JP6652328B2 - グラビア印刷装置部を持つ複合印刷機及び追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法 - Google Patents

グラビア印刷装置部を持つ複合印刷機及び追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法 Download PDF

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Description

本発明は、予め先刷り印刷を行う先刷り装置部で先刷りが施されたウェブに対して更に追い刷りの印刷を施すグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機及び追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法に関し、とりわけウェブ上における先刷りの印刷と追い刷りの印刷との見当合わせを精度良く行うことができる複合印刷機及び複合印刷方法に関する。
グラビア印刷機として、最初にフィルム、紙等のウェブに対してテンションを与えるインフィードユニットと、インフィードユニットから送られたウェブに対して多色印刷を施す複数の印刷ユニットとを備えたものが知られている。この従来のグラビア印刷機を図5により説明する。
従来のグラビア印刷機における複数の印刷ユニット33a、33b、33cは略同一の構成を備えており、各印刷ユニット33a、33b、33cは、印刷用の版胴28a、28b、28cと、版胴28a、28b、28cとの間でウェブWを挟持してこのウェブWに対して各色の印刷を施す圧胴29a、29b、29cとを有している。また、ウェブWに対して印刷を施す際、版胴28a、28b、28cはウェブWに見当マークをそれぞれ付けるようになっている。また、版胴28b、28cの上流側に、図5の矢印方向に移動してウェブWの見当合わせを行うコンペンセータロール30b、30cが各々配置されており、さらに、版胴28b、28cの下流側には、ウェブWに付けられた見当マークを検出する見当マーク検出センサ31b、31cが各々配置されている。
また、図5に示すように、インフィードユニット部32は、回転駆動するインフィードロール26と、インフィードロール26との間でウェブWを挟持するインフィードニップロール27と、インフィードロール26の下流側に設けられ図5の矢印方向に移動自在であるダンサーロール25とを有している。インフィードユニット部32に送られたウェブWは、インフィードローラロール26とインフィードニップロール27との間で挟圧され、またダンサーロール25の位置を検出し、インフィードロール26の速度を変更することによって、テンションが調整されるようになっている。
従来のグラビア印刷機は、見当コントローラ37を更に有しており、この見当コントローラ37は印刷ユニット33b、33cのコンペンセータロール30b、30cを制御してその位置を調整する。見当コントローラ37によるコンペンセータロール30b、30cの位置は、各々、見当マーク検出センサ31b、31cにより検出されたウェブW上の見当マークの位置に基づいて調整されるようになっている。
このような構成からなる従来のグラビア印刷機の作用について図5を用いて説明する。
まず、無地のウェブWがインフィードユニット部32に送られ、このインフィードユニット部32においてウェブWにテンションが与えられる。このことにより、ウェブWの印刷ピッチが、ウェブWに与えられるテンションの大きさに応じて調整される。次に、ウェブWはインフィードユニット部32から複数の印刷ユニット33a、33b、33cに送られ、各印刷ユニット33a、33b、33cにおいてそれぞれ版胴29a、29b、29cによりウェブWに対して各色の印刷が施される。このときに、版胴29a、29b、29cによりウェブWに見当マークがそれぞれ付けられる。
印刷ユニット33b、33cにおいて、ウェブW上に付けられた見当マークが見当マーク検出センサ31b、31cにより検出され、このウェブW上における見当マークの位置の信号が見当コントローラ37に送られる。そして、コンペンセータロール30b、30cは、見当コントローラ37から送られたウェブW上の見当マークの位置の情報に基づいて算出される操作量に応じてその位置が変化し、このことにより版胴29b、29cに送られるウェブWの見当合わせを行う。
上述の図5に示すグラビア印刷機によれば、各色の印刷ユニット33b、33cのコンペンセータロール30b、30cがウェブW上の見当マークの位置の情報に基づいてウェブWの見当合わせを行うので、各印刷ユニット33a、33b、33c間でウェブWの見当合わせを精度良く行うことができる。
特開2004−66577号公報 特開平11−28804号公報
図5に示すグラビア印刷機を用いて、予め先刷りの印刷が施されたウェブWに対して更に追い刷りの印刷が施される場合がある。追い刷りの印刷とは、絵柄等が既に印刷されているフィルムや紙等のウェブWに対して更に追加の印刷を行うものであり、具体的には、例えばウェブWに対して表面のコートや裏面の印刷を行うものである。
しかしながら、ウェブWに対して追い刷りの印刷を施す場合、ウェブWの先刷りによる印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチとが合致しておらず、図5に示すグラビア印刷機では先刷りの印刷と追い刷りの印刷との見当を自動的に合わせることは困難である。このような場合、ウェブWに対する先刷りの印刷と追い刷りの印刷との見当を合わせるために、オペレータがグラビア印刷機の印刷速度(ウェブWの搬送速度)を下げてウェブWの見当ずれの状態を監視し、この見当ずれの状態によりインフィードユニット部32がウェブWに与えるテンションの大きさをオペレータが手動で調整して予め先刷りの印刷が施されたウェブWの印刷ピッチを補正しなければならない。
とりわけ、ウェブWとして二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)等の延伸しやすいフィルムを用いる場合には、先刷りが終わった後に一旦ウェブWを巻き体(図示せず)に巻く際に印刷ピッチが大きく変化してしまう。このため、このようなウェブWに対して追い刷りの印刷を施す場合には、オペレータが常時インフィードユニット部32によりウェブWに与えられるテンションの大きさを手動で調整しなければならない。
また、ウェブWに対して追い刷りの印刷を施す場合、図5に示すように第1番目の印刷ユニット33aの版胴29aをウェブWから隔離し、第2番目の印刷ユニット33bにおいて第1色目の印刷をウェブWに施す場合がある。これは、第1番目の印刷ユニット33aがコンペンセータロールを有しておらず、第2番目の印刷ユニット33bがコンペンセータロール30bや見当マーク検出センサ31bを有しているため、コンペンセータロール30bによりウェブWの見当合わせを行うことができるからである。
しかしながら、このような追い刷りの印刷を行うと、インフィードユニット部32によるウェブWのテンションの制御と、印刷ユニット33bのコンペンセータロール30bの制御とが相互に干渉してそれぞれの制御を安定的に行うことができないことがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、ウェブに対して追い刷りの印刷を施す場合において、先刷りが終わった後に一旦ウェブWを巻き体(図示せず)に巻くことなく、インライン上において予め先刷りの印刷が施されたウェブの印刷ピッチを自動的に調整してウェブの先刷りによる印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチとを合致させることができ、且ライン走行中に先刷り印刷絵柄とグラビア印刷機の版胴に製版された印刷絵柄と予め合わせた状態で印刷開始できる初期見当合わせを行い、また従来のコンペンセータロールによる見当合わせではなく版胴位相を操作し見当合わせを行うことができるグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機および追い刷り印刷としてグラビア印刷工程を持つ複合印刷方法を提供することを目的とする。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機は、ウェブに先刷り及び先刷り見当マークを施す先刷り装置部を具備するとともに、前記先刷り装置部から搬送される前記ウェブに対してテンションを与えるループユニット部と、前記ループユニット部から搬送される前記ウェブに対して追い刷りの印刷を施すとともに追い刷り見当マークを前記ウェブに付ける版胴と、前記版胴の上流側に設けられ前記ウェブ上の前記先刷り見当マークを検出するための先刷り見当マーク検出センサと、前記版胴の下流側に設けられ前記ウェブ上の前記先刷り見当マークおよび前記追い刷り見当マークをそれぞれ検出する先刷り追い刷り見当マーク検出センサとを有する印刷ユニット部と、前記印刷ユニット部から搬送される前記ウェブに対してテンションを与えるアウトフィードユニット部と、前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークのピッチと前記版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量の大きさに基づいて前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部を制御して前記ウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行う第1制御装置と、前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークの位置と前記版胴の見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出された見当マークずれ量の大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して前記先刷り見当マークと前記版胴の前記見当マーク位置を合わせる版胴見当マーク位置合わせを行う第2制御装置と、前記先刷り追い刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークと前記追い刷り見当マークとの見当ずれ量を算出し、算出された見当ずれ量のずれの大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して絵柄の見当合わせを行う第3制御装置と、を備えたグラビア印刷装置部と、を有し、前記先刷り装置部は、インクジェット印刷装置または電子写真印刷装置であり、前記ループユニット部は、前記ウェブに対して、前記先刷り装置部で必要とされるテンションを与える上流側テンションユニットと、前記上流側テンションユニットの下流側に設けられ、前記ウェブに対して、前記印刷ユニット部で必要とされるテンションを与える下流側テンションユニットと、を有し、前記上流側テンションユニット及び前記下流側テンションユニットは、所定方向に移動自在なダンサーロールと、前記ダンサーロールの下流側に設けられ、前記ウェブを挟持する一対のロールと、をそれぞれ有することを特徴とする。
また、本発明の追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法は、先刷り装置部によりウェブに対して先刷り印刷を施すと共に先刷り見当マークを付す先刷り工程群を備えるとともに、先刷りの印刷及び前記先刷り見当マークが施された前記ウェブに対してループユニット部によりテンションを与える第1テンション付与工程と、前記ループユニット部から送られた前記ウェブ上の前記先刷り見当マークを追い刷り印刷ユニット部の先刷り見当マーク検出センサにより検出する先刷り見当マーク検出工程と、前記先刷り見当マーク検出工程を経た前記ウェブに対して前記追い刷り印刷ユニット部の版胴により追い刷り印刷を施すとともに追い刷り見当マークを付ける追い刷り工程と、前記版胴から送られた前記ウェブ上の前記先刷り見当マークおよび前記追い刷り見当マークを前記追い刷り印刷ユニットの先刷り追い刷り見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する先刷り追い刷り見当マーク検出工程と、前記追い刷り印刷ユニット部から送られた前記ウェブに対してアウトフィードユニット部によりテンションを与える第2テンション付与工程と、前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークのピッチと前記版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量ずれの大きさに基づいて前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部を制御して前記ウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行うピッチ合わせ工程と、前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークの位置と前記版胴の見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出されたずれの大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して前記先刷り見当マークと前記版胴の前記見当マーク位置を合わせる版胴見当マーク位置合わせ工程と、前記先刷り追い刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークと前記追い刷り見当マークとの見当ずれ量を算出し、算出された見当ずれ量の大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して絵柄の見当合わせを行う絵柄合わせ工程と、を持つグラビア印刷工程群とを備え、前記先刷り装置部は、インクジェット印刷装置または電子写真印刷装置であり、前記ループユニット部は、前記ウェブに対して、前記先刷り装置部で必要とされるテンションを与える上流側テンションユニットと、前記上流側テンションユニットの下流側に設けられ、前記ウェブに対して、前記追い刷り印刷ユニット部で必要とされるテンションを与える下流側テンションユニットと、を有し、前記上流側テンションユニット及び前記下流側テンションユニットは、所定方向に移動自在なダンサーロールと、前記ダンサーロールの下流側に設けられ、前記ウェブを挟持する一対のロールと、をそれぞれ有することを特徴とする。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機は、ウェブに先刷り及び先刷り見当マークを施す先刷り装置部とグラビア印刷装置部とを有する。また、本発明の追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法は、ウェブに対して先刷り印刷を施すと共に先刷り見当マークを付す先刷り工程群とグラビア印刷工程群とを有する。
ここで先刷り装置部及び先刷り工程群はグラビア印刷以外のインクジェット印刷、電子写真印刷等の印刷装置及び印刷工程群を意味する。また、ここでグラビア印刷装置部及びグラビア印刷工程群を構成するループユニット部とか見当マーク検出センサ等の装置及び部品は従来から知られているものである。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機及び複合印刷方法によれば、先刷り印刷されたウェブに対し追い刷りの印刷を施す場合において、ウェブW上における先刷り見当マークのピッチと版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量の大きさに基づいてループユニット部及びアウトフィードユニット部を制御してウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行うことができる。
また、先刷り見当マークの位置と前記版胴の見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量の大きさに基づいて版胴の位相角度を制御して版胴の見当マーク位置合わせを自動的に調整できる。
さらに、先刷りで印刷されたウェブ上の印刷絵柄と版胴に製版されている絵柄とのずれを版胴の位相角度を制御して絵柄合わせをする。このため、予め先刷りの印刷が施されたウェブの印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチ合わせ、及び版胴見当マーク位置合わせ、並びに先刷りで印刷された絵柄と追い刷り印刷で印刷する絵柄との絵柄合わせを予め合致させることができる。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機においては、ループユニット部に設けられ、予め先刷りの印刷が施され先刷り見当マークが付けられたウェブを挟持する一対のロールを有するテンションユニットを2式備えることが好ましい。このような複合印刷機によれば、ループユニット部の上流側に設置されたテンションユニットで先刷りの印刷機でウェブに与えられたテンションを適切な状態で制御及び搬送し、ループユニット部の下流側に設置されたテンションユニットで印刷ユニット部が適切な印刷を行うために必要なテンションをウェブに与えることができる。
また、ループユニット部の下流側に設置されたテンションユニットによりウェブに対して与えられるテンションの制御と、ウェブに対する版胴位相による見当合わせ制御とが切り離される。このことにより、ループユニット部によるテンション制御と版胴位相による見当合わせ制御とが干渉することを抑止することができ、それぞれの制御を安定的に行うことができる。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機の第1制御装置は、先刷り印刷のピッチと追い刷り印刷のピッチを合わせる制御を行う。この第1制御装置は先刷り見当マーク検出センサにより検出された先刷り見当マークのピッチと版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量の大きさに基づいて該ループユニット部及び該アウトフィードユニット部を制御してウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行う。
このずれの大きさが予め設定された設定ずれ量よりも大きい場合にそのずれの大きさに基づきPID演算により算出された補正値によりループユニット部およびアウトフィードユニット部を制御し、ウェブに与えるテンションの大きさを調整することが好ましい。
通常、グラビア印刷機の定常状態での見当マークの位置のずれの大きさはある一定周期で変動している。この周期性および振幅はグラビア印刷機の構成や印刷状態によって変化する。PID演算を用いないで版胴1回転毎の見当マークの位置のずれの大きさに基づいてループユニット部及びアウトフィード部の補正量をその都度算出すると、この見当マークの位置のずれの周期的な変動がそのままループユニット部及びアウトフィード部の補正量の周期的な変動となってしまい、先刷り見当マークの位置と追い刷り見当マークの位置とのずれが増大してしまうというおそれがある。
ここで、本発明のグラビア印刷装置部によれば、PID演算により算出された見当マークの位置のずれの大きさの値を用いてループユニット部及びアウトフィード部の補正量を算出しているので、見当マークの位置ずれの大きさが一定周期で変動する場合であっても、ループユニット部及びアウトフィード部がウェブに与えるテンションの大きさを安定して調整することができる。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機の第2制御装置は、先刷り見当マークと版胴の見当マーク位置の見当マーク位置合わせを行う制御装置である。具体的には、先刷り見当マーク検出センサにより検出された先刷り見当マークの位置と版胴に製版された見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出された見当マークずれ量の大きさに基づいて版胴の位相角度を制御して版胴の見当マーク位置合わせを行う。
本発明のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機の第3制御装置は、先刷り印刷の絵柄と追い刷り印刷の絵柄を合わせる制御装置である。すなわち、先刷り追い刷り見当マーク検出センサにより検出された先刷り見当マークと追い刷り見当マークとの見当ずれ量を算出し、算出された見当ずれ量のずれの大きさに基づいて版胴の位相角度を制御して絵柄の見当合わせを行う。
先刷りで印刷されたウェブ上の印刷絵柄と版胴に製版されている絵柄とのずれを版胴の位相を操作して予め調節する。このため、予め先刷りの印刷が施されたウェブの印刷ピッチ、並びに印刷絵柄を自動的に調整してウェブの先刷りによる印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチ、並びに先刷りで印刷された絵柄と追い刷り印刷で印刷する絵柄とを予め合致させることができる。
本発明の複合印刷機および複合印刷方法によれば、先刷り印刷されたウェブに対し追い刷りの印刷を施す場合において、ウェブW上における先刷り印刷のピッチと追い刷り印刷のピッチを合わせを、先刷り見当マーク検出センサにより検出された先刷り見当マークのピッチと版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量の大きさに基づいてループユニット部及びアウトフィードユニット部を制御してウェブに与えるテンションの大きさを自動的に調整してピッチ合わせを行うことができる。
さらに、先刷り見当マーク検出センサにより検出された先刷り見当マークの位置と版胴に製版された見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出された見当マークずれ量の大きさに基づいて版胴の位相角度を制御して版胴の見当マーク位置合わせを自動的に行うことができる。
さらに、先刷りで印刷されたウェブ上の印刷絵柄と版胴に製版されている絵柄とのずれを版胴の位相を操作して予め自動的に調節する。
このように、本発明の本発明の複合印刷機および複合印刷方法によれば、予め先刷りの印刷が施されたウェブの印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチ、及び先刷り見当マークの位置と版胴に製版された見当マーク位置の見当マーク合わせ、並びに先刷りで印刷された絵柄と追い刷り印刷で印刷する絵柄とを予め合致させることができ印刷開始時の初期でのロスを最小にとどめることができ、なおかつ追い刷り印刷での見当を精度よく合わせることが可能である。
本実施形態の複合印刷機を構成するグラビア印刷装置部の構成を示す説明図である。 図1のグラビア印刷装置部の第1制御装置による制御方法を示すブロック図である。 図1のグラビア印刷装置部の第2制御装置による制御方法を示すブロック図である。 図1のグラビア印刷装置部の第3制御装置による制御方法を示すブロック図である。 従来のグラビア印刷機の構成を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態の複合印刷機のグラビア印刷装置部の構成を示す説明図であり、図2〜図4はグラビア印刷装置部の制御装置による制御方法を示すブロック図である。
図1に示すグラビア印刷装置部は、予め先刷りの印刷が施され先刷り見当マークが付されたフィルム、紙等のウェブWに対して、更に追い刷りの印刷を施すものである。このグラビア印刷装置部は、ループユニット部20と印刷ユニット部23とアウトフィード部22及び制御装置24を備えている。
ループユニット部20は、図1の矢印方向に送られるウェブWに対して前工程での印刷機で必要とされるテンションを与える上流側のテンションユニット20aと、ウェブWに対して後工程の印刷ユニット部23で必要とされるテンションを与える下流側のテンションユニット20bを有している。
上流側のテンションユニット20aは、回転駆動するフィードロール2と、フィードロール2との間でウェブWを挟持するフィードニップロール3と、フィードロール2の上流側に設けられ図1の矢印方向に移動自在となっているダンサーロール1とを有する。
下流側のテンションユニット20bは、回転駆動するフィードロール5と、フィードロール5との間でウェブWを挟持するフィードニップロール6と、フィードロール5の上流側に設けられ図1の矢印方向に移動自在となっているダンサーロール4とを有する。
フィードロール2、5には、フィードロール2、5を回転駆動させる駆動モータ11、12が接続されている。また、ダンサーローラ1、4には、ダンサーローラ1、4を図1の矢印方向に移動させるエアーシリンダー(図示せず)が接続されている。
アウトフィード部22はウェブWに対して追い刷りの印刷を施す印刷ユニット部23で必要とされるテンションを与えるものである。このアウトフィード部22は、回転駆動するフィードロール17と、フィードロール17との間でウェブWを挟持するフィードニップロール18と、フィードロール17の上流側に設けられ図1の矢印方向に移動自在となっているダンサーロール16と、フィードロール17の下流側に設けられ図1の矢印方向に移動自在となっている巻取ダンサーロール19を有している。
フィードロール17には、フィードロール17を回転駆動させる駆動モータ14が接続されている。また、ダンサーロール17及び巻取ダンサーロール19には、ダンサーロール17及び巻取ダンサーロール19を図1の矢印方向に移動させるエアーシリンダー(図示せず)が接続されている。
印刷ユニット部23は、印刷用の版胴10と版胴10との間でウェブWを挟持して各色の印刷を施す圧胴9とを備え、ウェブWに対して印刷を施すと共にウェブWに追い刷り見当マークを付けるようになっている。
なお、版胴10は、駆動モータ15によりウェブWのライン速度に同期して回転駆動されるようになっている。この駆動モータ15は後述する制御装置24のラインコントローラから送られた信号に基づいてその駆動が制御されるようになっている。
印刷ユニット部23の版胴10は、後述する制御装置24から見当ずれの信号が送られ、版胴位相操作装置により、版胴10の位相角度の操作量の信号が送られてその駆動が制御される。その版胴位相角度が変更することにより版胴10に送られるウェブWの見当合わせを行うようになっている。
印刷ユニット部23は更に、版胴10の上流側に設けられ、予めウェブWに付けられた先刷り見当マークを検出する先刷り見当マーク検出センサ7と、版胴10の下流側に設けられ、予めウェブWに付けられた先刷り見当マーク及び版胴10により各々付けられた追い刷り見当マークを検出する先刷り追い刷り見当マーク検出センサ8を有している。
なお、印刷ユニット部においては、従来のグラビア印刷機と同様に複数台を並べて多色の印刷に対応することも可能である(図示せず)。
制御装置24は、ループユニット部20、印刷ユニット部23、アウトフィード部22、巻取装置21とを制御する。この制御装置24は、ループユニット部20の駆動モータ11、12、印刷ユニット部23の版胴駆動モータ15、先刷り後刷り見当マーク検出センサ8および先刷り見当マーク検出センサ7、アウトフィード部22の駆動モータ14、に接続している。
制御装置24は、先刷り後刷り見当マーク検出センサ8により検出されたウェブW上における先刷り見当マークおよび後刷り見当マークの位置の信号に基づいて版胴駆動モータ15の位相角度を制御するようになっている。この制御装置24による制御方法については後に詳述する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。まず、図1に示すグラビア印刷装置部にウェブWを送る前に、ウェブに対して前工程の先刷り装置部での先刷りの印刷が施される。この際に、先刷り見当マークがウェブWに付けられる。
次に、前工程の先刷り装置部で先刷りの印刷が施されたウェブWが図1に示すグラビア印刷装置部に搬送されると、このウェブWはまずループユニット部20に送られる。ウェブWは、ループユニット部20の上流側のテンションユニット20aにおいて、フィードロール2とフィードニップロール3との間で挟圧され、またダンサーロール1の位置を検出し、フィードロール2の速度を変更することによってテンションが変更される。そして、前工程の印刷機で印刷のために必要なテンションがウェブWに与えられる。
次に、ウェブWはループユニット部20の下流側のテンションユニット20bにおいて、フィードロール5とフィードニップロール6との間で挟圧され、またダンサーロール4の位置を検出し、フィードロール5の速度を変更することによってテンションが変更される。ここで、先刷りの印刷が施されたウェブWの印刷ピッチが、ウェブWに与えられるテンションの大きさに応じて調整される。このときに、ウェブWに与えられるテンションの大きさは、下流側のテンションユニット20bのフィードロール5の回転速度およびダンサーロール4への位置によって決まるが、このフィードロール5の回転速度およびダンサーロール4の位置は、後述のように制御装置24により調整される。
図1に示すように、ループユニット部20から送られたウェブWは次にダンサーロールやコンペンセータロール等のウェブWに対するテンション制御において外乱となる機構を介さず印刷ユニット部23の版胴10に送られる。このことにより、ループユニット部20によりウェブWに対して与えられるテンションの制御と、後述するウェブWに対する版胴10の位相操作による見当制御とが切り離され、ループユニット部20によるテンション制御と版胴10の位相操作による見当制御とが干渉することはない。
印刷ユニット部23に送られたウェブWは、版胴10の位相角度を変更することにより先刷り見当マークと版胴の見当マーク位置を合わせる版胴見当マーク位置合わせが行われる。この版胴見当マーク位置合わせは、後述のように制御装置24が版胴駆動モータ15の駆動を制御し、版胴10の位相角度を自在に変更することによって行われる。
ウェブWは、印刷ユニット部23の版胴10に送られ、版胴10と圧胴9との間でウェブWが挟持され、このようにしてウェブWに対して追い刷りの印刷が施される。この際、ウェブWに対して追い刷り見当マークが版胴10により付される。次に、先刷り追い刷り見当マーク検出センサ8により、版胴10から送られたウェブW上の先刷りの見当マークおよび追い刷り見当マークがそれぞれ検出され、各見当マークの位置の信号が制御装置24の見当コントローラ40に送られる。
印刷ユニット部23から排出されたウェブWは、多色の印刷が必要な場合は次に第2色の印刷ユニット部(図示せず)に送られ、この第2色目の印刷ユニット部(図示せず)により例えば第1色目の印刷ユニット部23とは異なる別色の印刷が施される。ウェブWに対する第2色目の印刷ユニット部(図示せず)の作用は、前述の第1色目の印刷ユニット部23の作用と略同一となっている。
次に、制御装置24による制御方法について図1及び図2〜図4を用いて更に詳述する。制御装置24は、図1に示すように、見当コントローラ40と、見当コントローラ40に接続された版胴位相制御装置41と、ラインコントローラ42と、ピッチ演算装置43とを有している。また、版胴位相制御装置41と、ラインコントローラ42と、ピッチ演算装置43は1つのCPU装置に集約されており、それぞれの機能を平行して演算処理されている。
ここで、ピッチ演算装置43とラインコントローラ42とによる制御装置を第1制御装置と称し、ピッチ演算装置43と版胴位相制御装置41とによる制御装置を第2制御装置と称し、見当コントローラ40と版胴位相制御装置41とによる制御装置を第3制御装置として説明する。
第1制御装置による制御方法は以下のとおりである(図2参照)。
ピッチ演算装置43は、前工程の印刷機で先刷りの印刷が施されたウェブWが図1に示す印刷ユニット部23に搬送されると、版胴10の上流側に設置された先刷り見当マーク検出センサ7で検出した先刷り見当マークのマーク間ピッチと版胴10の円周長とのずれの大きさBが版胴10の回転毎に算出される。
さらにピッチ演算装置43は、ずれの大きさBの値に基づきPID演算を行い、ピッチのオフセット量が予め設定されたずれ量よりも大きい場合に、小さくなるようにループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16のテンション補正値を算出する。そして、ピッチ演算装置43により算出されたテンション補正値の信号がラインコントローラ42に送られる。
ラインコントローラ42は、ピッチ演算装置43から送られたループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16のテンション補正値に基づいて、ラインコントローラ42に予め設定されている各ダンサーロール4、16のテンション設定値を変更する。そして、ラインコントローラ42は、変更された各ダンサーロールのテンション設定値に基づいて、電空変換器を介してダンサーロール4、16に接続されたエアーシリンダのエアーシリンダ圧を変更する。ラインコントローラ42によるループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bとアウトフィード部22のテンションのコントロールは、ダンサーロール4、16接続されたエアーシリンダの押圧と、ウェブWによりロールにかかるテンションとのバランスによりダンサーロール4、16が移動することを利用して行われる。すなわち、テンションとエアーシリンダ圧との間の既知の関係を利用し、所望のテンションに相当するエアーシリンダ圧となるよう、ダンサーロール4、16に接続されたエアーシリンダに空気を供給する。エアーシリンダの押圧力とウェブWによりロールにかかるテンションの大きさが同一であるときは、ダンサーロール4、16は移動しない。一方、これらの力の不均衡があるとダンサーロール4、16の位置が変化することとなる。このダンサーロール4、16の位置が所望の位置(通常は中間位置)となるようループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのフィードロール5及びアウトフィード部22のフィードロール18の速度を変化させ、テンションコントロールを行う。このようにして、ループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bとアウトフィード部22がウェブWに与えるテンションの大きさがラインコントローラ42により調整される。
この間、ラインコントローラ42により、各ユニットの駆動モータ11、13、および版胴駆動モータ15が制御され、ループユニット部20の上流側のテンションユニット20aと、印刷ユニット部23の版胴10と、巻取装置21の巻取駆動モータ13が同期して回転駆動される。
第2制御装置による制御方法は以下のとおりである(図3参照)。
ピッチ演算装置43は、前工程の印刷機で先刷りの印刷が施されたウェブWが図1に示す印刷ユニット部23に搬送されると、版胴10の上流側に設置された先刷り見当マーク検出センサ7で検出した先刷り見当マーク位置と版胴10に製版された見当マーク位置 とのずれ量を走行中に演算算出する。版胴10のどの位置に見当マークが製版されているかは、版胴10を印刷ユニット部23に装着する際に事前に登録するようになっており、ピッチ演算装置43は、回転中であっても常に版胴10に製版されている見当マークの位置を監視できるようになっている。
ピッチ演算装置43で算出された先刷り見当マーク位置と版胴10に製版された見当マーク位置とのずれ量は、版胴位相制御装置41に送られる、版胴位相装置41は、ライン走行開始後、ウェブWが先刷り印刷で付けられた見当マークが版胴10の上流側に設置された先刷り見当マーク検出センサ7の前を通過した後に、版胴駆動モータ15の位相角度を操作して先刷り見当マークと追い刷りの見当マークの位置を合わせた状態で事前に準備し(この工程を初期見当と呼ぶ。)、先刷り見当マークと追い刷り見当マークが合致した状態から印刷ユニット部23は版胴10と圧胴9を挟持してグラビア印刷を施す。前述の印刷開始の方法によりグラビア印刷開始時の初期のロスを最小限にとどめることを可能にしている。
第3制御装置による制御方法は以下のとおりである(図4参照)。
図1に示すように、見当コントローラ40は、見当マーク検出センサ8に接続されており、見当マーク検出センサ8により検出されたウェブW上における先刷り見当マークの位置の信号および追い刷り見当マークの位置の信号が見当コントローラ40に送られる。見当コントローラ40において、ウェブW上における先刷り見当マークの位置と、版胴10によりウェブ上に付けられた追い刷り見当マークの位置とのずれの大きさAが算出される。
次に、見当コントローラ40は、見当のずれを版胴位相制御装置41に転送する。版胴位相制御装置41は、見当コントローラ40から転送された見当のずれ量に基づきずれの大きさAを小さくするよう、版胴10の位相角度を操作する。なお、多色印刷を施すために印刷ユニット部23の後ろ側に印刷ユニット部を並べて設置する際は、位相角度を調整する際に、先刷り見当マークの位置と、版胴10により付けられた追い刷り見当マークの位置とのずれの大きさAを用いる代わりに、ウェブW上における版胴10のより付けられた追い刷り見当マークの位置および印刷ユニット部23の後ろ側に設置された印刷ユニット部の版胴により付けられた見当マークの位置をそれぞれ見当マーク検出センサにより検出し、この両者の位置のずれの大きさに基づいて版胴位相の操作量を算出してもよい。
本実施の形態のグラビア印刷機およびグラビア印刷方法によれば、上述のようにウェブに対し追い刷りの印刷を施す場合において、第1制御装置により、ウェブW上における先刷り見当マーク位置と追い刷り見当マーク位置とのずれの大きさに基づきPID演算を行い、ピッチのオフセット量が予め設定されたずれ量よりも大きい場合に、小さくなるようにループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16がウェブWに与えるテンションの大きさを調整している。通常、グラビア印刷機の定常状態での見当マークの位置のずれの大きさはある一定周期で変動している。この周期性および振幅はグラビア印刷機の構成や印刷状態によって変化する。PID演算を用いないで版胴1回転毎の見当マークの位置のずれの大きさに基づいてループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16補正量をその都度算出すると、この見当マークの位置のずれの周期的な変動がそのままループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16補正量の周期的な変動となってしまい、先刷り見当マークの位置と追い刷り見当マークの位置とのずれが増大してしまうというおそれがある。ここで、本実施の形態のグラビア印刷機によれば、PID演算により求められた見当マークの位置のずれの大きさを用いてループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16がウェブWに与える補正量を算出しているので、見当マークの位置ずれの大きさが一定周期で変動する場合であっても、ループユニット部20の下流側のテンションユニット部20bのダンサーロール4及びアウトフィード部22のダンサーロール16がウェブWに与えるテンションの大きさを安定して調整することができる。
加えて、ループユニット部20にテンションユニット20a、20bの2式を設け、ループユニット部20から送られたウェブWは次にダンサーロールやコンペンセータロール等のウェブWに対するテンション制御において外乱となる機構を介さず印刷ユニット部23の版胴10へと搬送される。それにより、ウェブWに対して与えられるテンションの制御と、ウェブWに対する版胴10の位相操作による見当制御とが切り離される。このことにより、ループユニット部20によるテンション制御と、版胴10の位相操作による見当制御とが干渉することを抑止することができ、それぞれの制御を安定的に行うことができる。
また、第2制御装置により版胴10の上流側に設置された先刷り見当マーク検出センサ7からの入力信号に基づき、版胴駆動モータ15の位相角度を操作して先刷りの見当マークと追い刷りの見当マークの位置を合わせた状態を事前に準備し、先刷りの見当マークと追い刷りの見当マークが合致した状態から印刷ユニット部23は版胴10と圧胴9を挟持してグラビア印刷を開始する。このため、追い刷り印刷を開始する際に初期のロスを最小限に留めることができる。
さらに第3制御装置によりウェブW上における先刷り見当マーク位置と追い刷り見当マーク位置のマーク間ピッチのずれの大きさに基づいて、版胴10の位相角度を調整している。このため、予め先刷りの印刷が施されたウェブWの印刷ピッチを自動的に調節してウェブWの先刷りによる印刷ピッチと追い刷りによる印刷ピッチとを合致させることができる。
1 ダンサーロール
2 フィードロール
3 フィードニップロール
4 ダンサーロール
5 フィードロール
6 フィードニップロール
7 検出センサ
8 検出センサ
9 圧胴
10 版胴
11 フィードロール駆動モータ
12 フィードロール駆動モータ
13 巻取装置駆動モータ
14 フィードロール駆動モータ
15 版胴駆動モータ
16 ダンサーロール
17 フィードロール
18 フィードニップロール
19 巻取ダンサーロール
20 ループユニット部
20a、20b テンションユニット
21 巻取装置
22 アウトフィード部
23 印刷ユニット部
24 制御装置
25 インフィードダンサーロール
26 インフィードロール
27 インフィードニップロール
28a、28b、28c 版胴
29a、29b、29c 圧胴
30b、30c コンペンセータロール
31b、31c 見当マーク検出センサ
32 インフィードユニット部
33a、33b、33c 印刷ユニット
34 インフィードロール駆動モータ
35 版胴駆動モータ
36 ラインコントローラ
37 見当コントローラ
40 見当コントローラ
41 版胴位相制御装置
42 ラインコントローラ
43 ピッチ演算装置

Claims (3)

  1. ウェブに先刷り及び先刷り見当マークを施す先刷り装置部を具備するとともに、
    前記先刷り装置部から搬送される前記ウェブに対してテンションを与えるループユニット部と、
    前記ループユニット部から搬送される前記ウェブに対して追い刷りの印刷を施すとともに追い刷り見当マークを前記ウェブに付ける版胴と、前記版胴の上流側に設けられ前記ウェブ上の前記先刷り見当マークを検出するための先刷り見当マーク検出センサと、前記版胴の下流側に設けられ前記ウェブ上の前記先刷り見当マークおよび前記追い刷り見当マークをそれぞれ検出する先刷り追い刷り見当マーク検出センサとを有する印刷ユニット部と、
    前記印刷ユニット部から搬送される前記ウェブに対してテンションを与えるアウトフィードユニット部と、
    前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークのピッチと前記版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量の大きさに基づいて前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部を制御して前記ウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行う第1制御装置と、
    前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークの位置と前記版胴の見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出された見当マークずれ量の大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して前記先刷り見当マークと前記版胴の前記見当マーク位置を合わせる版胴見当マーク位置合わせを行う第2制御装置と、
    前記先刷り追い刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークと前記追い刷り見当マークとの見当ずれ量を算出し、算出された見当ずれ量のずれの大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して絵柄の見当合わせを行う第3制御装置と、
    を備えたグラビア印刷装置部と、
    を有し、
    前記先刷り装置部は、インクジェット印刷装置または電子写真印刷装置であり、
    前記ループユニット部は、
    前記ウェブに対して、前記先刷り装置部で必要とされるテンションを与える上流側テンションユニットと、
    前記上流側テンションユニットの下流側に設けられ、前記ウェブに対して、前記印刷ユニット部で必要とされるテンションを与える下流側テンションユニットと、
    を有し、
    前記上流側テンションユニット及び前記下流側テンションユニットは、
    所定方向に移動自在なダンサーロールと、
    前記ダンサーロールの下流側に設けられ、前記ウェブを挟持する一対のロールと、
    をそれぞれ有することを特徴とするグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機。
  2. 前記第1制御装置は、前記先刷り見当マークの位置と前記版胴の円周長とのピッチずれ量の大きさを算出し、このピッチずれ量の大きさが予め設定された設定ピッチずれ量よりも大きい場合に前記ずれ量の大きさに基づきPID演算により算出された補正値に基づき前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部を制御し、前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部が前記ウェブに与えるテンションの大きさを調整することを特徴とする請求項記載のグラビア印刷装置部を持つ複合印刷機。
  3. 先刷り装置部によりウェブに対して先刷り印刷を施すと共に先刷り見当マークを付す先刷り工程群を備えるとともに、
    先刷りの印刷及び前記先刷り見当マークが施された前記ウェブに対してループユニット部によりテンションを与える第1テンション付与工程と、
    前記ループユニット部から送られた前記ウェブ上の前記先刷り見当マークを追い刷り印刷ユニット部の先刷り見当マーク検出センサにより検出する先刷り見当マーク検出工程と、
    前記先刷り見当マーク検出工程を経た前記ウェブに対して前記追い刷り印刷ユニット部の版胴により追い刷り印刷を施すとともに追い刷り見当マークを付ける追い刷り工程と、
    前記版胴から送られた前記ウェブ上の前記先刷り見当マークおよび前記追い刷り見当マークを前記追い刷り印刷ユニットの先刷り追い刷り見当マーク検出センサによりそれぞれ検出する先刷り追い刷り見当マーク検出工程と、
    前記追い刷り印刷ユニット部から送られた前記ウェブに対してアウトフィードユニット部によりテンションを与える第2テンション付与工程と、
    前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークのピッチと前記版胴の円周長とを比較してピッチずれ量の大きさを算出し、算出されたピッチずれ量ずれの大きさに基づいて前記ループユニット部及び前記アウトフィードユニット部を制御して前記ウェブに与えるテンションの大きさを調整してピッチ合わせを行うピッチ合わせ工程と、
    前記先刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークの位置と前記版胴の見当マーク位置と比較し、見当マークずれ量を算出し、算出されたずれの大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して前記先刷り見当マークと前記版胴の前記見当マーク位置を合わせる版胴見当マーク位置合わせ工程と、
    前記先刷り追い刷り見当マーク検出センサにより検出された前記先刷り見当マークと前記追い刷り見当マークとの見当ずれ量を算出し、算出された見当ずれ量の大きさに基づいて前記版胴の位相角度を制御して絵柄の見当合わせを行う絵柄合わせ工程と、
    を持つグラビア印刷工程群と
    を備え、
    前記先刷り装置部は、インクジェット印刷装置または電子写真印刷装置であり、
    前記ループユニット部は、
    前記ウェブに対して、前記先刷り装置部で必要とされるテンションを与える上流側テンションユニットと、
    前記上流側テンションユニットの下流側に設けられ、前記ウェブに対して、前記追い刷り印刷ユニット部で必要とされるテンションを与える下流側テンションユニットと、
    を有し、
    前記上流側テンションユニット及び前記下流側テンションユニットは、
    所定方向に移動自在なダンサーロールと、
    前記ダンサーロールの下流側に設けられ、前記ウェブを挟持する一対のロールと、
    をそれぞれ有することを特徴とする追い刷り印刷としてグラビア印刷を行う複合印刷方法。
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