JP2015526460A - 触媒としてn−アシルアミノ酸界面活性剤またはその対応する無水物を使用するn−アシルアミノ酸界面活性剤を製造する方法 - Google Patents

触媒としてn−アシルアミノ酸界面活性剤またはその対応する無水物を使用するn−アシルアミノ酸界面活性剤を製造する方法 Download PDF

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Abstract

式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤を製造する方法であって、【化1】式I中、RはC6からC22のアルキル基から選択され、R1はH、C1からC4のアルキルから選択され、R2は天然アミノ酸のα炭素上のすべての基のうちから選択され、R3は、COOX、CH2−SO3Xから選択され、XはLi+、Na+又はK+から選択され、当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤の製造方法は、A)式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ、あるいは、他のN−アシルアミノ酸界面活性剤、あるいは、当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤の無水物であって式IIで示すものの触媒量の存在下において、ホスゲンかあるいは塩化チオニルによって脂肪酸をハロゲン化することにより脂肪酸塩化物を生成し、【化2】式II中、R=C6からC22のアルキル基、R1=H、C1からC4のアルキル、R2=天然アミノ酸のα炭素にあるすべての基、n=0から4、X=C、SOである、段階と、B)典型的な水溶媒のショッテン・バウマン条件下で塩基の存在下において、A)段階の脂肪酸塩化物とアミノ酸とを反応する段階とを含み、当該方法は精製の段階を利用しない方法。

Description

発明の詳細な説明
〔発明の分野〕
本発明は、高品質で定量的収率のある中間体を合成するための触媒としてアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤を使用する当該アミノ酸系界面活性剤の製造のための費用効率のよい2段階の工程に関する。さらに、特に、本発明は、製造されるN−アシルアミノ酸界面活性剤と同じ界面活性剤により脂肪酸塩化物の合成を触媒することによって当該N−アシルアミノ酸界面活性剤を生成する工程に関する。
〔発明の背景および先行技術〕
N−アシルアミノ酸界面活性剤は、産業の利用に加え個人生活の利用にも広く使われている。それらは陰イオン界面活性剤の分類に入り、他の陰イオン界面活性剤に比べて非常にマイルドである。例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム、ミリストイルサルコシンナトリウム、ココイルグリシンナトリウム、ココイルN−メチルタウリンナトリウムのような界面活性剤は、他の陰イオン界面活性剤と比べて十分な清浄力を示し、肌と髪に優しいので、商業的に洗顔やボディソープ中に使用されている。アルカノイルサルコシンは、概して、静菌作用による口内洗浄液、歯磨剤に応用される。N−アシル化アミノ酸は、商業的に、潤滑油のような石油製品、金属加工および浮遊選鉱などに使用されるようなたくさんの他の分野がある(N−acylated amino acid as surfactants, J.D. Spivack, Chapter 16, in ‘Anionic surfactants, Vol 7, Surfactant Science Series, Edited by W. M. Linfield)。商業的に、それらは、脂肪酸と、グリシン、サルコシン、N−メチルタウリン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルタミン及びアルギニンなどのさまざまなアミノ酸とを含む2段階の合成から製造される。これらのアミノ酸は、N−アシルアミノ酸界面活性剤を製造するために使われる最も一般的に使用されるアミノ酸である。しかしながら、キラルあるいはラセミ、天然あるいは合成の、実質的にはすべてのアミノ酸は、N−アシルアミノ酸界面活性剤の製造において使用されうる。また、界面活性剤の製造において使用されるアミノ酸は、α―アミノ酸である必要はない。また、これらのアミノ酸における酸性基(acid group)は、カルボン酸基以外の酸性基(acidic group)でありうる。アミノスルホン酸(例えば、N−メチルタウリン)は、脂肪酸塩化物と縮合し、N−メチル−N−ココイルタウリンナトリウムなどの商業的界面活性剤を作り出す。N−アシルアミノ酸界面活性剤の製造において、脂肪酸あるいは脂肪酸の混合物は、スキーム1に示したように典型的なショッテン・バウマン条件下で、脂肪酸塩化物の仲介を介して、アミノ酸のアミノ官能性に反応する(米国特許第2.790,7799号明細書(1953)、米国特許第2,790,779号明細書(1957)、及び米国特許第3,945,931号明細書(1974))。
脂肪酸塩化物とアミノ酸とのショッテン・バウマン縮合は、典型的に水溶媒中で行われるが、混合溶媒系(溶媒と水)の使用もまた報告されている(米国特許第6,703,517号明細書(2002)、米国特許第6,569,829号明細書(1999)、及び米国特許出願公開第2005/0085651号明細書(2004))。いくつか他の特許が、アミノ酸と脂肪酸塩化物を縮合するという同じ手順に従うことにより基本的に作られるN−アシルアミノ酸界面活性剤の生成と精製について教示している(日本国特許第2923101号公報(1991)、特開平04−149163号公報(1990)、及び日本国特許第3362468号公報(1993))。
N−アシルアミノ酸界面活性剤の前駆体である脂肪酸塩化物は、産業上、脂肪酸と、スキーム2とスキーム3で描かれるホスゲンかあるいは塩化チオニルのハロゲン化剤との反応により製造される。塩素化は、通常、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)により触媒される。DMFあるいは類似する置換ホルムアミドは、酸の塩素化における実際の触媒種であるCOClあるいはSOCl(米国特許第5,430,186号明細書;米国特許第5,623,082号明細書;米国特許第5,200,560号明細書;米国特許第5,278,328号明細書及び米国特許第5,166,427号明細書)と錯体(ビルスマイヤー錯体)を形成する。
反応の終わりに、脂肪酸塩化物(生成物)を触媒錯体から単離することは、いつも克服困難な問題である。いくつかの試みがなされたが、生成物の酸塩化物から触媒錯体をきれいに分離することは、一般的に不可能である(米国特許第5,166,427号明細書(1992)、第5,200,560号明細書(1993)、第6,770,783号明細書(2004)、第6,727,384号明細書(2004)、及び第5,247,105号明細書(1993))。
生成物中にあるこの暗い色をした触媒錯体(ビルスマイヤー錯体)の存在から生じる深刻な不利益と複雑な事態は、これまでもたくさん書かれており、生成物相から触媒錯体相を分離する改良「相分離」に対して多くの試みがなされた。
したがって、相分離かそれとも分別/蒸留によるDMFあるいは類似する触媒の除去は、さらなる処理と価値のある生成物の収量低下とを伴う。前記のように形成されたビルスマイヤー化合物の大部分は、反応が完了したとき、相が分離することにより分離される。カルボキサミド塩素化錯化剤は、反応器の底にブラック/ブラウンタールとして沈殿する傾向がある。相分離は米国特許第5,166,427号明細書(1992)、第5,200,560号明細書(1993)、第6,770,783号明細書(2004)、第6,727,384号明細書(2004)、及び第5,247,105号明細書(1993)で開示された酸塩化物の精製に対する最も多くの試みがなされた方法である。
蒸留(分別)は、生成物を単離するためのもうひとつ別の方法であるが、すべての酸塩化物が蒸留に適しているとは限らない。触媒錯体(ビルスマイヤー錯体)は、イオンの形で存在し、したがって、酸塩化物の蒸留/分別によって触媒錯体を取り除くのは容易ではない。錯体は、蒸留中、分解し続ける。次に、蒸留/分別の損失(ホルムアミド触媒の留分と蒸留後に残った残留物)は、避けることができない。
深刻な懸念は、これらホルムアミドあるいはDMFに似た他の有機原子団の毒性である。DMFは有害物質として掲載され、慢性毒性効果と健康有害度2であることが報告されている。また、いかなる毒性データも、他のホルムアミド、つまり触媒になることができるが類似あるいは高い毒性が表れると思われるDMF類似体に対して、利用することができない。ホルムアミドに関連する健康被害の懸念に加えて、DMF類似体を触媒として使用するとき、DMF類似体はハロゲン化剤とともにビルスマイヤー錯体を形成するので、反応生成物(the reaction mass)から脂肪酸塩化物(生成物)を単離することは同じ困難を被ることになる。よって、触媒としてホルムアミド、アセトアミド、あるいは、その他類似体を使って、ホスゲンかあるいは塩化チオニルによって脂肪酸をハロゲン化することにより作られた脂肪酸塩化物は、蒸留、相分離、あるいは、結晶化などの精製の追加段階が必要である。これらの追加段階は、著しく収量が低下し、エネルギー消費が高く、1回の処理時間が長くなり、その結果、生産力が落ちる。
重要な中間体である脂肪酸塩化物を既存技術の現在の工程により作ることは、面倒で非効率であるので、世界消費250,000メートルトンと見積もられているN−アシルアミノ酸界面活性剤などのすべての下流生成物の質および費用に影響する。
よって、蒸留による損失を減らすことができ、中間体の他の精製段階を避けることができ、そして、1回の処理時間が減り高い生産力を供給することができるように製造工程を著しく改善する必要がある。
本発明は、高品質で定量的収率のある中間体を合成するための触媒としてアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤を使用する当該アミノ酸系界面活性剤の製造に関する。全工程は、「環境にやさしく」(廃棄物および廃液の産出なしに(蒸留/分別後の残留物がない)著しく1回の処理時間が減少し、エネルギー消費が低い)、極めて費用効率がよく(エネルギー消費が低い)、効率的である(触媒反応の速度が速い)。その上、本出願で述べられたこの工程は、毒性のある触媒の使用を避け、N−アシルアミノ酸界面活性剤ファミリーのすべてのクラスに対し利用することができる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、先行技術の欠点を克服することである。
本発明の他の目的は、高品質で定量的収率のある中間体を合成するための触媒としてアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤を使った当該アミノ酸系界面活性剤を製造するための方法を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、N−アシルアミノ酸界面活性剤のすべてのクラスを産業上製造するための費用効率のよい2段階の方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤を製造する方法に関する。
式I中、RはC6からC22のアルキル基から選択され、RはH、C1からC4のアルキルから選択され、Rは天然アミノ酸のα炭素上のすべての基のうちから選択され、Rは、COOX、CH−SOXから選択され、XはLi、Na又はKから選択される。
当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤の製造方法は、
A)式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ、あるいは、他のN−アシルアミノ酸界面活性剤、あるいは、当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤の無水物であって式IIで示すものの触媒量の存在下において、ホスゲンかあるいは塩化チオニルによって脂肪酸をハロゲン化することにより脂肪酸塩化物を生成し、
式II中、R=C6からC22のアルキル基、R=H、C1からC4のアルキル、R=天然アミノ酸のα炭素にあるすべての基、n=0から4、X=C、SOである段階と、
B)典型的な水溶媒のショッテン・バウマン条件下で塩基の存在下において、A)段階の脂肪酸塩化物とアミノ酸とを反応する段階と
を含み、当該方法は精製の段階を利用しない。
〔発明の詳細な説明〕
本発明は、高品質で定量的収率のある中間体を合成するための触媒としてアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤を使用する当該アミノ酸系界面活性剤の製造のための費用効率のよい製造工程に関する。
本発明の方法は、式IのN−アシルアミノ酸界面活性剤の製造を教示し、
式I中、Rは炭素原子が6から22のアルキル鎖を表し、RはHまたはC1からC4の小さいアルキル鎖を表し、Rは天然アミノ酸のα炭素上のすべての基を表し、RはXがLi、Na又はKであるCOOX、CH−SOXのようなアルカリ金属の対カチオンを有するカルボキシル基あるいはスルホニル基などの酸性基(acidic group)を表す。
本発明の方法は、2段階ある。第1段階は脂肪酸塩化物の製造であり、第2段階では、N−アシルアミノ酸界面活性剤を得るために、第1段階で製造された脂肪酸塩化物が、塩基の存在下で水溶媒あるいは混合水溶媒中で、アミノ酸と反応するようにする。
Rにより表されたアルキル鎖は、偶数の鎖、奇数の鎖、直鎖、分岐鎖であってもよい。一本鎖あるいはC6からC22のアルキル鎖の組み合わせでもよい。アルキル鎖は完全に飽和していてもよく、あるいは、1つあるいはそれ以上の二重結合を有する不飽和であってもよい。これらのアルキル鎖は天然に存在し、多くは、動物性脂肪あるいは植物油の形で存在する脂肪酸由来である。不飽和アルキル鎖は、オレイン酸、レシノール酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、エイコセイン酸、エルカ酸(euricic acid)、ドコサジエン酸(docosodienoic acid)、ウンデシレン酸由来であってもよい。飽和脂肪酸は、たいてい、パーム/パーム核油あるいはココナツオイル由来で、オクタン酸(C8)からステアリン酸(C18)の全て偶数の炭素数である。炭素数が多い脂肪酸(C18からC22)は、からし油、キリ油、菜種油由来である。
飽和/不飽和脂肪酸は、塩化チオニルあるいはホスゲンと処理することにより、その対応する脂肪酸塩化物に変えられる。2つの反応物は、化学量論的等量あるいは塩素化剤が3%多い量(モル比、脂肪酸:塩素化剤::1:1.03)で互いに反応する。ホスゲンあるいは塩化チオニルを用いた脂肪酸のハロゲン化は、副産物HClとSOを吸収するための除去システムを有する窒素ブランケット下で20から45℃で行われる。プラント規模において、十分に確立された「クローズドループ」技術は、SOとHClが分離され、これらは都合よく用いられ、SOが変えられSOClに戻る。
本発明によれば、式Iの化合物の合成において使われるアミノ酸のタイプは、天然αアミノ酸(グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、システイン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、アルギニン、リシン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン)、非天然アミノ酸(反対の「D体」の立体化学)、立体異性体の混合物、非天然アミノ酸(アミノプロピオン酸、N−メチルタウリン、サルコシン)である。手短に言うと、式Iの化合物の合成に対して必要とされるアミノ酸は、一方の端に1級あるいは2級アミノ基を持ち、もう一方の端にはカルボキシル基かスルホニル基の酸性基(acid group)を持つ必要がある。
N−アシルアミノ酸界面活性剤を合成する場合、脂肪酸塩化物は、冷却され(10から15℃)攪拌されたアミノ酸水溶液に加えられ、当該アミノ酸水溶液はアルカリ金属のアミノ酸塩である。アミノ酸の塩の形態のカチオンは、カリウム、ナトリウム、リチウムなどのアルカリ金属イオンである。本縮合(ショッテン・バウマン反応)のための、アミノ酸に対する脂肪酸塩化物の割合は1:1〜1:1.03で変動する。攪拌、冷却されたアミノ酸溶液に、1当量の塩基(溶液の形態)と1当量の脂肪酸塩化物は、同時に加えられ、理論混合比と、10〜11の間、好ましくは10.3〜10.6の間の反応物のpHとが維持される。ショッテン・バウマン反応は、急速な反応で、用いられた塩基に従う、副産物、塩、アルカリ金属塩化物の化学量論的な生成と共に、とてもきれいな生成物が生じる。脂肪酸塩化物の少量の加水分解は、その対応する脂肪酸のアルカリ金属塩を生じる。得られたN−アシル生成物は、実質的に、無色、無臭である。使用された触媒は製造された界面活性剤と同じなので、得られた生成物は残渣触媒による汚染がない。
本出願は、ショッテン・バウマン反応の第2段階を行った後、N−アシルアミノ酸と同じ界面活性剤を供給する脂肪酸塩化物の製造のための当該N−アシルアミノ酸の触媒の使用を教示する。脂肪酸塩化物の段階は、触媒としてN−アシルアミノ酸界面活性剤の0.05から2モル%用いる。例えば、実験例の実施例4において、ココイルグリシンナトリウムの合成は、ココイルグリシンナトリウム自体によって触媒されるココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルとの反応から作られるココイル塩化物を使うことによって遂行される。同様に、実施例6は、塩基の存在下において、ラウロイル塩化物とグリシンからラウロイルグリシンナトリウムを合成することについて説明している。本変換のためのラウロイル塩化物は、ラウロイルグリシンナトリウムの触媒の影響下において、ラウリン酸と塩化チオニルから合成された。
N−アシルアミノ酸界面活性剤は実際、脂肪酸のハロゲン化反応を触媒し、一般的に、0.02から2.00モル%濃度のレベルで非常に効果的にはたらく。塩の形態のN−アシルアミノ酸界面活性剤、例えば、ラウロイルグリシンナトリウム(式III、R=C11とR=H)は、ハロゲン化剤と反応し、脂肪酸塩化物の形成を触媒するビルスマイヤー錯体を生み出し、いったん、脂肪酸塩化物(ラウロイル塩化物)が形成されると、ラウロイルグリシンのナトリウム塩と反応することができ、無水物を形成し、ハロゲン化剤と錯体になることができるN−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(スキーム4に示したように式IV、R=C11、R=H。そして、触媒I、式IV、R=C11、R=H)は、原位置(in situ)で製造され、両側の無水の部分に2つの長いアルキル鎖があるため、脂肪反応物において著しい溶解度を有する反応性ビルスマイヤータイプの活性触媒種を形成することが十分に可能である。この脂溶性の高さは、均質の触媒作用のための完全な条件が達成されることを助ける。この仮説は、無水物である触媒I(式IV、R=C11、R=H)を合成し、ラウリン酸をハロゲン化する触媒としてその触媒を使うことによって、すぐに検証された。
化学量論的量のラウロイルグリシンナトリウム(式III、R=C11、R=H)とラウロイル塩化物とが、12時間室温でジクロロメタン中に攪拌された。塩のろ過によって、ワックス状の固形物として目的のN−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)が得られた(スキーム4、式IV、R=C11、R=H)。N−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)の赤外線スペクトルは、無水物の結合に対して、1750と1817cm−1で特徴的な伸縮振動数を示した。NH伸縮とカルボニル伸縮は、3294cm−1と1643cm−1でそれぞれ表れた。
重水素化されたクロロホルム内の同じ分子のプロトン磁気共鳴スペクトルは、δ2.46でグリシン部分のメチレンプロトンに対するシグナルを示した。
したがって、得られたこの無水物である触媒I(式IV、R=C11、R=H)は、0.13モル%レベルでラウロイル塩化物の合成のための触媒として用いられた(スキーム5、実施例1)。得られたラウロイル塩化物は、実際、良好な転化率で、無色であった(実験1中の表1)。このラウロイル塩化物は、精製することなしに使用され、等量の塩基の存在下で10から15℃の水中にグリシンの化学量論的量と反応させた(実験1)。ラウロイル塩化物中に存在する残渣触媒I(式IV、R=C11、R=H)は、ラウロイルグリシンナトリウムの2つの分子を提供するために、ショッテン・バウマン反応の次の段階で、グリシンによって求核攻撃を受け得る。競合する求核試薬の水(アルカリ性pH)は、無水物を加水分解することができ、ラウロイルグリシンナトリウムとラウリン酸ナトリウムを産出する。30%固形分を有するラウロイルグリシンナトリウムの水溶液である最終産物は、無水物触媒の加水分解によって産出された0.0002モル%のsodラウリン酸を持つであろう。グリシンの形態でよりよい求核試薬の存在において、ラウロイル塩化物中の残渣触媒(式IV、R=C11、R=H)は、アルカリ加水分解を全く受けないであろう。
ラウロイルグリシンナトリウム(式III、R=C11、R=H)あるいはN−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、R=C11、R=H)によるラウリン酸と塩化チオニルからラウロイル塩化物の形成への触媒率は、同じモル%で質的に同じであることを見出した。
また、触媒としてラウロイルグリシンナトリウム(式III、R=C11、R=H)あるいは触媒としてN−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式III、R=C12、R=H)を使用することにより得られる上記ラウロイル塩化物から生成されたラウロイルグリシンナトリウム、N−アシルアミノ酸界面活性剤は、同じ質の界面活性剤を提供した。
脂肪酸の塩素化の触媒は、ラウロイルN−メチルタウリンナトリウム(実験7)(式IV、R=C12、R=CH スキーム6)などの他のN−アシルアミノ酸界面活性剤とタウリンラウリン酸無水物(taurinic lauric anhydride)(実験2、式VI、R=C11、R=CH スキーム7)を使用することで確認された。得られた残渣触媒(式Vの混合無水物)とともにラウロイル塩化物は、ショッテン・バウマン水溶液条件下でN−メチルタウリンナトリウムと共に反応することによって、ラウロイルN−メチルタウリンナトリウムに変えられた。
本発明にしたがって、N−アシルアミノ酸界面活性剤は、実質的に、0.02から2.0モル%濃度レベルで、脂肪酸や脂肪酸混合物の塩素化を触媒し、その対応する脂肪酸塩化物を産出し得る。実施例8は、ココイルグリシンナトリウムが容易に合成されることを示し、そこで、ココイル塩化物の合成は、N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムによってココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルとの触媒反応によって遂行される。
製造された脂肪酸塩化物が、ショッテン・バウマン反応の1回の工程に適しているだけでなく、脂肪酸塩化物、アミノ酸塩、塩基と反応することによりN−アシルアミノ酸界面活性剤を製造するための連続した工程に適しているということは、周知の技術知識を有する者にとって、明らかである。
発明にしたがって、説明した工程は、エネルギー消費において顕著な減少をもたらす精製段階を免れるために、非常に費用効率がよい。また、本発明の工程は、精製という面倒な段階と精製段階に伴う生成物の損失を免れる。
発明の他の実施形態にしたがって、工程は、先行技術で使われる全ての毒性のある触媒を使うことを免れる。2段階の工程は、廃液を産出せず(廃棄物処理がない)、電力の消費が少なく、単位操作(unit operation)が少なく、定量的収率と前記全てを提供でき、生物分解可能な環境に配慮した触媒を使うために、全く「環境にやさしい」。つまり、本特許出願は、自己触媒されたN−アシルアミノ酸界面活性剤の合成について開示する。
上述した本開示の特徴、利点、利益は、次に記載の詳細な説明と特許請求の範囲から当業者によって、認識され、理解されるだろう。
発明の利点
1)N−アシルアミノ酸界面活性剤の製造において、重要な段階(前駆体)を触媒するために同じN−アシルアミノ酸界面活性剤の使用。
2)中間体の酸塩化物のための触媒は、製造された同じ界面活性剤であり、したがって、中間体の脂肪酸塩化物は、かなりの収量低下と1回の処理時間の増加とエネルギー消費の増加とを導く追加の段階(蒸留/結晶化)によって精製される必要がない。
3)先行技術の工程とは違い、本発明の現在の工程は、中間体の酸塩化物の製造のための完全に分解可能な触媒を使う。
4)N−アシル界面活性剤の触媒は、2つの工業的ハロゲン化剤とともに、同じようにうまくはたらく。これらの触媒は、脂肪酸塩化物を生み出す場合、ホスゲンと塩化チオニルとともにとてもよくはたらく。ホスゲン化の副産物はCOであり、一方、塩化チオニルの副産物はSOであり、十分に確立された「クローズドループ」化学により塩化スルフリルと、続いて、塩化チオニルに変えることができる(米国特許第5,489,400号明細書)。
5)蒸留/結晶化/相分離段階は、脂肪酸塩化物の製造中に省かれているので、廃液の産出がなく、したがって、より少ないエネルギー消費の利益に加え、廃棄物処理における重要な節約が成し遂げられる。よって、本特許出願のN−アシル界面活性剤を作る方法は、十分に「環境にやさしく」、環境への放出は全くない。
6)先行技術の工程とは違い、本特許出願の方法は、毒性のある触媒を全く使わないために、毒性のある触媒から生成物を分離する問題が生じない。
7)本特許出願の工程は、生物分解可能で非毒性の触媒である。それは、化学工業での単位操作(unit operation)がより少なく、定量的転化率と定量的収率を有する高い処理能力を提供する。これにより、費用効率がよいだけでなく、環境に配慮した、持続可能な方法が提供される。
〔実施例〕
本発明は、限定的な実施例について説明される。次の実施例は詳細な説明として示されるが、発明はその実施例に制限されるものではない。
脂肪酸は、マレーシアのナチュラル オレオーケミカルズ(Natural Oleo−chemicals)から、一方、塩化チオニルは、インド、ヴァドーダラーのトランスペック インダストリーズ(Transpek Industries)から入手した。ホスゲン三量体、グリシン、N−メチルタウリンナトリウムはアルドリッチ(Aldrich)から入手した。
色度が、酸塩化物生成物の純度の指標として使われた。中間体とN−アシルアミノ酸界面活性剤の色度は、ロビホンド(Lovibond)PFX995/950によってAPHAスケールで定められた。脂肪酸塩化物は、シドニー・シギア(Sidney Siggia)及びジェイ・ゴードン・ハンナ(J.Gordon Hanna)編、「官能基を介した有機定量分析(Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups)」、第4版、ジョン・ウィリー アンド サン(John Wiley & Sons)、1979年、p.223−230で説明された解析手法により分析された。
実施例1
ラウロイルグリシンナトリウムの生成:
a)触媒Iの生成:N−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、RCO=ラウロイル、R=C11)、b)触媒Iを使ったラウロイル塩化物の生成、c)ラウロイルグリシンナトリウムの生成:塩基の存在下、グリシンとラウロイル塩化物のショッテン・バウマン反応、の3段階から構成される。
触媒Iの生成:N−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、RCO=ラウロイル、R=C11):
25℃、窒素ブランケット下で、ジクロロメタン中(25mL)に攪拌したラウロイル塩化物(6.0g、0.027gmol)に対して、オーブンで乾燥させたばかりのラウロイルグリシンナトリウム(7.50g、0.027gmol)をゆっくり加え、反応物を12時間攪拌した。反応物を濾過し、ロータリーエバポレーターを使って真空下で溶媒を取り除き、白い個体の残留物(9.4g)を産出した。この残留物は、125から130℃の融解範囲をもつ。
IR:アミドのCOは1643cm−1、アミドのNHは3294cm−1、無水物のCOは1750と1817cm−1、アルキル鎖のCH伸長は2849、2917、2954cm−1
NMR:(CDCl):δ0.86から0.89(ラウリル基の2つのメチル基の6H)、1.25から1.29(34H、アルキル基のメチレン基)、1.63から1.67(4H)、2.46(2H)。融解範囲は75−78℃である。
触媒I、N−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、RCO=ラウロイル、R=C11)を使ったラウロイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したラウリン酸(200g、0.999gmol)と段階IのN−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、RCO=ラウロイル、R=C11)(0.6g、0.0013gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、断続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。反応の進行を、塩化アルカノイルの形成と残渣遊離脂肪酸を測定することにより、観察した(シドニー・シギア(Sidney Siggia)及びジェイ・ゴードン・ハンナ(J.Gordon Hanna)編、「官能基を介した有機定量分析(Quantitative Organic Analysis Via Functional Groups)」、第4版、ジョン・ウィリー アンド サン(John Wiley & Sons)、1979年、p.223−230)。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてラウロイル塩化物(214g、98.0%)を得た。詳細な分析を表1に示す。
ラウロイルグリシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(300mL)攪拌したグリシン溶液(35g、0.47gmol)に対して、ラウロイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(60mL水中36.5g、〜40%溶液、0.91gmol)を、pH10.3から10.6を2時間にわたり維持しながら、同時に加えた。反応を、25から30℃でさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持し、最終的に、ラウロイルグリシンナトリウムの水溶液を得るために、水を加えて、全量を510gに調整した。分析を表2に示す。
実施例2
N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成:
a)触媒IIの生成:N−ラウロイル、N−メチルタウリニックラウリン酸混合無水物(N−lauroyl,N−methyl taurinic lauric mix anhydride)(式VI、RCO=ラウロイル、R=C12)、b)触媒IIを使ったラウロイル塩化物の生成、c)N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成:塩基の存在下、N−メチルタウリンナトリウムとラウロイル塩化物のショッテン・バウマン反応、の3段階から構成される。
触媒IIの生成:N−ラウロイル、N−メチルタウリニックラウリン酸混合無水物(N−lauroyl,N−methyl taurinic lauric mix anhydride)(式VI、RCO=ラウロイル、R=C11):
25℃、窒素ブランケット下で、ジクロロメタン(25mL)に攪拌したラウロイル塩化物(6.0g、0.027gmol)に対して、オーブンで乾燥させたばかりのN−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウム(9.28g、0.027gmol)をゆっくり加え、反応物を12時間攪拌した。反応物を濾過し、ロータリーエバポレーターを使って真空下で溶媒を取り除き、白い個体の残留物(14g)を産出した。
IR:アミドのCOは1636cm−1、無水物のCOは1723と1801cm−1、アルキル鎖のCH伸長は2850、2920、2956cm−1、SO−O−は1173と1207cm−1
触媒II:N−ラウロイル、N−メチルタウリニックラウリン酸混合無水物(N−lauroyl,N−methyl taurinic lauric mix anhydride)(式VI、RCO=ラウロイル、R=C12)を使ったラウロイル塩化物の生成:
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したラウリン酸(200g、0.999gmol)と段階IのN−ラウロイル、N−メチルタウリニックラウリン酸混合無水物(N−lauroyl,N−methyl taurinic lauric mix anhydride)(式V、RCO=ラウロイル、C12)(0.6g、0.0012gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。最後の段階において、反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより、観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてラウロイル塩化物(212g、97%)を得た。詳細な分析を表3に示す。
N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(450mL)攪拌したN−メチルタウリンナトリウム溶液(74g、0.46mmol)に対して、ラウロイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(30mL水中18g、〜40%溶液、0.45gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応を、25から30℃でさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持した。最終的に、N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの水溶液を産出するために、全量を640gに調整した。分析を表4に示す。
実施例3
ココイルグリシンナトリウムの生成:
a)触媒Iの生成:N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、R=C6からC18)、b)触媒Iを使ったココイル塩化物の生成、c)ココイルグリシンナトリウムの生成:塩基の存在下、グリシンとココイル塩化物のショッテン・バウマン反応、の3段階から構成される。
触媒I(N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)式IV、RCO=ココイル、R=C6からC18)を作るために使われ、同様に、ココイル塩化物を作るために使われるココ脂肪酸(coco fatty acid)は、次の組成からなる。
(カプリル酸)―5.38%
10(カプリン酸)―5.78%
12(ラウリン酸)―61.37%
14(ミリスチン酸)―20.77%
16(パルミチン酸)―4.7%及び
18(ステアリン酸)―2.0%
触媒Iの生成:N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、C8〜C18)
25℃、窒素ブランケット下で、ジクロロメタン中(50mL)に攪拌したココイル塩化物(10g、0.045gmol)に対して、オーブンで乾燥させたばかりのココイルグリシンナトリウム(12.5g、0.045gmol)をゆっくり加え、反応物を12時間攪拌した。反応物を濾過し、ロータリーエバポレーターを使って真空下で溶媒を取り除き、白い個体の残留物(20g)として無水物を産出した。
IR:アミドのCOは1645cm−1、アミドのNHは3206cm−1、無水物のCOは1750と1816cm−1、アルキル鎖のCH伸長は2849、2917、2954cm−1
触媒I、N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、R=C6からC18)を使ったココイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したココ脂肪酸(coco fatty acid)(200g、0.99gmol)と段階IのN−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、R=C6からC18)(0.6g、0.0013gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下で、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてココイル塩化物(212g、97%)を得た。詳細な分析を表5に示す。
ココイルグリシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(300mL)攪拌したグリシン溶液(35.0g、0.47gmol)に対して、ココイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(60mL中36.5g、〜40%溶液、0.91gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応をさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持し、最終的に重さを、ココイルグリシンナトリウムの水溶液を得るために、510gに調整した。分析を表6に示す。
実施例4
ココイルグリシンナトリウムの生成:2段階の手順:原位置での(In−situ)触媒生成:
a)ココイルグリシンナトリウムの触媒量の存在下において、ココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルによるココイル塩化物の生成、b)水溶媒中おいて、段階(a)からのココイル塩化物とグリシンによるココイルグリシンナトリウムの生成、から構成される2段階の手順によるココイルグリシンナトリウムの生成。
ココイルグリシンナトリウムの触媒量の存在下において、ココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルによるココイル塩化物の生成
触媒I(N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、C6からC18)を作るために使われ、同様に、ココイル塩化物を作るために使われるココ脂肪酸(coco fatty acid)は、次の組成からなる。
(カプリル酸)―5.38%
10(カプリン酸)―5.78%
12(ラウリン酸)―61.37%
14(ミリスチン酸)―20.77%
16(パルミチン酸)―4.7%及び
18(ステアリン酸)―2.0%
触媒I、N−ココイルグリセニックココイック無水物(N−cocoyl glycenic cocoyic anhydride)(式IV、RCO=ココイル、R=C6からC18)の原位置での(in−situ)生成によるココイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したココ脂肪酸(coco fatty acid)(200g、0.99gmol)とココイルグリシンナトリウム(0.6g、0.002gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下で、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてココイル塩化物(218g、98.8%)を得た。詳細な分析を表7に示す。
水溶媒中おいて、段階(a)からのココイル塩化物とグリシンによるココイルグリシンナトリウムの生成
ココイルグリシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(300mL)攪拌したグリシン溶液(35g、0.47gmol)に対して、ココイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(60mL水中36.5g、〜40%溶液、0.91gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応をさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持した。最終的に、ココイルグリシンナトリウムの水溶液(510g)を得るために、重さを調整した。分析を表8に示す。
実施例5
ラウロイルサルコシンナトリウムの生成:
a)ラウロイルサルコシンナトリウムを使ったラウロイル塩化物の生成、b)ラウロイルサルコシンナトリウムの生成:塩基の存在下、サルコシンナトリウムとラウロイル塩化物のショッテン・バウマン反応、の2段階から構成される。
触媒としてラウロイルサルコシンナトリウムを使ったラウロイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したラウリン酸(200g、1.0gmol)とN−ラウロイルサルコシンナトリウム(0.6g、0.002gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。添加が完了した後、反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。
微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてラウロイル塩化物(213g、97.5%)を得た。詳細な分析を表9に示す。
ラウロイルサルコシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(330mL)攪拌したサルコシンナトリウム溶液(52g、0.47mmol)に対して、ラウロイル塩化物(100g、0.45mmol)と水酸化ナトリウム(60mL中18.0g、〜40%溶液、0.455mmol)を、pH10.3から10.6を2時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応を25から30℃でさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持し、サルコシンナトリウムの水溶液(540g)を得るために、最終的な重さを調整した。分析を表10に示す。
実施例6
ラウロイルグリシンナトリウムの生成:2段階の手順:原位置での(In−situ)触媒生成:
a)ラウロイルグリシンナトリウムの触媒量の存在下において、ラウリン酸と塩化チオニルによるラウロイル塩化物の生成、b)水溶媒中おいて、段階(a)のラウロイル塩化物とグリシンによるラウロイルグリシンナトリウムの生成、から構成される2段階の手順によるラウロイルグリシンナトリウムの生成。

触媒I、N−ラウロイルグリセニックラウリン酸無水物(N−lauroyl glycenic lauric anhydride)(式IV、RCO=ラウロイル、R=C11)の原位置での(in−situ)生成によるラウロイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したラウリン酸(200g、1.0gmol)とラウロイルグリシンナトリウム(0.6g、0.002gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を大気圧下、25℃でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてラウロイル塩化物(218g、99.8%)を得た。詳細な分析を表11に示す。
水溶媒中おいて、段階(a)からのラウロイル塩化物とグリシンによるラウロイルグリシンナトリウムの生成
ラウロイルグリシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(300mL)攪拌したグリシン溶液(35g、0.47gmol)に対して、ラウロイル塩化物(100g、0.457gmol)と水酸化ナトリウム(60mL水中36.5g、〜40%溶液、0.91gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応を室温に戻し、25−30℃でさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持し、ラウロイルグリシンナトリウムの水溶液(520g)を得るために、重さを調整した。分析を表12に示す。
実験例7
N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成:2段階の手順:原位置での(In−situ)触媒生成:
a)N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの存在下において、ラウリン酸と塩化チオニルによるラウロイル塩化物の生成、b)塩基の存在下において、N−メチルタウリンナトリウムと段階(a)のラウロイル塩化物のショッテン・バウマン反応、から構成される2段階の手順によるN−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成。
触媒II、N−ラウロイル、N−メチルタウリニックラウリン酸混合無水物(N−lauroyl,N−methyl taurinic lauric mix anhydride)(式VI、RCO=ラウロイル、R=C11)の原位置での(in−situ)生成によるラウロイル塩化物の生成:
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したラウリン酸(200g、0.999gmol)とN−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウム(0.6g、0.0017gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.03gmol)を25℃、大気圧下でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。最後の段階において、反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてラウロイル塩化物(212g、97%)を得た。詳細な分析を表13に示す。
N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(400mL)攪拌したN−メチルタウリンナトリウム溶液(74g、0.46gmol)に対して、ラウロイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(30mL水中18g、〜40%溶液、0.45gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたって維持しながら、同時に加えた。反応を室温に戻し、25−30℃でさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持し、最終的に、N−ラウロイル、N−メチルタウリンナトリウムの水溶液602gを得るために、重さを調整した。分析を表14に示す。
実施例8
ココイルグリシンナトリウムの生成:2段階の手順:原位置での(In−situ)触媒生成:
a)N−ココイル、N−メチルタウリンナトリウムの触媒量の存在下において、ココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルによるココイル塩化物の生成、b)水溶媒中おいて、段階(a)のココイル塩化物とグリシンによるココイルグリシンナトリウムの生成、から構成される2段階の手順によるココイルグリシンナトリウムの生成。
N−ココイル、N−メチルタウリンナトリウムの触媒量の存在下において、ココ脂肪酸(coco fatty acid)と塩化チオニルによるココイル塩化物の生成
ココイル塩化物を作るために使われるココ脂肪酸(coco fatty acid)は、次の組成からなる。
(カプリル酸)―5.38%
10(カプリン酸)―5.78%
12(ラウリン酸)―61.37%
14(ミリスチン酸)―20.77%
16(パルミチン酸)―4.7%及び
18(ステアリン酸)―2.0%
触媒II、N−ココイルタウリニックココイック無水物(N−cocoyl taurinic cocoyic anhydride)(式VI、RCO=ココイル、R=C6からC18、R =メチル)の原位置での(in−situ)生成によるココイル塩化物の生成
25℃、窒素ブランケット下で、攪拌したココ脂肪酸(coco fatty acid)(200g、1.0gmol)とN−ココイル、N−メチルタウリンナトリウム(0.6g、0.0017gmol)とに対して、塩化チオニル(123g、1.029gmol)を25℃、大気圧下でゆっくりと加え、2時間にわたり25℃より下の温度に維持した。工程中産出される塩酸と二酸化硫黄は、連続的に、苛性ソーダを含んだガススクラバ中で取り除かれた。混合反応物を反応温度でさらに4時間攪拌した。反応の進行を、塩化アルカノイルの形成を測定することにより観察した。微量残渣の二酸化硫黄ガス、塩化水素ガス、未反応の塩化チオニルを取り除くために、窒素ガスを3時間かけて、反応物から除去した。この手順の終わりに、実質的に無色の生成物としてココイル塩化物(218g、100%)を得た。詳細な分析を表15に示す。
水溶媒中おいて、段階(a)からのココイル塩化物とグリシンによるココイルグリシンナトリウムの生成
ココイルグリシンナトリウムの生成:
10−15℃、窒素ブランケット下で、水中に(300mL)攪拌したグリシン溶液(35g、0.47gmol)に対して、ココイル塩化物(100g、0.45gmol)と水酸化ナトリウム(60mL水中36.5g、〜40%溶液、0.91gmol)を、pH10.3から10.6を4時間にわたり維持しながら、同時に加えた。反応をさらに3時間続け、同じpHの範囲を維持した。最終的に、ココイルグリシンナトリウムの水溶液(520g)を得るために、重さを調整した。分析を表16に示す。
脂肪酸塩化物とアミノ酸とのショッテン・バウマン縮合は、典型的に水溶媒中で行われるが、混合溶媒系(溶媒と水)の使用もまた報告されている(米国特許第6,703,517号明細書(2002)、米国特許第6,569,829号明細書(1999)、米国特許出願公開第2005/0085651号明細書(2004)、及び国際公開第2009/065590号(2009))。いくつか他の特許が、アミノ酸と脂肪酸塩化物を縮合するという同じ手順に従うことにより基本的に作られるN−アシルアミノ酸界面活性剤の生成と精製について教示している(日本国特許第2923101号公報(1991)、特開平04−149163号公報(1990)、及び日本国特許第3362468号公報(1993))。
深刻な懸念は、これらホルムアミドあるいはDMFに似た他の有機原子団の毒性である。DMFは有害物質として掲載され、慢性毒性効果と健康有害度2であることが報告されている。また、いかなる毒性データも、他のホルムアミド、つまり触媒になることができるが類似あるいは高い毒性が表れると思われるDMF類似体に対して、利用することができない。ホルムアミドに関連する健康被害の懸念に加えて、DMF類似体を触媒として使用するとき、DMF類似体はハロゲン化剤とともにビルスマイヤー錯体を形成するので、反応生成物(the reaction mass)から脂肪酸塩化物(生成物)を単離することは同じ困難を被ることになる。よって、触媒としてホルムアミド、アセトアミド、あるいは、その他類似体を使って、ホスゲンかあるいは塩化チオニルによって脂肪酸をハロゲン化することにより作られた脂肪酸塩化物は、蒸留、相分離、あるいは、結晶化などの精製の追加段階が必要である(独国特許発明第2656126号明細書(1977))。これらの追加段階は、著しく収量が低下し、エネルギー消費が高く、1回の処理時間が長くなり、その結果、生産力が落ちる。

Claims (7)

  1. 式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤を製造する方法であって、
    式I中、RはC6からC22のアルキル基から選択され、RはH、C1からC4のアルキルから選択され、Rは天然アミノ酸のα炭素上のすべての基のうちから選択され、Rは、COOX、CH−SOXから選択され、XはLi、Na又はKから選択され、
    当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤の製造方法は、
    A)式IのN−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ、あるいは、他のN−アシルアミノ酸界面活性剤、あるいは、当該N−アシルアミノ酸系界面活性剤と同じ界面活性剤の無水物であって式IIで示すものの触媒量の存在下において、ホスゲンかあるいは塩化チオニルによって脂肪酸をハロゲン化することにより脂肪酸塩化物を生成し、
    式II中、R=C6からC22のアルキル基、R=H、C1からC4のアルキル、R=天然アミノ酸のα炭素にあるすべての基、n=0から4、X=C、SOである段階と、
    B)典型的な水溶媒のショッテン・バウマン条件下で塩基の存在下において、A)段階の脂肪酸塩化物とアミノ酸とを反応する段階
    とを含み、当該方法は精製の段階を利用しない方法。
  2. 式Iと式IIの化合物の前記触媒量は、脂肪酸に基づいた重量で0.05〜0.5%である
    請求項1に記載の方法。
  3. 式Iの化合物を合成するのに用いられるアミノ酸は、天然に存在するα―アミノ酸から選択される
    請求項1に記載の方法。
  4. 天然に存在する前記α―アミノ酸は、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、プロリン、システイン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、アルギニン、リシン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、アスパラギン及びグルタミンから選択される
    請求項1及び請求項3に記載の方法。
  5. 式Iの化合物を合成するのに用いられるアミノ酸は、非天然アミノ酸と、立体異性体の混合物とから選択される
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記非天然アミノ酸は、アミノプロピオン酸、N−メチルタウリン、サルコシンから選択される
    請求項1及び請求項5に記載の方法。
  7. ホスゲンあるいは塩化チオニルによる脂肪酸のハロゲン化は、20〜45℃で行われる
    請求項1に記載の方法。
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