JP2016007737A - 画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シボ状の質感を備え、高品質なカラー画像を形成する。
【解決手段】光硬化型インクである第1のインクをメディア40上に穴あき状態になるように吐出し、光を照射して上記第1のインクを完全に硬化させることで第1の下地層31を形成し、第1の下地層が形成されたメディア40上に第2のインクを吐出することで第2の下地層32を形成し、第2の下地層上にカラーインクを吐出し、カラーインク層33を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成方法に関する。
インクジェットプリンタ等による画像形成方法として、スクリーン印刷を行なって被記録媒体であるメディアに画像を印刷することが知られている。
例えば、特許文献1には、1種類のインクを用いてシボ状の質感の画像を形成することができる画像形成方法が記載されている。
国際公開WO2011/099560号パンフレット(2011年8月18日公開)
ところで、特許文献1の技術のみでは使用者のニーズの全てを充たすことはできず、シボ状の質感を備え、高品質なカラー画像を形成するための、新たな方法が求められている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シボ状の質感を備え、高品質なカラー画像を形成することができる新たな画像形成方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成方法は、光硬化型インクである第1のインクを被記録媒体上に穴あき状態になるように吐出し、光を照射して上記第1のインクを硬化させることで第1の下地層を形成する第1の下地層形成工程と、上記第1の下地層が形成された上記被記録媒体上に第2のインクを吐出することで第2の下地層を形成する第2の下地層形成工程と、上記第2の下地層上にカラーインクを吐出し、カラーインク層を形成するカラーインク層形成工程を包含していることを特徴としている。
上記構成によれば、紫外線硬化型インクを被記録媒体上に穴あき状態になるように吐出吐出して、紫外線を照射することにより、被記録媒体上にシボ状の質感を得るための凹凸の基礎になる第1の下地層を予め形成する。また、第1の下地層が形成された被記録媒体上に第2のインクを吐出することで、第1の下地層の大きな凹凸を維持しつつ、第2の下地層によって第1の下地層の表面における細かい凹凸を解消することができる。このため、カラーインクが吐出されたときに、当該カラーインクが被記録媒体上において広がることを、第1の下地層の表面の細かい凹凸が阻害することを防止することができる。このため、第1の下地層及び第2の下地層の上に平面画像におけるフルカラー印刷と同等の色域をカラーインク層によって表現することができる高品質なカラー画像を形成することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2の下地層形成工程の前に、上記第1の下地層形成工程を複数回行なうことがより好ましい。
上記構成によれば、第1の下地層の凸部の高さを調整することができる。このため、シボ状の質感を好適に調整することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2のインクは光硬化型インクであって、上記第2の下地層形成工程では、上記第2のインクを吐出した後、光を照射して上記第2のインクを増粘させることにより仮硬化させ、光を照射することで、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させることがより好ましい。
上記構成によれば、第2のインクを増粘させることより仮硬化させ、第2のインクを余剰分が被記録媒体から流出することを好適に防止することができる。また、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させることで第1の下地層及び第2の下地層によって形成される凹凸の状態をより好適に制御することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2のインクは、透明インクであることがより好ましい。
上記構成によれば、第2の下地層形成工程において、顔料等を含まない透明インクに紫外線を照射することによって、透明インクをより好適に増粘させることができる。このため、第2の下地層の凹凸をより好適に制御することができる。従って、カラーインク層における色の表現域の低下を防ぐことができる第2の下地層をより好適に形成することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成方法は、上記カラーインクは、光硬化型インクであって、上記カラーインク層形成工程では、吐出された上記カラーインクに光を照射することがより好ましい。
上記構成によれば、シボ状の質感を備え、色空間が広いカラー画像を形成することができる。
本発明によれば、シボ状の質感を備え、高品質なカラー画像を形成することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る画像形成方法の概略を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成方法に用いられるインクジェットプリンタを含むインクジェット印刷システムの構成の概略を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成方法に用いられるインクジェットプリンタ1の概略を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成方法に用いられるインクジェットプリンタ1’の概略を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成方法に用いられるインクジェットプリンタ1”の概略を説明する図である。
<画像形成方法>
図1〜3を用いて本発明の一実施形態に係る画像形成方法をより詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る画像形成方法は、光硬化型インクである第1のインクをメディア(被記録媒体)40上に穴あき状態になるように吐出し、第1のインクを硬化させることで第1の下地層31を形成する第1の下地層形成工程を包含している(図1の(a))。
これによって、シボ状の質感を得るための凹凸の基礎になる第1の下地層31を予めメディア40上に形成しておくことができる。
また、本実施形態に係る画像形成方法は、第1の下地層31が形成されたメディア40上に第2のインクを吐出することで第2の下地層32を形成する第2の下地層形成工程を包含している(図1の(b))。
これによって、第1の下地層31の大きな凹凸を維持しつつ、第2の下地層32によって第1の下地層31の表面における細かい凹凸を解消することができる。
また、第2のインクは光硬化型インクであって、上記第2の下地層形成工程では、上記第2のインクを吐出した後、光を照射して上記第2のインクを増粘させることにより仮硬化させ、光を照射することで、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させる。なお、光硬化型インクを仮硬化させるとは、光を照射することによって、流動性を失わない程度に増粘するように光硬化型インクを重合させることを意味する。
第2のインクを増粘させることで当該第2のインクの流動性を制御することができる。これによって、第1の下地層31及び第2の下地層32によって形成される凹凸の状態をより好適に制御することができる。
また、本実施形態に係る画像形成方法は、第2の下地層32上にカラーインクを吐出し、カラーインク層33を形成するカラーインク層形成工程を包含している(図1の(c))。
本実施形態に係る画像形成方法では、第2の下地層32によって第1の下地層31の表面の細かい凹凸を解消することができる。このため、カラーインクが吐出されたときに、当該カラーインクがメディア40上において広がることを、第1の下地層31の表面の細かい凹凸が阻害することを防止することができる。このため、平面画像におけるフルカラー印刷と同等の色域をカラーインク層によって表現することができる高品質なカラー画像を形成することができる。
(光硬化型インク)
本発明に係る画像形成方法において用いられる光硬化型インクは、可視光硬化型インク及び紫外線硬化型インク等、限定されるものではないが、本実施形態に係る画像形成方法では、一例として、紫外線硬化型インクを用いて画像を形成する。なお、紫外線硬化型インクとは、紫外線が照射されることによって硬化するインクであり、紫外線の照射を受けることで重合するモノマーまたはオリゴマー等の樹脂をバインダとして含む。このような樹脂としては、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート等が挙げられる。また、紫外線硬化型インクは、光重合開始剤、増感剤等、顔料、及び染料等を含むことができる。また、他の成分として、例えば、レベリング剤、防黴剤等を含んでもよい。
(インクジェット印刷システム)
本実施形態に係る画像形成方法は、図2に示すインクジェットプリンタ1を含むインクジェット印刷システムにおいて行なわれる。
インクジェット印刷システムは、インクジェット印刷を行なうインクジェットプリンタ1及びパソコン等の外部装置20によって構成されている。ここで、外部装置20には、インクジェットプリンタ1で形成する画像の画像データを作成するアプリケーション21と、この画像データに基づいてインクジェットプリンタ1で印刷するための印刷データを生成するRIP(Raster Image Processor)22とが組み込まれている。
(インクジェットプリンタ1)
図3に示すように、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ2及びヘッドユニット3を備えており、ヘッドユニット3には、インクジェットヘッド6(6a〜6g)及び紫外線照射装置4及び5が設けられている。また、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド6、紫外線照射装置4及び紫外線照射装置5を制御する制御部8を備えている。
図3に示すように、紫外線照射装置4は、8個のUV−LED(紫外線発光素子)4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h(4a〜4h)を備えており、紫外線照射装置5は、同様に、8個のUV−LED5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5h(5a〜5h)を備えている。図3に示す、UV−LED(4a〜4h)及びUV−LED(5a〜5h)は、それぞれが独立して照度の設定を行なうことができる。
インクジェットヘッド6は、インクを液滴として吐出する複数のノズル(不図示)が形成されている。図3に示すようにインクジェットヘッド6a、6b、6c、6d及び6eからは、それぞれ、ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びホワイト(W)のカラーインクが吐出される。また、また、インクジェットヘッド6f及び6gからは、透明インク(CL)が吐出される。
制御部8は、キャリッジ2の駆動制御と、インクジェットヘッド6のインク吐出制御と、紫外線照射装置4及び紫外線照射装置5の紫外線照射制御を行なう。これにより、インクジェットプリンタ1は、第1の下地層31、第2の下地層32、及びカラーインク層33を、それぞれ形成することが可能となっている。なお、制御部8は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、後述する制御部8の各制御は、CPUやRAM上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませ、CPUの制御のもとで動作させることで実現される。
インクジェットプリンタ1では、ヘッドユニット3は、走査方向(S方向)に沿って往復移動ができるキャリッジ2に保持されることにより、S方向に移動することができる。また、ヘッドユニット3は、S方向に移動しながら、インクジェットヘッド6によって紫外線硬化型インクを吐出することができ、紫外線照射装置4及び5によって紫外線を照射することができる。また、インクジェットプリンタ1は、S方向に直交するフィード方向(F方向)にメディア40をパス幅分ずつ搬送し、走査方向であるS方向にヘッドユニット3を移動させて、メディア40に画像を形成する。
なお、本実施形態に係る画像形成方法では、一例として、2パスで印刷する場合の印刷動作について説明する。すなわち、インクジェットヘッド6のノズル列をパス数である2で割った幅(パス幅)を、メディアの1回の搬送量とし、同一印刷領域を2回(パス数)の走査で印刷する場合の印刷動作について説明する。
〔第1の下地層形成工程〕
第1の下地層形成工程では、印刷データに対して間引き処理を行なうことにより、穴あき状態になるように、第1の下地層31を形成するための印刷データを作成する。
このように、第1の下地層31を形成するための印刷データに従って、メディア40上に紫外線硬化型インクである第1のインクを穴あき状態になるように吐出し、紫外線を照射することによって当該第1のインクを完全に硬化させる。これによって、インクジェットプリンタ1は、シボ状の質感を得るための凹凸の基礎になる第1の下地層31をメディア40上に形成する(図1の(a))。
(印刷データの作成)
第1の下地層31を形成するための印刷データは、図2に示すアプリケーション21によって作成する。なお、印刷データの処理は、アプリケーション21が備えているテクスチャー機能を用いるとよい。
まず、アプリケーション21によって、EPS形式やTIFF形式等の画像データを用いて第1の下地層31を形成するための印刷データを得るために、当該画像データにグレースケール処理を行なう。これによって、第1の下地層31を形成するための印刷データがブラック(K)のみによって印刷されるように処理する。
次いで、アプリケーション21では、必要に応じて、グレースケール処理を行なった印刷データにおいてシボの凸部を形成したい部分の周囲にぼかし処理を行なう。これによって、画像データにおける凸部を形成したい部分のエッジを丸くするように画像処理を行なうことができる。また、第1の下地層31を形成するための印刷データは、自然な形状のシボをメディア40上に形成できるように処理される。なお、ぼかし処理に先立って、グレースケール処理を行なうことで、カラーの画像に対してぼかし処理を行なう場合よりも、より均一にぼかし処理を行なうことができる。このため、ぼかし処理を行なうときの手間を軽減することができる。
次いで、アプリケーション21において、第1の下地層31を形成するための印刷データに対して、所望のシボの形状に応じて、メディア40に印刷すべき画像の解像度の変更、又は画像の拡大縮小処理を行なう。これによって、穴あき状態の印刷を行なうための印刷データが完成する。なお、穴あき状態とは、メディア40上に吐出された紫外線硬化型インクの液滴の密度が不均一化され、第1のインクによって形成される第1の下地層の平滑度合いがメディア40上において不均一になる状態のことを意味する。
次いで、RIP22によって間引き処理を行なう。間引き処理は、第1の下地層31を形成するためのドット形式の印刷データを生成し、印刷データにおける所定の画素を減少させることによって行なう。なお、間引かれる所定の画素は、所定のマスクにより特定してもよく、乱数や所定の数式等により特定しても良い。
より具体的には、間引き処理では、印刷濃度が100%の画像を形成する印刷データにおいて全ての画素に対して紫外線硬化型インクを吐出させる場合を100%とする。ここで、例えば、2%の間引き処理を行なうとは、印刷濃度が100%の画像を形成する印刷データにおいて全ての画素のうちの2%の画素のみ紫外線硬化型インクを吐出することを意味する。
本実施形態に係る画像形成方法では、間引き処理を行なうことによって、第1の下地層31の大きさを調整することができる。これによって、印刷画像におけるシボ状の質感を調整することができる。第1の下地層31を形成するための印刷データの間引き処理は、所望のシボ状の質感に応じて適宜設定すればよく、限定されるものではないが、3%以上、85%以下の範囲内であることが好ましく、6%以上、75%以下の範囲内であることがより好ましい。
第1の下地層31を形成するための印刷データは、ぼかし処理、グレースケール処理、解像度の変更、画像の拡大縮小処理及び間引き処理によって作成することができる。つまり、本実施形態に係る画像形成方法は、一般的な画像処理用のアプリケーションを用いて行なうことができる。このため、第1の下地層31を形成するためにインクジェットプリンタ1において、特別な印刷条件を設定する必要がない。また、RIP22によってシボ調印刷を設定することができるため、ユーザ自身がシボ調印刷とシボ調印刷を行なわない印刷とを連続して印刷できる利点がある。また、印刷データにおける個々の印刷設定は、RIP22に集約されるため、シボ調印刷とシボ調印刷を行なわない印刷との設定ミスが発生した場合、印刷前であれば、インクジェットプリンタ1を停止することなく、RIP22における設定のみ修正を行なうことで容易にミスを修正することができる。
次いで、RIP22が、アプリケーション21により処理された印刷データを、第1の下地層31を形成するための印刷データとして制御部8に送信する。なお、一実施形態に係る画像形成方法では、印刷データの間引き処理は、RIP22ではなく、アプリケーション21によって行なってもよい。
その後、RIP22から、第1の下地層31を形成するための印刷データをインクジェットプリンタ1の制御部8に送信する。
(第1の下地層の形成)
次いで、制御部8が、第1の下地層31を形成するための印刷データを受信し、当該印刷データに従って、ヘッドユニット3を制御することで第1のインクをメディア40の上に吐出し、当該第1のインクを硬化させる(図1の(a))。
ヘッドユニット3は、図3に示す走査方向であるS方向(往路)に移動しながら、インクジェットヘッド6aの第1吐出領域A1から紫外線硬化型インクである第1のブラックインク(K)を穴あき状態になるように吐出する。同時に、ヘッドユニット3に設けられた紫外線照射装置5のUV−LED5a〜5hが、メディア40上に吐出された第1のインクに対して、完全に硬化する程度の照度の紫外線を照射する。
このため、第1のインクは、メディア40に穴あき状態になるように着弾した後、平滑化する前に硬化する。このため、シボ状の質感を得るための凹凸の基礎となる第1の下地層31を好適に形成することができる。
また、ヘッドユニット3は、S方向の復路においても、ヘッドユニット3の往路と同様に、インクジェットヘッド6aの第1吐出領域A1から第1のインクを吐出するとともに、紫外線照射装置4のUV−LED4a〜4hによって、メディア40に吐出された第1のインクに紫外線を照射する。これにより、ヘッドユニット3の往路と同様に、第1の下地層31を完全に硬化させることができる。なお、第1の下地層31の形成は、複数回においてヘッドユニット3に第1の下地層31上を移動させ、第1の下地層31に対して複数回において紫外線を照射するマルチスキャンによって行われる。
また、本実施形態に係る画像形成方法が包含しいている第1の下地層形成工程では、制御部8がRIP22から受信した同一の印刷データに従って、メディア40上の第1の下地層31が重複するように複数回において第1の下地層形成工程を行なう。これによって、第1の下地層31における凸部の高さを調整することができる。従って、印刷画像に形成するシボ状の質感を好適に調整することができる。なお、1枚の画像を形成するときに行なう第1の下地層形成工程の回数は、所望のシボ状の質感に応じて適宜調整すればよく、限定されないが、3回以上、10回以下の回数の範囲内で第1の下地層を形成することが好ましい。
〔第2の下地層形成工程〕
図1の(b)に示すように、第2の下地層形成工程では、上記第1の下地層が形成されたメディア40上に第2のインクを吐出することで第2の下地層32を形成する。
第2の下地層形成工程では、まず、仮硬化として、紫外線を照射することで、完全に流動性を失わない程度に増粘するようにメディア40上に吐出された第2のインクを重合させる。その後、本硬化として、紫外線を照射することによって、第2の下地層を完全に硬化させる。
また、本実施形態に係る画像形成方法が包含している第2の下地層形成工程では、第2のインクとして紫外線硬化型の透明インクを用いる。また、第2の下地層形成工程では、第1の下地層31を形成したメディア40上の画像を形成する印刷領域全体に、第2のインクである透明インクをベタ印刷する。
(仮硬化)
まず、ヘッドユニット3が、図3に示す走査方向であるS方向(往路)に移動しながら、インクジェットヘッド6f及び6gの第2吐出領域A2から紫外線硬化型インクである透明インク(CL)を吐出する。同時に、ヘッドユニット3の紫外線照射装置5のUV−LED5aを点灯し、第2のインクが完全に硬化して流動性をなくさない程度に増粘できる程度の照度の紫外線を第2のインクに照射する。これによって、第2のインクを仮硬化させる。
仮硬化では、図3に示すように、S方向の往路において、第2のインクを吐出する第2吐出領域A2よりも後側に位置する紫外線照射装置5のUV−LED5aから紫外線を照射する。これによって、第2のインクを速やかに増粘させる。また、紫外線照射装置5において、第2吐出領域A2から最も離れた位置に配置されたUV−LED5aから紫外線を照射することによって、第2のインクに照射される紫外線の照度を調整する。このように、仮硬化における紫外線の照度の調整は、点灯するUV−LEDの数、各UV−LEDが照射する紫外線の出力、及びUV−LEDとメディア40上に吐出された第2のインクとの間の距離等によって調整することができる。
第2の下地層32の仮硬化では、第2のインクである紫外線硬化型インクを完全に硬化させることができる紫外線の照度の最小値を100%としたとき、0.03%以上、2.5%以下の範囲内の照度の紫外線を、メディア40上に吐出された第2のインクに照射することが好ましい。第2のインクに照射する紫外線の照度が、第2のインクを完全に硬化させることができる照度の最小値の0.03%以上、2.5%以下の範囲内であれば、流動性をなくさない程度に第2のインクを仮硬化させることができる。このため、第1の下地層31によって形成された細かい凹凸を、第2のインクによって解消することができる。また、第2のインクを増粘させることによって、第2のインクがメディア40の印刷領域から流出すること防止することができる。なお、各UV−LEDの照度の設定は、RIP22によって行われる。また、紫外線硬化型インクを完全に硬化させることができる紫外線の照度の最小値は、紫外線硬化型インクの種類、第2の下地層の膜厚等によって適宜調整するとよい。
また、第2のインクは紫外線硬化型の透明インクであるため、顔料を含んだカラーインクと比較して、紫外線照射が阻害されることを防止することができる。従って、紫外線を照射することによって透明インク(CL)をより好適に増粘させることができ、透明インク(CL)の流動性をより好適に制御することができる。
また、ヘッドユニット3は、走査方向であるS方向の復路においても、インクジェットヘッド6f及び6gを駆動して、紫外線硬化型インクである透明インク(CL)を吐出する。また、復路では、紫外線照射装置4のUV−LED4aから往路と同じ照度の紫外線をメディア40上に吐出された第2のインクに照射する。これによって、第2の下地層形成工程では、往路と同様に復路においても、メディア40上に吐出された第2のインクの流動性を制御する。なお、仮硬化は、複数回においてヘッドユニット3に第2の下地層32上を移動させ、第2の下地層32に対して複数回において紫外線を照射するマルチスキャンによって行われる。
このように、第2の下地層形成工程では、第2のインクを吐出しながら、第2のインクが流動性を失わない程度の照度の紫外線を照射するため、メディア40上に吐出された第2のインクの仮硬化を迅速に行なうことができる。このため、第2の下地層32によって形成される凹凸の状態を好適に制御することができる。
(本硬化)
第2の下地層32の本硬化では、仮硬化後のメディア40上の印刷領域全体に紫外線を照射する。なお、本硬化においては、ヘッドユニット3による第2のインクの吐出は行なわない。これによって、第2の下地層32の凹凸を定着させることができる。
本硬化では、紫外線照射装置5に設けられたUV−LED5a〜5hから紫外線を照射する。ここで、UV−LED5a〜5hは、第2のインクを完全に硬化させることができる照度の紫外線を、仮硬化を行なった第2のインクに照射すればよい。本硬化において照射すべき紫外線の照度は、適宜調整すればよく限定されないが、第2のインクである紫外線硬化型インクを完全に硬化させることができる紫外線の照度の最小値を100%としたとき、100%以上、175%以下の範囲内の照度の紫外線を、メディア40上に吐出された第2のインクに照射することが好ましい。本硬化において、第2のインクに照射する紫外線の照度が、第2のインクを完全に硬化させることができる照度の最小値の100%以上、175%以下の範囲内であれば、第2の下地層32を完全に硬化させることができ、第2の下地層32の凹凸をより好適に定着させることができる。
なお、本硬化において、第2のインクに照射する紫外線の照度は、紫外線を照射するUV−LEDの数、各UV−LEDから照射する紫外線の出力、及びUV−LEDとメディア40上に吐出された第2のインクとの間の距離等によって適宜調整することができる。例えば、1個のUV−LEDにおいて照射する紫外線の照度が、第2のインクを完全に硬化させることができる照度の80%であったとしても、当該照度のUV−LEDを複数設けることによって第2のインクを完全に硬化させることができる紫外線の照度を得ることができればよい。
また、ヘッドユニット3はS方向の復路において、紫外線照射装置4のUV−LED4a〜4hによって、メディア40上に吐出された第2のインクに紫外線を照射する。これにより、ヘッドユニット3の往路と同様に、カラーインク層33を好適に硬化させることができる。なお、本硬化は、複数回においてヘッドユニット3に第2の下地層32上を移動させ、第2の下地層32に対して複数回において紫外線を照射するマルチスキャンによって行われる。
〔カラーインク層形成工程〕
図1の(c)に示すように、カラーインク層形成工程では、第2の下地層上にカラーインクを吐出し、カラーインク層33を形成する。
また、本実施形態に係る画像形成方法が包含しているカラーインク層形成工程では、カラーインクには、紫外線硬化型インクを用いる。
まず、ヘッドユニット3が、図3に示す走査方向であるS方向(往路)に移動しながら、第1の下地層31を形成するための印刷データを作成するために用いた画像データに従って、インクジェットヘッド6(6a〜6e)における第1吐出領域A1から紫外線硬化型インクであるカラーインク(Y)、(M)、(C)、(K)及び(W)を吐出する。同時に、ヘッドユニット3に設けられた紫外線照射装置5のUV−LED5a〜5hが、メディア40上に吐出されたカラーインクに対して、完全に硬化する程度の照度の紫外線を照射する。これによって、カラーインクを好適に硬化させることができる。
また、ヘッドユニット3はS方向の復路においても、インクジェットヘッド6a(又はインクジェットヘッド6e)を駆動して第1のインクを吐出させるとともに、紫外線照射装置4のUV−LED4a〜4hによって、メディア40上に吐出されたカラーインクに紫外線を照射する。これにより、ヘッドユニット3の往路と同様に、カラーインク層33を好適に硬化させることができる。なお、カラーインク層の形成についても、第1の下地層31及び第2の下地層32と同様に、マルチスキャンによって硬化を行なう。
本実施形態に係る画像形成方法では、第1の下地層31及び第2の下地層32を形成することによって、シボ状の質感を得るための凹凸を滑らかにすることができる。このため、第2の下地層32上にカラーインク層33を好適に広げることができ、平面画像におけるフルカラー印刷と同等の色域をカラーインク層33によって表現することができる。また、カラーインクとして紫外線硬化型インクを用いるため、シボ状の質感を備え、広い色空間を再現できる高品質カラー画像を形成することができる。
<別の実施形態に係る画像形成方法>
本発明に係る画像形成方法は、上記実施形態に限定されない。例えば、別の実施形態に係る形態に係る画像形成方法では、第2のインク及びカラーインク層を形成するカラーインクは、ソルベントUVインクであってもよく、カラーインクであってもよい。ソルベントUVインクとは、紫外線硬化型のインクであって溶媒を含むインクである。
例えば、第2のインクとしてソルベントUVインクを用いる場合、第2の下地層形成工程では、メディア40をプラテンに設けられたヒータ等の加熱手段によってメディア40上に吐出されたソルベントUVインクを加熱することによって第2のインクの粘度を制御する。その後、紫外線を照射することで、ソルベントUVインクによって形成された第2の下地層を完全に硬化させる。また、カラーインク層形成工程においても、同様に加熱手段によってカラーインク層を加熱し、紫外線を照射することによってカラーインク層を硬化させる。
また、ソルベントインクを用いて第2の下地層及びカラーインク層を形成する場合、加熱手段によって加熱することで第2の下地層及びカラーインク層の粘度制御及び乾燥を行なえばよい。
上記構成によっても、加熱により溶媒を揮発させることでソルベントUVインク又はソルベントインクを増粘させることができ、シボ状の質感を得るための凹凸の状態を好適に制御することができる。このため、カラーインク層によってフルカラー印刷と同等の色域を表現することができる。
また、本発明に係る画像形成方法では、第2の下地層形成工程において用いる第2のインクは透明インク(CL)に限定されない。さらに別の実施形態に係る画像形成方法が包含している第2の下地層形成工程では、第2のインクとして、例えば、ホワイトインク(W)を用いる。第2の下地層32を形成するためにホワイトインク(W)を用いれば、第2の下地層32上に形成するカラーインク層33に第2の下地層32の色が影響することを好適に防止することができる。
なお、さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、第2の下地層32を形成する第2のインクとして、透明インク(CL)及びホワイトインク(W)以外のカラーインク(Y)、(M)、(C)又は(K)を用いることもできる。当該構成によっても、第1の下地層31の細かい凹凸を解消することができるため、第2の下地層を好適に形成することができる。
また、本発明に係る画像形成方法では、第1の下地層形成工程において用いる第1のインクはブラックインク(K)に限定されない。さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、第1のインクは、例えば、ホワイトインク(W)、及び透明インク(CL)、並びにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)等のカラーインクを用いることができる。当該構成によっても、第1の下地層を好適に形成することができる。なお、第1のインクとして、透明インク(CL)及びホワイトインク(W)以外のインク、例えば、カラーインクを用いる場合、第2のインクとしてホワイトインク(W)を用いて第2の下地層32を形成することがより好ましい。第2のインクとしてホワイトインク(W)を用いることによって第1の下地層31のカラーインクの色がカラーインク層33の色に影響することを防止することができ、カラーインク層33に所望の色を表現させることができる。
なお、第2のインクとして、ホワイトインク(W)を用いる場合、ホワイトインク(W)の印刷濃度が150%になる条件において、メディア40上にホワイトインク(W)を吐出し、紫外線を照射することで当該第ホワイトインク(W)を仮硬化し、その後、本硬化させることによって第2の下地層を形成するとよい。これによって、第2の下地層を好適に形成することができる。
また、さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、第2の下地層形成工程において、第2のインクを間引き処理を行なった印刷データに従って印刷する。
つまり、第2のインクを間引き処理して吐出することによって、第1の下地層の凸部の一部が第2の下地層の表面から突出した状態で、第1の下地層及び第2の下地層が形成されていてもよい。また、第2のインクを間引き処理して吐出することによって、第1の下地層が第2の下地層に覆われ、メディア40の表面の一部が露出した状態で、第1の下地層及び第2の下地層が形成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成方法では、第1の下地層の表面の細かい凹凸を第2の下地層によって解消することにより、第1の下地層及び第2の下地層によって形成される凹凸を滑らかにすることができれば、第1の下地層及び第2の下地層の形態は限定されない。第1の下地層の凹凸を第2の下地層によって滑らかにすることができれば、第1の下地層及び第2の下地層の上にカラーインクを好適に広げることができる。従って、カラーインク層の色域を好適に表現することができる。
また、さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、カラーインク層の上にクリアインク層を形成してもよい。この場合、カラーインク層形成工程において、図3に示す、インクジェットヘッド6a〜6eでは、メディア40をフィードするフィード方向(F方向)における後側に配置される第1吐出領域A1からのみカラーインクを吐出し、インクジェットヘッド6f及び6gでは、F方向において前半分に配置される第2吐出領域A2のノズル列からのみ透明インクを吐出するとよい。これによって、F方向に向かって搬送されるメディア40に、まず、第1吐出領域A1からカラーインクを吐出することができ、連続的に、F方向に搬送されたメディア40に形成されたカラーインク層上に、第2吐出領域A2から吐出されたクリアインクを吐出することができる。
また、本発明に係る画像形成方法では、第1の下地層形成工程、第の2下地層形成工程、及びカラーインク層形成工程を行なうときに用いるインクジェットプリンタは、図1に示すインクジェットプリンタ1に限定されない。例えば、さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、図4に示すインクジェットプリンタ1’によって、第1の下地層形成工程、第の2下地層形成工程、及びカラーインク層形成工程を行なう。本実施形態に係る画像形成方法では、図4に示す第1吐出領域A1の内側に設けられたインクジェットヘッド6’a〜6’eからカラーインク(W)、(Y)、(M)、(C)及び(K)を吐出し、第2吐出領域A2の内側にインクジェットヘッド6’f及び6’gから透明インク(CL)を吐出する。これによって、第1の下地層31、第2の下地層32及びカラーインク層33を好適に形成することができる。
また、さらに別の実施形態に係る画像形成方法では、図5に示すように、第1吐出領域A1及び第2吐出領域A2を設けないインクジェットプリンタ1”によって第1の下地層形成工程、第2の下地層形成工程、及びカラーインク層形成工程を行なう。本実施形態に係る画像形成方法では、図5に示すインクジェットヘッド6”a〜6”eからカラーインク(W)、(Y)、(M)、(C)及び(K)を吐出し、インクジェットヘッド6”f及び6”gから透明インク(CL)を吐出する。これによって、第1の下地層31、第2の下地層32及びカラーインク層33を好適に形成することができる。
本発明に係る画像形成方法は、インクジェットヘッドの形態に限定されず、種々のインクジェットプリンタを用いて実施することができる。
〔付記事項〕
本発明の一態様に係る画像形成方法は、光硬化型インクである第1のインクをメディア(被記録媒体)40上に穴あき状態になるように吐出し、光を照射して上記第1のインクを硬化させることで第1の下地層31を形成する第1の下地層形成工程と、上記第1の下地層31が形成された上記メディア40上に第2のインクを吐出することで第2の下地層32を形成する第2の下地層形成工程と、上記第2の下地層上にカラーインクを吐出し、カラーインク層33を形成するカラーインク層形成工程を包含している。
上記構成によれば、紫外線硬化型インクをメディア40上に穴あき状態になるように吐出吐出して、紫外線を照射することにより、メディア40上にシボ状の質感を得るための凹凸の基礎になる第1の下地層31を予め形成する。また、第1の下地層31が形成されたメディア40上に第2のインクを吐出することで、第1の下地層31の大きな凹凸を維持しつつ、第2の下地層32によって第1の下地層31の表面における細かい凹凸を解消することができる。このため、カラーインクが吐出されたときに、当該カラーインクがメディア40上において広がることを、第1の下地層31の表面の細かい凹凸が阻害することを防止することができる。このため、第1の下地層31及び第2の下地層32の上に平面画像におけるフルカラー印刷と同等の色空間をカラーインク層によって表現することができる高品質なカラー画像を形成することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2の下地層形成工程の前に、上記第1の下地層形成工程を複数回行なうことがより好ましい。
上記構成によれば、第1の下地層31の凸部の高さを調整することができる。このため、シボ状の質感を好適に調整することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2のインクは光硬化型インクであって、上記第2の下地層形成工程では、上記第2のインクを吐出した後、光を照射して上記第2のインクを増粘させることにより仮硬化させ、光を照射することで、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させることがより好ましい。
上記構成によれば、第2のインクを増粘させることより仮硬化させ、第2のインクを余剰分がメディア40から流出することを好適に防止することができる。また、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させることで第1の下地層31及び第2の下地層32によって形成される凹凸の状態をより好適に制御することができる。
本発明の一態様に係る画像形成方法は、上記第2のインクは、透明インクであることがより好ましい。
上記構成によれば、第2の下地層形成工程において、顔料等を含まない透明インクに紫外線を照射することによって、透明インクをより好適に増粘させることができる。このため、第2の下地層の凹凸をより好適に制御することができる。従って、カラーインク層における色の表現域の低下を防ぐことができる第2の下地層をより好適に形成することができる。このため、第2の下地層32の凹凸をより好適に制御することができる。従って、カラーインク層33における色の表現域の低下を防ぐことができる第2の下地層32をより好適に形成することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成方法は、上記カラーインクは、光硬化型インクであって、上記カラーインク層形成工程では、吐出された上記カラーインクに光を照射することがより好ましい。
上記構成によれば、シボ状の質感を備え、色空間が広いカラー画像を形成することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、シボ状の質感を備えた画像を形成するインクジェット印刷方法に利用することができる。
31 第1の下地層
32 第2の下地層
33 カラーインク層
40 メディア(被記録媒体)

Claims (5)

  1. 光硬化型インクである第1のインクを被記録媒体上に穴あき状態になるように吐出し、光を照射して上記第1のインクを硬化させることで第1の下地層を形成する第1の下地層形成工程と、
    上記第1の下地層が形成された上記被記録媒体上に第2のインクを吐出することで第2の下地層を形成する第2の下地層形成工程と、
    上記第2の下地層上にカラーインクを吐出し、カラーインク層を形成するカラーインク層形成工程を包含していることを特徴とする画像形成方法。
  2. 上記第2の下地層形成工程の前に、上記第1の下地層形成工程を複数回行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 上記第2のインクは光硬化型インクであって、
    上記第2の下地層形成工程では、上記第2のインクを吐出した後、光を照射して上記第2のインクを増粘させることにより仮硬化させ、光を照射することで、仮硬化した上記第2のインクを完全に硬化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 上記第2のインクは、透明インクであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
  5. 上記カラーインクは、光硬化型インクであって、
    上記カラーインク層形成工程では、吐出された上記カラーインクに光を照射することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成方法。
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