JP2013029228A - 直接接触式復水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】タービン排気の凝縮性能を向上させることができる直接接触式復水器を提供する。
【解決手段】実施形態の直接接触式復水器10は、タービン排気を水平方向に導入して、タービン排気に含まれる水蒸気を凝縮する凝縮部21を形成する本体胴容器20と、凝縮部21内に、タービン排気を導入する水平方向に延設され、噴射ノズル35を備えた複数のノズル配管30と、複数のノズル配管30からなるノズル配管群31を上方および下方の群に仕切り、タービン排気の導入方向に対して下方傾斜する仕切板70とを備える。本体胴容器20の下部に設けられ、凝縮水および冷却水を貯めるホットウェル80と、凝縮部21と区画壁部40を介して区画され、区画壁部40に形成された開口41を介して、タービン排気に残存する不凝縮ガスが流入するガス冷却部51を形成するガス冷却部胴容器50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、直接接触式復水器に関する。
一般に火力発電所や原子力発電所では、純度の高い復水を得て冷却水として利用するため表面復水器を使用することが多いが、地熱発電所では、復水を回収する必要がないので直接接触式復水器が使われることが多い。
直接接触式復水器は、冷却水の処理方式によってトレー式とスプレー式とに分類される。双方は、冷却水を微粒化させる手段が異なるだけであって、タービン排気の凝縮を促す効果は同じである。トレー式における冷却水微粒化手段は、内部に棚状に形成した板(トレー)を設け、棚状の板に設けた穴から冷却水を自然落下させてタービン排気の凝縮を促進させる。これに対して、スプレー式における冷却水微粒化手段は、内部に設けられたスプレー管から冷却水を噴射し、タービン排気に含まれる水蒸気の凝縮を促進させる。
蒸気の凝縮は、タービン排気と冷却水との温度差により進行する。そして、一般に復水器において十分な凝縮性能を得るには、タービン排気と冷却水の温度差を十分に大きく取ることが必要である。ここで、凝縮性能とは、タービン排気蒸気を圧力低下なく、冷却・凝縮させる能力のことである。
そのため、例えば、直接接触式復水器内の、タービン排気に含まれる水蒸気を凝縮させる凝縮部において、タービン排気と冷却水の温度差を均一にして、凝縮部全体における凝縮性能の向上を図るために様々な検討がなされている。
特開2010−270925号公報
上記したように、タービン排気と冷却水の温度差の均一が図られた場合であっても、例えば、タービン排気と冷却水とが接触して凝縮が行われる領域に、凝縮部において形成された凝縮水が流入すると、タービン排気の一部が凝縮水と接触することとなる。そのため、タービン排気と冷却水との接触が妨げられ、凝縮性能が低下する。
本発明が解決しようとする課題は、タービン排気の凝縮性能を向上させることができる直接接触式復水器を提供することにある。
実施形態の直接接触式復水器は、蒸気タービンからのタービン排気を水平方向に導入して、タービン排気に含まれる水蒸気を凝縮する凝縮部を形成する本体胴容器と、前記凝縮部内に、タービン排気を導入する水平方向に延設され、冷却水を噴射するための噴射ノズルを少なくとも1つ備えた複数のノズル配管と、複数の前記ノズル配管からなるノズル配管群を上方および下方の群に仕切り、タービン排気の導入方向に対して下方傾斜するように配置された仕切板とを備える。さらに、前記本体胴容器の下部に設けられ、タービン排気から凝縮された凝縮水および前記噴射ノズルから噴射された冷却水を貯める貯水タンクと、前記凝縮部と区画壁部を介して区画され、前記区画壁部に形成された開口を介して、前記凝縮部を通過した、タービン排気に残存する不凝縮ガスが流入し、冷却されるガス冷却部を形成するガス冷却部胴容器とを備える。
第1の実施の形態の直接接触式復水器の縦断面を示す図である。 第1の実施の形態の直接接触式復水器をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。 第2の実施の形態の直接接触式復水器の縦断面を示す図である。 第2の実施の形態の直接接触式復水器をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。 第3の実施の形態の直接接触式復水器の縦断面を示す図である。 第3の実施の形態の直接接触式復水器をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。 第3の実施の形態の直接接触式復水器における仕切板の区画壁部側の端部を上方から見たときの平面図である。 第3の実施の形態の他の構成の直接接触式復水器の縦断面を示す図である。 第3の実施の形態の直接接触式復水器における第2の仕切板を上方から見たときの平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の直接接触式復水器10の縦断面を示す図である。図2は、第1の実施の形態の直接接触式復水器10をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。なお、以下の実施の形態において、同一の構成部分には同一の符号を付して、重複する説明は、省略または簡略する。
図1に示すように、直接接触式復水器10は、蒸気タービンのタービン排気に含まれる水蒸気を凝縮する凝縮部21を形成する本体胴容器20を備えている。この本体胴容器20には、蒸気タービン(図示しない)からのタービン排気を水平方向に導入するように、タービン排気導入口22が形成されている。なお、蒸気タービンとしては、例えば、地熱発電用の軸流排気型の蒸気タービンなどが挙げられる。
タービン排気導入口と凝縮部21との間には、タービン排気導入口22から凝縮部21に向かって流路が徐々に拡大するように拡大流路部23を有している。なお、ここでは本体胴容器20の形状の一例として、図2において断面が矩形の容器を示しているが、この形状に限られるものではなく、断面形状が多角形や円形であってもよい。
凝縮部21には、タービン排気を導入する水平方向に延設された複数のノズル配管30が設けられている。ノズル配管30のタービン排気導入口22側の端部は閉塞されており、ノズル配管30の側面には、冷却水を噴射するための噴射ノズル35が設けられている。噴射ノズル35は、1つまたは複数設けられ、噴射ノズル35の配置位置は、特に限定されるものではなく、適宜仕様に応じて最適な位置に設定される。
図2に示すように、例えば、横方向(図2では左右方向)に所定の間隔をあけて複数のノズル配管30を設け、さらに、この横方向のノズル配管列を、この横方向に垂直な上下方向に所定の間隔をあけて複数段設けて、ノズル配管群31を形成している。横方向のノズル配管列を、上下方向に設ける際、タービン排気導入口22側から見たときに、例えば、図2に示すように、ノズル配管30が千鳥格子状となるように配置してもよい。ノズル配管30の配置構成は、適宜仕様に応じて最適な配置構成に設定される。
ノズル配管30の他端側は、例えば、凝縮部21と後述するガス冷却部51とを区画する区画壁部40、およびガス冷却部51を形成するガス冷却部胴容器50を貫通して、ガス冷却部胴容器50の外部に設けられた水室60に接続されている。水室60には、図示しない冷却水タンクから冷却水が供給され、各ノズル配管30に冷却水を供給する。冷却水は、例えば、冷却水タンクとの圧力ヘッド差を利用して、各ノズル配管30に供給され、噴射ノズル35から噴射される。
凝縮部21には、図1および図2に示すように、ノズル配管群31を上方および下方の2つの群に仕切り、タービン排気の導入方向(区画壁部40側)に対して下方傾斜する仕切板70が配置されている。
仕切板70のタービン排気の導入方向(区画壁部40側)に沿う両側部70aは、図2に示すように、ノズル配管群31のうちの下方側に位置する下方側ノズル配管群32の側部を覆うように設けられている。すなわち、両側部70aは、仕切板70の中央の上平面部70b(上面となる部分)よりも下方に折り曲げられて構成されている。このように、仕切板70は、下方側ノズル配管群32を上方および側方から覆うように設けられる。
仕切板70のタービン排気導入口22側の端部は、ノズル配管30のタービン排気導入口22側の端部よりも、タービン排気導入口22側に位置するように構成されることが好ましい。これによって、仕切板70の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板70のタービン排気導入口22側の端部から仕切板70の下方側に流入することをより確実に防止することができる。また、仕切板70の区画壁部40側の端縁は、区画壁部40に接続されることが好ましい。
なお、仕切板70の中央の上平面部70b(上面となる部分)と両側部70aとの間の屈曲部70cは、角部を有さないように、傾斜面(C面構造)や曲面(R面構造)にしてもよい。
また、ここでは、上下方向に5段ノズル配管列を有するうちの、下から2段目と3段目の間に仕切板70を設けた一例を示しているが、これに限られるものではなく、例えば、下から3段目と4段目の間に仕切板70を設けてもよい。すなわち、仕切板70は、上下方向に有するノズル配管列の段数の中段程度に設けられることが好ましい。なお、図示していないが、仕切板70やノズル配管30は、補強部材などによってそれぞれの荷重の一部が支えられている。
本体胴容器20の下部には、タービン排気に含まれる水蒸気が凝縮した凝縮水および噴射ノズル35から噴射された冷却水を貯める貯水タンクとして機能するホットウェル80が設けられている。ホットウェル80の下部には、貯水を排出する排出管81が設けられている。なお、ホットウェル80内の水量がほぼ一定となるように、排出管81から貯水を排出している。
ここで、タービン排気には、上記した水蒸気以外に、冷却水で冷却しても凝縮しない不凝縮ガスが含まれる。不凝縮ガスとしては、例えば、二酸化炭素(CO)や硫化水素(HS)が挙げられる。
また、図1に示すように、本体胴容器20に隣接して、凝縮部21と区画壁部40を介して区画されたガス冷却部51を形成するガス冷却部胴容器50が備えられている。ガス冷却部51は、区画壁部40に設けられた開口41から流入した不凝縮ガスを冷却する。冷却された不凝縮ガスは、ガス冷却部胴容器50に形成された不凝縮ガス排出口52から排出される。
なお、不凝縮ガス排出口52は、図示しないエジェクタポンプや真空ポンプに連通され、直接接触式復水器10内は、大気圧よりも圧力が低い真空状態に維持されている。
開口41は、例えば、図1および図2に示すように、区画壁部40の下部の中央に形成される。なお、凝縮部21とガス冷却部51とを連通させる開口41は、この他にも、例えば、仕切板70の上方となる、上方側ノズル配管群33が構成される側の区画壁部40に形成されてもよい。
また、開口41の上方には、開口41からタービン排気(不凝縮ガス)がガス冷却部51内に流入する際、上方から流下する冷却水や凝縮水のガス冷却部51側への巻き込みを防止するため、図1に示すように、巻込み防止板42を設けてもよい。この巻込み防止板42は、例えば、区画壁部40から凝縮部21側に突出するように設けられる。
ガス冷却部51における不凝縮ガスの冷却方法は、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、ガス冷却部胴容器50を貫通するノズル配管30に噴射ノズル35を設け、冷却水を噴射することで不凝縮ガスを冷却してもよい。
次に、直接接触式復水器10の作用について説明する。
タービン排気を導入する前に、不凝縮ガス排出口52に連通するエジェクタポンプや真空ポンプによって、直接接触式復水器10の圧力を大気圧よりも低い真空状態とする。
続いて、図示しない冷却水タンクから冷却水を圧力ヘッド差を利用して、各ノズル配管30に供給し、噴射ノズル35から冷却水を噴射する。噴射ノズル35から噴射された冷却水は、液滴(粒子)の状態で凝縮部21内に広がりながら落下する。
上方側ノズル配管群33の噴射ノズル35から噴射された冷却水は、その大部分が仕切板70上に落下し、下方傾斜する上平面部70b上を区画壁部40に向かって流れつつ、両側部70aに沿って、両側部70aと本体胴容器20の内壁との間を流下し、ホットウェル80に流れ込む。
下方側ノズル配管群32の噴射ノズル35から噴射された冷却水は、上方側ノズル配管群33の噴射ノズル35から噴射された冷却水と混ざることなく落下し、ホットウェル80に流れ込む。
蒸気タービンからのタービン排気は、タービン排気導入口22から直接接触式復水器10内へ水平方向に導入され、凝縮部21へ導かれる。仕切板70の上方の凝縮部21または仕切板70の下方の凝縮部21へ導かれたタービン排気に含まれる水蒸気は、冷却水の液滴(粒子)と気液接触することで冷却され、凝縮して凝縮水となり落下する。
仕切板70上に落下した凝縮水は、下方傾斜する上平面部70bを区画壁部40に向かって流れつつ、両側部70aに沿って、両側部70aと本体胴容器20の内壁との間を流下し、ホットウェル80に流れ込む。仕切板70の下方で形成された凝縮水は、落下してホットウェル80に流れ込む。
このように、上方側ノズル配管群33における冷却水と、下方側ノズル配管群32における冷却水とが混ざらないため、仕切板70の上方の凝縮部21と、仕切板70の下方の凝縮部21とで、ほぼ同じ条件で凝縮伝達がなされ、水蒸気を凝縮水とすることができる。また、仕切板70が下方傾斜しているため、例えば、仕切板70の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板70のタービン排気導入口22側の端部から仕切板70の下方側に流入することが防止される。このことも、仕切板70の上方の凝縮部21と、仕切板70の下方の凝縮部21とで、ほぼ同じ条件で凝縮伝達を行うことができる要因である。
タービン排気導入口22からノズル配管30に沿って区画壁部40側へ行くほど、タービン排気中の水蒸気の凝縮が進み、タービン排気中の不凝縮ガスの濃度が高くなる。凝縮部21で凝縮が進行されたタービン排気は、開口41を介してガス冷却部51に導出される。
ガス冷却部51に導出されたタービン排気(不凝縮ガス)は、例えば、噴射ノズル35から噴射された冷却水と接触することにより冷却される。そして、冷却されたタービン排気(不凝縮ガス)は、エジェクタポンプや真空ポンプによって引かれることにより、不凝縮ガス排出口52から排出される。
上記したように、第1の実施の形態の直接接触式復水器10によれば、区画壁部40側に向かって下方傾斜する仕切板70を備えることで、上方側ノズル配管群33における冷却水と、下方側ノズル配管群32における冷却水との混合を防止することができる。さらに、仕切板70の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板70のタービン排気導入口22側の端部から仕切板70の下方側に流入することが防止される。そのため、仕切板70の上方の凝縮部21と、仕切板70の下方の凝縮部21とで、ほぼ同じ条件で凝縮伝達を行うことができ、タービン排気の凝縮性能を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態の直接接触式復水器11の構成は、第1の実施の形態の直接接触式復水器10と、仕切板の構成以外は同じであるため、ここでは、異なる構成である仕切板の構成について主に説明する。
図3は、第2の実施の形態の直接接触式復水器11の縦断面を示す図である。図4は、第2の実施の形態の直接接触式復水器11をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。
図3および図4に示すように、凝縮部21には、ノズル配管群31を上方および下方の2つの群に仕切り、タービン排気の導入方向(区画壁部40側)に対して下方傾斜する仕切板90が配置されている。仕切板90のタービン排気の導入方向(区画壁部40側)に沿う両側部90aは、仕切板90の中央の上平面部90bよりも上方に折り曲げられて構成されている。すなわち、仕切板90は、樋状に形成されている。
また、仕切板90の両側部90aにおける区画壁部40側の端部には、切り欠き部90cが形成され、側壁のない開放された状態となる。このように、仕切板90は、下方側ノズル配管群32を上方から覆うように設けられる。
仕切板90のタービン排気導入口22側の端部は、ノズル配管30のタービン排気導入口22側の端部よりも、タービン排気導入口22側に位置するように構成されることが好ましい。これによって、仕切板90の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板90のタービン排気導入口22側の端部から仕切板90の下方側に流入することをより確実に防止することができる。
仕切板90の区画壁部40側の端縁は、区画壁部40に接続されることが好ましい。また、仕切板90は、上下方向に有するノズル配管列の段数の中段程度に設けられることが好ましい。
次に、直接接触式復水器11の作用について説明する。
なお、ここでは、第1の実施の形態の直接接触式復水器10の作用と異なる作用について説明する。
上方側ノズル配管群33の噴射ノズル35から噴射された冷却水は、その大部分が仕切板90上に落下し、上方に折り曲げられた両側部90aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、下方傾斜する上平面部90b上を区画壁部40に向かって流れる。区画壁部40側に流下した冷却水は、開口部である双方の切り欠き部90cから下方に落下する。そして、冷却水は、下方側ノズル配管群32と本体胴容器20の内壁との間を流下し、ホットウェル80に流れ込む。
下方側ノズル配管群32の噴射ノズル35から噴射された冷却水は、上方側ノズル配管群33の噴射ノズル35から噴射された冷却水と混ざることなく落下し、ホットウェル80に流れ込む。
蒸気タービンからのタービン排気は、タービン排気導入口22から直接接触式復水器10内へ水平方向に導入され、凝縮部21へ導かれる。仕切板90の上方の凝縮部21または仕切板90の下方の凝縮部21へ導かれたタービン排気に含まれる水蒸気は、冷却水の液滴(粒子)と気液接触することで冷却され、凝縮して凝縮水となり落下する。
仕切板90上に落下した凝縮水は、上方に折り曲げられた両側部90aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、下方傾斜する上平面部90b上を区画壁部40に向かって流れる。区画壁部40側に流下した凝縮水は、開口部である双方の切り欠き部90cから下方に落下する。そして、凝縮水は、下方側ノズル配管群32と本体胴容器20の内壁との間を流下し、ホットウェル80に流れ込む。仕切板90の下方で形成された凝縮水は、落下してホットウェル80に流れ込む。
上記したように、第2の実施の形態の直接接触式復水器11によれば、区画壁部40側に向かって下方傾斜する仕切板90を備えることで、上方側ノズル配管群33における冷却水と、下方側ノズル配管群32における冷却水との混合を防止することができる。
また、仕切板90上に落下した冷却水や凝縮水は、両側部90aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、切り欠き部90cから下方に落下する。そのため、下方側ノズル配管群32における冷却水との混合をより確実に防止することができる。さらに、仕切板90の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板90のタービン排気導入口22側の端部から仕切板90の下方側に流入することが防止される。
これらのことから、第2の実施の形態の直接接触式復水器11によれば、仕切板90の上方の凝縮部21と、仕切板90の下方の凝縮部21とで、ほぼ同じ条件で凝縮伝達を行うことができ、タービン排気の凝縮性能を向上させることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の直接接触式復水器12の構成は、第1の実施の形態の直接接触式復水器10と、仕切板の構成以外は同じであるため、ここでは、異なる構成である仕切板の構成について主に説明する。
図5は、第3の実施の形態の直接接触式復水器12の縦断面を示す図である。図6は、第3の実施の形態の直接接触式復水器12をタービン排気導入口側から見たときの平面図である。図7は、第3の実施の形態の直接接触式復水器12における仕切板100の区画壁部40側の端部を上方から見たときの平面図である。
図5および図6に示すように、凝縮部21には、ノズル配管群31を上方および下方の2つの群に仕切り、タービン排気の導入方向(区画壁部40側)に対して下方傾斜する仕切板100が配置されている。仕切板100のタービン排気の導入方向(区画壁部40側)に沿う両側部100aは、仕切板100の中央の上平面部100bよりも上方に折り曲げられて構成されている。すなわち、仕切板100は、樋状に形成されている。このように、仕切板100は、下方側ノズル配管群32を上方から覆うように設けられる。
仕切板100のタービン排気導入口22側の端部は、ノズル配管30のタービン排気導入口22側の端部よりも、タービン排気導入口22側に位置するように構成されることが好ましい。これによって、仕切板100の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板100のタービン排気導入口22側の端部から仕切板100の下方側に流入することをより確実に防止することができる。
仕切板100の上平面部100bの区画壁部40側の端部には、図7に示すように、複数の貫通口110が形成されている。仕切板100上の冷却水や凝縮水は、この貫通口110を通って下方に落下する。
仕切板100の区画壁部40側の端縁は、区画壁部40に接続されることが好ましい。また、仕切板100は、上下方向に有するノズル配管列の段数の中段程度に設けられることが好ましい。
次に、直接接触式復水器12の作用について説明する。
なお、ここでは、第1の実施の形態の直接接触式復水器10の作用と異なる作用について説明する。
上方側ノズル配管群33の噴射ノズル35から噴射された冷却水は、その大部分が仕切板100上に落下し、上方に折り曲げられた両側部100aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、下方傾斜する上平面部100b上を区画壁部40に向かって流れる。区画壁部40側に流下した冷却水は、上平面部100bに形成された貫通口110から下方に落下し、ホットウェル80に流れ込む。
蒸気タービンからのタービン排気は、タービン排気導入口22から直接接触式復水器10内へ水平方向に導入され、凝縮部21へ導かれる。仕切板100の上方の凝縮部21または仕切板100の下方の凝縮部21へ導かれたタービン排気に含まれる水蒸気は、冷却水の液滴(粒子)と気液接触することで冷却され、凝縮して凝縮水となり落下する。
仕切板100上に落下した凝縮水は、上方に折り曲げられた両側部100aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、下方傾斜する上平面部100b上を区画壁部40に向かって流れる。区画壁部40側に流下した凝縮水は、上平面部100bに形成された貫通口110から下方に落下し、ホットウェル80に流れ込む。
ここで、タービン排気導入口22からノズル配管30に沿って区画壁部40側へ行くほど、タービン排気中の水蒸気の凝縮が進み、タービン排気中の不凝縮ガスの濃度が高くなる。すなわち、仕切板100の下方の凝縮部21における区画壁部40側の領域では、すでに水蒸気の凝縮が進んだタービン排気が流れ込む。そして、複数の貫通口110から下方に落下する冷却水や凝縮水は、液柱状または液滴状となるため、タービン排気と冷却水や凝縮水との間の気液接触が促進された状態で凝縮伝達が進む。
上記したように、第3の実施の形態の直接接触式復水器12によれば、区画壁部40側に向かって下方傾斜する仕切板100を備えることで、凝縮部21のタービン排気導入口22側における、上方側ノズル配管群33における冷却水と、下方側ノズル配管群32における冷却水との混合を防止することができる。
また、仕切板100上に落下した冷却水や凝縮水は、両側部100aによりホットウェル80側への落下が抑制されつつ、貫通口110から下方に落下する。そのため、凝縮部21のタービン排気導入口22側における、下方側ノズル配管群32における冷却水との混合をより確実に防止することができる。さらに、仕切板100の上部の冷却水や凝縮水が、仕切板100のタービン排気導入口22側の端部から仕切板100の下方側に流入することが防止される。
また、複数の貫通口110から下方に落下する冷却水や凝縮水は、液柱状または液滴状となるため、凝縮部21の区画壁部40側において、タービン排気と冷却水や凝縮水との間の気液接触を促進された状態で凝縮伝達を進めることができる。
これらのことから、第3の実施の形態の直接接触式復水器12によれば、仕切板100の上方の凝縮部21と、仕切板100の下方の凝縮部21とで、ほぼ同じ条件で凝縮伝達を行うことができ、タービン排気の凝縮性能を向上させることができる。
ここで、第3の実施の形態の直接接触式復水器12の構成は、上記した構成に限られるものではない。図8は、第3の実施の形態の他の構成の直接接触式復水器12の縦断面を示す図である。図9は、第3の実施の形態の直接接触式復水器12における第2の仕切板120を上方から見たときの平面図である。
図8に示すように、仕切板100の貫通口110が形成された部分の下方に、さらに第2の仕切板120を備えてもよい。第2の仕切板120は、例えば、タービン排気の導入方向に対して水平に配置され、第2の仕切板120の区画壁部40側の端縁は、区画壁部40に接続されている。
また、第2の仕切板120には、図9に示すように、複数の貫通口121が形成されている。例えば、貫通口121の口径は、上記した仕切板100の貫通口110の口径よりも小さくすることが好ましい。このように構成することで、液柱状または液滴状の冷却水や凝縮水における径を小さくすることができる。これによって、凝縮部21の区画壁部40側において、タービン排気と冷却水や凝縮水との間の気液接触を促進された状態で凝縮伝達を進めることができる。
以上説明した実施形態によれば、タービン排気の凝縮性能を向上させることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10,11,12…直接接触式復水器、20…本体胴容器、21…凝縮部、22…タービン排気導入口、23…拡大流路部、30…ノズル配管、31…ノズル配管群、32…下方側ノズル配管群、33…上方側ノズル配管群、35…噴射ノズル、40…区画壁部、41…開口、42…巻込み防止板、50…ガス冷却部胴容器、51…ガス冷却部、52…不凝縮ガス排出口、60…水室、70,90,100…仕切板、70a,90a,100a…側部、70b,90b,100b…上平面部、70c…屈曲部、80…ホットウェル、81…排出管、90c…切り欠き部、110,121…貫通口、120…第2の仕切板。

Claims (9)

  1. 蒸気タービンからのタービン排気を水平方向に導入して、タービン排気に含まれる水蒸気を凝縮する凝縮部を形成する本体胴容器と、
    前記凝縮部内に、タービン排気を導入する水平方向に延設され、冷却水を噴射するための噴射ノズルを少なくとも1つ備えた複数のノズル配管と、
    複数の前記ノズル配管からなるノズル配管群を上方および下方の群に仕切り、タービン排気の導入方向に対して下方傾斜するように配置された仕切板と、
    前記本体胴容器の下部に設けられ、タービン排気から凝縮された凝縮水および前記噴射ノズルから噴射された冷却水を貯める貯水タンクと、
    前記凝縮部と区画壁部を介して区画され、前記区画壁部に形成された開口を介して、前記凝縮部を通過した、タービン排気に残存する不凝縮ガスが流入し、冷却されるガス冷却部を形成するガス冷却部胴容器と
    を具備することを特徴とする直接接触式復水器。
  2. 前記仕切板のタービン排気の導入方向に沿う両側部が、前記ノズル配管群のうちの下方側ノズル配管群の側部を覆うように、前記仕切板の中央の上平面部よりも下方に折り曲げられて構成されていることを特徴とする請求項1記載の直接接触式復水器。
  3. 前記仕切板のタービン排気の導入方向に沿う両側部の少なくとも一部が、前記仕切板の中央の上平面部よりも上方に折り曲げられて構成されていることを特徴とする請求項1記載の直接接触式復水器。
  4. 前記仕切板の両側部における前記区画壁部側の端部が切り欠かれていることを特徴とする請求項3記載の直接接触式復水器。
  5. 前記仕切板の前記区画壁部側の端部において、中央の前記上平面部に、複数の貫通口が形成されていることを特徴とする請求項3記載の直接接触式復水器。
  6. 前記仕切板の貫通口が形成された部分の下方に、タービン排気の導入方向に対して水平に配置された、複数の貫通口が形成された第2の仕切板をさらに具備することを特徴とする請求項5記載の直接接触式復水器。
  7. 前記第2の仕切板における前記区画壁部側の端縁が、前記区画壁部に接続されていることを特徴とする請求項6項記載の直接接触式復水器。
  8. 前記仕切板における前記区画壁部側の端縁が、前記区画壁部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の直接接触式復水器。
  9. 前記ノズル配管が、前記ガス冷却部胴容器および前記区画壁部を貫通するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の直接接触式復水器。
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