JP2016013681A - 印刷機および印刷方法 - Google Patents

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辺 光一郎 渡
田 倫 濱
Rin Hamada
田 倫 濱
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Abstract

【課題】インクジェット印字と輪転印刷の高精度な印刷位置合わせを効率的に行う印刷方法を提供する。【解決手段】印刷対象物Wに対してインクジェット印字装置40により基準見当マークを印字する工程と、印刷対象物Wに対してグラビア印刷ユニット10a、10b、10cの版胴11a、11b、11cによりグラビア印刷するとともに見当マークを印刷対象物Wに付与する工程と、印刷対象物上Wの基準見当マークと、グラビア印刷ユニットから送られた印刷対象物上の見当マークをグラビア印刷ユニット10a、10b、10cの見当マーク検出センサ15a、15b、15cによりそれぞれ検出する工程とを備える。見当マーク検出センサ15a、15b、15cにより検出された印刷対象物W上の基準見当マークと、見当マークの位置とのずれの大きさを見当制御装置により算出し、その算出されたずれの大きさに基づいて、印刷対象物Wの位置を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷の技術分野に関する。特に、インクジェット印字装置を付加したグラビア印刷機等の輪転印刷機を有する印刷機および印刷方法に関する。
多色印刷機等においては、複数色のインキを印刷対象物の同一領域に1色毎に重ねて印刷しており、色ずれを防止するためには各色の印刷材料どうしを正確に位置合わせして印刷する必要がある。それゆえ、各色の印刷位置を正確に合わせることは、印刷物の品質上極めて重要である。この印刷位置を合わせることを「見当合せ」という。
印刷機において見当合せを行う方法は、印刷対象物の印刷領域外の余白において印刷された見当マークを検出する方法がある。この方法は、印刷対象物に印刷された見当マークを見当マーク検出センサによって検出し、見当マークどうしの相対的な位置関係から各版胴による印刷位置の誤差を検出し、この誤差を補正することで各色間の見当合せを行うものである。
しかしながら、前色ユニットの見当マークを基準にして後色ユニットの見当マークを順次合わせていく方式であるため、第1印刷ユニットが薄色の印刷材料であると、見当マーク検出センサでの検出が不安定化し、高精度な印刷位置合わせを行えないという問題があった。
上記課題を解決するために、印刷対象物に絵柄等の実際に印刷を行う印刷ユニットの上流側の第1印刷ユニットに、見当マークのみを印刷するための版をグラビアシリンダーに装着して印刷領域外の余白に見当マークを印刷する方法がある。
この印刷方法によれば、第1印刷ユニットが薄色の印刷材料であっても、先行して印刷対象物に印刷されていた見当マークを基準として、各色間の高精度な印刷位置合わせを行うことができる。
一方、特許文献1には、グラビア印刷機と、印字内容を電子情報として入力可能なインクジェット方式のデジタルプリンタをインライン形式で設けた印刷装置で印刷及び印字をインラインで連続して行うことを特徴とする印刷方法が提案されている。
特開2001−191479号公報
しかしながら、上述した先頭の印刷ユニットに基準となる見当マークのみを印刷するための版を装着する印刷方法では、実際に印刷しない版が余分に必要となるため、追加の版の費用が高く、また、版の取替え作業が余計にかかり、煩雑であるという問題がある。
また、特許文献1の印刷方法では、同一図柄をグラビア印刷機で印刷し、ロット番号等の追加情報をインクジェット方式のデジタルプリンタで印字する印刷方法については開示されているものの、見当合せの課題については解決されていない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、インクジェット印字と輪転印刷の高精度な印刷位置合わせを効率的に行うことができる印刷機および印刷方法を提供することを目的とする。
本発明は、印刷対象物に対して基準見当マークを印字するインクジェット印字装置と、前記基準見当マークが印字された印刷対象物に対してグラビア印刷を施すとともに見当マークを前記印刷対象物に付与するグラビア印刷ユニットとを備え、前記グラビア印刷ユニットは、印刷対象物に対してグラビア印刷を施す版胴と、印刷対象物上の基準見当マークと、見当マークをそれぞれ検出する見当マーク検出センサと、前記版胴の上流側に設けられ、前記グラビア印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する経路長調整手段と、前記見当マーク検出センサにより検出された基準見当マークの位置と、見当マークの位置とのずれの大きさを算出し、この算出されたずれ量に基づいて前記経路長調整手段を制御する見当制御装置と、を備えたことを特徴とする印刷機である。
本発明は、前記インクジェット印字装置は、前記印刷対象物に対して可変情報を更に印字することを特徴とする印刷機である。
本発明は、印刷対象物に対してグラビア印刷を施す複数のグラビア印刷ユニットが設けられていることを特徴とする印刷機である。
本発明は、少なくとも1つのグラビア印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字された基準見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする印刷機である。
本発明は、印刷対象物に対してインクジェット印字装置を用いて基準見当マークを印字する工程と、前記基準見当マークが印字された印刷対象物に対してグラビア印刷ユニットの版胴によりグラビア印刷を施すとともに見当マークを前記印刷対象物に付与する工程と、前記印刷対象物上の基準見当マークと、見当マークを前記グラビア印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された基準見当マークの位置と、見当マークの位置とのずれの大きさを見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記版胴の上流側に設けられた経路長調整手段により前記グラビア印字ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、前記印刷対象物に対して前記インクジェット印字装置を用いて可変情報を更に印字することを特徴とする印刷方法である。
本発明は、複数のグラビア印刷ユニットにより印刷対象物に対してグラビア印刷を施すことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、少なくとも1つのグラビア印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字された基準見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする印刷機である。
本発明は、インクジェット印字装置と、前記インクジェット印字装置の下流側に設けられた輪転印刷ユニットと、を備えた印刷機であって、前記インクジェット印字装置は、印刷対象物にインクジェット印字見当マークおよび可変情報を付与するプリントヘッドを備え、前記輪転印刷ユニットは、輪転印刷見当マークおよび輪転印刷画像部を前記印刷対象物に付与する版胴と、前記版胴の下流側に設けられ、前記印刷対象物上のインクジェット印字見当マークおよび輪転印刷見当マークを検出する見当マーク検出手段と、前記版胴の上流側に設けられた経路長調整手段と、前記インクジェット印字見当マークおよび前記輪転印刷見当マークの位置ずれ量を判定し、位置ずれが発生していた場合に前記経路長調整手段に位置ずれ量を制御するよう指示する見当制御手段とを有することを特徴とする印刷機である。
本発明は、前記インクジェット印字装置の下流側に複数の輪転印刷ユニットが設けられていることを特徴とする印刷機である。
本発明は、少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする印刷機である。
本発明は、輪転印刷画像部から形成される固定情報と、可変情報を有する印刷物の印刷方法であって、印刷対象物に輪転印刷ユニットの版胴により輪転印刷見当マークおよび前記輪転印刷画像部を印刷する工程と、その輪転印刷見当マークを見当マーク検出手段により検出し、この見当マーク検出手段からの信号に基づいてインクジェット印刷装置によりインクジェット印字見当マークおよび可変情報を前記印刷対象物に付与する工程と、前記輪転印刷見当マークと前記インクジェット印字見当マークを輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された輪転印刷見当マークと、前記インクジェット印字見当マークとのずれの大きさを第1見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記輪転印刷ユニットの版胴の上流側に設けられた第1経路長調整手段により前記輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、印刷対象物に複数の輪転印刷ユニットの版胴により複数の輪転印刷見当マークおよび複数の前記輪転印刷画像部を印刷するとともに、複数の前記輪転印刷見当マークのうち基準となる輪転印刷見当マークを選択し、選択された基準となる前記輪転印刷見当マークと他の輪転印刷見当マークを複数の輪転印刷ユニットのうち下流側の輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された基準となる輪転印刷見当マークと、他の見当マークとのずれの大きさを第2見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、下流側の輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第2経路長調整手段により前記下流側の輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする印刷方法である。
本発明は、輪転印刷画像部から形成される固定情報と、可変情報を有する印刷物の印刷方法であって、印刷対象物に輪転印刷ユニットの版胴により輪転印刷見当マークおよび前記輪転印刷画像部を印刷する工程と、前記輪転印刷ユニットの版胴からの回転信号をインクジェット印字装置に入力し、このインクジェット印字装置によりインクジェット印字見当マークおよび可変情報を前記印刷対象物に付与する工程と、前記輪転印刷見当マークと前記インクジェット印字見当マークを輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれを検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された輪転印刷見当マークと、前記インクジェット印字見当マークとのずれの大きさを第1見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第1経路長調整手段により前記輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、印刷対象物に複数の輪転印刷ユニットにより複数の輪転印刷見当マークおよび複数の前記輪転印刷画像部を印刷するとともに、複数の前記輪転印刷見当マークのうち基準となる輪転印刷見当マークを選択し、選択された基準となる前記輪転印刷見当マークと他の輪転印刷見当マークを複数の輪転印刷ユニットのうち下流側の輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された基準となる輪転印刷見当マークと、他の見当マークとのずれの大きさを第2見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、下流側の輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第2経路長調整手段により前記下流側の輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法である。
本発明は、少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする印刷方法である。
本発明によれば、インクジェット印字と輪転印刷の高精度な印刷位置合わせを効率的に行うことが可能な印刷機および印刷方法を提供することができる。
本発明の第1−1実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。 本発明の第1−1実施形態による見当合わせ装置の構成を示す概略図である。 図1の印刷機によって絵柄印刷された印刷対象物の概略平面図である。 本発明の第1−1実施形態による見当制御の過程を示すフロー図である。 本発明の第1−2実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。 本発明の第1−3実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。 本発明の第2−1実施形態によるブランクの製造方法を示す全体のフロー図である。 本発明の第2−1実施形態による印刷機の側面図である。 本発明の第2−1実施形態の変形例の印刷機の側面図である。 固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材Wの一例を説明する図である。 図10のシート材Wの製品部を打ち抜くことにより形成されたブランクを示す概略図である。 本発明の第2−1実施形態の第1輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。 本発明の第2−1実施形態の第2輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。 本発明の第2−1実施形態の変形例の第3輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。 本発明の第2−1実施形態の変形例の第1輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。 本発明の第2−1実施形態の変形例の第2輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。 本発明の第2−2実施形態の印刷機の側面図である。 本発明の第2−2実施形態の印刷機の輪転印刷部の概略を示す平面図である。 印刷工程で固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材Wを示す図である。 印刷工程で固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材Wの変形例を示す図である。
<1−1実施形態>
本発明の実施形態は、印刷対象物に対して印字ユニットのインクジェット印字装置のプリントヘッドを用いて基準見当マークを前記印刷対象物に印字する工程と、前記印刷対象物に対して複数のグラビア印刷ユニットの各版胴によりグラビア印刷を施すとともに見当マークを前記印刷対象物に付与する工程と、前記印刷対象物上の基準見当マークと、前記グラビア印刷ユニットから送られた前記印刷対象物上の見当マークを前記グラビア印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、前記見当マーク検出センサにより検出された前記印刷対象物上における前記印字ユニットで付された基準見当マークの位置と、前記グラビア印刷ユニットで付された見当マークの位置とのずれの大きさを見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記印刷対象物の位置を調整する工程と、を順次行うことを特徴とする印刷方法である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
〔印刷機の全体構成〕
図1は本発明の第1実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。
図1に示すように、インクジェット印字装置とグラビア印刷機をインライン形式で設けた印刷機の基本的な構成は、給紙部1と、印刷部2と、巻取部3を備える。
このうち印刷部2は、インフィードユニット20と、インクジェット印字装置40を有する印字ユニット40aと、グラビア印刷ユニット10a、10b、10cを備える。図1において、Wは印刷対象物、4は送りローラ、5は巻取ローラである。
(インフィードユニット)
図1に示すように、インフィードユニット20は、回転駆動するインフィードローラ21と、インフィードローラ21との間で印刷対象物Wを挟持する圧胴23と、インフィードローラ21の下流側に設けられ、図1の矢印方向に移動自在であるダンサーローラ22とを有している。インフィードユニット20に送られた印刷対象物Wは、インフィードローラ21と圧胴23との間で挟持され、またダンサーローラ22の位置を検出し、インフィードローラ21の速度を変更することによって、テンションが調整されるようになっている。
(印字ユニット)
図1に示すように、印字ユニット40aは、インクジェット印字装置40を備えている。
インクジェット印字装置40の基本的な構成は、プリントヘッド41とプリンタ制御部42とを備える。
プリントヘッド41は、インクジェット方式により、印刷対象物Wに対してインクを射出して印字する装置である。
プリンタ制御部42は、インクジェット印字装置40を統括的に制御する制御部である。プリンタ制御部42は、入力された印字情報に基づいて、プリンタ駆動ローラ、プリントヘッド41を制御して、印刷対象物Wに印字する。
インクジェット印字装置40は、プリントヘッド41からインクを印刷対象物Wに向けて噴射して、基準見当マーク7を印刷対象物Wに印字することができる。
また、インクジェット印字装置40は、予め設定したプログラムに従って電気的な制御によって電子情報を印字することができるため、図3に示すように、印刷領域6の1つ1つに連続番号、製造日付、製造ロット番号等の可変情報9を印字することができる。なお、可変情報9は、印刷対象物Wの余白に設けるようにしてもよい。
(グラビア印刷ユニット)
図1に示すように、グラビア印刷機における複数の印刷ユニット10a、10b、10cは略同一の構成を備えている。
各印刷ユニット10a、10b、10cは、印刷用の版胴11a、11b、11cと、版胴11a、11b、11cとの間で印刷対象物Wを挟持してこの印刷対象物Wに対して各色の印刷をする圧胴12a、12b、12cとを有している。また、印刷対象物Wに対して印刷をする際、版胴11a、11b、11cは印刷対象物Wに見当マーク8a、8b、8cをそれぞれ付けるようになっている。
このようなグラビア印刷機は、矢印方向に連続的に搬送されるフィルム、紙等の印刷対象物Wに対して互いに異なる色の印刷をする複数台のグラビア印刷ユニット10a、10b、10cを備えている。図1の場合、第1のグラビア印刷ユニット10aは第1色目のグラビア印刷ユニットとなり、第2のグラビア印刷ユニット10bは第2色目のグラビア印刷ユニットとなり、第3のグラビア印刷ユニット10cは第3色目のグラビア印刷ユニットとなる。
なお、複数台のグラビア印刷ユニット10a、10b、10cのうち、少なくとも1つのグラビア印刷ユニットを、印刷対象物W上にオーバープリント層を設けることができるように構成してもよい。オーバープリント層は、印刷対象物Wの一部に設けてもよいし、全面に設けてもよい。例えば最上流側のグラビア印刷ユニット10aを用いてオーバープリント層を設ける場合、このオーバープリント層は印刷対象物W上にインクジェット印字装置40によって印字された基準見当マーク7または可変情報9を保護することができるため、基準見当マーク7または可変情報9によってグラビア印刷ユニットのロールが汚染されるのを防止することができる。なお、この場合、オーバープリント層は基準見当マーク7または可変情報9が印字された部分のみに設けるようにしてもよい。また、例えば最下流のグラビア印刷ユニット10cを用いて印刷対象物Wの全面にオーバープリント層を設ける場合、このオーバープリント層は印刷対象物W上にインクジェット印字装置40によって印字された基準見当マーク7や可変情報9および上流側のグラビア印刷ユニット10a、10bによって印刷領域6に印刷された絵柄、文字、図形、記号、番号などの印刷や見当マーク8a、8bを保護することができる。また、オーバープリント層は、印刷対象物Wの印刷領域6において、絵柄、文字、図形、記号、番号などが設けられていない部分に設けるようにしてもよい。
(見当合わせ装置)
図2は、図1の第1のグラビア印刷ユニット10aに適用された見当合わせ装置の構成を示す概略図である。
図2に示すように、グラビア印刷ユニット10aは見当合わせ装置を含む。このうち15aは見当マーク検出センサ、14aはコンペンセータローラ、16はコンペンセータローラ14aを操作するコンペンセータ駆動モータ、17は、版胴11a、11b、11cを版胴の幅方向に移動させ当該版胴の幅方向における位置を調整するサイドレモータ、30は見当制御装置である。
なお、見当合わせ装置の構成は、第2のグラビア印刷ユニット10b、および、第3の
グラビア印刷ユニット10cにおいても略同一の構成となる。
(見当マーク検出センサ)
図1に示すように、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10cは、版胴11a、11b、11cの下流側に配置された、見当マーク検出センサ15a、15b、15cを含む。
見当マーク検出センサ15a、15b、15cは、図3に示すように、印刷対象物Wに付けられた基準見当マーク7および見当マーク8a、8b、8cを検出するためのセンサである。
ここで、見当マーク検出センサ15aは、印刷対象物W上の基準見当マーク7および第1の見当マーク8aを検出し、見当マーク検出センサ15bは、印刷対象物W上の基準見当マーク7および第2の見当マーク8bを検出し、見当マーク検出センサ15cは、印刷対象物W上の基準見当マーク7および第3の見当マーク8cを検出するようになっている。
また、見当マーク検出センサ15bは、印刷対象物W上の第1の見当マーク8aおよび第2の見当マーク8bを検出し、見当マーク検出センサ15cは、印刷対象物W上の第2の見当マーク8bおよび第3の見当マーク8cを検出するようにしてもよい。
なお、通常、グラビア印刷の見当ずれの限度は0.5mm未満であるので、見当マーク検出センサ15a、15b、15cの精度(検知能力)は0.1mm〜0.2mmに設定されている。
更に、損紙を減らすために、印字ユニット40aにおいて、インクジェット印字装置40の下流側に見当マーク検出センサ15iを配置してもよい。
ここで、見当マーク検出センサ15iは、印刷対象物W上の基準見当マーク7を検出するようになっている。そして、検出された基準見当マーク7の印字位置について、制御装置にて、予め設定されている基準点に対する位置座標からの流れ方向と幅方向の印字位置のずれを認識できるようになっている。
見当マーク検出センサ15a、15b、15c、15iの構成は、LED等の発光素子と、印刷対象物Wに対して発光素子と同じ側に設けられ、発光素子から発せられた後、印刷対象物Wより反射した光を受ける受光素子とを有している。
(コンペンセータローラ)
グラビア印刷ユニットには、版胴11a、11b、11cの上流側に、図1の矢印方向に移動して印刷対象物Wの見当合わせを行う印刷対象物の位置調整手段として機能するコンペンセータローラ14a、14b、14cが各々配置されている。
図1に示すように、コンペンセータローラ14a、14b、14cは、グラビア印刷ユニットにおいて印刷を行う際に、印字ユニット40aにおいて印字された基準見当マークとグラビア印刷ユニット10a、10b、10cにおいて行われた見当マークとの印刷対象物Wの流れ方向Vの見当合わせを行うための装置である。
コンペンセータローラ14a、14b、14cは、後述する見当コントローラに検出された見当ずれの検出信号に基づいて、印字ユニット40aとグラビア印刷ユニット10a、10b、10c間、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10c間の印刷対象物Wの経路長を調節することにより流れ方向Vの見当合わせを行うことができる。
(サイドレモータ)
各グラビア印刷ユニットには、版胴を幅方向に移動させ当該版胴の幅方向における位置を調整するサイドレモータ17が配置されている。
サイドレモータ17は、各グラビア印刷ユニットにおいて印刷を行う際に、印字ユニット40aにおいて印字された基準見当マークとグラビア印刷ユニット10a、10b、10cにおいて行われた見当マークとの版胴の幅方向における見当合わせを行うための装置である。
サイドレモータ17は、後述する見当コントローラに検出された見当ずれの検出信号に基づいて、版胴の幅方向におけるこれらの2つの見当マークの座標が一致するよう、版胴11a、11b、11cの幅方向位置を調整することにより見当合わせを行うことができる。
(見当制御装置)
見当制御装について図2を参照して説明する。図2は、本発明の一実施形態による見当合わせ装置の構成を示す概略図である。他のグラビア印刷ユニットについても同様であるから、ここでは先頭の第1のグラビア印刷ユニット10aの見当制御だけを説明する。
グラビア印刷機は、印字ユニットの基準見当マーク7、および各グラビア印刷ユニットの見当マーク8aの検出設定条件を入力する入力部31と、見当コントローラ32からなる制御装置30を更に有している。
見当コントローラ32は、各印刷ユニットにおけるコンペンセータローラを制御してその位置を調整する。例えば、第1のグラビア印刷ユニット10aのコンペンセータローラ14aの位置は、見当マーク検出センサ15aにより検出された印刷対象物W上の基準見当マーク7および見当マーク8aの位置に基づいて見当ずれの大きさを調整するようになっている。
見当コントローラ32は、見当ずれが発生していた場合に、入力部31において入力された見当マーク検出設定条件に対応する見当ずれ調整量に基づいて、コンペン駆動モータ16の制御量を算出し、算出されたコンペン駆動モータ16の制御量に基づいてコンペンセータローラ14aを制御して、各グラビア印刷ユニット間の印刷対象物Wの経路長を調節するコンペン駆動モータ制御器を有している。
また、見当コントローラ32は、各グラビア印刷ユニットの見当マーク検出センサ15aにより検出された印刷対象物W上の基準見当マーク7、および見当マーク8aに基づいて、各々のサイドレモータ17を制御して版胴の幅方向位置を調整するサイドレ駆動モータ制御器を有している。
(印刷対象物)
図3は、図1の印刷機によって絵柄印刷された印刷対象物Wの概略平面図である。
印刷対象物Wは、少なくとも流れ方向vに複数の印刷領域6を有するものであり、幅方向xにも複数の印刷領域6を有していてもよい。また、印刷対象物Wは、グラビア印刷機における最後尾の印刷ユニット、つまり、図1における印刷ユニット10cで印刷した後、印刷領域6毎に打ち抜いてもよい。例えば、印刷領域6毎に打ち抜いた枚葉シートは、包装材料やカードなどに使用することができる。
印字ユニットのプリントヘッドにより付けられる基準見当マーク7と、各グラビア印刷ユニットの版胴により印刷対象物Wに付けられる見当マーク8a、8b、8cの位置について図3を用いて説明する。
図3に示すように、印刷対象物Wに付けられる基準見当マーク7および見当マーク8a、8b、8cの位置は余白であって、印刷対象物Wの幅方向における端部近傍となっている。
〔作用〕
次にこのような構成からなるインライン方式の印刷機の作用について図1を用いて説明する。
まず、図1に示すインクジェット印字装置とグラビア印刷機をインライン形式で設けた印刷装置の全体の動作について説明する。
給紙部1の送りローラ4から巻き解かれた無地の印刷対象物Wが、インフィードユニット20に送られ、このインフィードユニット20において印刷対象物Wにテンションが与えられる。このことにより、印刷対象物Wの印刷ピッチが、印刷対象物Wに与えられるテンションの大きさに応じて調整される。次に、印刷対象物Wはインフィードユニット20からインクジェット印字装置40による印字ユニット40aに送られ、印字ユニット40aでプリントヘッド41により印刷対象物Wに基準見当マーク7が付けられる。なお、プリントヘッド41により印刷対象物Wの印刷領域6あるいは余白の少なくともいずれかに可変情報が付与されてもよい。
しかる後、印刷対象物Wはグラビア印刷ユニット10a、10b、10cに送られ、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10cにおいてそれぞれ、圧胴12a、12b、12cにより版胴11a、11b、11cに密着され印圧が加えられて、印刷対象物Wに対して各色の印刷が行われる。このときに、プリントヘッド41、版胴11a、11b、11cにより印刷対象物Wにそれぞれ第1の見当マーク8a、第2の見当マーク8b、第3の見当マーク8cがそれぞれ付けられる。続いて、印刷対象物Wはガイドローラにより導かれ、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10c内の図示しない乾燥ユニットより印刷インキの乾燥が行われる。
グラビア印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、印刷対象物W上に付けられた基準見当マーク7および見当マーク8a、8b、8cが、見当マーク検出センサ15a、15b、15cにより検出され、この印刷対象物W上における基準見当マーク7および見当マーク8a、8b、8cの位置の信号が制御装置の見当コントローラに送られる。そして、コンペンセータローラ14a、14b、14cは、見当コントローラから送られた印刷対象物W上の基準見当マークを基準として見当マークの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じてその位置が変化し、このことにより版胴11a、11b、11cに送られる印刷対象物Wの流れ方向Vの見当合わせを行う。つまり、コンペンセータローラ14aは基準見当マーク7と第1の見当マーク8aの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、コンペンセータローラ14bは基準見当マーク7と第2の見当マーク8bの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、コンペンセータローラ14cは基準見当マーク7と第3の見当マーク8cの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、印刷対象物Wの流れ方向Vの見当合わせを行うことができる。
また、隣接する2つの印刷ユニット間で印刷された見当マーク同士の相対的な位置ずれ情報に基づいて算出されるコンペンセータローラ14b、14cの操作量に応じてその位置が変化させて隣接する印刷ユニット間の見当合わせを行うこともできる。つまり、コンペンセータローラ14aは基準見当マーク7と第1の見当マーク8aの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、コンペンセータローラ14bは第1の見当マーク8aと第2のマーク8bの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、コンペンセータローラ14cは第2の見当マーク8bと第3の見当マーク8cの相対的な位置ずれの情報に基づいて算出される操作量に応じて位置が変化し、印刷対象物Wの流れ方向Vの見当合わせを行うこともできる。
また、サイドレモータは、見当コントローラから送られた印刷対象物W上の基準見当マークおよび見当マークの位置の情報に基づいて算出される操作量に応じて版胴の幅方向の位置が変化し、このことにより印刷対象物Wの幅方向Xの見当合わせを行う。
印刷部2において印字、印刷、乾燥が行われた印刷対象物Wは巻取部3に供給される。
巻取部3ではその印刷対象物Wを巻き取り、巻取ローラ5を形成する。
次に、本発明の一実施形態による制御装置30の見当コントローラ32で実行される見当制御の動作の過程について、図4を参照して説明する。図4は、本発明の一実施形態による見当制御の過程を示すフロー図である。他のグラビア印刷ユニットについても同様であるから、ここでは先頭の第1のグラビア印刷ユニット10aのコンペンセータローラ14aの位置を変更する過程についてだけ説明する。
まず、図4のステップS1において、第1のグラビア印刷ユニット10aの見当マーク検出センサ15aは先行して印刷対象物Wに印刷されている基準となる基準見当マーク7と、第1のグラビア印刷ユニット10aにおいて印刷が行われた見当マークである第1の見当マーク8aとを検出し検出信号を出力する。
次にステップS2において、見当コントローラ32は見当マーク検出センサ15aから検出信号を入力して、基準見当マーク7と第1の見当マーク8aの相対的な所定の位置からのずれ量である見当ずれ量を演算し出力する。
これらステップS1とステップS2の過程は版胴11aが1回転する度に繰り返し行われる。
この場合、見当コントローラ32では印刷対象物Wの基準見当マーク7と第1の見当マーク8aの位置関係が設定範囲であるか否か確認する。そしてこの位置関係が設定範囲内のとき、見当制御が終了する。他方、この位置関係が設定範囲を越えたとき、ステップ3に進む。
ステップS3において、第1の見当マーク8aに対して基準見当マーク7が印刷対象物Wの走行方向の側(下流)に見当ずれしているときには、見当ずれ量は正(印刷が進んでいる)であるので、コンペン駆動モータ16の回転速度を速くして、コンペンセータローラ14aを印刷対象物Wの経路長を長くする方向である上方に移動させるように制御が行われる。
第1の見当マーク8aに対して基準見当マーク7が印刷対象物Wの走行方向の反対側(上流)に見当ずれしているときには、見当ずれ量は負(印刷が遅れている)であるので、コンペン駆動モータ16の回転速度を遅くして、コンペンセータローラ14aを印刷対象物Wの経路長を短くする方向である下方に移動させるように制御が行われる。
また、第1の見当マーク8aに対して基準見当マーク7が版胴11aの幅方向Xに見当ずれしているときには、この第1の見当マーク8aと基準見当マーク7の座標が一致するように、サイドレモータの制御量を調整する。
その後、再びステップS1に戻って、印刷対象物Wの基準マーク7と第1見当マーク8aを見当マーク検出センサ15aにより検出し、基準マーク7と第1見当マーク8aとの位置関係が設定範囲に収まるまで、上述の制御が繰り返される。
この見当制御により、グラビア印刷の第1ユニット10aが薄色の印刷材料であっても、グラビア印刷の第1ユニット10aの上流に配置される印字ユニット40aで、基準となる基準見当マーク7を印刷対象物Wに印字することができるので、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10cのコンペンセータローラ14a、14b、14cが印刷対象物W上の見当マークの位置情報に基づいて印刷対象物Wの見当合わせを行うことが可能であり、印字ユニット40aと、各グラビア印刷ユニット10a、10b、10c間で印刷対象物Wに印刷した絵柄の見当合わせを安定して精度良く行うことができる。
〔変形例〕
なお、本発明におけるインクジェット印字装置を付加したグラビア印刷機の印刷方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、グラビア印刷機は、コンペンセータローラを用いたコンペンセータ方式のものに限定されることはない。グラビア印刷機として、セクショナルドライブ方式のものを用いてもよい。
この場合には、図1に示すコンペンセータ方式のグラビア印刷機と比較して、印刷ユニット10a、10b、10cにおいてコンペンセータローラ14a、14b、14cおよびコンペン駆動モータが設置されないようになる。
セクショナルドライブ方式のグラビア印刷機においては、各印刷ユニット10a、10b、10cの版胴11a、11b、11cは、それぞれ対応するサイドレモータ(版胴駆動モータ)により回転駆動されているが、これらのサイドレモータのモータ回転速度はサーボドライバによりそれぞれ調整されるようになる。この際に、サーボドライバは、それぞれサイドレモータに設けられたパルスジェネレータにより検出された実際のサイドレモータのモータ回転速度を、各々見当コントローラにより算出された目標モータ回転速度に近づけるように各版サイドレモータに送るモータ駆動電流の大きさをそれぞれ調整するようになっている。
セクショナルドライブ方式のグラビア印刷機においては、入力部31により見当マーク検出設定条件を入力すると、各印刷ユニット10a、10b、10cについて、見当ずれの大きさを、入力部31により入力された見当マーク検出設定条件の見当ずれ調整量に基づいて修正し、修正後の見当ずれの大きさに基づいてサイドレモータの制御量を算出するようになっている。このように、セクショナルドライブ方式のグラビア印刷機でも、見当ずれの微調整を行うことにより、見当合わせを効率的に行うことができる。
<1−2実施形態>
図5は本発明の第1−2実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。
図5に示すように、圧胴23とインフィードローラ21は、印字ユニット40aの上流側の配置に限定されず、印字ユニット40aと先頭の第1のグラビア印刷ユニット10aとの間に配置されていてもよい。
<1−3実施形態>
図6は本発明の第1−3実施形態による印刷機の構成を示す概略図である。
第1−3実施形態は、第1−1実施形態における印字ユニット40aの下流に、更に圧胴23とインフィードローラ21が追加して配置されている。このことにより、第1−3実施形態は、印刷対象物Wが弛むことを防止することができるので、印字ユニット40aにおいて、プリントヘッド41から印刷対象物Wに印字する際、印刷対象物の流れ方向Vの見当の精度が向上することができる点で好ましい。
上記の第1−1実施形態〜第1−3実施形態では、3つのグラビア印刷ユニットが設けられる例について説明したが、グラビア印刷ユニットは1つ又は2つ設けてもよく、4つ以上設けてもよい。
<2−1実施形態>
以下、図面を参照して本発明の2−1実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
〔ブランクの製造工程〕
図7はブランクの製造方法を示す全体のフロー図である。
まず、ステップ1は、印刷工程であり、当該工程において連続的に搬送される長尺状のシート材(印刷対象物)の製品部に固定情報と可変情報を印刷し、連続的に搬送される長尺状のシート材の余白部に見当マークを印刷する。
次に、ステップ2は、打抜き工程であり、当該工程において、シート材に設けられた製品部を打抜き機により打抜き、ブランクを製造する。
なお、ステップ1とステップ2はオフラインとインラインのいずれであってもよい。
更に、ブランクは、平板状態のまま使用してもよいが、製函して容器として使用することもできる。
以下、印刷工程について詳細に説明する。
図8は、第2−1実施形態の印刷機の側面図である。
図8に示すように、印刷機は、給紙部1と、印刷部2と、巻取部3を備え、印刷部2は、インフィードユニット20と、インクジェット印字装置40を有するインクジェット印字部40aと、輪転印刷部を備える。印刷機は、インクジェット印字部と輪転印刷部をインライン形式で設けた点を特徴としている。
図8では、インクジェット印字部が、インクジェット印字ユニット40aとして示され、インクジェット印字手段がインクジェット印字装置40として示されている。そして、インクジェット印字装置40は、プリントヘッド41とプリンタ制御部42とを備えている。
また、図8に示すように、輪転印刷部は複数の輪転印刷ユニット10a、10b、10cを備え、複数の輪転印刷ユニット10a、10b、10cは略同一の構成を備えている。なお、輪転印刷ユニットの数は3つの場合を示したが、これに限定されず、1つ、2つ、あるいは4つ以上であってもよい。そして、各輪転印刷ユニット10a、10b、10cは、版胴11a、11b、11c、圧胴12a、12b、12c、見当マーク検出手段15a、15b、15c、見当制御手段30、経路長調整手段をそれぞれ備える。図8では、版胴が11a、11b、11cとして示され、圧胴が12a、12b、12cとして示されている。また、図8では、見当マーク検出手段が見当マーク検出センサ15a、15b、15cとして示され、見当制御手段が、見当制御装置30として示されている。また、図8では、経路長調整手段が、コンペン駆動モータ16と、コンペンセータローラ14a、14b、14cとを含む例が示されている。
図8に示すように、給紙部1の送りローラ4から巻き解かれた無地のシート材Wは、インフィードユニット20に送られ、インフィードローラ21と圧胴23との間で挟持され、シート材Wにテンションが与えられる。
インフィードユニット20の基本的な構成は、回転駆動するインフィードローラ21と、インフィードローラ21との間でシート材Wを挟持する圧胴23と、インフィードローラ21の下流側に設けられ、図8の矢印方向に移動自在であるダンサーローラ22を有している。
ダンサーローラ22の位置を検出し、インフィードローラ21の速度を変更して、印刷対象物としてのシート材Wに与えられるテンションの大きさに応じてシート材Wの印刷ピッチが調整される。
シート材Wはインフィードユニット20からインクジェット印字ユニット40aに送られる。インクジェット印字装置40の基本的な構成は、プリントヘッド41とプリンタ制御部42とを備える。プリントヘッド41は、インクジェット方式によりシート材Wに対してインクを射出して印字する装置である。プリントヘッド41によって、シート材Wに可変情報およびインクジェット印字見当マークが印刷される。プリンタ制御部42は、インクジェット印字装置40を統括的に制御する制御部である。プリンタ制御部42は、入力された情報に基づいて、プリンタ駆動ローラ、プリントヘッド41を制御する。プリンタ制御部42は、予め設定したプログラムに従って電気的な制御によって電子情報を印字することができる。
インクジェット印刷工程は、まず、シート材Wには、プリントヘッドから噴射されたインクジェットインキによって、可変情報9が製品部6に印刷されると連動してインクジェット印字見当マーク7がシート材W印刷される。
更に、シート材W上のインクを乾燥させるための乾燥機43を通って乾燥が行われてもよい。シート材Wには、赤外線や紫外線などの光が照射されて、シート材W上に印刷されたインクジェットインキを乾燥させることができる。なお、乾燥とは、熱エネルギーを与えてインクジェットインキの溶媒を蒸発させることやインクジェットインキを硬化させることを含む。
また、シート材Wは、乾燥機43を通って乾燥して輪転印刷部にて印刷を行う前に、更に、裏面に輪転印刷機で印刷するためのターンバー45によって、シート材Wの表裏を反転させてもよい。
シート材Wは、輪転印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、圧胴12a、12b、12cにより版胴11a、11b、11cに密着され印圧が加えられて、版胴11a、11b、11cと圧胴12a、12b、12cとの間を通過することによって、シート材Wに対して製品部6に輪転印刷画像部70a、70b、70cと輪転印刷見当マーク8a、8b、8cが同時に印刷される。シート材Wはガイドローラにより導かれ、輪転印刷ユニット10a、10b、10c内の乾燥機により印刷インキの乾燥が行われる。
なお、通常、輪転印刷の見当ずれの限度は0.5mm未満であるので、見当マーク検出センサ15a、15b、15cの精度(検知能力)は0.1〜0.2mmに設定されている。
見当マーク検出センサ15a、15b、15cは、LED等の発光素子と、シート材Wに対して発光素子と反対側に設けられ、発光素子から発せられた光を反射する反射板と、シート材Wに対して発光素子と同じ側に設けられ、発光素子から発せられ、反射板により反射した光を受ける受光素子とを有している。
輪転印刷ユニット10a、10b、10cとしては、グラビア印刷ユニットの他、オフセット印刷ユニット、フレキソ印刷ユニットが用いられる。中でも、グラビア印刷ユニットは、高速で大量に印刷できる点で好ましい。
なお、図8において、Wはシート材、4は送りローラ、5は巻取ローラである。
図10は、第2−1実施形態の輪転印刷ユニット10a、10b、10cを用いて固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材Wの一例を説明する説明図である。
図10に示すように、固定情報80および可変情報9はシート材Wの製品部6に形成される。固定情報80は、例えば、輪転印刷画像部70a、70b、70cにより形成することができる。ここで、固定情報80としては、絵柄、文字、図形、記号、番号などが挙げられ、例えば、製品内容などを表示することができる。また、輪転印刷画像部70a、70b、70cにおいて、各輪転印刷画像部を異なる色にしてもよい。可変情報9としては、連続番号、製造日付、製造ロット番号、QRコード(登録商標)などが挙げられる。
また、製品部6はシート材Wに多面付けされるものであり、例えば、図10に示すように、シート材Wの幅方向に2列、搬送方向に連続して設けることができる。
そして、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cおよびインクジェット印字見当マーク7が、シート材Wの幅方向における端部近傍の余白部18に印刷される。なお、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cは輪転印刷画像部70a、70b、70cにそれぞれ対応し、インクジェット印字見当マーク7は可変情報9に対応して設けられるものである。
なお、複数台の輪転印刷ユニット10a、10b、10cのうち、少なくとも1つの輪転印刷ユニットを、シート材W上にオーバープリント層を設けることができるように構成してもよい。オーバープリント層は、シート材Wの一部に設けてもよいし、全面に設けてもよい。例えば最上流側の輪転印刷ユニット10aを用いてオーバープリント層を設ける場合、このオーバープリント層はシート材W上にインクジェット印字装置40によって印字されたインクジェット印字見当マーク7や可変情報9を保護することができるため、インクジェット印字装置40によって印字されたインクジェット印字見当マーク7や可変情報9によって輪転印刷ユニットのロールが汚染されるのを防止することができる。なお、この場合、オーバープリント層はインクジェット印字見当マーク7や可変情報9が印字された部分のみに設けるようにしてもよい。また、例えば最下流の輪転印刷ユニット10cを用いてシート材Wの全面にオーバープリント層を設ける場合、このオーバープリント層はシート材W上にインクジェット印字装置40によって印字されたインクジェット印字見当マーク7や可変情報9および上流側の輪転印刷ユニット10a、10bによって印刷された輪転印刷画像部70a、70bおよび輪転印刷見当マーク8a、8bを保護することができる。なお、この場合、固定情報80は輪転印刷画像部70a、70bにより形成される。また、オーバープリント層は、シート材Wの印刷領域6において、固定情報80が設けられていない部分に設けるようにしてもよい。
図11は、図10のシート材Wの製品部6を打ち抜くことにより形成されたブランクを示す概略図である。ブランクは、シート材Wに多面付けされた製品部6を打抜き機により打抜かれたものである。ブランクには、固定情報80と可変情報9が形成されている。
なお、図11には、シート材Wに各輪転印刷画像部70a、70b、70cが重ならないように形成された例を示したが、輪転印刷画像部は、全部または一部が重なるように形成されてもよい。
次に、このような構成からなる第2−1実施形態の作用について説明する。
図8は、第2−1実施形態の印刷機の構成を示す概略図であり、見当マーク検出センサ15aからインクジェット印字装置40に信号が入力されるように構成される。ここで図12は、第2−1実施形態の第1輪転印刷ユニットでの加工処理を説明するフロー図であり、図13は、第2−1実施形態の第2輪転印刷ユニットでの加工処理を説明するフロー図である。
第2−1実施形態は、一番上流側の見当マーク検出センサ、つまり、見当マーク検出センサ15aで検出される輪転印刷見当マーク8aをインクジェット印字見当マーク7を印刷するときのトリガーとし、一番上流側の見当マーク検出センサ15aで検出される輪転印刷見当マーク8a、つまり、輪転印刷見当マーク8aを基準となる輪転印刷見当マークとするものである。また、見当マーク検出センサ15aはインクジェット印字見当マーク7と輪転印刷見当マーク8aを検出し、見当マーク検出センサ15bは輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bを検出し、見当マーク検出センサ15cは輪転印刷見当マーク8bと輪転印刷見当マーク8cを検出するようになっている。
はじめに第2−1実施形態における第1輪転印刷ユニット10aの見当制御方法について図12により述べる。
(工程S1)
まず、各輪転印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろし、これら輪転印刷ユニット10a、10b、10cにより輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと第1輪転印刷画像部70a、第2輪転印刷画像部70b、第3輪転印刷画像部70cの印刷を開始する。
(工程S2)
次に、輪転印刷見当マーク8aを第1輪転ユニットの見当マーク検出センサ15aで検出する。
(工程S3)
輪転印刷見当マーク8aを見当マーク検出センサ15aで検出したら、見当マーク検出センサ15aからインクジェット印字装置40のプリンタ制御部42に信号を入力し、プリントヘッド41からインクジェット印字見当マーク7と可変情報9を印刷するよう指示する。
(工程S4)
次に、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7を第1輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサ15aで検出する。
見当マーク検出センサ15aで輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7を検出した場合(工程S4のYes)、工程S5に進む。
(工程S5)
次に、第1輪転印刷ユニット10aの見当制御装置30は、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との相対的な位置関係が設定範囲内かを判定する。ここで第1輪転印刷ユニット10aの見当制御装置30は第1見当制御装置として機能する。
見当制御装置30は、設定範囲内と判定した場合には(工程S5のYes)、見当制御を終了する。一方、設定範囲外と判定した場合には(工程S5のNo)、工程S6に進む。これら工程S4と工程S5の過程は版胴11aが1回転する度に繰り返し行われる。
(工程S6)
輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との相対的な位置関係が設定範囲外であった場合、見当制御装置30は、コンペンセータローラ14aを上下方向に移動させて、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との位置ずれ量を調整するようコンペン駆動モータ16に指示する。輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7の間隔が設定値より短くなっているときには、コンペンセータローラ14aをシート材Wの経路長を長くする方向である上方に移動させるように制御が行われる。一方、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7の間隔が設定値より長くなっているときには、コンペンセータローラ14aをシート材Wの経路長を短くする方向である下方に移動させるように制御が行われる。その後、工程S4に戻り、上述した見当制御が繰り返される。
次に第2輪転印刷ユニット10bにおける見当制御方法について図13により述べる。
(工程S1)
まず各輪転印刷ユニットにおいて、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろし、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと第1輪転印刷画像部70a、第2輪転印刷画像部70b、第3輪転印刷画像部70cの印刷を開始する。なお、第2輪転印刷ユニットでの見当制御方法の工程S1は、第1輪転印刷ユニットでの加工処理の工程S1と兼用される工程である。
(工程S2)
次に、輪転印刷見当マーク8aと8bを第2輪転印刷ユニット10bの見当マーク検出センサ15bで検出する。この場合、第2輪転印刷ユニット10bは、第1輪転印刷ユニット10aに対して下流側の輪転印刷ユニットとなる。
見当マーク検出センサ15bで輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bを検出した場合(工程S2のYes)、工程S3に進む。
(工程S3)
次に、第2輪転印刷ユニット10bの見当制御装置30は、輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bとの相対的な位置関係が設定範囲内かを判定する。ここで第2輪転印刷ユニット10bの見当制御装置30は第2見当制御装置として機能する。
そして、設定範囲内と判定した場合には(工程S3のYes)、見当制御を終了する。一方、設定範囲外と判定した場合には(工程S3のNo)、工程S4に進む。これら工程S2と工程S3の過程は版胴11bが1回転する度に繰り返し行われる。
(工程S4)
次に、輪転印刷見当マーク8aと8bとの相対的な位置関係が設定範囲外であった場合は、見当制御装置30は、コンペンセータローラ14bを上下方向に移動させて、輪転印刷見当マーク8aと8bとの位置ずれ量を調整するようコンペン駆動モータ16に指示する。その後、工程S2に戻り、上述した見当制御が繰り返えされる。
なお、本実施形態の第3輪転印刷ユニット10cでの見当制御方法は、輪転印刷見当マーク8aと8cを第3輪転印刷ユニット10cの見当マーク検出センサ15cで検出する以外は、本実施形態の第2輪転印刷ユニット10bでの見当制御方法と同様に行われる。
上述では、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろす例について説明したが、ばらばらに下ろすようにしてもよい。
<2−1実施形態の変形例>
次に、第2−1実施形態の変形例について説明する。
図9は、第2−1実施形態の変形例を示す側面図であり、見当マーク検出センサ15cからインクジェット印字装置40に信号が入力されるように構成される。図14は、第2−1実施形態の変形例の第3輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図であり、図15は、第2−1実施形態の変形例の第1輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図であり、図16は、第2−1実施形態の変形例の第2輪転印刷ユニットでの見当制御方法を説明するフロー図である。
第2−1実施形態の変形例は、見当マーク検出センサ15cで検出される輪転印刷見当マーク8cをインクジェット印字見当マーク7を印刷するときのトリガーとしたものである。
すなわち、一番下流側の見当マーク検出センサ、つまり、見当マーク検出センサ15cで検出される輪転印刷見当マーク8cをインクジェット印字見当マーク7を印刷するときのトリガーとし、一番上流側の見当マーク検出センサ15aで検出される輪転印刷見当マーク8a、つまり、輪転印刷見当マーク8aを基準となる輪転印刷見当マークとするものである。また、見当マーク検出センサ15aはインクジェット印字見当マーク7と輪転印刷見当マーク8aを検出し、見当マーク検出センサ15bは輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bを検出し、見当マーク検出センサ15cは輪転印刷見当マーク8bと輪転印刷見当マーク8cを検出するようになっている。
はじめに第2−1実施形態の変形例の第3輪転印刷ユニット10cでの見当制御方法について図14により述べる。
(工程S1)
まず、各輪転印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろし、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと第1輪転印刷画像部70a、第2輪転印刷画像部70b、第3輪転印刷画像部70cの印刷を開始する。
(工程S2)
次に、輪転印刷見当マーク8cを第3輪転印刷ユニット10cの見当マーク検出センサ15cで検出する。
(工程S3)
輪転印刷見当マーク8cを見当マーク検出センサ15cで検出したら、見当マーク検出センサ15cからインクジェット印字装置40のプリンタ制御部42に信号を入力し、プリントヘッド41からインクジェット印字見当マーク7と可変情報9を印刷するよう指示する。
(工程S4)
次に、輪転印刷見当マーク8bと8cを第3輪転印刷ユニット10cの見当マーク検出センサ15cで検出する。
見当マーク検出センサ15cで輪転印刷見当マーク8bと輪転印刷見当マーク8cを検出した場合(工程S4のYes)、工程S5に進む。
(工程S5)
次に、輪転印刷見当マーク8bと輪転印刷見当マーク8cとの相対的な位置関係が設定範囲内かを判定する。
第3輪転印刷ユニット10cの見当制御装置(第2見当制御装置)30は、設定範囲内と判定した場合には(工程S5のYes)見当制御を終了する。一方、設定範囲外と判定した場合には(工程S5のNo)、工程S6に進む。これら工程S4と工程S5の過程は版胴11cが1回転する度に繰り返し行われる。
(工程S6)
次に、輪転印刷見当マーク8bと8cとの相対的な位置関係が設定範囲外であった場合は、コンペンセータローラ14cを上下方向に移動させて、シートWの経路長を調整することにより、輪転印刷見当マーク8bと8cとの位置ずれ量を調整するよう指示する。輪転印刷見当マーク8bと8cの間隔が設定値より短くなっているときには、コンペンセータローラ14cをシート材Wの経路長を長くする方向である上方に移動させるように制御が行われる。一方、輪転印刷見当マーク8bと8cの間隔が設定値より長くなっているときには、コンペンセータローラ14cをシート材Wの経路長を短くする方向である下方に移動させるように制御が行われる。その後、工程S4に戻り、上述した見当制御が繰り返される。
次に第2−1実施形態の変形例の第1輪転印刷ユニット10aでの見当制御方法について図15により述べる。
(工程S1)
まず輪転印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろし、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと第1輪転印刷画像部70a、第2輪転印刷画像部70b、第3輪転印刷画像部70cの印刷を開始する。なお、第1輪転印刷ユニット10aでの見当制御方法の工程S1は、第3輪転印刷ユニット10cでの見当制御方法の工程S1と兼用される工程である。
(工程S2)
次に、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7を第1輪転印刷ユニット10aの見当マーク検出センサ15aで検出する。
見当マーク検出センサ15aで輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7を検出した場合(工程S2のYes)、工程S3に進む。
(工程S3)
次に、第1輪転印刷ユニット10aの見当制御装置(第1見当制御装置)30は、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との相対的な位置関係が設定範囲内かを判定する。
見当制御装置30は、設定範囲内と判定した場合には(工程S3のYes)見当制御を終了する。一方、設定範囲外と判定した場合には(工程S3のNo)、工程S4に進む。これら工程S2と工程S3の過程は版胴11aが1回転する度に繰り返し行われる。
(工程S4)
輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との相対的な位置関係が設定範囲外であった場合、コンペンセータローラ14aを上下方向に移動させて、輪転印刷見当マーク8aとインクジェット印字見当マーク7との位置ずれ量を調整するようコンペン駆動モータ16に指示する。その後工程S2に戻り、上述した見当制御が繰り返される。
次に第2−1実施形態の変形例の第2輪転印刷ユニット10bでの見当制御について図16により述べる。
(工程S1)
まず輪転印刷ユニット10a、10b、10cにおいて、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろし、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと第1輪転印刷画像部70a、第2輪転印刷画像部70b、第3輪転印刷画像部70cの印刷を開始する。なお、第2輪転印刷ユニット10bでの見当制御方法の工程S1は、第3輪転印刷ユニット10cでの見当制御方法の工程S1と兼用される工程である。
(工程S2)
次に、輪転印刷見当マーク8aと8bを第2輪転ユニットの見当マーク検出センサ15bで検出する。
見当マーク検出センサ15bで輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bを検出した場合(工程S2のYes)、工程S3に進む。
(工程S3)
次に、第2輪転印刷ユニット10bの見当制御装置(第2見当制御装置)30は、輪転印刷見当マーク8aと輪転印刷見当マーク8bとの相対的な位置関係が設定範囲内かを判定する。
そして、設定範囲内と判定した場合には(工程S3のYes)見当制御を終了する。一方、設定範囲外と判定した場合には(工程S3のNo)、工程S4に進む。これら工程S2と工程S3の過程は版胴11bが1回転する度に繰り返し行われる。
(工程S4)
次に、輪転印刷見当マーク8aと8bとの相対的な位置関係が設定範囲外であった場合は、コンペンセータローラ14bを上下方向に移動させて、シートWの経路長を調整することにより、輪転印刷見当マーク8aと8bとの位置ずれ量を調整するよう指示する。その後、工程2に戻り、上述した見当制御が繰り返される。
上述では、圧胴12a、12b、12cを同時に下ろす例について説明したが、ばらばらに下ろすようにしてもよい。
第2−1実施形態の変形例では、一番下流側の輪転印刷ユニット10cで付与される輪転印刷見当マーク、つまり、輪転印刷見当マーク8cを基準としている。輪転印刷をグラビア印刷とする場合、上流側の輪転印刷ユニット10aから下流側の輪転印刷ユニットに向かって順次濃い色を印刷するように構成される。つまり、上流側の輪転印刷ユニット10aで付与される輪転印刷見当マーク8aに比べて、下流側の輪転印刷ユニット10cで付与される輪転印刷見当マーク8cのほうが濃い色で印刷される。そのため、下流側の輪転印刷ユニット10cで付与される輪転印刷見当マーク8cをトリガーとすることにより、基準となる輪転印刷見当マーク8cを確実に検出するようにすることができる。
<2−2実施形態>
次に本発明による2−2実施形態について説明する。すなわち印刷機および印刷物の印刷方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
図17は、本発明による第2−2実施形態の印刷機の側面図である。また、図18は、第2−2実施形態の印刷機の印刷部の概略を示す平面図である。第2−2実施形態の印刷機は、版胴の一回転信号をインクジェット印字見当マーク7を印刷するときのトリガーとする点で、第2−1実施形態の印刷機とは異なるが、他の構成は図7乃至図16に示す第2−1実施形態と略同一である。図17乃至図20に示す第2−2実施形態において、図7乃至図16に示す第2−1実施形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図17乃至図20に示すように、輪転印刷ユニット10a、10b、10cの各版胴11a、11b、11cは、それぞれシャフト51に取り付けられており、各シャフト51にはギア54が取り付けられている。また、シャフト51には、各ギア54に嵌合するように3つのギア53が取り付けられ、最も上流側にエンコーダ52が取り付けられ、最も下流側に駆動モータ17が取り付けられている。ラインシャフト50を駆動モータ17で駆動することにより、各版胴11a、11b、11cが同期して回転駆動するようになっている。そして、各版胴11a、11b、11cが回転すると、エンコーダ52を介して版胴の一回転信号をインクジェット印字部40aのプリンタ制御部42に入力するように構成されている。
なお、上述では、シャフト51の最も上流側にエンコーダ52を取り付け、最も下流側に駆動モータ17が取り付ける例を説明したが、エンコーダ52および駆動モータ17の位置はこれに限られない。
また、上述では、エンコーダ52を介して版胴の一回転信号をインクジェット印字部40aのプリンタ制御部42に入力する例を説明したが、エンコーダ52を設けず、シャフトにドグを設け、検出センサでドグの位置を検出して、版胴一回転信号をインクジェット印字部40aのプリンタ制御部42に入力するようにしてもよい。
図19は、固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材(印刷対象物)Wを示す図、図20は、固定情報と可変情報と見当マークが形成されたシート材Wの第2変形例を示す図である。
図19に示すように、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cとインクジェット印字見当マーク7は、同列でなく、異なる列に設けてもよい。
また、輪転印刷見当マーク8a、8b、8cと、インクジェット印字見当マーク7をシート材Wの異なる面に設けるようにしてもよい。例えば、図20に示すように、シート材Wの表側に輪転印刷見当マーク8a、8b、8cおよび固定情報80を設け、裏側にインクジェット印字見当マーク7および可変情報9を設けてもよい。
また、上述では、シート材Wの搬送方向における見当マークの位置ずれを制御する例を示したが、印刷機にサイドレモータを設けて版胴11a、11b、11cを幅方向に移動するようにし、シート材の幅方向における見当マークの位置ずれを制御するようにしてもよい。
また、上述では、経路長調整手段として、コンペンセータ方式を説明したが、セクショナルドライブ方式を用いてもよい。この場合には、図8に示したコンペンセータローラ14a、14b、14cおよびコンペン駆動モータ16は設けられず、版胴11a、11b、11cはそれぞれ対応する駆動モータに接続される。このため、各版胴11a、11b、11cを個別に回転させることができ、駆動モータの回転速度を調整することによりシート材Wの経路長を制御することができる。
また、インフィードユニット20のインフィールドローラ21と圧胴23は、インクジェット印字ユニット40aの上流側の配置に限定されず、インクジェット印字ユニット40aと最も上流側の第1の輪転印刷ユニット10aとの間に配置されていてもよい(図5参照)。
また、図8に示すようにインクジェット印字ユニット40aの上流側にインフィールドユニット20を設置するとともに、インクジェット印字ユニット40aの下流に、更にインフィードロール21と圧胴23を追加して配置してもよい。このことにより、シート材Wの蛇行を防止することができるので、印字ユニット40aにおいて、プリントヘッド41からインクをシート材Wに向けて噴射して見当マークをシート材Wに印字する際、シート材Wの幅方向Xの見当の精度が向上することができる点で好ましい。
1 給紙部
2 印刷部
3 巻取部
4 送りローラ
5 巻取ローラ
6 印刷領域
7 見当マーク
8a 見当マーク
8b 見当マーク
8c 見当マーク
9 可変情報
10a グラビア印刷ユニット
10b グラビア印刷ユニット
10c グラビア印刷ユニット
11a、11b、11c 版胴
12a、12b、12c、23 圧胴
14a、14b、14c コンペンセータローラ
15a、15b、15c、15i 見当マーク検出センサ
16 コンペン駆動モータ
17 サイドレモータ
20 インフィードユニット
21 インフィードローラ
22 ダンサーローラ
30 見当制御装置
31 入力部
32 見当コントローラ
40a インクジェット印字ユニット
40 インクジェット印字装置
41 プリントヘッド
42 プリンタ制御部
43 乾燥機
45 ターンバー
50 ラインシャフト
51 シャフト
52 エンコーダ
53 ギア
54 ギア
70a 第1輪転印刷画像部
70b 第2輪転印刷画像部
70c 第3輪転印刷画像部
80 固定情報
W 印刷対象物
V 流れ方向
X 幅方向

Claims (17)

  1. 印刷対象物に対して基準見当マークを印字するインクジェット印字装置と、
    前記基準見当マークが印字された印刷対象物に対してグラビア印刷を施すとともに見当マークを前記印刷対象物に付与するグラビア印刷ユニットとを備え、
    前記グラビア印刷ユニットは、印刷対象物に対してグラビア印刷を施す版胴と、印刷対象物上の基準見当マークと、見当マークをそれぞれ検出する見当マーク検出センサと、前記版胴の上流側に設けられ、前記グラビア印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する経路長調整手段と、前記見当マーク検出センサにより検出された基準見当マークの位置と、見当マークの位置とのずれの大きさを算出し、この算出されたずれ量に基づいて前記経路長調整手段を制御する見当制御装置と、
    を備えたことを特徴とする印刷機。
  2. 前記インクジェット印字装置は、前記印刷対象物に対して可変情報を更に印字することを特徴とする請求項1記載の印刷機。
  3. 印刷対象物に対してグラビア印刷を施す複数のグラビア印刷ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の印刷機。
  4. 少なくとも1つのグラビア印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字された基準見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする請求項3記載の印刷機。
  5. 印刷対象物に対してインクジェット印字装置を用いて基準見当マークを印字する工程と、
    前記基準見当マークが印字された印刷対象物に対してグラビア印刷ユニットの版胴によりグラビア印刷を施すとともに見当マークを前記印刷対象物に付与する工程と、
    前記印刷対象物上の基準見当マークと、見当マークを前記グラビア印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、
    前記見当マーク検出センサにより検出された基準見当マークの位置と、見当マークの位置とのずれの大きさを見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記版胴の上流側に設けられた経路長調整手段により前記グラビア印字ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、
    を備えたことを特徴とする印刷方法。
  6. 前記印刷対象物に対して前記インクジェット印字装置を用いて可変情報を更に印字することを特徴とする請求項5記載の印刷方法。
  7. 複数のグラビア印刷ユニットにより印刷対象物に対してグラビア印刷を施すことを特徴とする請求項5または6記載の印刷方法。
  8. 少なくとも1つのグラビア印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字された基準見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする請求項7記載の印刷方法。
  9. インクジェット印字装置と、前記インクジェット印字装置の下流側に設けられた輪転印刷ユニットと、を備えた印刷機であって、
    前記インクジェット印字装置は、印刷対象物にインクジェット印字見当マークおよび可変情報を付与するプリントヘッドを備え、
    前記輪転印刷ユニットは、輪転印刷見当マークおよび輪転印刷画像部を前記印刷対象物に付与する版胴と、
    前記版胴の下流側に設けられ、前記印刷対象物上のインクジェット印字見当マークおよび輪転印刷見当マークを検出する見当マーク検出手段と、
    前記版胴の上流側に設けられた経路長調整手段と、
    前記インクジェット印字見当マークおよび前記輪転印刷見当マークの位置ずれ量を判定し、位置ずれが発生していた場合に前記経路長調整手段に位置ずれ量を制御するよう指示する見当制御手段とを有することを特徴とする印刷機。
  10. 前記インクジェット印字装置の下流側に複数の輪転印刷ユニットが設けられていることを特徴とする請求項9記載の印刷機。
  11. 少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする請求項10記載の印刷機。
  12. 輪転印刷画像部から形成される固定情報と、可変情報を有する印刷物の印刷方法であって、
    印刷対象物に輪転印刷ユニットの版胴により輪転印刷見当マークおよび前記輪転印刷画像部を印刷する工程と、
    その輪転印刷見当マークを見当マーク検出手段により検出し、この見当マーク検出手段からの信号に基づいてインクジェット印刷装置によりインクジェット印字見当マークおよび可変情報を前記印刷対象物に付与する工程と、
    前記輪転印刷見当マークと前記インクジェット印字見当マークを輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、
    前記見当マーク検出センサにより検出された輪転印刷見当マークと、前記インクジェット印字見当マークとのずれの大きさを第1見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記輪転印刷ユニットの版胴の上流側に設けられた第1経路長調整手段により前記輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法。
  13. 印刷対象物に複数の輪転印刷ユニットの版胴により複数の輪転印刷見当マークおよび複数の前記輪転印刷画像部を印刷するとともに、
    複数の前記輪転印刷見当マークのうち基準となる輪転印刷見当マークを選択し、選択された基準となる前記輪転印刷見当マークと他の輪転印刷見当マークを複数の輪転印刷ユニットのうち下流側の輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、
    前記見当マーク検出センサにより検出された基準となる輪転印刷見当マークと、他の見当マークとのずれの大きさを第2見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、下流側の輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第2経路長調整手段により前記下流側の輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする請求項12記載の印刷方法。
  14. 少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする請求項13記載の印刷方法。
  15. 輪転印刷画像部から形成される固定情報と、可変情報を有する印刷物の印刷方法であって、
    印刷対象物に輪転印刷ユニットの版胴により輪転印刷見当マークおよび前記輪転印刷画像部を印刷する工程と、
    前記輪転印刷ユニットの版胴からの回転信号をインクジェット印字装置に入力し、このインクジェット印字装置によりインクジェット印字見当マークおよび可変情報を前記印刷対象物に付与する工程と、
    前記輪転印刷見当マークと前記インクジェット印字見当マークを輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれを検出する工程と、
    前記見当マーク検出センサにより検出された輪転印刷見当マークと、前記インクジェット印字見当マークとのずれの大きさを第1見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、前記輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第1経路長調整手段により前記輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする印刷方法。
  16. 印刷対象物に複数の輪転印刷ユニットにより複数の輪転印刷見当マークおよび複数の前記輪転印刷画像部を印刷するとともに、
    複数の前記輪転印刷見当マークのうち基準となる輪転印刷見当マークを選択し、選択された基準となる前記輪転印刷見当マークと他の輪転印刷見当マークを複数の輪転印刷ユニットのうち下流側の輪転印刷ユニットの見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する工程と、
    前記見当マーク検出センサにより検出された基準となる輪転印刷見当マークと、他の見当マークとのずれの大きさを第2見当制御装置により算出し、その算出された前記のずれの大きさに基づいて、下流側の輪転印刷ユニットの版胴の上流側に位置する第2経路長調整手段により前記下流側の輪転印刷ユニットの版胴に対する印刷対象物の位置を調整する工程と、を備えたことを特徴とする請求項15記載の印刷方法。
  17. 少なくとも1つの輪転印刷ユニットは、前記インクジェット印字装置により印字されたインクジェット印字見当マークまたは可変情報の少なくともいずれかを保護するオーバープリント層を前記印刷対象物に付与することを特徴とする請求項16記載の印刷方法。
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