JP2016017417A - バルブタイミング制御装置 - Google Patents

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    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear

Abstract

【課題】ローラ減速機構のローラ外周面と内歯の内周面との間のバックラッシを低減させて、ローラ衝突打音の発生を抑制する。
【解決手段】偏心回転する偏心回転軸39と、偏心回転軸39の外周に設けられた軸受部47と、駆動回転体に一体的に設けられ、内周に複数の内歯19aを有する内歯構成部19と、軸受部47の外輪の外周面と各内歯19aとの間に回転自在に配置され、偏心回転軸39の偏心回転によって内歯19aとの噛み合い箇所が周方向へ移動する複数の転動体48と、従動回転体に一体的に設けられ、各転動体48の間を離しつつ各転動体48の径方向の移動を許容する保持部材41と、を備え、偏心回転軸39の外周に形成された1箇所以上の凹部70a、70bを有し、凹部70a、70b内に少なくとも1個以上の付勢部材71,72を設け、付勢部材71,72は偏心回転軸39に対して軸受部47を径方向外側に異なる2方向以上から付勢する。
【選択図】図7

Description

本発明は、吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
クランクシャフトから回転力が伝達されるスプロケットに対するカムシャフトの相対回転位相を電動モータの回転力を利用して変換制御するバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されたものがある。
このバルブタイミング制御装置は、モータハウジングが前記クランクシャフトと同期回転する前記電動モータと、該電動モータの回転速度を減速してカムシャフトに伝達する減速機構と、を備えている。
この減速機構は、モータ軸から回転力が伝達される偏心軸部と、前記スプロケットに一体に設けられて内周に波形状の内歯を有する環状部材と、該環状部材の各内歯とボールベアリングの外輪との間に設けられた複数のローラと、カムシャフト側に設けられ前記各ローラの間を隔成しつつローラ全体の径方向の移動を許容する保持器と、を有している。
そして、前記ローラは、外径の異なるものを予め複数用意しておき、該ローラの外周面と内歯の内面などの間のクリアランスの大きさに応じて選択的に組み付けて最適なクリアランスを調整するようになっている。
特開2011−231700号公報
前記公報記載のバルブタイミング制御装置にあっては、前述のように外径の異なるローラを選択的に組み付けてクリアランスを調整するようになっているが、各ローラの外径精度には自ずと限界があることから、前記クリアランス(バックラッシ)を精度良く調整することが困難である。
この結果、前記カムシャフトに発生したトルク変動時に、前記クリアランスのばらつきに起因して各ローラの外周面と内歯の内面との間などに比較的大きな衝突打音が発生して、装置の品質低下や、生産時の歩留まり低下を招く場合があった。
或いは、高精度な部品のみを用いて組立てる場合には、製品のコスト増の原因となる場合があった。
本発明は、ローラの外周面と内歯の内面との間のバックラッシを低減させて、打音の発生を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトに固定された従動回転体と、前記駆動回転体に対して相対回転する電動モータと、該電動モータから回転力が伝達され、回転中心に対して偏心回転する偏心回転体と、該偏心回転体の外周に設けられ、内輪と外輪が相対回転する軸受と、前記駆動回転体または前記従動回転体の一方に一体的に設けられ、内周に噛合い部を有する内周噛合い部と、前記軸受の外周に周方向へほぼ等間隔位置に回転自在に設けられ、前記偏心回転体の偏心回転によって前記内周噛合い部との噛合い箇所が周方向へ移動する複数の転動体と、
前記駆動回転体もしくは前記従動回転体の他方と一体的に設けられ、前記各転動体同士を離しつつ前記転動体の径方向の移動を許容する保持部材とを備え、前記偏心回転体の外周または前記軸受の内周に形成された1箇所以上の凹部を有し、該凹部内に少なくとも1個以上の付勢部材を設け、該付勢部材は前記偏心回転体に対して前記軸受を径方向外側に異なる2方向以上から付勢するように設けられたことを特徴とする。
上記手段によれば、ローラの外周面と内歯の内面との間のバックラッシを低減させて、打音の発生を抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することができる。本発明のその他の構成、作用、効果は以下の実施例において詳細に説明する。
本発明に係わる内燃機関のバルブタイミング制御装置の一実施形態を示す縦断面図(拡大)である。 本発明に係わる内燃機関のバルブタイミング制御装置の一実施形態を示す縦断面図である。 図2のA−A間の断面図である。 バルブタイミング制御装置の正面図である。 バルブタイミング制御装置の背面図である。 図1の一点鎖線で囲んだD部拡大図である。 図2のB−B間の断面図である(ローラ式減速機構部の断面図)。 ローラ減速機構の正面図の拡大である(クリアランス)。 ローラ減速機構の正面図の拡大である(バックラッシ)。 第一実施例形態のローラ減速機構の正面図である。 第一実施例形態のローラ減速機構の正面の拡大図である。 第二実施例形態のローラ減速機構の正面図である。 第三実施例形態のローラ減速機構の正面図である。 第四実施例形態のローラ減速機構の正面図である。 本第一実施形態の板ばねを示す斜視図である。 本第二実施形態の板ばねを示す斜視図である。 本第三実施形態の板ばねを示す正面図である。 本第四実施形態の板ばねを示す正面図である。
以下、本発明に係わる内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。
以下、第一の実施例の構成について説明する。
このバルブタイミング装置は図1及び図2に示すように、図外の内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、図外のシリンダヘッド上に軸受を介して回転自在に支持され、タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、該タイミングスプロケット1の前方位置に配置された図外のチェーンカバーにボルトによって取付け固定された固定部材であるカバー部材3と、タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、内燃機関の運動状態に応じて両者1、2の相対回転位相を変更する位相変換機構4と、を備えている。
タイミングスプロケット1は、全体が金属(例えば鉄系金属)によって環状一体に形成され、内周面が段差形状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギヤ部1bと、スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた環状部材19と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aとカムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動部材9(従動回転体)との間に、軸受である1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1とカムシャフト2が相対回転自在に支持されている。
大径ボールベアリング43は、一般的な構造であって、図2に示すように、外輪43aと内輪43b及び該両輪43a、43bの間に介装されたボール43cとから構成されている。この大径ボールベアリング43は、外輪43aがスプロケット本体1aの内周側に固定されているのに対して内輪43bが後述する従動部材9の外周側に固定されている。
スプロケット本体1aは、内周側に、カムシャフト2側に開口した円環溝状の外輪固定部60が形成されている。この外輪固定部60は、図1に示すように、段差形状に形成されて、カムシャフト軸方向に延びた円環状の内周面60aと、該内周面60aの開口と反対側に一体に有し、径方向に沿って形成された第1規定段差面60bとから構成されている。内周面60aには、大径ボールベアリング43の外輪43aが軸方向から圧入されると共に、第1固定段差面60bには、圧入された外輪43aの軸方向の内端面が当接して、該外輪43aの軸方向一方側の位置決めをするようになっている。
環状部材19は、スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変換機構4の電動モータ12方向へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には、波形状の内歯19aが形成されている。この内歯19aは、円周方向に等間隔で連続的に複数形成されている。また、環状部材19の前端側は、電動モータ12の後述するハウジング5とねじ7によって螺嵌固定されている。
また、スプロケット本体1aの環状部材19と反対側の後端部には、円環状の保持プレート61が配置されている。この保持プレート61は、金属板材によって一体に形成され、図2及び図5に示すように、外径がスプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、内径が大径ボールベアリング43の径方向のほぼ中央付近の径に設定されている。したがって、保持プレート61の内周面は、外輪43aの軸方向の外端面43eに対して一定の隙間をもって覆うように対向配置されている。また、内周部61aの内周縁所定位置には、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部61bが一体に設けられている。このストッパ凸部61bは、従動部材9端面と接するカムシャフト2に設けられた凹部2bとにより、カムシャフト2とスプロケット1の位相変換角量が一定以上、変化できないように設けられている。
カバー部材3は、アルミニウム合金材によってカップ状に一体に成形されて、前端部に形成された膨出部3aがハウジング5の前端部を覆うように設けられていると共に、膨出部3aの外周部側には円筒壁3bが軸方向に沿って一体に形成されている。この円筒壁3bは、図2に示すように、内部に保持用孔が形成されて内周面が後述するブラシ保持体28のガイド面として構成されている。
また、カバー部材3は、図2に示すように、外周に形成されたフランジ部3dにボルト挿通孔が貫通形成され、このボルト挿通孔に挿通された図外のボルトによって図示しないチェーンカバーに固定されている。膨出部3aの外周側の段差部内周面とハウジング5の外周面との間には、シール部材である大径なオイルシール50が介装されている。この大径オイルシール50は、横断面がほぼコ字形状に形成されて、合成ゴムの基材の内部に芯金が埋設されていると共に、外周側の円環状基部がカバー部材3の内周面に設けられた段差円環部3hに嵌着固定されている。
ハウジング本体5aは、後端側に円板状の底部5bを有し、該底部5bのほぼ中央に後述の偏心軸部39を挿通する大径な軸部挿通孔5cが形成されていると共に、該軸部挿通孔5cの孔縁には、カムシャフト2軸方向へ突出した円筒状の延出部5dが一体に設けられている。
カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当り2つの駆動カムを有していると共に、前端部にフランジ部2aが一体に設けられている。このフランジ部2aは、図1及び図2に示すように、外径が後述する従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく設定されて、各構成部品の組み付け後に、前端面2eの外周部が大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向外端面に当接配置されるようになっている。また、前端面2eが従動部材9に軸方向から当接した状態でカムボルト10によって軸方向から結合されている。
従動部材9は、鉄系金属材によって一体形成され、図2に示すように、前端側に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの内周前端面から軸方向へ突出した円筒部9bと、固定端部9aの外周部に一体に形成されて、複数のローラ48を保持する円筒状の保持器41とから構成されている。また従動部材9は、後端面がカムシャフト2のフランジ部2aの前端面に当接配置されて、カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。従動部材9の内部には図1に示すように、中央にカムボルト10の軸部が挿通される挿通孔が貫通形成されていると共に、外周側にニードルベアリング38が設けられている。
保持器41は、図1及び図2に示すように、固定端部9aの外周部前端から断面がほぼL字形状に折曲されて、円筒部9bと同方向へ突出した有底円筒状に形成されている。この保持器41の筒状先端部41aは、雌ねじ形成部6と延出部5dとの間に形成された円環状の凹部である空間部を介してハウジング5の底部5b方向へ延出している。また、先端部41aの周方向のほぼ等間隔位置に、複数のローラ48をそれぞれ転動自在に保持するローラ保持部であるほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41bが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41bは、その全体の数が環状部材19の内歯19aの全体の歯数より最大でも1つ少なくなっている。
そして、固定端部9aの外周部と保持器41の底部側結合部との間には、大径ボールベアリング43の内輪43bを固定する内輪固定部63が切欠形成されている。この内輪固定部63は、図2に示すように、外輪固定部60と径方向から対向した段差状に切欠形成されて、カムシャフト軸方向に延びた円環状の外周面63aと、該外周面63aの開口と反対に一体に有し、径方向に沿って形成された第2固定段差面63bとから構成されている。外周面63aには、大径ボールベアリング43の内輪43bが軸方向から圧入されると共に、第2固定段差面63bには、圧入された内輪43bの内端面が当接して軸方向の位置決めされるようになっている。
位相変更機構4は、カムシャフト2のほぼ同軸上前端側に配置されたアクチュエータである電動モータ12と、該電動モータ12の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構8と、から構成されている。電動モータ12は、図1に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークであるハウジング5と、該ハウジング5の内部に回転自在に設けられた中間回転体であるモータ出力軸13と、ハウジング5の内周面に固定されたステータである半円弧状の一対の永久磁石14、15と、封止プレート11に固定された固定子16と、を備えている。
モータ出力軸13は、図1に示すように、段差円筒状に形成されてアーマチュアとして機能し、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差部13cを介してカムシャフト2側の大径部13aと、ブラシ保持体28側の小径部13bとから構成されている。また、大径部13aの外周に鉄心ロータ17が固定されていると共に、該大径部13aの内部に偏心軸部39が軸方向から圧入固定されて、段差部13cの内面によって偏心軸部39の軸方向の位置決めがなされるようになっている。一方、小径部13bの外周には、コミュテータ20が軸方向から圧入固定されて段差部13cの外面によって軸方向の位置決めがなされている。
鉄心ロータ17は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周に形成されたスロットには電磁コイル18が巻回されている。この電磁コイル18は、カムシャフト2側のコイル部がハウジング5の底部5b前端面の凹部内に収容された形で軸方向から近接配置されている。
一方、コミュテータ20には、鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに電極コイル18が電気的に接続されている。
図1〜図3に示すように、固定子16は、封止プレート11の内周側に一体的に設けられた円板状の樹脂プレート22と、該樹脂プレート22の内側に設けられた一対の樹脂ホルダー23a、23bと、該各樹脂ホルダー23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置される。コイルスプリング24a、24bの弾性力で各先端面がコミュテータ20の外周面に径方向から弾接する切換ブラシ(整流子)である第1ブラシ25a、25bと、樹脂ホルダー23a、23bの前端面に、各外端面を露出した状態で埋設固定された内外二重の円環状のスリップリング26a、26bと、各第1ブラシ25a、25bと各スリップリング26a、26bを電気的に接続するピグテールハーネス27a、27bと、から主として構成されている。なお、スリップリング26a、26bが給電機構の一部を構成し、また、第1ブラシ25a、25bやコミュテータ20、ピグテールハーネス27a、27bなどが通電切替手段として構成されている。
封止プレート11は、ハウジング5の前端部内周に形成された凹状段差部にかしめによって位置決め固定されている。また、中央位置には、モータ出力軸13の一端部などが挿通される軸挿通孔11aが貫通形成されている。
図2及び図4に示すように膨出部3aには、合成樹脂材によって一体的にモールドされた給電機構であるブラシ保持体28が固定されている。
このブラシ保持体28は、側面視ほぼL字形状に形成され、保持用孔3cに挿入されるほぼ円筒状のブラシ保持部28aと、該ブラシ保持部28aの上端部に有するコネクタ部28bと、ブラシ保持部28aの両側に一体に突設されて、膨出部3aに固定される一対のブラケット部28cと、ブラシ保持体28の内部に大部分が埋設された一対の端子片31と、から主として構成されている。
一対の端子片31は、上下方向に沿って平行かつクランク状に形成されて、一方側(下端側)の各端子31aがブラシ保持部28aの底部側に露出状態で配置されている。一方、他方側(上端側)の各端子31b、31bがコネクタ部28bの雌型嵌合溝28d内に突設されている。また、他方側端子31b、31bは、図外の雄端子を介してバッテリー電源に電気的に接続されている。
ブラシ保持部28aは、ほぼ水平方向(軸方向)に延設されて、内部に上下位置に形成された円柱状の貫通孔内にスリーブ状の摺動部29a、29bが固定されていると共に、該各摺動部29a、29bの内部に、各先端面が各スリップリング26a、26bに軸方向からそれぞれ当接する第2ブラシ30a、30bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
この各第2ブラシ30a、30bは、ほぼ長方体状に形成されて、各貫通孔の底部側に臨む一方側端子31aとの間に弾装された付勢部材である第2コイルスプリング32a、32bの弾性力によってそれぞれ各スリップリング26a、26b方向に付勢されている。
また、ブラシ保持部28aの基部側外周に形成された円環状の嵌着溝内に、環状シール部材34が嵌着保持されており、ブラシ保持部28aが保持用孔3cに挿通された際に、シール部材34が円筒壁3bの先端面に弾接してブラシ保持部28a内をシールするようになっている。
ブラケット部28cは、ほぼ三角形状に形成されて、両側部にボルト挿通孔が貫通形成されている。この各ボルト挿通孔には、膨出部3aに形成された一対の雌ねじ孔に螺着する各ボルト36が挿通されて各ブラケット部28cを介してブラシ保持体28が膨出部3aに固定されるようになっている。
図1及び図2に示すようにモータ出力軸13と偏心軸部39は、カムボルト10の頭部10a側の軸部10bの外周面に設けられて小径ボールベアリング37と、従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング37の軸方向側部に配置されたニードルベアリング38によって軸受機構が構成されている。
ニードルベアリング38は、偏心軸部39の内周面に圧入された円筒状のリテーナ38aと、該リテーナ38aの内部に回転自在に保持された複数の転動体であるニードルローラ38bとから構成されている。このニードルローラ38bは、従動部材9の円筒部9bの外周面を転動している。
小径ボールベアリング37は、内輪が従動部材9の円筒部9bの前端縁とカムボルト10のワッシャ10cとの間に挟持状態に固定されている一方、外輪がモータ出力軸13の内周に形成された段差部と抜け止めリングであるスナップリングとの間で軸方向から位置決め支持されている。
また、モータ出力軸13(偏心軸部39)の外周面とハウジング5の延出部5dの内周面との間には、減速機構8の内部から電動モータ12内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール46が設けられている。このオイルシール46は、内周部がモータ出力軸13の外周面に弾接していることによって、該モータ出力軸13の回転に対して摩擦抵抗を付与するようになっている。
図外のコントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、機関制御を行うと共に、電磁コイル18に通電してモータ出力軸13の回転制御を行い、減速機構8を介してカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
減速機構8は、図6及び図7に示すように、偏心回転運動を行う偏心軸部39と、該偏心軸部39の外周に設けられた中径ボールベアリング47と、該中径ボールベアリング47の外周に設けられたローラ48と、該ローラ48を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する保持器41と、該保持器41と一体の従動部材9と、から主として構成されている。
偏心軸部39は、段差径の円筒状に形成されて、前端側の小径部39aが前述したモータ出力軸13の大径部13aの内周面に圧入固定されていると共に、後端側の大径部39bの外周面に形成されたカム面39aの軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心量aだけ偏心している。なお、中径ボールベアリング47とローラ48などが遊星噛合い部として構成されている。
中径ボールベアリング47は、ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び両輪47a、47bとの間に介装されたボール47cとから構成されている。内輪47aは、偏心軸部39の外周面に挿入されており、外輪47bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪47bは、軸方向の電動モータ12側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面47dがこれに対向する保持器41の内側面との間に微少な第1隙間C1が形成されてフリーな状態になっている。
また、この外輪47bの外周面には、各ローラ48の外周面が転動自在に当接していると共に、この外輪47bの外周側には、図7に示すように円環状の第2隙間C2が形成されて、この第2隙間C2によって中径ボールベアリング47全体が偏心部39の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
各ローラ48は、中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ環状部材19の内歯19aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向に揺動運動させるようになっている。
減速機構8の内部には、潤滑油給油手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油給油手段は、シリンダヘッドの軸受の内部に形成されて、図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油供給通路と、図1に示すように、カムシャフト2の内部軸方向に形成されて、油供給通路にグルーブ溝を介して連通した油供給孔51と、従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が該油供給孔51に開口し、他端がニードルベアリング38と中径ボールベアリング47の付近に開口した小径なオイル孔52と、同じく従動部材9に貫通形成された大径な3つの図外のオイル排出孔と、から構成されている。
この潤滑油給油手段によって、電動モータ12側のオイルシール46と、カムシャフト2の間に形成される空間に潤滑油が供給されて滞留し、ここから中径ボールベアリング47や各ローラ48などの可動部へ十分に潤滑油が供給されるようになっている。なお、この空間部内に滞留した潤滑油は、小径オイルシール46によってハウジング5内へのリークが阻止されている。なお、モータ出力軸13の前端内部には、図2に示すように、カムボルト10側の空間部を閉止する断面ほぼコ字形状の第1キャップ53が圧入固定されている。
図6及び図7は、第一実施例の減速機構8を示す。偏心回転体である偏心軸部39は、モータ出力軸13の大径部13aの外端縁から一体に延出形成されて、外径がモータ出力軸13の大径部13aの外径とほぼ同じ大きさに形成されていると共に、外周面に円環溝状のカム面39aが形成されている。
このカム面39aは、円周方向の肉厚が変化して外径の軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心しており、最小肉厚部39bの径方向反対側にある最大肉厚部39cから円周方向に約±45度の部分に溝形状からなる凹部70a、70b(付勢部材収容)がそれぞれ形成されていると共に、該凹部70a、70b内に独立した付勢部材である板ばね71、72がそれぞれ収容されている。
具体的に説明すると、凹部70a、70bは図7に示すように、偏心軸部39の外周部を最大肉厚部39cから円周方向に約±45度の接線方向に沿って長方形状に切欠形成されて、縦断面が直線部を持つDカット形状が直角に2箇所形成されていると共に、切欠面は平坦な底面70c、70dで形成されている。
また、凹部70a、70bはその幅方向の長さWが中径ボールベアリング47の外輪47aの幅W1よりも小さく形成されていると共に、外輪47aの両端縁より内側に形成されている。板ばね71、72は図15に示すように、ほぼ長方形の鋼板を円弧状に折曲形成されてなり、凹部70aの底面70cに当接する長手方向の両端部71a、71bが逆湾曲状に折曲形成されていると共に、長手方向の中央位置が円弧状の円弧頂部71cを形成している。凹部70b内に収容される板ばね72は上記板ばね71と同形状で凹部70b内に同様に収容されている。
また、この板ばね71、72は、幅長さW2が凹部70a、70bの幅長さWよりも僅かに小さく形成されて、板ばね自身の伸縮方向への弾性変形時にも両側縁71d、71eが凹部70の幅方向の対向する両内側面に干渉することがないように形成されている。さらに、板ばね70aの長手方向の長さは、凹部70aの長さよりも十分に小さく形成されて、凹部70a内での自由な伸縮方向への弾性変形を許容するようになっている。
よって、この板ばね71が、凹部70a内に収容された状態では、両端部71a、71bの各下端縁が凹部70aの底面70cに線接触にて当接している一方、円弧頂部71cは中径ボールベアリング47の内輪47a内周面にも同様に線接触にて当接する。板ばね72も凹部70b内の底面70dと内輪47a内周面に上記同様に当接して収容されている。
中径ボールベアリング47は図6に示すように、ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び両輪47a、47bとの間に介装されたボール47cとから構成されている。
内輪47aは、内周部が偏心軸部39のカム面39aの外周に圧入されることなく、板ばね71、72の弾性力によって中径ボールベアリング47を径方向に移動可能とするため、僅かな隙間Cが形成されている。また、前端縁がモータ出力軸13の大径部13aとの段差縁39bに当接している一方、後端縁がカム面39aの先端側に嵌着固定されたスナップリング53に当接して、段差縁39bと相俟って軸方向の位置決めがされつつカム面39aからの抜け出しが規制されるようになっている。
各ローラ48は、鉄系金属によって形成され、中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ内歯構成部19の内歯19aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって円周方向にガイドされつつ径方向に揺動可能に収容される。
また、各ローラ48を、保持器41のローラ保持孔41b内に収容した状態で内歯構成部19の各内歯19aと中径ボールベアリング47の外輪47bとの間に収容した場合には、図8に示すように、ローラ48の外周面と内歯19aの内面との間に、微小なラジアルクリアランスCL1が形成されると共に、ローラ48の外周面とローラ保持孔41bの対向する一方の側面41cとの間に、微小なケージクリアランスCL2が形成されている。
これらのクリアランスCL1、CL2を有する状態で図9に示すように、偏心軸部39と内歯構成部19を固定した状態で保持器41を円周方向に回転するとバックラッシθ回転する。このバックラッシθは、減速機構8の変換作動時においてローラ48の転動初期の作動応答性を確保するために必要なものであるが、大きすぎるとローラ48とローラ保持孔41bの円周方向側面、及び内歯19a内面との衝突による衝突打音や振動の原因となる。
以下、本第一の実施例の作用と効果について図を用いて説明する。
図1〜図11及び図15を用いて説明する。
バルブタイミング制御装置を始動しない状態では、図示しない内燃機関のクランクシャフトが回転駆動するとタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転する。その回転力が内歯構成部19と雌めじ形成部6を介してモータハウジング5、つまり電動モータ12が同期回転する。一方、内歯構成部19の回転力が、各ローラ48から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2の回転駆動によりカムが吸気弁を開閉作動する。
そして、バルブタイミング制御装置の始動時は、コントロールユニットから各端子片31、各ピグテールハーネス33及び給電用ブラシ30a、30bや各スリップリング26a、26bなどを介して電動モータ12のコイル18に通電される。これによって、モータ出力軸13が回転駆動され、この回転力は減速機構8を介して増幅されカムシャフト2に伝達される。
すなわち、モータ出力軸13の回転に伴い偏心軸部39が偏心回転すると各ローラ48は、モータ出力軸13の1回転毎に保持器41の各ローラ保持孔41bで径方向へガイドされながら内歯構成部19の一つの内歯19aを乗り越えて隣接する他の内歯19aに転動しながら移動し、これを順次繰り返すことで円周方向へ転接する。この各ローラ48の転接によってモータ出力軸13の回転が減速されつつ従動部材9に回転力が伝達される。このときの減速比は、内歯19aの数によって任意に設定することが可能である。具体的には、内歯19aの数から1を引いた値が減速比であり、例えば、内歯19aの数が61個のとき減速比は1を引いた60である。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転することで位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側或いは遅角側に変換制御できる。タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は図1及び図5に示すように、ストッパ凸部61bの各側面がストッパ凹溝2bの各対向面2c、2dのいずれか一方に当接することによって行われる。
すなわち、従動部材9が、偏心軸部39の偏心回転に伴ってタイミングスプロケット1の回転方向と同方向に回転することによって、ストッパ凸部61bの一側面がストッパ凹溝2bの一方側の対向面2cに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が進角側へ最大に変更される。
一方、従動部材9が、タイミングスプロケット1の回転方向と逆方向に回転することによって、ストッパ凸部61bの他側面がストッパ凹溝2bの他方側の対向面2dに当接してそれ以上の同方向の回転が規制される。これにより、カムシャフト2は、タイミングスプロケット1に対する相対回転位相が遅角側へ最大に変更される。
この結果、吸気弁の開閉タイミングが進角側或いは遅角側へ最大変換されて、内燃機関の燃費や出力の向上が図れる。そして、本実施例では図6及び図7に示すように、電動モータ12のコイル18への通電でモータ出力軸13の回転に伴って偏心軸部39が回転すると、凹部70a、70bに収容される板ばね71、72の弾性力Fsは中径ボールベアリング47の内輪47a内周面に作用する。よって、独立した2個の板ばね71、72は中径ボールベアリング47全体をそれぞれの異なる径方向外側へ僅かに押圧する。
クランクシャフト駆動時のカムシャフト2は、図示しないバルブに設けられたバルブスプリングによってトルク変動(交番トルク)を受ける。具体的には、バルブ開時はバルブスプリング圧縮による正のトルクを、バルブ閉時はバルブスプリング伸張による負のトルクを受ける。このように、カムシャフト2には正逆が切替る交番トルク(トルク変動)が作用する。
そのため、カムシャフト2とカムボルト10で螺着された保持器41は交番トルクを受ける。このとき図11に示すように保持器41に反時計方向のトルクTが作用すると、複数のローラ48の内、ローラ48外周面が保持孔41bの円周方向側面41c、内歯19a内面、及び中径ボールベアリング47の外輪47b外周面の3箇所と当接する少数のローラ48に力が作用する。
仮に上記の3箇所と当接するローラ48が3個の場合、ローラ48外周面と中径ボールベアリング47の外輪47b外周面の線接触によって外輪47b外周面には回転中心Oに向かって作用するラジアル荷重F1〜F3が発生する。このラジアル荷重F1〜F3の合力をFとすると、この合力Fが作用する位置は、交番トルクによって方向が入れ替わり、モータ出力軸13の最大肉厚部39cを中心に円周方向に±45度付近の2箇所である。
また、この合力Fが作用する位置は、内歯19a形状やラジアルクリアランスCL1などにより偏心軸部39の最大肉厚部39cからの角度が変動し、且つ、交番するトルク方向が時計回り、反時計回に変動することで、偏心軸部39の最大肉厚部39cを中心に対称となる2方向間で切替る。
よって、板ばね71、72の弾性力Fsが作用する方向は、上記の交番トルクによってローラ48を介して中径ボールベアリング47の外輪47b外周面に作用する合力Fと同角度で回転中心Oから径方向外側に向かって作用し、且つ交番トルクによって変動(切替る)する2方向である。
図10及び図11に示すように交番トルクによって保持器41に反時計回りのトルクTが作用すると複数個のローラ48を介して中径ボールベアリング47の外輪47b外周面に合力Fが作用し、中径ボールベアリング47全体は径方向に移動する。板ばね71によって中径ボールベアリング47の内輪47a内周面に径方向に作用する弾性力FsとトルクTによるラジアル荷重の合力Fの関係は、F>Fsと合力Fが大きい。このため、中径ボールベアリング47全体は板ばね71が圧縮されながら径方向内側に移動し、偏心軸部39の外周面と中径ボールベアリング47の内輪47a内周面が当接する。
よって、偏心軸部39の中心O’とモータ出力軸13の回転中心O間の偏心量は、カム面39aの軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xに隙間Cだけ僅かに近づくことでa1に減少する。
このとき、ラジアル荷重の合力Fを受けないもう一方の板ばね72の円弧頂部72cは中径ボールベアリング47の内輪47a内周面に弾性力Fsで当接し、中径ボールベアリング47全体を径方向外側に押圧する。これによって、弾性力Fsが作用する方向に配置される少数のローラ48は、径方向外側の内歯19a内面へ押上げられ、ラジアルクリアランスCL1が低減する。
このように板ばね71、72を用いて付勢方向が2方向であることによって、交番トルクTによるラジアル荷重の合力Fが作用していない垂直方向位置に配置される少数のローラ48を径方向外側に積極的に押上げることが可能である。
つまり、変動する交番トルクTによって発生する2方向のラジアル荷重の合力Fの内、合力Fが作用していない他方向(垂直方向)に位置する少数のローラ48のラジアルクリアランスCL1を低減できる。このため、交番トルクTの作用する方向が変動した瞬間にラジアル荷重の合力Fが作用するローラ48のラジアルクリアランスCL1は、低減された状態である。
上記の作用により、変動する交番トルクによるラジアル荷重の合力Fが作用する前にラジアルクリアランスCL1を低減することで、トルク変動直後はラジアルクリアランスCL1が小さい状態を作り出せる。これにより、ラジアルクリアランスCL1の一時的な低減で保持器41のバックラッシθは低減される。
バックラッシθが低減されることで、ローラ48と内歯19a内面との強い干渉が抑制され、振動や衝突打音の発生が十分に低減される。また、板ばね72が交番トルクTによるラジアル荷重の合力F方向と垂直方向に中径ボールベアリング47全体を弾性力Fsで径方向外側に押圧する。押圧により偏心軸部39と中径ボールベアリング47の位置が固定されることで振動が抑制され、さらに衝突打音の発生が低減される。
交番トルクTの方向が時計回りに変化すると、板ばね71、72が上記と逆の作用をなして同様の効果が得られる。このように、板ばね71、72を2個用いることで、交番トルクTによるラジアル荷重の合力Fを受けない他方の板ばねが中径ボールベアリング47全体を径方向外側に押上げて少数のローラ48のラジアルクリアランスCL1を減少する動作を交番トルクによって交互に作用することで、振動や衝突打音の発生を抑えることができ、結果、減速機構8の品質の低下を防止できる。
なお、板ばね71、72の弾性力FsによってラジアルクリアランスCL1を小さくすることになるが、構造的に狭くするのではなく板ばね71、72の弾性力Fsによって小さくするため、減速機構8の作動応答性には影響がない。
しかも、この実施例では、従来技術のように、予め外径の異なる多くのローラ48を用意する必要がなくなることから、ローラ48の製造コストを低減できる。また、ローラ48の組み換え作業も不要になるため、組立て作業能率の向上が図れ、組立コストも大幅に低減できる。
板ばね71、72の円弧頂部71c、72cが内輪47aの内周面に弾性的に当接することから、該当接点が凹部70a、70bと内輪47aの最長距離の部分に自動調心される。また、板ばね71、72は、弾性変形時に凹部70a、70b内において自由な伸縮変形を行うことができ、つまり、両端部71a、71b、72a、72bが何ら移動規制されることがなく、凹部70a、70bの平坦な底面70c、70dに沿って自由に摺動するため、板ばねによる安定した弾性力が得られる。
以下、第二の実施例の構成について説明する。
図12は、第二の実施例の減速機構8を示す。
偏心軸部39は、第一の実施例と同様に、円周方向の肉厚が変化して外径の軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心しており、最小肉厚部39bから径方向反対側にある最大肉厚部39cの左右の円周方向に溝部である凹部70e(付勢部材収容)が形成されていると共に、該凹部70e内に付勢部材である板ばね73が収容されている。具体的に説明すると、凹部70eは、偏心軸部39の外周部を一定の肉厚で偏心軸部39の最大肉厚部39cを中心として左右の円周方向に±45度以上で切欠形成されていると共に、最大肉厚部39cは接線方向に沿って長方形に切欠形成されて、縦断面Dカット状に形成されている。
板ばね73は図16に示すようにほぼ長方形の鋼板を3つの円弧状を組合せた形状に折曲形成されてなり、凹部70eの中央部のDカット形状の平坦な底面70fに板ばね73の中央円弧部73cが軸方向に線接触にて当接するように収容される。このとき板ばね73の両端部の円弧73a、73bは中径ボールベアリング47の内輪47a内周面にそれぞれ線接触にて当接し、該板ばね73は内輪47a内周面に2方向に弾性力Fsが作用するように収容されている。
このように一体形成される3つの円弧形状から構成される1個の板ばね73によって、第一の実施例と同様の2方向に弾性力Fsを作用することが可能である。また、板ばね73を円弧形状にすることによって、板ばね73の凹部70eの中央部の平坦な底面70fに板ばね73の中央円弧部73cが線接触にて当接することで、該板ばね73は当接部を支点として揺動可能な構成である。つまり、板ばね73は、湾曲した円弧形状から構成されることで、付勢部材である板ばねの要素と、板ばね73の中央円弧部73cを支点として揺動するてこ部材の要素を兼備する。
この板ばね73の弾性力Fsが作用する2方向は、交番トルクTによって保持器41から少数のローラ48を介して中径ボールベアリング47の外輪47b外周面に作用する2方向のラジアル荷重の合力Fの逆向き、つまり回転中心Oから径方向に作用する。
これにより第一の実施例と同様に交番トルクによってラジアル荷重の合力Fが一方側に作用すると、この合力Fを受けて板ばね73の片側円弧部73aが径方向に押下げられることで、板ばね73は凹部70eの底面70fと当接する中央円弧部73cを支点として回転する。中径ボールベアリング47全体はラジアル荷重の合力Fによって径方向に移動し、偏心軸部39外周面と、中径ボールベアリング47の内輪47a内周面が当接する。このとき板ばね73は中央円弧部73cを支点に回転することで、板ばね73両端部の他方側の円弧部73bが中径ボールベアリング47の内輪47a内周面を径方向に押上げる押圧が作用する。このため、第一の実施例のように板ばね73による押圧が作用する方向付近に配置される少数のローラ48のラジアルクリアランスCL1を低減でき、同様の効果が得られる。
板ばね73による内輪47a内周面へ作用する押圧は、板ばね73の弾性力Fsと、中央円弧部73cを支点としたてこの原理による力Ftの合計Fs+Ftである。このように第二の実施例では、交番トルクによるラジアル荷重の合力Fを利用した力Ft分だけ、板ばねの弾性力Fs以上に大きな力を中径ボールベアリング47に作用することができる。このため、偏心軸部39と中径ボールベアリング47の振動をより抑制でき、結果、振動や衝突打音の発生をさらに低減させることが可能である。
さらに板ばねを1個で構成することにより製造コストを低減でき、また、組立作業能率の向上が図れ、組立コストも低減できる。板ばね形状は図17に示すように中央部が平坦な底部74cで構成されて、偏心軸部39の凹部70eの平坦な底部70fに面接触する構成でも同様の効果が得られる。
板ばね74の底部74cと凹部70eの底部70fは共に平坦であり面接触のため板ばね74は底部74cを支点として回転し難い形状である。そのため、ラジアル荷重の合力Fを利用したてこの原理による力Ftは減少するが、独立した1個の板ばね74の両端部74a、74bによる2方向への弾性力Fsによって第一の実施状態と同様の効果が得られる。
また、板ばね74の中央を平坦な底部74cとしたことで、凹部70e内の平坦な底部70fと板ばねの底部74cの接触面が増加することで摩擦力が増加し、板ばね74が移動し難く凹部70e内で安定する。また、接触面が拡大することで面圧が低減し磨耗や耐久性の向上が見込める。
以下、本発明の実施例3の構成について説明する。
図13は、本実施例の減速機構8を示す。
偏心軸部39の凹部70eの形状は、板ばね73と当接する中央部が円弧状の円弧部70gで形成され、収容する板ばね73の中央部の円弧部73cが該円弧状70g内周面で当接することで板ばね73が凹部70e内で円周方向に移動し難く安定し、第二の実施例と同様の効果が得られる。
板ばね73の中央円弧部73cと凹部70eの円弧部70gによる円弧同士の線接触、或いは同円弧による面接触により接触面を広く確保できる。このため、接触面が増加することで摩擦力が増加し板ばね73は凹部70d内で安定する。また、接触面が凹同士の円弧による接触のため、接触面が第二の実施例より増加することで面圧が低減し磨耗や耐久性の向上が見込める。また、第二の実施状態と同様に板ばね73は中央円弧部73cを支点として揺動可能であり、てこの原理による力Ftで中径ボールベアリング47全体を径方向に押圧することで、振動を抑制でき、結果、振動や衝突打音の発生をより低減させることが可能である。
以下、第四の実施例の構成について説明する。
図14は、第四の実施例の減速機構8を示す。
偏心軸部39は、第一の実施例と同様に円周方向の肉厚が変化して外径の軸心Yがモータ出力軸13の軸心Xから径方向へ僅かに偏心しており、最小肉厚部39bから径方向反対側にある最大肉厚部39c側に凹部70h(付勢部材収容)が形成されていると共に、該凹部70h内に付勢部材である板ばね75が収容されている。
具体的に説明すると、凹部70hは、偏心軸部39の最大肉厚部39cの接線方向と、最大肉厚部39cを中心として円周方向に±45度の方向の接線方向に沿ってそれぞれ長方形に切欠形成されて、3面の縦断面Dカット状から形成されている。凹部70h内には図18に示すような板ばね75が収容されている。板ばね75は中央部が円弧状の円弧部75c、両端部は円弧状の75a、75b、及び両端縁は両端部の円弧状の75a、75bの円弧と逆方向に湾曲した円弧状75d、75eから形成されている。
板ばね75は凹部70h内に板ばね中央の円弧部75cが凹部70h中央の平坦な底面70iと線接触にて当接する。また、板ばね75の両端面75a、75bは中径ボールベアリング47の内輪47a内周面に線接触にて当接し、さらに板ばね75の両端縁の円弧部75d、75eは凹部の平坦な底面70j、70kの両端付近に線接触にて当接する。このように板ばね75は偏心軸部39の凹部70hの3面からなる平坦な底面70i、70j、70kとそれぞれが当接し、且つ、中径ボールベアリング47の内輪47a内周面と板ばね75の両端部75a、75bが当接して、凹部70h内に収容されている。上記の構成により板ばね75は凹部70g内で安定収容され、第二の実施例と同様の効果を得ることができる。
上述の第一から第四の実施例は一例であり、付勢部材である鋼板による板ばねにコイルばねのような付勢部材を用いても同様の効果が得られる。また、板ばねによる弾性力は偏心軸部39の最大肉厚部39cから周方向に±45度付近が最適であるが、減速比やローラ数、及びクリアランス条件等によりラジアル荷重の合力Fが作用する位置が変化するため、最大肉厚部39cより円周方向に±90度以内であれば良く、±45度に限定されるものではない。
さらに、押圧を付与する方向は2方向以上でも良く、交番トルクによる合力Fが作用する垂直方向に1つではなく、垂直の2方向に中径ボールベアリング47を押圧する付勢部材を配置しても同様の効果が得られる。なお、本発明は各実施例のバルブタイミング制御装置に限定されるものではなく、減速機構を搭載する全ての装置に適用することも可能である。
1…タイミングスプロケット
1a…スプロケット本体
1b…ギヤ部
2…カムシャフト
2a…フランジ部
2b…ストッパ凹溝
2e…前端面
3…カバー部材
3a…膨出部
3b…円筒壁
3c…保持用孔
3h…段差円環部
4…位相変換機構
5…ハウジング
5a…ハウジング本体
5b…底部
5c…軸部挿通孔
5d…延出部
6…
7…ボルト
8…減速機構
9…従動部材
10…カムボルト
11…封止プレート
12…電動モータ(中間回転体)
13…モータ出力軸
14、15…永久磁石(ステータ)
17…鉄心ロータ
18…電磁コイル
18a…コイル部
19…環状部材
19a…内歯
25a、25b…第1ブラシ
28…ブラシ保持体
39…偏心軸部
41…保持器
43…大径ボールベアリング
43a…外輪
43b…内輪
43c…ボール
43d、43f…内端面
43e、43g…外端面
47…中径ボールベアリング
47a…内輪
47b…外輪
47c…ボール
48…ローラ
60…外輪固定部
60a…内周面
60b…第1固定段差面
61…保持プレート
61a…内周面
61b…ストッパ凸部
62…スペーサ
63…内輪固定部
63a…外周面
63b…第2固定段差面
70…凹部
71、72…板ばね
73、74…板ばね(第二の実施形態)
75…板ばね(第四の実施形態)

Claims (13)

  1. クランクシャフトから回転力が伝達される駆動回転体と、
    カムシャフトに固定された従動回転体と、
    前記駆動回転体に対して相対回転する電動モータと、
    該電動モータから回転力が伝達され、回転中心に対して偏心回転する偏心回転体と、
    該偏心回転体の外周に設けられ、内輪と外輪が相対回転する軸受と、
    前記駆動回転体または前記従動回転体の一方に一体的に設けられ、内周に噛合い部を有する内周噛合い部と、
    前記軸受の外周に周方向へほぼ等間隔位置に回転自在に設けられ、前記偏心回転体の偏心回転によって前記内周噛合い部との噛合い箇所が周方向へ移動する複数の転動体と、
    前記駆動回転体もしくは前記従動回転体の他方と一体的に設けられ、前記各転動体同士を離しつつ前記転動体の径方向の移動を許容する保持部材とを備え、
    前記偏心回転体の外周または前記軸受の内周に形成された1箇所以上の凹部を有し、該凹部内に少なくとも1個以上の付勢部材を設け、該付勢部材は前記偏心回転体に対して前記軸受を径方向外側に異なる2方向以上から付勢するように設けられたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材は、円弧状に形成された板バネであることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記2方向以上に付勢力を発生する付勢部材は、前記偏心回転体中心から前記軸受を径方向外側に付勢する独立した2個以上の付勢部材で構成されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項2に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記2方向以上に付勢力を発生する付勢部材の中央部は、前記偏心回転体の凹部の底部に当接していると共に、前記付勢部材の両端部が前記軸受内周面に2箇所以上で当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項4に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材は、少なくとも1個以上の円弧状に形成された板バネであることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項5に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材の中央部と、前記偏心回転体の凹部は当接し、該当接部を中心として前記付勢部材が揺動可能であることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項6に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材の中央部は円弧形状に形成され、前記偏心回転体の凹部に当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項6に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記偏心回転体の凹部中央は、平坦な平面形状からなり、該平面形状部に前記付勢部材中央部が当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. 請求項6に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材中央部は凹状に形成され、該凹状の底面は平坦で前記偏心回転体の凹部に当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  10. 請求項7に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記偏心回転体の凹部中央は円弧形状からなり、該円弧形状部に前記付勢部材中央部の円弧形状が当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. 請求項6に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記偏心回転体の凹部は、前記偏心回転体の外周面に接線方向に沿って切欠かれた平坦な平面形状部を少なくとも2面以上有して構成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  12. 請求項6に記載のバルブタイミング制御装置において、
    前記付勢部材の両端縁は湾曲形状に形成されており、前記偏心回転体の凹部の底面に前記付勢部材の湾曲形状部が当接していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  13. 請求項1記載のバルブタイミング制御装置において、
    2方向以上に作用する付勢部材の付勢方向は、第1の付勢部材による付勢方向に対して、第2の付勢部材の付勢方向が垂直方向に作用するように設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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