JP2015027278A - 施肥装置 - Google Patents

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塩崎 孝秀
Takahide Shiozaki
塩崎  孝秀
英希 山下
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英希 山下
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聖也 西風
Seiya Nishikaze
聖也 西風
修平 川上
Shuhei Kawakami
修平 川上
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Abstract

【課題】繰出し装置の清掃を容易に行うことのできる施肥装置を提供すること。
【解決手段】施肥装置70に、肥料を貯留する貯留ホッパ71と、貯留ホッパ71から供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置72と、繰出し装置72により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥ホース74と、施肥作業に使用しなかった肥料を排出する排出通路110と、を備え、繰出し装置72は移動自在に配設され、貯留ホッパ71の下部に、肥料の放出を規制するシャッタ部材82を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、苗移植機等の作業車両で用いられる施肥装置に関する。
圃場で苗の植付け等の作業を行う際に用いる苗移植機等の作業車両には、圃場に肥料を供給する施肥装置を備えているものがある。この施肥装置は、特許文献1や特許文献2に記載されているように、肥料を貯留する貯留ホッパを備え、貯留ホッパの下方に配設される繰出し装置によって貯留ホッパ内の肥料を施肥ホース側に繰り出すことにより、圃場に肥料を供給する形態が多く用いられる。
特開2012−60950号公報 特開2012−231695号公報
ここで、特許文献1や特許文献2に記載されている従来の施肥装置では、貯留ホッパから繰出し装置への肥料の移動は、貯留ホッパの下部に形成した肥料出口からの自由落下によるものになっている。このため、繰出し装置に肥料が溜まり、繰出し装置で繰り出すことのできる実質的な容量が減少して設定どおりの施肥作業が行えなくなったときは、施肥装置を停止させて繰出し装置を取り出し、詰まった肥料を取り除く必要がある。
しかしながら、貯留ホッパには、肥料出口からの肥料の落下を防ぐ構造が備えられていないため、繰出し装置の掃除を行うためには、貯留ホッパ内の肥料を一旦取り除く必要がある。このため、繰出し装置に肥料が詰まった場合には、繰出し装置の清掃作業に要する時間と労力が増大する問題がある。また、肥料を取り除く際、肥料が水や湿気に晒されると、固まりになってしまい、施肥作業に使用できなくなるので、肥料の無駄が生じてしまう。これらのため、繰出し装置の清掃の手法については、改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、繰出し装置の清掃を容易に行うことのできる施肥装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の施肥装置は、肥料を貯留する貯留ホッパ(71)と、前記貯留ホッパ(71)から供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置(72)と、前記繰出し装置(72)により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥通路(74)と、施肥作業に使用しなかった肥料を排出する排出通路(110)と、を備え、前記繰出し装置(72)は移動自在に配設され、前記貯留ホッパ(71)の下部に、肥料の放出を規制するシャッタ部材(82)を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の施肥装置において、前記貯留ホッパ(71)を支持する施肥フレーム(80)と、前記繰出し装置(72)を前記貯留ホッパ(71)に固定するロック部材(85)と、を設けたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の施肥装置において、前記繰出し装置(72)は、前記貯留ホッパ(71)から放出される肥料を受けて前記施肥通路(74)に移動させる繰出し回転体(95)と、前記繰出し回転体(95)を支持する繰出し支持部材(90)と、を備え、前記繰出し回転体(95)は、前記繰出し支持部材(90)から着脱自在に前記繰出し支持部材(90)に内設され、前記繰出し支持部材(90)の開口部の左右方向における周囲には、肥料のこぼれを防止する肥料受け部材(118)を配置したことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の施肥装置において、前記繰出し装置(72)と前記排出通路(110)との間に、前記シャッタ部材(82)の移動に伴い押し出される肥料を回収する回収通路(115)を備え、前記回収通路(115)は、前記貯留ホッパ(71)と前記繰出し装置(72)の間に一側端部を臨ませて配設すると共に、他側端部を前記施肥通路(74)に連結して回収した肥料を案内することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の施肥装置において、前記回収通路(115)は、屈曲自在な弾性材で構成したことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の施肥装置において、前記シャッタ部材(82)は、前記シャッタ部材(82)の左右方向における中央部に向かうに従って下方に位置する形状で形成されていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の施肥装置において、前記施肥通路(160)は、前記繰出し装置(140)の側方に前記繰出し回転体(150)に対して開口して連結されており、前記繰出し回転体(150)には、肥料が入り込む繰出し溝(151)が形成されており、前記繰出し溝(151)には、前記施肥通路(160)に対向する状態における下方側に位置する溝壁(152)が、肥料の安息角以上の角度で傾斜していることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の施肥装置において、前記施肥通路(74)に搬送風を供給する起風装置(73)と、前記貯留ホッパ(71)の内部に配設されて肥料を篩う網部材(120)と、を備え、前記網部材(120)は、前側または後側に回動軸(121)を設けて回動自在に前記貯留ホッパ(71)に内設され、且つ、前記網部材(120)の内部には、前記起風装置(73)が発生させる搬送風が通過する通風空間が形成されており、前記網部材(120)には、前記通風空間から搬送風を吹き出させる複数の通風孔(123)が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の施肥装置は、繰出し装置を移動自在に構成したことにより、作業者は繰出し装置に付着した肥料を除去することができるので、繰出し装置の清掃を容易に行うことができる。これにより、付着した肥料が繰出し装置の繰出し量を乱すことを防止でき、適切な量の肥料を圃場に供給して作物の生育を安定させることができる。また、貯留ホッパの下部にシャッタ部材を設けたことにより、貯留ホッパ内に肥料を残したまま繰出し装置の移動を行うことができるので、作業中に繰出し装置のメンテナンスの必要が生じた際、肥料の排出を行う必要が無く、作業能率が向上すると共に、肥料の無駄を減少させることができる。
請求項2に記載の施肥装置は、請求項1の発明の効果に加えて、貯留ホッパを施肥フレームで支持することにより、繰出し装置を移動させる際に貯留ホッパの姿勢を変更したり着脱したりする必要がないため、作業能率を向上させることができる。また、ロック部材により繰出し装置と貯留ホッパを固定することにより、作業時は貯留ホッパが繰出し装置の支持部材となるので、他の支持部材が不要となり、部品点数を削減することができる。
請求項3に記載の施肥装置は、請求項1または2の発明の効果に加えて、繰出し支持部材の開口部の周囲に肥料受け部材を設けたことにより、繰出し装置を移動させる際に肥料が周囲にこぼれることを防止できるので、肥料が無駄になることを防止でき、苗の植付作業に要するコストを低減することができる。また、繰出し回転体を繰出し支持部材から取り出す際に肥料が周囲にこぼれることを防止できるので、肥料が無駄になることを防止できる。
請求項4に記載の施肥装置は、請求項1から3のいずれか1項の発明の効果に加えて、シャッタ部材の移動に伴い押し出される肥料を回収する回収通路を設け、回収した肥料を施肥通路に案内することにより、肥料が無駄になることを防止でき、苗の植付作業に要するコストを低減できる。
請求項5に記載の施肥装置は、請求項4の発明の効果に加えて、回収通路を屈曲自在な弾性材で構成したことにより、繰出し装置を移動させる際に回収通路の着脱を行う必要がないため、作業能率やメンテナンス性を向上させることができる。また、シャッタ部材を開けたときも閉めたときも回収通路の他側端部が施肥通路に接続されていることにより、回収された肥料がこぼれ落ちることを防止でき、肥料が無駄になることを防止できる。
請求項6に記載の施肥装置は、請求項1から5のいずれか1項の発明の効果に加えて、シャッタ部材の中央部が最も低くなる形状としたことにより、シャッタ部材の移動に伴い肥料が回収通路に移動するので、シャッタ部材の上に肥料が溜まることを防止できる。
請求項7に記載の施肥装置は、請求項1から6のいずれか1項の発明の効果に加えて、繰出し溝に安息角以上の角度となる傾斜部を形成したことにより、積み上がった肥料が崩れ落ち易くなるので、繰出し溝に肥料が溜まり難くなり、溜まった肥料により繰出し溝の容量が減らされることを防止できる。これにより、設定どおりの施肥量を維持することができる。
請求項8に記載の施肥装置は、請求項1から7のいずれか1項の発明の効果に加えて、網部材に複数の通風孔を設け、搬送風を吹き出させることにより、肥料の水分を飛ばして乾燥させることができるので、貯留ホッパ内で肥料が固まり所定量ずつ落下しなくなることを防止でき、施肥精度を向上させることができる。また、網部材の前側または後側に回動軸を設けたことにより、網部材の一側端部が固定されるので、網部材の上下位置が振動等により変化することを防止することができる。これにより、篩い落とされる肥料の量が変わり難くなるため、いっそう施肥精度を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る施肥装置を備える苗移植機の側面図である。 図2は、図1に示す苗移植機の平面図である。 図3は、図1に示す施肥装置の側面図である。 図4は、図3に示す施肥装置の前面図である。 図5は、図3に示す施肥装置の平面図である。 図6は、図4のA−A断面図である。 図7は、繰出し装置を移動させた状態を示す説明図である。 図8は、上部カプセルと下部カプセルとを分離させた状態を示す説明図である。 図9は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、肥料を回収するポケットの説明図である。 図10は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、屈曲したシャッタ部材の説明図である。 図11は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、網部材を設ける場合の説明図である。 図12は、図11に示す施肥装置の平面図である。 図13は、図11に示す施肥装置の側面図である。 図14は、図12のB部詳細図である。 図15は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、網部材を設ける場合の説明図である。 図16は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、施肥ホースが繰出し装置の側方に連結されている場合の説明図である。 図17は、図16に示す繰出し溝に肥料が入った状態を示す説明図である。
以下に、本発明に係る施肥装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る施肥装置を備える苗移植機の側面図である。図2は、図1に示す苗移植機の平面図である。なお、以下の説明においては、前後、左右の方向基準は、苗移植機の操縦席からみて、車体の走行方向を基準として、前後、左右の基準を規定している。本実施形態に係る施肥装置70を備える作業車両の一例である苗移植機1の走行車体2は、左右一対の前輪4と、同様に左右一対の後輪5とを有しており、走行時には各車輪が駆動する四輪駆動車としている。これにより、走行車体2は、圃場や道路を走行することが可能になっている。また、走行車体2の後部には、苗植付部昇降機構40によって昇降可能な苗植付部50が備えられている。
この走行車体2は、車体の略中央に配置されたメインフレーム7と、このメインフレーム7の上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の動力を駆動輪と苗植付部50とに伝える動力伝達装置15と、を備えている。つまり、本実施形態に係るこの苗移植機1では、エンジン10の動力は、走行車体2を前進や後進させるために用いるのみでなく、苗植付部50を駆動させるためにも使用され、ディーゼル機関やガソリン機関等の熱機関が用いられる。
また、エンジン10は、走行車体2の左右方向における略中央で、且つ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で配置されている。また、フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間に渡って設けられてメインフレーム7上に取り付けられており、その一部が格子状になることにより、靴に付いた泥を圃場に落とせるようになっている。また、このフロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねたリアステップ27が設けられている。このリアステップ27は、後方に向うに従って上方に向う方向に傾斜した傾斜面を有しており、エンジン10の左右それぞれの側方に配置されている。
エンジン10は、これらのフロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出しており、これらのステップから突出している部分には、エンジン10を覆うエンジンカバー11が配設されている。即ち、エンジンカバー11は、フロアステップ26とリアステップ27とから上方に突出した状態で、エンジン10を覆っている。
また、走行車体2には、エンジンカバー11の上部に操縦席28が設置されており、操縦席28の前方で、且つ、走行車体2の前側中央部には、操縦部30が配設されている。この操縦部30は、フロアステップ26の床面から上方に突出した状態で配置されており、フロアステップ26の前部側を左右に分断している。
操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられている。また、操縦部30の上部には、操作装置を作動させる操作レバー等や計器類、ハンドル32が配設されている。このハンドル32は、作業者が前輪4を操舵操作することにより走行車体2を操舵する操舵部材として設けられており、操縦部30内の操作装置等を介して前輪4を転舵させることが可能になっている。また、レバーとしては、走行車体2の前後進及び走行速度を操作する主走行操作部材である走行レバー35と、走行車体2の走行速度を、走行する場所に応じた速度に切り替える副走行操作部材である副変速レバー38と、が配設されている。
また、フロアステップ26における操縦部30の左右それぞれの側方に位置する部分には、補給用の苗を載せておく予備苗載台65が配置されている。この予備苗載台65は、フロアステップ26の床面から突出した支持軸(鉛直軸)によって回転自在に支持されており、作業者の手、または電動モータ等の回動部材によって回動させることが可能になっている。
また、動力伝達装置15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、この油圧式無段変速機16にエンジン10からの動力を伝えるベルト式動力伝達機構17と、を有している。このうち、油圧式無段変速機16とは、HST(Hydro Static Transmission)と云われる静油圧式の無段変速装置として構成されている。このため、油圧式無段変速機16は、エンジン10からの動力で駆動する油圧ポンプによって油圧を発生させ、この油圧を油圧モータで機械的な力(回転力)に変換して出力する。これにより、油圧式無段変速機16は、エンジン10で発生する動力を、走行車体2を走行させる力に変換する。
その際に、油圧式無段変速機16は、回転力の方向や回転速度を変更することにより、走行車体2の前後進及び走行速度を変更することが可能になっており、走行レバー35は、この油圧式無段変速機16の出力及び出力方向を変更することによって、走行車体2の前後進及び走行速度を操作することが可能になっている。
この油圧式無段変速機16は、エンジン10よりも前方で、且つ、フロアステップ26の床面よりも下方に配置されており、本実施形態に係る苗移植機1では、走行車体2の上面から見て、エンジン10の前方に配置されている。
また、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けたプーリと、双方のプーリに巻き掛けたベルトと、さらに、このベルトの張力を調整するテンションプーリと、を備えている。これにより、ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16に伝達可能になっている。
さらに、動力伝達装置15は、エンジン10からの出力がベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されるミッションケース18を有している。このミッションケース18は、路上走行時や植付時等における走行車体2の作業速度を切り替える副変速機構(図示省略)を内設しており、メインフレーム7の前部に取り付けられている。副変速レバー38は、ミッションケース18内の副変速機構を操作することにより、走行車体2の走行速度を切り替えることが可能になっている。ミッションケース18は、ベルト式動力伝達機構17と油圧式無段変速機16とを介して伝達されたエンジン10からの出力を、当該ミッションケース18内の副変速機構で変速して、前輪4と後輪5への走行用動力と、苗植付部50への駆動用動力とに分けて出力可能になっている。
このうち、走行用動力は、一部が左右の前輪ファイナルケース21を介して前輪4に伝達可能になっており、残りが左右の後輪ギヤケース22を介して後輪5に伝達可能になっている。左右それぞれの前輪ファイナルケース21は、ミッションケース18の左右それぞれの側方に配設されており、左右の前輪4は、車軸を介して左右の前輪ファイナルケース21に連結されている。また、この前輪ファイナルケース21は、ハンドル32の操舵操作に応じて駆動し、前輪4を転舵させることが可能になっている。同様に、左右それぞれの後輪ギヤケース22には、車軸を介して後輪5が連結されている。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチ(図示省略)に伝達され、この植付クラッチの係合時に植付伝動軸(図示省略)によって苗植付部50へ伝達される。
また、走行車体2の後部に備えられる苗植付部50を昇降させる苗植付部昇降機構40は、昇降リンク装置41を有しており、苗植付部50は、この昇降リンク装置41を介して走行車体2に取り付けられている。この昇降リンク装置41は、走行車体2の後部と苗植付部50とを連結させる平行リンク機構42を備えている。この平行リンク機構42は、上リンクと下リンクとを有しており、これらのリンクが、メインフレーム7の後部端に立設した背面視門型のリンクベースフレーム43に回動自在に連結され、各リンクの他端側が苗植付部50に回転自在に連結されることにより、苗植付部50を昇降可能に走行車体2に連結している。
また、苗植付部昇降機構40は、油圧によって伸縮する油圧昇降シリンダ44を有しており、油圧昇降シリンダ44の伸縮動作によって、苗植付部50を昇降させることが可能になっている。苗植付部昇降機構40は、その昇降動作によって、苗植付部50を非作業位置まで上昇させたり、対地作業位置(対地植付位置)まで下降させたりすることが可能になっている。
また、苗植付部50は、苗を植え付ける範囲を複数の区画、或いは複数の列で植え付けることができ、本実施形態に係る苗移植機1では、苗を6つの区画で植え付ける、いわゆる6条植の苗植付部50になっている。この苗植付部50は、苗植付装置60と、苗載置台51及びフロート47を備えている。このうち、苗載置台51は、走行車体2の左右方向において仕切られた植付条数分の苗載せ面52を有しており、それぞれの苗載せ面52に土付きのマット状苗を載置することが可能になっている。これにより、苗載置台51に載置した苗が植え付けられて無くなるたびに、圃場外に用意している苗を取りに戻る必要が無く、連続した作業を行えるので、作業能率が向上する。
また、苗植付装置60は、苗載置台51に載置された苗を圃場に植え付ける装置になっている。この苗植付装置60は、2条毎に1つずつ配設されており、回転可能なロータリケース63に、2条分の植込杆61を回転可能に備えている。このうち、ロータリケース63は、苗植付装置60に駆動力を供給する植付伝動ケース64に対して回転可能に連結されており、植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を、苗植付装置60に供給する。
また、フロート47は、走行車体2の移動と共に、圃場面上を滑走して整地するものであり、走行車体2の左右方向における苗植付部50の中央に位置するセンターフロート48と、左右方向における苗植付部50の両側に位置するサイドフロート49と、を有している。
また、苗植付部50の下方側の位置における前側には、圃場の整地を行う整地用ロータ67が設けられている。この整地用ロータ67は、後輪ギヤケース22を介して伝達されるエンジン10からの出力によって回転可能に構成されている。
また、苗植付部50の左右両側には、次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する線引きマーカ68が備えられている。即ち、線引きマーカ68は、苗移植機1が圃場内における直進前進時に、圃場の畦際で転回した後に直進前進する際の目印を圃場上に線引きする。この線引きマーカ68は、マーカモータ(図示省略)によって作動し、走行車体2が旋回するごとに、左右の線引きマーカ68が入れ替わって作動することができるように構成されている。この左右の線引きマーカ68の入れ替えは、マーカモータが接続されるコントローラ(図示省略)によって行う。即ち、コントローラは、走行車体2の旋回時に、左右の線引きマーカ68を交互に作動状態と非作動状態とに切り替えるマーカ切替装置としても設けられている。なお、左右の線引きマーカ68の線引き作用部は、図1及び図2に示す通り、円盤の外周部に複数の突起体を設け、回転自在にロッド部に装着したものとすると、圃場面との接地抵抗により確実に圃場面に線を形成することができ、次の植付作業位置での直進作業が行い易くなり、作業能率が向上する。
また、走行車体2における操縦席28の後方には、施肥装置70が搭載されている。この施肥装置70は、肥料を貯留する貯留ホッパ71と、貯留ホッパ71から供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置72と、繰出し装置72により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥通路である施肥ホース74と、施肥ホース74に搬送風を供給することにより、施肥ホース74内の肥料を苗植付部50側に移送する起風装置であるブロア73と、を有している。さらに、施肥装置70は、苗植付部50の下方に配設されると共に、施肥ホース74によって肥料が移送される施肥ガイド75と、施肥ガイド75の前側に設けられると共に、施肥ホース74によって移送された肥料を、苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込む作溝器76と、を有している。
図3は、図1に示す施肥装置の側面図である。図4は、図3に示す施肥装置の前面図である。図5は、図3に示す施肥装置の平面図である。貯留ホッパ71は、下方に向けて開口して貯留ホッパ71内の肥料を繰出し装置72に供給するホッパ出口81を複数有しており、複数のホッパ出口81は、機体幅方向に複数が並んで形成されている。この貯留ホッパ71は、施肥フレーム80に支持されて走行車体2に設けられている。繰出し装置72は、貯留ホッパ71の下方に配設されており、各ホッパ出口81に対してロック部材85によって着脱可能に連結されている。即ち、繰出し装置72は、ロック部材85によって貯留ホッパ71に固定されており、ロック部材85によるロックを解除することにより、ホッパ出口81に対する固定が解除され、繰出し装置72は貯留ホッパ71に対して移動自在になる。
繰出し装置72の近傍には、エンジン10で発生した動力によって回転し、繰出し装置72を作動させる施肥駆動軸100が配設されている。この施肥駆動軸100には、施肥駆動軸100が回転する力を出力する駆動ギヤ101が取り付けられている。一方、繰出し装置72には、駆動ギヤ101に噛み合う従動ギヤ98が設けられており、繰出し装置72は、駆動ギヤ101から従動ギヤ98に伝達する力によって作動する。
繰出し装置72の下方には、繰出し装置72で繰り出した肥料を施肥ホース74に送る肥料送出部107が取り付けられている。この肥料送出部107は、機体前後方向における前方側が、ブロア73で発生した風である搬送風の通路である施肥搬送風路106が連結されている。ブロア73は、貯留ホッパ71、或いは繰出し装置72の機体左右方向における一端側に配設されており、施肥搬送風路106は、肥料送出部107の前方側の位置で機体左右方向に延在している。肥料送出部107は、機体左右方向においてホッパ出口81が配設される複数の位置で、施肥搬送風路106に連結されている。また、ブロア73の吸気通路105は、ブロア73から機体後方側に延びている。
施肥ホース74は、機体左右方向においてホッパ出口81が配設される複数の位置で、肥料送出部107の後方側に連結されて機体後方側に延びている。複数の位置で機体後方側に延びる施肥ホース74は、全て連結されて1つの施肥ホース74になり、施肥ガイド75に向かって延びている。
また、貯留ホッパ71におけるホッパ出口81の近傍には、施肥作業に使用しなかった肥料を排出する排出通路110が連結されている。この排出通路110は、機体前後方向における貯留ホッパ71の後方側に配設されており、上端が、貯留ホッパ71におけるホッパ出口81の若干上方に連結され、貯留ホッパ71から下方に延びている。排出通路110の下端は、機体左右方向の延在する排出ダクト111に連結されている。
図6は、図4のA−A断面図である。繰出し装置72は、貯留ホッパ71から放出される肥料を受けて施肥ホース74に移動させる繰出し回転体である繰出しロール95と、繰出しロール95を支持する繰出し支持部材である繰出しカプセル90と、を備えている。繰出しカプセル90は、上下2分割になっており、上部カプセル91と下部カプセル92とより構成されている。貯留ホッパ71に対しては、このうち上部カプセル91がホッパ出口81に連結可能になっている。繰出しカプセル90は、上部カプセル91がホッパ出口81に連結されることにより、繰出しカプセル90内がホッパ出口81に連通するように貯留ホッパ71に取り付けられている。
繰出しロール95は、上部カプセル91と下部カプセル92とによって上下から挟まれることにより、繰出しカプセル90に支持されると共に、繰出しカプセル90に内設されている。繰出しロール95は、機体左右方向に延びる回転軸を中心として回転自在に繰出しカプセル90に内設されており、従動ギヤ98は、この繰出しロール95に取り付けられている。このため、繰出しロール95は、駆動ギヤ101と従動ギヤ98とを介して、施肥駆動軸100から回転力が伝達される。
また、繰出しロール95には、肥料が入り込む繰出し溝96が、外周面に形成されている。この繰出し溝96は、溝幅方向が繰出しロール95の円周方向になり、溝深さ方向が繰出しロール95の径方向になり、長さ方向が機体幅方向になる向きで、繰出しロール95の外周面に複数形成されている。
また、繰出しカプセル90内における繰出しロール95の近傍には、繰出しロール95の清掃を行うブラシ94が配設されている。このブラシ94は、上部カプセル91に設けられるブラシ固定部93に固定されており、繰出しロール95の外周面に接触する状態で配設されている。
また、貯留ホッパ71の下部には、ホッパ出口81を開閉することにより肥料の放出を規制するシャッタ部材82が設けられている。このシャッタ部材82は、平板形状で形成されており、平板の厚さ方向が上下方向になる向きで配設されている。シャッタ部材82は、ホッパ出口81に対して前後方向に移動することが可能になっており、前後方向に移動することにより、下方に向かって開口しているホッパ出口81を開閉する。具体的には、シャッタ部材82は、移動範囲における前方側に位置した状態ではホッパ出口81を開き、移動範囲における後方側に位置した状態になることによりホッパ出口81を閉じる。このため、シャッタ部材82は、ホッパ出口81を開く状態では、ホッパ出口81の前方に突出する状態になる。
繰出し装置72と排出通路110との間には、シャッタ部材82の移動に伴い押し出される肥料を回収する回収通路である回収ホース115が配設されている。この回収ホース115は、貯留ホッパ71と繰出し装置72との間に一側端部を臨ませて配設されていると共に、他側端部が施肥ホース74に連結されている。
詳しくは、回収ホース115は、上端側が貯留ホッパ71のホッパ出口81の近傍に接続され、シャッタ部材82の移動領域における後端部分に開口している。回収ホース115は、ホッパ出口81の近傍に接続されている部分から下方に向かって延在し、下端部分が施肥ホース74に連結されると共に、施肥ホース74に連結され、施肥ホース74内に連通している。これにより、回収ホース115は、当該回収ホース115で回収した肥料を、施肥ホース74に案内する。
また、回収ホース115は、軟質材等の屈曲自在な弾性材で構成されており、両端がホッパ出口81の近傍と施肥ホース74に連結された状態で、変形して屈曲することが可能になっている。また、排出通路110内には、排出通路110内の流路の開閉を行う排出シャッタ112が配設されている。この排出シャッタ112は、排出通路110内における、排出通路110の貯留ホッパ71への接続部分付近に配設されている。排出シャッタ112は、排出通路110内に回動自在に配設されていると共に、複数のギヤによって構成される開閉ギヤ113によって伝達される動力によって回動することにより、排出通路110内を開閉することが可能になっている。
本実施形態に係る施肥装置70を備える苗移植機1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。苗移植機1の運転時は、エンジン10で発生する動力によって、走行車体2の走行と、苗載置台51に載せた苗の植え付け作業を行う。この植え付け作業は、回転軸が左右方向になる向きで苗植付装置60全体が回転しながら、植込杆61も回転することにより、苗載置台51に載せられた苗を徐々に圃場に植え付ける。植え付け作業時は、このように苗植付装置60を作動させながら圃場内を走行車体2で走行することにより、複数の列状に苗を植え付ける。
走行車体2の走行時には、エンジン10で発生した動力はベルト式動力伝達機構17に伝達され、ベルト式動力伝達機構17から油圧式無段変速機16に伝達されて、油圧式無段変速機16で所望の回転速度や回転方向、トルクに変換されて出力される。油圧式無段変速機16から出力された動力は、ミッションケース18に伝達され、ミッションケース18内の副変速機構で、路上走行時の走行速度に適した回転速度、または苗の植付時の走行速度に適した回転速度に変速されて、前輪4側や後輪5側に出力される。また、ミッションケース18から出力される動力の一部は、苗植付部50側にも伝達され、苗植付部50での植え付け作業にも用いられる。
また、施肥装置70によって施肥作業を行う場合は、貯留ホッパ71に肥料を貯留した状態で、繰出し装置72の繰出しロール95を回転させる。その際に、シャッタ部材82は、移動範囲における前方に位置させてホッパ出口81を開いた状態にし、貯留ホッパ71の肥料がホッパ出口81から繰出し装置72内に落下する状態にする。
繰出し装置72の繰出しカプセル90に入り込んだ肥料は、繰出しロール95における上半側の位置で繰出し溝96に入り込み、繰出しロール95の回転に伴って下方に移動する。繰出し溝96に入り込んでいる肥料は、繰出し溝96が下方に開口した状態になることにより、繰出し溝96の開口部分から抜け出て落下する。繰出し溝96から落下する肥料は、繰出し装置72の下方に配設される肥料送出部107に入り込む。繰出し装置72は、このように繰出しカプセル90に入り込んだ肥料を、繰出しロール95によって上方から下方に移動させることにより、設定量ずつ肥料送出部107の方向に繰り出す。
一方、施肥作業は、ブロア73を作動させながら行う。ブロア73は、駆動することにより、吸気通路105から吸入した空気を搬送風として施肥搬送風路106に供給する。施肥搬送風路106に供給された搬送風は、肥料送出部107に流れる。繰出し装置72から肥料送出部107に繰り出された肥料は、施肥搬送風路106から肥料送出部107に流れる搬送風により、施肥ホース74に送出される。施肥ホース74に送出された肥料は、搬送風によって施肥ホース74内を通り、施肥ガイド75、作溝器76に向けて供給され、圃場への施肥が行われる。
施肥作業時は、これらのように繰出しロール95を回転させながら行うが、繰出しロール95の外周面にはブラシ94が接触しているため、繰出しロール95は、ブラシ94によって清掃され、表面の肥料が落とされながら回転する。しかし、ブラシ94で清掃しながら繰出しロール95を回転させても、繰出しロール95の繰出し溝96に肥料が詰まり、繰出し装置72での繰出しが行われ難くなることがある。この場合、施肥作業を適切に行うことができなくなるので、繰出し装置72を分解して清掃を行う。
図7は、繰出し装置を移動させた状態を示す説明図である。繰出し装置72の清掃を行う場合は、シャッタ部材82によってホッパ出口81を閉じる。具体的には、シャッタ部材82を、当該シャッタ部材82を移動範囲における後方側に移動させる。これにより、ホッパ出口81を開く状態では、ホッパ出口81の前方に突出していたシャッタ部材82を、ホッパ出口81内に臨ませ、シャッタ部材82によってホッパ出口81を閉じる。従って、貯留ホッパ71と繰出し装置72との連通は、シャッタ部材82によって閉じられ、貯留ホッパ71内の肥料は、繰出し装置72に供給されなくなる。
なお、このようにシャッタ部材82を閉じる場合、シャッタ部材82の移動領域に位置していた肥料は、シャッタ部材82によって押し出される。シャッタ部材82によって押し出された肥料は、シャッタ部材82の移動領域における後端部分に開口している回収ホース115内に入り込み、回収ホース115内を通って施肥ホース74の方向に落下する。また、シャッタ部材82を閉じる場合は、しばらくブロア73を動かし続ける。これにより、回収ホース115内を通って施肥ホース74の方向に落下した肥料を、搬送風によって施肥ガイド75や作溝器76に向けて搬送する。
シャッタ部材82を閉じて、貯留ホッパ71と繰出し装置72との連通を遮断したら、次に、ロック部材85(図4)によるロックを解除する。これにより、ホッパ出口81に対する繰出し装置72の固定を解除する。これにより、貯留ホッパ71に対して繰出し装置72を移動自在な状態にし、繰出し装置72を貯留ホッパ71の下方から前方に移動させる。即ち、貯留ホッパ71は、施肥フレーム80に支持されて固定されているため、繰出し装置72は、この貯留ホッパ71に対して相対的に前方に移動させる。
詳しくは、繰出し装置72には肥料送出部107が連結され、肥料送出部107には施肥搬送風路106と施肥ホース74とが連結されているため、繰出し装置72は、肥料送出部107、施肥搬送風路106、施肥ホース74と一体に前方に移動させる。その際に、下端側が施肥ホース74に連結されている回収ホース115は、上端側がホッパ出口81に連結されているが、回収ホース115は屈曲自在な弾性材により構成されているため、回収ホース115が弾性変形することにより、繰出し装置72を移動できる。即ち、繰出し装置72は、施肥ホース74やホッパ出口81に対する回収ホース115の連結を外すことなく、貯留ホッパ71の下方から前方に移動させることができる。
図8は、上部カプセルと下部カプセルとを分離させた状態を示す説明図である。繰出し装置72を、貯留ホッパ71の下方から前方に移動させたら、上部カプセル91と下部カプセル92とを分離させ、繰出しロール95を繰出しカプセル90から取り外す。繰出しロール95は、このように繰出しカプセル90から取り外した状態で、繰出し溝96に詰まっている肥料や、外周面に付着した肥料を取り除き、清掃を行う。また、繰出しカプセル90も、上部カプセル91と下部カプセル92との内部に付着している肥料を取り除き、清掃を行う。
これにより、繰出し装置72の清掃を行ったら、分解時とは反対の工程で組み立てを行う。即ち、上部カプセル91と下部カプセル92とで、繰出しロール95を回転自在に支持できるように、上部カプセル91と下部カプセル92とを結合する。上部カプセル91と下部カプセル92とを結合したら、繰出し装置72を後方に移動させることにより貯留ホッパ71の下方に移動させ、ロック部材85をロックすることによって、ホッパ出口81に対して繰出し装置72を固定する。
繰出し装置72を固定したら、所望のタイミングでシャッタ部材82を前方に移動させ、ホッパ出口81を開くことにより、貯留ホッパ71内の肥料を繰出し装置72に供給する。これにより、施肥作業を行うことが可能になる。この場合、繰出しロール95は、繰出し溝96には肥料が詰まっていない状態で、貯留ホッパ71から放出される肥料を受けて施肥ホース74側に移動させることができるため、繰出し装置72は、貯留ホッパ71から供給される肥料を設定量ずつ繰り出すことができる。これにより、適切な施肥作業を行うことができる。
施肥作業が終了する等により、貯留ホッパ71内の肥料を排出する際には、排出通路110から排出する。詳しくは、排出シャッタ112は、施肥作業時等、通常時は閉じており、貯留ホッパ71内の肥料は、排出通路110内には流れないようになっている。貯留ホッパ71内の肥料を排出する際には、開閉ギヤ113によって排出シャッタ112を回動させ、貯留ホッパ71内と排出ダクト111とが排出通路110を介して連通するように、排出シャッタ112を開く。これにより、排出通路110は、貯留ホッパ71におけるホッパ出口81の若干上方に連結されているため、排出シャッタ112を開くことにより、貯留ホッパ71内の肥料は排出通路110内に流入し、排出ダクト111に流れる。このように排出ダクト111に流入した肥料を回収することにより、貯留ホッパ71内の肥料を排出して回収する。
以上の実施形態に係る施肥装置70は、繰出し装置72を移動自在に構成したことにより、作業者は、繰出し装置72を移動させて、繰出しロール95や繰出しカプセル90に付着した肥料を容易に除去することができる。この結果、繰出し装置72の清掃を容易に行うことができる。また、繰出し装置72の清掃を行うことにより、繰出しロール95等に付着した肥料が繰出し装置72の繰出し量を乱すことを防止することができる。この結果、適切な量の肥料を圃場に供給することができ、作物の生育を安定させることができる。
また、貯留ホッパ71の下部にシャッタ部材82を設けたことにより、貯留ホッパ71内に肥料を残したまま繰出し装置72の移動を行うことができる。このため、作業中に繰出し装置72のメンテナンスの必要が生じた際に、肥料の排出を行う必要が無くなる。この結果、作業能率を向上させることができると共に、肥料の無駄を減少させることができる。
また、貯留ホッパ71は、施肥フレーム80で支持されているため、繰出し装置72を移動させる際に、貯留ホッパ71の姿勢を変更したり着脱したりすることなく、繰出し装置72を移動させることができる。この結果、作業能率を向上させることができる。また、ロック部材85により繰出し装置72と貯留ホッパ71を固定することにより、作業時は貯留ホッパ71が繰出し装置72の支持部材となるので、繰出し装置72を支持するための他の支持部材が不要になる。この結果、部品点数を削減することができる。
また、シャッタ部材82の移動に伴い押し出される肥料を回収する回収ホース115を設け、回収した肥料を施肥ホース74に案内することにより、肥料が無駄になることを防止することができる。この結果、苗の植付作業に要するコストを低減することができる。
また、回収ホース115を屈曲自在な弾性材で構成したことにより、繰出し装置72を移動させる際に、回収ホース115の着脱を行うことなく移動させることができる。この結果、作業能率やメンテナンス性を向上させることができる。また、シャッタ部材82を開けたときも閉めたときも回収ホース115の一端側が施肥ホース74に接続されているため、回収された肥料がこぼれ落ちることを防止することができる。この結果、肥料が無駄になることを防止できる。
〔変形例〕
なお、上述した実施形態に係る施肥装置70では、シャッタ部材82に押し出されてこぼれた肥料を回収する部材としては、回収ホース115を設けているが、こぼれた肥料を回収する部材として、回収ホース115以外の部材を設けてもよい。図9は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、肥料を回収するポケットの説明図である。肥料を回収する部材としては、例えば、図9に示すように、繰出しカプセル90の左右方向における周囲には、肥料のこぼれを防止する肥料受け部材であるポケット118を配置してもよい。
具体的には、ポケット118は、繰出しカプセル90の左右方向における側面に設けられており、繰出しカプセル90におけるホッパ出口81への接続部である開口部付近で、上方に向かって開口している。これにより、ポケット118は、この開口部分から入った肥料を、ポケット118で受けてポケット118内に溜めることが可能になっている。このため、繰出し装置72を移動させる際に、肥料が周囲にこぼれることを防止することができ、肥料が無駄になることが防止できる。従って、苗の植付作業に要するコストを低減できる。また、繰出しロール95を繰出しカプセル90から取り出す際に、肥料が周囲にこぼれることを防止できるので、肥料が無駄になることを、より確実に防止できる。
また、上述した実施形態に係る施肥装置70では、シャッタ部材82は平板形状で形成されているが、シャッタ部材82は平板形状以外で形成してもよい。図10は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、屈曲したシャッタ部材の説明図である。シャッタ部材82は、例えば、図10に示すように、シャッタ部材82の左右方向における中央部に向かうに従って下方に位置するように屈曲した形状で形成されていてもよい。つまり、シャッタ部材82の左右方向における中央部が屈曲部になると共に、上下方向において最も下方に位置する、いわゆるV字形状で形成されていてもよい。このようにシャッタ部材82を、中央部が最も低くなる形状にすることにより、シャッタ部材82の移動に伴って肥料が回収ホース115に移動し易くなるので、シャッタ部材82の上に肥料が溜まることを防止することができる。
また、上述した実施形態に係る施肥装置70では、積極的に肥料が詰まり難くなるようには構成していないが、肥料が詰まり難くなるような構成にしてもよい。図11は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、網部材を設ける場合の説明図である。図12は、図11に示す施肥装置の平面図である。図13は、図11に示す施肥装置の側面図である。肥料が詰まり難くなるような構成としては、例えば、図11〜図13に示すように、貯留ホッパ71の内部に肥料を篩う網部材120を配設し、この網部材120から空気を吹き出すことにより、貯留ホッパ71内の肥料を乾燥させるようにしてもよい。
詳しくは、網部材120は、前側または後側に回動軸121を設けて、回動自在に貯留ホッパ71に内設される。この網部材120は、中空の丸パイプを組み合わせることにより形成されており、網部材120には、ブロア73からの搬送風を網部材120内に送るホース126が接続されている。一方、網部材120は、中空になっているため、網部材120の内部には、ブロア73が発生させる搬送風が通過する通風空間が形成されている。
図14は、図12のB部詳細図である。網部材120には、網部材120の通風空間から搬送風を吹き出させる複数の通風孔123が形成されている。この通風孔123は、網部材120を構成する丸パイプにあけられた、極小の孔になっており、網部材120に多数が形成されている。このように、多数の通風孔123が形成され、ブロア73からの搬送風が供給されるホース126が接続される網部材120を貯留ホッパ71に設けることにより、ブロア73から網部材120の通風空間に供給される搬送風を、通風孔123から吹き出させることができる。
このため、貯留ホッパ71で肥料を貯留した状態で、網部材120の通風孔123から搬送風を吹き出させることにより、肥料の水分を飛ばして乾燥させることができる。特に、ブロア73には、エンジン10の冷却水を冷却するラジエータ(図示省略)を通過した熱風が流れるようになっているため、ブロア73からの搬送風は、温度が高くなっている。この温度が高い搬送風を、貯留ホッパ71で通風孔123から吹き出させることにより、より確実に肥料の水分を飛ばして乾燥させることができる。この結果、貯留ホッパ71内で肥料が固まり所定量ずつ落下しなくなることを防止でき、施肥精度を向上させることができる。
また、網部材120は、前側または後側に回動軸121を設けたため、網部材120における回動軸121側の端部が固定され、網部材120の上下位置が、振動等により変化することが防止される。この結果、網部材120で篩い落とされる肥料の量を変わり難くすることができ、いっそう施肥精度を向上させることができる。
なお、このように貯留ホッパ71内に、ブロア73からの風を吹き出す網部材120を設ける場合には、エンジン10を停止した後でも、タイマによって自動的にブロア73を回転させ、貯留ホッパ71内に搬送風が吹き出るようにしてもよい。図15は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、網部材を設ける場合の説明図である。エンジン10の停止後に自動的にブロア73の運転を行う場合には、例えば、図15に示すように、ブロア73における施肥ホース74に向かう経路の手前のところに、流路の開閉を行うと共に、タイマによって作動する搬送風シャッタ137を設ける。この搬送風シャッタ137は、エンジン10の停止後、タイマによって定期的に作動し、ブロア73における施肥ホース74に向かう経路を開閉する。ブロア73の搬送風を網部材120に供給するホース126は、ブロア73における施肥ホース74に向かう経路における、搬送風シャッタ137よりもブロア73寄りに位置に接続されている。
搬送風シャッタ137には、搬送風シャッタ137の回動と一体となって回動するブロアタイマ運転用レバー136が設けられている。このブロアタイマ運転用レバー136は、回動することにより、当該ブロアタイマ運転用レバー136の近傍に設けられるリミットスイッチ135のオンとオフとを切り替える。
リミットスイッチ135は、コントローラ130に接続されており、オン、オフの情報を、コントローラ130に送信する。このコントローラ130には、ブロア73等の電源になるバッテリ132が接続されている。また、コントローラ130とブロア73との間には、スローブローヒューズ131が設けられており、ブロア73に供給する電力を制限している。
この施肥装置70では、エンジン10の停止後、タイマによって定期的に搬送風シャッタ137が開閉する。ブロアタイマ運転用レバー136は、搬送風シャッタ137が開いた状態では、リミットスイッチ135に接触せず、リミットスイッチ135はオフの状態になる。リミットスイッチ135がオフの場合には、コントローラ130は、ブロア73を回転させない。
タイマによって所定時間が経過し、搬送風シャッタ137が閉じられると、搬送風シャッタ137と共にブロアタイマ運転用レバー136が回動し、ブロアタイマ運転用レバー136はリミットスイッチ135に接触する。これにより、リミットスイッチ135はオンの状態になり、コントローラ130は、ブロア73を回転させる。ただし、この場合は、ブロア73は、エンジン10の運転時よりも低い風力で回転させ、例えば、通常時の1/5程度の風力で回転させる。設定した風力よりも高い風力になる電力をブロア73側に供給した場合は、スローブローヒューズ131が作動し、電力を制限する。
ブロア73は、低い風力が発生するように回転するが、搬送風シャッタ137が閉じているため、ブロア73で発生した搬送風は、ほぼ全てがホース126を介して網部材120に流れる。このため、網部材120の通風孔123からは、搬送風が吹き出し、貯留ホッパ71内の肥料を乾燥させる。このため、エンジン10の停止時に、貯留ホッパ71内に使いかけの肥料が残っていても、肥料が水分を吸って固まることを抑制できる。
なお、ブロア73から網部材120に供給される搬送風は、温度が高くなっているため、通風孔123を設けなくてもよい。網部材120に通風孔123を設けなくても、温度が高い搬送風を網部材120内に供給することにより、網部材120自体の温度が高くなるため、温度が高くなった網部材120によって、肥料の水分を飛ばして乾燥させることができる。
また、上述した実施形態に係る施肥装置70では、繰出し装置72は、肥料を下方に向けて繰り出しているが、繰出し装置72は、下方以外の方向に肥料を繰り出すように構成されていてもよい。図16は、実施形態に係る施肥装置の変形例であり、施肥ホースが繰出し装置の側方に連結されている場合の説明図である。繰出し装置140は、例えば、図16に示すように、繰出しカプセル141の側方から肥料を繰り出すように構成されていてもよい。この場合、施肥ホース160は、繰出し装置140の側方に、繰出しロール150に対して開口して連結される。詳しくは、繰出しカプセル141における繰出しロール150が位置する部分の側方には、繰出しカプセル141内側の部分が繰出しロール150に対して開口するロート部145が設けられており、施肥ホース160は、このロート部145に連結されている。
また、ロート部145における繰出しカプセル141内側の開口部分には、繰出しカプセル141内と施肥ホース160との連通と遮断とを切り替えるシャッタ146が設けられている。また、繰出しカプセル141内には、繰出しロール150の外周面に接触し、繰出しロール150の清掃を行うブラシ142が配設されている。また、この繰出し装置140には、下端部分に排出ダクト161が連結されており、繰出しロール150を引き抜くことにより、施肥作業に使用しなかった肥料を排出ダクト161に落として排出ダクト161から排出することが可能になっている。
繰出しカプセル141により支持される繰出しロール150の繰出し溝151には、施肥ホース160に対向する状態における下方側に位置する溝壁152が、肥料の安息角以上の角度で傾斜しており、傾斜部153となって形成されている。つまり、繰出しロール150に複数設けられる繰出し溝151は、施肥ホース160に対向した際、つまり、ロート部145の開口部分に対向した際において下方側に位置する溝壁152である傾斜部153が、肥料の安息角以上の角度で、下方に向かって傾斜している。
図17は、図16に示す繰出し溝に肥料が入った状態を示す説明図である。繰出しロール150の繰出し溝151に、傾斜部153を形成することにより、繰出しロール150が回転して繰出し溝151が施肥ホース160に対向する状態になった際に、この繰出し溝151内の肥料Fは、傾斜部153によって崩れ落ちて施肥ホース160に供給される。このように、繰出し溝151に安息角以上の角度となる傾斜部153を形成することにより、繰出し溝151内で積み上がった肥料Fを、崩れ落ち易くすることができる。これにより、繰出し溝151に肥料Fが溜まり難くなるため、溜まった肥料Fにより繰出し溝151の容量が減らされることを防止でき、設定どおりの施肥量を維持することができる。
また、上述した実施形態に係る施肥装置70で施肥作業を行う際の施肥量は、所定の範囲内に収まるように構成するのが好ましい。施肥量は、例えば、車速と施肥繰り出し量と施肥設定値とに基づいて算出する。具体的には、車速は、後輪5の回転速度を検出する後輪回転センサ(図示省略)により検出する。また、施肥繰り出し量は、繰出しロール95の回転速度を検出する施肥繰り出しセンサ(図示省略)により検出する。また、施肥設定値は、施肥モータ位置センサ(図示省略)により検出する。この構成において、施肥量は、施肥モータによって駆動設定を行う。
また、これらを用いて施肥量を算出する際には、単位時間当たりの車速に対する施肥量の関数を予め求めておく。つまり、車速及び単位時間あたりの施肥量と、施肥を行う面積あたりの施肥量との関係を示す関数を、予め設定する。施肥作業を行う際には、施肥繰り出しセンサの検出結果から求めた単位時間あたりの施肥量が、後輪回転センサで検出した車速と、施肥モータ位置センサで検出した施肥モータ位置とによって設定される施肥量の関数から大きく外れる場合には、エラー判定を行う。
つまり、施肥設定値と実際の肥料の繰り出し量が大きく異なる場合は、施肥装置70に異常が発生している可能性があるため、エラー判定をする。エラー判定を行った際には、例えば、操縦部30に設けられるメータパネル(図示省略)でエラーを表示したり、ブザー(図示省略)から音を発したりすることにより、作業者に報知する。これにより、作業者は、施肥装置70の異常を早期に認識することができる。
また、施肥モータ位置センサがない場合には、施肥量が所定の設定値から外れた場合に、エラー判定してもよい。例えば、施肥量が80kg/10aの関数より大きくなったり、10kg/10aの関数より小さくなったりした場合は、エラー判定を行い、作業者に報知してもよい。
また、施肥モータを設けず、手動で施肥量を設定する構成の場合には、現在の繰り出し量の設定位置を検出するアームとポテンショメータとを設けることにより、施肥設定値を検出し、施肥量の判定を行ってもよい。このように、アームとポテンショメータとを用いて施肥量の関数を設定し、エラーの判定を行うことにより、低コストで施肥量のエラー判定を行うことができる。
また、施肥装置は、上述した実施形態で用いられている構成や制御等を適宜組み合わせてもよく、または、上述した構成や制御以外を用いてもよい。施肥装置70の構成や制御方法に関わらず、繰出し装置72を移動自在に構成することにより、繰出しロール95や繰出しカプセル90に付着した肥料を容易に除去することができ、繰出し装置72の清掃を容易に行うことができる。
1 苗移植機
2 走行車体
4 前輪
5 後輪
7 メインフレーム
10 エンジン
15 動力伝達装置
30 操縦部
32 ハンドル
40 苗植付部昇降機構
47 フロート
50 苗植付部
60 苗植付装置
67 整地用ロータ
70 施肥装置
71 貯留ホッパ
72、140 繰出し装置
73 ブロア(起風装置)
74、160 施肥ホース(施肥通路)
75 施肥ガイド
76 作溝器
80 施肥フレーム
81 ホッパ出口
82 シャッタ部材
85 ロック部材
90、141 繰出しカプセル(繰出し支持部材)
95、150 繰出しロール(繰出し回転体)
96、151 繰出し溝
98 従動ギヤ
100 施肥駆動軸
101 駆動ギヤ
106 施肥搬送風路
107 肥料送出部
110 排出通路
111、161 排出ダクト
115 回収ホース(回収通路)
118 ポケット(肥料受け部材)
120 網部材
121 回動軸
123 通風孔
126 ホース
152 溝壁
153 傾斜部

Claims (8)

  1. 肥料を貯留する貯留ホッパと、
    前記貯留ホッパから供給される肥料を設定量ずつ繰り出す繰出し装置と、
    前記繰出し装置により繰り出される肥料を圃場に供給する施肥通路と、
    施肥作業に使用しなかった肥料を排出する排出通路と、
    を備え、
    前記繰出し装置は移動自在に配設され、
    前記貯留ホッパの下部に、肥料の放出を規制するシャッタ部材を設けたことを特徴とする施肥装置。
  2. 前記貯留ホッパを支持する施肥フレームと、
    前記繰出し装置を前記貯留ホッパに固定するロック部材と、
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の施肥装置。
  3. 前記繰出し装置は、前記貯留ホッパから放出される肥料を受けて前記施肥通路に移動させる繰出し回転体と、
    前記繰出し回転体を支持する繰出し支持部材と、
    を備え、
    前記繰出し回転体は、前記繰出し支持部材から着脱自在に前記繰出し支持部材に内設され、
    前記繰出し支持部材の開口部の左右方向における周囲には、肥料のこぼれを防止する肥料受け部材を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の施肥装置。
  4. 前記繰出し装置と前記排出通路との間に、前記シャッタ部材の移動に伴い押し出される肥料を回収する回収通路を備え、
    前記回収通路は、前記貯留ホッパと前記繰出し装置の間に一側端部を臨ませて配設すると共に、他側端部を前記施肥通路に連結して回収した肥料を案内することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の施肥装置。
  5. 前記回収通路は、屈曲自在な弾性材で構成したことを特徴とする請求項4に記載の施肥装置。
  6. 前記シャッタ部材は、前記シャッタ部材の左右方向における中央部に向かうに従って下方に位置する形状で形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の施肥装置。
  7. 前記施肥通路は、前記繰出し装置の側方に前記繰出し回転体に対して開口して連結されており、
    前記繰出し回転体には、肥料が入り込む繰出し溝が形成されており、
    前記繰出し溝には、前記施肥通路に対向する状態における下方側に位置する溝壁が、肥料の安息角以上の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の施肥装置。
  8. 前記施肥通路に搬送風を供給する起風装置と、
    前記貯留ホッパの内部に配設されて肥料を篩う網部材と、
    を備え、
    前記網部材は、前側または後側に回動軸を設けて回動自在に前記貯留ホッパに内設され、且つ、前記網部材の内部には、前記起風装置が発生させる搬送風が通過する通風空間が形成されており、
    前記網部材には、前記通風空間から搬送風を吹き出させる複数の通風孔が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の施肥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101829185B1 (ko) * 2016-04-08 2018-03-30 호산테크 주식회사 호퍼공급부의 회전체를 이용한 개폐장치
CN108770453A (zh) * 2018-07-24 2018-11-09 宁夏农林科学院枸杞工程技术研究所 枸杞专用跨行施肥机
CN116267150A (zh) * 2023-03-27 2023-06-23 河北省农林科学院农业资源环境研究所 一种玉米种植有机肥深度还田设备及方法

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