JP2016002571A - コイル反転装置及び製造ライン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コイル反転装置は、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを、このコイルの空芯方向が反対になるように反転させる反転装置3を備えている。反転装置3は、搬入コンベア2に連設されて搬入コンベア2で搬送されてきたコイルWが載置される受入コンベア31と、受入コンベア31に対して上下二段の状態に配置されて、反転された状態のコイルWを送り出す送出コンベア32と、受入コンベア31と送出コンベア32との一方、または、両方に配置されて、コイルWを保持するコイル固定装置33と、受入コンベア31、送出コンベア32、及びコイル固定装置33の装置全体を搬送方向に対して直交する方向に沿って配置された回動軸35を中心として回動駆動させて反転させることが可能な回動駆動機構36と、を備えている。
【選択図】図1
Description
この場合、スリング410でコイル200を1つずつ吊り出すときは、スリング410を通すための隙間を確保する必要があるので、手前の1つのコイル200を手で少し引いて移動させることによって、スリング410挿入用の隙間を確保している。
前記クレーン400は、コイル200を搬送経路に沿って移動させる天井走行搬送装置である。
なお、説明の便宜上、製造ライン1において、反転装置3は回動することによって、反転装置3の上下方向が変化するが、図1に示す受入コンベア31が反転装置3の支柱37の基台37a側に配設されている側を下側とし、送出コンベア32が配置されている側を上側として説明する。
図1及び図2に示すコイルWは、例えば、帯状の圧延鋼板を円筒状の空芯Waを中心としてドーナツ状に巻回された金属素材である。コイルWは、その一例を挙げると、例えば、外径が1200mm、上下方向の幅が100mm程度のものから成り、その寸法は所望に応じて適宜変更しても構わない。
図1に示す製造ライン1は、搬入コンベア2(搬入装置)で反転装置3に搬送されたコイルWの金属素材を、反転装置3で反転させて搬出コンベア4(搬出装置)から次の工程のゾーンへ送り出すことが可能な反転装置3を備えたラインである。製造ライン1は、コイルWを反転装置3上に移送する搬入コンベア2と、コイルWを180度回動させる反転装置3と、反転装置3から送り出されたコイルWを次の工程が行われる方向に移送させる搬出コンベア4と、製造ラインの搬入コンベア2、反転装置3、搬出コンベア4等をコントロールする制御装置(図示省略)と、を備えている。
搬入コンベア2は、コイルWを反転装置3に移送する装置であり、例えば、ローラコンベアから成る。搬入コンベア2は、搬送工路上に配置されたコンベア基台21と、コンベア基台21の上面部に回転自在に配置された複数のローラ22と、ローラ22を回転自在に軸支する軸部23と、ローラ22を回転駆動させる駆動モータ機構24と、を備えて構成されている。なお、搬入コンベア2は、ローラ22によってコイルWを移送する搬送装置である。搬入コンベア2は、コイルWを搬送可能な搬送装置であれば、その構造は特に限定されない。
駆動ローラ22aは、ローラ22の外部に配置した電動モータ24cによって回転駆動するキャリアローラから成る。フリーローラ22bは、載置したコイルWが移動することによって回転される筒状部材から成る。
駆動モータ機構24は、駆動ローラ22aを回転させるローラ駆動用プーリ(図示省略)と、ローラ駆動用プーリに掛けられた無端ベルト24aと、無端ベルト24aを駆動させるモータ駆動プーリ24bと、モータ駆動プーリ24bを回転駆動させる電動モータ24cと、から構成されている。
図1及び図2に示すように、反転装置3(コイル反転装置)は、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを、このコイルWの空芯Wa方向が反対になるように表裏を反転させるコイル自動反転装置である。反転装置3は、コイルWを搬送する搬送経路において、搬入コンベア2と搬出コンベア4との間に配置されている。また、この反転装置3は、反転させたコイルWを元の状態に戻す戻し機構を備えている。
図1に示すように、受入コンベア31は、搬入コンベア2で搬送されてきたコイルWが載置される搬送装置であり、搬送経路の搬入コンベア2に連設されている。受入コンベア31は、搬入コンベア2のコンベア基台21に連続するように同じ高さの位置に水平に配置されたレール状の受入コンベア基台31aと、受入コンベア基台31aに回転自在に配置された複数の駆動ローラ31bと、駆動ローラ31bを回転自在に軸支する軸部31cと、駆動ローラ31bを回転駆動させる駆動モータ機構31dと、左右の受入コンベア基台31a,31a間に架設されたストッパ支持部材31hと、ストッパ支持部材31hに軸方向に位置調整可能に設けられたコイルストッパ31iと、コイルWが受入コンベア31上の所定位置にあることを検出するコイル検知センサSe1と、を備えて構成されている。
コイルストッパ31iは、ストッパ支持部材31h,31hを回転させることによって、コイルWの大きさに応じて左右方向に移動して位置を調整できるように、ストッパ支持部材31h,31hに螺合されている。このコイルストッパ31iは、例えば、ストッパ支持部材31hの左右に配置された二つの部材から成る。
送出コンベア32は、受入コンベア31に対して上下二段の状態に配置された搬送装置であり、受入コンベア31にコイルWを介在して対向して配置されている。送出コンベア32は、例えば、前記受入コンベア31と同じように構成されたコンベアから成る。つまり、反転装置3には、コイルWを移送させることが可能な駆動コンベア(受入コンベア31及び送出コンベア32)が上下二段に配置されている。
駆動モータ機構32dは、送出コンベア32の駆動モータ機構31dと同様に、ローラ駆動用プーリ(図示省略)と、無端ベルト32eと、モータ駆動プーリ32fと、電動モータ32gと、を備えて構成されている。
図1に示すように、コイル固定装置33は、受入コンベア31と送出コンベア32との一方に配置されて、コイルWを保持して受入コンベア31に固定する装置である。以下、本実施形態では、コイル固定装置33を送出コンベア32側に配置して、受入コンベア31側に載置されたコイルWを保持する場合を例に挙げて説明する。
コイル固定装置33は、受入コンベア31上に載置されたコイルWを、受入コンベア31に押し付けて保持するコイル固定用シリンダ機構33aを備えて成る。コイル固定装置33は、例えば、油圧あるいは圧縮空気等の流体圧が供給されるシリンダ33bと、シリンダ33b内に供給された流体圧によって駆動されるピストン33cと、ピストン33cの先端部に設けられてコイルWを押圧して保持するクランパ33dと、を備えて構成されている。
シリンダ33bは、圧縮装置(図示省略)から供給された油圧、あるいは、圧縮空気によってピストン33cを押し出したり、吸引したりする装置である。
ピストン33cは、圧縮装置(図示省略)の駆動によって、下端部に固定されたクランパ33dを下降及び上昇させる。
アーム部33fは、連結部材33eとクランパ部33gとの間に介在されて両者を連結した複数の部材であり、送出コンベア32に複数配置された駆動ローラ32b間を挿通するように上下方向に向けて配置されている。
クランパ部33gは、コイル固定用シリンダ機構33aによってクランパ33dが下降した際にコイルWを押圧して保持し、クランパ33dが上昇した際にコイルWを開放する部材である。このクランパ部33gは、厚板状の部材から成る。
図2に示すように、支持枠体34は、受入コンベア31と送出コンベア32とコイル固定装置33とを支持する枠状のフレーム部材から成り、フレーム部材によって正面視して四角形の井桁状に形成されている。
回動軸35は、支持枠体34を支柱37に対して回動自在に支持する軸部材であり、左右の支柱37の柱部37b,37bに設けられている。
回動駆動機構36は、受入コンベア31、送出コンベア32、及びコイル固定装置33の装置全体を、回動軸35を中心として回動駆動させて反転させることが可能な回動駆動装置である。回動駆動機構36は、電動モータ36aと、電動モータ36aのロータ軸の回転を減速回転させて回動軸35を低速回転させる歯車減速機構(図示省略)と、を備えて構成されている。
支柱37は、例えば、床面に載置される基台37aと、基台37aに立設された左右の柱部37bと、から構成されている。柱部37bは、支持枠体34を回動軸35を介して支持する板状部材から成り、回動駆動機構36が設けられている。なお、支柱37には、支持枠体34の回動を規制して所定の位置で停止させるためのストッパ(図示省略)が設けられている。
図1及び図2に示すように、ガイドシャフト38は、支持枠体34に対してコイル固定装置33のクランパ33dを進退自在に支持させるための抑止部材であり、例えば、複数から成る。ガイドシャフト38は、支持枠体34の上部に配置された筒状部材38aと、筒状部材38aに進退自在に挿入されて下端部がクランパ33dに固定されたロッド部材38bと、を備えている。
コンベア位置検知センサSe2は、受入コンベア31または送出コンベア32を間接的あるいは直接的に検出するためのセンサである。コンベア位置検知センサSe2は、受入コンベア31及び送出コンベア32が設けられた支持枠体34の位置を検出することによって、受入コンベア31及び送出コンベア32を間接的に検出する。コンベア位置検知センサSe2は、支持枠体34の端部が検出する接触式のタッチスイッチ、あるいは、非接触式の光スイッチ等から成り、受入コンベア31及び送出コンベア32が下方位置、または、上方位置にあるかを検出する。
図1に示すように、搬出コンベア4は、コイルWを反転装置3の次の工程(図5に示すように、正、逆に巻回されたコイルW(W1,W2)の連結部W1a,W2a同士を接合させて連続したマルチコイルの状態にして積み上げられる接合工程)に移送する装置であり、前記搬入コンベア2と同じ構造をしている。搬出コンベア4は、電動モータによって駆動ローラが回転して、駆動ローラに載置されたコイルWを移送させるローラコンベアから成る。つまり、搬出コンベア4は、搬送工路上に配置されたコンベア基台41と、コンベア基台41の上面部に回転自在に配置された複数のキャリアローラ42と、キャリアローラ42を回転自在に軸支する軸部43と、キャリアローラ42を回転駆動させる駆動モータ機構44と、を備えて構成されている。
なお、搬出コンベア4は、キャリアローラ42によってコイルWを移送する搬送装置である。搬出コンベア4は、コイルWを搬送可能な搬送装置であれば、その構造は特に限定されない。
次に、図3及び図4を主に参照しながら本発明の実施形態に係るコイル反転装置及び製造ラインの作用を作業工程順に説明する。
この他、正置コイルの搬出工程では、次のコイルWを受け入れる前に反転装置3を逆転させてから次のコイルWを受け入れてそのまま払い出してもよい。
作業台13上のコイルW(W2)は、正、逆に巻回されたコイルW1,W2の連結部W1a,W2a同士を溶接して連続コイルの状態にして積み上げられる(コイルの接合工程)。
その連続コイルに接合されたコイルW(マルチコイル)は、その次の製造工程で、プレス機等によって所望形状に加工されたり、メッキ加工等が施されたりされる(コイルの加工工程)。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係るコイル反転装置の変形例を示す概略側面図である。図7は、図6のII−II断面図である。
図1及び図2に示す反転装置3は、その一例として、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを180度回動させて反転させた後、逆方向に180度回転させてコイルWを元の状態に戻す戻し機構を備えた装置を説明したが、コイルWを回転させる方向は、時計回り方向でも、反時計回り方向でもよく、また、同方向に回転駆動させて戻してもよい。
その場合、受入コンベア31と送出コンベア32とは、どちらがコイルWを受け入れる側のコンベアであっても、コイルWを送り出す側のコンベアであってもよい。
このようにすれば、反転装置3,3Aの受入コンベア31と送出コンベア32とを、自由に受入用及び送出用のコンベアとして両用できるようにすることができる。
2 搬入コンベア
3,3A 反転装置(コイル反転装置)
4 搬出コンベア
5,33 コイル固定装置
31 受入コンベア
32 送出コンベア
33a コイル固定用シリンダ機構(シリンダ機構)
33d クランパ
34 支持枠体
35 回動軸
36 回動駆動機構
37 支柱
51 受入側固定装置
52 送出側固定装置
W コイル
Wa 空芯
Claims (5)
- 搬入コンベアによって搬入されたコイルを、当該コイルの空芯方向が反対になるように反転させるコイル反転装置であって、
前記搬入コンベアに連設されて前記搬入コンベアで搬送されてきた前記コイルが載置される受入コンベアと、
前記受入コンベアの上方に対面するように配置されて、反転された状態の前記コイルを送り出す送出コンベアと、
前記受入コンベアに載置された前記コイルを当該受入コンベア、及び、前記送出コンベアの少なくとも一方に保持するコイル固定装置と、
前記受入コンベア、前記送出コンベア、及び前記コイル固定装置の装置全体を搬送方向に対して直交する水平方向に沿って配置された回動軸を中心として回動駆動させて反転させる回動駆動機構と、を備え、
前記コイル固定装置は、前記反転させた状態で前記受入コンベア、または、前記送出コンベアに保持した前記コイルを前記送出コンベア上で解放すること
を特徴とするコイル反転装置。 - 前記コイル固定装置は、前記コイルを押圧して保持するシリンダ機構から成ること
を特徴とする請求項1に記載のコイル反転装置。 - 前記コイル反転装置は、前記受入コンベアと前記送出コンベアと前記コイル固定装置とを支持する支持枠体と、
前記支持枠体を回動自在に支持し、前記回動駆動機構が設けられた支柱と、を備えていること
を特徴とする請求項2に記載のコイル反転装置。 - 前記コイル固定装置は、
前記受入コンベアに配置されて前記コイルを一方側から保持する受入側固定装置と、
前記送出コンベアに配置されて前記コイルを他方側から保持する送出側固定装置と、を備え、
前記コイル反転装置に搬入された前記コイルは、前記受入側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパと、送出側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパとによって挟持された状態で、前記回動駆動機構によって回動されること
を特徴とする請求項1に記載のコイル反転装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のコイル反転装置を備えた製造ラインであって、
前記コイル反転装置は、前記搬入コンベアから前記コイル反転装置に送られてきた前記コイルを反転させて前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、
前記反転させた状態で前記送出コンベアから送り出した後、前記搬入コンベアから当該送出コンベアに送られてきた次のコイルを反転させずに前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、を交互に実行すること
を特徴とする製造ライン。
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JP2008230756A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Kurabo Ind Ltd | 板状体の反転機構 |
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