JP2016002571A - コイル反転装置及び製造ライン - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルを自動的に容易に反転させることができるコイル反転装置を提供することを課題とする。
【解決手段】コイル反転装置は、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを、このコイルの空芯方向が反対になるように反転させる反転装置3を備えている。反転装置3は、搬入コンベア2に連設されて搬入コンベア2で搬送されてきたコイルWが載置される受入コンベア31と、受入コンベア31に対して上下二段の状態に配置されて、反転された状態のコイルWを送り出す送出コンベア32と、受入コンベア31と送出コンベア32との一方、または、両方に配置されて、コイルWを保持するコイル固定装置33と、受入コンベア31、送出コンベア32、及びコイル固定装置33の装置全体を搬送方向に対して直交する方向に沿って配置された回動軸35を中心として回動駆動させて反転させることが可能な回動駆動機構36と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状の鋼板を連続して巻回されたコイルを積み重ねて使用したり、梱包したりするのに好適なコイル反転装置及び製造ラインに関する。
従来、巻回された複数の圧延鋼板製のコイルの端部を溶接して接続し、連続的に任意の長さのコイルを取り出して使用することができるようにしたものとしては、例えば、特許文献1に開示された連続コイルの製造方法が知られている。
その連続コイルの製造方法は、先のコイルと次に接続するコイルの内側端同志、または、外側端同志とを接続した後、両コイル間の条を巻き取りながら互いに接近させて、先のコイルの上に新たに接続したコイルを積み重ねることによって、複数のコイルを連続した状態に重ね合わせている。このようにすることにより、上部コイルから下部コイルへと接合された隣合うコイルの内側端、あるいは、外側端を順次に連続的に条を取り出すことを可能にしている。
図8は、従来のコイルの製造ラインの前工程として行われるスリット工程を示す概略図である。図9は、従来の90度反転装置でコイルを反転させるときの状態を示す図であり、(a)はコイルを送り出すときの状態を示す概略図、(b)はコイルをクレーンで180度反転させたときの状態を示すが概略図、(c)はコイルを90度反転装置で90度回動させたときの状態を示す概略図である。図10は、従来の90度反転装置を示す図であり、(a)はコイルを90度反転装置に移送するときの状態を示す概略図、(b)はコイルを90度回動させたときの状態を示す概略図である。図11は、従来の複数のコイルを連続的に接続して積み重ねられる連続コイルの製造ラインを示す概略図である。
図8に示すように、帯状の鋼板製のコイル200は、スリット工程で、アンコイラー110に時計回り方向に巻回された幅広コイル材201を使用用途に応じてスリッター120と呼ばれる装置によって所望の幅の幅狭コイル材202に切断されて小分けされた後、巻取軸130に巻き取られる。その巻取軸130のコイル200を、図11に示すように、パレット301,302上にのの字巻きのコイル210の状態と、逆のの字巻きのコイル220の状態にして載置する場合は、パレット301,302にコイル200を移送する前に、半数のコイル200を図9(a)〜(c)に示すように90度反転機140とスリング410を使用して逆のの字巻きのコイル220の状態にする。残りの半数のコイル200を図10(a)、(b)に示すように90度反転機140を使用してのの字巻きのコイル210の状態にする。
さらに詳述すると、図9(a)に示すように、半数の反時計回り方向に巻回されたコイル220(200)は、図9(a)、(b)に示すように、1個ずつクレーン400(またはホイスト)とスリング410とで吊って180度回転させて時計回り方向に巻回された状態のコイル210にして、巻取軸130側から90度反転機140のコイル支持シャフト141側に移送させる。その次に、時計回り方向に巻回のコイル210を、図9(c)に示すように、90度反転機140で90度回転させて逆のの字巻きのコイル220の状態にして、コイル支持台142上に移載する。
この場合、スリング410でコイル200を1つずつ吊り出すときは、スリング410を通すための隙間を確保する必要があるので、手前の1つのコイル200を手で少し引いて移動させることによって、スリング410挿入用の隙間を確保している。
また、図10(a)に示すように、残りの半数の反時計回り方向に巻回されたコイル220(200)を、スリッター120の巻取軸130から90度反転機140へ移送する場合は、巻取軸130とコイル支持シャフト141との先端同士を突き合わせて、プッシャー131で半数のコイル200を押圧して一度にスリッター120側から90度反転機140側へ水平移動させる。
次に、図10(b)に示すように、90度反転機140の反転用シリンダ143を駆動させて、コイル支持シャフト141が固定されたコイル支持台142を90度回動させる。すると、コイル200が90度回動してのの字巻きのコイル210の状態になって水平な状態でコイル支持台142上に載置される。
前記したように、コイル200の製造ライン100は、図9〜図10に示す前工程以外に、図11に示すのの字巻きに巻回させたコイル210を載置するパレット301と、逆のの字巻きのコイル220を載置するパレット302と、コイル200(210,220)を移送するクレーン400と、コイル200(210,220)を一時的に載置する作業台500と、載置したコイル200(210,220)を回転させることができるターンテーブル600と、コイル200の連結部211,221を溶接する溶接装置(図示省略)と、を備えている。
前記クレーン400は、コイル200を搬送経路に沿って移動させる天井走行搬送装置である。
のの字巻きに巻回されたコイル210は、製造された後、パレット301上に複数重ねた状態に載置される。逆のの字巻きに巻回されたコイル220は、製造された後、別のパレット302上に複数重ねた状態に載置される。その後、パレット301の最上部ののの字巻きのコイル210と、パレット302の最上部の逆のの字巻きのコイル220とは、1個ずつ交互にクレーン400によって作業台500上に移送されて載置される。
このため、例えば、作業台500上に逆のの字巻きのコイル220が載置されている場合、ターンテーブル600上の最上部には、クレーン400によって移送されたのの字巻きのコイル210が水平方向に対向配置されている。作業台500上の逆のの字巻きのコイル220の連結部221と、ターンテーブル600上の最上部にあるのの字巻きのコイル210の連結部211とは、互いに溶接して接続される。ターンテーブル600上の最上部ののの字巻きのコイル210に連結された作業台500上の逆のの字巻きのコイル220は、クレーン400でターンテーブル600上の最上部のコイル210上に移送されて載置される。
このようにしてターンテーブル600上の最上部ののの字巻きのコイル210は、作業台500上に逆のの字巻きのコイル220と連結されて、その最上部ののの字巻きのコイル210の上に載置された後、そののの字巻きのコイル210に、次に作業台500上に載置された逆のの字巻きのコイル220が連結される。このため、ターンテーブル600上には、のの字巻きのコイル210、逆のの字巻きのコイル220、のの字巻きのコイル210の順で載置されるコイル200が連結されて積載されるようになっている。
特許第2696668号公報
しかし、図11に示すような製造ライン100は、巻方向の相違するコイル200を水平な状態で交互にそれぞれの外側端同士、または、内側端同士とを順に繋いで合わせて上方向に積み上げる場合、コイル200の外側端同士、または、内側端同士を連結している。この連結を可能にするために、図9(a)、(b)に示す前工程で、半数のコイル200を1個ずつクレーン400とスリング410とを使用して手作業で180度回転させて逆巻きの状態にする必要があるので、作業効率及び作業性が悪いという問題点があった。
そこで、本発明は、前記実情に鑑み創案されたものであり、コイルを自動的に容易に反転させることができるコイル反転装置及び製造ラインを提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るコイル反転装置は、搬入コンベアによって搬入されたコイルを、当該コイルの空芯方向が反対になるように反転させるコイル反転装置であって、前記搬入コンベアに連設されて前記搬入コンベアで搬送されてきた前記コイルが載置される受入コンベアと、前記受入コンベアの上方に対面するように配置されて、反転された状態の前記コイルを送り出す送出コンベアと、前記受入コンベアに載置された前記コイルを当該受入コンベア、及び、前記送出コンベアの少なくとも一方に保持するコイル固定装置と、前記受入コンベア、前記送出コンベア、及び前記コイル固定装置の装置全体を搬送方向に対して直交する水平方向に沿って配置された回動軸を中心として回動駆動させて反転させる回動駆動機構と、を備え、前記コイル固定装置は、前記反転させた状態で前記受入コンベア、または、前記送出コンベアに保持した前記コイルを前記送出コンベア上で解放することを特徴とする。
このような構成によれば、本発明のコイル反転装置は、受入コンベア及び送出コンベアの少なくとも一方とコイル固定装置とによってコイルを保持して、そのコイルを回動駆動機構により、受入コンベア、送出コンベア、及びコイル固定装置の装置全体を搬送方向に対して回動軸を中心として回動駆動させて反転させることができる。このため、コイル反転装置は、コイルを自動的に容易に反転させることができる。
また、前記コイル固定装置は、前記コイルを押圧して保持するシリンダ機構から成ることが好ましい。
このような構成によれば、コイル固定装置は、受入コンベアまたは送出コンベア上のコイルを、シリンダ装置のシリンダ部から押し出されたピストン部によって、受入コンベアまたは送出コンベアに押し付けて保持することができる。
また、前記コイル反転装置は、前記受入コンベアと前記送出コンベアと前記コイル固定装置とを支持する支持枠体と、前記支持枠体を回動自在に支持し、前記回動駆動機構が設けられた支柱と、を備えていることが好ましい。
このような構成によれば、コイル反転装置は、受入コンベアと送出コンベアとコイル固定装置とを支持した支持枠体が、回動駆動機構によって、支柱を支点として回動されることにより、コイルを反転させることができる。
また、前記コイル固定装置は、前記受入コンベアに配置されて前記コイルを一方側から保持する受入側固定装置と、前記送出コンベアに配置されて前記コイルを他方側から保持する送出側固定装置と、を備え、前記コイル反転装置に搬入された前記コイルは、前記受入側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパと、送出側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパとによって挟持された状態で、前記回動駆動機構によって回動されることが好ましい。
このような構成によれば、コイル固定装置は、コイル反転装置に搬入されたコイルは、コイルを一方側から保持する受入側固定装置のシリンダ装置のクランパと、コイルを他方側から保持する送出側固定装置のシリンダ装置のクランパと、でコイルを挟持して回動駆動機構によって回動させることができる。
また、本発明に係る製造ラインは、前記コイル反転装置は、前記搬入コンベアから前記コイル反転装置に送られてきた前記コイルを反転させて前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、前記反転させた状態で前記送出コンベアから送り出した後、前記搬入コンベアから当該送出コンベアに送られてきた次のコイルを反転させずに前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、を交互に実行することを特徴とする。
このような構成によれば、本発明に係る製造ラインは、搬入コンベアによって搬入されてきたコイルをコイル反転装置で反転させた後、搬出コンベア上に載置して次の製造工程が行われるゾーンに移送させることができる。また、コイル反転装置は、送出コンベアに送られてきた次のコイルを反転させずに送出コンベアから搬出コンベアに移送させることができる。このように、製造ラインは、コイル反転装置によって、搬入コンベアからコイル反転装置に送られてきたコイルを交互に反転させたり、反転させずに送出コンベアから搬出コンベア上に移送させたりして、コイルを手作業を行わずに自動的に容易に反転、正置させて交互に送り出すことができる。このため、製造ラインは、巻方向の相違するコイルを交互に積み上げて、それぞれのコイルの外側端同士、または、内側端同士を順に溶接して繋ぎ合わせることが容易にできるので、連結コイルの生産性を高めることができる。
本発明に係るコイル反転装置及び製造ラインによれば、コイルを自動的に容易に反転させることができる。このため、本発明は、従来、コイルを反転させる際に、クレーンと、スリングとを使用して手作業で行っていた反転作業の手作業を解消して、短時間に効率よくコイルを反転させることができる。
本発明の実施形態に係るコイル反転装置及び製造ラインを示す概略側面図である。 図1のI−I断面図である。 製造ラインの前半の工程図であり、(a)はコイル搬入工程を示す要部概略側面図、(b)コイル反転装置載置工程を示す要部概略側面図、(c)はコイル保持工程を示す要部概略側面図、(d)はコイル反転工程を示す要部概略側面図である。 製造ラインの後半の工程図であり、(a)はコイルの保持開放工程を示す要部概略側面図、(b)コイルの搬出工程を示す要部概略側面図、(c)は反転装置の逆転工程を示す要部概略側面図である。 搬出コンベアで搬入された複数のコイルを連続的に接続して積み重ねられる連続コイルの製造ラインを示す概略図である。 本発明の実施形態に係るコイル反転装置の変形例を示す概略側面図である。 図6のII−II断面図である。 従来のコイルの製造ラインの前工程として行われるスリット工程を示す概略図である。 従来の90度反転装置でコイルを反転させるときの状態を示す図であり、(a)はコイルを送り出すときの状態を示す概略図、(b)はコイルをクレーンで180度反転させたときの状態を示すが概略図、(c)はコイルを90度反転装置で90度回動させたときの状態を示す概略図である。 従来の90度反転装置を示す図であり、(a)はコイルを90度反転装置に移送するときの状態を示す概略図、(b)はコイルを90度回動させたときの状態を示す概略図である。 従来の複数のコイルを連続的に接続して積み重ねられる連続コイルの製造ラインを示す概略図である。
次に、本発明の実施形態に係るコイル反転装置を図1及び図2を主に参照して説明する。まず、本発明の実施形態に係るコイル反転装置を説明する前に、本発明のコイル反転装置(反転装置3)によって反転されるコイルWと、反転装置3が配置された製造ライン1と、について説明する。
なお、説明の便宜上、製造ライン1において、反転装置3は回動することによって、反転装置3の上下方向が変化するが、図1に示す受入コンベア31が反転装置3の支柱37の基台37a側に配設されている側を下側とし、送出コンベア32が配置されている側を上側として説明する。
≪コイル≫
図1及び図2に示すコイルWは、例えば、帯状の圧延鋼板を円筒状の空芯Waを中心としてドーナツ状に巻回された金属素材である。コイルWは、その一例を挙げると、例えば、外径が1200mm、上下方向の幅が100mm程度のものから成り、その寸法は所望に応じて適宜変更しても構わない。
コイルWは、従来と同様に、図8に示す前工程のスリット工程で、幅広コイル材201を使用用途に応じてスリッター120によって所望の幅の幅狭コイル材202に切断されて小分けされて巻回されている。
なお、コイルWは、図1に示すように、後記する搬出コンベア4によって後工程が行われるゾーンに送られた後、図5に示すように、ターンテーブル14等の載置台上に連続した状態に円筒状に複数載積される。つまり、コイルWは、巻方向の異なる正、逆のコイル素材(コイルW1,W2)の連結部W1a,W2aを溶接して繋ぎ合わせて、水平な状態で交互に外側端同士、内側端同士の順に連続させた状態に縦に積み上げて配置される。以下、このような状態に積み上げられるコイルWを「マルチコイル」という。
≪製造ライン≫
図1に示す製造ライン1は、搬入コンベア2(搬入装置)で反転装置3に搬送されたコイルWの金属素材を、反転装置3で反転させて搬出コンベア4(搬出装置)から次の工程のゾーンへ送り出すことが可能な反転装置3を備えたラインである。製造ライン1は、コイルWを反転装置3上に移送する搬入コンベア2と、コイルWを180度回動させる反転装置3と、反転装置3から送り出されたコイルWを次の工程が行われる方向に移送させる搬出コンベア4と、製造ラインの搬入コンベア2、反転装置3、搬出コンベア4等をコントロールする制御装置(図示省略)と、を備えている。
≪搬入コンベア≫
搬入コンベア2は、コイルWを反転装置3に移送する装置であり、例えば、ローラコンベアから成る。搬入コンベア2は、搬送工路上に配置されたコンベア基台21と、コンベア基台21の上面部に回転自在に配置された複数のローラ22と、ローラ22を回転自在に軸支する軸部23と、ローラ22を回転駆動させる駆動モータ機構24と、を備えて構成されている。なお、搬入コンベア2は、ローラ22によってコイルWを移送する搬送装置である。搬入コンベア2は、コイルWを搬送可能な搬送装置であれば、その構造は特に限定されない。
図1に示すように、コンベア基台21は、上面部に複数の適宜な間隔を介してローラ22を搬送経路に沿って複数配置して支持するテーブル状の部材である。コンベア基台21は、例えば、搬送経路に沿ってレール状に延設されてローラ22を左右から支持する支持部材21aと、支持部材を支える複数の脚部21bと、を備えて構成されている。
ローラ22は、例えば、このローラ22の上に載置されたコイルWを搬送する駆動源となる駆動ローラ22aと、コンベア基台21の上部に回転自在に軸支されたフリーローラ22bと、を1列に連設して搬送経路の一部を形成する。
駆動ローラ22aは、ローラ22の外部に配置した電動モータ24cによって回転駆動するキャリアローラから成る。フリーローラ22bは、載置したコイルWが移動することによって回転される筒状部材から成る。
図1に示すように、軸部23は、ローラ22の両端部を回転自在に軸支する部材であり、コンベア基台21の左右の支持部材21aに設けられている。
駆動モータ機構24は、駆動ローラ22aを回転させるローラ駆動用プーリ(図示省略)と、ローラ駆動用プーリに掛けられた無端ベルト24aと、無端ベルト24aを駆動させるモータ駆動プーリ24bと、モータ駆動プーリ24bを回転駆動させる電動モータ24cと、から構成されている。
≪反転装置≫
図1及び図2に示すように、反転装置3(コイル反転装置)は、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを、このコイルWの空芯Wa方向が反対になるように表裏を反転させるコイル自動反転装置である。反転装置3は、コイルWを搬送する搬送経路において、搬入コンベア2と搬出コンベア4との間に配置されている。また、この反転装置3は、反転させたコイルWを元の状態に戻す戻し機構を備えている。
反転装置3は、コイルWが載置される受入コンベア31と、反転された状態のコイルWを送り出す送出コンベア32と、コイルWを保持するコイル固定装置33と、受入コンベア31、送出コンベア32、及びコイル固定装置33の装置全体を支持する支持枠体34と、支持枠体34の左右に設けられた回動軸35と、支持枠体34を回動軸35を中心として回動駆動させて反転させる回動駆動機構36と、支持枠体34を回動軸35を介して回動自在に支持する支柱37と、コイル固定装置33のクランプ面をコイルWの上面に対して平行に維持して降下させると共に、コイルWを均等に加圧するためのガイドシャフト38と、支持枠体34の位置を検出するコンベア位置検知センサSe2と、を備えている。
<受入コンベア>
図1に示すように、受入コンベア31は、搬入コンベア2で搬送されてきたコイルWが載置される搬送装置であり、搬送経路の搬入コンベア2に連設されている。受入コンベア31は、搬入コンベア2のコンベア基台21に連続するように同じ高さの位置に水平に配置されたレール状の受入コンベア基台31aと、受入コンベア基台31aに回転自在に配置された複数の駆動ローラ31bと、駆動ローラ31bを回転自在に軸支する軸部31cと、駆動ローラ31bを回転駆動させる駆動モータ機構31dと、左右の受入コンベア基台31a,31a間に架設されたストッパ支持部材31hと、ストッパ支持部材31hに軸方向に位置調整可能に設けられたコイルストッパ31iと、コイルWが受入コンベア31上の所定位置にあることを検出するコイル検知センサSe1と、を備えて構成されている。
このように受入コンベア31は、前記搬入コンベア2と同じような構造をしたコンベアから構成されている。受入コンベア31は、コイルWを搬送可能な搬送装置であれば、その構造は特に限定されない。受入コンベア31は、反転装置3において、コイルWを受け入れる際に送出コンベア32の下方に配置されて、コイルWを反転装置3から送り出す前に、回動軸35を中心として回動駆動機構36によって、受入コンベア31、送出コンベア32及び支持枠体34が回動されて、送出コンベア32の上方に配置される。
図2に示すように、受入コンベア基台31aは、正面視して井桁状に形成された支持枠体34の内側面に固定された二本のレール状部材から構成されている。受入コンベア基台31aは、その二本のレール状部材を搬送方向(矢印A方向)に向けて平行かつ水平に配置されている。
駆動ローラ31bは、二本の受入コンベア基台31a,31a間に回動可能に架設されて、この駆動ローラ31b上に載置されたコイルWを搬送する駆動源であり、搬送方向(矢印A方向)に対して直交する方向に向けて配置された複数のローラ部材から成る。駆動ローラ31bは、搬送方向に適宜な間隔を介して一列に複数連設されている。
図1に示すように、駆動モータ機構31dは、搬入コンベア2の駆動モータ機構24と同様に、駆動ローラ31bを回転させるローラ駆動用プーリ(図示省略)と、二つのローラ駆動用プーリに掛けられた無端ベルト31eと、掛けられた無端ベルト31eを駆動させるモータ駆動プーリ31fと、モータ駆動プーリ31fを回転駆動させる電動モータ31gと、を備えて構成されている。
なお、駆動ローラ31bは、モータ(図示省略)によって回転駆動されるキャリアローラと、フリーローラと、から構成されるものでもよく、また、全体がキャリアローラのみで構成されものであっても構わない。
ストッパ支持部材31hは、駆動ローラ31bの搬送方向側に、駆動ローラ31bに平行に配置された二本の棒状部材から成る。ストッパ支持部材31hは、例えば、受入コンベア基台31a,31a間の搬送方向の後端部側に回転自在に架設された正逆二種類のねじ棒状部材から成り、コイルストッパ31iを進退自在に支持している。
コイルストッパ31iは、ストッパ支持部材31h,31hを回転させることによって、コイルWの大きさに応じて左右方向に移動して位置を調整できるように、ストッパ支持部材31h,31hに螺合されている。このコイルストッパ31iは、例えば、ストッパ支持部材31hの左右に配置された二つの部材から成る。
コイル検知センサSe1は、受入コンベア31上の予め設定された位置に移送されてきたコイルWを検出するセンサであり、例えば、光センサ等の非接触式センサ、または、タッチスイッチ等の接触式センサから成る。このコイル検知センサSe1は、コイルストッパ31i、あるいは、ストッパ支持部材31hに設置されて、制御装置(図示省略)に接続されている。
<送出コンベア>
送出コンベア32は、受入コンベア31に対して上下二段の状態に配置された搬送装置であり、受入コンベア31にコイルWを介在して対向して配置されている。送出コンベア32は、例えば、前記受入コンベア31と同じように構成されたコンベアから成る。つまり、反転装置3には、コイルWを移送させることが可能な駆動コンベア(受入コンベア31及び送出コンベア32)が上下二段に配置されている。
送出コンベア32は、載置されたコイルWを搬出コンベア4に送り出す下側の位置状態の際に(反転装置3の下側の位置に配置された際に)、搬出コンベア4のコンベア基台21に連続するように同じ高さの位置に水平に配置されたレール状の送出コンベア基台32aと、送出コンベア基台32aに回転自在に配置された複数の駆動ローラ32bと、駆動ローラ32bを回転自在に軸支する軸部32cと、駆動ローラ32bを回転駆動させる駆動モータ機構32dと、を備えて構成されている。
駆動モータ機構32dは、送出コンベア32の駆動モータ機構31dと同様に、ローラ駆動用プーリ(図示省略)と、無端ベルト32eと、モータ駆動プーリ32fと、電動モータ32gと、を備えて構成されている。
<コイル固定装置>
図1に示すように、コイル固定装置33は、受入コンベア31と送出コンベア32との一方に配置されて、コイルWを保持して受入コンベア31に固定する装置である。以下、本実施形態では、コイル固定装置33を送出コンベア32側に配置して、受入コンベア31側に載置されたコイルWを保持する場合を例に挙げて説明する。
コイル固定装置33は、受入コンベア31上に載置されたコイルWを、受入コンベア31に押し付けて保持するコイル固定用シリンダ機構33aを備えて成る。コイル固定装置33は、例えば、油圧あるいは圧縮空気等の流体圧が供給されるシリンダ33bと、シリンダ33b内に供給された流体圧によって駆動されるピストン33cと、ピストン33cの先端部に設けられてコイルWを押圧して保持するクランパ33dと、を備えて構成されている。
コイル固定用シリンダ機構33aは、シリンダ33b内に供給する油圧あるいは圧縮空気を生成する圧縮装置(図示省略)と、シリンダ33bと圧縮装置との間に介在された電磁バルブ(図示省略)と、圧縮装置及び電磁バルブを制御する制御装置(図示省略)と、を備えて構成されている。コイル固定用シリンダ機構33aは、例えば、複数から成る。
シリンダ33bは、圧縮装置(図示省略)から供給された油圧、あるいは、圧縮空気によってピストン33cを押し出したり、吸引したりする装置である。
ピストン33cは、圧縮装置(図示省略)の駆動によって、下端部に固定されたクランパ33dを下降及び上昇させる。
クランパ33dは、コイル固定用シリンダ機構33aによって上昇、下降する部材である。クランパ33dは、ピストン33cに固定された連結部材33eと、連結部材33eの下側に連結されたアーム部33fと、アームの下側に設けられて受入コンベア31上に載置されたコイルWを押圧して、コイルWを受入コンベア31上に押し付けて保持させるクランパ部33gと、を備えて構成されている。
連結部材33eは、ピストン33cとアーム部33fとを連結するための部材であり、例えば、水平に配置された矩形の厚板部材、または、枠状の部材から成る。
アーム部33fは、連結部材33eとクランパ部33gとの間に介在されて両者を連結した複数の部材であり、送出コンベア32に複数配置された駆動ローラ32b間を挿通するように上下方向に向けて配置されている。
クランパ部33gは、コイル固定用シリンダ機構33aによってクランパ33dが下降した際にコイルWを押圧して保持し、クランパ33dが上昇した際にコイルWを開放する部材である。このクランパ部33gは、厚板状の部材から成る。
<支持枠体>
図2に示すように、支持枠体34は、受入コンベア31と送出コンベア32とコイル固定装置33とを支持する枠状のフレーム部材から成り、フレーム部材によって正面視して四角形の井桁状に形成されている。
<回転軸>
回動軸35は、支持枠体34を支柱37に対して回動自在に支持する軸部材であり、左右の支柱37の柱部37b,37bに設けられている。
<回動駆動機構>
回動駆動機構36は、受入コンベア31、送出コンベア32、及びコイル固定装置33の装置全体を、回動軸35を中心として回動駆動させて反転させることが可能な回動駆動装置である。回動駆動機構36は、電動モータ36aと、電動モータ36aのロータ軸の回転を減速回転させて回動軸35を低速回転させる歯車減速機構(図示省略)と、を備えて構成されている。
<支柱>
支柱37は、例えば、床面に載置される基台37aと、基台37aに立設された左右の柱部37bと、から構成されている。柱部37bは、支持枠体34を回動軸35を介して支持する板状部材から成り、回動駆動機構36が設けられている。なお、支柱37には、支持枠体34の回動を規制して所定の位置で停止させるためのストッパ(図示省略)が設けられている。
<ストッパ用シリンダ>
図1及び図2に示すように、ガイドシャフト38は、支持枠体34に対してコイル固定装置33のクランパ33dを進退自在に支持させるための抑止部材であり、例えば、複数から成る。ガイドシャフト38は、支持枠体34の上部に配置された筒状部材38aと、筒状部材38aに進退自在に挿入されて下端部がクランパ33dに固定されたロッド部材38bと、を備えている。
<コンベア位置検知センサ>
コンベア位置検知センサSe2は、受入コンベア31または送出コンベア32を間接的あるいは直接的に検出するためのセンサである。コンベア位置検知センサSe2は、受入コンベア31及び送出コンベア32が設けられた支持枠体34の位置を検出することによって、受入コンベア31及び送出コンベア32を間接的に検出する。コンベア位置検知センサSe2は、支持枠体34の端部が検出する接触式のタッチスイッチ、あるいは、非接触式の光スイッチ等から成り、受入コンベア31及び送出コンベア32が下方位置、または、上方位置にあるかを検出する。
≪搬出コンベア≫
図1に示すように、搬出コンベア4は、コイルWを反転装置3の次の工程(図5に示すように、正、逆に巻回されたコイルW(W1,W2)の連結部W1a,W2a同士を接合させて連続したマルチコイルの状態にして積み上げられる接合工程)に移送する装置であり、前記搬入コンベア2と同じ構造をしている。搬出コンベア4は、電動モータによって駆動ローラが回転して、駆動ローラに載置されたコイルWを移送させるローラコンベアから成る。つまり、搬出コンベア4は、搬送工路上に配置されたコンベア基台41と、コンベア基台41の上面部に回転自在に配置された複数のキャリアローラ42と、キャリアローラ42を回転自在に軸支する軸部43と、キャリアローラ42を回転駆動させる駆動モータ機構44と、を備えて構成されている。
なお、搬出コンベア4は、キャリアローラ42によってコイルWを移送する搬送装置である。搬出コンベア4は、コイルWを搬送可能な搬送装置であれば、その構造は特に限定されない。
駆動モータ機構44は、キャリアローラ42を回転させるローラ駆動用プーリ(図示省略)と、二つのローラ駆動用プーリに掛けられた無端ベルト44aと、無端ベルト44aを駆動させるモータ駆動プーリ44bと、モータ駆動プーリ44bを回転駆動させる電動モータ44cと、から構成されている。
不図示の制御装置は、搬入コンベア2、反転装置3に搭載された各装置、及び、搬出コンベア4をコントロールしてコイルWを所定位置に移動させたり、各装置を駆動させたりする信号をそれらの装置に出力すると共に、それらの装置をON、OFFする制御器等を備えている。
図5に示すように、搬出コンベア4が配置された製造ライン100には、例えば、従来の連続コイルの製造ライン100(図11参照)と同様に、搬出コンベア4上のコイルWをスリング12で吊って移送させるクレーン11と、コイルWを一時的に載置する作業台13と、載置したコイルWを回転させるターンテーブル14と、正、逆に巻回されたコイルW(W1,W2)の連結部W1a,W2aを溶接する溶接装置(図示省略)と、が設けられている。
≪作用≫
次に、図3及び図4を主に参照しながら本発明の実施形態に係るコイル反転装置及び製造ラインの作用を作業工程順に説明する。
まず、図3(a)に示すように、製造ライン1は、帯状の圧延鋼板を巻回して形成されたコイルWを、搬入コンベア2上に載置させて、搬入コンベア2によって反転装置3の受入コンベア31上に移送させる(コイル搬入工程)。
製造ライン1の制御装置(図示省略)は、受入コンベア31上に移送されたコイルWを、駆動ローラ31bによってさらに搬送方向(矢印A方向)に移送させて、予め設定した受入コンベア31上の所定位置に到達すると、図3(b)に示すように、コイルストッパ31iに当接することで停止させる(コイル反転装置載置工程)。これと同時に受入コンベア31の駆動モータ機構31d(図1参照)は、コイル検知センサSe1が、コイルWが所定位置に到達したことを検出するによって、コイル検知センサSe1の検出信号が制御装置(図示省略)に送られて、電動モータ31g(図1参照)への電力供給が遮断されて停止される。
これに伴って、制御装置(図示省略)は、図3(c)に示すように、コイル固定装置33のコイル固定用シリンダ機構33aを駆動させて、クランパ33dによってコイルWを受入コンベア31上に押し付けて、クランパ33dと受入コンベア31の駆動ローラ31bとでコイルWを挟持した状態に固定する(コイル保持工程)。
次に、制御装置(図示省略)は、図3(d)に示すように、コイルWをクランパ33dで保持した状態の反転装置3の回動駆動機構36の電動モータ36a(図2参照)を駆動させて、受入コンベア31、送出コンベア32及び支持枠体34を、回動軸35を中心として時計回り方向(矢印B方向)に回動させる(コイル反転工程)。これにより、反転装置3の受入コンベア31と送出コンベア32との位置が上下逆に配置されて送出コンベア32が搬出コンベア4に水平方向に隣設した状態に配置されると共に、コイルWが表裏反対に配置される。
このようにして反転装置3によってコイルWと一体に支持枠体34が回動されると、コンベア位置検知センサSe2(図2参照)が、支持枠体34が180度回動されたと検出して、コイルWが180度回動されて反転されたことが間接的に検出される。すると、制御装置(図示省略)は、図4(a)に示すように、コイル固定装置33のコイル固定用シリンダ機構33aを駆動させてクランパ33dを下降させて、反転されたコイルWをクランパ33dから解放させる(コイルの保持開放工程)。
次に、制御装置(図示省略)は、送出コンベア32の駆動モータ機構32d(図1参照)を駆動させて駆動ローラ32bを回転駆動させる。すると、反転された状態のコイルWは、図4(b)に示すように、駆動ローラ32bによって搬出コンベア4上から搬出コンベア4上に移送されて、さらに、搬出コンベア4によって次の接合工程のゾーンに移送される(反転コイルの搬出工程)。
また、コイルWは、反転装置3が図4(b)に示すように、送出コンベア32が下側にある状態の場合、搬入コンベア2から送出コンベア32上に移送されたコイルWを反転させずにそのままの状態で、駆動ローラ32bによって搬出コンベア4上から搬出コンベア4上に移送させることができる(正置コイルの搬出工程)。
この他、正置コイルの搬出工程では、次のコイルWを受け入れる前に反転装置3を逆転させてから次のコイルWを受け入れてそのまま払い出してもよい。
製造ライン1において、反転装置3は、このようにして反転させたコイルWと、反転させずに正置のコイルWと、を交互に搬出コンベア4に送り出して次の製造工程に移送させることができる。つまり、製造ライン1は、搬入コンベア2から反転装置3に送られてきたコイルWを180度反転させて送出コンベア32から搬出コンベア4上に移送させる工程ラインと、反転させた状態で送出コンベア32から送り出した後、搬入コンベア2から反転装置3に送られてきたコイルWを反転させずに送出コンベア32から搬出コンベア4上に移送させる工程ラインと、を有している。
このようにコイルWが、反転装置3から搬出されると、制御装置(図示省略)は、図4(c)に示すように、反転装置3の回動駆動機構36の電動モータ36a(図2参照)を駆動させて、受入コンベア31、送出コンベア32及び支持枠体34を、回動軸35を中心として反時計回り方向(矢印C方向)に回動させる(反転装置の逆転工程)。これにより、反転装置3の受入コンベア31と送出コンベア32との位置が上下逆に配置されて元の状態に復帰される。
反転装置3で正、逆の方向に巻回された状態に配置されたコイルW(W1,W2)は、図5に示すように、搬出コンベア4上に正、逆に巻回されたコイルW1,W2を交互に載置されて、次の接合工程が行われるゾーンに送られる。搬出コンベア4上の逆(反時計回り)方向に巻回されたコイルW2は、作業台13の近傍等まで移送された後、クレーン11によって作業台13上に載置され、ターンテーブル14の最上部にある正(時計回り)方向に巻回されたコイルW1と互いに連結部W1a,W2aが溶接されて接続される。
作業台13上のコイルW(W2)は、正、逆に巻回されたコイルW1,W2の連結部W1a,W2a同士を溶接して連続コイルの状態にして積み上げられる(コイルの接合工程)。
その連続コイルに接合されたコイルW(マルチコイル)は、その次の製造工程で、プレス機等によって所望形状に加工されたり、メッキ加工等が施されたりされる(コイルの加工工程)。
以上で各工程が終了する。このように、コイルWは、反転装置3によって自動的に容易に反転させることができる。このため、反転装置3は、スリング等の反転作業を必要としないため、自動的に容易にコイルWを反転させる作業行うことができる。また、反転装置3は、マルチコイルの製造工程の準備作業として有効である。
≪変形例≫
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係るコイル反転装置の変形例を示す概略側面図である。図7は、図6のII−II断面図である。
前記実施形態では、反転装置3に一つのコイル固定装置33を設けた場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図6及び図7に示すように、コイル固定装置5は、受入コンベア31に配置されてコイルWを上下方向の一方側から保持する受入側固定装置51と、送出コンベア32に配置されてコイルWを上下方向の他方側から保持する送出側固定装置52と、を備えた装置であっても構わない。
この場合、反転装置3Aに搬入されたコイルWは、受入側固定装置51に設けられたコイル固定用シリンダ機構33aのクランパ33dと、送出側固定装置52に設けられたコイル固定用シリンダ機構33aのクランパ33dと、により上下方向から挟持された状態で、回動駆動機構36によって回動される。
なお、前記実施形態のような反転装置3では、図1に示すように、上側のコイル固定装置33のシリンダ33bだけでコイルWを固定する場合、受入コンベア31の駆動ローラ31b等のローラの上面(狭い面積)に押し付けてコイルWを固定するため、ローラによってコイルWの表面に圧痕が付くことがある。特に柔らかい材料の場合は、ローラの圧痕が付き易い。
これに対して図6及び図7に示す反転装置3Aは、上下にコイル固定装置33,33を配置して、コイルWを上下方向からクランパ33d,33dでクランプして、クランパ33d,33dのフラットな表面でコイルWを保持することができる。このため、反転装置3Aは、コイルWを固定して反転させる際に、コイルWを押圧する面圧が小さいので、コイルWの表面に圧痕が付くことを解消することができる。
なお、反転装置3Aは、コイルWを保持するクランパ33d,33dの保持面がフラットであることにより、クランパ33d,33dとコイルWとの間に、柔らかいゴム状の板を介在させれば、さらに、軟質な材料を保持しても圧痕が付かないようにすることが可能である。
≪その他変形例≫
図1及び図2に示す反転装置3は、その一例として、搬入コンベア2によって搬入されたコイルWを180度回動させて反転させた後、逆方向に180度回転させてコイルWを元の状態に戻す戻し機構を備えた装置を説明したが、コイルWを回転させる方向は、時計回り方向でも、反時計回り方向でもよく、また、同方向に回転駆動させて戻してもよい。
その場合、受入コンベア31と送出コンベア32とは、どちらがコイルWを受け入れる側のコンベアであっても、コイルWを送り出す側のコンベアであってもよい。
また、前記実施形態では、圧延鋼板から成るコイルWを例に挙げて説明したが、コイルWの材質は特に限定されるものではなく、適宜変更しても構わない。
また、図1、図2、図6及び図7の実施形態及び変形例のコイルストッパ31iは、駆動ローラ31bの搬送方向側に設けた場合を説明したが、受入コンベア31及び送出コンベア32によって移送されるコイルWを予め設定した所定位置に停止させることができるものであれば、その他の構造のものであっても構わない。
コイルストッパ31iは、例えば、受入コンベア31あるいは送出コンベア32等から移送されてくるコイルWに向けて出没して、突出した状態のときに、コイルWの移動を抑止するようにしたストッパでもよい。この場合、コイルストッパ31iは、歯車電動モータ機構や、ソレノイド機構等によって電気的制御で出没できるようにしてもよい。
このようにすれば、反転装置3,3Aの受入コンベア31と送出コンベア32とを、自由に受入用及び送出用のコンベアとして両用できるようにすることができる。
1 製造ライン
2 搬入コンベア
3,3A 反転装置(コイル反転装置)
4 搬出コンベア
5,33 コイル固定装置
31 受入コンベア
32 送出コンベア
33a コイル固定用シリンダ機構(シリンダ機構)
33d クランパ
34 支持枠体
35 回動軸
36 回動駆動機構
37 支柱
51 受入側固定装置
52 送出側固定装置
W コイル
Wa 空芯

Claims (5)

  1. 搬入コンベアによって搬入されたコイルを、当該コイルの空芯方向が反対になるように反転させるコイル反転装置であって、
    前記搬入コンベアに連設されて前記搬入コンベアで搬送されてきた前記コイルが載置される受入コンベアと、
    前記受入コンベアの上方に対面するように配置されて、反転された状態の前記コイルを送り出す送出コンベアと、
    前記受入コンベアに載置された前記コイルを当該受入コンベア、及び、前記送出コンベアの少なくとも一方に保持するコイル固定装置と、
    前記受入コンベア、前記送出コンベア、及び前記コイル固定装置の装置全体を搬送方向に対して直交する水平方向に沿って配置された回動軸を中心として回動駆動させて反転させる回動駆動機構と、を備え、
    前記コイル固定装置は、前記反転させた状態で前記受入コンベア、または、前記送出コンベアに保持した前記コイルを前記送出コンベア上で解放すること
    を特徴とするコイル反転装置。
  2. 前記コイル固定装置は、前記コイルを押圧して保持するシリンダ機構から成ること
    を特徴とする請求項1に記載のコイル反転装置。
  3. 前記コイル反転装置は、前記受入コンベアと前記送出コンベアと前記コイル固定装置とを支持する支持枠体と、
    前記支持枠体を回動自在に支持し、前記回動駆動機構が設けられた支柱と、を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載のコイル反転装置。
  4. 前記コイル固定装置は、
    前記受入コンベアに配置されて前記コイルを一方側から保持する受入側固定装置と、
    前記送出コンベアに配置されて前記コイルを他方側から保持する送出側固定装置と、を備え、
    前記コイル反転装置に搬入された前記コイルは、前記受入側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパと、送出側固定装置に設けられたシリンダ機構のクランパとによって挟持された状態で、前記回動駆動機構によって回動されること
    を特徴とする請求項1に記載のコイル反転装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のコイル反転装置を備えた製造ラインであって、
    前記コイル反転装置は、前記搬入コンベアから前記コイル反転装置に送られてきた前記コイルを反転させて前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、
    前記反転させた状態で前記送出コンベアから送り出した後、前記搬入コンベアから当該送出コンベアに送られてきた次のコイルを反転させずに前記送出コンベアから前記搬出コンベア上に移送させる工程と、を交互に実行すること
    を特徴とする製造ライン。
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