JP2016010992A - 車両前部におけるダクトの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】外力によるダクトの上下方向の変位を抑制できる車両前部におけるダクトの固定構造を提供する。【解決手段】車両の前方開口部11fから後方側に抜ける内部空間を有するダクト1をラジエータサポート5とフロントバンパ3との間の下方領域に固定する車両前部におけるダクトの固定構造であって、ダクト1の外部からダクト1の内部空間に延設されて、外力によるダクト1の上方への変位及び下方への変位の少なくとも一方をダクト1の内面に干渉することで抑制する変位抑制部を備える。変位抑制部は、例えば、ラジエータサポート5の上枠52から下方に延設される縦メンバ2の下端部20やフロントバンパ3の裏面から突出する突出部30を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部の下方に配設されるダクトを固定する車両前部におけるダクトの固定構造に関する。
従来、自動車の前部構造として、図4に示すようにラジエータサポート500とフロントバンパ300との間の下方領域にダクト100を設ける構成がある(例えば、特許文献1参照)。
このダクト100は、車両前方(図4では左方)から車両後方の上側に向かって外気が抜けるように開口されており、上壁部120と下壁部140とで挟まれる内部空間を通気路とする。ダクト100は、ラジエータサポート500の下枠540に取付片180をボルトで締結することで固定されている。
特開2008−049935号公報
外力によるダクトの上下方向の変位を抑制可能な強固な固定構造の開発が望まれている。
自動車が冠水路などの悪路に進入した際、跳ね上げられた水がダクトの下壁部や上壁部を押圧して、ダクトを上方に押し上げる力(図4の二点鎖線矢印を参照)や下方に押し下げる力(以下、外力と呼ぶ)がダクトに加えられることがある。上述の取付片による固定構造では、上記の外力、特に大量の水が跳ね上げられるなどして大きな外力が加わると、取付片が折れ曲がったり、破断したり、更にはダクトが脱落したりする恐れがあり、固定強度に劣る。
上述の取付片を多くしたり、取付片やダクト自体を十分に厚くしたりする対策が考えられる。しかし、この対策では、締結箇所の増大による生産性の低下、ダクトの重量増加、コストの増大といった問題が生じる。
そこで、本発明の目的の一つは、外力によるダクトの上下方向の変位を抑制できる車両前部におけるダクトの固定構造を提供することにある。
(1)本発明は、車両の前方開口部から後方側に抜ける内部空間を有するダクトをラジエータサポートとフロントバンパとの間の下方領域に固定する車両前部におけるダクトの固定構造であって、前記ダクトの外部から前記内部空間に延設されて、外力による前記ダクトの上方への変位及び下方への変位の少なくとも一方を前記ダクトの内面に干渉することで抑制する変位抑制部を備える。
(2)上記の車両前部におけるダクトの固定構造の一形態として、前記ラジエータサポートの上枠から下方に延設される縦メンバを有し、前記ダクトは、貫通部が設けられた上壁部と、下壁部とを備え、前記変位抑制部は、前記貫通部を経て前記下壁部に当接又は近接される前記縦メンバの下端部を備える形態が挙げられる。
(3)上記の車両前部におけるダクトの固定構造の一形態として、前記ダクトは、上壁部及び下壁部を備え、前記変位抑制部は、前記フロントバンパの裏面から突出し、前記前方開口部を経て前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方に当接又は近接される突出部を備える形態が挙げられる。
(4)上記の車両前部におけるダクトの固定構造の一形態として、前記ラジエータサポートの上枠から下方に延設される縦メンバを有し、前記ダクトは、貫通部が設けられた上壁部と、下壁部とを備え、前記変位抑制部は、前記貫通部を経て前記下壁部に当接又は近接される前記縦メンバの下端部と、前記フロントバンパの裏面から突出し、前記前方開口部を経て前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方に当接又は近接されると共に、前記縦メンバの下端部に固定される突出部とを備える形態が挙げられる。
上記(1)の車両前部におけるダクトの固定構造は、車両前部に備える部材を延設させた変位抑制部を備えることで、取付片を多くしたり、ダクト自体などを厚くしたりすることなく簡易な構成でありながら、外力によるダクトの上下方向の少なくとも一方への変位を効果的に抑制できる。この構成は、生産性よく、低コストで実現可能でありながら、ダクトの破損や脱落を効果的に抑えられる。
上記(2)の形態は、ダクトに外力が加わったときには、縦メンバの下端部がダクトの下壁部に接した状態になるため、少なくともダクトの上方への変位を効果的に抑制できる。
上記(3)の形態は、ダクトに外力が加わったときには、フロントバンパに一体の突出部がダクトの下壁部や上壁部に接した状態になるため、ダクトの上方への変位、又は下方への変位、又はその両方を効果的に抑制できる。
上記(4)の形態は、ダクトに外力が加わったときには、縦メンバの下端部やフロントバンパに一体の突出部がダクトの下壁部や上壁部に接した状態になるため、ダクトの上方への変位や下方への変位、好ましくはその両方を効果的に抑制できる。また、この形態は、縦メンバの下端部とフロントバンパの突出部とが固定されることで、上記外力を縦メンバ及びフロントバンパで受けられるため、上述の変位をより効果的に抑制できる。
実施形態1の車両前部におけるダクトの固定構造の概略を示す分解斜視図である。 実施形態1の車両前部におけるダクトの固定構造であって、図1に示すA−A切断線で切断した状態を示す部分断面図である。 実施形態2の車両前部におけるダクトの固定構造であって、図1に示すA−A切断線と同様の切断線で切断した状態を示す部分断面図である。 従来の車両前部におけるダクトの固定構造を説明する断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両前部におけるダクトの固定構造(以下、ダクトの固定構造と呼ぶ)の具体例を説明する。図面において、同一符号は同一名称物を示す。まず、図1,図2を参照して、車両前部の基本構造を説明する。
車両前部は、車両の前後方向に延びる一対のサイドメンバ6R,6Lと、サイドメンバ6R,6Lの前端部の間に配設されるラジエータサポート5と、サイドメンバ6R,6Lの前端面に配設されて車幅方向に延びるフロントクロスメンバ7(ODBメンバなどと呼ばれる)と、ラジエータサポート5の上枠52から下方に延びる縦メンバ2と、フロントクロスメンバ7の前方に配設されるフロントバンパ3とを備える。図1に示す車両前部は、更に、ラジエータサポート5とフロントバンパ3との間に配設される囲い部8を備える。
ラジエータサポート5は、上枠52と、下枠54と、一対の側枠56とで組まれる矩形枠体であり、ラジエータ90及びコンデンサ92(図2)を支持する。
縦メンバ2の具体例は、上端部に、エンジンルーム(図示せず)を覆うように配置されるフード(図示せず)を閉位置に固定するフードロック29が設けられ、中間部がフロントクロスメンバ7に強固に締結されるフードロックサポートである。縦メンバ2は、代表的には、前板と、その両側に配置される一対の側板と、前板に対向する裏板とを備える角パイプ状の部材である。
囲い部8は、上板82と、ダクト1と、一対の側板86,86とで組まれる矩形枠状の部分であり、フロントクロスメンバ7などに固定される。囲い部8は、ラジエータ90の後方に配設されるエンジン(図示せず)からの熱風がラジエータ90やコンデンサ92の前面に回り込むことを防止する機能などを有する。
囲い部8の一部を構成するダクト1は、上壁部12と、上壁部12に対向配置される下壁部14と、一対の側壁部とで構成されて、車両前方側に配置される前方開口部11fから車両後方側に配置される後方開口部11b(図2)に抜ける内部空間を有する矩形枠体である。ダクト1は、ラジエータサポート5とフロントバンパ3との間の下方領域に固定されて、コンデンサ92の下方に設けられるサブクールエリアSC(図2)に上述の熱風の回り込みを防止しつつ、外気(冷却風)を導く機能を有する。
ダクト1は、上壁部12に複数の取付片18,18を備える。フロントクロスメンバ7に取付片18,18をボルトなどで締結することで、ダクト1は固定される。
[実施形態1]
実施形態1のダクトの固定構造は、ダクト1の上壁部12に貫通部10が設けられており、縦メンバ2は貫通部10を経てダクト1の内部空間に配置されるように延設された下端部20を有する。また、実施形態1では、フロントバンパ3の裏面から突出し、ダクト1の前方開口部11fを経てダクト1の内部空間に配置されるように延設された突出部30を有する。更に、実施形態1では、下端部20と突出部30とが固定される。そして、実施形態1のダクトの固定構造は、下端部20、突出部30、両部20,30の固定によって、外力によるダクト1の上下方向の変位を抑制する。以下、この変位抑制に関する点をより詳細に説明する。
図1に示すダクト1の貫通部10は、上壁部12の後方縁の一部を切欠いた切欠である。貫通部10を切欠とすることで、ダクト1の製造性に優れる上に、縦メンバ2をフロントクロスメンバ7に固定した状態でダクト1を容易に配設できて作業性に優れる。
縦メンバ2は、ラジエータサポート5の上枠52から、フロントクロスメンバ7の上を渡ってダクト1の上壁部12に向かって延び、更に下端部20が上壁部12の貫通部10を経てダクト1の下壁部14の内面に近接されるように延設されている(図2)。この近接配置によって、縦メンバ2の下端部20の端面24は、ダクト1を上方に押し上げるような外力がダクト1に加わった際、下壁部14の内面に接する(干渉する)。そのため、下端部20は、ダクト1の上方への変位を抑制する変位抑制部として機能する。
ダクト1の下壁部14の内面と縦メンバ2の下端部20との間の間隔D2(図2)が狭いほど、下端部20が下壁部14の内面に接し易く、上方への変位抑制効果を高められて好ましい。間隔D2が若干であれば、ダクト1の取付時、ダクト1と縦メンバ2とが接触せず、取り付け易い。
縦メンバ2の下端部20の一部は、後述するフロントバンパ3の突出部30の固定部38との固定領域として利用される。
フロントバンパ3の突出部30は、この例では有底矩形筒体であり、フロントバンパ3の下方において車幅方向の中央部分に一つ設けられている。具体的には、突出部30は、上面部32と、上面部32に対向配置される下面部34と、一対の側面部36L,36Rと、これらに連結されて底部分となる固定部38とを備えており、剛性に優れる形状である。上面部32は、ダクト1の上壁部12に近接配置され、下面部34は、ダクト1の下壁部14に近接配置されるように突出部30が形成されている(図2)。これらの近接配置によって、突出部30の下面部34は、ダクト1を上方に押し上げるような外力がダクト1に加わった際、下壁部14の内面に接する(干渉する)。突出部30の上面部32(固定部38の上端面を含む)は、ダクト1を上方に押し下げるような外力がダクト1に加わった際、上壁部12の内面に接する(干渉する)。そのため、突出部30は、ダクト1の上方への変位及び下方への変位の双方を抑制する変位抑制部として機能する。
突出部30の下面部34とダクト1の下壁部14の内面との間の間隔、上面部32とダクト1の上壁部12の内面との間の間隔はいずれも狭いほど、下面部34が下壁部14の内面に接し易く、上面部32が上壁部12に接し易く、上下双方の変位抑制効果を高められて好ましい。上記間隔が若干であれば、フロントバンパ3の取付時、ダクト1と突出部30とが接触せず、ダクト1内に突出部30を容易に配置できて、取り付け易い。
縦メンバ2の下端部20と突出部30の固定部38とは、ボルト4及びナットによって締結される。従って、実施形態1では、下端部20と突出部30とが固定された一体の変位抑制部となっている。
(効果)
実施形態1のダクトの固定構造は、上述のように外力がダクト1に加わった場合にダクト1の内面に干渉する変位抑制部(主として縦メンバ2の下端部20、フロントバンパ3の突出部30)を備えるため、外力によるダクト1の上方への変位及び下方への変位の双方を効果的に抑制できる。
特に、縦メンバ2の下端部20は、ダクト1における固定端側(後方開口部11b側)に配置され、突出部30は、ダクト1における自由端側(前方開口部11f側)に少なくとも配置される。この例の突出部30は、上記自由端側から、下端部20と接続可能なように固定端側に亘って配置されている。即ち、実施形態1は、ダクト1における固定端側及び自由端側の双方に、更にはダクト1における前後方向の全長に亘って、変位抑制部が存在する。かつ、縦メンバ2の下端部20とフロントバンパ3の突出部30とが固定されて一体化されることで、ダクト1が受ける外力を縦メンバ2とフロントバンパ3との双方でも受けられる。いわば変位抑制部の剛性が高い。そのため、実施形態1のダクトの固定構造は、上記変位をより効果的に抑制でき、ダクト1の変位に起因するダクト1の破損や脱落を防止できる。
[変形例1]
以下、実施形態1の変形例及びその効果を説明する。
(1)ダクト1の貫通部10は、貫通孔とすることができる。この形態は、縦メンバ2と貫通孔とが干渉して、貫通部10が変位抑制部として機能する場合がある。
(2)縦メンバ2の下端部20がダクト1の下壁部14の内面に当接するように、又は圧接するように下端部20を設けることができる。この形態は、上述の外力の有無に係わらず、下端部20と下壁部14とが接しているため、ダクト1の上方への変位を更に効果的に抑制できる。
(3)縦メンバ2の下端部20をダクト1の下壁部14にボルトなどによって固定することができる。この場合、下端部20にボルトを配置するフランジを備えて、下端部20を断面L字状(後述の図3参照)や断面T字状などにすると、締結作業が行い易い。この形態は、上述の外力の有無に係わらず、下端部20と下壁部14とが接している上に一体化されているため、ダクト1における上方への変位を更に効果的に抑制できる。また、縦メンバ2の下端部20とダクト1とが一体化されることで、ダクト1が縦メンバ2に直接固定されるため、ダクト1の下方への変位を更に効果的に抑制できる。
(4)フロントバンパ3の突出部30がダクト1の内面に当接するように、又は圧接するように突出部30を設けることができる。この形態は、上述の外力の有無に係わらず、突出部30の下面部34と下壁部14とが接していたり、上面部32と上壁部12とが接していたり、その両方であったりするため、ダクト1の上下の変位を更に効果的に抑制できる。
(5)フロントバンパ3の突出部30の上面部32及び下面部34の少なくとも一方をダクト1の上壁部12及び下壁部14の少なくとも一方にボルトなどによって固定することができる。この形態は、ダクト1がフロントバンパ3に直接固定されるため、ダクト1の上下の変位を更に効果的に抑制できる。
(6)フロントバンパ3の突出部30を複数とすることができる。突出部30が多いほど、ダクト1の上下の変位を更に効果的に抑制できる。
(7)フロントバンパ3の突出部30を、上面部32、下面部34、側面部36R、及び側面部36Lの少なくとも一つ(但し四つは除く)と、固定部38とを備える構成とすることができる。例えば、上面部32と固定部38とを備える断面L字状の突出部30などとすることができ、この場合、上面部32によってダクト1の下方への変位を抑制できる。一方、側面部36R及び側面部36Lの少なくとも一つと固定部38とを備える場合、これらの下端面とダクト1の下壁部14の内面とが干渉することで、ダクト1の上方への変位を抑制でき、これらの上端面とダクト1の上壁部12の内面とが干渉することで、ダクト1の下方への変位を抑制できる。
(8)複数の突出部30を備える場合、各突出部30の形状が同じ形態、異なる形態のいずれも適用できる。後者の異なる形態では、例えば、実施形態1の有底筒体と、上記(7)で述べた断面L字状の突出部などとを組み合わせて備えることができる。
(9)縦メンバ2の下端部20は、突出部30と固定されるものの、外力を受けてもダクト1の下壁部14の内面に接しない構成(上述の間隔D2が大きい構成)とすることができる。この場合、変位抑制部の剛性が高められており、突出部30の上面部32や下面部34がダクト1の内面と干渉することで、ダクト1の上下の変位を効果的に抑制できる。
(10)図1では、ダクト1内に複数の仕切り16を備える例を示すが、仕切り16を省略できる。
[実施形態2]
実施形態1におけるフロントバンパ3の突出部30を省略して、図3に示す実施形態2のダクトの固定構造のように、変位抑制部として縦メンバ2の下端部20のみを備える形態とすることができる。この場合、下端部20を実施形態1のように平板状(断面I字状)としてもよいが、図3に示すように前板の延長部分と、この延長部分に交差するフランジ25とを備える断面L字状とすることができる。フランジ25を備えることで、端面24が大きくなり、ダクト1の下壁部14の内面との接触面積を増大できる。その結果、突出部30を有していなくても、ダクト1の上方への変位を効果的に抑制できる。フランジ25が大きいほど、変位抑制効果が高められる。なお、フランジ25を設ける場合には、貫通部10は切欠の方がダクト1を取り付け易く好ましい。
実施形態2のダクトの固定構造は、ダクト1の貫通部10の形成と縦メンバ2の延長とによって変位抑制部を容易に構築できるため、製造性に優れる上に軽量である。
[変形例2]
実施形態2の変形例として、上述の変形例1で説明した(1)〜(3)を適用できる。
[実施形態3]
実施形態1における縦メンバ2の延設を省略して、変位抑制部としてフロントバンパ3の突出部30のみを備える形態とすることができる。この場合、突出部30は、実施形態1で説明した有底筒体、固定部38を省略した矩形筒体の他、上面部32、下面部34、側面部36R及び側面部36Lの少なくとも一つ(但し四つは除く)を備える形態が挙げられる。突出部30を上記有底筒体や上記矩形筒体とする場合では、ダクト1の上下の変位を効果的に抑制できる。突出部30が下面部34のみを備える場合にはダクト1の上方への変位を、上面部32のみを備える場合にはダクト1の下方への変位を、側面部36R,36Lのいずれかを備える場合には、側面部の端面によってダクト1の上下の変位を抑制できる。
実施形態3のダクトの固定構造は、ダクト1の自由端側に変位抑制部を設けられるため、ダクト1の変位に起因するダクト1の破損や脱落などを抑制し易い。
[変形例3]
実施形態3の変形例として、上述の変形例1で説明した(1)、(4)〜(6)、(8)を適用できる。その他、突出部30における突出長さを変更でき、例えば、前方開口部11f近傍にのみ、突出部30が存在する形態とすることができる。また、突出部30は、ダクト1内に配置される上面部32や下面部34を有し、ダクト1の開口端面を経て外表面に渡る部分を有する断面U字状などとすることができる。U字状の突出部30によってダクト1の上壁部12や下壁部14を挟むことができ、ダクト1を機械的に支持できる。
[実施形態4]
その他の変位抑制部の構成部材として、例えば、ラジエータサポート5の側枠56から車両前方に向かって突出する延設部分、サイドメンバ6L,6Rから車両前方に向かって突出する延設部分などが挙げられる。この場合、ダクト1の後方開口部11bから上記延設部分を挿入するとよい。その他、フロントクロスメンバ7からダクト1の上壁部12を経てダクト1内に延びるように設けられた延設部分などが挙げられる。この場合、ダクト1の上壁部12にこの延設部分が挿入される貫通部を備えればよい。
本発明の車両前部におけるダクトの固定構造は、ダクトをラジエータサポートとフロントバンパとの間の下方領域に固定する構造に広く利用できる。
1 ダクト
10 貫通部 11f 前方開口部 11b 後方開口部
12 上壁部 14 下壁部 16 仕切り 18 取付片
2 縦メンバ(フードロックサポート)
20 下端部 24 端面 25 フランジ 29 フードロック
3 フロントバンパ
30 突出部 32 上面部 34 下面部 36L,36R 側面部
38 固定部
4 ボルト
5 ラジエータサポート 52 上枠 54 下枠 56 側枠
6L,6R サイドメンバ 7 フロントクロスメンバ
8 囲い部 82 上板 86側板
90 ラジエータ 92 コンデンサ
100 ダクト 120 上壁部 140 下壁部 180 取付片
300 フロントバンパ 500 ラジエータサポート 540 下枠

Claims (4)

  1. 車両の前方開口部から後方側に抜ける内部空間を有するダクトをラジエータサポートとフロントバンパとの間の下方領域に固定する車両前部におけるダクトの固定構造であって、
    前記ダクトの外部から前記内部空間に延設されて、外力による前記ダクトの上方への変位及び下方への変位の少なくとも一方を前記ダクトの内面に干渉することで抑制する変位抑制部を備える車両前部におけるダクトの固定構造。
  2. 前記ラジエータサポートの上枠から下方に延設される縦メンバを有し、
    前記ダクトは、貫通部が設けられた上壁部と、下壁部とを備え、
    前記変位抑制部は、
    前記貫通部を経て前記下壁部に当接又は近接される前記縦メンバの下端部を備える請求項1に記載の車両前部におけるダクトの固定構造。
  3. 前記ダクトは、上壁部及び下壁部を備え、
    前記変位抑制部は、
    前記フロントバンパの裏面から突出し、前記前方開口部を経て前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方に当接又は近接される突出部を備える請求項1又は請求項2に記載の車両前部におけるダクトの固定構造。
  4. 前記ラジエータサポートの上枠から下方に延設される縦メンバを有し、
    前記ダクトは、貫通部が設けられた上壁部と、下壁部とを備え、
    前記変位抑制部は、
    前記貫通部を経て前記下壁部に当接又は近接される前記縦メンバの下端部と、
    前記フロントバンパの裏面から突出し、前記前方開口部を経て前記上壁部及び前記下壁部の少なくとも一方に当接又は近接されると共に、前記縦メンバの下端部に固定される突出部とを備える請求項1に記載の車両前部におけるダクトの固定構造。
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