JPH07330699A - N−長鎖アシルアミノ酸及びその塩の製造法 - Google Patents

N−長鎖アシルアミノ酸及びその塩の製造法

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JPH07330699A
JPH07330699A JP6120924A JP12092494A JPH07330699A JP H07330699 A JPH07330699 A JP H07330699A JP 6120924 A JP6120924 A JP 6120924A JP 12092494 A JP12092494 A JP 12092494A JP H07330699 A JPH07330699 A JP H07330699A
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acylamino acid
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Yohei Kaneko
洋平 金子
Yoshifumi Nishimoto
吉史 西本
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工業的に生産効率が良く、また色相や匂いも
良好なN−長鎖アシルアミノ酸及びその塩の製造法の提
供。 【構成】 アミドニトリル(1) を塩基性物質の存在下、
加水分解して得られるN−長鎖アシルアミノ酸塩(2) を
水素化金属又は酸化剤で処理するか、あるいは水素化触
媒の存在下、水素化処理して、N−長鎖アシルアミノ酸
塩を得る。更にこれを鉱酸でpH1〜5に調整し、N−
長鎖アシルアミノ酸(3) を分離する。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1CO- はC8-22 の脂肪酸残基、R2は Hあるいは
C1-3のアルキル基、R3はC1-5のアルキレン基、M は陽イ
オンを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はN−長鎖アシルアミノ酸
及びその塩の製造法に関し、詳しくは、工業的に生産効
率が良く、また色相や匂いも良好なN−長鎖アシルアミ
ノ酸及びその塩の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】N−長鎖アシルアミノ酸及びその塩は優
れた界面活性作用や静菌作用等を有し、低刺激性である
ことから様々な分野において用いられている。従来、N
−長鎖アシルアミノ酸塩の製造法としては、アルカリ物
質存在下アミノ酸と脂肪酸ハライドを反応させるショッ
テン−バウマン(Schotten-Baumann)反応が知られてお
り、種々の改良方法も開示されている(特公昭46−8
685号、特公昭51−38681号、特開平4−36
8378号、特開平5−70418号各公報)。またさ
らに、上記反応により得られた塩を強酸で複分解し、N
−長鎖アシルアミノ酸を得る反応も知られている。これ
らの反応の反応式を以下に示す。
【0003】
【化4】
【0004】(式中、RCO-は長鎖アシル基、R'は炭素数
1〜5のアルキレン基、M は陽イオンを示す。) しかし、ショッテン−バウマン反応又はその改良法を用
いた場合、いずれにしても原料としてアミノ酸を用いる
必要があり、それは工業的に入手するには高価である等
の欠点があり、工業生産に適した製造法の開発が望まれ
ている。一方、本発明者らは、これらの問題を解決する
ために、アミノ酸の代わりに安価な原料である一般式
(1)
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1CO- は炭素数8〜22の飽和又は
不飽和の脂肪酸残基を示し、R2は Hあるいは炭素数1〜
3の直鎖又は分岐のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜
5の直鎖又は分岐のアルキレン基を示す。)で表される
アミドニトリルを利用し、このアミドニトリルを塩基性
物質の存在下加水分解することからなる、安価で、工業
生産に適したN−長鎖アシルアミノ酸及びその塩の製造
法を見出し、既に特許出願した(特願平5−26616
6号明細書参照)。
【0007】しかし、この方法で得られるN−長鎖アシ
ルアミノ酸及びその塩は色相や匂いが十分でなく、蒸留
や再結晶等の精製工程を必要とするが、精製工程は設備
的な負荷があり、工業的に有利な方法とは言えない。従
って、本発明の目的は、工業的に生産効率が良く、また
色相や匂いも良好なN−長鎖アシルアミノ酸及びその塩
の製造法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、本発明を完成するに到っ
た。即ち、本発明は、下記(i) 〜(iv)に示すN−長鎖ア
シルアミノ酸及びその塩の製造法を提供するものであ
る。 (i) 前記一般式(1) で表されるアミドニトリルを塩基性
物質の存在下加水分解し、得られる一般式(2)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1, R2及びR3は前記の意味を示
し、 Mは陽イオンを示す。)で表されるN−長鎖アシル
アミノ酸塩を水素化金属で処理することを特徴とするN
−長鎖アシルアミノ酸塩の製造法。 (ii) 前記一般式(1)で表されるアミドニトリルを塩基性
物質の存在下加水分解し、得られる前記一般式(2) で表
されるN−長鎖アシルアミノ酸塩を酸化剤で処理するこ
とを特徴とするN−長鎖アシルアミノ酸塩の製造法。 (iii) 前記一般式(1) で表されるアミドニトリルを塩基
性物質の存在下加水分解し、得られる前記一般式(2) で
表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩を水素化触媒の存在
下、水素化処理することを特徴とするN−長鎖アシルア
ミノ酸塩の製造法。
【0011】(iv) 上記(i)〜(iii) のいずれかに記載の
製造法で得られたN−長鎖アシルアミノ酸塩を鉱酸でp
H1〜5に調整し、得られたN−長鎖アシルアミノ酸を
分離することを特徴とする一般式(3) で表されるN−長
鎖アシルアミノ酸の製造法。
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1, R2及びR3は前記の意味を示
す。) 本発明で用いられる一般式(1) で表されるアミドニトリ
ルとしては、直鎖又は分岐の炭素数8〜22、好ましくは
12〜18の飽和又は不飽和の脂肪酸残基を有するものであ
ればいずれでもよく、一般式(1) 中のR1CO- としては、
具体的には、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸等の単一組成の脂肪酸残基、ヤシ脂肪
酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸残基等が挙げられる。一
般式(1) 中のR2は、 H或いは炭素数1〜3の直鎖又は分
岐のアルキル基、R3は炭素数1〜5の直鎖又は分岐のア
ルキレン基であるが、好ましくはR2としてはH又はCH
3-、R3としては-CH2CH2-である。一般式(1) で表される
アミドニトリルとして特に好ましいものはR2がH 、R3
-CH2CH2-である化合物である。
【0014】これらのアミドニトリルはいずれの方法で
製造されたものであっても構わないが、例えば塩基性物
質存在下、脂肪酸クロリドとアミノプロピオニトリルと
の反応で得ることができ、また、塩基性触媒存在下、脂
肪酸低級アルキルエステルとアミノプロピオニトリルと
の反応でも得ることができる。また、このような反応で
得られたアミドニトリルをそのまま使用しても良く、ま
た蒸留、再結晶等の精製後使用することも可能である。
【0015】一般式(1) で表されるアミドニトリルの加
水分解は、酸性触媒を用いるよりも塩基性物質を触媒と
して用いる方が、反応速度及びアミド基の保持率いずれ
も優れている。塩基性物質としては、塩基性を示すもの
ならいずれでもよいが、取り扱いの容易さ、価格等の点
より、アルカリ金属又はアルカリ土類金属等の水酸化
物、炭酸塩、重炭酸塩が好ましく、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムが特に好ましい。これらの塩基性物質を
2種類以上混合して使用することも可能である。塩基性
物質の量は一般式(1) で表されるアミドニトリルに対
し、 0.9〜 2.0当量が好ましい。0.9 当量よりも少ない
と反応が完結せず、また 2.0当量を超えると生成した一
般式(2) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩の加水分
解速度が増し、純度低下の原因となる。一般式(1) で表
されるアミドニトリルの加水分解の反応温度はいずれの
温度でも一般式(2) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸
塩を得ることができるが、反応時間、反応圧力等より60
〜 110℃が適当である。
【0016】上記のような条件で反応させることによ
り、一般式(2) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩が
得られるのであるが、得られるN−長鎖アシルアミノ酸
塩は色相や匂いが十分なものではない。従って、上記
(i) 〜(iii) に示すような方法により精製を行なう。以
下、各方法について詳述する。
【0017】(i) の方法 本方法は、上記のようにして得られたN−長鎖アシルア
ミノ酸塩を水素化金属で処理する方法である。本方法で
用いられる水素化金属としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム等のアルカリ金属の水素化ホウ素化物が挙げられる。
本方法においては、水素化ホウ素化物を10〜90℃で接触
させることが好ましい。また接触時間は 0.1〜10時間が
好ましい。水素化金属の添加量は、N−長鎖アシルアミ
ノ酸塩に対して 0.001〜1.0 重量%が好ましい。
【0018】(ii) の方法 本方法は、上記のようにして得られたN−長鎖アシルア
ミノ酸塩を酸化剤で処理する方法である。本方法におい
て用いられる酸化剤としては、過酸化水素、過ホウ酸ナ
トリウム及び過炭酸ナトリウムから選ばれる少なくとも
1種が挙げられる。本方法においては、酸化剤を10〜90
℃で添加処理することが好ましい。また処理時間は 0.1
〜10時間が好ましい。酸化剤の添加量は、N−長鎖アシ
ルアミノ酸塩に対して 0.1〜5.0 重量%が好ましい。
【0019】(iii) の方法 本方法は、上記のようにして得られたN−長鎖アシルア
ミノ酸塩を水素化触媒の存在下、水素化処理する方法で
ある。本方法において用いられる水素化触媒としては、
パラジウム系、白金系、ニッケル系及びコバルト系触媒
から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。具体的には
ニッケル、ラネーニッケル、ラネーコバルト、白金黒、
酸化白金、パラジウム、パラジウム黒など一般に用いら
れる水素化触媒のいずれを用いてもよいが、ラネーニッ
ケルを用いるのが好ましい。なお、これらを各種担体に
担持させたものを用いてもよい。本方法においては、水
素化触媒の量は、N−長鎖アシルアミノ酸塩に対し0.01
〜5.0 重量%が好ましい。水素化処理温度は40〜150 ℃
が好ましく、80〜130 ℃が更に好ましい。水素圧は常圧
〜50kg/cm2G(ゲージ圧)が好ましく、水素化時間は1
〜10時間が好ましい。
【0020】本発明においては、上記のような精製処理
を行なうことにより、色相及び匂いの良好な一般式(2)
で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩が得られる。上記
のようにして得られた一般式(2) で表されるN−長鎖ア
シルアミノ酸塩の水溶液を鉱酸でpH1〜5に調整し、
得られたN−長鎖アシルアミノ酸を分離することによ
り、前記一般式(3) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸
が得られる。一般式(3) において、R2が H又はCH3-であ
り、R3が-CH2CH2-のものが好ましく、特にR2が Hで、R3
が-CH2CH2-のものが好ましい。
【0021】一般式(2) で表されるN−長鎖アシルアミ
ノ酸塩から一般式(3) で表されるN−長鎖アシルアミノ
酸への変換は特に困難ではなく、硫酸、塩酸、リン酸等
の鉱酸でpH1〜5に調整すれば良い。即ち、N−長鎖
アシルアミノ酸塩を含む水溶液に、攪拌しながら鉱酸を
加え、pHを1〜5に調整すると良い。ここでの温度は
特に限定されない。
【0022】このようにして得られたN−長鎖アシルア
ミノ酸を含む水溶液からN−長鎖アシルアミノ酸を分離
する方法は特に限定されないが、濾過分離又は分層処理
法が挙げられる。分層処理法とは、N−長鎖アシルアミ
ノ酸を加熱融解させ、水層とN−長鎖アシルアミノ酸を
含む有機層に分層し、次いで有機層より該N−長鎖アシ
ルアミノ酸を分離取得する方法である。このようにして
得られた一般式(3) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸
を、塩基性物質で中和して得られたN−長鎖アシルアミ
ノ酸塩を含む水溶液は、未処理品に比べ色相や匂いが良
好であることより、高品質の一般式(3) で表されるN−
長鎖アシルアミノ酸の製造が可能となった。
【0023】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、色相や匂いの
良好なN−長鎖アシルアミノ酸又はその塩を、安価な原
料を用い、工業的に有利に製造することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
尚、例中の%は特記しないかぎり重量基準である。
【0025】実施例1 N−ラウロイル−β−アミノプロピオニトリル70g(0.
28モル)、イオン交換水87.5g、20%KOH水溶液93.4
g(0.33モル)を攪拌機、冷却管、温度計を具備した1
リットルの丸底フラスコに入れて90℃で15時間攪拌し
た。ここで得た粗N−ラウロイル−β−アラニンカリウ
ム塩水溶液に、水素化ホウ素ナトリウム0.25gを加え、
60℃で2時間攪拌し、32.8%のN−ラウロイル−β−ア
ラニンカリウム塩を含んだ水溶液 250gを得た。本品の
色相はAPHA100であった。ここで得たN−ラウロ
イル−β−アラニンカリウム塩水溶液中のアンモニアを
減圧留去し、匂いを評価したところ、特に異臭はなかっ
た。
【0026】実施例2 実施例1で得られた32.8%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液250 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットルの丸底フラスコに入れて、70℃で35
%塩酸を加えてpHを1に調整した。1時間同温度で熟
成後、減圧濾過した。得られたケークを70℃の温水で洗
浄し、減圧乾燥した。得られた結晶の純度は95%であ
り、収量は75gであった。得られたケーク15gを、イオ
ン交換水70gで分散し、トリエタノールアミン15gを50
℃で加え、溶解して得られたN−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩水溶液の色相はAPHA8
0であった。また、匂いを評価したところ、特に異臭は
なかった。
【0027】比較例1 水素化ホウ素ナトリウムの添加を行なわない他は実施例
1と同様の操作を行なったところ、色相がガードナー2
の32.8%N−ラウロイル−β−アラニンカリウム塩水溶
液が得られた。更にこれを減圧留去したものの匂いを評
価したところ、刺激的な異臭があった。
【0028】比較例2 比較例1で得られた32.8%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液を用い、実施例2と同様の操作を行
なったところ、ガードナー2のN−ラウロイル−β−ア
ラニントリエタノールアミン塩水溶液が得られた。ま
た、匂いを評価したところ、刺激的な異臭があった。
【0029】実施例3 N−ラウロイル−β−アミノプロピオニトリル70g(0.
28モル)、イオン交換水87.5g、20%KOH水溶液93.4
g(0.33モル)を攪拌機、冷却管、温度計を具備した1
リットルの丸底フラスコに入れて90℃で15時間攪拌し
た。ここで得た粗N−ラウロイル−β−アラニンカリウ
ム塩水溶液に、35%過酸化水素水1.35gを加え、60℃で
2時間攪拌し、32.8%のN−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩を含んだ水溶液 250gを得た。本品の色相は
APHA100であった。ここで得たN−ラウロイル−
β−アラニンカリウム塩水溶液中のアンモニアを減圧留
去し、匂いを評価したところ、特に異臭はなかった。
【0030】実施例4 実施例3で得られた32.8%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液250 gを攪拌機、冷却管、温度計を
具備した1リットルの丸底フラスコに入れて、70℃で35
%塩酸を加えてpHを1に調整した。1時間同温度で熟
成後、減圧濾過した。得られたケークを70℃の温水で洗
浄し、減圧乾燥した。得られた結晶の純度は95%であ
り、収量は75gであった。得られたケーク15gを、イオ
ン交換水70gで分散し、トリエタノールアミン15gを50
℃で加え、溶解して得られたN−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩水溶液の色相はAPHA8
0であった。また、匂いを評価したところ、特に異臭は
なかった。
【0031】比較例3 35%過酸化水素水の添加を行わない他は実施例3と同様
の操作を行ったところ、色相がガードナー2の32.8%N
−ラウロイル−β−アラニンカリウム塩水溶液が得られ
た。更にこれを減圧留去したものの匂いを評価したとこ
ろ、刺激的な異臭があった。
【0032】比較例4 比較例3で得られた32.8%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液を用い、実施例4と同様の操作を行
ったところ、ガードナー2のN−ラウロイル−β−アラ
ニントリエタノールアミン塩水溶液が得られた。また、
匂いを評価したところ、刺激的な異臭があった。
【0033】実施例5〜8 N−ラウロイル−β−アミノプロピオニトリル 280g
(1.12モル) 、イオン交換水 350g、20%KOH水溶液
374g(1.32モル) を攪拌機、冷却管、温度計を具備し
た5リットルの丸底フラスコに入れて90℃で15時間攪拌
した。ここで得た粗N−ラウロイル−β−アラニンカリ
ウム塩水溶液に対して、表1に示す条件で水素化処理を
行なった。水素化処理および触媒濾過後のN−ラウロイ
ル−β−アラニンカリウム塩の有効分濃度、色相、また
水溶液中のアンモニアを減圧留去後の匂いの評価結果を
表1に示した。
【0034】比較例5 実施例5で得られた水素化処理前の粗N−ラウロイル−
β−アラニンカリウム塩水溶液の有効分濃度、色相、ま
た水溶液中のアンモニアを減圧留去後の匂いの評価結果
を表1に示した。
【0035】
【表1】
【0036】注) *:N−ラウロイル−β−アラニンカリウム塩に対する
重量% 実施例9〜12 実施例5〜8で得られたN−ラウロイル−β−アラニン
カリウム塩水溶液250gを攪拌機、冷却管、温度計を具
備した1リットルの丸底フラスコにそれぞれ入れて、70
℃で35%塩酸を加えてpHを1に調整した。1時間同温
度で熟成後、減圧濾過した。得られたケークを70℃の温
水で洗浄し、減圧乾燥した。得られた結晶の純度及び収
量を表2に示す。また得られたケーク15gをイオン交換
水70gで分散し、トリエタノールアミン15gを50℃で加
え、溶解して得られたN−ラウロイル−β−アラニント
リエタノールアミン塩水溶液の色相及び匂いの評価結果
も表2に示す。
【0037】比較例6 比較例5で得られた32.8%N−ラウロイル−β−アラニ
ンカリウム塩水溶液を用い、実施例9〜12と同様の操作
を行なった結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 25/00 C07C 231/12 233/49 9547−4H // C07B 61/00 300 C11D 1/10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1CO- は炭素数8〜22の飽和又は不飽和の脂肪
    酸残基を示し、R2は Hあるいは炭素数1〜3の直鎖又は
    分岐のアルキル基を示し、R3は炭素数1〜5の直鎖又は
    分岐のアルキレン基を示す。)で表されるアミドニトリ
    ルを塩基性物質の存在下加水分解し、得られる一般式
    (2) 【化2】 (式中、R1, R2及びR3は前記の意味を示し、 Mは陽イオ
    ンを示す。)で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩を水
    素化金属で処理することを特徴とするN−長鎖アシルア
    ミノ酸塩の製造法。
  2. 【請求項2】 水素化金属を10〜90℃で接触させる請求
    項1記載のN−長鎖アシルアミノ酸塩の製造法。
  3. 【請求項3】 水素化金属がアルカリ金属の水素化ホウ
    素化物である請求項1又は2記載のN−長鎖アシルアミ
    ノ酸塩の製造法。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1) で表されるアミドニトリ
    ルを塩基性物質の存在下加水分解し、得られる前記一般
    式(2) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩を酸化剤で
    処理することを特徴とするN−長鎖アシルアミノ酸塩の
    製造法。
  5. 【請求項5】 酸化剤を10〜90℃で添加処理することを
    特徴とする請求項4記載のN−長鎖アシルアミノ酸塩の
    製造法。
  6. 【請求項6】 酸化剤が、過酸化水素、過ホウ酸ナトリ
    ウム及び過炭酸ナトリウムから選ばれる少なくとも1種
    である請求項4又は5記載のN−長鎖アシルアミノ酸塩
    の製造法。
  7. 【請求項7】 前記一般式(1) で表されるアミドニトリ
    ルを塩基性物質の存在下加水分解し、得られる前記一般
    式(2) で表されるN−長鎖アシルアミノ酸塩を水素化触
    媒の存在下、水素化処理することを特徴とするN−長鎖
    アシルアミノ酸塩の製造法。
  8. 【請求項8】 水素化触媒が、パラジウム系、白金系、
    ニッケル系及びコバルト系触媒から選ばれる少なくとも
    1種である請求項7記載のN−長鎖アシルアミノ酸塩の
    製造法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の製
    造法で得られたN−長鎖アシルアミノ酸塩を鉱酸でpH
    1〜5に調整し、得られたN−長鎖アシルアミノ酸を分
    離することを特徴とする一般式(3) で表されるN−長鎖
    アシルアミノ酸の製造法。 【化3】 (式中、R1, R2及びR3は前記の意味を示す。)
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