JP2016015983A - 冷気循環式オープンショーケース - Google Patents

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Shinya Sakano
慎哉 坂野
鈴木 義康
Yoshiyasu Suzuki
義康 鈴木
翔太郎 増田
shotaro Masuda
翔太郎 増田
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Abstract

【課題】冷気循環式オープンショーケースの開口部に、高い熱遮蔽効果を有する理想的なエアカーテンを吹出し形成させる。【解決手段】前面開口部2を有するケース本体10と、冷気の流路となる冷気循環ダクト4と、前記開口部2の上端部に設けられ前記冷気循環ダクト4に連通されて前記開口部2に向けて冷気を吹き出しエアカーテンを形成する冷気吹出口16と、前記開口部2の下端部に設けられ前記冷気循環ダクト4に連通されて前記エアカーテンの冷気を吸い込む冷気吸込口17と、前記冷気吹出口16に組み込まれ前記エアカーテンの冷気の流れを整える空気整流体20とを備えた冷気循環式オープンショーケース1において、前記冷気循環ダクト4内における空気整流体20の冷気流入口側に、所定の開孔を有するプレート21を取り付ける。【選択図】図3

Description

本明細書によって開示される技術は、冷気循環式オープンショーケースに関する。
従来、冷気循環式オープンショーケースとして、前面開放型のケース本体と、冷気循環ダクトとを有し、ケース本体の前面開口上部に設けた冷気吹出口から、同開口下部に設けた冷気吸込口に向けて冷気を吹き出して、エアカーテンを形成するものが知られている。かかる構成のオープンショーケースは、エアカーテンの熱遮蔽効果によってケース本体内方に画成される貯蔵室を低温に維持し易くしたものであるが、冷気吹出口から冷気吸込口まで冷気を到達させて熱遮蔽効果を十分に発揮させるためには、一定値以上の流速で冷気を吹き出す必要がある。
しかし、エアカーテンの冷気の流速が速くなって、ほぼ静止している周囲外気との速度差が大きくなると、これに伴って圧力差も大きくなり、外気をエアカーテンに巻き込み易くなる。冷気よりも温度の高い外気を巻き込むと、冷気吸込口における吸込み温度が上昇し、蒸発器の熱負荷が増大する。また、外気は湿度も比較的高いため、これを巻き込むと蒸発器の着霜量が増大して短時間で目詰まりを起こし易くなり、頻繁な除霜運転が必要となって運転効率が悪化してしまう、といった問題があった。
そのため、冷気吹出口に、庫外側のハニカムの目を細かく設定したハニカム構造の空気整流体を組み込んで、周囲外気と接する側の冷気の流速を遅くし、外気との速度差を小さくする技術が提案されている(特許文献1)。
特開2000−102458号公報
しかしながら、ハニカムの目を細かくすると、一般的にコストが増加するのに加え、水滴やごみ等による目詰まりが起き易く、また周囲の外気温度や庫内の設定温度が低い場合には氷結による目詰まりも起き易くなる、という問題があった。
本明細書は、上記の問題を解決し、ケース本体の開口部に高い熱遮蔽効果を有する理想的なエアカーテンを吹出し形成できるようにしたオープンショーケースを開示する。
本明細書によって開示されるオープンショーケースは、前面に開口部を有するケース本体と、冷気の流路となる冷気循環ダクトと、前記開口部の上端部に設けられ前記冷気循環ダクトに連通されて前記開口部に向けて冷気を吹き出しエアカーテンを形成する冷気吹出口と、前記開口部の下端部に設けられ前記冷気循環ダクトに連通されて前記エアカーテンの冷気を吸い込む冷気吸込口と、前記冷気吹出口に組み込まれ前記エアカーテンの冷気の流れを整える空気整流体と、前記冷気循環ダクト内における空気整流体の冷気流入口側に取り付けられ所定の開孔を有するプレートと、を備える。
本明細書によって開示される技術によれば、空気整流体に流入する冷気の流れが、冷気循環ダクトにおける空気整流体の冷気流入口側に取り付けられたプレートによって妨げられる。プレートには開孔が設けられており、一定の冷気流量が確保されるが、プレートの開孔を通過した後に空気整流体を通って冷気吹出口から吹出される冷気の流速は、プレートと接触することなく吹出される冷気の流速と比べて低下する。また、エアカーテンを形成する冷気の流速は、空気整流体を通過して吹出される冷気の流量が減少することによっても低下する。よって、前記プレートの開孔率等を適切に設計することで、エアカーテンにおける厚み方向、すなわち、ケース本体内の冷気と接する庫内境界面から、外気と接する庫外境界面に至るまでの冷気の流速を、任意に調整できる。
以上のようにプレートの開孔を適切に設計することで、庫内境界面側では一定の流速を維持し、庫外境界面では冷気の流速を遅くしたエアカーテンを形成せしめることができる。これにより、庫内境界面側では、庫内冷気と庫外外気との圧力差によってエアカーテンが庫内側に引き込まれる方向に湾曲する現象を回避して、十分な熱遮蔽効果を得ることができる。また、庫外境界面側では、外気とエアカーテン冷気との速度差および圧力差を小さく抑えて、エアカーテンに巻き込む外気の量を低減することが可能となる。この結果、蒸発器にかかる熱負荷を軽減して除霜運転必要頻度の低減を図ることが可能となり、最終的には、オープンショーケースの冷却能力を向上させることができる。
本明細書によって開示される冷気循環式オープンショーケースに係るプレートは、空気整流体に当接するように取り付けてもよい。プレートは、冷気循環ダクト内において、空気整流体の取付位置よりも奥側に取り付けられるため、組付け時やメンテナンス後に空気整流体を冷気吹出口側からはめ込む際のストッパーとなり、位置決めが容易となる。
本明細書によって開示される冷気循環式オープンショーケースに係るプレートは、エアカーテンの厚み方向において、庫内側から庫外側に向けて開孔率が漸次低下するように設計されていることが好ましい。また、エアカーテンの幅方向において、ほぼ一定の開孔率となるように設計されていることが好ましい。
このような構成によれば、エアカーテン内における厚み方向での速度勾配を適切に調整すると共に、エアカーテン内の冷気流の乱れを防止することができる。この結果、ケース本体の開口部に、高い熱遮蔽効果を有する理想的なエアカーテンを吹出し形成できる。
また、本明細書によって開示されるオープンショーケースは、以下のような構成としてもよい。
(1−1) 冷気吸込口が、ケース本体内方に画成される貯蔵室の底面を覆う庫内底板の前側に設けられており、この冷気吸込口の上面を覆うように、庫内底板とは別部材で上表面がフラットな形状に形成された冷気の流通を許容する吸込口カバーが、上表面の後側が低くなるように傾斜した態様で設置される構成。
上記構成によれば、冷気吸込口が後下がり状となって庫内側を指向するため、従来の形状、すなわち水平状や前下がり状等の冷気吸込口と比較して、外気の吸込みを低減できる。また、吸込口カバーが単純な形状の独立部品とされているため、階段状やV字状等の冷気吸込口と比較して、製造・加工が容易となる。さらに、オープンショーケースでは、構造上、冷気吸込口からのごみの侵入が不可避であり、ダクト内を定期的に清掃する必要があるが、吸込口カバーが庫内底板とは別部材とされているため、ダクト清掃の際に庫内底板全体を外す必要がなくなってメンテナンスの作業性が格段に向上する。また、吸込口カバー破損時の交換費用等も低減できる。さらには、吸込口カバーが斜めに設置されるため、冷気吸込口上に物を置きにくくなり、冷気吸込口が塞がれることを回避できる。
(1−2) (1−1)に記載の構成において、前記庫内底板の前端部に上方に開口するU字型断面をなす溝部が曲げ加工によって形成され、前記吸込口カバーが、その後端部を前記溝部内に嵌合させつつ、前記吸込口カバー上表面が前記庫内底板の上表面よりも両者の境界において一段高くなるような態様で設置される構成。
上記構成によれば、溝部を形成するための曲げ加工によって、庫内底板前端部の強度を向上させることができる。また、庫内に液体をこぼした場合でも、こぼれた液体は溝部に流れ込み、冷気循環ダクト内部に液体が直接流下する事態を回避できる。なお、庫内に多量の液体がこぼれる事態が想定される場合には、前記溝部の底をケース本体の両側部に向けて下降するように傾斜させ、ケース本体の両側に配した排水管に繋ぐ等、こぼれた液体が溝部に沿ってケース本体の両側部へ、さらには排水口へと導流されるような構造としてもよい。これにより、冷気循環ダクトの内部全体に液体が流れ落ちる事態を回避でき、清掃の手間を大幅に削減できる。また、吸込口カバーと庫内底板の間に明確な段差が形成されることによって、冷気吸込口上に物を置きにくくなり、冷気吸込口の開口を確保し易くなる。
(2−1) ケース本体内方に画成される貯蔵室内に、商品を載置するための棚板が上下段に離間して並ぶように備えられており、前記棚板が、前側部分を形成する透明な前棚板と、後側部分を形成する金属製の後棚板と、を備えている構成。
上記構成によれば、棚板の厚み、重量、およびコストの増加を抑えつつ、明るく、下段の棚板上に載置された商品が見易いオープンショーケースを得ることができる。具体的には、棚板における前側部分が透明なガラス又は透明な樹脂製の前棚板で形成されるため、庫内に設置した照明の光が陳列棚の前側において下段まで到達し易く、下段前側に載置された商品が見易くなる。この結果、庫内照明の設置個数やワット数を低減でき、初期コストおよびランニングコストの両方を抑制できる。一方、棚板の後側部分を強度および剛性の高い金属板で形成することにより、ショーケース本体が大きい場合であっても、ガラス又は樹脂製の前棚板の面積を小さく抑えることができる。よって、前棚板を厚くすることなく、十分な強度や剛性が確保できる。なお、本構成は、基本的に各棚板の前側に並べられた商品と同じ商品をその後側に陳列するような場合、すなわち上下各棚板の前面に並んだ商品を見易く展示することが求められるような場合に、特に有用である。透明な前棚板と金属製の後棚板との比率は、棚板全体の面積等に応じて適宜変更できる。
(2−2) 上記(2−1)に記載の構成において、前記棚板が、さらに最前端部を形成する金属製の板金部材を備えており、前記棚板の全幅に亘って、前記前棚板の後端部が前記後棚板上に、前記前棚板の前端部が前記板金部材上に支持される構成。
上記構成によれば、前棚板の前端部および後端部が全幅に亘って金属製の部材で支持されるため、透明な前棚板にかかる荷重を、強度の高い後棚板および板金部材に分散して受け止めることができる。また、棚板の前部および後部に金属製の部材が配されることで、棚板全体の剛性が増すため、十分な強度を確保しつつ前棚板をより薄板で形成することが可能となる。また、棚板の最前端部が破損しにくい板金部材で保護されるため、棚板の前端に商品や身体の一部がぶつかった場合等の安全性が向上する。ここで、板金部材は、複数の金属板で構成してもよく、上下方への曲げを設けてもよい。上方への曲げによって棚板上に冷気が滞留することとなり、商品の保冷効果が向上する。また、下方への曲げによって板金部材の剛性が増すと共に、棚板の下方にLEDランプを設置する場合には、その目隠しとなって意匠性が向上する。
(2−3) 上記(2−1)又は(2−2)に記載の構成において、前記後棚板の前端部に前下がりの段差部が曲げ加工によって形成されており、前記前棚板の上表面が前記後棚板の上表面よりも両者の境界において一段低くなるような態様で、前記前棚板の後端部が前記段差部上に支持される構成。
上記構成によれば、前棚板を支持するための段差部を形成する曲げ加工によって後棚板の前端部が補強され、後棚板も比較的薄板で形成可能となる。また、前棚板の上表面を後棚板の上表面よりも一段低くしたことにより、後棚板上に載置された商品を前棚板上に移動させる際に、商品が境界面に引っかかることが無くなってスムーズに作業ができる。陳列する商品の背が低く、棚板間の高さ方向に余裕がある場合には、前棚板と後棚板との間の段差を大きくして棚板の後側に置かれた商品の視認性を向上させ、商品の補充や陳列などの作業効率を改善することができる。
(3−1) オープンショーケースが、ケース本体の下方に設けた架台にフロントパネル、サイドパネル、ベースパネル、およびリアパネルを取り付けることによって画成され、圧縮機および凝縮器を収容する機械室をさらに備えており、
前記リアパネルの下縁には当該下縁に沿って延出する長尺な補強板が取り付けられて、前記架台における前記リアパネル取付位置の下方に係止爪が設けられると共に、前記補強板における前記係止爪に当接する位置に係止穴が設けられて、前記係止穴を前記係止爪に係合させることにより、前記リアパネルが前記架台に取り付けられる構成。
上記構成によれば、ケース本体の下方に設けられた機械室のリアパネル取付構造について、コストを抑えつつ信頼性および耐久性を高めることができる。具体的には、リアパネルに強度の高い補強板を取り付け、この補強板に設けた係止穴と、強度の高い架台に取り付けた係止爪とを係合させることにより、強度および信頼性の高い取付構造が実現できる。また、補強板を取り付けることにより、面積の大きなリアパネル自体の薄板化が可能となって、全体としてコスト削減を図ることができる。ここで、補強板をリアパネルの下面に固定すれば、固定部の意匠性を考慮する必要がなくなり、リベット止めや最低限の表面仕上げのスポット溶接等、安価な固定手段を採用することができる。補強板は、リアパネルの下縁において、全幅に亘って取り付けてもよいし、必要部分のみに取り付けてもよい。
(3−2) 上記(3−1)に記載の構成において、前記リアパネルの下部に外気取入用の通気口が設けられており、前記リアパネルにおける前記通気口の上方にU字型の断面を有する溝型鋼が下向きに開口するように取り付けられると共に、前記補強板が、その端部を前記リアパネルの後側に突出させるように取り付けられ、この突出端部が前記通気口の下方においてほぼ直角に折り上げられてL字型の断面を呈する屈曲部が形成されており、前記溝型鋼の溝と前記補強板の屈曲部との間にフィルターが着脱可能に保持される構成。
上記構成によれば、リアパネルに設けられた通気口を覆うフィルターの保持構造について、リアパネルを補強するための補強板にフィルター保持部材の機能を兼備させることにより、構造を簡素化して部品点数および作業工数を低減できる。また、溝型鋼の取付位置や形状、および補強板屈曲部の形状を適切に設計することで、これらの間にフィルターを着脱可能に保持させることができる。このような構成によれば、フィルターが機械室の外側に配置されるため、フィルターの状態を確認し易くなる。この結果、こまめに清掃が実施されれば、冷却回路の不要な負担を回避でき、ランニングコストの低減につながる。
(3−3) 上記(3−1)に記載の構成において、前記補強板が、その端部を前記リアパネルの下縁全幅に亘って後側に突出させるように取り付けられており、この突出端部が折り上げられて、前記リアパネルの下縁全幅に亘って屈曲部が設けられている構成。
オープンショーケースが予想外の過酷な条件下で使用されると、ケース後面に結露が生じることがあるが、上記構成によれば、このような場合でも、垂れ落ちる結露水を補強板の屈曲部で受け止めることができる。すなわち、補強板に結露水受の機能を兼備させることにより、新たな部材を追加したり加工工程を増やしたりすることなく、床を濡らしてしまう事態を回避できる。また、前記突出端部を折り上げる際に、屈曲部が前記リアパネルの幅方向に延在する溝部を備えるようにしてもよい。すなわち、前記補強板を断面が柄杓型をなすような形態として、柄杓の柄に相当する部分が前記リアパネルの下縁全体を覆い、前記溝部がリアパネルの後側に突出するように取り付けてもよい。このようにすれば、より多量の結露水を補強板の屈曲部で受容できる。さらに、前記溝部の左右両端を上方に向けて折り曲げて、受け皿状を呈するように形成すれば、大量の結露水を受けても溢れにくい形状とすることができる。
本明細書によって開示される技術によれば、ケース本体の開口部において、外気を巻き込むことがなく、高い熱遮蔽効果を有する理想的なエアカーテンを吹出し形成可能なオープンショーケースを得ることができる。
第一実施形態に係るショーケース1の外観斜視図 ショーケース1の一部分解側面図 冷気吹出口16近傍の拡大断面図 冷気調整プレート21の斜視図 冷気吸込口17近傍の拡大断面図 吸込口カバー25の斜視図 棚板60の断面図 機械室40背面の分解斜視図 補強板50の斜視図 フィルター54の取付状態を示す縦断面図 その他の実施形態に係る冷気調整プレート122の取付状態を示す、冷気吹出口120近傍の拡大断面図 その他の実施形態に係る補強板150の斜視図 その他の実施形態に係る吸込口カバー125の平面図
<実施形態>
以下、実施形態を、図1から図10に基づいて説明する。この実施形態では、紙パック入ジュース等を冷蔵陳列するための前面開放型のショーケース(オープンショーケース)1を例示する。なお、本明細書では、図1における左手前側を前側、図1における右奥側を後側とする。
まず、本実施形態に係るショーケース1の全体構造について、以下に説明する。図1は、本実施形態に係るショーケース1の外観図である。ショーケース1は、前面開口部2を有するケース本体10と、ケース本体10の下方に配設された機械室40とを備える。ケース本体10の外郭は、横長で前面開放型の断熱性外箱11と、この側方に取り付けた2枚の側板12とによって形成される。ケース本体10の内方は貯蔵室3とされ、この貯蔵室3内には、商品を陳列するための複数の棚板60が、上下に離間して並ぶように配設される。図2は、ショーケース1の一部分解側面図(側板12の一方を取り除いた状態の側面図)であり、図中に一点鎖線で示した矢印は冷気の流れを表している。図2に示されるように、貯蔵室3は、断熱性外箱11の内方に、庫内底板13、庫内上板14、および庫内背板15が間隔を空けて設置されることによって画成されている。断熱性外箱11と、庫内底板13、庫内上板14、および庫内背板15との間は冷気循環ダクト4とされ、冷気循環ダクト4内に蒸発器5および庫内ファンモータ6等が設置される。また、庫内上板14の前側には冷気吹出口16が、庫内底板13の前側には冷気吸込口17が設けられて、後述するように、ケース本体10の前面開口部2を覆うように、冷気循環ダクト4から冷気エアカーテンが吹き出し形成される。なお、貯蔵室3内に配設される棚板60は、庫内背板15の前側に取り付けた棚受71によって支持されている。
ケース本体10の下方に配設された機械室40は、架台41に取り付けられたフロントパネル42、サイドパネル43、ベースパネル44、およびリアパネル45によって画成されている。機械室40内には、圧縮機47、凝縮器48等からなる冷凍装置が収容され、この冷凍装置と、前述の冷気循環ダクト4内の蒸発器5とが冷媒配管49で循環接続されて、周知の冷凍回路が形成される。
続いて、図3および図4を参照しながら、冷気循環ダクト4における冷気吹出口16近傍の構造について説明する。図3は、冷気吹出口16近傍の拡大断面斜視図である。冷気吹出口16には、ハニカム整流体(空気整流体)20が組み込まれている。ハニカム整流体20は、断面形状が四角形あるいは六角形をなす縦方向の通風路が格子状に配列した周知の構造材であり、例えば樹脂で一体成型したものや、複数枚のプラスチック製あるいはアルミ箔製のリボンを貼り合わせて蜂の巣状に成形したものを用いることができる。本実施形態では、冷気循環ダクト4内におけるハニカム整流体20の冷気流入口側に、冷気調整プレート(プレート)21が取り付けられる。冷気調整プレート21は、冷気循環ダクト4内における庫外側領域を塞ぐ幅、具体的にはハニカム整流体20における冷気流入口のほぼ3/4の幅とされ、ハニカム整流体20の冷気流入口に沿うように、断熱性外箱11の内面に取り付けられる。
本実施形態における冷気調整プレート21は、図4に示すように、ほぼ同じ寸法および形状の複数の通風開孔22を有する長尺なプレートである。冷気調整プレート21は、一方の長辺端部が適当な角度に折り曲げられており、この長辺端部を断熱性外箱11の内面に当接させて、冷気循環ダクト4内に固定されるようになっている。通風開孔22は、冷気調整プレート21の長手方向(エアカーテンの幅方向)に列をなして並び、各列について、冷気調整プレート21の長手方向(エアカーテンの幅方向)においてはほぼ一定の間隔を空けるように、幅方向(エアカーテンの厚み方向)においては取付状態における庫内側の列から庫外側の列に向かって各列の孔数が漸次減少するように、配列されている。
続いて、図5および図6を参照しながら、冷気循環ダクト4における冷気吸込口17近傍の構造について説明する。図5は、冷気吸込口17近傍の拡大断面図である。ケース本体10の前面開口部2の下端部には、冷気漏れ防止カバー23が、断熱性外箱11の下部前側に冷気循環ダクト4の前面を覆うように取り付けられた前縁断熱材24と連続しつつ、冷気吸込口17上面の前方に突出するように配設されている。また、前面開口部2の下方、前縁断熱材24の内側には、略L字型の断面をなすカバー支持部材29が、前面開口部2の全幅に亘って取り付けられている。
冷気吸込口17の上面には、冷気の流通を許容する吸込口カバー25が取り付けられる。吸込口カバー25は、図6に示すように、ステンレス製の金網部分を有するフラットな板状部材から形成されたものであり、冷気吸込口17に取り付けた状態における前端部および後端部が、下方に折り曲げられた後に互いに対向するように折り返されて、前脚部26および後脚部27を形成している。なお、吸込口カバー25の前脚部26は、後脚部27よりも高くなるような形状とされている。他方、貯蔵室3の底面は金属製の庫内底板13で覆われており、図5に示すように、この庫内底板13の前端部が、上方に開口するU字型断面をなすように曲げ加工されて、庫内底板溝部28を形成している。吸込口カバー25は、前脚部26をカバー支持部材29上に載せ、後脚部27を庫内底板溝部28内に嵌合させて、冷気吸込口17の上面を覆うように設置される。吸込口カバー25は、前脚部26および後脚部27の高さや、庫内底板溝部28およびカバー支持部材29の配置や寸法等を調整することにより、貯蔵室3の前側よりも後側において低くなるように後下がりに傾斜し、かつ、庫内底板13との境界において吸込口カバー25の方が一段高くなるような態様で、配設される。
続いて、図7を参照しながら、棚板60の構造について説明する。図7は、棚板60の縦断面図である。棚板60は、後側部分を構成する不透明な後棚板61と、前側部分を構成する透明な前棚板62と、最前端部を構成する板金部材63とを含んで構成され、左右両側部が庫内背板15に取り付けられた棚受71上に載置されて、貯蔵室3内に支持される。
後棚板61は、金属製の塗装鋼板やステンレス鋼板等で形成できるが、本実施形態の後棚板61はステンレス鋼板である。後棚板61の前端部には、前側に一段下がった後棚板段差部64が形成され、この後棚板段差部64における長手方向の両端(ケース本体10の開口幅方向の両側端)には、上方に向けて折り曲げられた後棚板耳部65が設けられている。
板金部材63も金属製の塗装鋼板やステンレス鋼板等で形成できるが、本実施形態の板金部材63は、長尺状のステンレス鋼板を2枚重ね、前側の端部をそれぞれ上方および下方に向けて折り曲げて、断面が略T字型をなすように形成されたものである。2枚のステンレス鋼板が重なった板金部材基部66における長手方向の両端(ケース本体10の開口幅方向の両側端)には、後棚板耳部65と類似の形態の板金部材耳部67が設けられている。
前棚板62は、ガラス板や透明な樹脂板等で形成できるが、本実施形態では、前棚板62は透明な樹脂板とする。前棚板62は、後棚板61と板金部材63との間を架け渡すように、後棚板段差部64および板金部材基部66上に、それぞれ弾性ゴムからなるクッション材68、69を挟んだ状態で載置される。長手方向(ケース本体10の開口幅方向)には、前棚板62は、各一対の後棚板耳部65および板金部材耳部67の間に保持される。本実施形態では、後棚板段差部64の段差が前棚板62の厚みよりも若干大きく形成されることで、前棚板62の上面が後棚板61の上面に対して一段低くなっている。なお、板金部材基部66の下方には、LEDランプ70が取り付けられている。
続いて、図8から図10を参照しながら、機械室40後面の構造について説明する。圧縮機47および凝縮器48を収容する機械室40は、前述のように、ケース本体10の下方に設けた架台41に、フロントパネル42、サイドパネル43、ベースパネル44、およびリアパネル45を取り付けて画成される。リアパネル45の下部、機械室40内部の後側に収容される凝縮器48の後面に相当する位置には通気口46が設けられており、リアパネル45の下縁には、図9に示すような長尺な補強板50が、リアパネル45の下縁を覆うように、リベット等によって下方から固定される。
また、架台41におけるリアパネル45取付位置の下方には、係止爪52が、補強板50における係止爪52に対応する位置には、係止穴53が、それぞれ設けられている。リアパネル45は、係止爪52を係止穴53に嵌めこんで下部を固定し、架台41の後面上部に設けられた図示しないマグネットキャッチで上部を固定することによって、架台41に着脱可能に取り付けられる。
リアパネル45の通気口46上方には、U字型断面を有する溝型鋼55が下向きに開口するように取り付けられる。一方、前述の補強板50は、通気口46の下方においてリアパネル45の後側に端部を突出させるように取り付けられており、この突出端部が通気口46の下方でほぼ直角に折り上げられて、図9に示すように、L字型の断面を呈する屈曲部51が形成されている。この屈曲部51と溝型鋼55の溝との間に、通気口46の外側表面を覆うように、機械室内部へのゴミの侵入を防止するためのフィルター54が着脱可能に保持される。ここで、溝型鋼55は、図10に示すように、その溝内面の頂部と、補強板50の屈曲部51折り上げ部分の上端との距離(図10におけるL1)が、フィルター54の上下方向の長さ(図10におけるL2)よりも大きくなるような位置に取り付けられる。溝型鋼55の溝を形成する後側の垂下部は、当該垂下部の下端と、補強板50の屈曲部51の基部上面との距離(図10におけるL3)が、フィルター54の上下方向の長さ(図10におけるL2)よりも小さくなるような寸法形状とされている。また、フィルター54の上端には、後方に突出する上端側凸部57が設けられると共に、フィルター54の下端には、下方に突出する下端側凸部58が設けられている。一方、溝型鋼55後側の垂下部における上端側凸部57と対応する位置には、溝型鋼切欠部56が、補強板50屈曲部51における下端側凸部58に対応する位置には、補強板切欠部59が、それぞれ設けられている。
次に、本実施形態に係るショーケース1の動作について、以下に説明する。
上記したような構成のショーケース1の基本の保冷動作は周知であり、保冷運転時には、圧縮機47、凝縮器48、蒸発器5、庫内ファンモータ6等を運転して冷凍回路を作動させることにより、冷気循環ダクト4を通じて冷気を循環送風する。具体的には、庫内ファンが回転することにより、貯蔵室3内の空気が冷気吸込口17から冷気循環ダクト4内に吸い込まれる。冷気循環ダクト4内に吸い込まれた空気は蒸発器5を通過する際に冷却され、冷気吹出口16を通じてケース本体10の前面開口部2に向けて吹出されて冷気エアカーテンを形成する。庫内背板15には図示しない複数の穴が設けられており、冷気循環ダクト4内の冷気が貯蔵室3の後側からも吹出されて、庫内の棚板60上に載置された冷蔵商品が保冷される。このような保冷動作によって蒸発器5に着霜が生じた場合には、圧縮機47を停止し、必要に応じて蒸発器5に取り付けたヒータ(図示せず)を加熱する等、除霜運転が行われるようになっている。
本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
上記構成に係るショーケース1では、冷気循環ダクト4を通過してきた冷気の一部が、ハニカム整流体20に流入する前に冷気調整プレート21に接することとなる。この結果、通風開孔22の分布に応じて、ハニカム整流体20を通過する冷気の流量および流速、ひいては冷気エアカーテンを形成する冷気の流量および流速が適度に低減される。本実施形態において、冷気調整プレート21は、その長手方向に並ぶ各列内においては、通風開孔22が一定の間隔を空けて配列するように設計されているため、冷気はエアカーテンの幅方向において、同程度の流量および流速をなすように整えられる。また、冷気調整プレート21は、その幅方向には、取付状態における庫内側から庫外側に向かって通風開孔22の孔数が減少するように設計されているため、冷気はエアカーテンの厚み方向において、貯蔵室3内の冷気と接する庫内境界面側から外気と接する庫外境界面に向けて、一定の速度勾配で流速が低下するように整えられる。
このように、本実施形態によれば、冷気エアカーテン内に生じる冷気流の乱れを極力少なくしながら、庫内境界面側から庫外境界面側に向かって流速を漸次低下させて、理想的なエアカーテンを吹出し形成できる。庫内境界面側では一定の流速が維持されるため、エアカーテンが庫内側に引き込まれる方向に湾曲する現象を回避でき、十分な熱遮蔽効果が得られる。また、庫外境界面側では流速が遅くなるため、外気との速度差および圧力差が小さくなって、エアカーテンに巻き込む外気の量が低減される。この結果、蒸発器5にかかる熱負荷が軽減されると同時に、除霜運転の必要頻度を抑えることができ、最終的には、ショーケース1の冷却能力が向上する。
また、本実施形態において、冷気調整プレート21は、ハニカム整流体20の冷気流入口に当接するように取り付けられている。よって、ハニカム整流体20の組付け時やメンテナンス後、ハニカム整流体20を冷気吹出口16側から嵌め込む際に、冷気調整プレート21がストッパーとなり、位置決めが容易となる。
本実施形態に係るショーケース1では、冷気吸込口17の上面を覆う吸込口カバー25が、庫内底板13から独立した単純な形状の独立部品とされている。よって、製造や加工のコスト、吸込口カバー25を破損した際の交換費用等を低減できる。また、冷気循環ダクト4を清掃する際に庫内底板13全体を外す必要がなく、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、吸込口カバー25は、貯蔵室3内において後下がりとなるような態様で庫内側を指向するように設置されるため、従来の形状、すなわち前下がり状や階段状等の形状の冷気吸込口と比較して、外気の吸込みが低減される。また、吸込口カバー25は、上述のように後下がりに傾斜しつつ庫内底板13との境界において一段高くなるような態様で配設されるため、冷気吸込口17上に物が置かれにくくなり、冷気吸込口17が不用意に塞がれる事態を回避できる。
また、本実施形態において、庫内底板13の前端部には、吸込口カバー25を支持する構造として庫内底板溝部28が形成されており、この庫内底板溝部28によって、庫内底板13前端部の強度が向上している。さらに、庫内に液体をこぼした場合でも、こぼれた液体が庫内底板溝部28内に受け止められることとなって、冷気循環ダクト4内部全体に液体が直接流れ落ちる事態を回避することができる。
本実施形態に係るショーケース1では、棚板60の前側部分が透明な前棚板62で形成されているため、庫内に設置した照明の光が陳列棚の前側において下段まで到達し易く、全面が不透明な棚板からなる従来のショーケースと比較して、下段前側に載置された商品が見易くなっている。よって、庫内照明の設置個数やワット数を低減でき、初期コストおよびランニングコストの両方を削減できる。本実施形態に係るショーケース1では、紙パック入ジュース等の商品を棚板60上に載置・陳列するにあたり、前側に並べられた商品と同じ商品をその後側に陳列する場合が多く、陳列棚の前面に並んだ商品が下段のものまで見易いことは特に好ましい。一方、棚板60の後側部分を強度の高い金属製の後棚板61で形成したため、棚板60全体の面積が大きい場合でも、透明な前棚板62で形成する面積を小さく抑えることができ、比較的薄い透明板で前棚板62を形成しても、十分な強度や剛性を確保できる。
また、本実施形態によれば、意匠性を重視した前棚板62の前端部および後端部が、全幅に亘って強度の高い金属製の部材(後棚板61および板金部材63)で支持される。このようにすれば、前棚板62にかかる荷重を、後棚板61および板金部材63に分散して受け止めることができると同時に、棚板60全体の剛性が増すため、前棚板62を比較的薄板で形成しても十分な強度を確保可能である。
さらに、棚板60の最前端部が破損しにくい板金部材63で保護されるため、棚板60の前端に商品や身体の一部がぶつかった場合等の安全性が向上する。本実施形態では、板金部材63に施された上方への曲げ加工によって、棚板60上に冷気が滞留し易くなっており、商品の保冷効果が向上している。また、板金部材63に施された下方への曲げ加工によって、板金部材63の剛性が一層増すと共に、棚板60の下方に設置されたLEDランプ70の目隠しともなっている。さらに、これらの曲げ加工を適当な角度に調整して、値札等を見易く引掛けることができるようになっている(図7)。
本実施形態では、前棚板62を支持する構造として、後棚板61の前端部を曲げ加工して後棚板段差部64が形成されており、この後棚板段差部64によって後棚板61の前端部の強度が向上するため、後棚板61を比較的薄い板で形成可能となっている。また、この後棚板段差部64上に載置される前棚板62は、その上面が後棚板61の上面に対して一段低くなる態様で支持されるため、後棚板61上に載置されていた商品を前棚板62上へと移動させる際に、商品が後棚板61と前棚板62との境界面に引っかかることが無くなり、スムーズに作業ができる。
本実施形態に係るショーケース1では、ケース本体10の下方に設けられた機械室40において、リアパネル45の下面にリベット等によって取り付けた強度の高い補強板50に係止穴53を設け、強度の高い架台41に取り付けた係止爪52と係合させることにより、信頼性および耐久性の高いリアパネル45取付構造が実現されている。このようなリアパネル45側に係止穴53を設けた構造によれば、着脱時にリアパネル45を誤って取り落としてしまった場合に係合構造が破損する危険性を低減することができる。また、補強板50を取り付けたことによって、リアパネル45は、補強板等を具備しない従来のリアパネルと比較して薄板で形成されており、全体としてコストが削減される。
また、本実施形態によれば、リアパネル45における前記通気口46の外側において、溝型鋼55の溝と補強板50の屈曲部51との間に、フィルター54が着脱可能に保持される。具体的には、フィルター54を装着する場合には、フィルター54に設けられた縁部や突起等を把持し、フィルター54の上端側凸部57と溝型鋼切欠部56とを嵌合させながら、溝型鋼55の溝内に斜め手前下方から挿入して、溝内面の頂部に押し当てる。次いで、フィルター54の下端側凸部58と補強板切欠部59とを嵌合させつつ、フィルター54をリアパネル45に向けて押し込んで手を放し、補強板50の屈曲部51基部上にフィルター54を載置する。脱着する場合には、同じくフィルター54の突起等を把持し、フィルター54を押し上げて溝内面の頂部に押し当てた後に、フィルター54の下端側凸部58と補強板切欠部59との嵌合を外しながら、フィルター54の下端を補強板50の屈曲部51から手前に引き出し、斜め下にスライドさせてフィルター54の上端を溝から外す。このように、補強板50にフィルター取付部材の機能を兼備させることで、フィルター54の取付構造を簡素化して部品点数および作業工数を低減することができる。本実施形態によれば、フィルター54はリアパネル45の外側に配置されるため、フィルター54の状態を確認し易くなる。その結果、こまめに清掃が実施されれば、冷却回路の不要な負担を回避でき、ランニングコストの低減にもつながる。
<その他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は、上記記述および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)本明細書に開示される技術において、エアカーテンの冷気流量および流速を調整するためのプレートは、上記実施形態における冷気調整プレート21のような態様のものに限定されない。
上記実施形態において、冷気調整プレート21は、冷気循環ダクト4内における庫外側領域のみを塞ぐ幅(ハニカム整流体20における冷気流入口のほぼ3/4の幅)としたが、より広幅、例えばハニカム整流体20の冷気流入口と同じ幅としてもよい。プレートを広幅にすることによって、プレートを通過する冷気の流量が、庫外側から庫内側に向かってより緩やかに増加するように調整することができ、或いは、庫外側を通過する冷気流量と、庫内側を通過する冷気流量との差が、より大きくなるように調整することもできる。
上記実施形態において、冷気調整プレート21は、所定の配置の通風開孔22を備えたものとしたが、例えば、メッシュや線径の異なる金網を組み合わせる等したものでもよい。すなわち、プレートの各部分において所定の開孔率を有するように設計されたものであればよい。
上記実施形態において、冷気調整プレート21は、ハニカム整流体20の冷気流入口に沿うように取り付けたが、取付態様は、プレートの形状に合わせて適宜変更できる。例えば、図11に示されるように、断面がL字型をなすように形成した冷気調整プレート122を、冷気循環ダクト4の天面から中程まで垂下するように取付けてもよい。
(2)上記実施形態においてリアパネル45に取り付けた補強板50は、ショーケース1が過酷な条件下で使用された場合に機械室40後面に生じる結露水を受けられるような形態としてもよい。
補強板を、リアパネル45の下縁を全幅に亘って覆いつつ、後面外側に突出するように取り付ければ、機械室40後面に生じてリアパネル45に沿って流下した結露水を補強板で受け止めることができる。ここで、図12に示すように、補強板150を、リアパネルの幅方向に延在する溝部を備えた形態、すなわち断面が柄杓型をなすような形態としてもよい。柄杓の柄に相当する部分が前記リアパネルの下縁全体を覆い、前記溝部がリアパネルの外側に突出するように取り付ければ、結露水をU字型の溝部に溜めることができる。さらに、溝部の両端を上方に折り曲げて受け皿状を呈するようにすれば、より大量の結露水を溜めておくことが可能である。
(3)本明細書に開示される技術において、冷気吸込口の上面を覆うように設けられる吸込口カバーは、上記実施形態における吸込口カバー25のような態様のものに限定されない。
例えば、図13に示されるような、細長い穴が並んだ部分を備えた吸込口カバー125のようなものも用いることができる。強度等を考慮しつつ、十分な量の冷気の流通が許容されるように適宜設計するとよい。
1…ショーケース(オープンショーケース)、2…前面開口部、3…貯蔵室、4…冷気循環ダクト、5…蒸発器、6…庫内ファンモータ、10…ケース本体、11…外箱、12…側板、13…庫内底板、14…庫内上板、15…庫内背板、16…冷気吹出口、17…冷気吸込口、20…ハニカム整流体(空気整流体)、21…冷気調整プレート(プレート)、22…通風開孔、23…冷気漏れ防止カバー、24…前縁断熱材、25…吸込口カバー、26…前脚部、27…後脚部、28…庫内底板溝部、29…カバー支持部材、40…機械室、41…架台、42…フロントパネル、43…サイドパネル、44…ベースパネル、45…リアパネル、46…通気口、47…圧縮機、48…凝縮器、49…冷媒配管、50…補強板、51…屈曲部、52…係止爪、53…係止穴、54…フィルター、55…溝型鋼、56…溝型鋼切欠部、57…上端側凸部、58…下端側凸部、59…補強板切欠部、60…棚板、61…後棚板、62…前棚板、63…板金部材、64…後棚板段差部、65…後棚板耳部、66…板金部材基部、67…板金部材耳部、68、69…クッション材、70…LEDランプ、71…棚受、120…冷気吹出口、122…冷気調整プレート、125…吸込口カバー、150…補強板

Claims (2)

  1. 前面に開口部を有するケース本体と、
    冷気の流路となる冷気循環ダクトと、
    前記開口部の上端部に設けられ、前記冷気循環ダクトに連通されて、前記開口部に向けて冷気を吹き出し、エアカーテンを形成する冷気吹出口と、
    前記開口部の下端部に設けられ、前記冷気循環ダクトに連通されて、前記エアカーテンの冷気を吸い込む冷気吸込口と、
    前記冷気吹出口に組み込まれ、前記エアカーテンの冷気の流れを整える空気整流体と、
    前記冷気循環ダクト内における空気整流体の冷気流入口側に取り付けられ、所定の開孔を有するプレートと、を備えた冷気循環式オープンショーケース。
  2. 前記プレートにおける前記開孔の開孔率が、前記ケース本体の庫外側に向けて漸次低下するようにされている請求項1に記載の冷気循環式オープンショーケース。
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