JP2016016543A - 二軸配向積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フィルム中に粒子を実質的に含有しない二軸配向積層ポリエステルフィルムであり、当該積層ポリエステルフィルムの最外層のいずれかに滑剤を含有することを特徴とする二軸配向積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
ポリエステルチップを粉砕したサンプルを、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒中に溶解し、毛細管粘度計を用いて、1.0(g/dl)の濃度の溶液の流下時間、および、溶媒のみの流下時間を測定し、それらの時間比率から、Hugginsの式を用いて、極限粘度を算出した。その際、Huggins定数を0.33と仮定した。
JIS K2220に基づいて評価する。すなわち、カップに試料滑剤を押し込み、試料を満たす。次に温度計を差し込み、加熱浴中で加熱し、試料がカップの開口部から滴下した時の温度を滴点とする。
JIS K 2501に基づいて中和滴定法により評価する。すなわち、試料を約0.05g量とり、200mLのトールビーカに投入する。次に、 滴定溶剤(キシレン+ジメチルホルムアミド(1+1)150mLを添加する。 ビーカ加熱装置にて液温を80℃に加熱し、試料を溶解させる。4) 液温が80℃で一定になった後、滴定液(0.1mol/L 水酸化カリウム・エタノール溶液 f=1.0)を用いて滴定を行い、酸価を求める。
JIS K 0070に基づいて評価する。すなわち、試料1.5〜2.0gを200mL三角フラスコに採取する。 0.5mol/L水酸化カリウム・エタノール溶液25.0mLを加えて、三角フラスコに冷却管を取り付ける。 時々振り混ぜながら加熱し、還流するエタノールの環が冷却管の上端に達しないように温度を調節して穏やかに加熱する。30分沸騰させた後直に冷却し内容物が寒天状に固まらないうちにエタノール25mLを加え0.5mol/L塩酸(f=1.006)で滴定する。空試験(滑剤試料無)を行い、0.5mol/L塩酸の滴定量の平均値を求める。
けん化価(mg/g) = (空試験時の滴定量(mL)−試料の滴定量(mL))×滴定液のファクタ(1.006)×濃度換算係数(28.05mg/mL)/試料採取量(g)
幅10mm、長さ100mmの平滑なガラス板上にフィルムを貼り付け、その上に幅1
8mm、長さ120mmに切り出したフィルムを直径8mmの金属ピンに押し当て、金属
ピンをガラス板の長手方向に、加重30g、40mm/分で滑らせて摩擦力を測定し、1
0mm滑らせた点での摩擦係数を動摩擦係数として評価した。なお、測定は、室温23±1℃ 、湿度50±0.5%RHの雰囲気下で行った。測定回数(N)は10回とし、その平均値を採用する。動摩擦係数(μd)として、1.0未満をA、1.0以上はBとした。
動摩擦係数(μd)=Fd/おもり荷重
(上記式中、Fdの単位はg重、おもり荷重の単位はg重である)
(株)小坂研究所のSurfcorder SE3500を使用。測定条件は下記。
Cutoff 0.08mm
Filter ガウス
E. Length 2.500mm
S. Length 0.081mm
レべリング 直線(全域)
Start−up Cutoff X 0.5
Data 15625points
Drive Speed 0.1mm/s
中心線平均粗さ:Raは0.010μm以上をA、0.010μm未満をBとする。また、ピークカウント:Pc2は10未満をA、10以上をBとする。
スラリー調製槽、およびそれに直列に接続された2段のエステル化反応槽、および2段目のエステル化反応槽に直列に接続された3段の溶融重縮合槽からなる連続重合装置を用い、スラリー調製槽に、テレフタル酸とエチレングリコールをそれぞれ毎時865重量部、485重量部で連続的に供給すると共に、エチルアシッドホスフェートの0.3重量%エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1t当たりの燐原子としての含有量が0.129モル/樹脂tとなる量で連続的に添加して、攪拌、混合することによりスラリーを調製した。このスラリーを、窒素雰囲気下で260℃、相対圧力50kPa(0.5kg/cm2)、平均滞留時間4時間に設定された第1段目のエステル化反応槽、次いで、窒素雰囲気下で260℃、相対圧力5kPa(0.05kg/cm2)、平均滞留時間1.5時間に設定された第2段目のエステル化反応槽に連続的に移送して、エステル化反応させた。また、その際、第2段目のエステル化反応槽に設けた上部配管を通じて、酢酸マグネシウム4水和物の0.6 重量% エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1t当たりのマグネシウム原子としての含有量が0.165モル/樹脂tとなる量で連続的に添加すると共に、第2段目のエステル化反応槽に設けた別の上部配管を通じてエチレングリコールを毎時60重量部連続的に追加添加した。引き続いて、前記で得られたエステル化反応生成物を連続的に溶融重縮合槽に移送する際、その移送配管中のエステル化反応生成物に、テトラ−n−ブチルチタネートを、チタン原子の濃度0.15重量%、水分濃度を0.5重量%としたエチレングリコール溶液として、得られるポリエステル樹脂1t当たりのチタン原子としての含有量が0.084モル/樹脂tとなる量で連続的に添加しつつ、270℃、絶対圧力2.6kPaに設定された第1段目の溶融重縮合槽、次いで、278℃、絶対圧力0.5kPaに設定された第2段目の溶融重縮合槽、次いで、280℃、絶対圧力0.3kPaに設定された第3段目の溶融重縮合槽に連続的に移送して、得られるポリエステル樹脂の極限粘度が0.65dl/gとなるように各重縮合槽における滞留時間を調整して溶融重縮合させ、重縮合槽の底部に設けられた抜き出し口から連続的にストランド状に抜き出して、水冷後、カッターで切断してチップ状粒状体としたポリエステルを製造した。
テレフタル酸ジメチル100部、エチレングリコール70部、および酢酸カルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04部および三酸化アンチモン0.035部を、平均粒子径3 .2μmのシリカ粒子のエチレングリコールスラリーと共に添加し、常法に従って重合した。その際、ポリエステル樹脂中のシリカ濃度が6000ppm程度となるように、スラリーの量を調整した。反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル(2)を得た。得られたポリエステルチップの極限粘度は、0.66dl/gであった。
グリセリンを水酸化ナトリウム触媒環境下で250℃の条件で脱水縮合させ、ポリグリセリンを得る。得られたポリグリセリンと、モンタン酸と直接エステル化させることで、モンタン酸の複合エステルとして、モンタン酸エステル(1)を得た。適点は73−79℃、酸価(mgKOH/g)は13−26、けん化価(mgKOH/g)は170−195、溶融粘度(mPa・s)は150であった。
上記ポリエステル(1)およびモンタン酸エステル滑剤(1)を98.0:2.0の比率で混合したポリエステルをポリエステル層(A)の原料とし、上記ポリエステル(2)をポリエステル層(B)の原料とした。ポリエステル層(A)については、280℃に設定した口径30mmのベント付二軸押出機にて吐出量4kg/hr、押出機スクリュー回転数を42rpmの条件とし、さらにギアポンプとフィルターを通過させて溶融体を得る。一方、ポリエステル層(B)については、280℃に設定した口径44mmのベント付二軸押出機にて吐出量20kg/hr、押出機スクリュー回転数を133rpmの条件とし、さらにギアポンプとフィルターを通過させて溶融体を得る。
上記ポリエステル(1)をポリエステル層(A)の原料とすることを除いて、実施例1と同様な方法で検討した。得られた二軸配向積層ポリエステルフィルムの評価結果を下記表に示す。
上記ポリエステル(1)とポリエステル(2)を87.5:12.5の比率で混合したポリエステルをポリエステル層(A)の原料とすることを除いて、実施例1と同様な方法で検討した。得られた二軸配向積層ポリエステルフィルムの評価結果を下記表に示す。
Claims (2)
- フィルム中に粒子を実質的に含有しない二軸配向積層ポリエステルフィルムであり、当該積層ポリエステルフィルムの最外層のいずれかに滑剤を含有することを特徴とする二軸配向積層ポリエステルフィルム。
- 滑剤がモンタン酸のエステル化物である請求項1に記載の二軸配向積層ポリエステルフィルム。
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JP2014139214A JP2016016543A (ja) | 2014-07-05 | 2014-07-05 | 二軸配向積層ポリエステルフィルム |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-07-05 JP JP2014139214A patent/JP2016016543A/ja active Pending
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