JP2016008122A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tatsunori Nakai
辰徳 中井
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Abstract

【課題】無駄な現像剤消費を低減し得る画像形成装置を実現する。
【解決手段】プリンタ1は、1ページ目のトナー定着後の用紙Pが排出中にジャムとなると、このとき既に1次転写又は2次転写されている2ページ目のトナー像を破棄せずに、2ページ目の用紙Pに定着させたうえで、この2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させるようにした。その後、ジャムとなった1ページ目の用紙Pが取り除かれると、反転路40に退避させてある2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻して排出するようにした。こうすることで、プリンタ1は、トナー定着後の用紙Pがジャムとなっても、このとき既に1次転写されている後続のトナー像や、既に2次転写されている後続のトナー像が無駄になってしまう状況を回避することができ、かくして、無駄なトナー消費を低減することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関するものであり、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の中間転写方式の画像形成装置に適用して好適なものである。
従来、中間転写方式の画像形成装置は、画像としてのトナー像を中間転写ベルトに転写(この転写を1次転写と言う)した後、中間転写ベルトを走行させることでトナー像を搬送し、中間転写ベルト上のトナー像を用紙などの記録媒体に転写(この転写を2次転写と言う)する構成となっている。このような画像形成装置では、2次転写までのトナー像の搬送距離が、記録媒体の搬送距離よりも長くなる為、中間転写ベルトへのトナー像の1次転写を先に開始して、その後、1次転写されたトナー像の搬送タイミングに、記録媒体の搬送タイミングを合わせて、2次転写を行うようになっている(例えば特許文献1参照)。
また、中間転写方式の画像形成装置では、トナー像を記録媒体に2次転写した後、定着器によってこの記録媒体にトナー像を定着させ、トナー定着後の記録媒体を排出口まで搬送して排出するようになっている。
特開2010−277308号公報
ところで、従来の中間転写方式の画像形成装置では、現像剤としてのトナーが定着した記録媒体を排出口まで搬送する途中で、この記録媒体が搬送異常であるジャム(すなわち媒体詰まり)となってしまうと、この記録媒体を取り除き、1次転写から排出までの一連の印刷動作をやり直す必要があった。ここで、例えば、ジャムとなった記録媒体に転写されていたトナー像の次のトナー像が、既に中間転写ベルトに1次転写されていた場合、このトナー像を一旦破棄したうえで、ジャムとなった記録媒体に転写されていたトナー像から順に印刷動作をやり直すことになる。また、例えば、ジャムとなった記録媒体に転写されていたトナー像の次のトナー像が、ジャムとなった記録媒体の次の記録媒体に既に2次転写されていた場合、この記録媒体も取り除いたうえで、ジャムとなった記録媒体に転写されていたトナー像から順に印刷動作をやり直すことになる。
このように、従来の中間転写方式の画像形成装置では、トナー定着後の記録媒体がジャムとなってしまうと、このとき既に1次転写されている後続のトナー像や、既に2次転写されている後続のトナー像を破棄しなくてはならず、これらのトナー像が無駄となり、結果として、現像剤としてのトナーを無駄に消費してしまうという問題を有していた。
本発明は以上の点を考慮したもので、無駄な現像剤消費を低減し得る画像形成装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、現像剤により画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により形成された画像を中間転写体に1次転写する1次転写部と、中間転写体に1次転写された画像を記録媒体に2次転写する2次転写部と、記録媒体に2次転写された画像を定着させる定着部と、前記記録媒体の搬送路と、前記定着部より媒体搬送方向下流側と前記2次転写部より媒体搬送方向上流側で前記搬送路と接続される返戻路と、前記画像が定着した記録媒体の搬送異常を検知すると、当該搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を前記返戻路に退避させる制御部とを設けるようにした。
このように、本発明では、画像定着後の記録媒体の搬送異常(ジャム)を検知すると、当該搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を返戻路に退避させるようにしたことで、例えば、搬送異常となった記録媒体に転写されていた画像の次の画像が、既に中間転写体に1次転写されていた場合、この画像を、搬送異常となった記録媒体の次の記録媒体に2次転写して定着させた後、この記録媒体を返戻路に退避させ、搬送異常となった記録媒体が取り除かれてから、返戻路に退避させていた記録媒体を排出することができる。
こうすることで、画像定着後の記録媒体が搬送異常となっても、このとき既に1次転写されている後続の画像や、既に2次転写されている後続の画像が無駄になってしまう状況を回避することができる。
本発明によれば、画像定着後の記録媒体が搬送異常となっても、このとき既に1次転写されている後続の画像や、既に2次転写されている後続の画像が無駄になってしまう状況を回避することができ、かくして、無駄な現像剤消費を低減し得る画像形成装置を実現できる。
プリンタの全体構成を示す略断面図である。 両面印刷時の用紙の搬送経路を示す略断面図である。 2パス印刷時の用紙の搬送経路を示す略断面図である。 プリンタの機能構成を示すブロック図である。 用紙退避動作を示すフローチャートである。 反転路に用紙を退避させるときの各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 用紙を反転路から搬送路に戻すときの各部の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.画像形成装置の全体構成]
図1に、中間転写方式の画像形成装置の具体例の1つであるプリンタ1の全体構成を示す。図1は、プリンタ1の全体構成として主にメカ部分の構成を示す略断面図である。この図1に示すように、プリンタ1は、略箱型の筐体2を有している。尚、以下の説明では、筐体2の図中右側を前面、図中左側を後面として、筐体2の前面から後面への方向を後ろ方向、後面から前面への方向を前方向、筐体2の下側から上側への方向を上方向、筐体2の上側から下側への方向を下方向とする。
筐体2の内部には、その上部に、プリンタ1で扱う複数色(例えば、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色)の各色のトナー像を形成する為の4個の画像形成ユニット3A〜3Dが、前後方向に並べて設けられている。これら、4個の画像形成ユニット3A〜3Dは、収容するトナーの色が異なる以外、基本的に同一構成となっている。
さらに、4個の画像形成ユニット3A〜3Dの下方には、中間転写ベルト4が設けられている。この中間転写ベルト4は、環状でなり、画像形成ユニット3A〜3Dの前方に位置する駆動ローラ5と、画像形成ユニット3A〜3Dの後方に位置する従動ローラ6と、前後方向の位置が駆動ローラ5と従動ローラ6との間で、上下方向の位置が駆動ローラ5及び従動ローラ6より下方の2次転写バックアップローラ7とによって、側面視で逆三角形状に張架されている。この中間転写ベルト4は、駆動ローラ5の駆動によって走行するようになっている。また、この中間転写ベルト4は、前後方向に延びる上面部分が、画像形成ユニット3A〜3Dの各々を通るようになっていて、このとき、画像形成ユニット3A〜3Dによって形成されたトナー像が、その表面に1次転写されるようになっている。このようにして、中間転写ベルト4に1次転写されたトナー像は、中間転写ベルト4が図中時計回りに走行することにともなって搬送される。
さらに、中間転写ベルト4の下側の頂点部分(2次転写バックアップローラ7と当接している部分)には、記録媒体としての用紙Pの搬送路8を間に挟んで、2次転写ローラ9が対向配置されている。すなわち、中間転写ベルト4は、下側の頂点部分で2次転写バックアップローラ7と2次転写ローラ9の間を通るようになっていて、画像形成ユニット3A〜3Dによって1次転写されたトナー像を、この2次転写ローラ9へと搬送するようになっている。尚、2次転写バックアップローラ7と2次転写ローラ9は、2次転写部10の一部である。
さらに、中間転写ベルト4と2次転写ローラ9の間を搬送路8に沿って用紙Pが通るようになっていて、2次転写部10は、中間転写ベルト4に1次転写されたトナー像を用紙Pに2次転写するようになっている。
さらに、筐体2内の底部には、用紙Pを収容する収容トレイ11が、筐体2に着脱可能に装着されている。さらに、この収容トレイ11の前端の用紙出口付近には、収容トレイ11内に収容されている用紙Pを1枚ずつ搬送路8へと繰り出して給紙する為の給紙ローラ12が設けられている。
搬送路8は、収容トレイ11の用紙出口付近から上方へと延び、筐体2の中央部分で後方にカーブしてそのまま後方へと直線状に延び、2次転写部10内を通り、その後方に位置する定着器13へと延びている。さらに搬送路8は、定着器13内のヒートローラ14と加圧ローラ15との間を通った後、上方にカーブしてそのまま上方へと延び、筐体2の上端部付近で前方にカーブして、筐体2の上端部に設けられた排出口へと繋がっている。
この搬送路8の給紙ローラ12より下流側には、給紙ローラ12の近傍に、給紙された用紙Pを搬送する一対の第1レジストローラ16が設けられ、さらに給紙ローラ12と第1レジストローラ16との間に、用紙Pの給紙を監視する為の給紙センサ17が設けられている。さらに、搬送路8の第1レジストローラ16の下流側には、後方へカーブしている部分の直後に一対の第2レジストローラ18が設けられ、さらにこの第2レジストローラ18の直前に、搬送されてくる用紙Pを検出する為の第1用紙検出センサ19が設けられている。
さらに、搬送路8の第2レジストローラ18と2次転写部10との間のほぼ中央には、一対の第3レジストローラ20が設けられ、さらにこの第3レジストローラ20の直前に、第2用紙検出センサ21が設けられている。さらに、搬送路8の定着器13より下流側には、定着器13の直後に、用紙Pを排出口へと搬送する為の一対の第1排出ローラ22が設けられ、さらに、この第1排出ローラ22の直後に、用紙Pの排出を監視する為の第1排出センサ23が設けられている。
さらに、この第1排出センサ23より下流側には、上方へカーブしている部分に一対の第2排出ローラ24が設けられ、さらにこの第2排出ローラ24の直後に、第2排出センサ25が設けられている。さらに、搬送路8の第2排出センサ25より下流側には、前方へカーブしている部分の直前に、一対の第3排出ローラ26が設けられ、さらにこの第3排出ローラ26の直後に、第3排出センサ27が設けられている。
さらに、筐体2前部の所定位置には、プリンタ1の状態を表示するパネル28が設けられている。また、筐体2は、後端の一部分(図中点線で示す部分)が取り外せるようになっていて、この部分を取り外したときに、定着器13より下流側の搬送路8の一部分が露出するようになっている、具体的には、例えば、搬送路8の第2排出ローラ24付近から第3排出センサ27付近までの間の部分が露出する。このように、プリンタ1は、定着器13より下流側の搬送路8の一部分を露出させることができ、これにより、この部分で用紙Pがジャムとなったときに、この用紙Pをユーザが取り除くことができるようになっている。尚、プリンタ1では、筐体2の後端の一部分が取り外されたことと、取り外された一部分が筐体2の後端に装着されたこととを図示しないセンサなどにより検知できるようになっている。また、プリンタ1は、定着器13より下流側の搬送路8の一部以外の部分も基本的に露出させることができるようになっていて、搬送路8上の用紙Pを取り除くことができるようになっている。
プリンタ1の基本的な構成はこのような構成でなり、通常印刷(用紙Pの片面に1回印刷する片面印刷のこと)を行う場合、プリンタ1は、中間転写ベルト4に1次転写したトナー像の搬送タイミングに合わせて、用紙Pを2次転写部10へと搬送し、中間転写ベルト4に1次転写したトナー像をこの用紙Pに2次転写する。そして、プリンタ1は、トナー像が2次転写された用紙Pを定着器13へと搬送して、この用紙Pにトナー像を定着させる。これにより、用紙Pにトナー像でなる画像が印刷されたことになり、この後、この用紙Pを排出口へと搬送して、この排出口から筐体2の天板部に設けられたスタッカ29に排出するようになっている。
また、プリンタ1は、複数ページの連続印刷が可能となっている。この場合、プリンタ1は、例えば、1ページ目のトナー像が定着された用紙Pを排出し終えてから2ページ目のトナー像の1次転写を開始するのではなく、1ページ目のトナー像の1次転写に続けて2ページ目のトナー像の1次転写を行うようにするとともに、1ページ目のトナー像の2次転写に続けて2ページ目のトナー像の2次転写を行うようにして、印刷動作の一部を並列的に行うことで、複数ページの連続印刷に要する時間を短縮するようになっている。
さらに、プリンタ1は、上述した基本的な構成にくわえて、用紙Pに両面印刷又は2パス印刷を行うときにトナー定着後の用紙Pを搬送路8の2次転写部10より搬送方向の上流側に戻す為の返戻路としての反転路40を有している。この反転路40は。筐体2内の搬送路8と収容トレイ11との間のスペースに設けられている。尚、両面印刷とは、用紙Pの両面に画像を印刷する印刷方法であり、2パス印刷とは、用紙Pの片面に画像を印刷した後、再度、この片面に画像を印刷する印刷方法である。
搬送路8には、定着器13より搬送方向の下流側の第1排出ローラ22と第2排出ローラ24の間に、反転路40との分岐箇所Dが設けられていて、この分岐箇所Dに、搬送方向を搬送路8側又は反転路40側に切り替える為のセパレータ41が設けられている。尚、第1排出センサ23も、この分岐箇所Dに設けられている。この分岐箇所Dが、反転路40への入り口であり、用紙Pに両面印刷又は2パス印刷を行うときには、セパレータ41をオンにして搬送方向を反転路40側に切り替えることで、定着器13を通過してきた用紙Pを反転路40へと搬送するようになっている。
また、搬送路8には、第2レジストローラ18と第3レジストローラ20との間に、反転路40との合流箇所が設けられている。この合流箇所が、反転路40の出口であり、反転路40へと搬送された用紙Pは、この出口から出て、再び搬送路8の2次転写部10よりも上流側に戻されるようになっている。ここで、両面印刷の場合、用紙Pは、印刷面が反対側の面となるよう反転させられて搬送路8に戻されるようになっている。一方で、2パス印刷の場合、用紙Pは、印刷面が変わらないようにそのまま搬送路8に戻されるようになっている。
具体的に、反転路40は、用紙Pの印刷面を変えずにそのまま用紙Pを搬送路8へと導くための第1反転路40Aと、用紙Pの印刷面を一方の面(表面)から他方の面(裏面)へと入れ替えて用紙Pを搬送路8へと導くための第2反転路40Bとを有している。第1反転路40Aは、反転路40の入口と出口とを繋ぐ略レーストラック状でなり、入り口から下方へと延びながら前方にカーブして、そのまま前方へと直線状に延び、さらに出口付近の下方から上方へと延びながら後方にカーブして、出口と繋がっている。一方、第2反転路40Bは、第1反転路40Aの後ろ側のカーブの中央付近で第1反転路40Aの内側に分岐して前方ななめ下へと延び、第1反転路40Aの直線部分の中央付近で、この第1反転路40Aと合流している。
また、第1反転路40Aと第2反転路40Bとの分岐箇所には、搬送方向を第1反転路40A側又は第2反転路40B側に切り替える為のセパレータ42が設けられている。さらに第1反転路40Aの分岐箇所より下流側には、分岐箇所の近傍に、一対の第1反転ローラ43が設けられている。さらに第1反転路40Aには、直線部分に一対の第2反転ローラ44、一対の第3反転ローラ45、一対の第4反転ローラ46が設けられている。第2反転ローラ44は、後方のカーブの近傍に設けられ、第3反転ローラ45は、第2反転路40Bとの合流箇所より下流側で当該合流箇所の近傍に設けられ、第4反転ローラ46は、前方のカーブの近傍に設けられている。さらに、第1反転路40Aには、前方のカーブの曲がり始めに一対の第5反転ローラ47が設けられ、この第5反転ローラ47と第4反転ローラ46との間の第5反転ローラ47の近傍に、反転路上用紙検出センサ48が設けられている。また、第2反転路40Bには、第1反転路40Aとの合流箇所の近傍に、一対の第6反転ローラ49が設けられている。
反転路40は、このような構成でなり、用紙Pに両面印刷を行う場合と、2パス印刷を行う場合とで、用紙Pの搬送経路が異なるようになっている。ここで、両面印刷する場合の搬送経路について、図2を用いて説明する。両面印刷の場合、用紙Pは、定着器13を通って一方の印刷面にトナー像が定着された後(すなわち片面への印刷が完了した後)、反転路40へと搬送される。
反転路40へと搬送された用紙Pは、矢印Ar1に示すように、第1反転路40A上を、後端が第1反転路40Aと第2反転路40Bとの分岐箇所を通り過ぎるまで搬送される。用紙Pは、後端がこの分岐箇所を通り過ぎると、矢印Ar2に示すように、進んできた方向とは逆の方向に折り返して搬送される。このとき、分岐箇所のセパレータ42がオンしていることにより、用紙Pは、第2反転路40Bへと搬送される。またこのとき、用紙Pは、第1反転路40Aの途中で折り返して第2反転路40Bへと搬送されることにより反転している(すなわち裏返されている)。
反転した用紙Pは、矢印Ar3に示すように、そのまま第2反転路40Bを通って、第1反転路40Aへと搬送され、その後、矢印Ar4に示すように、第1反転路40Aを通って、再び、搬送路8へと戻される。そして、用紙Pは、再度、2次転写部10を通過する。このとき、用紙Pは、反転した状態で2次転写部10を通過することにより、他方の印刷面にトナー像が転写される。このようにして両面にトナー像が転写された後、用紙Pは、定着器13を通り、反転路40には入らず、そのまま搬送路8上を排出口まで搬送され、スタッカ29へ排出される。
一方、2パス印刷する場合、図3に示すように、用紙Pは、定着器13を通って一方の印刷面にトナー像が定着された後(すなわち1回目の印刷が完了した後)、反転路40へと搬送される。反転路40へと搬送された用紙Pは、矢印Ar10及びAr11に示すように、そのまま第1反転路40Aを通って、再び、搬送路8へと戻される。そして、用紙Pは、再度、2次転写部10を通過する。このとき、用紙Pは、反転せずに2次転写部10を通過することにより、1回目に印刷された印刷面と同じ印刷面に再度トナー像が転写される。このようにして同じ印刷面に2回トナー像が転写された後、用紙Pは、定着器13を通り、反転路40には入らず、そのまま搬送路8上を搬送されてスタッカ29へと搬送され、排出される。
[2.プリンタの機能構成]
次に、プリンタ1の機能構成について、図4のブロック図を用いて説明する。プリンタ1は、主要な機能部として、送受信部100、コントロール部101、画像形成ユニット制御部102、用紙搬送制御部103、2次転写制御部104、定着制御部105、給紙制御部106、排紙制御部107、反転路制御部108、排出用紙異常検知部109、用紙退避判断部110を有している。
送受信部100は、外部のホストコンピュータHcとの間で印刷データなどのデータを送受信する。コントロール部101は、例えば、CPUなどにより実現される機能部であり、プリンタ1の全体を制御して、ホストコンピュータHcからの印刷データに基づき印刷動作を行う。また、コントロール部101は、パネル28への各種情報の表示も行う。画像形成ユニット制御部102は、画像形成ユニット3A〜3Dを動作させ、1次転写の工程を制御する。用紙搬送制御部103は、搬送路8上の用紙Pの搬送を制御する。2次転写制御部104は、2次転写部10を動作させて、2次転写の工程を制御する。定着制御部105は、定着器13を動作させ、用紙Pに転写されたトナー像を定着させる工程を制御する。給紙制御部106は、用紙Pを収容トレイ11から搬送路8へと繰り出す給紙を制御する。排紙制御部107は、トナー定着後の用紙Pをスタッカ29まで排出する排紙を制御する。反転路制御部108は、反転路40上の用紙Pの搬送を制御する。排出用紙異常検知部109は、排出中の用紙Pのジャムなどの搬送異常を検知する。用紙退避判断部110は、排出中の用紙Pのジャムが検知されたときに、後続の用紙Pを、反転路40に退避させることが可能かどうかを判断する。尚、用紙Pを反転路40に反転させることが可能かどうかを判断する為の具体的な方法については後述する。
[3.用紙退避動作]
プリンタ1では、上述したように、排出中の用紙Pのジャムが検知されたときに、後続の用紙Pを反転路40に退避させることが可能かどうかを判断して、可能であると判断すると、反転路40に退避させるようになっている。このときのプリンタ1の動作(これを用紙退避動作と呼ぶ)について、図5に示すフローチャートを用いて詳しく説明する。尚、この用紙退避動作は、コントロール部101と各機能部とによって行われる動作である。また、ここでは、説明を簡単にする為、2ページ分の画像をそれぞれ片面印刷する過程で、2ページ目の画像の印刷中に、このとき排出中の1ページ目の用紙Pがジャムとなった場合の用紙退避動作について説明することとする。
例えば、1ページ目のトナー定着後の用紙Pを排出するときに、この1ページ目の用紙Pによって第2排出センサ25がオンしてから所定時間経過しても、第3排出センサ27がオンしないことによって、排出用紙異常検知部109が、排出中の1ページ目の用紙Pに搬送異常(ジャム)が発生したことを検知すると、コントロール部101は、用紙退避動作を開始する。
ステップSP1において、排紙制御部107は、搬送路8と反転路40との分岐箇所Dより下流側の排出ローラ24、26の駆動を停止させることで、1ページ目の用紙Pの排出を停止する。つづくステップSP2において、用紙退避判断部110は、このとき、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることが可能かどうか判断する。
ここで、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることが可能な場合というのは、1ページ目の用紙Pの後端が、搬送路8と反転路40との分岐箇所Dを通り過ぎていて、且つ2ページ目の用紙Pの先端が、まだこの分岐箇所Dに到達していない場合である。ゆえに、用紙退避判断部110は、この分岐箇所Dに設けられた第1排出センサ23の出力をもとに、現在の状況が、1ページ目の用紙Pの後端が分岐箇所Dより先に進んでいて、且つ2ページ目の用紙Pの先端がまだ分岐箇所Dに到達していない状況であるかどうかを確認して、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることが可能かどうかを判断するようになっている。尚、第1排出センサ23の出力は、用紙Pを検知している間はオン、それ以外のときにはオフするようになっている。
ところで、分岐箇所Dから排出口までの間の搬送路8の長さが、搬送する用紙Pの長さと比べて短すぎると、分岐箇所Dから排出口までの間で用紙Pがジャムとなったときに、用紙Pの後端が分岐箇所Dを通り過ぎない状況が多く発生してしまう為、分岐箇所Dから排出口までの長さは、プリンタ1で扱うことのできる最大サイズの用紙Pの長手方向の長さよりも十分長いことが望ましい。
1ページ目の用紙Pの後端が分岐箇所Dまで到達していない、もしくは2ページ目の用紙Pの先端が既に分岐箇所Dより先に進んでいる場合、用紙退避判断部110は、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることはできないと判断して、上述のステップSP2で否定結果を得る。このとき、コントロール部101は、ステップSP3において、印刷動作を停止する。続くステップSP4において、コントロール部101は、排出中の用紙Pがジャムとなっている旨と、反転路40を含めた搬送路8上の全ての用紙Pを取り除くよう指示する旨とを示すジャム情報をパネル28に表示する。
続くステップSP5において、コントロール部101は、反転路40を含めた搬送路8上の全ての用紙P(すなわち1ページ目の用紙Pと2ページ目の用紙P)が取り除かれるのを待ち受ける。この場合、コントロール部101は、全てのセンサ17、19、21、23、25、27、48がオフするのを待ち受ける。そして、コントロール部101は、全てのセンサ17、19、21、23、25、27、48がオフすることにより、反転路40を含めた搬送路8上の全ての用紙Pが取り除かれたことを確認できると、ステップSP6に移り、1ページ目の再印刷を開始して、この用紙退避動作を終了する。
一方で、1ページ目の用紙Pの後端が、分岐箇所Dより先に進んでいて、且つ2ページ目の用紙Pの先端が、まだ分岐箇所Dに到達していない場合、用紙退避判断部110は、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることができると判断して、上述のステップSP2で肯定結果を得る。このとき、反転路制御部108は、ステップSP7において、分岐箇所Dのセパレータ41をオンすることにより、2ページ目の用紙Pを反転路40へと搬送して退避させる。尚、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることができると判断した時点では、2ページ目はまだ印刷途中である為、2ページ目の印刷を完了してから(すなわち2ページ目のトナー像を用紙Pに定着させてから)、2ページ目の用紙Pを反転路40へと退避させるようになっている。
続くステップSP8において、反転路制御部108は、2ページ目の用紙Pの先端が反転路40上の第5反転ローラ47の間に挟まれる位置まで用紙Pを搬送して、この位置に用紙Pを待機させる。尚、このとき、反転路制御部108は、例えば、第5反転ローラ47の手前に位置する反転路上用紙検出センサ48がオンしてから、用紙Pの先端が第5反転ローラ47の間に到達するまでの時間分だけ用紙Pを搬送させて停止させることで、2ページ目の用紙Pを、その先端が第5反転ローラ47の間に挟まれる位置で待機させるようになっている。このときの位置が2ページ目の用紙Pの待機位置となる。
続くステップSP9において、コントロール部101は、印刷動作を停止する。続くステップSP10において、コントロール部101は、排出中の用紙Pがジャムとなっている旨と、排出中にジャムとなった1ページ目の用紙Pを取り除くよう指示する旨とを示すジャム情報をパネル28に表示する。尚、この場合、2ページ目の用紙Pは、反転路40に退避させているので、ジャムとなった1ページ目の用紙Pだけを取り除けばよい。
続くステップSP11において、コントロール部101は、1ページ目の用紙Pが取り除かれるのを待ち受ける。この場合、コントロール部101は、搬送路8上の第2及び第3排出センサ25、27がオフするのを待ち受ける。尚、このとき、搬送路8上の第2及び第3排出センサ25、27がオフすることにくわえて、1ページ目の用紙Pを取り除く為に筐体2の後端の一部分が取り外されて再び装着されるのを待ち受けるようにしてもよい。また、この場合、搬送路8上の安全を確認する為に、反転路40を除く搬送路8上の全てのセンサ17、19、21、23、25、27がオフするのを待ち受けるようにしてもよい。
そして、コントロール部101は、第2及び第3排出センサ25、27がオフすることにより、排出中にジャムとなった1ページ目の用紙Pが取り除かれたことを確認できると、ステップSP12に移り、1ページ目の画像を新たに給紙した用紙Pに再印刷する。その後、コントロール部101は、続くステップSP13において、反転路40に退避させている既に印刷が完了している2ページ目の用紙Pを搬送路8へと戻し、1ページ目の画像を再印刷した用紙Pに続けて排出し、この用紙退避動作を終了する。用紙退避動作は、このような手順となっている。
このように、プリンタ1は、1ページ目のトナー像を定着させた用紙Pを排出中に、この1ページ目の用紙Pがジャムとなると、このとき既に1次転写又は2次転写されている2ページ目のトナー像を破棄せずに、2ページ目の用紙Pに定着させたうえで、この2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させ、その後、ジャムとなった1ページ目の用紙Pが筐体2から取り除かれると、1ページ目のトナー像を1次転写からやり直して新たに給紙した用紙Pに定着させるとともに、反転路40に退避させてある2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻して、1ページ目の用紙Pに続けて排出するようになっている。
[4.用紙退避動作時の各部の動作タイミング]
次に、上述した用紙退避動作時に、実際に、各部がどのようなタイミングで動作するのかについて、簡単に説明する。まず、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させるときの各部の動作タイミングについて図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。尚、ここでは、一例として、A4サイズの用紙Pを長手方向に搬送して印刷を行う場合の各部の動作タイミングについて説明することとする。
まず、時刻t1において、1ページ目のトナー像を定着させた用紙Pを排出中に、その後端が、第2排出センサ25を通り過ぎることにより、第2排出センサ25の出力がオンからオフへと変化する。また、このとき、この1ページ目の用紙Pの先端はまだ第3排出センサ27には到達しない為、第3排出センサ27はオフのままとなっている。
その後、1ページ目の用紙Pの先端が第3排出センサ27に到達するはずの時刻t2になっても、第3排出センサ27がオンしないと、このとき、プリンタ1は、1ページ目の用紙Pが排出中にジャムとなったと判断する。このとき、プリンタ1は、1ページ目の用紙Pの排出を停止する為に、第2及び第3排出ローラ24、26の駆動を停止する(オフする)。また、このとき、プリンタ1は、搬送路8と反転路40との分岐箇所Dに位置する第1排出センサ23の出力がオフであることを確認すると、2ページ目の用紙Pを反転路40へと退避させることが可能であると判断して、分岐箇所Dに設けられているセパレータ41をオンすることで分岐箇所Dでの搬送方向を反転路40側へと切り替えるとともに、反転路40上の第1乃至第4反転ローラ43〜46の駆動を開始させる(オンする)。尚、このとき、2ページ目の用紙Pを反転路40へと搬送する為、搬送路8と反転路40との分岐箇所Dの直前に位置する第1排出ローラ22は駆動したまま(オンしたまま)となっている。
その後、時刻t3において、2ページ目の用紙Pの先端が搬送路8と反転路40との分岐箇所Dに到達することにより、この分岐箇所Dに位置する第1排出センサ23の出力がオフからオンへと変化する。その後、時刻t4において、2ページ目の用紙Pの後端が分岐箇所Dを通り過ぎることにより、第1排出センサ23の出力がオンからオフへと変化する。この時点で、2ページ目の用紙Pのほぼ全部が反転路40へと入ったことになる。
その後、時刻t4から所定時間経過した時刻t5において、プリンタ1は、セパレータ41をオフすることで分岐箇所Dでの搬送方向を搬送路8側に戻す。尚、このとき、反転路40上の第1乃至第4反転ローラ43〜46は駆動し続けていて、2ページ目の用紙Pを反転路40の出口側へと搬送している。
その後、時刻t6において、2ページ目の用紙Pの先端が、反転路40上の反転路上用紙検出センサ48に到達することにより、この反転路上用紙検出センサ48の出力がオフからオンへと変化する。その後、時刻t6から所定時間経過した時刻t7において、プリンタ1は、第1乃至第4反転ローラ43〜46の駆動を停止する(オフする)。このとき、2ページ目の用紙Pは、その先端が、反転路上用紙検出センサ48の近傍に位置する第5反転ローラ47の間に挟まれた状態で停止する。このときの2ページ目の用紙Pの位置が待機位置である。尚、上述したジャム情報のパネル28への表示は、例えば、この時刻t6以降に行うものとする。
以上が、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させるときの各部の動作タイミングである。次に、反転路40に退避させて待機させている2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻すときの各部の動作タイミングについて図7を用いて説明する。
2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させた後、ジャムとなっている1ページ目の用紙Pが筐体2から取り除かれると、プリンタ1は、1ページ目のトナー像を1次転写からやり直す。このとき、プリンタ1は、収容トレイ11から新たな用紙Pを給紙して搬送路8上を搬送させる。その後、時刻t10において、この新たな用紙Pの後端が、搬送路8と反転路40との合流箇所を通り過ぎることにより、この合流箇所に位置する第2用紙検出センサ21の出力がオンからオフに変化する。
その後、時刻t10から所定時間経過した時刻t11において、プリンタ1は、2ページ目の用紙Pの先端を挟んでいる第5反転ローラ47の駆動を開始する(オンする)。これにより、2ページ目の用紙Pが、新たに給紙された用紙Pとの間に十分な間隔を隔てた状態で、搬送路8へと戻される。尚、このとき、反転路40上の他の反転ローラ43、44、45、46のうちの全部もしくは一部を駆動させてもよい。このようにして搬送路8へと戻された2ページ目の用紙Pは、新たに給紙された用紙Pに続けて、2次転写部10、定着器13を通り、排出口へと搬送され、スタッカ29に排出される。
以上が、反転路40に退避させて待機させている2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻すときの各部の動作タイミングである。
[5.まとめと効果]
ここまで説明したように、プリンタ1は、1ページ目のトナー像を定着させた用紙Pを排出中に、この1ページ目の用紙Pがジャムとなると、このとき既に1次転写又は2次転写されている2ページ目のトナー像を破棄せずに、2ページ目の用紙Pに定着させたうえで、この2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させるようにした。その後、ユーザによって、ジャムとなった1ページ目の用紙Pが筐体2から取り除かれると、プリンタ1は、1ページ目のトナー像を1次転写からやり直して新たに給紙した用紙Pに定着させるとともに、反転路40に退避させてある2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻して、1ページ目の用紙Pに続けて排出するようにした。
こうすることで、プリンタ1は、トナー定着後の用紙Pがジャムとなっても、このとき既に1次転写されている後続のトナー像や、既に2次転写されている後続のトナー像が無駄になってしまう状況を回避することができ、かくして、無駄なトナー消費(すなわち現像剤の消費)を低減することができる。
また、プリンタ1は、1ページ目の用紙Pが排出中にジャムとなったときに、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させるようにしたことで、1ページ目の用紙Pをユーザに取り除かせるだけで印刷を再開できるので、従来のように、一旦、全ての用紙Pをユーザに取り除かせる場合と比べて、ユーザへの負担を軽減することができる。
さらに、プリンタ1は、反転路40に退避させてある2ページ目の用紙Pを搬送路8に戻して、再印刷された1ページ目の用紙Pに続けて排出するようにしたことにより、再印刷された用紙Pと、反転路40に退避させた用紙Pとを、ページの順番を崩さずに排出することができる。
[6.他の実施の形態]
[6−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、搬送路8と反転路40との分岐箇所Dに第1排出センサ23を設けるようにして、この第1排出センサ23の出力をもとに、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させることが可能かどうか判断するようにした。これに限らず、第1排出センサ23の位置は分岐箇所Dと定着器13との間であればよく、例えば、定着器13と第1排出ローラ22との間に設けるようにしてもよい。
このように、第1排出センサ23を分岐箇所Dから離れた位置に設けた場合、例えば、1ページ目の用紙Pの後端が分岐箇所Dを通り過ぎたかどうかについては、1ページ目の用紙Pの後端がこの第1排出センサ23を通り過ぎてからの経過時間をもとに判断するようにすればよい。同様に、2ページ目の用紙Pの先端が分岐箇所Dに到達したかどうかについては、2ページ目の用紙Pの先端がこの第1排出センサ23を通り過ぎてからの経過時間をもとに判断するようにすればよい。
また、上述した実施の形態では、分岐箇所Dから排出口までの間に、2個の排出センサ25、27を設けるようにしたが、3個以上の排出センサを設けるようにしてもよく、この場合、1ページ目の用紙Pの先端が到達している排出センサから分岐箇所Dまでの長さと、用紙Pの搬送方向の長さとを比較することで、この用紙Pの後端が分岐箇所Dを通り過ぎているかどうかを判断するようにしてもよい。
[6−2.他の実施の形態2]
さらに、上述した実施の形態では、1ページ目のトナー定着後の用紙Pがジャムとなったときに、2ページ目の用紙Pを、反転路40に退避させるようにした。これに限らず、例えば、1ページ目の用紙Pがジャムとなったときに、3ページ目以降のトナー像も既に中間転写ベルト4に一次転写されている場合には、2ページ目の用紙Pに続けて、3ページ目以降の用紙Pも、反転路40に退避させるようにしてもよい。
この場合、例えば、反転路40に退避させられた3ページ目の用紙Pについては、2ページ目の用紙Pから所定の間隔を隔てた待機位置で待機させるようにする。したがって、反転路40に退避させることのできる用紙Pの枚数は、反転路40の長さと、用紙Pの搬送方向の長さと、用紙P間の間隔とによって決まる。プリンタ1は、これらをもとに反転路40に退避させることのできる用紙Pの枚数(これを退避可能枚数と呼ぶ)を算出して、排出中にジャムとなった用紙Pに続く用紙Pの枚数が、この退避可能枚数以下であれば、ジャムとなった用紙Pに続く用紙Pの全てを反転路40に順に搬送して退避させ、その後、順に搬送路8に戻して排出する。
[6−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した実施の形態では、1ページ目と2ページ目の印刷が片面印刷であるときの用紙退避動作について説明した。ここで、1ページ目と2ページ目の印刷が両面印刷又は2パス印刷であるときの用紙印刷動作についても簡単に説明する。例えば、1ページ目と2ページ目の印刷が両面印刷であり、1ページ目のトナー定着後の用紙Pが排出中にジャムとなったとする。このとき、2ページ目の用紙Pは、例えば、一方の印刷面への印刷は完了していて、他方の印刷面への印刷途中であったとする。
この場合、プリンタ1は、2ページ目の用紙Pの他方の印刷面への印刷を完了させたうえで、この2ページ目の用紙Pを、反転路40へ搬送して退避させる。その後、1ページ目の用紙Pが筐体2から取り除かれたとする。ここで、1ページ目の用紙Pへの両面印刷は反転路40を使用する為、2ページ目の用紙Pを反転路40に退避させたままでは、1ページ目の用紙Pへの両面印刷を行うことができない。ゆえに、この場合、2ページ目の用紙Pを先に搬送路8に戻して排出させるとともに、新たに給紙した用紙Pに1ページ目の画像の両面印刷をやり直して、この用紙Pを2ページ目の用紙Pに続けて排出する。2パスのときも同様に、2ページ目の用紙Pを先に搬送路8に戻して排出させるとともに、新たに給紙した用紙Pに1ページ目の画像の2パス印刷をやり直して、この用紙Pを2ページ目の用紙Pに続けて排出する。このようにすれば、ページの順番は崩れてしまうものの、2ページ目のトナー像が無駄になってしまう状況を回避することができる。
[6−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した実施の形態では、反転路40に退避させた用紙Pを、2次転写部10より上流側で搬送路8に戻すようにした。この場合、この用紙Pは、既にトナー定着後であるが、再度、2次転写部10、定着器13を通ることになる。このとき、プリンタ1は、2次転写部10ではこの用紙Pに対して何も転写しない為、用紙Pに定着しているトナー像が上書きされるようなことはない。また、このとき、トナー定着後の用紙Pを再度定着器13に通すことになるが、加圧加温するだけなので用紙Pに定着しているトナー像が大きく劣化してしまうようなことはない。
一方で、トナー定着後の用紙Pを、再度、2次転写部10、定着器13を通すことで用紙Pに既に定着しているトナー像に全く影響が無いとは言い切れない。そこで、例えば、2次転写部10を、2次転写バックアップローラ7と2次転写ローラ9との間が離間可能な構造にするとともに、定着器13を、ヒートローラ14と加圧ローラ15との間が離間可能な構造にして、トナー定着後の用紙Pを、再度、2次転写部10、定着器13を通すときには、2次転写バックアップローラ7と2次転写ローラ9との間を離間させるとともに、ヒートローラ14と加圧ローラ15との間を離間させて、用紙Pに定着しているトナー像への影響をできるだけ低減させるようにしてもよい。
[6−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した実施の形態では、筐体2の後端の一部分が取り外し可能となっていたが、これに限らず、筐体2の後端の一部分が開閉可能であってもよい。要は、排出中にジャムとなった用紙Pを、搬送路8からユーザが取り除くことのできる構造であればよい。
[6−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した実施の形態では、片面印刷、両面印刷及び2パス印刷の3種類の印刷方法に対応するプリンタ1に本発明を適用したが、これに限らず、用紙Pを定着器13の下流側から2次転写部10の上流側まで戻す反転路40のような返戻路を有するものであれば、片面印刷と両面印刷の2種類の印刷方法に対応するプリンタや、これら3種類より多くの印刷方法に対応するプリンタなどにも適用することができる。
さらに、上述した実施の形態では、中間転写方式のプリンタ1に本発明を適用したが、中間転写方式の画像形成装置であれば、ファクシミリ、MFP(Multi Function Product:複合機)、コピー機などの画像形成装置にも適用でき、また用紙P以外の記録媒体に画像を形成する画像形成装置にも適用できる。
[6−7.他の実施の形態7]
さらに、上述した実施の形態では、現像剤(トナー)でなる画像を形成する画像形成部及び1次転写部の具体例として、画像形成ユニット3A〜3Dを用いるようにした。これに限らず、現像剤でなる画像を形成する機能を有するものであれば、画像形成ユニット3A〜3Dとは機構の異なる画像形成部を用いるようにしてもよく、また1次転写する機能を有するものであれば、画像形成ユニット3A〜3Dとは機構の異なる1次転写部を用いるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、画像が1次転写される中間転写体の具体例として、中間転写ベルト4を用いるようにした。これに限らず、中間転写体として機能するものであれば、例えば、中間転写ベルト4の代わりにドラム状の中間転写体を用いるようにしてもよい。さらに、上述した実施の形態では、記録媒体(用紙P)に画像を2次転写する2次転写部の具体例として、2次転写部10を用いるようにした、これに限らず、2次転写する機能を有するものであれば、2次転写部10とは機構の異なる2次転写部を用いるようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、記録媒体(用紙P)に画像を定着させる定着部の具体例として、定着器13を用いるようにした、これに限らず、記録媒体に画像を定着させる機能を有するものであれば、定着器13とは機構の異なる定着部を用いるようにしてもよい。さらに、上述した実施の形態では、搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を返戻路(反転路40)に退避させる制御部の具体例として、コントロール部101、用紙搬送制御部103、反転路制御部108及び用紙退避判断部110を用いるようにした。これに限らず、制御部として機能するものであれば、例えば、これらコントロール部101、用紙搬送制御部103、反転路制御部108及び用紙退避判断部110の機能を全て有する1つの制御部を用いるようにしてもよい。
[6−8.他の実施の形態8]
さらに、本発明は、上述した実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、中間転写方式の画像形成装置で広く利用することができる。
1……プリンタ、2……筐体、3A、3B、3C、3D……画像形成ユニット、4……中間転写ベルト、8……搬送路、10……2次転写部、11……収容トレイ、13……定着器、29……スタッカ、40……反転路、101……コントロール部、102……画像形成ユニット制御部、103……用紙搬送制御部、104……2次転写制御部、105……定着制御部、106……給紙制御部、107……排紙制御部、108……反転路制御部、109……排出用紙異常検知部、110……用紙退避判断部、P……用紙。

Claims (7)

  1. 現像剤により画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により形成された画像を中間転写体に1次転写する1次転写部と、
    中間転写体に1次転写された画像を記録媒体に2次転写する2次転写部と、
    記録媒体に2次転写された画像を定着させる定着部と、
    前記記録媒体の搬送路と、
    前記定着部より下流側と前記2次転写部より上流側の2箇所で前記搬送路と接続され、前記画像が定着した記録媒体を、前記定着部より下流側から前記2次転写部より上流側に戻す為の返戻路と、
    前記定着部の媒体搬送方向下流側と前記2次転写部の媒体搬送方向上流側で前記搬送路と接続される返戻路と、
    前記画像が定着した記録媒体の搬送異常を検知すると、当該搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を前記返戻路に退避させる制御部と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記搬送異常となった記録媒体が前記搬送路から取り除かれた後、前記返戻路に退避させた記録媒体を前記搬送路に戻して排出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記搬送異常となった記録媒体が前記搬送路から取り除かれた後、当該記録媒体に定着している画像と同じ画像を新たな記録媒体に2次転写して定着させた後に当該新たな記録媒体を排出し、当該新たな記録媒体に続けて、前記返戻路に退避させた記録媒体を前記搬送路に戻して排出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記返戻路は、前記記録媒体が前記搬送路上に位置するときの前記記録媒体の表面と裏面を入れ替えずに前記搬送路へと導く第1反転路と、前記記録媒体が前記搬送路上に位置するときの前記記録媒体の表面と裏面を入れ替え前記搬送路へ導くための第2反転路とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記搬送異常となった記録媒体が、両面に2次転写されたもの又は片面に複数回2次転写されたものである場合、当該記録媒体が前記搬送路から取り除かれた後、前記反転路に退避させた記録媒体を前記搬送路に排出し、前記搬送異常となった記録媒体に定着している画像と同じ画像を新たな記録媒体の両面に2次転写又は片面に2回2次転写して定着させ、当該新たな記録媒体を前記搬送路に戻した記録媒体に続けて排出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、
    前記画像が定着した記録媒体の搬送異常を検知すると、当該搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を前記返戻路に退避させることが可能かどうか判断して、可能であると判断した場合に、前記搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を前記返戻路に退避させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記搬送異常となった記録媒体が、前記定着部より下流側の前記搬送路と前記返戻路の接続箇所を通り過ぎていて、且つ前記搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体が、前記定着部より下流側の前記搬送路と前記返戻路の接続箇所に到達していない場合に、前記搬送異常となった記録媒体に続く記録媒体を前記返戻路に退避させることが可能であると判断する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017154367A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成方法および画像形成管理装置

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