JP2016002007A - 農作業機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回収体支持部の有効利用を図り、粉粒体回収経路の取出口近傍におけるスペースの有効活用を可能とする。
【解決手段】粉粒体供給装置2に残った残留粉粒体を走行車体の外方に案内して、案内終端の取出口102cから取り出しを可能にする粉粒体回収経路と、取出口102cの近傍で上下にスライド自在に支持された支柱状の手摺40と、取出口102cから排出される残留粉粒体を受け入れる回収体Bを取出口102cの近傍で支持自在な回収体支持部41と、を設け、回収体支持部41を、手摺40の下端部に一体的に連結し、手摺40と回収体支持部41とが、手摺40の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態と、手摺40の上下スライド範囲における下限側に位置する回収体支持状態とに切替自在に構成してある。
【選択図】図3
【解決手段】粉粒体供給装置2に残った残留粉粒体を走行車体の外方に案内して、案内終端の取出口102cから取り出しを可能にする粉粒体回収経路と、取出口102cの近傍で上下にスライド自在に支持された支柱状の手摺40と、取出口102cから排出される残留粉粒体を受け入れる回収体Bを取出口102cの近傍で支持自在な回収体支持部41と、を設け、回収体支持部41を、手摺40の下端部に一体的に連結し、手摺40と回収体支持部41とが、手摺40の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態と、手摺40の上下スライド範囲における下限側に位置する回収体支持状態とに切替自在に構成してある。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えば、施肥装置や薬剤散布装置等の粉粒体供給装置を備え、その粉粒体供給装置に残った残留粉粒体を回収できるように構成されている農作業機に関する。
従来、この種の農作業機としては、施肥装置(粉粒体供給装置に相当)に残った粉粒状の残留肥料(残留粉粒体に相当)を走行車体の外方に案内して、案内終端の取出口から取り出しを可能にする肥料回収経路(粉粒体回収経路に相当)を備えた乗用型田植機があった(例えば、特許文献1参照)。
この乗用型田植機には、前記取出口から排出される残留肥料を受け入れる袋(回収体に相当)を、前記取出口の近傍で支持自在な回収体支持部が設けられている。
回収体支持部は、前記袋の上縁部を係止させることができる竿状体で構成してある。
この竿状体は、施肥装置の支持フレームに対して水平状態でスライドできるように取り付けてあり、前記袋を支持するときには、長手方向にスライドさせて先端側を支持フレームから突出させて、その先端側部分に袋を係止させる。
竿状体で支持された前記袋で、肥料回収経路の取出口から排出される残留肥料を受けて回収することができる。
回収体支持部は、前記袋の上縁部を係止させることができる竿状体で構成してある。
この竿状体は、施肥装置の支持フレームに対して水平状態でスライドできるように取り付けてあり、前記袋を支持するときには、長手方向にスライドさせて先端側を支持フレームから突出させて、その先端側部分に袋を係止させる。
竿状体で支持された前記袋で、肥料回収経路の取出口から排出される残留肥料を受けて回収することができる。
上述した従来の農作業機によれば、竿状体そのものは、残留肥料の回収時に袋を支持することのみに使用されるだけで、回収が終われば、他の役割を持たない。
また、竿状体そのものには、残留肥料の重量を支持できる十分な強度が要求されるから、頑丈な構造となり、スペースをとり易く、それに伴って、肥料回収経路終端の取出口近傍におけるスペースを活用し難くなる虞がある。
また、竿状体そのものには、残留肥料の重量を支持できる十分な強度が要求されるから、頑丈な構造となり、スペースをとり易く、それに伴って、肥料回収経路終端の取出口近傍におけるスペースを活用し難くなる虞がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、回収体支持部の有効利用を図り、粉粒体回収経路の取出口近傍におけるスペースの有効活用が可能な農作業機を提供するところにある。
本発明の特徴は、粉粒体供給装置に残った残留粉粒体を走行車体の外方に案内して、案内終端の取出口から取り出しを可能にする粉粒体回収経路と、前記取出口の近傍で上下にスライド自在に支持された支柱状の手摺と、前記取出口から排出される前記残留粉粒体を受け入れる回収体を前記取出口の近傍で支持自在な回収体支持部と、を設け、前記回収体支持部を、前記手摺の下端部に一体的に連結し、前記手摺と前記回収体支持部とが、前記手摺の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態と、前記手摺の上下スライド範囲における下限側に位置する回収体支持状態とに切替自在に構成してあるところにある。
本発明によれば、手摺と回収体支持部とを一体的に構成すると共に、それら一体物を手摺作用状態と回収体支持状態とに切り替えて使用できるように構成してあるから、前記一体物を、ある時には手摺とし、またある時には回収体支持部として有効に利用することができる。また、このような二つの機能を備えながらも、手摺と回収体支持部とは一体物であるから、手摺と回収体支持部とをそれぞれ別々に設けるのに比べて、省スペース化を図ることができ、前記取出口の近傍の限られたスペースを有効に活用することができる。
更には、手摺と回収体支持部との兼用化によってコストダウンを叶えることができる。
更には、手摺と回収体支持部との兼用化によってコストダウンを叶えることができる。
本発明においては、前記取出口の近傍には、作業用ステップが設けてあり、前記手摺は、前記手摺作用状態においては、前記手摺の下端部が、前記作業用ステップと同一又はほぼ同一の高さとなり、前記回収体支持状態においては、前記手摺の上端部が、前記作業用ステップと同一又はほぼ同一の高さとなるように構成してあると好適である。
本構成によれば、作業用ステップへの昇り降りや、作業ステップ上での作業等の動作を実施する際に、手摺を補助として安定した姿勢で行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
また、手摺作用状態においては、手摺の下端部より上方側を作業用ステップの上方側に位置させることができ、より確実に且つスムーズに作業の補助を果たすことができる。
また、手摺作用状態においては、手摺の下端部より上方側を作業用ステップの上方側に位置させることができ、より確実に且つスムーズに作業の補助を果たすことができる。
また、手摺を使用しない回収体支持状態においては、手摺の上端部が作業用ステップの上に突出しない状態にできるから、嵩張るのを防止でき、より確実に省スペース化を図ることができる。
更には、回収体支持状態においては、手摺が作業用ステップの上に突出しないようにできるから、例えば、作業用ステップの上に乗ることがあっても、足が手摺に引っ掛かることがなく、スムーズに且つ効率よく作業用ステップ上で移動したり作業することができる。
更には、回収体支持状態においては、手摺が作業用ステップの上に突出しないようにできるから、例えば、作業用ステップの上に乗ることがあっても、足が手摺に引っ掛かることがなく、スムーズに且つ効率よく作業用ステップ上で移動したり作業することができる。
本発明においては、前記手摺は、水平間隔をあけて配置された一対の支柱部と、前記一対の支柱部の上端部にわたる上梁部とを備えて構成してあり、前記回収体支持部は、前記一対の支柱部の下端部にわたって設けられていると好適である。
本構成によれば、一対の支柱部と、それらの上下の端部間に設けられた梁とから構成されたシンプルな構造によって、外力を効率よく支持することができる。また、その形状や構造がシンプルであることから、形成作業やメンテナンス作業を簡単に実施でき、製品としての経済性を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ここでは、本発明の農作業機の一実施形態として田植機を例に挙げて説明する。
当該田植機は、図1及び図2に示すように、走行車体1の運転部ステップ18上にステアリングホイール10等を装備した操縦部11と運転席12とを備えている。走行車体1は操向操作自在な左右一対の前輪14及び後輪15を備えており、車体フレーム13の前部側にエンジン16及びミッションケース17が配設される。
ここでは、本発明の農作業機の一実施形態として田植機を例に挙げて説明する。
当該田植機は、図1及び図2に示すように、走行車体1の運転部ステップ18上にステアリングホイール10等を装備した操縦部11と運転席12とを備えている。走行車体1は操向操作自在な左右一対の前輪14及び後輪15を備えており、車体フレーム13の前部側にエンジン16及びミッションケース17が配設される。
運転部ステップ18の両外側には、運転部ステップ18と連続的なステップ面をなす前部補助ステップ19が設けられ、さらにその両外側に予備苗のせ台22が設置される。また、前部補助ステップ19の後方には後部が高くなる後部補助ステップ(作業用ステップの一例)20が配設されている。前部補助ステップ19及び後部補助ステップ20は、ステップ支持フレームに支持されている。
粒状の肥料(粉粒体の一例)を供給する施肥装置(粉粒体供給装置の一例)2が、運転席12の後方且つ後部補助ステップ20の上方に配設されている。走行車体1の背面にはリフトシリンダ21aを備えたリンク機構21を昇降操作自在に連結してあり、このリンク機構21の後端側に苗植付装置3が備えられている。施肥装置2の繰出部32から繰り出された肥料は、ホース82を介して苗植付装置3の作溝器81に送られ、この作溝器81から圃場面に供給される。
また、肥料の供給あるいは回収の際に利用される搬送風を作り出す送風機としての電動ブロア104が運転席12の下後方に配設されている。伝動ブロア104は、後述する送風ダクト101に対して搬送風を供給自在な状態に連通接続してある(図5、図6参照)。
後部補助ステップ20の両側方には、それぞれ手摺40が設けてあり、例えば、運転部ステップ18への昇降や、後部補助ステップ20の上に乗って作業する際に、姿勢安定等の手段として使用できるように構成されている。
後部補助ステップ20の左の側方に設置してある手摺40は、後部補助ステップ20より上方に突出する状態で車体フレーム13に対して固着してある。
後部補助ステップ20の右の側方に設置してある手摺40は、上下にスライド自在、及び、上下限位置で固定自在に形成してあり、上下スライド範囲における上限に位置させることで手摺作用状態となる。また、上下スライド範囲における下限に位置させることで、施肥装置2に残った残留肥料(残留粉粒体の一例)を回収する際の回収袋(回収体の一例)Bを支持することができる袋支持状態となる(詳細は、後述する)。
後部補助ステップ20の右の側方に設置してある手摺40は、上下にスライド自在、及び、上下限位置で固定自在に形成してあり、上下スライド範囲における上限に位置させることで手摺作用状態となる。また、上下スライド範囲における下限に位置させることで、施肥装置2に残った残留肥料(残留粉粒体の一例)を回収する際の回収袋(回収体の一例)Bを支持することができる袋支持状態となる(詳細は、後述する)。
〔苗植付装置〕
図1及び図2に示すように、苗植付装置3は8条植えに構成され、4つの植付伝動ケース83、植付伝動ケース83に支持される一対の回転ケース84、夫々の回転ケース84に備えた2つの植付爪85、5つの接地フロート86、及び、マット状苗が載置される苗のせ台87夫々を備えている。各植付爪85による苗植付け箇所の横側付近には、接地フロート86に取付けた作溝器81が1個ずつ配置され、その上端部にはホース82が接続している。この構成により、植え付け作動と連係して圃場面に植え付けられた苗の近傍位置に作溝器81が溝を形成し、この溝に肥料が供給される。
図1及び図2に示すように、苗植付装置3は8条植えに構成され、4つの植付伝動ケース83、植付伝動ケース83に支持される一対の回転ケース84、夫々の回転ケース84に備えた2つの植付爪85、5つの接地フロート86、及び、マット状苗が載置される苗のせ台87夫々を備えている。各植付爪85による苗植付け箇所の横側付近には、接地フロート86に取付けた作溝器81が1個ずつ配置され、その上端部にはホース82が接続している。この構成により、植え付け作動と連係して圃場面に植え付けられた苗の近傍位置に作溝器81が溝を形成し、この溝に肥料が供給される。
〔施肥装置〕
図3及び図4に示すように、施肥装置2は粒状の肥料を貯留するホッパー型の貯留部31と、貯留部31の下側に配置された4つの繰出部32とからなる。貯留部31は肥料を貯留するための透明樹脂製の容器であり、支持フレーム33に固定されている。
図3及び図4に示すように、施肥装置2は粒状の肥料を貯留するホッパー型の貯留部31と、貯留部31の下側に配置された4つの繰出部32とからなる。貯留部31は肥料を貯留するための透明樹脂製の容器であり、支持フレーム33に固定されている。
貯留部31の上部に開閉可能な蓋31aが設けられ、この蓋31aを開放することで貯留部31に上部から肥料の投入が可能となる。貯留部31は、走行車体1の幅方向に沿った長辺を有するほぼ直方体形状であり、内部が4つの貯留空間に仕切られている。これらの各貯留空間の下側に繰出部32が配設され、これら4つの貯留部31から繰出部32に肥料が送られる。また、1つの繰出部32は、2条の苗列に肥料を供給するように2本のホース82に対して肥料を送り出す。
図7に示すように、1つの繰出部32は、繰出ケース34の内部に繰出ロール37とブラシ38とを備えている。繰出ケース34は分割可能に構成された上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とから成り、これらの境界部に横向き姿勢の軸芯を中心にして回転自在に繰出ロール37を備え、この繰出ロール37の外周に接触するブラシ38が備えられている。上部繰出ケース35と下部繰出ケース36とは、突出部と凹部との係合により位置決め状態で連結するものであり、
図7に示すように、上部繰出ケース35は貯留部31の下側に連結され、貯留部31に貯留されている肥料が自重により上部繰出ケース35に流入する。繰出ロール37の外周には肥料入り込み用の凹部37aが周方向に沿って複数形成されており、この繰出ロール37の軸芯と同軸芯に配置した繰出軸65が図7において時計回り(矢印で示す方向)に回転することで凹部37a内にある肥料が下部繰出ケース36に送られる。このとき余分となる肥料は、ブラシ38ですり切られるため、凹部37aに入り込んでいる一定量の肥料だけが繰り出される。なお、下部繰出ケース36は樹脂製の透明な材料で形成されており、外部から内部を視認することができる。
下部繰出ケース36の前部側には横長姿勢で送風ダクト101が配置され、下部繰出ケース36の下端部の前側(図7の右側)には下部繰出ケース36の下部空間(繰出部32の下部空間)に連通する円筒状の送風管路36aが形成され、この送風管路36aの外端に送風ダクト101と連結している。送風管路36aのうち下部繰出ケース36との接続部には搬送風の流れを制限する絞り部36dが形成されている。また、下部繰出ケース36の下端部の後側(図7の左側)には下部繰出ケース36の下部空間に連通する搬送管55が連結し、搬送管55の突出端にはホース82が連結している。
尚、搬送管55の屈曲部の上手側部分には、圧力センサーS1が設けてあり(図7参照)、管内での肥料の詰まり状況をモニタリングしている。また、前記作溝器81にも、肥料の詰まり状況をモニタリングしているセンサーS2が設けてある(図1参照)。
これら二つのセンサーS1,S2によって、施肥に伴う肥料の詰まり状況を精度よくモニタリングしている。肥料詰りが検出されると、図には示さない操作盤に警告を表示するように構成されている。
これら二つのセンサーS1,S2によって、施肥に伴う肥料の詰まり状況を精度よくモニタリングしている。肥料詰りが検出されると、図には示さない操作盤に警告を表示するように構成されている。
このような構成から、施肥が行われる際には、繰出ロール37の回転により上部繰出ケース35の肥料が下部繰出ケース36の下部空間に送り出され、送風管路36aには送風ダクト101からの搬送風が供給される。この供給時には絞り部36dが搬送風の流れを少し制限することにより複数の送風管路36aに対して均一した搬送風が供給される。次に、下部空間に送り出された肥料は搬送風の圧力により搬送管55に送られ、更に、搬送風とともにホース82から作溝器81に搬送され作溝器81を介して圃場面に供給される(図5参照)。
図5、図6に示すように、1つの繰出部32は2本の搬送管55に対して肥料を送り出す構造であり、搬送管55の基端部には1本の開閉軸56が備えられ、この開閉軸56と一体的に作動することで対応する搬送管55を開閉作動する2つの導風シャッター57が開閉軸56に備えられている。
導風シャッター57を閉じ状態にした場合には送風管路36aに供給される搬送風を繰出部32の下部繰出ケース36から上部繰出ケース35の方向に送ることが可能となる。
導風シャッター57を閉じ状態にした場合には送風管路36aに供給される搬送風を繰出部32の下部繰出ケース36から上部繰出ケース35の方向に送ることが可能となる。
繰出部32の送風管路36aと送風ダクト101とを接続する箇所に、導入部材108が取り付けられている。導入部材108は、送風ダクト101内に突出する椀状の導入部108aを備えている(図5〜7参照)。導入部108aは送風ダクト101の上流側に開口部を向けるように配置され、搬送風を送風ダクト101から送風管路36aに導くように構成されている。
繰出ロール37の外周近傍のうちブラシ38と反対側(図7の左側)で、貯留部31と繰出部32との中間位置に貯留部31の肥料を排出する排出経路として排出口35aが設けられ、この排出口35aには排出シャッター39が開閉自在に備えられ、この排出シャッター39は、横軸39Aと一体的に揺動するにより開閉する。繰出部32の後面側には横長姿勢で排出ダクト102が備えられ、この排出ダクト102に形成された筒状の接続部102aが排出口35aの部位と連結している。
排出ダクト102は、繰出部32の後側(図5、図6の上側)に配設されている。排出ダクト102の右端(図5、図6の左側)には、肥料を回収袋B(図3、図4、図6を参照)に回収するための排出部(取出口の一例)102cが設けられている。
排出口35aから接続部102a、排出ダクト102、排出部102cによって粉粒体回収経路Hが構成されている。
排出口35aから接続部102a、排出ダクト102、排出部102cによって粉粒体回収経路Hが構成されている。
排出部102cは、当該実施形態においては、図3に示すように、排出ダクト102の下向きの終端部に、縦軸芯周りに回転自在に連通接続されたクランク状のパイプ材で構成してある。
肥料の回収時には、前記袋支持状態となるように下降させた手摺40の上端側部分に、排出部102cのクランク終端が位置する姿勢(図中の実線で示す姿勢)となるように、排出部102cを縦軸心周りに回転させてセットする。
また、肥料の回収時以外の時には、例えば、排出部102cのクランク終端が走行車体1の後方側に位置する姿勢(図中の二点鎖線で示す姿勢)となるように縦軸心周りに回転させて姿勢変更を行う。
但し、このような縦軸心周りに回転自在に形成することに限らず、例えば、排出部102cをフレキシブルホース等の可撓管で形成しておくものであってもよい。
但し、このような縦軸心周りに回転自在に形成することに限らず、例えば、排出部102cをフレキシブルホース等の可撓管で形成しておくものであってもよい。
送風ダクト101と排出ダクト102とは、夫々のダクトの左端(図5、図6の右側)にて、平面視でコ字状の連結ダクト103により連結されている。連結ダクト103には切換シャッター107が設けられ、搬送風の流入の許容及び遮断を切り換えることができる。
施肥装置2には、図7に示すように、繰出部32の前部側(走行車体1の前側)に向けて突出する位置に「作業位置」と「回収位置」とに操作自在な切換レバー26が備えられている。この切換レバー26は、前述の各排出シャッター39と、各導風シャッター57と、切換シャッター107とを連係して操作する切換操作具として機能する。
通常の田植作業時には、切換レバー26は、図7に示す「作業位置」にセットされ、その状態においては、排出シャッター39と切換シャッター107とは閉姿勢、導風シャッター57は開姿勢に維持され、肥料は搬送管55からホース82を経由して作溝器81に送られる。
一方、田植作業の終了後等に肥料を貯留部31から回収する場合は、切換レバー26を、図7に示す「回収位置」にセットすることで、排出シャッター39と切換シャッター107とが開姿勢に、導風シャッター57が閉姿勢に切り替えられる。その結果、貯留部31に残留する残留肥料は、繰出部32の下部空間から供給される搬送風の圧力により排出ダクト102に送り出され、排出部102cから回収袋Bに排出されて回収することができる(図6参照)。
次に、手摺40の詳細について説明する。
特に、肥料の回収の際に、回収袋Bを支持する機構を備えた後部補助ステップ20の右の側方に設置してある手摺40について説明する。
手摺40は、図3に示すように、上下反転「U」字状の一連の金属パイプ材で構成してあり、水平間隔をあけて配置された一対の支柱部40Aと、一対の支柱部40Aの上端部にわたる上梁部40Bとを備えて構成されている。
特に、肥料の回収の際に、回収袋Bを支持する機構を備えた後部補助ステップ20の右の側方に設置してある手摺40について説明する。
手摺40は、図3に示すように、上下反転「U」字状の一連の金属パイプ材で構成してあり、水平間隔をあけて配置された一対の支柱部40Aと、一対の支柱部40Aの上端部にわたる上梁部40Bとを備えて構成されている。
また、一対の支柱部40Aの下端部にわたって金属製の長方形板(回収体支持部の一例)41が水平(又はほぼ水平)姿勢で一体に設けられている。これら一対の支柱部40A、上梁部40B、長方形板41は、矩形環形状に形成されていることで、単純な形状であるものの高い剛性を発揮することができる。
また、長方形板41の上には、前記回収袋Bを載置することで、肥料回収時に安定した状態で支持できるものである。
また、長方形板41の上には、前記回収袋Bを載置することで、肥料回収時に安定した状態で支持できるものである。
一対の支柱部40Aは、車体フレーム側に固定された鞘管42に内嵌する状態に設けてあり、鞘管42にガイドされた状態で上下にスライド自在である(図3、図4参照)。
因みに、鞘管42には、支柱部40Aを固定するための固定ピン42aが、求心方向に付勢された状態に設けてある。そして、この固定ピン42aに対応する支柱部40Aの下端部箇所にはピン挿通孔40aが設けてあり、固定ピン42aを、ピン挿通孔40aに挿入することで、手摺40の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態(図中の二点鎖線で示す位置)で固定することができる。
因みに、鞘管42には、支柱部40Aを固定するための固定ピン42aが、求心方向に付勢された状態に設けてある。そして、この固定ピン42aに対応する支柱部40Aの下端部箇所にはピン挿通孔40aが設けてあり、固定ピン42aを、ピン挿通孔40aに挿入することで、手摺40の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態(図中の二点鎖線で示す位置)で固定することができる。
また、固定ピン42aを抜き方向に移動させてピン挿通孔40aとの嵌合を解除することで、手摺40は下方に移動できる状態となり、上梁部40Bの周面が鞘管42の上縁部で支持されるまで下げることで、手摺40の上下スライド範囲における下限側に位置する回収体支持状態(図中の実線で示す位置)で固定することができる。
前記手摺40の上下における固定位置は、前記手摺作用状態においては、手摺40の下端部(長方形板41)が、後部補助ステップ20と同一又はほぼ同一の高さとなり、前記回収体支持状態においては、手摺40の上端部(上梁部40B)が、後部補助ステップ20と同一又はほぼ同一の高さとなるように設定してある。
回収袋Bは、例えば、土のう袋等に使用されている布製や合成樹脂製等のものが一例として挙げられる。勿論、この構成に限るものではなく、形状や素材等の変更が可能である。
当該、実施形態においては、前記長方形板41の上に載置自在な底面積を備え、手摺40の高さより若干低めに形成されていることが好ましい。また、図には示さないが、回収袋Bの外周部に、支柱部40Aに係合して姿勢安定を図れる紐等を備えてあってもよい。
当該、実施形態においては、前記長方形板41の上に載置自在な底面積を備え、手摺40の高さより若干低めに形成されていることが好ましい。また、図には示さないが、回収袋Bの外周部に、支柱部40Aに係合して姿勢安定を図れる紐等を備えてあってもよい。
当該実施形態で説明した田植機によれば、手摺40と回収体支持部としての長方形板41との一体物によって、省スペース化を図りながら、手摺機能と回収体支持機能との兼用化が可能となり、製品としての機能向上と経済性向上とを実現することができる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 粉粒体供給装置2は、先の実施形態で説明した施肥装置に限るものではなく、例えば、薬剤散布装置等の粉粒体を供給自在な装置であってもよい。
従って、粉粒体供給装置2から回収する粉粒体は、肥料に限るものではなく、薬剤や種子等であってもよい。
従って、粉粒体供給装置2から回収する粉粒体は、肥料に限るものではなく、薬剤や種子等であってもよい。
〈2〉 手摺40、回収体支持部41は、先の実施形態で説明した形状や寸法や材質に限るものではなく、適宜、変更することが可能である。
例えば、手摺40の上下における固定位置は、前記手摺作用状態においては、手摺40の下端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20と同一であることに限らず、ほぼ同一の高さとなるものであってもよい。また、前記回収体支持状態においては、手摺40の上端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20と同一であることに限らず、ほぼ同一の高さとなるものであってもよい。具体的には、手摺40の上端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20の上面より大きく突出しない範囲であればよい。
例えば、手摺40の上下における固定位置は、前記手摺作用状態においては、手摺40の下端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20と同一であることに限らず、ほぼ同一の高さとなるものであってもよい。また、前記回収体支持状態においては、手摺40の上端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20と同一であることに限らず、ほぼ同一の高さとなるものであってもよい。具体的には、手摺40の上端部が、後部補助ステップ(作業ステップの一例)20の上面より大きく突出しない範囲であればよい。
また、回収体Bも、先の実施形態で説明した回収袋に限るものではなく、例えば、かご状体や、網状体、箱状体、バケツ状等であってもよい。材質に関しても、布、合成樹脂、木材、金属等、各種のものを選択することができる。
〈3〉 施肥装置2にあっては、例えば、繰出ロール37の回転駆動を、エンジンからの動力によるもの以外に、図8に示すように、モータMからの動力によって駆動させるように構成してあってもよい。
この実施形態においては、モータMに従動自在に設けられた駆動軸62から、ギヤを介して繰出軸65に駆動力が伝達され、繰出軸65と同芯軸上に一体的に設けられた繰出ロール37を回転駆動するように構成してある。
また、施肥装置2の蓋31aは、図8に示すように、裏面部分に、傾斜状態に設置された網状体31bを設けてあってもよい。この形態によれば、網状体31bの上に肥料を供給することで、網状体31bの傾斜に沿って肥料が貯留部31に転動する過程で、細かな粉成分は網目を通過して、蓋31aの上に溜るから、紛体を事前に取り除くことができる。因みに、紛体は、施肥装置2での管詰まりの原因になる虞があるから、除去することが好ましい。
この実施形態においては、モータMに従動自在に設けられた駆動軸62から、ギヤを介して繰出軸65に駆動力が伝達され、繰出軸65と同芯軸上に一体的に設けられた繰出ロール37を回転駆動するように構成してある。
また、施肥装置2の蓋31aは、図8に示すように、裏面部分に、傾斜状態に設置された網状体31bを設けてあってもよい。この形態によれば、網状体31bの上に肥料を供給することで、網状体31bの傾斜に沿って肥料が貯留部31に転動する過程で、細かな粉成分は網目を通過して、蓋31aの上に溜るから、紛体を事前に取り除くことができる。因みに、紛体は、施肥装置2での管詰まりの原因になる虞があるから、除去することが好ましい。
〈4〉 施肥装置2において、投入した肥料が、各貯留部31にバラツキの少ない状態で供給されるようにする構造として、例えば、図9に示すような構成を採用するものであってもよい。
各貯留部31の上方に連通する肥料移動部70を備え、肥料移動部70の平面視における一端側に肥料投入部70aを備え、肥料投入部70aの壁部分に、投入された肥料を肥料移動部70の平面視における一端側から他端側へ移動供給自在なブロア71を備え、貯留部31の上部開口を開閉自在な開閉手段72を各別に備え、肥料移動部70を移動する肥料を堰き止めて上手近傍の貯留部31に落下させる堰き止め手段73を各別に備え、貯留部31内への肥料の充填状況を検知するセンサーS3を各別に備えた施肥装置2であってもよい。
各貯留部31の上方に連通する肥料移動部70を備え、肥料移動部70の平面視における一端側に肥料投入部70aを備え、肥料投入部70aの壁部分に、投入された肥料を肥料移動部70の平面視における一端側から他端側へ移動供給自在なブロア71を備え、貯留部31の上部開口を開閉自在な開閉手段72を各別に備え、肥料移動部70を移動する肥料を堰き止めて上手近傍の貯留部31に落下させる堰き止め手段73を各別に備え、貯留部31内への肥料の充填状況を検知するセンサーS3を各別に備えた施肥装置2であってもよい。
この実施形態の施肥装置2によれば、センサーS3の検知結果をもとにして、肥料移動部70の奥側(平面視における他端側)の貯留部31から優先して肥料を送り込めるように前記開閉手段72と堰き止め手段73とを制御することで、各貯留部31への肥料の供給量のバラツキを少なくすることができる。
図9は、最も奥側の貯留部31に所定高さまで肥料が送り込まれた状況をセンサーS3によって検知し、最も奥側の堰き止め手段73を閉制御すると共に、それまで閉状態となっていた開閉手段72の内、隣接する貯留部31の開閉手段のみを開制御して、肥料の送り込み先を奥側から手前の貯留部31に変更した状況を示している。
図9は、最も奥側の貯留部31に所定高さまで肥料が送り込まれた状況をセンサーS3によって検知し、最も奥側の堰き止め手段73を閉制御すると共に、それまで閉状態となっていた開閉手段72の内、隣接する貯留部31の開閉手段のみを開制御して、肥料の送り込み先を奥側から手前の貯留部31に変更した状況を示している。
〈5〉 施肥装置2において、投入した肥料が、各貯留部31にバラツキの少ない状態で供給されるようにする構造の別の形態として、例えば、図10、図11に示すような構成を採用するものであってもよい。
各貯留部31の上方に連通する肥料移動部70を備え、肥料移動部70の平面視における一端側に肥料投入部70aを備え、投入された肥料を肥料移動部70の平面視における一端側から他端側へ移動供給自在なベルトコンベヤ74を備え、ベルトコンベヤ74上を移動する肥料を堰き止めて上手近傍の貯留部31に落下させる堰き止め手段73を各別に備え、貯留部31内への肥料の充填状況を検知するセンサーS3を各別に備えた施肥装置2であってもよい。この実施形態の施肥装置2によれば、センサーS3の検知結果をもとにして、任意の貯留部31に肥料を送り込めるように前記堰き止め手段73を制御することが可能となり、各貯留部31への肥料の供給量のバラツキを少なくすることができる。
各貯留部31の上方に連通する肥料移動部70を備え、肥料移動部70の平面視における一端側に肥料投入部70aを備え、投入された肥料を肥料移動部70の平面視における一端側から他端側へ移動供給自在なベルトコンベヤ74を備え、ベルトコンベヤ74上を移動する肥料を堰き止めて上手近傍の貯留部31に落下させる堰き止め手段73を各別に備え、貯留部31内への肥料の充填状況を検知するセンサーS3を各別に備えた施肥装置2であってもよい。この実施形態の施肥装置2によれば、センサーS3の検知結果をもとにして、任意の貯留部31に肥料を送り込めるように前記堰き止め手段73を制御することが可能となり、各貯留部31への肥料の供給量のバラツキを少なくすることができる。
〈6〉 施肥装置2において、肥料を繰出部32からホース82を介して作溝器81に送り出す部分である搬送管55とは別に、図12、図13に示すように、貯留部31の底部分に開閉部31cを形成し、開閉部31cの下方に残留肥料を下降させるシュート31dを設け、シュート31dの下端部に対して密閉状態に取付け及び取り外し自在な連結部75aを備えた箱状体75を設けて構成するものであってもよい。
箱状体75には、開閉部31cを開操作することで貯留部31の残留肥料がシュート31dを通して連結部75aから落下進入し、一時的に収容することができる。
箱状体75には、収容された肥料を排出する排出口75bを開閉自在に設けてあると共に、排出口75bが設けられている箱周面とは反対側の箱周面に、取っ手75cが備えられている。取っ手75cは、箱状体75を取り外す際や、収容された肥料を排出口75bから排出する際に手で支持しながら作業することができる。
箱状体75には、収容された肥料を排出する排出口75bを開閉自在に設けてあると共に、排出口75bが設けられている箱周面とは反対側の箱周面に、取っ手75cが備えられている。取っ手75cは、箱状体75を取り外す際や、収容された肥料を排出口75bから排出する際に手で支持しながら作業することができる。
また、箱状体75は、例えば、車体フレーム13側に支持されたフレームに対して走行車体1の側方からスライド嵌め込み自在に形成してあってもよい。
また、箱状体75の設置高さを、近傍の作業用ステップと同じ高さにすることで、作業用ステップの一部として箱状体75を使用することが可能となる。
また、箱状体75の設置高さを、近傍の作業用ステップと同じ高さにすることで、作業用ステップの一部として箱状体75を使用することが可能となる。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
当該発明は、肥料以外の粉粒体を回収する粉粒体回収経路を備えた農作業機にも利用することができる。
1 走行車体
2 施肥装置(粉粒体供給装置の一例)
20 後部補助ステップ(作業用ステップの一例)
40 手摺
40A 一対の支柱部
40B 上梁部
41 長方形板(回収体支持部の一例)
102c 排出部(取出口の一例)
B 回収袋(回収体の一例)
H 粉粒体回収経路
2 施肥装置(粉粒体供給装置の一例)
20 後部補助ステップ(作業用ステップの一例)
40 手摺
40A 一対の支柱部
40B 上梁部
41 長方形板(回収体支持部の一例)
102c 排出部(取出口の一例)
B 回収袋(回収体の一例)
H 粉粒体回収経路
Claims (3)
- 粉粒体供給装置に残った残留粉粒体を走行車体の外方に案内して、案内終端の取出口から取り出しを可能にする粉粒体回収経路と、
前記取出口の近傍で上下にスライド自在に支持された支柱状の手摺と、
前記取出口から排出される前記残留粉粒体を受け入れる回収体を前記取出口の近傍で支持自在な回収体支持部と、を設け、
前記回収体支持部を、前記手摺の下端部に一体的に連結し、前記手摺と前記回収体支持部とが、前記手摺の上下スライド範囲における上限側に位置する手摺作用状態と、前記手摺の上下スライド範囲における下限側に位置する回収体支持状態とに切替自在に構成してある農作業機。 - 前記取出口の近傍には、作業用ステップが設けてあり、
前記手摺は、前記手摺作用状態においては、前記手摺の下端部が、前記作業用ステップと同一又はほぼ同一の高さとなり、前記回収体支持状態においては、前記手摺の上端部が、前記作業用ステップと同一又はほぼ同一の高さとなるように構成してある請求項1に記載の農作業機。 - 前記手摺は、水平間隔をあけて配置された一対の支柱部と、前記一対の支柱部の上端部にわたる上梁部とを備えて構成してあり、
前記回収体支持部は、前記一対の支柱部の下端部にわたって設けられている請求項1又は2に記載の農作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014122567A JP2016002007A (ja) | 2014-06-13 | 2014-06-13 | 農作業機 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180002497A (ko) | 2016-06-29 | 2018-01-08 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 수전 작업차 |
JP2019106936A (ja) * | 2017-12-19 | 2019-07-04 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
-
2014
- 2014-06-13 JP JP2014122567A patent/JP2016002007A/ja active Pending
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