JP2018004221A - 凝縮器及び洗浄装置 - Google Patents

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勝俣 和彦
Kazuhiko Katsumata
和彦 勝俣
正敏 三塚
Masatoshi MITSUZUKA
正敏 三塚
喬裕 永田
Takahiro Nagata
喬裕 永田
昇 木屋
Noboru Kiya
昇 木屋
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Abstract

【課題】メンテナンス性を従来よりも向上させた蒸気凝縮器を提供する。【解決手段】蒸気取入口2qから取り入れた蒸気を凝縮させる凝縮器2であって、蒸気取入口が形成された所定形状の凝縮器筐体2aと、内部に冷却液が流通する冷却管2b、2cと、該冷却管を保持し、当該冷却管を凝縮器筐体内に着脱自在に収容させる保持部材2hとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、凝縮器及び洗浄装置に関する。
下記特許文献1、2には、ワーク(被洗浄物)を蒸気洗浄する洗浄室と、減圧状態かつ低温状態に保持された乾燥室(凝縮器)と、洗浄室と乾燥室とを連通状態あるいは非連通状態に切り替える開閉機構とを備えた洗浄装置が開示されている。この洗浄装置は、洗浄室と乾燥室との非連通状態つまり開閉機構によって洗浄室が乾燥室から切り離された状態で洗浄室におけるワークの蒸気洗浄が完了すると、開閉機構によって洗浄室と乾燥室とを連通状態とすることにより、ワークに付着した液滴を急速に気化させて蒸気にすると共に当該蒸気を洗浄室から乾燥室(凝縮器)に急速に移動させて凝縮させ、以てワークの急速乾燥を実現するものである。なお、下記特許文献3にも特許文献1、2と同様な乾燥原理の真空洗浄装置が開示されている。
特開2016−010776号公報 特開2016−011805号公報 特許第5695762号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2には、乾燥室(凝縮器)の機械的な詳細構成が記載されているが、この乾燥室(凝縮器)はメンテナンス性を考慮したものではない。例えば、洗浄室から乾燥室(凝縮器)に移動する蒸気には、洗浄室に存在する塵や埃が含まれており、上記が凝縮する際に塵や埃が乾燥室(凝縮器)の表面に付着する。このようにして乾燥室(凝縮器)の表面に付着した塵や埃を除去することは、乾燥室(凝縮器)を稼働する上で重要なメンテナンス事項となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、メンテナンス性を従来よりも向上させることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、凝縮器に係る第1の解決手段として、蒸気取入口から取り入れた蒸気を凝縮させる凝縮器であって、前記蒸気取入口が形成された凝縮器筐体と、内部に冷却液が流通する冷却管と、該冷却管を保持し、当該冷却管を前記凝縮器筐体内に着脱自在に収容させる保持部材とを備える、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記凝縮器筐体は、柱状であり、前記冷却管は、前記凝縮器筐体の軸線方向を巻回軸方向とするコイル状に形成されている、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記冷却管は、前記凝縮器筐体の軸線に直行する方向に所定間隔を空けた状態で複数設けられる、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記冷却管は、前記凝縮器筐体内に複数設けられ、前記凝縮器筐体の外側で接続が設定される、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの解決手段において、前記保持部材は、前記凝縮器筐体に形成された着脱口を塞ぐ蓋部材と、一端が前記蓋部材に固定された棒状部材と、該棒状部材の所定箇所に設けられ、前記冷却管を係止する係止部材とを備える、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの解決手段において、前記蒸気取入口を開閉する開閉機構をさらに備える、という手段を採用する。
本発明では、凝縮器に係る第7の解決手段として、上記第1〜第6のいずれかの解決手段において、前記凝縮器筐体は鉛直姿勢である、という手段を採用する。
さらに、本発明では、洗浄装置に係る第1の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの凝縮器を備える、という手段を採用する。
本発明では、洗浄装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記凝縮器を複数備える、という手段を採用する。
本発明によれば、冷却管が凝縮器筐体内に着脱自在に収容されるので、冷却管や凝縮器筐体の内部に容易にアクセスすることが可能であり、よってメンテナンス性を従来よりも向上させることが可能である。例えば、本発明によれば、蒸気が冷却管の表面で凝縮する際に冷却管の表面に付着する塵や埃、また蒸気が凝縮器筐体の内面で凝縮する際に凝縮器筐体の内面に付着する塵や埃を容易に除去することが可能である。
本発明の一実施形態に係る真空洗浄装置の特徴的構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る真空洗浄装置の右側面図である。 本発明の一実施形態に係る凝縮器の上面図(a)及び分解図(b)である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る真空洗浄装置は、図1及び図2に示すように、洗浄器1及び凝縮器2を備えている。なお、この洗浄器1及び凝縮器2は、本実施形態に係る真空洗浄装置の特徴を説明する上で重要な構成要素である。上述した特許文献1〜3にも記載されているように、本実施形態に係る真空洗浄装置は、洗浄器1及び凝縮器2の他に様々な機器、例えば蒸気発生部、真空ポンプ及び再生濃縮器等を補機として備えている。
洗浄器1は、汚れ成分が付着したワーク(被洗浄物)に洗浄剤の蒸気(洗浄蒸気)を作用させることによりワークを洗浄する装置である。すなわち、この洗浄器1は、蒸気発生部で発生させた洗浄蒸気を所定期間(洗浄期間)に亘って連続的に受け入れることにより、内部空間(洗浄室S)に収容されたワークの表面で洗浄蒸気の付着と凝縮とを連続的に行わせ、以ってワークの表面に付着した汚れ成分を洗浄剤の凝縮液と一緒にワークの表面から洗い落す。
上記ワークは、例えば加工によって表面に切削油等が汚れ成分として付着した金属部品である。また、上記洗浄剤は、炭化水素系の洗浄剤、例えばノルマルパラフィン系、イソパラフィン系、ナフテン系、芳香族系の炭化水素系洗浄剤である。さらに具体的には、クリーニングソルベントと呼ばれるテクリーン(登録商標)N20、クリーンソルG、ダフニーソルベント等、第3石油類の洗浄剤である。
このような洗浄器1は、図示するように洗浄器筐体1aが4つの脚部1bを介して台座1cに固定された構成を有する。洗浄器筐体1aは、全体として中空の直方体形状(略箱型)に形成されており、洗浄室Sにワーク(被洗浄物)を収容する。この洗浄器筐体1aには、フロント面(図1における紙面手前側の面)にワーク挿通口(図示略)が設けられている。このワーク挿通口は、洗浄器筐体1a(つまり洗浄器1)と外部との間でワークを出し入れするための鉛直姿勢の開口であり、可動自在なフロントドアによって閉鎖あるいは解放される。なお、この洗浄器筐体1aには、制御弁を介して真空ポンプが接続されており、洗浄室Sの雰囲気を所定圧の真空雰囲気(減圧雰囲気)とすることが可能である。
この洗浄器筐体1aにおいて凝縮器2が装着される側面(右側面)には、図1に示すように、洗浄器1の内部空間である洗浄室Sと凝縮器2の内部空間である凝縮室Gとを連通させるための連通口1dが形成されている。この連通口1dは、洗浄器筐体1aの一部である連通口形成部材1e(所定厚のリング状部材)に形成された円形開口である。この連通口形成部材1eは、洗浄器筐体1aの他の部位よりも厚い部材であり、当該他の部位よりも高い機械的強度を備えている。このような連通口形成部材1eにおいて、洗浄室Sに対峙する面は、弁座1fを構成している。なお、この弁座1fについては詳細を後述する。
凝縮器2は、図示するように略円柱状の形状であり、洗浄室S内の蒸気を連通口1dから取り込んで凝縮(液化)させる装置である。洗浄器1においてワークの洗浄が終了した状態では、ワークの表面や洗浄器筐体1aの内面は洗浄剤が付着した状態である。詳細については後述するが、凝縮器2は、ワークの洗浄後に洗浄室S内に残留する洗浄剤(特にワークの表面に付着した洗浄剤)を気化させて蒸気(残留蒸気)とすると共に、当該残留蒸気を洗浄室Sから凝縮室に移動させて凝縮(液化)させる。
このような凝縮器2は、凝縮器筐体2a、2つの冷却コイル2b、2c(冷却管)、保持部材2d及び開閉機構2eを備えている。また、これら凝縮器2の構成要素のうち、保持部材2dは、蓋部材2f、4つの棒状部材2g及び複数の係止部材2hを備えており、開閉機構2eは、弁体2i、連結ロッド2j、軸受部材2k、エアーシリンダー2m及び案内部材2nを備えている。
凝縮器筐体2aは、略円筒形状かつ鉛直姿勢で洗浄器筐体1aに固定された柱状部材である。すなわち、凝縮器筐体2aは、軸線が鉛直方向となるように洗浄器筐体1aに取り付けられている。このような凝縮器筐体2aにおいて、上端部は円形の解放端2pであり、下端部は側方、つまり洗浄器筐体1aの連通口1d(円形開口)と対向すると共に直径が連通口1dよりも若干大きな円形の蒸気取入口2q(円形開口)である。なお、凝縮器筐体2aの下部には排水口が設けられており、後述する使用済み洗浄液を凝縮器筐体2aの下方に設けられた貯留容器に排水する。
2つの冷却コイル2b、2cは、凝縮器筐体2aの軸線方向(つまり鉛直方向)を巻回軸方向とするコイル状の冷却管であり、内部に冷却液が流通する。これら2つの冷却コイル2b、2cは、凝縮器筐体2aの軸線に直行する方向に所定間隔を空けた状態、つまり水平方向に隣り合うように2列に設けられている。すなわち、2つの冷却コイル2b、2cのうち、冷却コイル2bは、凝縮器筐体2aの軸心に近い位置に設けられ、冷却コイル2cは、凝縮器筐体2aの軸心に対して冷却コイル2bよりも遠い位置に設けられている。なお、上記冷却液は、凝縮室内を洗浄液の減圧下における沸点以下の温度に保持できるものであれば、如何なる液体でもよい。
保持部材2dは、上記2つの冷却コイル2b、2cを保持し、当該2つの冷却コイル2b、2cを凝縮器筐体2a内に着脱自在に収容させる。すなわち、保持部材2dは、凝縮器筐体2aに形成された解放端2p(着脱口)を塞ぐ蓋部材2fと、一端(上端)が蓋部材2fに固定された4つの棒状部材2gと、該棒状部材2gの所定箇所に設けられ、2つの冷却コイル2b、2cを係止する複数の係止部材2hとを備えている。
蓋部材2fは、凝縮器筐体2aの一部を構成する円板状部材であり、ボルト及びナット等からなる複数の締結具によって凝縮器筐体2aに着脱自在に固定される。4つの棒状部材2gは、長尺状のスタッドボルトであり、上端が蓋部材2fに離散的に形成されたボルト穴に螺合し、下端に係止部材2hが螺合している。複数の係止部材2hは、棒状部材2gの下端と螺合するボルト穴が形成された板材であり、鉛直姿勢の棒状部材2gの側方つまり水平方向に突出することにより冷却コイル2b、2cの下端部に係合する。
ここで、2つの冷却コイル2b、2cの端部(合計で4個)は、蓋部材2fに形成された貫通孔を介して蓋部材2fの上側、つまり凝縮器筐体2aの外部に引き出された外部接続口T1〜T4である。これら4つの外部接続口T1〜T4のうち、外部接続口T1は一方の冷却コイル2bの一端であり、外部接続口T2は一方の冷却コイル2bの他端である。また外部接続口T3は他方の冷却コイル2cの一端であり、外部接続口T4は他方の冷却コイル2cの他端である。
すなわち、本実施形態に係る凝縮器2は、2つの冷却コイル2b、2cの接続関係を凝縮器2の外部で設定することができるように構成されている。例えば、図3(a)に示すように外部接続口T2と外部接続口T3とを相互に接続し、外部接続口T1に冷却液を給水し、外部接続口T4から冷却液を排水した場合、一方の冷却コイル2bと他方の冷却コイル2cとは直列接続され、冷却液は、一方の冷却コイル2bを通過した後に他方の冷却コイル2cを通過する経路で流れる。この場合には、一方の冷却コイル2bと他方の冷却コイル2cとが直列接続されるので、冷却液の通過経路が単純である。
一方、分岐供給管を用いることにより外部接続口T1と外部接続口T3とに並行して冷却液を給水し、外部接続口T2と外部接続口T4から冷却液を排水した場合、一方の冷却コイル2bと他方の冷却コイル2cとは並列接続され、冷却液は、一方の冷却コイル2bと他方の冷却コイル2cとに並行して流れる。この場合には、一方の冷却コイル2bと他方の冷却コイル2cとが並列接続されるので、図3(a)に示す場合よりも圧損が少なく、よって比較的低い供給圧で冷却液を流すことができる。
開閉機構2eは、洗浄器筐体1aの連通口1dを直接的に閉鎖あるいは解放することにより、凝縮器筐体2aの蒸気取入口2qを間接的に開閉する。すなわち、この開閉機構2eは、図1に示すように洗浄器筐体1a内に位置すると共に直径が連通口1dよりも大径な弁体2i(円板状部材)を備えており、当該弁体2iが連通口形成部材1eの弁座1fに密着あるいは弁座1fから離間することによって、洗浄室Sと凝縮室Gとを非連通状態あるいは連通状態に切り替える。
連結ロッド2jは、一端(先端)が上記弁体2iの中心に垂直姿勢で連結され、他端(後端)がエアーシリンダー2mの可動片に連結された棒状部材である。軸受部材2kは、上記連結ロッド2jを摺動自在に支持する部材であり、凝縮器筐体2aに固定されている。エアーシリンダー2mは、上記弁体2iの動作つまり弁座1fへの密着及び弁座1fからの離間の駆動源であり、連結ロッド2jを介して弁座1fを支持することにより弁体2iを駆動する。
ここで、弁体2iによって連通口1d(つまり蒸気取入口2q)を確実に閉鎖するためには、弁体2iの外周部が全周に亘って弁座1fに当接する必要があり、このためには円板状部材である弁体2iの中心と円形開口である弁座1fの中心とを位置合わせする必要がある。弁体2iの中心と弁座1fの中心とが極端に位置ズレした場合には、弁体2iの外周部の一部が弁座1fと当接せず、連通口1d(つまり蒸気取入口2q)の完全な閉鎖を実現することができない。
案内部材2nは、このような弁体2iと弁座1fとの位置合わせを実現するために設けられている。この案内部材2nは、連結ロッド2jの途中部位に圧入固定された略円板状部材であり、弁体2iに所定距離を隔てて平行対峙している。この案内部材2nは、外周部が凝縮器筐体2aにおける蒸気取入口2qの近傍部位(円環状部位)に対して摺動自在に接触することにより、蒸気取入口2q(円形開口)の中心に対する連結ロッド2jの中心の位置合わせを実現し、以て弁体2iの外周部の全周が弁座1fに当接することを実現している。
なお、このような洗浄器1及び凝縮器2等を備える真空洗浄装置は、図示しない制御装置によって動作が自動制御される。また、真空洗浄装置は、外装材によって周囲が覆われた状態で使用される。
次に、このように構成された真空洗浄装置の動作について詳しく説明する。
この真空洗浄装置を用いてワークを洗浄する場合、ワークは洗浄器筐体1aに設けられたワーク挿通口から洗浄室Sに収容される。このワークは、表面に切削油等の汚れ成分が付着した物である。そして、同じく洗浄器筐体1aに設けられたフロントドアが駆動されることにより、洗浄室Sが密閉空間となる。
この状態において、開閉機構2eは、洗浄室Sと凝縮室Gとを連通状態に設定する。そして、この状態において真空ポンプが作動することによって、洗浄室S及び凝縮室Gが徐々に減圧され、例えば10kPa以下の圧力(初期圧力)に設定される。
また、このような洗浄室S及び凝縮室Gの減圧処理に平行して、蒸気発生部が作動して洗浄蒸気が生成される。この洗浄蒸気は、圧力が飽和蒸気圧、また温度が洗浄液の減圧下における沸点近傍、例えば80〜140℃である。そして、上記減圧処理が完了すると、開閉機構2eが作動することにより洗浄室Sと凝縮室Gとが連通状態から非連通状態に切り替えられ、洗浄室S及び凝縮室Gが個別の密閉空間となる。そして、凝縮器2に外部から冷却液が供給されることにより、凝縮室Gの温度が一定温度に保持される。例えば冷却液として水(水道水)を用いた場合、凝縮室Gの温度は洗浄液の沸点以下に保持される。
そして、このような事前処理の後に蒸気発生部から洗浄室Sに洗浄蒸気が所定の洗浄期間に亘って供給されることによって、洗浄室S内のワークが洗浄される。すなわち、ワークの表面では、所定の洗浄期間に亘って洗浄蒸気の付着と凝縮とが連続的に繰り返され、ワークの表面に付着した汚れ成分が洗浄蒸気の凝縮液と共にワークの表面から流下して除去(洗浄)される。
このようなワークの洗浄処理が終了すると、洗浄室Sの圧力(洗浄室圧力)は洗浄蒸気の飽和蒸気圧にほぼ等しい圧力、また洗浄蒸気の温度にほぼ等しい温度(80〜140℃程度)になっている。すなわち、洗浄室圧力及び洗浄室温度は、予め設定・保持された凝縮室Gの圧力(凝縮室圧力)及び温度(凝縮室温度)よりもかなり高い値になっている。
上記洗浄処理に引き続いて洗浄室S内のワークの乾燥処理が行われるが、この乾燥処理では、開閉機構2eを作動させることにより上記圧力関係及び温度関係にある洗浄室Sと凝縮室Gとを連通させる。すなわち、エアーシリンダー2mが作動することによって、弁体2iが連通口形成部材1eの弁座1fから離間することにより、洗浄室Sと凝縮室Gとが非連通状態から連通状態に変化する。
この結果、洗浄室Sは、圧力(洗浄室圧力)が急速に減圧され、この急速減圧に起因してワークの表面に付着していた洗浄蒸気の凝縮液(残留液)が一瞬で沸騰(突沸)する。また、洗浄室Sと凝縮室Gとを短時間かつ比較的大きな面積で接続することによって、ワークの表面から発生した残留液の蒸気(残留蒸気)は洗浄室S(高圧側)から弁体2iと弁座1fとの隙間→連通口1d→蒸気取入口2qを経由して凝縮室G(低圧側)に高速移動する。
そして、凝縮室G(低圧側)に移動した残留蒸気は、2つの冷却コイル2b、2cの表面に付着することにより再凝縮して使用済み洗浄液となる。この使用済み洗浄液は、2つの冷却コイル2b、2cの表面から下方に滴下し、凝縮器筐体2aの下部に若干溜まるが、当該下部に設けられた排水口から貯留容器内に排水される。
このような本実施形態に係る真空洗浄装置によれば、洗浄室Sと凝縮室Gとを非連通状態から連通状態に切替えることにより、洗浄室S内のワークに付着した残留液が気化して除去され、ワークが比較的短時間のうちに急速乾燥される。
ここで、洗浄室Sで発生した残留蒸気は、凝縮室Gに移動して再凝縮し使用済み洗浄液となるが、洗浄室S内に残留する塵や埃も残留蒸気とともに凝縮室Gに移動し、2つの冷却コイル2b、2cの表面や凝縮器筐体2aの内面に付着する。そして、塵や埃の付着量は、真空洗浄装置の稼働時間に応じて多くなる。2つの冷却コイル2b、2cの表面や凝縮器筐体2aの内面に付着した塵や埃は凝縮器2の凝縮能力を低下させる主要因であり、よって塵や埃を効率良く除去することは、真空洗浄装置を稼働させる上で極めて重要な事項である。
このような事情に対して、本実施形態に係る凝縮器2では、2つの冷却コイル2b、2cが保持部材2dとともに凝縮器筐体2aから取り外しができるので、つまり凝縮器筐体2aの内容物である2つの冷却コイル2b、2cが凝縮器筐体2aに対して着脱自在なので、塵や埃を効率良く除去することが可能である。すなわち、本実施形態に係る真空洗浄装置は、メンテナンス性において従来の真空洗浄装置よりも優れている。
また、本実施形態に係る凝縮器2では、凝縮器筐体2aが柱状であり、また2つの冷却コイル2b、2cが凝縮器筐体2aの軸線方向を巻回軸方向とするコイル状に形成されているので、凝縮器筐体2aに対する2つの冷却コイル2b、2cの着脱自在が極めて容易である。
また、本実施形態に係る凝縮器2では、2つの冷却コイル2b、2cが凝縮器筐体2aの軸線に直行する方向、つまり円筒形の凝縮器筐体2aの半径方向に所定間隔を空けた状態で設けられているので、洗浄室Sから凝縮室Gに移動してきた残留蒸気を効率よく凝縮させることができる。
また、本実施形態に係る凝縮器2では、2つの冷却コイル2b、2cの接続が凝縮器2(凝縮器筐体2a)の外側で設定されるので、2つの冷却コイル2b、2cに対する冷却液の供給状態を容易に変更することが可能である。例えば、2つの冷却コイル2b、2cの直列接続と並列接続とを切り替えることが容易である。また、例えば直列接続された2つの冷却コイル2b、2cの間に所定機能を備えた装置、例えば冷却液の温度を調節する温度調節装置や冷却液の流量を調節する流量調節装置を挿入することが容易である。
また、本実施形態に係る凝縮器2では、蓋部材2fと棒状部材2gと係止部材2hとを備える保持部材2dによって2つの冷却コイル2b、2cを保持するので、これによっても凝縮器筐体2aに対する2つの冷却コイル2b、2cの着脱自在が容易である。
また、本実施形態では、開閉機構2eを凝縮器2に設けているので、開閉機構2eを洗浄器1に設ける場合よりも全体的な装置構成を簡単化することができる。例えば開閉機構2eを洗浄器1に設ける場合、駆動源であるエアーシリンダー2mの弁体2iへの接続構造が複雑となり、これによって真空洗浄装置の全体的な構成が複雑となる。
さらに、本実施形態では、円筒形の凝縮器2(凝縮器筐体2a)が鉛直姿勢に設けられるので、真空洗浄装置の設置スペースを省スペース化することが可能である。例えば凝縮器2(凝縮器筐体2a)を水平姿勢に設けた場合にはより広い設置スペースが必要となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、凝縮器2(凝縮器筐体2a)の形状を円筒状としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、凝縮器2(凝縮器筐体2a)の形状を箱型としても良い。また、上記実施形態では、保持部材2dを蓋部材2f、棒状部材2g及び係止部材2hとから構成したが、本発明はこれに限定されない。
(2)上記実施形態では、1つの洗浄器1に1つの凝縮器2を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば乾燥能力を向上させるため、例えば乾燥時間をより短縮するため1つの洗浄器1に対して複数の凝縮器2を設けても良い。
(3)上記実施形態では、冷却管として2つの冷却コイル2b、2cを採用したが、本発明はこれに限定されない。例えば、コイル状ではなく、ジグザグ状に折り返した冷却管を用いても良い。また、冷却管の個数は2つに限定されず、単数あるいは2つ以上の複数であっても良い。
1 洗浄器
1a 洗浄器筐体
1b 脚部
1c 台座
1d 連通口
1e 連通口形成部材
1f 弁座
2 凝縮器
2a 凝縮器筐体
2b、2c 冷却コイル(冷却管)
2d 保持部材
2e 開閉機構
2f 蓋部材
2g 棒状部材
2h 係止部材
2i 弁体
2j 連結ロッド
2k 軸受部材
2m エアーシリンダー
2n 案内部材
2q 蒸気取入口
S 洗浄室
G 凝縮室

Claims (9)

  1. 蒸気取入口から取り入れた蒸気を凝縮させる凝縮器であって、
    前記蒸気取入口が形成された凝縮器筐体と、
    内部に冷却液が流通する冷却管と、
    該冷却管を保持し、当該冷却管を前記凝縮器筐体内に着脱自在に収容させる保持部材と
    を備えることを特徴とする凝縮器。
  2. 前記凝縮器筐体は、柱状であり、
    前記冷却管は、前記筐体の軸線方向を巻回軸方向とするコイル状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の凝縮器。
  3. 前記冷却管は、前記凝縮器筐体の軸線に直行する方向に所定間隔を空けた状態で複数設けられることを特徴とする請求項2に記載の凝縮器。
  4. 前記冷却管は、前記凝縮器筐体内に複数設けられ、前記凝縮器筐体の外側で接続が設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の凝縮器。
  5. 前記保持部材は、
    前記凝縮器筐体に形成された着脱口を塞ぐ蓋部材と、
    一端が前記蓋部材に固定された棒状部材と、
    該棒状部材の所定箇所に設けられ、前記冷却管を係止する係止部材と
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の凝縮器。
  6. 前記蒸気取入口を開閉する開閉機構をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の凝縮器。
  7. 前記凝縮器筐体は、鉛直姿勢であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の凝縮器。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の凝縮器を備えることを特徴とする洗浄装置。
  9. 前記凝縮器を複数設けることを特徴とする請求項8に記載の洗浄装置。
JP2016135294A 2016-07-07 2016-07-07 凝縮器及び洗浄装置 Pending JP2018004221A (ja)

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