JP2016013536A - 凝縮器及び洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凝縮性能を従来よりも向上させる。【解決手段】鉛直姿勢に設けられる蒸気取入口から取り入れた蒸気を液化させる凝縮器であって、外周が円形あるいは長円形な第1平面部4aと、上記蒸気取入口が設けられ、上記第1平面部と略平行な第2平面部4bと、上記第1平面部の外周と上記第2平面部の外周とを接続する無端状の周面部4cとを備え、上記蒸気取入口の対向面である上記第1平面部4aは、冷媒の流通が自在な二重殻構造に形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、凝縮器及び洗浄装置に関する。
特許文献1には、炭化水素系洗浄剤の蒸気を生成する蒸気室と、蒸気室から供給される炭化水素系洗浄剤の蒸気によって減圧下でワークを洗浄する洗浄室と、開閉バルブを介して洗浄室に接続されると共に減圧状態かつ低温状態に保持された乾燥室とを備え、洗浄室におけるワークの洗浄が終了すると、開閉バルブを開弁状態とすることにより洗浄室と乾燥室とを連通させることによりワークを乾燥させる真空洗浄装置が開示されている。
すなわち、この真空洗浄装置では、減圧状態に保持された乾燥室が洗浄時の蒸気供給によって乾燥室よりも高圧状態になっている洗浄室と連通することにより、ワークに付着した洗浄液が瞬間的に気化して洗浄室から乾燥室に移動して凝縮し、以ってワークの乾燥を実現する。なお、下記特許文献2にも、特許文献1と同様な乾燥室(凝縮室)を備えた真空洗浄装置が開示されている。
特開2014−073453号公報 国際公開第2013/077336号
ところで、特許文献1及び特許文献2には、乾燥室の減圧室としての機能及び乾燥室の凝縮器としての機能については説明されているが、機能機械的構成については何も記載されていない。特に、乾燥室の凝縮器としての機能、つまり洗浄室から流入する洗浄液等の蒸気を液化する機能は、乾燥室の機械的構成によって優劣が決まるので、乾燥室の性能を向上させるためには乾燥室の機械的構成を最適化する必要がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、凝縮性能を従来よりも向上させることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、凝縮器に係る第1の解決手段として、鉛直姿勢に設けられる蒸気取入口から取り入れた蒸気を液化させる凝縮器であって、蒸気取入口の対向面は、冷媒の流通が自在な二重殻構造に形成されている、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、対向面であって、外周が円形あるいは長円形な第1平面部と、蒸気取入口が設けられ、第1平面部と略平行な第2平面部と、第1平面部の外周と第2平面部の外周とを接続する無端状の周面部とを備える、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、周面部は、冷媒の流通が自在な二重殻構造に形成されている、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第4の解決手段として、鉛直姿勢に設けられる蒸気取入口から取り入れた蒸気を液化させる凝縮器であって、蒸気取入口の対向面に複数のフィンが設けられる、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第5の解決手段として、上記第4の解決手段において、複数のフィンが設けられ、外周が円形あるいは長円形な第1平面部と、蒸気取入口が設けられ、第1平面部と略平行な第2平面部と、第1平面部の外周と第2平面部の外周とを接続する無端状の周面部とを備える、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第6の解決手段として、上記第4または第5の解決手段において、複数のフィンは、鉛直方向に延在すると共に当該鉛直方向に所定間隔を空けて設けられる、という手段を採用する。
本発明では、洗浄装置に係る解決手段として、上記第1〜第6のいずれかの解決手段に係る凝縮器を備える、という手段を採用する。
本発明によれば、蒸気取入口から取り込まれた蒸気は冷媒の流通が自在な二重殻構造の対向面に速やかに接触するので、凝縮性能を従来よりも向上させることが可能である。
本発明の一実施形態に係る真空洗浄装置の全体的な概要構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る真空洗浄装置において、凝縮器を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る真空洗浄装置の概要構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る凝縮器の詳細構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る真空洗浄装置は、図1あるいは図3に示すように、洗浄室1、蒸気発生部2、フロントドア3、乾燥室4、接続部材5、開閉機構6、真空ポンプ7、冷媒供給源8及び再生濃縮器9を備えている。なお、これら構成要素のうち、乾燥室4は本実施形態に係る凝縮器である。
本実施形態に係る真空洗浄装置の概要について最初に説明すると、この真空洗浄装置は、汚れ成分が付着したワーク(被洗浄物)に洗浄剤の蒸気(洗浄蒸気)を作用させることによりワークを洗浄する装置である。すなわち、この真空洗浄装置は、洗浄蒸気を所定期間(洗浄期間)に亘って連続的に洗浄室1に供給することにより、洗浄室1内に収容されたワークの表面で洗浄蒸気の付着と凝縮とを連続的に行わせ、以ってワークの表面に付着した汚れ成分を洗浄剤の凝縮液とともにワークの表面から洗い落す。なお、ワークは、例えば加工によって表面に切削油等が汚れ成分として付着した金属部品である。
このような真空洗浄装置は、図1に直交座標軸として示すX軸、Y軸及びZ軸のうち、Z軸が鉛直方向となるように所定の台座上に設置される。なお、この図1では、本実施形態に係る真空洗浄装置の特徴点に直接関係しない構成要素、例えば各種の配管や弁については、便宜的に省略している。実際の真空洗浄装置(実機)は、上述した各構成要素の周囲に複数の配管や弁が実装され、さらにその外側に外装品が実装されている。
洗浄室1は、全体として中空の直方体形状(略箱型)に形成されており、内部空間がワーク(被洗浄物)を収容する。この洗浄室1には、一側面(フロント面)に開口(ワーク挿通口1a)が設けられている。このワーク挿通口1aは、洗浄室1と外部との間でワークを出し入れするための鉛直姿勢の開口であり、図示するように矩形形状である。なお、このようなワーク挿通口1aの周囲外側には、フロントドア3と密着するためのシール材が全周に亘って設けられている。
また、このような洗浄室1の上部かつリヤ面近傍部位には、排気ポート1bが設けられている。この排気ポート1bは、上記洗浄室1内の空気を外部に排気するための開口であり、図示しない配管によって真空ポンプ7に接続されている。また、洗浄室1において乾燥室4と隣接する側面には、図2に示すように、洗浄室1を乾燥室4と連通させるための円形開口(乾燥室用開口1c)が形成されている。すなわち、洗浄室1は、乾燥室用開口1cを介して乾燥室4と連通する。
さらに、洗浄室1の側部には、排液ポート1dと蒸気取入ポート1eとが設けられている。排液ポート1dは、ワークの洗浄によって発生した洗浄液及び汚れ成分の混合液を洗浄室1の外部に排出するための開口であり、図示しない配管によって再生濃縮器9に接続されている。蒸気取入ポート1eは、再生濃縮器9で生成された洗浄液の蒸気を洗浄室1に取り入れるための開口であり、図示しない配管によって再生濃縮器9に接続されている。
蒸気発生部2は、洗浄室1の上部に備えられており、洗浄剤の蒸気を発生させる。この蒸気発生部2は、例えば洗浄剤を加熱して洗浄蒸気を発生させる加熱部と、洗浄蒸気を一時的に貯留する蒸気タンクとを備えており、加熱部で発生させた蒸気を蒸気タンクに一旦貯留し、当該蒸気タンクを介して洗浄蒸気を洗浄室1に供給する。このような蒸気発生部2によれば、蒸気タンクを備えているので、洗浄室1に対して所定流量の洗浄蒸気を洗浄期間に亘って安定的に供給することができる。
なお、上記洗浄剤は、炭化水素系の洗浄剤、例えばノルマルパラフィン系、イソパラフィン系、ナフテン系、芳香族系の炭化水素系洗浄剤である。さらに具体的には、クリーニングソルベントと呼ばれるテクリーン(登録商標)N20、クリーンソルG、ダフニーソルベント等、第3石油類の洗浄剤である。
フロントドア3は、洗浄室1のフロント面に備えられ、上記ワーク挿通口1aを閉鎖あるいは開放する平板状部材である。このフロントドア3は、例えばスライドドアであり、鉛直姿勢のワーク挿通口1aに同じく鉛直姿勢で対向配置され、当該鉛直姿勢のまま左右方向(X軸方向)に移動することによってワーク挿通口1aを閉鎖あるいは開放する。なお、フロントドア3は、ワーク挿通口1aの周囲外側(フロントドア3側)に設けられたシール材と接触することにより、洗浄室1を密閉する。
乾燥室4は、図1に示すように丸みを帯びた箱型であり、上記洗浄室1から取り込んだ蒸気(残留蒸気)を凝縮(液化)させる凝縮器である。洗浄室1でのワークの洗浄が終了した状態では、ワークの表面や洗浄室1の内面は洗浄剤で濡れた状態である。詳細については後述するが、乾燥室4は、このようなワークの洗浄後において洗浄室1に残留する洗浄剤の蒸気(残留蒸気)を洗浄室1から取り込んで凝縮(液化)させる。
このような乾燥室4は、図1に加えて図3及び図4にも示すように、第1平面部4a、第2平面部4b、周面部4c、窪み部4d、排気ポート4e、排液ポート4f、蒸気取入ポート4g、冷媒取入ポート4h、冷媒排液ポート4i、蒸気取入口4j、複数のフィン4k及び温度保持装置4mを備えている。
第1平面部4aは、複数のフィン4kが設けられ、外周が長円状の板部位である。第2平面部4bは、蒸気取入口4jが設けられ、上記第1平面部4aと略同一形状で、かつ上記第1平面部4aに略平行な板部位である。すなわち、この第2平面部4bは、第1平面部4aと同様に外周が長円形な部位である。なお、互いに平行な関係にある第1平面部4a及び第2平面部4bは、鉛直姿勢である。
周面部4cは、上記第1平面部4aの外周と上記第2平面部4bの外周とを接続する無端状の板部位である。この周面部4cは、図4に示すように、外周壁4c1と内周壁4c2とからなり、冷媒の流通が自在な二重殻構造を備えている。すなわち、周面部4cは、所定距離隔てた状態で対向する外周壁4c1と内周壁4c2との間が冷媒が流通する流路(冷媒流路R)になっている。
この冷媒流路Rは、冷媒取入ポート4h及び冷媒排液ポート4iと連通している。なお、図4には示されていないが、上記二重殻構造は周面部4cだけではなく、第1平面部4aも二重殻構造を備えている。このような乾燥室4は、第1平面部4a、第2平面部4b及び周面部4cによって形成されている。
窪み部4dは、図1に示すように、第1平面部4aの中心から若干下に変位した部位が所定面積に亘って陥没した部位である。このような窪み部4dの底部(第1平面部4aの一部)には、開閉機構6の一部(エアーシリンダー6a等)が取り付けられている。排気ポート4eは、乾燥室4の空気を外部に排気するための開口であり、図示しない配管によって真空ポンプ7に接続されている。排液ポート4fは、残留蒸気が乾燥室4で凝縮して発生する凝縮液(残留凝縮液)を外部に排液するための開口であり、図示しない配管によって再生濃縮器9に接続されている。
蒸気取入ポート4gは、再生濃縮器9で発生させた洗浄液の蒸気(再生蒸気)を乾燥室4に取り込むするための開口であり、図示しない配管によって再生濃縮器9に接続されている。冷媒取入ポート4hは、冷媒を上記冷媒流路R内に取り入れるための開口であり、図示しない配管によって冷媒供給源8に接続されている。冷媒排液ポート4iは、上記冷媒流路R内の冷媒を乾燥室4の外部に排出するための開口であり、図示しない配管によって排液タンク(図示略)に接続されている。
蒸気取入口4jは、上記第2平面部4bに設けられた所定サイズの円形開口である。この蒸気取入口4jは、上記第1平面部4aに設けられた窪み部4dの位置に符合する位置、つまり長円形状の第2平面部4bの中心から下側に若干変位した位置に設けられている。
複数のフィン4kは、図4に示すように、乾燥室4に突出するように第1平面部4aの内側に設けられた矩形の板状部材である。すなわち、これらフィン4kは、蒸気取入口4jの対向面である第1平面部4aの内側面に設けられている。より具体的には、これらフィン4kは、第1平面部4aにおいて窪み部4dの上方側のみに設けられており、また鉛直方向(Z軸方向)に延在すると共に当該鉛直方向及び水平方向に所定間隔を空けて設けられている。
温度保持装置4mは、乾燥室4の温度(乾燥室温度)を洗浄室1の温度(洗浄室温度)よりも低い所定温度に保持する装置であり、図1に示すように窪み部4d(第1平面部4a)に設けられている。この温度保持装置4mは、より具体的には乾燥室4内に延在する冷却管(図示略)によって乾燥室温度を洗浄室温度よりも低い温度に保持する。この温度保持装置4mによって設定・保持される乾燥室温度は、例えば5〜50℃である。なお、乾燥室温度は、温度保持装置4mに加えて、上述した冷媒流路Rに冷媒供給源8から所定の冷媒が供給されることによって所定温度に設定・保持される。
接続部材5は、洗浄室1の乾燥室用開口1cと乾燥室4の蒸気取入口4jとを接続する円筒状部材であり、軸線方向が水平方向(X軸方向)に設定されている。この接続部材5は、例えば円筒状の金属製蛇腹であり、乾燥室用開口1cと蒸気取入口4jとの間に介装される。本実施形態に係る真空洗浄装置では、接続部材5を金属製蛇腹とすることにより、洗浄室1の熱変形が乾燥室4に影響を与えることを軽減している。
開閉機構6は、図2に示す乾燥室用開口1cを閉鎖あるいは開放するものであり、図1に示すエアーシリンダー6a、図2に示す弁体6b等から構成されている。上記エアーシリンダー6aは、自らの可動ロッドが接続部材5の軸線方向(X軸方向)となるように窪み部4dに設けられている。また、上記可動ロッドの先端には弁体6bが固定されいる。弁体6bは、乾燥室用開口1cの洗浄室1側に設けられる円形部材であり、乾燥室用開口1cよりも若干大きな形状を有すると共に、乾燥室用開口1cの接続部材5側(乾燥室4側)において可動ロッドの先端に接続されている。
このような開閉機構6は、エアーシリンダー6aが可動ロッドを引き込むように作動することによって、弁体6bの外周部が乾燥室用開口1cの内側面(洗浄室1の側面)に当接して乾燥室用開口1cを閉鎖する。一方、開閉機構6は、エアーシリンダー6aが可動ロッドを突出させるように作動することによって、弁体6bの外周部が乾燥室用開口1cの内側面(洗浄室1の側面)から離間して乾燥室用開口1cを開放する。
真空ポンプ7は、図示しない配管を介して排気ポート1b、4eに接続されており、洗浄室1及び乾燥室4の空気を外部に排気する。冷媒供給源8は、図示しない配管を介して冷媒取入ポート4hに接続されており、乾燥室4に冷媒を供給する。この冷媒は、例えば水である。再生濃縮器9は、図示しない配管を介して排液ポート1d、4f及び蒸気取入ポート1e、4gに接続されており、洗浄室1及び乾燥室4から回収した洗浄剤及び汚れ成分の凝縮液のうち、洗浄剤のみを再蒸気化して洗浄室1及び乾燥室4に供給すると共に汚れ成分を分離・濃縮する。
次に、このように構成された本実施形態に係る真空洗浄装置の動作について詳しく説明する。
この真空洗浄装置でワークを洗浄する場合、ワークはワーク挿通口1aから洗浄室1に収容される。このワークは表面に切削油等の汚れ成分が付着した物である。そして、フロントドア3が作動して洗浄室1及び乾燥室4が密閉空間とされる。そして、真空ポンプ7が作動して洗浄室1及び乾燥室4が徐々に減圧されて、例えば10kPa以下の圧力(初期圧力)に圧力設定される。
また、このような減圧処理に平行して、蒸気発生部2が作動して洗浄蒸気が生成される。この洗浄蒸気は、圧力が飽和蒸気圧、また温度が洗浄液の沸点近傍、例えば80〜140℃である。また、上記減圧処理に平行して開閉機構6が作動することにより洗浄室1と乾燥室4とが個別の部屋として分離され、さらに温度保持装置4m及び冷媒供給源8が作動することにより、乾燥室温度が洗浄終了後の洗浄室温度よりも低温な状態(例えば5〜50℃)に温度設定される。
そして、このような状態で蒸気発生部2から洗浄室1に洗浄蒸気が所定の洗浄期間に亘って順次供給されることによって、洗浄室1内のワークが洗浄される。すなわち、洗浄期間において、ワークの表面では洗浄蒸気の付着と凝縮とが連続的に繰り返され、ワークの表面に付着した汚れ成分が洗浄蒸気の凝縮液と共にワークの表面から流下して除去(洗浄)される。
上記洗浄処理が終了した時点において、洗浄室1の圧力(洗浄室圧力)は洗浄蒸気の飽和蒸気圧にほぼ等しい圧力、また洗浄蒸気の温度にほぼ等しい温度(80〜140℃程度)になっている。すなわち、洗浄室圧力及び洗浄室温度は、予め設定・保持された乾燥室4の圧力(乾燥室圧力)及び温度(乾燥室温度)よりもかなり高い値になっている。
上記洗浄処理に引き続いて洗浄室1内のワークの乾燥処理が行われるが、この乾燥処理では、開閉機構6を作動させることにより上記圧力関係及び温度関係にある洗浄室1と乾燥室4とを連通させる。すなわち、エアーシリンダー6aが作動することによって、弁体6bの外周部が乾燥室用開口1cの内側面(洗浄室1の側面)に当接している状態から離間する状態に急峻に変位させることにより、洗浄室1と乾燥室4とを短時間かつ比較的大きな面積で接続させる。
この結果、洗浄室圧力は急速に減圧され、この急速減圧に起因してワークの表面に付着している洗浄蒸気の凝縮液(残留液)が一瞬で沸騰(突沸)する。また、洗浄室1と乾燥室4とを短時間かつ比較的大きな面積で接続することによって、ワークの表面から発生した残留液の蒸気(残留蒸気)は洗浄室1(高圧側)から弁体6bと乾燥室用開口1cとの隙間と接続部材5と蒸気取入口4jとを経由して乾燥室4(低圧側)に高速移動する。
そして、乾燥室4(低圧側)に移動した残留蒸気は、乾燥室温度が洗浄室温度よりも低温かつ洗浄液の沸点以下に保持されているので凝縮する。ここで、乾燥室4における残留蒸気の凝縮は、乾燥室4の内面の表面積が大きい程に残留蒸気が上記部材に接触して低温化され易くなるので効率的に行われる。
このような乾燥室4における残留蒸気の凝縮処理に対して、本実施形態における乾燥室4(凝縮器)は、残留蒸気が流入する蒸気取入口4jの対向面である第1平面部4aの内側面に複数のフィン4kが設けられているので、蒸気取入口4jから乾燥室4に勢い良く流入した残留蒸気は、前方に位置するフィン4kに速やかに接触して凝縮する。仮に、複数のフィン4kが蒸気取入口4jと同一側つまり第2平面部4bの内側面に設けられていた場合には、複数のフィン4kが残留蒸気の流入方向に対して後方側に位置することになるので、凝縮効率が低下する。
また、本実施形態における複数のフィン4kは、当該鉛直方向(Z軸方向)かつ水平方向(Y軸方向)に所定間隔を空けて設けられる、つまり蒸気取入口4jの対向面に分散配置されているので、残留蒸気との接触効率が良い。したがって、本実施形態によれば、これによっても乾燥室4における残留蒸気の凝縮効率を向上させることができる。したがって、本実施形態によれば、洗浄室1から乾燥室4に流入した残留蒸気を効率よく凝縮させることが可能であり、よって凝縮性能を従来よりも向上させることができる。
また、本実施形態における複数のフィン4kは、鉛直方向(Z軸方向)に延在するので、その表面で凝縮した残留蒸気の凝縮液が下方に比較的速やかに滴下して当該表面から除去される。この結果、残留蒸気の凝縮液がフィン4kの表面に滞留することを抑制できるので、本実施形態によれば、これによっても残留蒸気の凝縮効率を向上させることができる。
また、本実施形態における第1平面部4aは、内部に冷媒が流通する二重殻構造を備えているので、第1平面部4aの内側面及び複数のフィン4kを効果的に冷却することが可能である。したがって、本実施形態によれば、これによっても残留蒸気の凝縮効率を向上させることができる。また、周面部4cも二重殻構造を備えているので、周面部4cの内面に付着した残留蒸気を効率よく凝縮させることができる。
さらには、本実施形態における周面部4cは、第1平面部4a及び第2平面部4bの外周形状に対応して長円形状に形成されているので、残留蒸気の凝縮液を排液ポート4fに効果的に集液することが可能であり、よって乾燥室4内の凝縮液を再生濃縮器9に効果的に排液することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、複数のフィン4kを鉛直方向(Z軸方向)に延在すると共に当該鉛直方向(Z軸方向)かつ水平方向(Y軸方向)に所定間隔を空けて離散配置したが、本発明はこれに限定されない。複数のフィン4kは蒸気取入口4jの対向面に設けられるものであれば、他の設置態様でもよい。
(2)上記実施形態では、第1平面部4a及び第2平面部4bの外周形状及び周面部4cの外形を長円形状としたが、長円状に代えて円形(真円形状)や楕円形状にしてもよい。
(3)上記実施形態では、第1平面部4a及び第2平面部4bを鉛直姿勢としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1平面部4a及び/あるいは第2平面部4bを鉛直姿勢から若干傾斜させてもよい。
1…洗浄室、1a…ワーク挿通口、1b…排気ポート、1c…乾燥室用開口、1d…排液ポート、1e…蒸気取入ポート、2…蒸気発生部、3…フロントドア、4…乾燥室(凝縮器)、4a…第1平面部、4b…第2平面部、4c…周面部、4d…窪み部、4e…排気ポート、4f…排液ポート、4g…蒸気取入ポート、4h…冷媒取入ポート、4i…冷媒排液ポート、4j…蒸気取入口、4k…フィン、4m…温度保持装置、5…接続部材、6…開閉機構、6a…エアーシリンダー、6b…弁体、7…真空ポンプ、8…冷媒供給源、9…再生濃縮器

Claims (7)

  1. 鉛直姿勢に設けられる蒸気取入口から取り入れた蒸気を液化させる凝縮器であって、
    前記蒸気取入口の対向面は、冷媒の流通が自在な二重殻構造に形成されていることを特徴とする凝縮器。
  2. 前記対向面であって、外周が円形あるいは長円形な第1平面部と、
    前記蒸気取入口が設けられ、前記第1平面部と略平行な第2平面部と、
    前記第1平面部の外周と前記第2平面部の外周とを接続する無端状の周面部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の凝縮器。
  3. 前記周面部は、冷媒の流通が自在な二重殻構造に形成されていることを特徴とする請求項2記載の凝縮器。
  4. 鉛直姿勢に設けられる蒸気取入口から取り入れた蒸気を液化させる凝縮器であって、
    前記蒸気取入口の対向面に複数のフィンが設けられることを特徴とする凝縮器。
  5. 前記複数のフィンが設けられ、外周が円形あるいは長円形な第1平面部と、
    前記蒸気取入口が設けられ、前記第1平面部と略平行な第2平面部と、
    前記第1平面部の外周と前記第2平面部の外周とを接続する無端状の周面部と
    を備えることを特徴とする請求項4記載の凝縮器。
  6. 前記複数のフィンは、鉛直方向に延在すると共に当該鉛直方向に所定間隔を空けて設けられることを特徴とする請求項4または5記載の凝縮器。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の凝縮器を備えることを特徴とする洗浄装置。
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