比較する図である。 実施例の量子ドット型光検出器の構成を説明する平面図である。 図9のX−X線における断面を説明する図である。 実施例の量子ドット型光検出器の量子効率と比較試料の量子効率を比較する図である。 試料A乃至Cの電圧-電流特性を説明する図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(1)量子ドット型光検出器の基本構造
図1は、本発明者が、以前に作製した量子ドット型光検出器2の構成を説明する模式図である。図1に示すように、この量子ドット型光検出器2は、電極層と呼ばれる一対のn型半導体と、この電極層4,5に挟まれた活性領域10を有している。
活性領域10は、量子ドット6と、量子ドット6を覆う中間層8が交互に積層された量子ドット層によって形成されている。ここで、活性領域10は、光を吸収しフォトキャリアを生成する光吸収層として機能する。
(2)量子ドット型光検出器のエネルギー構造
図2は、量子ドット6のエネルギー構造を説明する図である。横方向は、電極層4に垂直な方向の位置座標である。縦方向は、電子のエネルギーである。図2には、量子ドット6及び中間層8を形成する半導体の伝導帯の底12が実線で示されている。また、図2には、量子ドット6に形成される量子準位が実線及び破線で示されている。ここで、実線は電子で満たされた準位を表し、破線は空の準位を表す(下記図3及び4でも同じ)。
実線で示された量子準位は、エネルギーが最低の第1量子準位14である。破線で示された量子準位は、2番目にエネルギーの低い第2量子準位16である。
中間層8又は量子ドット6には、ドナーが添加(ドーピング)されている。ドナー濃度は、各量子ドット6に一つずつ電子が、供給されるように調整されている。従って、第1量子準位14が電子で満たされ、第2量子準位は空になっている。
赤外線を検知するためには、図1に示すように、電極層4,5の間に電圧源20と電流検知器26を接続する。
このように、電極層4,5の間に電圧が印加された状態の量子ドット型光検出器2に、赤外線22が入射すると、まず、第1量子準位14に束縛されていた電子が赤外光22を吸収して、第2量子準位16に遷移する。
第2量子準位16に遷移した電子24は、熱励起又はトンネル効果によって量子ドット6の束縛を脱して、中間層8の伝導帯に遷移してフォトキャリアになる。
このフォトキャリアは、電極層4,5の間に印加された電圧によって、高電位側の電極層5に流れ込み光電流となる。すると、電極層4,5に接続された電流検知器26が光電流を検知し、赤外線が検出される。
尚、遷移前の電子が占有している量子準位(遷移元準位)は、必ずしも第1量子準位である必要はない。遷移元準位は、例えば、第2量子準位等、より高次の量子準位であってもよい。
また、電子が遷移する量子準位(遷移先準位)は、必ずしも第2量子準位である必要はない。遷移先準位は、例えば、第3量子準位等、より高次の量子準位であってもよい。
上述したように、活性領域10にはドナーが添加される。この活性領域のドナー濃度(ドナーの総数を活性領域の体積で除した平均値)によって、量子ドット型光検出器2のエネルギー構造が変化する。
図3は、ドナー濃度が低い場合の、量子ドット型光検出器2のエネルギー構造を説明する図である。図4は、ドナー濃度が高い場合の、量子ドット型光検出器2のエネルギー構造を説明する図である。横方向は、座標である。縦方向は、電子のエネルギーである。
図3及び4には、活性領域10及び電極層4,5を形成する、半導体の伝導帯の底12が実線で示されている。また、図3及び4には、フェルミ準位28が、破線で示されている。
図5及び6は、量子ドット型光検出器2のエネルギー構造が形成される過程を説明する図である。横方向は、各半導体層に垂直な方向の位置座標を表している。縦方向は、電子のエネルギーを表している。
図5には、単独で存在する電極層4,5及び活性領域10のエネルギー構造が、示されている。図5には、電極層4,5及び活性領域10の伝導帯の底12と価電子体の頂上30が、夫々、実線で表されている。但し、図5には、電極層4,5の一方のエネルギー構造のみが示されている。また、量子ドット6のエネルギー構造は、省略されている。
図5に示すように、n型半導体で形成される電極層4,5のフェルミ準位34は、伝導帯の底12の近傍にある。一方、ドナー濃度の低い活性領域10のフェルミ準位32は、バンドギャップの中央付近にある。
図5に示すように、量子ドット型光検出器2では、活性領域10(正確には、中間層8)は、電極層4,5よりバンドギャップが広い半導体によって形成される。更に、活性領域10(正確には、中間層8)を形成する半導体の電子親和力χ1は、電極層4,5を形成する半導体の電子親和力χ2より小さい。
電極層4,5と活性領域10を接合させると、図6に示すように、その接合面には、電子親和力の差(χ1−χ2)によって決まるバンドオフセット(伝導帯の底12の不連続)が形成される。そして、フェルミ準位32が低い活性領域10にフェルミ準位34が高い電極層4,5から電子が流入し、活性領域10のポテンシャルが低くなる。一方、電子が流出した電極層4,5のポテンシャルは高くなる。その結果、電極層4,5と活性領域10のフェルミ準位28は一致する(図6参照)。
この時、ポテンシャルは接合面を跨いで変化するが、不純物(ドナー)濃度が相対的に高い電極層4,5側では殆ど変化せず、不純物(ドナー)濃度が低い活性層領域10側で除々に減少する。
このようなポテンシャルの変化は、電極層4,5が接触する活性領域10の両端で起きる。その結果、図3に示すように、活性領域10を形成する中間層8の伝導帯の底12が、凸形になる。
このような凸形のエネルギー構造が形成されると、活性領域中央部で量子ドット6の遷移元準位(例えば、第1量子準位)が、フェルミ準位より高くなってしまうことがある。このような量子ドット6では、遷移元準位が空になっているので、赤外線の吸収は起こらない。このため、活性領域10のドナー濃度が低すぎると、量子ドット型光検出器の量子効率が低くなる。
一方、活性領域10のドナー濃度が高すぎる場合には、図4に示すように、中間層8の伝導帯の底12が凹形になる。
この場合、活性領域中央部の量子ドット6で、遷移先準位(例えば、第2量子準位)がフェルミ準位より低くなってしまうことがある。このような量子ドット6では遷移先準位が電子によって満たされているので、赤外線の吸収は起こらない。従って、活性領域10のドナー濃度が高すぎても、量子ドット型光検出器の量子効率は低くなる。
そこで、本発明者が以前に作製した量子ドット型光検出器では、活性領域10のドナー濃度を調整して、活性領域10のポテンシャルが、なるべく平坦になるようにしていた。
尚、活性領域10のポテンシャルは、ドナー濃度だけでなく、量子ドット6の密度やサイズによっても変化する。従って、量子ドット6の密度やサイズに応じて、ドナー濃度を調整していた。
(3)量子効率向上の試み
量子ドット型光検出器の量子効率を向上させるためには、フォトキャリアの発生源である量子ドットの数を増やせばよい。そのためには、量子ドット6と中間層8を交互に積層する回数を増やして、同時に生成される量子ドット群とこの量子ドット群を覆う中間層8が形成する複合層44(以下、量子ドット単一層と呼ぶ)の数を増やすことが有効である(図1参照)。
しかし、量子ドット単一層44の積層回数が増えると、必然的に活性領域10が厚くなる。従って、活性領域10の中央部と電極層4,5の間隔が広がる。
図7は、通常の厚さを有する活性領域10のエネルギー構造と、量子ドット単一層44の積層回数を増した活性領域10のエネルギー構造を比較する図である。
図7の左側には、通常の厚さを有する活性領域10のエネルギー構造(伝導帯の底12)が示されている。一方、図7の右側には、量子ドット単一層44の積層回数を増やした活性領域10のエネルギー構造(伝導帯の底12)が示されている。尚、量子ドットのエネルギー構造は、省略されている。
図7の左側に示すように、通常の厚さの活性領域10では、活性領域10の伝導帯の膨らみは小さい。しかし、活性領域10が厚くなると、図7の右側に示すように、伝導帯の底の膨らみが大きくなる(エネルギー差Δに注目)。これは、電極層4,5と活性領域10の接合面から遠ざかるほど、伝導帯の底12が、本来のエネルギー(単独で存在する場合のエネルギー)に近づくためである。
このため、活性領域10が厚くなると、伝導帯の底12の膨らみが、ドナー濃度の変化に対して敏感に反応するようになる。また、伝導帯の底12が凹む場合にも、活性領域10が厚くなると、伝導帯の底12の凹みが、ドナー濃度の変化に対して敏感に反応するようになる。
従って、量子ドット6と中間層8の積層回数を増やすと、ドナー濃度の調整による伝導帯の底12の平坦化が困難になる。このため、活性領域10を厚くしても、量子効率が上がらなくなる。
(4)本量子ドット型光検出器
図8は、活性領域10を厚くしただけの量子ドット型光検出器のエネルギー構造と、本実施の形態の量子ドット型光検出器のエネルギー構造を比較した図である。
図8(a)は、上述した活性領域10を厚くしただけの量子ドット型光検出器のエネルギー構造を説明する図である。一方、図8(b)は、本量子ドット型光検出器のエネルギー構造を説明する図である。
図7を参照して説明したように、活性領域10を厚くしただけでは、活性領域中央に於ける伝導帯の底12の膨らみ40が、大きくなる(図8(a)参照)。
そこで、本実施の形態では、量子ドット型光検出器の活性領域10を、複数の量子ドット層36と、量子ドット層36の間に配置されたポテンシャル固定層38とによって形成する(図8(b)参照)。
ここで、ポテンシャル固定層38は、電極層4,5と同じ半導体材料によって形成されている。また、ポテンシャル固定層38には、ドナーが高濃度に添加されている。すなわち、ポテンシャル固定層38のドナー濃度は、活性領域10のドナー濃度より高い。
従って、夫々が単独で存在している場合の、電極層4,5及びポテンシャル固定層38のフェルミ準位は、略一致する。このため、量子ドット型光検出器内における、電極層4,5とポテンシャル固定層38のポテンシャルは略一致する。
故に、量子ドット層36の間に配置されたポテンシャル固定層38によって、量子ドット層36内で低下したポテンシャルが、電極層4,5と略同じ高さに再度引き戻される。このため、伝導帯の底12の膨らみ42が、小さくなる(図8(b)参照)。
由って、量子ドットに形成される遷移元準位(例えば、第1量子準位)が、空になり難くなる。故に、本量子ドット型光検出器によれば、中間層36を複数設けることによって活性領域10が厚くなった分だけ、量子効率を大きくすることができる。従って、本量子ドット型光検出器によれば、量子ドット型光検出器の感度を高くすることができる。
以上の例では、活性領域10の伝導帯の底12が膨らむ場合に、ポテンシャル固定層38を複数の量子ドット層36の間に配置して、量子ドット型光検出器の感度を向上させている。
しかし、本実施の形態は、活性領域10の伝導帯12が窪む場合にも有効である。
この場合には、凹みかけた(量子ドット層36に於ける)伝導帯の底12が、ポテンシャル固定層38によって、電極層4,5と略同じ高さに引き戻される。このため、量子ドット6に形成される遷移先準位(例えば、第2量子準位)が、電子によって、満たされ難くなる。由って、活性領域10の伝導帯12が窪む場合にも、中間層36を複数設けることによって活性領域10が厚くなった分だけ、量子効率が大きくなる。従って、本量子ドット型光検出器によれば、量子ドット型光検出器の感度を高くすることができる。
以上の例では、ポテンシャル固定層38と電極層4,5は、同じ半導体材料によって形成されている。しかし、ポテンシャル固定層38と電極層4,5を、異なる半導体材料で形成してもよい。
この場合、ポテンシャル固定層38を、中間層8を形成する半導体より電子親和力が大きく、中間層8を形成する半導体よりバンドギャップが狭く、且つドナー濃度が量子ドット層36より高い半導体で形成すればよい。このようなポテンシャル固定層38が、量子ドット層36の間に配置されると、活性領域10の伝導帯の底12の膨らみは小さくなる。尚、量子ドット層36のドナー濃度とは、量子ドット層36に存在するドナーの総数を、量子ドット層36の体積で除した値である。
従って、活性領域10のドナー濃度を低くしてエネルギー構造を凸形にしておけば、ポテンシャル固定層38を設けることによって、活性領域10が厚くなった分だけ、量子効率を向上させることができる。由って、量子ドット型光検出器の感動を、高くすることができる。
尚、本量子ドット型光検出器でも、通常の量子ドット型光検出器と同様、の電極層4,5は、中間層8を形成する半導体より電子親和力大きく、中間層8を形成する半導体よりバンドギャップが狭く、且つドナー濃度が量子ドット層36より高い半導体で形成される。
また、以上の例では、電子のサブバンド間遷移を利用する量子ドット型光検出器について説明した。しかし、正孔のサブバンド間遷移を利用する量子ドット型光検出器にも、本実施の形態を適用することができる。
この場合には、量子ドットの価電子帯に形成されるサブバンド間の遷移を利用する。
例えば、電極層をp型半導体で形成し、ポテンシャル固定層を電極層と同じp型半導体材料で形成すればよい。
一般的には、ポテンシャル固定38を、中間層8を形成する半導体より電子親和力とバンドギャップの和が小さく、中間層8を形成する半導体よりバンドギャップが狭く、
且つ量子ドット層よりアクセプタ濃度が大きい半導体で形成すればよい。
このような正孔のサブバンド間遷移を利用する量子ドット型光検出器の電極層4,5は、中間層8を形成する半導体より電子親和力とバンドギャップの和が小さく、且つアクセプタ濃度が中間層8を形成する半導体より大きい半導体で形成される。また、電極層4,5を形成する半導体のバンドギャップは、中間層8を形成する半導体のバンドギャップより狭い。
図9は、本実施例の量子ドット型光検出器46の構成を説明する平面図である。図10は、図9のX−X線における断面を説明する図である。尚、図10には、電圧源20及び電流検知器26が接続された状態で、量子ドット型光検出器46の断面が示されている。
(1)製造方法及び構成
以下、製造手順に従って、本量子ドット型光検出器46の構成を説明する。
(i)下部電極層形成工程(図10参照)
まず、分子線エピタキシー法により、半絶縁性GaAs基板48の上に下部電極50となるn型GaAs層を基板温度600℃で成長する。n型GaAs層の厚さは、例えば1000nmである。ドーパントはSiであり、不純物濃度は2×1018cm−3である。尚、以下の工程で形成する半導体層も、分子線エピタキシー法によって成長する。
(ii)量子ドット層形成工程(図10参照)
まず、意図的には不純物がドーピングされていないために高抵抗となっている所謂i型のAlGa1−xAs層52を成長する。ここで、Alの組成xは、例えば0.2である。また、AlGa1−xAs層52の厚さは、例えば50nmである。
このAlGa1−xAs層52の成長中に、基板温度を600℃から485℃に低下させる。
次に、基板温度を485℃に維持したまま、AlAsを1分子層(以下、MLと表す)成長する。更に、基板温度を485℃に維持したまま、InAsを2.3ML分成長する。成長速度は、0.2ML/sである。
この時、InAsは、下地層(AlGa1−xAs層52及びAlAs層)との格子不整合によって生じる圧縮歪エネルギーを蓄積しながら、ある厚さ(臨界膜厚)まで平面状に成長する。そして、蓄積された圧縮歪エネルギーが臨界値に達すると、InAsは3次元成長を開始する。この3次元成長により、量子ドット6が形成される。このように、自己形成法によって、量子ドット6が形成される。尚、最初に成長するInAs層(図示せず)は、所謂、濡れ層である。
次に、AlAsを、4ML成長する。
この時成長するAlAs層(図示せず)及び先に成長したAlAs層(図示せず)は、量子ドット6及び濡れ層を包み込み、後述するAlGa1−xAsの中間層8より高いエネルギー障壁を形成する。その結果、量子ドット6に形成される粒子準位間のエネルギー差が、大きくなる。但し、これらAlAs層の成長は、省略してもよい。
次に、基板温度を485℃に維持したまま、中間層8となるi型AlGa1−xAs層を、例えば50nm成長する。このi型AlGa1−xAs層のAl組成xは、例えば0.2である。
以上の工程(但し、i型AlGa1−xAs層52を形成する工程は除く)により、量子ドット単一層44が形成される。
その後、上記工程を9回繰り返して、量子ドット単一層44を9層成長する。尚、図面が複雑にならないように、図10には、量子ドット単一層44は4層だけ記載した。
但し、最後のi型AlGa1−xAs層を成長している間に、基板温度を485℃から600℃に上昇させる。これは、次のポテンシャル固定層形成工程に備えるためである。
本工程により、i型AlGa1−xAs層52の上に、10層の量子ドット単一層44を有する量子ドット層36が形成される。
(iii)ポテンシャル固定層形成工程(図10参照)
次に、ポテンシャル固定層38となるn型GaAs層を、基板温度600℃で成長する。このn型GaAs層の厚さは、例えば200nmである。ドーパントはSiであり、不純物濃度は2×1018cm−3である。
(iv)量子ドット層及びポテンシャル固定層の繰り返し形成工程(図10参照)
次に、上述した、量子ドット層形成工程及びポテンシャル固定層形成工程を順次繰り返して、量子ドット層36及びポテンシャル固定層38を、夫々、2層及び1層形成する。
量子ドット層形成工程、ポテンシャル固定層形成工程、及び本工程によって、活性領域10が形成される。
(v)上部電極層形成工程(図10参照)
次に、上部電極54となるn型GaAs層を、活性領域10の上に基板温度600℃で成長する。このn型GaAs層の厚さは、例えば1000nmである。ドーパントはSiであり、不純物濃度は2×1018cm−3である。
(vi)電極形成工程(図9及び図10参照)
次に、標準的なフォトリソグラフィーによって、下部電極層50まで各成長層をエッチングして矩形のメサを形成する。このメサの頂上を形成する上部電極層54及び下部電極層50に、AuGe/Au電極56,58(AuGe合金が電極層側)を形成する。
以上の工程により、量子ドット型光検出器46が完成する。
以上の説明から明らかなように、本量子ドット型光検出器46の活性領域10には、不純物は添加されていない。このため、活性領域10に存在する不純物は、僅かなn型背景不純物だけである。
このような活性領域10が単独で存在する場合、そのフェルミ準位は、中間層を形成するAlGa1−xAsのバンドギャップ中央部付近に形成される。従って、活性領域10のポテンシャルンは低下し、中間層8の伝導体の底が膨らむ。
しかし、本活性領域10では、略550nm(=50nm×11層)おきに配置されるポテンシャル固定層38が、活性領域10のポテンシャルンを元の高さ(電極層50,54のポテンシャル)に引き戻している。このため、量子ドット6に形成される遷移元準位(第1量子準位等)が、フェルミレベルの上に上昇して、空になることはない。
このため、活性領域10に形成された30層の量子ドット単一層44の大部分が、フォトキャリアを生成することができる。
このため、本量子ドット型光検出器46の量子効率は、以前本発明者が作成していた量子ドット型光検出器の量子効率より格段に高くなる。尚、量子効率の具体的な値については、下記「(2)動 作」で説明する。
最後に本量子ドット型光検出器46の構成を纏めると、以下のようになる。
本量子ドット型光検出器46は、n型の第1の半導体(n型GaAs)によって形成された一対の電極層50,54と、一対の電極層50,54の間に配置された光吸収層(活性領域10)を有している。
そして、光吸収層(活性領域10)は、第2の半導体(InAs)によって形成された量子ドット6と、第2の半導体(InAs)よりバンドギャップが広い第3の半導体(i型Al0.2Ga0.8As)によって形成され且つ量子ドット6を覆う中間層8が、交互に積層された複数の量子ドット層36を有している。
更に、光吸収層(活性領域10)は、電子親和力が第3の半導体(i型Al0.2Ga0.8As)より大きく、バンドギャップが第3の半導体より狭く、且つドナー濃度が第3の半導体(i型Al0.2Ga0.8As)より大きい第4の半導体(n型GaAs)で形成され、量子ドット層36の間に配置されたポテンシャル固定層38を有している。
尚、電極層50,54を形成する第1の半導体(n型GaAs)の電子親和力は、第4の半導体(n型GaAs)と同様、第3の半導体(i型Al0.2Ga0.8As)より大きい。また、第1の半導体のバンドギャップは、第3の半導体より狭い。更に、第1の半導体(n型GaAs)のドナー濃度は、第3の半導体(i型Al0.2Ga0.8As)より大きい。
尚、本実施例では、活性領域10に不純物を添加(ドーピング)しない。すなわち、量子ドット6及び中間層8の双方に、意図的な不純物ドーピングは施されていない。しかし、量子ドット6及び中間層8の何れか一方又は双方に、Si等のドナーをドーピングしてもよい。
また、本実施例では、ポテンシャル固定層38にSiを添加(ドーピング)しているが、他の不純物をドーピングしてもよい。また、不純物濃度も、上述した2×1018cm−3には限られない。
(2)動 作
本量子ドット型光検出器46を動作させるためには、図10に示すように、AuGe/Au電極56,58の間に電圧源20と電流検知器26を接続する。
この状態で量子ドット型光検出器46に光(赤外線22)が入射すると、量子ドット6の遷移元準位(例えば、第1量子準位)に束縛されていた電子が光を吸収して、遷移先準位(例えば、第2量子準位)に遷移する。
尚、入射光(赤外線22)の波長は、10μmである。また、入射光は、基板48の裏面から入射する。
遷移先準位に遷移した電子は、熱励起又はトンネル効果によって量子ドット6の束縛を脱して、中間層8の伝導帯12に遷移してフォトキャリアになる。
このようにして生成されたフォトキャリアは、上部電極56と下部電極58の間に印加された電圧によって、高電位側の上部電極層54に流れ込み光電流となる。すると、電流検知器26が光電流を検知し、赤外線が検出される。
図11は、本量子ドット型光検出器46の量子効率と、下記比較試料の量子効率を比較する図である。横軸は、試料の種別を表す。縦軸は、量子効率の最大値(最大量子効率)である。
何れの試料の活性領域でも、量子ドット単一層が30層積層されている。但し、試料Aの活性領域には、ポテンシャル固定層が設けられていない。試料Bの活性領域では、量子ドット単一層が10層積層される毎に、ポテンシャル固定層が1層配置されている。試料Cの活性領域では、量子ドット単一層が5層積層される毎に、ポテンシャル固定層が1層配置されている。
すなわち、試料Aは、以前本発明者が作製していた、ポテンシャル固定層を有しないタイプの量子ドット型光検出器である。試料Bは、図9及び10を参照して説明した上記量子ドット型光検出器46である。試料Cは、本量子ドット型光検出器46において、ポテンシャル固定層38を5層に増やした量子ドット型光検出器である。
図11から明らかように、ポテンシャル固定層38を活性領域に導入した試料(試料B及びC)では、最大量子効率が飛躍的に向上する。また、最大量子効率は、ポテンシャル固定層38の層数が増えるほど大きくなる。
これは、ポテンシャル固定層38の導入によって、活性領域(正確には、中間層)の伝導帯12の底の膨らみが抑制され、遷移元準位が空になる量子ドットの割合が減少するためと考えられる。
ところで、膨らんだ伝導帯の底12は、電子に対して障壁として働き、フォトキャリアの流れを阻害する。このため、活性領域10のドナー濃度が低く、伝導帯の底12の膨らみが大きいと、駆動電圧が上昇し、量子ドット型光検出器の動作が困難になる。このため、量子ドット型光検出器の抵抗は、高くなり過ぎないことが重要である。
図12は、上記試料A乃至Cの電圧-電流特性を説明する図である。横軸は、印加電圧である。縦軸は、電流である。尚、各試料を形成するメサの一辺は、500μmである。
図12に示した第1の特性60は、試料Aの電圧-電流特性である。第2の特性62は、試料Bの電圧-電流特性である。第3の特性64は、試料Cの電圧-電流特性である。
図12から明らかなように、ポテンシャル固定層38を設けると、量子ドット型光検出器の低抵は低くなる。また、ポテンシャル固定層38が増えるほど、量子ドット型光検出器の抵抗は低くなる。これは、ポテンシャル固定層38の導入により、中間層の伝導帯の底の膨らみが小さくなるためと考えられる。
従って、ポテンシャル固定層38を導入することによって、活性領域10の高抵抗化が抑制され、量子ドット型光検出器の動作が容易になる。
但し、活性領域10の抵抗が低くなりすぎると、暗電流(光が入射しない状態で流れる電流)が増加し、量子ドット型光検出器の信号雑音比が低下する。しかし、本量子ドット型光検出器46では、活性領域10に不純物が添加されていないので、暗電流が過度に大きくなり過ぎることはない。このため、信号雑音比の低下によって、光の検出が困難になることはない。
(変形例)
以上の例では、電極層50,54及びポテンシャル固定層38は、GaAsによって形成されている。しかし、電極層50,54を、他の半導体材料(例えば、GaAlAsやInAs)によって形成してもよい。
また、以上の例では、量子ドット6は、InAsによって形成されている。しかし、量子ドット6を、他の半導体材料(例えば、InGaAsやInAlAs)によって形成してもよい。
また、以上の例では、活性領域で吸収されなかった赤外線を、活性領域10に戻す部材は用いられていない。しかし、上部電極54の表面に、赤外線を効率良く反射する反射膜を設けてもよい。
また、以上の例は、量子ドット型光検出器を単独で利用する光装置に関するものである。しかし、本量子ドット型光検出器を同一基板上に2次元的に配列して、赤外線イメージセンサに利用してもよい。
また、以上の例では、活性領域が吸収する光は、波長10μmの赤外線である。しかし、活性領域が吸収する光の波長は、他の波長であってもよい。例えば、活性領域が吸収する光は、近赤外線や遠赤外線であってもよい。
(付記1)
n型の第1の半導体によって形成された一対の電極層と、
前記一対の電極層の間に配置された光吸収層を具備し、
前記光吸収層が、
第2の半導体によって形成された量子ドットと、前記第2の半導体よりバンドギャップが広い第3の半導体によって形成され且つ前記量子ドットを覆う中間層が、交互に積層された複数の量子ドット層と、
電子親和力が前記第3の半導体より大きく、バンドギャップが前記第3の半導体より狭く、且つドナー濃度が前記量子ドット層より高い第4の半導体で形成され、更に前記量子ドット層の間に配置されたポテンシャル固定層とを具備する、
量子ドット型光検知器。
(付記2)
付記1に記載の量子ドット型光検知器において、
前記第4の半導体が、前記第1の半導体と同じで半導体で半導体材料で形成されていることを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
(付記3)
付記1又は2に記載の量子ドット型光検知器において、
前記第3半導体が、意図的には不純物が添加されていない半導体であることを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
(付記4)
付記1乃至3の何れか一項に記載の量子ドット型光検知器において、
前記量子ドット層が、赤外線を吸収することを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
(付記5)
付記1乃至4の何れか一項に記載の量子ドット型光検知器において、
前記第1の半導体及び第4の半導体がGaAsあり、
前記第2の半導体がInAsであり、
前記第3の半導体がAlGaAsであることを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
(付記6)
p型の第1の半導体によって形成された一対の電極層と、
前記一対の電極の間に配置された光吸収層を具備し、
前記光吸収層が、
第2の半導体によって形成された量子ドットと、前記第2の半導体よりバンドギャップが広い第3の半導体によって形成され且つ前記量子ドットを覆う中間層が、交互に積層された複数の量子ドット層と、
電子親和力とバンドギャップの和が前記第3の半導体より小さく、バンドギャップが前記第3の半導体より狭く、且つアクセプタ濃度が前記量子ドット層より高い第4の半導体で形成され、更に前記量子ドット層の間に配置されたポテンシャル固定層とを具備する、
量子ドット型光検知器。
(付記7)
付記6に記載の量子ドット型光検知器において、
前記第4の半導体が、前記第1の半導体と同じ半導体材料で形成されていることを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
(付記8)
付記6乃至7の何れか一項に記載の量子ドット型光検知器において、
前記第1の半導体及び第4の半導体がGaAsあり、
前記第2の半導体がInAsであり、
前記第3の半導体がAlGaAsであることを、
特徴とする量子ドット型光検知器。
2・・・量子ドット型光検出器 4,5・・・電極層
6・・・量子ドット 8・・・中間層 10・・・活性領域
12・・・伝導帯の底 14・・・第1量子準位
16・・・第2量子準位 18・・・電圧源 20・・・電圧源
22・・・赤外線 24・・・電子 26・・・電流検知器
28・・・フェルミ準位 30・・・価電子体の頂上
32・・・活性領域のフェルミ準位 34・・・電極層のフェルミ準位
36・・・量子ドット層 38・・・ポテンシャル固定層
40,42・・・ポテンシャルの膨らみ 44・・・量子ドット単一層
46・・・実施例1の量子ドット型光検出器
48・・・半絶縁性GaAs基板 50・・・下部電極
52・・・AlGa1−xAs層 54・・・上部電極層
56,58・・・AuGe/Au電極 60・・・試料Aの電圧-電流特性
62・・・試料Bの電圧-電流特性 64・・・試料Cの電圧-電流特性

Claims (5)

  1. n型の第1の半導体によって形成された一対の電極層と、
    前記一対の電極層の間に配置された光吸収層を具備し、
    前記光吸収層が、
    第2の半導体によって形成された量子ドットと、前記第2の半導体よりバンドギャップが広い第3の半導体によって形成され且つ前記量子ドットを覆う中間層が、交互に複数回積層された複数の量子ドット層と、
    電子親和力が前記第3の半導体より大きく、バンドギャップが前記第3の半導体より狭く、ドナー濃度が前記量子ドット層より高く、前記電極層にポテンシャルが一致する第4の半導体で形成され、更に前記量子ドットと前記中間層が交互に複数回積層された前記複数の量子ドット層の間に配置されたポテンシャル固定層とを具備する、
    量子ドット型光検知器。
  2. 請求項1に記載の量子ドット型光検知器において、
    前記第4の半導体が、前記第1の半導体と同じ半導体材料で形成されていることを、
    特徴とする量子ドット型光検知器。
  3. 請求項1又は2に記載の量子ドット型光検知器において、
    前記第3半導体が、意図的には不純物が添加されていない半導体であることを、
    特徴とする量子ドット型光検知器。
  4. p型の第1の半導体によって形成された一対の電極層と、
    前記一対の電極の間に配置された光吸収層を具備し、
    前記光吸収層が、
    第2の半導体によって形成された量子ドットと、前記第2の半導体よりバンドギャップが広い第3の半導体によって形成され且つ前記量子ドットを覆う中間層が、交互に複数回積層された複数の量子ドット層と、
    電子親和力とバンドギャップの和が前記第3の半導体より小さく、バンドギャップが前記第3の半導体より狭く、アクセプタ濃度が前記量子ドット層より高く、前記電極層にポテンシャルが一致する第4の半導体で形成され、更に前記量子ドットと前記中間層が交互に複数回積層された前記複数の量子ドット層の間に配置されたポテンシャル固定層とを具備する、
    量子ドット型光検知器。
  5. 請求項4に記載の量子ドット型光検知器において、
    前記第4の半導体が、前記第1の半導体と同じ半導体材料で形成されていることを、
    特徴とする量子ドット型光検知器。
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